JP4987443B2 - ブレーキ機構付き開閉機および該ブレーキ機構付き開閉機を備えた開閉装置 - Google Patents

ブレーキ機構付き開閉機および該ブレーキ機構付き開閉機を備えた開閉装置 Download PDF

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Description

本発明は、スクリーンシャッター装置やオーバーヘッドドアを含むシャッター装置、ロールスクリーン装置、ブラインド、オーニング装置、門扉、ゲート、スライディングウォール装置等の開閉装置に具備されて、開閉体を駆動源の動力によって開閉動作させ、必要に応じてその開閉動作を抑制するブレーキ機構付き開閉機に関し、特にシャッター装置用開閉機として好適なブレーキ機構付き開閉機および該ブレーキ機構付き開閉機を備えた開閉装置に関するものである。
従来、この種の発明には、例えば特許文献1に記載されているように、開閉体(例えばシャッターカーテン等)を開閉動作させるための回転駆動源(電動機)と、該回転駆動源の駆動軸(電動機軸1)と一体的に回転するブレーキシュー(2)と、該ブレーキシュー(2)に当接することで該ブレーキシュー(2)の回転を抑制するブレーキドラム(4)と、該ブレーキドラム(4)をブレーキシュー(2)側へ付勢する付勢部材(制動スプリング16)、該ブレーキドラム(4)を磁力によってコア鉄心に吸着することでブレーキシューから離間する電磁ソレノイド(電磁クラッチ17)とを備えたものがある。
この従来技術によれば、例えば、回転駆動源が故障したときや、停電が発生したとき等には、電磁ソレノイド(電磁クラッチ17)を非通電状態にすることで、ブレーキドラム(4)をブレーキシュー(2)に当接させれば、開閉体が自重により繰り出されてしまうのを防いだり、ブレーキドラム(4)に巻かれたチェーン鎖(7)の操作によって開閉体を手動で開閉したり等することが可能となる。
しかしながら、上記従来技術では、電磁ソレノイド(電磁クラッチ17)を通電状態にすることで、該電磁ソレノイド(電磁クラッチ17)に、ブレーキドラム(4)と一体的な当板(13)を吸着した際に、比較的大きな作動音が発生する。
実開平1−118084号公報
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、ブレーキ機構による作動音を低減することができるブレーキ機構付き開閉機および該ブレーキ機構付き開閉機を備えた開閉装置を提供することにある。
上記課題を解決するための一手段は、開閉体の開閉動作に連動して回転するように設けられたブレーキシューと、該ブレーキシューに当接することで該ブレーキシューの回転を抑制するブレーキドラムと、該ブレーキドラムを磁力によって吸引することで前記ブレーキシューから離間する電磁ソレノイドと、前記ブレーキドラムと前記電磁ソレノイドとの間に設けられた弾性材料からなる緩衝材とを備えたブレーキ機構付き開閉機において、前記電磁ソレノイドは、磁性材からなる略環状のコア部と、該コア部に磁界を発生させるために通電されるコイル部とからなり、前記コイル部が前記コア部内に配設され、前記コア部内面と前記コイル部との間には、空気が貯溜されたコア部内空間を有し、前記ブレーキドラムが前記電磁ソレノイドによって吸引された際に、前記コア部内空間の気体を該空間の外へ逃がすように、通気通路を設け、前記通気通路は、前記緩衝材又は/及びコア部に設けられていることを特徴とする。
第一の形態は、開閉体の開閉動作に連動して回転するように設けられたブレーキシューと、該ブレーキシューに当接することで該ブレーキシューの回転を抑制するブレーキドラムと、該ブレーキドラムを磁力によって吸引することで前記ブレーキシューから離間する電磁ソレノイドとを備えたブレーキ機構付き開閉機において、前記ブレーキドラムが前記電磁ソレノイドによって吸引された際に、これらブレーキドラムと電磁ソレノイドによって囲まれる空間の気体を該空間の外へ逃がすように、通気通路を設けた。
ここで、本形態のブレーキ機構付き開閉機の設置対象物は、好ましくは開閉体を巻取軸によって巻き取ったり繰り出したりする開閉装置とされるが、他例としては、開閉体を巻取軸に巻き取ることなく開放方向へ収納するようにした開閉装置であってもよい。
例えば、前者の場合は、本形態のブレーキ機構付き開閉機を、前記巻取軸を回転するための機構として用いればよい。また、例えば、後者の場合には、本形態のブレーキ機構付き開閉機におけるブレーキシューの回転運動を、ラックピニオン機構等によって開閉体の開閉方向への運動に変換するようにすればよい。
また、本形態のブレーキ機構付き開閉機は、好ましくは回転式電動機や、エアーモータ等の回転式の動力源によって上記開閉体を開閉動作させる機構とされるが、手動で上記開閉体を開閉動作させる機構とすることも可能である。
また、上記「ブレーキシューの回転を抑制する」という構成には、ブレーキシューの回転を停止するようにした態様と、ブレーキシューの回転速度を低下させるようにした態様とを含む。
また、上記ブレーキドラムは、ブレーキシューに対する接近離間方向へ移動可能な部材であればよい。このブレーキドラムは、回転不能な態様であってもよいし、適宜な回転抵抗を有する状態で回転可能な態様であってもよい。
また、上記電磁ソレノイドは、通電されることにより発生する磁力により上記ブレーキドラムを吸引する構成であればよく、例えば、コイル部とコア部とからなる構成とされる。
また、上記通気通路は、上記ブレーキドラム側に設けられていてもよいし、上記電磁ソレノイド側に設けられていてもよく、あるいは、これら双方の側に設けられていてもよい。
また、この通気通路は、上記ブレーキドラムや上記電磁ソレノイドに対し直接的に設けてもよいし、上記ブレーキドラムや上記電磁ソレノイドに間接部材を装着し、該間接部材に対し設けるようにしてもよい。
この通気通路の具体例としては、上記ブレーキドラム及び/又は上記電磁ソレノイドに装着される部材に対し、上記ブレーキドラムと上記電磁ソレノイドによって囲まれる空間と該空間外とを連通するように、孔や溝、切欠等を設けた態様が挙げられる。
また、通気通路の他例としては、上記ブレーキドラム及び/又は上記電磁ソレノイドに対し直接的に、上記ブレーキドラムと上記電磁ソレノイドによって囲まれる空間と該空間外とを連通するように、孔や溝、切欠等を設けた態様が挙げられる。
また、上記空間には、例えば、上記電磁ソレノイドを構成するコア部とコイル部の隙間や、上記ブレーキドラムを止着するためのネジ孔等によって形成される空間、上記ブレーキドラムや上記電磁ソレノイドの形状によって、これら二部材の間に形成される空間等を含む。
また、第二の形態では、上記ブレーキドラムと上記電磁ソレノイドとの間に、弾性材料からなる緩衝材を設けた。
ここで、上記緩衝材は、弾性材料であって、上記ブレーキドラムが上記電磁ソレノイドに当接する際の衝撃を緩和する部材であればよい。
この緩衝材の材質の具体例としては、ゴムや、弾性を有する合成樹脂材料、弾性を有する発泡材、コルク等の弾性を有する木材等が挙げられる。
この緩衝材は、上記ブレーキドラム側に装着されていてもよいし、上記電磁ソレノイド側に装着されていてもよい。
更に、この緩衝材は、上記ブレーキドラムと上記電磁ソレノイドと双方にそれぞれ装着されていてもよいし、あるいは、上記ブレーキドラムと上記電磁ソレノイドとの間に、これらの何れにも装着されない状態で配設されていてもよい。
また、この第二の形態の構成要件は、独立した発明としても後述する第二の形態の作用効果を奏する。
すなわち、この独立した発明のブレーキ機構付き開閉機は、開閉体を開閉動作させるための回転駆動源と、該回転駆動源の駆動軸と一体的に回転するブレーキシューと、該ブレーキシューに当接することで該ブレーキシューの回転を抑制するブレーキドラムと、該ブレーキドラムを磁力によって吸引することで前記ブレーキシューから離間する電磁ソレノイドとを備えたブレーキ機構付き開閉機において、前記ブレーキドラムと前記電磁ソレノイドとの間に、弾性材料からなる緩衝材を設けたことを特徴とする。
また、第三の形態では、上記緩衝材に上記通気通路を設けた。
この第三の形態において、上記通気通路は、例えば、前記ブレーキドラムと前記電磁ソレノイドにより囲まれる空間と該空間外とを連通するように、上記緩衝材に対し、溝や、孔、切欠、あるいはこれらを組み合わせた構成を設ければよい。
また、第四の形態では、上記通気通路は、上記緩衝材における上記ブレーキドラム側の部位及び/又は上記電磁ソレノイド側の部位に配設された径方向へわたる通気溝である。
また、第五の形態では、上記通気通路は、上記緩衝材における上記ブレーキドラム側の部位及び/又は上記電磁ソレノイド側の部位に配設された径方向へわたる通気溝と、同緩衝材を軸方向へ貫通して前記通気溝に連通する通気孔とからなる。
また、第六の形態では、上記緩衝材に周方向へわたって上記通気溝を複数設けることで、周方向に隣り合う通気溝間に径方向へわたるリブを形成した。
また、第七の形態は、上記ブレーキ機構付き開閉機を備えた開閉装置である。
上記形態は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用効果を奏する。
第一の形態によれば、ブレーキドラムと電磁ソレノイドにより形成される空間の気体が、ブレーキドラムと電磁ソレノイドとの間で圧縮されて急激に放出されるのを、通気通路により軽減することができ、ひいては、前記気体が放出されることにより発生する作動音を低減することができる。
更に、第二の形態によれば、ブレーキドラムが電磁ソレノイドに当接する際の当接音を、弾性材料からなる緩衝材により緩和することができ、ひいては、当該ブレーキ機構付き開閉機の作動音を一層低減することができる。
その上、ブレーキドラムと電磁ソレノイドとの間に弾性材料からなる緩衝材を介在させる構成としているため、非通電時に電磁ソレノイドからブレーキドラムが離れる動作が、電磁ソレノイドの残留磁気によって遅れるようなことを防ぐことができる。
更に、第三の形態によれば、電磁ソレノイドやブレーキドラム側の加工を要することなく、生産性の良好な簡素構造でもって、通気通路を設けることができる。
更に、第四の形態によれば、簡素な構造の通気溝によって、ブレーキドラムと電磁ソレノイドとの間に形成される空間の気体を、効果的に逃がすことができる。
更に、第五の形態によれば、緩衝材の径方向へわたる通気溝と、同緩衝材を貫通する通気孔によって、ブレーキドラムと電磁ソレノイドとの間に形成される空間の気体を、より効果的に逃がすことができる。
更に、第六の形態によれば、複数のリブの弾性によって、ブレーキドラムと電磁ソレノイドとの当接音を効果的に低減することができる。
また、第七の形態によれば、ブレーキ機構による作動音を低減することができる開閉装置を提供することができる
次に、上記形態の好ましい具体例を、図面に基づいて説明する。
以下のブレーキ機構付き開閉機は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の構築・構造物の開口部分や、構築・構造物の内部に配設され、前記開口部分を開閉したり、構築・構造物内部の空間を仕切ったり開放したりする開閉装置に適用可能であり、特に好ましくはシャッター装置等に適用される。
このブレーキ機構付き開閉機1は、開閉体を開閉動作させるための回転駆動源10と、該回転駆動源10の一端側で該回転駆動源10の回転を抑制するブレーキ機構20とを、ケーシング30内に備え、回転駆動源10の他端側の図示しない出力軸の回転力により、開閉装置の開閉体を開閉動作させる。
回転駆動源10は、ベアリング等を介して回動自在に支持された駆動軸11、該駆動軸11の周囲に固定されたローター(図示せず)、該ローターの周囲に回動不能に固定されたステータ(図示せず)等を備えた一般的な回転式電動機であり、直流電動機であっても交流電動機であってもよい。
駆動軸11の一端側には、該駆動軸11と一体的に回転するようにブレーキシュー12が固定されている。そして、ブレーキシュー12のブレーキ機構20側の端面における外周側には、後述するブレーキドラム22と当接して、該ブレーキドラム22から制動力や手動回転力を受けるブレーキライニング13が固定されている。
この駆動軸11の他端側は、外部に露出されて出力軸(図示せず)として用いられ、該出力軸には、例えば、スプロケットが固定され、該スプロケットに巻かれたチェーンによって、開閉体を巻き取ったり繰り出したりする巻取軸に回転力が伝達される。
また、ブレーキ機構20は、上記駆動軸11に対し略直線状に並ぶように配置されたブレーキ軸21、該ブレーキ軸21における回転駆動源10側に固定されたブレーキドラム22、該ブレーキドラム22を回転駆動源10方向へ付勢するコイルスプリング23、該コイルスプリング23の付勢力に抗してブレーキドラム22を吸引する電磁ソレノイド24等を備え、ブレーキドラム22と電磁ソレノイド24との間には、緩衝材27が設けられている。
ブレーキ軸21は、適宜な回転抵抗を有する状態で回転可能であって、且つ軸方向へ所定量移動可能に支持されている。
このブレーキ軸21の一端側(図1によれば右端側)には、ブレーキ機構20をレバー21aに対する操作により手動解除する手動解除機構が設けられている。この手動解除機構によれば、レバー21aが下方へ引かれることにより、ブレーキ軸21が回転駆動源10から離間する方向へ所定量移動する。
なお、図1中、符号21bは、レバー21aが近接する箇所に接触して騒音を発生するのを防ぐ緩衝材21bである。
すなわち、本実施の形態のような構造の開閉機においては、ブレーキ作動時や復帰時の振動、回転駆動源10やブレーキドラム22の回転振動等に起因して、レバー21aがケーシング30や駆動軸11等の近接箇所に接触し、金属音を生じるおそれがある。
そのため、レバー21aと、該レバー21aに近接する箇所(例えば、ケーシング30や駆動軸11等)との間には、緩衝材21bを設けるのが好ましい。
この緩衝材21bは、ゴムや軟質合成樹脂材料等の弾性体とすればよく、図示した好ましい一例では、レバー21aや駆動軸11に対し環状に熱収縮チューブを装着するようにしている。
この熱収縮チューブを用いた態様によれば、レバー21aや駆動軸11の適所を略均一な厚みで弾性コーティングすることができ、ひいては、レバー21aの作動が緩衝材21bによって妨げられてしまうようなことを防ぐことができる。
また、ブレーキドラム22は、回転駆動源10側のブレーキライニング13に対し当接したり離間したりするドラム本体22aと、該ドラム本体22aの軸方向の中央側に環状に固定されたチェーン鎖車22bと、該チェーン鎖車22bよりも電磁ソレノイド24側に固定された略円盤状の当板22cとから一体的に構成されている。
ドラム本体22aは、略段付円柱状を呈し、その中心側がブレーキ軸21の回転駆動源10側に固定されている。
チェーン鎖車22bは、外周部にチェーン鎖26が巻かれるようにした環状の部材であり、その中心側がドラム本体22aに固定されている。
前記チェーン鎖26は、ケーシング30内外にわたる環状の鎖であり、その一部分が前記チェーン鎖車22bに掛け巻かれている。
また、当板22cは、ドラム本体22aの回転駆動源10側部位との間にチェーン鎖車22bを挟むようにして設けられた略円盤状の磁性体であり、ドラム本体22a及びチェーン鎖車22bと一体的に構成されている。
また、コイルスプリング23は、後述する電磁ソレノイド24の中心側の空間内に位置し、ブレーキ軸21の周囲に巻かれ、その一端側がケーシング30によって固定されるとともに、他端側が略筒状の押圧スリーブ29を介してブレーキドラム22を付勢している。
また、電磁ソレノイド24は、磁性材からなるコア部24aと、該コア部24aに磁界を発生させるために通電されるコイル部24bとからなる。
コア部24aは、ブレーキドラム22側に開口部を有する半断面略U字状(もしくは略コ字状)であって、ブレーキ軸21の周囲に略環状に配設されて、ケーシング30内に固定されている。
コイル部24bは、コア部24aの前記開口部内に配設され、図示しないリード線によって電力が供給される。
この電磁ソレノイド24によれば、コア部24a内面とコイル部24bとの間には、空気が貯溜された空間s(コア部内空間)を有することになる。
また、緩衝材27は、ゴムや弾性合成樹脂材料を成型してなり、図3に示すように、中央にブレーキ軸21及びその周囲の押圧スリーブ29を貫挿させる貫通孔27aを有する略円盤状を呈し、その周縁の鍔部27bを電磁ソレノイド24のコア部24a外周部に嵌め合わせる。
この緩衝材27の表部には、前記貫通孔27aから外周縁までの径方向へわたる通気溝27cが設けられている。
この通気溝27cは緩衝材27の周方向へ複数設けられ、周方向に隣り合う通気溝27c間には、径方向へわたる長尺状のリブ27eが形成される。
また、上記複数の通気溝27cには、所定数置きに、緩衝材27を厚さ方向(ブレーキ軸21の軸方向)へ貫通するとともに、電磁ソレノイド24の上記空間sに連通する通気孔27dが、通気溝27c一つ置きに配設されている。
なお、通気孔27dは、各通気溝27cに設けるようにしてもよいが、緩衝材27の強度低下を防ぐ観点からは、図示例のように、一以上の通気溝27c置きに配設されるのが好ましい。
また、上記リブ27eは、図3に示すように、遠心方向へ向かうとともに周方向へ傾斜するように形成されている。
この構成によれば、仮にリブ27eを前記のように傾斜しない単なる放射状に配設した場合と比較し、各リブ27eを長くすることができ、ひいては、各リブ27eの耐久性を向上するとともに、各リブ27eによる緩衝作用を効果的に発揮することができる。
また、図3に示す好ましい態様によれば、周方向へ隣り合うリブ27e,27eの間隔を、遠心方向へゆくにしたがって徐々に広げることで、これらリブ27e,27e間の通気溝27cの流通断面積が徐々に広くなるようにしている。
この構成によれば、通気溝27cを通って遠心方向へ抜ける空気の流れをスムーズにすることができ、ひいては、後述する圧縮空気流出に起因する騒音を効果的に低減することができる。
次に、上記構成のブレーキ機構付き開閉機1について、その作用効果を詳細に説明する。
電磁ソレノイド24が非通電にされている場合、ブレーキドラム22は、コイルスプリング23の付勢力により回転駆動源10側へ付勢される。
そのため、ブレーキドラム22のドラム本体22aがブレーキライニング13を介してブレーキシュー12に当接する。
よって、例えば、駆動軸11が開閉装置の開閉体の開閉動作と連動している場合には、駆動軸11の回転をブレーキドラム22により抑制することで、開閉体が自重により繰り出されてしまうようなことを防ぐことができる。
また、この当接状態ではブレーキドラム22の回転力を駆動軸11へ伝達できるため、チェーン鎖26を引っ張ってブレーキドラム22を回転させれば、手動で前記開閉体を開閉動作することも可能である。
また、電磁ソレノイド24が通電された際には、該電磁ソレノイド24の磁力に吸引されてブレーキドラム22が、ブレーキシュー12から離間する方向へ移動する。そして、ブレーキドラム22は、当板22cを緩衝材27に当接させる。
この当接の際、当板22cと電磁ソレノイド24との間が狭められることにより、コア部24a内の空間sに存在していた空気が一時的に圧縮されるが、コア部24a内の空間sの空気は、緩衝材27の貫通孔27dを通過し、更に通気溝27cを通って遠心方向及び/又は求心方向へ速やかに逃がされることになる。
すなわち、仮に、貫通孔27dや通気溝27cを省いた構成では、コア部24a内の空間sの空気が急激に圧縮され、この圧縮空気が各部の隙間から急激に放出される際に、破裂音のような大きな騒音を発生する。
しかしながら、本実施の形態によれば、前記圧縮空気を貫通孔27dおよび通気溝27cからなる通気通路によって、積極的に逃がすようにしているため、前記のような騒音の発生を抑制することができる。
更に、本実施の形態によれば、ブレーキドラム22の当板22cと電磁ソレノイド24のコア部24aとが衝突する際の金属的な衝突音を、これらの間に介在する緩衝材27の弾力性によって緩和することができる。
特に、本実施の形態の好ましい一例では、周方向に隣り合う通気溝27c間にリブ27eを形成しているため、このリブ27eの弾性変形により、前記衝突音を効果的に緩和することができる。
また、緩衝材27は、電磁ソレノイド24を非励磁状態にした際に、電磁ソレノイド24からブレーキドラム22が離間するのが遅れるようなことを防ぐことができる。
すなわち、仮に、緩衝材27を省いた構成では、励磁状態の電磁ソレノイド24が非励磁状態になった際、コア部24aの残留磁気により、当板22cが吸着されたままの状態に維持され、この吸着状態の解除が遅れる場合がある。
しかしながら、本実施の形態によれば、当板22cとコア部24aとの間の間隔を、その間に介在する緩衝材27によって適宜に維持しているため、コア部24aの残留磁気により、当板22cの離間動作が遅れるようなことを防ぐことができる。
なお、上記ブレーキ機構付き開閉機1によれば、緩衝材27の貫通孔27dと通気溝27cによって通気通路を確保するようにした一例を説明したが、この通気通路は以下に示す他の手段によっても確保することが可能である。
例えば、図4に示す態様では、上記ブレーキ機構付き開閉機1において、緩衝材27を緩衝材27’に置換するとともに、電磁ソレノイド24の周囲に通気通路を形成している。
緩衝材27’は、上記緩衝材27から通気孔27dを省いた構成である。
また、コア部24aの外周には、径方向へ貫通する貫通孔24a2が形成されている。この貫通孔24a1は、コア部24a内の空間sをコア部24a外へ連通させている。
而して、図4に示す態様によれば、ブレーキドラム22の当板22cが緩衝材27’を介してコア部24aに吸着されて、コア部24a内の空間sが急激に圧縮されるのを、前記通気孔24a1による通気通路によって防ぐことができ、ひいては、空間sの空気の流出に起因する騒音を低減することができる。
また、図5に示す態様は、上記ブレーキ機構付き開閉機1において、緩衝材27を緩衝材27”に置換するとともに、電磁ソレノイド24の周囲に通気通路を形成している。
緩衝材27”は、上記緩衝材27から通気孔27dを省くとともに、鍔部27bに径方向へ連通する通気孔27d’を形成している。
また、コア部24aにおけるブレーキドラム22側の端部の外周縁に、通気溝24a2が形成されている。この通気溝24a2は、コア部24a内の空間sを通気孔27d’に連通される切欠状の溝である。
而して、図5に示す態様によれば、ブレーキドラム22の当板22cが緩衝材27”を介してコア部24aに吸着されて、コア部24a内の空間sが急激に圧縮されるのを、前記通気孔27d’および通気溝24a2からなる通気通路によって防ぐことができ、ひいては、空間sの空気の流出に起因する騒音を低減することができる。
また、上述した実施の形態によれば、緩衝材27における一方の面のみに通気溝27c及びリブ27eを設けたが、図6に示す緩衝材28のように、双方の面に通気溝及びリブを設けるようにしてもよい。
より詳細に説明すれば、図6に示す緩衝材28では、上記緩衝材27に対し、その表部と裏部のそれぞれに、上記通気溝27c及びリブ27eと略同構成の通気溝28c及びリブ28eを有する。通気溝28cには、上記緩衝材27と同様に、コア部24a内の空間sに連通する貫通孔28dが形成されている。
更に、緩衝材28外周側の鍔部28bには、裏部側(電磁ソレノイド24側)の通気溝28cに連続して径方向へ貫通する貫通孔28aが形成されている。
而して、図6に示す態様によれば、緩衝材28の表裏部に形成された通気溝28cと、緩衝材28を軸方向へ貫通する貫通孔28dと、緩衝材28を径方向へ貫通する貫通孔28aとから通気通路が形成され、この通気通路により、コア部24a内の空間sが圧縮され流出することに起因する騒音を、効果的に低減することができる。
更に、この態様によれば、緩衝材28表裏のリブ28e,28eによって、ブレーキドラム22が電磁ソレノイド24側に当接する際の衝撃も、効果的に低減することができる。
なお、図6に示す態様において、緩衝材28の表裏のリブ28e,28eは、表裏対称とすることも非対称とすることも可能である。
また、上記通気通路は、ブレーキドラム22とコア部24aにより囲まれる空間の空気を該空間の外部へ逃がすようにした構成であればよく、上記具体例以外には、例えば、ブレーキドラム22の当板22cに貫通孔や溝を設けてなる構成とすることも可能である。
また、上記実施の形態によれば、ブレーキドラム22が双方向へ回転可能な態様としているが、他例としては、ブレーキドラム22をラチェット機構等によって一方向へのみ回転する態様とすることも可能である。
また、上述した通気孔27dと、通気孔27d’および通気溝24a2と、貫通孔24a1は、図示例以外にも、適宜に組み合わせて具備することが可能である。
本発明に係わるブレーキ機構付き開閉機の一例を示す断面図である。 同ブレーキ機構付き開閉機の要部断面図である。 緩衝材の一例を示す平面図である。 本発明に係わるブレーキ機構付き開閉機の他例を示す要部断面図である。 本発明に係わるブレーキ機構付き開閉機の他例を示す要部断面図である。 本発明に係わるブレーキ機構付き開閉機の他例を示す要部断面図である。
1:ブレーキ機構付き開閉機
10:回転駆動源
11:駆動軸
12:ブレーキシュー
22:ブレーキドラム
24:電磁ソレノイド
24a:コア部
27:緩衝材
27c:通気溝(通気通路)
27d:通気孔(通気通路)
s:空間(コア部内空間)

Claims (9)

  1. 開閉体の開閉動作に連動して回転するように設けられたブレーキシューと、該ブレーキシューに当接することで該ブレーキシューの回転を抑制するブレーキドラムと、該ブレーキドラムを磁力によって吸引することで前記ブレーキシューから離間する電磁ソレノイドと、前記ブレーキドラムと前記電磁ソレノイドとの間に設けられた弾性材料からなる緩衝材とを備えたブレーキ機構付き開閉機において、
    前記電磁ソレノイドは、磁性材からなる略環状のコア部と、該コア部に磁界を発生させるために通電されるコイル部とからなり、前記コイル部が前記コア部内に配設され、前記コア部内面と前記コイル部との間には、空気が貯溜されたコア部内空間を有し、
    前記ブレーキドラムが前記電磁ソレノイドによって吸引された際に、前記コア部内空間の気体を該空間の外へ逃がすように、通気通路を設け
    前記通気通路は、前記緩衝材又は/及びコア部に設けられていることを特徴とするブレーキ機構付き開閉機。
  2. 前記緩衝材の周縁の鍔部を、前記コア部の外周部に嵌め合わせたことを特徴とする請求項1記載のブレーキ機構付き開閉機。
  3. 前記通気通路には、前記緩衝材における前記ブレーキドラム側の部位及び/又は前記電磁ソレノイド側の部位に配設された径方向へわたる通気溝を含み、
    前記通気溝を前記緩衝材の周方向へ複数設けることで、周方向に隣り合う通気溝間に径方向へわたるリブを形成し、前記リブを、前記コア部の中心から離れるようにして遠心方向へ向かうとともに周方向へ傾斜するように形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のブレーキ機構付き開閉機。
  4. 前記通気通路には、前記緩衝材における前記ブレーキドラム側の部位及び/又は前記電磁ソレノイド側の部位に配設された径方向へわたる通気溝と、前記緩衝材における外周寄りに配置されて前記緩衝材を軸方向へ貫通して前記通気溝及び前記コア部内空間に連通する通気孔とからなることを特徴とする請求項1又は2記載のブレーキ機構付き開閉機。
  5. 前記通気通路には、前記コア部の外周を径方向へ貫通して前記コア部内空間に連通する貫通孔を含むことを特徴とする請求項1又は2記載のブレーキ機構付き開閉機。
  6. 前記通気通路には、前記コア部におけるブレーキドラム側の端部の外周縁に設けられて、前記コア部の外周を径方向へ貫通して前記コア部内空間に連通する通気溝を含むことを特徴とする請求項1又は2記載のブレーキ機構付き開閉機。
  7. 前記ブレーキドラムを前記ブレーキシューの方向へ付勢するコイルスプリングと、前記ブレーキドラムと前記コイルスプリングとの間に介在される略筒状の押圧スリーブと、前記コイルスプリング及び前記押圧スリーブに挿通されるとともに前記ブレーキドラムに固定されたブレーキ軸と、が具備され、前記コイルスプリング、前記押圧スリーブ及び前記ブレーキ軸は、前記電磁ソレノイドにおける前記コア部の中心側に形成された空間内に位置していることを特徴とする請求項1乃至6何れか1項記載のブレーキ機構付き開閉機。
  8. 前記緩衝材には、前記ブレーキ軸が貫挿されていることを特徴とする請求項7記載のブレーキ機構付き開閉機。
  9. 前記ブレーキドラムは、略円盤状の磁性体である当板を備え、前記電磁ソレノイドが通電された際に、前記当板が前記緩衝材に当接するようにしたことを特徴とする請求項1乃至8何れか1項記載のブレーキ機構付き開閉機。
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