JPH08130385A - 電子回路基板及びその冷却方法 - Google Patents

電子回路基板及びその冷却方法

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JPH08130385A
JPH08130385A JP26692094A JP26692094A JPH08130385A JP H08130385 A JPH08130385 A JP H08130385A JP 26692094 A JP26692094 A JP 26692094A JP 26692094 A JP26692094 A JP 26692094A JP H08130385 A JPH08130385 A JP H08130385A
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JP
Japan
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substrate
heat
heat sink
electronic component
electronic
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Application number
JP26692094A
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English (en)
Inventor
Akimitsu Omori
章光 大森
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板21全体における各電子部品の実装密度
を低下させることなく、各電子部品22,22a,23
を効率的に冷却する。 【構成】 基板12上に搭載された電子部品にヒートシ
ンク24を装着して、電子部品の発熱をヒートシンク2
4を介して放熱する電子回路基板の冷却方法において、
基板上21に搭載された複数種類の電子部品22,22
a,23のうち発熱量が多い電子部品22aと基板21
との間にスペーサ26を介在させ、発熱量が多い電子部
品22aに対してのみヒートシンク24を装着し、かつ
ヒートシンク24の基板21に対する投影面積を、この
ヒートシンク24が取付けられた電子部品22aの基板
21に対する投影面積より大きく設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数種類の電子部品が搭
載された電子回路基板に係わり、特に、搭載された各電
子部品に対する冷却性能を向上させた電子回路基板及び
この電子回路基板の冷却方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の情報処理装置や各種の
電子機器には多数の電子回路基板が組込まれている。こ
の電子回路基板には各種の集積回路やコイルやコンデン
サ等のIC化されていない複数種類の単体電子部品が搭
載されている。
【0003】このような電子回路基板が正常に動作する
ためには、この電子回路基板に搭載された各電子部品の
周囲温度を許容温度以下に制御する必要がある。周囲温
度が許容温度を越えると電子回路基板の信頼性が低下す
る。
【0004】特に、近年、集積回路の集積度が高くな
り、より小さい容積により多くの電子回路を組込む傾向
にある。したがって、集積回路の表面積が小さくなり、
回路で発熱する熱の放熱効率が悪くなり、温度が簡単に
上昇する傾向にある。
【0005】したがって、従来より、電子回路基板に対
して何等かの冷却対策を講じていた。図7は冷却対策が
施された電子回路基板を示す模式図である。情報処理装
置や各種の電子機器のケース1内に設けられたマザーボ
ード2に複数のソケット3が上下方向に取付けられてい
る。この各ソケット3にそれぞれ基板4が装着されてい
る。例えばPC基板等からなる各基板4には、各種の集
積回路5やコイルやコンデンサ等のIC化されていない
複数種類の単体電子部品6が搭載されている。
【0006】そして、集積回路5は箱型のパッケージに
収納されており、このパッケージの上面にヒートシンク
7が装着されている。このヒートシンク7は、図8
(a)又は図8(b)に示すように、集積回路5の上面
と同一形状を有し、集積回路5の上面に装着される板状
のベース部7aと、このベース部7aの集積回路5の反
対側面に形成された放熱フィン7bとで構成されてい
る。
【0007】このようなヒートシンク7が装着された集
積回路5やその他の単体電子部品6が搭載された基板4
からなる複数枚の電子回路基板を収納するケース1の前
面下方位置に空気吸入口8が形成されている。ケース1
の天井に形成された排気口9にファン10が取付けれて
いる。
【0008】天井のファン10を駆動すると、外の空気
が冷却空気11として空気吸入口8からケース1内へ導
かれる。ケース1内へ導かれた冷却空気10は、各種電
子部品が搭載された基板4相互間を通流して天井の排気
口9からケース1外へ排気される過程において、ヒート
シング7の放熱フィン7bから熱を奪い、排気口9の外
へ運ぶ。よって、各基板4に搭載された各集積回路5の
温度上昇が抑制され、許容温度以下に制御される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示すようなヒートシンク7を用いて温度上昇を抑制する
ようにした電子回路基板及びその冷却方法においても、
まだ解消すべき次のような課題があった。
【0010】すなわち、前述したように、より小形化さ
れた集積回路5から効率良く放熱させるためには、この
集積回路5に装着されたヒートシンク7の表面積を大き
く設定する必要がある。しかし、ただ単に表面積を大き
く設定すれば、ヒートシンク7自体の体積が増加し、小
形化した集積回路を採用して、電子機器全体を小形化す
る目的と逆行することになる。
【0011】このような不都合を未然に回避するため
に、図8に示すように、ヒートシンク7のベース部7a
の面積を冷却対象の集積回路5の上面の面積を越えない
ように設定し、放熱フィン7bの表面積を増大して、冷
却対象の集積回路5が必要とする放熱量か得られるよう
にしている。しかし、表面積を増大する場合、放熱フィ
ン7bが隣接する他の電子回路基板4に接触することを
防止するために、放熱フィン7bの高さHに一定の限界
がある。
【0012】よって、放熱フィン7bに複雑な切込みを
刻設して表面積を増加させていた。このように、ヒート
シンク7のベース部7aの大きさを集積回路5の上面以
下に設定し、かつ放熱フィン7bに複雑な切込みを刻設
することによって、電子回路基板全体の大型化を防止で
きる。
【0013】しかし、図7に示すように、一般に、ヒー
トシンク7のみならず、ファン10を用いて冷却空気1
1を強制循環させている。したがって、放熱フィン7b
の外面が効率良く冷却空気11に接する必要がある。し
かし、ただ単に複雑な切込みを刻設したのみでは、放熱
フィン7b部分を冷却空気11が避けて通流して放熱フ
ィン7bの全ての表面に冷却空気11が接しなく、冷却
効率が低下する問題がある。
【0014】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、発熱量が多い電子部品に対してのみヒート
シンクを装着することによって、ヒートシンクの放熱フ
ィンのみならず、ヒートシンクが装着されていない発熱
量の少い他の電子部品も効率的に冷却できる電子回路基
板及びその冷却方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に、請求項1に示す発明においては、基板上に搭載され
た電子部品にヒートシンクを装着して、電子部品の発熱
をヒートシンクを介して放熱する電子回路基板の冷却方
法において、基板上に搭載された複数種類の電子部品の
うち発熱量が多い電子部品と基板との間にスペーサを介
在させ、発熱量が多い電子部品に対してのみヒートシン
クを装着し、かつヒートシンクの基板に対する投影面積
を、このヒートシンクが取付けられた電子部品の基板に
対する投影面積より大きく設定している。
【0016】また、請求項2に示す発明の電子回路基板
においては、基板と、基板上に搭載された複数種類の電
子部品と、複数種類の電子部品のうち発熱量が多い電子
部品と基板との間に介挿されたスペーサと、発熱量が多
い電子部品に対してのみ装着され、基板に対する自己の
投影面積が、装着された電子部品の基板に対する投影面
積より大きく設定されたヒートシンクとを備えている。
【0017】請求項3に示す発明の電子回路基板におい
ては、上述した複数種類の電子部品のうち発熱量が多い
電子部品を、基板上において、発熱量が少ない電子部品
を間に介して互いに離間した位置に搭載している。
【0018】請求項4に示す発明の電子回路基板におい
ては、前述した基板、電子部品、スペーサ及びヒートシ
ンクの他に、基板の電子部品の搭載側に取付けられ、外
部から供給される冷却空気をヒートシンクの放熱フィン
及びこのヒートシンクと基板との間に形成された風流路
に導くための通風ガイドを備えている。
【0019】また、請求項5の発明においては、発熱特
性が異なる複数種類の電子部品のうち発熱量が少い電子
部品を、基板上において、ヒートシンクと基板との間に
形成された風流路内の位置に搭載している。
【0020】請求項6の発明においては、外部から供給
される冷却空気の流路と直交する直交方向長さが、装着
された電子部品の直交方向長さより長く、かつ基板の直
交方向長さにほぼ等しい長さのヒートシンクを使用して
いる。
【0021】請求項7の発明においては、ヒートシンク
を、一部分に電子部品が装着されるベース部と、このベ
ース部に取付けられた放熱フィンと、ベース部における
電子部品の装着部分と非装着部分との間に敷設されたヒ
ートパイプとで構成していてる。
【0022】請求項8の発明においては、ヒートシンク
を、一部分に電子部品が装着されるベース部と、このベ
ース部に取付けられた放熱フィンと、ベース部に取付け
られたペルチェ素子とで構成している。
【0023】
【作用】一般的に、基板上には、複数種類の集積回路や
コンデンサやコイル,抵抗等の単体電子部品を含めた複
数種類の電子部品が搭載されている。そして、この複数
種類の各電子部品はそれぞれ異なる発熱特性を有し、発
熱量もそれぞれ異なる。
【0024】そこで、本発明においては、この複数種類
の電子部品を発熱量の多い電子部品と発熱量の比較的少
い電子部品とに分類して、発熱量の多い電子部品に対し
てのみヒートシンクを装着している。したがって全部の
電子部品にヒートシンクが装着されていない。よって、
例えば発熱量の多い電子部品に隣接して発熱量の比較的
少い電子部品を配置することによって、発熱量の多い電
子部品に装着されたヒートシンクを発熱量の少い電子部
品の上方位置まで拡張できる。
【0025】この場合、ヒートシンクが発熱量の比較的
少い電子部品に当接しないように、発熱量の多い電子部
品と基板との間に例えばソケット等のスペーサを介在さ
せることによって、ヒートシンクと基板との間の距離を
長く設定している。
【0026】よって、基板上における電子部品の実装密
度を低下させることなく、発熱量の多い電子部品に装着
されたヒートシンクを大きく設定でき、発熱量の多い電
子部品の熱を効率的に放熱できる。
【0027】請求項3においては、発熱量の大きい電子
部品どうしを間に発熱量の小さい電子部品を挾んで互い
に離間して基板上に配設しているので、各ヒートシンク
どうしが接触することなく、ヒートシンクから効率的に
放熱できる。
【0028】また、請求項4の発明においては、通風ガ
イドを設けているので、例えばファン等によって外部か
ら冷却空気が供給された場合に、この冷却空気は通風ガ
イドよってヒートシンクの放熱フィン及びヒートシンク
と基板との間に形成された風流路に導かれる。よって、
より効果的に各電子部品が冷却される。
【0029】請求項5の発明においては、発熱量の少な
い電子部品はヒートシンクと基板との間に形成された風
流路内に配設されているので、たとえヒートシンクが取
付けられていない電子部品であったとしても、外部から
供給される冷却空気で効率的に冷却される。
【0030】請求項6の発明においては、冷却空気がヒ
ートシンク全面に均一にかつ効率的に当たるように、ヒ
ートシンクの形状を冷却空気の流路と直交する直交方向
長さが基板における直交方向長さにほぼ等しい長さにな
るように設定している。
【0031】請求項7の発明においては、ヒートシンク
にヒートパイプを敷設することによって、電子部品が発
熱する熱がヒートシンク全体に亘ってに均一に伝達さ
れ、冷却効率が向上する。請求項8の発明においては、
ペルチェ素子による冷却効果によりヒートシンクを介し
て電子部品がより効果的に冷却される。
【0032】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。図1は実施例の冷却方法か適用された複数の電子回
路基板を示す斜視図である。図7に示す従来の電子回路
基板と同一部分には同一符号が付してある。したがっ
て、重複する部分の詳細説明を省略する。
【0033】例えば、電子機器のケース1内に設けられ
たマザーボード2に複数のソケット3が上下方向に取付
けられている。この各ソケット3にそれぞれ実施例の電
子回路基板の基板21が装着されている。各基板21に
は、各種の集積回路22やコイルやコンデンサ等のIC
化されていない複数種類の単体電子部品23が搭載され
ている。
【0034】これらの集積回路22や単体電子部品23
等の各種の電子部品はそれぞれ発熱特性が異なる。そし
て、複数種類の電子部品のうち比較的発熱量が多い集積
回路22のうちの特に発熱量の多い1個の又は複数個の
集積回路22aに対してヒートシンク24が装着されて
いる。
【0035】このようなヒートシンク24が装着された
特定の集積回路22aやその他の集積回路22や他の単
体電子部品23が搭載された複数枚の基板21を収納す
るケース1の前面下方位置に空気吸入口8が形成され、
ケース1の天井に設けられた排気口9にファン10が取
付けられている。
【0036】図2及び図3を用いて前記各電子回路基板
の詳細構成を説明する。図3は、まだヒートシンク24
が取付けられていない1枚の電子回路基板をマザーボー
ド1のソケット3から取外した状態を示す斜視図であ
る。基板21の一方面に複数の集積回路22と複数の単
体電子部品23が装着されている。
【0037】そして、これらの電子部品のうち初熱量の
多い2個の集積回路22aは、図示するようにスペーサ
としてのICソケット26を介して基板21に装着され
ている。
【0038】なお、発熱量の多い集積回路22aの基板
21上における取付け位置は下記の法則に従って決定さ
れる。 (1) 発熱量の多い集積回路22aが1個の場合は基板2
1の中央位置 (2) 2個の場合は基板の対角線上で可能な限り離間した
位置(図3) (3) 3個の場合は基板の対角線上及び中央位置 (4) 4個の場合は基板の4隅近傍位置 (5) 5個の場合は基板の4隅近傍と中央位置 (6) 6個の場合は(2) もしくは(3)(4)の組合わせ位置 当然、初熱量の少ない他の集積回路22及び単体電子部
品23は基板21上の実装密度を上げるために発熱量の
多い集積回路22a相互間に位置する確率が高い。
【0039】そして、図2に示すように、発熱量の多い
集積回路22aの上面にヒートシンク24が装着されて
いる。ヒートシンク24は、図示するように、短冊状形
状を有した熱伝導率の良い金属で形成されたベース部2
4aと、このベース部24aの一方面に形成された放熱
フィン24baとで構成されている。放熱フィン24b
の形状は、図8(a)(b)に示した従来のヒートシン
ク7の放熱フィン7bと同様に、種々の形状が考えられ
るが、実施例ヒートシンク24においては、表面積が大
きくて、かつ冷却空気が比較的円滑にこの放熱フィン7
b内を通流可能な円柱針形状に形成されている。
【0040】ヒートシンク24の短冊形状のベース部2
4aの長尺方向の長さLは基板21の横方向幅にほぼ等
しい長さに設定されている。ベース部24aの短尺方向
の長さBはこのヒートシンク24が装着される集積回路
22aの幅にほぼ等しく設定されている。そして、集積
回路22aにベース部24aの一端側が取付けられてい
る。
【0041】図5(a)(b)(c)は集積回路22a
とヒートシンク24との接合構造を示す図である。図5
(a)に示すように、集積回路22aのパッケージの上
面にねじ棒27が取付けられており、この集積回路22
aが当接するベース部24aの一端側に貫通孔が穿設さ
れている。そして、図5(b)に示すように、ねじ棒2
7を貫通孔へ貫通させて、ベース部24aの放熱フィン
24a側からナット28でねじ棒27を締付ける。
【0042】このナット28は、図5(c)の断面図に
示すように、ねじ棒27がねじ込まれるねじ穴28aの
他に、外周面に鍔状の放熱リング28bが形成されてい
る。集積回路22aの熱はねじ棒27を介してベース部
24aに最も伝わり易いので、このねじ棒27に直接接
するナット28の外周面に放熱リング28bを形成する
ことによって、より一層効率的に放熱できる。
【0043】また、図2に示すように、基板21の横幅
方向の両端近傍にそれぞれ基板21表面に直交する方向
でかつ縦方向に板状の通風ガイド29a,29bが取付
けられている。
【0044】図4は図2に示す電子回路基板をX−X´
線に沿って切断した場合における上方から見た断面模式
図である。図示するように、一対の通風ガイド29a,
29b相互間に挟まれる状態でヒートシンク24が位置
している。そして、ヒートシンク24のベース部24a
と基板21との間に形成される空間に発熱量が比較的少
ない集積回路22や単体部品23が存在する。なお、集
積回路22aと基板21との間にはスペーサとしてIC
ソケット26が介在しているので、ベース部24aと基
板21との間には初熱量が比較的少ない各電子部品2
2,23を搭載するための十分な空間が確保されてい
る。
【0045】このような構成の複数の電子回路基板が図
1に示すよように、マザーボード2の各ソケット3に装
着された状態で、ケース1の天井のファン10を駆動す
ると、外の空気が冷却空気11として空気吸入口8から
ケース1内へ導かれる。ケース1内へ導かれた冷却空気
10は、各基板21相互間を通流して天井の排気口9か
らケース1外へ排気される過程において、ヒートシング
24の放熱フィン24bbから熱を奪い、排気口9の外
へ運ぶ。
【0046】この場合、基板21相互間を通流する冷却
空気11は、図4に示すように、通風ガイド29a,2
9b、及び基板21のほぼ横幅一般の長尺方向長さLを
有したヒートシンク24のベース部24aの存在によっ
て、放熱フィン24bの隙間を通過する外側風流路30
aと、ベース部24aと基板21との間に形成された内
側風流路30bとを通流する。
【0047】よって、外側風流路30aを通流する冷却
空気11によって、放熱フィン24bは放熱されて、発
熱量の多い集積回路22aは効率的に冷却される。この
場合、放熱フィン24aは基板21のほぼ全幅に亘って
存在するので、冷却空気11がこの放熱フィン24aを
避けて通流することはないので、たとえ、円柱針が高い
密度で配列されていたとしても、各円柱針にほぼぼ均一
に冷却空気11が接する。
【0048】また、ベース部24aと基板21との間に
形成された内側風流路30bを通流する冷却空気11に
よって、この内側風流路30b内に存在する発熱量の比
較的少ない集積回路22や単体電子部品23もそれなり
に効率的に冷却される。
【0049】このように、基板21に搭載された発熱量
の多い集積回路22aは勿論のこと、発熱量の比較的少
ない他の集積回路22及び単体電位部品23も過度に冷
却されることなくそれなりに冷却される。したがって、
ケース1内の全ての電子部品を発熱量の多い集積回路2
2aが必要とする程度に放熱させる必要はなく、発熱量
の大小に応じて、放熱させているので、ファン10を駆
動することによって得られる冷却空気11を有効に使用
でき、消費電力を低減できる。また、ファン10の出力
を低下されることによって、騒音を低減できる。
【0050】また、集積回路22aより大きいヒートシ
ンク24を用いたとしても、基板全体における各電子部
品の実装密度が低下することはない。なお、本発明は上
述した実施例に限定されるものではない。図1,図2に
示す実施例基板においては、発熱量の大きい集積回路2
2aが2つの場合を示したが、1個の場合は、この集積
回路22aを基板21の中央部に取付ける。そして、基
板21の横幅とほぼ等しい長さLを有するヒートシンク
24の長尺方向の中央位置に前記集積回路22aを取付
ければよい。
【0051】また、発熱量の大きい集積回路22aが4
つの場合は、基板21の同一幅方向に2個の集積回路2
2aが存在する。この場合、各集積回路22aに装着す
る各ヒートシンク24の長尺方向の長さLを基板21の
幅方向長さの約1/2に設定すればよい。このように、
発熱量の大きい各集積回路22aを冷却する各ヒートシ
ンク24の長尺方向長さLの合計長さが基板21の幅方
向長さにほぼ一致させることによって、図4に示す外側
風流路30aと内側風流路30bとが形成され、各電子
部品がそれぞれ効率的に冷却される。
【0052】また、ヒートシンクも前述した構造のヒー
トシンク24に限定されるものではない。例えば図6
(a)に示すように、ヒートシンク24のベース部24
a内に長尺方向に2本のヒートパイプ31a,31bを
埋設してもよい。周知のようにヒートパイプは熱を効率
的に伝送する機能を有する。したがって、ベース部24
aの一端側に取付けられた集積回路22aから発熱され
た熱はヒートパイプ31a,31bによって、効率的に
ベース部24aの長尺方向の各位置伝達される。その結
果、ベース部24aの各位置に取付けられた放熱フィン
24bによって効率的に放熱される。
【0053】また、図6(b)に示すように、ベース部
24aに空洞31cを形成して、この空洞31c内に冷
媒を封入して、ベース部24a全体をヒートパイプとす
ることも可能である、さらに、図6(c)に示すよう
に、ベース部24aにペルチェ素子32を取付けること
によって、ベース部24aを強制冷却することも可能で
ある。
【0054】さらに、図6(a)に示すように、ヒート
シンク24のベース部24aの集積回路22aの当接面
に凹部33を刻設ことによって、ヒートシンク24を集
積回路22aに確実に固定でき、振動等に起因するヒー
トシンク24の位置ずれを最小限に抑制できる。
【0055】また、ヒートシンク24のベース部24a
と両側に位置する通風ガイド29a,29bとを熱的に
接続してもよい。この場合、通風ガイド29a.29b
は、冷却空気11の流路を制御する本来の機能の他に、
ヒートシンク24の放熱フィンとしての機能をも有す
る。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電子回路基
板及びその冷却方法によれば、基板に搭載される複数種
類の電子部品を発熱量の多い電子部品と初熱量が比較的
少ない電子部品とに分類して、発熱量の多い電子部品に
対してのみ、この電子部品より大きいヒートシンクを装
着している。したがって、基板全体における各電子部品
の実装密度を低下させることなく、ヒートシンクの放熱
フィンのみならず、ヒートシンクが装着されていない発
熱量が比較的少い他の電子部品も効率的に冷却できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わる冷却方法を採用し
た電子回路基板が組込まれたケースを示す斜視図
【図2】 同電子回路基板の詳細構成を示す斜視図
【図3】 同電子回路基板におけるヒートシンク取付前
の状態を示す斜視図
【図4】 図2の電子回路基板におけるX−X´線で切
断して上方から見た断面図
【図5】 ヒートシンクの集積回路に対する取付構造を
示す模式図
【図6】 本発明の他の実施例の電子回路基板に組込ま
れたヒートシンクの概略構成を示す斜視図
【図7】 従来の電子回路基板が組込まれたケースを示
す斜視図
【図8】 一般的なヒートシンクを示す斜視図
【符号の説明】
1…ケース、2…マザーボード、3…ソケット、8…空
気吸入口、9…排気口、10…ファン、11…冷却空
気、21…基板、22,22a…集積回路、23…単体
電子部品、24…ヒートシンク、24a…ベース部、2
4b…放熱フィン、26…ICソケット、27…ねじ
棒、28…ナット、29a,29b…通風ガイド、30
a…外側風流路、30b…内側風流路、31a,31b
…ヒートパイプ、32…ペルチェ素子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に搭載された電子部品にヒートシ
    ンクを装着して、前記電子部品の発熱を前記ヒートシン
    クを介して放熱する電子回路基板の冷却方法において、 前記基板上に搭載された複数種類の電子部品のうち発熱
    量が多い電子部品と前記基板との間にスペーサを介在さ
    せ、 前記発熱量が多い電子部品に対してのみ前記ヒートシン
    クを装着し、 かつ前記ヒートシンクの前記基板に対する投影面積を、
    このヒートシンクが取付けられた前記電子部品の前記基
    板に対する投影面積より大きく設定することを特徴とす
    る電子回路基板の冷却方法。
  2. 【請求項2】 基板と、 この基板上に搭載された複数種類の電子部品と、 この複数種類の電子部品のうち発熱量が多い電子部品と
    前記基板との間に介挿されたスペーサと、 前記発熱量が多い電子部品に対してのみ装着され、前記
    基板に対する自己の投影面積が、装着された電子部品の
    前記基板に対する投影面積より大きく設定されたヒート
    シンクとを備えた電子回路基板。
  3. 【請求項3】 前記複数種類の電子部品のうち発熱量が
    多い電子部品は、前記基板上において、発熱量が少ない
    電子部品を間に介して互いに離間した位置に搭載された
    ことを特徴とする請求項2記載の電子回路基板。
  4. 【請求項4】 基板と、 この基板上に搭載された複数種類の電子部品と、 この複数種類の電子部品のうち発熱量が多い電子部品と
    前記基板との間に介挿されたスペーサと、 前記発熱量が多い電子部品に対してのみ装着され、前記
    基板に対する自己の投影面積が、装着された電子部品の
    前記基板に対する投影面積より大きく設定されたヒート
    シンクと、 前記基板の前記電子部品の搭載側に取付けられ、外部か
    ら供給される冷却空気を前記ヒートシンクの放熱フィン
    及びこのヒートシンクと前記基板との間に形成された風
    流路に導くための通風ガイドとを備えた電子回路基板。
  5. 【請求項5】 前記複数種類の電子部品のうち発熱量が
    少い電子部品は、前記基板上において、前記ヒートシン
    クと基板との間に形成された風流路内の位置に搭載され
    たことを特徴とする請求項4記載の電子回路基板。
  6. 【請求項6】 前記ヒートシンクは、前記外部から供給
    される冷却空気の流路と直交する直交方向長さが、装着
    された電子部品の前記直交方向長さより長く、かつ前記
    基板の前記直交方向長さにほぼ等しい長さに設定された
    ことを特徴とする請求項4記載の電子回路基板。
  7. 【請求項7】 前記ヒートシンクは、一部分に前記電子
    部品が装着されるベース部と、このベース部に取付けら
    れた放熱フィンと、前記ベース部における前記電子部品
    の装着部分と非装着部分との間に敷設されたヒートパイ
    プとを有することを特徴とする請求項4記載の電子回路
    基板。
  8. 【請求項8】 前記ヒートシンクは、一部分に前記電子
    部品が装着されるベース部と、このベース部に取付けら
    れた放熱フィンと、前記ベース部に取付けられたペルチ
    ェ素子とを有することを特徴とする請求項4記載の電子
    回路基板。
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