JP6917583B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は空気調和機に関するものである。
従来技術として、エンジンと、エンジン駆動コンプレッサーと、電動コンプレッサーと、エンジンを冷却するための冷却水回路と、暖房運転時にエンジン排熱を電動コンプレッサーの吸入冷媒に放熱する排熱熱交換器とを備えた空気調和機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された従来の空気調和機は、暖房運転時にエンジン排熱を電動コンプレッサーの吸入冷媒の加熱源として用い、電動コンプレッサーの吸入冷媒の蒸発温度を上げ、電動コンプレッサーの吸入冷媒の圧力を上げて小圧縮比で電動コンプレッサーを運転している。これにより電動コンプレッサーの入力を下げ、高効率で暖房運転できるとしている。
図8は、特許文献1に記載された従来の空気調和機を示すものである。図8に示すように、特許文献1に記載された従来の空気調和機は、エンジンEGにより駆動するエンジン駆動コンプレッサー12Aと、モーターMにより駆動する電動コンプレッサー12Bと、暖房運転時の中温中圧冷媒を電動コンプレッサー12Bの吸入側にバイパスするバイパス配管33と、バイパス配管33上にあってエンジンEGの冷却水から冷媒にエンジンEGの排熱を供給する排熱熱交換器40と、エンジンを冷却するエンジン冷却水回路41と、室外空気と冷媒で熱交換を行う室外熱交換器11と、室内空気と冷媒で熱交換を行う室内熱交換器21から構成されている。
特許文献1に記載される構成で、高負荷暖房運転時には、エンジン駆動コンプレッサー12Aと電動コンプレッサー12Bの両方のコンプレッサーを駆動する。エンジン駆動コンプレッサー12Aにより圧縮された冷媒は高温高圧のガス冷媒となり、電動コンプレッサー12Bにより圧縮された冷媒も高温高圧のガス冷媒となる。圧縮されたこれらのガス冷媒は、合流した後に室内熱交換器21へ流入し、室内空気と熱交換し、空気に放熱して冷媒自身は凝縮して液体となる。その後、冷媒は室内熱交換器21を出て、一部の冷媒は室外膨張弁14により減圧されて低温低圧になった後に、室外熱交換器11に流入する。室外熱交換器11に流入した低温低圧の液冷媒は室外空気と熱交換を行い、冷媒は室外空気から吸熱して蒸発し、低温低圧のガス冷媒となって室外熱交換器11を出てエンジン駆動コンプレッサー12Aのみで圧縮される。一方、室内熱交換器21を出た冷媒の一部は室外熱交換器11に流入せず、バイパス配管33へ流入し、開閉弁V4を通過した後に排熱熱交換器40に流入する。排熱熱交換器40において、冷媒はエンジン冷却水からエンジン排熱を受け取り蒸発し、ガス冷媒となって排熱熱交換器40を出る。排熱熱交換器40において冷媒と熱交換を行うエンジン冷却水は、室外熱交換器11において冷媒と熱交換を行う室外空気の温度よりも高いため、排熱熱交換器40における冷媒と冷却水の平均温度差は、室外熱交換器11における冷媒と空気の平均温度差よりも大きい。ゆえに排熱熱交換器40において冷媒が受け取る熱量は、室外空気熱交換器11において冷媒が受け取る熱量よりも大きいので、排熱熱交換器40における冷媒の蒸発温度を、室外熱交換器11における冷媒の蒸発温度よりも高くすることができ、排熱熱交換器40における冷媒の圧力を、室外膨張弁22などの手段で室外熱交換器11における冷媒の圧力よりも高くすることができる。このため、電動コンプレッサー12bの吸込み冷媒の圧力を高くして小圧縮比で運転できるので電動コンプレッサー12Bの消費電力を抑えることができる。従って、高負荷暖房運転時の運転効率が上がるとしている。ただし、エンジン冷却水回路41の詳細な構成については記載されていない。
一方、エンジンと、エンジン駆動コンプレッサーと、エンジンを冷却するための冷却水回路と、暖房運転時にエンジン排熱をエンジン駆動コンプレッサーの吸入冷媒に放熱する排熱熱交換器と、エンジン排熱を室外空気に放熱するラジエーターと、を備え、冷却水回路において排熱熱交換器とラジエーターを並列に接続した空気調和機が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
図9は、特許文献2に記載された従来の空気調和機を示すものである。図9に示すように、特許文献2記載された従来の空気調和機は、エンジンEGにより駆動するエンジン駆動コンプレッサー51と、室外熱交換器52と、室内熱交換器53と、エンジンを冷却するエンジン冷却水回路61と、エンジンEGの排熱を空気に放出するラジエーター62と、ラジエーター62に並列に接続され暖房運転時にエンジンEGの排熱を冷媒に供給する排熱熱交換器63とから構成されている。
特許文献2に記載される構成で、暖房運転時には、エンジン駆動コンプレッサー51により圧縮された冷媒は高温高圧のガス冷媒となり室内熱交換器53へ流入し、室内空気と熱交換し、空気に放熱すると共に冷媒自身は凝縮して液体となる。その後液体となった冷媒は室内熱交換器53を出て、一部の冷媒は第一膨張弁16により減圧されて低温低圧になった後に、室外熱交換器52に流入する。室外熱交換器52に流入した低温低圧の液冷媒は室外空気と熱交換を行い、冷媒は室外空気から吸熱して蒸発し、低温低圧のガス冷媒となって室外熱交換器52を出る。一方、室内熱交換器53を出た冷媒の一部は室外熱交換器52に流入せず、第二膨張弁17により減圧された後に排熱熱交換器63に流入する。排熱熱交換器63において、冷媒はエンジン冷却水からエンジン排熱を受け取り蒸発し、ガス冷媒となって排熱熱交換器63を出る。その後、室外熱交換器52において空気から吸熱した冷媒と合流してエンジン駆動コンプレッサー51により再び圧縮される。
ところで冷却水回路においては、エンジンの高効率運転を目的に、サーモスタット弁64が冷却水の温度を検知し、検知する温度によってエンジン冷却水の流路を切り替えることにより、冷却水のエンジンへの戻り温度を所定の温度に維持する。サーモスタット弁64が検知する冷却水温度が所定の温度未満の場合には、エンジンより排熱を回収した高温のエンジン冷却水は、エンジンを出た後に排熱熱交換器63のみへ流入し、排熱熱交換器63においてエンジン冷却水は冷媒に放熱することにより温度が低下し、その後排熱熱交換器63を出た後に再びエンジンに戻る。一方、空調負荷の上昇に伴い、エンジン負荷が上昇し、エンジンの排熱が増加してサーモスタット弁64が検知する冷却水温度が所定温度以上になった場合には、エンジン出口の冷却水を排熱熱交換器63だけでなくラジエーター62にも流入させる。排熱熱交換器63において冷却水が熱交換をする冷媒の温度よりも、ラジエーター62において冷却水が熱交換する室外空気の温度のほうが低いため、排熱熱交換器63における冷却水と冷媒の平均温度差よりも、ラジエーター62における冷却水と室外空気の平均温度差のほうが大きい。このため、排熱熱交換器63における冷却水の放熱量はラジエーター62における冷媒の放熱量よりも大きいので、ラジエーター62に冷却水を流入させた分、冷却水の放熱量も増えて、エンジン負荷上昇に伴い温度が上昇した冷却水を、所望の温度に低下させることができる。またエンジン負荷が低下するなどして、エンジンからの排熱量が減り、エンジン冷却水温度が低くなってきた場合には、ラジエーター62への冷却水流量を減らすことによりエンジン冷却水の放熱量を減らし、エンジンへの冷却水の戻り温度が所定温度に維持されるようにする。このように、エンジンへ戻る冷却水温度を維持できるようにラジエーターへの冷却水流量を調整することにより、エンジンが高効率で運転できるとしている。
特開2003−056944号公報 特開2004−125205号公報
しかしながら、前記従来の構成では、空調負荷が上昇した場合にエンジン負荷が上昇して排熱熱交換器のみでは冷却水温度を所定の温度まで低下できなくなると、ラジエーターへの冷却水流量を増加させるため、ラジエーターと並列に接続されている排熱熱交換器への冷却水流量が減少する。このため排熱熱交換器出口における冷却水の温度が低下するので、排熱熱交換器における冷媒と冷却水の平均温度差(排熱熱交換器入口における冷媒と冷却水の温度差と排熱熱交換器出口における冷媒と冷却水の温度差の平均)が小さくなる。これにより排熱熱交換器において冷媒が冷却水から吸収する熱量が減るという課題があり、暖房効率の低下を招いていた。
本発明は、前記の従来課題を解決するもので、冷媒が冷却水から吸収する熱量が増え、暖房効率が向上する空気調和機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機は、エンジンにより駆動するエンジン駆動コンプレッサーと、電動機により駆動し前記エンジン駆動コンプレッサーと並列に接続された電動コンプレッサーと、前記エンジンをエンジン冷却水によって冷却する冷却水回路と、を備える空気調和機において、暖房運転時に中温中圧の液冷媒を導通する中圧冷媒管路に一端を接続され、前記電動コンプレッサーの上流側に位置する冷媒管路に他端を接続されたバイパス管路を備え、前記バイパス管路は、排熱膨張弁と前記エンジンの排熱を冷媒に放出する排熱熱交換器とを前記中圧冷媒管路側から順に備え、前記冷却水回路は、前記排熱熱交換器と、前記排熱熱交換器の下流において並列に接続される第1分岐管路および第2分岐管路と、前記第2分岐管路に設けられ前記エンジンの排熱を空気に放出するラジエーターと、を備え、前記排熱熱交換器からの冷却水は、前記ラジエーターを有する前記第2分岐管路および前記第1分岐管路に常に並列に分流した後に合流して前記エンジンに戻される、ことを特徴とする。
これによって、エンジン冷却水は、まず排熱熱交換器に流入する。そして、エンジン冷
却水は排熱熱交換器で冷媒に放熱した後にラジエーターに流入する。
本発明の空気調和機は、排熱熱交換器とラジエーターを並列に接続する場合よりも排熱熱交換器に流入する冷却水流量が増加するため、冷媒と冷却水の平均温度差が増加し、排熱熱交換器において冷媒が冷却水から吸収する熱量が増える。これにより、排熱熱交換器における冷媒の蒸発温度を上昇させることができるため、電動コンプレッサーに吸入される冷媒の圧力を上昇させて圧縮比を低下させることができる。このため、電動コンプレッサーの入力を減少することができ、効率を上げることができる。
さらに、冷却水回路において排熱熱交換器はラジエーターよりも上流側に接続され、エンジン冷却水は排熱熱交換器で冷媒に放熱した後にラジエーターに流入する。このため排熱熱交換器とラジエーターが並列に接続されている場合と比較して、排熱熱交換器では冷媒回路においては冷媒が冷却水から吸収する熱量が増えるので、冷却水回路においては冷却水の放熱量が増える。これにより、排熱熱交換器よりも下流に接続されているラジエーターでの放熱量を小さくすることができる。
このため、ラジエーター外側を流れ冷却水と熱交換する空気の流量を減らすことができる。従って、ラジエーター外側を流れる空気の流量を制御する室外ファンの回転数を減らし室外ファンの消費電力を減らすことができる。
本発明の実施の形態1における空気調和機の冷媒/冷却水回路 本発明の実施の形態1における低負荷冷房運転時の冷媒/冷却水流路 本発明の実施の形態1における中負荷冷房運転時の冷媒/冷却水流路 本発明の実施の形態1における高負荷冷房運転時の冷媒/冷却水流路 本発明の実施の形態1における低負荷暖房運転時の冷媒/冷却水流路 本発明の実施の形態1における中負荷暖房運転時の冷媒/冷却水流路 本発明の実施の形態1における高負荷暖房運転時の冷媒/冷却水流路 特許文献1における従来の冷媒回路 特許文献2における従来の冷媒/冷却水回路
第1の発明は、エンジンにより駆動するエンジン駆動コンプレッサーと、電動機により駆動し前記エンジン駆動コンプレッサーと並列に接続された電動コンプレッサーと、前記エンジンをエンジン冷却水によって冷却する冷却水回路と、を備える空気調和機において、 暖房運転時に中温中圧の液冷媒を導通する中圧冷媒管路に一端を接続され、前記電動コンプレッサーの上流側に位置する冷媒管路に他端を接続されたバイパス管路を備え、前記バイパス管路は、排熱膨張弁と前記エンジンの排熱を冷媒に放出する排熱熱交換器とを前記中圧冷媒管路側から順に備え、前記冷却水回路は、前記排熱熱交換器と、前記排熱熱交換器の下流において並列に接続される第1分岐管路および第2分岐管路と、前記第2分岐管路に設けられ前記エンジンの排熱を空気に放出するラジエーターと、を備え、前記排熱熱交換器からの冷却水は、前記ラジエーターを有する前記第2分岐管路および前記第1分岐管路に常に並列に分流した後に合流して前記エンジンに戻される、ことを特徴とする空気調和機である。
これによって、排熱熱交換器はラジエーターの上流側に位置し、エンジン冷却水は、エンジンを出た後、まず排熱熱交換器に流入するため、排熱熱交換器とラジエーターを並列に接続する場合よりも排熱熱交換器に流入する冷却水流量が増加する。これにより排熱熱交換器出口における冷却水温度が上昇し、冷媒と冷却水の平均温度差が上昇するため、冷媒が冷却水から吸収する熱量が増える。特に、特許文献1のように、電動コンプレッサーの高効率運転を目的に、電動コンプレッサーの吸入冷媒の圧力を上昇させ小圧縮比で運転している場合は、冷媒の蒸発温度が高く、排熱熱交換器において冷媒と冷却水の平均温度差が小さいため、冷媒と冷却水の平均温度差の上昇による冷媒の吸熱量増加が著しい。これにより、排熱熱交換器における冷媒の蒸発温度を上昇でき、蒸発圧力を上昇できるため、電動コンプレッサーに吸入される冷媒の圧力を上昇させ圧縮比を低下させることができる。このため、電動コンプレッサーの入力を減少させることができ、効率を上げることができる。
さらに、冷却水回路において排熱熱交換器はラジエーターよりも上流側に接続されているため、エンジン冷却水は排熱熱交換器で冷媒に放熱した後にラジエーターに流入し、ラジエーターに流入する冷却水温度が下がる。これにより、ラジエーター出口の冷却水温度が下がるので、エンジンに戻る冷却水温度が、エンジンを高効率運転するために必要な所定冷却水温度以下に下がる。これにより、エンジンの上流に位置するラジエーターでの冷却水の放熱量を小さくすることができるため、ラジエーター外側を流れ冷却水と熱交換する空気の流量を減らすことができる。従って、ラジエーター外側を流れる空気の流量を制御する室外ファンの回転数を減らし室外ファンの消費電力を減らすことができる。
この発明によれば、エンジン冷却水は、エンジンを出た後、全量が、まず排熱熱交換器に流入するため、排熱熱交換器に流入する冷却水流量がより増加する。これにより排熱熱交換器出口における冷却水温度が上昇し、冷媒と冷却水の平均温度差が上昇するため、冷媒が冷却水から吸収する熱量を増やすことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における空気調和機500の冷媒回路400及び冷却水回路301を示すものである。
空気調和機500は、室外ユニット113と、室内ユニット202と、を備えている。
室外ユニット113は、ガスを駆動源とするエンジン100と、エンジン100により駆動力を得て冷媒を圧縮するエンジン駆動コンプレッサー101と、不図示のモータを駆動源とする電動コンプレッサー102と、を備える。
エンジン駆動コンプレッサー101は、電動コンプレッサー102よりも能力の高いものが選定されている。このエンジン駆動コンプレッサー101と電動コンプレッサー102とは、並列に接続されている。
エンジン駆動コンプレッサー101の吐出管路には、第1オイルセパレーター103aが備えられている。電動コンプレッサー102の吐出管路には、第2オイルセパレーター103bが備えられている。エンジン駆動コンプレッサー101の吐出管路と電動コンプレッサー102の吐出管路との合流箇所の下流に備えられる合流吐出管路120には、四方弁110が備えられている。この四方弁110は、冷房と暖房とで冷凍サイクルを切替えるためのものである。なお、図1において、実線に冷媒を流す場合は暖房運転、点線に冷媒を流す場合は冷房運転となる。
第1オイルセパレーター103aは、エンジン駆動コンプレッサー101の吐出冷媒ガスに含まれるオイルを分離する。第1オイルセパレーター103aにおいて分離されたオイルは、エンジン駆動コンプレッサー101の吸入口に、図示しないオイル戻し配管を通って戻される。第2オイルセパレーター103bは、電動コンプレッサー102の吐出冷媒ガスに含まれるオイルを分離する。第2オイルセパレーター103bにおいて分離されたオイルは、電動コンプレッサー102の吸入口に、図示しないオイル戻し配管を通って戻される。
合流吐出管路120は、室内ユニット202内において、室内熱交換器200の一端に接続されている。室内ユニット202は、室内熱交換器200と、室内ファン304と、室内膨張弁201と、を備える。
室内熱交換器200の他端に接続された冷媒管路130は、室内膨張弁201および室外膨張弁106を介して、室外ユニット113内において室外熱交換器105の一端に接続されている。
ここで、中圧冷媒管路とは、暖房運転時に中温中圧の液冷媒を導通する管路をいう。本実施の形態においては、冷媒管路130のうち、室内膨張弁201と室外膨張弁106との間の管路が、中圧冷媒管路131となる。
室外熱交換器105の他端には、冷媒管路133が接続されている。冷媒管路133は、四方弁110を介して吸入管路134に接続される。吸入管路134は、第1吸入管路135と第2吸入管路136とに分岐する。
第1吸入管路135は、第1アキュムレーター104aを介して、エンジン駆動コンプレッサー101の吸入口に接続される。
第2吸入管路136は、開閉弁111と第2アキュムレーター104bとを介して、電動コンプレッサー102の吸入口に接続される。
冷媒回路400は、暖房運転時に中温中圧の液冷媒を導通する中圧冷媒管路131に一端を接続され、電動コンプレッサー102の上流側に位置する冷媒管路に他端を接続されたバイパス管路112を備える。
電動コンプレッサー102の上流側に位置する冷媒管路は、低圧の冷媒が流れる冷媒管路である。電動コンプレッサー102の上流側に位置する冷媒管路は、本実施の形態においては、例えば、第2吸入管路136である。
バイパス管路112の他端は、第2吸入管路136であって開閉弁111と第2アキュムレーター104bとの間の位置に接続されている。
なお、第2吸入管路136に設けられる弁は、必ずしも開閉弁111でなくとも、冷媒の流れを遮断することのできるものであればよい。また、第2吸入管路136に開閉弁111を設ける場合、バイパス管路112の他端は、この開閉弁111と電動コンプレッサー102の吸入口との間の第2吸入管路136に接続されていればよい。
バイパス管路112は、中圧冷媒管路131の側から順に、排熱膨張弁107と、エンジン冷却水から冷媒に放熱する排熱熱交換器108と、を備える。
空気調和機500は、冷却水回路301を備える。
冷却水回路301は、冷却水回路301の上流側からエンジン100と、排熱熱交換器108と、分岐装置305と、エンジン冷却水から空気に放熱するラジエーター109と、冷却水ポンプ302と、を備える。
冷却水回路301は、排熱熱交換器108の下流において、分岐装置305により、第1分岐管路308と第2分岐管路309とに分岐する。この第1分岐管路308と第2分岐管路309とは、並列に接続されている。
第2分岐管路309には、ラジエーター109が備えられている。ラジエーター109は、室外熱交換器105の風下側に設けられており、室外ファン303によりエンジン冷却水の放熱が行われる。
このように、ラジエーター109の上流には、分岐装置305が備えられている。排熱熱交換器108は、分岐装置305のさらに上流に備えられている。
本実施の形態において、排熱熱交換器108は、エンジン100と分岐装置305との間に備えられているが、例えば、分岐装置305とラジエーター109との間に備えていてもよい。排熱熱交換器108とラジエーター109とが直列となるように接続されていればよい。
以上のように構成された空気調和機500について、以下、その動作、作用を説明する。
図2は本発明の実施の形態1における低負荷冷房運転時の冷媒流路及び冷却水流路を示すものである。低負荷冷房運転の概ねの目安としては、空気調和機500の出力を全体として判断するとき、空気調和機500全体の出力の3分の1以下の出力により運転する場合をいう。
低負荷冷房運転時は、電動コンプレッサー102のみを駆動させ、開閉弁111を開とし、排熱膨張弁107を閉とする。四方弁110においては、電動コンプレッサー102で圧縮された高圧冷媒が存在する高圧側の回路は室外熱交換器105側に接続される。一方、低圧冷媒が存在する低圧側の回路は室内熱交換器200側に接続される。冷却水回路301においては、エンジン100が駆動せず排熱が生じないため冷却水ポンプ302は駆動させない。
これにより冷媒は、まず電動コンプレッサー102で圧縮され高温高圧のガス冷媒となり、電動コンプレッサー102内のオイルと共に電動コンプレッサー102から吐出され、第2オイルセパレーター103bに流入する。第2オイルセパレーター103bでは電動コンプレッサー102から吐出したオイルが分離され、高温高圧のガス冷媒が第2オイルセパレーター103bを出る。その後、高温高圧のガス冷媒は、四方弁110に流入した後、室外ユニット113内の室外熱交換器105に流入する。室外熱交換器105で冷媒は室外空気に放熱して凝縮し中温中圧の液冷媒となり、室外ユニット113を出る。室外ユニット113を出た中温中圧冷媒は、室内ユニット202へ流入し、室内膨張弁201で減圧され、低温低圧の液冷媒となった後に室内熱交換器200で室内空気から吸熱して蒸発し、低温低圧のガス冷媒となる。室内熱交換器を出た低温低圧力のガス冷媒は、未蒸発の液冷媒を分離し回収する第2アキュムレーター104bを介して電動コンプレッサー102のみで再び圧縮される。一方、冷却水回路301においては、冷却水ポンプ302は駆動しないため、冷却水は循環しない。
図3は本発明の実施の形態1における中負荷冷房運転時の冷媒流路及び冷却水流路を示すものである。中負荷冷房運転の概ねの目安としては、空気調和機500の出力を全体として判断するとき、空気調和機500全体の出力の3分の1よりも大きく、かつ、空気調和機500全体の出力の3分の2以下の出力により運転する場合をいう。
中負荷冷房運転時は、エンジン駆動コンプレッサー101のみを駆動させ、開閉弁111及び排熱膨張弁107を閉とする。四方弁110においては、エンジン駆動コンプレッサー101で圧縮された高圧冷媒が存在する高圧側の回路は室外熱交換器105側に接続される。一方、低圧冷媒が存在する低圧側の回路は室内熱交換器200側に接続される。冷却水回路301においては冷却水ポンプ302を駆動する。
これにより冷媒は、まずエンジン駆動コンプレッサー101で圧縮され高温高圧のガス冷媒となり、エンジン駆動コンプレッサー101内のオイルと共にエンジン駆動コンプレッサー101から吐出され、第1オイルセパレーター103aに流入する。第1オイルセパレーター103aではエンジン駆動コンプレッサー101から冷媒と共に吐出したオイルが分離され、高温高圧のガス冷媒が第1オイルセパレーター103aを出る。その後、高温高圧のガス冷媒は四方弁110に流入した後、室外ユニット113内の室外熱交換器105に流入する。室外熱交換器105で冷媒は室外空気に放熱して凝縮し高温高圧の液冷媒となり、室外ユニット113を出る。室外ユニット113を出た高温高圧冷媒は、室内ユニット202へ流入し、室内膨張弁201で減圧され、低温低圧の液冷媒となった後に室内熱交換器200で室内空気から吸熱して蒸発し、低温低圧のガス冷媒となる。室内熱交換器200を出た低温低圧力のガス冷媒は、未蒸発の液冷媒を分離し回収する第1アキュムレーター104aを介してエンジン駆動コンプレッサー101のみで再び圧縮される。
一方、冷却水回路301においては、冷却水ポンプ302が駆動するので、エンジン100から排熱を吸収したエンジン冷却水の全量が冷却水ポンプ302によってまず排熱熱交換器108に流入する。排熱熱交換器108には冷媒は流入しないため、冷却水は排熱熱交換器108で冷媒に放熱せず通過する。その後、冷却水温度が所定温度よりも高ければ、冷却水の一部が分岐装置305によってラジエーター109へ流入され、ラジエーター109においてエンジン排熱を外気へ放出する。ラジエーター109において温度が低下した冷却水は、分岐装置305で分岐されなかった冷却水と合流し、再びエンジン100に戻る。
図4は本発明の実施の形態1における高負荷冷房運転時の冷媒流路及び冷却水流路を示すものである。高負荷冷房運転の概ねの目安としては、空気調和機500の出力を全体として判断するとき、空気調和機500全体の出力の3分の2より大きい出力により運転する場合をいう。
高負荷冷房運転時は、エンジン駆動コンプレッサー101及び電動コンプレッサー102の両方を駆動させ、開閉弁111を開とし、排熱膨張弁107を閉とする。四方弁110においては、両方のコンプレッサーで圧縮された高圧冷媒が存在する高圧側の回路は室外熱交換器105側に接続される。一方、低圧冷媒が存在する低圧側の回路は室内熱交換器200側に接続される。冷却水回路301においては冷却水ポンプ302が駆動する。
これにより、エンジン駆動コンプレッサー101側においては、冷媒はまずエンジン駆動コンプレッサー101で圧縮され高温高圧のガス冷媒となり、エンジン駆動コンプレッサー101内のオイルと共にエンジン駆動コンプレッサー101から吐出され、第1オイルセパレーター103aに流入し、エンジン駆動コンプレッサー101から吐出したオイルが分離され、高温高圧のガス冷媒が第1オイルセパレーター103aを出る。また、電動コンプレッサー102側においては、冷媒はまず電動コンプレッサー102で圧縮され高温高圧のガス冷媒となり、電動コンプレッサー102内のオイルと共に電動コンプレッサー102から吐出され、第2オイルセパレーター103bに流入し、電動コンプレッサー102から吐出したオイルが分離され、高温高圧のガス冷媒が第2オイルセパレーター103bを出る。その後、第1オイルセパレーター103aを通過した冷媒と第2オイルセパレーター103bを通過した冷媒が合流し、四方弁110を経て、室外ユニット113内の室外熱交換器105に流入する。室外熱交換器105で冷媒は室外空気に放熱して凝縮し高温高圧の液冷媒となり、室外ユニット113を出る。室外ユニット113を出た高温高圧冷媒は室内ユニット202へ流入し、室内膨張弁201で減圧され、低温低圧の液冷媒となった後に室内熱交換器200で室内空気から吸熱して蒸発し、低温低圧のガス冷媒となる。室内熱交換器200を出た低温低圧力のガス冷媒の一部は、未蒸発の液冷媒を分離し回収する第1アキュムレーター104a及び第2アキュムレーター104bに流入したのち、エンジン駆動コンプレッサー101及び電動コンプレッサー102で再び圧縮される。
一方、冷却水回路301においては、冷却水ポンプ302が駆動するので、エンジン100から排熱を吸収したエンジン冷却水の全量が冷却水ポンプ302によってまず排熱熱交換器108に流入する。排熱熱交換器108には冷媒は流入しないため、冷却水は排熱熱交換器108で冷媒に放熱せず通過する。その後、冷却水温度が所定温度よりも高ければ、冷却水の一部が分岐装置305によってラジエーター109へ流入され、ラジエーター109においてエンジン排熱を外気へ放出する。ラジエーターにおいて温度が低下した冷却水は、分岐装置305で分岐されなかった冷却水と合流し、再びエンジン100に戻る。
図5は本発明の実施の形態1における低負荷暖房運転時の冷媒流路及び冷却水流路を示すものである。低負荷暖房運転時は、電動コンプレッサー102のみを駆動させ、開閉弁111を開とし、排熱膨張弁107を閉とする。四方弁110においては、電動コンプレッサー102で圧縮された高圧冷媒が存在する高圧側の回路は室内熱交換器200側に接続される。一方、低圧冷媒が存在する低圧側の回路は、室外熱交換器105側に接続される。冷却水回路301においては、エンジン100が駆動せず排熱が生じないため冷却水ポンプ302は駆動させない。
これにより冷媒はまず電動コンプレッサー102で圧縮され高温高圧のガス冷媒となり、電動コンプレッサー102内のオイルと共に電動コンプレッサー102から吐出され、第2オイルセパレーター103bに流入する。第2オイルセパレーター103bでは電動コンプレッサー102から吐出したオイルが分離され、高温高圧のガス冷媒が第2オイルセパレーター103bを出る。その後、高温高圧のガス冷媒は四方弁110に流入した後、室内ユニット202内の室内熱交換器200に流入する。室内熱交換器200で冷媒は室外空気に放熱して凝縮し高温高圧の液冷媒となり、室内熱交換器200を出る。室内ユニット202を出た高温高圧冷媒は室外ユニット113へ流入し、室外膨張弁106で減圧され、低温低圧の液冷媒となった後に室外熱交換器105で室外空気から吸熱して蒸発し、低温低圧のガス冷媒となる。室外熱交換器105を出た低温低圧力のガス冷媒は、未蒸発の液冷媒を分離し回収する第2アキュムレーター104bを介して電動コンプレッサー102のみで再び圧縮される。一方、冷却水回路301においては、冷却水ポンプ302は駆動しないため、冷却水は循環しない。
図6は本発明の実施の形態1における中負荷暖房運転時の冷媒流路及び冷却水流路を示すものである。中負荷暖房運転時は、エンジン駆動コンプレッサー101のみを駆動させ、開閉弁111及び排熱膨張弁107を開とする。四方弁110においては、エンジン駆動コンプレッサー101で圧縮された高圧冷媒が存在する高圧側の回路は室内熱交換器200側に接続される。一方、低圧冷媒が存在する低圧側の回路は室外熱交換器105側に接続される。冷却水回路301においては冷却水ポンプ302を駆動する。
これにより冷媒はまずエンジン駆動コンプレッサー101で圧縮され高温高圧のガス冷媒となり、エンジン駆動コンプレッサー101内のオイルと共にエンジン駆動コンプレッサー101から吐出され、第1オイルセパレーター103aに流入する。第1オイルセパレーター103aではエンジン駆動コンプレッサー101から冷媒と共に吐出したオイルが分離され、高温高圧のガス冷媒が第1オイルセパレーター103aを出る。その後、高温高圧のガス冷媒は四方弁110に流入した後、室内ユニット202内の室内熱交換器200に流入する。室内熱交換器200で冷媒は室内空気に放熱して凝縮し高温高圧の液冷媒となり、室内ユニット202を出る。
室内ユニット202を出た高温高圧の液冷媒は室外ユニット113へ流入し、一部の冷媒はバイパス管路112に流入する。バイパス管路112に流入した冷媒は排熱膨張弁107で減圧され、低温低圧冷媒となった後に排熱熱交換器108に流入する。排熱熱交換器108において冷媒はエンジン冷却水から吸熱して蒸発し、低温低圧のガス冷媒となり、開となっている開閉弁111を通過する。一方、バイパス管路112に流入しなかった高温高圧の液冷媒は室外膨張弁106で減圧されて低温低圧の液冷媒になった後に室外熱交換器105に流入する。室外熱交換器105に流入した冷媒は室外空気から吸熱して蒸発し低温低圧のガス冷媒となり、開閉弁111を通過する低温低圧のガス冷媒と合流した後に液冷媒を分離し回収する第1アキュムレーター104aを介してエンジン駆動コンプレッサー101のみで再び圧縮される。
一方、冷却水回路301においては、冷却水ポンプ302が駆動するので、エンジン100から排熱を吸収したエンジン冷却水の全量が冷却水ポンプ302によってまず排熱熱交換器108に流入する。冷却水は排熱熱交換器108で冷媒に放熱し温度が低下する。排熱熱交換器108から流出した冷却水は、エンジン100の高効率運転に必要な所定温度よりも低い場合は、分岐装置305を通過した後にそのまま再びエンジン100に戻る。一方エンジン100の高効率運転に必要な温度よりも冷却水温度が高い場合は、分岐装置305において一部ラジエーター109側に分流され、ラジエーター109に流入した冷却水は、室外空気に放熱して温度が低下した後にラジエーター109から流出し、ラジエーター109側に分流されなかった冷却水と合流した後に再びエンジン100に戻る。
このとき、エンジン100から排熱を回収したエンジン100の出口の冷却水の全量がまず排熱熱交換器108に流入するので、排熱熱交換器108とラジエーター109を並列に接続する場合よりも排熱熱交換器108への冷却水流量が増加する。これによって排熱熱交換器108の出口の冷却水温度が上昇するため、冷媒と冷却水の平均温度差が上昇し、冷媒が冷却水から吸収する熱量が増える。
さらに、エンジン冷却水は排熱熱交換器で冷媒に放熱した後にラジエーター109に流入するため、ラジエーター109に流入する冷却水温度が下がる。そして、ラジエーター109の出口の冷却水温度が下がるので、エンジン100に戻る冷却水温度が、エンジン100の高効率運転に必要な所定の冷却水温度以下に下がる。これにより、冷却水回路においてエンジン100の上流に位置するラジエーター109での冷却水の放熱量を小さくすることができるため、ラジエーター109の外側を流れ冷却水と熱交換する空気の流量を減らすことができる。従って、ラジエーター109の外側を流れる空気の流量を制御する室外ファン303の回転数を減らし室外ファン303の消費電力を減らすことができる。
図7は本発明の実施の形態1における高負荷暖房運転時の冷媒流路及び冷却水流路を示すものである。高負荷暖房運転時は、エンジン駆動コンプレッサー101及び電動コンプレッサー102の両方を駆動させ、開閉弁111を閉とし、排熱膨張弁107を開とする。四方弁110においては、両方のコンプレッサーで圧縮された高圧冷媒が存在する高圧側の回路は室内熱交換器200側に接続される。一方、低圧冷媒が存在する低圧側の回路は室外熱交換器105側に接続される。冷却水回路301においては冷却水ポンプ302が駆動する。
これにより、エンジン駆動コンプレッサー101側においては、冷媒はまずエンジン駆動コンプレッサー101で圧縮され高温高圧のガス冷媒となり、エンジン駆動コンプレッサー101内のオイルと共にエンジン駆動コンプレッサー101から吐出され、第1オイルセパレーター103aに流入し、エンジン駆動コンプレッサー101から吐出したオイルが分離され、高温高圧のガス冷媒が第1オイルセパレーター103aを出る。また、電動コンプレッサー102側においては、冷媒はまず電動コンプレッサー102で圧縮され高温高圧のガス冷媒となり、電動コンプレッサー102内のオイルと共に電動コンプレッサー102から吐出され、第2オイルセパレーター103bに流入し、電動コンプレッサー102から吐出したオイルが分離され、高温高圧のガス冷媒が第2オイルセパレーター103bを出る。その後、第1オイルセパレーター103aを通過した冷媒と第2オイルセパレーター103bを通過した冷媒が合流し、四方弁110を経て、室内ユニット202内の室内熱交換器200に流入する。室内熱交換器200に流入した高温高圧冷媒は室内空気に放熱して凝縮し高温高圧の液冷媒となり、室内ユニット202を出る。
室内ユニット202を出た高温高圧の液冷媒は室外ユニット113へ流入し、一部の冷媒はバイパス管路112に流入する。バイパス管路112に流入した冷媒は排熱膨張弁107で減圧され、中温中圧冷媒となった後に排熱熱交換器108に流入する。排熱熱交換器108において冷媒はエンジン冷却水から吸熱して蒸発し、中温中圧のガス冷媒となり、排熱熱交換器108から流出する。電動コンプレッサー102の吸入側の冷媒回路は、開閉弁111により、エンジン駆動コンプレッサー101の吸入側の冷媒回路と分離されているので、排熱熱交換器108より流出した中温中圧冷媒は、電動コンプレッサー102のみで再び圧縮される。一方、バイパス管路112に流入しなかった高温高圧の液冷媒は室外膨張弁106で減圧されて低温低圧の液冷媒になった後に室外熱交換器105に流入する。室外熱交換器105に流入した冷媒は室外空気から吸熱して蒸発し低温低圧のガス冷媒となり、室外熱交換器105から流出する。エンジン駆動コンプレッサー101の吸入側の冷媒回路は、開閉弁111により、電動コンプレッサー102の吸入側の冷媒回路と分離されているので、室外熱交換器105より流出した低温低圧冷媒は、エンジン駆動コンプレッサー101のみで再び圧縮される。
一方、冷却水回路301においては、冷却水ポンプ302が駆動するので、エンジン100から排熱を吸収したエンジン冷却水の全量が冷却水ポンプ302によってまず排熱熱交換器108に流入する。冷却水は排熱熱交換器108で冷媒に放熱し温度が低下する。排熱熱交換器108から流出した冷却水は、エンジン100の高効率運転に必要な所定温度よりも低い場合は、分岐装置305を通過した後にそのまま再びエンジン100に戻る。一方エンジンの高効率運転に必要な温度よりも冷却水温度が高い場合は、分岐装置305において一部ラジエーター109側に分流され、ラジエーター109に流入した冷却水は、室外空気に放熱して温度が低下した後にラジエーター109から流出し、ラジエーター109側に分流されなかった冷却水と合流した後に再びエンジン100に戻る。
このとき、エンジン100から排熱を回収したエンジン100の出口の冷却水の全量がまず排熱熱交換器108に流入するので、排熱熱交換器108とラジエーター109を並列に接続する場合よりも排熱熱交換器108への冷却水流量が増加する。これによって排熱熱交換器108の出口の冷却水温度が上昇するため、冷媒と冷却水の平均温度差が上昇し、冷媒が冷却水から吸収する熱量が増える。冷媒が冷却水から吸収する熱量が増えた分、排熱熱交換器108における冷媒の蒸発温度を上昇させることができるので、電動コンプレッサー102の吸入側の冷媒圧力を上げることができる。特に、高負荷暖房運転時は、開閉弁111により、エンジン駆動コンプレッサー101の吸入側の冷媒回路と、電動コンプレッサー102の吸入側の冷媒回路とが分離されているため、電動コンプレッサー102の吸入側の冷媒圧力はエンジン駆動コンプレッサー101の吸入側の冷媒圧力に影響されることなく上昇させることができる。このため、電動コンプレッサー102の圧縮比を低下させることができ、電動コンプレッサー102の入力を減少することができるので、暖房運転の効率を上げることができる。
さらに、エンジン冷却水は排熱熱交換器108で冷媒に放熱した後にラジエーター109に流入するため、ラジエーター109に流入する冷却水温度が下がる。そして、ラジエーター109の出口の冷却水温度が下がるので、エンジン100に戻る冷却水温度が、エンジン100の高効率運転に必要な所定の冷却水温度以下に下がる。これにより、冷却水回路においてエンジン100の上流に位置するラジエーター109での冷却水の放熱量を小さくすることができるため、ラジエーター109の外側を流れ冷却水と熱交換する空気の流量を減らすことができる。従って、ラジエーター109の外側を流れる空気の流量を制御する室外ファン303の回転数を減らし室外ファン303の消費電力を減らすことができる。
以上説明したように、本実施の形態による空気調和機500によれば、暖房運転時に中温中圧の液冷媒を導通する中圧冷媒管路131に一端を接続され、電動コンプレッサー102の上流側に位置する冷媒管路(例えば、第2吸入管路136)に他端を接続されたバイパス管路112を備え、バイパス管路112は、排熱膨張弁107とエンジン100の排熱を冷媒に放出する排熱熱交換器108とを中圧冷媒管路131側から順に備え、冷却水回路301は、排熱熱交換器108と、エンジン100の排熱を空気に放出するラジエーター109と、を備え、排熱熱交換器108は、ラジエーター109の上流に備えられる。
本実施の形態に係る空気調和機500によれば、排熱熱交換器108とラジエーター109とが直列に接続されているため、エンジン冷却水は、エンジンで排熱を回収した後に、排熱熱交換器108を通過してからラジエーター109に流入する。これにより、排熱熱交換器108とラジエーター109とを並列に接続する場合よりも排熱熱交換器108における冷却水流量が増加し、排熱熱交換器108において冷媒と冷却水の平均温度差が増加するため、冷媒が冷却水から吸収する熱量が増える。
冷媒が冷却水から吸収する熱量が増えた分、排熱熱交換器108における冷媒の蒸発温度を上昇させることができるので、電動コンプレッサー102の吸入側の冷媒圧力を上げることができる。
さらに、エンジン冷却水は排熱熱交換器108で冷媒に放熱した後にラジエーター109に流入するため、ラジエーター109に流入する冷却水温度が下がる。そして、ラジエーター109出口の冷却水温度が下がるので、エンジン100に戻る冷却水温度が、エンジン100の高効率運転に必要な所定の冷却水温度以下に下がる。これにより、冷却水回路301においてエンジン100の上流に位置するラジエーター109での冷却水の放熱量を小さくすることができるため、ラジエーター109外側を流れ冷却水と熱交換する空気の流量を減らすことができる。従って、ラジエーター109外側を流れる空気の流量を制御する室外ファン303の回転数を減らし室外ファン303の消費電力を減らすことができる。
また、本実施の形態における空気調和機500によれば、ラジエーター109の上流に、冷却水回路301を分岐する分岐装置305をさらに備え、排熱熱交換器108は、分岐装置305の上流に備えられる。
これによれば、エンジン冷却水は、エンジン100を出た後、全量が、まず排熱熱交換器108に流入するため、排熱熱交換器108に流入する冷却水流量がより増加する。これにより排熱熱交換器108出口における冷却水温度が上昇し、冷媒と冷却水の平均温度差が上昇するため、冷媒が冷却水から吸収する熱量を増やすことができる。
また、空気調和機500は、バイパス管路112との接続箇所より上流側に位置する第2吸入管路136(電動コンプレッサーの上流側に位置する冷媒管路)には、弁(開閉弁111)を備える。
これによれば、例えば、高負荷暖房運転時には、エンジン駆動コンプレッサー101の吸入側の冷媒回路と、電動コンプレッサー102の吸入側の冷媒回路とが開閉弁111により分離されているため、電動コンプレッサー102の吸入側の冷媒圧力はエンジン駆動コンプレッサー101の吸入側の冷媒圧力に影響されることなく上昇させることができる。このため、電動コンプレッサー102の圧縮比を低下させることができ、電動コンプレッサー102の入力を減少することができるので、暖房運転の効率を上げることができる。
以上のように、本発明にかかる空気調和機は信頼性の高い暖房運転が可能になるので、空気から空気へ熱をくみ上げる形式のヒートポンプのみならず、空気から水へ熱をくみ上げて温水を生み出す形式のヒートポンプへの展開も可能である。
100 エンジン
101 エンジン駆動コンプレッサー
102 電動コンプレッサー
103a 第1オイルセパレーター
103b 第2オイルセパレーター
104a 第1アキュムレーター
104b 第2アキュムレーター
105 室外熱交換器
106 室外膨張弁
107 排熱膨張弁
108 排熱熱交換器
109 ラジエーター
110 四方弁
111 開閉弁
112 バイパス管路
113 室外ユニット
120 合流吐出管路
131 中圧冷媒管路
134 吸入管路
135 第1吸入管路
136 第2吸入管路
200 室内熱交換器
201 室内膨張弁
202 室内ユニット
301 冷却水回路
302 冷却水ポンプ
303 室外ファン
304 室内ファン
305 分岐装置
308 第1分岐管路
309 第2分岐管路
400 冷媒回路
500 空気調和機

Claims (1)

  1. エンジンにより駆動するエンジン駆動コンプレッサーと、電動機により駆動し前記エンジン駆動コンプレッサーと並列に接続された電動コンプレッサーと、前記エンジンをエンジン冷却水によって冷却する冷却水回路と、を備える空気調和機において、
    暖房運転時に中温中圧の液冷媒を導通する中圧冷媒管路に一端を接続され、前記電動コンプレッサーの上流側に位置する冷媒管路に他端を接続されたバイパス管路を備え、
    前記バイパス管路は、排熱膨張弁と前記エンジンの排熱を冷媒に放出する排熱熱交換器とを前記中圧冷媒管路側から順に備え、
    前記冷却水回路は、前記排熱熱交換器と、前記排熱熱交換器の下流において並列に接続される第1分岐管路および第2分岐管路と、前記第2分岐管路に設けられ前記エンジンの排熱を空気に放出するラジエーターと、を備え、前記排熱熱交換器からの冷却水は、前記ラジエーターを有する前記第2分岐管路および前記第1分岐管路に常に並列に分流した後に合流して前記エンジンに戻される、ことを特徴とする空気調和機。
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