JP2016090174A - 給湯空調システム - Google Patents

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命仁 王
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修二 藤本
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    • Y02B30/12Hot water central heating systems using heat pumps

Abstract

【課題】給湯空調システムの加熱能力を、給湯能力と暖房能力とに適切に分配できるようにする。
【解決手段】給湯空調システム(10)は、圧縮機(21)と室外熱交換器(24)と室内熱交換器(22)とを有する冷媒回路(20)と、導入用水配管(P1)に接続される入口(30a)および導出用水配管(P2)に接続される出口(30b)を有して水が流れる水通路(30)と、冷媒回路(20)における圧縮機(21)の吐出側に設けられ、圧縮機(21)から吐出された冷媒を水通路(30)の水と熱交換させた後に室外熱交換器(24)および室外熱交換器(24)のうち凝縮器となっている熱交換器(22,24)へ供給する冷媒/水熱交換器(40)と、水通路(30)に設けられ、冷媒/水熱交換器(40)を流れる水の流量を調節可能な流量調節部(31,32,PW1,PW2)とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷媒と水とを熱交換させる冷媒/水熱交換器を備えた給湯空調システムに関するものである。
従来より、室内の空調とともに給湯を行う給湯空調システムが知られている。例えば、特許文献1には、室内熱交換器を備えて冷媒が流れる冷媒回路と水が流れる水通路とを備え、冷媒回路において圧縮機と四方切換弁との間に冷媒/水熱交換器が設けられた給湯空調システムが記載されている。この冷媒/水熱交換器では、冷媒回路を流れる冷媒と水通路を流れる水との間で熱交換が行われる。給湯空調システムの給湯暖房運転(室内の暖房および給湯を行う運転をいう)では、圧縮機から吐出された冷媒は、冷媒/水熱交換器において水に放熱した後に、室内熱交換器において室内空気に放熱する。これにより、冷媒/水熱交換器において加熱された水(温水)が外部へ供給され、また、室内熱交換器において室内空気が加熱されて室内が暖房される。
特開2009−92251号公報
ところで、給湯空調システムでは、給湯温度や暖房温度に関するユーザの要求を過不足なく満たすために、冷媒の温熱を、冷媒/水熱交換器および室内熱交換器の各々において適切な比率で利用することが好ましい。すなわち、給湯空調システムの加熱能力を、給湯能力と暖房能力とに適切に分配することが好ましい。しかしながら、上記特許文献1には、この点について何ら記載されていない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、給湯空調システムの加熱能力を、給湯能力と暖房能力とに適切に分配できるようにすることにある。
第1の発明は、給湯空調システム(10)を対象とする。そして、給湯空調システム(10)は、圧縮機(21)と室内熱交換器(22)と室外熱交換器(24)とを有する冷媒回路(20)と、導入用水配管(P1)に接続される入口(30a)および導出用水配管(P2)に接続される出口(30b)を有して水が流れる水通路(30)と、上記冷媒回路(20)における上記圧縮機(21)の吐出側に設けられ、該圧縮機(21)から吐出された冷媒を上記水通路(30)の水と熱交換させた後に上記室内熱交換器(22)および上記室外熱交換器(24)のうち凝縮器となっている熱交換器(22,24)へ供給する冷媒/水熱交換器(40)と、上記水通路(30)に設けられ、上記冷媒/水熱交換器(40)を流れる水の流量を調節可能な流量調節部(31,32,PW1,PW2)とを備えている。
上記第1の発明では、圧縮機(21)から吐出された冷媒は、冷媒/水熱交換器(40)、凝縮器となっている熱交換器(22,24)、および蒸発器となっている熱交換器(22,24)の順に冷媒回路(20)を流れる。冷媒/水熱交換器(40)では、圧縮機(21)から吐出された冷媒が水通路(30)を流れる水に放熱する。凝縮器となっている熱交換器(22,24)では、冷媒が空気に放熱して凝縮する。蒸発器となっている熱交換器(22,24)では、冷媒が空気から吸熱して蒸発する。蒸発器となっている熱交換器(22,24)を通過した冷媒は、圧縮機(21)に吸入されて圧縮される。
室内熱交換器(22)が凝縮器となっている場合、すなわち室内の暖房を行う場合には、室内熱交換器(22)で室内空気を加熱することにより、ユーザの要求に従って定まる所定の目標暖房温度(以下、単に目標暖房温度という)まで室内空気を温める必要がある。そして、室内の暖房と給湯とを同時に行うときには、ユーザの要求に従って定まる所定の目標給湯温度(以下、単に目標給湯温度という)まで冷媒/水熱交換器(40)で水を加熱する必要がある。このように、室内の暖房と給湯とを同時に行う場合には、給湯温度や暖房温度に関するユーザの要求を満たす必要がある。
ここで、冷媒/水熱交換器(40)を流れる水の流量が一定である(調節不可能である)場合には、この冷媒/水熱交換器(40)で冷媒から水に移動する単位時間あたりの熱量を調節することができない。つまり、冷媒の温熱のうち、冷媒/水熱交換器(40)で利用する熱と、室内熱交換器(22)で利用する熱との比率を調節することができない。このため、例えば、暖房温度に関するユーザの要求を優先すると、水通路(30)を流れる水を過剰に加熱したり、あるいは加熱が不足したりするおそれがある。このことは、給湯温度に関するユーザの要求を優先する場合にも同様である。
これに対し、本発明では、冷媒/水熱交換器(40)を流れる水の流量を流量調節部(31,32,PW1,PW2)で調節することができる。冷媒/水熱交換器(40)を流れる水の流量を減らせば、この冷媒/水熱交換器(40)で冷媒から水に移動する熱も減り、冷媒/水熱交換器(40)を流れる水の流量を増やせば、冷媒/水熱交換器(40)で冷媒から水に移動する熱も増える。これらの調節により、冷媒の温熱のうち、冷媒/水熱交換器(40)で利用する熱と、室内熱交換器(22)で利用する熱との比率を適切に調節することが可能となる。つまり、本発明によれば、給湯空調システム(10)の加熱能力を、給湯能力と暖房能力とに適切に分配することができる。その結果、室内空気または水通路(30)を流れる水が過剰に加熱されたり、あるいは加熱が不足したりすることがなく、給湯温度や暖房温度に関するユーザの要求を過不足なく満たすことができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記流量調節部(31,32,PW1,PW2)は、上記冷媒/水熱交換器(40)が設けられた熱交換通路(PW1)と、該冷媒/水熱交換器(40)を迂回するバイパス通路(PW2)とを有し、該熱交換通路(PW1)および該バイパス通路(PW2)の各々を流れる水の流量を調節可能に構成されていることを特徴とする。
上記第2の発明では、熱交換通路(PW1)を流れる水は冷媒/水熱交換器(40)において加熱され、バイパス通路(PW2)を流れる水は加熱されない。このため、熱交換通路(PW1)を流れる水を増やすと、冷媒/水熱交換器(40)で冷媒から水に移動する熱も増え、熱交換通路(PW1)を流れる水を減らすと、冷媒/水熱交換器(40)で冷媒から水に移動する熱も減る。つまり、熱交換通路(PW1)を流れる水の流量を増やすほど、給湯空調システム(10)の加熱能力のうち給湯能力に分配される比率も高くなる。したがって、例えば、水通路(30)を流れる水の総流量が一定の場合には、熱交換通路(PW1)およびバイパス通路(PW2)の各々を流れる水の流量の比率を調節することにより、給湯空調システム(10)の加熱能力を、給湯能力と暖房能力とに適切に分配することができる。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、制御部(60)をさらに備え、上記制御部(60)は、室内の暖房および給湯を行う給湯暖房運転において、室内空気温度が目標暖房温度となるように上記圧縮機(21)の容量を制御すると共に、上記冷媒/水熱交換器(40)に水が流れるように上記流量調節部(31,32,PW1,PW2)を制御することを特徴とする。
上記第3の発明では、制御部(60)は、室内空気温度が目標暖房温度よりも低い場合には、圧縮機(21)の容量を増やし、室内空気温度が目標暖房温度よりも高い場合には、圧縮機(21)の容量を減らす。圧縮機(21)の容量が大きいほど、冷媒回路(20)における冷媒の循環流量が増加して室内熱交換器(22)の暖房能力が高まるためである。また、冷媒/水熱交換器(40)では、冷媒回路(20)を流れる冷媒が水通路(30)を流れる水に放熱する。したがって、給湯を行うと同時に、暖房温度に関するユーザの要求を確実に満たすことができる。
第4の発明は、上記第3の発明において、上記制御部(60)は、上記給湯暖房運転において、上記水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度が目標給湯温度となるように、上記流量調節部(31,32,PW1,PW2)を制御して上記冷媒/水熱交換器(40)を流れる水の流量を調節することを特徴とする。
上記第4の発明では、制御部(60)は、水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度が目標給湯温度よりも低い場合には、冷媒/水熱交換器(40)を流れる水の流量を増やし、水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度が目標給湯温度よりも高い場合には、冷媒/水熱交換器(40)を流れる水の流量を減らす。冷媒/水熱交換器(40)を流れる水の流量が多いほど、冷媒回路(20)の冷媒から水通路(30)の水に付与される熱も多くなるためである。また、制御部(60)は、上記第3の発明と同様に、圧縮機(21)の容量を制御する。これにより、暖房温度および給湯温度に関するユーザの要求の両方を確実に満たすことができる。
第5の発明は、上記第3の発明において、上記制御部(60)は、上記給湯暖房運転において、上記圧縮機(21)の容量が最大容量となっても室内空気温度が上記目標暖房温度よりも低い場合に、上記冷媒/水熱交換器(40)を流れる水の流量が減少するように上記流量調節部(31,32,PW1,PW2)を制御することを特徴とする。
上記第5の発明では、制御部(60)は、給湯温度に関するユーザの要求よりも、暖房温度に関するユーザの要求を優先する制御を行う。具体的に、圧縮機(21)の容量が最大容量となっているとき、すなわち給湯空調システム(10)の加熱能力を最大限に発揮しているときに室内空気温度が目標暖房温度よりも低い場合に、制御部(60)は、冷媒/水熱交換器(40)を流れる水の流量を減少させる。これにより、冷媒/水熱交換器(40)において冷媒から水に移動する熱を減らして、室内熱交換器(22)において冷媒から室内空気に移動する熱を増やすことができる。室内空気温度は、ユーザの快適度に直接的に関与するので、本発明では、給湯空調システム(10)の加熱能力がユーザの快適度の向上に有効活用される。
第6の発明は、上記第3の発明において、上記室内熱交換器(22)へ室内空気を搬送する室内ファン(26)をさらに備え、上記制御部(60)は、上記給湯暖房運転において、室内空気温度が上記目標暖房温度になると、上記室内ファン(26)を停止すると共に、上記水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度が目標給湯温度となるように上記圧縮機(21)の容量を制御することを特徴とする。
上記第6の発明では、制御部(60)は、室内ファン(26)を停止することで、室内熱交換器(22)における冷媒と室内空気との熱交換を抑止する。そして、制御部(60)は、水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度が目標給湯温度よりも低い場合には、圧縮機(21)の容量を増やし、水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度が目標給湯温度よりも高い場合には、圧縮機(21)の容量を減らす。圧縮機(21)の容量が大きいほど、冷媒回路(20)における冷媒の循環流量が増加し、冷媒/水熱交換器(40)において冷媒から水通路(30)の水に付与される熱も多くなるためである。これにより、室内空気が過剰に温められることを回避しつつ、給湯温度に関するユーザの要求を満たすことが可能となる。
第7の発明は、上記第1または第2の発明において、制御部(60)をさらに備え、上記制御部(60)は、室内の暖房および給湯を行う給湯暖房運転において、給湯が一時的に不要である場合に、上記冷媒/水熱交換器(40)に水が流れないように上記流量調節部(31,32,PW1,PW2)を制御することを特徴とする。
上記第7の発明では、制御部(60)は、冷媒/水熱交換器(40)に水が流れないようにすることで、当該冷媒/水熱交換器(40)における冷媒と水との熱交換を抑止する。これにより、給湯空調システム(10)の加熱能力を室内の暖房に集中的に活用して、暖房温度に関するユーザの要求を満たすことが可能となる。
第8の発明は、上記第1または第2の発明において、制御部(60)をさらに備え、上記制御部(60)は、給湯のみを行う単純給湯運転において、上記冷媒/水熱交換器(40)に水が流れるように流量調節部(31,32,PW1,PW2)を制御すると共に、上記水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度が目標給湯温度となるように上記圧縮機(21)の容量を制御することを特徴とする。
上記第8の発明では、制御部(60)は、水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度が目標給湯温度よりも低い場合には、圧縮機(21)の容量を増やし、水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度が目標給湯温度よりも高い場合には、圧縮機(21)の容量を減らす。これにより、給湯温度に関するユーザの要求を確実に満たすことができる。
第9の発明は、上記第1または第2の発明において、制御部(60)をさらに備え、上記制御部(60)は、室内の暖房のみを行う単純暖房運転において、上記冷媒/水熱交換器(40)に水が流れないように上記流量調節部(31,32,PW1,PW2)を制御すると共に、室内空気温度が目標暖房温度となるように上記圧縮機(21)の容量を制御することを特徴とする。
上記第9の発明では、制御部(60)は、冷媒/水熱交換器(40)に水が流れないようにすることで、当該冷媒/水熱交換器(40)における冷媒と水との熱交換を抑止する。そして、制御部(60)は、室内空気温度が目標暖房温度よりも低い場合には、圧縮機(21)の容量を増やし、室内空気温度が目標暖房温度よりも高い場合には、圧縮機(21)の容量を減らす。これにより、給湯空調システム(10)の加熱能力を室内の暖房に集中的に活用して、暖房温度に関するユーザの要求を確実に満たすことが可能となる。
第10の発明は、上記第1または第2の発明において、制御部(60)をさらに備え、上記制御部(60)は、上記室外熱交換器(24)を除霜するデフロスト運転において、上記水通路(30)の入口(30a)を流れる水の温度が上記圧縮機(21)の冷媒吐出温度よりも高い場合に、上記冷媒/水熱交換器(40)に水が流れるように上記流量調節部(31,32,PW1,PW2)を制御する一方、上記水通路(30)の入口(30a)を流れる水の温度が上記圧縮機(21)の冷媒吐出温度よりも低い場合に、上記冷媒/水熱交換器(40)に水が流れないように上記流量調節部(31,32,PW1,PW2)を制御することを特徴とする。
上記第10の発明では、水通路(30)の入口(30a)を流れる水の温度が圧縮機(21)の冷媒吐出温度よりも高い場合に限り、冷媒/水熱交換器(40)において冷媒と水との間で熱交換を行わせる。このとき、圧縮機(21)から吐出された高温の冷媒は、冷媒/水熱交換器(40)において水から熱を受け取ってさらに加熱される。この加熱後の冷媒を用いて室外熱交換器(24)の除霜を行うので、圧縮機(21)から吐出された冷媒をそのまま用いる場合に比べて、除霜に要する時間を短縮することが可能となる。
第11の発明は、上記第1または第2の発明において、制御部(60)をさらに備え、上記制御部(60)は、室内の冷房および給湯を行う給湯冷房運転において、室内空気温度が目標冷房温度となるように上記圧縮機(21)の容量を制御すると共に、上記冷媒/水熱交換器(40)に水が流れるように上記流量調節部(31,32,PW1,PW2)を制御することを特徴とする。
上記第11の発明では、制御部(60)は、室内空気温度が目標冷房温度よりも低い場合には、圧縮機(21)の容量を減らし、室内空気温度が目標冷房温度よりも高い場合には、圧縮機(21)の容量を増やす。また、冷媒/水熱交換器(40)では、冷媒回路(20)を流れる冷媒が水通路(30)を流れる水に放熱する。これにより、給湯を行うと同時に、冷房温度に関するユーザの要求を確実に満たすことができる。
第12の発明は、上記第11の発明において、上記制御部(60)は、上記給湯冷房運転において、上記水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度が目標給湯温度となるように、上記流量調節部(31,32,PW1,PW2)を制御して上記冷媒/水熱交換器(40)を流れる水の流量を調節することを特徴とする。
上記第12の発明では、制御部(60)は、水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度が目標給湯温度よりも低い場合には、冷媒/水熱交換器(40)を流れる水の流量を増やし、水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度が目標給湯温度よりも高い場合には、冷媒/水熱交換器(40)を流れる水の流量を減らす。また、制御部(60)は、上記第11の発明と同様に、圧縮機(21)の容量を制御する。これにより、冷房温度および給湯温度に関するユーザの要求の両方を確実に満たすことができる。
本発明によれば、給湯空調システム(10)の加熱能力を、給湯能力と暖房能力とに適切に分配することができる。その結果、給湯温度や暖房温度に関するユーザの要求を過不足なく満たすことができる。
また、上記第2の発明によれば、水通路(30)を流れる水の総流量が一定の場合でも、熱交換通路(PW1)およびバイパス通路(PW2)の各々を流れる水の流量の比率を調節することにより、給湯空調システム(10)の加熱能力を、給湯能力と暖房能力とに適切に分配することができる。
また、上記第3の発明によれば、給湯を行うと同時に、暖房温度に関するユーザの要求を確実に満たすことができる。
また、上記第4の発明によれば、暖房温度および給湯温度に関するユーザの要求の両方を確実に満たすことができる。
また、上記第5の発明によれば、給湯空調システム(10)の加熱能力を、ユーザの快適度の向上に有効活用することができる。
また、上記第6の発明によれば、室内空気が過剰に温められることを回避しつつ、給湯温度に関するユーザの要求を満たすことができる。
また、上記第7の発明によれば、給湯空調システム(10)の加熱能力を室内の暖房に集中的に活用して、暖房温度に関するユーザの要求を満たすことができる。
また、上記第8の発明によれば、給湯温度に関するユーザの要求を確実に満たすことができる。
また、上記第9の発明によれば、給湯空調システム(10)の加熱能力を室内の暖房に集中的に活用して、暖房温度に関するユーザの要求を確実に満たすことができる。
また、上記第10の発明によれば、圧縮機(21)から吐出された冷媒をそのまま室外熱交換器(24)の除霜に用いる場合に比べて、除霜に要する時間を短縮することができる。
また、上記第11の発明によれば、給湯を行うと同時に、冷房温度に関するユーザの要求を確実に満たすことができる。
また、上記第12の発明によれば、冷房温度および給湯温度に関するユーザの要求の両方を確実に満たすことができる。
図1は、実施形態1に係る給湯空調システムの構成例を示した配管系統図である。 図2は、実施形態2に係る給湯空調システムの構成例を示した配管系統図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態1》
図1は、実施形態1に係る給湯空調システム(10)の構成例を示している。この給湯空調システム(10)は、室内の空調(暖房と冷房)と給湯(温水の供給)とを行うものであり、冷媒回路(20)と、水通路(30)と、冷媒/水熱交換器(40)とを備えている。冷媒回路(20)は、後述するように、圧縮機(21)と、室内熱交換器(22)と、膨張弁(23)と、室外熱交換器(24)と、室内ファン(26)と、室外ファン(27)とを有している。例えば、圧縮機(21)、膨張弁(23)、室外熱交換器(24)、四方切換弁(25)、室外ファン(27)、水通路(30)、および冷媒/水熱交換器(40)は室外ユニット(11)に収容され、室内熱交換器(22)および室内ファン(26)は室内ユニット(12)に収容されている。
また、給湯空調システム(10)には、冷媒吐出温度センサ(61)と、室内空気温度センサ(62)と、給水温度センサ(63)と、出水温度センサ(64)とが設けられている。また、給湯空調システム(10)は、コントローラ(60)を備えている。コントローラ(60)は、制御部を構成している。
〔冷媒回路〕
冷媒回路(20)は、冷媒を循環させる閉回路であり、圧縮機(21)と、室内熱交換器(22)と、膨張弁(23)と、室外熱交換器(24)と、四方切換弁(25)とを備えている。また、室内熱交換器(22)の近傍には、室内熱交換器(22)へ室内空気を搬送する室内ファン(26)が設けられ、室外熱交換器(24)の近傍には、室外熱交換器(24)へ室外空気を搬送する室外ファン(27)が設けられている。例えば、室内ファン(26)は、クロスフローファンによって構成され、室外ファン(27)は、プロペラファンによって構成されている。
圧縮機(21)は、吸入した冷媒を圧縮して吐出するものであり、その容量を調節可能に構成されている。例えば、圧縮機(21)は、圧縮機構と電動機とが一つのケーシングに収容された全密閉型圧縮機によって構成されている。この例では、電動機の回転速度を上げると圧縮機(21)の容量が増え、電動機の回転速度を下げると圧縮機(21)の容量が減る。
室内熱交換器(22)は、室内ファン(26)によって搬送された室内空気と冷媒とを熱交換させる。例えば、室内熱交換器(22)は、クロスフィン型の熱交換器によって構成されている。
膨張弁(23)は、冷媒を膨張させて減圧させる膨張機構であり、その開度を調節可能に構成されている。例えば、膨張弁(23)は、電子膨張弁によって構成されている。
室外熱交換器(24)は、室外ファン(27)によって搬送された室外空気と冷媒とを熱交換させる。例えば、室外熱交換器(24)は、クロスフィン型の熱交換器によって構成されている。
四方切換弁(25)は、第1〜第4ポートを有する。また、四方切換弁(25)は、第1ポートと第3ポートとを連通させて第2ポートと第4ポートとを連通させる第1状態(図1の実線で示す状態)と、第1ポートと第4ポートとを連通させて第2ポートと第3ポートとを連通させる第2状態(図1の破線で示す状態)とに設定可能に構成されている。
冷媒回路(20)では、四方切換弁(25)の第1ポートに圧縮機(21)の吐出端が接続され、四方切換弁(25)の第2ポートに圧縮機(21)の吸入端が接続され、四方切換弁(25)の第3ポートから第4ポートへ向けて室内熱交換器(22)と膨張弁(23)と室外熱交換器(24)とが順に接続されている。
〔水通路〕
水通路(30)は、水を流通させる通路であり、給水管(PWa)と出水管(PWb)と第1水管(PW1)と第2水管(PW2)とを備えている。また、水通路(30)には、流量調節弁(31)と開閉弁(32)と補助加熱器(33)とが設けられている。第1水管(PW1)は、熱交換通路を構成し、第2水管(PW2)は、冷媒/水熱交換器(40)を迂回するバイパス通路を構成している。また、第1水管(PW1)、第2水管(PW2)、流量調節弁(31)、および開閉弁(32)は、流量調節部を構成している。
給水管(PWa)は、外部から水が供給される水管であり、その流入端が水通路(30)の入口(30a)となっている。水通路(30)の入口(30a)には、水通路(30)に水を導入するための導入用水配管(P1)が接続されており、この導入用水配管(P1)は外部(例えば、水道栓等の給水源、図示を省略)に繋がっている。出水管(PWb)は、外部へ水を供給するための水管であり、その流出端が水通路(30)で出口(30b)となっている。水通路(30)の出口(30b)には、水通路(30)から水を導出するための導出用水配管(P2)が接続されており、この導出用水配管(P2)は外部(例えば、給湯栓や浴槽等の温水の供給先、図示を省略)に繋がっている。
第1水管(PW1)および第2水管(PW2)は、給水管(PWa)の流出端と出水管(PWb)の流入端との間に並列に接続されている。流量調節弁(31)は、第1水管(PW1)に設けられていて、開度を調節可能に構成されている。開閉弁(32)は、第2水管(PW2)に設けられていて、開閉状態を切替可能に構成されている。例えば、流量調節弁(31)は、電動弁によって構成され、開閉弁(32)は、電磁弁によって構成されている。補助加熱器(33)は、出水管(PWb)に設けられ、この出水管(PWb)を通過する水を加熱する。例えば、補助加熱器(33)は、燃焼バーナによって構成されている。
〔冷媒/水熱交換器〕
冷媒/水熱交換器(40)は、冷媒回路(20)において圧縮機(21)の吐出側に接続されるとともに水通路(30)に接続され、圧縮機(21)から吐出された冷媒と水通路(30)を流れる水とを熱交換させるように構成されている。この例では、冷媒/水熱交換器(40)は、冷媒回路(20)の圧縮機(21)の吐出端と四方切換弁(25)の第1ポートとの間の冷媒通路に組み込まれる冷媒通路部(40a)と、水通路(30)の第1水管(PW1)に組み込まれる水通路部(40b)とを有し、冷媒通路部(40a)を流れる冷媒と水通路部(40b)を流れる水とを熱交換させる。例えば、冷媒/水熱交換器(40)は、プレート式の熱交換器によって構成されている。
〔各種センサ〕
冷媒吐出温度センサ(61)は、圧縮機(21)の冷媒吐出温度(すなわち、圧縮機(21)から吐出される冷媒の温度)を検知する。例えば、冷媒吐出温度センサ(61)は、圧縮機(21)の吐出端の近傍に設置され、設置場所の冷媒温度を圧縮機(21)の冷媒吐出温度として検知する。
室内空気温度センサ(62)は、室内熱交換器(22)の吸込空気温度(すなわち、室内熱交換器(22)に吸い込まれる室内空気の温度)を検知する。例えば、室内空気温度センサ(62)は、室内熱交換器(22)の空気の流れ方向の上流側に設置され、設置場所の空気温度を室内熱交換器(22)の吸込空気温度として検知する。
給水温度センサ(63)は、給水管(PWa)を流れる水の温度(すなわち、水通路(30)の入口(30a)を流れる水の温度)を検知する。例えば、給水温度センサ(63)は、給水管(PWa)の流入端の近傍に設置され、設置場所の水温を、給水管(PWa)を流れる水の温度として検知する。
出水温度センサ(64)は、出水管(PWb)を流れる水の温度(すなわち、水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度)を検知する。例えば、出水温度センサ(64)は、出水管(PWb)の流出端の近傍に設置され、設置場所の水温を、出水管(PWb)を流れる水の温度として検知する。
〔コントローラ〕
コントローラ(60)は、給湯空調システム(10)の各部を制御して給湯空調システム(10)の運転動作を制御する。例えば、コントローラ(60)は、マイクロコンピュータや、マイクロコンピュータを動作させるためのプログラムを格納するメモリ等によって構成されている。この給湯空調システム(10)では、給湯暖房運転、単純暖房運転、給湯冷房運転、単純冷房運転、単純給湯運転、およびデフロスト運転の6種類の運転が行われる。
〔給湯暖房運転〕
給湯暖房運転では、室内の暖房と給湯(具体的には、冷媒/水熱交換器(40)において加熱された水の供給)との両方が行われる。給湯暖房運転では、コントローラ(60)は、四方切換弁(25)を第1状態に設定する。これにより、給湯暖房運転において、圧縮機(21)の吐出端が冷媒/水熱交換器(40)を介して室内熱交換器(22)のガス端に接続され、圧縮機(21)の吸入端が室外熱交換器(24)のガス端に接続される。
また、給湯暖房運転では、コントローラ(60)は、圧縮機(21)と室外ファン(27)と室内ファン(26)とを駆動状態に設定し、室内熱交換器(22)が凝縮器となり室外熱交換器(24)が蒸発器となるように膨張弁(23)の開度を調節する。また、コントローラ(60)は、流量調節弁(31)を開状態に設定し、開閉弁(32)を開状態と閉状態との何れかに設定する。これにより、水通路(30)では、給水管(PWa)、第1水管(PW1)(あるいは、第1および第2水管(PW1,PW2))および出水管(PWb)を水が流れる。
冷媒回路(20)では、圧縮機(21)から吐出された冷媒は、冷媒/水熱交換器(40)の冷媒通路部(40a)において、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を流れる水に放熱する。冷媒/水熱交換器(40)の冷媒通路部(40a)を通過した冷媒は、四方切換弁(25)を通過した後に、室内熱交換器(22)において室内空気に放熱して凝縮する。これにより、室内空気が加熱され、室内が暖房される。室内熱交換器(22)を通過した冷媒は、膨張弁(23)において減圧された後に、室外熱交換器(24)において室外空気から吸熱して蒸発する。室外熱交換器(24)を通過した冷媒は、四方切換弁(25)を通過した後に、圧縮機(21)に吸入されて圧縮される。
水通路(30)では、給水管(PWa)に供給された水は、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)において、冷媒/水熱交換器(40)の冷媒通路部(40a)を流れる冷媒から熱を付与される。これにより、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を流れる水が加熱され、温水が生成される。冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を通過した水は、出水管(PWb)を通過して外部へ供給される。このようにして、給湯が行われる。
以上のように、給湯暖房運転では、冷媒/水熱交換器(40)において水通路(30)を流れる水が加熱され、室内熱交換器(22)において室内空気が加熱されるので、室内の暖房と給湯(温水の供給)との両方を行うことができる。
〈膨張弁の開度調節〉
なお、給湯暖房運転では、コントローラ(60)は、冷媒吐出温度センサ(61)によって検知される圧縮機(21)の冷媒吐出温度を監視し、圧縮機(21)の冷媒吐出温度が予め設定された目標吐出温度となるように膨張弁(23)の開度を調節する。
例えば、圧縮機(21)の冷媒吐出温度が目標吐出温度よりも高い場合、コントローラ(60)は、膨張弁(23)の開度を増加させる。これにより、室外熱交換器(24)を通過する冷媒の流量が増加して圧縮機(21)に吸入される冷媒の過熱度が小さくなる。その結果、圧縮機(21)の吐出冷媒温度が低下して目標吐出温度に近づく。一方、圧縮機(21)の冷媒吐出温度が目標吐出温度よりも低い場合、コントローラ(60)は、膨張弁(23)の開度を減少させる。
これにより、冷媒回路(20)では、室内熱交換器(22)が凝縮器となり室外熱交換器(24)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。また、圧縮機(21)の冷媒吐出温度を管理することにより、圧縮機(21)の湿り圧縮や高温異常の発生を防止することができる。
〈圧縮機の容量制御〉
また、給湯暖房運転では、コントローラ(60)は、暖房温度制御および暖房休止制御を行うことができる。これらの制御において、コントローラ(60)は、圧縮機(21)の容量を制御する。
[暖房温度制御]
暖房温度制御では、コントローラ(60)は、室内空気温度センサ(62)によって検知される室内熱交換器(22)の吸込空気温度(室内空気温度)を監視し、室内熱交換器(22)の吸込空気温度が予め設定された目標暖房温度(例えば、ユーザによって設定された暖房設定温度)となるように圧縮機(21)の容量を制御する。
例えば、室内熱交換器(22)の吸込空気温度が目標暖房温度よりも低い場合、コントローラ(60)は、圧縮機(21)の容量を増やす。これにより、冷媒回路(20)における冷媒の循環流量が増加して室内熱交換器(22)の加熱能力(冷媒の単位時間当たりの放熱量)が増加する。その結果、室内空気温度が上昇して、室内熱交換器(22)の吸込空気温度が目標暖房温度に近づく。一方、室内熱交換器(22)の吸込空気温度が目標暖房温度よりも高い場合、コントローラ(60)は、圧縮機(21)の容量を減らす。
[暖房休止制御]
暖房休止制御は、室内空気温度センサ(62)によって検知される室内熱交換器(22)の吸込空気温度(室内空気温度)が目標暖房温度になると(例えば、室内空気温度が目標暖房温度に達してから所定の判定時間(例えば、5分)が経過すると)行われる。暖房休止制御では、コントローラ(60)は、室内ファン(26)を停止すると共に、出水管(PWb)を流れる水の温度が予め設定された目標給湯温度となるように圧縮機(21)の容量を制御する。
例えば、出水管(PWb)を流れる水の温度が目標給湯温度よりも低い場合、コントローラ(60)は、圧縮機(21)の容量を増やす。これにより、冷媒回路(20)における冷媒の循環流量が増加して冷媒/水熱交換器(40)の加熱能力(冷媒の単位時間当たりの放熱量)が増加する。その結果、冷媒/水熱交換器(40)の冷媒通路部(40a)を流れる冷媒から冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を流れる水に付与される熱が増加し、出水管(PWb)を流れる水の温度が目標給湯温度に近づく。一方、出水管(PWb)を流れる水の温度が目標給湯温度よりも高い場合、コントローラ(60)は、圧縮機(21)の容量を減らす。
暖房休止制御では、室内ファン(26)が停止しているので、室内熱交換器(22)を流れる冷媒と室内空気との間の熱交換がほとんど行われない。また、室内空気温度が低下して暖房が再び必要になった場合、コントローラ(60)は、暖房休止制御を終了して、室内ファン(26)を駆動状態に設定する。
また、コントローラ(60)は、例えば、室内空気温度が所定の暖房休止温度(例えば、目標暖房温度が22℃である場合に22.5℃)に達すると暖房休止制御を行い、その後、室内空気温度が所定の暖房再開温度(例えば、目標暖房温度が22℃である場合に21.5℃)まで低下すると暖房休止制御を終了するように構成されていてもよい。この場合、室内空気温度が暖房休止温度まで上昇するか、あるいは暖房再開温度まで低下するまでは、暖房のオンオフが切り替わらない。
〈冷媒/水熱交換器を流れる水の流量の調節〉
また、給湯暖房運転では、コントローラ(60)は、給湯温度制御、暖房優先制御、および給湯休止制御を行うことができる。これらの制御において、コントローラ(60)は、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を流れる水の流量を調節する。
[給湯温度制御]
給湯温度制御では、コントローラ(60)は、出水温度センサ(64)によって検知される出水管(PWb)を流れる水の温度(水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度)を監視する。そして、コントローラ(60)は、出水管(PWb)を流れる水の温度が予め設定された目標給湯温度となるように、流量調節弁(31)の開度調節および開閉弁(32)の開閉状態の切替えにより、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を流れる水の流量を調節する。なお、水通路(30)を流れる水の総流量は、外部の要因(例えば、ユーザによって設定された水道栓の開度)によって決まる。
例えば、開閉弁(32)が閉状態であって、出水管(PWb)を流れる水の温度が目標給湯温度よりも高い場合、コントローラ(60)は、開閉弁(32)を開状態に設定する。これにより、給水管(PWa)から流出した水は第1水管(PW1)と第2水管(PW2)とに分流するので、開閉弁(32)が閉状態である場合に比べて、第1水管(PW1)を流れる水の流量が減少する。よって、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を流れる水の流量が減少して、冷媒/水熱交換器(40)の冷媒通路部(40a)を流れる冷媒から冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を流れる水に付与される熱が少なくなる。第1水管(PW1)から流出した加熱後の水は、第2水管(PW2)から流出した加熱されない水と合流して出水管(PWb)に流入する。その結果、出水管(PWb)を流れる水の温度が低下して目標給湯温度に近づく。
また、例えば、開閉弁(32)が開状態であって、出水管(PWb)を流れる水の温度が目標給湯温度よりも高い場合、コントローラ(60)は、流量調節弁(31)の開度を減少させる。これにより、第2水管(PW2)を流れる水の流量が増加する一方、第1水管(PW1)を流れる水の流量、すなわち冷媒/水熱交換器(40)を流れる水の流量は減少する。よって、冷媒/水熱交換器(40)の冷媒通路部(40a)を流れる冷媒から冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を流れる水に付与される熱が少なくなる。その結果、出水管(PWb)を流れる水の温度が低下して目標給湯温度に近づく。一方、開閉弁(32)が開状態であって、出水管(PWb)を流れる水の温度が目標給湯温度よりも低い場合、コントローラ(60)は、流量調節弁(31)の開度を増加させる。
[暖房優先制御]
暖房優先制御は、圧縮機(21)の容量が最大容量となっても室内熱交換器(22)の吸込空気温度が目標暖房温度よりも低い場合に行われる。暖房優先制御では、コントローラ(60)は、流量調節弁(31)の開度調節および開閉弁(32)の開閉状態の切替えにより、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を流れる水の流量を減少させる。
例えば、圧縮機(21)の容量が最大容量でありかつ開閉弁(32)が閉状態であって、室内熱交換器(22)の吸込空気温度が目標暖房温度よりも低い場合、コントローラ(60)は、開閉弁(32)を開状態に設定する。これにより、給水管(PWa)から流出した水は第1水管(PW1)と第2水管(PW2)とに分流するので、開閉弁(32)が閉状態である場合に比べて、第1水管(PW1)を流れる水の流量が減少する。よって、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を流れる水の流量が減少して、冷媒/水熱交換器(40)の冷媒通路部(40a)を流れる冷媒から冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を流れる水に付与される熱が少なくなる。その結果、室内熱交換器(22)において冷媒から室内空気に付与される熱が多くなり、室内熱交換器(22)の吸込空気温度が目標暖房温度に近づく。
また、例えば、圧縮機(21)の容量が最大容量でありかつ開閉弁(32)が閉状態であって、室内熱交換器(22)の吸込空気温度が目標暖房温度よりも低い場合、コントローラ(60)は、流量調節弁(31)の開度を減少させる。これにより、第2水管(PW2)を流れる水の流量が増加する一方、第1水管(PW1)を流れる水の流量、すなわち冷媒/水熱交換器(40)を流れる水の流量は減少する。よって、冷媒/水熱交換器(40)の冷媒通路部(40a)を流れる冷媒から冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を流れる水に付与される熱が少なくなる。その結果、室内熱交換器(22)において冷媒から室内空気に付与される熱が多くなり、室内熱交換器(22)の吸込空気温度が目標暖房温度に近づく。
また、暖房優先制御では、コントローラ(60)は、補助加熱器(33)を給湯のために用いることができる。具体的に、コントローラ(60)、冷媒/水熱交換器(40)における冷媒と水との熱交換のみでは、水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度を目標給湯温度まで高められない場合、補助加熱器(33)を駆動状態に設定する。そして、コントローラ(60)は、水通路(30)の出口を流れる水の温度が目標給湯温度となるように補助加熱器(33)を制御する。
なお、水通路(30)で生成された温水を床暖房ユニット(図示せず)で使用する場合、圧縮機(21)の容量が最大容量となっても室内熱交換器(22)の吸込空気温度が目標暖房温度よりも低いときに、室内熱交換器(22)による暖房と床暖房ユニットによる暖房のどちらを優先するべきかが問題となる。そして、このような場合にも、暖房優先制御と同様の制御を行うこと、すなわち室内熱交換器(22)による暖房を優先することが好ましい。その理由は、次のとおりである。
室内熱交換器(22)による暖房では、この室内熱交換器(22)を流れる冷媒と室内空気とが直接的に熱交換する。一方、床暖房ユニットによる暖房では、この床暖房ユニットを流れる温水と床とが熱交換して、温められた床と室内空気とが自然対流で熱交換する。つまり、床暖房ユニットによる暖房では、温水と室内空気とが直接的には熱交換しない。このため、室内熱交換器(22)による暖房の方が、床暖房ユニットによる暖房よりも速暖性に優れており、室内熱交換器(22)による暖房を優先した方が、暖房温度に関するユーザの要求をより早く満たすことができる。
[給湯休止制御]
給湯休止制御は、給湯が一時的に不要である場合に行われる。給湯休止制御では、コントローラ(60)は、流量調節弁(31)および開閉弁(32)を制御することにより、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)に水が流れないようにする。
例えば、床暖房ユニット等の温水利用機器(図示せず)と水通路(30)との間で水を循環させる場合であって、温水利用機器で利用するのに十分に高い温度まで水通路(30)の水が温められているとき、コントローラ(60)は、流量調節弁(31)を閉状態に設定し、開閉弁(32)を開状態に設定する。これにより、第1水管(PW1)には水が流れず、第2水管(PW2)のみに水が流れる。すなわち、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)には水が流れない。よって、冷媒回路(20)を流れる冷媒によって水通路(30)を流れる水が加熱されることがない。一方、給湯が再び必要になった場合、コントローラ(60)は、給湯休止制御を終了して、流量調節弁(31)を開状態に設定する。
〔単純暖房運転〕
単純暖房運転では、室内の暖房が行われるが、給湯は行われない。単純暖房運転では、コントローラ(60)は、給湯暖房運転と同様に、四方切換弁(25)を第1状態に設定する。これにより、単純暖房運転において、圧縮機(21)の吐出端が冷媒/水熱交換器(40)を介して室内熱交換器(22)のガス端に接続され、圧縮機(21)の吸入端が室外熱交換器(24)のガス端に接続される。
また、単純暖房運転では、コントローラ(60)は、給湯暖房運転と同様に、圧縮機(21)と室外ファン(27)と室内ファン(26)とを駆動状態に設定し、室内熱交換器(22)が凝縮器となり室外熱交換器(24)が蒸発器となるように膨張弁(23)の開度を調節する。また、コントローラ(60)は、流量調節弁(31)を閉状態に設定し、開閉弁(32)を開状態に設定する。これにより、水通路(30)では、給水管(PWa)、第2水管(PW2)および出水管(PWb)を水が流れる。すなわち、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)には水が流れない。
冷媒回路(20)では、圧縮機(21)から吐出された冷媒は、冷媒/水熱交換器(40)と四方切換弁(25)とを順に通過した後に、室内熱交換器(22)において室内空気に放熱して凝縮する。これにより、室内空気が加熱され、室内が暖房される。室内熱交換器(22)を通過した冷媒は、膨張弁(23)において減圧された後に、室外熱交換器(24)において室外空気から吸熱して蒸発する。室外熱交換器(24)を通過した冷媒は、四方切換弁(25)を通過した後に、圧縮機(21)に吸入されて圧縮される。
以上のように、単純暖房運転では、室内熱交換器(22)において室内空気が加熱されるので、室内の暖房を行うことができる。
〈膨張弁の開度調節〉
なお、単純暖房運転では、コントローラ(60)は、給湯暖房運転と同様に、圧縮機(21)の冷媒吐出温度が予め設定された目標吐出温度となるように膨張弁(23)の開度を調節する。これにより、冷媒回路(20)では、室内熱交換器(22)が凝縮器となり室外熱交換器(24)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。
〈圧縮機の容量制御〉
また、単純暖房運転では、コントローラ(60)は、給湯暖房運転と同様に、室内熱交換器(22)の吸込空気温度(室内空気温度)が予め設定された目標暖房温度となるように圧縮機(21)の容量を制御する。
〔給湯冷房運転〕
給湯冷房運転では、室内の冷房と給湯との両方が行われる。給湯冷房運転では、コントローラ(60)は、四方切換弁(25)を第2状態に設定する。これにより、給湯冷房運転において、圧縮機(21)の吐出端が冷媒/水熱交換器(40)を介して室外熱交換器(24)のガス端に接続され、圧縮機(21)の吸入端が室内熱交換器(22)のガス端に接続される。
また、給湯冷房運転では、コントローラ(60)は、圧縮機(21)と室外ファン(27)と室内ファン(26)とを駆動状態に設定し、室外熱交換器(24)が凝縮器となり室内熱交換器(22)が蒸発器となるように膨張弁(23)の開度を調節する。また、コントローラ(60)は、流量調節弁(31)を開状態に設定し、開閉弁(32)を開状態と閉状態との何れかに設定する。これにより、水通路(30)では、給水管(PWa)、第1水管(PW1)(あるいは、第1および第2水管(PW1,PW2))および出水管(PWb)を水が流れる。
冷媒回路(20)では、圧縮機(21)から吐出された冷媒は、冷媒/水熱交換器(40)の冷媒通路部(40a)において、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を流れる水に放熱する。冷媒/水熱交換器(40)の冷媒通路部(40a)を通過した冷媒は、四方切換弁(25)を通過した後に、室外熱交換器(24)において室外空気に放熱して凝縮する。室外熱交換器(24)を通過した冷媒は、膨張弁(23)において減圧された後に、室内熱交換器(22)において室内空気から吸熱して蒸発する。これにより、室内空気が冷却され、室内が冷房される。室内熱交換器(22)を通過した冷媒は、四方切換弁(25)を通過した後に、圧縮機(21)に吸入されて圧縮される。
水通路(30)では、給水管(PWa)に供給された水は、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)において、冷媒/水熱交換器(40)の冷媒通路部(40a)を流れる冷媒から熱を付与される。これにより、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を流れる水が加熱され、温水が生成される。冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を通過した水は、出水管(PWb)を通過して外部へ供給される。このようにして、給湯が行われる。
以上のように、給湯冷房運転では、冷媒/水熱交換器(40)において水通路(30)を流れる水が加熱され、室内熱交換器(22)において室内空気が冷却されるので、室内の冷房と給湯(温水の供給)との両方を行うことができる。
〈膨張弁の開度調節〉
なお、給湯冷房運転では、コントローラ(60)は、給湯暖房運転と同様に、圧縮機(21)の冷媒吐出温度が予め設定された目標吐出温度となるように膨張弁(23)の開度を調節する。これにより、冷媒回路(20)では、室外熱交換器(24)が凝縮器となり室内熱交換器(22)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。
〈圧縮機の容量制御〉
また、給湯冷房運転では、コントローラ(60)は、室内空気温度センサ(62)によって検知される室内熱交換器(22)の吸込空気温度(室内空気温度)を監視し、室内熱交換器(22)の吸込空気温度が予め設定された目標冷房温度(例えば、ユーザによって設定された冷房設定温度)となるように圧縮機(21)の容量を制御する。
例えば、室内熱交換器(22)の吸込空気温度が目標暖冷房温度よりも高い場合、コントローラ(60)は、圧縮機(21)の容量を増やす。これにより、冷媒回路(20)における冷媒の循環流量が増加して室内熱交換器(22)の冷却能力(冷媒の単位時間当たりの吸熱量)が増加する。その結果、室内空気の温度が低下して室内熱交換器(22)の吸込空気温度が目標冷房温度に近づく。一方、室内熱交換器(22)の吸込空気温度が目標冷房温度よりも低い場合、コントローラ(60)は、圧縮機(21)の容量を減らす。
〈冷媒/水熱交換器を流れる水の流量の調節〉
また、給湯冷房運転では、コントローラ(60)は、給湯温度制御および給湯休止制御を行うことができる。これらの制御において、コントローラ(60)は、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を流れる水の流量を調節する。
[給湯温度制御]
給湯温度制御では、コントローラ(60)は、給湯暖房運転における給湯温度制御と同様に、出水管(PWb)を流れる水の温度が予め設定された目標給湯温度となるように、流量調節弁(31)の開度調節および開閉弁(32)の開閉状態の切替えにより、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を流れる水の流量を調節する。
[給湯休止制御]
給湯休止制御は、給湯が一時的に不要である場合に行われる。給湯休止制御では、コントローラ(60)は、給湯暖房運転における給湯休止制御と同様に、流量調節弁(31)および開閉弁(32)を制御することにより、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)に水が流れないようにする。一方、給湯が再び必要になった場合、コントローラ(60)は、給湯休止制御を終了する。
〔単純冷房運転〕
単純冷房運転では、室内の冷房が行われるが、給湯は行われない。単純冷房運転では、コントローラ(60)は、給湯冷房運転と同様に、四方切換弁(25)を第2状態に設定する。これにより、単純冷房運転において、圧縮機(21)の吐出端が冷媒/水熱交換器(40)を介して室外熱交換器(24)のガス端に接続され、圧縮機(21)の吸入端が室内熱交換器(22)のガス端に接続される。
また、単純冷房運転では、コントローラ(60)は、給湯冷房運転と同様に、圧縮機(21)と室外ファン(27)と室内ファン(26)とを駆動状態に設定し、室外熱交換器(24)が凝縮器となり室内熱交換器(22)が蒸発器となるように膨張弁(23)の開度を調節する。また、コントローラ(60)は、流量調節弁(31)を閉状態に設定し、開閉弁(32)を開状態に設定する。これにより、水通路(30)では、給水管(PWa)、第2水管(PW2)および出水管(PWb)を水が流れる。すなわち、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)には水が流れない。
冷媒回路(20)では、圧縮機(21)から吐出された冷媒は、冷媒/水熱交換器(40)と四方切換弁(25)とを順に通過した後に、室外熱交換器(24)において室外空気に放熱して凝縮する。室外熱交換器(24)を通過した冷媒は、膨張弁(23)において減圧された後に、室内熱交換器(22)において室内空気から吸熱して蒸発する。これにより、室内空気が冷却され、室内が冷房される。室内熱交換器(22)を通過した冷媒は、四方切換弁(25)を通過した後に、圧縮機(21)に吸入されて圧縮される。
以上のように、単純冷房運転では、室内熱交換器(22)において室内空気が冷却されるので、室内の冷房を行うことができる。
〈膨張弁の開度調節〉
なお、単純冷房運転では、コントローラ(60)は、給湯冷房運転と同様に、圧縮機(21)の冷媒吐出温度が予め設定された目標吐出温度となるように膨張弁(23)の開度を調節する。これにより、冷媒回路(20)では、室外熱交換器(24)が凝縮器となり室内熱交換器(22)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。
〈圧縮機の容量制御〉
また、単純冷房運転では、コントローラ(60)は、給湯冷房運転と同様に、室内熱交換器(22)の吸込空気温度が予め設定された目標冷房温度となるように圧縮機(21)の容量を制御する。
〔単純給湯運転〕
単純給湯運転では、給湯が行われるが、室内の空調は行われない。単純給湯運転では、コントローラ(60)は、四方切換弁(25)を第1状態に設定する。これにより、単純給湯運転において、圧縮機(21)の吐出端が冷媒/水熱交換器(40)を介して室内熱交換器(22)のガス端に接続され、圧縮機(21)の吸入端が室外熱交換器(24)のガス端に接続される。
また、単純給湯運転では、コントローラ(60)は、圧縮機(21)と室外ファン(27)とを駆動状態に設定し、室内ファン(26)を停止状態に設定する。これにより、室内熱交換器(22)における冷媒と室内空気との熱交換が抑制される。また、コントローラ(60)は、冷媒/水熱交換器(40)が凝縮器となり室外熱交換器(24)が蒸発器となるように膨張弁(23)の開度を調節する。また、コントローラ(60)は、流量調節弁(31)を開状態に設定し、開閉弁(32)を閉状態に設定する。これにより、水通路(30)では、給水管(PWa)、第1水管(PW1)および出水管(PWb)を水が流れる。
冷媒回路(20)では、圧縮機(21)から吐出された冷媒は、冷媒/水熱交換器(40)の冷媒通路部(40a)において、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を流れる水に放熱して凝縮する。冷媒/水熱交換器(40)の冷媒通路部(40a)を通過した冷媒は、四方切換弁(25)および室内熱交換器(22)を通過する。室内熱交換器(22)を通過した冷媒は、膨張弁(23)において減圧された後に、室外熱交換器(24)において室外空気から吸熱して蒸発する。室外熱交換器(24)を通過した冷媒は、四方切換弁(25)を通過した後に、圧縮機(21)に吸入されて圧縮される。
水通路(30)では、給水管(PWa)に供給された水は、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)において、冷媒/水熱交換器(40)の冷媒通路部(40a)を流れる冷媒から熱を付与される。これにより、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を流れる水が加熱され、温水が生成される。冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を通過した水は、出水管(PWb)を通過して外部へ供給される。このようにして、給湯が行われる。
以上のように、単純給湯運転では、冷媒/水熱交換器(40)において水通路(30)を流れる水が加熱されるので、給湯(温水の供給)を行うことができる。
〈膨張弁の開度調節〉
なお、単純給湯運転では、コントローラ(60)は、給湯暖房運転と同様に、圧縮機(21)の冷媒吐出温度が予め設定された目標吐出温度となるように膨張弁(23)の開度を調節する。これにより、冷媒回路(20)では、冷媒/水熱交換器(40)が凝縮器となり室内熱交換器(22)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。
〈圧縮機の容量制御〉
また、単純給湯運転では、コントローラ(60)は、出水温度センサ(64)によって検知される出水管(PWb)を流れる水の温度(水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度)を監視し、出水管(PWb)を流れる水の温度が予め設定された目標給湯温度となるように圧縮機(21)の容量を制御する。
例えば、出水管(PWb)を流れる水の温度が目標給湯温度よりも低い場合、コントローラ(60)は、圧縮機(21)の容量を増やす。これにより、冷媒回路(20)における冷媒の循環流量が増加して冷媒/水熱交換器(40)の加熱能力(冷媒の単位時間当たりの放熱量)が増加する。その結果、冷媒/水熱交換器(40)の冷媒通路部(40a)を流れる冷媒から冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を流れる水に付与される熱が増加し、出水管(PWb)を流れる水の温度が目標給湯温度に近づく。一方、出水管(PWb)を流れる水の温度が目標給湯温度よりも高い場合、コントローラ(60)は、圧縮機(21)の容量を減らす。
〔デフロスト運転〕
デフロスト運転は、冬場等の暖房運転中に適宜行われるもので、室外熱交換器(24)のフィン等の表面に付着した霜を融かすために行われる。デフロスト運転では、コントローラ(60)は、四方切換弁(25)を第2状態に設定する。これにより、デフロスト運転において、圧縮機(21)の吐出端が冷媒/水熱交換器(40)を介して室外熱交換器(24)のガス端に接続され、圧縮機(21)の吸入端が室内熱交換器(22)のガス端に接続される。
また、デフロスト運転では、コントローラ(60)は、圧縮機(21)を駆動状態に設定し、室外ファン(27)と室内ファン(26)とを停止状態に設定する。これにより、室内熱交換器(22)における冷媒と室内空気との熱交換、および、室外熱交換器(24)における冷媒と室外空気との熱交換が抑制される。
また、コントローラ(60)は、冷媒吐出温度センサ(61)と給水温度センサ(63)との検知結果に基づいて、流量調節弁(31)および開閉弁(32)の開閉状態を決定する。
例えば、水通路(30)に接続された床暖房ユニット(図示せず)で床暖房を行う場合には、水通路(30)の入口(30a)を流れる水の温度が、圧縮機(21)の冷媒吐出温度よりも高くなることがある。水通路(30)に接続され場合にコントローラ(60)は、給水温度センサ(63)によって検知される水通路(30)の入口(30a)を流れる水の温度が、冷媒吐出温度センサ(61)によって検知される圧縮機(21)の冷媒吐出温度よりも高い場合に、流量調節弁(31)を開状態に設定し、開閉弁(32)を閉状態に設定する。このとき、水通路(30)では、給水管(PWa)、第1水管(PW1)および出水管(PWb)を水が流れる。すなわち、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)に水が流れる。
一方、コントローラ(60)は、給水温度センサ(63)によって検知される水通路(30)の入口(30a)を流れる水の温度が、冷媒吐出温度センサ(61)によって検知される圧縮機(21)の冷媒吐出温度よりも低い場合に、流量調節弁(31)を閉状態に設定し、開閉弁(32)を開状態に設定する。このとき、水通路(30)では、給水管(PWa)、第2水管(PW2)および出水管(PWb)を水が流れる。すなわち、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)には水が流れない。
冷媒回路(20)では、圧縮機(21)から吐出された冷媒は、冷媒/水熱交換器(40)の冷媒通路部(40a)を通過する。ここで、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)に水が流れている場合、冷媒/水熱交換器(40)の冷媒通路部(40a)を流れる冷媒は、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を流れる水から熱を付与される。一方、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)に水が流れていない場合、そのような熱交換は行われない。冷媒/水熱交換器(40)を通過した冷媒は、四方切換弁(25)を通過した後に、室外熱交換器(24)において、フィン等の表面に付着した霜に放熱して凝縮する。これにより、フィン等の表面に付着した霜が融けて室外熱交換器(24)が除霜される。室外熱交換器(24)を通過した冷媒は、膨張弁(23)と室内熱交換器(22)と四方切換弁(25)とを順に通過した後に、圧縮機(21)に吸入されて圧縮される。
以上のように、デフロスト運転では、室外熱交換器(24)においてフィン等の表面に付着した霜が融かされるので、室外熱交換器(24)を除霜することができる。
−実施形態1の効果−
本実施形態の給湯空調システム(10)では、流量調節弁(31)の開度調節および開閉弁(32)の開閉状態の切替えにより、第1水管(PW1)および第2水管(PW2)の各々を流れる水の流量の比率を調節することができる。このため、水通路(30)を流れる水の総流量が一定であっても、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を流れる水の流量を調節して、給湯空調システム(10)の加熱能力を、給湯能力と暖房能力とに適切に分配することができる。その結果、給湯温度や暖房温度に関するユーザの要求を過不足なく満たすことができる。
また、給湯暖房運転において、コントローラ(60)は、室内空気温度が目標暖房温度となるように圧縮機(21)の容量を制御する。また、コントローラ(60)は、水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度が目標給湯温度となるように、流量調節弁(31)の開度調節および開閉弁(32)の開閉状態の切替えを行う。これらにより、暖房温度および給湯温度に関するユーザの要求の両方を確実に満たすことができる。
また、給湯暖房運転において、圧縮機(21)の容量が最大容量となっても室内空気温度が目標暖房温度よりも低い場合に、コントローラ(60)は、暖房優先制御を行うことができる。この暖房優先制御では、給湯空調システム(10)の加熱能力が、暖房能力に優先的に分配される。このため、給湯空調システム(10)の加熱能力を、ユーザの快適度の向上に有効活用することができる。
また、給湯暖房運転において、室内空気温度が目標暖房温度になると、コントローラ(60)は、暖房休止制御を行うことができる。この暖房休止制御では、コントローラ(60)は、室内ファン(26)を停止すると共に、水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度が目標給湯温度となるように圧縮機(21)の容量を制御する。これにより、室内空気が過剰に温められることを回避しつつ、給湯温度に関するユーザの要求を満たすことができる。
また、暖房休止制御は、室内空気温度が目標暖房温度に達してから所定の判定時間が経過した場合に行われるので、室内空気温度が目標暖房温度に達した直後に暖房を休止する場合に比べて、暖房のオンオフ切替えの頻度を下げることができる。すなわち、室内空気温度が目標暖房温度に達した直後に暖房を休止すると、室内空気温度が目標暖房温度を下回るまでの時間が比較的短くなって、すぐに暖房を再開しなければならなくなるおそれがある。一方、本実施形態では、判定時間が経過するまでに室内空気温度が目標暖房温度よりもある程度高くなるので、室内空気温度が目標暖房温度を下回るまでの時間が比較的長くなる。
また、給湯暖房運転において、給湯が一時的に不要である場合に、コントローラ(60)は、給湯休止制御を行うことができる。この給湯休止制御では、コントローラ(60)は、流量調節弁(31)を閉状態に設定することで、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)に水が流れないようにする。これにより、給湯空調システム(10)の加熱能力を室内の暖房に集中的に活用して、暖房温度に関するユーザの要求を満たすことができる。
また、単純給湯運転において、コントローラ(60)は、水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度が目標給湯温度となるように圧縮機(21)の容量を制御する。これにより、給湯温度に関するユーザの要求を確実に満たすことができる。
また、単純暖房運転において、コントローラ(60)は、流量調節弁(31)を閉状態に設定することで、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)に水が流れないようにすると共に、室内空気温度が目標暖房温度となるように圧縮機(21)の容量を制御する。これにより、給湯空調システム(10)の加熱能力を室内の暖房に集中的に活用して、暖房温度に関するユーザの要求を確実に満たすことができる。
また、デフロスト運転において、水通路(30)の入口(30a)を流れる水の温度が圧縮機(21)の冷媒吐出温度よりも高い場合に、水通路(30)を流れる水の熱を室外熱交換器(24)の除霜に利用する。このため、圧縮機(21)から吐出された冷媒をそのまま室外熱交換器(24)の除霜に用いる場合に比べて、除霜に要する時間を短縮することができる。
また、給湯冷房運転において、コントローラ(60)は、室内空気温度が目標冷房温度となるように圧縮機(21)の容量を制御する。また、コントローラ(60)は、水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度が目標給湯温度となるように、流量調節弁(31)の開度調節および開閉弁(32)の開閉状態の切替えを行う。これにより、冷房温度および給湯温度に関するユーザの要求の両方を確実に満たすことができる。
また、単純冷房運転において、コントローラ(60)は、流量調節弁(31)を閉状態に設定することで、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)に水が流れないようにすると共に、室内空気温度が目標冷房温度となるように圧縮機(21)の容量を制御する。これにより、冷房温度に関するユーザの要求を確実に満たすことができる。
《発明の実施形態2》
本発明の実施形態2について説明する。本実施形態の給湯空調システム(10)は、デフロスト運転で室外熱交換器(24)を除霜するための熱源として、補助加熱器(33)を利用できるように構成されている。以下では、上記実施形態1と異なる点について主に説明する。
図2は、実施形態2に係る給湯空調システム(10)の構成例を示している。本実施形態の給湯空調システム(10)には、第1水温センサ(65)と、第2水温センサ(66)とが設けられている。また、本実施形態の水通路(30)は、上記実施形態1の水通路(30)と構成が異なっている。
水通路(30)は、給水管(PWa)と出水管(PWb)と第1水管(PW1)と第2水管(PW2)とに加えて、第3水管(PW3)と第4水管(PW4)と第5水管(PW5)とを備えている。また、水通路(30)には、流量調節弁(31)と開閉弁(32)と補助加熱器(33)とに加えて、循環用開閉弁(34)と循環ポンプ(35)とが設けられている。第1水管(PW1)は、熱交換通路を構成し、第2水管(PW2)は、バイパス通路を構成している。また、第1水管(PW1)、第2水管(PW2)、流量調節弁(31)、および開閉弁(32)は、流量調節部を構成している。また、第1水管(PW1)、第3水管(PW3)、第4水管(PW4)、および第5水管(PW5)は、温水循環通路を構成している。
給水管(PWa)は、外部から水が供給される水管であり、その流入端が水通路(30)の入口(30a)となっている。水通路(30)の入口(30a)には、水通路(30)に水を導入するための導入用水配管(P1)が接続されており、この導入用水配管(P1)は外部(例えば、水道栓等の給水源、図示を省略)に繋がっている。出水管(PWb)は、外部へ水を供給するための水管であり、その流出端が水通路(30)で出口(30b)となっている。水通路(30)の出口(30b)には、水通路(30)から水を導出するための導出用水配管(P2)が接続されており、この導出用水配管(P2)は外部(例えば、給湯栓や浴槽等の温水の供給先、図示を省略)に繋がっている。
第1水管(PW1)および第2水管(PW2)は、第3水管(PW3)の流出端と第4水管(PW4)の流入端との間に並列に接続されている。第3水管(PW3)は、給水管(PWa)の流出端に接続され、第4水管(PW4)は、出水管(PWb)の流入端に接続されている。第5水管(PW5)は、給水管(PWa)の流出端と出水管(PWb)の流入端との間に接続されている。
流量調節弁(31)、開閉弁(32)および循環用開閉弁(34)は、第1水管(PW1)、第2水管(PW2)および第5水管(PW5)にそれぞれ設けられている。循環用開閉弁(34)は、開閉状態を切替可能に構成されている。例えば、流量調節弁(31)は、電動弁によって構成され、開閉弁(32)および循環用開閉弁(34)は、電磁弁によって構成されている。循環ポンプ(35)は、第3水管(PW3)に設けられ、後述するように、第1水管(PW1)、第3水管(PW3)、第4水管(PW4)、および第5水管(PW5)の間で水を循環させる。補助加熱器(33)は、第4水管(PW4)に設けられ、この第4水管(PW4)を通過する水を加熱する。なお、第3水管(PW3)に設けられた循環ポンプ(35)は、床暖房ユニット等の温水利用機器(図示せず)が水通路(30)に接続される場合、温水利用機器と水通路(30)との間で水を循環させるために利用することもできる。また、循環ポンプ(35)は、第5水管(PW5)に設けられていてもよい。
第1水温センサ(65)は、第3水管(PW3)を流れる水の温度を検知する。第3水管(PW3)を流れる水の温度は、デフロスト運転において第1水管(PW1)、第3水管(PW3)、第4水管(PW4)、および第5水管(PW5)の間で水を循環させる場合には、これらの水管(PW1,PW3,PW4,PW5)の間を循環する水(以下、単に循環水ともいう)の温度と実質的に等しく、それ以外の場合には、水通路(30)の入口(30a)を流れる水の温度と実質的に等しい。例えば、第1水温センサ(65)は、第3水管(PW3)の流出端の近傍に設置され、設置場所の水温を、第3水管(PW3)を流れる水の温度として検知する。
第2水温センサ(66)は、第4水管(PW4)を流れる水の温度を検知する。第4水管(PW4)を流れる水の温度は、デフロスト運転において第1水管(PW1)、第3水管(PW3)、第4水管(PW4)、および第5水管(PW5)の間で水を循環させる場合には、循環水の温度と実質的に等しく、それ以外の場合には、水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度と実質的に等しい。例えば、第2水温センサ(66)は、第4水管(PW4)の流出端の近傍に設置され、設置場所の水温を、第4水管(PW4)を流れる水の温度として検知する。
本実施形態の給湯空調システム(10)では、上記実施形態1と同様に、給湯暖房運転、単純暖房運転、給湯冷房運転、単純冷房運転、単純給湯運転、およびデフロスト運転の6種類の運転が行われる。デフロスト運転以外のものは上記実施形態1と同様に行われるので、以下では、デフロスト運転についてのみ説明する。
〔デフロスト運転〕
デフロスト運転は、冬場等の暖房運転中に適宜行われるもので、室外熱交換器(24)のフィン等の表面に付着した霜を融かすために行われる。デフロスト運転では、コントローラ(60)は、四方切換弁(25)を第2状態に設定する。これにより、デフロスト運転において、圧縮機(21)の吐出端が冷媒/水熱交換器(40)を介して室外熱交換器(24)のガス端に接続され、圧縮機(21)の吸入端が室内熱交換器(22)のガス端に接続される。
また、デフロスト運転では、コントローラ(60)は、圧縮機(21)を駆動状態に設定し、室外ファン(27)と室内ファン(26)とを停止状態に設定する。これにより、室内熱交換器(22)における冷媒と室内空気との熱交換、および、室外熱交換器(24)における冷媒と室外空気との熱交換が抑制される。また、コントローラ(60)は、流量調節弁(31)および循環用開閉弁(34)を開状態に設定し、開閉弁(32)を閉状態に設定すると共に、循環ポンプ(35)および補助加熱器(33)を駆動状態に設定する。これにより、水通路(30)では、第1水管(PW1)、第3水管(PW3)、第4水管(PW4)、および第5水管(PW5)の間で水が加熱されながら循環する。
また、コントローラ(60)は、冷媒吐出温度センサ(61)によって検知される圧縮機(21)の冷媒吐出温度、および、第1水温センサ(65)または第2水温センサ(66)によって検知される循環水の温度を監視し、圧縮機(21)の冷媒吐出温度よりも循環水の温度が高くなるように補助加熱器(33)を制御する。これにより、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を流れる水から冷媒/水熱交換器(40)の冷媒通路部(40a)を流れる冷媒に熱が付与される。
冷媒回路(20)では、圧縮機(21)から吐出された冷媒は、冷媒/水熱交換器(40)の冷媒通路部(40a)において、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)を流れる水から熱を付与される。冷媒/水熱交換器(40)の冷媒通路部(40a)を通過した冷媒は、四方切換弁(25)を通過した後に、室外熱交換器(24)において、フィン等の表面に付着した霜に放熱して凝縮する。これにより、フィン等の表面に付着した霜が融けて室外熱交換器(24)が除霜される。室外熱交換器(24)を通過した冷媒は、膨張弁(23)と室内熱交換器(22)と四方切換弁(25)とを順に通過した後に、圧縮機(21)に吸入されて圧縮される。
水通路(30)では、第1水管(PW1)、第3水管(PW3)、第4水管(PW4)、および第5水管(PW5)の間を循環する水は、第4水管(PW4)において補助加熱器(33)により加熱される一方、冷媒/水熱交換器(40)の水通路部(40b)において冷媒/水熱交換器(40)の冷媒通路部(40a)を流れる冷媒に放熱する。つまり、水通路(30)を流れる水を介して、補助加熱器(33)が発生する熱が冷媒回路(20)を流れる冷媒に付与される。このようにして、室外熱交換器(24)を除霜するための熱源として、補助加熱器(33)が利用される。
以上のように、デフロスト運転では、室外熱交換器(24)においてフィン等の表面に付着した霜が融かされるので、室外熱交換器(24)を除霜することができる。
−実施形態2の効果−
本実施形態の給湯空調システム(10)では、上記実施形態1と同様の効果が得られる。
また、デフロスト運転において、水通路(30)に設けた補助加熱器(33)を室外熱交換器(24)を除霜するための熱源として利用することにより、室外熱交換器(24)の除霜に要する時間を短縮することができる。
また、給湯運転(例えば、給湯暖房運転、給湯冷房運転、および単純給湯運転)では給湯温度を高めるために用いられる補助加熱器(33)を、デフロスト運転では室外熱交換器(24)を除霜するための熱源として利用している。このため、新たな熱源装置を追加することなく、室外熱交換器(24)の除霜に要する時間を短縮することができる。
《その他の実施形態》
上記各実施形態では、第1水管(PW1)、第2水管(PW2)、流量調節弁(31)、および開閉弁(32)が流量調節部を構成している。しかし、例えば、床暖房ユニット等の温水利用機器と水通路(30)との間で水を循環させる場合、水通路(30)に設けられた吐出量可変式の循環ポンプが流量調節部を構成していてもよい。
また、上記各実施形態では、第1水管(PW1)に流量調節弁(31)を、第2水管(PW2)に開閉弁(32)をそれぞれ設けているが、例えば、第2水管(PW2)に開閉弁(32)ではなく流量調節弁を設けてもよいし、流量調節弁(31)および開閉弁(32)に代えて、第1水管(PW1)と第2水管(PW2)との接続部に三方弁を設けてもよい。
また、上記各実施形態では、冷媒回路(20)が四方切換弁(25)を備えている場合を例に挙げたが、冷媒回路(20)は、四方切換弁(25)を備えていなくてもよい。例えば、圧縮機(21)の吐出端が冷媒/水熱交換器(40)を介して室内熱交換器(22)のガス端に接続され、圧縮機(21)の吸入端が室外熱交換器(24)のガス端に接続されて、暖房運転(例えば、給湯暖房運転や単純暖房運転)のみを行うように構成されていてもよい。
以上説明したように、本発明は、冷媒と水とを熱交換させる冷媒/水熱交換器を備えた給湯空調システムについて有用である。
10 給湯空調システム
20 冷媒回路
21 圧縮機
22 室内熱交換器
24 室外熱交換器
26 室内ファン
30 水通路
30a 入口
30b 出口
31 流量調節弁(流量調節部)
32 開閉弁(流量調節部)
40 冷媒/水熱交換器
60 コントローラ(制御部)
P1 導入用水配管
P2 導出用水配管
PW1 第1水管(熱交換通路、流量調節部)
PW2 第2水管(バイパス通路、流量調節部)

Claims (12)

  1. 圧縮機(21)と室内熱交換器(22)と室外熱交換器(24)とを有する冷媒回路(20)と、
    導入用水配管(P1)に接続される入口(30a)および導出用水配管(P2)に接続される出口(30b)を有して水が流れる水通路(30)と、
    上記冷媒回路(20)における上記圧縮機(21)の吐出側に設けられ、該圧縮機(21)から吐出された冷媒を上記水通路(30)の水と熱交換させた後に上記室内熱交換器(22)および上記室外熱交換器(24)のうち凝縮器となっている熱交換器(22,24)へ供給する冷媒/水熱交換器(40)と、
    上記水通路(30)に設けられ、上記冷媒/水熱交換器(40)を流れる水の流量を調節可能な流量調節部(31,32,PW1,PW2)とを備えている
    ことを特徴とする給湯空調システム。
  2. 請求項1において、
    上記流量調節部(31,32,PW1,PW2)は、上記冷媒/水熱交換器(40)が設けられた熱交換通路(PW1)と、該冷媒/水熱交換器(40)を迂回するバイパス通路(PW2)とを有し、該熱交換通路(PW1)および該バイパス通路(PW2)の各々を流れる水の流量を調節可能に構成されている
    ことを特徴とする給湯空調システム。
  3. 請求項1または2において、
    制御部(60)をさらに備え、
    上記制御部(60)は、室内の暖房および給湯を行う給湯暖房運転において、室内空気温度が目標暖房温度となるように上記圧縮機(21)の容量を制御すると共に、上記冷媒/水熱交換器(40)に水が流れるように上記流量調節部(31,32,PW1,PW2)を制御する
    ことを特徴とする給湯空調システム。
  4. 請求項3において、
    上記制御部(60)は、上記給湯暖房運転において、上記水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度が目標給湯温度となるように、上記流量調節部(31,32,PW1,PW2)を制御して上記冷媒/水熱交換器(40)を流れる水の流量を調節する
    ことを特徴とする給湯空調システム。
  5. 請求項3において、
    上記制御部(60)は、上記給湯暖房運転において、上記圧縮機(21)の容量が最大容量となっても室内空気温度が上記目標暖房温度よりも低い場合に、上記冷媒/水熱交換器(40)を流れる水の流量が減少するように上記流量調節部(31,32,PW1,PW2)を制御する
    ことを特徴とする給湯空調システム。
  6. 請求項3において、
    上記室内熱交換器(22)へ室内空気を搬送する室内ファン(26)をさらに備え、
    上記制御部(60)は、上記給湯暖房運転において、室内空気温度が上記目標暖房温度になると、上記室内ファン(26)を停止すると共に、上記水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度が目標給湯温度となるように上記圧縮機(21)の容量を制御する
    ことを特徴とする給湯空調システム。
  7. 請求項1または2において、
    制御部(60)をさらに備え、
    上記制御部(60)は、室内の暖房および給湯を行う給湯暖房運転において、給湯が一時的に不要である場合に、上記冷媒/水熱交換器(40)に水が流れないように上記流量調節部(31,32,PW1,PW2)を制御する
    ことを特徴とする給湯空調システム。
  8. 請求項1または2において、
    制御部(60)をさらに備え、
    上記制御部(60)は、給湯のみを行う単純給湯運転において、上記冷媒/水熱交換器(40)に水が流れるように流量調節部(31,32,PW1,PW2)を制御すると共に、上記水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度が目標給湯温度となるように上記圧縮機(21)の容量を制御する
    ことを特徴とする給湯空調システム。
  9. 請求項1または2において、
    制御部(60)をさらに備え、
    上記制御部(60)は、室内の暖房のみを行う単純暖房運転において、上記冷媒/水熱交換器(40)に水が流れないように上記流量調節部(31,32,PW1,PW2)を制御すると共に、室内空気温度が目標暖房温度となるように上記圧縮機(21)の容量を制御する
    ことを特徴とする給湯空調システム。
  10. 請求項1または2において、
    制御部(60)をさらに備え、
    上記制御部(60)は、上記室外熱交換器(24)を除霜するデフロスト運転において、
    上記水通路(30)の入口(30a)を流れる水の温度が上記圧縮機(21)の冷媒吐出温度よりも高い場合に、上記冷媒/水熱交換器(40)に水が流れるように上記流量調節部(31,32,PW1,PW2)を制御する一方、
    上記水通路(30)の入口(30a)を流れる水の温度が上記圧縮機(21)の冷媒吐出温度よりも低い場合に、上記冷媒/水熱交換器(40)に水が流れないように上記流量調節部(31,32,PW1,PW2)を制御する
    ことを特徴とする給湯空調システム。
  11. 請求項1または2において、
    制御部(60)をさらに備え、
    上記制御部(60)は、室内の冷房および給湯を行う給湯冷房運転において、室内空気温度が目標冷房温度となるように上記圧縮機(21)の容量を制御すると共に、上記冷媒/水熱交換器(40)に水が流れるように上記流量調節部(31,32,PW1,PW2)を制御する
    ことを特徴とする給湯空調システム。
  12. 請求項11において、
    上記制御部(60)は、上記給湯冷房運転において、上記水通路(30)の出口(30b)を流れる水の温度が目標給湯温度となるように、上記流量調節部(31,32,PW1,PW2)を制御して上記冷媒/水熱交換器(40)を流れる水の流量を調節する
    ことを特徴とする給湯空調システム。
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