JP5608991B2 - 冷凍装置及びその運転方法 - Google Patents
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Description
(1)構成
本発明の第1実施形態による給湯暖房システムの構成について図1及び図2を用いて説明する。図1に示す給湯暖房システム1は、一次冷媒を循環させることにより蒸気圧縮冷凍サイクルを行うヒートポンプ回路2と、給湯用二次冷媒を循環させることにより給湯用の熱エネルギーを供給するための給湯用二次冷媒循環回路3と、暖房用二次冷媒を循環させることにより暖房用の熱エネルギーを供給するための暖房用二次冷媒循環回路4とを備えている。ヒートポンプ回路2と給湯用二次冷媒循環回路3とが結合されており、一次冷媒と給湯用二次冷媒との間の熱交換により給湯用の熱エネルギーが供給される。また、ヒートポンプ回路2と給湯用二次冷媒循環回路3とが結合されており、一次冷媒と暖房用二次冷媒との間の熱交換により暖房用の熱エネルギーが供給される。なお、以下の説明において、ヒートポンプ回路を循環する冷媒(一次冷媒)は二酸化炭素であり、CO2冷媒という。給湯用二次冷媒循環回路を循環する冷媒(給湯用二次冷媒)は給湯水である。暖房用二次冷媒循環回路を循環する冷媒(暖房用二次冷媒)は水であり、暖房用水冷媒という。また、給湯暖房システム1は、ヒートポンプ回路2、給湯用二次冷媒循環回路3、及び暖房用二次冷媒循環回路4を制御するために、図2に示す制御部100を備えている。
図1に示す給湯暖房システム1では、ヒートポンプ回路2の冷凍サイクルによるヒートポンプ回路2のCO2冷媒との熱交換により、第1給湯用ガスクーラ7及び第2給湯用ガスクーラ8で給湯水が加熱され、暖房用ガスクーラ9で暖房用水冷媒が加熱される。加熱された給湯水は、給湯用二次冷媒循環回路3を循環して貯湯タンク15に貯えられ、加熱された暖房用水冷媒を用いて暖房用二次冷媒循環回路4ではラジエータ19による暖房が行われる。その際に、ヒートポンプ回路2の冷凍サイクルにおいては、低段圧縮機5と高段圧縮機6によるCO2冷媒の二段圧縮が用いられ、インタークーラ13により中間冷却されたCO2冷媒と給湯水及び暖房用水冷媒との間で熱交換を行うことによってエネルギー効率の改善が図られている。そのため、低段圧縮機5及び高段圧縮機6の二段圧縮により、給湯負荷と暖房負荷を合わせた大きな負荷に対応しており、大きな冷媒循環量が賄われている。
暖房運転と給湯運転が並行して行われる通常運転時には、ヒートポンプ回路2において、制御部100により電磁弁21aが閉止され、CO2冷媒は低段圧縮機5を流れる。また、制御部100により、電動弁10の開度が調節され、電動弁10で減圧が行われる。通常運転時においては、低段圧縮機5に対する高段圧縮機6の圧縮比の割合(高段圧縮比/低段圧縮比)は1になるよう、制御部100により回転周波数が制御される。給湯と暖房を並行して行う通常運転の場合の圧力−エンタルピ線図を図3に示す。
起動時は、図4(a)に示すように、制御部100により低段圧縮機5と高段圧縮機6とが回転を始めるタイミングと回転速度が制御される。図4(a)において、時間a0からb0までは、低段圧縮機5及び高段圧縮機6が停止している状態である。高段圧縮機6は、時間b0から回転を始め、時間d0までは低速で回転する。低段圧縮機5は、高段圧縮機6が回転を始めてから所定時間(c0−b0)が経過した後の時間c0から回転を始める。高段圧縮機6が所定時間(c0−b0)を経過するまで単独で回転しているので、低段圧縮機5の吐出口と高段圧縮機6の吸入口との間にあるCO2冷媒が高段圧縮機6により吐出され、低段圧縮機5からCO2冷媒の供給がない状態が生じる。そのため、高段圧縮機6の吸入側の圧力が停止時に比べて低下する。
通常運転時、暖房のみの運転及び給湯のみの運転のいずれの場合でも、給湯暖房システム1を停止するときは、制御部100は、ヒートポンプ回路2の高段圧縮機6を停止させてから、数十秒から数分程度経過したのちに、給湯用二次冷媒循環回路3のポンプ14及びまたは暖房用二次冷媒循環回路4のポンプ18を停止させる制御を行う。高段圧縮機6が停止することによりCO2冷媒の循環が停止する。このときポンプ14,18が駆動していることから給湯水や暖房用二次冷場は給湯用二次冷媒循環回路3や暖房用二次冷媒循環回路4を循環している。そのため、第1給湯用ガスクーラ7や暖房用ガスクーラ9内で停止したCO2冷媒が給湯水や暖房用水冷媒との熱交換によって冷やされ、ポンプ14,18が停止して第1給湯用ガスクーラ7や暖房用ガスクーラ9内に水が滞留しても水の温度上昇が抑制され、沸騰やスケールの析出などの不具合が防止される。
(1)構成
本発明の第2実施形態による給湯暖房システムについて図5を用いて説明する。図5に示す給湯暖房システム1Aは、一次冷媒を循環させることにより蒸気圧縮冷凍サイクルを行うヒートポンプ回路2Aと、給湯用二次冷媒循環回路3と、暖房用二次冷媒循環回路4とを備えている。図2に示す給湯暖房システム1Aが図1の給湯暖房システム1の構成と異なるのは、ヒートポンプ回路2Aの構成である。
定常運転時には、電磁弁21aが閉止されており、バイパス路21が機能しない。バイパス路21を除いた図5の給湯暖房システム1Aの構成は、図1の給湯暖房システム1の構成と同じであり、定常運転については、給湯暖房システム1Aと給湯暖房システム1が同じ動作をする。そのため、ここでは定常運転時における給湯暖房システム1Aの動作の説明は省略する。
起動時は、図4(b)に示すように、制御部100により、電磁弁21aの開閉及び低段圧縮機5と高段圧縮機6とが回転を始めるタイミングと回転速度が制御される。図4(b)において、時間a1からc1までは、低段圧縮機5及び高段圧縮機6が停止している状態である。低段圧縮機5及び高段圧縮機6がともに停止している状態において、先ず電磁弁21aが時間b1に開放される。
第2実施形態の給湯暖房システム1Aでは、バイパス路21の入口をインタークーラ13と高段圧縮機6の吸入口との間に接続し、バイパス路21の出口を高段圧縮機6の吐出口と第1給湯用ガスクーラ7との間に接続している。しかし、バイパス路の入口の接続場所は、低段圧縮機5の吐出口から高段圧縮機6の吸入口とを結ぶ経路のどこかにあればよく、例えば低段圧縮機5の吐出口とインタークーラ13との間にであってもよい。また、バイパス路の出口の接続場所は、ヒートポンプ回路において、高段圧縮機6の吐出口から低段圧縮機5の吸入口までのいずれかであればよい。図6の給湯暖房システム1Bは、図5の給湯暖房システム1Aと比べてバイパス路22の接続位置を変えた一例である。図6の給湯暖房システム1Bにおいて、バイパス路22は、入口を低段圧縮機5の吐出口とインタークーラ13との間に接続し、出口を低段圧縮機5の吸入口と液ガス熱交換器12との間に接続している。そして、バイパス路22の開閉は、制御部100により制御されている開閉弁22aによって行われる。定常運転時には開閉弁22aが閉止され、起動時には開閉弁22aが開放されて、第2実施形態の給湯暖房システム1Aと同様の動作を行う。
(1)構成
本発明の第3実施形態による給湯暖房システムの構成について図7を用いて説明する。図7に示す給湯暖房システム1Cは、一次冷媒を循環させることにより蒸気圧縮冷凍サイクルを行うヒートポンプ回路2Cと、給湯用二次冷媒循環回路3と、暖房用二次冷媒循環回路4とを備えている。また、給湯暖房システム1Cは、図8に示すような、ヒートポンプ回路2C、給湯用二次冷媒循環回路3、及び暖房用二次冷媒循環回路4を制御するための制御部100Aを有する。
図7に示す給湯暖房システム1Cでは、ヒートポンプ回路2Cの冷凍サイクルによるヒートポンプ回路2CのCO2冷媒との熱交換により、第1給湯用ガスクーラ7及び第2給湯用ガスクーラ8で給湯水が加熱され、暖房用ガスクーラ9で暖房用水冷媒が加熱される。加熱された給湯水は、給湯用二次冷媒循環回路3を循環して貯湯タンク15に貯えられ、加熱された暖房用水冷媒を用いて暖房用二次冷媒循環回路4ではラジエータ19による暖房が行われる。その際に、ヒートポンプ回路2Cの冷凍サイクルにおいては、低段圧縮機5と高段圧縮機6によるCO2の二段圧縮が用いられ、インタークーラ13やエコノマイザ熱交換器60により中間冷却されたCO2と給湯水及び暖房用水冷媒との間で熱交換を行うことによってエネルギー効率の改善が図られている。また、第1給湯用ガスクーラ7と暖房用ガスクーラ9と第2給湯用ガスクーラ8とをヒートポンプ回路2において直列に接続して給湯暖房システム1Cの成績係数の改善が図られ、暖房と給湯の両方が必要なときに高い成績係数を得られかつ、夏季などの暖房の需要がない場合や給湯のための熱エネルギー供給が必要ないときなどに給湯のみの運転や暖房のみの運転を行うことができるようになっているのは、第1実施形態の給湯暖房システム1と同じである。そこで以下、暖房と給湯とが並行して行われる通常運転と、暖房のみの運転と、給湯のみの運転とに場合を分けて動作の説明を行う。
暖房運転と給湯運転が並行して行われる通常運転時には、ヒートポンプ回路2Cにおいて、第2電動弁10b及び第3電動弁10cが閉止され、第1電動弁10aの開度が調節される。それにより、エコノマイザ熱交換器60の機能が停止され、エコノマイザ熱交換器60を通過したCO2冷媒が電動弁10aを経由して空気熱交換器11に送られる。また、低段圧縮機5に対する高段圧縮機6の圧縮比の割合(高段圧縮比/低段圧縮比)は1になるよう、制御部100Aにより回転周波数が制御される。このような設定で、給湯と暖房を並行して行う通常運転の場合の圧力−エンタルピ線図は図3と同じになる。
暖房運転のみが行われる時には、ヒートポンプ回路2Cにおいて、第1電動弁10aが閉止され、第2電動弁10b及び第3電動弁10cの開度が調節される。制御部100Aにより高段圧縮比/低段圧縮比は1に調整される。暖房のみの運転であるため、制御部100Aによってポンプ14がオフにされ、給湯用二次冷媒循環回路3において給湯水の循環が停止される。このような暖房運転のみを行う場合の圧力−エンタルピ線図を図9に示す。
暖房負荷がないときに給湯のみの運転を行う場合には、ヒートポンプ回路2Cにおいて、第1電動弁10aが閉止され、第2電動弁10b,10cの開度が調節される。制御部100Aにより高段圧縮比/低段圧縮比は1に調整される。給湯のみの運転であるため、制御部100Aによってポンプ18がオフにされ、暖房用二次冷媒循環回路4において暖房用水冷媒の循環が停止される。
第3実施形態の給湯暖房システム1C(図7参照)では、電動弁10cが設けられているエコノマイザ熱交換器60の中間圧インジェクション路61が、図5の第2実施形態の給湯システム1Aにおけるバイパス路21に相当する。そして、第3実施形態の給湯暖房システム1Cの起動時には、図4(b)に示した第2実施形態の給湯暖房システム1Aと類似の制御が行われる。給湯暖房システム1Aでは起動時に電磁弁21aの開閉を行ってバイパス路21の閉止開放解放を制御しているが、給湯暖房システム1Cでは起動時における中間圧インジェクション路61の閉止開放を電動弁10cで制御している。給湯暖房システム1Cの低段圧縮機5及び高段圧縮機6が図4(b)のタイミングで回転速度の変更を制御されているとすると、時間b1で電動弁10cが開放され、時間i1で電動弁10cが閉じられる。ただし、給湯暖房システム1Cの場合は、第2実施形態の給湯暖房システム1Aと異なり、起動直後からエコノマイザ熱交換器60を使用する場合には、電動弁10cを閉じる工程を省いて時間i1のタイミングで開度の調節を行って中間圧インジェクションが行えるような状態にすることもできる。
通常運転時、暖房のみの運転及び給湯のみの運転のいずれの場合でも、給湯暖房システム1Cを停止するときは、制御部100Aは、ヒートポンプ回路2Cの高段圧縮機6を停止させてから、数十秒から数分程度経過したのちに、給湯用二次冷媒循環回路3のポンプ14及びまたは暖房用二次冷媒循環回路4のポンプ18を停止させる制御を行う。高段圧縮機6が停止することによりCO2冷媒の循環が停止する。このときポンプ14,18が駆動していることから給湯水や暖房用二次冷場は給湯用二次冷媒循環回路3や暖房用二次冷媒循環回路4を循環している。そのため、第1給湯用ガスクーラ7や暖房用ガスクーラ9内で停止したCO2冷媒が給湯水や暖房用水冷媒との熱交換によって冷やされ、ポンプ14,18が停止して第1給湯用ガスクーラ7や暖房用ガスクーラ9内に水が滞留しても水の温度上昇が抑制され、沸騰やスケールの析出などの不具合が防止される。
(a)
上述の第3実施形態では、エコノマイザ熱交換器60により中間圧インジェクションを行っているが、図10に示すように、気液分離器70を用いて中間圧インジェクションを行う場合にも第3実施形態と同様に中間圧インジェクション路を起動時のバイパス路として用いることができる。図10に示す給湯暖房システム1Dと第3実施形態の給湯暖房システム1C(図7参照)が構成上で異なるところは、第2給湯用ガスクーラ8と空気熱交換器11との間の構成である。
上記各実施の形態では、低段圧縮機5と高段圧縮機6とにより二段圧縮が行われるヒートポンプ回路2A,2B,2C,2Dの一次冷媒にCO2冷媒が用いる例について説明したが、本願発明に適用される蒸気圧縮冷媒サイクルで使用される冷媒はCO2冷媒に限られるものではなく、例えばHFC冷媒などであってもよい。
上記各実施形態では、起動時において、低段圧縮機5及び高段圧縮機6の回転速度の変化を低速、中速、及び高速の三段階の回転速度を経て定常状態に移行させる場合について説明したが、回転速度の制御はこれに限られるものではない。例えば、低段圧縮機5の回転速度に、低速より回転速度の小さな最低速、低速と中速の間の低中速、中速と高速の間の中高速を設けて、図4(a)において、時間b0から時間c0までの回転速度を最低速とし、時間d0から時間e0までの回転速度を低中速とし、時間f0から時間g0までの回転速度を中高速とすることもできる。この場合には、低段圧縮機5及び高段圧縮機6を同時に起動することになる。
上記各実施形態では、制御部100,100Aにおける低段圧縮機5及び高段圧縮機6の回転速度の制御を予め定められたシーケンスにより行っているが、圧力センサや温度センサにより低段圧縮機5及び高段圧縮機6の状態に応じて回転速度の制御を行うようにしてもよい。例えば、高段圧縮機6の吐出圧が所定値に達したときに低段圧縮機5の回転速度を上げるなどである。
上記各実施形態においては、第1給湯用ガスクーラ7及び第2給湯用ガスクーラ8という2つの給湯用ガスクーラと、1つの暖房用ガスクーラ9をヒートポンプ回路2,2A,2B,2C,2Dに直列に挿入した場合について説明している。しかし、直列に配置される給湯用ガスクーラと暖房用ガスクーラは他の構成であってもよく、例えば、図11に示すような構成にすることができる。
給湯暖房システム1(冷凍装置)によれば、起動時において、制御部100(圧縮機起動タイミング制御手段)により、図4(a)の時間b0から時間c0では直流同期電動機で駆動される高段圧縮機6を回転させる一方低段圧縮機5の回転速度をゼロにして(回転速度を抑えて)低段圧縮機5から吐出される冷媒の吐出量を抑制している。また、給湯暖房システム1A,1B,1C,1D(冷凍装置)によれば、図4(b)の時間b1にバイパス路21の電磁弁21a(開閉機構)、バイパス路22の電磁弁22a(開閉機構)、中間圧インジェクション路61の電動弁10または中間圧インジェクション路71の開閉弁71aを開放する。それにより、低段圧縮機5の吐出口と高段圧縮機の吸入口の間(吸入ライン)と、高段圧縮機6の吐出口から低段圧縮機5の吸入口までの間のいずれかのポイントとをバイパスすることができる。本発明において、吸入ラインは、低段圧縮機5の吐出口から高段圧縮機の吸入口までの一次冷媒の流路であり、吸入ラインにインタークーラ13などの機器が挿入さても吸入ラインの始端と終端は変わらない。
2,2A,2B,2C,2D ヒートポンプ回路
3 給湯用二次冷媒回路
4 暖房用二次冷媒回路
5 低段圧縮機
6 高段圧縮機
7 第1給湯用ガスクーラ
8 第2給湯用ガスクーラ
9 暖房用ガスクーラ
13 インタークーラ
19 ラジエータ
21,22 バイパス路
60 エコノマイザ熱交換器
61,71 中間圧インジェクション路
70 気液分離器
Claims (10)
- 吐出口及び吸入口を持つ低段圧縮機(5)と、
吐出口及び吸入口を持ち、前記低段圧縮機の前記吐出口から吐出された冷媒を吸入するための吸入ラインを有し、前記低段圧縮機よりも容量が小さく、駆動源に直流同期電動機が用いられている高段圧縮機(6)と、
前記高段圧縮機の起動時に、前記高段圧縮機の回転速度をある回転速度から所定回転速度に変化させるときに、前記高段圧縮機の回転速度が前記所定回転速度に達するまで、前記低段圧縮機の回転速度を抑制して前記低段圧縮機の前記吐出口から吐出される冷媒の吐出量を抑制し、前記高段圧縮機の回転速度が前記所定回転速度に達してから、前記低段圧縮機の回転速度の抑制を解除することにより、前記高段圧縮機の前記吸入口に送られる冷媒量を抑制する冷媒量抑制手段(100,100A)と
を備え、
前記低段圧縮機は、起動時に回転速度0から複数回ステップ状に回転速度を上昇させるように構成され、
前記高段圧縮機は、単独で回転可能であり、起動時に回転速度0から複数回ステップ状に回転速度を上昇させるように構成され、
前記冷媒量抑制手段は、前記高段圧縮機の起動時のステップ状の回転速度の上昇ごとに、前記低段圧縮機の回転速度を上昇させるタイミングを前記高段圧縮機よりも遅らせることで前記低段圧縮機の回転速度を抑制して前記低段圧縮機の前記吐出口から吐出される冷媒の吐出量を抑制する、冷凍装置。 - 前記冷媒量抑制手段は、前記低段圧縮機の回転速度の抑制とその解除とをおこなっているときに、前記吸入ラインと前記高段圧縮機の前記吐出口から前記低段圧縮機の前記吸入口までの間のいずれかのポイントとをバイパスすることにより、前記高段圧縮機の前記吸入口に送られる冷媒量を抑制する、
請求項1に記載の冷凍装置。 - 前記高段圧縮機は、前記高段圧縮機の前記吐出口から伸びる吐出ラインをさらに有し、
前記冷媒量抑制手段は、
前記吸入ラインに接続された入口と、前記吐出ラインに接続された出口とを持ち、前記入口と前記出口との間をバイパスするバイパス路(21,22)と、
前記バイパス路に設けられ、前記高段圧縮機の起動時に前記バイパス路を開き、前記低段圧縮機の起動後に前記バイパス路を閉じる開閉機構(21a,22a)とを含む、請求項2に記載の冷凍装置。 - 前記冷媒量抑制手段は、前記高段圧縮機の前記吸入ラインに中間圧インジェクションを行うためのインジェクション路(71)を持つ気液分離器(70)を含む、請求項2に記載の冷凍装置。
- 前記冷媒量抑制手段は、前記高段圧縮機の前記吸入ラインに中間圧インジェクションを行うためのインジェクション路(61)を持つエコノマイザ熱交換器(60)を含む、請求項2に記載の冷凍装置。
- 前記冷媒量抑制手段は、前記高段圧縮機の起動のタイミングに比べ前記低段圧縮機の起動のタイミングを遅らせることにより前記低段圧縮機の吐出量を抑制し、前記高段圧縮機の前記吸入口に送る冷媒量を抑制する圧縮機起動タイミング制御手段(100,100A)を含む、請求項1に記載の冷凍装置。
- 前記高段圧縮機の前記吐出口から前記低段圧縮機の前記吸入口までの間に、給湯用ガスクーラ(7,8)及び暖房用ガスクーラ(9)をさらに備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の冷凍装置。
- 前記低段圧縮機の前記吐出口と前記高段圧縮機の前記吸入口との間に挿入された中間冷却器(13)をさらに備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の冷凍装置。
- 低段圧縮機(5)と直流同期電動機を駆動源に使っている高段圧縮機(6)とを有し、前記低段圧縮機の吐出口から吐出された冷媒を吸入するための吸入ラインを持つ前記高段圧縮機の容量が前記低段圧縮機の容量よりも小さい冷凍装置の運転方法であって、
前記高段圧縮機の起動時に、前記高段圧縮機の回転速度をある回転速度から所定回転速度に変化させるときに、前記高段圧縮機の回転速度が前記所定回転速度に達するまで、前記低段圧縮機の回転速度の抑制を行って前記低段圧縮機の吐出量を抑制する第1始動工程と、
前記高段圧縮機の回転が始まって前記高段圧縮機の回転速度が前記所定回転速度に達してから、前記低段圧縮機の回転速度の抑制を解除する第2始動工程と
を備え、
前記低段圧縮機は、起動時に回転速度0から複数回ステップ状に回転速度を上昇させるように構成され、
前記高段圧縮機は、単独で回転可能であり、起動時に回転速度0から複数回ステップ状に回転速度を上昇させるように構成され、
前記第1始動工程と前記第2始動工程では、前記高段圧縮機の起動時のステップ状の回転速度の上昇ごとに、前記低段圧縮機の回転速度を上昇させるタイミングを前記高段圧縮機よりも遅らせることで前記低段圧縮機の回転速度の抑制とその解除とを行なう、冷凍装置の運転方法。 - 前記第1始動工程と前記第2始動工程では、前記低段圧縮機の回転速度の抑制とその解除とをおこなっているときに、前記高段圧縮機の前記吸入ラインと前記高段圧縮機の吐出口から前記低段圧縮機の吸入口までの間のいずれかのポイントとをバイパスすることにより、前記高段圧縮機の吸入口に送られる冷媒量を抑制する、
請求項9に記載の冷凍装置の運転方法。
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