JP2007309536A - 冷凍装置 - Google Patents

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Masaaki Takegami
雅章 竹上
Hirotaka Nakajima
洋登 中嶋
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宏一 北
Kenji Tanimoto
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Abstract

【課題】庫内冷却により得た排熱を室内の暖房に利用する冷凍装置において、有効な排熱利用を行うことである。
【解決手段】冷凍装置(1)は、主圧縮機(11)を有する室外ユニット(2)、室内熱交換器(31)を有する室内ユニット(3)、及び冷凍熱交換器(41)を有した冷凍ユニット(4)が接続されてなる冷媒回路(10)と、主圧縮機(11)と室内熱交換器(31)との間に設けられた給湯熱交換器(16)に接続された給湯回路(70)とを備えている。暖房運転時には、冷凍熱交換器(41)で蒸発した冷媒が、ブースタ圧縮機(50)及び主圧縮機(11)を順に流れて圧縮される。主圧縮機(11)から吐出した冷媒は、給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)を流れ、第2流路(16b)を流れる給湯回路(70)の給湯用水を加熱した後に、室内熱交換器(31)を流れ室内空気に放熱し、室内を暖房する。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷却熱交換器と室内熱交換器とを備えた冷凍装置に関し、冷却熱交換器で得た排熱を有効に利用するための対策に係るものである。
従来から、庫内を冷却する冷却熱交換器と室内空調を行う室内熱交換器とが接続された冷媒回路を備えた冷凍装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1の冷凍装置は、コンビニエンスストアなどの店内に設置され、室内の空調とショーケースの冷却とを行うものである。上記冷凍装置は、室外熱交換器と圧縮機構とを有する室外ユニットと、店内の冷暖房を行う室内熱交換器を有する室内ユニットと、冷蔵ショーケースの冷却を行う冷蔵熱交換器を有する冷蔵ユニットと、冷凍のショーケースの冷却を行う冷凍熱交換器とブースタ圧縮機とを有する冷凍ユニットとを備え、各ユニットが接続されて蒸気圧縮式冷凍サイクルの冷媒回路が構成されている。
上記冷凍装置は、室内の暖房とショーケースの冷却とを行う場合、冷凍・冷蔵の各熱交換器で冷媒が蒸発してショーケースの庫内を冷却する。そして、冷蔵熱交換器で蒸発した冷媒は、冷凍熱交換器で蒸発してブースタ圧縮機で圧縮された冷媒と合流して室外ユニットの圧縮機構で圧縮される。その後、冷媒は、室内熱交換器で室内空気に放熱して凝縮液化し、これにより、室内空気を加熱して室内の暖房を行う。つまり、この暖房運転では、冷凍・冷蔵熱交換器で得た排熱を室内の暖房に100%利用する熱回収が行われる。
一方、コンビニエンスストアなどにおいては、店内の照明や食品の保温器などの温熱が発生しており、暖房能力がさほど必要でない場合がある。このような場合、上記冷凍装置は、冷凍・冷蔵熱交換器で蒸発して室外ユニットの圧縮機で圧縮された後、該圧縮機から吐出された冷媒の一部が、室内熱交換器で凝縮すると共に、残りの冷媒が、室外ユニットの室外熱交換器で室外空気に放熱して凝縮液化する。つまり、この暖房運転では、冷凍・冷蔵熱交換器で得た排熱の一部が、室内の暖房に利用される一方、余剰の熱を室外に捨てることにより、冷凍サイクルの熱の出入りをバランスさせる。
特開2002−357374号公報
上述したように、従来の冷凍装置では、店内の暖房負荷がさほど高くない場合、冷却用の熱交換器で得た排熱を室内熱交換器における室内の暖房に100%利用することができないという問題点があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、冷却熱交換器で庫内冷却により得た排熱を室内の暖房に利用する熱回収運転を行う冷凍装置において、冷却熱交換器で得た排熱を有効に利用することを目的とする。
第1の発明は、圧縮機(11,50)と室内を空調する室内熱交換器(31)と冷却膨張機構(46)と庫内を冷却する冷却熱交換器(41)とを有する冷媒回路(10)を備え、上記圧縮機(11)から吐出して上記室内熱交換器(31)を流れ凝縮した冷媒が上記冷却膨張機構(46)を経て上記冷却熱交換器(41)を流れ蒸発して上記圧縮機(11)に戻るように冷媒を循環させる暖房運転を少なくとも行う冷凍装置であって、上記冷媒回路(10)における上記圧縮機(11)と上記室内熱交換器(31)との間には、給湯回路(70)が接続されて上記圧縮機(11)の吐出冷媒と上記給湯回路(70)の給湯用水とを熱交換させて該給湯用水を加熱するための給湯熱交換器(16)が設けられている。
つまり、コンビニエンスストアなどの店舗が入っている建物では、給湯設備が用いられることがある。具体的に、店舗内において、厨房の食器洗いや手洗い用に給湯設備が使用され、店舗と住居とが一体となった建物では、住居スペースで風呂湯や床暖房のために給湯設備が使用されている。そして、従来は、この給湯用水を加熱する専用の熱源を設けていた。そこで、この第1の発明では、冷媒が、冷却熱交換器(41)における庫内の冷却によって得た排熱を、給湯熱交換器(16)における給湯用水の加熱と室内熱交換器(31)における室内の暖房とに利用する。
また、圧縮機(11)から吐出した冷媒が、室内熱交換器(31)を流れる前に、給湯熱交換器(16)を流れるようにしているので、給湯熱交換器(16)で加熱される給湯用水の高温化を図る。
第2の発明は、第1の発明において、上記圧縮機(11,50)は、運転容量可変に構成され、上記暖房運転時に、上記冷却熱交換器(41)における庫内の冷却負荷に基づいて、上記圧縮機(11,50)の運転容量を制御する容量制御手段(102)を備えている。
この第2の発明では、上記容量制御手段(102)が、上記冷却熱交換器(41)における庫内の冷却負荷に基づいて圧縮機(11,50)の運転容量を制御することにより、庫内の冷却温度を所定の設定温度に維持する。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、上記給湯回路(70)には、上記暖房運転時に、上記室内熱交換器(31)における室内の暖房負荷に基づいて、給湯熱交換器(16)を流れる給湯用水の流量を制御する流量制御手段(103)を備えている。
この第3の発明では、室内の暖房負荷が大きいときは、上記流量制御手段(103)が、給湯熱交換器(16)を流れる給湯用水の流量を小さくするように制御し、該給湯熱交換器(16)における冷媒の放熱量を小さくする。これにより、室内熱交換器(31)における室内への放熱量を大きくする。一方、室内の暖房負荷が小さいときは、上記流量制御手段(103)が、給湯熱交換器(16)を流れる給湯用水の流量を大きくするように制御し、該給湯熱交換器(16)における冷媒の放熱量を大きくする。そして、室内熱交換器(31)における室内への放熱量を小さくする。
第4の発明は、第1〜第3の何れかの発明において、上記冷媒回路(10)には、室内膨張機構(36)が設けられる一方、上記冷媒回路(10)には、上記圧縮機(11)から吐出して上記給湯熱交換器(16)と室内熱交換器(31)とを順に流れ凝縮した冷媒が上記冷却膨張機構(46)を経て上記冷却熱交換器(41)を流れ蒸発して上記圧縮機(11)に戻るように冷媒を循環させる行う暖房運転と、上記圧縮機(11)から吐出して上記給湯熱交換器(16)を流れた冷媒の一部が、上記冷却膨張機構(46)を経て上記冷却熱交換器(41)を流れ蒸発して上記圧縮機(11)に戻ると同時に、残りの冷媒が上記室内膨張機構(36)を経て上記室内熱交換器(31)を流れ蒸発して上記圧縮機(11)に戻るように冷媒を循環させる冷房運転とを切り換える切換手段(12)が設けられている。
この第4の発明では、上記切換手段(12)によって冷媒の循環方向を切り換えることにより、室内の冷暖房を自在に行う。また、冷房運転時には、冷媒が、室内熱交換器(31)を流れる際に室内空気から吸熱して蒸発する。そこで、この冷房運転時には、冷媒が室内熱交換器(31)と冷却熱交換器(41)とで得た排熱を給湯熱交換器(16)における給湯用水の加熱に利用する。
第5の発明は、第4の発明において、上記圧縮機(11,50)は、運転容量可変に構成され、上記冷房運転時に、上記冷却熱交換器(41)における庫内の冷却負荷及び上記室内熱交換器(31)における室内の冷房負荷に基づいて、上記圧縮機(11,50)の運転容量を制御する容量制御手段(102)を備えている。
この第5の発明では、上記容量制御手段(102)が、上記冷却熱交換器(41)における庫内の冷却負荷及び上記室内熱交換器(31)における室内の冷房負荷に基づいて、圧縮機(11,50)の運転容量を制御することにより、庫内の冷却温度を所定の設定温度に保つと共に、室内温度を所定の設定温度に保つ。
第6の発明は、第1〜第5の何れかの発明において、上記冷媒回路(10)には、室外膨張機構(15)と室外熱交換器(13)とが設けられる一方、上記圧縮機(11)から吐出して上記給湯熱交換器(16)と上記室内熱交換器(31)とを順に流れた冷媒の一部が、上記冷却膨張機構(46)を経て上記冷却熱交換器(41)を流れ蒸発して上記圧縮機(11)に戻ると同時に、残りの冷媒が、上記室外膨張機構(15)を経て上記室外熱交換器(13)を流れ蒸発して上記圧縮機(11)に戻るように冷媒を循環させる暖房能力制御手段(104)を備えている。
ここで、暖房運転において、冷却熱交換器(41)で得た排熱のみを室内熱交換器(31)における暖房と給湯熱交換器(16)における給湯用水の加熱とに利用した場合、室内の暖房負荷と給湯の負荷とが大きくなると、能力不足になる場合がある。そこで、この第6の発明では、冷媒が室外熱交換器(13)で室外空気から吸熱するようにして、冷却熱交換器(41)と室外熱交換器(13)で得た排熱を、給湯熱交換器(16)における給湯用水の加熱と室内熱交換器(31)における室内の暖房とに利用する。
第7の発明は、第6の発明において、上記室内熱交換器(31)の室内の暖房負荷及び給湯熱交換器(16)の給湯負荷に基づいて、上記室外熱交換器(13)における冷媒の吸熱量を制御する吸熱量制御手段(106)を備えている。
この第7の発明では、上記室内熱交換器(31)の室内の暖房負荷及び給湯熱交換器(16)の給湯負荷が大きいときは、上記吸熱量制御手段(106)が、室外熱交換器(13)での吸熱量が大きくなるように制御する。一方、上記室内熱交換器(31)の室内の暖房負荷及び給湯熱交換器(16)の給湯負荷が小さいときは、上記吸熱量制御手段(106)が、室外熱交換器(13)での吸熱量を小さくなるように制御する。
第8の発明は、上記第4又は第5の発明において、上記冷媒回路(10)には、室外熱交換器(13)が設けられる一方、上記冷房運転時に、上記圧縮機(11)から吐出して上記給湯熱交換器(16)と上記室外熱交換器(13)とを順に流れて凝縮した冷媒の一部が、上記冷却膨張機構(46)を経て上記冷却熱交換器(41)を流れ蒸発して上記圧縮機(11)に戻ると同時に、残りの冷媒が上記室内膨張機構(36)を経て上記室内熱交換器(31)を流れ蒸発して上記圧縮機(11)に戻るように冷媒を循環させる冷房能力制御手段(105)を備えている。
この第8の発明では、冷房運転において、上記室内熱交換器(31)における室内の冷房負荷と冷却熱交換器(41)における庫内の冷却負荷が、給湯熱交換器(16)における給湯用水の加熱の負荷に対して大きくなった場合、室内空気から得た排熱と上記冷却熱交換器(41)で庫内空気より得た排熱を、給湯熱交換器(16)における給湯用水の加熱に利用しきれなくなることがある。そこで、室内熱交換器(31)及び冷却熱交換器(41)で得た排熱を給湯熱交換器(16)で利用する一方、該給湯熱交換器(16)で利用しきれなかった余剰の熱を室外熱交換器(13)において室外に放熱することにより、冷媒回路(10)で行われる冷凍サイクルの熱量をバランスさせる。
第9の発明は、第8の発明において、上記給湯熱交換器(16)の給湯負荷に基づいて、上記室外熱交換器(13)における冷媒の放熱量を制御する放熱量制御手段(106)を備えている。
この第9の発明では、給湯熱交換器(16)の給湯負荷が大きいときは、給湯熱交換器(16)における冷媒の放熱量が大きくなるので、上記放熱量制御手段(106)が、室外熱交換器(13)における冷媒の放熱量を小さくなるように制御する。一方、給湯熱交換器(16)の給湯負荷が小さいときは、給湯熱交換器(16)における冷媒の放熱量が小さくなるので、上記放熱量制御手段(106)が、室外熱交換器(13)における冷媒の放熱量を大きくなるように制御する。
本発明によれば、冷却熱交換器(41)における庫内冷却により得た排熱を、給湯熱交換器(16)における給湯用水の加熱と室内熱交換器(31)における室内の暖房とに利用することができるので、庫内冷却により得た排熱を確実に有効利用することができると共に、給湯用の熱源を別途設ける必要がない。
また、圧縮機(11)から吐出した冷媒が、室内熱交換器(31)を流れる前に、給湯熱交換器(16)を流れるようにしたために、給湯熱交換器(16)で加熱される給湯用水の温度を確実に高くすることができる。
また、上記第2の発明によれば、上記冷却熱交換器(41)における庫内の冷却負荷に基づいて圧縮機(11,50)の運転容量を制御するようにしたために、庫内の冷却温度を所定の設定温度に維持することができる。これにより、庫内に収納される食品などの品温を所望の温度に維持することができるので、該食品などの品物の品質を確実に保持することができる。
また、上記第3の発明によれば、給湯熱交換器(16)を流れる給湯用水の流量を小さくすることによって、室内熱交換器(31)における室内への放熱量を大きくしたり、給湯熱交換器(16)を流れる給湯用水の流量を大きくすることにより、室内熱交換器(31)における室内への放熱量を小さくすることにより、容易に室内の暖房負荷に応じた運転を行うことができる。これにより、例えば、室内を在室者の所望の設定温度に保つことができるので、在室者の快適性を向上させることができる。
また、上記第4の発明によれば、上記切換手段(12)によって冷媒の循環方向を切り換えることにより、室内の冷暖房を自在に行うことができるので、室内の在室者の快適性を向上させることができる。また、冷房運転時には、冷媒が室内熱交換器(31)と冷却熱交換器(41)とで得た排熱を給湯熱交換器(16)における給湯用水の加熱に利用することができるので、給湯負荷に応じた運転を確実に行うことができる。
また、上記第5の発明によれば、上記容量制御手段(102)が、冷房運転時に、上記冷却熱交換器(41)における庫内の冷却負荷及び上記室内熱交換器(31)における室内の冷房負荷に基づいて圧縮機(11,50)の運転容量を制御することにようにしたために、庫内の冷却温度を所定の設定温度に保つと共に、室内温度を所定の設定温度に保つことができる。これにより、庫内に収納される食品などの品物の品質を確実に保持することができると共に、室内の在室者の快適性を向上させることができる。
また、上記第6の発明によれば、冷媒が室外熱交換器(13)で室外空気から吸熱するようにして、冷却熱交換器(41)と室外熱交換器(13)で得た排熱を給湯熱交換器(16)における給湯用水の加熱と室内熱交換器(31)における室内の暖房とに利用することができるので、室内の暖房負荷と給湯負荷とに応じた運転を行うことができる。これにより、例えば、室内を在室者の所望の設定温度に保つことができるので、在室者の快適性を向上させることができると共に、風呂湯や床暖房などの給湯の利用者などの要求に応じて、確実に給湯を行うことができる。
また、上記第7の発明では、上記室内熱交換器(31)の室内の暖房負荷及び給湯熱交換器(16)の給湯負荷に応じて、室外熱交換器(13)での吸熱量を制御することができるので、室内の暖房負荷と給湯負荷とに応じた運転を確実に行うことができる。
また、上記第8の発明によれば、冷房運転において、室内熱交換器(31)及び冷却熱交換器(41)で得た排熱を給湯熱交換器(16)で利用する一方、該給湯熱交換器(16)で利用しきれなかった余剰の熱を室外熱交換器(13)において室外に放熱することができるので、冷媒回路(10)で行われる冷凍サイクルの熱量をバランスさせることができる。これにより、安定した冷凍サイクルを行うことができる。
また、上記第9の発明によれば、給湯熱交換器(16)における給湯負荷に基づいて、室外熱交換器(13)での放熱量を制御することができるので、冷媒回路(10)の冷凍サイクルの熱量を確実にバランスさせることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
図1に示すように、本発明の冷凍装置(1)は、コンビニエンスストアなどの商店を有する建物に設置される冷凍装置であって、室内の空調運転を行うと共に、冷凍ショーケースの冷却運転を行うものである。上記冷凍装置(1)は、室外ユニット(2)と室内ユニット(3)と冷凍ユニット(4)と給湯ユニット(5)とコントローラ(100)とを備えている。上記室外ユニット(2)は屋外に設置される一方、その他のユニット(3,4,5)は室内に設置されている。上記室内ユニット(3)は、店内の空調を行うものであり、上記冷凍ユニット(4)は、店内に設置された冷凍ショーケースの冷却を行うものである。また、上記給湯ユニット(5)は、例えば、上記商店を有する建物において、店とは別のスペース(例えば、商店のオーナーなどの居住スペース)に設けられ、風呂や床暖房のための給湯を行うためのものである。
上記冷凍装置(1)において、上記室外ユニット(2)に室外回路(20)が、上記室内ユニット(3)に空調回路(30)が、冷凍ユニット(4)に冷凍回路(40)がそれぞれ設けられている。上記冷凍装置(1)では、上記室外回路(20)、空調回路(30)及び冷凍回路(40)が配管で接続されて蒸気圧縮式冷凍サイクルの冷媒回路(10)が構成されている。
具体的に、上記冷媒回路(10)においては、冷凍回路(40)が、液側連絡配管(21)及び第1ガス側連絡配管(22)を介して室外回路(20)に接続されている。上記液側連絡配管(21)の一端は、室外回路(20)に接続され、他端は、第1液分岐管(21a)と第2液分岐管(21b)とに分岐している。そして、上記第1液分岐管(21a)は、空調回路(30)の液側端に接続され、上記第2液分岐管(21b)が冷凍回路(40)の液側端に接続されている。また、第1ガス側連絡配管(22)の一端は、室外回路(20)に接続され、他端は、冷凍回路(40)のガス側端に接続されている。また、上記冷媒回路(10)においては、空調回路(30)のガス端側は、第2ガス側連絡配管(24)を介して室外回路(20)に接続されている。
一方、上記給湯ユニット(5)には、給湯回路(70)が設けられており、該給湯回路(70)は、上記冷媒回路(10)と後述する給湯熱交換器(16)を介して接続されている。
〈室外ユニット〉
上記室外ユニット(2)の室外回路(20)には、主圧縮機(11)と、室外熱交換器(13)と、レシーバー(14)と、室外膨張弁(15)と、本発明の特徴である給湯熱交換器(16)とが設けられている。また、室外回路(20)には、四路切換弁(12)と、液側閉鎖弁(25)と、2つのガス側閉鎖弁(26,27)とが設けられている。この室外回路(20)において、液側閉鎖弁(25)には液側連絡配管(21)が、第1ガス側閉鎖弁(26)には第1ガス側連絡配管(22)が、第2ガス側閉鎖弁(27)には第2ガス側連絡配管(24)がそれぞれ接続されている。
上記主圧縮機(11)は、スクロール圧縮機であって、インバータ制御により、運転容量が可変に構成されている。上記主圧縮機(11)の吸入側には、第1吸入管(61)の一端が接続され、該第1吸入管(61)の他端は、第1ガス側閉鎖弁(26)に接続されている。また、上記第1吸入管(61)の途中には、第2吸入管(62)の一端が接続されており、該第2吸入管(62)の他端は、四路切換弁(12)に接続されいる。
上記主圧縮機(11)の吐出側には、吐出管(64)の一端が接続されている。上記吐出管(64)の他端は、本発明の特徴である給湯熱交換器(16)に接続されている。具体的に、上記給湯熱交換器(16)は、プレート熱交換器であって、第1流路(16a)と第2流路(16b)とを備えている。上記吐出管(64)の他端は、上記給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)の一端に接続されている。また、給湯熱交換器(16)の第2流路(16b)は、上記給湯回路(70)に接続されている。このようにして、上記給湯熱交換器(16)では、第1流路(16a)を流れる主圧縮機(11)の吐出冷媒と第2流路(16b)を流れる給湯用水とが熱交換を行うように構成されている。また、上記第1流路(16a)の他端は、四路切換弁(12)に接続されている。
上記室外熱交換器(13)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器であって、冷媒と室外空気との間で熱交換を行うものである。上記室外熱交換器(13)の一端は、四路切換弁(12)に接続され、他端は、第1液管(81)を介してレシーバー(14)の頂部に接続されている。上記第1液管(81)には、室外熱交換器(13)からレシーバー(14)へ向かう冷媒の流通だけを許容する逆止弁(CV-1)が設けられている。
上記レシーバー(14)の底部には、第2液管(82)の一端が接続され、該第2液管(82)の他端は、液側閉鎖弁(25)に接続されている。上記第2液管(82)には、レシーバー(14)から液側閉鎖弁(25)へ向かう冷媒の流通だけを許容する逆止弁(CV-2)が設けられている。
上記第2液管(82)において、上記逆止弁(CV-2)の下流には、第3液管(83)の一端が接続され、該第3液管(83)の他端は、上記第1液管(81)の逆止弁(CV-4)とレシーバー(14)との間に接続されている。つまり、第3液管(83)は、第1液管(81)を介してレシーバー(14)に接続されている。また、上記第3液管(83)には、第2液管(82)との接続部からレシーバー(14)に向かう冷媒の流通だけを許容する逆止弁(CV-3)が設けられている。
また、上記第2液管(82)におけるレシーバー(14)と逆止弁(CV-2)との間には、第4液管(84)の一端が接続され、該第4液管(84)の他端は、第1液管(81)における室外熱交換器(13)と逆止弁(CV-1)との間に接続されている。また、第4液管(84)には、室外膨張弁(15)が設けられている。
上記四路切換弁(12)は、第1のポートが給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)の他端に、第2のポートが主圧縮機(11)の第2吸入管(62)の他端に、第3のポートが室外熱交換器(13)に、第4のポートが第2ガス側閉鎖弁(27)にそれぞれ接続されている。上記四路切換弁(12)は、第1のポートと第3のポートが互いに連通して第2のポートと第4のポートが互いに連通する第1状態(図1に実線で示す状態)と、第1のポートと第4のポートが互いに連通して第2のポートと第3ポートが互いに連通する第2状態(図1に破線で示す状態)とに切り換え可能となっている。
また、上記室外ユニット(2)には、外気温センサ(13a)と室外ファン(13f)とが設けられている。室外熱交換器(13)へは、この室外ファン(13f)によって室外空気が送られる。
〈室内ユニット〉
上記室内ユニット(3)の空調回路(30)には、室内膨張弁(36)と室内熱交換器(31)とが設けられている。
上記室内熱交換器(31)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器であって、冷媒と店内の室内空気との熱交換を行うものである。上記室内熱交換器(31)は、一端が上記室内膨張弁(36)を介して第1液分岐管(21a)に接続される一方、他端が上記第2ガス側連絡配管(24)に接続されている。上記室内膨張弁(36)は開度調整自在に構成された電子膨張弁であり、室内膨張機構に構成されている。
上記室内ユニット(3)には、熱交換器温度センサ(32)と、冷媒温度センサ(33)と、室内温度センサ(34)と、室内ファン(35)とが設けられている。上記室内熱交換器(31)へは、上記室内ファン(35)によって、店内の室内空気が送られる。
〈冷凍ユニット〉
上記冷凍ユニット(4)の冷凍回路(40)には、冷凍膨張弁(46)と冷凍熱交換器(41)とブースタ圧縮機(50)とが設けられている。
上記冷凍熱交換器(41)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器であって、冷媒と冷凍ショーケース内の空気との間で熱交換を行うものであり、冷却熱交換器に構成されている。上記冷凍熱交換器(41)の一端は、冷凍膨張弁(46)を介して第2液分岐管(21b)に接続されている。上記冷凍膨張弁(46)は、開度調整自在な電子膨張弁であり、冷却膨張機構に構成されている。
上記ブースタ圧縮機(50)は、スクロール圧縮機であって、インバータ制御により、運転容量が可変に構成されている。上記ブースタ圧縮機(50)の吸入側には、ブースタ吸入管(53)を介して上記冷凍熱交換器(41)の他端が接続されている。また、上記ブースタ圧縮機(50)の吐出側には、ブースタ吐出管(54)の一端が接続されている。上記ブースタ吐出管(54)の他端は、第2ガス側閉鎖弁(27)を介して上記第1ガス側連絡配管(22)に接続されている。また、上記ブースタ吐出管(54)には、ブースタ圧縮機(50)からガス側閉鎖弁(28)へ向かう冷媒の流通だけを許容する逆止弁(CV-4)が設けられている。
上記冷凍ユニット(4)には、熱交換器温度センサ(42)と、冷媒温度センサ(43)と、庫内温度センサ(44)と、庫内ファン(45)とが設けられている。冷凍熱交換器(41)へは、上記庫内ファン(45)によって、冷凍ショーケース内の空気が送られる。
〈給湯ユニット〉
上記給湯ユニット(5)の給湯回路(70)には、蓄熱槽(71)、給水ポンプ(72)及び利用側ポンプ(73)、給湯出口(74a)、床暖房熱交換器(75)が設けられている。
上記蓄熱槽(71)は、略円筒形状に形成され、給湯用水が貯留するためのタンクである。上記蓄熱槽(71)の内部では、上方にいくほど、給湯用水の温度が高く、下方にいくほど、給湯用水の温度が低くなっている。また、上記蓄熱槽(71)には、下部に第1給湯配管(91)と利用側戻し管(93)とが接続される一方、上部に第2給湯配管(92)及び利用側配管(94)が接続されている。また、上記蓄熱槽(71)の下部には、図示しない給水用配管が接続されて、蓄熱槽(71)内の給湯用水が減ると給湯用水が供給されて、蓄熱槽(71)内の給湯用水の量を所定量に保つように構成されている。
上記第1給湯配管(91)は、一端が上記蓄熱槽(71)の下部に接続される一方、他端が上記給湯熱交換器(16)の第2流路(16b)の一端に接続されている。また、上記第1給湯配管(91)には、給水ポンプ(72)が設けられている。該給水ポンプ(72)は、蓄熱槽(71)内の給湯用水を給湯熱交換器(16)の第2流路(16b)に送るためのものである。上記給水ポンプ(72)は、回転数が可変に構成されており、該回転数が制御されることにより、上記第1給湯配管(91)を流れて上記給湯熱交換器(16)の第2流路(16b)を流れる給湯用水の流量が制御されるように構成されている。また、上記第2給湯配管(92)は、一端が上記蓄熱槽(71)の上部に接続される一方、他端が上記給湯熱交換器(16)の第2流路(16b)の他端に接続されている。このような構成により、給湯用水は、蓄熱槽(71)の下部から第1給湯配管(91)を通って給湯熱交換器(16)の第2流路(16b)を流れ、第1流路(16a)を流れる主圧縮機(11)の吐出冷媒と熱交換を行って加熱され、上記第2給湯配管(92)を流れて蓄熱槽(71)の上部に戻されるように構成されている。また、上記第2給湯配管(92)には、第2流路(16b)を流れた給湯用水の温度を測定する給湯温度センサ(17)が設けられている。
上記利用側配管(94)は、一端が上記蓄熱槽(71)の上部に接続される一方、他端が分岐して、給湯出口(74a)と床暖房熱交換器(75)の入口側とに接続されている。上記給湯出口(74a)には、該給湯出口(74a)を開状態と閉状態とに切り換える給湯開閉弁(74b)が設けられ、該給湯開閉弁(74b)が開状態となった際に風呂の浴槽(74)に給湯が行われる。また、上記利用側配管(94)には、蓄熱槽(71)の高温の給湯用水を給湯出口(74a)又は床暖房熱交換器(75)に送るための利用側ポンプ(73)が設けられている。そして、上記利用側戻し管(93)の一端は、床暖房熱交換器(75)の出口側に接続される一方、他端が、蓄熱槽(71)の下部に接続されている。
〈コントローラ〉
上記コントローラ(100)は、上記冷媒回路(10)に設けられた各種の弁の切換、調節を行って、冷媒の循環方向を制御したり、給湯回路(70)のポンプ(72,73)の制御を行って、給湯回路(70)の給湯用水の流れを制御するものである。上記コントローラ(100)は、運転制御部(101)と容量制御部(102)と流量制御部(103)と暖房能力制御部(104)と冷房能力制御部(105)と室外ファン制御部(106)を備えている。
上記運転制御部(101)は、各圧縮機(11,50)と各ファン(35,45)とを駆動させると共に、四路切換弁(12)の切換え及び膨張弁(15,36,46)の開度制御を適宜行って、冷凍熱交換器(41)によるショーケースの冷却、室内熱交換器(31)による室内の冷暖房空調、及び給湯回路(70)による給湯を運転制御するものである。
上記容量制御部(102)は、上記主圧縮機(11)及びブースタ圧縮機(50)の運転容量を制御するものであり、容量制御手段に構成されている。具体的に、上記容量制御部(102)は、室内の暖房運転時には、上記冷却熱交換器(41)におけるショーケースの冷却負荷に基づいて、上記主圧縮機(11)及び上記ブースタ圧縮機(50)の容量を制御する一方、室内の冷房運転時には、上記冷却熱交換器(41)におけるショーケースの冷却負荷及び上記室内熱交換器(31)における室内の冷房負荷に基づいて、上記主圧縮機(11)及び上記ブースタ圧縮機(50)の容量を制御するように構成されている。
上記流量制御部(103)は、室内の暖房運転時に、上記室内熱交換器(31)における暖房負荷に基づいて、上記給湯熱交換器(16)を流れる給湯用水の流量を制御するものであり、流量制御手段に構成されている。具体的に、上記流量制御部(103)は、上記給湯回路(70)の給水ポンプ(72)の回転数を制御する。なお、上記流量制御部(103)は、室内の冷房運転時には、給湯負荷に基づいて、上記給湯熱交換器(16)を流れる給湯用水の流量を制御するように構成されている。
上記暖房能力制御部(104)は、室内の暖房運転時において、室内熱交換器(31)における室内の暖房負荷と給湯熱交換器(16)における給湯負荷とが大きくなった場合、冷凍熱交換器(41)の排熱のみを利用すると能力不足となる場合があるので、この負荷に対応できるように室外熱交換器(13)にも冷媒を流して能力を増大させるものであり、暖房能力制御手段に構成されている。具体的に、上記暖房能力制御部(104)は、後述する第2暖房運転を行うように上記運転制御部(101)を制御する。
また、上記冷房能力制御部(105)は、室内の冷房運転時において、室内熱交換器(31)及び冷凍熱交換器(41)で得た排熱を給湯熱交換器(16)で利用しきれなくなった際に、余剰の熱を室外熱交換器(13)によって室外空気に放熱することにより、冷媒回路(10)で行われる冷凍サイクルの能力をバランスさせるものであり、冷房能力制御手段に構成されている。具体的に、上記冷房能力制御部(105)は、後述する第2冷房運転を行うように上記運転制御部(101)を制御する。
また、上記室外ファン制御部(106)は、上記室外ファン(13f)の回転数を制御することにより、上記室外熱交換器(13)と室外空気との熱交換量を制御するものである。つまり、上記室外ファン制御部(106)は、上記暖房能力制御部(104)による第2暖房運転時に、上記室内熱交換器(31)における室内の暖房負と上記給湯熱交換器(16)の給湯負荷とに基づいて、室外熱交換器(13)での吸熱量を制御する一方、上記冷房能力制御部(105)による第2冷房運転時に、上記給湯熱交換器(16)の給湯負荷に基づいて、上記室外熱交換器(13)の放熱量を制御するものであり、吸熱量制御手段及び放熱量制御手段に構成されている。
−運転動作−
次に、本実施形態の冷凍装置(1)の運転動作について説明する。上記冷凍装置(1)は、第1暖房運転、第2暖房運転、第1冷房運転及び第1冷房運転を行う。
〈第1暖房運転〉
図2に示すように、第1暖房運転は、上記室内熱交換器(31)における室内の暖房と給湯熱交換器(16)における給湯用水の加熱において、上記冷却熱交換器(41)でショーケースの冷却により得た熱のみを利用する運転である。
上記第1暖房運転では、コントローラ(100)の運転制御部(101)により、四路切換弁(12)が第2状態に設定され、室外膨張弁(15)が閉状態となり、室内膨張弁(36)が開状態となり、冷凍膨張弁(46)が適宜開度制御される。また、上記運転制御部(101)により、主圧縮機(11)、ブースタ圧縮機(50)、室内ファン(35)及び庫内ファン(45)が駆動し、室外ファン(13f)は停止状態となる。この際、上記容量制御部(102)が、上記運転制御部(101)を制御することにより、主圧縮機(11)とブースタ圧縮機(50)の運転容量は、冷凍熱交換器(41)におけるショーケースの冷却負荷に応じた運転容量で運転する。これにより、冷媒回路(10)では、図2の矢印に示す方向に冷媒が循環する。一方、上記給湯回路(70)では、各ポンプ(72,73)が駆動し、図2の矢印に示す方向に給湯用水が循環する。
上記冷媒回路(10)では、室外ユニット(2)の主圧縮機(11)から吐出した冷媒は、上記給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)を流れる。上記給湯熱交換器(16)では、第1流路(16a)を流れる冷媒が、第2流路(16b)を流れる給湯用水に放熱して、該給湯用水を加熱する。そして、給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)を流れた冷媒は、四路切換弁(12)及び第2ガス側連絡配管(24)を通って室内ユニット(3)に導入される。
室内ユニット(3)に導入された冷媒は、室内熱交換器(31)を流れて、室内ファン(35)によって送られた室内空気に放熱して凝縮液化する。これにより、室内空気が加熱され、室内の暖房が行われる。液化した冷媒は、全開状態の室内膨張弁(36)を通って、第1液分岐管(21a)と第2液分岐管(21b)とを流れ、冷凍ユニット(4)に導入される。
上記冷凍ユニット(4)に導入された液冷媒は、冷凍膨張弁(46)で膨張した後、上記冷凍熱交換器(41)を流れ、庫内ファン(45)によって送られたショーケース内の空気から吸熱して蒸発する。これにより、ショーケース内の空気は冷却される。蒸発した冷媒は、ブースタ吸入管(53)を流れブースタ圧縮機(50)に吸入されて圧縮される。該ブースタ圧縮機(50)で圧縮された冷媒は、ブースタ吐出管(54)を介して第1ガス側連絡配管(22)を流れ、室外ユニット(2)に導入される。そして、室外ユニット(2)に導入された冷媒は、第1吸入管(61)を流れて上記主圧縮機(11)に吸入される。
一方、上記給湯回路(70)では、蓄熱槽(71)の下部から給湯用水が第1給湯配管(91)を通って給湯熱交換器(16)の第2流路(16b)を流れ、第1流路(16a)を流れる主圧縮機(11)の吐出冷媒により、例えば、約60℃に加熱される。加熱された給湯用水は、蓄熱槽(71)に貯留される。そして、床暖房や風呂の利用者の要求に応じて、利用側ポンプ(73)が作動すると、利用側配管(94)を流れて浴槽(74)に給湯や、床暖房熱交換器(75)を流れて床暖房を行う。床暖房に利用された給湯用水は、利用側戻し管(93)を流れて蓄熱槽(71)に戻る。
ここで、上記流量制御部(103)は、室内の暖房負荷に基づいて、運転制御部(101)を制御して上記給水ポンプ(72)の回転数を制御し、これにより、給湯熱交換器(16)の第2流路(16b)を流れる給湯用水の流量を制御する。
つまり、室内の暖房負荷が大きくなると、流量制御部(103)が運転制御部(101)を制御して、上記給水ポンプ(72)の回転数を小さくすることにより、給湯熱交換器(16)の第2流路(16b)を流れる給湯用水の流量を小さくする。これにより、上記冷媒回路(10)において、主圧縮機(11)の吐出冷媒が、給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)を流れる際の放熱量が小さくなるので、上記室内熱交換器(31)における放熱量が大きなり、大きい暖房負荷に対応する。
一方、室内の暖房負荷が小さくなると、流量制御部(103)が運転制御部(101)を制御して、上記給水ポンプ(72)の回転数を大きくすることにより、給湯熱交換器(16)の第2流路(16b)を流れる給湯用水の流量を大きくする。これにより、上記冷媒回路(10)において、主圧縮機(11)の吐出冷媒が、給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)を流れる際の放熱量が大きくなるので、上記室内熱交換器(31)での放熱量が小さくなって、小さい暖房負荷に対応する。なお、室内の暖房負荷が小さい場合、給湯熱交換器(16)で冷媒が凝縮し、第2ガス側連絡配管(24)には気液二相冷媒や液冷媒が流れることもある。
なお、室内の暖房負荷が小さい場合に、風呂湯などの給湯の利用要求も小さいことがある。そのような場合、給湯回路(70)では、蓄熱槽(71)に加熱された給湯用水を貯留することにより、給湯熱交換器(16)で回収した熱を蓄熱する。そして、室内の暖房負荷が大きくなり且つ風呂湯などの給湯の利用要求も大きくなったときに、給水ポンプ(72)の回転数を小さくしたり停止したりすることにより、室内熱交換器(31)における暖房負荷に対応した運転を行う一方、給湯の利用要求に対しては、貯留した給湯用水を供給することによって対応する。
〈第2暖房運転〉
第1暖房運転では、室内熱交換器(31)における室内の暖房と給湯熱交換器(16)における給湯用水の加熱において、冷凍熱交換器(41)の排熱のみを利用しているが、室内の暖房負荷と給湯の負荷とが大きくなると、能力不足となる場合がある。そこで、図3に示すように、暖房能力制御部(104)が運転制御部(101)を制御し、室外ユニット(2)の室外熱交換器(13)にも冷媒を流し該室外熱交換器(13)で冷媒を蒸発させて暖房及び給湯の能力を増大させる第2暖房運転を行う。
具体的に、第2暖房運転では、コントローラ(100)の運転制御部(101)により、四路切換弁(12)が第2状態に設定され、室内膨張弁(36)が開状態となり、冷凍膨張弁(46)及び室外膨張弁(15)が適宜開度調整される。また、上記運転制御部(101)により、主圧縮機(11)、ブースタ圧縮機(50)、室内ファン(35)、庫内ファン(45)及び室外ファン(13f)が駆動する。これにより、冷媒回路(10)では、図3の矢印に示す方向に冷媒が循環する。一方、上記給湯回路(70)では、各ポンプ(72,73)が駆動し、給湯用水が上記第1暖房運転時と同様に循環する。
上記冷媒回路(10)では、室外ユニット(2)の主圧縮機(11)から吐出した冷媒は、上記給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)を流れる。上記給湯熱交換器(16)では、第1流路(16a)を流れる冷媒が、第2流路(16b)を流れる給湯用水に放熱して、該給湯用水を加熱する。そして、給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)を流れた冷媒は、四路切換弁(12)及び第2ガス側連絡配管(24)を通って室内ユニット(3)に導入される。
室内ユニット(3)に導入された冷媒は、室内熱交換器(31)を流れて、室内ファン(35)によって送られた室内空気に放熱して凝縮液化する。これにより、室内空気が加熱され、室内の暖房が行われる。液化した冷媒は、全開状態の室内膨張弁(36)を通って、第1液分岐管(21a)を流れる。該第1液分岐管(21a)を流れた液冷媒の一部は、第2液分岐管(21b)を流れて冷凍ユニット(4)に導入される一方、残りの液冷媒は、液側連絡配管(21)を流れて室外ユニット(2)に導入される。
上記冷凍ユニット(4)に導入された液冷媒は、冷凍膨張弁(46)で膨張した後、上記冷凍熱交換器(41)を流れ、庫内ファン(45)によって送られたショーケース内の空気から吸熱して蒸発する。これにより、ショーケース内の空気は冷却される。蒸発した冷媒は、ブースタ吸入管(53)を流れブースタ圧縮機(50)に吸入されて圧縮される。該ブースた圧縮機(50)で圧縮された冷媒は、ブースタ吐出管(54)を介して第1ガス側連絡配管(22)を流れ、室外ユニット(2)に導入され、第1吸入管(61)を流れる。
一方、上記液側連絡配管(21)から室外ユニット(2)に導入された残りの液冷媒は、第2液管(82)及び第3液管(83)を流れ、レシーバー(14)に流入する。液冷媒は、第4液管(84)を流れ、室外膨張弁(15)で膨張して、室外熱交換器(13)で室外ファン(13f)によって送られた室外空気から吸熱して蒸発する。ここで、室外ファン(13f)の回転数は、上記室外ファン制御部(106)によって、上記室内熱交換器(31)における暖房負荷と上記給湯熱交換器(16)の給湯負荷とに基づいて制御されている。つまり、上記室内熱交換器(31)における暖房負荷と上記給湯回路(70)とが大きくなるほど、上記室外ファン(13f)の回転数が大きくなるように制御され、これにより、室外熱交換器(13)における冷媒の吸熱量が大きくなる。蒸発した冷媒は、四路切換弁(12)を介して第2吸入管(62)を流れ、第1吸入管(61)を流れる冷媒と合流して、上記主圧縮機(11)に吸入される。
一方、上記給湯回路(70)では、第1暖房運転と同様に、蓄熱槽(71)の下部から流れた給湯用水が、給湯熱交換器(16)の第2流路(16b)を流れて、第1流路(16a)を流れる主圧縮機(11)の吐出冷媒により、例えば、約60℃に加熱され、蓄熱槽(71)に貯留される。そして、床暖房や風呂の利用者の要求に応じて利用される。
なお、第2暖房運転において、室内熱交換器(31)における室内の暖房負荷がさらに大きくなった場合、一時的に給水ポンプ(72)の回転数を小さくしてもよいし、給湯負荷も大きく給水ポンプ(72)の回転数を小さくできない場合は、室外ファン(13f)の回転数をさらに大きくするようにしてもよい。
〈第1冷房運転〉
図4に示すように、第1冷房運転は、上記室内熱交換器(31)による室内の冷房と上記冷却熱交換器(41)でショーケースの冷却とにより得た熱を、給湯熱交換器(16)での給湯用水の加熱に100%利用する運転である。
第1冷房運転では、コントローラ(100)の運転制御部(101)により、四路切換弁(12)が第1状態に設定され、室外膨張弁(15)が閉状態となり、室内膨張弁(36)及び冷凍膨張弁(46)が適宜開度制御される。また、上記運転制御部(101)により、主圧縮機(11)、ブースタ圧縮機(50)、室内ファン(35)及び庫内ファン(45)が駆動し、室外ファン(13f)が停止状態となる。この際、上記容量制御部(102)が、上記運転制御部(101)を制御することにより、主圧縮機(11)とブースタ圧縮機(50)の運転容量は、冷凍熱交換器(41)におけるショーケースの冷却負荷及び室内熱交換器(31)における室内の冷房負荷に応じた運転容量で運転する。これにより、冷媒回路(10)では、図4の矢印に示す方向に冷媒が循環する。一方、上記給湯回路(70)では、各ポンプ(72,73)が駆動し、図4の矢印に示す方向に給湯用水が循環する。
上記冷媒回路(10)では、室外ユニット(2)の主圧縮機(11)から吐出した冷媒は、上記給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)を流れる。上記給湯熱交換器(16)では、第1流路(16a)を流れる冷媒が、第2流路(16b)を流れる給湯用水に放熱して凝縮液化し、これにより、第2流路(16b)を流れる給湯用水が加熱される。そして、給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)を流れた液冷媒は、四路切換弁(12)を介して室外熱交換器(13)を流れる。この際、室外ファン(13f)が停止しているために、液冷媒は、室外熱交換器(13)によって室外空気と熱交換をすることなく該室外熱交換器(13)を通過する。そして、上記液冷媒は、レシーバー(14)を通って、第2液管(82)から液側連絡配管(21)へ流れ、室外ユニット(2)から導出される。液側連絡配管(21)を流れる液冷媒は、その一部が、上記第2液分岐管(21b)を流れて冷凍ユニット(4)に導入され、残りが、上記第1液分岐管(21a)を流れて室内ユニット(3)に導入される。
上記冷凍ユニット(4)に導入された液冷媒は、冷凍膨張弁(46)で膨張した後、上記冷凍熱交換器(41)を流れ、庫内ファン(45)によって送られたショーケース内の空気から吸熱して蒸発する。これにより、ショーケース内の空気は冷却される。蒸発した冷媒は、ブースタ吸入管(53)を流れブースタ圧縮機(50)に吸入されて圧縮される。該ブースタ圧縮機(50)で圧縮された冷媒は、ブースタ吐出管(54)を介して第1ガス側連絡配管(22)を流れ、室外ユニット(2)に導入されて第1吸入管(61)を流れる。
一方、室内ユニット(3)に導入された冷媒は、室内膨張弁(36)で膨張して室内熱交換器(31)を流れる。冷媒は、室内熱交換器(31)を流れる際、室内ファン(35)によって送られた室内空気から吸熱して蒸発する。これにより、室内空気が冷却され、室内の冷房が行われる。蒸発した冷媒は、第2ガス側連絡配管(24)を流れて室外ユニット(2)に導入される。室外ユニット(2)に導入された冷媒は、四路切換弁(12)を介して第2吸入管(62)を流れ、第1吸入管(61)を流れる冷媒に合流して主圧縮機(11)に吸入される。
一方、上記給湯回路(70)では、第1暖房運転と同様に、蓄熱槽(71)の下部から流れた給湯用水が、給湯熱交換器(16)の第2流路(16b)を流れて、第1流路(16a)を流れる主圧縮機(11)の吐出冷媒により、例えば、約60℃に加熱され、蓄熱槽(71)に貯留される。そして、床暖房や風呂の利用者の要求に応じて利用される。
〈第2冷房運転〉
上記第1冷房運転において、給湯回路(70)の蓄熱槽(71)内に高温の給湯用水が十分に貯留され且つ床暖房や風呂湯の給湯の要求がなく給湯負荷が小さくなったり、室内熱交換器(31)におけるの冷房負荷と上記冷却熱交換器(41)におけるショーケースの冷却負荷が著しく大きくなったりする場合がある。このような場合、上記室内熱交換器(31)と冷凍熱交換器(41)とにおいて冷媒が得る熱量が、給湯熱交換器(16)における給湯用水の加熱に利用する熱量に対して過剰となる。そこで、この第2冷房運転は、冷房能力制御部(105)が運転制御部(101)を制御し、冷媒回路(10)における冷媒の循環方向は、第1冷房運転と同じであるが、室外ファン(13f)を駆動させ、給湯熱交換器(16)で利用しきれなかった余剰の熱を室外熱交換器(13)において室外に放熱することにより、冷凍サイクルの熱量をバランスさせる。また、上記室外ファン制御部(106)は上記運転制御部(101)を制御することにより、上記給湯熱交換器(16)の給湯負荷に応じて、上記室外熱交換器(13)の放熱量が変動するように、室外ファン(13f)の回転数を制御する。
具体的に、第2冷房運転では、コントローラ(100)の運転制御部(101)により、四路切換弁(12)が第1状態に設定され、室外膨張弁(15)が開状態となり、冷凍膨張弁(46)及び室内膨張弁(36)が適宜開度調整される。また、上記運転制御部(101)により、主圧縮機(11)、ブースタ圧縮機(50)、室内ファン(35)、庫内ファン(45)及び室外ファン(13f)が駆動する。これにより、冷媒回路(10)では、図3の矢印に示す方向に冷媒が循環する。一方、上記給湯回路(70)では、各ポンプ(72,73)が駆動し、給湯用水が上記第1暖房運転時と同様に循環する。
上記冷媒回路(10)では、室外ユニット(2)の主圧縮機(11)から吐出した冷媒は、上記給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)を流れる。ここで、上記給湯熱交換器(16)の給湯負荷は、室内熱交換器(31)による室内の冷房負荷と冷却熱交換器(41)の冷却負荷とに対して小さくなっているので、上記流量制御部(103)による上記給水ポンプ(72)の制御により、上記給湯熱交換器(16)の第2流路(16b)を流れる給湯用水の流量が小さくなっている。そのため、主圧縮機(11)の吐出冷媒が、給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)を流れる際に第2流路(16b)の給湯用水に放熱する熱量が小さくなる。つまり、上記給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)から流出した冷媒は、例えば、吐出冷媒よりやや低温のガス状態であったり、気液二相状態となっている。さらに、給湯負荷がゼロであって給水ポンプ(72)が停止状態であれば、第1流路(16a)から流出した冷媒は、主圧縮機(11)を吐出した状態と略同じ状態の高温高圧のガス冷媒となっている。
そして、給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)を流れた液冷媒は、四路切換弁(12)を介して室外熱交換器(13)を流れる。この際、室外ファン(13f)が駆動しているために、液冷媒は、室外熱交換器(13)によって室外空気に放熱する。ここで、室外ファン(13f)の回転数は、上記室外ファン制御部(106)によって、上記給湯熱交換器(16)の給湯負荷に基づいて制御されている。つまり、給湯熱交換器(16)の給湯負荷が小さいほど、上記室外ファン(13f)の回転数が大きくなるように制御されており、これにより、室外熱交換器(13)を流れる冷媒は室外空気へ確実に放熱して凝縮する。凝縮した液冷媒は、レシーバー(14)を通って、第2液管(82)から液側連絡配管(21)へ流れ、室外ユニット(2)から導出される。液側連絡配管(21)を流れる液冷媒は、その一部が、上記第2液分岐管(21b)を流れて冷凍ユニット(4)に導入され、残りが、上記第1液分岐管(21a)を流れて室内ユニット(3)に導入される。
上記冷凍ユニット(4)に導入された液冷媒は、冷凍膨張弁(46)で膨張した後、上記冷凍熱交換器(41)を流れ、庫内ファン(45)によって送られたショーケース内の空気から吸熱して蒸発する。これにより、ショーケース内の空気は冷却される。蒸発した冷媒は、ブースタ吸入管(53)を流れブースタ圧縮機(50)に吸入されて圧縮される。該ブースた圧縮機(50)で圧縮された冷媒は、ブースタ吐出管(54)を介して第1ガス側連絡配管(22)を流れ、室外ユニット(2)に導入され、第1吸入管(61)を流れる。
一方、室内ユニット(3)に導入された冷媒は、室内膨張弁(36)で膨張して室内熱交換器(31)を流れる。冷媒は、室内熱交換器(31)を流れる際、室内ファン(35)によって送られた室内空気から吸熱して蒸発する。これにより、室内空気が冷却され、室内の冷房が行われる。蒸発した冷媒は、第2ガス側連絡配管(24)を流れて、室外ユニット(2)に導入される。室外ユニット(2)に導入された冷媒は、四路切換弁(12)を介して第2吸入管(62)を流れ、第1吸入管(61)を流れる冷媒に合流して主圧縮機(11)に吸入される。
なお、上記第1冷房運転と上記第2冷房運転とは、給湯温度センサ(17)の測定値によって切り換える。つまり、第1冷房運転において、給湯温度センサ(17)における測定値が高く(例えば、90℃と)なったら、上記室内熱交換器(31)と冷凍熱交換器(41)とにおいて得る排熱の熱量が給湯熱交換器(16)における給湯用水の放熱量より過剰となっているので、第2冷房運転を行う。また、第2冷房運転において、給湯温度センサ(17)における測定値が低く(例えば、60℃以下に)なったら、給湯に必要な熱量を室外熱交換器(13)で捨てているということなので、室外ファン(13f)を停止して第1冷房運転を行う。また、主圧縮機(11)の吐出管(64)に吐出温度センサを設けて、該吐出温度センサの測定値により、第1冷房運転と第2冷房運転とを切り換えるようにしてもよい。
−実施形態1の効果−
上記冷凍装置(1)では、冷媒が、冷却熱交換器(41)における庫内冷却により得た排熱を、給湯熱交換器(16)における給湯用水の加熱と室内熱交換器(31)における室内の暖房とに利用することができるので、庫内冷却により得た排熱を確実に有効利用することができると共に、給湯用の熱源を別途設ける必要がない。
また、主圧縮機(11)から吐出した冷媒が、上記給湯熱交換器(16)を流れた後に、室内熱交換器(31)を流れるようにしており、主圧縮機(11)の吐出冷媒の全てが直接上記給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)を流れるので、第2流路(16b)を流れる給湯用水を確実に所定の高温度にすることができる。
また、暖房運転時においては、上記容量制御部(102)により、上記主圧縮機(11)及びブースタ圧縮機(50)を上記冷却熱交換器(41)におけるショーケースの冷却負荷に基づいて運転容量を制御するようにしたために、ショーケースの冷却温度を所定の設定温度に維持することができる。これにより、庫内に食品などの品物を収納する場合、確実に当該品物の品質を保持することができる。
また、流量制御部(103)により、上記暖房運転時において、室内の暖房負荷に基づいて給水ポンプ(72)の回転数を制御して給湯熱交換器(16)を流れる給湯用水の流量を制御するようにしたために、室内熱交換器(31)における室内への放熱量を適宜調節することができるので、室内の暖房負荷に応じた運転を容易に行うことができる。そして、室内の暖房負荷が小さく且つ風呂湯などの給湯の利用要求も小さい場合、給湯回路(70)では、蓄熱槽(71)に加熱された給湯用水を貯留することにより、給湯熱交換器(16)で回収した熱を蓄熱しておくことができ、該蓄熱槽(71)に蓄熱した熱を給湯要求に応じて適宜利用することができる。
そして、室内の暖房負荷と給湯の負荷とが共に大きくなった場合には、暖房能力制御部(104)が運転制御部(101)を制御し、第2暖房運転を行って、冷却熱交換器(41)と室外熱交換器(13)で得た排熱を給湯熱交換器(16)における給湯用水の加熱と室内熱交換器(31)における室内の暖房とに利用することができるので、室内の暖房負荷と給湯の負荷とに対応した運転を行うことができる。さらに、室外ファン(13f)の回転数を制御して、第2暖房運転における室外熱交換器(13)での吸熱量を制御することができるので、確実に室内の暖房負荷と給湯の負荷とに対応した運転を行うことができる。このようにして、室内の在室者の快適性を向上させることができると共に、風呂湯や床暖房などの給湯の利用者などの要求に応じた運転を行うことができる。
一方、冷房運転時には、冷媒が室内熱交換器(31)と冷却熱交換器(41)とで得た排熱を給湯熱交換器(16)における給湯用水の加熱に利用することができるので、給湯負荷に対応した給湯運転を確実に行うことができる。また、冷房運転時においては、上記容量制御部(102)により、上記主圧縮機(11)及びブースタ圧縮機(50)を上記冷却熱交換器(41)におけるショーケースの冷却負荷及び上記室内熱交換器(31)における室内の冷房負荷に基づいて運転容量を制御するようにしたために、庫内の冷却温度を所定の設定温度に保つと共に、室内温度を所定の設定温度に保つことができる。
また、冷房運転において、室内熱交換器(31)及び冷却熱交換器(41)で得た排熱を給湯熱交換器(16)で利用しきれない場合は、余剰の熱を室外熱交換器(13)において室外に放熱することができるので、冷媒回路(10)で行われる冷凍サイクルの熱量をバランスさせることができる。また、室外ファン(13f)の回転数を制御することにより、室外熱交換器(13)での室外空気への放熱量を制御することができるので、冷凍サイクルの熱量を確実にバランスさせることができる。このようにして、安定したサイクルで運転を行うことができる。
《発明の実施形態2》
本実施形態の冷凍装置(1)は、上記実施形態1の冷凍装置(1)が、室内熱交換器(31)で冷暖房運転を行い且つ能力制御を行うための室外熱交換器(13)を備えていたことに代わり、図5に示すように、室内熱交換器(31)で室内の暖房のみを行うようにし且つ室外熱交換器(13)を設けない構成としたものである。また、室内ユニット(3)では、暖房のみが行われるために室内膨張弁(36)は設けられていない。
具体的に、室外ユニット(2)には、主圧縮機(11)と給湯熱交換器(16)が設けられている。給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)の他端は、第2ガス側閉鎖弁(27)を介して室内ユニット(3)の室内熱交換器(31)の他端に接続されている。上記室内熱交換器(31)の一端は、配管(21a,21b)を介して冷凍ユニット(4)の冷凍膨張弁(46)に接続されている。そして、冷凍ユニット(4)では、冷凍膨張弁(46)と冷凍熱交換器(41)とブースタ圧縮機(50)とが順に接続され、該ブースタ圧縮機(50)の吐出側は第1ガス側閉鎖弁(26)を介して主圧縮機(11)の吸入側に接続されている。
冷媒回路(10)では、図5の矢印の方向に冷媒が循環する。また、運転中において、容量制御部(102)と流量制御部(103)は、実施形態1と同様に運転制御部(101)の制御を行う。
室外ユニット(2)において、主圧縮機(11)から吐出した冷媒は、給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)を流れ、第2流路(16b)を流れる給湯用水を加熱した後、室内ユニット(3)に導入される。室内ユニット(3)では、冷媒が、室内熱交換器(31)を流れ室内空気に放熱して凝縮液化し、これにより、室内空気が加熱され室内の暖房が行われる。液化した冷媒は、冷凍ユニット(4)に導入され、冷凍膨張弁(46)で膨張した後、上記冷凍熱交換器(41)を流れ、ショーケース内の空気から吸熱して蒸発し、これにより、ショーケース内の空気は冷却される。蒸発した冷媒は、ブースタ圧縮機(50)で圧縮された後、室外ユニット(2)に導入され、主圧縮機(11)に再び吸入されて圧縮される。
一方、上記給湯回路(70)では、上記実施形態1と同様に給湯用水が流れる。
本実施形態の冷凍装置(1)は、実施形態1の冷凍装置(1)と比べて構成が簡素であり、室内の冷房が必要ない寒冷地などに適している。
なお、本実施形態では、実施形態1と同様に、冷凍ユニット(4)にブースタ圧縮機(50)を設けているが、該ブースタ圧縮機(50)を室外ユニット(2)に設けてもよい。また、室外ユニット(2)は、室外熱交換器(13)を設けていないので、屋内に設置してもよい。
その他の構成、作用及び効果は実施形態1と同じである。
《発明の実施形態3》
本実施形態の冷凍装置(1)は、上記実施形態1の冷凍装置(1)が室内熱交換器(31)で冷暖房運転を行ったことに代わり、図6及び図7に示すように、室内熱交換器(31)で室内の暖房のみを行うようにしたものである。そのため、室内ユニット(3)には、室内膨張弁(36)が設けられていない。また、本実施形態の冷凍装置(1)は、室外熱交換器(13)を備え、室内の暖房負荷と給湯負荷とが大きくなった際に、室外熱交換器(13)にも冷媒を流して能力を増大させる運転を行うように構成されている。
具体的に、室外ユニット(2)には、主圧縮機(11)と給湯熱交換器(16)と室外熱交換器(13)と室外膨張弁(15)とレシーバー(14)とが設けられている。主圧縮機(11)の吐出管(64)は、給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)の一端に接続され、給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)の他端は、第2ガス側閉鎖弁(27)を介して室内ユニット(3)の室内熱交換器(31)の他端に接続されている。また、主圧縮機(11)の第1吸入管(61)は、第1ガス側閉鎖弁(26)を介して冷凍ユニット(4)のブースタ圧縮機(50)の吐出側に接続されている。室外熱交換器(13)の一端は、第2吸入管(62)を介して第1吸入管(61)の途中に接続され、他端は、室外膨張弁(15)を介してレシーバー(14)の底部に接続されている。また、液側閉鎖弁(25)とレシーバー(14)の頂部は配管(82)を介して接続されている。
本実施形態の冷凍装置(1)は、第1暖房運転と第2暖房運転とを行う。また、運転中において、容量制御部(102)と流量制御部(103)と暖房能力制御部(104)と室外ファン制御部(106)は実施形態1と同様に運転制御部(101)の制御を行う。
第1暖房運転では、図6の矢印に示す方向に冷媒が循環する。この第1暖房運転では、室外膨張弁(15)が全閉状態となり、室外熱交換器(13)には冷媒が流れない。
室外ユニット(2)の主圧縮機(11)から吐出した冷媒は、給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)を流れ、第2流路(16b)を流れる給湯用水を加熱した後、室内ユニット(3)に導入される。室内ユニット(3)では、冷媒が、室内熱交換器(31)を流れ室内空気に放熱して凝縮液化し、これにより、室内空気が加熱され室内の暖房が行われる。液化した冷媒は、冷凍ユニット(4)に導入され、冷凍膨張弁(46)で膨張した後、上記冷凍熱交換器(41)を流れ、ショーケース内の空気から吸熱して蒸発し、これにより、ショーケース内の空気は冷却される。蒸発した冷媒は、ブースタ圧縮機(50)で圧縮された後、室外ユニット(2)に導入され、主圧縮機(11)に再び吸入されて圧縮される。
第2暖房運転では、図7の矢印に示すよう方向に冷媒が循環する。第2暖房運転は、室内の暖房負荷と給湯の負荷とが大きくなって、能力不足となる場合に、室外熱交換器(13)にも冷媒を流し、冷媒が該室外熱交換器(13)で吸熱することにより、能力を増大させるものであり、冷媒は、実施形態1の第2暖房運転と同じ方向に循環する。
具体的に、冷媒回路(10)では、室外ユニット(2)の主圧縮機(11)から吐出した冷媒は、上記給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)を流れる。上記給湯熱交換器(16)では、第1流路(16a)を流れる冷媒が、第2流路(16b)を流れる給湯用水に放熱して、該給湯用水を加熱する。そして、給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)を流れた冷媒は、室内ユニット(3)に導入される。室内ユニット(3)では、冷媒が、室内熱交換器(31)を流れ、室内空気に放熱して凝縮液化し、これにより、室内空気が加熱され、室内の暖房が行われる。液化した冷媒の一部は、冷凍ユニット(4)に導入される一方、残りの液冷媒は、液側連絡配管(21)を流れて室外ユニット(2)に導入される。
上記冷凍ユニット(4)に導入された液冷媒は、冷凍膨張弁(46)で膨張し、冷凍熱交換器(41)を流れショーケース内の空気から吸熱して蒸発する。これにより、ショーケース内の空気は冷却される。蒸発した冷媒は、ブースタ圧縮機(50)で圧縮され、室外ユニット(2)に導入され、第1吸入管(61)を流れる。
一方、上記液側連絡配管(21)から室外ユニット(2)に導入された残りの液冷媒は、室外膨張弁(15)で膨張し、室外熱交換器(13)を流れ室外空気から吸熱して蒸発する。そして、室外熱交換器(13)で蒸発した冷媒は、第1吸入管(61)を流れる冷媒と合流して、上記主圧縮機(11)に吸入される。
なお、給湯回路(70)では、実施形態1と同様に給湯用水が流れる。
本実施形態の冷凍装置(1)は、実施形態1の冷凍装置(1)と比べて構成が簡素であり、室内の冷房が必要ない寒冷地などに適している。また、室内の暖房負荷と給湯負荷とに応じた運転を行うことができるので、室内を在室者の快適性を向上させることができると共に、風呂湯や床暖房などの給湯の利用者などの要求に応じて、確実に給湯を行うことができる。
その他の構成、作用及び効果は実施形態1と同じである。
《発明の実施形態4》
本実施形態の冷凍装置(1)は、上記実施形態1の冷凍装置(1)が能力制御を行うための室外熱交換器(13)を設けたことに代わり、図8及び図9に示すように、室外熱交換器(13)を設けない構成としたものである。また、本実施形態の冷凍装置(1)は、実施形態1の冷凍装置(1)と同様に、室内の冷暖房運転を行うように構成されている。
具体的に、室外ユニット(2)には、主圧縮機(11)と給湯熱交換器(16)と四路切換弁(12)が設けられている。主圧縮機(11)の吐出管(64)は、給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)の一端に接続され、給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)の他端は、四路切換弁(12)の第1ポートに接続されている。また、主圧縮機(11)の第1吸入管(61)は、第1ガス側閉鎖弁(26)を介して冷凍ユニット(4)のブースタ圧縮機(50)の吐出側に接続されている。また、上記第1吸入管(61)の途中には、第2吸入管(62)の一端が接続されており、該第2吸入管(62)の他端は、四路切換弁(12)の第2ポートに接続されいる。また、四路切換弁(12)の第3ポートは、配管(82)を介して液側閉鎖弁(25)に接続され、該配管(82)には、四路切換弁(12)から液側閉鎖弁(25)へ向かう方向かう冷媒の流通だけを許容する逆止弁(CV-2)が設けられている。また、四路切換弁(12)の第4ポートは、第2ガス側閉鎖弁(27)に接続されている。上記四路切換弁(12)は、第1のポートと第3のポートが互いに連通して第2のポートと第4のポートが互いに連通する第1状態(図8に破線で示す状態)と、第1のポートと第4のポートが互いに連通して第2のポートと第3ポートが互いに連通する第2状態(図8に実線で示す状態)とに切り換え可能となっている。
本実施形態の冷凍装置(1)では、暖房運転と冷房運転とを行う。また、運転中において、容量制御部(102)及び流量制御部(103)は実施形態1と同様に運転制御部(101)の制御を行う。
暖房運転では、図8に示すように、四路切換弁(12)が第2状態となり、図8の矢印に示す方向に冷媒が循環する。
室外ユニット(2)では、主圧縮機(11)から吐出した冷媒が、給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)を流れ、第2流路(16b)を流れる給湯用水を加熱した後、室内ユニット(3)に導入される。室内ユニット(3)では、冷媒が、室内熱交換器(31)を流れ、室内空気に放熱して凝縮液化し、これにより、室内空気が加熱され室内の暖房が行われる。液化した冷媒は、冷凍ユニット(4)に導入される。ここで、この液化した冷媒は、逆止弁(CV-2)が設けられているために、液側連絡配管(21)を流れて室外ユニット(2)に導入されることはない。そして冷凍ユニット(4)に導入された冷媒は、冷凍膨張弁(46)で膨張した後、上記冷凍熱交換器(41)を流れ、ショーケース内の空気から吸熱して蒸発し、これにより、ショーケース内の空気は冷却される。蒸発した冷媒は、ブースタ圧縮機(50)で圧縮された後、室外ユニット(2)に導入され、主圧縮機(11)に再び吸入されて圧縮される。
なお、暖房運転時に、室内熱交換器(31)で凝縮液化した冷媒が室外ユニット(2)に直接導入しないようにするために、上記逆止弁(CV-2)の代わりに、電磁弁や膨張弁を設けててもよい。
冷房運転では、図9に示すように、四路切換弁(12)が第1状態となり、図9の矢印に示す方向に冷媒が循環する。
室外ユニット(2)の主圧縮機(11)から吐出した冷媒は、上記給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)を流れる。上記給湯熱交換器(16)では、第1流路(16a)を流れる冷媒が、第2流路(16b)を流れる給湯用水に放熱して、該給湯用水を加熱する。そして、給湯熱交換器(16)の第1流路(16a)を流れた冷媒は、四路切換弁(12)を介して配管(82)及び液側連絡配管(21)を流れ、室内ユニット(3)と冷凍ユニット(4)とに分配される。
冷凍ユニット(4)に導入された液冷媒は、冷凍膨張弁(46)で膨張した後、上記冷凍熱交換器(41)を流れ、ショーケース内の空気から吸熱して蒸発し、ショーケース内の空気を冷却する。そして、蒸発した冷媒は、ブースタ圧縮機(50)で圧縮され第1ガス側連絡配管(22)を流れ、室外ユニット(2)の第1吸入管(61)を流れる。
一方、室内ユニット(3)に導入された冷媒は、室内膨張弁(36)で膨張して室内熱交換器(31)を流れる。冷媒は、室内熱交換器(31)を流れる際、室内空気から吸熱して蒸発し、これにより、室内空気が冷却され、室内の冷房が行われる。蒸発した冷媒は、第2ガス側連絡配管(24)を流れて室外ユニット(2)に導入される。室外ユニット(2)に導入された冷媒は、四路切換弁(12)を介して第2吸入管(62)を流れ、第1吸入管(61)を流れる冷媒に合流して主圧縮機(11)に吸入される。
なお、給湯回路(70)では、実施形態1と同様に給湯用水が流れる。
その他の構成、作用及び効果は実施形態1と同じである
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記各実施形態では、上記室外ユニット(2)の主圧縮機(11)は、1台の圧縮機であったが、冷凍装置(1)の能力に応じて複数の圧縮機を並列に接続したものを用いてもよい。また、冷凍ユニット(4)のブースタ圧縮機(50)も同様に、複数の圧縮機を並列に接続したものを用いてもよい。
また、上記各実施形態では、冷凍熱交換器(41)で蒸発した冷媒を、ブースタ圧縮機(50)と主圧縮機(11)とで2段圧縮したが、冷却用の熱交換器で蒸発した冷媒を主圧縮機(11)のみで単段圧縮する構成であってもよい。
また、上記各実施形態では、室内ユニットと冷凍ユニットを備えていたが、この構成に加え又は冷凍ユニットに代わって、冷蔵ショーケースや野菜の保管庫のような0℃以上の温度域で庫内の冷却を行うための冷蔵ユニットを有していても良い。つまり、ショーケースの冷凍で得た排熱に加え又は代わって、冷蔵のショーケースや保管庫などで得た排熱を室内の暖房に利用するものであってもよい。
また、上記実施形態1では、暖房運転時に、室内の暖房を優先した運転を行い、該室内の暖房負荷に基づいて、給湯用水の流量を制御したが、給湯を優先に行ってもよい。例えば、通常時には室内の暖房を優先するが、風呂の利用者が多くなる時間帯には、給湯を優先するなどしてもよい。
また、上記実施形態1は、室内の冷暖房運転を行い、室内の暖房時と冷房時と共に、室外熱交換器(13)で能力制御を行うようにしたが、冷房時には、室外熱交換器(13)で能力制御を行って、暖房時には室外熱交換器(13)で能力制御を行わない構成であってもよい。その場合、室外膨張弁(15)の代わりに電磁弁を設け、暖房運転時に該電磁弁を閉状態にすることにより、室外熱交換器(13)に冷媒が流れないようにしてもよい。
また、上記実施形態では、給湯回路(70)で加熱した給湯用水を風呂湯や床暖房に利用したが、例えば、コンビニ店内の厨房などで用いる食器洗いなどに利用したり、ホット缶の保温用などに用いてもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、冷却熱交換器と室内熱交換器とを備えた冷凍装置について有用である。
実施形態1に係る冷凍装置の冷媒回路及び給湯回路を示す配管系統図である。 実施形態1に係る冷凍装置の第1暖房運転中における冷媒及び給湯用水の流れを示す冷媒回路及び給湯回路の配管系統図である。 実施形態1に係る冷凍装置の第2暖房運転中における冷媒及び給湯用水の流れを示す冷媒回路及び給湯回路の配管系統図である。 実施形態1に係る冷凍装置の第1及び第2冷房運転中における冷媒及び給湯用水の流れを示す冷媒回路及び給湯回路の配管系統図である。 実施形態2に係る冷凍装置の暖房運転中における冷媒及び給湯用水の流れを示す冷媒回路及び給湯回路の配管系統図である。。 実施形態3に係る冷凍装置の第1暖房運転中における冷媒及び給湯用水の流れを示す冷媒回路及び給湯回路の配管系統図である。 実施形態3に係る冷凍装置の第2暖房運転中における冷媒及び給湯用水の流れを示す冷媒回路及び給湯回路の配管系統図である。 実施形態4に係る冷凍装置の暖房運転中における冷媒及び給湯用水の流れを示す冷媒回路及び給湯回路の配管系統図である。 実施形態4に係る冷凍装置の冷房運転中における冷媒及び給湯用水の流れを示す冷媒回路及び給湯回路の配管系統図である。
符号の説明
1 冷凍装置
10 冷媒回路
11 主圧縮機(圧縮機)
12 四路切換弁(切換手段)
13 室外熱交換器
15 室外膨張弁(室外膨張機構)
16 給湯熱交換器
31 室内熱交換器
36 室内膨張弁(室内膨張機構)
41 冷却熱交換器
46 冷凍膨張弁(冷却膨張機構)
50 ブースタ圧縮機(圧縮機)
70 給湯回路
102 容量制御部(容量制御手段)
103 流量制御部(流量制御手段)
104 暖房能力制御部(暖房能力制御手段)
105 冷房能力制御部(冷房能力制御手段)
106 室外ファン制御部(吸熱量制御手段、放熱量制御手段)

Claims (9)

  1. 圧縮機(11,50)と室内を空調する室内熱交換器(31)と冷却膨張機構(46)と庫内を冷却する冷却熱交換器(41)とを有する冷媒回路(10)を備え、上記圧縮機(11)から吐出して上記室内熱交換器(31)を流れ凝縮した冷媒が上記冷却膨張機構(46)を経て上記冷却熱交換器(41)を流れ蒸発して上記圧縮機(11)に戻るように冷媒を循環させる暖房運転を少なくとも行う冷凍装置であって、
    上記冷媒回路(10)における上記圧縮機(11)と上記室内熱交換器(31)との間には、給湯回路(70)が接続されて上記圧縮機(11)の吐出冷媒と上記給湯回路(70)の給湯用水とを熱交換させて該給湯用水を加熱するための給湯熱交換器(16)が設けられている
    ことを特徴とする冷凍装置。
  2. 請求項1において、
    上記圧縮機(11,50)は、運転容量可変に構成され、
    上記暖房運転時に、上記冷却熱交換器(41)における庫内の冷却負荷に基づいて、上記圧縮機(11,50)の運転容量を制御する容量制御手段(102)を備えている
    ことを特徴とする冷凍装置。
  3. 請求項1又は2において、
    上記暖房運転時に、上記室内熱交換器(31)における室内の暖房負荷に基づいて、給湯熱交換器(16)を流れる給湯用水の流量を制御する流量制御手段(103)を備えている
    ことを特徴とする冷凍装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項において、
    上記冷媒回路(10)には、室内膨張機構(36)が設けられる一方、
    上記冷媒回路(10)には、上記圧縮機(11)から吐出して上記給湯熱交換器(16)と室内熱交換器(31)とを順に流れ凝縮した冷媒が上記冷却膨張機構(46)を経て上記冷却熱交換器(41)を流れ蒸発して上記圧縮機(11)に戻るように冷媒を循環させる行う暖房運転と、上記圧縮機(11)から吐出して上記給湯熱交換器(16)を流れた冷媒の一部が、上記冷却膨張機構(46)を経て上記冷却熱交換器(41)を流れ蒸発して上記圧縮機(11)に戻ると同時に、残りの冷媒が上記室内膨張機構(36)を経て上記室内熱交換器(31)を流れ蒸発して上記圧縮機(11)に戻るように冷媒を循環させる冷房運転とを切り換える切換手段(12)が設けられている
    ことを特徴とする冷凍装置。
  5. 請求項4において、
    上記圧縮機(11,50)は、運転容量可変に構成され、
    上記冷房運転時に、上記冷却熱交換器(41)における庫内の冷却負荷及び上記室内熱交換器(31)における室内の冷房負荷に基づいて、上記圧縮機(11,50)の運転容量を制御する容量制御手段(102)を備えている
    ことを特徴とする冷凍装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項において、
    上記冷媒回路(10)には、室外膨張機構(15)と室外熱交換器(13)とが設けられる一方、
    上記圧縮機(11)から吐出して上記給湯熱交換器(16)と上記室内熱交換器(31)とを順に流れた冷媒の一部が、上記冷却膨張機構(46)を経て上記冷却熱交換器(41)を流れ蒸発して上記圧縮機(11)に戻ると同時に、残りの冷媒が、上記室外膨張機構(15)を経て上記室外熱交換器(13)を流れ蒸発して上記圧縮機(11)に戻るように冷媒を循環させる暖房能力制御手段(104)を備えている
    ことを特徴とする冷凍装置。
  7. 請求項6において、
    上記室内熱交換器(31)の室内の暖房負荷及び給湯熱交換器(16)の給湯負荷に基づいて、上記室外熱交換器(13)における冷媒の吸熱量を制御する吸熱量制御手段(106)を備えている
    ことを特徴とする冷凍装置。
  8. 請求項4又は5において、
    上記冷媒回路(10)には、室外熱交換器(13)が設けられる一方、
    上記圧縮機(11)から吐出して上記給湯熱交換器(16)と上記室外熱交換器(13)とを順に流れて凝縮した冷媒の一部が、上記冷却膨張機構(46)を経て上記冷却熱交換器(41)を流れ蒸発して上記圧縮機(11)に戻ると同時に、残りの冷媒が上記室内膨張機構(36)を経て上記室内熱交換器(31)を流れ蒸発して上記圧縮機(11)に戻るように冷媒を循環させる冷房能力制御手段(105)を備えている
    ことを特徴とする冷凍装置。
  9. 請求項8において、
    上記給湯熱交換器(16)の給湯負荷に基づいて、上記室外熱交換器(13)における冷媒の放熱量を制御する放熱量制御手段(106)を備えている
    ことを特徴とする冷凍装置。
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