JPH10238972A - 熱伝達装置 - Google Patents

熱伝達装置

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JPH10238972A
JPH10238972A JP3921997A JP3921997A JPH10238972A JP H10238972 A JPH10238972 A JP H10238972A JP 3921997 A JP3921997 A JP 3921997A JP 3921997 A JP3921997 A JP 3921997A JP H10238972 A JPH10238972 A JP H10238972A
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JP
Japan
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condenser
liquid
heat
transfer device
heat transfer
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Application number
JP3921997A
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English (en)
Inventor
Michio Yanatori
美智雄 梁取
Akitomo Higuchi
秋肥 樋口
Fumio Suzuki
文雄 鈴木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】蒸発性液体を用いた熱サイクルを介し熱輸送を
行う熱伝達装置において、高蒸気圧による配管材料の劣
化を防止する。 【解決手段】高温ガスから受熱する蒸発器1と、第1の
液体8を収納した第1の蓄熱タンク7と、この第1の蓄
熱タンク7内に設けられた第1の凝縮器2と、内部に蒸
発性の液体が封入され蒸発器1と第1の凝縮器2とを連
結するパイプ4,5と、第2の液体78を収納した第2
の蓄熱タンク77と、この第2の蓄熱タンク77内に設
けられた第2の凝縮器72と、この第2の凝縮器72へ
蒸気を導入する蒸気導入用パイプ75と、第2の凝縮器
72から凝縮液を導出する液戻り用パイプ76と、バル
ブ16,17と、温度センサ13,83と、バルブ1
6,17の開閉動作を制御する調節器14とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱源からの熱を熱
サイクルを介して輸送する熱伝達装置に係わり、特に、
蒸発性液体を用いた熱サイクルを介し熱輸送を行う熱伝
達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の熱伝達装置に関する公知
技術としては、例えば以下のものがある。 特開平5−248707号公報 この公知技術による熱伝達装置は、ポンプでパイプ内に
冷却水を循環させて1次側熱サイクルを形成し、これに
よってエンジンの発電機からの排熱を熱回収用熱交換器
へ輸送する。そしてこの熱交換器において2次側熱サイ
クルと熱交換することにより、2次側熱サイクルへ熱を
回収する。 特開昭57−21785号公報 この公知技術による熱伝達装置は、蒸発性液体を閉ルー
プ管路内に満たした熱サイホンによって1次側熱サイク
ルを形成し、これによってボイラー排ガス等高温ガスか
らの排熱を熱回収用熱交換器へ輸送する。そしてこの熱
交換器で2次側の低温ガスを加熱する。 特開昭57−87565号公報 この公知技術による熱伝達装置も、上記同様、蒸発性
液体を用いた熱サイホンで1次側熱サイクルを形成し、
これによって日光による受熱を熱回収用熱交換器へ輸送
する。そしてこの熱交換器で2次側の室内空気と熱交換
することにより、室内暖房を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
知技術には以下の課題が存在する。公知技術は、1次
側熱サイクルの伝熱媒体(冷媒)として水(但し非蒸留
水)を用いているため、熱交換器を構成する細いパイプ
内に湯あかが付着し熱交換器の伝熱効率が悪くなる。ま
たこの湯あかを除去し伝熱効率を改善するためには細い
パイプ内を洗浄する必要があり、極めて煩しい作業とな
る。また公知技術は、1次側熱サイクルの伝熱媒体
として蒸発性液体を用いるため上記のような問題は生じ
ないが、新たに以下の課題を生じる。すなわち、蒸発性
液体を用いることにより、2次側流体が非常な高温とな
り熱サイホンが過熱した場合にはサイホン内の蒸気圧が
極めて高くなる。この場合配管材料を劣化させる可能性
があり、必ずしも好ましいとは言えない。
【0004】本発明は、以上の従来技術の課題に鑑みて
なされたものであり、その目的は、蒸発性液体を用いた
熱サイクルを介し熱輸送を行う熱伝達装置において、高
蒸気圧による配管材料の劣化を防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、熱源から
受熱する蒸発器と、第1の液体を収納した第1の蓄熱タ
ンクと、この第1の蓄熱タンク内に設けられた第1の凝
縮器と、内部に蒸発性の液体を通じ前記蒸発器と前記第
1の凝縮器とを閉ループを構成するように連結するルー
プ管路とを有し、前記熱源からの熱を前記第1の凝縮器
に導き前記第1の液体を加熱する熱伝達装置において、
第2の液体を収納した第2の蓄熱タンク内に第2の凝縮
器を設け、前記第2の凝縮器へ蒸気を導入する導入管路
及び該第2の凝縮器から凝縮液を導出する戻り管路を前
記ループ管路に接続して、前記熱源からの熱の少なくと
も一部を前記第2の凝縮器へ導入可能とし、前記熱源か
らの熱で第1及び第2の液体のうちいずれを加熱するか
を選択可能とする弁手段を設ける。まず第1の液体を加
熱するように弁手段を操作すると、熱源からの受熱によ
り蒸発器で生じた蒸気が第1の凝縮器へ導かれ、ここで
蒸気が凝縮して第1の液体が加熱される。これにより第
1の蓄熱タンク内に熱が蓄えられ、時間の経過とともに
第1の液体の温度は上昇していく。ここで、第1の液体
が所定の温度になったら、第2の液体を加熱するように
弁手段を操作する。これにより、熱源から受熱で生じた
蒸気が導入管路を介して第2の凝縮器へ導かれ、ここで
蒸気が凝縮して第2の液体が加熱されて第2の蓄熱タン
ク内に熱が蓄えられる。これにより、第1の液体が過度
な高温となるのを防止できるので、ループ管路内の蒸発
性液体の温度が過度に上昇し蒸気圧が過度に高くなるの
を防止できる。したがって、高蒸気圧による配管材料の
劣化を防止することができる。
【0006】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記ループ管路は、前記第1の凝縮器へ蒸気を導く蒸気
導入部と前記第1の凝縮器から凝縮液を導出する液戻り
部とを備えており、前記導入管路は、前記蒸気導入部、
前記液戻り部、及び前記第1の凝縮器のうちいずれか1
つに接続され、前記戻り管路は、前記液戻り部に接続さ
れている。
【0007】(3)上記(2)において、さらに好まし
くは、前記導入管路は、前記液戻り部に接続されてお
り、前記弁手段は、前記液戻り部のうち前記導入管路の
接続点と前記戻り管路の接続点との間に設けられた直通
用バルブと、前記導入管路の入口部分に設けられた分岐
用バルブとを含んでいる。これにより、まず直通用バル
ブを開くとともに分岐用バルブを閉じることにより、閉
ループ内に第1の凝縮器のみが位置することとなり、第
1の凝縮器へ蒸気を導いて第1の液体を加熱することが
できる。その後、第1の液体が所定の温度になったら、
分岐用バルブを開くとともに直通用バルブを閉じること
により、第2の凝縮器も閉ループ内に組み込まれる。こ
のとき蒸気は蒸発器→ループ管路の蒸気導入部→第1の
凝縮器と流れるが、第1の凝縮器は既に比較的高温とな
っていることから蒸気はこれを通過し、さらに液戻り部
→導入管路→第2の凝縮器と流れる。これにより、第2
の液体を加熱することができる。第2の液体が所定の温
度になったら、再び直通用バルブを開くとともに分岐用
バルブを閉じることで同様の操作を繰り返すことができ
る。
【0008】(4)上記(2)において、また好ましく
は、前記導入管路は前記蒸気導入部に接続されており、
前記弁手段は、前記導入管路に設けられた分岐用バルブ
を含む。この場合、導入管路が蒸気導入部に接続され、
戻り管路が液戻り部に接続されることから、第2の凝縮
器は蒸発器に対して第1の凝縮器と並列接続されること
となる。ここで、まず分岐用バルブを閉じることによ
り、蒸発器からの蒸気は第1の凝縮器のみに導かれ第1
の液体を加熱することができる。その後、第1の液体が
所定の温度になったら、分岐用バルブを開くことによ
り、蒸気は第1の凝縮器にも第2の凝縮器にも導入可能
となる。しかしながらこのとき、第1の凝縮器は既に比
較的高温となっていることから、蒸気は主として導入管
路→第2の凝縮器へと流れ、これにより第2の液体を加
熱することができる。第2の液体が所定の温度になった
ら、再び分岐用バルブを閉じることで同様の操作を繰り
返すことができる。
【0009】(5)上記(2)において、また好ましく
は、前記導入管路は前記第1の凝縮器に接続されてお
り、前記弁手段は、前記導入管路に設けられた分岐用バ
ルブを含む。この場合、導入管路が第1の凝縮器に接続
され、戻り管路が液戻り部に接続されることから、第2
の凝縮器は蒸発器に対して第1の凝縮器とほぼ並列接続
されることとなる。ここで、まず分岐用バルブを閉じる
ことにより、蒸発器からの蒸気は第1の凝縮器のみに導
かれ第1の液体を加熱することができる。その後、第1
の液体が所定の温度になったら、分岐用バルブを開くこ
とにより、蒸気は第1の凝縮器にも第2の凝縮器にも導
入可能となる。しかしながらこのとき、第1の凝縮器は
既に比較的高温となっていることから、蒸気は主として
第1の凝縮器→導入管路→第2の凝縮器へと流れ、これ
により第2の液体を加熱することができる。第2の液体
が所定の温度になったら、再び分岐用バルブを閉じるこ
とで同様の操作を繰り返すことができる。
【0010】(6)上記(1)において、また好ましく
は、前記第1及び第2の液体のうち少なくとも一方の温
度を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に応
じて前記弁手段の開閉動作を制御するバルブ制御手段と
をさらに有する。これにより、検出手段の結果に応じ
て、例えば第1の液体の温度が所定温度にまで上昇した
ときには第2の液体を加熱し、また第1の液体の温度が
所定温度にまで下降したときには第1の液体を加熱する
ように、バルブ制御手段で弁手段を開閉させることがで
きる。すなわち自動操作で配管材料の劣化防止を図るこ
とができる。
【0011】(7)また上記目的を達成するために、本
発明は、熱源から受熱する蒸発器と、第1の液体を収納
した第1の蓄熱タンクと、この第1の蓄熱タンク内に設
けられた第1の凝縮器と、内部に蒸発性の液体を通じ前
記蒸発器と前記第1の凝縮器とを閉ループを構成するよ
うに連結するためのループ管路とを有し、前記熱源から
の熱を前記第1の凝縮器に導き前記第1の液体を加熱す
る熱伝達装置において、前記第1のタンク外に設けられ
た第3の凝縮器と、この第3の凝縮器を冷却する冷却手
段とを有し、かつ、この第3の凝縮器へ蒸気を導入する
導入管路及び該第3の凝縮器から凝縮液を導出する戻り
管路を前記ループ管路に接続し、前記熱源からの熱の少
なくとも一部を前記第3の凝縮器へ導入可能とする。ま
ず最初には冷却手段による冷却を行わない状態にしてお
き、熱源からの受熱により蒸発器で生じた蒸気を、第1
のタンク内にある第1の凝縮器へ導く。これにより、こ
こで蒸気が凝縮して第1の液体が加熱されるので、第1
の蓄熱タンク内に熱が蓄えられ、時間の経過とともに第
1の液体の温度は上昇していく。ここで、第1の液体が
所定の温度になったら、冷却手段による冷却を行う状態
とするとともに蒸気を第3の凝縮器へ導くことにより、
ここで蒸気を凝縮させることができるので、第1の液体
が過度な高温となるのを防止できる。したがって、ルー
プ管路内の蒸発性液体の温度が過度に上昇し蒸気圧が過
度に高くなるのを防止できるので、高蒸気圧による配管
材料の劣化を防止することができる。
【0012】(8)また上記目的を達成するために、本
発明は、熱源から受熱する蒸発器と、第1の液体が流さ
れる流路中に設けられた第1の凝縮器と、内部に蒸発性
の液体を通じ前記蒸発器と前記凝縮器とを閉ループを構
成するように連結するループ管路と、前記第1の液体を
貯留する水槽と、前記水槽から該第1の液体を吸い込ん
で前記流路中を循環させるポンプとを有し、前記熱源か
らの熱を前記第1の凝縮器に導き前記第1の液体を加熱
する熱伝達装置において、前記流路外に設けられた第3
の凝縮器と、この第3の凝縮器を冷却する冷却手段とを
有し、かつ、この第3の凝縮器へ蒸気を導入する導入管
路及び該第3の凝縮器から凝縮液を導出する戻り管路を
前記ループ管路に接続し、前記熱源からの熱の少なくと
も一部を前記第3の凝縮器へ導入可能とする。まず最初
には冷却手段による冷却を行わない状態にしておき、熱
源からの受熱により蒸発器で生じた蒸気を、流路中にあ
る第1の凝縮器へ導く。これにより、ここで蒸気が凝縮
し、流路内をポンプで循環されている第1の液体が加熱
されるので、水槽に熱が導かれる。ここで、水槽内の第
1の液体が所定の温度になったら、冷却手段による冷却
を行う状態とするとともに蒸気を第3の凝縮器へ導くこ
とにより、ここで蒸気を凝縮させることができるので、
水槽内の第1の液体が過度な高温となるのを防止でき
る。したがって、ループ管路内の蒸発性液体の温度が過
度に上昇し蒸気圧が過度に高くなるのを防止できるの
で、高蒸気圧による配管材料の劣化を防止することがで
きる。
【0013】(9)上記(7)又は(8)において、好
ましくは、前記冷却手段を制御する冷却制御手段をさら
に有し、かつ、前記導入管路及び前記戻り管路は、前記
第3の凝縮器が前記蒸発器に対して前記第1の凝縮器と
直列接続となるように、前記ループ管路に接続されてい
る。例えば、バルブを設けず第3の凝縮器と第1の凝縮
器とを蒸発器に対して単純に直列接続する場合には、最
初は冷却制御手段で冷却手段による冷却を行わない状態
にしておくと、蒸発器で生じた蒸気は、第1のタンク内
にある加熱前の比較的低温の液体と接している第1の凝
縮器において主として凝縮し、これにより第1の液体を
加熱することができる。その後、第1の液体が所定の温
度になったら、冷却制御手段で冷却手段による第3の凝
縮器の冷却を開始することにより、蒸気を、既に比較的
高温となった第1の凝縮器よりも主として第3の凝縮器
において凝縮させることができる。
【0014】(10)上記(9)において、さらに好ま
しくは、前記ループ管路は、前記第1の凝縮器へ蒸気を
導く蒸気導入部と前記第1の凝縮器から凝縮液を導出す
る液戻り部を備えており、前記導入管路及び前記戻り管
路は、前記液戻り部の一部を構成しており、かつ、前記
蒸気導入部と前記導入管路とを連結する短絡管路と、こ
の短絡管路上の短絡用バルブとをさらに設ける。この場
合、まず短絡用バルブを閉じるとともに冷却制御手段で
冷却手段による冷却を行わない状態にしておくことによ
り、短絡管路は導通せず第1の凝縮器と第3の凝縮器と
が単なる直列接続となるので、蒸発器で生じた蒸気は、
ループ管路の蒸気導入部→第1の凝縮器→導入管路→第
3の凝縮器と流れる。したがって、第1のタンク内にあ
る加熱前の比較的低温の液体と接している第1の凝縮器
において主として凝縮し第1の液体を加熱することがで
きる。その後、第1の液体が所定の温度になったら、短
絡用バルブを開くとともに冷却制御手段で冷却手段によ
る冷却を開始する。このとき、蒸発器で生じた蒸気は、
蒸気導入部→第1の凝縮器へ流れるとともに蒸気導入部
→短絡管路→導入管路→第3の凝縮器へも流れるが、第
3の凝縮器の冷却が開始されているので主として第3の
凝縮器において凝縮させることができる。
【0015】(11)上記(9)において、また好まし
くは、前記第3凝縮器は、前記第1凝縮器より下方に位
置している。これにより、先に第1の液体が高温となっ
たときに、第1の液体の保有する熱が第3凝縮器内に流
入するのを防止できる。
【0016】(12)上記(7)又は(8)において、
また好ましくは、前記導入管路及び前記戻り管路は、前
記第3の凝縮器が前記蒸発器に対して前記第1の凝縮器
と並列接続となるように、前記ループ管路に接続されて
おり、かつ、前記導入管路上に分岐用バルブをさらに設
ける。まず分岐用バルブを閉じるとともに冷却手段によ
る冷却を行わない状態にしておくことにより、蒸発器で
生じた蒸気は、蒸気導入部→第1の凝縮器にのみ導かれ
第1の液体を加熱することができる。その後、第1の液
体が所定の温度になったら、分岐用バルブを開くととも
に冷却手段の冷却を行う状態とする。このとき、蒸発器
で生じた蒸気は、第1の凝縮器へ流れるとともに導入管
路→第3の凝縮器へも流れるが、第3の凝縮器の冷却が
開始されているので主として第3の凝縮器において凝縮
させることができる。
【0017】(13)上記(12)において、さらに好
ましくは、前記ループ管路は、前記第1の凝縮器へ蒸気
を導く蒸気導入部と前記第1の凝縮器から凝縮液を導出
する液戻り部とを備えており、前記導入管路は前記蒸気
導入部に接続され、前記戻り管路は前記液戻り部に接続
されている。
【0018】(14)上記(1)、(7)、(8)のい
ずれか1つにおいて、好ましくは、前記第1及び第2の
凝縮器の外で、前記第1の液体及び前記第2の液体のう
ち少なくとも第1の液体を加熱する加熱手段をさらに有
する。熱源からの熱が少なくあまり液体の温度が上がら
なかった場合にも、この加熱手段によって適宜液体を補
助的に加熱することにより、タンクから液体を取り出し
て利用するときに、液体を利用しやすい温度に保つこと
ができる。
【0019】(15)また上記目的を達成するために、
本発明は、高温流体の流路内に設けられた蒸発器と、該
流路外に設けられた第1の凝縮器と、内部に蒸発性の液
体を通じ前記蒸発器と前記第1の凝縮器とを閉ループを
構成するように連結するループ管路とを有し、前記高温
流体からの熱を前記第1の凝縮器へ導く熱伝達装置にお
いて、前記流路のうち前記蒸発器の配置位置の上流側か
ら分岐する分岐流路と、その分岐点に設けられ、上流側
から流れてきた高温流体を前記蒸発器側に流すか前記分
岐流路側に流すかを切り替える流路切り替え手段とを設
ける。まず蒸発器側に流路切り替え手段を切り替える
と、高温流体からの熱により蒸発器で生じた蒸気が第1
の凝縮器へ導かれ、ここで蒸気が凝縮し、凝縮器まわり
の流体を加熱する。ここで、凝縮器まわりの流体が所定
の温度になったら、流路切り替え手段を分岐流路側に切
り替える。これにより、蒸気が分岐流路側に導かれ、蒸
発器側へは導かれなくなるので、凝縮器まわりの流体が
過度な高温となるのを防止できる。したがって、ループ
管路内の蒸発性液体の温度が過度に上昇し蒸気圧が過度
に高くなるのを防止できるので、高蒸気圧による配管材
料の劣化を防止することができる。
【0020】(16)上記(1)、(7)、(8)、及
び(15)のいずれか1つにおいて、好ましくは、前記
ループ管路は、前記蒸発性の液体を内部に封入してお
り、熱サイホンの一部を形成している。
【0021】(17)上記(1)、(7)、(8)、及
び(15)のいずれか1つにおいて、また好ましくは、
前記ループ管路内に前記蒸発性の液体を循環させるポン
プをさらに有する。これにより、凝縮器が蒸発器より下
方に位置する場合であっても、液体を強制的に循環させ
ることができるので、凝縮器と蒸発器との位置関係にお
ける制約が少なくなり、設計の自由度が増大する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しつつ説明する。本発明の第1の実施形態を図1〜
図5により説明する。本実施形態による熱伝達装置の全
体構造を表す配置図を図1に示す。この図1において、
熱伝達装置は、熱源としての高温ガスが導かれる煙道2
0に配置され、高温ガスから受熱する蒸発器1と、第1
の液体8(例えば水)を収納した第1の蓄熱タンク7
と、この第1の蓄熱タンク7内に設けられた第1の凝縮
器2と、内部に蒸発性の液体(例えば水、フロン等)が
封入され蒸発器1と第1の凝縮器2とを連結するパイプ
4,5と、第2の液体78(例えば水)を収納した第2
の蓄熱タンク77と、この第2の蓄熱タンク77内に設
けられた第2の凝縮器72と、この第2の凝縮器72へ
蒸気を導入する導入管路としての蒸気導入用パイプ75
と、第2の凝縮器72から凝縮液を導出する戻り管路と
しての液戻り用パイプ76と、弁手段としてのバルブ1
6,17と、第1の液体8及び第2の液体78の温度を
それぞれ検出する検出手段としての温度センサ(例えば
熱電対・サーミスタ等)13,83と、これら温度セン
サ13,83の検出結果に応じてバルブ16,17の開
閉動作を制御するバルブ制御手段としての調節器14
と、第1の凝縮器2及び第2の凝縮器72の外で、第1
の液体8及び第2の液体78をそれぞれ加熱する加熱手
段としてのヒータ50,90と、第1の蓄熱タンク7に
給水するための給水用パイプ11と、この給水用パイプ
11に設けられた給水用バルブ12と、第1の蓄熱タン
ク7から取水するための取水用パイプ9と、この取水用
パイプ9に設けられた取水用バルブ10と、第2の蓄熱
タンク77に給水するための給水用パイプ81と、この
給水用パイプ81に設けられた給水用バルブ82と、第
2の蓄熱タンク77から取水するための取水用パイプ7
9と、この取水用パイプ79に設けられた取水用バルブ
80とを備えている。
【0023】パイプ4,5は蒸発器1と第1の凝縮器2
とを連結するループ管路を形成しており、高温ガスから
の熱を第1の凝縮器2に導き第1の液体8を加熱するル
ープ型熱サイホンの一部を構成している。そのうちパイ
プ4は、第1の凝縮器2へ蒸気を導く蒸気導入部を構成
する蒸気導入用パイプであり、パイプ5は、第1の凝縮
器2から凝縮液を導出する液戻り部を構成する液戻り用
パイプとなっている。蒸気導入用パイプ75及び液戻り
用パイプ76は、いずれも液戻り用パイプ5に接続され
ており、高温ガスからの熱の少なくとも一部を第2の凝
縮器72へ導入可能となっている。バルブ16,17
は、高温ガスからの熱で第1の液体8及び第2の液体7
8のいずれを加熱するかを選択可能とする役割を果たし
ており、そのうちバルブ17は、液戻り用パイプ5のう
ち蒸気導入用パイプ75の接続点と液戻り用パイプ76
の接続点との間に設けられた直通用バルブであり、バル
ブ16は、蒸気導入用パイプ75の入口部分に設けられ
ている。またバルブ16,17はいずれも電磁弁であ
り、調節器14の制御信号により開閉動作を制御され
る。なお、第1の凝縮器2及び第2の凝縮器72は、い
ずれも蒸発器1より上方に位置するように配置されてい
る。
【0024】次に上記構成における動作及び作用を以下
に説明する。まず最初には、調節器14が、バルブ17
を開くとともにバルブ16を閉じる。これにより、熱サ
イホンの閉ループ内には2つの凝縮器2,72のうち第
1の凝縮器2のみが位置することとなり、煙道20内の
排熱により蒸発器1で生じた蒸発性液体の蒸気が蒸気圧
差によって第1の凝縮器2へ導かれる。そして、ここで
蒸気が凝縮して、凝縮の潜熱を放出・液化して第1の液
体8を加熱し、これにより、第1の蓄熱タンク7内に熱
が蓄えられるとともに熱サイホン内の温度が適正に保た
れる。第1の凝縮器2内にて凝縮した液体はパイプ5を
通った後、蒸発器1内へ流入して前と同じサイクルをく
り返す。
【0025】その後、時間の経過とともに第1の液体8
の温度は上昇していくが、第1の液体8が所定の温度
(あらかじめ設定)になったら、調節器14がバルブ1
6を開くとともにバルブ17を閉じ、これにより第2の
凝縮器72も閉ループ内に組み込まれる。このとき蒸気
はまず蒸発器1→蒸気導入用パイプ4→第1の凝縮器2
と流れるが、第1の凝縮器2は既に比較的高温となって
いることから蒸気は凝縮せずにそのままこれを通過し、
さらに液戻り用パイプ5→蒸気導入用パイプ75→第2
の凝縮器72へと流れる。これにより、蒸発性の液体の
蒸気が凝縮の潜熱を放出して液化し第2の液体78を加
熱するので、第2の蓄熱タンク77内に熱が蓄えられ
る。したがって、第1の液体8が所定温度を超えて過度
な高温となるのを防止できるので、サイホン内の蒸発性
液体の温度が過度に上昇し蒸気圧が過度に高くなるのを
防止できる。
【0026】その後、さらに時間の経過とともに第2の
液体78の温度は上昇していくが、第2の液体が所定の
温度になる前に、取水用バルブ10を例えば手動で開く
ことにより、取水用パイプ9を介し適正な温度に温まっ
た第1の液体8を取り出して利用することができる。そ
の後、給水用バルブ12を例えば手動で開き、給水用パ
イプ11を介して低温の第1の液体8を第1の蓄熱タン
ク7内に供給しておく。
【0027】そして、第2の液体78が所定の温度にな
ったら、再び調節器14がバルブ17を開くとともにバ
ルブ16を閉じ、蒸発器1からの熱を第1の蓄熱タンク
7内の第1の液体8に伝達し、第1の液体8を再び加熱
する。そして、第1の液体8が所定の温度になる前に、
前述した操作と同様、取水用バルブ80を例えば手動で
開くことにより、取水用パイプ79を介し適正な温度に
温まった第2の液体78を取出し利用することができ
る。なお、以上の動作において、煙道20内の排熱が変
動し一時的に煙道20側の温度が低くなったとしても、
蒸発器1より第1の凝縮器2及び第2の凝縮器72は上
方部に位置しているため、熱サイホンは一方向性とな
り、凝縮器2,72側から蒸発器1側へ熱は逆流するこ
とはない。したがって蓄熱タンク7,77内に蓄熱され
た熱は蒸発器1側へ放熱することはない。
【0028】以上説明したように、本実施形態の熱伝達
装置によれば、熱サイホン内の蒸発性液体の温度が過度
に上昇し蒸気圧が過度に高くなるのを防止できるので、
高蒸気圧による配管材料の劣化を防止することができ
る。また、第2の蓄熱タンク77に蓄熱している間は第
1の蓄熱タンク7から熱を取り出し、第1の蓄熱タンク
7に蓄熱している間は第2の蓄熱タンク77から熱を取
り出すことにより、途中中断することなく熱を連続的に
取り出すことができる。また、ヒータ50,90を設け
ることにより、高温ガスからの熱が少なくあまり第1及
び第2の液体8,78の温度が上がらなかった場合に
も、このヒータ50,90によって適宜第1及び第2の
液体8,78を補助的に加熱することにより、第1及び
第2の蓄熱タンク7,77から第1及び第2の液体8,
78を取り出して利用するときに、液体を利用しやすい
温度に保つことができる。
【0029】なお、上記第1の実施形態の構成に加え、
第3の蓄熱タンクを別個に設け、この内部に第3の凝縮
器を設け、ループ型熱サイホンと組合わせて利用すれ
ば、さらに利用側で温度変化の少ない温水を取得でき
る。また、上記第1の実施形態においては、ヒータ5
0,90を用いて補助的に追い炊きを行ったがこれに限
られず、バーナで発生させた熱やあるいは別の排熱を熱
源として追い炊きを行ってもよい。
【0030】さらに、上記第1の実施形態においては、
図1に示されるように、第2の凝縮器72は蒸発器1に
対して第1の凝縮器2と直列接続としたが、これに限ら
れず、並列接続としてもよい。このような構造を備えた
第1〜第4の変形例を図2〜図5により説明する。
【0031】(1−1)第1の変形例 図2は、第1の変形例による熱伝達装置の全体構造を表
す配置図である。図1と同等の部材には同一の符号を付
し、説明を省略する。図2において、第2の凝縮器72
へ蒸気を導入する蒸気導入用パイプ75が蒸気導入用パ
イプ4に接続され、第2の凝縮器72から凝縮液を導出
する液戻り用パイプ76が液戻り用パイプ5に接続され
おり、また蒸気導入用パイプ75のバルブ16のほか
に、液戻り用パイプ76の出口部分、蒸気導入用パイプ
4の蒸気導入用パイプ75接続位置より下流側、及び液
戻り用パイプ5の液戻り用パイプ76接続位置よりも上
流側に、バルブ87、バルブ21、及びバルブ22がそ
れぞれ設けられている点が、図1の構造と異なる。ま
た、バルブ87,21,22は、バルブ16と同様、開
閉動作を調節器14の制御信号により制御される電磁弁
である。
【0032】その他の構造は、図1とほぼ同様である。
【0033】上記構成における主な動作は、以下のよう
である。最初に、調節器14が、バルブ21,22を開
くとともにバルブ16,87を閉じることにより、蒸発
器1で生じた蒸発性液体の蒸気が第1の凝縮器2へ導か
れ、第1の蓄熱タンク7内に熱が蓄えられるとともに熱
サイホンの温度が適正に保たれる。第1の凝縮器2内に
て凝縮した液体はパイプ5を通った後、蒸発器1内へ流
入する。その後、第1の液体8が所定の温度になった
ら、調節器14がバルブ16,87を開くとともにバル
ブ21,22を閉じる。これにより、蒸気は、蒸気導入
用パイプ75→第2の凝縮器72へと流れて第2の液体
78を加熱し、第2の蓄熱タンク77内に熱が蓄えられ
る。そして、第2の液体78が所定の温度になったら、
再び調節器14がバルブ21,22を開くとともにバル
ブ16,87を閉じ、第1の液体8を加熱する。なお、
上記動作から明らかなように、これら4つのバルブ1
6,87,21,22は、高温ガスからの熱で第1の液
体8及び第2の液体78のいずれを加熱するか選択可能
な弁手段を構成する。取水・給水を含むその他の動作
は、図1の場合とほぼ同様である。
【0034】本変形例によっても、図1の構成と同様の
効果を得る。なお、上記第1の変形例において、バルブ
87,21,22は必ずしも必要でなく、バルブ16の
みとしてもよい。この場合、最初にバルブ16を閉じて
第1の蓄熱タンク7内を加熱した後、第1の液体8が所
定の温度になったらバルブ16を開放する。こうする
と、蒸気は第1の凝縮器2及び第2の凝縮器72の両方
へ導かれ得るが、既に第1の凝縮器2は比較的高温とな
っていることから蒸気は主として第2の凝縮器72へと
導かれ、第2の蓄熱タンク77内を加熱する。その後、
第2の液体78が所定の温度になったら、再びバルブ1
6を閉じることで、同様の操作を繰り返すことができ
る。この場合、バルブ16のみが、高温ガスからの熱で
第1の液体8及び第2の液体78のいずれを加熱するか
を選択可能な弁手段を構成する。
【0035】(1−2)第2の変形例 図3は、第2の変形例による熱伝達装置の全体構造を表
す配置図である。図1及び図2と同等の部材には同一の
符号を付し、説明を省略する。図3において、第1の変
形例と異なる点は、第1蓄熱タンク7と第2蓄熱タンク
77との高さ方向位置が同一であることと、温度センサ
13,83が凝縮器2,72の表面に設けられているこ
とと、バルブ22,87が省略されていることである。
その他の構造は第1の変形例とほぼ同様である。
【0036】上記構成における動作は、第1の変形例に
おけるバルブ21,22の開閉動作をバルブ21の開閉
動作に読み換えるとともにバルブ16,87の開閉動作
をバルブ16の開閉動作に読み換えれば、第1の変形例
とほぼ同様であるので、説明を省略する。すなわち、2
つのバルブ16,21が、第1の液体8及び第2の液体
78のいずれを加熱するか選択可能な弁手段を構成す
る。本変形例によっても、第1の変形例と同様の効果を
得る。また、蓄熱タンク7,77の設置スペース高さが
狭いときにも実施可能というメリットもある。なお、第
1の変形例同様、バルブ21は必ずしも必要なく、バル
ブ16のみとしてもよい。この場合も同様の効果を得
る。
【0037】(1−3)第3の変形例 図4は、第3の変形例による熱伝達装置の全体構造を表
す配置図である。図1〜図3と同等の部材には同一の符
号を付し、説明を省略する。図4において、第2の変形
例と異なる点は、蒸気導入用パイプ75が第1の凝縮器
2に接続され、バルブ21及び温度センサ83が省略さ
れていることである。その他の構造は第2の変形例とほ
ぼ同様である。
【0038】上記構成における主な動作は、以下のよう
である。最初に、調節器14がバルブ16を閉じること
により、蒸発器1で生じた蒸発性液体の蒸気が第1の凝
縮器2へ導かれ、第1の蓄熱タンク7内に熱が蓄えられ
るとともに熱サイホンの温度が適正に保たれる。第1の
凝縮器2内にて凝縮した液体はパイプ5を通った後、蒸
発器1内へ流入する。その後、第1の液体8が所定の温
度になったら、調節器14がバルブ16を開く。これに
より、蒸気は第1の凝縮器2の途中から蒸気導入用パイ
プ75→第2の凝縮器72へと流れはじめ、すなわち第
1の凝縮器2及び第2の凝縮器72の両方へ導かれる。
しかし既に第1の凝縮器2は比較的高温となっているこ
とから蒸気は主として第2の凝縮器72へと導かれるこ
ととなり、第2の蓄熱タンク72内を加熱する。そし
て、第2の液体78が所定の温度になるようなタイミン
グ(あらかじめ設定するか若しくは適宜手動入力する)
を見計らって、再び調節器14がバルブ16を閉じるこ
とで、同様の操作を繰り返すことができる。なお、上記
動作から明らかなように、バルブ16は、高温ガスから
の熱で第1の液体8及び第2の液体78のいずれを加熱
するかを選択可能な弁手段を構成する。取水・給水を含
むその他の動作は、第2の変形例とほぼ同様である。
【0039】本変形例によっても、図1とほぼ同様の効
果を得る。
【0040】(1−4)第4の変形例 図5は、第4の変形例による熱伝達装置の全体構造を表
す配置図である。図1〜図4と同等の部材には同一の符
号を付し、説明を省略する。図5において、第3の変形
例と異なる点は、蒸気導入用パイプ75が第1の凝縮器
2のさらに上流側に接続されるとともに、液戻り用パイ
プ76にバルブ91が追加されていることである。その
他の構造は第3の変形例とほぼ同様である。なお、バル
ブ16,91が第1の液体8及び第2の液体78のいず
れを加熱するかを選択可能な弁手段を構成する。上記構
成における動作は、第3の変形例におけるバルブ16の
開閉動作をバルブ16,91の開閉動作に読み換えれ
ば、第3の変形例とほぼ同様であるので、説明を省略す
る。
【0041】本変形例によっても、第3の変形例と同様
の効果を得る。
【0042】なお、バルブ91は必ずしも必要なく、バ
ルブ16のみとしてもよい。この場合はバルブ16のみ
が弁手段を構成し、同様の効果を得る。
【0043】次に、本発明の第2の実施形態を図6によ
り説明する。第1の実施形態と同等の部材には同一の符
号を付す。図6は、本実施形態による熱伝達装置の全体
構造を表す配置図であり、熱伝達装置は、熱源としての
高温ガスが導かれる煙道20に配置され、高温ガスから
受熱する蒸発器1と、第1の液体8(例えば水)を収納
した第1の蓄熱タンク7と、この第1の蓄熱タンク7内
に設けられた第1の凝縮器2と、内部に蒸発性の液体
(例えば水、フロン等)が封入され蒸発器1と第1の凝
縮器2とを連結するためのパイプ4,5と、第1の蓄熱
タンク7外に設けられた空冷型の第3の凝縮器3と、こ
の第3の凝縮器3を冷却する冷却手段として設けられた
モータ駆動のファン15と、第3の凝縮器3へ蒸気を導
入する導入管路としての蒸気導入用パイプ85と、第3
の凝縮器3から凝縮液を導出する戻り管路としての液戻
り用パイプ86と、第1の液体8(例えば、温水等)の
温度を検出する検出手段としての温度センサ(例えば熱
電対・サーミスタ等)13と、これら温度センサ13の
検出結果に応じてファン15の動作を制御する冷却制御
手段としての調節器14と、第1の凝縮器2の外で第1
の液体8を加熱する加熱手段としてのヒータ50と、第
1の蓄熱タンク7に給水するための給水用パイプ11
と、この給水用パイプ11に設けられた給水用バルブ1
2と、第1の蓄熱タンク7から取水するための取水用パ
イプ9と、この取水用パイプ9に設けられた取水用バル
ブ10とを備えている。
【0044】パイプ4,5は蒸発器1と第1の凝縮器2
とを連結するループ管路を形成するためのものであり、
高温ガスからの熱を第1の凝縮器2に導き第1の液体8
を加熱するループ型熱サイホンの一部を構成している。
そのうちパイプ4は、第1の凝縮器2へ蒸気を導く蒸気
導入部を構成する蒸気導入用パイプであり、パイプ5
は、第1の凝縮器2から凝縮液を導出する液戻り部を構
成する液戻り用パイプとなっている。そして、蒸気導入
用パイプ85及び液戻り用パイプ86は、液戻り用パイ
プ5の途中に挿入されて液戻り部の一部を構成するよう
に接続されており、この結果、第3の凝縮器3が蒸発器
1に対して第1の凝縮器2と直列接続となっている。そ
してこれにより、高温ガスからの熱の少なくとも一部を
第3の凝縮器3へ導入可能となっている。
【0045】なお、第1の凝縮器2及び第3の凝縮器3
は、いずれも蒸発器1より上方位置となるように配置さ
れている。
【0046】次に上記構成における動作及び作用を以下
に説明する。まず最初は、調節器14は、ファン15を
駆動せず冷却を行わないようにしておく。これにより、
蒸発器1で生じた蒸発性液体の蒸気が第1の凝縮器2へ
導かれる。そして、ここで蒸気が凝縮して凝縮の潜熱を
放出・液化して第1の液体8を加熱し、これにより、第
1の蓄熱タンク7内に熱が蓄えられるとともに熱サイホ
ンの温度が適正に保たれる。第1の凝縮器2内にて凝縮
した液体は、パイプ5、蒸気導入用パイプ85、第3の
凝縮器3、及び液戻り用パイプ86をそのまま通った
後、蒸発器1内へ流入して前と同じサイクルをくり返
す。その後、時間の経過とともに第1の液体8の温度は
上昇していくが、第1の液体8が所定の温度(あらかじ
め設定)になったら、調節器14がファン15を駆動し
冷却を開始する。このとき蒸気はまず蒸発器1→蒸気導
入用パイプ4→第1の凝縮器2と流れるが、第1の凝縮
器2は既に比較的高温となっていることから蒸気は凝縮
することなくこれを通過し、さらに液戻り用パイプ5→
蒸気導入用パイプ85を介して、第1の凝縮器2より低
温の第3の凝縮器3へと流れる。これにより、第3の凝
縮器3で蒸発性の液体の蒸気が凝縮の潜熱を放出して液
化するので、第1の液体8が過度な高温となるのを防止
でき、したがってサイホン内の蒸発性液体の温度が過度
に上昇し蒸気圧が過度に高くなるのを防止できる。この
とき、第1の蓄熱タンク7に設けてある取水用バルブ1
0を例えば手動で開くことにより、取水用パイプ9を介
し適正な温度に温まった第1の液体8を取り出して利用
することができる。その後、給水用バルブ12を例えば
手動で開き、給水用パイプ11を介して低温の第1の液
体8を第1の蓄熱タンク7内に供給すればよい。
【0047】なお、以上の動作において、煙道20内の
排熱が変動し一時的に煙道20側の温度が低くなったと
しても、蒸発器1より第1の凝縮器2及び第3の凝縮器
3は上方部に位置しているため、熱サイホンは一方向性
となり、凝縮器2,3側から蒸発器1側へ熱は逆流する
ことはない。したがって蓄熱タンク7内に蓄熱された熱
は蒸発器1側へ放熱することはない。また、第3の凝縮
器3は第1の凝縮器2より低位置に配置してあるため、
第1の蓄熱タンク7内の液体8の保有する熱は第3の凝
縮器3側には移動しない。
【0048】以上説明したように、本実施形態の熱伝達
装置によれば、熱サイホン内の蒸発性液体の温度が過度
に上昇し蒸気圧が過度に高くなるのを防止できるので、
高蒸気圧による配管材料の劣化を防止することができ
る。また、ヒータ50を設けることにより、高温ガスか
らの熱が少なくあまり第1の液体8の温度が上がらなか
った場合にも、このヒータ50によって適宜第1の液体
8を補助的に加熱することにより、第1の蓄熱タンク7
から第1の液体8を取り出して利用するときに、液体を
利用しやすい温度に保つことができる。
【0049】なお、上記第2の実施形態においては、温
度センサ13は第1の蓄熱タンク7の下部に設けたが、
これに限られず、必要に応じて第1凝縮器2の上方部若
しくはその表面に設置してもよい。また、上記第2の実
施形態においては、ヒータ50を用いて補助的に追い炊
きを行ったがこれに限られず、バーナで発生させた熱や
あるいは別の排熱を熱源として追い炊きを行ってもよ
い。さらに、上記第2の実施形態においては、冷却手段
としてファン15を用いたが、これに限られない。すな
わち、例えば冷却用の空気取り入れ口に開度を制御可能
なシャッターを設け、このシャッターを介して取り入れ
た冷却空気で第3の凝縮器を自然空冷してもよい。要
は、冷却能力が制御可能であるような手段であれば足り
る。
【0050】また、上記第2の実施形態においては、第
3の凝縮器3を単純にパイプ5の途中に挿入するように
設けたが、これに限られず、この第3の凝縮器3の接続
方法に関しては他の変形もありうる。以下、このような
第1〜第5の変形例を図7〜図11により説明する。
【0051】(2−1)第1の変形例 図7は、第1の変形例による熱伝達装置の全体構造を表
す配置図である。図6と同等の部材には同一の符号を付
し、説明を省略する。図7において、図6と異なる点
は、第3の凝縮器3を第1の凝縮器2よりも上流側に接
続したことである。その他の構造は、図6とほぼ同様で
ある。
【0052】上記構成における主な動作は、まず蒸発器
1で生じた蒸発性液体の蒸気は第3の凝縮器2へ導かれ
るが、最初は調節器14がファン15を駆動せず、これ
により蒸気はここで凝縮せずにそのまま通過し、第1の
蓄熱タンク7内の比較的低温の第1の液体7と接してい
る第1の凝縮器2で凝縮して液化する。これによって第
1の蓄熱タンク7内に熱が蓄えられるとともに熱サイホ
ンの温度が適正に保たれる。その後、第1の液体8が所
定の温度になると調節器14がファン15を駆動する。
これにより、蒸気は、第3の凝縮器3で凝縮し、第1の
液体8が過度な高温となるのを防止する。なお、取水・
給水を含むその他の動作は、図6の場合とほぼ同様であ
る。本変形例によっても、図6と同様の効果を得る。
【0053】(2−2)第2の変形例 図8は、第2の変形例による熱伝達装置の全体構造を表
す配置図である。図6及び図7と同等の部材には同一の
符号を付し、説明を省略する。図8において、液戻り部
の一部を構成するように接続された蒸気導入用パイプ8
5と蒸気導入部を構成する蒸気導入用パイプ4とを連結
する短絡用パイプ74を設けたことと、さらにこの短絡
用パイプ74に短絡用バルブ73を設けたことと、ファ
ン15に代わりる冷却手段として、ポンプ(例えば電動
ポンプ)60の動力で水槽63内の水64をパイプ62
及び散水栓61を介し蒸発器3外面に散水することとが
図6と異なる。このとき、ポンプ60の動作が調節器1
4で制御される。その他の構造は、図6とほぼ同様であ
る。
【0054】上記構成における主な動作は、以下のよう
である。まず最初は、調節器14は、バルブ21,22
を開き状態にかつバルブ73を閉じ状態にし、ポンプ6
0を駆動せず冷却を行わないようにしておく。これによ
り、蒸発器1で生じた蒸発性液体の蒸気が第1の凝縮器
2へ導かれる。そして、ここで蒸気が凝縮して凝縮の潜
熱を放出・液化して第1の液体8を加熱し、これによ
り、第1の蓄熱タンク7内に熱が蓄えられるとともに熱
サイホンの温度が適正に保たれる。第1の凝縮器2内に
て凝縮した液体は、パイプ5、蒸気導入用パイプ85、
第3の凝縮器3、及び液戻り用パイプ86をそのまま通
った後、蒸発器1内へ流入して前と同じサイクルをくり
返す。その後、第1の液体8が所定の温度になったら、
調節器14がバルブ21,22を閉じ状態にかつバルブ
73を開き状態にし、さらにポンプ60を駆動し散水に
よる冷却を開始する。これにより、すべての蒸気が蒸気
導入用パイプ4→短絡用パイプ74→蒸気導入用パイプ
85を介して第3の凝縮器3へと流れ、蒸発性の液体の
蒸気が凝縮の潜熱を放出して液化する。したがって、第
1の液体8が過度な高温となるのを防止でき、サイホン
内の蒸発性液体の温度が過度に上昇し蒸気圧が過度に高
くなるのを防止できる。取水・給水を含むその他の動作
は、第1の変形例とほぼ同様である。
【0055】本変形例によっても、第1の変形例と同様
の効果を得る。
【0056】なお、上記第2の変形例において、バルブ
21,22は必ずしも必要でなく、バルブ73のみとし
てもよい。この場合、最初にバルブ73を閉じて第1の
蓄熱タンク7内を加熱した後、第1の液体8が所定の温
度になったらバルブ73を開放する。こうすると、蒸気
は第1の凝縮器2及び第3の凝縮器3の両方へ導かれ得
るが、既に第1の凝縮器2は比較的高温となっているこ
とから蒸気は主として第3の凝縮器3へと導かれる。そ
の後再びバルブ16を閉じることで、同様の操作を繰り
返すことができる。
【0057】また、上記第2の変形例における短絡用パ
イプ74及びバルブ73を、図6に示した第1の実施形
態に適用してもよい。すなわち、短絡用パイプ74の一
端を蒸気導入用パイプ4の途中に接続するとともに、他
端を蒸気導入用パイプ85に接続する。これによって
も、上記第2の変形例と同様の効果を得る。
【0058】さらに、上記第2の変形例においては、冷
却を散水栓61からのミスト冷却により行ったが、これ
に限られず、流下液膜流を利用した冷却方式でもよい。
この場合も、同様の効果を得る。
【0059】(2−3)第3の変形例 図9は、第3の変形例による熱伝達装置の全体構造を表
す配置図である。図6〜図8と同等の部材には同一の符
号を付し、説明を省略する。図9において、図6と異な
る点は、蒸気導入用パイプ85及び液戻り用パイプ86
が、第3の凝縮器3が蒸発器1に対して第1の凝縮器2
と並列接続となるように、蒸気導入用パイプ4及び液戻
り用パイプ5にそれぞれ接続されていることと、蒸気導
入用パイプ85に分岐用のバルブ23を設けたことであ
る。その他の構造は、図6とほぼ同様である。
【0060】上記構成における主な動作は、以下のよう
である。最初に、調節器14が、ファン15を駆動する
ことなくかつバルブ23を閉じることにより、蒸発器1
で生じた蒸発性液体の蒸気が第1の凝縮器2のみへ導か
れ、第1の蓄熱タンク7内に熱が蓄えられるとともに熱
サイホンの温度が適正に保たれる。その後、第1の液体
8が所定の温度になると調節器14がファン15を駆動
するとともにバルブ23を開く。これにより、蒸気は、
第1の凝縮器2及び第3の凝縮器3の両方へ導かれ得る
が、既に第1の凝縮器2は比較的高温となっていること
から蒸気は主として第3の凝縮器3へと導かれる。これ
により、蒸気は、第3の凝縮器3で凝縮し、第1の液体
8が過度な高温となるのを防止する。なお、取水・給水
を含むその他の動作は、図6の場合とほぼ同様である。
本変形例によっても、図6と同様の効果を得る。
【0061】なお、上記第3の変形例においては、ファ
ン15を調節器14で制御したが、これに限られない。
すなわち、ファン15は常に駆動して冷却状態にしてお
いてもよい。この場合でも、調節器14でバルブ23を
開くことで蒸気の冷却を開始し、バルブ23を閉じるこ
とで蒸気の冷却を中止することができる。さらにこの場
合、第3の凝縮器自体を冷却風が通るダクト等の中に配
置し、ファン15を省略してもよい。これらの場合も、
同様の効果を得る。
【0062】(2−4)第4の変形例 図10は、第4の変形例による熱伝達装置の全体構造を
表す配置図である。図1〜図9と同等の部材には同一の
符号を付し、説明を省略する。図10において、この熱
伝達装置は、先に第1の実施形態の第1の変形例で説明
した図2の構造に、ファン15で空冷される第3の凝縮
器3を追加したものである。すなわち、第1の凝縮器2
へ蒸気を導入する蒸気導入用パイプ4に、第3の凝縮器
3へ蒸気を導入する蒸気導入用パイプ85を接続し、第
1の凝縮器2から凝縮液を導出する液戻り用パイプ5
に、第3の凝縮器から凝縮液を導出する液戻り用パイプ
86を接続し、蒸気導入用パイプ85及び液戻り用パイ
プ86に、調節器14で開閉動作を制御されるバルブ2
3及び24をそれぞれ設けている。その他の構造は、図
2とほぼ同様である。
【0063】上記構成における基本的な動作及び効果は
図2とほぼ同様であるが、これに加え、熱源から大量に
熱が放出され第1の蓄熱タンク7内の第1の液体8及び
第2の蓄熱タンク77内の第2の液体78のいづれもが
温度上昇してしまったときに、バルブ23,24を開く
とともにファン15を駆動することにより、熱サイホン
内の蒸発性液体の温度が過度に上昇し蒸気圧が過度に高
くなるのをさらに確実に防止できる。したがって、高蒸
気圧による配管材料の劣化をさらに確実に防止すること
ができる。
【0064】(2−5)第5の変形例 図11は、第5の変形例による熱伝達装置の全体構造を
表す配置図である。図1〜図10と同等の部材には同一
の符号を付し、説明を省略する。図11において、図1
0と異なる点は、冷却手段としてファン15を設ける代
わりに、第3の凝縮器3自体を、冷却空気等が流される
風路69に設けるものである。その他の構造は、第4の
変形例とほぼ同様である。また上記構成における動作も
第4の変形例とほぼ同様であるので、説明を省略する。
【0065】本実施形態によっても、第4の変形例と同
様の効果を得る。またこれに加え、風路69内で第3の
凝縮器3によって昇温された気流を、例えば室内に導入
して暖房等に有効に利用することができる。
【0066】次に、本発明の第3の実施形態を図12に
より説明する。第1及び第2の実施形態と同等の部材に
は同一の符号を付す。
【0067】図12は、本実施形態による熱伝達装置の
全体構造を表す配置図である。この図12において、熱
伝達装置は、熱源としての高温ガスが導かれる煙道20
に配置され、高温ガスから受熱する蒸発器1と、第1の
液体35(例えば水)が導かれる水路68内に設けられ
た第1の凝縮器2と、内部に蒸発性の液体(例えば水、
フロン等)を通じ蒸発器1と第1の凝縮器2とを連結す
るパイプ4,5と、パイプ5に設けられパイプ4,5内
に蒸発性液体を循環させるためのポンプ30と、これら
のパイプ4,5にそれぞれ設けられたバルブ21,22
と、例えば冷却風等が導かれる風路69内に設けられた
第3の凝縮器3と、この第3の凝縮器3へ蒸気を導入す
る導入管路としての蒸気導入用パイプ85と、第3の凝
縮器3から凝縮液を導出する戻り管路としての液戻り用
パイプ86と、パイプ85,86にそれぞれ設けられた
バルブ23,24と、第1の液体35を貯留する水槽3
4と、この水槽34から第1の液体35を吸い込んでパ
イプ32,33及び水路68中を循環させるポンプ31
と、パイプ32内の第1の液体35の温度を検出する検
出手段としての温度センサ(例えば熱電対・サーミスタ
等)13と、この温度センサ13の検出結果に応じてバ
ルブ23,24,21,22の開閉動作を制御するバル
ブ制御手段としての調節器14と、水槽34内で第1の
液体35を加熱する加熱手段としてのヒータ50と、水
槽34への給水・取水用の給水用パイプ及び取水用パイ
プ(共に図示せず)及びこの給水用・取水用パイプに設
けられた給水用バルブ及び取水用バルブ(同)とを備え
ている。
【0068】パイプ4,5は蒸発器1と第1の凝縮器2
とを連結するループ管路を形成している。これらのうち
パイプ4は、第1の凝縮器2へ蒸気を導く蒸気導入部を
構成する蒸気導入用パイプであり、パイプ5は、第1の
凝縮器2から凝縮液を導出する液戻り部を構成する液戻
り用パイプとなっている。蒸気導入用パイプ85及び液
戻り用パイプ86は、蒸気導入用パイプ4及び液戻り用
パイプ5にそれぞれ接続されており、この結果、第3の
凝縮器3は蒸発器1に対して第1の凝縮器2と並列接続
となっている。そして、高温ガスからの熱の少なくとも
一部を第2の凝縮器72へ導入可能となっている。バル
ブ21,22,23,24はいずれも電磁弁であり、調
節器14の制御信号により開閉動作を制御される。第1
の凝縮器2及び第2の凝縮器72は、いずれも蒸発器1
より上方に位置するように配置されている。なお、冷却
風等が導かれる風路69は、第3の凝縮器3を冷却する
冷却手段を構成する。
【0069】次に上記構成における動作及び作用を以下
に説明する。
【0070】まず最初には、調節器14が、バルブ2
1,22を開くとともにバルブ23,24を閉じる。こ
れにより、煙道20内の排熱により蒸発器1で生じた蒸
発性液体の蒸気がポンプ30によって第1の凝縮器2へ
導かれる。そして、ここで蒸気が凝縮して凝縮の潜熱を
放出して液化する。一方このとき、ポンプ31が駆動さ
れて水槽34→パイプ32→水路68→パイプ33→水
槽34の経路で第1の液体35が流されていることか
ら、第1の液体35に熱が伝達され、これを介して水槽
34内に熱が蓄えられるとともにループ配管4,5内の
温度が適正に保たれる。第1の凝縮器2内にて凝縮した
液体はパイプ5を通った後、蒸発器1内へ流入して前と
同じサイクルを繰り返す。
【0071】その後、時間の経過とともに第1の液体3
5の温度は上昇していくが、温度センサ13で第1の液
体35が所定の温度(あらかじめ設定)になったことが
検出されたら、調節器14がバルブ23,24を開くと
ともにバルブ21,22を閉じる。これにより、蒸発性
の液体の蒸気が蒸気導入用パイプ85→第3の凝縮器3
へと流れて、第3の凝縮器内で凝縮の潜熱を放出して液
化し、風路69内に流れてくる気流を加熱する。これに
より、水槽34内の第1の液体35が過度な高温となる
のを防止できるので、ループ管路4,5内の蒸発性液体
の温度が過度に上昇し蒸気圧が過度に高くなるのを防止
できる。その後、所定の時間が経過したら、再び調節器
14がバルブ21,22を開くとともにバルブ23,2
4を閉じ、第1の液体8を再び加熱する。なお、水槽3
4に設けてある取水用バルブを例えば手動で開くことに
より、取水用パイプを介し適正な温度に温まった第1の
液体35を取り出して利用することができる。その後、
給水用バルブを例えば手動で開き、給水用パイプを介し
て低温の第1の液体35を水槽34内に供給しておけば
よい。
【0072】本実施形態の熱伝達装置によれば、閉ルー
プ管路4,5内の蒸発性液体の温度が過度に上昇し蒸気
圧が過度に高くなるのを防止できるので、高蒸気圧によ
る配管材料の劣化を防止することができる。またこれに
加え、パイプ32→流路68→パイプ33内にポンプ3
1で第1の液体35を循環させることにより、凝縮器2
を強制対流により効率よく冷却できるので、凝縮器2を
小型化できる。さらに水槽34として既存の水槽を用い
れば、既存施設の有効活用を図ることができる。また、
ポンプ30で閉ループ管路4,5内に蒸発性液体を循環
させることにより、仮にスペース上の制約で凝縮器2,
3が蒸発器1より下方に位置する場合であっても蒸発性
液体を強制循環させることができるので、凝縮器2,3
と蒸発器1との位置関係における制約が少なくなり、設
計の自由度が増大する。
【0073】なお、上記第3の実施形態において、バル
ブ24,21,22は必ずしも必要でなく、バルブ23
のみとしてもよい。この場合、最初にバルブ23を閉じ
て水路68内を加熱した後、第1の液体35が所定の温
度になったらバルブ23を開放する。こうすると、蒸気
は第1の凝縮器2及び第3の凝縮器3の両方へ導かれ得
るが、既に第1の凝縮器2は比較的高温となっているこ
とから蒸気は主として第3の凝縮器3へと導かれ、風路
69内を加熱する。その後再びバルブ16を閉じること
で、同様の操作を繰り返すことができる。また、上記第
3の実施形態の構成において、図11に示した第5の変
形例同様、バルブをそれぞれ備えたパイプ75,76を
パイプ4,5から分岐して設け、第2の凝縮器72へ蒸
気を導き、そして、この第2の凝縮器72を別個に設け
た水槽の液体によって冷却するようにしてもよい。さら
に、上記第3の実施形態では、第3の凝縮器3は蒸発器
1に対して第1の凝縮器2と並列接続となっていたが、
これに限られず、図6〜図8に示した第2の実施形態及
びその変形例のように直列接続としてもよい。
【0074】次に、本発明の第4の実施形態を図13及
び図14により説明する。本実施形態による熱伝達装置
の全体構造を表す配置図を図13に示す。この図13に
おいて、本実施形態による熱伝達装置は、熱源としての
高温流体(例えば高温ガス)が導かれる流路(例えば煙
道)120内に設けられ高温ガスから受熱する蒸発器1
01と、流路120のうち蒸発器101の配置位置の上
流側から分岐する分岐流路121と、その分岐点に設け
られ、上流側から流れてきた高温流体を蒸発器101側
に流すか分岐流路121側に流すかを切り替える流路切
り替え手段(例えばダンパー)140と、流路120外
の他の流路122内に設けられ流路122を流れる流体
(例えば空気)を加熱する第1の凝縮器102と、内部
に蒸発性の液体(例えば水、フロン等)が封入され蒸発
器101と第1の凝縮器102とを連結するパイプ10
4,105と、流路122内の流体の温度を検出する検
出手段としての温度センサ(例えば熱電対・サーミスタ
等)113と、この温度センサ113の検出結果に応じ
てダンバー140を駆動するモータ141(後述)の動
作を制御する調節器114とを有している。
【0075】ダンバー140近傍の詳細構造を表す斜視
図を図14に示す。この図14において、モータ141
(例えばサーボモータ)のモータ軸の回転力が、モータ
軸に固定された主歯車142から従属歯車143を介し
てダンパー140の回転軸140Aに伝達され、これに
よりダンパー140の開き位置(開度)を変更するよう
になっている。
【0076】上記構成において、まず蒸発器101側に
ダンパー140を切り替えると、高温流体からの熱によ
り蒸発器101で生じた蒸気が第1の凝縮器102へ導
かれ、ここで蒸気が凝縮して液化し、第1の凝縮器10
2まわりの流体を加熱する。ここで、第1の凝縮器10
2まわりの流体が所定の温度になったら、調節器114
がダンパー140を分岐流路121側に切り替える。こ
れにより、蒸気が分岐流路側121に導かれ、蒸発器1
01側へは導かれなくなるので、凝縮器102まわりの
流体が過度な高温となるのを防止できる。したがって、
ループ管路104,105内の蒸発性液体の温度が過度
に上昇し蒸気圧が過度に高くなるのを防止できるので、
高蒸気圧による配管材料の劣化を防止することができ
る。
【0077】なお、以上説明した第1、第2、及び第4
の実施形態においては、ループ管路内に蒸発性の液体を
封入したが、これに限られず、別途ポンプを設けてルー
プ管路内を循環させてもよい。この場合も、同様の効果
を得る。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、蒸発性液体を用いた熱
サイクルを介し熱輸送を行う熱伝達装置において、高蒸
気圧による配管材料の劣化を防止する構成を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による熱伝達装置の全
体構造を表す配置図である。
【図2】図1の第1の変形例による熱伝達装置の全体構
造を表す配置図である。
【図3】図1の第2の変形例による熱伝達装置の全体構
造を表す配置図である。
【図4】図1の第3の変形例による熱伝達装置の全体構
造を表す配置図である。
【図5】図1の第4の変形例による熱伝達装置の全体構
造を表す配置図である。
【図6】本発明の第2の実施形態による熱伝達装置の全
体構造を表す配置図である。
【図7】図6の第1の変形例による熱伝達装置の全体構
造を表す配置図である。
【図8】図6の第2の変形例による熱伝達装置の全体構
造を表す配置図である。
【図9】図6の第3の変形例による熱伝達装置の全体構
造を表す配置図である。
【図10】図6の第4の変形例による熱伝達装置の全体
構造を表す配置図である。
【図11】図6の第5の変形例による熱伝達装置の全体
構造を表す配置図である。
【図12】本発明の第3の実施形態による熱伝達装置の
全体構造を表す配置図である。
【図13】本発明の第4の実施形態による熱伝達装置の
全体構造を表す配置図である。
【図14】ダンバー近傍の詳細構造を表す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 蒸発器 2 第1の凝縮器 3 第3の凝縮器 4 蒸気導入用パイプ(ループ管路、蒸気導入
部) 5 液戻り用パイプ(ループ管路、液戻り部) 7 第1の蓄熱タンク 8 第1の液体 13 温度センサ(検出手段) 14 調節器(バルブ制御手段、冷却制御手段) 15 ファン(冷却手段) 16 バルブ(分岐用バルブ、弁手段) 17 バルブ(直通用バルブ、弁手段) 21 バルブ(弁手段) 22 バルブ(弁手段) 23 バルブ(分岐用バルブ) 31 ポンプ 32 パイプ(第1の液体が流される流路) 33 パイプ(第1の液体が流される流路) 50 ヒータ(加熱手段) 60 ポンプ(冷却手段) 61 散水栓(冷却手段) 62 パイプ(冷却手段) 63 水槽(冷却手段) 64 水(冷却手段) 68 水路(第1の液体が流される流路) 69 風路(冷却手段) 72 第2の凝縮器 73 バルブ(短絡用バルブ) 75 蒸気導入用パイプ(導入管路) 76 液戻り用パイプ(戻り管路) 77 第2の蓄熱タンク 78 第2の液体 83 温度センサ(検出手段) 85 蒸気導入用パイプ(導入管路) 86 液戻り用パイプ(戻り管路) 87 バルブ(弁手段) 90 ヒータ(加熱手段) 91 バルブ(弁手段) 101 蒸発器 102 第1の凝縮器 104 パイプ(ループ管路) 105 パイプ(ループ管路) 120 流路 121 分岐流路 140 ダンパー(流路切り替え手段)

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱源から受熱する蒸発器と、第1の液体を
    収納した第1の蓄熱タンクと、この第1の蓄熱タンク内
    に設けられた第1の凝縮器と、内部に蒸発性の液体を通
    じ前記蒸発器と前記第1の凝縮器とを閉ループを構成す
    るように連結するループ管路とを有し、前記熱源からの
    熱を前記第1の凝縮器に導き前記第1の液体を加熱する
    熱伝達装置において、 第2の液体を収納した第2の蓄熱タンク内に第2の凝縮
    器を設け、 前記第2の凝縮器へ蒸気を導入する導入管路及び該第2
    の凝縮器から凝縮液を導出する戻り管路を前記ループ管
    路に接続して、前記熱源からの熱の少なくとも一部を前
    記第2の凝縮器へ導入可能とし、 前記熱源からの熱で第1及び第2の液体のうちいずれを
    加熱するかを選択可能とする弁手段を設けたことを特徴
    とする熱伝達装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の熱伝達装置において、前記
    ループ管路は、前記第1の凝縮器へ蒸気を導く蒸気導入
    部と前記第1の凝縮器から凝縮液を導出する液戻り部と
    を備えており、前記導入管路は、前記蒸気導入部、前記
    液戻り部、及び前記第1の凝縮器のうちいずれか1つに
    接続され、前記戻り管路は、前記液戻り部に接続されて
    いることを特徴とする熱伝達装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の熱伝達装置において、前記
    導入管路は、前記液戻り部に接続されており、前記弁手
    段は、前記液戻り部のうち前記導入管路の接続点と前記
    戻り管路の接続点との間に設けられた直通用バルブと、
    前記導入管路の入口部分に設けられた分岐用バルブとを
    含むことを特徴とする熱伝達装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の熱伝達装置において、前記
    導入管路は前記蒸気導入部に接続されており、前記弁手
    段は、前記導入管路に設けられた分岐用バルブを含むこ
    とを特徴とする熱伝達装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の熱伝達装置において、前記
    導入管路は前記第1の凝縮器に接続されており、前記弁
    手段は、前記導入管路に設けられた分岐用バルブを含む
    ことを特徴とする熱伝達装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の熱伝達装置において、前記
    第1及び第2の液体のうち少なくとも一方の温度を検出
    する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じて前記
    弁手段の開閉動作を制御するバルブ制御手段とをさらに
    有することを特徴とする熱伝達装置。
  7. 【請求項7】熱源から受熱する蒸発器と、第1の液体を
    収納した第1の蓄熱タンクと、この第1の蓄熱タンク内
    に設けられた第1の凝縮器と、内部に蒸発性の液体を通
    じ前記蒸発器と前記第1の凝縮器とを閉ループを構成す
    るように連結するためのループ管路とを有し、前記熱源
    からの熱を前記第1の凝縮器に導き前記第1の液体を加
    熱する熱伝達装置において、 前記第1のタンク外に設けられた第3の凝縮器と、 この第3の凝縮器を冷却する冷却手段とを有し、 かつ、この第3の凝縮器へ蒸気を導入する導入管路及び
    該第3の凝縮器から凝縮液を導出する戻り管路を前記ル
    ープ管路に接続し、前記熱源からの熱の少なくとも一部
    を前記第3の凝縮器へ導入可能としたことを特徴とする
    熱伝達装置。
  8. 【請求項8】熱源から受熱する蒸発器と、第1の液体が
    流される流路中に設けられた第1の凝縮器と、内部に蒸
    発性の液体を通じ前記蒸発器と前記凝縮器とを閉ループ
    を構成するように連結するループ管路と、前記第1の液
    体を貯留する水槽と、前記水槽から該第1の液体を吸い
    込んで前記流路中を循環させるポンプとを有し、前記熱
    源からの熱を前記第1の凝縮器に導き前記第1の液体を
    加熱する熱伝達装置において、 前記流路外に設けられた第3の凝縮器と、 この第3の凝縮器を冷却する冷却手段とを有し、 かつ、この第3の凝縮器へ蒸気を導入する導入管路及び
    該第3の凝縮器から凝縮液を導出する戻り管路を前記ル
    ープ管路に接続し、前記熱源からの熱の少なくとも一部
    を前記第3の凝縮器へ導入可能としたことを特徴とする
    熱伝達装置。
  9. 【請求項9】請求項7又は8記載の熱伝達装置におい
    て、前記冷却手段を制御する冷却制御手段をさらに有
    し、かつ、前記導入管路及び前記戻り管路は、前記第3
    の凝縮器が前記蒸発器に対して前記第1の凝縮器と直列
    接続となるように、前記ループ管路に接続されているこ
    とを特徴とする熱伝達装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の熱伝達装置において、前
    記ループ管路は、前記第1の凝縮器へ蒸気を導く蒸気導
    入部と前記第1の凝縮器から凝縮液を導出する液戻り部
    を備えており、前記導入管路及び前記戻り管路は、前記
    液戻り部の一部を構成しており、かつ、前記蒸気導入部
    と前記導入管路とを連結する短絡管路と、この短絡管路
    上の短絡用バルブとをさらに設けたことを特徴とする熱
    伝達装置。
  11. 【請求項11】請求項9記載の熱伝達装置において、前
    記第3凝縮器は、前記第1凝縮器より下方に位置してい
    ることを特徴とする熱伝達装置。
  12. 【請求項12】請求項7又は8記載の熱伝達装置におい
    て、前記導入管路及び前記戻り管路は、前記第3の凝縮
    器が前記蒸発器に対して前記第1の凝縮器と並列接続と
    なるように、前記ループ管路に接続されており、かつ、
    前記導入管路上に分岐用バルブをさらに設けたことを特
    徴とする熱伝達装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載の熱伝達装置において、
    前記ループ管路は、前記第1の凝縮器へ蒸気を導く蒸気
    導入部と前記第1の凝縮器から凝縮液を導出する液戻り
    部とを備えており、前記導入管路は前記蒸気導入部に接
    続され、前記戻り管路は前記液戻り部に接続されている
    ことを特徴とする熱伝達装置。
  14. 【請求項14】請求項1、7及び8のいずれか1項記載
    の熱伝達装置において、前記第1及び第2の凝縮器の外
    で、前記第1の液体及び前記第2の液体のうち少なくと
    も第1の液体を加熱する加熱手段をさらに有することを
    特徴とする熱伝達装置。
  15. 【請求項15】高温流体の流路内に設けられた蒸発器
    と、該流路外に設けられた第1の凝縮器と、内部に蒸発
    性の液体を通じ前記蒸発器と前記第1の凝縮器とを閉ル
    ープを構成するように連結するループ管路とを有し、前
    記高温流体からの熱を前記第1の凝縮器へ導く熱伝達装
    置において、 前記流路のうち前記蒸発器の配置位置の上流側から分岐
    する分岐流路と、その分岐点に設けられ、上流側から流
    れてきた高温流体を前記蒸発器側に流すか前記分岐流路
    側に流すかを切り替える流路切り替え手段とを設けたこ
    とを特徴とする熱伝達装置。
  16. 【請求項16】請求項1、7、8、及び15のいずれか
    1項記載の熱伝達装置において、前記ループ管路は、前
    記蒸発性の液体を内部に封入しており、熱サイホンの一
    部を形成していることを特徴とする熱伝達装置。
  17. 【請求項17】請求項1、7、8、及び15のいずれか
    1項記載の熱伝達装置において、前記ループ管路内に前
    記蒸発性の液体を循環させるポンプをさらに有すること
    を特徴とする熱伝達装置。
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