JP2001280742A - 給湯装置を備えたエンジン駆動式熱ポンプ空調装置 - Google Patents

給湯装置を備えたエンジン駆動式熱ポンプ空調装置

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JP2001280742A
JP2001280742A JP2000094925A JP2000094925A JP2001280742A JP 2001280742 A JP2001280742 A JP 2001280742A JP 2000094925 A JP2000094925 A JP 2000094925A JP 2000094925 A JP2000094925 A JP 2000094925A JP 2001280742 A JP2001280742 A JP 2001280742A
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heat exchanger
engine
cooling water
refrigerant
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Kenichi Tanogashira
健一 田之頭
Kazuya Yamaguchi
和也 山口
Toru Fukuchi
徹 福知
Naoji Yotsuya
直司 肆矢
Michinori Kawahara
道憲 川原
Katsuyuki Nagura
勝雪 名倉
Yoshihiro Sugiyama
由浩 杉山
Makoto Misawa
誠 三沢
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Saibu Gas Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
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Saibu Gas Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】暖房運転時に暖房空調の快適性を維持しなが
ら、エンジン排熱を回収した冷却水で貯湯タンクの水を
加熱し、室外熱交換器による外気と低圧冷媒との熱交換
量を最大にしてシステム全体の効率を高める。 【構成】外気温度、圧縮機の負荷に基づいて、低圧冷媒
が冷却水により加熱されない状態での暖房運転時のエン
ジン又は圧縮機の予想回転数を算出し、この予想回転数
がエンジン又は圧縮機の所定最高回転数以下であれば、
冷却水の全量を主循環回路に分配して給湯装置の貯湯タ
ンクの温水を加熱するように前記温水制御弁を制御する
制御手段を設けたことを特徴とする給湯装置を備えたエ
ンジン駆動式熱ポンプ空調装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン駆動式熱
ポンプ空調装置において、エンジン排熱を回収した冷却
水によって貯湯タンク内の水を加熱する給湯装置を備え
たエンジン駆動式熱ポンプ空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン駆動式熱ポンプ装置を利用した
給湯装置として特開平11−182972号公報に記載
されたものがある。この給湯装置は、エンジン駆動式熱
ポンプ装置の冷媒回路を循環する高温高圧の冷媒の熱を
熱媒体(水)に付与する冷媒熱交換器と、冷却水によっ
て回収されたエンジン排熱を熱媒体(水)に付与する温
水熱交換器と、熱媒体(水)の熱で貯湯タンク内の水を
加熱する熱交換器と、これらの各熱交換器に熱媒体
(水)を循環させるポンプを配置し、貯湯タンク内に貯
留される温水を各種用途に供するようにしたものであ
る。ところが、上記給湯装置は貯湯タンク内の水を間接
的に加熱するための熱交換器を必要とするため、装置の
大型化及びコストアップを招くという問題があった。
【0003】そこで、本発明者は、上記給湯装置におい
て貯湯タンク内に設置される熱交換器を廃し、図6に示
すように、貯湯タンク163内の水を下部から取り出し
てこれを冷媒熱交換器161、温水熱交換器162の順
に通過させ、温水熱交換器162の出口における水の温
度を温度センサ173によって検出し、検出された水の
温度が設定値よりも低い場合には一方のバルブSV1を閉
じ、他方のバルブSV2を開いて水を経路169gを経て
貯湯タンク163の下部に帰還せしめ、検出された水の
温度が設定値よりも高い場合には一方のバルブSV1を開
いて他方のバルブSV2を閉じて水を経路169fを経て
貯湯タンク163の上部に帰還せしめることによって貯
湯タンク163の上部に高温の湯を貯留し、この高温の
湯を貯湯タンク163の上部から供給する方式(成層加
熱方式と称する)を検討している。
【0004】そして、エンジン駆動方式熱ポンプ空調装
置の熱ポンプ装置を上記給湯装置に利用し、空調機能を
損なうことなく高効率に給湯装置を作動させる給湯装置
を備えたエンジン駆動式熱ポンプ空調装置の開発を行っ
ている。即ち、エンジンによって駆動される圧縮機によ
って冷媒を循環させる冷媒回路と、エンジンを冷却する
冷却水を循環させる冷却水回路を有し、前記冷媒回路に
は膨張弁と室内熱交換器及び室外熱交換器を設けて成る
エンジン駆動式熱ポンプ空調装置において、前記冷却水
回路にエンジン排熱回収熱交換器及び温水熱交換器を設
け、貯湯タンク内の水の加熱を前記温水熱交換器での冷
却水との熱交換によって行うようにした給湯装置を設け
ている。そして、前記冷却水回路を、前記エンジン排熱
回収熱交換器から前記温水熱交換器を経てエンジン排熱
回収熱交換器に戻る主循環回路と、エンジン排熱回収熱
交換器から前記温水熱交換器を迂回し、前記室外熱交換
器から流出した低圧冷媒と冷却水との間の熱交換を行わ
せために前記冷媒回路との間に設けられた二重管熱交換
器を経て前記エンジン排熱回収熱交換器に戻るバイパス
循環回路で構成し、前記冷却水回路の主循環回路とバイ
パス循環回路との分岐部に温水制御弁を配置している。
貯湯タンク内の水を沸き上げる給湯運転時は、冷却水を
主循環回路とバイパス循環回路に適宜分配するように分
配弁を制御するが、暖房運転時においては、暖房空調の
快適性を最優先し、冷却水を全量バイパス循環回路に送
って低圧冷媒を加熱するように温水制御弁を制御してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】エンジン排熱を回収し
た冷却水で低圧冷媒を加熱することにより、エンジン排
熱を有効に利用することはできるが、冷却水全量で加熱
するので低圧冷媒の温度が上がり、室外熱交換器による
外気と低圧冷媒との熱交換量が減少し、空調装置及び給
湯装置を含むシステム全体の効率を上げることはできな
い。本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その
目的とする処は、暖房運転時においても、エンジン排熱
を回収した冷却水で貯湯タンクの水を加熱し、室外熱交
換器による外気と低圧冷媒との熱交換量を最大にしてシ
ステム全体の効率を高めることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、エンジン
によって駆動される圧縮機によって冷媒を循環させる冷
媒回路と、エンジンを冷却する冷却水を循環させる冷却
水回路を有し、前記冷媒回路には膨張弁と室内熱交換器
及び室外熱交換器を設けて成るエンジン駆動式熱ポンプ
空調装置において、前記冷却水回路にエンジン排熱回収
熱交換器及び温水熱交換器を設け、貯湯タンク内の水の
加熱を前記温水熱交換器での冷却水との熱交換によって
行うようにした給湯装置を備え、前記冷却水回路を、前
記エンジン排熱回収熱交換器から前記温水熱交換器を経
てエンジン排熱回収熱交換器に戻る主循環回路と、エン
ジン排熱回収熱交換器から前記温水熱交換器を迂回し、
前記室外熱交換器から流出した低圧冷媒と冷却水との間
の熱交換を行わせために前記冷媒回路との間に設けられ
た熱交換器を経て前記エンジン排熱回収熱交換器に戻る
バイパス循環回路で構成し、前記冷却水回路の主循環回
路とバイパス循環回路との分岐部に温水制御弁を配置
し、外気温度、室内機の負荷に基づいて、低圧冷媒が冷
却水により加熱されない状態での暖房運転時の前記エン
ジン又は圧縮機の予想回転数を算出し、この予想回転数
が前記エンジン又は圧縮機の所定最高回転数以下であれ
ば、冷却水の全量を主循環回路に分配するように前記温
水制御弁を制御する制御手段を設けたことである。
【0007】請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請
求項1に記載されたエンジン駆動式熱ポンプ空調装置に
おいて、前記制御手段が、外気温度、運転中の室内機の
容量、台数及び室内温度と設定温度との温度差に基づい
て前記予想回転数を算出することである。
【0008】請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請
求項1又は請求項2に記載されたエンジン駆動式熱ポン
プ空調装置において、前記温水制御弁が、リニア電子制
御三方弁であることである。
【0009】
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1に
係る発明においては、外気温度、室内機の負荷に基づい
て、低圧冷媒が冷却水により加熱されない状態での暖房
運転時の前記エンジン又は圧縮機の予想回転数を算出
し、この予想回転数が前記エンジン又は圧縮機の所定最
高回転数以下であれば、冷却水の全量を主循環回路に分
配するように前記温水制御弁を制御するようにしたの
で、応答性が良くかつ安定した制御により暖房空調の良
好な快適性を維持した上で、室外熱交換器による外気と
低圧冷媒との熱交換量を多くしてシステム全体の効率を
高めることができる。
【0010】上記のように構成した請求項2に係る発明
においては、前記予想回転数を外気温度、運転中の室内
機の容量、台数及び室内温度と設定温度との温度差に基
づいて算出するようにしたので、前記予想回転数を正確
に算出することができる。
【0011】上記のように構成した請求項3に係る発明
においては、前記温水制御弁をリニア電子制御三方弁と
したので、主循環回路とバイパス循環回路への冷却水の
分配割合を容易に正確に制御することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1は給湯装置を備えたエン
ジン駆動式熱ポンプ空調装置の基本構成を示す回路図、
図2は給湯装置の基本構成を示す回路図、図3は給湯装
置を備えたエンジン駆動式熱ポンプ空調装置の制御系の
構成を示すブロック図である。図1で示すように、給湯
装置60はエンジン駆動式熱ポンプ空調装置1に付設さ
れるものであって、熱ポンプ空調装置1において回収さ
れるエンジン排熱の一部と暖房運転時には更にガスエン
ジン6によって冷媒に与えられるエネルギー(熱)の一
部によって水を加熱する装置であり、その構成の詳細は
図2に示されている。ここで、エンジン駆動式熱ポンプ
空調装置1の基本構成を図1に基づいて説明する。エン
ジン駆動式熱ポンプ空調装置1は冷房運転及び暖房運転
によって室内を冷房及び暖房する装置であって、これは
室外機2と室内機3によって構成されている。尚、複数
の不図示の部屋毎に配置される室内機3はそれぞれ1つ
以上の室内熱交換器4を含んで構成されており、各室内
熱交換器4は後述のように冷房運転時にはエバポレータ
として機能し、暖房運転時にはコンデンサとして機能す
る。又、図示しないが、各室内熱交換器4には不図示の
送風ファン5(図3参照)が設けられている。
【0013】以下、室外機2の構成について説明する
と、図1において、6は駆動源である前記水冷式ガスエ
ンジン、7はガスエンジン6によって回転駆動される圧
縮機であって、ガスエンジン6の出力軸8はプーリ9、
ベルト10及びプーリ11を介して圧縮機7の入力軸1
2に連結されている。ところで、上記ガスエンジン6の
吸気系には吸気管13が接続されており、該吸気管13
の上流側にはエアクリーナ14が配置され、その下流側
にはミキサー15とスロットル弁16が配置されてい
る。尚、スロットル弁16はステッピングモータによっ
て構成されるスロットル弁開度制御アクチュエータ17
によって開閉制御される。そして、前記ミキサー15に
は燃料ガス供給源18に接続された燃料供給管19が接
続されており、該燃料供給管19の途中には燃料ガス流
量制御弁20と減圧調整弁21及び2つの開閉弁22が
接続されている。他方、ガスエンジン6の排気系からは
排気管23が導出しており、該排気管23の途中には排
ガス熱交換器24が設けられている。尚、ガスエンジン
6には、エンジン回転数を検出するためのエンジン回転
数センサ25、始動用のスタータモータ26、潤滑用オ
イルを貯留するためのオイルパン27等が設けられてい
る。
【0014】ところで、当該熱ポンプ空調装置1には、
前記圧縮機7を含んで閉ループを構成する冷媒回路28
と前記ガスエンジン6を冷却する冷却水を循環させる冷
却水回路29が設けられている。熱ポンプ装置を構成す
る上記冷媒回路28は圧縮機7によってフロン等の冷媒
を循環させる回路であって、これには圧縮機7の他、オ
イルセパレータ30、四方弁31、前記室内熱交換器
4、電子膨張弁32,33、室外熱交換器34、二重管
熱交換器35、アキュームレータ36等の各種機器が含
まれており、これらの機器は冷媒配管28a〜28kに
よってそれぞれ接続されて閉ループを構成している。即
ち、圧縮機7の吐出側から導出してオイルセパレータ3
0に至る冷媒配管28aの途中には高圧側圧力センサ3
7が設けられており、オイルセパレータ30と四方弁3
1とは冷媒配管28bによって接続されている。ここ
で、四方弁31には4つのポートa,b,c,dが設け
られており、ポートbに連なる冷媒配管28cの途中に
はバルブ38が設けられ、該冷媒配管28cは4つの冷
媒配管28d,28eに分岐している。
【0015】上記4つの冷媒配管28d,28eのう
ち、1つの冷媒配管28dは給湯装置60に設けられた
冷媒熱交換器61の入口側に接続され、冷媒熱交換器6
1の出口側から導出する冷媒配管28fの途中には電子
膨張弁33が設けられている。残り3つの各冷媒配管2
8eには前記室内機3を構成する各室内熱交換器4と電
子膨張弁32がそれぞれ設けられている。そして、3つ
の冷媒配管28eと冷媒配管28fは合流して1つの冷
媒配管28gを構成している。而して、前記冷媒配管2
8gは前記室外熱交換器34の一端に接続されており、
その途中にはパックドバルブ39、サイトグラス40、
ドライヤ41、電動開閉弁42及び冷媒温度センサ43
が設けられている。尚、室外熱交換器34には室外ファ
ン44が設けられている。又、上記室外熱交換器34の
他端に接続された冷媒配管28hには二重管熱交換器3
5が設けられ、室外熱交換器34から流出して冷媒配管
28hを流れる低圧冷媒が二重管熱交換器35において
後述するバイパス循環回路を循環する冷却水により加熱
される。冷媒配管28hには二重管熱交換器35が設け
られているとともに、冷媒配管28gのドライヤ41と
電動開閉弁42の間から分岐した冷媒配管(バイパス配
管)28iが接続され、該冷媒配管28iの途中には電
動バイパス弁45と逆止弁46が設けられている。そし
て、前記冷媒配管28hは前記四方弁31のポートdに
接続されており、四方弁31のポートcに連なる冷媒配
管28jは前記アキュームレータ36に接続され、該ア
キュームレータ36から導出する冷媒配管28kは圧縮
機7の吸入側に接続され、その途中には低圧側圧力セン
サ47が設けられている。又、前記オイルセパレータ3
0の下部から導出するオイル戻し配管48は前記冷媒配
管28kに接続されており、その途中にはキャピラリ4
9が設けられている。
【0016】一方、前記冷却水回路29は水ポンプ50
によって冷却水を循環させる回路であって、これには水
ポンプ50の他、前記排ガス熱交換器24、サーモスタ
ット弁51、温水制御弁52、サーモスタット弁53、
給湯装置60に設けられた温水熱交換器62、ラジエー
タ54、前記二重管熱交換器35等の各種機器が含まれ
ており、これらの機器は冷却水配管29a〜29kによ
ってそれぞれ接続されて閉ループを形成している。本実
施の形態では、温水制御弁52はリニア電子制御三方弁
で構成されている。即ち、水ポンプ50の吐出側からサ
ーモスタット弁51に至る冷却水配管29aの途中には
前記排ガス熱交換器24が設けられており、サーモスタ
ット弁51から分岐する一方の冷却水配管29bは前記
ガスエンジン6の冷却水ジャケット6aの入口側に接続
され、冷却水ジャケット6aの出口側から導出する冷却
水配管29cはサーモスタット弁51から分岐する他方
の冷却水配管29dと合流して1つの冷却水配管29e
を形成している。尚、排ガス熱交換器24と冷却水ジャ
ケット6aはエンジン排熱回収熱交換器を構成してい
る。
【0017】上記冷却水配管29eは温水制御弁52に
接続されており、その途中には温水制御弁52の上流を
流れる冷却水の温度(エンジン排熱回収熱交換器の出口
側温度)を検出するための冷却水温度センサ55が設け
られている。そして、温水制御弁52から分岐する一方
の冷却水配管29fは前記サーモスタット弁53に接続
され、該サーモスタット弁53から分岐する一方の冷却
水配管29gは給湯装置60に設けられた前記温水熱交
換器62の入口側に接続されている。又、サーモスタッ
ト弁53から分岐する他方の冷却水配管(バイパス配
管)29hは前記ラジエータ54の入口側に接続され、
ラジエータ54の出口側から導出する冷却水配管29i
は前記水ポンプ50の吸入側に接続されており、この冷
却水配管29iには前記温水制御弁52から分岐する冷
却水配管(バイパス配管)29jが二重管熱交換器35
を経由して接続されている。冷却水配管29iの途中に
は注水口56を介してリザーバタンク57が接続されて
いる。更に、前記温水熱交換器62の出口側から導出す
る冷却水配管29kは前記冷却水配管29iに接続され
ている。而して、以上の冷却水回路29において形成さ
れる閉ループの冷却水循環路は、前記排ガス熱交換器2
4と冷却水ジャケット6aによって構成されるエンジン
排熱回収熱交換器から給湯装置60の前記温水熱交換器
62を経てエンジン排熱回収熱交換器に戻る冷却水配管
29a〜29g,29k,29iから成る主循環路と、
エンジン排熱回収熱交換器から温水熱交換器62を迂回
して二重管熱交換器35を経てエンジン排熱回収熱交換
器に戻るバイパス循環回路29a〜29e,29j,2
9iと、冷却水配管29aから29f,29h,29i
によって構成されるラジエータ循環路とで構成されてい
る。
【0018】次に、給湯装置60の構成を図2に基づい
て説明する。図2に示すように、給湯装置60には前記
冷媒熱交換器61と温水熱交換器62の他、貯湯タンク
63、水ポンプ64、リニア三方弁からなるサーモスタ
ット弁65、追い焚き装置66、温水熱交換器67、6
8等の機器が配置されており、これらの機器は温水配管
69a〜69kによってそれぞれ互いに接続されてい
る。即ち、前記冷媒熱交換器61と温水熱交換器62を
接続する温水配管69aの途中には前記水ポンプ64と
温度センサ70が設けられるとともに、貯湯タンク63
の上部から導出する温水配管69bが接続されており、
温水配管69bの途中には開閉弁71が設けられてい
る。尚、貯湯タンク63には4つの温度センサ72a〜
72dが高さ方向に適当な間隔で設けられており、貯湯
タンク63の底部には市水(水道水)を補給するための
給水管69cが接続されている。
【0019】貯湯タンク63の底部から導出する温水配
管69dは冷媒熱交換器61の入口側に接続されてお
り、温水熱交換器62の出口側から導出する温水配管6
9eは前記サーモスタット弁65に接続されている。そ
して、サーモスタット弁65から分岐する一方の温水配
管69fは貯湯タンク63の上部に接続され、他方の温
水配管69gは前記追い焚き装置66の内部を通って温
水配管69dに貯湯タンク63の底部近傍で接続されて
おり、その追い焚き装置66の上流側には温度センサ7
3が設けられ、追い焚き装置66の下流側には前記温水
熱交換器67、68が設けられている。ここで、一方の
温水熱交換器67と室内の床暖房装置(又は浴室乾燥
機)74とは給湯配管75によって接続され、他方の温
水熱交換器68と風呂76とは給湯配管77によって接
続されており、給湯配管75には水ポンプ78と流量制
御弁79が設けられ、給湯配管77には水ポンプ80が
設けられている。
【0020】前記温水配管69eから分岐する温水配管
(バイパス配管)69hは前記サーモスタット弁65を
迂回して温水配管69gに接続されており、その途中に
は開閉弁81が設けられている。更に、前記貯湯タンク
63の上部からは温水配管69iが導出しており、この
温水配管69iから分岐する一方の温水配管69jは図
示のように前記追い焚き装置66の内部を通って蛇口8
2に接続されており、他方の温水配管69kは不図示の
排水設備に接続され、その途中にはリリーフ弁83が設
けられている。ここで、追い焚き装置66にはバーナー
84が設けられており、このバーナー84には不図示の
燃料ガス供給源からガス配管85を経て燃料ガスが供給
され、この燃料ガスはバーナー84で燃焼して温水配管
69g、69jを流れる温水を加熱する。尚、ガス配管
85の途中にはガス流量制御弁86が設けられている。
又、追い焚き装置66の下部には空気取入口66aが開
口し、上部には排気口66bが開口している。
【0021】給湯装置60を備えたエンジン駆動式熱ポ
ンプ空調装置1の制御系の構成を図3に示すブロック図
に基づいて説明する。室外機2、室内機3及び給湯装置
60には制御手段としてのCPU87,88,89がそ
れぞれ設けられており、室外機2のCPU87と室内機
3のCPU88及び給湯装置60のCPU89は互いに
情報の授受を行い、室外機2のCPU87は各種データ
を記憶装置90に記憶している。
【0022】室外機2のCPU87は、エンジン回転セ
ンサ25、高圧側圧力センサ37、低圧側圧力センサ4
7、冷媒温度センサ43、冷却水温度センサ55及びそ
の他のセンサ群(例えば、エンジン室内温度センサ、外
気温度センサ、高圧側温度センサ等)91の検知データ
を取り込んでスロットル弁開度制御アクチュエータ1
7、温水制御弁駆動アクチュエータ92、電子膨張弁3
2,33の電子膨張弁駆動アクチュエータ93、室外フ
ァン駆動アクチュエータ94、水ポンプ駆動アクチュエ
ータ95及びその他のアクチュエータ群(例えば、ガス
流量制御弁86、四方弁31、電動バイパス弁45、電
動開閉弁42等を駆動するためのアクチュエータなど)
96の駆動を制御する。室内機3のCPU88は、冷媒
温度センサ97、室内機リモコン操作部98、室内温度
センサ99、床暖房(浴室乾燥)スイッチ100及び風
呂追い焚きスイッチ101の検知データを取り込んで送
風ファン5、室内ルーバーモータ102の駆動を制御す
る。給湯装置60のCPU89は、温度センサ群(温度
センサ70,72a〜72d,73)の検知データを取
り込んで水ポンプ群(水ポンプ64,78,80)、開
閉弁群(開閉弁71,81)、ガス流量制御弁(&点火
装置)86及び流量制御弁79の駆動を制御する。
【0023】次に、給湯装置60を備えたエンジン駆動
式熱ポンプ空調装置1の作用を説明する。暖房運転にお
いて、給湯装置60の冷媒熱交換器61に接続された電
子膨張弁33は所定の開度に設定され、スタータモータ
26によってガスエンジン6が起動されると、該ガスエ
ンジン6によって圧縮機7が回転駆動されて気相冷媒が
圧縮され、高温高圧の気相冷媒は冷媒配管28aを通っ
てオイルセパレータ30に至る。オイルセパレータ30
においては冷媒に含まれるオイル分が除去され、オイル
分が除去された気相冷媒は冷媒配管28bを通って四方
弁31に至る。冷媒から分離されたオイルは前記キャピ
ラリ49を通過してオイル戻し配管48から前記冷媒配
管28kに戻される。暖房運転時においては、図1に実
線にて示すように、四方弁31のポートaとポートbと
が連通されており、高温高圧の気相冷媒はバルブ38を
通過して一部の気相冷媒は各冷媒配管28eを通って室
内熱交換器4に至り、コンデンサとして機能する各室内
熱交換器4において凝縮熱を放出して液化し、このとき
放出される凝縮熱によって室内の暖房が行われる。残り
の気相冷媒は冷媒配管28dを通って給湯装置60の冷
媒熱交換器61へと供給されて貯湯タンク63内の温水
加熱に供される。
【0024】各室内熱交換器4において凝縮熱を放出し
て液化した高圧の液相冷媒は各冷媒配管28eを流れる
過程で電子膨張弁32にを通過して減圧され、冷媒熱交
換器61において給湯装置60の貯湯タンク63内の水
を凝縮熱によって加熱して液化した高圧の液相冷媒は冷
媒配管28fを流れる過程で電子膨張弁33を通過して
減圧される。そして、各電子膨張弁32,33を通過し
て減圧された液相冷媒は合流して冷媒配管28gを流
れ、パックドバルブ39、サイトグラス40、ドライヤ
41及び電動開閉弁42を通過して室外熱交換器34に
至り、エバポレータとして機能する室外熱交換器34に
おいて外気から蒸発熱を奪って気化する。気化した冷媒
は四方弁31に至るが、暖房運転時には図1に実線にて
示すように四方弁31のポートcとポートdが連通して
いるため、冷媒は冷媒配管28jを通ってアキュームレ
ータ36へと流れ、該アキュームレータ36にて気液が
分離され、気相冷媒のみが冷媒配管28kを通って圧縮
機7に吸引される。そして、圧縮機7に吸引された冷媒
は再び圧縮され、冷媒は前述と同様の作用を繰返して各
室内の暖房に供される。
【0025】次に、本発明の特徴である冷却水回路29
内を循環する冷却水の循環制御について図4に示す暖房
運転プログラムに基づいて説明する。水ポンプ50の駆
動によって冷却水回路29内を循環する冷却水は、水ポ
ンプ50から吐出されて冷却水配管29aを流れ、その
過程で排ガス熱交換器24においてガスエンジン6から
排気管23に排出される排気ガスの熱を回収して加熱さ
れ、サーモスタット弁51により冷却水の温度に応じて
冷却水配管29b,29dに分配して流される。冷却水
配管29b,29dを流れる冷却水は合流して冷却配水
管29eを流れて温水制御弁52に至る。ステップ12
5において、温水制御弁52上流側の冷却水の温度が冷
却水温度センサ55によって検知され、冷却水回路29
を循環する冷却水の温度が設定値(60℃)以上か否か
判定される。設定値以上であれば、ステップ126にお
いて、低圧冷媒が冷却水により加熱されない状態におけ
る圧縮機7延いてはガスエンジン6の予想回転数が、外
気温度センサで検出された外気温度、圧縮機7の容量、
室内機3の負荷等に基づいて試験結果から作成した計算
式で算出される。室内機3の負荷等は、運転中の室内機
3の容量、台数及び室内温度と設定温度との温度差、並
びに給湯装置60が運転中のときは、冷媒熱交換器61
の容量等から求められる。ステップ127で予想回転数
がガスエンジン6の所定最高回転数未満であるか否か判
定され、未満であれば、ステップ128で温水制御弁5
2は、冷却水配管29fへの内部通路を全開とし、冷却
水配管29jへの内部通路を全閉とするように制御され
る。これにより、ガスエンジン6の排熱を回収した冷却
水は全量冷却水配管29fに流される。冷却水温度が設
定値未満、或いは予想回転数がガスエンジン6の所定最
高回転数に達していれば、ステップ129で温水制御5
2は冷却水配管29jへの内部通路を全開とし、冷却水
配管29fへの内部通路を全閉とするように制御され、
冷却水は全量バイパス循環回路を循環し、二重管熱交換
器35において低圧冷媒を加熱する。暖房運転時は、こ
の暖房運転プログラムが一定時間毎に繰返し実行されて
暖房運転が行われる。
【0026】冷却水配管29fを流下する設定値(60
℃)以上の冷却水はサーモスタット弁53に至る。この
サーモスタット弁53はリニア三方弁で構成されて図5
に示す特性を有しており、該サーモスタット弁53はこ
れに流入する冷却水の温度が第1の設定値t21(本実施
の形態では78℃)以下である場合、冷却水配管29h
への内部弁を全閉とするとともに、冷却水配管29gへ
の内部弁を全開として一方の冷却水配管29gのみに冷
却水を流し、冷却水の温度が第1の設定値t21(78
℃)を超えると冷却水配管29hへの内部弁を開き始め
ると同時に冷却水配管29dへの内部弁を閉じ始めて両
冷却水配管29g,29hに冷却水を流し、冷却水の温
度が第2の設定値t22(本実施の形態で91℃)を超え
ると冷却水配管29gへの内部弁を全閉とするととも
に、冷却水配管29hへの内部弁を全開として一方の冷
却水配管29hのみに冷却水を流す。これにより設定温
度範囲(60℃〜91℃)の冷却水を給湯装置60の温
水熱交換器62に循環させ、貯湯タンク63内の温水を
冷媒熱交換器61と温水熱交換器62の両方で加熱し、
貯湯タンク63内に高い温度の温水を貯湯可能とする。
【0027】ガスエンジン6の起動初期において冷却水
温度が設定値(60℃)未満である場合、冷却水は温水
熱交換器62を迂回するため、温度の低い冷却水が温水
熱交換器62において貯湯タンク63内の温水を冷却す
ることはない。ガスエンジン6の暖機が終了するとエン
ジン出力に応じてエンジン排熱量が増大し、通常70℃
〜90℃の温水が温水熱交換器62に循環するようにな
り、該温水熱交換器62によって貯湯タンク63内に7
0℃以上の温水を形成することができる。貯湯タンク6
3内の温水の温度が高くなり過ぎる(例えば90℃以
上)のを避けるため、サーモスタット弁53に流入する
冷却水の温度が高くなって78℃を超えると冷却水の一
部をラジエータ54へ流し始め、91℃以上で冷却水の
全量をラジエータ54へ流すようにしている。
【0028】給湯装置60においては、貯湯タンク63
内の温水の上下方向の温度分布は前記温度センサ72a
〜72dによってそれぞれ検出される。最上位の温度セ
ンサ72aによって検出される貯湯タンク63内上部の
温水の温度が設定値(本実施の形態では70℃)未満で
ある場合には水ポンプ64が駆動され、貯湯タンク63
内の温水は底部から温水配管69dを通って冷媒熱交換
器61に導入され、該冷媒熱交換器61において冷媒か
ら放出される凝縮熱によって加熱された後、水ポンプ6
4及び温水熱交換器62を通過してサーモスタット弁6
5に至る。サーモスタット弁65はリニア三方弁で構成
されて図5に示す特性を有しており、これは温水の温度
が第1の設定値t31(本実施の形態では60℃)以下で
ある場合には温水配管69fを全閉とするとともに、温
水配管69gを全開として一方の温水配管69gのみに
温水を流し、温水の温度が第1の設定値t31(=60
℃)を超えると温水配管69fを開き始めると同時に温
水配管69gを閉じ始めて両温水配管69f,69gに
温水を流し、温水の温度が第2の設定値t32(本実施の
形態では73℃)を超えると温水配管69fを全開と
し、温水配管69gを全閉として一方の温水配管のみに
温水を流す。従って、サーモスタット弁65において
は、温水の温度が第1の設定値t31(60℃)未満であ
る場合には温水はその全量が温水配管69gを流れる。
そして、温水の温度が第1の設定値t31(60℃)を超
えるとサーモスタット弁65は前述のように両温水配管
69f、69gに温水を流すため、温水の一部は前述の
ように温水配管69gを通って温水配管69dに還流
し、残りの温水は温水配管69fから貯湯タンク63の
上部に戻される。この貯湯タンク63の上部に戻る温水
の量と同量の温度の低い温水が貯湯タンク63の下部か
ら温水配管69dに供給され、温水配管69gを通過し
てきた温水と合流して冷媒熱交換器61へ流れる。温水
の温度が第2の設定値t32(73℃)を超えるとサーモ
スタット弁65は前述のように温水の全量を温水配管6
9fに流すため、温度の高い温水の全てが貯湯タンク6
3の上部に戻される。温度の高い温水が貯湯タンク63
の上方から溜まり、温度センサ72dが70℃以上を検
知するようになると水ポンプ64が停止せられる。
【0029】以上のように、温度の低い温水は再加熱す
るように冷媒熱交換器61に戻し、温度の高い温水は貯
湯タンク63の上部に戻すようにしたため、貯湯タンク
63内の温水の温度は上から下に向かって低くなり、蛇
口82を開けば温度の高い温水が貯湯タンク63の上部
から温水配管69i、69jを経て供給されてユーザー
の使用に供される。そして、使用された温水の量に見合
う市水が給水配管69cから貯湯タンク63内の底部に
供給される。尚、ユーザーが給湯温度を高く設定する
と、ガス流量制御弁86が開いて追い焚き装置66にお
いてバーナー84が点火され、供給される温水が加熱さ
れてその温度が設定値まで高められる。
【0030】床暖房(浴室乾燥)スイッチ100と風呂
追い焚きスイッチ101(図3参照)の少なくとも一方
がONされると、水ポンプ64が停止中であればこれが
起動され、温度センサ72aが70℃以上を検知してい
れば開閉弁71が開とされる。そして、開閉弁81が開
かれて温水配管69eを流れる温水の一部又は全てがサ
ーモスタット弁65を迂回して温水配管(バイパス配
管)69hから温水配管69gへと流れる。例えば、床
暖房(又は浴室乾燥)スイッチ100と風呂追い焚きス
イッチ101の双方がONされた場合には、温水配管6
9gを流れる温水は温水熱交換器67,68において給
湯配管75,77を循環する水を加熱し、給湯配管75
を循環する温水は床暖房装置(又は浴室乾燥機)84に
おいて床暖房(又は浴室乾燥)に供され、給湯配管77
を循環する温水は風呂76内の湯の加熱に供される。こ
のとき、温度センサ73によって検出される温水の温度
が設定値未満である場合には、温水は追い焚き装置66
においてバーナー84によって加熱され、温水熱交換器
67、68を通過した後に温水配管69d或は貯湯タン
ク63の底部に帰還する。
【0031】熱ポンプ空調装置1の冷房運転時において
は、給湯装置60の冷媒熱交換器61に接続された電子
膨張弁33は全閉されており、スタータモータ26によ
ってガスエンジン6が起動されると、該ガスエンジン6
によって圧縮機7が回転駆動されて気相冷媒が圧縮さ
れ、高温高圧の気相冷媒はオイルセパレータ30にてオ
イル分を除去された後に四方弁31に至る。ところで、
冷房運転時においては、図1に破線にて示すように、四
方弁31のポートaとポートdとが連通されており、高
温高圧の気相冷媒は冷媒配管28h側へ流れて二重管熱
交換器35を通過した後に室外熱交換器34に至り、コ
ンデンサとして機能する室外熱交換器34において外気
に放熱して液化する。そして、室外熱交換器34におい
て液化した高圧の冷媒は冷媒管路28gを流れる間に電
動開閉弁42、ドライヤ41、サイトグラス40及びパ
ックドバルブ39を通過して各冷媒配管28eに分流
し、各冷媒配管28eを流れる液相冷媒は各電子膨張弁
32を通過することに減圧されて各室内熱交換器4に至
る。
【0032】各室内熱交換器4はエバポレータとして機
能し、低圧の液相冷媒が各室内の空気から蒸発潜熱を奪
って蒸発するため、室内の空気が冷やされて室内が冷房
される。気化した冷媒は、バルブ38を通過して冷媒配
管28cを通って四方弁31に至り、冷房運転時には図
1に破線にて示すように四方弁31のポートbとポート
cが連通しているため、冷媒配管28jを通ってアキュ
ームレータ36へと流れ、該アキュームレータ36にて
気液が分離され、気相冷媒のみが冷媒配管28kを通っ
て圧縮機7に吸引される。圧縮機7に吸引された冷媒は
再び圧縮され、前述と同様の作用を繰り返して各室内の
冷房に供される。
【0033】尚、冷房運転時において、圧縮機7に吸引
される気相冷媒の圧力である冷媒低圧値は低圧側圧力セ
ンサ47によって測定され、冷媒低圧値の測定値が目標
値となるようにガスエンジン6の回転数が制御される。
冷媒低圧値の目標値は、運転中の個々の室内機3の負荷
の中で最大のものに基づいて算出される。個々の室内機
3の負荷は、室内機3の容量、室内温度と設定温度との
温度差に基づいて求められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯装置を備えたエンジン駆動式熱ポンプ空調
装置の基本構成を示す回路図である。
【図2】給湯装置の基本構成を示す回路図である。
【図3】給湯装置を備えたエンジン駆動式熱ポンプ空調
装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【図4】暖房運転プログラムのフロー図である。
【図5】サーモスタット弁の特性図である。
【図6】従来の給湯装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 エンジン駆動式熱ポンプ空調装置 2 室外機 3 室内機 4 室内熱交換器 6 ガスエンジン(エンジン) 6a 冷却水ジャケット(エンジン排熱回収熱交換
器) 7 圧縮機 24 排ガス熱交換器(エンジン排熱回収熱交換
器) 28 冷媒回路 29 冷却水回路 32,33 電子膨張弁(膨張弁) 34 室外熱交換器 35 二重管熱交換器(冷却水配管29j等でバイ
パス循環回路を構成) 37 高圧側圧力センサ 43 冷媒温度センサ 52 温水制御弁 60 給湯装置 61 冷媒熱交換器 62 温水熱交換器(冷却水配管29f等で主循環
回路を構成) 63 貯湯タンク 65 サーモスタット弁 120 暖房運転プログラム(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000196680 西部瓦斯株式会社 福岡県福岡市博多区千代1丁目17番1号 (72)発明者 田之頭 健一 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 山口 和也 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 福知 徹 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 肆矢 直司 愛知県東海市新宝町507番地の2 東邦瓦 斯株式会社内 (72)発明者 川原 道憲 福岡県福岡市博多区千代1丁目17番1号 西部瓦斯株式会社内 (72)発明者 名倉 勝雪 静岡県磐田市新貝2500番地 ヤマハ発動機 株式会社内 (72)発明者 杉山 由浩 静岡県磐田市新貝2500番地 ヤマハ発動機 株式会社内 (72)発明者 三沢 誠 静岡県磐田市新貝2500番地 ヤマハ発動機 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンによって駆動される圧縮機によ
    って冷媒を循環させる冷媒回路と、エンジンを冷却する
    冷却水を循環させる冷却水回路を有し、前記冷媒回路に
    は膨張弁と室内熱交換器及び室外熱交換器を設けて成る
    エンジン駆動式熱ポンプ空調装置において、前記冷却水
    回路にエンジン排熱回収熱交換器及び温水熱交換器を設
    け、貯湯タンク内の水の加熱を前記温水熱交換器での冷
    却水との熱交換によって行うようにした給湯装置を備
    え、前記冷却水回路を、前記エンジン排熱回収熱交換器
    から前記温水熱交換器を経てエンジン排熱回収熱交換器
    に戻る主循環回路と、エンジン排熱回収熱交換器から前
    記温水熱交換器を迂回し、前記室外熱交換器から流出し
    た低圧冷媒と冷却水との間の熱交換を行わせるために前
    記冷媒回路との間に設けられた熱交換器を経て前記エン
    ジン排熱回収熱交換器に戻るバイパス循環回路で構成
    し、前記冷却水回路の主循環回路とバイパス循環回路と
    の分岐部に温水制御弁を配置し、外気温度、室内機の負
    荷に基づいて、低圧冷媒が冷却水により加熱されない状
    態での暖房運転時の前記エンジン又は圧縮機の予想回転
    数を算出し、この予想回転数が前記エンジン又は圧縮機
    の所定最高回転数以下であれば、冷却水の全量を主循環
    回路に分配するように前記温水制御弁を制御する制御手
    段を設けたことを特徴とする給湯装置を備えたエンジン
    駆動式熱ポンプ空調装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、外気温度、運転中の室
    内機の容量、台数及び室内温度と設定温度との温度差に
    基づいて前記予想回転数を算出することを特徴とする請
    求項1に記載された給湯装置を備えたエンジン駆動式熱
    ポンプ空調装置。
  3. 【請求項3】 前記温水制御弁は、リニア電子制御三方
    弁であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    給湯装置を備えたエンジン駆動式熱ポンプ空調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007046360A1 (ja) * 2005-10-18 2007-04-26 Rinnai Corporation コージェネレーションシステム
KR100859245B1 (ko) 2006-06-01 2008-09-18 히타치 어플라이언스 가부시키가이샤 히트 펌프 급탕 마루 난방 장치
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