JP2010112582A - 冷凍装置 - Google Patents

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Atsushi Yoshimi
敦史 吉見
Shuji Fujimoto
修二 藤本
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Abstract

【課題】冷媒の循環方向を切り換え可能な冷媒回路を有し、多段圧縮式冷凍サイクルを行う冷凍装置において、性能向上を図れるようにすることにある。
【解決手段】空気調和装置1は、前後段二段の圧縮要素21d、21eを有する圧縮機21と、室外熱交換器24と、室内熱交換器52a、52bと、冷媒の循環方向を切り換える冷媒循環方向切換弁23とを有する冷媒回路10を備えており、この冷媒回路10には、冷房運転時に前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷媒回路10に起因しない冷却源によって冷却する第1中間冷却器37と、暖房運転時に前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷媒回路10に起因する冷却源によって冷却する第2中間冷却器38とが設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍装置、特に、冷媒の循環方向を切り換え可能な冷媒回路を有し、多段圧縮式冷凍サイクルを行う冷凍装置に関する。
従来より、冷媒の循環方向を切り換え可能な冷媒回路を有し、多段圧縮式冷凍サイクルを行う冷凍装置の1つとして、特許文献1に示されるような、冷房運転と暖房運転とを切り換え可能に構成された冷媒回路を有し、二段圧縮式冷凍サイクルを行う空気調和装置がある。この空気調和装置は、主として、直列に接続された2つの圧縮要素を有する圧縮機と、冷房運転と暖房運転とを切り換えるための四路切換弁と、室外熱交換器と、室内熱交換器とを有している。
特開2007−232263号公報
上述の空気調和装置においては、圧縮機の前段側の圧縮要素から吐出された冷媒が圧縮機の後段側の圧縮要素に吸入されてさらに圧縮されるため、圧縮機の後段側の圧縮要素から吐出される冷媒の温度が高くなり、例えば、冷媒の放熱器として機能する室外熱交換器において、熱源としての空気や水と冷媒との間の温度差が大きくなってしまい、室外熱交換器における放熱ロスが大きくなること、及び、圧縮機の消費動力が大きくなることから、性能向上を図ることができないという問題がある。
本発明の課題は、冷媒の循環方向を切り換え可能な冷媒回路を有し、多段圧縮式冷凍サイクルを行う冷凍装置において、性能向上を図れるようにすることにある。
第1の発明にかかる冷凍装置は、複数の圧縮要素を有しており複数の圧縮要素のうちの前段側の圧縮要素から吐出された冷媒を後段側の圧縮要素で順次圧縮するように構成された圧縮機構と、熱源側熱交換器と、利用側熱交換器と、熱源側熱交換器を圧縮機構において圧縮された冷媒の放熱を行う放熱器として機能させかつ利用側熱交換器を熱源側熱交換器において放熱した冷媒を蒸発させる蒸発器として機能させる第1冷媒循環状態と利用側熱交換器を圧縮機構において圧縮された冷媒の放熱を行う放熱器として機能させかつ熱源側熱交換器を利用側熱交換器において放熱した冷媒を蒸発させる蒸発器として機能させる第2冷媒循環状態とを切り換える冷媒循環方向切換機構とを有する冷媒回路を備えており、この冷媒回路には、第1冷媒循環状態である場合に前段側の圧縮要素から吐出されて後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷媒回路に起因しない冷却源によって冷却する第1中間冷却器と、第2冷媒循環状態である場合に前段側の圧縮要素から吐出されて後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷媒回路に起因する冷却源によって冷却する第2中間冷却器とが設けられている。ここで、「圧縮機構」とは、複数の圧縮要素が一体に組み込まれた圧縮機や、単一の圧縮要素が組み込まれた圧縮機及び/又は複数の圧縮要素が組み込まれた圧縮機を複数台接続したものを含む構成を意味している。また、「複数の圧縮要素のうちの前段側の圧縮要素から吐出された冷媒を後段側の圧縮要素で順次圧縮する」とは、「前段側の圧縮要素」及び「後段側の圧縮要素」という直列に接続された2つの圧縮要素を含むことだけを意味しているのではなく、複数の圧縮要素が直列に接続されており、各圧縮要素間の関係が、上述の「前段側の圧縮要素」と「後段側の圧縮要素」との関係を有することを意味している。また、「冷媒回路に起因する冷却源」とは、冷媒回路を流れる冷媒、及び、蓄熱材のような冷媒回路を流れる冷媒との熱交換によって熱媒体を冷却する能力を有するものを意味し、「冷媒回路に起因しない冷却源」とは、室外空気や冷却水のような冷媒回路を流れる冷媒とは無関係に熱媒体を冷却する能力を有するものを意味する。
この冷凍装置において、仮に、冷媒循環方向切換機構が第1冷媒循環状態及び第2冷媒循環状態のいずれにおいても、冷媒回路に起因しない冷却源によって前段側の圧縮要素から吐出されて後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却する中間冷却器を設けた場合には、後段側の圧縮要素に吸入される冷媒の温度が低くなるため、このような中間冷却器を設けない場合に比べて、最終的に圧縮機構から吐出される冷媒の温度を低く抑えることができる。これにより、第1冷媒循環状態においては、冷媒の放熱器として機能する熱源側熱交換器における放熱ロスが小さくなり、圧縮機構における消費動力を小さくすることができるため、第1冷媒循環状態における運転時の性能向上を図ることができる。
しかし、第2冷媒循環状態においては、このような冷媒回路に起因しない冷却源によって前段側の圧縮要素から吐出されて後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却する中間冷却器を設けない場合であれば、利用側熱交換器において利用できるはずの熱が、このような中間冷却器を設けているために、加熱能力が必要とされるにもかかわらず、中間冷却器から単に室外に放熱する等のように放熱ロスとなってしまう。これにより、圧縮機構における消費動力を小さくできる点については有利であるが、圧縮仕事で生じた熱が有効利用されず、第2冷媒循環状態における運転時の性能向上を十分に図ることができない。
そこで、この冷凍装置では、冷媒回路に、第1冷媒循環状態である場合に前段側の圧縮要素から吐出されて後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷媒回路に起因しない冷却源によって冷却する第1中間冷却器と、第2冷媒循環状態である場合に前段側の圧縮要素から吐出されて後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷媒回路に起因する冷却源によって冷却する第2中間冷却器とを設けるようにしている。
これにより、この冷凍装置では、第1冷媒循環状態における運転時には、第1中間冷却器において、冷媒回路に起因しない冷却源によって前段側の圧縮要素から吐出されて後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却することで、圧縮機構における消費動力を小さくするとともに、熱源側熱交換器における放熱ロスを小さくして、第1冷媒循環状態における運転時の性能向上を図ることができ、第2冷媒循環状態における運転時には、第2中間冷却器において、冷媒回路に起因する冷却源によって前段側の圧縮要素から吐出されて後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却することで、圧縮機構における消費動力を小さくするとともに、放熱ロスを低減し、圧縮仕事で生じた熱を有効利用して、第2冷媒循環状態における運転時の性能向上を図ることができる。
第2の発明にかかる冷凍装置は、第1の発明にかかる冷凍装置において、冷媒回路に起因する冷却源は、利用側熱交換器において放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒である。ここで、「冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒」とは、冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧された冷媒だけでなく、冷凍サイクルにおける低圧まで減圧された冷媒も含むことを意味している。
この冷凍装置では、冷却源が利用側熱交換器において放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒であり、この冷媒は、前段側の圧縮要素から吐出されて後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒よりも低温であるため、第2中間冷却器において前段側の圧縮要素から吐出されて後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を確実に冷却することができる。
第3の発明にかかる冷凍装置は、第2の発明にかかる冷凍装置において、熱源側熱交換器と利用側熱交換器との間には、熱源側熱交換器と利用側熱交換器との間を流れる冷媒が段階的に減圧されるように2つの膨張機構が設けられており、2つの膨張機構のうち冷媒の流れ方向上流側に位置する膨張機構は、冷凍サイクルにおける中間圧まで冷媒を減圧し、2つの膨張機構のうち冷媒の流れ方向下流側に位置する膨張機構は、冷凍サイクルにおける低圧まで冷媒を減圧する。
第4の発明にかかる冷凍装置は、第3の発明にかかる冷凍装置において、2つの膨張機構間には、冷媒を気液分離する気液分離器が設けられている。
この冷凍装置では、2つの膨張機構間に冷媒を気液分離する気液分離器が設けられているため、第1冷媒循環状態における運転と第2冷媒循環状態における運転との間で生じる冷媒循環流量の変動や利用側熱交換器における冷凍負荷の変動等によって冷媒回路内に生じる余剰冷媒を気液分離器において溜めることができる。
第5の発明にかかる冷凍装置は、第4の発明にかかる冷凍装置において、気液分離器には、気液分離器からガス冷媒を後段側の圧縮要素に戻すための第1後段側インジェクション管が接続されている。
この冷凍装置では、第1後段側インジェクション管によって気液分離器からガス冷媒を後段側の圧縮要素に戻すこと(以下、「気液分離器による中間圧インジェクション」とする)ができるため、後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒の温度を低くして、圧縮機の消費動力をさらに減らし、これにより、性能向上を図ることができる。
第6の発明にかかる冷凍装置は、第4又は第5の発明にかかる冷凍装置において、利用側熱交換器において放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒は、2つの膨張機構のうち気液分離器の上流側に位置する膨張機構と気液分離器との間を流れる冷媒である。
この冷凍装置では、第2冷媒循環状態における運転時に、第2中間冷却器において、気液分離器の上流側に位置する膨張機構と気液分離器との間を流れる冷媒によって、前段側の圧縮要素から吐出されて後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却することができ、これにより、気液分離器の上流側に位置する膨張機構と気液分離器との間を流れる冷媒が加熱されるため、冷媒の蒸発器として機能する熱源側熱交換器における蒸発負荷を小さくすることができる。また、気液分離器におけるガス冷媒の量が増加するため、気液分離器による中間圧インジェクションを行う場合には、第1後段側インジェクション管から後段側の圧縮要素に戻されるガス冷媒の流量が増加し、後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒の温度をさらに低くすることができる。
第7の発明にかかる冷凍装置は、第4又は第5の発明にかかる冷凍装置において、利用側熱交換器において放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒は、気液分離器内の冷媒である。
この冷凍装置では、第2冷媒循環状態における運転時に、第2中間冷却器において、気液分離器内の冷媒によって、前段側の圧縮要素から吐出されて後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却することができ、これにより、気液分離器内の冷媒が加熱されるため、冷媒の蒸発器として機能する熱源側熱交換器における蒸発負荷を小さくすることができる。また、気液分離器におけるガス冷媒の量が増加するため、気液分離器による中間圧インジェクションを行う場合には、第1後段側インジェクション管から後段側の圧縮要素に戻されるガス冷媒の流量が増加し、後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒の温度をさらに低くすることができる。
第8の発明にかかる冷凍装置は、第4又は第5の発明にかかる冷凍装置において、利用側熱交換器において放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒は、気液分離器と2つの膨張機構のうち気液分離器の下流側に位置する膨張機構との間を流れる冷媒である。
この冷凍装置では、第2冷媒循環状態における運転時に、第2中間冷却器において、気液分離器と気液分離器の下流側に位置する膨張機構との間を流れる冷媒によって、前段側の圧縮要素から吐出されて後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却することができ、これにより、気液分離器と気液分離器の下流側に位置する膨張機構との間を流れる冷媒が加熱されるため、冷媒の蒸発器として機能する熱源側熱交換器における蒸発負荷を小さくすることができる。
第9の発明にかかる冷凍装置は、第6の発明にかかる冷凍装置において、利用側熱交換器と熱源側熱交換器との間には、利用側熱交換器と熱源側熱交換器との間を流れる冷媒の一部を分岐して圧縮機構の吸入側に戻すための第1吸入戻し管が接続されており、第2中間冷却器は、第1冷媒循環状態である場合に、第1吸入戻し管を流れる冷媒によって利用側熱交換器に送る冷媒を冷却する過冷却器として機能するように第1吸入戻し管に接続されている。
この冷凍装置では、第2中間冷却器が、利用側熱交換器と熱源側熱交換器との間を流れる冷媒の一部を分岐して圧縮機構の吸入側に戻すための第1吸入戻し管にも接続されており、第1冷媒循環状態における運転時に、第1吸入戻し管を流れる冷媒によって利用側熱交換器に送る冷媒を冷却する過冷却器として機能させることができるため、別途過冷却器を設ける必要がなくなる。
第10の発明にかかる冷凍装置は、第2〜第5の発明のいずれかにかかる冷凍装置において、利用側熱交換器において放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒は、冷凍サイクルにおける低圧まで減圧された後の熱源側熱交換器に流入する前の冷媒である。
この冷凍装置では、第2冷媒循環状態における運転時に、第2中間冷却器において、冷凍サイクルにおける低圧まで減圧された後の熱源側熱交換器に流入する前の冷媒によって、前段側の圧縮要素から吐出されて後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却することができ、これにより、冷凍サイクルにおける低圧まで減圧された後の熱源側熱交換器に流入する前の冷媒が加熱されるため、冷媒の蒸発器として機能する熱源側熱交換器における蒸発負荷を小さくすることができる。
第11の発明にかかる冷凍装置は、第2〜第5の発明のいずれかにかかる冷凍装置において、利用側熱交換器において放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒は、熱源側熱交換器内の冷媒である。
この冷凍装置では、第2冷媒循環状態における運転時に、第2中間冷却器において、熱源側熱交換器内の冷媒によって、前段側の圧縮要素から吐出されて後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却することができ、これにより、熱源側熱交換器内の冷媒が加熱されるため、冷媒の蒸発器として機能する熱源側熱交換器における蒸発負荷を小さくすることができる。
第12の発明にかかる冷凍装置は、第2〜第5の発明のいずれかにかかる冷凍装置において、利用側熱交換器において放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒は、熱源側熱交換器と圧縮機構の吸入側との間を流れる冷媒である。
この冷凍装置では、第2冷媒循環状態における運転時に、第2中間冷却器において、熱源側熱交換器と圧縮機構の吸入側との間を流れる冷媒によって、前段側の圧縮要素から吐出されて後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却することができ、これにより、熱源側熱交換器と圧縮機構の吸入側との間を流れる冷媒が加熱されるため、圧縮機構に送られる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒の温度を高くすることができる。
第13の発明にかかる冷凍装置は、第10の発明にかかる冷凍装置において、利用側熱交換器と熱源側熱交換器との間には、利用側熱交換器と熱源側熱交換器との間を流れる冷媒の一部を分岐して後段側の圧縮要素に戻すための第2後段側インジェクション管が接続されており、第2中間冷却器は、第1冷媒循環状態である場合に、第2後段側インジェクション管を流れる冷媒によって熱源側熱交換器において放熱した冷媒を冷却するエコノマイザ熱交換器として機能するように第2後段側インジェクション管に接続されている。
この冷凍装置では、第2中間冷却器が、利用側熱交換器と熱源側熱交換器との間を流れる冷媒の一部を分岐して後段側の圧縮要素に戻すための第2後段側インジェクション管にも接続されており、第1冷媒循環状態における運転時に、第2後段側インジェクション管を流れる冷媒によって熱源側熱交換器において放熱した冷媒を冷却するエコノマイザ熱交換器として機能させることができるため、別途エコノマイザ熱交換器を設けることなく、第2後段側インジェクション管及びエコノマイザ熱交換器として機能する第2中間冷却器によって、第2後段側インジェクション管を流れる冷媒を加熱・蒸発させた後に後段側の圧縮要素に戻すこと(以下、「エコノマイザ熱交換器による中間圧インジェクション」とする)ができるため、後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒の温度を低くして、圧縮機の消費動力を減らし、これにより、性能向上を図ることができる。
第14の発明にかかる冷凍装置は、第1の発明にかかる冷凍装置において、熱源側熱交換器は、室外空気によって冷媒の放熱又は蒸発を行う熱交換器であり、冷媒回路に起因する冷却源は、蓄熱材である。
この冷凍装置では、第2冷媒循環状態における運転時に、第2中間冷却器において、蓄熱材によって、前段側の圧縮要素から吐出されて後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却することができ、これにより、蓄熱材が加熱されるため、この蓄熱材に蓄えられた熱を熱源側熱交換器の除霜用の熱源として利用することができる。
第15の発明にかかる冷凍装置は、第1〜第14の発明のいずれかにかかる冷凍装置において、利用側熱交換器と熱源側熱交換器との間には、利用側熱交換器と熱源側熱交換器との間を流れる冷媒の一部を分岐して圧縮機構の吸入側に戻す第2吸入戻し管が接続されており、第1中間冷却器は、第2冷媒循環状態である場合に、冷媒回路に起因しない冷却源によって第2吸入戻し管を流れる冷媒を蒸発させる補助蒸発器として機能するように第2吸入戻し管に接続されている。
この冷凍装置では、第1中間冷却器が、利用側熱交換器と熱源側熱交換器との間を流れる冷媒の一部を分岐して圧縮機構の吸入側に戻すための第2吸入戻し管にも接続されており、第2冷媒循環状態における運転時に、利用側熱交換器において放熱した冷媒の一部を蒸発させる補助蒸発器として機能させることができるため、第2冷媒循環状態における運転時の冷媒の蒸発能力を高めることができ、これにより、性能向上を図ることができる。
第16の発明にかかる冷凍装置は、第1〜第15の発明のいずれかにかかる冷凍装置において、圧縮機構は、冷凍サイクルにおける高圧が臨界圧力を超える圧力まで冷媒を圧縮する。
第17の発明にかかる冷凍装置は、第1〜第16の発明のいずれかにかかる冷凍装置において、冷媒回路に封入される冷媒は、二酸化炭素である。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1、第16及び第17の発明では、第1冷媒循環状態における運転時には、第1中間冷却器において、冷媒回路に起因しない冷却源によって前段側の圧縮要素から吐出されて後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却することで、圧縮機構における消費動力を小さくするとともに、熱源側熱交換器における放熱ロスを小さくして、第1冷媒循環状態における運転時の性能向上を図ることができ、第2冷媒循環状態における運転時には、第2中間冷却器において、冷媒回路に起因する冷却源によって前段側の圧縮要素から吐出されて後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却することで、圧縮機構における消費動力を小さくするとともに、放熱ロスを低減し、圧縮仕事で生じた熱を有効利用して、第2冷媒循環状態における運転時の性能向上を図ることができる。
第2及び第3の発明では、第2中間冷却器において前段側の圧縮要素から吐出されて後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を確実に冷却することができる。
第4の発明では、冷媒回路内に生じる余剰冷媒を気液分離器において溜めることができる。
第5の発明では、後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒の温度を低くして、圧縮機の消費動力をさらに減らし、これにより、性能向上を図ることができる。
第6の発明では、冷媒の蒸発器として機能する熱源側熱交換器における蒸発負荷を小さくすることができる。また、気液分離器におけるガス冷媒の量が増加するため、気液分離器による中間圧インジェクションを行う場合には、第1後段側インジェクション管から後段側の圧縮要素に戻されるガス冷媒の流量が増加し、後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒の温度をさらに低くすることができる。
第7の発明では、冷媒の蒸発器として機能する熱源側熱交換器における蒸発負荷を小さくすることができる。また、気液分離器におけるガス冷媒の量が増加するため、気液分離器による中間圧インジェクションを行う場合には、第1後段側インジェクション管から後段側の圧縮要素に戻されるガス冷媒の流量が増加し、後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒の温度をさらに低くすることができる。
第8の発明では、冷媒の蒸発器として機能する熱源側熱交換器における蒸発負荷を小さくすることができる。
第9の発明では、別途過冷却器を設ける必要がなくなる。
第10の発明では、冷媒の蒸発器として機能する熱源側熱交換器における蒸発負荷を小さくすることができる。
第11の発明では、冷媒の蒸発器として機能する熱源側熱交換器における蒸発負荷を小さくすることができる。
第12の発明では、圧縮機構に送られる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒の温度を高くすることができる。
第13の発明では、別途エコノマイザ熱交換器を設けることなく、後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒の温度を低くして、圧縮機の消費動力を減らし、これにより、性能向上を図ることができる。
第14の発明では、蓄熱材に蓄えられた熱を熱源側熱交換器の除霜用の熱源として利用することができる。
第15の発明では、第2冷媒循環状態における運転時の冷媒の蒸発能力を高めることができ、これにより、性能向上を図ることができる。
以下、図面に基づいて、本発明にかかる冷凍装置の実施形態について説明する。
(1)空気調和装置の構成
図1は、本発明の一実施形態にかかる冷凍装置としての空気調和装置1の概略構成図である。空気調和装置1は、主として、熱源ユニットとしての室外ユニット2と利用ユニットとしての室内ユニット5a、5bと、室外ユニット2と室内ユニット5a、5bとを接続する液冷媒連絡管6及びガス冷媒連絡管7とを備えており、冷房運転と暖房運転を切り換え可能な冷媒回路10を構成している。また、冷媒回路10には、冷媒として二酸化炭素が封入されている。そして、空気調和装置1は、冷凍サイクルにおける高圧が臨界圧力を超える圧力まで冷媒を圧縮する超臨界冷凍サイクルを行うようになっている。
<室内ユニット>
室内ユニット5a、5bは、互いが並列に接続されており、冷媒回路10の一部を構成している。
次に、室内ユニット5a、5bの構成について説明する。尚、室内ユニット5aと室内ユニット5bとは同様の構成であるため、ここでは、室内ユニット5aの構成のみ説明し、室内ユニット5bの構成については、それぞれ、室内ユニット5aの各部を示す添え字「a」の代わりに添え字「b」を付して、各部の説明を省略する。
室内ユニット5は、主として、冷媒回路10の一部を構成する室内側冷媒回路10aを有している。この室内側冷媒回路10aは、主として、利用側膨張機構としての室内膨張弁51aと、利用側熱交換器としての室内熱交換器52aとを有している。
室内膨張弁51aは、室内側冷媒回路10a内を流れる冷媒の流量調節や減圧等を行うために、室内熱交換器52aの液側に接続された開度制御が可能な電動膨張弁である。
室内熱交換器52aは、冷房運転時には、熱源側熱交換器としての室外熱交換器24(後述)において放熱した冷媒を室内の熱負荷を処理すること(すなわち、室内の熱負荷を輸送する加熱媒体としての室内空気等と熱交換させること)によって蒸発させる蒸発器として機能し、暖房運転時には、圧縮機構としての圧縮機21(後述)において圧縮された冷媒を室内の熱負荷を処理すること(すなわち、室内の熱負荷を輸送する冷却媒体としての室内空気等と熱交換させること)によって放熱させる放熱器として機能することが可能な熱交換器である。室内熱交換器52aは、その液側が室内膨張弁51aを介して液冷媒連絡管6に接続され、そのガス側がガス冷媒連絡管7に接続されている。
<室外ユニット>
室外ユニット2は、液冷媒連絡管6及びガス冷媒連絡管7を介して室内ユニット5a、5bに接続されており、室内ユニット5a、5bとの間で冷媒回路10を構成している。
−基本構成−
次に、室外ユニット2の基本構成について説明する。室外ユニット2は、主として、冷媒回路10の一部を構成する室外側冷媒回路10cを有している。この室外側冷媒回路10cは、主として、圧縮機構としての圧縮機21と、油分離機構としての油分離器22と、冷媒循環方向切換機構としての冷媒循環方向切換弁23と、熱源側熱交換器としての室外熱交換器24と、熱源側膨張機構としての室外膨張弁25と、気液分離器としてのレシーバ26とを有している。
圧縮機21は、本実施形態において、2つの圧縮要素で冷媒を二段圧縮する圧縮機から構成されている。圧縮機21は、ケーシング21a内に、圧縮機モータ21bと、駆動軸21cと、圧縮要素21d、21eとが収容された密閉式構造となっている。圧縮機モータ21bは、駆動軸21cに連結されている。そして、この駆動軸21cは、2つの圧縮要素21d、21eに連結されている。すなわち、圧縮機21は、2つの圧縮要素21d、21eが単一の駆動軸21cに連結されており、2つの圧縮要素21d、21eがともに圧縮機モータ21bによって回転駆動される、いわゆる一軸二段圧縮構造となっている。圧縮要素21d、21eは、本実施形態において、ロータリ式やスクロール式等の容積式の圧縮要素である。そして、圧縮機21は、吸入管27から冷媒を吸入し、この吸入された冷媒を圧縮要素21dによって圧縮した後に中間冷媒管28に吐出し、中間冷媒管28に吐出された冷媒を圧縮要素21eに吸入させて冷媒をさらに圧縮した後に吐出管29に吐出するように構成されている。ここで、中間冷媒管28は、圧縮要素21eの前段側に接続された圧縮要素21dから吐出された冷媒を、圧縮要素21dの後段側に接続された圧縮要素21eに吸入させるための冷媒管である。また、吐出管29は、圧縮機21から吐出された冷媒を冷媒循環方向切換弁23に送るための冷媒管である。この吐出管29には、圧縮機21から吐出される冷媒に同伴する冷凍機油を冷媒から分離する油分離器22が設けられている。この油分離器22の油出口には、キャピラリチューブ30が接続されており、油分離器22において冷媒から分離された冷凍機油を圧縮機21の吸入管27に戻すことができるようになっている。このように、圧縮機21は、2つの圧縮要素21d、21eを有しており、これらの圧縮要素21d、21eのうちの前段側の圧縮要素から吐出された冷媒を後段側の圧縮要素で順次圧縮するように構成されている。尚、圧縮機21としては、本実施形態のような1台の一軸二段圧縮構造の圧縮機に限定されるものではなく、三段圧縮式等のような二段圧縮式よりも多段の圧縮機であってもよいし、また、単一の圧縮要素が組み込まれた圧縮機及び/又は複数の圧縮要素が組み込まれた圧縮機を複数台直列に接続することで多段の圧縮機構を構成してもよいし、さらに、多段圧縮式の圧縮機を2系統以上並列に接続した並列多段圧縮式の圧縮機構であってもよい。
冷媒循環方向切換弁23は、冷媒回路10における冷媒の流れの方向を切り換えるために設けられた四路切換弁であり、冷房運転時には、室外熱交換器24を圧縮機21において圧縮された冷媒の放熱器として機能させ、かつ、室内熱交換器52a、52bを室外熱交換器24において放熱した冷媒の蒸発器として機能させる第1冷媒循環状態にするために、圧縮機21の吐出と室外熱交換器24のガス側とを接続するとともに圧縮機21の吸入側とガス冷媒連絡管7とを接続し(図1の冷媒循環方向切換弁23の実線を参照)、暖房運転時には、室内熱交換器52a、52bを圧縮機21において圧縮された冷媒の放熱器として機能させ、かつ、室外熱交換器24を室内熱交換器52a、52bにおいて放熱した冷媒の蒸発器として機能させる第2冷媒循環状態にするために、圧縮機21の吐出とガス冷媒連絡管7とを接続するとともに圧縮機21の吸入側と室外熱交換器24のガス側とを接続することが可能である(図1の冷媒循環方向切換弁23の破線を参照)。尚、冷媒循環方向切換弁23は、四路切換弁に限定されるものではなく、例えば、複数の電磁弁を組み合わせる等によって、上述と同様の冷媒の流れの方向を切り換える機能を有するように構成したものであってもよい。
室外熱交換器24は、冷房運転時には、圧縮機21において圧縮された冷媒を冷却媒体としての室外空気と熱交換させることによって放熱させる放熱器として機能し、暖房運転時には、室内熱交換器52a、52bにおいて放熱した冷媒を加熱媒体としての室外空気と熱交換させることによって蒸発させる蒸発器として機能することが可能な熱交換器である。室外熱交換器24は、そのガス側が冷媒循環方向切換弁23に接続され、その液側が室外膨張弁25に接続されている。
室外膨張弁25は、室外熱交換器24と室内熱交換器52a、52bとの間を流れる冷媒の減圧等を行うために、室外熱交換器24の液側に接続された開度制御が可能な電動膨張弁である。これにより、室外熱交換器24と室内熱交換器52a、52bとの間には、室外熱交換器24と室内熱交換器51a、51bとの間を流れる冷媒が段階的に減圧されるように室外膨張弁25及び室内膨張弁51a、51bが設けられており、室外膨張弁25及び室内膨張弁51a、51bのうち冷媒の流れ方向上流側に位置する膨張弁は、冷凍サイクルにおける中間圧まで冷媒を減圧し、室外膨張弁25及び室内膨張弁51a、51bのうち冷媒の流れ方向下流側に位置する膨張弁は、冷凍サイクルにおける低圧まで冷媒を減圧するようになっている。
レシーバ26は、冷房運転時においては室外膨張弁25において減圧された後の冷媒、又は、暖房運転時においては室内膨張弁51a、51bにおいて減圧された後の冷媒を一時的に溜めて気液分離することが可能な容器であり、室外膨張弁25と液冷媒連絡管6との間に接続されている。このレシーバ26には、第3吸入戻し管31が接続されている。第3吸入戻し管31は、レシーバ26から冷媒を抜き出して圧縮機21の吸入側(すなわち、前段側の圧縮要素21dの吸入側)に戻すことが可能な冷媒管であり、レシーバ26の上部と吸入管27とを接続するように設けられている。この第3吸入戻し管31には、開閉制御が可能な電磁弁からなる第3吸入戻し弁31aが設けられている。これにより、レシーバ26は、室外膨張弁25と室内膨張弁51a、51bとの間に設けられていることになり、第1冷媒循環状態における運転と第2冷媒循環状態における運転との間で生じる冷媒循環流量の変動や利用側熱交換器における冷凍負荷の変動等によって冷媒回路内に生じる余剰冷媒を気液分離器において溜めることができる。
−過冷却を行うための構成−
また、室外ユニット2には、冷房運転時において、室外ユニット2から室内ユニット5a、5bに送る冷媒を過冷却状態にすることができるように、第1吸入戻し管32及び過冷却器33が設けられている。
第1吸入戻し管32は、室内熱交換器52a、52bと室外熱交換器24との間を流れる冷媒の一部を分岐して圧縮機21の吸入側(すなわち、前段側の圧縮要素21dの吸入側)に戻すことが可能な冷媒管であり、冷房運転時における過冷却器33の下流側と液冷媒連絡管6との間の部分と吸入管27とを接続するように設けられている。この第1吸入戻し管32には、第1吸入戻し管32内を流れる冷媒を減圧して流量調節を行うために、開度制御が可能な電動膨張弁からなる第1吸入戻し弁32aが設けられている。
過冷却器33は、冷房運転時に、第1吸入戻し管32を流れる冷媒(より具体的には、第1吸入戻し弁32aによって冷凍サイクルにおける低圧まで減圧された後の冷媒)によって、レシーバ26から室内ユニット5a、5b(より具体的には、室内熱交換器52a、52b)に送る冷媒を冷却する熱交換器であり、その冷媒流路の一方がレシーバ26と液冷媒連絡管6との間(ここでは、レシーバ26と第1吸入戻し管32の分岐部との間)に接続され、冷媒流路の他方が第1吸入戻し管32に接続されている。
これにより、冷房運転時に室外ユニット2から室内ユニット5a、5bに送られる冷媒は、室内熱交換器52a、52bと室外熱交換器24との間(ここでは、過冷却器33の下流側と液冷媒連絡管6との間)において、その一部が第1吸入戻し管32に分岐され、過冷却器33において、この第1吸入戻し管32を流れる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒と熱交換を行うことによって過冷却状態になるため、冷房運転時において、室内ユニット5a、5bに送られる冷媒の単位流量当たりの冷却能力を高めることができ、また、液冷媒連絡管6を流れる冷媒が気液二相状態になりにくくなり、各室内ユニット5a、5bへの分配時の偏流を生じにくくすることができる。
−中間圧インジェクションを行うための構成−
また、室外ユニット2には、圧縮機21の消費動力を減らして性能向上を図ることができるように、前段側の圧縮要素21dから吐出されて中間冷媒管28を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒に低温の冷媒を合流させて後段側の圧縮要素21eの吸入側に送る中間圧インジェクションを行う構成が設けられている。
この中間圧インジェクションを行う構成として、室外ユニット2には、レシーバ26からガス冷媒を後段側の圧縮要素21e(ここでは、中間冷媒管28)に戻すための第1後段側インジェクション管34が設けられている。
第1後段側インジェクション管34は、レシーバ26の上部と中間冷媒管28とを接続するように設けられている。この第1後段側インジェクション管34には、開閉制御が可能な電磁弁からなる第1後段側インジェクション弁34aと、レシーバ26から後段側の圧縮要素21eへの冷媒の流れを許容し、かつ、後段側の圧縮要素21eからレシーバ26への冷媒の流れを遮断する逆止弁からなる第1後段側インジェクション逆止弁34bが設けられている。尚、本実施形態において、第1後段側インジェクション管34の第1後段側インジェクション弁34aの上流側の部分と第3吸入戻し管31の第3吸入戻し弁31aの上流側の部分とは、一体になっている。
これにより、レシーバ26において気液分離されたガス冷媒は、第1後段側インジェクション管34を通じて、前段側の圧縮要素21dから吐出されて中間冷媒管28を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒に合流することで、後段側の圧縮要素21eに吸入される冷媒の温度を低くして、圧縮機21の消費動力を減らし、性能向上を図ることができる(以下、このレシーバ26及び第1後段側インジェクション管34を用いた中間圧インジェクションを「気液分離器による中間圧インジェクション」とする)。
ここで、この気液分離器による中間圧インジェクションは、レシーバ26における冷媒の圧力が中間冷媒管28を流れる冷媒の圧力との圧力差が小さい条件である場合においても使用が可能であるという利点があるため、本実施形態のような室外ユニット2と室内ユニット5a、5bとが冷媒連絡管6、7を介して接続された構成のように、暖房運転時において、レシーバ26における冷媒の圧力が低くなる場合に有利である。一方、本実施形態のような二酸化炭素を冷媒として使用する等によって冷凍サイクルにおける高圧が臨界圧力を超える圧力になる場合には、冷房運転時の冷凍サイクルにおける中間圧が臨界圧力を超える可能性があり、このような場合には、レシーバ26において気液分離が行われなくなるおそれがある。このため、暖房運転時においては、気液分離器による中間圧インジェクションを採用し、冷房運転時においては、冷凍サイクルにおける中間圧が臨界圧力を超える可能性がある場合においても使用可能な中間圧インジェクションの構成を採用することが好ましい。
そこで、本実施形態では、上述の気液分離器による中間圧インジェクションの構成の他に、第2後段側インジェクション管35及びエコノマイザ熱交換器36によって中間圧インジェクションを行う構成(以下、この第2後段側インジェクション管35及びエコノマイザ熱交換器36を用いた中間圧インジェクションを「エコノマイザによる中間圧インジェクション」とする)が設けられている。
第2後段側インジェクション管35は、室内熱交換器52a、52bと室外熱交換器24との間を流れる冷媒の一部を分岐して圧縮機21の後段側の圧縮要素21eに戻すことが可能な冷媒管であり、冷房運転時における室外熱交換器24の下流側と室外膨張弁25との間の部分と中間冷媒管28とを接続するように設けられている。この第2後段側インジェクション管35には、第2後段側インジェクション管35内を流れる冷媒を減圧して流量調節を行うために、開度制御が可能な電動膨張弁からなる第2後段側インジェクション弁35aが設けられている。尚、本実施形態において、第1後段側インジェクション管34の第1後段側インジェクション弁34aの下流側の部分と第2後段側インジェクション管35のエコノマイザ熱交換器36の出口側の部分とは、一体になっている。
エコノマイザ熱交換器36は、冷房運転時に、第2後段側インジェクション管35(より具体的には、第2後段側インジェクション弁35aによって冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧された後の冷媒)を流れる冷媒によって室外熱交換器24において放熱した冷媒を冷却する熱交換器であり、その冷媒流路の一方が室外熱交換器24と室外膨張弁25との間(ここでは、第2後段側インジェクション管35の分岐部と室外膨張弁25との間)に接続され、冷媒流路の他方が第2後段側インジェクション管35に接続されている。
これにより、冷房運転時に室外熱交換器24において放熱した冷媒は、室内熱交換器52a、52bと室外熱交換器24との間(ここでは、室外熱交換器24とエコノマイザ熱交換器36との間)において、その一部が第2後段側インジェクション管35に分岐され、エコノマイザ熱交換器36において、この第2後段側インジェクション管35を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒と熱交換を行うことによって冷却されるため、冷房運転時において、室内ユニット5a、5bに送られる冷媒の単位流量当たりの冷却能力を高めることができ、これと同時に、第2後段側インジェクション管35を流れる冷媒は、エコノマイザ熱交換器36において、加熱・蒸発して、前段側の圧縮要素21dから吐出されて中間冷媒管28を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒に合流することで、後段側の圧縮要素21eに吸入される冷媒の温度を低くして、圧縮機21の消費動力を減らし、性能向上を図ることができる。
このように、本実施形態では、暖房運転時には、レシーバ26における冷媒の圧力が低くなるおそれを考慮して、気液分離器による中間圧インジェクションを採用し、冷房運転時には、レシーバ26において気液分離が行われなくなるおそれを考慮して、エコノマイザによる中間圧インジェクションを採用しており、これにより、後段側の圧縮要素21eに吸入される冷媒の温度を低くして、圧縮機21の消費動力を減らし、性能向上を図ることができるようになっている。
−中間冷却を行うための構成−
また、室外ユニット2には、冷房運転時及び暖房運転時における性能向上を図るために、上述の中間圧インジェクションの他に、圧縮機21の前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒の冷却を行う中間冷却の構成が設けられている。
この中間冷却の構成として、室外ユニット2には、主として、第1中間冷却器37と第2中間冷却器38とが設けられている。
中間冷媒管28は、主として、圧縮機21の前段側の圧縮要素21dに接続された第1中間合流管28aと、第1中間合流管28aを2つに分岐する第1及び第2中間分岐管28b、28cと、第1及び第2中間分岐管28b、28cを合流する第2中間合流管28dとを有している。
第1中間分岐管28bには、第1中間冷却器37が設けられている。
第1中間冷却器37は、冷房運転時に前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷媒回路10に起因しない冷却源によって冷却する熱交換器である。ここで、冷媒回路10に起因しない冷却源とは、室外空気や冷却水のような冷媒回路10を流れる冷媒とは無関係に中間冷媒管28を流れる冷媒を冷却する能力を有するものを意味し、本実施形態においては、室外空気を冷媒回路10に起因しない冷却源として使用して、第1中間分岐管28bを流れる冷媒を冷却する熱交換器が使用されている。
第2中間分岐管28cには、第2中間冷却器38が設けられている。
第2中間冷却器38は、暖房運転時に前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷媒回路10に起因する冷却源によって冷却する熱交換器である。ここで、冷媒回路10に起因する冷却源とは、冷媒回路10を流れる冷媒等のような冷媒回路10を流れる冷媒との熱交換によって中間冷媒管28を流れる冷媒を冷却する能力を有するものを意味し、本実施形態においては、室内熱交換器5a、5bにおいて放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒であるレシーバ26とレシーバ26の下流側に位置する室外膨張弁25との間を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷媒回路10に起因する冷却源として使用して、第2中間分岐管28cを流れる冷媒を冷却する熱交換器が使用されている。
第1中間合流管28aと第1及び第2中間分岐管28b、28cとの分岐部には、中間冷却器切換機構としての中間冷却器切換弁39が設けられており、冷房運転時(すなわち、冷媒循環方向切換弁23が第1冷媒循環状態である場合)には、第1中間分岐管28bを第1中間合流管28aに接続しかつ第2中間分岐管28cを第1中間合流管28aに接続しない(ここでは、第2中間分岐管28cを補助戻し管28eを介して圧縮機21の吸入側に接続する)ようにして、第1中間冷却器37を使用する第1中間冷却状態(図1の中間冷却器切換弁39の実線を参照)と、暖房運転時(すなわち、冷媒循環方向切換弁23が第2冷媒循環状態である場合)には、第2中間分岐管28cを第1中間合流管28aに接続しかつ第1中間分岐管28bを第1中間合流管28aに接続しない(ここでは、第1中間分岐管28bを補助戻し管28eを介して圧縮機21の吸入側に接続する)ようにして、第2中間冷却器38を使用する第2中間冷却状態(図1の中間冷却器切換弁39の破線を参照)とを切り換えることができるようになっている。尚、中間冷却器切換弁39は、四路切換弁に限定されるものではなく、例えば、複数の電磁弁を組み合わせる等によって、上述と同様の冷媒の流れの方向を切り換える機能を有するように構成したものであってもよい。
第1中間分岐管28bの第1中間冷却器37の出口側には、第1中間合流管28aから第2中間合流管28dに向かう冷媒の流れのみを許容する第1中間分岐逆止弁40が設けられている。第2中間分岐管28cの第2中間冷却器38の出口側には、第1中間合流管28aから第2中間合流管28dに向かう冷媒の流れのみを許容する第2中間分岐逆止弁41が設けられている。
第2中間合流管28dには、第1及び第2後段側インジェクション管34、35が接続されている。
これにより、冷房運転時には、第1中間冷却器37において、冷媒回路10に起因しない冷却源としての室外空気によって前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却することで、圧縮機21における消費動力を小さくするとともに、室外熱交換器24における放熱ロスを小さくして、冷房運転時の性能向上を図ることができ、暖房運転時には、第2中間冷却器38において、冷媒回路10に起因する冷却源としてのレシーバ26とレシーバ26の下流側に位置する室外膨張弁25との間を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒によって前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却することで、圧縮機21における消費動力を小さくするとともに、放熱ロスを低減し、圧縮仕事で生じた熱を有効利用して、暖房運転時の性能向上を図ることができるようになっている。
−第1中間冷却器を暖房運転時に補助蒸発器として機能させるための構成−
さらに、室外ユニット2には、暖房運転時における性能向上を図るために、暖房運転時には中間冷却器として使用されない第1中間冷却器37を補助蒸発器として機能させるための構成が設けられている。
この第1中間冷却器37を暖房運転時に補助蒸発器として機能させるための構成として、室外ユニット2には、第2吸入戻し管42が設けられている。
第2吸入戻し管42は、主として、室内熱交換器52a、52bと室外熱交換器24との間を流れる冷媒の一部を分岐して圧縮機21の吸入側(すなわち、前段側の圧縮要素21dの吸入側)に戻すことが可能な冷媒管であり、室外膨張弁25と室外熱交換器24との間の部分と吸入管27とを第1中間冷却器37を通じて接続するように設けられている。本実施形態において、第2吸入戻し管42は、主として、室外膨張弁25と室外熱交換器24との間の部分と第1中間冷却器37と第1中間分岐逆止弁40との間の部分とを接続する流入管42aと、第1中間分岐管28bのうち第1中間冷却器37と第1中間分岐逆止弁40との間の位置から第1中間冷却器37を通じて中間冷却器切換弁39までの部分と、中間冷却器切換弁39と吸入管27とを接続する補助戻し管28eとを有している。この第2吸入戻し管42には、開閉制御が可能な電磁弁からなる第2吸入戻し弁42bが設けられている。尚、本実施形態において、第2後段側インジェクション管35の第1後段側インジェクション弁35aの上流側の部分と第2吸入戻し管42の第2吸入戻し弁42bの上流側の部分とは、一体になっている。また、補助戻し管28eと第1吸入戻し管32の過冷却器33の出口側の部分とは、一体になっている。
これにより、暖房運転時には、第1中間冷却器37を室内熱交換器5a、5bにおいて放熱した冷媒の一部を蒸発させる補助蒸発器として機能させることができるため、暖房運転時における冷媒の蒸発能力を高めることができ、性能向上を図ることができるようになっている。
<冷媒連絡管>
冷媒連絡管6、7は、空気調和装置1を設置場所に設置する際に、現地にて施工される冷媒管である。液冷媒連絡管6は、室外ユニット2及び室内ユニット5a、5bに接続されており、冷房運転時には、室外ユニット2を通過した冷媒を室内ユニット5a、5bに送り、暖房運転時には、室内ユニット5a、5bを通過した冷媒を室外ユニット2に送る冷媒管である。ガス冷媒連絡管7は、室外ユニット2及び室内ユニット5a、5bに接続されており、冷房運転時には、室内ユニット5a、5bを通過した冷媒を室外ユニット2に送り、暖房運転時には、室外ユニット2を通過した冷媒を室内ユニット5a、5bに送る冷媒管である。
(2)空気調和装置の動作
次に、本実施形態の空気調和装置1の動作について、図2及び図3を用いて説明する。ここで、図2は、冷房運転時における空気調和装置1内の冷媒の流れを示す図であり、図3は、暖房運転時における空気調和装置1内の冷媒の流れを示す図である。
<冷房運転>
冷房運転時は、冷媒循環方向切換弁23が図2の実線で示される第1冷媒循環状態となっている。
室外膨張弁25及び室内膨張弁51a、51bは、開度調節された状態となっている。
中間冷却器切換弁39が図2の実線で示される第1中間冷却状態とされて、第1中間冷却器37が前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を室外空気によって冷却する状態となり、第2中間冷却器38が使用されない状態となっている。
第1後段側インジェクション弁34aが閉状態となり、かつ、第2後段側インジェクション弁35aが開度調節される状態となり、気液分離器による中間圧インジェクションが行われない状態となり、かつ、エコノマイザによる中間圧インジェクションが行われる状態となっている。
第1吸入戻し弁32aが開度調節される状態となり、過冷却器33が機能する状態となっている。
第2吸入戻し弁42bが閉状態となり、第1中間冷却器37が補助蒸発器として使用されない状態となっている。
この冷媒回路10の状態において、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、吸入管27から圧縮機21に吸入され、前段側の圧縮要素21dによって冷凍サイクルにおける中間圧まで圧縮された後に、中間冷媒管28に吐出される。
この前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、中間冷却器切換弁39を通じて第1中間冷却器37に送られ、第1中間冷却器37において、室外空気と熱交換を行うことで冷却される。
この第1中間冷却器37において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第2後段側インジェクション管35から後段側の圧縮要素21eに戻される冷媒と合流することでさらに冷却される。
この第2後段側インジェクション管35から戻る冷媒と合流した(すなわち、エコノマイザによる中間圧インジェクションが行われた)冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、前段側の圧縮要素21dの後段側に接続された圧縮要素21eに吸入されて、さらに圧縮された後に、圧縮機21から吐出管29に吐出される。ここで、圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、圧縮要素21d、21eによる二段圧縮動作によって、冷媒の臨界圧力を超える圧力まで圧縮されている。
この圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、油分離器22において、冷凍機油が分離される。この油分離器22において分離された冷凍機油は、キャピラリチューブ30を通じて圧縮機21の吸入管27に戻され、冷凍機油が分離された後の冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、冷媒循環方向切換弁23を通じて室外熱交換器24に送られる。
この室外熱交換器24に送られた冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室外空気と熱交換を行って放熱する。
この室外熱交換器24において放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、その一部が第2後段側インジェクション管35に分岐される。この第2後段側インジェクション管35を流れる冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、第2後段側インジェクション弁35aにおいて冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧された後に、エコノマイザ熱交換器36に送られる。第2後段側インジェクション管35に分岐された後の冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、エコノマイザ熱交換器36に流入し、第2後段側インジェクション管35を流れる冷媒と熱交換を行って冷却される。第2後段側インジェクション管35を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、エコノマイザ熱交換器36において、室外熱交換器24において放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒と熱交換を行って加熱・蒸発して、上述のように、前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒に合流することになる。
エコノマイザ熱交換器36において冷却された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室外膨張弁25によって冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧され、第2中間冷却器38を通過した後に(ここでは、第2中間分岐管28c内に冷媒が流れていないため、熱交換は行われない)、レシーバ26内に一時的に溜められる。
このレシーバ26内に溜められた冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、過冷却器33に送られて、第1吸入戻し管32を流れる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒によって冷却されて過冷却状態となる。この過冷却器33において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、その一部が第1吸入戻し管32に分岐される。この第1吸入戻し管32を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第1吸入戻し弁32aにおいて冷凍サイクルにおける低圧まで減圧された後に、過冷却器33に送られて、レシーバ26から過冷却器33に送られる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒と熱交換を行って加熱・蒸発して、圧縮機21の吸入側(ここでは、吸入管27)を流れる冷媒に合流することになる。
この過冷却器33において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、液冷媒連絡管6を通じて室内膨張弁51a、51bに送られ、室内膨張弁51a、51bによって冷凍サイクルにおける低圧まで減圧されて気液二相状態の冷媒となり、室内熱交換器52a、52bに送られる。
この室内熱交換器52a、52bに送られた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、室内の熱負荷を処理することによって加熱・蒸発して、ガス冷媒連絡管7、冷媒循環方向切換弁23及び吸入管27を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。このようにして、冷房運転が行われる。
<暖房運転>
暖房運転時は、冷媒循環方向切換弁23が図3の破線で示される第2冷媒循環状態となっている。
室外膨張弁25及び室内膨張弁51a、51bは、開度調節された状態となっている。
中間冷却器切換弁39が図3の破線で示される第2中間冷却状態とされて、第1中間冷却器37が使用されない状態となり、第2中間冷却器38が前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒をレシーバ26とレシーバ26の下流側に位置する室外膨張弁25との間を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒によって冷却する状態となっている。
第1後段側インジェクション弁34aが開状態となり、かつ、第2後段側インジェクション弁35aが閉状態となり、気液分離器による中間圧インジェクションが行われる状態となり、かつ、エコノマイザによる中間圧インジェクションが行われない状態となっている。
第1吸入戻し弁32aが閉状態となり、過冷却器33が機能しない状態となっている。
第2吸入戻し弁42bが開状態となり、第1中間冷却器37が補助蒸発器として使用される状態となっている。
この冷媒回路10の状態において、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、吸入管27から圧縮機21に吸入され、前段側の圧縮要素21dによって冷凍サイクルにおける中間圧まで圧縮された後に、中間冷媒管28に吐出される。
この前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、中間冷却器切換弁39を通じて第2中間冷却器38に送られ、第2中間冷却器38において、レシーバ26とレシーバ26の下流側に位置する室外膨張弁25との間を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒と熱交換を行うことで冷却される。
この第2中間冷却器38において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第1後段側インジェクション管34から後段側の圧縮要素21eに戻される冷媒と合流することでさらに冷却される。
この第1後段側インジェクション管34から戻る冷媒と合流した(すなわち、気液分離器による中間圧インジェクションが行われた)冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、前段側の圧縮要素21dの後段側に接続された圧縮要素21eに吸入されて、さらに圧縮された後に、圧縮機21から吐出管29に吐出される。ここで、圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、圧縮要素21d、21eによる二段圧縮動作によって、冷媒の臨界圧力を超える圧力まで圧縮されている。
この圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、油分離器22において、冷凍機油が分離される。この油分離器22において分離された冷凍機油は、キャピラリチューブ30を通じて圧縮機21の吸入管27に戻され、冷凍機油が分離された後の冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、冷媒循環方向切換弁23及びガス冷媒連絡管7を通じて室内熱交換器52a、52bに送られる。
この室内熱交換器52a、52bに送られた冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室内の熱負荷を処理することによって放熱する。
この室内熱交換器52a、52bにおいて放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室内膨張弁51a、51bによって冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧され、液冷媒連絡管6及び過冷却器33を通過した後に(ここでは、第1吸入戻し管32内に冷媒が流れていないため、熱交換は行われない)、レシーバ26内に一時的に溜められるとともに気液分離が行われる。
このレシーバ26において気液分離された冷凍サイクルにおける中間圧のガス冷媒は、第1後段側インジェクション管34によってレシーバ26の上部から抜き出されて、上述のように、前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒に合流することになる。このレシーバ26において気液分離されてレシーバ26内に溜められた冷凍サイクルにおける中間圧の液冷媒は、第2中間冷却器38に送られる。
この第2中間冷却器38に送られた冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第2中間分岐管28c内を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒と熱交換を行って加熱される。
この第2中間冷却器38において加熱された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、室外膨張弁25によって冷凍サイクルにおける低圧まで減圧されて気液二相状態の冷媒となり、エコノマイザ熱交換器36を通過した後に(ここでは、第2後段側インジェクション管35内に冷媒が流れていないため、熱交換は行われない)、室外熱交換器24に送られるとともに、第2吸入戻し管42を通じて補助蒸発器として機能する第1中間冷却器37に送られる。
この室外熱交換器24に送られた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、室外空気と熱交換を行って加熱・蒸発した後に、冷媒循環方向切換弁23及び吸入管27を通じて、再び、圧縮機21に吸入され、補助蒸発器として機能する第1中間冷却器37に送られた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、室外空気と熱交換を行って加熱・蒸発した後に、吸入管27を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。このようにして、暖房運転が行われる。
(3)空気調和装置の特徴
本実施形態の空気調和装置1には、以下のような特徴がある。
<A>
本実施形態の空気調和装置1において、仮に、冷房運転及び暖房運転(すなわち、冷媒循環方向切換弁23が第1冷媒循環状態及び第2冷媒循環状態)のいずれにおいても、冷媒回路10に起因しない冷却源としての室外空気によって前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却する中間冷却器を設けた場合には、後段側の圧縮要素21eに吸入される冷媒の温度が低くなるため、このような中間冷却器を設けない場合に比べて、最終的に圧縮機21から吐出される冷媒の温度を低く抑えることができる。これにより、冷房運転時においては、冷媒の放熱器として機能する室外熱交換器24における放熱ロスが小さくなり、圧縮機21における消費動力を小さくすることができるため、冷房運転時の性能向上を図ることができる。
しかし、暖房運転時においては、このような冷媒回路10に起因しない冷却源としての室外空気によって前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却する中間冷却器を設けない場合であれば、室内熱交換器52a、52bにおいて利用できるはずの熱が、このような中間冷却器を設けているために、加熱能力が必要とされるにもかかわらず、中間冷却器から単に室外に放熱する等のように放熱ロスとなってしまう。これにより、圧縮機21における消費動力を小さくできる点については有利であるが、圧縮仕事で生じた熱が有効利用されず、暖房運転時の性能向上を十分に図ることができない。
そこで、本実施形態の空気調和装置1では、上述のように、冷媒回路10に、冷房運転時に前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷媒回路10に起因しない冷却源としての室外空気によって冷却する第1中間冷却器37と、暖房運転時に前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷媒回路10に起因する冷却源としてのレシーバ26とレシーバ26の下流側に位置する室外膨張弁25との間を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒によって冷却する第2中間冷却器38とを設けるようにしている。
これにより、本実施形態の空気調和装置1では、上述のように、冷房運転時には、第1中間冷却器37において、冷媒回路10に起因しない冷却源としての室外空気によって前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却することで、圧縮機21における消費動力を小さくするとともに、室外熱交換器24における放熱ロスを小さくして、冷房運転時の性能向上を図ることができ、暖房運転時には、第2中間冷却器38において、冷媒回路10に起因する冷却源としてのレシーバ26とレシーバ26の下流側に位置する室外膨張弁25との間を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒によって前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却することで、圧縮機21における消費動力を小さくするとともに、放熱ロスを低減し、圧縮仕事で生じた熱を有効利用して、暖房運転時の性能向上を図ることができる。
また、仮に、冷房運転及び暖房運転(すなわち、冷媒循環方向切換弁23が第1冷媒循環状態及び第2冷媒循環状態)のいずれにおいても、第2中間冷却器38だけを使用するように構成した場合には、冷房運転時において、冷媒回路10に起因する冷却源としてのレシーバ26と室外膨張弁25との間を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒が前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒によって加熱されることになるため、室内ユニット5a、5bに送られる冷媒の単位流量当たりの冷却能力が小さくなってしまうという問題が生じるが、本実施形態の空気調和装置1では、冷房運転時には中間冷却器38を使用しないため、このような問題が生じることもない。
<B>
本実施形態の空気調和装置1では、上述のように、第2中間冷却器38における冷却源が室内熱交換器52a、52bにおいて放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒(ここでは、レシーバ26とレシーバ26の下流側に位置する室外膨張弁25との間を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒)であり、この冷媒は、前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒よりも低温であるため、第2中間冷却器38において前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を確実に冷却することができる。
<C>
本実施形態の空気調和装置1では、上述のように、第2中間冷却器38における冷却源としての室内熱交換器52a、52bにおいて放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒が、レシーバ26とレシーバ26とレシーバ26の下流側に位置する室外膨張弁25との間を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒であるため、暖房運転時に、第2中間冷却器38において、前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却するとともに、レシーバ26とレシーバ26の下流側に位置する室外膨張弁25との間を流れる冷媒が加熱されるため、冷媒の蒸発器として機能する室外熱交換器24における蒸発負荷を小さくすることができる。
(4)変形例1
上述の実施形態では、暖房運転時に前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却する第2中間冷却器38の冷媒回路10に起因する冷却源として、室内熱交換器5a、5bにおいて放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒であるレシーバ26とレシーバ26の下流側に位置する室外膨張弁25との間を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒が使用されているが、これに代えて、図4に示されるように、レシーバ26内の冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を使用してもよい。このような第2中間冷却器38として、例えば、レシーバ26内に第2中間分岐管28cに接続された伝熱管が設けられた構成を採用することができる。
次に、本変形例の空気調和装置1の動作について、図5及び図6を用いて説明する。ここで、図5は、冷房運転時における空気調和装置1内の冷媒の流れを示す図であり、図6は、暖房運転時における空気調和装置1内の冷媒の流れを示す図である。
<冷房運転>
冷房運転時は、冷媒循環方向切換弁23が図5の実線で示される第1冷媒循環状態となっている。
室外膨張弁25及び室内膨張弁51a、51bは、開度調節された状態となっている。
中間冷却器切換弁39が図5の実線で示される第1中間冷却状態とされて、第1中間冷却器37が前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を室外空気によって冷却する状態となり、第2中間冷却器38が使用されない状態となっている。
第1後段側インジェクション弁34aが閉状態となり、かつ、第2後段側インジェクション弁35aが開度調節される状態となり、気液分離器による中間圧インジェクションが行われない状態となり、かつ、エコノマイザによる中間圧インジェクションが行われる状態となっている。
第1吸入戻し弁32aが開度調節される状態となり、過冷却器33が機能する状態となっている。
第2吸入戻し弁42bが閉状態となり、第1中間冷却器37が補助蒸発器として使用されない状態となっている。
この冷媒回路10の状態において、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、吸入管27から圧縮機21に吸入され、前段側の圧縮要素21dによって冷凍サイクルにおける中間圧まで圧縮された後に、中間冷媒管28に吐出される。
この前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、中間冷却器切換弁39を通じて第1中間冷却器37に送られ、第1中間冷却器37において、室外空気と熱交換を行うことで冷却される。
この第1中間冷却器37において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第2後段側インジェクション管35から後段側の圧縮要素21eに戻される冷媒と合流することでさらに冷却される。
この第2後段側インジェクション管35から戻る冷媒と合流した(すなわち、エコノマイザによる中間圧インジェクションが行われた)冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、前段側の圧縮要素21dの後段側に接続された圧縮要素21eに吸入されて、さらに圧縮された後に、圧縮機21から吐出管29に吐出される。ここで、圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、圧縮要素21d、21eによる二段圧縮動作によって、冷媒の臨界圧力を超える圧力まで圧縮されている。
この圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、油分離器22において、冷凍機油が分離される。この油分離器22において分離された冷凍機油は、キャピラリチューブ30を通じて圧縮機21の吸入管27に戻され、冷凍機油が分離された後の冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、冷媒循環方向切換弁23を通じて室外熱交換器24に送られる。
この室外熱交換器24に送られた冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室外空気と熱交換を行って放熱する。
この室外熱交換器24において放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、その一部が第2後段側インジェクション管35に分岐される。この第2後段側インジェクション管35を流れる冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、第2後段側インジェクション弁35aにおいて冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧された後に、エコノマイザ熱交換器36に送られる。第2後段側インジェクション管35に分岐された後の冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、エコノマイザ熱交換器36に流入し、第2後段側インジェクション管35を流れる冷媒と熱交換を行って冷却される。第2後段側インジェクション管35を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、エコノマイザ熱交換器36において、室外熱交換器24において放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒と熱交換を行って加熱・蒸発して、上述のように、前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒に合流することになる。
エコノマイザ熱交換器36において冷却された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室外膨張弁25によって冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧された後に、レシーバ26内に一時的に溜められる。
このレシーバ26内に溜められた冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第2中間冷却器38における熱交換が行われることなく(ここでは、第2中間分岐管28c内に冷媒が流れていないため、熱交換は行われない)、過冷却器33に送られて、第1吸入戻し管32を流れる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒によって冷却されて過冷却状態となる。この過冷却器33において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、その一部が第1吸入戻し管32に分岐される。この第1吸入戻し管32を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第1吸入戻し弁32aにおいて冷凍サイクルにおける低圧まで減圧された後に、過冷却器33に送られて、レシーバ26から過冷却器33に送られる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒と熱交換を行って加熱・蒸発して、圧縮機21の吸入側(ここでは、吸入管27)を流れる冷媒に合流することになる。
この過冷却器33において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、液冷媒連絡管6を通じて室内膨張弁51a、51bに送られ、室内膨張弁51a、51bによって冷凍サイクルにおける低圧まで減圧されて気液二相状態の冷媒となり、室内熱交換器52a、52bに送られる。
この室内熱交換器52a、52bに送られた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、室内の熱負荷を処理することによって加熱・蒸発して、ガス冷媒連絡管7、冷媒循環方向切換弁23及び吸入管27を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。このようにして、冷房運転が行われる。
<暖房運転>
暖房運転時は、冷媒循環方向切換弁23が図6の破線で示される第2冷媒循環状態となっている。
室外膨張弁25及び室内膨張弁51a、51bは、開度調節された状態となっている。
中間冷却器切換弁39が図6の破線で示される第2中間冷却状態とされて、第1中間冷却器37が使用されない状態となり、第2中間冷却器38が前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒をレシーバ26内の冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒によって冷却する状態となっている。
第1後段側インジェクション弁34aが開状態となり、かつ、第2後段側インジェクション弁35aが閉状態となり、気液分離器による中間圧インジェクションが行われる状態となり、かつ、エコノマイザによる中間圧インジェクションが行われない状態となっている。
第1吸入戻し弁32aが閉状態となり、過冷却器33が機能しない状態となっている。
第2吸入戻し弁42bが開状態となり、第1中間冷却器37が補助蒸発器として使用される状態となっている。
この冷媒回路10の状態において、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、吸入管27から圧縮機21に吸入され、前段側の圧縮要素21dによって冷凍サイクルにおける中間圧まで圧縮された後に、中間冷媒管28に吐出される。
この前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、中間冷却器切換弁39を通じて第2中間冷却器38に送られ、第2中間冷却器38において、レシーバ26内の冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒と熱交換を行うことで冷却される。
この第2中間冷却器38において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第1後段側インジェクション管34から後段側の圧縮要素21eに戻される冷媒と合流することでさらに冷却される。
この第1後段側インジェクション管34から戻る冷媒と合流した(すなわち、気液分離器による中間圧インジェクションが行われた)冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、前段側の圧縮要素21dの後段側に接続された圧縮要素21eに吸入されて、さらに圧縮された後に、圧縮機21から吐出管29に吐出される。ここで、圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、圧縮要素21d、21eによる二段圧縮動作によって、冷媒の臨界圧力を超える圧力まで圧縮されている。
この圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、油分離器22において、冷凍機油が分離される。この油分離器22において分離された冷凍機油は、キャピラリチューブ30を通じて圧縮機21の吸入管27に戻され、冷凍機油が分離された後の冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、冷媒循環方向切換弁23及びガス冷媒連絡管7を通じて室内熱交換器52a、52bに送られる。
この室内熱交換器52a、52bに送られた冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室内の熱負荷を処理することによって放熱する。
この室内熱交換器52a、52bにおいて放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室内膨張弁51a、51bによって冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧され、液冷媒連絡管6及び過冷却器33を通過した後に(ここでは、第1吸入戻し管32内に冷媒が流れていないため、熱交換は行われない)、レシーバ26内に一時的に溜められるとともに気液分離が行われる。このレシーバ26内の冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第2中間冷却器38において、第2中間分岐管28c内を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒と熱交換を行って加熱される。このレシーバ26において気液分離された冷凍サイクルにおける中間圧のガス冷媒は、第1後段側インジェクション管34によってレシーバ26の上部から抜き出されて、上述のように、前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒に合流することになる。このレシーバ26において気液分離されてレシーバ26内に溜められた冷凍サイクルにおける中間圧の液冷媒は、室外膨張弁25に送られる。
この室外膨張弁25に送られた冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、室外膨張弁25によって冷凍サイクルにおける低圧まで減圧されて気液二相状態の冷媒となり、エコノマイザ熱交換器36を通過した後に(ここでは、第2後段側インジェクション管35内に冷媒が流れていないため、熱交換は行われない)、室外熱交換器24に送られるとともに、第2吸入戻し管42を通じて補助蒸発器として機能する第1中間冷却器37に送られる。
この室外熱交換器24に送られた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、室外空気と熱交換を行って加熱・蒸発した後に、冷媒循環方向切換弁23及び吸入管27を通じて、再び、圧縮機21に吸入され、補助蒸発器として機能する第1中間冷却器37に送られた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、室外空気と熱交換を行って加熱・蒸発した後に、吸入管27を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。このようにして、暖房運転が行われる。
本変形例の空気調和装置1では、上述のように、冷媒回路10に、冷房運転時に前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷媒回路10に起因しない冷却源としての室外空気によって冷却する第1中間冷却器37と、暖房運転時に前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷媒回路10に起因する冷却源としてのレシーバ26内の冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒によって冷却する第2中間冷却器38とを設けるようにしているため、上述の実施形態と同様に、冷房運転時には、圧縮機21における消費動力を小さくするとともに、室外熱交換器24における放熱ロスを小さくして、冷房運転時の性能向上を図ることができ、暖房運転時には、圧縮機21における消費動力を小さくするとともに、放熱ロスを低減し、圧縮仕事で生じた熱を有効利用して、暖房運転時の性能向上を図ることができる。
また、本変形例の空気調和装置1では、上述のように、第2中間冷却器38における冷却源としての室内熱交換器52a、52bにおいて放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒が、レシーバ26内の冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒であり、暖房運転時に、レシーバ26内の冷媒が加熱されるため、上述の実施形態と同様に、冷媒の蒸発器として機能する室外熱交換器24における蒸発負荷を小さくすることができ、しかも、レシーバ26におけるガス冷媒の量が増加するため、気液分離器による中間圧インジェクションにおいて、第1後段側インジェクション管34から後段側の圧縮要素21eに戻されるガス冷媒の流量が増加し、後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒の温度をさらに低くすることができる。
(5)変形例2
上述の実施形態では、暖房運転時に前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却する第2中間冷却器38の冷媒回路10に起因する冷却源として、室内熱交換器5a、5bにおいて放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒であるレシーバ26とレシーバ26の下流側に位置する室外膨張弁25との間を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒が使用されているが、これに代えて、図7に示されるように、レシーバ26の上流側に位置する室内膨張弁51a、51bとレシーバ26との間を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を使用してもよい。
本変形例では、このような第2中間冷却器38として、例えば、暖房運転時に液冷媒連絡管6とレシーバ26との間を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒によって前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却する熱交換器を採用することができる。このとき、第2中間冷却器38を上述の実施形態における過冷却器33と兼用させるようにしてもよい。具体的には、第2中間冷却器38を上述の実施形態における過冷却器33と同じ位置に配置するとともに、第2中間分岐管28c及び第1吸入戻し管32の両方を接続して、冷房運転時には、第1吸入戻し管32を流れる冷媒によって利用ユニット5a、5bに送る冷媒を冷却する過冷却器として機能するようにし、暖房運転時には、第2中間分岐管28cを流れる前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を液冷媒連絡管6とレシーバ26との間を流れる冷媒によって冷却する中間冷却器として機能するようにしてもよい。本変形例では、冷房運転時に補助戻し管28e及び第2中間分岐管28cの中間冷却器切換弁39と第2中間冷却器38とを接続する部分を第1吸入戻し管32の一部として使用するとともに、第1吸入戻し管32の第1吸入戻し弁32aが設けられた部分を第2中間分岐管28cの第2中間冷却器38の出口側の部分に接続し、さらに、第2中間冷却器38を過冷却器として機能させる際に、第1吸入戻し管32が第2中間合流管28dに連通しないようにするために、第2中間分岐管28c(ここでは、第2中間分岐管28cのうち第1吸入戻し管32の第1吸入戻し弁32aが設けられた部分との接続部分と第2中間合流管28dとの接続部分との間)に、開閉制御が可能な電磁弁からなる第2中間分岐開閉弁43を設けるようにしている。
次に、本変形例の空気調和装置1の動作について、図8及び図9を用いて説明する。ここで、図8は、冷房運転時における空気調和装置1内の冷媒の流れを示す図であり、図9は、暖房運転時における空気調和装置1内の冷媒の流れを示す図である。
<冷房運転>
冷房運転時は、冷媒循環方向切換弁23が図8の実線で示される第1冷媒循環状態となっている。
室外膨張弁25及び室内膨張弁51a、51bは、開度調節された状態となっている。
中間冷却器切換弁39が図8の実線で示される第1中間冷却状態とされて、第1中間冷却器37が前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を室外空気によって冷却する状態となり、第2中間冷却器38が中間冷却器として使用されない状態となっている。
第1後段側インジェクション弁34aが閉状態となり、かつ、第2後段側インジェクション弁35aが開度調節される状態となり、気液分離器による中間圧インジェクションが行われない状態となり、かつ、エコノマイザによる中間圧インジェクションが行われる状態となっている。
第1吸入戻し弁32aが開度調節される状態となり、かつ、第2中間分岐開閉弁43が閉状態となり、第2中間冷却器38が過冷却器として機能する状態となっている。
第2吸入戻し弁42bが閉状態となり、第1中間冷却器37が補助蒸発器として使用されない状態となっている。
この冷媒回路10の状態において、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、吸入管27から圧縮機21に吸入され、前段側の圧縮要素21dによって冷凍サイクルにおける中間圧まで圧縮された後に、中間冷媒管28に吐出される。
この前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、中間冷却器切換弁39を通じて第1中間冷却器37に送られ、第1中間冷却器37において、室外空気と熱交換を行うことで冷却される。
この第1中間冷却器37において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第2後段側インジェクション管35から後段側の圧縮要素21eに戻される冷媒と合流することでさらに冷却される。
この第2後段側インジェクション管35から戻る冷媒と合流した(すなわち、エコノマイザによる中間圧インジェクションが行われた)冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、前段側の圧縮要素21dの後段側に接続された圧縮要素21eに吸入されて、さらに圧縮された後に、圧縮機21から吐出管29に吐出される。ここで、圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、圧縮要素21d、21eによる二段圧縮動作によって、冷媒の臨界圧力を超える圧力まで圧縮されている。
この圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、油分離器22において、冷凍機油が分離される。この油分離器22において分離された冷凍機油は、キャピラリチューブ30を通じて圧縮機21の吸入管27に戻され、冷凍機油が分離された後の冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、冷媒循環方向切換弁23を通じて室外熱交換器24に送られる。
この室外熱交換器24に送られた冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室外空気と熱交換を行って放熱する。
この室外熱交換器24において放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、その一部が第2後段側インジェクション管35に分岐される。この第2後段側インジェクション管35を流れる冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、第2後段側インジェクション弁35aにおいて冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧された後に、エコノマイザ熱交換器36に送られる。第2後段側インジェクション管35に分岐された後の冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、エコノマイザ熱交換器36に流入し、第2後段側インジェクション管35を流れる冷媒と熱交換を行って冷却される。第2後段側インジェクション管35を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、エコノマイザ熱交換器36において、室外熱交換器24において放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒と熱交換を行って加熱・蒸発して、上述のように、前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒に合流することになる。
このエコノマイザ熱交換器36において冷却された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室外膨張弁25によって冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧された後に、レシーバ26内に一時的に溜められる。
このレシーバ26内に溜められた冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、過冷却器として機能する第2中間冷却器38に送られて、第1吸入戻し管32を流れる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒によって冷却されて過冷却状態となる。この過冷却器として機能する第2中間冷却器38において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、その一部が第1吸入戻し管32に分岐される。この第1吸入戻し管32を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第1吸入戻し弁32aにおいて冷凍サイクルにおける低圧まで減圧された後に、過冷却器として機能する第2中間冷却器38に送られて、レシーバ26から過冷却器として機能する第2中間冷却器38に送られる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒と熱交換を行って加熱・蒸発して、中間冷却器切換弁39及び補助戻し管28eを通じて、圧縮機21の吸入側(ここでは、吸入管27)を流れる冷媒に合流することになる。
この過冷却器として機能する第2中間冷却器38において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、液冷媒連絡管6を通じて室内膨張弁51a、51bに送られ、室内膨張弁51a、51bによって冷凍サイクルにおける低圧まで減圧されて気液二相状態の冷媒となり、室内熱交換器52a、52bに送られる。
この室内熱交換器52a、52bに送られた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、室内の熱負荷を処理することによって加熱・蒸発して、ガス冷媒連絡管7、冷媒循環方向切換弁23及び吸入管27を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。このようにして、冷房運転が行われる。
<暖房運転>
暖房運転時は、冷媒循環方向切換弁23が図9の破線で示される第2冷媒循環状態となっている。
室外膨張弁25及び室内膨張弁51a、51bは、開度調節された状態となっている。
中間冷却器切換弁39が図9の破線で示される第2中間冷却状態とされて、第1中間冷却器37が使用されない状態となり、第2中間冷却器38が前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒をレシーバ26の上流側に位置する室内膨張弁51a、51bとレシーバ26との間を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒によって冷却する状態となっている。
第1後段側インジェクション弁34aが開状態となり、かつ、第2後段側インジェクション弁35aが閉状態となり、気液分離器による中間圧インジェクションが行われる状態となり、かつ、エコノマイザによる中間圧インジェクションが行われない状態となっている。
第1吸入戻し弁32aが閉状態となり、かつ、第2中間分岐開閉弁43が開状態となり、第2中間冷却器38が過冷却器として機能しない状態となっている。
第2吸入戻し弁42bが開状態となり、第1中間冷却器37が補助蒸発器として使用される状態となっている。
この冷媒回路10の状態において、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、吸入管27から圧縮機21に吸入され、前段側の圧縮要素21dによって冷凍サイクルにおける中間圧まで圧縮された後に、中間冷媒管28に吐出される。
この前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、中間冷却器切換弁39を通じて第2中間冷却器38に送られ、第2中間冷却器38において、レシーバ26の上流側に位置する室内膨張弁51a、51b(ここでは、液冷媒連絡管6)とレシーバ26との間を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒と熱交換を行うことで冷却される。
この第2中間冷却器38において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第1後段側インジェクション管34から後段側の圧縮要素21eに戻される冷媒と合流することでさらに冷却される。
この第1後段側インジェクション管34から戻る冷媒と合流した(すなわち、気液分離器による中間圧インジェクションが行われた)冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、前段側の圧縮要素21dの後段側に接続された圧縮要素21eに吸入されて、さらに圧縮された後に、圧縮機21から吐出管29に吐出される。ここで、圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、圧縮要素21d、21eによる二段圧縮動作によって、冷媒の臨界圧力を超える圧力まで圧縮されている。
この圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、油分離器22において、冷凍機油が分離される。この油分離器22において分離された冷凍機油は、キャピラリチューブ30を通じて圧縮機21の吸入管27に戻され、冷凍機油が分離された後の冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、冷媒循環方向切換弁23及びガス冷媒連絡管7を通じて室内熱交換器52a、52bに送られる。
この室内熱交換器52a、52bに送られた冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室内の熱負荷を処理することによって放熱する。
この室内熱交換器52a、52bにおいて放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室内膨張弁51a、51bによって冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧され、液冷媒連絡管6を通じて第2中間冷却器38に送られる。
この第2中間冷却器38に送られた冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第2中間分岐管28c内を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒と熱交換を行って加熱される。
この第2中間冷却器38において加熱された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、レシーバ26内に一時的に溜められるとともに気液分離が行われる。このレシーバ26において気液分離された冷凍サイクルにおける中間圧のガス冷媒は、第1後段側インジェクション管34によってレシーバ26の上部から抜き出されて、上述のように、前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒に合流することになる。このレシーバ26において気液分離されてレシーバ26内に溜められた冷凍サイクルにおける中間圧の液冷媒は、室外膨張弁25に送られる。
この室外膨張弁25に送られた冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、室外膨張弁25によって冷凍サイクルにおける低圧まで減圧されて気液二相状態の冷媒となり、エコノマイザ熱交換器36を通過した後(ここでは、第2後段側インジェクション管35内に冷媒が流れていないため、熱交換は行われない)、室外熱交換器24に送られるとともに、第2吸入戻し管42を通じて補助蒸発器として機能する第1中間冷却器37に送られる。
この室外熱交換器24に送られた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、室外空気と熱交換を行って加熱・蒸発した後に、冷媒循環方向切換弁23及び吸入管27を通じて、再び、圧縮機21に吸入され、補助蒸発器として機能する第1中間冷却器37に送られた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、室外空気と熱交換を行って加熱・蒸発した後に、吸入管27を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。このようにして、暖房運転が行われる。
本変形例の空気調和装置1では、上述のように、冷媒回路10に、冷房運転時に前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷媒回路10に起因しない冷却源としての室外空気によって冷却する第1中間冷却器37と、暖房運転時に前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷媒回路10に起因する冷却源としてのレシーバ26の上流側に位置する室内膨張弁51a、51b(ここでは、液冷媒連絡管6)とレシーバ26との間を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒によって冷却する第2中間冷却器38とを設けるようにしているため、上述の実施形態及び変形例1と同様に、冷房運転時には、圧縮機21における消費動力を小さくするとともに、室外熱交換器24における放熱ロスを小さくして、冷房運転時の性能向上を図ることができ、暖房運転時には、圧縮機21における消費動力を小さくするとともに、放熱ロスを低減し、圧縮仕事で生じた熱を有効利用して、暖房運転時の性能向上を図ることができる。
また、本変形例の空気調和装置1では、上述のように、第2中間冷却器38における冷却源としての室内熱交換器52a、52bにおいて放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒が、レシーバ26の上流側に位置する室内膨張弁51a、51bとレシーバ26との間を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒であり、暖房運転時に、レシーバ26の上流側に位置する室内膨張弁51a、51bとレシーバ26との間を流れる冷媒が加熱されるため、上述の変形例1と同様に、冷媒の蒸発器として機能する室外熱交換器24における蒸発負荷を小さくすることができるとともに、レシーバ26におけるガス冷媒の量が増加して、気液分離器による中間圧インジェクションにおいて、第1後段側インジェクション管34から後段側の圧縮要素21eに戻されるガス冷媒の流量が増加し、後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒の温度をさらに低くすることができる。
さらに、本変形例の空気調和装置1では、第2中間冷却器38が、室内熱交換器52a、52bと室外熱交換器24との間を流れる冷媒の一部を分岐して圧縮機21の吸入側に戻すための第1吸入戻し管32にも接続されており、冷房運転時に、第1吸入戻し管32を流れる冷媒によって室内熱交換器52a、52bに送る冷媒を冷却する過冷却器として機能させることができるため、別途過冷却器を設ける必要がなくなっている。
(6)変形例3
上述の実施形態では、暖房運転時に前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却する第2中間冷却器38の冷媒回路10に起因する冷却源として、室内熱交換器5a、5bにおいて放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒であるレシーバ26とレシーバ26の下流側に位置する室外膨張弁25との間を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒が使用されているが、これに代えて、図10に示されるように、室外熱交換器24内の冷凍サイクルにおける低圧の冷媒を使用してもよい。このような第2中間冷却器38として、例えば、室外熱交換器24を流れる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒の一部を取り出して第2中間分岐管28cを流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒と熱交換を行う熱交換器を採用することができる。
次に、本変形例の空気調和装置1の動作について、図11及び図12を用いて説明する。ここで、図11は、冷房運転時における空気調和装置1内の冷媒の流れを示す図であり、図12は、暖房運転時における空気調和装置1内の冷媒の流れを示す図である。
<冷房運転>
冷房運転時は、冷媒循環方向切換弁23が図11の実線で示される第1冷媒循環状態となっている。
室外膨張弁25及び室内膨張弁51a、51bは、開度調節された状態となっている。
中間冷却器切換弁39が図11の実線で示される第1中間冷却状態とされて、第1中間冷却器37が前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を室外空気によって冷却する状態となり、第2中間冷却器38が使用されない状態となっている。
第1後段側インジェクション弁34aが閉状態となり、かつ、第2後段側インジェクション弁35aが開度調節される状態となり、気液分離器による中間圧インジェクションが行われない状態となり、かつ、エコノマイザによる中間圧インジェクションが行われる状態となっている。
第1吸入戻し弁32aが開度調節される状態となり、過冷却器33が機能する状態となっている。
第2吸入戻し弁42bが閉状態となり、第1中間冷却器37が補助蒸発器として使用されない状態となっている。
この冷媒回路10の状態において、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、吸入管27から圧縮機21に吸入され、前段側の圧縮要素21dによって冷凍サイクルにおける中間圧まで圧縮された後に、中間冷媒管28に吐出される。
この前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、中間冷却器切換弁39を通じて第1中間冷却器37に送られ、第1中間冷却器37において、室外空気と熱交換を行うことで冷却される。
この第1中間冷却器37において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第2後段側インジェクション管35から後段側の圧縮要素21eに戻される冷媒と合流することでさらに冷却される。
この第2後段側インジェクション管35から戻る冷媒と合流した(すなわち、エコノマイザによる中間圧インジェクションが行われた)冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、前段側の圧縮要素21dの後段側に接続された圧縮要素21eに吸入されて、さらに圧縮された後に、圧縮機21から吐出管29に吐出される。ここで、圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、圧縮要素21d、21eによる二段圧縮動作によって、冷媒の臨界圧力を超える圧力まで圧縮されている。
この圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、油分離器22において、冷凍機油が分離される。この油分離器22において分離された冷凍機油は、キャピラリチューブ30を通じて圧縮機21の吸入管27に戻され、冷凍機油が分離された後の冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、冷媒循環方向切換弁23を通じて室外熱交換器24に送られる。
この室外熱交換器24に送られた冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室外空気と熱交換を行って放熱する。このとき、第2中間分岐管28c内に冷媒が流れていないため、第2中間冷却器38における熱交換は行われない。
この室外熱交換器24において放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、その一部が第2後段側インジェクション管35に分岐される。この第2後段側インジェクション管35を流れる冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、第2後段側インジェクション弁35aにおいて冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧された後に、エコノマイザ熱交換器36に送られる。第2後段側インジェクション管35に分岐された後の冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、エコノマイザ熱交換器36に流入し、第2後段側インジェクション管35を流れる冷媒と熱交換を行って冷却される。第2後段側インジェクション管35を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、エコノマイザ熱交換器36において、室外熱交換器24において放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒と熱交換を行って加熱・蒸発して、上述のように、前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒に合流することになる。
エコノマイザ熱交換器36において冷却された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室外膨張弁25によって冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧され、レシーバ26内に一時的に溜められる。
このレシーバ26内に溜められた冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、過冷却器33に送られて、第1吸入戻し管32を流れる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒によって冷却されて過冷却状態となる。この過冷却器33において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、その一部が第1吸入戻し管32に分岐される。この第1吸入戻し管32を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第1吸入戻し弁32aにおいて冷凍サイクルにおける低圧まで減圧された後に、過冷却器33に送られて、レシーバ26から過冷却器33に送られる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒と熱交換を行って加熱・蒸発して、圧縮機21の吸入側(ここでは、吸入管27)を流れる冷媒に合流することになる。
この過冷却器33において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、液冷媒連絡管6を通じて室内膨張弁51a、51bに送られ、室内膨張弁51a、51bによって冷凍サイクルにおける低圧まで減圧されて気液二相状態の冷媒となり、室内熱交換器52a、52bに送られる。
この室内熱交換器52a、52bに送られた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、室内の熱負荷を処理することによって加熱・蒸発して、ガス冷媒連絡管7、冷媒循環方向切換弁23及び吸入管27を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。このようにして、冷房運転が行われる。
<暖房運転>
暖房運転時は、冷媒循環方向切換弁23が図12の破線で示される第2冷媒循環状態となっている。
室外膨張弁25及び室内膨張弁51a、51bは、開度調節された状態となっている。
中間冷却器切換弁39が図12の破線で示される第2中間冷却状態とされて、第1中間冷却器37が使用されない状態となり、第2中間冷却器38が前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を室外熱交換器24内の冷凍サイクルにおける低圧の冷媒によって冷却する状態となっている。
第1後段側インジェクション弁34aが開状態となり、かつ、第2後段側インジェクション弁35aが閉状態となり、気液分離器による中間圧インジェクションが行われる状態となり、かつ、エコノマイザによる中間圧インジェクションが行われない状態となっている。
第1吸入戻し弁32aが閉状態となり、過冷却器33が機能しない状態となっている。
第2吸入戻し弁42bが開状態となり、第1中間冷却器37が補助蒸発器として使用される状態となっている。
この冷媒回路10の状態において、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、吸入管27から圧縮機21に吸入され、前段側の圧縮要素21dによって冷凍サイクルにおける中間圧まで圧縮された後に、中間冷媒管28に吐出される。
この前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、中間冷却器切換弁39を通じて第2中間冷却器38に送られ、第2中間冷却器38において、室外熱交換器24内の冷凍サイクルにおける低圧の冷媒と熱交換を行うことで冷却される。
この第2中間冷却器38において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第1後段側インジェクション管34から後段側の圧縮要素21eに戻される冷媒と合流することでさらに冷却される。
この第1後段側インジェクション管34から戻る冷媒と合流した(すなわち、気液分離器による中間圧インジェクションが行われた)冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、前段側の圧縮要素21dの後段側に接続された圧縮要素21eに吸入されて、さらに圧縮された後に、圧縮機21から吐出管29に吐出される。ここで、圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、圧縮要素21d、21eによる二段圧縮動作によって、冷媒の臨界圧力を超える圧力まで圧縮されている。
この圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、油分離器22において、冷凍機油が分離される。この油分離器22において分離された冷凍機油は、キャピラリチューブ30を通じて圧縮機21の吸入管27に戻され、冷凍機油が分離された後の冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、冷媒循環方向切換弁23及びガス冷媒連絡管7を通じて室内熱交換器52a、52bに送られる。
この室内熱交換器52a、52bに送られた冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室内の熱負荷を処理することによって放熱する。
この室内熱交換器52a、52bにおいて放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室内膨張弁51a、51bによって冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧され、液冷媒連絡管6及び過冷却器33を通過した後に(ここでは、第1吸入戻し管32内に冷媒が流れていないため、熱交換は行われない)、レシーバ26内に一時的に溜められるとともに気液分離が行われる。
このレシーバ26において気液分離された冷凍サイクルにおける中間圧のガス冷媒は、第1後段側インジェクション管34によってレシーバ26の上部から抜き出されて、上述のように、前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒に合流することになる。このレシーバ26において気液分離されてレシーバ26内に溜められた冷凍サイクルにおける中間圧の液冷媒は、室外膨張弁25に送られる。
この室外膨張弁25に送られた冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、冷凍サイクルにおける低圧まで減圧されて気液二相状態の冷媒となり、エコノマイザ熱交換器36を通過した後(ここでは、第2後段側インジェクション管35内に冷媒が流れていないため、熱交換は行われない)、室外熱交換器24に送られるとともに、第2吸入戻し管42を通じて補助蒸発器として機能する第1中間冷却器37に送られる。
この室外熱交換器24に送られた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、室外空気と熱交換を行って加熱・蒸発した後に、冷媒循環方向切換弁23及び吸入管27を通じて、再び、圧縮機21に吸入され、補助蒸発器として機能する第1中間冷却器37に送られた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、室外空気と熱交換を行って加熱・蒸発した後に、吸入管27を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。また、室外熱交換器24を流れる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒の一部は、第2中間冷却器38に送られて、第2中間分岐管28c内を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒と熱交換を行って加熱される。このようにして、暖房運転が行われる。
本変形例の空気調和装置1では、上述のように、冷媒回路10に、冷房運転時に前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷媒回路10に起因しない冷却源としての室外空気によって冷却する第1中間冷却器37と、暖房運転時に前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷媒回路10に起因する冷却源としての室外熱交換器24内の冷凍サイクルにおける低圧の冷媒によって冷却する第2中間冷却器38とを設けるようにしているため、上述の実施形態と同様に、冷房運転時には、圧縮機21における消費動力を小さくするとともに、室外熱交換器24における放熱ロスを小さくして、冷房運転時の性能向上を図ることができ、暖房運転時には、圧縮機21における消費動力を小さくするとともに、放熱ロスを低減し、圧縮仕事で生じた熱を有効利用して、暖房運転時の性能向上を図ることができる。
また、本変形例の空気調和装置1では、上述のように、第2中間冷却器38における冷却源としての室内熱交換器52a、52bにおいて放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒が、室外熱交換器24内の冷凍サイクルにおける低圧の冷媒であり、暖房運転時に、室外熱交換器24内の冷媒が加熱されるため、上述の実施形態と同様に、冷媒の蒸発器として機能する室外熱交換器24における蒸発負荷を小さくすることができ、しかも、冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒によって冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却する場合に比べて、後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒の温度をさらに低くすることができる。
(7)変形例4
上述の実施形態では、暖房運転時に前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却する第2中間冷却器38の冷媒回路10に起因する冷却源として、室内熱交換器5a、5bにおいて放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒であるレシーバ26とレシーバ26の下流側に位置する室外膨張弁25との間を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒が使用されているが、これに代えて、図13に示されるように、冷凍サイクルにおける低圧まで減圧された後の室外熱交換器24に流入する前の冷媒を使用してもよい。
本変形例では、このような第2中間冷却器38として、例えば、暖房運転時に室外膨張弁25と室外熱交換器24との間を流れる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒によって前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却する熱交換器を採用することができる。このとき、第2中間冷却器38を上述の実施形態におけるエコノマイザ熱交換器36と兼用させるようにしてもよい。具体的には、第2中間冷却器38を上述の実施形態におけるエコノマイザ熱交換器36と同じ位置に配置するとともに、第2中間分岐管28c及び第2後段側インジェクション管35の両方を接続して、冷房運転時には、第2後段側インジェクション管35を流れる冷媒によって室外熱交換器24において放熱した冷媒を冷却するエコノマイザ熱交換器として機能するようにし、暖房運転時には、第2中間分岐管28cを流れる前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷凍サイクルにおける低圧まで減圧された後の室外熱交換器24に流入する前の冷媒によって冷却する中間冷却器として機能するようにしてもよい。本変形例では、冷房運転時に第2中間分岐管28cの第2中間冷却器38の出口側の部分を第2後段側インジェクション管35の一部として使用するとともに、第2後段側インジェクション管35の第2後段側インジェクション弁35aが設けられた部分を第2中間分岐管28cの第2中間冷却器38の入口側の部分に接続し、さらに、第2中間冷却器38をエコノマイザ熱交換器として機能させる際に、第2後段側インジェクション管35が第2中間分岐管28cを逆流しないようにするために、第2中間分岐管28c(ここでは、第2中間分岐管28cのうち第2後段側インジェクション管35の第2後段側インジェクション弁35aが設けられた部分との接続部分と中間冷却器切換弁39との間)に、開閉制御が可能な電磁弁からなる第2中間分岐開閉弁43を設けるようにしている。
次に、本変形例の空気調和装置1の動作について、図14及び図15を用いて説明する。ここで、図14は、冷房運転時における空気調和装置1内の冷媒の流れを示す図であり、図15は、暖房運転時における空気調和装置1内の冷媒の流れを示す図である。
<冷房運転>
冷房運転時は、冷媒循環方向切換弁23が図14の実線で示される第1冷媒循環状態となっている。
室外膨張弁25及び室内膨張弁51a、51bは、開度調節された状態となっている。
中間冷却器切換弁39が図14の実線で示される第1中間冷却状態とされて、第1中間冷却器37が前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を室外空気によって冷却する状態となり、第2中間冷却器38が中間冷却器として使用されない状態となっている。
第1後段側インジェクション弁34aが閉状態となり、かつ、第2後段側インジェクション弁35aが開度調節される状態となり、さらに、第2中間分岐開閉弁43が閉状態となり、気液分離器による中間圧インジェクションが行われない状態となり、かつ、第2中間冷却器38がエコノマイザ熱交換器として機能することでエコノマイザによる中間圧インジェクションが行われる状態となっている。
第1吸入戻し弁32aが開度調節される状態となり、過冷却器33が機能する状態となっている。
第2吸入戻し弁42bが閉状態となり、第1中間冷却器37が補助蒸発器として使用されない状態となっている。
この冷媒回路10の状態において、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、吸入管27から圧縮機21に吸入され、前段側の圧縮要素21dによって冷凍サイクルにおける中間圧まで圧縮された後に、中間冷媒管28に吐出される。
この前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、中間冷却器切換弁39を通じて第1中間冷却器37に送られ、第1中間冷却器37において、室外空気と熱交換を行うことで冷却される。
この第1中間冷却器37において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第2後段側インジェクション管35から後段側の圧縮要素21eに戻される冷媒と合流することでさらに冷却される。
この第2後段側インジェクション管35から戻る冷媒と合流した(すなわち、エコノマイザによる中間圧インジェクションが行われた)冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、前段側の圧縮要素21dの後段側に接続された圧縮要素21eに吸入されて、さらに圧縮された後に、圧縮機21から吐出管29に吐出される。ここで、圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、圧縮要素21d、21eによる二段圧縮動作によって、冷媒の臨界圧力を超える圧力まで圧縮されている。
この圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、油分離器22において、冷凍機油が分離される。この油分離器22において分離された冷凍機油は、キャピラリチューブ30を通じて圧縮機21の吸入管27に戻され、冷凍機油が分離された後の冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、冷媒循環方向切換弁23を通じて室外熱交換器24に送られる。
この室外熱交換器24に送られた冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室外空気と熱交換を行って放熱する。
この室外熱交換器24において放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、その一部が第2後段側インジェクション管35に分岐される。この第2後段側インジェクション管35を流れる冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、第2後段側インジェクション弁35aにおいて冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧された後に、エコノマイザ熱交換器として機能する第2中間冷却器38に送られる。第2後段側インジェクション管35に分岐された後の冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、エコノマイザ熱交換器として機能する第2中間冷却器38に流入し、第2後段側インジェクション管35を流れる冷媒と熱交換を行って冷却される。第2後段側インジェクション管35を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、エコノマイザ熱交換器として機能する第2中間冷却器38において、室外熱交換器24において放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒と熱交換を行って加熱・蒸発して、上述のように、前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒に合流することになる。
このエコノマイザ熱交換器として機能する第2中間冷却器38において冷却された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室外膨張弁25によって冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧され、第2中間冷却器38を通過した後に(ここでは、第2中間分岐管28c内に冷媒が流れていないため、熱交換は行われない)、レシーバ26内に一時的に溜められる。
このレシーバ26内に溜められた冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、過冷却器33に送られて、第1吸入戻し管32を流れる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒によって冷却されて過冷却状態となる。この過冷却器33において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、その一部が第1吸入戻し管32に分岐される。この第1吸入戻し管32を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第1吸入戻し弁32aにおいて冷凍サイクルにおける低圧まで減圧された後に、過冷却器33に送られて、レシーバ26から過冷却器33に送られる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒と熱交換を行って加熱・蒸発して、圧縮機21の吸入側(ここでは、吸入管27)を流れる冷媒に合流することになる。
この過冷却器33において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、液冷媒連絡管6を通じて室内膨張弁51a、51bに送られ、室内膨張弁51a、51bによって冷凍サイクルにおける低圧まで減圧されて気液二相状態の冷媒となり、室内熱交換器52a、52bに送られる。
この室内熱交換器52a、52bに送られた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、室内の熱負荷を処理することによって加熱・蒸発して、ガス冷媒連絡管7、冷媒循環方向切換弁23及び吸入管27を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。このようにして、冷房運転が行われる。
<暖房運転>
暖房運転時は、冷媒循環方向切換弁23が図15の破線で示される第2冷媒循環状態となっている。
室外膨張弁25及び室内膨張弁51a、51bは、開度調節された状態となっている。
中間冷却器切換弁39が図15の破線で示される第2中間冷却状態とされて、第1中間冷却器37が使用されない状態となり、第2中間冷却器38が前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷凍サイクルにおける低圧まで減圧された後の室外熱交換器24に流入する前の冷媒(ここでは、室外膨張弁25と室外熱交換器24との間を流れる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒)によって冷却する状態となっている。
第1後段側インジェクション弁34aが開状態となり、かつ、第2後段側インジェクション弁35aが閉状態となり、さらに、さらに、第2中間分岐開閉弁43が開状態となり、気液分離器による中間圧インジェクションが行われる状態となり、かつ、エコノマイザによる中間圧インジェクションが行われない状態となっている。
第1吸入戻し弁32aが閉状態となり、過冷却器33が機能しない状態となっている。
第2吸入戻し弁42bが開状態となり、第1中間冷却器37が補助蒸発器として使用される状態となっている。
この冷媒回路10の状態において、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、吸入管27から圧縮機21に吸入され、前段側の圧縮要素21dによって冷凍サイクルにおける中間圧まで圧縮された後に、中間冷媒管28に吐出される。
この前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、中間冷却器切換弁39を通じて第2中間冷却器38に送られ、第2中間冷却器38において、冷凍サイクルにおける低圧まで減圧された後の室外熱交換器24に流入する前の冷媒(ここでは、室外膨張弁25と室外熱交換器24との間を流れる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒)と熱交換を行うことで冷却される。
この第2中間冷却器38において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第1後段側インジェクション管34から後段側の圧縮要素21eに戻される冷媒と合流することでさらに冷却される。
この第1後段側インジェクション管34から戻る冷媒と合流した(すなわち、気液分離器による中間圧インジェクションが行われた)冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、前段側の圧縮要素21dの後段側に接続された圧縮要素21eに吸入されて、さらに圧縮された後に、圧縮機21から吐出管29に吐出される。ここで、圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、圧縮要素21d、21eによる二段圧縮動作によって、冷媒の臨界圧力を超える圧力まで圧縮されている。
この圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、油分離器22において、冷凍機油が分離される。この油分離器22において分離された冷凍機油は、キャピラリチューブ30を通じて圧縮機21の吸入管27に戻され、冷凍機油が分離された後の冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、冷媒循環方向切換弁23及びガス冷媒連絡管7を通じて室内熱交換器52a、52bに送られる。
この室内熱交換器52a、52bに送られた冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室内の熱負荷を処理することによって放熱する。
この室内熱交換器52a、52bにおいて放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室内膨張弁51a、51bによって冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧され、液冷媒連絡管6及び過冷却器33を通過した後に(ここでは、第1吸入戻し管32内に冷媒が流れていないため、熱交換は行われない)、レシーバ26内に一時的に溜められるとともに気液分離が行われる。
このレシーバ26において気液分離された冷凍サイクルにおける中間圧のガス冷媒は、第1後段側インジェクション管34によってレシーバ26の上部から抜き出されて、上述のように、前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒に合流することになる。このレシーバ26において気液分離されてレシーバ26内に溜められた冷凍サイクルにおける中間圧の液冷媒は、室外膨張弁25によって冷凍サイクルにおける低圧まで減圧されて気液二相状態の冷媒となり、第2中間冷却器38に送られる。
この第2中間冷却器38に送られた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、第2中間分岐管28c内を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒と熱交換を行って加熱される。
この第2中間冷却器38において加熱された冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、室外熱交換器24に送られるとともに、第2吸入戻し管42を通じて補助蒸発器として機能する第1中間冷却器37に送られる。
この室外熱交換器24に送られた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、室外空気と熱交換を行って加熱・蒸発した後に、冷媒循環方向切換弁23及び吸入管27を通じて、再び、圧縮機21に吸入され、補助蒸発器として機能する第1中間冷却器37に送られた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、室外空気と熱交換を行って加熱・蒸発した後に、吸入管27を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。このようにして、暖房運転が行われる。
本変形例の空気調和装置1では、上述のように、冷媒回路10に、冷房運転時に前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷媒回路10に起因しない冷却源としての室外空気によって冷却する第1中間冷却器37と、暖房運転時に前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷媒回路10に起因する冷却源としての冷凍サイクルにおける低圧まで減圧された後の室外熱交換器24に流入する前の冷媒によって冷却する第2中間冷却器38とを設けるようにしているため、上述の実施形態と同様に、冷房運転時には、圧縮機21における消費動力を小さくするとともに、室外熱交換器24における放熱ロスを小さくして、冷房運転時の性能向上を図ることができ、暖房運転時には、圧縮機21における消費動力を小さくするとともに、放熱ロスを低減し、圧縮仕事で生じた熱を有効利用して、暖房運転時の性能向上を図ることができる。
また、本変形例の空気調和装置1では、上述のように、第2中間冷却器38における冷却源としての室内熱交換器52a、52bにおいて放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒が、冷凍サイクルにおける低圧まで減圧された後の室外熱交換器24に流入する前の冷媒であり、暖房運転時に、冷凍サイクルにおける低圧まで減圧された後の室外熱交換器24に流入する前の冷媒が加熱されるため、上述の実施形態と同様に、冷媒の蒸発器として機能する室外熱交換器24における蒸発負荷を小さくすることができ、しかも、冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒によって冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却する場合に比べて、後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒の温度をさらに低くすることができる。
さらに、本変形例の空気調和装置1では、第2中間冷却器38が、室内熱交換器52a、52bと室外熱交換器24との間を流れる冷媒の一部を分岐して圧縮機21の後段側の圧縮要素21eに戻すための第2後段側インジェクション管35にも接続されており、冷房運転時に、第2後段側インジェクション管35を流れる冷媒によって室外熱交換器24において放熱した冷媒を冷却するエコノマイザ熱交換器として機能させることができるため、別途エコノマイザ熱交換器を設ける必要がなくなっている。
(8)変形例5
上述の実施形態では、暖房運転時に前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却する第2中間冷却器38の冷媒回路10に起因する冷却源として、室内熱交換器5a、5bにおいて放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒であるレシーバ26とレシーバ26の下流側に位置する室外膨張弁25との間を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒が使用されているが、これに代えて、図16に示されるように、室外熱交換器24と圧縮機21の吸入側との間を流れる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒を使用してもよい。このような第2中間冷却器38として、例えば、冷媒循環方向切換弁23と圧縮機21の吸入側とを接続する吸入管27を流れる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒と第2中間分岐管28cを流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒との熱交換を行う熱交換器を採用することができる。
次に、本変形例の空気調和装置1の動作について、図17及び図18を用いて説明する。ここで、図17は、冷房運転時における空気調和装置1内の冷媒の流れを示す図であり、図18は、暖房運転時における空気調和装置1内の冷媒の流れを示す図である。
<冷房運転>
冷房運転時は、冷媒循環方向切換弁23が図17の実線で示される第1冷媒循環状態となっている。
室外膨張弁25及び室内膨張弁51a、51bは、開度調節された状態となっている。
中間冷却器切換弁39が図17の実線で示される第1中間冷却状態とされて、第1中間冷却器37が前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を室外空気によって冷却する状態となり、第2中間冷却器38が使用されない状態となっている。
第1後段側インジェクション弁34aが閉状態となり、かつ、第2後段側インジェクション弁35aが開度調節される状態となり、気液分離器による中間圧インジェクションが行われない状態となり、かつ、エコノマイザによる中間圧インジェクションが行われる状態となっている。
第1吸入戻し弁32aが開度調節される状態となり、過冷却器33が機能する状態となっている。
第2吸入戻し弁42bが閉状態となり、第1中間冷却器37が補助蒸発器として使用されない状態となっている。
この冷媒回路10の状態において、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、吸入管27から圧縮機21に吸入され、前段側の圧縮要素21dによって冷凍サイクルにおける中間圧まで圧縮された後に、中間冷媒管28に吐出される。
この前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、中間冷却器切換弁39を通じて第1中間冷却器37に送られ、第1中間冷却器37において、室外空気と熱交換を行うことで冷却される。
この第1中間冷却器37において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第2後段側インジェクション管35から後段側の圧縮要素21eに戻される冷媒と合流することでさらに冷却される。
この第2後段側インジェクション管35から戻る冷媒と合流した(すなわち、エコノマイザによる中間圧インジェクションが行われた)冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、前段側の圧縮要素21dの後段側に接続された圧縮要素21eに吸入されて、さらに圧縮された後に、圧縮機21から吐出管29に吐出される。ここで、圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、圧縮要素21d、21eによる二段圧縮動作によって、冷媒の臨界圧力を超える圧力まで圧縮されている。
この圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、油分離器22において、冷凍機油が分離される。この油分離器22において分離された冷凍機油は、キャピラリチューブ30を通じて圧縮機21の吸入管27に戻され、冷凍機油が分離された後の冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、冷媒循環方向切換弁23を通じて室外熱交換器24に送られる。
この室外熱交換器24に送られた冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室外空気と熱交換を行って放熱する。
この室外熱交換器24において放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、その一部が第2後段側インジェクション管35に分岐される。この第2後段側インジェクション管35を流れる冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、第2後段側インジェクション弁35aにおいて冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧された後に、エコノマイザ熱交換器36に送られる。第2後段側インジェクション管35に分岐された後の冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、エコノマイザ熱交換器36に流入し、第2後段側インジェクション管35を流れる冷媒と熱交換を行って冷却される。第2後段側インジェクション管35を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、エコノマイザ熱交換器36において、室外熱交換器24において放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒と熱交換を行って加熱・蒸発して、上述のように、前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒に合流することになる。
エコノマイザ熱交換器36において冷却された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室外膨張弁25によって冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧された後に、レシーバ26内に一時的に溜められる。
このレシーバ26内に溜められた冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、過冷却器33に送られて、第1吸入戻し管32を流れる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒によって冷却されて過冷却状態となる。この過冷却器33において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、その一部が第1吸入戻し管32に分岐される。この第1吸入戻し管32を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第1吸入戻し弁32aにおいて冷凍サイクルにおける低圧まで減圧された後に、過冷却器33に送られて、レシーバ26から過冷却器33に送られる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒と熱交換を行って加熱・蒸発して、圧縮機21の吸入側(ここでは、吸入管27)を流れる冷媒に合流することになる。
この過冷却器33において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、液冷媒連絡管6を通じて室内膨張弁51a、51bに送られ、室内膨張弁51a、51bによって冷凍サイクルにおける低圧まで減圧されて気液二相状態の冷媒となり、室内熱交換器52a、52bに送られる。
この室内熱交換器52a、52bに送られた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、室内の熱負荷を処理することによって加熱・蒸発して、ガス冷媒連絡管7、冷媒循環方向切換弁23及び第2中間冷却器38を通過した後に(ここでは、第2中間分岐管28c内に冷媒が流れていないため、熱交換は行われない)、再び、圧縮機21に吸入される。このようにして、冷房運転が行われる。
<暖房運転>
暖房運転時は、冷媒循環方向切換弁23が図18の破線で示される第2冷媒循環状態となっている。
室外膨張弁25及び室内膨張弁51a、51bは、開度調節された状態となっている。
中間冷却器切換弁39が図18の破線で示される第2中間冷却状態とされて、第1中間冷却器37が使用されない状態となり、第2中間冷却器38が前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を室外熱交換器24と圧縮機21の吸入側との間を流れる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒によって冷却する状態となっている。
第1後段側インジェクション弁34aが開状態となり、かつ、第2後段側インジェクション弁35aが閉状態となり、気液分離器による中間圧インジェクションが行われる状態となり、かつ、エコノマイザによる中間圧インジェクションが行われない状態となっている。
第1吸入戻し弁32aが閉状態となり、過冷却器33が機能しない状態となっている。
第2吸入戻し弁42bが開状態となり、第1中間冷却器37が補助蒸発器として使用される状態となっている。
この冷媒回路10の状態において、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、吸入管27から圧縮機21に吸入され、前段側の圧縮要素21dによって冷凍サイクルにおける中間圧まで圧縮された後に、中間冷媒管28に吐出される。
この前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、中間冷却器切換弁39を通じて第2中間冷却器38に送られ、第2中間冷却器38において、室外熱交換器24と圧縮機21の吸入側との間を流れる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒と熱交換を行うことで冷却される。
この第2中間冷却器38において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第1後段側インジェクション管34から後段側の圧縮要素21eに戻される冷媒と合流することでさらに冷却される。
この第1後段側インジェクション管34から戻る冷媒と合流した(すなわち、気液分離器による中間圧インジェクションが行われた)冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、前段側の圧縮要素21dの後段側に接続された圧縮要素21eに吸入されて、さらに圧縮された後に、圧縮機21から吐出管29に吐出される。ここで、圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、圧縮要素21d、21eによる二段圧縮動作によって、冷媒の臨界圧力を超える圧力まで圧縮されている。
この圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、油分離器22において、冷凍機油が分離される。この油分離器22において分離された冷凍機油は、キャピラリチューブ30を通じて圧縮機21の吸入管27に戻され、冷凍機油が分離された後の冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、冷媒循環方向切換弁23及びガス冷媒連絡管7を通じて室内熱交換器52a、52bに送られる。
この室内熱交換器52a、52bに送られた冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室内の熱負荷を処理することによって放熱する。
この室内熱交換器52a、52bにおいて放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室内膨張弁51a、51bによって冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧され、液冷媒連絡管6及び過冷却器33を通過した後に(ここでは、第1吸入戻し管32内に冷媒が流れていないため、熱交換は行われない)、レシーバ26内に一時的に溜められるとともに気液分離が行われる。
このレシーバ26において気液分離された冷凍サイクルにおける中間圧のガス冷媒は、第1後段側インジェクション管34によってレシーバ26の上部から抜き出されて、上述のように、前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒に合流することになる。
このレシーバ26において気液分離されてレシーバ26内に溜められた冷凍サイクルにおける中間圧の液冷媒は、室外膨張弁25によって冷凍サイクルにおける低圧まで減圧されて気液二相状態の冷媒となり、エコノマイザ熱交換器36を通過した後(ここでは、第2後段側インジェクション管35内に冷媒が流れていないため、熱交換は行われない)、室外熱交換器24に送られるとともに、第2吸入戻し管42を通じて補助蒸発器として機能する第1中間冷却器37に送られる。
この室外熱交換器24に送られた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、室外空気と熱交換を行って加熱・蒸発した後に、冷媒循環方向切換弁23及び吸入管27を通じて、第2中間冷却器38に送られる。補助蒸発器として機能する第1中間冷却器37に送られた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、室外空気と熱交換を行って加熱・蒸発した後に、吸入管27を通じて、再び、圧縮機21に吸入される
この第2中間冷却器38に送られた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、第2中間分岐管28c内を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒と熱交換を行って加熱された後に、再び、圧縮機21に吸入される。このようにして、暖房運転が行われる。
本変形例の空気調和装置1では、上述のように、冷媒回路10に、冷房運転時に前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷媒回路10に起因しない冷却源としての室外空気によって冷却する第1中間冷却器37と、暖房運転時に前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷媒回路10に起因する冷却源としての室外熱交換器24と圧縮機21の吸入側との間を流れる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒によって冷却する第2中間冷却器38とを設けるようにしているため、上述の実施形態と同様に、冷房運転時には、圧縮機21における消費動力を小さくするとともに、室外熱交換器24における放熱ロスを小さくして、冷房運転時の性能向上を図ることができ、暖房運転時には、圧縮機21における消費動力を小さくするとともに、放熱ロスを低減し、圧縮仕事で生じた熱を有効利用して、暖房運転時の性能向上を図ることができる。
また、本変形例の空気調和装置1では、上述のように、第2中間冷却器38における冷却源としての室内熱交換器52a、52bにおいて放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒が、室外熱交換器24と圧縮機21の吸入側との間を流れる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒であり、暖房運転時に、室外熱交換器24と圧縮機21の吸入側との間を流れる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒が加熱されるため、圧縮機21に送られる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒の温度を高くすることができる。
(9)変形例6
上述の実施形態では、暖房運転時に前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却する第2中間冷却器38の冷媒回路10に起因する冷却源として、室内熱交換器5a、5bにおいて放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒であるレシーバ26とレシーバ26の下流側に位置する室外膨張弁25との間を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒が使用されているが、これに代えて、図19に示されるように、蓄熱材38aを使用してもよい。
例えば、第2中間冷却器38を、蓄熱材38aによって前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却する熱交換器とすることができる。この第2中間冷却器38は、蓄熱材38aに蓄えられた熱によって室外熱交換器24と圧縮機21との間を流れる冷媒(ここでは、冷媒循環方向切換弁23と圧縮機21の吸入側とを接続する吸入管27を流れる冷媒)を加熱することができるように構成されている。すなわち、第2中間冷却器38は、第2中間分岐管28cを流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒が通過する流路と、吸入管27を流れる冷媒が通過する流路との間に蓄熱材38aが介在した構造を有している。また、吸入管27には、第2中間冷却器38をバイパスするバイパス冷媒管44が設けられている。そして、このバイパス冷媒管44には、バイパス冷媒管44への冷媒の流入を制御することが可能な電磁弁からなるバイパス弁44aが設けられており、また、吸入管27には、第2中間冷却器38への冷媒の流入を制御することが可能な電磁弁からなるデフロスト弁45が設けられている。尚、バイパス弁44a及びデフロスト弁45に代えて、三方弁等を採用してもよい。
次に、本変形例の空気調和装置1の動作について、図20、図21及び図22を用いて説明する。ここで、図20は、冷房運転時における空気調和装置1内の冷媒の流れを示す図であり、図21は、暖房運転時における空気調和装置1内の冷媒の流れを示す図であり、図22は、除霜運転時における空気調和装置1内の冷媒の流れを示す図である。
<冷房運転>
冷房運転時は、冷媒循環方向切換弁23が図20の実線で示される第1冷媒循環状態となっている。
室外膨張弁25及び室内膨張弁51a、51bは、開度調節された状態となっている。
中間冷却器切換弁39が図20の実線で示される第1中間冷却状態とされて、第1中間冷却器37が前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を室外空気によって冷却する状態となり、しかも、バイパス弁44aが開状態となり、かつ、デフロスト弁45が閉状態となり、第2中間冷却器38が使用されない状態(吸入管27を流れる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒が第2中間冷却器38を通過しない状態)となっている。
第1後段側インジェクション弁34aが閉状態となり、かつ、第2後段側インジェクション弁35aが開度調節される状態となり、気液分離器による中間圧インジェクションが行われない状態となり、かつ、エコノマイザによる中間圧インジェクションが行われる状態となっている。
第1吸入戻し弁32aが開度調節される状態となり、過冷却器33が機能する状態となっている。
第2吸入戻し弁42bが閉状態となり、第1中間冷却器37が補助蒸発器として使用されない状態となっている。
この冷媒回路10の状態において、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、吸入管27から圧縮機21に吸入され、前段側の圧縮要素21dによって冷凍サイクルにおける中間圧まで圧縮された後に、中間冷媒管28に吐出される。
この前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、中間冷却器切換弁39を通じて第1中間冷却器37に送られ、第1中間冷却器37において、室外空気と熱交換を行うことで冷却される。
この第1中間冷却器37において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第2後段側インジェクション管35から後段側の圧縮要素21eに戻される冷媒と合流することでさらに冷却される。
この第2後段側インジェクション管35から戻る冷媒と合流した(すなわち、エコノマイザによる中間圧インジェクションが行われた)冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、前段側の圧縮要素21dの後段側に接続された圧縮要素21eに吸入されて、さらに圧縮された後に、圧縮機21から吐出管29に吐出される。ここで、圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、圧縮要素21d、21eによる二段圧縮動作によって、冷媒の臨界圧力を超える圧力まで圧縮されている。
この圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、油分離器22において、冷凍機油が分離される。この油分離器22において分離された冷凍機油は、キャピラリチューブ30を通じて圧縮機21の吸入管27に戻され、冷凍機油が分離された後の冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、冷媒循環方向切換弁23を通じて室外熱交換器24に送られる。
この室外熱交換器24に送られた冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室外空気と熱交換を行って放熱する。
この室外熱交換器24において放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、その一部が第2後段側インジェクション管35に分岐される。この第2後段側インジェクション管35を流れる冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、第2後段側インジェクション弁35aにおいて冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧された後に、エコノマイザ熱交換器36に送られる。第2後段側インジェクション管35に分岐された後の冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、エコノマイザ熱交換器36に流入し、第2後段側インジェクション管35を流れる冷媒と熱交換を行って冷却される。第2後段側インジェクション管35を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、エコノマイザ熱交換器36において、室外熱交換器24において放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒と熱交換を行って加熱・蒸発して、上述のように、前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒に合流することになる。
エコノマイザ熱交換器36において冷却された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室外膨張弁25によって冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧された後に、レシーバ26内に一時的に溜められる。
このレシーバ26内に溜められた冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、過冷却器33に送られて、第1吸入戻し管32を流れる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒によって冷却されて過冷却状態となる。この過冷却器33において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、その一部が第1吸入戻し管32に分岐される。この第1吸入戻し管32を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第1吸入戻し弁32aにおいて冷凍サイクルにおける低圧まで減圧された後に、過冷却器33に送られて、レシーバ26から過冷却器33に送られる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒と熱交換を行って加熱・蒸発して、圧縮機21の吸入側(ここでは、吸入管27)を流れる冷媒に合流することになる。
この過冷却器33において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、液冷媒連絡管6を通じて室内膨張弁51a、51bに送られ、室内膨張弁51a、51bによって冷凍サイクルにおける低圧まで減圧されて気液二相状態の冷媒となり、室内熱交換器52a、52bに送られる。
この室内熱交換器52a、52bに送られた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、室内の熱負荷を処理することによって加熱・蒸発して、ガス冷媒連絡管7、冷媒循環方向切換弁23を通過し、第2中間冷却器38をバイパスした後に、再び、圧縮機21に吸入される。このようにして、冷房運転が行われる。
<暖房運転>
暖房運転時は、冷媒循環方向切換弁23が図21の破線で示される第2冷媒循環状態となっている。
室外膨張弁25及び室内膨張弁51a、51bは、開度調節された状態となっている。
中間冷却器切換弁39が図21の破線で示される第2中間冷却状態とされて、第1中間冷却器37が使用されない状態となり、しかも、バイパス弁44aが開状態となり、かつ、デフロスト弁45が閉状態となり、第2中間冷却器38が前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を蓄熱材38aによって冷却する状態となっている。
第1後段側インジェクション弁34aが開状態となり、かつ、第2後段側インジェクション弁35aが閉状態となり、気液分離器による中間圧インジェクションが行われる状態となり、かつ、エコノマイザによる中間圧インジェクションが行われない状態となっている。
第1吸入戻し弁32aが閉状態となり、過冷却器33が機能しない状態となっている。
第2吸入戻し弁42bが開状態となり、第1中間冷却器37が補助蒸発器として使用される状態となっている。
この冷媒回路10の状態において、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、吸入管27から圧縮機21に吸入され、前段側の圧縮要素21dによって冷凍サイクルにおける中間圧まで圧縮された後に、中間冷媒管28に吐出される。
この前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、中間冷却器切換弁39を通じて第2中間冷却器38に送られ、第2中間冷却器38において、蓄熱材38aと熱交換を行うことで冷却される。
この第2中間冷却器38において冷却された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第1後段側インジェクション管34から後段側の圧縮要素21eに戻される冷媒と合流することでさらに冷却される。
この第1後段側インジェクション管34から戻る冷媒と合流した(すなわち、気液分離器による中間圧インジェクションが行われた)冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、前段側の圧縮要素21dの後段側に接続された圧縮要素21eに吸入されて、さらに圧縮された後に、圧縮機21から吐出管29に吐出される。ここで、圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、圧縮要素21d、21eによる二段圧縮動作によって、冷媒の臨界圧力を超える圧力まで圧縮されている。
この圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、油分離器22において、冷凍機油が分離される。この油分離器22において分離された冷凍機油は、キャピラリチューブ30を通じて圧縮機21の吸入管27に戻され、冷凍機油が分離された後の冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、冷媒循環方向切換弁23及びガス冷媒連絡管7を通じて室内熱交換器52a、52bに送られる。
この室内熱交換器52a、52bに送られた冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室内の熱負荷を処理することによって放熱する。
この室内熱交換器52a、52bにおいて放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、室内膨張弁51a、51bによって冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧され、液冷媒連絡管6及び過冷却器33を通過した後に(ここでは、第1吸入戻し管32内に冷媒が流れていないため、熱交換は行われない)、レシーバ26内に一時的に溜められるとともに気液分離が行われる。
このレシーバ26において気液分離された冷凍サイクルにおける中間圧のガス冷媒は、第1後段側インジェクション管34によってレシーバ26の上部から抜き出されて、上述のように、前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒に合流することになる。
このレシーバ26において気液分離されてレシーバ26内に溜められた冷凍サイクルにおける中間圧の液冷媒は、室外膨張弁25によって冷凍サイクルにおける低圧まで減圧されて気液二相状態の冷媒となり、エコノマイザ熱交換器36を通過した後(ここでは、第2後段側インジェクション管35内に冷媒が流れていないため、熱交換は行われない)、室外熱交換器24に送られるとともに、第2吸入戻し管42を通じて補助蒸発器として機能する第1中間冷却器37に送られる。
この室外熱交換器24に送られた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、室外空気と熱交換を行って加熱・蒸発した後に、冷媒循環方向切換弁23、吸入管27及びバイパス管44を通じて(すなわち、第2中間冷却器38を通過することなく)、再び、圧縮機21に吸入され、補助蒸発器として機能する第1中間冷却器37に送られた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、室外空気と熱交換を行って加熱・蒸発した後に、吸入管27を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。このようにして、暖房運転が行われる。
<除霜運転>
除霜運転時は、冷媒循環方向切換弁23が図22の破線で示される第1冷媒循環状態となっている。
室外膨張弁25及び室内膨張弁51a、51bは、開度調節された状態となっている。
中間冷却器切換弁39が図22の実線で示される第1中間冷却状態とされて、第1中間冷却器37が前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を室外空気によって冷却する状態となり、しかも、バイパス弁44aが閉状態となり、かつ、デフロスト弁45が開状態となり、第2中間冷却器38が使用される状態(主として、蓄熱材38aに蓄えられた熱によって吸入管27を流れる冷凍サイクルにおける低圧の冷媒が加熱される状態)となっている。
第1後段側インジェクション弁34a及び第2後段側インジェクション弁35aが閉状態となり、気液分離器による中間圧インジェクション及びエコノマイザによる中間圧インジェクションが行われない状態となっている。これにより、圧縮機21から吐出される冷凍サイクルにおける高圧の冷媒の温度を低下しにくくしている。
第1吸入戻し弁32aが閉状態となり、過冷却器33が機能しない状態となっている。
第2吸入戻し弁42bが閉状態となり、第1中間冷却器37が補助蒸発器として使用されない状態となっている。
この冷媒回路10の状態において、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、吸入管27から圧縮機21に吸入され、前段側の圧縮要素21dによって冷凍サイクルにおける中間圧まで圧縮された後に、中間冷媒管28に吐出される。
この前段側の圧縮要素21dから吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、中間冷却器切換弁39を通じて第2中間冷却器38を通過した後、前段側の圧縮要素21dの後段側に接続された圧縮要素21eに吸入されて、さらに圧縮された後に、圧縮機21から吐出管29に吐出される。ここで、圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、圧縮要素21d、21eによる二段圧縮動作によって、冷媒の臨界圧力を超える圧力まで圧縮されている。
この圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、油分離器22において、冷凍機油が分離される。この油分離器22において分離された冷凍機油は、キャピラリチューブ30を通じて圧縮機21の吸入管27に戻され、冷凍機油が分離された後の冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、冷媒循環方向切換弁23を通じて室外熱交換器24に送られる。
この室外熱交換器24に送られた冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、主として、室外熱交換器24に付着した霜や氷と熱交換を行って放熱するとともに、霜や氷を融解する。
この室外熱交換器24において放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、エコノマイザ熱交換器36を通過した後(ここでは、第2後段側インジェクション管35には、冷媒が流れていないため、熱交換は行われない)、室外膨張弁25によって冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧された後に、レシーバ26内に一時的に溜められる。
このレシーバ26内に溜められた冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、過冷却器33を通過した後(ここでは、第1吸入戻し管32内に冷媒が流れていないため、熱交換は行われない)、液冷媒連絡管6を通じて室内膨張弁51a、51bに送られる。
この室内膨張弁51a、51bに送られた冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、冷凍サイクルにおける低圧まで減圧された後に、室内熱交換器52a、52b、ガス冷媒連絡管7及び冷媒循環方向切換弁23を通過し、第2中間冷却器38に送られる。
この第2中間冷却器38に送られた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、蓄熱材38aに蓄えられた熱によって加熱された後に、再び、圧縮機21に吸入される。このようにして、除霜運転が行われる。
本変形例の空気調和装置1では、上述のように、冷媒回路10に、冷房運転時に前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷媒回路10に起因しない冷却源としての室外空気によって冷却する第1中間冷却器37と、暖房運転時に前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷媒回路10に起因する冷却源としての蓄熱材38aによって冷却する第2中間冷却器38とを設けるようにしているため、上述の実施形態と同様に、冷房運転時には、圧縮機21における消費動力を小さくするとともに、室外熱交換器24における放熱ロスを小さくして、冷房運転時の性能向上を図ることができ、暖房運転時には、圧縮機21における消費動力を小さくするとともに、放熱ロスを低減し、圧縮仕事で生じた熱を有効利用して、暖房運転時の性能向上を図ることができる。
また、本変形例の空気調和装置1では、上述のように、暖房運転時に、第2中間冷却器38において、蓄熱材38aによって、前段側の圧縮要素21dから吐出されて後段側の圧縮要素21eに吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を冷却することができ、これにより、蓄熱材38aが加熱されるため、この蓄熱材38aに蓄えられた熱を室外熱交換器24の除霜用の熱源として利用することができる。
(10)他の実施形態
以上、本発明の実施形態及びその変形例について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態及びその変形例に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上述の実施形態及びその変形例では、室内ユニットは2台であったが、1台であってもよいし、3台以上であってもよい。
本発明を利用すれば、冷媒の循環方向を切り換え可能な冷媒回路を有し、多段圧縮式冷凍サイクルを行う冷凍装置において、性能向上を図ることができるようになる。
本発明の一実施形態にかかる冷凍装置としての空気調和装置の概略構成図である。 冷房運転時における空気調和装置内の冷媒の流れを示す図である。 暖房運転時における空気調和装置内の冷媒の流れを示す図である。 変形例1にかかる空気調和装置の概略構成図である。 冷房運転時における変形例1にかかる空気調和装置内の冷媒の流れを示す図である。 暖房運転時における変形例1にかかる空気調和装置内の冷媒の流れを示す図である。 変形例2にかかる空気調和装置の概略構成図である。 冷房運転時における変形例2にかかる空気調和装置内の冷媒の流れを示す図である。 暖房運転時における変形例2にかかる空気調和装置内の冷媒の流れを示す図である。 変形例3にかかる空気調和装置の概略構成図である。 冷房運転時における変形例3にかかる空気調和装置内の冷媒の流れを示す図である。 暖房運転時における変形例3にかかる空気調和装置内の冷媒の流れを示す図である。 変形例4にかかる空気調和装置の概略構成図である。 冷房運転時における変形例4にかかる空気調和装置内の冷媒の流れを示す図である。 暖房運転時における変形例4にかかる空気調和装置内の冷媒の流れを示す図である。 変形例5にかかる空気調和装置の概略構成図である。 冷房運転時における変形例5にかかる空気調和装置内の冷媒の流れを示す図である。 暖房運転時における変形例5にかかる空気調和装置内の冷媒の流れを示す図である。 変形例6にかかる空気調和装置の概略構成図である。 冷房運転時における変形例6にかかる空気調和装置内の冷媒の流れを示す図である。 暖房運転時における変形例6にかかる空気調和装置内の冷媒の流れを示す図である。 除霜運転時における変形例6にかかる空気調和装置内の冷媒の流れを示す図である。
符号の説明
1 空気調和装置(冷凍装置)
10 冷媒回路
21 圧縮機(圧縮機構)
23 冷媒循環方向切換弁(冷媒循環方向切換機構)
24 室外熱交換器(熱源側熱交換器)
25 室外膨張弁(膨張機構)
26 レシーバ(気液分離器)
32 第1吸入戻し管
34 第1後段側インジェクション管
35 第2後段側インジェクション管
37 第1中間冷却器
38 第2中間冷却器
38a 蓄熱材
42 第2吸入戻し管
52a、52b 室内熱交換器(利用側熱交換器)

Claims (17)

  1. 複数の圧縮要素を有しており前記複数の圧縮要素のうちの前段側の圧縮要素から吐出された冷媒を後段側の圧縮要素で順次圧縮するように構成された圧縮機構(21)と、熱源側熱交換器(24)と、利用側熱交換器(52a、52b)と、前記熱源側熱交換器を前記圧縮機構において圧縮された冷媒の放熱を行う放熱器として機能させかつ前記利用側熱交換器を前記熱源側熱交換器において放熱した冷媒を蒸発させる蒸発器として機能させる第1冷媒循環状態と前記利用側熱交換器を前記圧縮機構において圧縮された冷媒の放熱を行う放熱器として機能させかつ前記熱源側熱交換器を前記利用側熱交換器において放熱した冷媒を蒸発させる蒸発器として機能させる第2冷媒循環状態とを切り換える冷媒循環方向切換機構(23)とを有する冷媒回路(10)を備えた冷凍装置において、
    前記冷媒回路には、前記第1冷媒循環状態である場合に前記前段側の圧縮要素から吐出されて前記後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を前記冷媒回路に起因しない冷却源によって冷却する第1中間冷却器(37)と、前記第2冷媒循環状態である場合に前記前段側の圧縮要素から吐出されて前記後段側の圧縮要素に吸入される冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を前記冷媒回路に起因する冷却源によって冷却する第2中間冷却器(38)とが設けられている、
    冷凍装置(1)。
  2. 前記冷媒回路(10)に起因する冷却源は、前記利用側熱交換器(52a、52b)において放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒である、請求項1に記載の冷凍装置(1)。
  3. 前記熱源側熱交換器(24)と前記利用側熱交換器(52a、52b)との間には、前記熱源側熱交換器と前記利用側熱交換器との間を流れる冷媒が段階的に減圧されるように2つの膨張機構(24)(51a、51b)が設けられており、
    前記2つの膨張機構のうち冷媒の流れ方向上流側に位置する膨張機構は、冷凍サイクルにおける中間圧まで冷媒を減圧し、
    前記2つの膨張機構のうち冷媒の流れ方向下流側に位置する膨張機構は、冷凍サイクルにおける低圧まで冷媒を減圧する、
    請求項2に記載の冷凍装置(1)。
  4. 前記2つの膨張機構(24)(51a、51b)間には、冷媒を気液分離する気液分離器(26)が設けられている、請求項3に記載の冷凍装置(1)。
  5. 前記気液分離器(26)には、前記気液分離器からガス冷媒を前記後段側の圧縮要素に戻すための第1後段側インジェクション管(34)が接続されている、請求項4に記載の冷凍装置(1)。
  6. 前記利用側熱交換器(52a、52b)において放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒は、前記2つの膨張機構(24)(51a、51b)のうち前記気液分離器(26)の上流側に位置する膨張機構と前記気液分離器との間を流れる冷媒である、請求項4又は5に記載の冷凍装置(1)。
  7. 前記利用側熱交換器(52a、52b)において放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒は、前記気液分離器(26)内の冷媒である、請求項4又は5に記載の冷凍装置(1)。
  8. 前記利用側熱交換器(52a、52b)において放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒は、前記気液分離器(26)と前記2つの膨張機構(24)(51a、51b)のうち前記気液分離器の下流側に位置する膨張機構との間を流れる冷媒である、請求項4又は5に記載の冷凍装置(1)。
  9. 前記利用側熱交換器(52a、52b)と前記熱源側熱交換器(24)との間には、前記利用側熱交換器と前記熱源側熱交換器との間を流れる冷媒の一部を分岐して前記圧縮機構(21)の吸入側に戻すための第1吸入戻し管(32)が接続されており、
    前記第2中間冷却器(38)は、前記第1冷媒循環状態である場合に、前記第1吸入戻し管を流れる冷媒によって前記利用側熱交換器に送る冷媒を冷却する過冷却器として機能するように前記第1吸入戻し管に接続されている、
    請求項6に記載の冷凍装置(1)。
  10. 前記利用側熱交換器(52a、52b)において放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒は、冷凍サイクルにおける低圧まで減圧された後の前記熱源側熱交換器(24)に流入する前の冷媒である、請求項2〜5のいずれかに記載の冷凍装置(1)。
  11. 前記利用側熱交換器(52a、52b)において放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒は、前記熱源側熱交換器(24)内の冷媒である、請求項2〜5のいずれかに記載の冷凍装置(1)。
  12. 前記利用側熱交換器(52a、52b)において放熱した後に冷凍サイクルにおける中間圧まで少なくとも減圧された冷媒は、前記熱源側熱交換器(24)と前記圧縮機構(21)の吸入側との間を流れる冷媒である、請求項2〜5のいずれかに記載の冷凍装置(1)。
  13. 前記利用側熱交換器(52a、52b)と前記熱源側熱交換器(24)との間には、前記利用側熱交換器と前記熱源側熱交換器との間を流れる冷媒の一部を分岐して前記後段側の圧縮要素に戻すための第2後段側インジェクション管(35)が接続されており、
    前記第2中間冷却器(38)は、前記第1冷媒循環状態である場合に、前記第2後段側インジェクション管を流れる冷媒によって前記熱源側熱交換器において放熱した冷媒を冷却するエコノマイザ熱交換器として機能するように前記第2後段側インジェクション管に接続されている、
    請求項10に記載の冷凍装置(1)。
  14. 前記熱源側熱交換器(24)は、室外空気によって冷媒の放熱又は蒸発を行う熱交換器であり、
    前記冷媒回路(10)に起因する冷却源は、蓄熱材(38a)である、
    請求項1に記載の冷凍装置(1)。
  15. 前記利用側熱交換器(52a、52b)と前記熱源側熱交換器(24)との間には、前記利用側熱交換器と前記熱源側熱交換器との間を流れる冷媒の一部を分岐して前記圧縮機構(21)の吸入側に戻す第2吸入戻し管(42)が接続されており、
    前記第1中間冷却器(37)は、前記第2冷媒循環状態である場合に、前記冷媒回路(10)に起因しない冷却源によって前記第2吸入戻し管を流れる冷媒を蒸発させる補助蒸発器として機能するように前記第2吸入戻し管に接続されている、
    請求項1〜14のいずれかに記載の冷凍装置(1)。
  16. 前記圧縮機構(21)は、冷凍サイクルにおける高圧が臨界圧力を超える圧力まで冷媒を圧縮する、請求項1〜15のいずれかに記載の冷凍装置(1)。
  17. 前記冷媒回路(10)に封入される冷媒は、二酸化炭素である、請求項1〜16のいずれかに記載の冷凍装置(1)。
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