JP2010136579A - 電磁ブレーキ及びそれを用いた電動機 - Google Patents
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Abstract
【課題】制動板保持部材と制動板の接触を均一にし、モータを軸上向きで使用しても安定した制動を得られる電磁ブレーキ及び電動機を提供する。
【解決手段】電磁ブレーキの制動板の軸方向における移動可能距離を縮め、制動板の傾きを軸と垂直な状態に保つために、制動板保持部材につばを設けたことを特徴とする。
【選択図】図8
【解決手段】電磁ブレーキの制動板の軸方向における移動可能距離を縮め、制動板の傾きを軸と垂直な状態に保つために、制動板保持部材につばを設けたことを特徴とする。
【選択図】図8
Description
本発明はモータ等の回転機に取付け使用する電磁ブレーキに係り、特にモータ等を軸を上を向きで使用した際に、安定した制動を得られる電磁ブレーキ、及びこれを用いた電動機に関する。
ブレーキ装置の一例の正面図を図1、図1のA−A断面を図2に、図1のC−C断面を図3に、図1のD−D断面を図4示す。
ブレーキ装置は、モータ(図示せず)のエンドブラケット4と、これに軸受2を介して支持されたモータの回転軸3と、前記回転軸に嵌合したハブ5を介して取付けられた円盤状の摩擦板7(7a、7b)と、前記摩擦板7を挟み込むように配置された環状の制動板6(6a、6b、6c)を備え、同制動板6を軸回転方向に固定して軸方向に移動可能としている。さらに、エンドブラケット4に固定された制動板保持部材1(1a〜1d)と、同制動板保持部材1に取付け制動板6の軸方向移動範囲を制限する取付板8と、前記取付板8と係合する可動板9と、前記取付板8に取付けられ可動板9をE方向に押圧する張力付与部材10と、前記取付板8に固定した電磁石固定部12と、前記可動板9に取付け張力付与部材10の押圧力に抗して可動板9を吸引する電磁石可動部13と、可動板9に取付け制動板6をE方向に押圧する押圧力伝達部材11とを備えている。
前記回転軸3はモータ(図示せず)に連結され、このモータにより回転駆動され従来は軸横向きのモータにブレーキ装置を連結し使用していた。
前記電磁石固定部12は励磁電源(図示せず)に接続され、同電磁石固定部12は励磁電源により通電され、励磁されると電磁石可動部13が電磁石固定部12に吸引されD方向に移動する。モータは前記電磁石固定部12と共通の励磁電源に接続されている。励磁電源が投入されるとモータの回転軸3が回転し、電磁石可動部13が電磁石固定部12に吸引される。
前記電磁石可動部13は可動板9に係合され、電磁石可動部13が電磁石固定部12に吸引されると、可動板9は取付板8との接触部を支点にD方向に移動し、それに伴い同可動板9に取付けられた押圧力伝達部材11が取付板8を貫通してD方向に移動する(図4)。押圧力伝達部材11がD方向に移動すると、エンドブラケット4側に押し付けられていた前記制動板6と前記押圧力伝達部材11との接触がなくなり、制動板9は軸方向に自由に移動可能となり摩擦板7は軸回転方向に回転可能となる(ブレーキ解除状態)。
モータへ投入されていた励磁電源が遮断されると、電磁石固定部12に吸引されていた電磁石可動部13が張力付与部材10の抗力に負けてE方向に移動し、それに伴い可動板9に取付けられた押圧力伝達部材11がE方向に移動し、制動板6と摩擦板7をエンドブラケット4側に押付けて制動され、軸3の回転を止める。なお、この種電磁ブレーキは特許文献1に示されている。
ここで、前記モータ軸を上向きにして使用する際ブレーキ装置は図1、図2、及び図3に対し反時計回りに90度傾いた図7の状態となる。図7は図1のA−A断面図中のエンドブラケット4、ハブ5、制動板6、摩擦板7、制動板保持部材1を抜き出した断面を示す。
この状態で前記電磁石可動部13が電磁石固定部12に吸引され前記可動板9がD方向に移動し、それに伴い押圧力伝達部材11がD方向に移動すると、可動板9は図7に示す様に回転軸から偏った位置で押圧力伝達部材11に接触し、制動板6、摩擦板7が軸と垂直な状態から例えばおよそ2度傾いた状態で保持される。これは、制動板6、摩擦板7の動作が円滑になるように制動板保持部材1(1a〜1d)との間に遊びが設けられているためである。
この状態から電磁石固定部12への励磁電源(図示せず)が切断されると制動板6は傾いた状態からE方向に押し上げられる為、制動板保持部材1と制動板6の接触が4箇所で不均一となり、摩擦板7をエンドブラケット4側に完全に押し付けきれずに、回転軸3の制動が安定しない恐れがある。
これは、特許文献1についても同様で、モータ軸を上向きにして使用する際、マグネット20を励磁するとブレーキジスク13´を押圧する力が消滅して、ブレーキジスクとブレーキホイール12が傾いた状態に保持される恐れがある。
本発明の目的はこの制動板保持部材1と制動板6の接触を均一にし、モータを軸上向きで使用しても安定した制動を得られる電磁ブレーキを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、出力軸が上向きとなるように取り付けられても安定した制動が可能な電動機を提供することにある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、電磁ブレーキの制動板の軸方向における移動可能距離を縮め、制動板の傾きを軸と垂直な状態に保つために、制動板保持部材につばを設けたことを特徴とする。
また、本発明は、回転軸と係合して回転し軸方向に移動可能な摩擦板と、前記摩擦板をはさみ回転軸に回り止めされ軸方向に移動可能な制動板と、前記制動板を軸回転方向に固定し軸方向に移動可能とする制動板保持部材と、前記制動板保持部材に取付け制動板の軸方向移動範囲を制限する取付板と、前記取付板と一部係合する可動板と、一端が前記取付板に取付けられ他端が記可動板を摩擦板側に押圧する張力付与部材と、前記取付板に固定した電磁石固定部と、前記可動板に取付け前記張力付与部材の押圧力に抗して可動板を吸引する電磁石可動部と、可動板に取付け制動板を摩擦板側に押圧する押圧力伝達部材と、前記制動板保持部材に設けたつばを備え、前記つばで前記制動板の軸方向の移動可能距離を短縮したことを特徴とする。
また、本発明は上記の電磁ブレーキあるいは電動機において、上記の前記制動板保持部材は複数からなり、前記制動板をその対角となる複数ヶ所に係合させた状態で軸方向に移動可能に固定し、前記つばは前記制動板の対角となる複数ヶ所の軸方向の移動可能距離を短縮するように、各制動板保持部材に設けられたことを特徴とする。
電磁石可動部がD方向に移動し、それに伴い押圧力伝達部材がD方向に移動した際、制動板は制動板保持部材のつば部分に乗り、軸と垂直な状態が保たれ、押圧力伝達部材と制動板との接触がなくなる。この状態から電磁石可動部がE方向に移動した際の制動板は制動板保持部材のつばがあることにより軸方向の移動可能距離が短く軸と垂直であるため、制動板と制動板保持部材との接触が均一になり、安定した制動が得られる。
本発明によれば、電磁ブレーキの制動板保持部材につばを設けることにより、モータを軸上向きで使用した際に安定したブレーキ動作を行うことができる。
このとき、安定した制動が可能な電動機を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図2、図4、図5、図6に添って説明する図5は本発明の一実施例を示す正面図、図2は図5のA−A断面図、図6は図5のB−B断面図、図4は図5のC−C断面を示す。
本実施形態の電動機(モータ)の筐体の一部をなすエンドブラケット4には軸受2を介してモータの回転軸3が支持されている。図では省略しているが、本実施形態のモータは、一般的なもので差し支えなく、例えば、エンドブラケット4とともにモータの筐体を構成する環状のハウジングの内側に固定子が取り付けられており、この固定子との電磁作用によって回転子が回転する構成としている。
図2、図4、図5、図6に示す実施例では、回転軸3と一緒に回転する回転部材として、ハブ5に軸方向に移動可能で軸回転方向に回り止めされてハブ5と結合された円盤形の摩擦板7(7a、7b)が2枚設けられており、それを挟み込む形で外周が角型で内側に円形の穴の空いた略環状の制動板6(6a、6b、6c)が3枚設けられている。また、制動板保持部材1(1a〜1d)を制動板の対角となる位置4ヶ所に係合させた状態でエンドブラケット4に螺合し、制動板を軸回転方向に回り止めし、D方向への移動距離を制限する為に、取付板固定用ナット18を制動板保持部材1に螺合して取付板8を取付ける。
上記制動板保持部材1は環状のつば20(20a〜20d)が付いた形状をし取付板8よりエンドブラケット4側に設けられている。もちろん、環状のつば20(20a〜20d)を制動板保持部材1に貫通した状態で嵌合し、取付板8よりエンドブラケット4側に設けられた構成としても良い。
加えて、電磁石固定部12は固定用ネジ16(16a〜c)にて固定され、可動板9をE方向に押し付けるばね力を有する張力付与部材10(10a、10b)は、図5のA−A断面軸を対象に2箇所に取付けられる。張力付与部材10は、固定板8に螺合したロッド固定用ナット17で一端を固定したロッド15の他端に嵌めあい張力保持ナット19(19a、19b)にて張力と位置が保持される。また、押圧力伝達部材11は可動板9に羅合し、ロックナット14にて緩み止めを施している。
なお、この実施例の他の構成については、前記図1に示す電磁ブレーキ装置と同様であり、同一部材には同じ符号を付けて示す。
前記図2、図4、図5、図6に示す電磁ブレーキ装置は次の様に作用する。モータを駆動し、電磁石固定部12に通電すると電磁石可動部13は電磁石固定部に吸引され、張力付与部材10が可動板9をE方向に押圧する力に吸引力が打ち勝って可動板9はD方向に移動する。これに伴い、可動板9に取付けられた押圧力伝達部材はD方向に移動し、電磁石可動部12への通電前にE方向に押圧されていた制動板6、摩擦板7が軸方向に自由に動けるようになる。
電磁石可動部12への通電時、制動板6が軸方向に移動できる距離Lは、図6に示すように制動板保持部材1につば20が付く事で短縮される(図3と比較)。
ここで、図8に示す様にモータを軸上向きに設置して使用した場合、電磁石可動部12へ通電した際の3枚の制動板6は、重力により制動板保持部材1の4ヶ所のつば20に乗り、軸と垂直な向き(図8で水平方向)を保持することが可能となる。そして、制動板6が軸方向に移動できる距離Lは、つば20の厚さ分だけ短縮される。
この状態から電磁石固定部12への通電が切れ、押圧力伝達部材11がE方向に移動した際、制動板6、摩擦板7は制動板保持部材につば20を設けたことで軸とほぼ垂直にE方向に押圧される為、制動板6と押圧力伝達部材1との接触は4箇所ともほぼ均一となり、モータを軸上向きにした状態においても安定した制動が可能となる。しかも、制動板6の制動時の移動距離Lは僅かであるため、移動時に傾くことがなく、確実となる。
1…制動板保持部材、2…軸受、3…回転軸、4…エンドブラケット、5…ハブ、6…制動板、7…摩擦板、8…取付板、9…可動板、10…張力付与部材、11…押圧力伝達部材、12…電磁石固定部、13…電磁石可動部、14…ロックナット、15…ロッド、16…固定用ネジ、17…ロッド固定用ナット、18…取付板固定用ナット、19…張力保持用ナット、20…つば。
Claims (4)
- 回転軸と係合して回転し軸方向に移動可能な摩擦板と、前記摩擦板をはさみ回転軸に回り止めされ軸方向に移動可能な制動板と、前記制動板を軸回転方向に固定し軸方向に移動可能とする制動板保持部材と、前記制動板保持部材に取付け制動板の軸方向移動範囲を制限する取付板と、前記取付板と一部係合する可動板と、一端が前記取付板に取付けられ他端が記可動板を摩擦板側に押圧する張力付与部材と、前記取付板に固定した電磁石固定部と、前記可動板に取付け前記張力付与部材の押圧力に抗して可動板を吸引する電磁石可動部と、可動板に取付け制動板を摩擦板側に押圧する押圧力伝達部材と、前記制動板保持部材に設けたつばを備え、前記つばで前記制動板の軸方向の移動可能距離を短縮したことを特徴とする電磁ブレーキ。
- 前記制動板保持部材は複数からなり、前記制動板をその対角となる複数ヶ所に係合させた状態で軸方向に移動可能に固定し、前記つばは前記制動板の対角となる複数ヶ所の軸方向の移動可能距離を短縮するように、各制動板保持部材に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の電磁ブレーキ。
- ハウジングに固定される固定子と、この固定子との間に生ずる回転磁界によって回転する回転子と、この回転子に伴って回転する回転軸と、前記ハウジングとともに筐体の一部をなすエンドブラケットに設けられ前記回転軸を支持する軸受と、前記回転軸と係合して回転し軸方向に移動可能な摩擦板と、前記摩擦板をはさみ回転軸に回り止めされ軸方向に移動可能な制動板と、前記制動板を軸回転方向に固定し軸方向に移動可能とする制動板保持部材と、前記制動板保持部材に取付け制動板の軸方向移動範囲を制限する取付板と、前記取付板と一部係合する可動板と、一端が前記取付板に取付けられ他端が記可動板を摩擦板側に押圧する張力付与部材と、前記取付板に固定した電磁石固定部と、前記可動板に取付け前記張力付与部材の押圧力に抗して可動板を吸引する電磁石可動部と、可動板に取付け制動板を摩擦板側に押圧する押圧力伝達部材と、前記制動板保持部材に設けたつばを備え、前記つばで前記制動板の軸方向の移動可能距離を短縮したことを特徴とする電動機。
- 前記制動板保持部材は複数からなり、前記制動板をその対角となる複数ヶ所に係合させた状態で軸方向に移動可能に固定し、前記つばは前記制動板の対角となる複数ヶ所の軸方向の移動可能距離を短縮するように、各制動板保持部材に設けられたことを特徴とする請求項3に記載の電動機。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008312402A JP2010136579A (ja) | 2008-12-08 | 2008-12-08 | 電磁ブレーキ及びそれを用いた電動機 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008312402A JP2010136579A (ja) | 2008-12-08 | 2008-12-08 | 電磁ブレーキ及びそれを用いた電動機 |
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JP2008312402A Pending JP2010136579A (ja) | 2008-12-08 | 2008-12-08 | 電磁ブレーキ及びそれを用いた電動機 |
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JP (1) | JP2010136579A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20120146438A1 (en) * | 2010-12-10 | 2012-06-14 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. | Electromagnetic Brake and Electric Motor |
-
2008
- 2008-12-08 JP JP2008312402A patent/JP2010136579A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20120146438A1 (en) * | 2010-12-10 | 2012-06-14 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. | Electromagnetic Brake and Electric Motor |
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