JP3062951B2 - フィルターおよびその成形法 - Google Patents

フィルターおよびその成形法

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文博 佐々木
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Description

【発明の詳細な説明】 「発明の目的」 本発明は機器、ハウジングに装着される通気フィルタ
ーや保護フィルターおよびその成形法に係り、好ましい
濾過作用を有し、しかも耐用性の高いフィルターおよび
その簡易且つ的確な成形法を提供しようとするものであ
る。
(産業上の利用分野) 本発明は、各種産業機器に最近特に通気性と同時に防
水、防塵の必要とされるセンサー、精密機器、電子部品
の保護目的で機器、ハウジングに装着する通気フィルタ
ー、保護フィルターおよびその成形法に関するものであ
る。
(従来の技術) ポリテトラフルオロエチレンの延伸によるフィブリル
化多孔質膜は孔隙の精度が高く、しかも微細であると共
に耐薬品性に優れていることから各種産業機器における
防水防塵目的の如きに広く採用されているが、このポリ
テトラフルオロエチレン(PTFE)多孔質膜、あるいはこ
れと通気性を有する織物、不織布材との積層品を機器、
ハウジング等に装着する方法としては、従来フィルター
取付部の寸法に合わせて打ち抜いたフィルターを接着材
で接着する方法、加熱ホーン、高周波融着、超音波融着
などの方法でPTFE多孔質側から加熱する方法、あるいは
金属製のハウジングに金属ワッシャないしはガスケット
を介在させてかしめる方法、ガスケットリングを介在さ
せてネジ込むことにより装着する方法が一般的に行われ
ている。
(発明が解決しようとする課題) 前述した接着、熱融着、かしめ、ネジ止め等の方法
は、製作工程において、必ず機器のハウジングを成形す
る工程とフィルターを打ち抜く工程および取り付ける工
程の3工程が必要である。
接着によるものは耐薬品性に優れた前記フィルター材
との間に必ずしも安定した接着が得られず又熱融着によ
るものは折角の前記フィルター材における組織、強度を
阻害変質し、しかもこれらの接着や熱融着法はフィルタ
ーの片面のみが機器ハウジングに装着されているため、
水圧、内圧、外力等により、水漏れ又は破損が起こり易
い欠点がある。一方、かしめ、ネジ止め法によるもの
は、機器ハウジングとフィルターとの間での応力緩和や
流体圧変動などにより水、ゴミ等の機器内へ浸入の危険
がある。
「発明の構成」 (課題を解決するための手段) 本発明は上記したような従来のものにおける課題を解
決するように検討して創案されたものであって、以下の
如くである。
(1)厚さ60μm〜1000μmのポリテトラフルオロエチ
レン(PTFE)多孔質膜の周側に浸透阻止部を介してプラ
スチックまたはゴムによる支持体を一体成形したことを
特徴とするフィルター。
(2)厚さ5μm〜200μmのポリテトラフルオロエチ
レン(PTFE)多孔質膜と通気性を有する織物、不織布と
の積層品周側に浸透阻止部を介して射出成形時にプラス
チックまたはゴムによる支持体を一体成形したことを特
徴とするフィルター。
(3)ポリテトラフルオロエチレン多孔質膜、あるいは
これと通気性を有する織物、不織布との積層品の周側を
囲繞して浸透阻止部を形成すると共に、溶融したプラス
チックまたはゴムを前記ポリテトラフルオロエチレン多
孔質組織あるいは該多孔質組織と織物または不織布の組
織中に進入凝結させ、一体成形することを特徴とするフ
ィルターの成形法。
(作用) 本発明において採用するポリテトラフルオロエチレン
多孔質膜は一般的に気孔率が30〜95%好ましくは45〜90
%で、最大孔径が0.05〜20μm、好ましくは1μmであ
り、厚さは該多孔質膜が単体として用いられる場合にお
いては60〜1000μmである。即ち膜厚が60μm以下のも
のはフィルターの強度上不安定となり、又打ち抜いた場
合の取扱いが困難となる。一方厚さが1000μmを超える
ものは通気性を充分に得難い傾向があり、好ましくは10
0〜500μmである。
前記ポリテトラフルオロエチレン多孔質膜として通気
性を確保するため織物や不織布を積層し強度上あるいは
取扱い上の腰を得るようにする場合においては5〜200
μm程度とすることが好ましく、このように薄層材とす
ることにより好ましい通気性を得しめる。
支持体は機器を形成するためのケースまたはハウジン
グ自体でよいことは当然であるが、又枠状体などとして
一旦別体に成形したものをケースまたはハウジングに取
付けるものでもよい。このような支持体を成形するため
のプラスチック樹脂は一般に射出成形可能な樹脂すべて
が対象になる。これらの樹脂は、例えば、用途により耐
熱性を重点に選ぶならば、ABS、PBT、ナイロン、PET、P
PS、PEEK、あるいはフッ素樹脂系のFEP、PFAなどがあ
る。
耐熱性を重視した場合はポリテトラフルオロエチレン
多孔質膜に対する積層材としてはポリテトラフルオロエ
チレン単体の織布または不織布を採用すべきである。又
このようにポリテトラフルオロエチレン多孔質膜と、織
物、不織布との積層品を採用する場合は、多孔質膜及び
織物、不織布の軟化点より低い軟化点を持つ成形用樹脂
を使用することが必要である。また、本発明において支
持体に使用できるゴム材料では、イソプレンゴム、クロ
ロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、ニトリルブタ
ジエンゴム等がある。特にプラスチック、ゴム材料に限
定はないが、要求される機器ハウジングの材質のうち、
射出成形可能なプラスチックゴム材料は殆どが使用可能
である。
前記のような支持材の射出成形に当って前記したポリ
テトラフルオロエチレン多孔質膜あるいはこれに織布や
不織布を併用した積層材を金型内にセットし、浸透阻止
部を介してその周側に溶融したプラスチックまたゴムを
浸透凝結させることによりプラスチックまたはゴムが多
孔質膜または多孔質膜と積層材の組織に対し表裏からし
かも充分に進入しアンカーとして的確な結合関係を形成
し、一方浸透阻止部内周側はプラスチックまたはゴム等
が滲入しないことからポリテトラフルオロエチレン多孔
質膜あるいは織布や不織布を併用した積層材の組織がそ
のままとして残り有効なフィルター作用が確保される。
濾過作用をなす多孔質膜1のみの部分が比較的小さい
ような場合あるいは射出成形樹脂液の流動性がよい場合
においては前記したような射出成形時の浸透で多孔組織
部が閉塞され、少なくとも濾過作用面積を的確に得難い
場合に適した具体例としては第1図に示すように通気部
1の周側に多孔質組織を閉塞した浸透阻止部4を形成し
たものとして準備し、このものの外周側に対し射出成形
することにより浸透阻止部4で射出成形液状物の流動を
阻止し、しかも通気部1において的確な通気濾過面積を
もった製品として得しめる。
上記のような浸透阻止部4は大きい濾過通気域を形成
する場合においても同様に採用することができ、それに
よって整然たるフィルター作用を得しめる。
(実施例) 本発明によるものの具体的な実施例について説明する
と以下の如くである。
実施例1. 気孔率80%、最大孔径が2μmで厚さが300μmの延
伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン膜1を用い、これ
をフレーム材であるABS樹脂による支持体の開口部に浸
透阻止部4を介して周側部を埋装するようにし、第2図
に示すような上下型7、8によって浸透阻止部4に合致
した突部6を環設した型7、8を用いて押圧した条件下
で射出成形した。
射出成形に当たって金型を60℃に加熱した条件下に実
施し、冷却凝結から脱型して自動車用部品用の酸素セン
サ保護フィルターを得た。
このものを±0.4kg/cm2の圧力変動条件下で使用し、5
00時間の継続使用によっても損傷は全く認められなかっ
たが、比較例として同じ多孔質ポリテトラフルオロエチ
レン膜を超音波による片側熱融着を用いて上記同様に試
験した結果は、100時間の使用によってフィルターたる
膜材の剥離が発生し、それ以上利用できないものであっ
た。
実施例2. 気孔率85%、最大孔径が0.5μmで厚さが50μmの延
伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン膜とPFAによる厚
さ0.2mmのネットとの積層材を用い、これをフレーム材
であるFEP樹脂による支持体の開口部に浸透阻止部4を
介して実施例1と同様の手法で周側部5mmを支持体2部
分として埋装するようにした状態の製品を得た。
射出成形に当たって金型を220℃に加熱した条件下に
実施し、冷却凝結してから脱型して耐薬品性医療用フィ
ルターを得た。
実施例3. 気孔率60%、最大孔径1.0μmで厚さが500μmの延伸
多孔質ポリテトラフルオロエチレン膜を用い、これをフ
レーム材であるPEEKによる支持体の開口部に浸透阻止部
4を介して実施例1と同様の手法で周側部5mmを支持体
2部分として埋装した状態の製品を得た。
射出成形に当たって金型を170℃に加熱した条件下に
実施し、冷却凝結してから脱型して自動車部品用の酸素
センサ保護フィルターを得た。
実施例4. 気孔率45%、最大孔径が0.5μmで厚さが80μmの延
伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン膜を用い、これを
フレーム材であるPBTによる支持体の開口部に浸透阻止
部4を介して実施例1と同様の手法で周側部5mmを支持
体2部分として埋装するようにした状態の製品を得た。
射出成形に当たって金型を70℃に加熱した条件下に実
施し、冷却凝結してから脱型して自動車の油圧用フィル
ターを得た。
これらの実施例2〜4のものを±5kg/cm2の圧力変動
条件下で使用し、実施例1におけると同様に500時間継
続使用によっても損傷は全く認められなかった。
「発明の効果」 以上説明したような本発明によるときは延伸多孔質ポ
リテトラフルオロエチレン膜の精度の高い気孔組織によ
る的確な濾過機能を具備したフィルターの周側を浸透阻
止部を介して強固且つ安定に機器ハウジングないしケー
スあるいは枠体などである支持体に取付けた製品を提供
し、その耐用性を充分に高め、圧力変動条件下において
も有効な濾過ないし保護作用を得しめることができ、し
かもその製作を簡易化して支持体の射出成形のみで直ち
に目的の製品を得ることができるなどの効果を有してお
り、工業的にその効果の大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の技術的内容を示すものであって、第1図
は本発明によるフィルターの1例についての平面図と断
面図、第2図はその成形法を示した説明図である。 然してこれらの図面において、1はポリテトラフルオロ
エチレン多孔質膜、2はプラスチックまたはゴムによる
支持体、4は浸透阻止部、6は突部、7は上型、8は下
型を示すものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−24613(JP,A) 実開 昭62−24918(JP,U) 実開 昭64−39809(JP,U) 実開 昭61−132020(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 39/16 B01D 46/54 B01D 71/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚さ60μm〜1000μmのポリテトラフルオ
    ロエチレン(PTFE)多孔質膜の周側に浸透阻止部を介し
    てプラスチックまたはゴムによる支持体を一体成形した
    ことを特徴とするフィルター。
  2. 【請求項2】厚さ5μm〜200μmのポリテトラフルオ
    ロエチレン(PTFE)多孔質膜と通気性を有する織物、不
    織布との積層品周側に浸透阻止部を介して射出成形時に
    プラスチックまたはゴムによる支持体を一体成形したこ
    とを特徴とするフィルター。
  3. 【請求項3】ポリテトラフルオロエチレン多孔質膜、あ
    るいはこれと通気性を有する織物、不織布との積層品の
    周側を囲繞して浸透阻止部を形成すると共に、溶融した
    プラスチックまたはゴムを前記ポリテトラフルオロエチ
    レン多孔質組織あるいは該多孔質組織と織物または不織
    布の組織中に進入凝結させ、一体成形することを特徴と
    するフィルターの成形法。
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