JP4120694B1 - インバータ圧縮機の運転方法及び圧縮機駆動装置 - Google Patents

インバータ圧縮機の運転方法及び圧縮機駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】漏洩電流を低減するインバータ圧縮機の運転方法及び圧縮機駆動装置を提供する。
【解決手段】インバータ(4)に設けられたハイアーム側スイッチ(401)の動作電源として機能するブートコンデンサ(407)の充電動作は、モータ(M1)の動作停止の度に実行される。通常運転に先立って実行される液排出運転においては漏洩電流低減のため、通常運転時の値より低いキャリア周波数を用いて実行する。本発明では、液排出運転がその目的を達成するとモータ(M1)の動作を停止することなく、キャリア周波数を通常運転時の値に変更して通常運転に移行する。従って、液排出運転と通常運転の間で実施されるブートコンデンサの充電動作を省略することができ、漏洩電流を軽減することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、インバータ圧縮機の運転方法及び圧縮機駆動装置に関し、特に漏洩電流を低減する技術に関する。
インバータによって駆動される圧縮機において、当該圧縮機の運転に先立って、インバータに設けられたハイアーム側トランジスタの動力源として機能するブートコンデンサを充電する必要がある。
また、圧縮機の通常運転に先立って、種々の予備運転(例えば圧縮機内部に溜まった液冷媒を冷媒循環経路に排出する液排出運転等)が実行される場合がある。この場合、予備運転の実行後に一旦運転を停止し、ブートコンデンサを充電した上で、通常運転に移行している。
なお、本発明に関連する技術として特許文献1〜4が開示されている。
特開2005−337234号公報 特開昭61−31859号公報 特開平10−318173号公報 特開2001−186793号公報
しかしながら、ブートコンデンサの充電動作時に生じる漏洩電流は他の運転時に生じる漏洩電流に比べて大きいため、漏電ブレーカが動作する可能性があった。
そこで、本発明は漏洩電流を低減するインバータ圧縮機の運転方法及び圧縮機駆動装置を提供することを目的とする。
本発明に係るインバータ圧縮機の運転方法の第1の態様は、ハイアーム側スイッチ(401)と、前記ハイアーム側スイッチへスイッチ信号を出力するための動作電源として機能するブートコンデンサ(407)とを有するインバータ(4)から交流電流が供給されるモータ(M1)によって駆動され、冷媒を圧縮するインバータ圧縮機(11)の運転方法であって、前記圧縮機の通常運転に先立つ予備運転と、前記予備運転に先立つ前記ブートコンデンサの充電とを、前記通常運転時のキャリア周波数より低いキャリア周波数で実行し、キャリア周波数を前記通常運転時のキャリア周波数まで単調非減少により増加させつつ通常運転に移行する。
本発明に係るインバータ圧縮機の運転方法の第2の態様は、第1の態様に係るインバータ圧縮機の運転方法であって、前記予備運転は前記圧縮機の内部に溜まる前記冷媒を排出する液排出運転である。
本発明に係るインバータ圧縮機の運転方法の第3の態様は、第1又は第2の態様に係るインバータ圧縮機の運転方法であって、前記ブートコンデンサを充電するときに用いるキャリア周波数は、前記予備運転時のキャリア周波数以下である。
本発明に係るインバータ圧縮機の運転方法の第4の態様は、第1乃至第3の何れか一つの態様に係るインバータ圧縮機の運転方法であって、前記予備運転を実行している間に前記モータの回転数を上昇させる。
本発明に係る圧縮機駆動装置の第1の態様は、冷媒を圧縮する圧縮機(11)を駆動する圧縮機駆動装置であって、前記圧縮機を駆動するモータ(M1)と、ハイアーム側スイッチ(401)と、前記ハイアーム側スイッチへスイッチ信号を出力するための動作電源として機能するブートコンデンサ(407)とを有し、前記モータに交流電流を供給するインバータ(4)と、前記インバータに対して、前記圧縮機の通常運転に先立つ予備運転と、前記予備運転に先立つ前記ブートコンデンサの充電とを、前記通常運転時のキャリア周波数より低いキャリア周波数で実行し、キャリア周波数を前記通常運転時のキャリア周波数まで単調非減少により増加させつつ通常運転に移行させる制御部(12,5,6)とを備える。
本発明に係る圧縮機駆動装置の第2の態様は、第1の態様に係る圧縮機駆動装置であって、前記予備運転は前記圧縮機の内部に溜まる前記冷媒を排出する液排出運転である。
本発明に係る圧縮機駆動装置の第3の態様は、第1又は第2の態様に係る圧縮機駆動装置であって、前記ブートコンデンサを充電するときに用いるキャリア周波数は、前記予備運転時のキャリア周波数以下である。
本発明に係る圧縮機駆動装置の第4の態様は、第1乃至第3の何れか一つの態様に係る圧縮機駆動装置であって、前記制御部は、前記予備運転を実行している間に前記モータの回転数を上昇させる。
本発明に係るインバータ圧縮機の運転方法の第1の態様又は圧縮機駆動装置の第1の態様によれば、予備運転と通常運転の間ではブートコンデンサの充電動作を省略できるので、漏洩電流を低減することができる。
液排出運転により圧縮機の内部には差圧が生じる。本発明に係るインバータ圧縮機の運転方法の第2の態様又は圧縮機駆動装置の第2の態様によれば、圧縮機を停止することなく通常運転に移行するので、差圧による圧縮機の起動不良を防止することができる。
本発明に係るインバータ圧縮機の運転方法の第3の態様又は圧縮機駆動装置の第3の態様によれば、ブートコンデンサを充電するときに生じる漏洩電流は他の動作に比べて大きいので、漏洩電流の低減効果が高い。
本発明に係るインバータ圧縮機の運転方法の第4の態様又は圧縮機駆動装置の第4の態様によれば、予備運転の必要時間を短縮することができる。
{空気調和機の構成}
本発明に係るインバータ圧縮機の運転方法及び圧縮機駆動装置の実施の形態について以下に説明する。図1は空気調和機の一例を示す概略構成図である。本空気調和機は、室外機1と、室内機2と、液冷媒連絡配管31と、ガス冷媒連絡配管32と、リモコン3とを備えている。室外機1及び室内機2は液冷媒連絡配管31及びガス冷媒連絡配管32の各々によって相互に接続されて、空気調和機の冷媒回路を構成している。なお、複数の室内機2が室外機1と並列に繋がれていても良い。
室外機1は、圧縮機11と、圧縮機駆動装置17と、室外機制御部12と、アキュームレータ13と、ファン14と、熱交換器15と、四方弁16とを備えている。室内機2は、膨張弁21と、室内機制御部22と、ファン24と、熱交換器25とを備えている。
圧縮機11は圧縮機駆動装置17によって駆動され、冷媒を圧縮して吐出する。圧縮機駆動装置17については後に詳述する。
四方弁16は冷媒の流れを切り替えるための弁であり、冷房運転時には熱交換器15を圧縮機11において圧縮される冷媒の凝縮器として、熱交換器25を熱交換器15において凝縮される冷媒の蒸発機として機能させるために、圧縮機11の吐出側の冷媒配管33aと熱交換器15のガス側の冷媒配管33bとを接続するとともに、圧縮機11の吸入側の冷媒配管33cと(具体的にはアキュームレータ13の吸入側の冷媒配管33d)とガス冷媒連絡配管32とを接続する(図1の四方弁16の実線)。
また、暖房運転時には、熱交換器25を圧縮機11において圧縮される冷媒の凝縮器として、熱交換器15を熱交換器25において凝縮される冷媒の蒸発機として機能させるために、冷媒配管33aとガス冷媒連絡配管32とを接続するとともに、冷媒配管33dと冷媒配管33bとを接続する(図1の四方弁16の点線)。
アキュームレータ13は、圧縮機11の吸入側と四方弁16との間で接続され、冷媒回路に発生する余剰冷媒を溜めることが可能な容器である。
ファン14は外気を吸入して熱交換器15に供給して、外気と熱交換器15を流れる冷媒との間で熱交換を促進させる。
室外機制御部12はリモコン3と、室内機制御部22と、ファン14と、四方弁16と、圧縮機駆動装置17と電気的に接続されている。室外機制御部12はリモコン3からの指令(例えば暖房運転,冷房運転を指定する指令等)を受けて、ファン14と四方弁16と圧縮機駆動装置17とを制御すると共に、当該指令に基づいて室内機制御部22に制御信号を出力することができる。
膨張弁21はガス冷媒連絡配管31上の熱交換器15,25間に接続されて、凝縮器として機能する熱交換器から送り出された液冷媒を絞り膨張させて蒸発器として機能する熱交換器へ送る。
ファン24は外気を吸入して熱交換器25に供給して、外気と熱交換器25を流れる冷媒との間で熱交換を促進させる。
室内機制御部22はリモコン3と、室外機制御部12と、膨張弁21と、ファン24と電気的に接続されている。室内機制御部22はリモコン3からの指令をモニタしたり、室外機制御部12からの制御信号に基づいて膨張弁21の開度やファン24の回転数を制御することができる。なお、膨張弁21は必ずしも室内機2に設けられる必要はなく、室外機1に設けられていても良い。
次に、圧縮機駆動装置17について詳述する。図2は圧縮機駆動装置17の内部構成を示す概略構成図である。圧縮機駆動装置17は、交流電源E1と、ダイオードブリッジDB1と、平滑コンデンサC1と、インバータ4と、モータM1と、インバータ制御部5と、スイッチ波形出力部6と、位置検出センサ7とを備えている。
交流電源E1は例えば単相交流電源である。なお、3相交流電源であってもよい。
ダイオードブリッジDB1は交流電源E1と接続され、交流電源E1からの交流電圧を全波整流して、高電位出力線10aと低電位出力線10bの間に直流電圧を出力する。
平滑コンデンサC1は高電位出力線10aと低電位出力線10bの間に接続され、ダイオードブリッジDB1からの直流電圧を平滑する。
インバータ4は、パワーモジュール40,41と、制御電源回路42とを備えている。パワーモジュール40は、ハイアーム側トランジスタ401と、ローアーム側トランジスタ402と、フリーホールダイオード403,404と、ハイアーム制御回路405と、ローアーム制御回路406と、ブートコンデンサ407と、ダイオード408と、抵抗409とを備えている。
ハイアーム側トランジスタ401とローアーム側トランジスタ402は高電位出力線10a及び低電位出力線10bの間で同一方向に直列接続されている。フリーホールダイオード403,404はそれぞれハイアーム側トランジスタ401及びローアーム側トランジスタ402と逆方向に並列接続されている。そして、ハイアーム側トランジスタ401及びローアーム側トランジスタ402の接続点がモータM1と接続されている。
ハイアーム制御回路405及びローアーム制御回路406はそれぞれハイアーム側トランジスタ401及びローアーム側トランジスタ402のベースと接続されている。そして、スイッチ波形出力部6からのスイッチ信号をハイアーム側トランジスタ401、ローアーム側トランジスタ402に出力する。
ハイアーム制御回路405は制御電源回路42からの直流電源が抵抗409、ダイオード408、ブートコンデンサ407をこの順で介して供給される。ブートコンデンサ407はハイアーム制御回路405の動作電源、即ちハイアーム側トランジスタ401へスイッチ信号を出力するための動作電源として機能する。なお、空気調和機の運転開始時はブートコンデンサ407には蓄電されていないため、運転開始前にブートコンデンサ407を充電する必要がある。
パワーモジュール41はパワーモジュール40と同一構成であるため説明を省略する。
位置検出センサ7はモータM1の回転子(図示せず)の位置を検出して位置検出信号をスイッチ波形出力部6に出力する。
インバータ制御部5は室外機制御部12及びスイッチ波形出力部6の間で接続され、相互に信号を送受信して圧縮機駆動装置17の動作を制御する。
スイッチ波形出力部6はPWM(Pulse Width Modulation)により所定のキャリア周波数で生成したスイッチ信号をインバータ4に出力する。当該スイッチ信号に基づいてインバータ4から交流電流がモータM1に供給され、当該モータM1の回転によって圧縮機11が駆動される。また、スイッチ波形出力部6は圧縮機11を起動する際の同期運転と、位置検出センサ7からの位置検出信号に基づいた位置検出運転とのそれぞれに対応してスイッチ信号をインバータ4に出力することができる。
{圧縮機の運転方法の概要}
続いて、本圧縮機駆動装置の運転方法について図3を参照して概説する。詳細は後に述べる。図3は各運転モードに生じる漏洩電流を示す図である。図3に示すように、本空気調和機においては、通常運転に先立ってブートコンデンサ充電動作と液排出運転(予備運転に相当)が実行される。
ブートコンデンサ充電動作とはインバータ4が有するブートコンデンサの充電動作である。具体的には、スイッチ波形出力部6がスイッチ信号をインバータ4に出力して、例えばローアーム側トランジスタのON/OFFを繰り返し切り替えて実行される(図2参照)。図3に示すように、このブートコンデンサ充電動作で生じる漏洩電流は他の運転モードに比べて大きい。
また、ブートコンデンサに蓄電された電圧はモータM1の停止によって放電されるため、ブートコンデンサ充電動作は運転が一旦停止され再び運転を開始する度に実行される(図3における通常運転時のブートコンデンサ充電動作を参照)。なお、漏洩電流低減のため、ブートコンデンサ充電動作のキャリア周波数は通常運転時に比べて小さい値が用いられる。
液排出運転とは冷媒寝込みを解消するための運転である。液冷媒は圧縮機11からの漏洩電流の経路における浮遊容量の誘電体として機能する。よって、通常運転前に圧縮機11を低速で動作させて、圧縮機11の内部に溜まった液冷媒を冷媒配管33a(図1参照)へ排出する。液排出運転は当該浮遊容量を低減するので、漏洩電流の低減に寄与する。更に、漏洩電流低減のため液排出運転のキャリア周波数も通常運転時に比べて小さい値が用いられる。キャリア周波数が低いほど、当該浮遊容量のインピーダンスが高まるからである。
なお、ブートコンデンサ充電動作のキャリア周波数は液排出運転のキャリア周波数以下とする事が望ましい。一般に、ブートコンデンサ充電動作時に生じる漏洩電流は他の動作で生じる漏洩電流よりも大きいので、この場合であれば漏洩電流の低減効果が高い。
圧縮機11の内部に溜まった液冷媒が十分に冷媒配管へ排出されると、キャリア周波数を徐々に通常運転時に用いられる値に単調増加させつつ通常運転に移行する。言い換えると、液排出運転の動作を続行しながらキャリア周波数を上昇させ、キャリア周波数が通常運転時の値に達したときに通常運転を開始する。なお、液排出運転については後に詳述する。
従って、液排出運転の完了後に圧縮機11(モータM1)を停止することなく通常運転に移行することができる。液排出運転の完了後に圧縮機11(モータM1)を一旦停止し、キャリア周波数を変更して通常運転に移行する場合と比べて、液排出運転と通常運転との間に実行されるブートコンデンサ充電動作を省略することができ、漏洩電流を低減することができる。
なお、液排出運転によって圧縮機11の内部には差圧が生じる。液排出運転の完了後に一旦圧縮機11(モータM1)を停止して通常運転を実行すると、圧縮機11の内部に生じた差圧に起因して圧縮機11に起動不具合が生じる可能性がある。しかし、本運転方法では液排出運転の完了後に圧縮機11の動作を停止することなく通常運転に移行するので、当該差圧に起因した圧縮機11の起動不具合を解消することができる。
{圧縮機の運転方法の詳細}
次に、液排出運転における本圧縮機駆動装置17の具体的な動作について説明する。図4は圧縮機駆動装置17の液排出運転時の動作の流れを示すフローチャートであり、図5は当該動作に用いられるパラメータの状態を示す図である。
まず、液排出運転時に用いられるパラメータ(図5参照)について説明する。液排出運転指示は液排出運転を開始する際に室外機制御部12からインバータ制御部5に出力するパラメータであって、アクティブHである。液排出運転フラグ、圧縮機運転フラグ、液排出運転完了フラグはインバータ制御部5によって書き換え可能であり、それぞれ室外機制御部12及びスイッチ波形出力部6に出力可能である。位置検出運転フラグはスイッチ波形出力部6によって書き換え可能であり、インバータ制御部5に出力可能である。
回転数指令はモータM1の回転数を指令する信号であり、室外機制御部12がインバータ制御部5に出力し、インバータ制御部5がスイッチ波形出力部6に出力する。運転指令はモータM1(圧縮機11)の運転を指示する信号であり、インバータ制御部5がスイッチ波形出力部6に出力する。なお、各パラメータは初期的に低電位(L若しくは”0”)である。また、図5には液排出運転時に用いられるキャリア周波数と、モータM1の実回転数をも示している。
次に、図4を参照して具体的動作について説明する。まず、ステップS1にて室外機制御部12は液排出運転指示をHに立ち上げてインバータ制御部5に出力する。なお、図5に示す液排出運転指示はHに立ち上がった時点から示している。
次に、ステップS2にてインバータ制御部5は条件:圧縮機運転フラグ=0且つ液排出運転指示=あり(H)且つ液排出運転完了フラグ=0を満たしていると判断すると、液排出運転フラグを1にする。なお、図5に示す液排出運転フラグは1になった時点から示している。そして、時刻t1にて、圧縮機運転フラグを1にする。
次に、ステップS3にて室外機制御部12は、条件:液排出運転指示=あり(H)且つ圧縮機運転フラグ=1を満たしていると判断すると、液排出運転時のモータM1の回転数を指示する回転数指令(例えば25rps)をインバータ制御部5に出力する(図5における時刻t1参照)。同時に、図示せぬタイマー回路等により液排出運転タイマーをセットする。
次に、ステップS4にてインバータ制御部5は条件:圧縮機運転フラグ=1且つ液排出運転指示=あり(H)且つ液排出運転フラグ=1且つ液排出運転完了フラグ=0を満たしていると判断すると、運転指令及び当該回転数指令をスイッチ波形出力部6に出力する(図5における時刻t1参照)。
スイッチ波形出力部6は起動運転パターンによるスイッチ信号をインバータ4に出力して同期運転によりモータM1を駆動する。そして、当該モータM1の回転によって圧縮機11が駆動される。なお、このときのキャリア周波数は、通常運転時のキャリア周波数より低い既定値が用いられる。
次に、ステップS5にて、例えば液排出運転開始時点から所定の時間経過後に、スイッチ波形出力部6は同期運転から、位置検出センサ7からの位置検出信号に基づいた位置検出運転に移行するとともに位置検出運転フラグを1にする(図5における時刻t2参照)。ここで、位置検出運転移行後に、インバータ制御部5が回転数指令を上昇させてモータM1(圧縮機11)の回転数を上げても良い。この点については後述する。
次に、ステップS6にて、室外機制御部12は液排出タイマーが予め設定された時間T1を超えているかどうかを判断し、超えていなければステップS5を実行し、超えていればステップS7を実行する。なお、時間T1は液排出運転が終了するのに十分な時間である。
ステップS7にて室外機制御部12は液排出運転指示をLに立ち下げる。
次に、ステップS8にてインバータ制御部5は条件:圧縮機運転フラグ=1且つ位置検出運転フラグ=1且つ液排出運転フラグ=1且つ液排出運転指示=なし(L)を満たしていると判断すると、液排出運転フラグを0にしてスイッチ波形出力部6に出力するとともに、図示せぬタイマー回路等によって液排出運転後待機時間タイマーをセットする。
スイッチ波形出力部6は条件:液排出運転フラグ=0且つ回転数指令≠0を満たすと判断すると、図示せぬタイマー回路等によりキャリア周波数変更時間タイマーをセットする。
次に、ステップS9にて、スイッチ波形出力部6はキャリア周波数を所定の割合で上昇させる(図5において時刻t3参照)。このとき、モータM1の回転数は変更しない。
次に、ステップS10にてスイッチ波形出力部6はキャリア周波数変更時間タイマーが予め設定された時間T2を超えているかどうかを判断し、超えていなければ再びステップS9を実行し、超えていればステップS11を実行する。ここで、時間T2はキャリア周波数が液排出運転時の値から通常運転時の値に上昇するために必要な時間である。
次に、ステップS11にて、インバータ制御部5は液排出運転後待機時間タイマーが予め設定された時間T3(>T2)を超えているかどうかを判断し、超えていなければ再びステップS10を実行し、超えていればステップS12を実行する。
ステップS12にてインバータ制御部5は液排出運転完了フラグを1にして室外機制御部12に出力する(図5における時刻t4参照)。
次に、ステップS13にて室外機制御部12は条件:液排出運転完了フラグ=1を満たしていると判断すると、通常運転に移行して所望の回転数指令をインバータ制御部5に出力する。インバータ制御部5は当該回転数指令をスイッチ波形出力部6に出力し、スイッチ波形出力部6は当該回転数指令に基づいてスイッチ信号をインバータ4に出力する。
ここで、上述した各ステップにおいて、なんらかの不具合により条件を満たさないと判断した場合は運転を停止すればよい。
なお、室外機制御部12、インバータ制御部5、スイッチ波形出力部6から成る部分を制御部と見なす事ができる。
以上のように、圧縮機を停止することなく液排出運転から通常運転に移行するので、液排出運転と通常運転の間で実行されるブートコンデンサ充電動作を省略する事ができる。また、液排出運転によって生じる圧縮機11の内部の差圧に起因した不具合を解消できる。
また、図5において、モータM1の実回転数に示すように、予め回転数を上げた状態から通常運転が実施されるので、通常運転において所望の回転数に達するまでの時間を短縮することができる。
なお、本実施の形態においては、時間T1は液排出運転が終了するのに十分な時間であるとして説明したが、これに限らず時間T1+T3内に液排出運転を終了すればよい。
また、液排出運転において位置検出運転に移行しているので、位置検出運転の移行後にモータM1の回転数を上昇しても構わない。図6()は液排出運転における位置検出運転で回転数を上昇させた場合の回転数指令及び実回転数を示す図であり、図6()は比較のために図5における回転数指令及び実回転数を示す図である。
図6()に示すように、液排出運転における位置検出運転の移行後、例えば時刻t2’に(図4におけるステップS5にて)、インバータ制御部5が回転数指令を上昇してスイッチ波形出力部6に出力して、モータM1の実回転数を上昇させる。なお、室外機制御部12が回転数指令を上昇させてもよい。この場合、液排出運転に必要な時間を短縮することができる。また、液排出運転中に回転数を上昇させているので、通常運転において所望の回転数に達するまでの時間をさらに短縮することができる。
なお、本実施の形態においては、ステップS9にて、キャリア周波数を所定の割合で増加させていたがこれに限らず、例えば図7(a)〜(d)に示すように増加させても構わない。即ち、図7(a)に示すように、キャリア周波数をステップ形状で増加させてもよく、図7(b)に示すように、キャリア周波数の増加曲線が下に凸となるように増加させてもよく、図7(c)に示すように、キャリア周波数の増加曲線が上に凸となるように増加させてもよく、図7(d)に示すように、キャリア周波数を階段状に増加させてもよい。
但し、例えば図7(a)に示すような急激なキャリア周波数の変化は制御の不安定性を引き起こす可能性があるので、図7(b)〜(d)に示した態様及びステップS9で述べた態様のように、一定の期間を費やしてキャリア周波数を増加させることが望ましい。
なお、本実施の形態においては、インバータ3が単相交流を単相モータ4に出力する態様で説明したがこれに限らず、インバータ3が3相交流を3相モータ4に出力しても良い。
<変形例>
本実施の形態においては、液排出運転を例に挙げて説明しているがこれに限らない。例えば予熱運転時に適用することもできる。予熱運転はモータM1(圧縮機11)を予熱するための運転である。この場合も、漏洩電流低減のために、キャリア周波数を通常運転時の値より低い値を用いる。
そして、予熱運転の目的を達成した際に、予熱運転を停止せずにキャリア周波数を通常運転時の値に変更することで、予熱運転と通常運転との間に実行されるブートコンデンサ充電動作を省略することができ、漏洩電流を低減することができる。
空気調和機の一例を示す概略構成図である。 圧縮機駆動装置の概略構成図である。 各動作モードでの漏洩電流の一例を示す図である。 圧縮機駆動装置の液排出運転動作を示すフローチャートである。 圧縮機駆動装置の液排出運転動作に用いる各パラメータを示す図である。 圧縮機駆動装置の液排出運転動作に用いる回転数指令及び実回転数を示す図である。 キャリア周波数の増加パターンを示す図である。
符号の説明
4 インバータ
5 インバータ制御部
6 スイッチ波形出力部
11 圧縮機
12 圧縮機制御部
17 圧縮機駆動装置
401 ハイアーム側トランジスタ
407 ブートコンデンサ
M1 モータ

Claims (8)

  1. ハイアーム側スイッチ(401)と、前記ハイアーム側スイッチへスイッチ信号を出力するための動作電源として機能するブートコンデンサ(407)とを有するインバータ(4)から交流電流が供給されるモータ(M1)によって駆動され、冷媒を圧縮するインバータ圧縮機(11)の運転方法であって、
    前記圧縮機の通常運転に先立つ予備運転と、前記予備運転に先立つ前記ブートコンデンサの充電とを、前記通常運転時のキャリア周波数より低いキャリア周波数で実行し、キャリア周波数を前記通常運転時のキャリア周波数まで単調非減少により増加させつつ通常運転に移行する、インバータ圧縮機の運転方法。
  2. 前記予備運転は前記圧縮機の内部に溜まる前記冷媒を排出する液排出運転である、請求項1に記載のインバータ圧縮機の運転方法。
  3. 前記ブートコンデンサを充電するときに用いるキャリア周波数は、前記予備運転時のキャリア周波数以下である、請求項1又は2に記載のインバータ圧縮機の運転方法。
  4. 前記予備運転を実行している間に前記モータの回転数を上昇させる、請求項1乃至3の何れか一つに記載のインバータ圧縮機の運転方法。
  5. 冷媒を圧縮する圧縮機(11)を駆動する圧縮機駆動装置であって、
    前記圧縮機を駆動するモータ(M1)と、
    ハイアーム側スイッチ(401)と、前記ハイアーム側スイッチへスイッチ信号を出力するための動作電源として機能するブートコンデンサ(407)とを有し、前記モータに交流電流を供給するインバータ(4)と、
    前記インバータに対して、前記圧縮機の通常運転に先立つ予備運転と、前記予備運転に先立つ前記ブートコンデンサの充電とを、前記通常運転時のキャリア周波数より低いキャリア周波数で実行し、キャリア周波数を前記通常運転時のキャリア周波数まで単調非減少により増加させつつ通常運転に移行させる制御部(12,5,6)と
    を備える、圧縮機駆動装置。
  6. 前記予備運転は前記圧縮機の内部に溜まる前記冷媒を排出する液排出運転である、請求項5に記載の圧縮機駆動装置。
  7. 前記ブートコンデンサを充電するときに用いるキャリア周波数は、前記予備運転を行うときに用いるキャリア周波数以下である、請求項5又は6に記載の圧縮機駆動装置。
  8. 前記制御部は、前記予備運転を実行している間に前記モータの回転数を上昇させる、請求項5乃至7の何れか一つに記載の圧縮機駆動装置。
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