JP2004013685A - 情報機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作を行うユーザに対して不快感を与えることなく、内蔵する発熱部品から発生する熱を効率良く外部に放熱できる情報機器を提供する。
【解決手段】ケーシング外に放熱することが可能に配置される複数の放熱手段と、発熱部から各放熱手段に熱を伝達する伝熱手段と、伝熱手段から放熱手段に至る伝熱経路における熱的接続状態を変更する接続状態変更手段とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】ケーシング外に放熱することが可能に配置される複数の放熱手段と、発熱部から各放熱手段に熱を伝達する伝熱手段と、伝熱手段から放熱手段に至る伝熱経路における熱的接続状態を変更する接続状態変更手段とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は発熱部をケーシング内に内蔵する情報機器に関し、特にノート型のパーソナルコンピュータや家庭向けの小型情報端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
持ち運び可能なポータブルな情報機器として、ノート型のパーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistance)などが存在する。このような情報機器内で発生する熱の放出に関する模式図を図10に示す。
情報機器A内には、CPUやメモリなどの発熱部品Bが内蔵されており、この発熱部品Bの温度を検出するための温度センサCが配置されている。CPU、メモリなどの電子部品の場合、プリント基板などの基板Dに温度センサCとともに取り付けられており、この基板Dおよび基板Dに熱的に接続されたケーシングEを介して発熱部品Bで発生した熱が外部に放出されるように構成されている。
【0003】
また、発熱部品Bには伝熱材Fを介してヒートプレートやヒートパイプなどの伝熱部材Gが取り付けられている。発熱部品Bから発生した熱は、伝熱部材Gにより空冷ファンHまで案内され、空冷ファンHによって情報機器Aの外部に放出される。さらに、伝熱部材Gは、キーボードの下面に設けられる放熱部材Iおよび液晶表示部の背面に設けられる放熱部材Jなどと熱的に接続されており、これらの放熱部材I,Jを介して外部に放熱するように構成されている。
【0004】
このような情報機器では、本体部底面、蓋部背面などのケーシングおよびキーボードなどのケーシングに取り付けられた部材を介して放熱を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ラップトップ、パームトップなどと呼ばれるポータブルな情報機器では、ユーザが膝の上や手のひらの上に載せて使用することを想定している。前述したように本体部底面のケーシングEを介して放熱を行っている場合には、ユーザの膝や手のひらが熱くなってしまい、ユーザに不快感を与えるという問題がある。また、キーボードの下面に設けられる放熱部材Iを介して放熱を行っている場合には、キーボード操作の際に指先が熱くなり、ユーザに不快感を与えるという問題がある。
【0006】
本発明では、操作を行うユーザに対して不快感を与えることなく、内蔵する発熱部品から発生する熱を効率良く外部に放熱できる情報機器を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る情報機器は、発熱部をケーシング内に内蔵する情報機器であって、ケーシング外に放熱することが可能に配置される複数の放熱手段と、発熱部から各放熱手段に熱を伝達する伝熱手段と、伝熱手段から放熱手段に至る伝熱経路における熱的接続状態を変更する接続状態変更手段とを備える。
【0008】
ここで、接続状態変更手段を発熱部から各放熱手段に至る伝熱経路を接続・遮断する熱的接続開閉スイッチで構成することができる。
また、接続状態変更手段を発熱部から各放熱手段に至る伝熱経路の熱伝達効率を変更する熱伝達量変更スイッチで構成することができる。
さらに、接続状態変更手段はペルチェ素子で構成することができる。
【0009】
また、キーボード部および表示部を備え、少なくともキーボード部の下面、表示部の背面およびケーシングの底面に放熱手段を備える構成とすることができる。
この場合、キーボード部が配置される本体部に、表示部が配置される蓋部が開閉自在に支持され、蓋部を本体部に重合するように折り畳んだ際に外部に露出したケーシング表面から放熱を行うように伝熱経路における熱的接続状態を変更するように構成できる。
【0010】
また、発熱部および放熱手段にそれぞれ温度センサを備える構成とすることができる。
さらに、接続状態変更手段は各温度センサの情報に基づいて伝熱経路の熱的接続状態を変更するように構成できる。
また、各温度センサの情報に基づいて発熱部の発熱量を制御する発熱量制御手段をさらに備える構成とすることができ、発熱量制御手段による制御情報をユーザに通知する制御情報通知手段をさらに備える構成とすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態が採用される情報機器について、図1に示す模式図に基づいて説明する。
情報機器10は、ケーシング内部にCPUやメモリなどの電子部品を含む発熱部品11を内蔵している。この発熱部品11はプリント配線基板などの基板12に搭載されており、ケーシングとは断熱されて取り付けられている。
【0012】
また、発熱部品11は、熱伝導率が高い接着材などで構成される伝熱材13を介して伝熱部材14と熱的に接続されている。伝熱部材14は、熱伝導率の高い金属板で構成されるヒートプレートまたは中空金属で構成されるヒートパイプなどで構成されている。また、ヒートパイプでは中空に適量の液体を通すことでさらに熱伝導率を高くすることができる。
【0013】
情報機器10として、たとえば、図2に示すように、CPU、メモリ、その他の電子部品を内蔵する本体部31と、本体部31に回動自在に支持される蓋部32とを備えるノート型パソコンを想定することができる。蓋部32は、ヒンジ部33を介して本体部31に対して回動可能に支持されており、本体部31に重合する状態に折り畳んだ状態および任意の角度で開いた状態を選択可能となっている。
【0014】
本体部31には、文字や記号の入力、操作内容の指示入力などが可能な多数の入力キーを備えるキーボード部34を備えている。また、蓋部32には、液晶表示板、プラズマディスプレイ、その他のフラットパネルディスプレイで構成される表示部35が配置されている。
キーボード34の下面には、熱伝導率の高い材質で構成される第1放熱部材15が配置されている。第1放熱部材15はシリコンゴムを基材として熱伝導率が高い物質を混合したものが採用され、入力キーが取り付けられたキーボードの基板に取り付けられている。
【0015】
蓋部32は、折り畳んだ際に本体部31と重合する面に表示部35が配置されており、表示部35を支持するとともに表示部35の背面側をカバーする蓋部ケーシング36を備えている。
蓋部ケーシング36の内面には、第1放熱部材15と同様の熱伝導率の高い材質で構成される第2放熱部材16が取り付けられている。
【0016】
また、本体部31は、蓋部32を折り畳んだ際に蓋部32と重合する面にキーボード部34を備えており、このキーボード部34を支持するとともに内部に電子部品を内蔵する本体ケーシング37を備えている。本体ケーシング37の底部内面には第1放熱部材15および第2放熱部材16と同様の熱伝導率の高い材質で構成される第3放熱部材17が取り付けられている。
【0017】
第1放熱部材15、第2放熱部材16、第3放熱部材17は、それぞれ第1切換手段18、第2切換手段19、第3切換手段20を介して伝熱部材14に接続されている。第1切換手段18、第2切換手段19、第3切換手段20は、ぞれぞれ伝熱部材14から伝達される熱を各放熱部材側に伝達・遮断するものである。
【0018】
第1切換手段18〜第3切換手段20は、たとえば、図3に示すような構成とすることができる。ここでは、ヒートプレート41、ヒートパイプ42などで構成される伝熱部材14と熱的に接続された第1接触片43は、伝熱部材14とともにケーシングから断熱された状態で所定位置に固定されている。第2接触片45は、放熱部材17(15,16)と熱的に接続されかつ第1接触片43と当接する接続位置と、第1接触片43から離間した遮断位置との間を移動可能になるようにガイド部材44に支持されている。第2接触片45を外部から移動させることが可能なスライド操作片を設けて、これを操作することにより、第2接触片45を接続位置と遮断位置との間で移動させるように構成することができる。このような構成で、さらに、第1接触片43をスライドさせて、第1接触片43および第2接触片45の接触面積を変更することにより熱伝達率を変更可能な構成とすることができる。
【0019】
このように構成される情報機器10では、第1切換手段18および第2切換手段19を接続位置とし、第3切換手段20を遮断位置にすることにより、キーボード34の下面に配置された第1放熱部材15と表示部35の背面に配置された第2放熱部材16を介して、発熱部品11からの熱を放出することが可能となり、本体ケーシング37の底面に配置される第3放熱部材17からの放熱を停止することができる。したがって、たとえば、ユーザが膝の上に載せて情報機器10の操作を行う際に、膝に熱が伝わって不快感を与えることを軽減できる。
【0020】
また、第2切換手段19および第3切換手段20を接続位置とし、第1切換手段18を遮断位置とすることにより、表示部35の背面側に配置された第2放熱部材16および本体ケーシング37の底面に配置された第3放熱部材17を介して放熱を行い、キーボード34の下面に配置された第1放熱部材15からの放熱を停止することができる。このことにより、デスク上に載せた状態でワープロソフトやその他キーボード入力を必要とする操作を行う場合には、キーボード34を通じてユーザの指先などに熱が伝わることがなく、不快感を与えることを軽減できる。
【0021】
また、CDやMP3などの音楽データ再生その他、表示部35の表示に関係のないアプリケーションを蓋部32を閉じた状態で動作させるような場合には、第1切換手段18を遮断位置とし、第2切換手段19および第3切換手段20を接続位置として、第2放熱部材16および第3放熱部材17から放熱を行うようにする。このようにすることで、本体ケーシング37底面および蓋部ケーシング36の表示部背面を介して放熱することができ、蓋部32を本体部31に重合するように折り畳んだ状態で、効率良く放熱することが可能となる。
【0022】
第1切換手段18〜第3切換手段20の切換状態は、情報機器10の使用状態に応じて種々の組み合わせを選択することが可能であり、上述した例に限定されるものではない。
〈切換制御〉
第1切換手段18〜第3切換手段20は、上述したような手動による切換操作に代えて、制御手段により制御される構成とすることが可能である。この場合の簡略ブロック図を図4に示す。
【0023】
ここでは、第1切換手段18〜第3切換手段20はそれぞれ接続位置および遮断位置を選択するための駆動手段を備えており、各駆動手段に対する制御信号を生成する制御手段52を備えている。制御手段52は、CPU51の判断に基づいて制御信号を生成するものである。ここで、CPU51は本体メインのCPUでその処理を行う場合、別途専用のCPUを用意する必要がある。
【0024】
たとえば、放熱方法の設定選択画面を表示部35に表示して、ユーザが選択した状況に応じて、CPU51が第1切換手段18〜第3切換手段20の接続・遮断状態の組み合わせを決定し、この決定に基づいて制御手段52が制御信号を生成するように構成する。
図3に示す第2接触片45を接続位置および遮断位置に移動可能な駆動手段として、ソレノイドを用いることが考えられる。たとえば、図5に概略構成を示すように、第1接触片43に磁石92を取付け、第2接触片45にソレノイド91を取り付けることが考えられる。ソレノイド91はスイッチ93のスイッチング位置に基づいて、磁石92に吸引される方法または反発する方向に磁化されるように構成される。この場合には、第1切換手段18〜第3切換手段20のソレノイドに対して、制御手段52からオン/オフ信号を入力して、各放熱手段の切換を行うように構成できる。
【0025】
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態が採用される情報機器について、図6に示す模式図に基づいて説明する。ここで、前述した第1実施形態と同様の部位については同一符号を付してその説明を省略する。
第1放熱部材15〜第3放熱部材17には、温度状態を検出するための温度センサ62,63,64がそれぞれ設けられている。各温度センサ62〜64で検出される温度情報はCPUに入力されている。
【0026】
発熱部品11にも温度状態を検出するための温度センサ61が設けられており、この温度センサ61が検出する温度情報もCPUに入力されている。
CPUでは、各温度センサ61〜64から送信されてくる温度情報に基づいて、いずれの放熱部材を用いて放熱を行うかを決定し、その結果を制御手段52に入力する。制御手段52では、CPUからの信号に基づいて第1切換手段18〜第3切換手段20に対する制御信号を生成して送信する。
【0027】
たとえば、第2放熱部材16に取り付けられた温度センサ63からの温度情報が所定値を超えている場合には、第2切換手段19に対して遮断位置となるような制御信号を送信し、他の放熱部材からの放熱を行うように構成することができる。
また、第1放熱部材15〜第3放熱部材17に取り付けられた温度センサ62〜64からの温度情報がそれぞれ所定値に到達しており、かつ発熱部品11に取り付けられている温度センサ61からの温度情報が所定値を超えた場合には、CPUにより発熱部品11の発熱を抑制を行うように制御する。たとえば、CPUのクロック周波数や電源電圧を制御することによって、発熱部品11の発熱量を抑制するように構成できる。
【0028】
CPUのクロック周波数や電源電圧を変更したことは、表示部35を通じてユーザが認識できるように表示する構成とすることができる。また、発熱部品11の発熱量が大きい旨の表示を表示部35に表示し、CPUのクロック周波数や電源電圧の変更を行ってもよいか否かをユーザに選択させるように構成することも可能である。
【0029】
〈ペルチェ素子〉
第1切換手段18〜第3切換手段20として、図7に示すようなペルチェ素子を利用することが可能である。
ペルチェ素子は、P型半導体71およびN型半導体72の接合対で構成される熱電冷却素子でなり、上部電極73によりP型半導体71とN型半導体72が接合されており、下部第1電極74、下部第2電極75を介して直流電流が印加される。通常、実用においては熱交換容量増大のため、図8に示すように複数の素子を直列に接続して構成する。
【0030】
上部電極73の外面側には絶縁性のセラミック板などで構成される第1伝熱板76が取り付けられており、下部電極74,75の外面側には同様に絶縁性のセラミック板などで構成される第2伝熱板77が取り付けられている。
このようなペルチェ素子に対して、図示するように、下部第1電極74がマイナス側、下部第2電極75がプラス側になるように直流電源を接続すると、第1伝熱板76側が吸熱作用し、第2伝熱板77側が放熱作用することとなる。したがって、第1伝熱板76を伝熱部材14に接続し、第2伝熱板77を放熱部材に接続するように構成し、制御手段52から直流電流を印加するように構成することで、第1切換手段18〜第3切換手段20として用いることができる。
【0031】
さらに、制御手段52からペルチェ素子に対して印加する電流値を変化させることにより、各切換手段による熱伝達率を変化させることが可能となる。
〈接続検出〉
図9に示すように、第1放熱部材15〜第3放熱部材17の温度情報を取得する温度センサに代えて、第1切換手段18〜第3切換手段20の接続状態を検出するための接続検出手段81〜83を設けることが可能である。
【0032】
たとえば、手動で熱的接続状態を変更するようにシステムにおいては、第1切換手段18〜第3切換手段20の接続・遮断の状態をそれぞれ接続検出手段81〜83により検出し、検出信号をCPUに入力する。CPUでは、この接続検出手段81〜83の検出信号に基づいて、最適な放熱方法を決定し、制御手段52から第1切換手段18〜第3切換手段20に対する制御信号の生成を実行させる。
【0033】
〔他の実施形態〕
A)ノート型のパソコンに限定されるものではなく、CPUやメモリなどの発熱部品を内蔵する情報機器一般に適用することが可能である。
B)放熱部材の配置および数量は、実施形態で記載されたものに限定されるものではなく、種々の形態を想定することができる。たとえば、本体ケーシング37の底面部に配置される第3放熱部材17を2以上の部分に分割し、それぞれに対して切換部材を取り付けることが可能である。
C)実施形態で記載した放熱部材に、冷却用ファンを併用した情報機器を構成することが可能である。切換手段のうちいずれかを遮断位置とした場合に、適切な放熱量が得られないような場合には冷却ファンを作動させ、消費電力を抑制する必要があるような場合には、冷却ファンを停止して放熱部材からの放熱を行うように構成することが可能である。
【0034】
<付記>
(付記1)
発熱部をケーシング内に内蔵する情報機器であって、
前記ケーシング外に放熱することが可能に配置される複数の放熱手段と、
前記発熱部から各放熱手段に熱を伝達する伝熱手段と、
前記伝熱手段から放熱手段に至る伝熱経路における熱的接続状態を変更する接続状態変更手段と、
を備える情報機器。
【0035】
(付記2)
前記接続状態変更手段は前記発熱部から各放熱手段に至る伝熱経路を接続・遮断する熱的接続開閉スイッチである、付記1に記載の情報機器。
(付記3)
前記接続状態変更手段は前記発熱部から各放熱手段に至る伝熱経路の熱伝達効率を変更する熱伝達量変更スイッチである、付記1に記載の情報機器。
【0036】
(付記4)
前記接続状態変更手段はペルチェ素子で構成される、付記1〜3のいずれかに記載の情報機器。
(付記5)
キーボード部および表示部を備え、少なくともキーボード部の下面、表示部の背面およびケーシングの底面に放熱手段を備える、付記1〜4のいずれかに記載の情報機器。
【0037】
(付記6)
キーボード部が配置される本体部に、表示部が配置される蓋部が開閉自在に支持され、前記蓋部を本体部に重合するように折り畳んだ際に外部に露出したケーシング表面から放熱を行うように伝熱経路における熱的接続状態を変更する、付記5に記載の情報機器。
【0038】
(付記7)
前記発熱部および放熱手段にそれぞれ温度センサを備える、付記1〜6のいずれかに記載の情報機器。
(付記8)
前記接続状態変更手段は前記各温度センサの情報に基づいて伝熱経路の熱的接続状態を変更する、付記7に記載の情報機器。
【0039】
(付記9)
前記各温度センサの情報に基づいて前記発熱部の発熱量を制御する発熱量制御手段をさらに備える、付記7または8に記載の情報機器。
(付記10)
前記発熱量制御手段による制御情報をユーザに通知する制御情報通知手段をさらに備える、付記9に記載の情報機器。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、伝熱手段から放熱手段に至る伝熱経路における熱的接続状態を変更することにより、複数の放熱手段からの放熱状態を変更しているため、ユーザの使用状態に応じて不快感を与えないような放熱状態を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の模式図。
【図2】本発明の実施形態が採用されるPCの外観構成図。
【図3】切換手段の一例を示す説明図。
【図4】簡略ブロック図。
【図5】ソレノイドを用いた例を示す説明図。
【図6】第2実施形態の模式図。
【図7】ペルチェ素子の説明図。
【図8】複数のペルチェ素子を接続した例を示す説明図。
【図9】他の実施形態の模式図。
【図10】従来例の模式図。
【発明の属する技術分野】
本発明は発熱部をケーシング内に内蔵する情報機器に関し、特にノート型のパーソナルコンピュータや家庭向けの小型情報端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
持ち運び可能なポータブルな情報機器として、ノート型のパーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistance)などが存在する。このような情報機器内で発生する熱の放出に関する模式図を図10に示す。
情報機器A内には、CPUやメモリなどの発熱部品Bが内蔵されており、この発熱部品Bの温度を検出するための温度センサCが配置されている。CPU、メモリなどの電子部品の場合、プリント基板などの基板Dに温度センサCとともに取り付けられており、この基板Dおよび基板Dに熱的に接続されたケーシングEを介して発熱部品Bで発生した熱が外部に放出されるように構成されている。
【0003】
また、発熱部品Bには伝熱材Fを介してヒートプレートやヒートパイプなどの伝熱部材Gが取り付けられている。発熱部品Bから発生した熱は、伝熱部材Gにより空冷ファンHまで案内され、空冷ファンHによって情報機器Aの外部に放出される。さらに、伝熱部材Gは、キーボードの下面に設けられる放熱部材Iおよび液晶表示部の背面に設けられる放熱部材Jなどと熱的に接続されており、これらの放熱部材I,Jを介して外部に放熱するように構成されている。
【0004】
このような情報機器では、本体部底面、蓋部背面などのケーシングおよびキーボードなどのケーシングに取り付けられた部材を介して放熱を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ラップトップ、パームトップなどと呼ばれるポータブルな情報機器では、ユーザが膝の上や手のひらの上に載せて使用することを想定している。前述したように本体部底面のケーシングEを介して放熱を行っている場合には、ユーザの膝や手のひらが熱くなってしまい、ユーザに不快感を与えるという問題がある。また、キーボードの下面に設けられる放熱部材Iを介して放熱を行っている場合には、キーボード操作の際に指先が熱くなり、ユーザに不快感を与えるという問題がある。
【0006】
本発明では、操作を行うユーザに対して不快感を与えることなく、内蔵する発熱部品から発生する熱を効率良く外部に放熱できる情報機器を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る情報機器は、発熱部をケーシング内に内蔵する情報機器であって、ケーシング外に放熱することが可能に配置される複数の放熱手段と、発熱部から各放熱手段に熱を伝達する伝熱手段と、伝熱手段から放熱手段に至る伝熱経路における熱的接続状態を変更する接続状態変更手段とを備える。
【0008】
ここで、接続状態変更手段を発熱部から各放熱手段に至る伝熱経路を接続・遮断する熱的接続開閉スイッチで構成することができる。
また、接続状態変更手段を発熱部から各放熱手段に至る伝熱経路の熱伝達効率を変更する熱伝達量変更スイッチで構成することができる。
さらに、接続状態変更手段はペルチェ素子で構成することができる。
【0009】
また、キーボード部および表示部を備え、少なくともキーボード部の下面、表示部の背面およびケーシングの底面に放熱手段を備える構成とすることができる。
この場合、キーボード部が配置される本体部に、表示部が配置される蓋部が開閉自在に支持され、蓋部を本体部に重合するように折り畳んだ際に外部に露出したケーシング表面から放熱を行うように伝熱経路における熱的接続状態を変更するように構成できる。
【0010】
また、発熱部および放熱手段にそれぞれ温度センサを備える構成とすることができる。
さらに、接続状態変更手段は各温度センサの情報に基づいて伝熱経路の熱的接続状態を変更するように構成できる。
また、各温度センサの情報に基づいて発熱部の発熱量を制御する発熱量制御手段をさらに備える構成とすることができ、発熱量制御手段による制御情報をユーザに通知する制御情報通知手段をさらに備える構成とすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態が採用される情報機器について、図1に示す模式図に基づいて説明する。
情報機器10は、ケーシング内部にCPUやメモリなどの電子部品を含む発熱部品11を内蔵している。この発熱部品11はプリント配線基板などの基板12に搭載されており、ケーシングとは断熱されて取り付けられている。
【0012】
また、発熱部品11は、熱伝導率が高い接着材などで構成される伝熱材13を介して伝熱部材14と熱的に接続されている。伝熱部材14は、熱伝導率の高い金属板で構成されるヒートプレートまたは中空金属で構成されるヒートパイプなどで構成されている。また、ヒートパイプでは中空に適量の液体を通すことでさらに熱伝導率を高くすることができる。
【0013】
情報機器10として、たとえば、図2に示すように、CPU、メモリ、その他の電子部品を内蔵する本体部31と、本体部31に回動自在に支持される蓋部32とを備えるノート型パソコンを想定することができる。蓋部32は、ヒンジ部33を介して本体部31に対して回動可能に支持されており、本体部31に重合する状態に折り畳んだ状態および任意の角度で開いた状態を選択可能となっている。
【0014】
本体部31には、文字や記号の入力、操作内容の指示入力などが可能な多数の入力キーを備えるキーボード部34を備えている。また、蓋部32には、液晶表示板、プラズマディスプレイ、その他のフラットパネルディスプレイで構成される表示部35が配置されている。
キーボード34の下面には、熱伝導率の高い材質で構成される第1放熱部材15が配置されている。第1放熱部材15はシリコンゴムを基材として熱伝導率が高い物質を混合したものが採用され、入力キーが取り付けられたキーボードの基板に取り付けられている。
【0015】
蓋部32は、折り畳んだ際に本体部31と重合する面に表示部35が配置されており、表示部35を支持するとともに表示部35の背面側をカバーする蓋部ケーシング36を備えている。
蓋部ケーシング36の内面には、第1放熱部材15と同様の熱伝導率の高い材質で構成される第2放熱部材16が取り付けられている。
【0016】
また、本体部31は、蓋部32を折り畳んだ際に蓋部32と重合する面にキーボード部34を備えており、このキーボード部34を支持するとともに内部に電子部品を内蔵する本体ケーシング37を備えている。本体ケーシング37の底部内面には第1放熱部材15および第2放熱部材16と同様の熱伝導率の高い材質で構成される第3放熱部材17が取り付けられている。
【0017】
第1放熱部材15、第2放熱部材16、第3放熱部材17は、それぞれ第1切換手段18、第2切換手段19、第3切換手段20を介して伝熱部材14に接続されている。第1切換手段18、第2切換手段19、第3切換手段20は、ぞれぞれ伝熱部材14から伝達される熱を各放熱部材側に伝達・遮断するものである。
【0018】
第1切換手段18〜第3切換手段20は、たとえば、図3に示すような構成とすることができる。ここでは、ヒートプレート41、ヒートパイプ42などで構成される伝熱部材14と熱的に接続された第1接触片43は、伝熱部材14とともにケーシングから断熱された状態で所定位置に固定されている。第2接触片45は、放熱部材17(15,16)と熱的に接続されかつ第1接触片43と当接する接続位置と、第1接触片43から離間した遮断位置との間を移動可能になるようにガイド部材44に支持されている。第2接触片45を外部から移動させることが可能なスライド操作片を設けて、これを操作することにより、第2接触片45を接続位置と遮断位置との間で移動させるように構成することができる。このような構成で、さらに、第1接触片43をスライドさせて、第1接触片43および第2接触片45の接触面積を変更することにより熱伝達率を変更可能な構成とすることができる。
【0019】
このように構成される情報機器10では、第1切換手段18および第2切換手段19を接続位置とし、第3切換手段20を遮断位置にすることにより、キーボード34の下面に配置された第1放熱部材15と表示部35の背面に配置された第2放熱部材16を介して、発熱部品11からの熱を放出することが可能となり、本体ケーシング37の底面に配置される第3放熱部材17からの放熱を停止することができる。したがって、たとえば、ユーザが膝の上に載せて情報機器10の操作を行う際に、膝に熱が伝わって不快感を与えることを軽減できる。
【0020】
また、第2切換手段19および第3切換手段20を接続位置とし、第1切換手段18を遮断位置とすることにより、表示部35の背面側に配置された第2放熱部材16および本体ケーシング37の底面に配置された第3放熱部材17を介して放熱を行い、キーボード34の下面に配置された第1放熱部材15からの放熱を停止することができる。このことにより、デスク上に載せた状態でワープロソフトやその他キーボード入力を必要とする操作を行う場合には、キーボード34を通じてユーザの指先などに熱が伝わることがなく、不快感を与えることを軽減できる。
【0021】
また、CDやMP3などの音楽データ再生その他、表示部35の表示に関係のないアプリケーションを蓋部32を閉じた状態で動作させるような場合には、第1切換手段18を遮断位置とし、第2切換手段19および第3切換手段20を接続位置として、第2放熱部材16および第3放熱部材17から放熱を行うようにする。このようにすることで、本体ケーシング37底面および蓋部ケーシング36の表示部背面を介して放熱することができ、蓋部32を本体部31に重合するように折り畳んだ状態で、効率良く放熱することが可能となる。
【0022】
第1切換手段18〜第3切換手段20の切換状態は、情報機器10の使用状態に応じて種々の組み合わせを選択することが可能であり、上述した例に限定されるものではない。
〈切換制御〉
第1切換手段18〜第3切換手段20は、上述したような手動による切換操作に代えて、制御手段により制御される構成とすることが可能である。この場合の簡略ブロック図を図4に示す。
【0023】
ここでは、第1切換手段18〜第3切換手段20はそれぞれ接続位置および遮断位置を選択するための駆動手段を備えており、各駆動手段に対する制御信号を生成する制御手段52を備えている。制御手段52は、CPU51の判断に基づいて制御信号を生成するものである。ここで、CPU51は本体メインのCPUでその処理を行う場合、別途専用のCPUを用意する必要がある。
【0024】
たとえば、放熱方法の設定選択画面を表示部35に表示して、ユーザが選択した状況に応じて、CPU51が第1切換手段18〜第3切換手段20の接続・遮断状態の組み合わせを決定し、この決定に基づいて制御手段52が制御信号を生成するように構成する。
図3に示す第2接触片45を接続位置および遮断位置に移動可能な駆動手段として、ソレノイドを用いることが考えられる。たとえば、図5に概略構成を示すように、第1接触片43に磁石92を取付け、第2接触片45にソレノイド91を取り付けることが考えられる。ソレノイド91はスイッチ93のスイッチング位置に基づいて、磁石92に吸引される方法または反発する方向に磁化されるように構成される。この場合には、第1切換手段18〜第3切換手段20のソレノイドに対して、制御手段52からオン/オフ信号を入力して、各放熱手段の切換を行うように構成できる。
【0025】
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態が採用される情報機器について、図6に示す模式図に基づいて説明する。ここで、前述した第1実施形態と同様の部位については同一符号を付してその説明を省略する。
第1放熱部材15〜第3放熱部材17には、温度状態を検出するための温度センサ62,63,64がそれぞれ設けられている。各温度センサ62〜64で検出される温度情報はCPUに入力されている。
【0026】
発熱部品11にも温度状態を検出するための温度センサ61が設けられており、この温度センサ61が検出する温度情報もCPUに入力されている。
CPUでは、各温度センサ61〜64から送信されてくる温度情報に基づいて、いずれの放熱部材を用いて放熱を行うかを決定し、その結果を制御手段52に入力する。制御手段52では、CPUからの信号に基づいて第1切換手段18〜第3切換手段20に対する制御信号を生成して送信する。
【0027】
たとえば、第2放熱部材16に取り付けられた温度センサ63からの温度情報が所定値を超えている場合には、第2切換手段19に対して遮断位置となるような制御信号を送信し、他の放熱部材からの放熱を行うように構成することができる。
また、第1放熱部材15〜第3放熱部材17に取り付けられた温度センサ62〜64からの温度情報がそれぞれ所定値に到達しており、かつ発熱部品11に取り付けられている温度センサ61からの温度情報が所定値を超えた場合には、CPUにより発熱部品11の発熱を抑制を行うように制御する。たとえば、CPUのクロック周波数や電源電圧を制御することによって、発熱部品11の発熱量を抑制するように構成できる。
【0028】
CPUのクロック周波数や電源電圧を変更したことは、表示部35を通じてユーザが認識できるように表示する構成とすることができる。また、発熱部品11の発熱量が大きい旨の表示を表示部35に表示し、CPUのクロック周波数や電源電圧の変更を行ってもよいか否かをユーザに選択させるように構成することも可能である。
【0029】
〈ペルチェ素子〉
第1切換手段18〜第3切換手段20として、図7に示すようなペルチェ素子を利用することが可能である。
ペルチェ素子は、P型半導体71およびN型半導体72の接合対で構成される熱電冷却素子でなり、上部電極73によりP型半導体71とN型半導体72が接合されており、下部第1電極74、下部第2電極75を介して直流電流が印加される。通常、実用においては熱交換容量増大のため、図8に示すように複数の素子を直列に接続して構成する。
【0030】
上部電極73の外面側には絶縁性のセラミック板などで構成される第1伝熱板76が取り付けられており、下部電極74,75の外面側には同様に絶縁性のセラミック板などで構成される第2伝熱板77が取り付けられている。
このようなペルチェ素子に対して、図示するように、下部第1電極74がマイナス側、下部第2電極75がプラス側になるように直流電源を接続すると、第1伝熱板76側が吸熱作用し、第2伝熱板77側が放熱作用することとなる。したがって、第1伝熱板76を伝熱部材14に接続し、第2伝熱板77を放熱部材に接続するように構成し、制御手段52から直流電流を印加するように構成することで、第1切換手段18〜第3切換手段20として用いることができる。
【0031】
さらに、制御手段52からペルチェ素子に対して印加する電流値を変化させることにより、各切換手段による熱伝達率を変化させることが可能となる。
〈接続検出〉
図9に示すように、第1放熱部材15〜第3放熱部材17の温度情報を取得する温度センサに代えて、第1切換手段18〜第3切換手段20の接続状態を検出するための接続検出手段81〜83を設けることが可能である。
【0032】
たとえば、手動で熱的接続状態を変更するようにシステムにおいては、第1切換手段18〜第3切換手段20の接続・遮断の状態をそれぞれ接続検出手段81〜83により検出し、検出信号をCPUに入力する。CPUでは、この接続検出手段81〜83の検出信号に基づいて、最適な放熱方法を決定し、制御手段52から第1切換手段18〜第3切換手段20に対する制御信号の生成を実行させる。
【0033】
〔他の実施形態〕
A)ノート型のパソコンに限定されるものではなく、CPUやメモリなどの発熱部品を内蔵する情報機器一般に適用することが可能である。
B)放熱部材の配置および数量は、実施形態で記載されたものに限定されるものではなく、種々の形態を想定することができる。たとえば、本体ケーシング37の底面部に配置される第3放熱部材17を2以上の部分に分割し、それぞれに対して切換部材を取り付けることが可能である。
C)実施形態で記載した放熱部材に、冷却用ファンを併用した情報機器を構成することが可能である。切換手段のうちいずれかを遮断位置とした場合に、適切な放熱量が得られないような場合には冷却ファンを作動させ、消費電力を抑制する必要があるような場合には、冷却ファンを停止して放熱部材からの放熱を行うように構成することが可能である。
【0034】
<付記>
(付記1)
発熱部をケーシング内に内蔵する情報機器であって、
前記ケーシング外に放熱することが可能に配置される複数の放熱手段と、
前記発熱部から各放熱手段に熱を伝達する伝熱手段と、
前記伝熱手段から放熱手段に至る伝熱経路における熱的接続状態を変更する接続状態変更手段と、
を備える情報機器。
【0035】
(付記2)
前記接続状態変更手段は前記発熱部から各放熱手段に至る伝熱経路を接続・遮断する熱的接続開閉スイッチである、付記1に記載の情報機器。
(付記3)
前記接続状態変更手段は前記発熱部から各放熱手段に至る伝熱経路の熱伝達効率を変更する熱伝達量変更スイッチである、付記1に記載の情報機器。
【0036】
(付記4)
前記接続状態変更手段はペルチェ素子で構成される、付記1〜3のいずれかに記載の情報機器。
(付記5)
キーボード部および表示部を備え、少なくともキーボード部の下面、表示部の背面およびケーシングの底面に放熱手段を備える、付記1〜4のいずれかに記載の情報機器。
【0037】
(付記6)
キーボード部が配置される本体部に、表示部が配置される蓋部が開閉自在に支持され、前記蓋部を本体部に重合するように折り畳んだ際に外部に露出したケーシング表面から放熱を行うように伝熱経路における熱的接続状態を変更する、付記5に記載の情報機器。
【0038】
(付記7)
前記発熱部および放熱手段にそれぞれ温度センサを備える、付記1〜6のいずれかに記載の情報機器。
(付記8)
前記接続状態変更手段は前記各温度センサの情報に基づいて伝熱経路の熱的接続状態を変更する、付記7に記載の情報機器。
【0039】
(付記9)
前記各温度センサの情報に基づいて前記発熱部の発熱量を制御する発熱量制御手段をさらに備える、付記7または8に記載の情報機器。
(付記10)
前記発熱量制御手段による制御情報をユーザに通知する制御情報通知手段をさらに備える、付記9に記載の情報機器。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、伝熱手段から放熱手段に至る伝熱経路における熱的接続状態を変更することにより、複数の放熱手段からの放熱状態を変更しているため、ユーザの使用状態に応じて不快感を与えないような放熱状態を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の模式図。
【図2】本発明の実施形態が採用されるPCの外観構成図。
【図3】切換手段の一例を示す説明図。
【図4】簡略ブロック図。
【図5】ソレノイドを用いた例を示す説明図。
【図6】第2実施形態の模式図。
【図7】ペルチェ素子の説明図。
【図8】複数のペルチェ素子を接続した例を示す説明図。
【図9】他の実施形態の模式図。
【図10】従来例の模式図。
Claims (5)
- 発熱部をケーシング内に内蔵する情報機器であって、
前記ケーシング外に放熱することが可能に配置される複数の放熱手段と、
前記発熱部から各放熱手段に熱を伝達する伝熱手段と、
前記伝熱手段から放熱手段に至る伝熱経路における熱的接続状態を変更する接続状態変更手段と、
を備える情報機器。 - 前記接続状態変更手段はペルチェ素子で構成される、請求項1に記載の情報機器。
- 前記発熱部および放熱手段にそれぞれ温度センサを備える、請求項1または2に記載の情報機器。
- 前記各温度センサの情報に基づいて前記発熱部の発熱量を制御する発熱量制御手段をさらに備える、請求項3に記載の情報機器。
- 前記発熱量制御手段による制御情報をユーザに通知する制御情報通知手段をさらに備える、請求項4に記載の情報機器。
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