JP2001255002A - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

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JP2001255002A
JP2001255002A JP2000064676A JP2000064676A JP2001255002A JP 2001255002 A JP2001255002 A JP 2001255002A JP 2000064676 A JP2000064676 A JP 2000064676A JP 2000064676 A JP2000064676 A JP 2000064676A JP 2001255002 A JP2001255002 A JP 2001255002A
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heat exchanger
cooling water
refrigerant
water
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JP2000064676A
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English (en)
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Kenichi Tanogashira
健一 田之頭
Kazuya Yamaguchi
和也 山口
Toru Fukuchi
徹 福知
Naoji Yotsuya
直司 肆矢
Michinori Kawahara
道憲 川原
Katsuyuki Nagura
勝雪 名倉
Yoshihiro Sugiyama
由浩 杉山
Makoto Misawa
誠 三沢
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Saibu Gas Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
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Saibu Gas Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • Y02A30/274Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies using waste energy, e.g. from internal combustion engine

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン起動初期における給湯能力の低下を
防ぐことができる給湯装置を提供すること。 【構成】 冷媒回路28と冷却水回路29を有し、前記
冷媒回路28には膨張弁32,33と室内熱交換器4及
び室外熱交換器34を設け、前記冷却水回路29にはエ
ンジン廃熱回収熱交換器(排ガス熱交換器24、冷却水
ジャケット6a)を設けて成るエンジン駆動式熱ポンプ
装置1に設けられる装置であって、前記冷却水回路29
に温水熱交換器62を設け、貯湯タンク63内の水の加
熱を前記温水熱交換器62での冷却水との熱交換によっ
て行うようにした給湯装置60において、前記冷却水回
路29の冷却水循環路を、前記温水熱交換器62を経て
エンジン廃熱回収熱交換器に戻る主循環路と、温水熱交
換器62を迂回してエンジン廃熱回収熱交換器に戻るバ
イパス循環路で構成し、冷却水温度が設定値より低い場
合には冷却水を前記バイパス循環路に流し、同冷却水温
度が設定値より高い場合には冷却水を前記主循環路に流
すようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン駆動式熱
ポンプ装置におけるエンジン排熱等によって貯湯タンク
内の水を加熱するようにした給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジン駆動式熱ポンプ装置を利
用した給湯装置が提案されている(特開平11−182
972号公報参照)。この給湯装置は、エンジン駆動式
熱ポンプ装置の冷媒回路を循環する高温高圧の冷媒の熱
を熱媒体(水)に付与する冷媒熱交換器と、冷却水によ
って回収されたエンジン排熱を熱媒体(水)に付与する
温水熱交換器と、熱媒体(水)の熱で貯湯タンク内の水
を加熱する熱交換器と、これらの各熱交換器に熱媒体
(水)を循環させるポンプを配置し、貯湯タンク内に貯
留される温水を各種用途に供するようにしたものであ
る。
【0003】ところで、本発明者は、上記給湯装置にお
いて貯湯タンク内に設置される熱交換器を廃し、貯湯タ
ンク内の水を下部から取り出してこれを冷媒熱交換器、
温水熱交換器の順に通過させ、温水熱交換器出口におけ
る水の温度が設定値よりも低い場合には貯湯タンクの下
部に水を帰還させ、水の温度が設定値よりも高い場合に
は貯湯タンクの上部に水を帰還させることによって貯湯
タンクの上部に高温の湯を貯留し、この高温の湯を貯湯
タンクの上部から供給する方式(成層加熱方式と称す
る)を検討している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、長時間停止
して冷機状態にあるエンジンを起動した初期においては
冷却水温度が低いため、前記提案に係る給湯装置及び現
在検討中の給湯装置の何れにおいても、温水熱交換器に
おいて加熱すべき熱媒体(水)を冷却水によって逆に冷
却してしまい、貯湯タンク内の湯温が下がって給湯装置
の給湯能力が低下してしまうという問題があった。
【0005】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、エンジン起動初期における給
湯能力の低下を防ぐことができる給湯装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、エンジンによって駆動される圧縮機によ
って冷媒を循環させる冷媒回路と、エンジンを冷却する
冷却水を循環させる冷却水回路を有し、前記冷媒回路に
は膨張弁と室内熱交換器及び室外熱交換器を設け、前記
冷却水回路にはエンジン排熱回収熱交換器を設けて成る
エンジン駆動式熱ポンプ装置に設けられる装置であっ
て、前記冷却水回路に温水熱交換器を設け、貯湯タンク
内の水の加熱を前記温水熱交換器での冷却水との熱交換
によって行うようにした給湯装置において、前記冷却水
回路の冷却水循環路を、前記エンジン排熱回収熱交換器
から前記温水熱交換器を経てエンジン排熱回収熱交換器
に戻る主循環路と、エンジン排熱回収熱交換器から温水
熱交換器を迂回してエンジン排熱回収熱交換器に戻るバ
イパス循環路で構成し、冷却水温度が設定値より低い場
合には冷却水を前記バイパス循環路に流し、同冷却水温
度が設定値より高い場合には冷却水を前記主循環路に流
すようにしたことを特徴とする。
【0007】従って、本発明によれば、エンジンの起動
初期において冷却水温度が設定値よりも低い場合には冷
却水は温水熱交換器を迂回してバイパス循環路を循環す
るため、給湯装置の貯湯タンク内の水が温水熱交換器に
おいて温度の低い冷却水によって冷却されるもことがな
く、エンジン起動初期における給湯装置の給湯能力の低
下が防がれる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0009】図1はエンジン駆動式熱ポンプ装置の基本
構成を示す回路図、図2は本発明に係る給湯装置の基本
構成を示す回路図、図3はエンジン駆動式熱ポンプ装置
と給湯装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【0010】図1に示すように、本発明に係る給湯装置
60はエンジン駆動式熱ポンプ装置1に付設されるもの
であって、熱ポンプ装置1において回収されるエンジン
排熱の一部と暖房運転時には更にガスエンジン6によっ
て冷媒に与えられるエネルギー(熱)の一部によって水
を加熱する装置であり、その構成の詳細は図2に示され
ている。
【0011】ここで、エンジン駆動式熱ポンプ装置1の
基本構成を図1に基づいて説明する。
【0012】エンジン駆動式熱ポンプ装置1は冷房運転
及び暖房運転によって室内を冷房及び暖房する装置であ
って、これは室外機2と室内機3によって構成されてい
る。尚、複数の不図示の部屋毎に配置される室内機3は
それぞれ1つ以上の室内熱交換器4を含んで構成されて
おり、各室内熱交換器4は後述のように冷房運転時には
エバポレータとして機能し、暖房運転時にはコンデンサ
として機能する。又、図示しないが、各室内熱交換器4
には不図示の室内ファン5(図3参照)が設けられてい
る。
【0013】以下、室外機2の構成について説明する
と、図1において、6は駆動源である前記水冷式ガスエ
ンジン、7はガスエンジン6によって回転駆動される圧
縮機であって、ガスエンジン6の出力軸8はプーリ9、
ベルト10及びプーリ11を介して圧縮機7の入力軸1
2に連結されている。
【0014】ところで、上記ガスエンジン6の吸気系に
は吸気管13が接続されており、該吸気管13の上流側
にはエアクリーナ14が配置され、その下流側にはミキ
サー15とスロットル弁16が配置されている。尚、ス
ロットル弁16はステッピングモータによって構成され
るスロットル弁開度制御アクチュエータ17によって開
閉制御される。
【0015】そして、前記ミキサー15には燃料ガス供
給源18に接続された燃料供給管19が接続されてお
り、該燃料供給管19の途中には燃料ガス流量制御弁2
0と減圧調整弁21及び2つの開閉弁22が接続されて
いる。
【0016】他方、ガスエンジン6の排気系からは排気
管23が導出しており、該排気管23の途中には排ガス
熱交換器24が設けられている。尚、ガスエンジン6に
は、エンジン回転数を検出するためのエンジン回転セン
サ25、始動用のスタータモータ26、潤滑用オイルを
貯留するためのオイルパン27等が設けられている。
【0017】ところで、当該熱ポンプ装置1には、前記
圧縮機7を含んで閉ループを構成する冷媒回路28と前
記ガスエンジン6を冷却する冷却水を循環させる冷却水
回路29が設けられている。
【0018】上記冷媒回路28は圧縮機7によってフロ
ン等の冷媒を循環させる回路であって、これには圧縮機
7の他、オイルセパレータ30、四方弁31、前記室内
熱交換器4、電子膨張弁32,33、室外熱交換器3
4、二重管熱交換器35、アキュームレータ36等の各
種機器が含まれており、これらの機器は冷媒配管28a
〜28kによってそれぞれ接続されて閉ループを構成し
ている。
【0019】即ち、圧縮機7の吐出側から導出してオイ
ルセパレータ30に至る冷媒配管28aの途中には高圧
側圧力センサ37が設けられており、オイルセパレータ
30と四方弁31とは冷媒配管28bによって接続され
ている。ここで、四方弁31には4つのポートa,b,
c,dが設けられており、ポートbに連なる冷媒配管2
8cの途中にはバルブ38が設けられ、該冷媒配管28
cは4つの冷媒配管28d,28eに分岐している。
【0020】上記4つの冷媒配管28d,28eのう
ち、1つの冷媒配管28dは本発明に係る給湯装置60
に設けられた冷媒熱交換器61の入口側に接続され、残
り3つの各冷媒配管28eには前記室内機3を構成する
各室内熱交換器4と電子膨張弁32がそれぞれ設けられ
ている。そして、3つの冷媒配管28eと給湯装置60
に設けられた前記冷媒熱交換器61の出口側から導出す
る冷媒配管28fは合流して1つの冷媒配管28gを構
成している。尚、冷媒配管28fの途中には前記電子膨
張弁33が設けられている。
【0021】而して、前記冷媒配管28gは前記室外熱
交換器34の一端に接続されており、その途中にはパッ
クドバルブ39、サイトグラス40、ドライヤ41、電
動開閉弁42及び冷媒温度センサ43が設けられてい
る。尚、室外熱交換器34には室外ファン44が設けら
れている。
【0022】又、上記室外熱交換器34の他端に接続さ
れた冷媒配管28hには前記二重管熱交換器35が設け
られるとともに、前記冷媒配管28gの前記ドライヤ4
1と電動開閉弁42の間から分岐した冷媒配管(バイパ
ス配管)28iが接続され、該冷媒配管28iの途中に
は電動バイパス弁45と逆止弁46が設けられている。
【0023】そして、前記冷媒配管28hは前記四方弁
31のポートdに接続されており、四方弁31のポート
cに連なる冷媒配管28jは前記アキュームレータ36
に接続され、該アキュームレータ36から導出する冷媒
配管28kは圧縮機7の吸入側に接続され、その途中に
は低圧側圧力センサ47が設けられている。又、前記オ
イルセパレータ30の下部ら導出するオイル戻し配管4
8は前記冷媒配管28kに接続されており、その途中に
はキャピラリ49が設けられている。
【0024】一方、前記冷却水回路29は水ポンプ50
によって冷却水を循環させる回路であって、これには水
ポンプ50の他、前記排ガス熱交換器24、サーモスタ
ット51、温水制御弁52、サーモスタット53、給湯
装置60に設けられた温水熱交換器62、ラジエータ5
4、前記二重管熱交換器35等の各種機器が含まれてお
り、これらの機器は冷却水配管29a〜29kによって
それぞれ接続されて閉ループを構成している。尚、本実
施の形態では、前記温水制御弁52はリニア三方弁で構
成されている。
【0025】即ち、水ポンプ50の吐出側からサーモス
タット51に至る冷却水配管29aの途中には前記排ガ
ス熱交換器24が設けられており、サーモスタット51
から分岐する一方の冷却水配管29bは前記ガスエンジ
ン6の冷却水ジャケット6aの入口側に接続され、冷却
水ジャケット6aの出口側から導出する冷却水配管29
cはサーモスタット51から分岐する他方の冷却水配管
29dと合流して1つの冷却水配管29eを形成してい
る。尚、排ガス熱交換器24と冷却水ジャケット6aは
エンジン排熱回収熱交換器を構成している。
【0026】上記冷却水配管29eは温水制御弁52に
接続されており、その途中には温水制御弁52の上流を
流れる冷却水の温度(エンジン排熱回収熱交換器の出口
側温度)を検出するための冷却水温度センサ55が設け
られている。そして、温水制御弁52から分岐する一方
の冷却水配管29fは前記サーモスタット53に接続さ
れ、該サーモスタット53から分岐する一方の冷却水配
管29gは給湯装置60に設けられた前記温水熱交換器
62の入口側に接続されている。又、サーモスタット5
3から分岐する他方の冷却水配管(バイパス配管)29
hは前記ラジエータ54の入口側に接続され、ラジエー
タ54の出口側から導出する冷却水配管29iは前記水
ポンプ50の吸入側に接続されており、この冷却水配管
29iには前記温水制御弁52から分岐する冷却水配管
(バイパス配管)29jが接続されている。尚、冷却水
配管29iの途中には注水口56を介してリザーバタン
ク57が接続されている。
【0027】更に、前記温水熱交換器62の出口側から
導出する冷却水配管29kは前記冷却水配管29iに接
続されている。
【0028】而して、以上の冷却水回路29において形
成される閉ループの冷却水循環路は、前記排ガス熱交換
器24と冷却水ジャケット6aによって構成されるエン
ジン排熱回収熱交換器から給湯装置60の前記温水熱交
換器62を経てエンジン排熱回収熱交換器に戻る冷却水
配管29a〜29g,29k,29iから成る主循環路
と、エンジン排熱回収熱交換器から温水熱交換器62を
迂回してエンジン排熱回収熱交換器に戻る冷却水配管2
9a〜29e,29j,29iと冷却水配管29a〜2
9f,29h,29iによって構成されるバイパス循環
路とで構成されている。
【0029】次に、本発明に係る給湯装置60の構成を
図2に基づいて説明する。
【0030】図2に示すように、本発明に係る給湯装置
60には前記冷媒熱交換器61と温水熱交換器62の
他、貯湯タンク63、水ポンプ64、サーモスタット6
5、追い焚き装置66、温水熱交換器67,68等の機
器が配置されており、これらの機器は温水配管69a〜
69kによってそれぞれ互いに接続されている。
【0031】即ち、前記冷媒熱交換器61と温水熱交換
器62を接続する温水配管69aの途中には前記水ポン
プ64と温度センサ70が設けられるとともに、貯湯タ
ンク63の上部から導出する温水配管69bが接続され
ており、温水配管69bの途中には開閉弁71が設けら
れている。尚、貯湯タンク63には4つの温度センサ7
2a〜72dが高さ方向に適当な間隔で設けられてお
り、貯湯タンク63の底部には市水(水道水)を補給す
るための給水管69cが接続されている。
【0032】又、貯湯タンク63の底部から導出する温
水配管69dは冷媒熱交換器61の入口側に接続されて
おり、温水熱交換器62の出口側から導出する温水配管
69eは前記サーモスタット65に接続されている。そ
して、サーモスタット65から分岐する一方の温水配管
69fは貯湯タンク63の上部に接続され、他方の温水
配管69gは前記追い焚き装置66の内部を通って温水
配管69dの貯湯タンク63の近傍部に接続されてお
り、その追い焚き装置66の上流側には温度センサ73
が設けられ、追い焚き装置66の下流側には前記温水熱
交換器67,68が設けられている。ここで、一方の温
水熱交換器67と室内の床暖房装置(又は浴室乾燥機)
74とは給湯配管75によって接続され、他方の温水熱
交換器68と風呂76とは給湯配管77によって接続さ
れており、給湯配管75には水ポンプ78と流量制御弁
79が設けられ、給湯配管77には水ポンプ80が設け
られている。
【0033】又、前記温水配管69eから分岐する温水
配管(バイパス配管)69hは前記サーモスタット65
を迂回して温水配管69gに接続されており、その途中
には開閉弁81が設けられている。
【0034】更に、前記貯湯タンク63の上部からは温
水配管69iが導出しており、この温水配管69iから
分岐する一方の温水配管69jは図示のように前記追い
焚き装置66の内部を通って蛇口82に接続されてお
り、他方の温水配管69kは不図示の配水設備に接続さ
れ、その途中にはリリーフ弁83が設けられている。こ
こで、追い焚き装置66にはバーナー84が設けられて
おり、このバーナー84には不図示の燃料ガス供給源か
らガス配管85を経て燃料ガスが供給され、この燃料ガ
スはバーナー84で燃焼して温水配管69g,69jを
流れる温水を加熱する。尚、ガス配管85の途中にはガ
ス流量制御弁86が設けられている。又、追い焚き装置
66の下部には空気取入口66aが開口し、上部には排
気口66bが開口している。
【0035】ここで、エンジン駆動式熱ポンプ装置1と
給湯装置60の制御系の構成を図3に示すブロック図に
基づいて説明する。
【0036】熱ポンプ装置1を構成する室外機2と室内
機3及び熱ポンプ装置1に付設された給湯装置60には
制御手段としてのCPU87,88,89がそれぞれ設
けられており、室外機2のCPU87と室内機3のCP
U88及び給湯装置60のCPU89は互いに情報の授
受を行い、室外機2のCPU87は各種データを記憶装
置90に記憶している。
【0037】而して、室外機2のCPU87は、エンジ
ン回転センサ25、高圧側圧力センサ37、低圧側圧力
センサ47、冷媒温度センサ43、冷却水温度センサ5
5及びその他のセンサ群(例えば、エンジン室内温度セ
ンサ、外気温度センサ、高圧側温度センサ等)91の検
知データの取り込んでスロットル弁開度制御アクチュエ
ータ17、温水制御弁駆動アクチュエータ92、電子膨
張弁駆動アクチュエータ93、室外ファン駆動アクチュ
エータ94、水ポンプ駆動アクチュエータ95及びその
他のアクチュエータ群(例えば、ガス流量制御弁86、
四方弁31、電動バイパス弁45、電動開閉弁42等を
駆動するためのアクチュエータ等)96の駆動を制御す
る。
【0038】又、室内機3のCPU88は、冷媒温度セ
ンサ97、室内機リモコン操作部98、室内温度センサ
99、床暖房(浴室乾燥)スイッチ100及び風呂追い
焚きスイッチ101の検知データの取り込んで送風ファ
ン5、室内ルーバーモータ102及び電子膨張弁32,
33の駆動を制御する。
【0039】更に、給湯装置60のCPU89は、温度
センサ群(温度センサ70,72a〜72d,73)の
検知データを取り込んで水ポンプ群(水ポンプ64,7
8,80)、開閉弁群(開閉弁71,81)、ガス流量
制御弁(&点火装置)86及び流量制御弁79の駆動を
制御する。
【0040】次に、エンジン駆動式熱ポンプ装置1の暖
房運転時と冷房運転時及び給湯運転時(暖房及び冷房運
転を行わないで給湯のみを行う場合)における給湯装置
60の作用を説明する。
【0041】1)暖房運転時:熱ポンプ装置1の暖房運
転時においては電子膨張弁33は所定の開度に設定され
ており、スタータモータ26によってガスエンジン6が
起動されると、該ガスエンジン6によって圧縮機7が回
転駆動されて気相冷媒が圧縮され、高温高圧の気相冷媒
は冷媒配管28aを通ってオイルセパレータ30に至
る。オイルセパレータ30においては冷媒に含まれるオ
イル分が除去され、オイル分が除去された気相冷媒は冷
媒配管28bを通って四方弁31に至り、冷媒から分離
されたオイルは前記キャピラリ49を通過してオイル戻
し配管48から前記冷媒配管28kに戻される。
【0042】ところで、暖房運転時においては、図1に
実線にて示すように、四方弁31のポートaとポートb
とが連通されており、高温高圧の気相冷媒はバルブ38
を通過してその一部は冷媒配管28dを通って給湯装置
60の冷媒熱交換器61へと供給されて貯湯タンク63
内の温水の加熱に供され、残りの気相冷媒は各冷媒配管
28eを通って室内熱交換器4に至り、コンデンサとし
て機能する各室内熱交換器4において凝縮熱を放出して
液化し、このとき放出される凝縮熱によって室内の暖房
が行われる。
【0043】上述のように給湯装置60の貯湯タンク6
3内の水を凝縮熱によって加熱して液化した高圧の液相
冷媒は冷媒配管28fを流れる過程で電子膨張弁33を
通過して減圧され、又、各室内熱交換器4において凝縮
熱を放出して液化した高圧の液相冷媒は各冷媒配管28
eを流れる過程で電子膨張弁32を通過して減圧され
る。そして、各電子膨張弁32,33を通過して減圧さ
れた液相冷媒は合流して冷媒配管28gを流れ、パック
ドバルブ39、サイトグラス40、ドライヤ41及び電
動開閉弁42を通過して室外熱交換器34に至り、エバ
ポレータとして機能する室外熱交換器34において外気
から蒸発熱を奪って気化する。
【0044】一方、水ポンプ50の駆動によって冷却水
回路29内を循環する冷却水は、水ポンプ50から吐出
されて冷却水配管29aを流れ、その過程で排ガス熱交
換器24においてガスエンジン6から排気管23に排出
される排気ガスの熱を回収して加熱された後、サーモス
タット51に至る。このサーモスタット51はリニア三
方弁で構成されて図4に示す特性を有しており、該サー
モスタット51はこれに流入する冷却水の温度が第1の
設定値t11(本実施の形態では60℃)以下である場
合、冷却水配管29bへの内部弁を全閉とするととも
に、冷却水配管29dへの内部弁を全開として一方の冷
却水配管29dのみに冷却水を流し、冷却水の温度が第
1の設定値t11(=60℃)を超えると冷却水配管29
bへの内部弁を開き始めると同時に冷却水配管29dへ
の内部弁を開き始めて両冷却水配管29b,29dに冷
却水を流し、冷却水の温度が第2の設定値t12(本実施
の形態では65℃)を超えると冷却水配管29dへの内
部弁を全閉とするとともに、冷却水配管29bへの内部
弁を全開として一方の冷却水配管29bのみに冷却水を
流0。ここで、ガスエンジン6の起動初期においては冷
却水温度が低く、このような状態ではサーモスタット5
1は一方の冷却水配管29bを全閉して冷却水をガスエ
ンジン6の冷却水ジャケット6aを迂回して冷却水配管
29d,29eへと流す。
【0045】而して、冷却水配管29eを流れる冷却水
は温水制御弁52に至るが、冷却水温度センサ55によ
って検出される冷却水の温度が設定値(本実施の形態で
は60℃)未満である場合には、温水制御弁52は冷却
水配管29fを全閉して冷却水を冷却水配管(バイパス
配管)29jへと流す。そして、冷却水配管(バイパス
配管)29jを流れる冷却水は二重管熱交換器35にお
いてガスエンジン6の排熱の一部を冷媒に与え、冷媒の
加熱に供された冷却水は冷却水配管29iを通って水ポ
ンプ50に戻され、冷却水温度センサ55によって検出
される温度が設定値(60℃)未満である間は以上と同
様の作用を繰り返す。
【0046】一方、二重管熱交換器35において冷却水
によって加熱された冷媒は四方弁31に至るが、暖房運
転時には図1に実線にて示すように四方弁31のポート
cとポートdが連通しているため、冷媒は冷媒配管28
jを通ってアキュームレータへ36と流れ、該アキュー
ムレータ36にて気液が分離され、気相冷媒のみが冷媒
配管28kを通って圧縮機7に吸引される。そして、圧
縮機7に吸引された冷媒は再び圧縮され、冷媒は前述と
同様の作用を繰り返して各室内の暖房に供されるが、こ
の暖房運転においては冷却水によって回収されたガスエ
ンジン6の排熱が前述のように二重管熱交換器35にお
いて低圧側の低温冷媒に与えられ、圧縮機7を経て各室
内熱交換器4の放熱量に上乗せされるために暖房効果が
高められる。
【0047】ところで、圧縮機7から吐出される気相冷
媒の圧力は高圧側圧力センサ37によって検出される
が、各室内の検知温度と設定温度の差が大きい程、冷媒
の目標高圧値を高く設定し、検出された高圧値と目標高
圧値の差が大きい程、目標エンジン回転数を高く設定し
て該目標エンジン回転数と回転センサ25によって検出
されるエンジン回転数の差の絶対値が所定値以内となる
ようスロットル弁16の開度がフィードバック制御され
る。具体的には、検出されたエンジン回転数が目標エン
ジン回転数よりも低い場合にはスロットル弁16の開度
を大きくしてエンジン回転数を上げ、逆に検出されたエ
ンジン回転数が目標エンジン回転数よりも高い場合には
スロットル弁16の開度を小さくしてエンジン回転数を
下げる。
【0048】而して、冷却水温度センサ55によって検
出される冷却水温度が設定値(60℃)未満である場合
には、前述のように冷却水は給湯装置60の温水熱交換
器62を迂回するバイパス循環路(冷却水配管29a〜
29e,29j,29i)を循環するため、給湯装置6
0においては貯湯タンク63内の温水は冷媒熱交換器6
1によってのみ加熱される。
【0049】即ち、給湯装置60においては、貯湯タン
ク63内の温水の上下方向の温度分布は前記温度センサ
72a〜72dによってそれぞれ検出されるが、最上位
の温度センサ72aによって検出される貯湯タンク63
内上部の温水の温度が設定値(本実施の形態では70
℃)未満である場合には水ポンプ64が駆動され、貯湯
タンク63内の温水は底部から温水配管69dを通って
冷媒熱交換器61に導入され、該冷媒熱交換器61にお
いて冷媒から放出される凝縮熱によって加熱された後、
水ポンプ64及び温水熱交換器62を通過してサーモス
タット65に至る。
【0050】而して、ガスエンジン6の起動初期におい
て冷却水温度が設定値(60℃)未満である場合には前
述のように冷却水は温水熱交換器62を迂回するため、
温水は温水熱交換器62において温度の低い冷却水によ
って冷却されることがなく、温水の加熱が効率良く行わ
れ、ガスエンジン6の起動初期における給湯能力の低下
が防がれる。
【0051】更に、ガスエンジン6の排熱量が増加し、
冷却水温度センサ55によって検知される冷却水の温度
が設定値(60℃)以上となると、三方弁である温水制
御弁52は冷却水配管29fへの内部通路を全開とする
一方、冷却水配管29jへの内部通路を全閉とする。そ
して、冷却水配管29fを流下する設定値(60℃)以
上の冷却水はサーモスタット53に至る。このサーモス
タット53はリニア三方弁で構成されて図4に示す特性
を有しており、該サーモスタット53はこれに流入する
冷却水の温度が第1の設定値t21(本実施の形態では7
8℃)以下である場合、冷却水配管29hへの内部弁を
全閉とするとともに、冷却水配管29gへの内部弁を全
開として一方の冷却水配管29gのみに冷却水を流し、
冷却水の温度が第1の設定値t21(78℃)を超えると
冷却水配管29hへの内部弁を開き始めると同時に冷却
水配管29dへの内部弁を開き始めて両冷却水配管29
g,29hに冷却水を流し、冷却水の温度が第2の設定
値t22(本実施の形態で91℃)を超えると冷却水配管
29gへの内部弁を全閉とするとともに、冷却水配管2
9hへの内部弁を全開として一方の冷却水配管29hの
みに冷却水を流す。
【0052】即ち、設定値(60℃)以上の冷却水を給
湯装置60の温水熱交換器62に循環させ、貯湯タンク
63内の温水を冷媒熱交換器61と温水熱交換器62の
両方で加熱し、貯湯タンク63内に高い温度の温水を貯
湯することができる。ガスエンジン6の暖機が終了する
とエンジン出力に応じてエンジン排熱量が増大し、通常
70℃〜90℃の温水が温水熱交換器62に循環するよ
うになり、該温水熱熱交換器62によって貯湯タンク6
3内に70℃以上の温水を形成することができる。貯湯
タンク63内の温水の温度が高くなり過ぎる(例えば9
0℃以上)のを避けるため、サーモスタット53に流入
する冷却水の温度が高くなって78℃を超えると冷却水
はラジエータ54へ流し初め、91℃以上で冷却水の全
量をラジエータ54へ流すようにしている。
【0053】ところで、サーモスタット65はリニア三
方弁で構成されて図4に示す特性を有しており、これは
温水の温度が第1の設定値t31(本実施の形態では60
℃)以下である場合には温水配管69fを全閉とすると
ともに、温水配管69gを全開として一方の温水配管6
9gのみに温水を流し、温水の温度が第1の設定値t31
(=60℃)を超えると温水配管69fを開き始めると
同時に温水配管69gを閉じ始めて両温水配管69f,
69gに温水を流し、温水の温度が第2の設定値t32
(本実施の形態では73℃)を超えると温水配管69f
を全開とし、温水配管69gを全閉として一方の温水配
管のみに温水を流す。
【0054】従って、サーモスタット65においては、
温水の温度が第1の設定値t31(60℃)未満である場
合には温水はその全量が温水配管69gを流れる。
【0055】そして、温水の温度が第1の設定値t31
(60℃)を超えるとサーモスタット65は前述のよう
に両温水配管69f,69gに温水を流すため、温水の
一部は前述のように温水配管69gを通って温水配管6
9dに還流し、残りの温水は温水配管69fから貯湯タ
ンク63の上部に戻される。この貯湯タンク63の上部
に戻る温水の量と同量の温度の低い温水が貯湯タンク6
3の下部から温水配管69dに供給され、温水配管69
gを通過してきた温水と合流して冷媒熱交換器61へ流
れる。
【0056】その後、温水の温度が第2の設定値t32
(73℃)を超えるとサーモスタット65は前述のよう
に温水の全量を温水配管69fに流すため、温度の高い
温水の全てが貯湯タンク63の上部に戻される。温度の
高い温水が貯湯タンク63の上方から溜まり、温度セン
サ72dが70℃以上を検知するようになると水ポンプ
64が停止せられる。
【0057】以上のように、温度の低い温水は再加熱す
るように冷媒熱交換器61に戻し、温度の高い温水は貯
湯タンク63の上部に戻すようにしたため、貯湯タンク
63内の温水の温度は上から下に向かって低くなり、蛇
口82を開けば温度の高い温水が貯湯タンク63の上部
から温水配管69i,69jを経て供給されてユーザー
の使用に供される。そして、使用された温水の量に見合
う市水が給水配管69cから貯湯タンク63内の底部に
供給される。尚、ユーザーが給湯温度を高く設定する
と、ガス流量制御弁86が開いて追い焚き装置66にお
いてバーナー84が点火され、供給される温水が加熱さ
れてその温度が設定値まで高められる。
【0058】又、床暖房(又は浴室乾燥)スイッチ10
0と風呂追い焚きスイッチ101(図3参照)の少なく
とも一方がONされると、水ポンプ64が停止中であれ
ばこれが起動され、温度センサ72aが70℃以上を検
知していれば開閉弁71が開とされる。
【0059】そして、開閉弁81が開かれて温水配管6
9eを流れる温水の一部又は全てがサーモスタット65
を迂回して温水配管(バイパス配管)69hから温水配
管69gへと流れる。例えば、床暖房(又は浴室乾燥)
スイッチ100と風呂追い焚きスイッチ101の双方が
ONされた場合には、温水配管69gを流れる温水は温
水熱交換器67,68において給湯配管75,77を循
環する水を加熱し、給湯配管75を循環する温水は床暖
房装置(又は浴室乾燥機)84において床暖房(又は浴
室乾燥)に供され、給湯配管77を循環する温水は風呂
76内の湯の加熱に供される。このとき、温度センサ7
3によって検出される温水の温度が設定値未満である場
合には、温水は追い焚き装置66においてバーナー84
によって加熱され、温水熱交換器67,68を通過した
後に温水配管69d或は貯湯タンク63の底部に帰還す
る。
【0060】尚、追い焚き装置66においては、温水の
温度に応じてガス流量制御弁86の開度が制御されてガ
ス配管85からバーナー84に供給される燃料ガスの流
量が調整される。具体的には、温水の温度が低い程、燃
料ガス流量が増大せしめられる。
【0061】2)冷房運転時:熱ポンプ装置1の冷房運
転時においては電子膨張弁33は全閉されており、スタ
ータモータ26によってガスエンジン6が起動される
と、該ガスエンジン6によって圧縮機7が回転駆動され
て気相冷媒が圧縮され、高温高圧の気相冷媒はオイルセ
パレータ30にてオイル分を除去された後に四方弁31
に至る。
【0062】ところで、冷房運転時においては、図1に
破線にて示すように、四方弁31のポートaとポートd
とが連通されており、高温高圧の気相冷媒は冷媒配管2
8h側へ流れて二重管熱交換器35を通過した後に室外
熱交換器34に至り、コンデンサとして機能する室外熱
交換器34において外気に放熱して液化する。そして、
室外熱交換器34において液化した高圧の冷媒は冷媒管
路28gを流れる間に電動開閉弁42、ドライヤ41、
サイトグラス40及びパックドバルブ39を通過して各
冷媒配管28eに分流し、各冷媒配管28eを流れる液
相冷媒は各電子膨張弁32を通過することに減圧されて
各室内熱交換器4に至る。
【0063】而して、各室内熱交換器4はエバポレータ
として機能し、該室内熱交換器4においては低圧の液相
冷媒が各室内の空気から蒸発潜熱を奪って蒸発するた
め、室内の空気が冷やされて室内が冷房される。そし
て、蒸発によって気化した冷媒はバルブ38を通過して
冷媒配管28cを通って四方弁31に至る。ここで、冷
房運転時には図1に破線にて示すように四方弁31のポ
ートbとポートcが連通しているため、冷媒は冷媒配管
28jを通ってアキュームレータ36へと流れ、該アキ
ュームレータ36にて気液が分離され、気相冷媒のみが
冷媒配管28kを通って圧縮機7に吸引される。そし
て、圧縮機7に吸引された冷媒は再び圧縮され、冷媒は
前述と同様の作用を繰り返して各室内の冷房に供される
而して、冷房運転時には電子膨張弁33が全閉されて給
湯装置60の冷媒熱交換器61に冷媒が導かれないた
め、給湯装置60における貯湯タンク63内の温水の加
熱は温水熱交換器62においてのみ行われる。
【0064】ところで、冷房運転時においても、ガスエ
ンジン6の起動初期に冷却水温度センサ55によって検
出される冷却水の温度が設定値(60℃)未満である場
合には前記暖房運転時と同様に冷却水は給湯装置60の
温水熱交換器62を迂回してバイパス循環路(冷却水配
管29a〜29e,29j,29i)を循環するため、
給湯装置60において温水は温水熱交換器62において
温度の低い冷却水によって冷却されることがなく、ガス
エンジン6の起動初期における給湯能力の低下が防がれ
る。尚、この場合、貯湯タンク63内の温水は追い焚き
装置66のみによって加熱される。
【0065】尚、冷房運転時において圧縮機7に吸引さ
れる気相冷媒の圧力は低圧側圧力センサ47によって検
出されるが、各室内の検知温度と設定温度の差が大きい
程、冷媒の目標低圧値を低く設定し、検出された低圧値
と目標低圧値の差が大きい程、目標エンジン回転数を高
く設定して該目標エンジン回転数と回転センサ25によ
って検出されるエンジン回転数の差の絶対値が所定値以
内となるようスロットル弁16の開度がフィードバック
制御される。具体的には、検出されたエンジン回転数が
目標エンジン回転数よりも低い場合にはスロットル弁1
6の開度を大きくしてエンジン回転数を上げ、逆に検出
されたエンジン回転数が目標エンジン回転数よりも高い
場合にはスロットル弁16の開度を小さくしてエンジン
回転数を下げる。目標低圧値が低い程、低圧冷媒の温度
が低く、エバポレータとして機能する室内熱交換器4の
吸熱能力が増大するが、低圧冷媒の圧力を下げるために
はエンジン回転数を上げて圧縮機7の吸込能力を高める
必要がある。
【0066】3)給湯運転時:暖房及び冷房運転を行わ
ないで給湯のみを行う場合には、四方弁31を図1に実
線にて示すように暖房運転時の状態にするとともに、全
ての電子膨張弁32,33を全閉とする。
【0067】而して、この給湯運転においては、圧縮機
7から吐出される高温高圧の気相冷媒の全ては冷媒配管
28a〜28dを通って給湯装置60の冷媒熱交換器6
1に導かれ、該冷媒熱交換器61において凝縮熱によっ
て温水を加熱して液化した後、冷媒配管28fを経て電
子膨張弁33を通過することによって減圧され、冷媒管
路28gを流れる間にパックドバルブ39、サイトグラ
ス40、ドライヤ41及び電動開閉弁42を通過して室
外熱交換器34に至る。そして、エバポレータとして機
能する室外熱交換器34において低圧の液相冷媒は外気
から蒸発潜熱を奪って蒸発し、以後は暖房運転時と同様
に二重管熱交換器35及び四方弁31を通過して冷媒配
管28jを通ってアキュームレータ36へと流れ、該ア
キュームレータ36にて気液が分離され、気相冷媒のみ
が冷媒配管28kを通って圧縮機7に吸引される。そし
て、圧縮機7に吸引された冷媒は再び圧縮され、冷媒は
前述と同様の作用を繰り返して給湯装置60における温
水の加熱に供される。
【0068】ところで、この給湯運転時においても、ガ
スエンジン6の起動初期に冷却水温度センサ55によっ
て検出される冷却水の温度が設定値(60℃)未満であ
る場合には前記暖房運転時及び冷房運転時と同様に冷却
水は給湯装置60の温水熱交換器62を迂回してバイパ
ス循環路(冷却水配管29a〜29e,29j,29
i)を循環するため、給湯装置60において温水は温水
熱交換器62において温度の低い冷却水によって冷却さ
れることがなく、温水の加熱が効率良く行われ、ガスエ
ンジン6の起動初期における給湯能力の低下が防がれ
る。
【0069】尚、以上の実施の形態において、給湯装置
60におけるサーモスタット65に代えて図5に示す開
閉弁103を温水配管69fに設けるとともに、その上
流の温水配管69eに温度センサ73を設け、該温度セ
ンサ73によって検出される温水の温度が設定値(例え
ば、60℃)を超えると前記開閉弁103を開いて高温
の温水の一部を温水配管69fから貯湯タンク63内の
上部に還流させるようにしても良い。
【0070】又、図1に示す冷却水回路29に設けられ
る冷却水温度センサ55を廃し、温水制御弁52に代え
てサーモスタットを設ける構成を採用しても良い。この
場合、サーモスタットは上流側の冷却水温度が設定値
(例えば60℃)未満である場合には冷却水の全量を給
湯装置60の温水熱交換器62を迂回してバイパス循環
路を循環させるため、前述と同様にガスエンジン6の起
動初期における給湯装置60の給湯能力の低下を防ぐこ
とができる。
【0071】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、エンジン
によって駆動される圧縮機によって冷媒を循環させる冷
媒回路と、エンジンを冷却する冷却水を循環させる冷却
水回路を有し、前記冷媒回路には膨張弁と室内熱交換器
及び室外熱交換器を設け、前記冷却水回路にはエンジン
排熱回収熱交換器を設けて成るエンジン駆動式熱ポンプ
装置に設けられる装置であって、前記冷却水回路に温水
熱交換器を設け、貯湯タンク内の水の加熱を前記温水熱
交換器での冷却水との熱交換によって行うようにした給
湯装置において、前記冷却水回路の冷却水循環路を、前
記エンジン排熱回収熱交換器から前記温水熱交換器を経
てエンジン排熱回収熱交換器に戻る主循環路と、エンジ
ン排熱回収熱交換器から温水熱交換器を迂回してエンジ
ン排熱回収熱交換器に戻るバイパス循環路で構成し、冷
却水温度が設定値より低い場合には冷却水を前記バイパ
ス循環路に流し、同冷却水温度が設定値より高い場合に
は冷却水を前記主循環路に流すようにしたため、エンジ
ンの起動初期において冷却水温度が設定値よりも低い場
合には給湯装置の貯湯タンク内の水が温水熱交換器にお
いて温度の低い冷却水によって冷却されるもことがな
く、エンジン起動初期における給湯装置の給湯能力の低
下を防ぐことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジン駆動式熱ポンプ装置の基本構成を示す
回路図である。
【図2】本発明に係る給湯装置の基本構成を示す回路図
である。
【図3】エンジン駆動式熱ポンプ装置と給湯装置の制御
系の構成を示すブロック図である。
【図4】サーモスタットの特性図である。
【図5】本発明の別形態を示す冷却水回路の部分図であ
る。
【符号の説明】
1 エンジン駆動式熱ポンプ装置 2 室外機 3 室内機 4 室内熱交換器 6 ガスエンジン(エンジン) 6a 冷却水ジャケット(エンジン排熱回収熱交
換器) 7 圧縮機 24 排ガス熱交換器(エンジン排熱回収熱交換
器) 28 冷媒回路 29 冷却水回路 32,33 電子膨張弁(膨張弁) 34 室外熱交換器 35 二重管熱交換器 52 温水制御弁(リニア三方弁) 55 冷却水温度センサ 60 給湯装置 61 冷媒熱交換器 62 温水熱交換器 63 貯湯タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000196680 西部瓦斯株式会社 福岡県福岡市博多区千代1丁目17番1号 (72)発明者 田之頭 健一 東京都港区海岸一丁目5番20号東京瓦斯株 式会社内 (72)発明者 山口 和也 東京都港区海岸一丁目5番20号東京瓦斯株 式会社内 (72)発明者 福知 徹 大阪府大阪市此花区北港白津一丁目1番3 号大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 肆矢 直司 愛知県東海市新宝町507−2東邦瓦斯株式 会社内 (72)発明者 川原 道憲 福岡県福岡市博多区千代1丁目17番1号西 部瓦斯株式会社内 (72)発明者 名倉 勝雪 静岡県磐田市新貝2500番地ヤマハ発動機株 式会社内 (72)発明者 杉山 由浩 静岡県磐田市新貝2500番地ヤマハ発動機株 式会社内 (72)発明者 三沢 誠 静岡県磐田市新貝2500番地ヤマハ発動機株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンによって駆動される圧縮機によ
    って冷媒を循環させる冷媒回路と、エンジンを冷却する
    冷却水を循環させる冷却水回路を有し、前記冷媒回路に
    は膨張弁と室内熱交換器及び室外熱交換器を設け、前記
    冷却水回路にはエンジン排熱回収熱交換器を設けて成る
    エンジン駆動式熱ポンプ装置に設けられる装置であっ
    て、前記冷却水回路に温水熱交換器を設け、貯湯タンク
    内の水の加熱を前記温水熱交換器での冷却水との熱交換
    によって行うようにした給湯装置において、 前記冷却水回路の冷却水循環路を、前記エンジン排熱回
    収熱交換器から前記温水熱交換器を経てエンジン排熱回
    収熱交換器に戻る主循環路と、エンジン排熱回収熱交換
    器から温水熱交換器を迂回してエンジン排熱回収熱交換
    器に戻るバイパス循環路で構成し、冷却水温度が設定値
    より低い場合には冷却水を前記バイパス循環路に流し、
    同冷却水温度が設定値より高い場合には冷却水を前記主
    循環路に流すようにしたことを特徴とする給湯装置。
  2. 【請求項2】 前記冷却水温度は前記エンジン排熱回収
    熱交換器の出口における冷却水の温度であることを特徴
    とする請求項1記載の給湯装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却水回路の主循環路とバイパス循
    環路との分岐部にリニア三方弁又はサーモスタットを設
    けたことを特徴とする請求項1記載の給湯装置。
  4. 【請求項4】 前記冷媒回路に冷媒熱交換器を設け、冷
    媒回路を流れる冷媒の少なくとも一部を前記冷媒熱交換
    器に導いて該冷媒によって前記貯湯タンク内の水を加熱
    するようにしたことを特徴とする請求項1記載の給湯装
    置。
  5. 【請求項5】 冷媒と冷却水の間で熱交換を行わせる二
    重管熱交換器を前記冷媒回路と前記冷却水回路の間に設
    けたことを特徴とする請求項1記載の給湯装置。
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