JP5608323B2 - フィルタ濾材とその製造方法ならびにフィルタユニット - Google Patents

フィルタ濾材とその製造方法ならびにフィルタユニット Download PDF

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Description

本発明は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)多孔質膜を備えるフィルタ濾材とその製造方法、ならびにフィルタユニットに関する。
高性能サイクロン式掃除機のフィルタなど、高い捕集効率が求められるフィルタには、一般に、PTFE多孔質膜を備える濾材、ガラス繊維にバインダーを加えて抄紙した濾材(ガラス濾材)、あるいはメルトブロー不織布をエレクトレット化した濾材(エレクトレット濾材)が用いられる。なかでもPTFE多孔質膜を備える濾材は、微小繊維の発生あるいは自己発塵といった問題が少なく、使用に伴う圧力損失の上昇が少ないなどの特長を有しており、今後、使用量がますます増大すると期待されている。
ところで、掃除機のフィルタなど、大きな風量が透過するフィルタでは、その風量によってフィルタが大きく変形しないように、濾材自身にある程度の剛性が要求される。PTFE多孔質膜を備える濾材の場合、PTFE多孔質膜と、当該多孔質膜を支持する通気性支持材とを一体化することによって濾材の剛性を向上させ、必要な剛性を確保することが可能である。通気性支持材には、PTFE多孔質膜よりも通気性に優れる材料を幅広く使用でき、一般に、不織布、メッシュなどが用いられる。
濾材の通気性を確保するとともに、その剛性を向上させるために、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)に代表されるポリエステルの不織布を通気性支持材として用いてもよい。PTFE多孔質膜と、通気性支持材であるポリエステル不織布とを一体化してフィルタ濾材としてもよいことは、特開2005−253711号公報に開示がある。
特開2005−253711号公報
しかし、PTFEとポリエステル、特にPET、との接着性は低く、PTFE多孔質膜と通気性支持材であるPET不織布とを直に一体化するためには、高温および高圧の熱ラミネートが必要となる。このようなラミネートでは、熱によって不織布が目詰まりするなどして、濾材としての通気性が著しく低下しやすい。また、PTFEの接着性は、PET以外の材料に対しても一般的に低いため、PET不織布以外の通気性支持材を用いた場合においても、これと同様の問題が発生する。
この問題を解決するために、PTFE多孔質膜とPET不織布との間に、PTFEとの接着性が比較的良好であるポリエチレン(PE)の不織布を接着層として配置し、全体を熱ラミネートする方法を採用できる。この方法では、PTFE多孔質膜とPET不織布とを直に熱ラミネートする場合に比べて、ラミネート温度を下げることができ、目詰まりによる濾材の通気性の低下を抑制できる。しかし、通気性支持材であるPET不織布と、接着層であるPE不織布との接合性は必ずしも高くなく、接着層と通気性支持材とが剥がれるなどの問題が生じている。
通気性支持材と接着層との接合性を改善するために、接着剤またはホットメルト剤の併用が考えられる。しかし、これらを併用した場合、目詰まりによる通気性の低下や、製造工程の増加による歩留まりの低下、熱ラミネート時に接着剤から発生するアウトガスなどの問題が生じる。
また、濾材に撥水性、撥油性などの撥液性を持たせるために、通気性支持材を撥液処理することが広く行われているが、当該処理により、PTFE多孔質膜と通気性支持材との接合性がさらに低下する。
そこで本発明は、PTFE多孔質膜を備え、当該多孔質膜と通気性支持材との一体化により剛性が確保されたフィルタ濾材であって、通気性および濾材を構成する各層の接合性に優れるフィルタ濾材とその製造方法、ならびに当該濾材を備えるフィルタユニットの提供を目的とする。
本発明のフィルタ濾材は、PTFE多孔質膜と、前記多孔質膜を支持する通気性支持材とを含み、前記多孔質膜と前記通気性支持材とが一体化されたフィルタ濾材であって、前記通気性支持材は、通気性を有する基体と、前記多孔質膜と接するように前記基体上に配置された繊維層とを備え、前記繊維層の繊維が前記基体の内部に侵入して前記基体に絡まることで、前記基体と前記繊維層とが接合した構造を有し、前記繊維層は、前記多孔質膜と接合したポリオレフィン含有繊維を含む。
本発明のフィルタユニットは、上記本発明のフィルタ濾材と、前記フィルタ濾材を支持する支持枠とを備える。
本発明のフィルタ濾材の製造方法は、上記本発明のフィルタ濾材の製造方法であって、通気性を有する基体、および前記基体上に配置され、ポリオレフィン含有繊維が露出した繊維層を備える通気性支持材と、PTFE多孔質膜とを、前記繊維層と前記PTFE多孔質膜とが互いに接するように一体化し、前記通気性支持材は、前記繊維層の繊維が前記基体の内部に侵入して前記基体に絡まることで、前記基体と前記繊維層とが接合した構造を有する。
本発明のフィルタ濾材では、基体と、当該基体上にPTFE多孔質膜と接するように配置された繊維層とを備える通気性支持材が用いられており、この通気性支持材は、繊維層の繊維が基体の内部に侵入して基体に絡まることで、基体と繊維層とが接合した構造を有する。また、繊維層は、ポリオレフィン含有繊維を含み、当該繊維はPTFE多孔質膜と接合している。
このようなフィルタ濾材では、PTFE多孔質膜と通気性支持材との一体化により、濾材として必要な剛性が確保される。また、通気性支持材を構成する基体と繊維層とが、繊維の絡まりにより生じる機械的な力で接合していること、ならびに一般に他者との接着性が低いPTFEに対して比較的良好な接着性を示すポリオレフィンを含む繊維(ポリオレフィン含有繊維)がPTFE多孔質膜と接合していることから、濾材を構成する各層間の接合性に優れる、信頼性が高いフィルタ濾材となる。さらに、このような濾材は、当該濾材を構成する部材を過度に高い温度に晒すことなく製造できるため、PTFE多孔質膜および通気性支持材の目詰まりが抑制された、通気性に優れる濾材とすることができる。
本発明の製造方法では、このようなフィルタ濾材を、確実に、効率よく製造できる。
以下の説明において、同一の部材に同一の符号を付して、重複する説明を省略することがある。
本発明のフィルタ濾材の一例を図1に示す。図1に示すフィルタ濾材1は、PTFE多孔質膜2と、多孔質膜2を支持する通気性支持材3とが一体化された構造を有する。通気性支持材3は、通気性を有する基体11と、多孔質膜2と接するように基体11上に配置された繊維層12とを有する。通気性支持材3は、繊維層12の繊維が基体11の内部に侵入して基体11に絡まることで、基体11と繊維層12とが接合した構造を有する。繊維層12は、多孔質膜2と接合したポリオレフィン含有繊維を含む。
フィルタ濾材1では、通気性支持材3におけるPTFE多孔質膜2に接する面に、ポリオレフィン含有繊維を含む繊維層12が配置されており、そのPTFEとの比較的良好な接着性によって、PTFE多孔質膜2および繊維層12間の良好な接合が実現される。また、繊維層12および基体11は、繊維層12に含まれる繊維の絡まりによる機械的な力によって接合しており、繊維層12および基体11間で高い接合性が確保される。即ち、フィルタ濾材1は、当該濾材を構成する各層間の接合性に優れ、信頼性が高い。
また、フィルタ濾材1を製造する際には、繊維層12の配置によって、基体11(例えばPETの不織布)とPTFE多孔質膜2とを直に熱ラミネートする場合よりも穏やかな条件で、通気性支持材3とPTFE多孔質膜2とを接合できる。即ち、PTFE多孔質膜2および通気性支持材3の目詰まりが抑制された、通気性に優れるフィルタ濾材とすることができる。
基体11は、通気性を有する、即ち気体の経路となる空隙を有する、限り特に限定されず、例えば不織布、ネット、メッシュ(網目状のネット)などの各種の多孔質材料を使用できる。基体11は不織布であることが好ましく、この場合、フィルタ濾材1としての剛性、強度、柔軟性およびハンドリング性のバランスが向上する。ただし、基体11の通気性はPTFE多孔質膜2よりも高いことが好ましく、その圧力損失(空気を流速5.3cm/秒で透過させたときに生じる圧力損失)は、例えば100Pa以下であり、好ましくは50Pa以下である。
基体11に用いる材料は特に限定されず、各種の金属または繊維を使用できる。基体11はポリエステル繊維を含むことが好ましく、特にポリエチレンテレフタレート(PET)繊維を含むことが好ましい。この場合、フィルタ濾材1としての強度、柔軟性、耐熱性およびハンドリング性のバランスが向上する。また、後述する熱ラミネートを効率よく実施できる。
また、ポリエステル繊維、特にPET繊維を含む基体11とすることによって、フィルタ濾材1としての剛性がより向上する。また、フィルタ濾材1を支持枠に組み込んでフィルタユニットとする際に、当該濾材1と、支持枠、特にアクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体(ABS)を含む支持枠との接着性が向上し、支持枠からのフィルタ濾材の剥がれを抑制できる。ポリエステル、特にPETは、PTFEおよびポリオレフィンのいずれの材料に対しても接着性が低いため、従来、濾材の剛性向上を目的としてPET層を含む通気性支持材の使用を試みても、濾材を構成する各層間の剥がれや目詰まりといった問題が発生しがちであった。これに対して本発明では繊維層12により、PET層を含む通気性支持材の使用によって当該目的を達成しながら、信頼性が高い濾材を実現できる。
基体11は、例えばPETの不織布である。
基体11は、撥液処理(撥水処理および/または撥油処理)されていてもよく、この場合、撥液性能を有するフィルタ濾材1となる。また、基体11が撥液処理されていると、フィルタ濾材1が捕集した物質を洗浄によって除去したり、機械的に払い落としたりすることが容易となる。
一般に撥液処理によって、撥液処理された層と他の層との熱ラミネートなどによる接合性は低下するが、フィルタ濾材1では、通気性支持材3における基体11と繊維層12とが、繊維層12に含まれる繊維の絡まりによって接合された構造を有するため、基体11が撥液処理されている場合においても、両者の接合性を良好に保つことができる。
繊維層12は、当該層に含まれる繊維が基体11の内部に侵入して絡まることにより当該基体と接合した構造を有し、多孔質膜2と接合したポリオレフィン含有繊維を含む限り特に限定されない。繊維層12は、例えば不織布であってもよい。
繊維層12は、ポリオレフィン含有繊維からなっても、ポリオレフィン含有繊維以外の繊維を含んでいてもよい。ただし、いずれの場合においても、繊維層12に含まれる全てのポリオレフィン含有繊維がPTFE多孔質膜2と接合している必要はない。
繊維層12がポリオレフィン含有繊維からなる場合、基体11の内部に侵入して基体11と絡まる繊維は、ポリオレフィン含有繊維である。
繊維層12がポリオレフィン含有繊維以外の繊維を含むか否かにかかわらず、基体11の内部に侵入して基体11と絡まる繊維の融点が、基体11を構成する材料の融点よりも低いことが好ましい。例えば、後述する本発明の製造方法の一例により、PTFE多孔質膜2と通気性支持材3とを熱ラミネートにより一体化してフィルタ濾材1を形成した場合、当該熱ラミネート時に、基体11と絡まる上記繊維を基体11に熱融着させることが可能となる。この場合、基体11と繊維層12との接合性がより向上する。また、この場合、当該熱ラミネートの熱による基体11へのダメージを抑制できる。なお、基体11と絡まる繊維が、後述のPE/PET繊維のような芯鞘構造を有する場合、当該繊維の融点は、少なくともその鞘部の融点を考えればよい。
ポリオレフィン含有繊維は、ポリオレフィンを含む繊維である限り特に限定されず、例えばポリエチレン(PE)繊維またはポリプロピレン(PP)繊維である。ポリオレフィン含有繊維は、ポリオレフィンを鞘とする芯鞘構造を有する繊維であってもよく、例えばPEを鞘とし、PETを芯とする芯鞘構造を有する繊維(PE/PET繊維)であってもよい。このような芯鞘構造を有する繊維とすることにより、繊維層12および濾材1の剛性を向上できる。また、ポリオレフィンが鞘となっているため、当該繊維とPTFE多孔質膜2との接合性も良好である。
PTFE多孔質膜2との接合性の観点からは、ポリオレフィン含有繊維が、PE繊維またはPE/PET繊維であることが好ましい。
基体11が、不織布などの繊維からなる基体である場合、当該基体11を構成する繊維の平均繊維径と、繊維層12を構成する繊維の平均繊維径との関係は特に限定されないが、通常、基体11を構成する繊維の平均繊維径よりも、繊維層12を構成する繊維の平均繊維径の方が小さい。
PTFE多孔質膜2は、フィルタ濾材として一般的に使用されるPTFE多孔質膜であればよく、一例として、その平均孔径は0.01〜5μm程度であり、その平均繊維径は0.01〜0.3μm程度であり、その圧力損失(空気を流速5.3cm/秒で透過させたときに生じる圧力損失)は、10〜300Pa程度である。
PTFE多孔質膜2と通気性支持材3(繊維層12)との接合方法、即ち、PTFE多孔質膜2とポリオレフィン含有繊維との接合方法は特に限定されないが、例えば、熱融着により両者が接合されていてもよい。熱融着による接合は、例えば熱ラミネートにより実現できる。
本発明のフィルタ濾材の別の一例を図2に示す。図2に示すフィルタ濾材31は、一対の通気性支持材3を含み、この一対の通気性支持材3(3a、3b)によってPTFE多孔質膜2が挟持されている。通気性支持材3a、3bは、それぞれ基体11(11a、11b)および繊維層12(12a、12b)を備え、繊維層12a、12bはいずれもPTFE多孔質膜2と接合している。このような構成により、濾材31を構成する各層間の接合性を良好に確保したまま、濾材31の剛性をより向上できる。なお、図2に示す例では、通気性支持材3a、3bにおける各々の基体11a、11bは、いずれも濾材31の最外層となっている。
本発明のフィルタ濾材のまた別の一例を図3に示す。図3に示すフィルタ濾材32は、オレフィン含有繊維を含む層13が一対のPTFE多孔質膜2によって挟持され、この一対のPTFE多孔質膜2が一対の通気性支持材3(3a、3b)によってさらに挟持された構造を有する。通気性支持材3a、3bは、それぞれ基体11(11a、11b)および繊維層12(12a、12b)を備え、繊維層12a、12bはいずれもPTFE多孔質膜2と接合している。このような構成では、PTFE多孔質膜2が2層存在することによって、捕集効率のさらなる向上が期待される。また、後述するプリーツ加工の際に、捕集効率の低下などのダメージが発生しにくくなる。なお、図3に示す例においても、通気性支持材3a、3bにおける各々の基体11a、11bは、いずれも濾材32の最外層となっている。
本発明のフィルタ濾材の捕集効率は、被濾過気体の流速を5.3cm/秒とし、捕集対象粒子の粒径を0.3〜0.5μmの範囲としたときに、通常50%以上であり、PTFE多孔質膜2の構成、基体11および繊維層12の材質や構造、ならびにフィルタ濾材の構成を選択することにより、98%以上、さらには99.97%以上となる。
本発明のフィルタ濾材は、必要に応じて、また本発明の効果が得られる限り、PTFE多孔質膜2、基体11および繊維層12以外の任意の層を有していてもよい。
本発明のフィルタ濾材は、必要に応じてプリーツ加工されていてもよく、そのプリーツの形状、サイズは特に限定されない。一例として、プリーツの山高さは10〜30mm程度である。
プリーツ加工されたフィルタ濾材は、平板状のフィルタ濾材を、公知のプリーツ加工機(ロータリープリーツ機、レシプロプリーツ機、筋付けプリーツ機など)によりプリーツ加工して形成できる。プリーツ加工時におけるPTFE多孔質膜2へのダメージをできるだけ抑制する観点からは、レシプロプリーツ機を用いたプリーツ加工が好ましい。
本発明のフィルタ濾材では、PTFE多孔質膜2、基体11または繊維層12が着色されていてもよい。各層の着色は、当該層の原料に顔料を混練するなどの公知の方法により実施できる。
本発明のフィルタ濾材は、例えば、以下に示す本発明の製造方法により形成できる。
図4〜5に、本発明の製造方法の一例を示す。
最初に、図4に示すように、通気性を有する基体11の表面に、ポリオレフィン含有繊維を含む繊維群21をエアレイド法により堆積させて、繊維層(上述した繊維層12:図示せず)を形成する。エアレイド法(エアレイ法)とは、開繊した短繊維群を空気中に分散させ、それを空気流に乗せて搬送し、キャリア上に堆積させることで繊維層を形成する方法であり、不織布の製造などに用いられている方法である(例えば、特開2006−81779号公報、特開2006−83496号公報、特開2006−83497号公報などを参照)。このとき図4に示すように、基体11における繊維群21が堆積される面、即ち、繊維層が形成される面とは反対側の面から、空気の吸引を行う。この吸引により、基体11をその厚さ方向に横断する空気流が生じ、当該流れに乗って繊維群21の繊維が基体11の内部に侵入し、基体11と絡まる。このようにして、含まれる繊維が絡まることで基体11と接合した構造を有する繊維層が形成される。なお、図4では、空気流を矢印で示す。
基体11上に堆積させた繊維群は、サーマルボンド法などを用いて、互いに結着させてもよい。この結着は必ずしも必要ではないが、堆積させた繊維群を互いに結着させることで、PTFE多孔質膜と一体化する際のハンドリング性が向上する。
基体11上に繊維層を堆積させる具体的なエアレイド法の条件、およびエアレイド法を実施するために必要な部材は、一般的なエアレイド法と同様であればよい。図4に示す例では、空気流により繊維群21が分散して搬送されるチャンバー22内に基体11を配置して、当該基体11上に繊維層を形成している。
エアレイド法では、帯状の基体11に対して連続的に繊維層の形成を行うことも可能である。そのためには、例えば、空気流により繊維群21が連続的に供給されているチャンバー22の内部に、帯状の基体11を連続的に供給すればよい。
ここで、基体11の表面に、基体11を構成する材料の融点よりも低い融点を有する繊維を含む繊維群21を堆積させてもよい。この場合、当該繊維を基体11の内部に侵入させて絡ませ、後述するPTFE多孔質膜2との一体化を熱ラミネートにより行う際に、絡ませた繊維を基体11に熱融着させて、基体11と繊維層との接合性をさらに向上させることができる。
基体11が、不織布などの繊維からなる基体である場合、繊維群21は、基体11を構成する繊維の平均繊維径よりも小さい繊維径を有する繊維を含むことが好ましい。繊維群21に含まれる繊維を基体11の内部により確実に侵入させることができ、上記繊維層の形成をより確実に行うことができる。
また、撥液処理された基体11上に繊維層を形成してもよい。この場合、撥液性能を有するフィルタ濾材を形成できる。
次に、図5に示すように、繊維層12を形成した基体11を通気性支持材3として、通気性支持材3とPTFE多孔質膜2とを、繊維層12と多孔質膜2とが互いに接するように積層して一体化し、本発明のフィルタ濾材を得ることができる。
PTFE多孔質膜2と通気性支持材3とを一体化する方法は特に限定されず、例えば、両者を熱ラミネートにより一体化すればよい。
熱ラミネートの具体的な方法は公知の方法に従えばよく、例えばPTFE多孔質膜2と通気性支持材3とを上記のように積層した後、両者の積層体を、一対の加熱したロールの間を通過させて加熱および加圧すればよい。このときのロールの温度は、例えば130〜200℃程度であり、ロールにより積層体に印加される線圧は、例えば1〜40kgf/mである。
PTFE多孔質膜2と通気性支持材3とを熱ラミネートにより一体化する場合、熱ラミネートの温度およびポリオレフィン含有繊維の種類によっては、繊維層12に含まれる繊維同士が結着して、繊維層12が不織布となることがある。
従来、熱ラミネートにより、PTFE多孔質膜と、接着層としてPE不織布と、通気性支持材としてPET不織布とを積層一体化して濾材を形成する場合、PE不織布とPET不織布との接合性の低さから、熱ラミネートに長時間を要していた。これに対して、本発明の製造方法では、基体11および繊維層12が機械的に接合していること、および繊維層12およびPTFE多孔質膜2間の接合性に優れることから、PTFE多孔質膜2および通気性支持材3の熱ラミネートに要する時間を、上記従来の熱ラミネートに要する時間よりも大幅に低減できる。
PTFE多孔質膜2は、公知の製造方法、例えばPTFEファインパウダーを原料とするペースト押出しによって得られたPTFEシートを延伸する方法、により形成できる。この方法によりPTFE多孔質膜2を形成する場合、PTFEシートの面積延伸倍率(一軸方向の延伸倍率とそれに垂直な方向の延伸倍率との積算)は、例えば、50〜900倍程度とすればよい。本発明の製造方法では、通気性支持材3を構成する基体11および繊維層12間の接合性に優れるため、PTFE多孔質膜2を当該方法により形成する場合、PTFEシートを延伸する工程、および延伸により得たPTFE多孔質膜2と通気性支持材3とを積層して一体化する工程を連続的に行うことも可能である。
通気性支持材3の形成と、PTFE多孔質膜2および通気性支持材3の一体化とは、連続して実施しても、個別に実施してもよい。個別に実施する場合における、PTFE多孔質膜2と通気性支持材3との一体化工程に着目すると、当該工程は、通気性を有する基体11、および基体11上に配置され、ポリオレフィン含有繊維が露出した繊維層12を備える通気性支持材3と、PTFE多孔質膜2とを、繊維層12とPTFE多孔質膜2とが互いに接するように一体化する工程である。ただし、通気性支持材3は、繊維層12の繊維が基体11の内部に侵入して基体11に絡まることで、基体11と繊維層12とが接合した構造を有する。
この場合、通気性支持材3の形成を、上述したエアレイド法により行ってもよい。即ち、ポリオレフィン含有繊維を含む繊維群21をエアレイド法により基体11の表面に堆積させて繊維層12とすることで、上記構造を有する通気性支持材3を形成してもよい。
本発明の製造方法における基体11は、上述した本発明のフィルタ濾材における基体11と同様であればよい。基体11は、例えば不織布であってもよく、ポリエステル繊維からなってもよい。具体的な一例は、PETの不織布である。
基体11に堆積させる繊維群21は、上述したポリオレフィン含有繊維を含んでいればよく、ポリオレフィン含有繊維からなってもよい。より具体的な例としては、繊維群21は、PE繊維またはPE/PET繊維を含んでいてもよい。繊維群21がPE繊維(またはPE/PET繊維)からなる場合、PE繊維(またはPE/PET繊維)からなる繊維層12を形成できる。
図6に、本発明のフィルタユニットの一例を示す。図6に示すフィルタユニット51は、被濾過気体に含まれる粒子を捕集するフィルタ濾材52と、濾材52を支持する支持枠53とを備える。フィルタ濾材52は、上述した本発明のフィルタ濾材(例えば、フィルタ濾材1、31、32)である。フィルタユニット51は、本発明のフィルタ濾材52に基づく、高い信頼性を有する。
図6に示す例ではフィルタ濾材52がプリーツ加工されているが、プリーツ加工されていないフィルタ濾材52であってもよい。
支持枠53には、フィルタユニットとして一般的な材料、例えば、ABS、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、各種のエラストマー樹脂を用いることができる。ABSまたはPPを用いて支持枠53を形成することが一般的であるが、寸法精度の確保が容易であり、使用時における変形も抑制できることから、ABSを含む支持枠53が好ましい。また、PETとABSとは互いの接着性(溶着性)が高いため、通気性支持材3の基体11にPETを用い、支持枠53にABSを用いることによって、フィルタユニット51の製造時および使用時におけるフィルタ濾材52と支持枠53との剥がれを抑制できる。
支持枠53はガラス繊維などの繊維を含んでもよく、この場合、支持枠53の寸法精度がさらに向上する。
フィルタユニット51を形成する具体的な方法は特に限定されず、例えば、フィルタ濾材52を用いて支持枠53をインサート成形して形成できる。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明する。本発明は、以下に示す実施例に限定されない。
(実施例1)
[PTFE多孔質膜の作製]
最初に、PTFEファインパウダー(商品名「ポリフロンF−104」、ダイキン工業社製)100重量部に対し、液状潤滑剤として、炭化水素油(商品名「アイソパーM」、エッソ石油社製)25重量部を均一に混合した。次に、得られた混合物を、圧力20kg/cm2で圧縮予備成形した後、予備成形物をロッド状に押出成形し、さらにこのロッド状の押出成形物を一対の金属ロールを通して圧延して、厚さ0.2mm、幅150mmの帯状のPTFEシートを得た。
次に、得られたシートを220℃に加熱して、当該シートに含まれる液状潤滑剤を除去した後、未焼成のまま倍率20倍でMD方向(機械方向)に延伸し、次いで倍率30倍でTD方向(横断方向)に延伸し、さらに、寸法を固定した状態でPTFEの融点以上の温度で焼成して、帯状のPTFE多孔質膜を得た。
[通気性支持材の作製]
PTFE多孔質膜の作製とは別に、以下のようにして通気性支持材を作製した。
最初に、PET不織布(目付量80g/m2、平均繊維径30μm、スパンボンド不織布)からなる基体の一方の主面上に、エアレイド法により、PE/PET繊維(平均繊維径10μm)からなる短繊維群を堆積させた。エアレイド法によるPE/PET短繊維群の堆積は、図4に示すようなチャンバーを用い、PET不織布における短繊維群を堆積させる面とは反対側の面から空気を吸引しながら、開繊した短繊維群を空気流に乗せてチャンバー内に流入させて行った。
次に、基体上に堆積させた短繊維群をサーマルボンド法により互いに結着させて、PET不織布からなる基体上に、PE/PET繊維からなる繊維層が配置された通気性支持材を得た。なお、繊維層の形成にあたっては、当該層の目付量が30g/m2となるようにした。
[フィルタ濾材の作製]
上記のようにして作製したPTFE多孔質膜と通気性支持材とを、通気性支持材の繊維層とPTFE多孔質膜とが互いに接するように積層した後、両者を熱ラミネートにより一体化してフィルタ濾材とした。熱ラミネートは、PTFE多孔質膜と通気性支持材との積層体を、180℃に加熱した一対のロール間を通過させて(ライン速度10m/分)、積層体をその積層方向に加圧・加熱することにより行った。
[作製したフィルタ濾材の評価]
上記のようにして得たフィルタ濾材の断面を、走査型電子顕微鏡(SEM)により観察した結果を図7に示す。図7に示すように、得られたフィルタ濾材では、繊維層に含まれる繊維の一部(例えば、図7の部分Dに示す繊維)が、基体であるPET不織布の内部に侵入して当該基体と絡まった構造が形成されていることが確認できた。また、繊維層の繊維(PE/PET繊維)は、PTFE多孔質膜と良好に接合していた。なお、図7における部分AはPET不織布、部分Bは繊維層、部分CはPTFE多孔質膜である。部分Eは、得られたフィルタ濾材の断面をSEMにより観察するにあたって、当該濾材を観察用の台座に固定するために用いた接着剤の層であり、作製したフィルタ濾材には含まれない。
SEMによる評価とは別に、上記のようにして得たフィルタ濾材における繊維層と基体との間の接合力を、180°ピール試験により評価したところ、PTFE多孔質膜のMD方向に対する両者の接合力は2.98N/25mm、同TD方向に対する両者の接合力は2.91N/25mmであった。
180°ピール試験は、図8に示すように、基体11から繊維層12およびPTFE多孔質膜(PTFE多孔質膜は図示せず)を、基体11の表面に平行な方向に100mm以上引き剥がして行った。引き剥がしの際に必要な力の平均値を、繊維層12の幅25mmあたりに換算して、繊維層と基体との間の接合力とした。なお、基体11から繊維層12を引き剥がす速度は、一定(200mm/分)とした。
[フィルタユニットの作製]
上記のようにして得たフィルタ濾材を、ロータリープリーツ機を用いて、プリーツの山高さ20mmでプリーツ加工した。続いてプリーツ加工後の濾材を、縦型成形機を用いて、ABSとともに当該ABSを支持枠とするインサート成形することにより、図6に示すようなフィルタユニットが得られた。
(実施例2)
通気性支持材の基体として、フッ素系の撥水剤(ユニダイン、ダイキン工業社製)のディッピング処理により撥水処理したPET不織布(撥水処理されている以外は実施例1で用いたPET不織布と同一)を用いた以外は、実施例1と同様にして、フィルタ濾材を得た。
得られたフィルタ濾材における繊維層と基体との間の接合力を、実施例1と同様に評価したところ、PTFE多孔質膜のMD方向に対する両者の接合力は2.75N/25mm、同TD方向に対する両者の接合力は2.88N/25mmであった。
(比較例1)
実施例1と同様に形成したPTFE多孔質膜に、PE/PET繊維(平均繊維径15μm)の不織布(目付量30g/m2)、およびPET不織布(平均繊維径30μm、目付量95g/m2)を順に積層し、得られた積層体を、180℃に加熱した一対のロール間を通過させる(ライン速度10m/分)ことで熱ラミネートして、PTFE多孔質膜、PE/PET不織布およびPET不織布の3層積層構造を有するフィルタ濾材を得た。
得られたフィルタ濾材におけるPE/PET不織布とPET不織布との間の接合力を、実施例1と同様に180°ピール試験により評価したところ、PTFE多孔質膜のMD方向に対する両者の接合力は0.82N/25mm、同TD方向に対する両者の接合力は0.60N/25mmであった。
(比較例2)
PET不織布として、フッ素系の撥水剤(ユニダイン、ダイキン工業社製)のディッピング処理により撥水処理したPET不織布(撥水処理されている以外は比較例1で用いたPET不織布と同一)を用いた以外は、比較例1と同様にして、フィルタ濾材を得た。
得られたフィルタ濾材におけるPE/PET不織布とPET不織布との間の接合力を、実施例1と同様に180°ピール試験により評価したところ、PTFE多孔質膜のMD方向に対する両者の接合力は0.25N/25mm、同TD方向に対する両者の接合力は0.23N/25mmであった。
実施例1、2および比較例1、2における接合力の評価結果を、以下の表1にまとめて示す。なお、表1における「MD方向」および「TD方向」は、それぞれPTFE多孔質膜のMD方向およびTD方向である。
Figure 0005608323
表1に示す実施例および比較例を比べると、実施例の濾材における基体と繊維層との接合力は、MD方向およびTD方向ともに、比較例の濾材における不織布間の接合力の3倍以上となった。特に、撥水処理したPET不織布を用いた比較例2の濾材において、不織布間の接合力の低下が著しく、当該濾材と比較すると、実施例の濾材における基体と繊維層との接合力は10倍以上となった。
また、実施例2の濾材では、比較例2と同様に撥水処理したPET不織布を基体として用いたが、撥水処理していないPET不織布を基体として用いた場合(実施例1)に対する接合力の低下は小さかった。
(実施例3)
PET不織布の目付量を20g/m2とした以外は実施例1と同様にして、PET不織布からなる基体上にPE/PET繊維からなる繊維層が配置された通気性支持材を得た。なお、繊維層の形成にあたっては、当該層の目付量が20g/m2となるようにした。
次に、このようにして得た通気性支持材と、実施例1で作製したPTFE多孔質膜とを、一対の当該通気性支持材によって1つの当該PTFE多孔質膜を挟持するように積層した後、得られた積層体を実施例1と同様に熱ラミネートして、図2に示す構造を有するフィルタ濾材を得た。なお、通気性支持材とPTFE多孔質膜とは、一対の通気性支持材におけるそれぞれの繊維層とPTFE多孔質膜とが互いに接するように積層した。
得られたフィルタ濾材の捕集効率(被濾過気体の流速を5.3cm/秒とし、捕集対象粒子の粒径を0.3〜0.5μmの範囲としたときの捕集効率)を評価したところ、99.9910%であった。なお捕集効率の評価は、以下の手順で行った。フィルタ濾材を適宜裁断して有効面積100cm2の円形状のホルダーにセットし、セットしたフィルタ濾材の両面に圧力差を印加して当該濾材に気体を透過させ、濾材を透過する気体の線速度が5.3cm/秒となるように調整した。次に、フィルタ濾材の上流側に、多分散ジオクチルフタレート(DOP)粒子を、粒径0.3〜0.5μmの範囲の粒子の濃度が108個/リットルとなるように混入し、フィルタ濾材の下流側における上記DOP粒子の濃度をパーティクルカウンターで測定した。パーティクルカウンターによる測定対象粒子の粒径は0.3〜0.5μmの範囲とし、捕集効率は、捕集効率=(1−(下流側DOP粒子濃度/上流側DOP粒子濃度))×100(%)の式より算出した。
次に、上記のようにして得たフィルタ濾材を、ロータリープリーツ機を用いて、プリーツの山高さ22mmでプリーツ加工した。続いてプリーツ加工後の濾材を、縦型成形機を用いて、ガラス繊維を30重量%含むABSとともに、当該ガラス繊維含有ABSを支持枠とするインサート成形することにより、図6に示すフィルタユニットを得た。フィルタユニットとしたときの濾材の幅は191mm、高さは27mmとし、当該幅内に存在するプリーツの山の数は92とした。インサート成形条件は、射出樹脂温度275℃、射出圧8.0MPa/cm2、冷却温度および時間がそれぞれ60℃および30秒、保圧5%とした。
得られたフィルタユニットにおけるフィルタ濾材と支持枠との間に剥がれが生じていないかを目視により確認したところ、支持枠からのフィルタ濾材の剥がれは確認できなかった。また、JIS B9927(クリーンルーム用エアフィルタ性能試験方法)に準じた方法を使用し、粒子捕集率(η)が99.97%未満のときを「リーク」と判定することで、得られたフィルタユニットにおけるリークを評価したところ、2箇所のリークが確認された。
(実施例4)
実施例1で作製したPTFE多孔質膜と、実施例3で作製した通気性支持材とを、通気性支持材の繊維層とPTFE多孔質膜とが互いに接するように積層した後、得られた積層体を実施例1と同様に熱ラミネートして、中間体Aを得た。
次に、このようにして得た中間体Aと、PE/PET繊維からなるスパンボンド不織布(目付量30g/m2)とを、一対の中間体Aによって1つのPE/PET不織布を挟持するように積層した後、得られた積層体を実施例1と同様に熱ラミネートして、図3に示す構造を有するフィルタ濾材を得た。なお、中間体AとPE/PET不織布とは、一対の中間体AにおけるそれぞれのPTFE多孔質膜とPE/PET不織布とが互いに接するように積層した。
得られたフィルタ濾材の捕集効率(被濾過気体の流速を5.3cm/秒とし、捕集対象粒子の粒径を0.3〜0.5μmの範囲としたときの捕集効率)を実施例3と同様に評価したところ、99.9999%であった。
次に、上記のようにして得たフィルタ濾材を、実施例3と同様にインサート成形して、ガラス繊維含有ABSを支持枠とするフィルタユニットを得た。
得られたフィルタユニットにおけるフィルタ濾材と支持枠との間に剥がれが生じていないかを実施例3と同様に評価したところ、支持枠からのフィルタ濾材の剥がれは確認できなかった。また、得られたフィルタユニットにおけるリークを実施例3と同様に評価したところ、リークは確認できなかった。
(比較例3)
PE/PET繊維からなるスパンボンド不織布(目付量30g/m2)を通気性支持材として、実施例1で作製したPTFE多孔質膜を一対の当該通気性支持材で挟持し、得られた積層体を実施例1と同様に熱ラミネートして、PE/PET不織布、PTFE多孔質膜およびPE/PET不織布の積層構造を有するフィルタ濾材を得た。
得られたフィルタ濾材の捕集効率(被濾過気体の流速を5.3cm/秒とし、捕集対象粒子の粒径を0.3〜0.5μmの範囲としたときの捕集効率)を実施例3と同様に評価したところ、99.9950%であった。
次に、上記のようにして得たフィルタ濾材を実施例3と同様にインサート成形して、ガラス繊維含有ABSを支持枠とするフィルタユニットを得た。
得られたフィルタユニットにおけるフィルタ濾材と支持枠との間に剥がれが生じていないかを実施例3と同様に評価したところ、支持枠からのフィルタ濾材の剥がれが98箇所確認された。また、得られたフィルタユニットにおけるリークを実施例3と同様に評価したところ、支持枠からの濾材の剥がれにより、リークを測定不能であった。
本発明のフィルタ濾材およびフィルタユニットは様々な用途に用いることができ、例えばクリーンルーム用エアフィルタ、マスク用フィルタ、あるいは家電全般に使用されるフィルタとして用いることができる。本発明のフィルタ濾材およびフィルタユニットは、特に、大風量への対応が求められるサイクロン式掃除機への使用に好適である。
また、本発明のフィルタ濾材およびフィルタユニットは、当該濾材を構成する各層の接合性の高さから、濾材により捕集された粉塵、粒子を払い落としや洗浄などにより除去しながら使用されるフィルタへの使用に好適である。
図1は、本発明のフィルタ濾材の一例を示す模式図である。 図2は、本発明のフィルタ濾材の別の一例を示す模式図である。 図3は、本発明のフィルタ濾材のまた別の一例を示す模式図である。 図4は、本発明のフィルタ濾材の製造方法の一例における一工程を示す模式図である。 図5は、本発明のフィルタ濾材の製造方法の一例における、図4に示す工程に続く工程を示す模式図である。 図6は、本発明のフィルタユニットの一例を示す模式図である。 図7は、実施例1で作製したフィルタ濾材の断面の走査型電子顕微鏡(SEM)像を示す図である。 図8は、実施例において実施した180°ピール試験を説明するための模式図である。
符号の説明
1、31、32 フィルタ濾材(濾材)
2 PTFE多孔質膜
3、3a、3b 通気性支持材
11、11a、11b 基体
12、12a、12b 繊維層
13 層
21 繊維群
22 チャンバー
51 フィルタユニット
52 フィルタ濾材
53 支持枠

Claims (18)

  1. ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)多孔質膜と、前記多孔質膜を支持する通気性支持材とが一体化された構造を有するフィルタ濾材であって、
    前記通気性支持材は、
    通気性を有する基体と、前記多孔質膜と接するように前記基体上に配置された繊維層と、を備え、
    前記繊維層の繊維が前記基体の内部に侵入して前記基体に絡まることで、前記基体と前記繊維層とが接合した構造を有し、
    前記繊維層は、前記多孔質膜と接合したポリオレフィン含有繊維を含む、フィルタ濾材。
  2. 一対の前記通気性支持材によって前記多孔質膜が挟持されている請求項1に記載のフィルタ濾材。
  3. 前記基体に絡まる前記繊維の融点が、前記基体を構成する材料の融点よりも低い請求項1に記載のフィルタ濾材。
  4. 前記基体が繊維からなり、
    前記基体を構成する繊維の平均繊維径よりも、前記繊維層を構成する繊維の平均繊維径が小さい請求項1に記載のフィルタ濾材。
  5. 前記基体がポリエステル繊維を含む請求項1に記載のフィルタ濾材。
  6. 前記基体が、ポリエチレンテレフタレート(PET)の不織布である請求項1に記載のフィルタ濾材。
  7. 前記ポリオレフィン含有繊維が、ポリエチレン(PE)繊維、またはPEを鞘とし、PETを芯とする芯鞘構造を有する繊維である請求項1に記載のフィルタ濾材。
  8. 前記多孔質膜と前記ポリオレフィン含有繊維とが、熱融着により接合されている請求項1に記載のフィルタ濾材。
  9. 被濾過気体の流速を5.3cm/秒とし、捕集対象粒子の粒径を0.3〜0.5μmの範囲としたときに、
    前記粒子の捕集効率が99.97%以上である請求項1に記載のフィルタ濾材。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載のフィルタ濾材と、前記フィルタ濾材を支持する支持枠と、を備えるフィルタユニット。
  11. 前記支持枠が、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体(ABS)を含む請求項10に記載のフィルタユニット。
  12. 請求項1に記載のフィルタ濾材の製造方法であって、
    通気性を有する基体、および前記基体上に配置され、ポリオレフィン含有繊維が露出した繊維層を備える通気性支持材と、
    PTFE多孔質膜とを、
    前記繊維層と前記PTFE多孔質膜とが互いに接するように一体化し、
    前記通気性支持材は、前記繊維層の繊維が前記基体の内部に侵入して前記基体に絡まることで、前記基体と前記繊維層とが接合した構造を有する、フィルタ濾材の製造方法。
  13. 前記構造を有する通気性支持材を、
    前記基体の表面に、前記ポリオレフィン含有繊維を含む繊維群をエアレイド法により堆積させて前記繊維層とすることで形成する、請求項12に記載のフィルタ濾材の製造方法。
  14. 前記基体の表面に、前記基体を構成する材料の融点よりも低い融点を有する繊維を含む前記繊維群を堆積させる、請求項13に記載のフィルタ濾材の製造方法。
  15. 前記基体が繊維からなり、
    前記基体の表面に、前記基体を構成する繊維の平均繊維径よりも小さい繊維径の繊維を含む前記繊維群を堆積させる、請求項13に記載のフィルタ濾材の製造方法。
  16. 前記通気性支持材と前記PTFE多孔質膜とを、熱ラミネートにより一体化する請求項12に記載のフィルタ濾材の製造方法。
  17. 前記基体がポリエステル繊維を含む請求項12に記載のフィルタ濾材の製造方法。
  18. 前記ポリオレフィン含有繊維が、PE繊維、またはPEを鞘とし、PETを芯とする芯鞘構造を有する繊維である請求項12に記載のフィルタ濾材の製造方法。
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