JP2012122574A - 電磁ブレーキ及び電動機 - Google Patents
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Abstract
【課題】軸上向きで電動機を使用する際に、電磁ブレーキ部による静摩擦トルクや動摩擦トルクを軽減し、信頼性の高い電動機出力軸での電動機トルクが得られ、安定した制動を得られる電磁ブレーキ及び電動機を提供する。
【解決手段】
回転軸に取付けられ、前記回転軸の回転に伴って回転するハブと、前記ハブに係合して回転し、軸方向に移動可能な摩擦板と、前記摩擦板を挟み込み、前記回転軸に回り止めされ軸方向に移動可能な複数の制動板と、前記制動板を軸回転方向に固定するとともに軸方向に移動可能に保持する制動板保持部材と、押圧力を受けて前記制動板を押圧する押圧力伝達部材と、前記制動板押圧部材にかかる押圧力を生じさせる押圧力発生機構と、前記制動板押圧部材にかかる押圧力に抗する応力を生じさせる応力発生機構と、前記制動板保持部材において、前記複数の制動板の各制動板の間の位置に設けた制動板保持部材の段差部とを備える。
【選択図】図7
【解決手段】
回転軸に取付けられ、前記回転軸の回転に伴って回転するハブと、前記ハブに係合して回転し、軸方向に移動可能な摩擦板と、前記摩擦板を挟み込み、前記回転軸に回り止めされ軸方向に移動可能な複数の制動板と、前記制動板を軸回転方向に固定するとともに軸方向に移動可能に保持する制動板保持部材と、押圧力を受けて前記制動板を押圧する押圧力伝達部材と、前記制動板押圧部材にかかる押圧力を生じさせる押圧力発生機構と、前記制動板押圧部材にかかる押圧力に抗する応力を生じさせる応力発生機構と、前記制動板保持部材において、前記複数の制動板の各制動板の間の位置に設けた制動板保持部材の段差部とを備える。
【選択図】図7
Description
電磁ブレーキ及び電動機に関する。
本技術分野の背景技術として、特開昭58−88234号公報(特許文献1)がある。この特許文献1には「回転軸に取付けられたブレーキホイールと、このブレーキホイールに相対し、かつ軸方向への移動は許容し、回転方向には回転しないブレーキディスクと、このブレーキディスクを前記ブレーキホイールに押圧するためのレバーおよびブレーキばねと、このブレーキばねの弾力に抗してブレーキディスクをブレーキホイールから解辰し、かつ前記レバーに結合されたマグネットとから構成される」電磁ブレーキが記載されており、その動作について「マグネットとモートルに同時に電流を流すとマグネットは励磁し、可動片を引着け、レバーが右方向に回動して、出張り部が右方向へ移動し、ブレーキディスクを押圧する力が消滅して制動を解く。電流を遮断するとマグネットの励磁が消滅し、ブレーキばねの復帰力でレバーを左方向に回動させ、出張り部によりブレーキディスクを押圧して制動する。」と記載されている。
また、特開2008−39107号公報(特許文献2)がある。特許文献2にはディスクブレーキにおいて、「電磁コイルが通電状態の時に、前記電磁コイルの磁力による前記ディスクの前記アマチュア側への移動位置を、アマチュア側ライニングとディスクとの間及びプレート側ライニングとディスクとの間の両方に間隙が保持される位置に位置決めさせる位置決め手段を設けることにより、非ブレーキ時(非制動時)にディスクがプレートに接触して異常音及び異常摩耗が発生することが抑えられる」ことが記載されている。
また、特開2008−39107号公報(特許文献2)がある。特許文献2にはディスクブレーキにおいて、「電磁コイルが通電状態の時に、前記電磁コイルの磁力による前記ディスクの前記アマチュア側への移動位置を、アマチュア側ライニングとディスクとの間及びプレート側ライニングとディスクとの間の両方に間隙が保持される位置に位置決めさせる位置決め手段を設けることにより、非ブレーキ時(非制動時)にディスクがプレートに接触して異常音及び異常摩耗が発生することが抑えられる」ことが記載されている。
ここで、前記電動機の取付姿勢を軸水平姿勢以外の例えば軸上向き姿勢にして使用する場合、特許文献1ではマグネットを励磁するとブレーキディスクを押圧する力が消滅して、ブレーキディスクとブレーキホイールが重力により軸方向に落下し、ブレーキディスクとブレーキホイールの全ての上下面が接触した状態に保持されることになる。よって、電動機の運転始動時に生じる始動トルクに抗した静摩擦トルクが発生し、摩擦損として電動機の性能を低下させていた。又、運転中にも電動機トルクに抗した動摩擦トルクが発生することとなり、摩擦損として電動機の効率を低下させる要因となっていた。更には電動機回転中に接触をしている制動板、摩擦板の寿命を短縮していた。
特許文献2では、上記の構成により、電動機のトルクに抗した摩擦トルクによる摩擦損を低減することを考慮しているが、磁石等の部材を新たに設ける必要があるため、部材の設置スペース増大や部品点数の増加によりコストがかかるという問題があった。
そこで、本発明は電動機の出力軸の据付姿勢が水平軸取付姿勢以外の縦軸取付姿勢等で使用する場合でも、電動機の運転時に生じるトルクに抗した電磁ブレーキ構成部品による不要な静摩擦トルクや動摩擦トルクを簡易な構成によって軽減し、安定した電動機の始動トルクを得ることが可能な電磁ブレーキ及びこの電磁ブレーキ付電動機を提供することにある。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、電磁ブレーキは、回転軸に取付けられ、前記回転軸の回転に伴って回転するハブと、前記ハブに係合して回転し、軸方向に移動可能な摩擦板と、前記摩擦板を挟み込み、前記回転軸に回り止めされ軸方向に移動可能な複数の制動板と、前記制動板を軸回転方向に固定するとともに軸方向に移動可能に保持する制動板保持部材と、押圧力を受けて前記制動板を押圧する押圧力伝達部材と、前記制動板押圧部材にかかる押圧力を生じさせる押圧力発生機構と、前記制動板押圧部材にかかる押圧力に抗する応力を生じさせる応力発生機構と、前記制動板保持部材において、前記複数の制動板の各制動板の間の位置に設けた制動板保持部材の段差部と、を備え、前記制動板保持部材の段差部で前記制動板と前記摩擦板との接触面を減らすことを特徴とする。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、電磁ブレーキは、回転軸に取付けられ、前記回転軸の回転に伴って回転するハブと、前記ハブに係合して回転し、軸方向に移動可能な摩擦板と、前記摩擦板を挟み込み、前記回転軸に回り止めされ軸方向に移動可能な複数の制動板と、前記制動板を軸回転方向に固定するとともに軸方向に移動可能に保持する制動板保持部材と、押圧力を受けて前記制動板を押圧する押圧力伝達部材と、前記制動板押圧部材にかかる押圧力を生じさせる押圧力発生機構と、前記制動板押圧部材にかかる押圧力に抗する応力を生じさせる応力発生機構と、前記制動板保持部材において、前記複数の制動板の各制動板の間の位置に設けた制動板保持部材の段差部と、を備え、前記制動板保持部材の段差部で前記制動板と前記摩擦板との接触面を減らすことを特徴とする。
本発明によれば、電動機の性能を向上させることができ、信頼性の高い電動機を提供することができる。
以下に、本発明の実施例を図面を用いて説明する。本発明にかかる電磁ブレーキ付電動機の実施の形態を説明する。まず図1を用いて電磁ブレーキ付電動機の基本構造を説明する。図1は電磁ブレーキ付電動機の横断面図である。
図1に示すように電動機100は、両端が軸受2を介してエンドブラケット4に回転自在に支承された回転軸3と、回転軸3の周りに設けられた回転子22と、回転子22の外側に設けられ巻線が施された固定子21とが環状のハウジング20とエンドブラケット4から成る筐体に収納されている。エンドブラケット4から電動機100の外側に伸びる回転軸3には電磁ブレーキ50が取付けられている。
次に図2〜4を用いて、本実施例の電磁ブレーキの構造について説明する。図2は電磁ブレーキ付電動機の正面図であり、図3は図2のA−A断面からみた電磁ブレーキの横断面図、図4は図2のB−B断面からみた制動板及び制動板保持部材の組付図、図5は図2のC−C断面からみた押圧力伝達部材、摩擦板及び制動板の組付図である。
はじめに図2を用いて、本実施例の電磁ブレーキ構造について説明する。図2は本実施例の電磁ブレーキ付電動機を図1のD方向からE方向に見たときの正面図である。
図2に示すように電動機の中心部には回転軸3が備えられており、回転軸3には回転軸3の回転に伴って回転するようハブ5が嵌合して取付けられている。ハブ5の周縁部には円盤形の摩擦板7a、7bが設けられており、各々対向して回転可能かつ回転軸3の軸方向に移動可能に係合されている。また、外周が角型で内側に円形の穴の空いた制動板6a、6b、6cが摩擦版7a、7bを挟むようにして設けられ、制動板6a、6b、6cの四方隅の位置において制動板保持部材1a〜1dによって保持されている。
図2に示すように電動機の中心部には回転軸3が備えられており、回転軸3には回転軸3の回転に伴って回転するようハブ5が嵌合して取付けられている。ハブ5の周縁部には円盤形の摩擦板7a、7bが設けられており、各々対向して回転可能かつ回転軸3の軸方向に移動可能に係合されている。また、外周が角型で内側に円形の穴の空いた制動板6a、6b、6cが摩擦版7a、7bを挟むようにして設けられ、制動板6a、6b、6cの四方隅の位置において制動板保持部材1a〜1dによって保持されている。
さらに、4つの制動板保持部材1a〜1dは取付板8と係合し、取付板8は取付板固定用ナット18a〜18dによって固定されている。取付板8には可動板9が設けられており、可動板9には張力付与部材10a、10bがそれぞれロッド15a、15b、ロッド固定用ナット17a、17b及び張力保持ナット19a、19bによって取付けられている。また、押圧力伝達部材11a、11bは可動板9にロックナット14a、14bによって取付けられている。また、張力付与部材10a、10bと回転軸対極側の位置には電磁石固定部12及び電磁石可動部13が設けられている。
図3は図2のA−A断面からみた本実施例の電磁ブレーキの横断面図である。図2に示すように、回転軸3に嵌合して取付けられているハブ5の周縁部に円盤形の摩擦板7a、7bが設けられており、摩擦版7a、7bを挟むようにして制動板6a、6b、6cが図示していない制動板保持部材1a〜1dによって保持されている。
制動板保持部材1a〜1dには取付板8が取付けられており、取付板8には可動板9が係合している。そして可動板9には可動板9をE方向に押圧し、回転軸3を制動させるための押圧力を発生させる機構が備えられている。本実施例ではこの機構として張力付与部材10bが備えられている。張力付与部材10bはロッド15bを軸としてこのロッド15bの外周に備えられ、張力保持ナット19bにより可動板9の端面との間で張力と位置が保持されている。ロッド15bはロッド固定用ナット17bにより取付板8に固定されている。
また、取付板8、可動板9には回転軸3を制動する押圧力に抗した応力すなわちブレーキを解除する応力を発生させるための機構が設けられている。本実施例では、可動板9には電磁石可動部13が取付けられ、取付板8に固定用ネジ16a、16bによって電磁石固定部12が取付けられてこの機構を構成している。この構成より電磁石可動部13が電磁石固定部12に吸引されて移動することで可動板9が動作し回転軸3を制動する押圧力に抗した応力を発生させるようにしている。
図4は図2のB−B断面からみた本実施例の制動板及び制動板保持部材の組付図である。本実施例の制動板6a、6b、6cは図4に示すように直径が各々異なり、6a、6b、6cの順に直径が大きくなっている。そして制動板6a、6b、6cは制動板保持部材1a及び図示していない制動板保持部材1b〜1dによって保持されている。
次に制動板保持部材1aの形状について説明する。なお、制動板保持部材1a〜1dは同様の形状のものである。
制動板保持部材1aは段差部23aを有し、段差部23aは直径の異なる円筒が連なって成る形状で、エンドブラケット4に近い方から順に直径が大きくなる構造となっており、円筒間の直径差によって段差が作られている。本実施例では、段差部23aは4つの異なる直径の円筒が連なることで3つの段差を有する構造をしている。この段差部23aは電動機を軸上向きに設置して使用した場合に、重力によって下降する制動板6a、6b、6cを保持するためのものである。段差部の構成は本実施例に限られるものではなく、段差構造を有していれば円筒が連なってなる構成でなくてもよい。また段数も3段に限られるものではなく、摩擦板及び制動板の数に応じて適宜決めるものでよい。図4では図示していないが、制動板保持部材1bは段差部23b、制動板保持部材1cは段差部23c、制動板保持部材1dは段差部23dを有している。段差部23a〜段差部23dは同様の形状のものである。
制動板保持部材1aは段差部23aを有し、段差部23aは直径の異なる円筒が連なって成る形状で、エンドブラケット4に近い方から順に直径が大きくなる構造となっており、円筒間の直径差によって段差が作られている。本実施例では、段差部23aは4つの異なる直径の円筒が連なることで3つの段差を有する構造をしている。この段差部23aは電動機を軸上向きに設置して使用した場合に、重力によって下降する制動板6a、6b、6cを保持するためのものである。段差部の構成は本実施例に限られるものではなく、段差構造を有していれば円筒が連なってなる構成でなくてもよい。また段数も3段に限られるものではなく、摩擦板及び制動板の数に応じて適宜決めるものでよい。図4では図示していないが、制動板保持部材1bは段差部23b、制動板保持部材1cは段差部23c、制動板保持部材1dは段差部23dを有している。段差部23a〜段差部23dは同様の形状のものである。
この段差部23aを有する制動板保持部材1aは制動板6a、6b、6cの四方端の一端部に係合された状態でエンドブラケット4に螺合し取付けられている。また制動板保持部材1aには取付板固定用ナット18aによって取付板8が取付けられている。
図5は図2のC−C断面からみた押圧力伝達部材、摩擦板及び制動板の組付図である。図5に示すように取付板8に設けられた可動板9には、可動板9の動作により生じる応力によって制動板6aを押圧する押圧力伝達部材11aがロックナット14aにて緩み止めされている。この押圧力伝達部材11aは取付板8の貫通孔を通り制動板6aの端面を押圧できるようになっている。
次に、電磁ブレーキのブレーキ動作を説明をする。本実施例の電磁ブレーキは無励磁制動型のブレーキ機構であり、励磁されていない状態においてブレーキ機構により電動機が制動されるものである。
図3では、電動機100は図示していない励磁電源に接続されている。また、この励磁電源には電磁石固定部12が共通して接続されている。電磁石固定部12は励磁電流により通電されると、電磁石可動部13が電磁石固定部12に吸引される方向、すなわちD方向に移動する。電磁石可動部13は可動板9に係合されているため、電磁石可動部13が磁石固定部12に吸引されると、可動板9は取付板8との接触部を支点にD方向に移動する。
そして、図5に示すように、この可動板9の動作に伴い同可動板9に取付けられた押圧力伝達部材11が取付板8を貫通してD方向に移動する。押圧力伝達部材11がD方向に移動すると、エンドブラケット4側に押し付けられていた制動板6と押圧力伝達部材11との接触が無くなり、制動板9は軸方向に自由に移動可能となり摩擦板7は軸回転方向に回転可能となる。これより電磁ブレーキが解除状態である非制動時となる。
電動機へ投入されていた励磁電源が遮断されると、電磁石固定部12に吸引されていた電磁石可動部13の吸引力がなくなり、張力付与部材10の抗力でE方向に移動し、それに伴い可動板9に取付けられた押圧力伝達部材11がE方向に移動する。制動板6と摩擦板7をエンドブラケット4側に押付けて制動され、電磁ブレーキが可動状態である制動時となる。
本実施例では、無励磁制動型のブレーキ機構を採用しているが、これに限らず、励磁制動型のブレーキ機構を用いてもよい。励磁制動型では励磁がなされた状態においてブレーキ機構により電動機が制動されるものである。
また、本実施例では、電磁石可動部13が磁石固定部12に引かれて移動することで、可動板9が動作して制動板6a〜6cへの押圧力に抗する応力を生じさせて制動状態を解放する構成としているが、この構成に限らず、制動板への押圧力に抗する応力を生じさせ、制動状態を解放させる応力発生機構を備えていればよい。
次に電動機の取付姿勢を軸水平姿勢以外の例えば軸上向き姿勢にして使用する場合の動作について説明する。ここでは、図6の従来例の構成と、図7の本発明の構成とを比較して説明する。
図6は従来技術における電動機の軸上向き姿勢時のエンドブラケット、ハブ、摩擦板、制動板及び制動板保持部材の構成図である。
電動機軸を上向きにして使用する際、非制動時においては制動板6a、6b、6c、摩擦板7a、7bは重力により下降し、制動板保持部材1a〜1dの上に積み重なる。このとき、制動板6a、6b、6cと摩擦板7a、7bの接触面が4面となり、電動機の発生するトルクと逆方向に働く静摩擦トルクや動摩擦トルクが発生し、電動機の損失増加の要因となっていた。
電動機軸を上向きにして使用する際、非制動時においては制動板6a、6b、6c、摩擦板7a、7bは重力により下降し、制動板保持部材1a〜1dの上に積み重なる。このとき、制動板6a、6b、6cと摩擦板7a、7bの接触面が4面となり、電動機の発生するトルクと逆方向に働く静摩擦トルクや動摩擦トルクが発生し、電動機の損失増加の要因となっていた。
図7は、実施例1における本発明の電磁ブレーキ付電動機の軸上向き姿勢時のエンドブラケット、ハブ、制動板、摩擦板及び制動板保持部材の構成図である。図7に示す本実施例の電磁ブレーキの構造を用いて電動機を軸上向きに設置して使用した場合、非制動時においては制動板6a、6b、6cは重力により制動板保持部材1a〜1dに施された段差23a〜23dに乗って保持されるため、摩擦板7aと制動板6bとの間及び摩擦板7bと6cとの間に回転軸方向に間隙が形成される。よって、制動板6a、6b、6cと摩擦板7a、7bとの間で接触面は2面となり、従来の構成に比べて制動板と摩擦板との接触面を少なくすることができる。
以下に、従来技術と本実施例の構成により生じる静摩擦トルクの比較について説明する。図6に記載の従来技術の構成では、複数の制動板と複数の摩擦板は重力により軸方向に移動し、4面全てが接触する。この時の静摩擦トルクの例を計算で求めると、次の通りである。
まず各部品の重量は制動板6a、6b、6cが各0.2kg、摩擦板7a、7bが各0.1kgとする。また、制動板と摩擦板の摩擦係数μは0.60、制動板と摩擦板の接触面の平均摩擦半径rは0.05mとする。
次に各部品に加わる垂直荷重:W(N)は以下の式より、
(数1)制動板6a:W6a=6c+7b+6b+7a
(数2)摩擦板7a:W7a=6c+7b+6b
(数3)制動板6b:W6b=6c+7b
(数4)摩擦板7b:W7b=6c
W6a=0.2+0.1+0.2+0.1=0.6kg=5.88N、W7a=0.2+0.1+0.2=0.5kg=4.90N、6b=0.2+0.1=0.3kg=2.94N、W7b=0.2kg=1.96Nとなる。
次に各部品に加わる垂直荷重:W(N)は以下の式より、
(数1)制動板6a:W6a=6c+7b+6b+7a
(数2)摩擦板7a:W7a=6c+7b+6b
(数3)制動板6b:W6b=6c+7b
(数4)摩擦板7b:W7b=6c
W6a=0.2+0.1+0.2+0.1=0.6kg=5.88N、W7a=0.2+0.1+0.2=0.5kg=4.90N、6b=0.2+0.1=0.3kg=2.94N、W7b=0.2kg=1.96Nとなる。
各部品の接触面に加わる静摩擦トルク:T(N・m)は以下の式より、
(数5)6a−7a間:T1=μ×W6a×r
(数6)7a−6b間:T2=μ×W7a×r
(数7)6b−7b間:T3=μ×W6b×r
(数8)7b−6c間:T4=μ×W7b×r
T1=0.60×5.88×0.05=0.1764N・m、T2=0.60×4.90×0.05=0.147N・m、T3=0.60×2.94×0.05=0.0882N・m、T4=0.60×1.96×0.05=0.0588N・mとなる。
(数5)6a−7a間:T1=μ×W6a×r
(数6)7a−6b間:T2=μ×W7a×r
(数7)6b−7b間:T3=μ×W6b×r
(数8)7b−6c間:T4=μ×W7b×r
T1=0.60×5.88×0.05=0.1764N・m、T2=0.60×4.90×0.05=0.147N・m、T3=0.60×2.94×0.05=0.0882N・m、T4=0.60×1.96×0.05=0.0588N・mとなる。
したがって、回転軸に発生する静摩擦トルク:Tsum(N・m)はTsumはT1からT4の静摩擦トルクの合計であるから、Tsum=T1+T2+T3+T4=0.4704N・mである。
これに対して、図7に記載の本実施例の構成では、複数の制動板と複数の摩擦板は重力により軸方向に移動し、2面が接触する。この時の静摩擦トルクの例を計算で求めると、次の通りである。
各部品の重量は制動板6a、6b、6cが各0.2kg、摩擦板7a、7bが各0.1kgとする。また、制動板と摩擦板の摩擦係数μは0.60、制動板と摩擦板の接触面の平均摩擦半径rは0.05mとする。
各部品に加わる垂直荷重:W(N)は以下の式より、
(数9)制動板6a:W6a=7a
(数10)制動板6b:W6b=7b
W6a=0.1kg=0.98N、W6b=7b=0.1kg=0.98Nとなる。
各部品に加わる垂直荷重:W(N)は以下の式より、
(数9)制動板6a:W6a=7a
(数10)制動板6b:W6b=7b
W6a=0.1kg=0.98N、W6b=7b=0.1kg=0.98Nとなる。
各部品の接触面に加わる静摩擦トルク:T(N・m)は(数5)、(数7)より、6a−7a間:T1=μ×W6a×r=0.60×0.98×0.05=0.0294N・m、6b−7b間:T2=μ×W6b×r=0.60×0.98×0.05=0.0294N・mであり、回転軸に発生する静摩擦トルク:Tsum(N・m)は静摩擦トルクT1、T2の合計であるからTsum=T1+T2=0.0588N・mとなる。
これより、図6に記載の従来技術の構造と図7に記載の本実施例の構造の静摩擦トルク:Tsumを前記から比較すると、(0.0588/0.4704)×100(%)=12.5(%)となり、従来技術に対して本実施例に記載の本発明の構成では静摩擦トルクを大幅に軽減していることが判る。
以上のことから、本実施例における本発明は電磁ブレーキの複数の制動板の軸方向における移動可能距離を制限するために、複数の制動板保持部材には複数の制動板と係合する部分において直径の異なる部位(段差)を設け、重力による複数の制動板の下面を支えると共に、軸方向には複数の摩擦板の上面には隙間を設ける位置とすることで、電動機が回転した際には前記の各隙間により、静摩擦トルクを大幅に軽減することができる。
これより、特別な装置の付加や部品点数を増やすことなく、簡易な構成により電動機損失を低減することができ、電動機の効率を向上させることができる。また、電動機回転中に複数の制動板と複数の摩擦板の接触音による異音を減少することができる。また、電動機停止中に機器へのカップリング等の組付け、分解・点検作業等を行う際の電動機の出力軸の手回し作業においては、静摩擦トルクを軽減することで手回し作業にかかる負担を低減することができ、メンテナンス性を向上させることができる。
本発明の実施例2にかかる電磁ブレーキの構造を図8〜図10に示す。図8は実施例2における本発明の電磁ブレーキの正面図、図9は図8のB−B断面から見た本発明の電磁ブレーキの摩擦板、制動板及びハブの取付図、図10は実施例2における本発明の電磁ブレーキ付電動機の軸上向き姿勢時のエンドブラケット、ハブ、摩擦板、制動板及び制動板保持部材の構成図である。
本実施例2の電磁ブレーキの構成は、実施例1の電磁ブレーキ構造の制動板保持部材1a〜1dに設けた段差部23a〜23dの構造に替えて、ハブ5に段差部24a〜24hの段差構造を有するものである。
図8に示すように、回転軸3に取り付けられたハブ5の4つの側面上に、段差部24a〜24d、24e〜24hを有している。
段差部の詳細な位置について説明する。図9に示すように、段差部24a〜24dのそれぞれは、摩擦板7aよりも電動機のエンドブラケット4と反対側の位置、言い換えると摩擦板7aよりも押圧力伝達部材側の位置でハブ5の側面上に備えられている。また段差部24e〜24hは、摩擦板7aと摩擦板7aよりエンドブラケット側に位置する摩擦板7bの間の位置でハブ5の側面上に備えられている。
この電磁ブレーキによれば、図10に示すように電動機を軸上向きの取付け姿勢で使用する場合において、非制動時には、摩擦板7aが重力により下降してもハブ5に設けた段差部24a〜24dに乗り、また摩擦板7bが重力により下降してもハブ5に設けた段差部24e〜24hに乗るようになる。よって、摩擦板7a、7bと制動板6a、6b、6cの接触面は2面となり、電動機の発生するトルクと逆方向に働く静摩擦トルクや動摩擦トルクを軽減できる。
これより簡易な構成によって電動機損失を低減することができ、電動機の効率を向上させることができる。また、電動機回転中に複数の制動板と複数の摩擦板の接触音による異音を減少することができる。また、電動機停止中に機器へのカップリング等の組付け、分解・点検作業等を行う際の電動機の出力軸の手回し作業においては、静摩擦トルクを軽減することで手回し作業にかかる負担を低減することができ、メンテナンス性を向上させることができる。
本発明の実施例3にかかる電磁ブレーキを図11〜図13に示す。図11は実施例3における本発明の電磁ブレーキの正面図、図12は図11のB−B断面から見た本発明の電磁ブレーキの摩擦板、制動板、制動板保持部材及びハブの組付図、図13は実施例3における本発明の電磁ブレーキ付電動機の軸上向き姿勢時のエンドブラケット、ハブ、摩擦板、制動板及び制動板保持部材の構成図である。
本実施例3の電磁ブレーキの構成は、実施例1において段差部23a〜23dの構造を有する制動板保持部材1a〜1dに加え、ハブ5に段差部24a〜24hを有するものである。
図11に示すように、段差部24a〜24hの各々は回転軸3に取り付けられたハブ5の側面上に設けられている。また、制動板保持部材1a〜1dは同様の形状の段差部23a〜23dを有している。
図12を用いて摩擦板、制動板、制動板保持部材、ハブ及び段差部の詳細な位置を説明する。図12に示すように制動板保持部材1aは段差部23aを有し、段差部23aは直径の異なる円筒が連なって成る形状で、エンドブラケット4に最も近い円筒は最も直径が小さく、エンドブラケット4から遠ざかるにしたがい直径が大きくなる構造となっており、円筒間の直径差によって段差が作られている。
本実施例では、段差部23aは4つの異なる直径の円筒が連なることで3つの段差を有する構造をしている。この段差部23aは電磁ブレーキ付電動機を軸上向きに設置して使用した場合に、重力によって下降する制動板6a、6b、6cを保持するためのものである。
段差部の構成は本実施例に限られるものではなく、段差構造を有していれば円筒が連なってなる構成でなくてもよい。また段数も3段に限られるものではなく、摩擦板及び制動板の数に応じて適宜決めるものでよい。
本実施例ではさらに、段差部24a〜24dが制動板保持部材1a〜1dに設けた段差部23a〜23dの電動機のエンドブラケット4から最も遠い段差、言い換えると押圧力伝達部材11に最も近い段差と摩擦板7aとの間の位置でハブ5の側面上に備えられている。また、段差部24e〜24hが制動板保持部材1a〜1dに設けた段差部23a〜23dの電動機のエンドブラケット4から最も遠い段差、言い換えると押圧力伝達部材11に最も近い段差の隣の段差と摩擦板7bとの間の位置でハブ5の側面上に備えられている。
この電磁ブレーキによれば、図13に示すように電動機を軸上向きの取付け姿勢で使用する場合において、非制動時には、制動板6a、6b、6cは重力により下降して制動板保持部材1a〜1dに施された段差23a〜23dに乗り、摩擦板7aと制動板6bとの間及び摩擦板7bと6cとの間に回転軸方向に間隙が形成される。さらに、摩擦板7aは重力により下降してハブ5に設けた段差部24a〜24dに乗り、摩擦板7bは重力により下降してハブ5に設けた段差部24e〜24hに乗るようになるため、制動板6aと摩擦板7aとの間及び制動板6bと摩擦板7bとの間に回転軸方向に間隙が形成される。よって、制動板7と摩擦板6の接触面は無くなり、電動機の発生するトルクと逆方向に働く静摩擦トルクや動摩擦トルクを大幅に低減できる。
これより簡易な構成によって電動機損失を低減することができ、電動機の効率を向上させることができる。また、電動機回転中に複数の制動板と複数の摩擦板の接触音による異音を減少することができる。また、電動機停止中に機器へのカップリング等の組付け、分解・点検作業等を行う際の電動機の出力軸の手回し作業においては、静摩擦トルクを軽減することで手回し作業にかかる負担を低減することができ、メンテナンス性を向上させることができる。
1…制動板保持部材、2…軸受、3…回転軸、4…エンドブラケット、5…ハブ、6…制動板、7…摩擦板、8…取付板、9…可動板、10…張力付与部材、11…押圧力伝達部材、12…電磁石固定部、13…電磁石可動部、14…ロックナット、15…ロッド、16…固定用ネジ、17…ロッド固定用ナット、18…取付板固定用ナット、19…張力保持用ナット、20…ハウジング、21…固定子、22…回転子、23…段差部(制動板保持部材)、24…段差部(ハブ) 50…電磁ブレーキ
100…電動機
100…電動機
Claims (12)
- 回転軸に取付けられ、前記回転軸の回転に伴って回転するハブと、
前記ハブに係合して回転し、軸方向に移動可能な摩擦板と、
前記摩擦板を挟み込み、前記回転軸に回り止めされ軸方向に移動可能な複数の制動板と、
前記制動板を軸回転方向に固定するとともに軸方向に移動可能に保持する制動板保持部材と、
押圧力を受けて前記制動板を押圧する押圧力伝達部材と、
前記制動板押圧部材にかかる押圧力を生じさせる押圧力発生機構と、
前記制動板押圧部材にかかる押圧力に抗する応力を生じさせる応力発生機構と、
前記制動板保持部材において、前記複数の制動板の各制動板の間の位置に設けた制動板保持部材の段差部と、を備え、
前記制動板保持部材の段差部で前記制動板と前記摩擦板との接触面を減らすことを特徴とする電磁ブレーキ。 - 回転軸に取付けられ、前記回転軸の回転に伴って回転するハブと、
前記ハブに係合して回転し、軸方向に移動可能な摩擦板と、
前記摩擦板を挟み込み、前記回転軸に回り止めされ軸方向に移動可能な制動板と、
前記制動板を軸回転方向に固定するとともに軸方向に移動可能に保持する制動板保持部材と、
押圧力を受けて前記制動板を押圧する押圧力伝達部材と、
前記制動板押圧部材にかかる押圧力を生じさせる押圧力発生機構と、
前記制動板押圧部材にかかる押圧力に抗する応力を生じさせる応力発生機構と、
前記ハブにおいて、前記摩擦板より前記押圧力伝達部材側の位置に設けたハブの段差部とを備え、
前記ハブの段差部で前記制動板と前記摩擦板との接触面を減らすことを特徴とする電磁ブレーキ。 - 回転軸に取付けられ、前記回転軸の回転に伴って回転するハブと、
前記ハブに係合して回転し、軸方向に移動可能な摩擦板と、
前記摩擦板を挟み込み、前記回転軸に回り止めされ軸方向に移動可能な複数の制動板と、
前記制動板を軸回転方向に固定するとともに軸方向に移動可能に保持する制動板保持部材と、
押圧力を受けて前記制動板を押圧する押圧力伝達部材と、
前記制動板押圧部材にかかる押圧力を生じさせる押圧力発生機構と、
前記制動板押圧部材にかかる押圧力に抗する応力を生じさせる応力発生機構と、
前記制動板保持部材において、前記複数の制動板の各制動板の間の位置に設けた制動板保持部材の段差部と、
前記ハブにおいて、前記制動板保持部材の段差部の隣り合う段差と段差の間の位置で、かつ前記摩擦板より前記押圧力伝達部材側の位置に設けたハブの段差部と、を備え、
制動板保持部材の段差部と前記ハブの段差部とで前記制動板と前記摩擦板との接触面を減らすことを特徴とする電磁ブレーキ。 - 請求項1または請求項3に記載の電磁ブレーキであって、
前記制動板保持部材の段差部は、直径の異なる円筒が連なって形成されるものであることを特徴とする電磁ブレーキ。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の電磁ブレーキであって、
前記制動板保持部材に取付け、制動板の軸方向移動範囲を制限する取付板と、
前記取付板と一部係合する可動板と、を備え
前記押圧力発生機構と前記応力発生機構とが前記取付板及び前記可動板に取り付けられており、
前記押圧力発生機構は、
一端が前記取付板に取付けられ、他端が前記可動板を前記摩擦板側に押圧する張力付与部材を有し、
前記応力発生機構は、
前記取付板に固定した電磁石固定部と、
前記可動板に取付け、前記張力付与部材の押圧力に抗して可動板を吸引する電磁石可動部と、を有することを特徴とする電磁ブレーキ。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の電磁ブレーキであって、
前記電磁ブレーキは、励磁により通電されて非制動状態となる無励磁制動型であることを特徴とする電磁ブレーキ。 - ハウジングに固定される固定子と、この固定子との間に生ずる回転磁界によって回転する回転子と、この回転子に伴って回転する回転軸と、前記ハウジングとともに筐体の一部をなすエンドブラケットに設けられ前記回転軸を支持する軸受と、前記回転軸の回転を制動する電磁ブレーキを有する電動機であって、
前記電磁ブレーキは、
前記回転軸に取付けられ、前記回転軸の回転に伴って回転するハブと、
前記ハブに係合して回転し、軸方向に移動可能な摩擦板と、
前記摩擦板を挟み込み、前記回転軸に回り止めされ軸方向に移動可能な複数の制動板と、
前記制動板を軸回転方向に固定するとともに軸方向に移動可能に保持する制動板保持部材と、
押圧力を受けて前記制動板を押圧する押圧力伝達部材と、
前記制動板押圧部材にかかる押圧力を生じさせる押圧力発生機構と、
前記制動板押圧部材にかかる押圧力に抗する応力を生じさせる応力発生機構と、
前記制動板保持部材において、前記複数の制動板の各制動板の間の位置に設けた制動板保持部材の段差部と、を備え、
前記制動板保持部材の段差部で前記制動板と前記摩擦板との接触面を減らすことを特徴とする電動機。 - ハウジングに固定される固定子と、この固定子との間に生ずる回転磁界によって回転する回転子と、この回転子に伴って回転する回転軸と、前記ハウジングとともに筐体の一部をなすエンドブラケットに設けられ前記回転軸を支持する軸受と、前記回転軸の回転を制動する電磁ブレーキを有する電動機であって、
前記電磁ブレーキは、
前記回転軸に取付けられ、前記回転軸の回転に伴って回転するハブと、
前記ハブに係合して回転し、軸方向に移動可能な摩擦板と、
前記摩擦板を挟み込み、回転軸に回り止めされ軸方向に移動可能な制動板と、
前記制動板を軸回転方向に固定するとともに軸方向に移動可能に保持する制動板保持部材と、
押圧力を受けて前記制動板を押圧する押圧力伝達部材と、
前記制動板押圧部材にかかる押圧力を生じさせる押圧力発生機構と、
前記制動板押圧部材にかかる押圧力に抗する応力を生じさせる応力発生機構と、
前記ハブにおいて、前記摩擦板より前記押圧力伝達部材側の位置に設けたハブの段差部とを備え、
前記ハブの段差部で前記制動板と前記摩擦板との接触面を減らすことを特徴とする電動機。 - ハウジングに固定される固定子と、この固定子との間に生ずる回転磁界によって回転する回転子と、この回転子に伴って回転する回転軸と、前記ハウジングとともに筐体の一部をなすエンドブラケットに設けられ前記回転軸を支持する軸受と、前記回転軸の回転を制動する電磁ブレーキを有する電動機であって、
前記電磁ブレーキは、
前記回転軸に取付けられ、前記回転軸の回転に伴って回転するハブと、
前記ハブに係合して回転し、軸方向に移動可能な摩擦板と、
前記摩擦板を挟み込み、回転軸に回り止めされ軸方向に移動可能な複数の制動板と、
前記制動板を軸回転方向に固定するとともに軸方向に移動可能に保持する制動板保持部材と、
押圧力を受けて前記制動板を押圧する押圧力伝達部材と、
前記制動板押圧部材にかかる押圧力を生じさせる押圧力発生機構と、
前記制動板押圧部材にかかる押圧力に抗する応力を生じさせる応力発生機構と、
前記制動板保持部材において、前記複数の制動板の各制動板の間の位置に設けた制動板保持部材の段差部と、
前記ハブにおいて、前記制動板保持部材の段差部の隣り合う段差と段差の間の位置で、かつ前記摩擦板より前記押圧力伝達部材側の位置に設けたハブの段差部と、を備え、
制動板保持部材の段差部と前記ハブの段差部とで前記制動板と前記摩擦板との接触面を減らすこと特徴とする電動機。 - 請求項7または請求項9に記載の電磁ブレーキであって、
前記制動板保持部材の段差部は、直径の異なる円筒が連なって形成されるものであることを特徴とする電動機。 - 請求項7から10のいずれか1項に記載の電動機であって、
前記制動板保持部材に取付け制動板の軸方向移動範囲を制限する取付板と、
前記取付板と一部係合する可動板と、を備え
前記押圧力発生機構と前記応力発生機構とが前記取付板及び前記可動板に取り付けられており、
前記押圧力発生機構は、
一端が前記取付板に取付けられ、他端が前記可動板を前記摩擦板側に押圧する張力付与部材を有し、
前記応力発生機構は、
前記取付板に固定した電磁石固定部と、
前記可動板に取付け、前記張力付与部材の押圧力に抗して可動板を吸引する電磁石可動部と、を有することを特徴とする電動機。 - 請求項7から11のいずれか1項に記載の電動機であって、
前記電磁ブレーキは、励磁により通電されて非制動状態となる無励磁制動型であることを特徴とする電動機。
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