JP2002370020A - タービン用吸気フィルタ濾材およびその使用方法と製造方法 - Google Patents

タービン用吸気フィルタ濾材およびその使用方法と製造方法

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permeable
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Eizo Kawano
栄三 川野
Takuya Maeoka
拓也 前岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タービン内への汚染がないクリーンな濾材で
あって圧力損失の上昇が抑制されたタービン用吸気フィ
ルタ濾材を提供する。 【解決手段】 ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)多孔質膜と、通気性支持材とを含み、上記多孔質膜
の少なくとも一方の側に、主としてプレフィルタとして
の機能を担う第1の通気性支持材と、主として補強材と
しての機能を担う第2の通気性支持材とを含み、第1の
通気性支持材の繊維径が第2の通気性支持材の繊維径よ
りも細いタービン用吸気フィルタ濾材とする。この濾材
は、第1および第2の通気性支持材を、濾材を通過する
気流について、PTFE多孔質膜よりも上流側に配置し
て使用する。この濾材は、第1および第2の通気性支持
材の積層体を、PTFE多孔質膜と積層して作製すると
よい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリテトラフルオロ
エチレン(以下、「PTFE」と略す)多孔質膜を用い
たタービン用吸気フィルタ濾材に関し、さらに詳しくは
発電所などに設置されるガスタービンや蒸気タービンの
吸気側に使用される空気および気体中の浮遊粒子の捕集
に適した吸気フィルタ濾材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、タービンの吸気側に使用されるフ
ィルタ用濾材としては、ガラス繊維にバインダーを加え
て抄紙したものが多く用いられてきた。このような濾材
にはいくつかの問題がある。例えば、濾材中には付着小
繊維が存在し、また加工による折曲げ時には自己発塵す
る。これらのガラス繊維は、フィルタから脱落してター
ビン内に入り、ファンに付着してしまう。一方、PTF
Eはクリーンな材料であり、近年、PTFE多孔質膜を
含むフィルタ濾材が半導体工業のクリーンルームの高性
能フィルタ材料として使用され始めている。特開200
0−61280公報に記載されているフィルタ濾材はそ
の一例である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】PTFE多孔質膜と通
気性支持材との積層体からなるフィルタ濾材は、ガラス
製濾材と同じ圧力損失で比較すれば捕集効率が高い。こ
のため、この積層体からなるフィルタ濾材を用いると、
運転中の圧力損失の上昇がガラス製濾材を用いた場合よ
りも短期間で生じる。したがって、従来のPTFE多孔
質膜を用いたフィルタ濾材は、タービン用吸気フィルタ
濾材としては圧力損失が短期間で上昇するという問題が
あった。
【0004】そこで、本発明は、タービン内への汚染が
ないクリーンな濾材であって圧力損失の上昇が抑制され
たタービン用吸気フィルタ濾材、さらにはその使用方法
と製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のタービン用吸気フィルタ濾材は、PTFE
多孔質膜と、繊維材料からなる通気性支持材とを含み、
上記多孔質膜の少なくとも一方の側に第1の通気性支持
材と第2の通気性支持材とを含み、第1の通気性支持材
の繊維径が第2の通気性支持材の繊維径よりも細いこと
を特徴とする。
【0006】また、本発明のタービン用吸気フィルタ濾
材の使用方法は、上記フィルタろ材の第1の通気性支持
材および第2の通気性支持材を、タービンに向かってフ
ィルタ濾材を通過する気流について、このフィルタ濾材
に含まれるPTFE多孔質膜よりも上流側に配置するこ
とを特徴とする。
【0007】上記2層の通気性支持材は、補強材として
機能するとともに、大気塵に対するプレフィルタとして
機能する。補強材としては繊維径が太い方が、プレフィ
ルタとしては繊維径が細い方が、それぞれ好ましい。そ
こで、本発明のフィルタ濾材では、繊維径が異なる2種
の通気性支持材を用いて補強材としての役割とプレフィ
ルタとしての役割を分担させることとした。
【0008】上記タービン用吸気フィルタ濾材において
は、プレフィルタとしての機能を主として担う第1の通
気性支持材の繊維径が0.2μm以上15μm以下であ
ることが好ましい。繊維径が0.2μmより細くなると
機械的強度が低下して作業性も悪くなるからであり、繊
維径が15μmを超えると捕集性能が低下するからであ
る。補強材としての機能を主として担う第2の通気性支
持材の繊維径は、1μm以上30μm以下が好適であ
る。
【0009】第1の通気性支持材は、その繊維径が細い
ため、上記フィルタ濾材の製造に際しては、相対的に繊
維径が太い第2の通気性支持材と積層してから(好まし
くは一体化してから)PTFE多孔質膜(またはこれを
含む積層体)と積層すると、機械的強度が向上するため
取り扱いやすくなり、作業性が向上する。すなわち、本
発明のタービン用吸気フィルタ濾材の製造方法は、第1
の通気性支持材と第2の通気性支持材とを積層して通気
性支持材積層体を作製する工程と、この通気性支持材積
層体とPTFE多孔質膜またはPTFE多孔質膜を含む
積層体とを積層する工程と、を含むことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について説明する。図1〜図3は、それぞれ本発明の濾
材の例を示す断面図である。なお、いずれの図面におい
ても、使用時には、図面上方を気流上流側として濾材を
配置するものとする。
【0011】図1〜図3に示したように、濾材には、そ
の最上流側に、繊維径が0.2〜15μmである第1の
通気性支持材2が配置されている。第1の通気性支持材
2は、材質、構造、形態のいずれも特に限定されない
が、PTFE多孔質膜より通気性に優れた材料、例え
ば、フェルト、不織布、織布、メッシュ(網目状シー
ト)、その他の多孔質材料を用いることができる。ただ
し、強度、捕集性、柔軟性、作業性の点からは不織布が
好ましい。材料についても特に限定はなく、ポリオレフ
ィン(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)な
ど)、ポリアミド、ポリエステル(ポリエチレンテレフ
タレート(PET)など)、芳香族ポリアミド、またはこ
れらの複合材などを用いることができる。
【0012】濾材には、PTFE多孔質膜1と第1の通
気性支持材2との間に、繊維径が第1の通気性支持材よ
りも太い第2の通気性支持材3が含まれている。この通
気性支持材3についても、材質、構造、形態は特に限定
されず、PTFE多孔質膜より通気性に優れた材料、例
えば、フェルト、不織布、織布、メッシュ(網目状シー
ト)、その他の多孔質材料を用いればよい。ここでも、
強度、捕集性、柔軟性、作業性の点からは不織布が好ま
しく、さらに、不織布を構成する一部または全部の繊維
が芯鞘構造の複合繊維であり、芯成分が鞘成分より相対
的に融点が高い合成繊維が好ましい。通気性支持材3の
材料としても、上記と同様、特に限定はないが、ポリオ
レフィン(PE、PPなど)、ポリアミド、ポリエステ
ル(PETなど)、芳香族ポリアミド、またはこれらの
複合材などを用いればよい。
【0013】第2の通気性支持材3の繊維径は、プレフ
ィルタとする第1の通気性支持材2の繊維径よりも太い
範囲であればよいが、1〜30μm、特に15μmを超
え30μm以下の範囲が好適である。図2および図3に
示したように、機械的強度を高めるために、第2の通気
性支持材3を2層以上配置してもよい。
【0014】また、図3に示したように、第1の通気性
支持材2を2層以上配置すると、粉体の保持能力の更な
る向上を図ることができる。また、図1〜図3に示した
ように、濾材の最上流側(図示上方)に第1の通気性支
持材2を配置し、この第1の通気性支持材2とPTFE
多孔質膜との間に第2の通気性支持材3を配置すると、
機械的強度を高めることができる。もっとも、本発明の
フィルタ濾材の構成は、図1〜図3の配置に限られるも
のではない。
【0015】以下、PTFE多孔質膜を製造する方法の
一例について説明する。まず、PTFEファインパウダ
ーに液状潤滑剤を加えたぺースト状の混和物を予備成形
する。液状潤滑剤は、PTFEファインパウダーの表面
を濡らすことができて、抽出や加熱により除去できるも
のであれば特に制限されず、例えば、流動パラフィン、
ナフサ、ホワイトオイルなどの炭化水素を使用すること
ができる。液状潤滑剤の添加量は、PTFEファインパ
ウダー100重量部に対して5〜50重量部程度が適当
である。上記予備成形は,液状潤滑剤が絞り出されない
程度の圧力で行う。次に、予備成形体を、ぺースト押出
や圧延によってシート状に成形し、このPTFE成形体
を少なくとも一軸方向に延伸してPTFE多孔質シート
を得る。なお、PTFE成形体の延伸は、液状潤滑剤を
除去してから行うとよい。なお、延伸条件は、適宜設定
することができ、通常、縦方向延伸、横方向延伸共に、
温度30〜320℃、延伸倍率2〜30倍である。延伸
後にPTFEの融点以上に加熱して焼成してもよい。
【0016】PTFE多孔質膜は、タービン用吸気フィ
ルタ濾材に用いる場合には、平均孔径0.01〜5μ
m、平均繊維径0.02〜0.3μm、5.3cm/秒
の流速で空気を透過させるときの圧力損失が50〜10
00Paである膜が好適である。
【0017】通気性支持材2,3とPTFE多孔質膜1
との積層方法、あるいは通気性支持材2,3同士の積層
方法についても、特に限定はない。ただ単に重ね合わせ
るだけでもよいし、例えば接着剤ラミネート、熱ラミネ
ートなどの方法を適用してもよい。熱ラミネートにより
積層する場合は、加熱により通気性支持材の一部を溶融
させて接着積層してもよく、ホットメルトパウダーのよ
うな融着剤を介在させて接着積層してもよい。
【0018】PTFE多孔質膜を互いに積層する場合に
も、ただ単に重ね合わせるだけでもよく、成膜時に圧着
積層する方法や熱融着する方法を用いても構わない。
【0019】こうして得た濾材は、通常、連続したW字
状に折り曲げられ(プリーツ加工され)、対向する濾材
表面が接触しないようにホットメルトなどでビードが形
成され、さらに金属枠などで枠付けされて吸気フィルタ
ユニットとなる。
【0020】濾材のプリーツ加工は、以下の方法で行え
ばよい。外周にブレードを配置した一対の回転ドラム
を回転させながら濾材をひだ折りしていくロータリー方
式と呼ばれる方法。濾材移送方向に所定の間隔をおい
て配置した一対のブレードを移動させながら濾材を両面
から交互に折り畳んでいくレシプロ方式と呼ばれる方
法。
【0021】PTFE多孔質膜と通気性支持材との積層
体からなる濾材は、上記積層工程およびフィルタユニッ
トヘの加工工程において、摩擦により帯電しやすい。帯
電して表面電位が高くなった濾材に導電体が近づいたり
人間が素手で触れたりすると、放電(スパーク)が発生
して濾材に貫通孔が形成されることがある。貫通孔が形
成されると、濾材の捕集効率が低下し、貫通孔断面の短
径よりも小さい粒径の粒子について捕集効率の粒子径依
存性がなくなる、いわゆるリーク現象が発生する。この
ようなリークを防止するためには、濾材の製造および加
工の工程において、摩擦が発生しやすい場所に帯電除去
装置を配置して行うとよい。
【0022】帯電を防止するために、帯電しにくいPT
FE多孔質膜や通気性支持材を用いてもよい。例えば、
カーボン、金属紛などの導電性材料を練り込んだ導電性
または半導電性のPTFE多孔質膜や通気性支持材を用
いたり、スパッタ処理、放電処理、界面活性剤のコーテ
ィング処理などにより予め親水化処理したPTFE多孔
質膜や通気性支持材を用いると、濾材の帯電を抑制でき
る。
【0023】いずれの方法を採用する場合も、濾材の表
面電位を、その絶対値が0.3kV以下となる程度にま
で低下させれば、リークを防いでタービン内の汚染を防
止できる。表面電位は、市販の表面電位計を用いれば容
易に測定できる。
【0024】タービン用吸気フィルタ濾材全体の厚み
は、0.1mm〜10mm、特に0.2mm〜1.0m
mの範囲が好ましい。厚みが厚すぎると、圧力損失が高
くなったりプリーツ性が悪くなる場合があり、逆に薄す
ぎると、剛性が低下することがある。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例に制限されない。以下
の実施例および比較例では、図2に示したように、第1
の通気性支持材2、第2の通気性支持材3、PTFE多
孔質膜1、第2の通気性支持材3をこの順に積層して濾
材を作製した。PTFE多孔質膜、通気性支持材および
タービン用吸気フィルタ濾材の各特性の測定方法は、以
下のとおりである。
【0026】(1)繊維径 通気性支持材の表面を撮影した走査顕微鏡(SEM)写
真により測定した。
【0027】(2)圧力損失 サンプルを有効面積100cm2の円形ホルダーにセッ
トし、上流側と下流側との間に圧力差を与えてサンプル
の透過流速を5.3cm/秒に調整しながら、上流側か
ら供給した大気塵を透過させ、一定時間毎の圧力損失を
圧力計で測定した。吸気フィルタ濾材をサンプルとする
場合は、大気塵を供給する入口側に濾材の上流側が位置
するようにセットした。
【0028】(3)DHC(Dust Holding Capacity) 圧力損失の測定方法と同様にして、サンプルに大気塵を
透過させ、一定時間毎にサンプルの重量変化を電子天秤
で測定した。
【0029】(4)捕集効率 圧力損失の測定方法と同様にしてサンプルをセットし
た。そして、サンプルの透過速度を5.3cm/秒に調
整しながら、サンプルの上流側に、多分散ジオクチルフ
タレート(以下、「DOP」と略す)粒子を粒径0.5
μm以上の粒子の濃度が約107個/リットルとなるよ
うに供給し、上流側のDOP粒子濃度とサンプルを透過
してきた下流側のDOP粒子濃度とをパーティクルカウ
ンターで測定して下記式により捕集効率を求めた。ただ
し、対象粒子は粒径0.5μm以上の範囲のものとし
た。
【0030】捕集効率(%)=[1−(下流側濃度/上流
側濃度)]×100
【0031】(実施例1)PTFEファインパウダー1
00重量部に液状潤滑剤(流動パラフィン)30重量部
を加えたぺースト状の混和物を予備成形し、ぺースト押
出により丸棒状に成形した。成形物を厚み0.2mmに
圧延して液状潤滑剤をノルマルデカンにより抽出除去し
た後、長さ方向に300℃で10倍、次いで横方向に1
20℃で30倍に延伸し、さらに400℃で0.5秒間
熱して焼成した。こうしてPTFE多孔質膜(厚さ:1
0μm、気孔率:93%、平均孔径:1.0μm、平均
繊維径:0.2μm、圧力損失:176.5Pa、捕集
効率:99.999%)を得た。一方、第1の通気性支
持材として繊維径約0.5〜3μm、目付量30g/m
2のPP不織布を、第2の通気性支持材として繊維径約
20μm、目付量30g/m2のPET(芯成分)/P
E(鞘成分)不織布を、それぞれ準備した。
【0032】次に、第1の通気性支持材と第2の通気性
支持材とを130℃に加熱した一対のロール間を通過さ
せて熱ラミネートすることにより接合し、通気性支持材
の2層品を得た。また、PTFE多孔質膜と第2の通気
性支持材とを180℃に加熱した一対のロール間を通過
させて熱ラミネートすることにより接合し、PTFE多
孔質膜と第2の通気性支持材との2層品を得た。引き続
き、これらの2層品を、PTFE多孔質膜と第2の通気
性支持材とが接するように積層して130℃に加熱した
一対のロール間を通過させることにより熱ラミネートを
行って厚さ0.3mmのタービン用吸気フィルタ濾材を
得た。
【0033】(実施例2)第1の通気性支持材として、
繊維径約2〜5μm、目付量30g/m2のPP不織布
を用いたことを除いては、実施例1と同様にして厚さ
0.32mmのタービン用吸気フィルタ濾材を得た。
【0034】(実施例3)第1の通気性支持材として、
繊維径約7〜12μm、目付量30g/m2のPP不織
布を用いたことを除いては実施例1と同様にして厚さ
0.34mmのタービン用吸気フィルタ濾材を得た。
【0035】(比較例1)第1の通気性支持材として、
繊維径約20μm、目付量30g/m2のPP不織布を
用いたことを除いては実施例1と同様にして厚さ0.3
8mmのタービン用吸気フィルタ濾材を得た。
【0036】各実施例および比較例において用いた通気
性支持材について、PTFE多孔質膜と積層しない状態
で、捕集効率を測定した。結果を表1に示す。また、各
実施例および比較例において作製したタービン用吸気フ
ィルタ濾材について、圧力損失およびDHCを測定し
た。結果を図4に示す。
【0037】
【0038】表1に示したように、各実施例で使用した
通気性支持材は、比較例で使用した通気性支持材よりも
粉塵の捕集効率が高かった。各実施例のフィルタ濾材
は、図4に示すように、比較例のフィルタ濾材と同じD
HC値で比較すると、圧力損失の上昇が抑制されてい
た。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
タービン内への汚染がないクリーンな濾材であって圧力
損失の上昇が抑制されたタービン用吸気フィルタ濾材を
提供し、この濾材を使用して安定したタービンの運転を
長期間持続できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の濾材の一形態を示す断面図である。
【図2】 本発明の濾材の別の一形態を示す断面図であ
る。
【図3】 本発明の濾材のまた別の一形態を示す断面図
である。
【図4】 本発明の実施例におけるDHCと圧力損失と
の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 PTFE多孔質膜 2 第1の通気性支持材 3 第2の通気性支持材
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01D 25/00 F01D 25/00 Q F02C 7/00 F02C 7/00 C D 7/052 7/052 Fターム(参考) 4D006 GA44 MA03 MA09 MA22 MB20 MC30X NA34 NA47 NA50 NA62 PA01 PB17 PC80 4D019 AA01 BA13 BB02 BB03 BB08 BB10 BD01 BD02 CA02 CB04 CB06 DA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリテトラフルオロエチレン多孔質膜
    と、繊維材料からなる通気性支持材とを含むタービン用
    吸気フィルタ濾材であって、前記多孔質膜の少なくとも
    一方の側に第1の通気性支持材と第2の通気性支持材と
    を含み、前記第1の通気性支持材の繊維径が前記第2の
    通気性支持材の繊維径よりも細いことを特徴とするター
    ビン用吸気フィルタ濾材。
  2. 【請求項2】 第1の通気性支持材の繊維径が0.2μ
    m以上15μm以下である請求項1に記載のタービン用
    吸気フィルタ濾材。
  3. 【請求項3】 第2の通気性支持材の繊維径が1μm以
    上30μm以下である請求項1または2に記載のタービ
    ン用吸気フィルタ濾材。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のタービ
    ン用吸気フィルタ濾材の使用方法であって、第1の通気
    性支持材および第2の通気性支持材を、タービンに向か
    って前記フィルタ濾材を通過する気流について、前記フ
    ィルタ濾材に含まれるポリテトラフルオロエチレン多孔
    質膜よりも上流側に配置することを特徴とするタービン
    用吸気フィルタ濾材の使用方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載のタービ
    ン用吸気フィルタ濾材の製造方法であって、第1の通気
    性支持材と第2の通気性支持材とを積層して通気性支持
    材積層体を作製する工程と、前記通気性支持材積層体と
    ポリテトラフルオロエチレン多孔質膜またはポリテトラ
    フルオロエチレン多孔質膜を含む積層体とを積層する工
    程と、を含むことを特徴とするタービン用吸気フィルタ
    濾材の製造方法。
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