JP4592655B2 - 屋外設置型端末装置 - Google Patents
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Description
一般にIC等の電子部品は、所定の温度範囲では正常な動作が保証されているが、所定の温度範囲を逸脱すると、誤動作を生じる虞がある。
そこで本発明の目的は、簡易な構成で必要な全ての電子部品の温度調節を行なうことが出来る屋外設置型端末装置を提供することである。
前記筐体(11)の内壁には、前記回路基板(2)上の複数の電子部品(3a)(3b)の内、温度調節の必要性が最も高い1つの電子部品(3a)に対向させて、筐体(11)と一体に支持台(10)が形成されている。そして、該支持台(10)と前記1つの電子部品(3a)との間に、熱電冷却素子が介在すると共に、該熱電冷却素子と前記1つの電子部品(3a)との間に、ヒートシンク(7)が介在して、該支持台(10)と前記1つの電子部品(3a)との間に熱伝導経路が形成されている。
前記ヒートシンク(7)は、筐体(11)の内部空間へ向けて突出するフィン部(72)を有し、該フィン部(72)は、前記1つの電子部品(3a)以外の1或いは複数の電子部品(3b)が存在する空間と対向して伸びている。
ここで、前記1つの電子部品(3a)の温度が所定の閾値を下回るときは、該電子部品(3a)側を放熱面とする制御を行なう。これにより、支持台(10)からヒートシンク(7)を経て該電子部品(3a)へ熱伝導によって熱が流れ、ヒートシンク(7)と該電子部品(3a)とが加熱される。又、前記1つの電子部品(3a)の温度が所定の閾値を上回るときは、該電子部品(3a)側を吸熱面とする制御を行なう。これにより、該電子部品(3a)からヒートシンク(7)を経て支持台(10)へ熱伝導によって熱が流れ、ヒートシンク(7)と該電子部品(3a)が冷却される。この結果、該電子部品(3a)の温度が動作保証温度範囲内に維持されることになる。
これによって、前記支持台(10)と前記1つの電子部品(3a)の間を高い熱伝導率で熱が流れることとなり、複数の電子部品(3a)(3b)の冷却及び加熱を効果的に行なうことが出来る。
ワイヤレスブロードバンドシステムは、図1に示す如く、家庭に設置された電話機(8)やパーソナルコンピュータ(81)を、屋外ユニット(1)を介して、基地局(9)と接続して、電話通信とインターネット接続を実現するものであり、基地局(9)にはインターネット(92)と公衆電話網(93)とが接続されており、基地局(9)のアンテナ(91)と屋外ユニット(1)の間では、無線による通信が行なわれる。
該複数の電子部品(3)には、温度調節の必要なIC等の複数の電子部品(3a)(3b)が含まれており、その中の1つの電子部品(3a)が温度に対して敏感で動作保証温度範囲の最も狭いIC(以下、特定電子部品(3a)という)となっている。
ここで熱伝導シート(5)は、その両面が相手部材と密着して、相手部材どうしの熱伝導を向上させるものである。
斯くして、支持台(10)と特定電子部品(3a)との間には、空隙の存在しない熱伝導経路が形成される。
熱伝導シート(5)は、シリコンシートから形成されている。
ペルチェモジュール(6)は、周知の如く複数のペルチェ素子を直列に接続したものであって、1辺の長さが3cm、厚さが3〜4mmの平板状に形成されており、表面と裏面がそれぞれ熱を放出し若しくは吸収する面となる。
又、回路基板(2)には、特定電子部品(3a)と近接する位置に、温度センサー(4)が搭載されている。
そして、以上の手続を一定の制御周期で繰り返す。
これに対し、ペルチェモジュール(6)に対する冷却制御においては、ペルチェモジュール(6)の表面から裏面への熱流束が生じるので、これに伴って特定電子部品(3a)からヒートシンク(7)を経て支持台(10)へ熱伝導が生じ、ヒートシンク(7)と特定電子部品(3a)が冷却される。
(11) 筐体
(10) 支持台
(2) 回路基板
(3a) 特定電子部品
(3b) 非特定電子部品
(4) 温度センサー
(5) 熱伝導シート
(6) ペルチェモジュール
(7) ヒートシンク
(71) プレート部
(72) フィン部
Claims (5)
- 密閉構造を有する筐体(11)の内部に、複数の電子部品(3a)(3b)を搭載した回路基板(2)が収容され、基地局(9)との間で無線通信を行なう屋外設置型端末装置において、前記筐体(11)の内壁には、前記回路基板(2)上の複数の電子部品(3a)(3b)の内、温度調節の必要性が最も高い1つの電子部品(3a)に対向させて、筐体(11)と一体に支持台(10)が形成され、該支持台(10)と前記1つの電子部品(3a)との間には、熱電冷却素子が介在すると共に、該熱電冷却素子と前記1つの電子部品(3a)との間に、ヒートシンク(7)が介在して、該支持台(10)と前記1つの電子部品(3a)との間に熱伝導経路が形成され、前記ヒートシンク(7)は、筐体(11)の内部空間へ向けて突出するフィン部(72)を有し、該フィン部(72)は、前記1つの電子部品(3a)以外の1或いは複数の電子部品(3b)が存在する空間と対向して伸びており、前記熱電冷却素子による温度調節が可能となっていることを特徴とする屋外設置型端末装置。
- 前記筐体(11)はアルミニウムの一体成型品であり、ヒートシンク(7)は、プレート部(71)の両側に前記フィン部(72)を突設したアルミニウム板から形成されている請求項1に記載の屋外設置型端末装置。
- 前記熱電冷却素子は、複数のペルチェ素子を直列に接続してなるペルチェモジュール(6)によって構成されている請求項1又は請求項2に記載の屋外設置型端末装置。
- 前記筐体(11)の内部には、前記1つの電子部品(3a)と近接する位置に、温度センサー(4)が設置されると共に、前記ペルチェモジュール(6)には制御回路(22)が接続され、該制御回路(22)は、前記温度センサー(4)によって検出される温度が所定の範囲内に維持される様、ペルチェモジュール(6)への電力供給を制御する請求項3に記載の屋外設置型端末装置。
- 前記支持台(10)と前記1つの電子部品(3a)との間には、支持台(10)側から順に、熱伝導シート(5)、前記熱電冷却素子、熱伝導シート(5)、前記ヒートシンク(7)、及び熱伝導シート(5)が積み重ねられ、該熱伝導シート(5)が前記1つの電子部品(3a)の表面に接触している請求項1乃至請求項4の何れかに記載の屋外設置型端末装置。
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JP2006211533A JP4592655B2 (ja) | 2006-08-03 | 2006-08-03 | 屋外設置型端末装置 |
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JP2008041785A JP2008041785A (ja) | 2008-02-21 |
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---|---|---|---|---|
JPH08130385A (ja) * | 1994-10-31 | 1996-05-21 | Toshiba Corp | 電子回路基板及びその冷却方法 |
JP2004013685A (ja) * | 2002-06-10 | 2004-01-15 | Fujitsu Ltd | 情報機器 |
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JPH08130385A (ja) * | 1994-10-31 | 1996-05-21 | Toshiba Corp | 電子回路基板及びその冷却方法 |
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