JP2010002084A - ループ型ヒートパイプ、コンピュータ、および冷却装置 - Google Patents

ループ型ヒートパイプ、コンピュータ、および冷却装置 Download PDF

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Abstract

【課題】状況に応じた柔軟な熱輸送を実行するループ型ヒートパイプ、このようなループ型ヒートパイプを有し良好に動作するコンピュータおよび冷却装置を提供する。
【解決手段】発熱体からの熱を受け取って、液相の作動流体を蒸発させる蒸発部と、気相の作動流体の熱を放出させて該作動流体を凝縮させる複数の凝縮部と、上記蒸発部と、上記複数の凝縮部それぞれとの間で、受熱により気化し放熱により液化する作動流体を循環させる複数の循環路と、上記複数の循環路それぞれに対応して設けられ、対応する循環路を開閉する複数のバルブと、上記複数のバルブそれぞれの開閉を制御するバルブ制御部とを備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、作動流体の相変化を利用して熱輸送を行うループ型ヒートパイプと、CPUが搭載されて情報処理を実行するコンピュータ、および、被冷却体の冷却を行う冷却装置に関する。
今日の社会では、工業技術の進歩に伴い多種多様な電子装置が開発されており、複雑な構成を有する電子装置も数多く存在している。特に近年では、情報化社会の進展とともに、コンピュータをはじめ情報処理を行う電子装置に関する技術が急速に発展しており、複雑な構成を有する高性能の電子装置が次々と開発されている。
電子装置では、電子装置内部に複雑な電子回路が備えられていることが一般的であり、電子装置として動作する際には、こうした電子回路が発熱することが多い。電子回路が発熱すると、その熱により、その電子回路やその周囲にある他の電子部品に不具合が生じることがあるため、発生した熱を電子回路から他の場所に逃がすための熱輸送の機構が必要になることが少なくない。
熱輸送の機構としては、従来から、ヒートパイプと呼ばれる熱輸送デバイスが知られている。ヒートパイプは、パイプなどの容器の内部に作動流体が封入された構成を備えており、ヒートパイプでは、熱を吸収した作動流体がヒートパイプ内を移動することにより熱の輸送が行われる。具体的には、液相の作動流体が所定の発熱源からの熱を吸収して気化し、その気化した作動流体が移動して所定の熱吸収体に熱を放出することで液化し、その液化した作動流体が移動して再び発熱源近くにまで戻ってくるというサイクルにより、熱の輸送が繰り返し行われる。ヒートパイプの分野では、液相の作動流体が発熱源からの熱を吸収して気化する箇所は蒸発部と呼ばれ、気化した作動流体が所定の熱吸収体に熱を放出して液化する箇所は凝縮部と呼ばれることが多い。ここで、気相の作動流体が蒸発部から凝縮部まで移動する移動路と、液相の作動流体が凝縮部から蒸発部まで移動する移動路とが、作動流体の移動方向に沿って互いに接触して設けられているヒートパイプでは、これら2つの移動路間で熱の移動が起こって蒸発部から凝縮部まで輸送される熱量が低減するため、ヒートパイプの分野では、これら2つの移動路間で熱の移動が起こらないように、蒸発部から凝縮部を経由して再び蒸発部に戻る作動流体の移動路がループ状に形成されているループ型ヒートパイプが採用されることが多い(例えば、特許文献1〜特許文献5参照)。ここで、従来のループ型ヒートパイプについて、具体例を用いて詳しく説明する。
図1は、従来のループ型ヒートパイプ1000の構成を表した模式構成図である。
図1に示す従来のループ型ヒートパイプ1000は、液相の作動流体10が発熱源(不図示)からの熱を吸収して気化する蒸発部1001を備えている。さらに、従来のループ型ヒートパイプ1000には、蒸発部1001から出て蒸発部1001に戻る作動流体10の移動経路を構成するループ状の移動管1002が備えられている。図1に示す従来のループ型ヒートパイプ1000では、蒸発部1001で液相の作動流体10が気化し、気化した作動流体10は、移動管1002中を図の上向き矢印方向に移動して、点線で示す凝縮部1005(移動管1002の一部)において、移動管1002の壁面を介して熱吸収体(不図示)に熱を放出して液化する。液化した作動流体10は、移動管1002中を図の下向き矢印方向に移動して、再び蒸発部1001に戻る。蒸発部1001の内部には、複数の羽根状の突起物を有するフィン1004が蒸発部1001の内壁に沿って設けられており、さらに、多孔質の材料からなるウィック1003が、フィン1004の羽根状の突起物の間に嵌合する様態でフィン1004と接触している。蒸発部1001に戻ってきた液相の作動流体10は、ウィック1003内部に浸透し、フィン1004に接近する。ここで、フィン1004は、上記の発熱体の熱を受けて温度が上昇しており、このフィン1004の熱が、フィン1004と接触するウィック1003にも伝導し、ウィック1003内部を浸透してフィン1004に接近してくる液相の作動流体10が加熱されて気化する。このように気化した作動流体10は、再び上述した過程を踏んで熱の輸送に用いられる。図1の従来のループ型ヒートパイプ1000では、このようなサイクルが何度も繰り返されることで、熱の輸送が継続して実行される。
特開平06−257969号公報 特開平06−50679号公報 特開平06−82182号公報 特開2002−181470号公報 特開2006−125783号公報
図1のループ型ヒートパイプ1000の方式で熱の輸送を行うループ型ヒートパイプでは、気相の作動流体10の移動路と、液相の作動流体10の移動路とが互いに接触することがないので、蒸発部から凝縮部まで大量の熱量を輸送することが可能となっている。
ここで、電子機器の中には、発熱体の熱を吸収する熱吸収体の熱吸収能力に限界があるものが少なくなく、熱吸収体の熱吸収能力が限界に達した状況では別の熱吸収体に熱を吸収させることが必要となることがある。さらには、発熱体の発熱量が電子機器の動作状況によって変化する電子機器もあり、このような電子機器では、大量の発熱量が発生する場合などに、熱の吸収先を、熱吸収能力の高い別の熱吸収体に変えることが望ましい状況も起こり得る。
図1で説明したような従来の熱輸送方式では、熱吸収体や発熱体の状況とは無関係に、発熱体の熱が熱吸収体の場所まで一律に輸送されるものであるため、熱吸収体や発熱体の状況によっては、熱吸収体で熱が充分に吸収されずに発熱体の温度が上昇し耐熱温度を超過するといった事態も生じ得る。このように、従来の熱輸送方式では、柔軟性に欠ける面が否定できない。
上記事情に鑑み、状況に応じた柔軟な熱輸送を実行するループ型ヒートパイプ、このようなループ型ヒートパイプを有し良好に動作するコンピュータおよび冷却装置を提供する。
上記目的を達成するループ型ヒートパイプの基本形態は、
発熱体からの熱を受け取って、液相の作動流体を蒸発させる蒸発部と、
気相の作動流体の熱を放出させて該作動流体を凝縮させる複数の凝縮部と、
上記蒸発部と、上記複数の凝縮部それぞれとの間で、受熱により気化し放熱により液化する作動流体を循環させる複数の循環路と、
上記複数の循環路それぞれに対応して設けられ、対応する循環路を開閉する複数のバルブと、
上記複数のバルブそれぞれの開閉を制御するバルブ制御部とを備えている。
この基本形態によれば、複数の循環路を備えてこれら複数の循環路の開閉の制御を行うことで、状況に応じて熱の輸送先を変更することができる。このため、この基本形態では、状況に応じた柔軟な熱輸送が可能となる。
ここで、上記の基本形態においては、複数の循環路の開閉の制御は、上記蒸発部および上記複数の凝縮部それぞれの温度の測定結果や、発熱体の発熱量の検出結果に応じて行われるものであってもよく、また、時間の経過に応じて制御の切り換えが行われるものであってもよい。なお、ここでいう「発熱体の発熱量」は、所定の発熱量の基準時から発熱量の検出時までに発生した発熱量であってもよく、あるいは、単位時間あたりの発熱量(例えば消費電力)であってもよい。また、発熱体の発熱量の検出は、発熱体の温度変化に基づいて行われるものでもよく、あるいは、発熱体の消費電力に基づいて行われるものであってもよい。
上記目的を達成するコンピュータの基本形態は、
CPUが搭載されて情報処理を実行するコンピュータにおいて、
上記CPUからの熱を受け取って、液相の作動流体を蒸発させる蒸発部と、
気相の作動流体の熱を放出させて該作動流体を凝縮させる複数の凝縮部と、
上記蒸発部と、上記複数の凝縮部それぞれとの間で、受熱により気化し放熱により液化する作動流体を循環させる複数の循環路と、
上記複数の循環路それぞれに対応して設けられ、対応する循環路を開閉する複数のバルブと、
上記複数のバルブそれぞれの開閉を制御するバルブ制御部とを備えたループ型ヒートパイプが内蔵されているものである。
この基本形態では、上述したループ型ヒートパイプを備えることで、CPUで発生した熱の輸送先を状況に応じて変更することができる。このため、状況に応じて柔軟な熱輸送が可能となり、良好に動作するコンピュータが実現する。
また、上記の基本形態において、「当該コンピュータは、上記CPUが搭載された本体ユニットと、画像を表示する表示画面を備えた表示ユニットとが開閉自在にヒンジ結合されたコンピュータであって、上記複数の凝縮部のうちの第1の凝縮部は、上記表示ユニットに設けられたものであり、上記複数の凝縮部のうちの第2の凝縮部を空冷するファンと、上記ファンの回転を制御するファン制御部と、上記ループ型ヒートパイプによる、上記CPUの冷却能力の切り替えを指示する能力切替指示部とを備え、上記バルブ制御部は、上記能力切替指示部からの指示に応じて上記第1の凝縮部を経由する第1の循環路のバルブを開放するとともに上記第2の凝縮部を経由する第2の循環路のバルブを閉鎖する第1のモードと、上記能力切替指示部からの指示に応じて上記第1の循環路のバルブを閉鎖するとともに上記第2の循環路のバルブを開放する第2のモードとを有し、上記ファン制御部は、上記ファンを、上記第1のモードで停止させるとともに上記第2のモードで回転させるものである」という応用形態は好適である。
一般に、ファンによる冷却方式は、冷却効率が高いという利点があるものの、ファンの回転に伴い騒音が発生するという欠点が存在する。上記の応用形態によれば、ファンによる冷却が行われる第2のモードが、ファンによる冷却が行われない第1のモードに、能力切替指示部の指示に応じて切り替えられることで、不必要にファンによる騒音が発生することが抑制されてユーザの使用感が高くなる。さらには、不必要にファンを回転させないことで省電力化も実現している。
上記目的を達成する冷却装置の基本形態は、
所定の冷媒を用いた吸着冷凍サイクルにより被冷却体の冷却を行う冷却装置において、
発熱体からの熱を受け取って、液相の作動流体を蒸発させる蒸発部と、気相の作動流体の熱を放出させて該作動流体を凝縮させる複数の凝縮部と、上記蒸発部と、上記複数の凝縮部それぞれとの間で、受熱により気化し放熱により液化する作動流体を循環させる複数の循環路と、上記複数の循環路それぞれに対応して設けられ、対応する循環路を開閉する複数のバルブと、上記複数のバルブそれぞれの開閉を制御するバルブ制御部とを備えたループ型ヒートパイプ;
液相の冷媒を気化させる冷媒蒸発部;
気相の冷媒の熱を放出させて該冷媒を凝縮させる冷媒凝縮部;
上記冷媒凝縮部で凝縮した冷媒を上記冷媒蒸発部に運ぶ冷媒運搬部;
冷媒蒸発部で液相の上記冷媒が気化する際に該冷媒が気化熱を吸収することを利用して冷熱を生成し、その生成した冷熱を上記被冷却体に供給する冷熱供給部;
上記ループ型ヒートパイプの上記複数の凝縮部それぞれに対応して設けられ、対応する凝縮部を収容するとともに、該凝縮部からの熱の供給時に気相の上記冷媒を分離し該凝縮部からの熱の供給停止時に気相の上記冷媒を吸着させる吸着部材を収容した複数の収容部と、
上記複数の収容部それぞれに対応して設けられ、冷媒蒸発部で気化した冷媒を、対応する凝縮部を経由して上記冷媒凝縮部まで移動させる複数の冷媒移動路;
上記複数の冷媒移動路それぞれに対応して設けられ、上記冷媒蒸発部から、その対応する冷媒移動路上の凝縮部までの冷媒移動路を開閉する複数の第1冷媒用バルブ;
上記複数の冷媒移動路それぞれに対応して設けられ、その対応する冷媒移動路上の凝縮部から上記冷媒凝縮部までの冷媒移動路を開閉する複数の第2冷媒用バルブ;および
上記複数の凝縮部のうち作動流体の凝縮が行われた凝縮部については該凝縮部と対応する第1冷媒用バルブを閉鎖して該凝縮部と対応する第2冷媒用バルブを開放し、上記複数の凝縮部のうち作動流体の凝縮が行われなかった凝縮部については該凝縮部と対応する第1冷媒用バルブを開放して該凝縮部と対応する第2冷媒用バルブを閉鎖する冷媒用バルブ開閉部;
を備えている。
この基本形態では、上述したループ型ヒートパイプを備えることで、冷却対象の熱の輸送先を状況に応じて変更することができる。このため、状況に応じて柔軟な熱輸送が可能となり、良好に動作する冷却装置が実現する。
ここで、上記の冷却装置の基本形態においては、「上記収容部に収容された吸着部材に吸着した冷媒の量を検出する吸着量検出部を備え、上記バルブ制御部は、上記複数のバルブそれぞれの開閉を、上記吸着量検出部により検出された吸着量に応じて制御するもの」であってもよい。
上記目的を達成する冷却システムの基本形態は、
CPUが搭載されて情報処理を実行するコンピュータと、所定の冷媒を用いた吸着冷凍サイクルにより該コンピュータの周囲環境を冷却する冷却装置とを有する冷却システムにおいて、
上記冷却装置が、
上記CPUからの熱を受け取って、液相の作動流体を蒸発させる蒸発部と、気相の作動流体の熱を放出させて該作動流体を凝縮させる複数の凝縮部と、上記蒸発部と、上記複数の凝縮部それぞれとの間で、受熱により気化し放熱により液化する作動流体を循環させる複数の循環路と、上記複数の循環路それぞれに対応して設けられ、対応する循環路を開閉する複数のバルブと、上記複数のバルブそれぞれの開閉を制御するバルブ制御部とを備えたループ型ヒートパイプ;
液相の冷媒を気化させる冷媒蒸発部;
気相の冷媒の熱を放出させて該冷媒を凝縮させる冷媒凝縮部;
上記冷媒凝縮部で凝縮した冷媒を上記冷媒蒸発部に運ぶ冷媒運搬部;
冷媒蒸発部で液相の上記冷媒が気化する際に該冷媒が気化熱を吸収することを利用して冷熱を生成し、その生成した冷熱を上記被冷却体に供給する冷熱供給部;
上記ループ型ヒートパイプの上記複数の凝縮部それぞれに対応して設けられ、対応する凝縮部を収容するとともに、該凝縮部からの熱の供給時に気相の上記冷媒を分離し該凝縮部からの熱の供給停止時に気相の上記冷媒を吸着させる吸着部材を収容した複数の収容部と、
上記複数の収容部それぞれに対応して設けられ、冷媒蒸発部で気化した冷媒を、対応する凝縮部を経由して上記冷媒凝縮部まで移動させる複数の冷媒移動路;
上記複数の冷媒移動路それぞれに対応して設けられ、上記冷媒蒸発部から、その対応する冷媒移動路上の凝縮部までの冷媒移動路を開閉する複数の第1冷媒用バルブ;
上記複数の冷媒移動路それぞれに対応して設けられ、その対応する冷媒移動路上の凝縮部から上記冷媒凝縮部までの冷媒移動路を開閉する複数の第2冷媒用バルブ;および
上記複数の凝縮部のうち作動流体の凝縮が行われた凝縮部については該凝縮部と対応する第1冷媒用バルブを閉鎖して該凝縮部と対応する第2冷媒用バルブを開放し、上記複数の凝縮部のうち作動流体の凝縮が行われなかった凝縮部については該凝縮部と対応する第1冷媒用バルブを開放して該凝縮部と対応する第2冷媒用バルブを閉鎖する冷媒用バルブ開閉部;
を備えている。
この基本形態では、上述した冷却装置を備えることで、状況に応じて柔軟な熱輸送が可能となり、良好に動作する冷却システムが実現する。
以上説明したように、ループ型ヒートパイプ、コンピュータ、および冷却装置の各基本形態によれば、状況に応じた柔軟な熱輸送が実行されて、良好な動作が可能となる。
基本形態(および応用形態)について上述した、ループ型ヒートパイプ、コンピュータ、冷却装置、および冷却システムに対する具体的な実施形態を、以下図面を参照して説明する。
まず、ループ型ヒートパイプおよびコンピュータに対する具体的な実施形態について説明する。
図2は、コンピュータの具体的な実施形態であるノート型コンピュータ100の外観斜視図、図3は、そのハードウェア構成図である。
このノート型コンピュータ100は、後述するCPU、RAMメモリ、ハードディスク等を内蔵した本体部110、本体部110からの指示により表示画面121に画面表示を行なう画像表示装置120、このノート型コンピュータ100内にユーザの指示や文字情報を入力するためのキーボード130、表示画面121上の任意の位置を指定することによりその位置に応じた指示を入力するマウス(マウスパッド)140を備えている。
本体部110は、さらにフロッピー(登録商標)ディスク(以下FDと略す)が装填されるFD装填口111、CD−ROM等の光ディスクが装填される光ディスク装填口112を有しており、その内部には、装填されたFDや光ディスクをドライブする、後述するFDドライブ、光ディスクドライブも内蔵されている。
本体部110の内部には、図3に示すように、各種プログラムを実行するCPU211、ハードディスク装置213に格納されたプログラムが読み出されCPU211での実行のために展開される主メモリ212、各種プログラムやデータ等が保存されたハードディスク装置213、FD2140が装填され、その装填されたFD2140にアクセスするFDドライブ214、光ディスク2150が装填され、その装填された光ディスク2150にアクセスする光ディスクドライブ215が内蔵されている。これらの各種要素と、さらに、図2にも示す画像表示装置120、キーボード130、マウス140は、バス1200を介して相互に接続されている。また、ノート型コンピュータ100には、外部機器とノート型コンピュータ100との間でデータの入出力を行うための入出力インタフェース216が備えられており、この入出力インタフェース216も、ノート型コンピュータ100内部のハードウェアを構成する上述の各種要素と、バス1200を介して相互に接続されている。
このノート型コンピュータ100には、情報処理が行われる際にCPU211で発生する熱を、作動流体を用いてCPU211から他の場所に輸送する機構が備えられている。以下では、この熱輸送機構について説明する。
図4は、図2および図3のノート型コンピュータ100に備えられている熱輸送機構を表した図である。
この熱輸送機構は、制御基板2111上のCPU211に接する蒸発部1を備えており、発熱したCPU211の熱はこの蒸発部1に伝導する。この蒸発部1には、内部が空洞の管であって蒸発部1から出て蒸発部1に戻るループ状の第1移動管2aおよび第2移動管2bが接続されており、この熱輸送機構では、これら蒸発部1、第1移動管2a、および第2移動管2bの内部を熱輸送の媒体となる作動流体が移動できる構成となっている。ここで、第1移動管2aは、本体部110に設けられたヒートシンク21aと接しており、一方、第2移動管2bは、画像表示装置120に設けられた放熱板21bと接している。このような構成により、第1移動管2aの熱がヒートシンク21aに吸収され、第2移動管2bの熱が放熱板21bに吸収される構成が実現している。ここで、ヒートシンク21aの傍には、ヒートシンク21aの冷却を行うファン22aが備えられている。また、この熱輸送機構では、第1移動管2aの閉鎖/開放を行う第1バルブ20aが設けられており、第2移動管2bの閉鎖/開放を行う第2バルブ20bが設けられている。さらに、これら第1バルブ20aおよび第2バルブ20bについてバルブ開閉の制御を行うバルブ制御装置6が設けられており、このバルブ制御装置6の制御により、作動流体が流れる移動管が決定される。以下に説明するように、このバルブ制御装置6の制御は、放熱板21b上に設けられて放熱板21bの温度を検知する温度センサ210bの検知結果や、CPU211上に設けられてCPU211の発熱量(負荷)を検知する発熱量検出部2110の検知結果に応じて実行される。この発熱量検出部2110は、CPU211に供給される電圧と電流とを取得し、これらの情報に基づきCPU211の発熱量(単位はW(ワット))を求めるものである。
ここで、蒸発部1、第1移動管2a、第2移動管2b、第1バルブ20a、第2バルブ20b、バルブ制御装置6、温度センサ210b、および発熱量検出部2110を合わせたものが、上述したループ型ヒートパイプの基本形態の具体例に相当する。また、第1移動管2aのうちのヒートシンク21aと接している箇所が、上述したループ型ヒートパイプの基本形態における凝縮部の一例に相当し、第2移動管2bのうちの放熱板21bと接している箇所も、上述したループ型ヒートパイプの基本形態における凝縮部の一例に相当する。
次に、図4に示す熱輸送機構により、CPU211から熱の輸送が行われる様子について説明する。
図5〜図7は、図4に示す熱輸送機構により、CPU211から熱の輸送が行われる様子を模式的に表した図である。
図4に示す熱輸送機構では、放熱板21bの温度が所定の閾値温度以下であってCPU211の発熱量が所定の閾値発熱量以下である状況(以下、第1の状況と呼ぶ)と、放熱板21bの温度が上記の閾値温度を超えたが、CPU211の発熱量が上記の閾値発熱量以下に保たれている状況(以下、第2の状況と呼ぶ)と、CPU211の発熱量が上記の閾値発熱量を超えた状況(以下、第3の状況と呼ぶ)との3種類の状況で、バルブ制御装置6により異なる制御が実行される。ここで、第1の状況下で行われる制御によって実現する状態が図5に示されており、第2の状況下で行われる制御によって実現する状態が図6に示されており、第3の状況下で行われる制御によって実現する状態が図7に示されている。以下、各図の状態についてそれぞれ説明する。
まず、図5の状態について説明する。
温度センサ210bにより検知された放熱板21bの温度が上記の閾値温度以下であって、発熱量検出部2110により検知されたCPU211の発熱量が上記の閾値発熱量以下である状況(第1の状況)では、バルブ制御装置6は、図5に示すように、第1バルブ20aを閉じて第2バルブ20bを開くことで、作動流体10が、第2移動管2b内でのみ移動できるようにする。液相の作動流体10は、CPU211の熱を受けた蒸発部1で気化し、気化した作動流体10は、第2移動管2b中を図5の上向き矢印方向に移動して、第2移動管2bが放熱板21bと接触する箇所において、第2移動管2bの壁面を介して放熱板21bに熱を放出して液化する。液化した作動流体10は、第2移動管2b中を図の下向き矢印方向に移動して、再び蒸発部1に戻る。蒸発部1001の内部には、複数の羽根状の突起物を有するフィン4が蒸発部1の内壁に沿って設けられており、さらに、多孔質の材料からなるウィック3が、フィン4の羽根状の突起物の間に嵌合する様態でフィン4と接触している。蒸発部1に戻ってきた液相の作動流体10は、ウィック3内部に浸透し、フィン4に接近する。ここで、フィン4は、CPU211の熱を受けて温度が上昇しており、このフィン4の熱が、フィン4と接触するウィック3にも伝導し、ウィック3内部を浸透してフィン4に接近してくる液相の作動流体10が加熱されて気化する。このように気化した作動流体10は、再び上述した過程を踏んで熱の輸送に用いられる。第1の状況では、このようなサイクルが何度も繰り返されることで、CPU211から放熱板21bまでの輸送が継続的に実行される。ここで、熱を吸収した放熱板21bは自然冷却され、放熱板21bにより吸収された熱がノート型コンピュータ100外部に放出される。なお、この図5の状態では、ファン22aの回転は行われない。
次に、図6の状態について説明する。
第1の状況において放熱板21bへの熱の放出が継続的に実行されて、放熱板21bの温度が上昇していくと、やがて、温度センサ210bにより検知される放熱板21bの温度が上記の閾値温度を超え第2の状況に移行する。第2の状況では、バルブ制御装置6は、図6に示すように、第1バルブ20aを開いて第2バルブ20bを閉じることで、作動流体10が、第1移動管2a内でのみ移動できるようにする。このときには、CPU211の熱により蒸発部1で気化した作動流体は、第1移動管2a中を図6の上向き矢印方向に移動して、第1移動管2aがヒートシンク21aと接触する箇所において、第1移動管2aの壁面を介してヒートシンク21aに熱を放出して液化する。液化した作動流体10は、第1移動管2a中を図の下向き矢印方向に移動して再び蒸発部1に戻り、上述したようにウィック3内部を浸透しながら加熱されて気化する。第2の状況では、このようなサイクルが何度も繰り返されることで、CPU211からヒートシンク21aまでの輸送が継続的に実行される。さらに、第2の状況では、CPU211の制御の下で、ファン22aが回転して、ヒートシンク21aへの送風が行われる。これにより、ヒートシンク21aの熱は、ノート型コンピュータ100外部に放出される。
次に、図7の状態について説明する。
ノート型コンピュータ100に対し、大量の情報処理の実行が要求された場合などのようにCPU211の負荷が大きくなると、CPU21の発熱量が増加し、やがて、発熱量検出部2100により検知されるCPU211の発熱量が上記の閾値発熱量を超え第3の状況となる。第3の状況では、バルブ制御装置6は、図7に示すように、第1バルブ20aと第2バルブ20bの両方を開く。これにより、CPU211の熱で蒸発部1で気化した作動流体は、第1移動管2a中および第2移動管2b中を、図6の上向き矢印方向にそれぞれ移動し、第1移動管2aがヒートシンク21aと接触する箇所、および、第2移動管2bが放熱板21bと接触する箇所において、それぞれの移動管の壁面を介して熱をヒートシンク21aや放熱板21bに放出して液化する。液化した作動流体10は、第1移動管2aおよび第2移動管2b中を、図の下向き矢印方向にそれぞれ移動して再び蒸発部1に戻り、上述したようにウィック3内部を浸透しながら加熱されて気化する。第3の状況では、このようなサイクルが何度も繰り返されることで、CPU211から、ヒートシンク21aおよび放熱板21bまでの輸送が継続的に実行される。この第3の状況では、放熱板21bの熱は、放熱板21bの自然冷却によりノート型コンピュータ100外部に放出され、また、ヒートシンク21aの熱は、CPU211の制御の下でファン22aが回転することによりノート型コンピュータ100外部に放出される。
ここで、CPU211が、上述したコンピュータの基本形態におけるCPUとファン制御部を兼ねた一例に相当する。
一般に、CPUの熱をヒートシンクで広げてそのヒートシンクをファンで冷却する方式は、CPUの熱が、効率よくノート型コンピュータ100外部に放出されるという利点があるものの、ファンの回転に伴い騒音が発生するという欠点や、CPUの熱が一つのヒートシンクのみに集中するためヒートシンクが高温になりやすく、従って、ヒートシンク近傍エリアの筐体温度やファン排気温度が上昇し、それに触れた作業者が不快な思いをするだけでなく、長時間触れていると低温火傷になる可能性があるという欠点が存在する。
一方、図5〜図7で説明した方式の熱輸送では、放熱板21bの温度が閾値温度を超えるかCPU211の発熱量が閾値発熱量を超えた高温/高発熱の状況(第2の状況、あるいは第3の状況)でのみ、ヒートシンクへの熱の輸送と、ファン22aの回転によるヒートシンクの冷却とが行われる。この高温/高発熱の状況以外では(すなわち、第1の状況では)、放熱板21bにCPU211の熱が輸送されて自然冷却により放熱板21bの熱がノート型コンピュータ100外部に放出される。このため、ノート型コンピュータ100では、不必要にファン22aによる騒音が発生することが抑制されており、ユーザの使用感が高くなるよう工夫されている。さらには、不必要にファン22aを回転させないことで省電力化も実現している。また、図5〜図7の熱輸送では、第1の状況のような低温/低発熱の状況においては(すなわち、第1の状況においては)放熱板21bのような表面積の大きい部材に熱を逃がすことで、ヒートシンクのように表面積が比較的小さい部材に熱が集中することが必要最小限に抑えられ、作業者が火傷をする可能性が低減されている。
次に、基本形態(および応用形態)について上述した、ループ型ヒートパイプ、冷却装置、および冷却システムに対する具体的な実施形態について説明する。
図8は、冷却システムの具体的な実施形態の構成図である。
図8に示す冷却システムは、大型計算機100’と、冷却装置300とを備えている。大型計算機100’は、CPU211’、ハードディスク装置213’、主メモリ212’、および、電源装置217’を備えており、図8に示す冷却システムは、冷却装置300が、吸気した室温の空気から、大型計算機100’における情報処理で発熱したCPU211’の熱を利用して冷風を発生し、大型計算機100’内の、ハードディスク装置213’、主メモリ212’、および、電源装置217’といった、CPU211’以外の発熱源に向けてその冷風を送る冷却システムであり、この冷却システムでは、大型計算機100からは、上記の冷風がこれらの発熱源の熱で加熱されることで発生した温風が排気される。このように動作することで、図8に示す冷却システムでは、大型計算機100’の周囲環境の冷却が行われる。
ここで、冷却装置300が、上述した冷却装置の基本形態の具体的な一例に相当する。
次に、冷却装置300について詳しく説明する。
図9および図10は、図8の冷却装置300の構成と動作を表した図である。
まず、冷却装置300の構成について、図9および図10を参照して説明する。
図9および図10に示す冷却装置300は、図8のCPU211’(図9および図10では不図示)に接する蒸発部1’を備えており、発熱したCPU211’の熱はこの蒸発部1’に伝導する。この蒸発部1’には、内部が空洞の管であって蒸発部1’から出て蒸発部1’に戻るループ状の第1移動管2a’および第2移動管2b’が接続されており、この冷却装置300では、これら蒸発部1’、第1移動管2a’、および第2移動管2b’の内部を熱輸送材となる作動流体10が移動できる構成となっている。ここで、図9では、作動流体10が第1移動管2a’内を第1移動管2a’中の矢印の向きに流れている様子が示されており、図10では、作動流体10が第2移動管2b’内を第2移動管2b’中の矢印の向きに流れている様子が示されている。後述するように、この冷却装置300では、作動流体10が流れる移動管が、第1移動管2a’と第2移動管2b’とで交互に切り替えられ、図9の状態と図10の状態とが交互に実現する。
この冷却装置300では、低温では水蒸気を吸着させ高温ではその吸着させた水蒸気を放出する性質を有する吸着剤3110が、第1収容部302aおよび第2収容部302bに収容されている。ここで、吸着剤3110の具体例としては、例えばシリカゲルを挙げることができる。上記の第1移動管2a’の一部は、第1収容部302aに収容されている吸着剤3110と接しており、一方、上記の第2移動管2b’の一部は、第2収容部302bに収容されている吸着剤3110と接している。このような構成により、各移動管から、各移動管が接している収容部内の吸着剤3110に熱が伝導可能な構成となっている。ここで、第1収容部302aおよび第2収容部302bには、吸着量検出部210a’および吸着量検出部210b’がそれぞれ設けられており、これら吸着量検出部210a’および吸着量検出部210b’は、それぞれの収容部内の吸着剤3110の重量変化を検出することで、吸着剤3110に吸着した水蒸気の量(吸着量)を求める役割を担っている。具体的には、これら吸着量検出部210a’および吸着量検出部210b’は、吸着剤3110の重量を測定するバネ計り(不図示)の目盛の変化を読み取ることで水蒸気の吸着量を求める。
この冷却装置300では、第1移動管2a’には、第1移動管2aの閉鎖/開放を行う第1バルブ20a’が設けられており、第2移動管2b’には、第2移動管2b’の閉鎖/開放を行う第2バルブ20b’が設けられている。さらに、これら第1バルブ20a’および第2バルブ20b’ についてバルブ開閉の制御を行うバルブ制御装置6’が設けられており、このバルブ制御装置6’の制御により、作動流体10が流れる移動管が決定される。
ここで、蒸発部1’、第1移動管2a’、第2移動管2b’、第1バルブ20a’、第2バルブ20b’、バルブ制御装置6’、吸着量検出部210a’および吸着量検出部210b’を合わせたものが、上述したループ型ヒートパイプの基本形態の、図4の具体例とは別の具体例に相当する。また、第1収容部302a内の吸着剤3110と接している第1移動管2a’の一部が、上述したループ型ヒートパイプの基本形態における凝縮部の一例に相当し、第2収容部302b内の吸着剤3110と接している第2移動管2b’の一部も、上述したループ型ヒートパイプの基本形態における凝縮部の別の一例に相当する。
この冷却装置300には、水の蒸発が行われるHO蒸発部301と、水蒸気が水に戻されるHO凝縮部303が備えられており、HO凝縮部303の水は、ポンプ305により、水移動管3050を通ってHO蒸発部301に運ばれる。また、HO凝縮部303と第1収容部302aとの間、第1収容部302aとHO蒸発部301との間、HO凝縮部303と第2収容部302bとの間、第2収容部302bとHO蒸発部301との間には、水蒸気が移動する移動路となる水蒸気移動管302がそれぞれ設けられている。これら4本の水蒸気移動管302には、各水蒸気移動管302の閉鎖/開放を行う水蒸気バルブ3033a,3033b,3013a,3013bが設けられており、図9および図10の上側の2つの水蒸気バルブ3033a,3033bは、上側の切替制御部3033によって制御され、図9および図10の下側の2つの水蒸気バルブ3013a,3013bは、下側の切替制御部3013によって制御されている。
また、HO凝縮部303、第1収容部302a、第2収容部302bの内部には、それぞれ、冷水管3032,3022a,3022bが通っており、冷水管3032,3022a,3022bに冷水を流す制御は、それぞれ、冷水制御部3031,3021a,3021bによって行われる。ここで、3つの冷水制御部3031,3021a,3021bのうち、第1収容部302a、第2収容部302bの冷却をそれぞれ担当する冷水制御部3021a,3021bにおいては、後述するように状況に応じて各収容部の冷却と冷却停止とが切り替えられる。一方、HO凝縮部303の冷却を担当する冷水制御部3021の制御の下では、常時、HO凝縮部303内の冷水管3032に冷水が流され続け、HO凝縮部303の冷却が継続的に行われる。
また、HO蒸発部301の内部には給水管3012が通っており、給水制御部3011の制御の下で、HO蒸発部301に向かって室温程度の水が常時送られる。HO蒸発部301内から出てきた水は、送風部304に送られ、送風部304内の蛇行路3012’を通過する。送風部304にはファン22’が設けられており、ファン22’が回転することで、蛇行路3012’に対して送風が行われる。
ここで、送風部304(ファン22’を含む)、給水管3012、給水制御部301を合わせたものが、上述した冷却装置および冷却システムの各基本形態における冷熱供給部の一例に相当し、ポンプ305と水移動管3050を合わせたものが、上述した冷却装置および冷却システムの各基本形態における冷熱運搬部の一例に相当する。また、2つの切替制御部3033,3013が、上述した冷却装置および冷却システムの各基本形態における冷却用バルブ開閉部の一例に相当する。
次に、この冷却装置300の動作について詳しく説明する。
この冷却装置300では、第1収容部302a内の吸着剤3110の水蒸気吸着量が所定の閾値吸着量を超え、第2収容部302b内の吸着剤3110の水蒸気吸着量が閾値吸着量以下となっている状況(以下、第1の水蒸気吸着状況と呼ぶ)と、第1収容部302a内の吸着剤3110の水蒸気吸着量が閾値吸着量以下であって、第2収容部302b内の吸着剤3110の水蒸気吸着量が閾値吸着量を超えた状況(以下、第2の水蒸気吸着状況と呼ぶ)との2種類の状況で異なる制御が実行される。ここで、第1の水蒸気吸着状況下で行われる制御によって実現する状態が図9に示されており、第2の水蒸気吸着状況下で行われる制御によって実現する状態が図10に示されている。なお、以下に説明するように、この冷却装置300では、この2種類の状況が交互に実現するように制御される。以下、各図の状態について詳しく説明する。
まず、図9の状態について説明する。
第1収容部302a内の吸着量検出部210a’ により検出された吸着剤3110の水蒸気吸着量が所定の閾値吸着量を超え、第2収容部302b内の吸着量検出部210b’ により検出された吸着剤3110の水蒸気吸着量がこの所定の閾値吸着量以下となっている状況(第1の水蒸気吸着状況)では、バルブ制御装置6’は、図9に示すように、第1バルブ20a’を開いて第2バルブ20b’を閉じることで、作動流体10が、第1移動管2a’内でのみ移動できるようにする。液相の作動流体10は、CPU211’の熱を受けた蒸発部1’で気化し、気化した作動流体10は、第1移動管2a’中を、第1移動管2a’中に示す左向き矢印の方向に移動して、第1移動管2a’が第1収容部302a内の吸着剤3110と接触する箇所において、第1移動管2a’の壁面を介して第1収容部302a内の吸着剤3110に熱を放出して液化する。液化した作動流体10は、第1移動管2a’中を、第1移動管2a中に示す右向き矢印の方向に移動して、再び蒸発部1’に戻る。この蒸発部1’内には、図4の蒸発部1と同様にフィンとウィック(図9および図10では不図示)が設けられており、蒸発部1’に戻ってきた作動流体10は、図4で説明したの同様にして気化し、再び熱の輸送に用いられる。
このようにバルブ制御装置6’が第1バルブ20a’を開いて第2バルブ20aを閉じる制御を行う際には、図9の下側の切替制御部3013は、図9に示すように、図の左下の水蒸気バルブ3013aを閉じて図の右下の水蒸気バルブ3013bを開く。同時に、図9の上側の切替制御部3033は、図9に示すように、図の左上の水蒸気バルブ3033aを開き、図の右上の水蒸気バルブ3033bを閉じる。さらに、このような2つの切替制御部3013,3033の制御に呼応して、第1収容部302aの冷却を担当する冷水制御部3021aは、第1収容部302a内部を通る冷水管3022aに冷水を流すことを停止し、一方、第2収容部302bの冷却を担当する冷水制御部3021bは、第2収容部302b内部を通る冷水管3022bに冷水を流す。
図9に示す状態では、第1収容部302a内の吸着剤3110は加熱されて、吸着剤3110に吸着した水蒸気を放出する。放出された水蒸気は、点線矢印で示すように第1収容部302aとHO凝縮部303とをつなぐ水蒸気移動管302を通ってHO凝縮部303に移動し、HO凝縮部303内において、冷水が流れる冷水管3032により冷却されて液化する(すなわち水になる)。そして、ポンプ305により、水移動管3050を通ってHO蒸発部301に運ばれる。
一方、第2収容部302b内の吸着剤3110は冷却されて、吸着剤3110に水蒸気が吸着する。このように水蒸気が吸着することで、第2収容部302bとHO蒸発部301の内部の圧力が低下し、この圧力低下によりHO蒸発部301の水の沸点が低下する。この結果、HO蒸発部301内では、水が低温で蒸発していく。水の蒸発の際には、気化熱に相当する熱量が、HO蒸発部301内の給水管3012の壁面を介して給水管3012中の水から奪われ、これにより、給水管3012中の水が冷却される。冷却された水は、送風部304に送られ、送風部304内の蛇行路3012’を通過する。このとき、冷却された水が蛇行路3012’を通過する際に、蛇行路3012’がファン22’から送風を受けることで冷風が発生する。この冷風が、上述したように、大型計算機100’内の、ハードディスク装置213’、主メモリ212’、および、電源装置217’といった、CPU211’以外の発熱源に向けて送られる。
次に、図10の状態について説明する。
図9で説明したような、第1収容部302a内の吸着剤3110からの水蒸気の放出と、第2収容部302b内の吸着剤3110への水蒸気の吸着とが、ある程度の時間継続されると、やがて、第1収容部302a内の吸着剤3110の水蒸気吸着量が閾値吸着量以下であって、第2収容部302b内の吸着剤3110の水蒸気吸着量が閾値吸着量を超える状況(第2の水蒸気吸着状況)に達する。そこで、バルブ制御装置6’は、第1収容部302a内の吸着量検出部210a’ により検出される吸着剤3110の水蒸気吸着量が閾値吸着量以下となり、第2収容部302b内の吸着量検出部210b’ により検出される吸着剤3110の水蒸気吸着量が閾値吸着量を超えると、図10に示すように、第1バルブ20a’を閉じて第2バルブ20b’を開く。この結果、作動流体10が、第2移動管2b’内でのみ移動できる状態が実現する。このときには、CPU211’の熱を受けた蒸発部1’で気化した作動流体10は、第2移動管2b’中を、第2移動管2b’中に示す右向き矢印の方向に移動して、第2移動管2b’が第2収容部302b内の吸着剤3110と接触する箇所において、第2移動管2b’の壁面を介して第2収容部302b内の吸着剤3110に熱を放出して液化する。液化した作動流体10は、第2移動管2b’中を、第2移動管2b’中に示す左向き矢印の方向に移動して、再び蒸発部1’に戻る。
このようにバルブ制御装置6’が第1バルブ20a’を閉じて第2バルブ20b’を開く制御を行う際には、図10の下側の切替制御部3013は、図10に示すように、図の左下の水蒸気バルブ3013aを開いて図の右下の水蒸気バルブ3013bを閉じる。同時に、図10の上側の切替制御部3033は、図10に示すように、図の左上の水蒸気バルブ3033aを閉じ、図の右上の水蒸気バルブ3033bを開く。さらに、このような2つの切替制御部3013,3033の制御に呼応して、第1収容部302aの冷却を担当する冷水制御部3021aは、第1収容部302a内部を通る冷水管3022aに冷水を流し、一方、第2収容部302bの冷却を担当する冷水制御部3021bは、第2収容部302b内部を通る冷水管3022bに冷水を流すことを停止する。
図10に示す状態では、第2収容部302b内の吸着剤3110は加熱されて、吸着剤3110に吸着した水蒸気を放出する。放出された水蒸気は、点線矢印で示すように第2収容部302bとHO凝縮部303とをつなぐ水蒸気移動管302を通ってHO凝縮部303に移動し、HO凝縮部303内において、冷水が流れる冷水管3032により冷却されて液化する(すなわち水になる)。そして、ポンプ305により、水移動管3050を通ってHO蒸発部301に運ばれる。
一方、第1収容部302a内の吸着剤3110は冷却されて、吸着剤3110に水蒸気が吸着する。このように水蒸気が吸着することで、第1収容部302aとHO蒸発部301の内部の圧力が低下する。この圧力低下によりHO蒸発部301の水の沸点が低下し、HO蒸発部301内では水が低温で蒸発していく。そして、図9で上述したように、この蒸発の際の気化熱に相当する熱量が、HO蒸発部301内の給水管3012を通る水から奪われて給水管3012を通る水の冷却が行われ、この冷却された水を利用して発生した冷風が、大型計算機100’内の、ハードディスク装置213’、主メモリ212’、および、電源装置217’といった、CPU211’以外の発熱源に向けて送られる。このように図10の状態で冷風の送り出しが継続され、やがて、第1収容部302a内の吸着剤3110の水蒸気吸着量が閾値吸着量を超え、第2収容部302b内の吸着剤3110の水蒸気吸着量が閾値吸着量以下となる状況(第1の水蒸気吸着状況)に達すると、再び、制御の切り替えが行われ、図9で上述した状態に戻る。
次に、以上説明した冷却システムとは、制御の切り替えタイミングが異なる別の冷却システムについて簡単に説明する。この別の冷却システムも、冷却装置を用いて、図8の大型計算機100’と同じ構成を有する大型計算機の冷却を行うシステムであり、この別の冷却システムの冷却装置は、図9および図10の吸着量検出部210a’、210b’が備えられていない点を除き、図9および図10に示す冷却装置と同一の構成要素を有している。この別の冷却システムの冷却装置では、所定時間が経過すると、バルブ制御装置がバルブ制御を通じてCPUの熱の輸送先の切り替えを行い、このバルブ制御装置の制御切り替えに対応して、切替制御部3013,3033、第1収容部の冷却を担当する冷水制御部、第2収容部の冷却を担当する冷水制御部が、図9および図10で上述したのと同様に、それぞれ制御の切り替えを実行する。こうすることで、この別の冷却システムにおいては、図9に示す状態と、図10に示す状態とが、上記の所定時間ごとに実現する。このように、制御の切り替えが、水蒸気の吸着量の代わりに時間の経過で行われる点を除けば、この別の冷却システムで行われる動作内容は、上述した冷却システム300で行われる動作内容と同じであり、ここでは重複説明は省略する。
次に、以上説明した冷却システムとは、空気の流れ方が異なる、さらに別の冷却システムについて簡単に説明する。
図11は、さらに別の冷却システムの具体的な実施形態の構成図である。
図11に示すさらに別の冷却システムは、図8の冷却システムと同一の構成要素を備えているが、図8の冷却システムとは空気の流れ方が異なる。
具体的には、図11の冷却システムでは、大型計算機100’が、吸気した室温の空気から、大型計算機100’内の、ハードディスク装置213’、主メモリ212’、および、電源装置217’といった、CPU211’以外の発熱源により加熱された温風を発生し、冷却装置300が、大型計算機100’における情報処理で発熱したCPU211’の熱を利用してその温風を低温の空気に変えて排気する。
図11の冷却システムでは、このように、空気の流れ方が図8の冷却システムとは異なるが、図11の冷却システムが有する冷却装置300の動作自体は、図9および図10の説明で上述した動作と同じであり、その重複説明は省略する。図11の冷却システムでも、上記のように動作することで、大型計算機100’の周囲環境が冷却されることとなる。
以上説明してきた3つの冷却システムでは、いずれも、大型計算機のCPUの排熱を利用して冷熱を生成して大型計算機の冷却を行うものであり、不要な熱が有効に利用されることで、省エネルギー化が実現している。
なお、以上の説明では、3つの冷水制御部(図9および図10では、冷水制御部3031,3021a,3021b)が互いに独立したものであったが、上述した冷却システムの基本形態や冷却装置の基本形態では、これら3つの冷水制御部、あるいは、3つのうちの2つの冷水制御部の役割を1つの冷水制御部が兼ねているものであってもよい。また、以上の説明では、2つの切替制御部(図9および図10では、切替制御部3033,3013)が互いに独立したものであったが、上述した冷却システムの基本形態や冷却装置の基本形態では、これら2つの切替制御部の役割を1つの切替制御部が兼ねているものであってもよい。
また、以上の説明では、熱の輸送先は2つであったが、上述した、ループ型ヒートパイプの基本形態、コンピュータの基本形態、および冷却システムの基本形態では、熱の輸送先が3つ以上存在していてもよい。
以下、本発明の種々の形態について付記する。
(付記1)
発熱体からの熱を受け取って、液相の作動流体を蒸発させる蒸発部と、
気相の作動流体の熱を放出させて該作動流体を凝縮させる複数の凝縮部と、
前記蒸発部と、前記複数の凝縮部それぞれとの間で、受熱により気化し放熱により液化する作動流体を循環させる複数の循環路と、
前記複数の循環路それぞれに対応して設けられ、対応する循環路を開閉する複数のバルブと、
前記複数のバルブそれぞれの開閉を制御するバルブ制御部とを備えたことを特徴とするループ型ヒートパイプ。
(付記2)
前記蒸発部および前記複数の凝縮部それぞれの温度を測定する温度検出部を備え、
前記バルブ制御部は、前記複数のバルブそれぞれの開閉を、前記温度検出部により測定された温度に応じて制御するものであることを特徴とする付記1記載のループ型ヒートパイプ。
(付記3)
前記発熱体の発熱量を検知する発熱量検出部を備え、
前記バルブ制御部は、前記複数のバルブそれぞれの開閉を、前記発熱量検出部により検出された発熱量に応じて制御するものであることを特徴とする付記1記載のループ型ヒートパイプ。
(付記4)
前記バルブ制御部は、前記複数のバルブそれぞれの開閉を、時間経過に従って制御するものであることを特徴とする付記1記載のループ型ヒートパイプ。
(付記5)
CPUが搭載されて情報処理を実行するコンピュータにおいて、
前記CPUからの熱を受け取って、液相の作動流体を蒸発させる蒸発部と、
気相の作動流体の熱を放出させて該作動流体を凝縮させる複数の凝縮部と、
前記蒸発部と、前記複数の凝縮部それぞれとの間で、受熱により気化し放熱により液化する作動流体を循環させる複数の循環路と、
前記複数の循環路それぞれに対応して設けられ、対応する循環路を開閉する複数のバルブと、
前記複数のバルブそれぞれの開閉を制御するバルブ制御部とを備えたループ型ヒートパイプが内蔵されていることを特徴とするコンピュータ。
(付記6)
当該コンピュータは、前記CPUが搭載された本体ユニットと、画像を表示する表示画面を備えた表示ユニットとが開閉自在にヒンジ結合されたコンピュータであって、
前記複数の凝縮部のうちの第1の凝縮部は、前記表示ユニットに設けられたものであり、
前記複数の凝縮部のうちの第2の凝縮部を空冷するファンと、
前記ファンの回転を制御するファン制御部と、
前記ループ型ヒートパイプによる、前記CPUの冷却能力の切り替えを指示する能力切替指示部とを備え、
前記バルブ制御部は、前記能力切替指示部からの指示に応じて前記第1の凝縮部を経由する第1の循環路のバルブを開放するとともに前記第2の凝縮部を経由する第2の循環路のバルブを閉鎖する第1のモードと、前記能力切替指示部からの指示に応じて前記第1の循環路のバルブを閉鎖するとともに前記第2の循環路のバルブを開放する第2のモードとを有し、
前記ファン制御部は、前記ファンを、前記第1のモードで停止させるとともに前記第2のモードで回転させるものであることを特徴とする付記5記載のコンピュータ。
(付記7)
所定の冷媒を用いた吸着冷凍サイクルにより被冷却体の冷却を行う冷却装置において、
発熱体からの熱を受け取って、液相の作動流体を蒸発させる蒸発部と、気相の作動流体の熱を放出させて該作動流体を凝縮させる複数の凝縮部と、前記蒸発部と、前記複数の凝縮部それぞれとの間で、受熱により気化し放熱により液化する作動流体を循環させる複数の循環路と、前記複数の循環路それぞれに対応して設けられ、対応する循環路を開閉する複数のバルブと、前記複数のバルブそれぞれの開閉を制御するバルブ制御部とを備えたループ型ヒートパイプ;
液相の冷媒を気化させる冷媒蒸発部;
気相の冷媒の熱を放出させて該冷媒を凝縮させる冷媒凝縮部;
前記冷媒凝縮部で凝縮した冷媒を前記冷媒蒸発部に運ぶ冷媒運搬部;
冷媒蒸発部で液相の前記冷媒が気化する際に該冷媒が気化熱を吸収することを利用して冷熱を生成し、その生成した冷熱を前記被冷却体に供給する冷熱供給部;
前記ループ型ヒートパイプの前記複数の凝縮部それぞれに対応して設けられ、対応する凝縮部を収容するとともに、該凝縮部からの熱の供給時に気相の前記冷媒を分離し該凝縮部からの熱の供給停止時に気相の前記冷媒を吸着させる吸着部材を収容した複数の収容部と、
前記複数の収容部それぞれに対応して設けられ、冷媒蒸発部で気化した冷媒を、対応する凝縮部を経由して前記冷媒凝縮部まで移動させる複数の冷媒移動路;
前記複数の冷媒移動路それぞれに対応して設けられ、前記冷媒蒸発部から、その対応する冷媒移動路上の凝縮部までの冷媒移動路を開閉する複数の第1冷媒用バルブ;
前記複数の冷媒移動路それぞれに対応して設けられ、その対応する冷媒移動路上の凝縮部から前記冷媒凝縮部までの冷媒移動路を開閉する複数の第2冷媒用バルブ;および
前記複数の凝縮部のうち作動流体の凝縮が行われた凝縮部については該凝縮部と対応する第1冷媒用バルブを閉鎖して該凝縮部と対応する第2冷媒用バルブを開放し、前記複数の凝縮部のうち作動流体の凝縮が行われなかった凝縮部については該凝縮部と対応する第1冷媒用バルブを開放して該凝縮部と対応する第2冷媒用バルブを閉鎖する冷媒用バルブ開閉部;
を備えたことを特徴とする冷却装置。
(付記8)
前記収容部に収容された吸着部材に吸着した冷媒の量を検出する吸着量検出部を備え、
前記バルブ制御部は、前記複数のバルブそれぞれの開閉を、前記吸着量検出部により検出された吸着量に応じて制御するものであることを特徴とする付記7記載の冷却装置。
(付記9)
CPUが搭載されて情報処理を実行するコンピュータと、所定の冷媒を用いた吸着冷凍サイクルにより該コンピュータの周囲環境を冷却する冷却装置とを有する冷却システムにおいて、
前記冷却装置が、
前記CPUからの熱を受け取って、液相の作動流体を蒸発させる蒸発部と、気相の作動流体の熱を放出させて該作動流体を凝縮させる複数の凝縮部と、前記蒸発部と、前記複数の凝縮部それぞれとの間で、受熱により気化し放熱により液化する作動流体を循環させる複数の循環路と、前記複数の循環路それぞれに対応して設けられ、対応する循環路を開閉する複数のバルブと、前記複数のバルブそれぞれの開閉を制御するバルブ制御部とを備えたループ型ヒートパイプ;
液相の冷媒を気化させる冷媒蒸発部;
気相の冷媒の熱を放出させて該冷媒を凝縮させる冷媒凝縮部;
前記冷媒凝縮部で凝縮した冷媒を前記冷媒蒸発部に運ぶ冷媒運搬部;
冷媒蒸発部で液相の前記冷媒が気化する際に該冷媒が気化熱を吸収することを利用して冷熱を生成し、その生成した冷熱を前記被冷却体に供給する冷熱供給部;
前記ループ型ヒートパイプの前記複数の凝縮部それぞれに対応して設けられ、対応する凝縮部を収容するとともに、該凝縮部からの熱の供給時に気相の前記冷媒を分離し該凝縮部からの熱の供給停止時に気相の前記冷媒を吸着させる吸着部材を収容した複数の収容部と、
前記複数の収容部それぞれに対応して設けられ、冷媒蒸発部で気化した冷媒を、対応する凝縮部を経由して前記冷媒凝縮部まで移動させる複数の冷媒移動路;
前記複数の冷媒移動路それぞれに対応して設けられ、前記冷媒蒸発部から、その対応する冷媒移動路上の凝縮部までの冷媒移動路を開閉する複数の第1冷媒用バルブ;
前記複数の冷媒移動路それぞれに対応して設けられ、その対応する冷媒移動路上の凝縮部から前記冷媒凝縮部までの冷媒移動路を開閉する複数の第2冷媒用バルブ;および
前記複数の凝縮部のうち作動流体の凝縮が行われた凝縮部については該凝縮部と対応する第1冷媒用バルブを閉鎖して該凝縮部と対応する第2冷媒用バルブを開放し、前記複数の凝縮部のうち作動流体の凝縮が行われなかった凝縮部については該凝縮部と対応する第1冷媒用バルブを開放して該凝縮部と対応する第2冷媒用バルブを閉鎖する冷媒用バルブ開閉部;
を備えたことを特徴とする冷却システム。
従来のループ型ヒートパイプ1000の構成を表した模式構成図である。 コンピュータの具体的な実施形態であるノート型コンピュータ100の外観斜視図である。 コンピュータの具体的な実施形態であるノート型コンピュータ100のハードウェア構成図である。 図2および図3のノート型コンピュータ100に備えられている熱輸送機構を表した図である。 図4に示す熱輸送機構により、CPUから熱の輸送が行われる様子を模式的に表した図である。 図4に示す熱輸送機構により、CPUから熱の輸送が行われる様子を模式的に表した図である。 図4に示す熱輸送機構により、CPUから熱の輸送が行われる様子を模式的に表した図である。 冷却システムの具体的な実施形態の構成図である。 図8の冷却装置の構成と動作を表した図である。 図8の冷却装置の構成と動作を表した図である。 さらに別の冷却システムの具体的な実施形態の構成図である。
符号の説明
1,1’, 蒸発部
2a,2a’ 第1移動管
20a,20a’ 第1バルブ
2b,2b’ 第2移動管
20b,20b’ 第2バルブ
21a ヒートシンク
21b 放熱板
210b 温度センサ
210a’,210b’ 吸着量検出部
22a,22’ ファン
3 ウィック
4 フィン
6,6’ バルブ制御装置
10 作動流体
100 ノート型コンピュータ
100’ 大型計算機
110 本体部
111 FD装填口
112 光ディスク装填口
120 画像表示装置
121 表示画面
130 キーボード
140 マウス
1200 バス
211,211’ CPU
2110 発熱量検出部
2111 制御基板
212,212’ 主メモリ
213,213’ ハードディスク装置
214 FDドライブ
2140 FD
215 光ディスクドライブ
2150 光ディスク
216 入出力インタフェース
217’ 電源装置
300 冷却装置
301 HO蒸発部
3012 給水管
3013,3033 切替制御部
3013a,3013b,3033a,3033b 水蒸気バルブ
3022a,3022b,3032 冷水管
302 水蒸気移動管
302a 第1収容部
302b 第2収容部
303 HO凝縮部
304 送風部
305 ポンプ
3050 水移動管
3100 吸着剤
1000 ループ型ヒートパイプ
1001 蒸発部
1002 移動管
1003 ウィック
1004 フィン
1005 凝縮部

Claims (5)

  1. 発熱体からの熱を受け取って、液相の作動流体を蒸発させる蒸発部と、
    気相の作動流体の熱を放出させて該作動流体を凝縮させる複数の凝縮部と、
    前記蒸発部と、前記複数の凝縮部それぞれとの間で、受熱により気化し放熱により液化する作動流体を循環させる複数の循環路と、
    前記複数の循環路それぞれに対応して設けられ、対応する循環路を開閉する複数のバルブと、
    前記複数のバルブそれぞれの開閉を制御するバルブ制御部とを備えたことを特徴とするループ型ヒートパイプ。
  2. 前記蒸発部および前記複数の凝縮部それぞれの温度を測定する温度検出部を備え、
    前記バルブ制御部は、前記複数のバルブそれぞれの開閉を、前記温度検出部により測定された温度に応じて制御するものであることを特徴とする請求項1記載のループ型ヒートパイプ。
  3. 前記発熱体の発熱量を検知する発熱量検出部を備え、
    前記バルブ制御部は、前記複数のバルブそれぞれの開閉を、前記発熱量検出部により検出された発熱量に応じて制御するものであることを特徴とする請求項1記載のループ型ヒートパイプ。
  4. CPUが搭載されて情報処理を実行するコンピュータにおいて、
    前記CPUからの熱を受け取って、液相の作動流体を蒸発させる蒸発部と、
    気相の作動流体の熱を放出させて該作動流体を凝縮させる複数の凝縮部と、
    前記蒸発部と、前記複数の凝縮部それぞれとの間で、受熱により気化し放熱により液化する作動流体を循環させる複数の循環路と、
    前記複数の循環路それぞれに対応して設けられ、対応する循環路を開閉する複数のバルブと、
    前記複数のバルブそれぞれの開閉を制御するバルブ制御部とを備えたループ型ヒートパイプが内蔵されていることを特徴とするコンピュータ。
  5. 所定の冷媒を用いた吸着冷凍サイクルにより被冷却体の冷却を行う冷却装置において、
    発熱体からの熱を受け取って、液相の作動流体を蒸発させる蒸発部と、気相の作動流体の熱を放出させて該作動流体を凝縮させる複数の凝縮部と、前記蒸発部と、前記複数の凝縮部それぞれとの間で、受熱により気化し放熱により液化する作動流体を循環させる複数の循環路と、前記複数の循環路それぞれに対応して設けられ、対応する循環路を開閉する複数のバルブと、前記複数のバルブそれぞれの開閉を制御するバルブ制御部とを備えたループ型ヒートパイプ;
    液相の冷媒を気化させる冷媒蒸発部;
    気相の冷媒の熱を放出させて該冷媒を凝縮させる冷媒凝縮部;
    前記冷媒凝縮部で凝縮した冷媒を前記冷媒蒸発部に運ぶ冷媒運搬部;
    冷媒蒸発部で液相の前記冷媒が気化する際に該冷媒が気化熱を吸収することを利用して冷熱を生成し、その生成した冷熱を前記被冷却体に供給する冷熱供給部;
    前記ループ型ヒートパイプの前記複数の凝縮部それぞれに対応して設けられ、対応する凝縮部を収容するとともに、該凝縮部からの熱の供給時に気相の前記冷媒を分離し該凝縮部からの熱の供給停止時に気相の前記冷媒を吸着させる吸着部材を収容した複数の収容部と、
    前記複数の収容部それぞれに対応して設けられ、冷媒蒸発部で気化した冷媒を、対応する凝縮部を経由して前記冷媒凝縮部まで移動させる複数の冷媒移動路;
    前記複数の冷媒移動路それぞれに対応して設けられ、前記冷媒蒸発部から、その対応する冷媒移動路上の凝縮部までの冷媒移動路を開閉する複数の第1冷媒用バルブ;
    前記複数の冷媒移動路それぞれに対応して設けられ、その対応する冷媒移動路上の凝縮部から前記冷媒凝縮部までの冷媒移動路を開閉する複数の第2冷媒用バルブ;および
    前記複数の凝縮部のうち作動流体の凝縮が行われた凝縮部については該凝縮部と対応する第1冷媒用バルブを閉鎖して該凝縮部と対応する第2冷媒用バルブを開放し、前記複数の凝縮部のうち作動流体の凝縮が行われなかった凝縮部については該凝縮部と対応する第1冷媒用バルブを開放して該凝縮部と対応する第2冷媒用バルブを閉鎖する冷媒用バルブ開閉部;
    を備えたことを特徴とする冷却装置。
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