JP2010078165A - 冷凍空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 多段圧縮機に対し、インジェクション回路を複数設けても、夫々適切な圧力に調整されたインジェクション冷媒を圧縮機に供給することができ、圧縮機の圧縮工程が円滑に行える冷凍空調装置を提供する。
【解決手段】第一圧縮機1aと第二圧縮機1bと第三圧縮機1cとを直列に連結した多段圧縮機1と、四方弁2と、室内熱交換器3と、第一膨張弁4と、室外熱交換器5とを順次接続し、第二圧縮機1bと第三圧縮機1cとを結ぶ連結管1eに至る第一インジェクション配管8と、第一圧縮機1aと第二圧縮機1bとを結ぶ連結管1dに至る第二インジェクション配管9とを設け、同第二インジェクション配管9が、第二減圧手段を備えた第一インジェクション配管8から分岐され第三減圧手段11を備えた構成となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、多段圧縮機と、同多段圧縮機に中間圧の冷媒をインジェクションするインジェクション回路を備えた冷凍空調装置に関する。
従来の冷凍空調装置は、例えば図5で示すように、低段側圧縮機40aと高段側圧縮機40bとを直列に接続するとともに、室外熱交換器41と、第一膨張弁42と、液冷媒とガス冷媒との分離を行う気液分離器43と、第二膨張弁44と室内熱交換器45とを順次接続して冷媒回路を構成しており、更に、気液分離器43からは分離された中間圧のガス冷媒を、低段側圧縮機40aの吐出管に供給するインジェクション配管46が設けられている。また、インジェクション配管46は気液分離器43の容器43a内で、上部に貯留されたガス冷媒を吸入できるようにU字状に湾曲された湾曲部46aを有し、湾曲部46a下端には潤滑油を吸入できる油孔が穿設されている。
低段側圧縮機40aで圧縮された冷媒は、高段側圧縮機40bで更に圧縮されて高温高圧となり、室外熱交換器41に流入して凝縮する。凝縮した冷媒は第一膨張弁42で減圧されて二相状態となり気液分離器43に流入してガス冷媒と液冷媒とに分離されるようになっている。分離された液冷媒は更に第二膨張弁44で減圧されて低温低圧となり室内熱交換器45に流入して周囲の熱を吸収しながら蒸発し、蒸発した冷媒は低段側圧縮機40aに還流するようになっている。
また、気液分離器43で分離した中間圧のガス冷媒は、インジェクション配管46により低段側圧縮機40aの吐出管に供給され、低段側圧縮機40aで圧縮された冷媒と合流して高段側圧縮機40bで圧縮され室外熱交換器41に流入するようになっている。これにより、高段側圧縮機40bの吐出温度を高くすることなく、また、室外熱交換器41に流入する冷媒量を増加させられるため、冷凍サイクルの効率を向上できるようになっている。
しかしながら、圧縮比の大きい圧縮機を用いることなく圧縮差圧を得るため、三段以上の圧縮手段を直列に接続するとともに、これに対応してインジェクション回路を複数設けた場合、夫々適切な圧力に調整された冷媒を各圧縮機に供給しないと、各圧縮機の圧縮工程に支障が生じたり、圧縮機内部に破損が生じる虞があった。
特開2001−56157号(4頁、図1)
本発明は、上記問題点に鑑み、インジェクション回路を複数設けても、夫々適切な圧力に調整されたインジェクション冷媒を各圧縮機に供給することができ、圧縮機の圧縮工程が円滑に行える冷凍空調装置を提供することを目的とする。
本発明は、第一圧縮手段と、第二圧縮手段と、第三圧縮手段とを直列に連結した圧縮機構と、四方弁と、利用側熱交換器と、第一減圧手段と、熱源側熱交換器とを順次接続してなり、前記第二圧縮手段の吸込側と、前記利用側熱交換器と前記第一減圧手段の間とを第二減圧手段を備えた第一インジェクション配管で接続するとともに、前記第一圧縮手段の吸込側と、前記第二減圧手段と前記第二圧縮手段の吸込側の間とを、第三減圧手段を備えた第二インジェクション配管で接続してなる構成となっている。
また、前記利用側熱交換器と前記熱源側熱交換器との間の配管と、前記熱源側熱交換器と前記圧縮機構との間の配管と、前記第一インジェクション配管とで、互いに熱交換を行う冷媒間熱交換器を構成してなる。
請求項1記載の発明によれば、インジェクション配管が第二減圧手段を備えた第一インジェクション配管と、第二減圧手段の下流側から分岐され第三減圧手段を備えた第二インジェクション配管とからなることにより、直列に連結された各圧縮手段に夫々適切な圧力に調整されたインジェクション冷媒が供給されることとなり、圧縮機構からの吐出温度を高くすることなく、また、圧縮機構からの吐出冷媒量を増加させることができるようになっている。また、第一インジェクション配管と、同第一インジェクション配管から分岐した第二インジェクション配管とから冷媒がインジェクションされることにより、圧縮機1bの吸込口あるいは圧縮機1cの吸込口のどちらか一方にのみインジェクションした場合と比較し、吐出される冷媒の温度上昇を、より抑制できる一方、吐出冷媒量を増大させることができるようになっており、また、低圧側にインジェクションされる冷媒を高圧側から分岐させ、第二膨張弁で減圧された冷媒を第三膨張弁で減圧することにより、同第三膨張弁を小型化することができるようになっている。
請求項2記載の発明によれば、前記利用側熱交換器と前記熱源側熱交換器との間の配管を流れる冷媒を、前記熱源側熱交換器と前記圧縮機構との間の配管と、前記第一インジェクション配管とを流れる冷媒で冷却することで、利用側熱交換器と前記熱源側熱交換器との間の配管を流れる冷媒の過冷却を得られるようになっている。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
図1は本発明による冷凍空調装置の第一実施例を示す冷媒回路図であり、図2はそのP−h線図である。また、図3及び図4は、第二実施例と第三実施例を示す冷媒回路図である。
本発明による冷凍空調装置の第一実施例は、図1で示すように、圧縮機構としての多段圧縮機1と、冷房運転及び暖房運転の切換を行う四方弁2と、利用側熱交換器としての室内熱交換器3と、減圧手段としての第一膨張弁4と、熱源側熱交換器としての室外熱交換器5とを順次接続して冷媒回路を構成している。
圧縮機構としての多段圧縮機1は、圧縮手段としての第一圧縮機1aと第二圧縮機1bと第三圧縮機1cとを直列に連結して構成され、第一圧縮機1aの吐出側と第二圧縮機1bの吸込側は連結管1dにより連結され、第二圧縮機1bの吐出側と第三圧縮機1cの吸込側は連結管1eにより夫々連結されている。第一圧縮機1aで圧縮された冷媒を連結管1dにより第二圧縮機1bに流入させて圧縮し、更に連結管1eにより第三圧縮機1cに流入させて、より高圧となるよう圧縮することにより、圧縮差圧の大きい単段圧縮機を用いることなく、必要な圧縮差圧を得ることができるようになっており、これにより、広い外気温度範囲に対応して運転を行うことができるとともに、吐出温度を上昇させることなく冷媒を圧縮することができるようになっており、また、暖房能力及び冷房能力を向上させることができるようになっている。尚、この実施例では、圧縮機構の圧縮手段として第一圧縮機1a、第二圧縮機1b及び第三圧縮機1cを用いて説明しているが、圧縮手段としては、これに限定されるものでなく、単一の圧縮機に内蔵される、第一圧縮室、第二圧縮室及び第三圧縮室で構成しても良い。また、第一圧縮機1a、第二圧縮機1b、第三圧縮機1cは、必要に応じて能力の異なる圧縮機を組み合わせてもよい。
室内熱交換器3と第一膨張弁4の間からは、第一電磁開閉弁12を備えた暖房時用インジェクション配管6が分岐され、第一膨張弁4と室外熱交換器5との間からは、第二電磁開閉弁13を備えた冷房時用インジェクション配管7が分岐されており、これらは合流して、第二圧縮機1bと第三圧縮機1cとを結ぶ連結管1eに至る、第二膨張弁10を備えた第一インジェクション配管8に接続されている。また、同第一インジェクション配管8の第二膨張弁10と連結管1eとの間からは、第一圧縮機1aと第二圧縮機1bとを結ぶ連結管1dに接続され、第三膨張弁11を備えた第二インジェクション配管9が分岐されている。
次に、暖房運転時の冷媒の流れについて説明する。第一圧縮機1aと第二圧縮機1bと第三圧縮機1cは全て稼働され、また、図1(B)に示すように、第一電磁開閉弁12は開放状態となるが、第二電磁開閉弁13は閉鎖状態となる。
多段圧縮機1から吐出された高温高圧の冷媒は、実線の矢印で示すように、四方弁2を介して室内熱交換器3に流入し、同室内熱交換器3で、周囲を流れる空気と熱交換して熱を放出し凝縮する。放出された熱で加熱された空気は図示しない送風ファンにより送出されて室内を暖房するようになっている。室内熱交換器3で凝縮した冷媒は続いて第一膨張弁4で減圧されて低温低圧となり室外熱交換器5に流入し、周囲の熱を吸収して蒸発し、蒸発した冷媒は多段圧縮機1に還流するようになっている。
また、室内熱交換器3から流出した冷媒の一部は、第一電磁開閉弁12が開放されていることにより暖房時用インジェクション配管6に流入し、第二膨張弁10で減圧され温度が低下した後、第一インジェクション配管8により連結管1eにインジェクションされるようになっている。また、第二膨張弁10で減圧された冷媒の一部は、第二インジェクション配管9に分岐し、第三膨張弁11により更に減圧されて低温となり、連結管1dにインジェクションされるようになっている。連結管1eにインジェクションされた冷媒は、第二圧縮機1bから吐出された冷媒と合流し、連結管1dにインジェクションされた冷媒は、第一圧縮機1aから吐出された冷媒と合流して、夫々混合することにより冷媒温度を低下させ、次段の圧縮機で圧縮された後、吐出されることにより第二圧縮機1bと第三圧縮機1cからの冷媒吐出量を増大させることができるようになっている。これにより多段圧縮機1から吐出される冷媒温度の上昇を防止しながら、吐出冷媒量を増大させることができるようになっている。
上記した暖房運転時の冷媒の流れを図2のP−h線図を用いて説明する。P−h線図の横軸は比エンタルピであり、縦軸は圧力である。また、インジェクション回路には気液分離器が用いられるのが通常であるので、図1の冷媒回路において、第一インジェクション配管8からの第二インジェクション配管9の分岐点には、図示はしていないが第一気液分離器が設けられ、第二インジェクション配管9の第三膨張弁11の下流側にも図示しない第二気液分離器が設けられているものとする。また、同第二気液分離器で分離された液冷媒は図示しない膨張弁により減圧され、室外熱交換器5の上流側に接続されるものとする。
第一圧縮機1aに流入した低温低圧のガス冷媒は、状態Aから状態Bまで圧縮された後、後述する第二インジェクション配管9を介して連結管1dにインジェクションされる状態Nで示すインジェクション冷媒と混合され、温度が低下し状態Cになる。温度が低下した冷媒は、第二圧縮機1bにより更に圧縮され状態Dに移行した後、後述する第一インジェクション配管8を介して連結管1eにインジェクションされる、状態Nのインジェクション冷媒よりも高圧の状態Pのインジェクション冷媒と混合し、温度が低下して状態Eとなって第三圧縮機1cに吸入されるようになっている。
冷媒は、第三圧縮機1cに流入して更に圧縮された後、状態Fとなり室内熱交換器3に流入し、熱を放出して凝縮することにより圧力一定でエンタルピーが減少し、液相冷媒の状態Gに移行するようになっている。状態Gに移行した液相冷媒は第一膨張弁4で減圧されて低温低圧となり状態Iに移行し、室外熱交換器5で周囲の熱を吸収して蒸発しガス冷媒となった状態Aで、第一圧縮機1aに還流するようになっている。また、室内熱交換器3で凝縮し、状態Gに移行した冷媒の一部は、暖房時用インジェクション配管6へ流入し、第二膨張弁10で減圧され状態Hとなった後、第一気液分離器でガス冷媒と液冷媒とに分離され、分離され状態Pとなったガス冷媒は連結管1eにインジェクションされ、分離され状態Jとなった液冷媒は、第二インジェクション配管9に流入するようになっている。
第二インジェクション配管9に流入した冷媒は第三膨張弁11により実線J→Kで示すように減圧され、第二気液分離器によりガス冷媒と液冷媒とに分離されるようになっている。分離され状態Nとなったガス冷媒は連結管1dにインジェクションされ、分離され状態Lとなった液冷媒は、図示しない膨張弁により状態Mまで減圧され、第一膨張弁4と室外熱交換器5との間を流れる冷媒と合流するようになっている。
第一インジェクション配管8と、同第一インジェクション配管8から分岐した第二インジェクション配管9とから多段圧縮機1に冷媒がインジェクションされることにより、どちらか一方にのみインジェクションした場合と比較し、多段圧縮機1から吐出される冷媒の温度上昇を、より抑制できる一方、吐出冷媒量を増大させることができるようになっている。また、低圧側にインジェクションされる冷媒を高圧側から分岐させ、第二膨張弁10で減圧された冷媒を第三膨張弁11で減圧することにより、第三膨張弁11を小型化することができるようになっている。
また、第二膨張弁10で減圧され、中間圧となった冷媒が第一インジェクション配管8により、第二圧縮機1bと第三圧縮機1cを繋ぐ連結管1eにインジェクションされる一方、第二膨張弁10で減圧された冷媒の一部が第二インジェクション配管9に分岐し、第三膨張弁11により更に減圧されて低圧となり、第一圧縮機1aと第二圧縮機1bとを繋ぐ連結管1dにインジェクションされることにより、夫々、適正な圧力に調整された冷媒が多段圧縮機1にインジェクションされることとなり、多段圧縮機1での圧縮工程に支障を生じさせることなく、円滑な運転を行えるようになっている。
次に、冷房運転時の冷媒の流れについて説明する。四方弁2は点線側に切換えられ、図1(B)に示すように、第一電磁開閉弁12は閉鎖状態となるが、第二電磁開閉弁13は開放状態となる。
多段圧縮機1から吐出された高温高圧の冷媒は、破線の矢印で示すように、四方弁2を介して室外熱交換器5に流入し、熱を放出して凝縮する。凝縮した冷媒は続いて膨張弁4で減圧されて低温低圧となり室内熱交換器3で蒸発し、多段圧縮機1に還流するようになっている。
また、室外熱交換器5から流出した冷媒は、第二電磁開閉弁13が開放される一方、第一電磁開閉弁12が閉鎖されていることにより冷房時用インジェクション配管7を介して第一インジェクション配管8に流入し、第二膨張弁10で減圧された後、連結管1eにインジェクションされるようになっている。また、第二膨張弁10で減圧された冷媒の一部は、第二インジェクション配管9に流入し、第三膨張弁11により更に減圧されて低圧となり、連結管1dにインジェクションされるようになっている。
冷房運転においても、第一インジェクション配管8と第二インジェクション配管9からインジェクションされた冷媒と、第一圧縮機1a及び第二圧縮機1bで圧縮された冷媒とが合流して、多段圧縮機1からの吐出冷媒の温度上昇を防止する一方、吐出冷媒量を増大させることができるようになっている。
次に、第二実施例について説明する。第二実施例での冷媒回路は、図3で示すように、第一実施例での冷媒回路に対し、多段圧縮機1にバイパス路を追加するとともに、各圧縮機の個別運転を可能としている。第一圧縮機1aには、これと並列に第三電磁開閉弁17を備えた第一バイパス路14が設けられ、第二圧縮機1bには、これと並列に第四電磁開閉弁18を備え、第一バイパス路14と連結された第二バイパス路15が設けられ、また、第三圧縮機1cには、これと並列に第五電磁開閉弁19を備え、第二バイパス路15と連結された第三バイパス路16が設けられている。
図3(B)に示すように、第一圧縮機1aから第三圧縮機1cまで全て稼働させる場合は、第三電磁開閉弁17、第四電磁開閉弁18及び第五電磁開閉弁19は全て閉鎖されるようになっており、冷暖房運転における冷媒の流れは、第一実施例と同様となる。第一圧縮機1aから第三圧縮機1cまで全て稼働させ、また、インジェクション運転を行うことにより、暖房運転においては、例えば、外気温が−10°C以下に低下するような寒冷地においても充分な暖房能力が得られるようになっている。
気候が温暖な春先等においては、上記したバイパス路を組み合わせて用いることにより、エネルギ消費を節約しながら効率的な運転を行えるようになっている。図3(B)に示すように、最も低圧側の第一圧縮機1aを運転し、第二圧縮機1b及び第三圧縮機1cを停止させて冷暖房運転を行う場合は、第三電磁開閉弁17は閉鎖されるが、第四電磁開閉弁18及び第五電磁開閉弁19は開放されるようになっている。四方弁2から多段圧縮機1に還流した冷媒は、第一圧縮機1aで圧縮された後、第二圧縮機1bと第三圧縮機1cが停止され、また、第四電磁開閉弁18及び第五電磁開閉弁19が開放されていることにより、第二バイパス路15及び第三バイパス路16を介して多段圧縮機1から吐出されるようになっている。また、第一電磁開閉弁12及び第二電磁開閉弁13は閉鎖されてインジェクション運転は行われないようになっている。これにより、気候に合わせてエネルギ消費を最小限とした暖房運転あるいは冷房運転を行えるようになっている。
更に、第二圧縮機1bを運転し、第一圧縮機1a及び第三圧縮機1cを停止させる場合は、図3(B)に示すように、第三電磁開閉弁17及び第五電磁開閉弁19は開放されるが、第四電磁開閉弁18は閉鎖されるようになっている。四方弁2から多段圧縮機1に還流した冷媒は、第一圧縮機1aが停止され、第三電磁開閉弁17が開放されていることにより、第一バイパス路14を介して第二圧縮機1bに流入し、圧縮された後、第三圧縮機1cが停止され、第五電磁開閉弁19が開放されていることにより第三バイパス路16を介して多段圧縮機1から吐出されるようになっている。同様にして、最も高圧側の第三圧縮機1cのみを運転させる場合は、第三電磁開閉弁17及び第四電磁開閉弁18は開放されるが、第五電磁開閉弁19は閉鎖されるようになっており、四方弁2から多段圧縮機1に還流した冷媒は、第一バイパス路14及び第二バイパス路15を介して第三圧縮機1cで圧縮された後、吐出されるようになっている。尚、第一圧縮機1a、第二圧縮機1bを夫々圧縮比の異なる圧縮機とし、これらを個別に運転させることにより、外気温に応じて、最もエネルギ効率の良い運転を選定することができるようにしても良い。
また、任意の圧縮機を2台、稼働させることもできるようになっている。図3(B)に示すように、第一圧縮機1a及び第二圧縮機1bを稼働し、第三圧縮機1cを停止させる場合は、第三電磁開閉弁17と第四電磁開閉弁18は閉鎖されるが、第五電磁開閉弁19は開放されるようになっている。四方弁2から多段圧縮機1に還流した冷媒は、第一圧縮機1a及び第二圧縮機1bで圧縮された後、第三圧縮機1cが停止され、第四電磁開閉弁18が開放されていることにより、第三バイパス路16を介して多段圧縮機1から吐出されるようになっている。
第二圧縮機1b及び第三圧縮機1cを稼働させ、第一圧縮機1aを停止させる場合は、、第三電磁開閉弁17は開放されるが、第四電磁開閉弁18及び第五電磁開閉弁19は閉鎖されるようになっている。四方弁2から多段圧縮機1に還流した冷媒は、第一圧縮機1aが停止され、第三電磁開閉弁17は開放されていることにより、第一バイパス路14を介して第二圧縮機1bに流入し、同第二圧縮機1bで圧縮された後、続いて第三圧縮機1cで圧縮されて更に高温高圧となり、多段圧縮機1から吐出されるようになっている。また、第一圧縮機1a及び第三圧縮機1cを稼働させ、第二圧縮機1bを停止させる場合は、第四電磁開閉弁18は開放されるが、第三電磁開閉弁17及び第五電磁開閉弁19は閉鎖されるようになっている。四方弁2から多段圧縮機1に還流した冷媒は、第一圧縮機1aで圧縮された後、第二圧縮機1bが停止され、第四電磁開閉弁18は開放されていることにより、第二バイパス路15を介して第三圧縮機1cに流入し、圧縮されて更に高温高圧となり、多段圧縮機1から吐出されるようになっている。
上記したように、第二実施例においては、第一圧縮機1a、第二圧縮機1b、第三圧縮機1cの稼働、停止の運転状態を外気温の状況あるいは室内温の状況に応じて行うとともに、これに対応して第一バイパス路14、第二バイパス路15、第三バイパス路16の流路の開閉を行うことにより、多段圧縮機の出力を最小出力から最大出力まで多様に変化させることができ、これにより暖房運転においては、厳寒時から比較的温暖な季節まで、エネルギ消費効率を向上させながら、成績係数(COP)の向上した運転を行えるようになっている。
次に、第三実施例について説明する。尚、第一実施例及び第二実施例と共通する構成については同一名称、同一番号を付与して説明する。第三実施例は図4で示すように、第一圧縮機1aと第二圧縮機1bと第三圧縮機1cとを直列に連結するとともに、第二実施例で説明した第一バイパス路14、第二バイパス路15、第三バイパス路16を備えた多段圧縮機1と、冷暖房運転の切換を行う四方弁2と、室内熱交換器3と、第一実施例での第一膨張弁4を分割した、暖房運転時に使用する第四膨張弁20と、冷房運転時に使用する第五膨張弁21と、室外熱交換器5とを順次接続してメイン回路を構成するとともに、第四膨張弁20に並列に、第六電磁開閉弁23を備えた第四バイパス路22を設け、第五膨張弁21に並列に、第七電磁開閉弁25を備えた第五バイパス路24を設けている。
室内熱交換器3と第四膨張弁20の間からは、第八電磁開閉弁28と、第一実施例での第三膨張弁10とを備えた、暖房運転時インジェクション用の配管26が分岐され、同配管26は、第二圧縮機1bと第三圧縮機1cとを結ぶ連結管1eに接続される第一インジェクション配管8と、第一圧縮機1aと第二圧縮機1bとを結ぶ連結管1dに接続され、第三膨張弁11を備えた第二インジェクション配管9とに分岐されている。また、配管26と、第四膨張弁20と第五膨張弁21とを結ぶ配管と、四方弁2から多段圧縮機1に還流する戻り配管30との一部で、これらの配管を流れる冷媒間で熱交換を行う多重菅式冷媒間熱交換器31を構成している。また、第四膨張弁20と多重菅式冷媒間熱交換器31の間からは、第九電磁開閉弁29を備え、第八電磁開閉弁28と第三膨張弁10との間に接続される、冷房運転時インジェクション用の配管27が分岐されている。
次に、暖房運転時の冷媒の流れについて説明する。図4(B)に示すように、第六電磁開閉弁23及び第八電磁開閉弁28は開放状態となるが、第七電磁開閉弁25及び第九電磁開閉弁29は閉鎖状態となる。また、多段圧縮機1を構成する第一圧縮機1a、第二圧縮機1b、第三圧縮機1cは全て運転されるものとする。
多段圧縮機1から吐出された高温高圧の冷媒は、実線の矢印で示すように、四方弁2を介して室内熱交換器3に流入し、同室内熱交換器3で熱を放出して凝縮する。放出された熱は図示しない送風ファンにより送出されて室内を暖房するようになっている。室内熱交換器3で凝縮した冷媒は続いて、第六電磁開閉弁23が開放されていることにより、流路抵抗の少ない第四バイパス路22を経由し、多重菅式冷媒間熱交換器31に流入して、同多重菅式冷媒間熱交換器31を流れる過程で、配管26と戻り配管30を流れる低温の冷媒と熱交換して冷却されるようになっている。冷却された冷媒は第七電磁開閉弁25が閉鎖されていることにより第五膨張弁21を通過し、同第五膨張弁21で減圧されて、更に低温低圧の過冷却状態の冷媒となって室外熱交換器5に流入するようになっており、同室外熱交換器5で周囲の熱を吸収して蒸発したガス状態の冷媒は四方弁2を介して多段圧縮機1に還流するようになっている。
多重菅熱交換器31では、室内熱交換器3から流出し第五膨張弁21を経て室外熱交換器5に流入する冷媒を、配管26に流入し第三膨張弁10により減圧されて低温低圧となった冷媒と、室外熱交換器5から四方弁2を経て多段圧縮機1に還流する戻り配管30を流れる低温低圧の冷媒とで熱交換することにより、効率的に冷却して過冷却状態の冷媒とすることができるようになっている。
また、室内熱交換器3から流出した凝縮冷媒の一部は、第八電磁開閉弁28が開放されていることにより配管26に流入し、第三膨張弁10で減圧されて低温低圧となった後、多重菅式冷媒間熱交換器31でメイン回路を流れる冷媒を冷却することにより、温度が上昇して中間圧の冷媒となり、第一インジェクション配管8により、第二圧縮機1bと第三圧縮機1cとを繋ぐ連結管1eにインジェクションされるようになっている。また、第三膨張弁10で減圧された冷媒の一部は、第二インジェクション配管9に分岐し、第四膨張弁11により更に減圧されて、第一インジェクション配管8を流れる冷媒より低圧となり、第一圧縮機1aと第二圧縮機1bとを繋ぐ連結管1dにインジェクションされるようになっている。
第一実施例で説明したように、第一インジェクション配管8と第二インジェクション配管9とから多段圧縮機1に冷媒をインジェクションすることにより、多段圧縮機1から吐出される冷媒の温度上昇を防止するとともに、吐出冷媒量を増大させることができるようになっている。
次に、冷房運転時の冷媒の流れについて説明する。四方弁2は点線側に切換えられ、図4(B)に示すように、第七電磁開閉弁25及び第九電磁開閉弁29は開放状態となるが、第六電磁開閉弁23及び第八電磁開閉弁28は閉鎖状態となる。
多段圧縮機1から吐出された高温高圧の冷媒は、破線の矢印で示すように、四方弁2を介して室外熱交換器5に流入し、熱を放出して凝縮する。凝縮した冷媒は、第七電磁開閉弁25が開放されていることにより、流路抵抗の少ない第五バイパス路24を経由し、多重菅式冷媒間熱交換器31で、配管26と戻り配管30を流れる低温の冷媒と熱交換して冷却され、冷却された冷媒は第六電磁開閉弁23が閉鎖されていることにより第四膨張弁20で減圧されて室内熱交換器3に流入するようになっている。同室内熱交換器3で周囲の熱を吸収して蒸発したガス状態の冷媒は四方弁2を介して多段圧縮機1に還流するようになっている。また、室内熱交換器3の周囲を流れる冷却された空気は、図示しない送風ファンにより室内に送出されて冷房運転が行われるようになっている。
また、多重菅式冷媒間熱交換器31から流出したメイン回路の冷媒は、第九電磁開閉弁29が開放される一方、第八電磁開閉弁28が閉鎖されていることにより、配管27を介して配管26に流入し、第二膨張弁10で減圧されて低温低圧となった後、多重菅式冷媒間熱交換器31で熱交換して温度が上昇した中間圧の冷媒となって、第一インジェクション配管8により連結管1eにインジェクションされるようになっている。また、第三膨張弁10で減圧された冷媒の一部は、第二インジェクション配管9に流入し、第四膨張弁11により更に減圧されて低圧となり、連結管1dにインジェクションされるようになっている。
上記したように、第三実施例においては暖房運転において、多重菅式冷媒間熱交換器31でメイン回路を流れる冷媒を冷却させ、過冷却状態となった冷媒を室外熱交換器5で吸熱させることにより、単位流量当たりの蒸発エンタルピが増加し、室外熱交換器5での吸熱量が増大するようになっている。これに伴い、室内熱交換器3での凝縮量及び放熱量が増大して、暖房能力をより強化できるようになっている。また、冷媒間での熱交換を多重菅式冷媒間熱交換器31で一括して行うことにより、冷媒間での熱交換効率を向上させながら冷媒回路の簡素化も行えるようになっている。尚、外気温に応じて多段圧縮機1に備えられた複数のバイパス路を切換えることにより、第二実施例で説明したようにエネルギ消費を節約した効率的な運転も行えるようになっている。また、冷房運転においても同様である。
本発明の第一実施例における冷媒回路図である。 第一実施例におけるP−h線図である。 本発明の第二実施例における冷媒回路図である。 本発明の第三実施例における冷媒回路図である。 従来のインジェクション回路を備えた冷媒回路図である。
符号の説明
1 多段圧縮機
1a 第一圧縮機
1b 第二圧縮機
1c 第三圧縮機
1d 連結管
1e 連結管
2 四方弁
3 室内熱交換器
4 第一膨張弁
5 室外熱交換器
6 暖房時用インジェクション配管
7 冷房時用インジェクション配管
8 第一インジェクション配管
9 第二インジェクション配管
10 第二膨張弁
11 第三膨張弁
12 第一電磁開閉弁
13 第二電磁開閉弁
14 第一バイパス路
15 第二バイパス路
16 第三バイパス路
17 第三電磁開閉弁
18 第四電磁開閉弁
19 第五電磁開閉弁
20 第四膨張弁
21 第五膨張弁
22 第四バイパス路
23 第六電磁開閉弁
24 第五バイパス路
25 第七電磁開閉弁
26 配管
27 配管
28 第八電磁開閉弁
29 第九電磁開閉弁
30 戻り配管
31 多重菅式冷媒間熱交換器

Claims (2)

  1. 第一圧縮手段と、第二圧縮手段と、第三圧縮手段とを直列に連結した圧縮機構と、四方弁と、利用側熱交換器と、第一減圧手段と、熱源側熱交換器とを順次接続してなり、前記第二圧縮手段の吸込側と、前記利用側熱交換器と前記第一減圧手段の間とを第二減圧手段を備えた第一インジェクション配管で接続するとともに、前記第一圧縮手段の吸込側と、前記第二減圧手段と前記第二圧縮手段の吸込側の間とを、第三減圧手段を備えた第二インジェクション配管で接続してなることを特徴とする冷凍空調装置。
  2. 前記利用側熱交換器と前記熱源側熱交換器との間の配管と、前記熱源側熱交換器と前記圧縮機構との間の配管と、前記第一インジェクション配管とで、互いに熱交換を行う冷媒間熱交換器を構成してなることを特徴とする請求項1に記載の冷凍空調装置。
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