JP5596084B2 - 船舶 - Google Patents

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Description

本発明は、旅客船、フェリー、RO−RO船(Roll-on/Roll-off Ship)、自動車専用船としてのPCC(Pure Car Carrier)、PCTC(Pure Car / Truck Carrier)などの船舶に関するものである。
例えば、従来の旅客船は、船体に多層の甲板を有する区画が設けられ、この各区画に各層の甲板間を接続するランプウェイが設けられたものが一般的である。この場合、船体の上層に居住区画が形成され、下層に車両区画が形成され、自動車は、ドライバが運転し、岸壁からショアランプウェイを介して船内の甲板へ入り込み、ランプウェイを経由して下層の甲板に移動し、指定された位置に駐車する。
また、このような旅客船は、居住区画や車両区画とは別に、船内に機関室や軸室など多数の部屋が区画形成されている。この場合、船舶の国際規則として、ダメージスタビリティの要件が規定されており、日本国内法にも反映されている。この規則では、船側損傷の要件として、損傷後の残存復原力の確保、船体傾斜角などが規定されている。
なお、このような従来の船舶の区画構造としては、下記特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された自動車運搬船は、船舶の船底のボイドスペースを形成する最下層の水密甲板に遠隔で開放可能な海水導入手段を設けたものであり、これにより、船舶の船側外板等が破損して、海水が船内に進入した場合、最下層の水密甲板に設けられた海水導入手段を開放することにより、船内に進入した海水をボイドスペースに導入し、このボイドスペースを海水バラストタンクとして機能させることで、船舶の復原力を回復させることができる。
特開2008−201308号公報
上述した従来の船舶の国際規則において、船側損傷は、旅客搭載人数、船の長さ、幅、喫水によりその損傷時の損傷想定長さ、幅、高さが決められており、損傷時の浸水容積が大きな区画(例えば、機関室、補機室、軸室など)が損傷した際、隔壁を挟んで2区画の損傷要件となる。そのため、船の損傷時の浸水容積が過大となり、規則要求の復原性能の項目としてのGoM(横メタセンタ高さ)が大きくなってしまう。この場合、船型計画の制約、上部構造の制約、区画配置の制約があることから、配置の自由度が制限されてしまう。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、万が一の損傷時における複数の部屋への浸水を抑制できる船舶を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、船舶は、左右舷側の側壁及び船底と、乾舷甲板を含む複数の甲板とを含む船体と、前記船体の内部に設けられて前記船体の内部を前記船体の長手方向に対して複数の部屋に区画する隔壁と、前記複数の部屋のうち少なくとも1つの内部に配置され、前記乾舷甲板よりも下層の甲板または前記船底から前記乾舷甲板までの空間を区画し、かつ前記側壁及び前記隔壁に接する浸水抑制水密区画室と、を備えることを特徴とする。
この構造により、側壁における隔壁の近傍が損傷を受けても、浸水を浸水抑制水密区画室の浸水に止め、複数の部屋に跨って浸水する可能性が低減し、万が一の損傷時における複数の部屋への浸水を抑制することができる。また船舶は、浸水した際の浸水容積を小さくするために行う複数の部屋の小型化を抑制して、配置設計における区画制約を緩和し設計の自由度を拡大することができる。
本発明の望ましい態様として、前記浸水抑制水密区画室は、前記左舷側の側壁と前記隔壁に接する左方の浸水抑制水密区画室と、前記右舷側の側壁と前記隔壁に接する右方の浸水抑制水密区画室とを有することが好ましい。
この構造により、浸水抑制水密区画室が船体の左右両側にそれぞれ設けられることで、浸水抑制性能を向上することができる。また、損傷を受けていない浸水抑制水密区画室に浸水した水を誘導することで、浸水の影響を抑制することができる。
本発明の望ましい態様として、前記浸水抑制水密区画室は、前記隔壁と前記左舷側の側壁との間と、前記隔壁と前記右舷側の側壁との間とにそれぞれ設けられることが好ましい。
この構造により、浸水抑制水密区画室を隔壁で区画される船体の長手方向前後の部屋で共用化することで、構造の簡素化及び低コスト化を可能とすることができる。
本発明の望ましい態様として、前記浸水抑制水密区画室は、前記隔壁を挟んで前記船体の長手方向の前後に配置されるそれぞれの前記部屋側にそれぞれ設けられることが好ましい。
この構造により、浸水抑制水密区画室を隔壁の船体の長手方向の前後に設けることで、更なる浸水抑制性能の向上を可能とすることができる。
本発明の望ましい態様として、前記浸水抑制水密区画室は、前記複数の部屋より容積が小さく、かつ左舷側の側壁または右舷側の側壁から船体の内側に延びる前記船体の短手方向における寸法が、満載喫水線における前記船体の幅の1/10より大きいことが好ましい。
この構造により、浸水抑制水密区画室の大きさは、想定する損傷の大きさよりも、大きくすることができ、浸水抑制水密区画室による浸水抑制性能を十分に確保することができる。
本発明の望ましい態様として、船首側に前記左右舷側の側壁のそれぞれの内側に前記左右舷側の側壁に沿ってロンジバルクヘッド隔壁を備え、前記浸水抑制水密区画室は、前記船体の内側に前記ロンジバルクヘッド隔壁のない左右舷側の側壁に設けられることが好ましい。
この構造により、ロンジバルクヘッド隔壁のない船尾側のスペースを確保する。またロンジバルクヘッド隔壁のない船尾側でも、船舶は、浸水抑制水密区画室により浸水抑制性能を十分に確保することができる。
本発明の望ましい態様として、前記浸水抑制水密区画室は、前記乾舷甲板よりも高くなるように隆起していることが好ましい。
浸水抑制水密区画室が浸水し、浸水した水の高さが乾舷甲板の高さまで達する場合、乾舷甲板上が浸水するとともに、他の区画へ浸水が拡大して船体の復原性が低減する可能性がある。上記構造により、浸水抑制水密区画室の上面は、乾舷甲板より高くなるように隆起しているため、浸水抑制水密区画室の船内側の側壁によって、浸水した水が乾舷甲板まで達するのを防ぎ、船体の復原性が低減する可能性を抑制できる。
本発明の望ましい態様として、前記浸水抑制水密区画室の上方には、ダクトが配置されていることが好ましい。
この構造により、浸水抑制水密区画室を備えていても、乾舷甲板の搭載量を確保することができる。
本発明の望ましい態様として、前記浸水抑制水密区画室は、前記複数の部屋より容積が小さく、かつ前記浸水抑制水密区画室の前記船体の長手方向の寸法は、高さ方向の浸水範囲を制限する甲板の全長、または満載喫水線より下方における前記船体の投影長さの前端と後端間の長さを比較して大きい方の長さの3/100と、3mとを比較して大きい方の長さより大きいことが好ましい。
この構造により、浸水抑制水密区画室の大きさは、想定する損傷の大きさよりも、大きくすることができ、浸水抑制水密区画室による浸水抑制性能を十分に確保することができる。なお、高さ方向の浸水範囲を制限する甲板とは、満載喫水線の喫水に12.5mを加えた高さを超える甲板のうち、最も低い甲板(当該高さを超える甲板が存在しない場合には最上層の甲板)又は予備浮力に参入できる範囲の上限となる甲板のいずれか低いものをいう。
本発明の望ましい態様として、前記浸水抑制水密区画室に液体を注入する配管にバルブを備え、前記バルブは、前記浸水抑制水密区画室の外側に配置されていることが好ましい。
この構造により、バルブは損傷しにくい。このため、船舶は、バルブを閉めることで、損傷した配管を通じて、別の区画へ浸水が拡大する可能性を低減することができる。
本発明の船舶によれば、万が一の損傷時における複数の部屋への浸水を抑制することができる。
図1は、実施形態1に係る船舶の側面を示す模式図である。 図2は、図1に示す船舶のII−II断面の模式図である。 図3は、図1に示す船舶のIII−III断面の模式図である。 図4は、実施形態1に係る浸水抑制水密区画室と、ダクトとの関係を示す説明図である。 図5は、実施形態1に係る浸水抑制水密区画室を示す部分平面図である。 図6は、図5に示す浸水抑制水密区画室の断面図である。 図7は、図5に示す浸水抑制水密区画室の第1変形例を示す断面図である。 図8は、図5に示す浸水抑制水密区画室の第2変形例を示す断面図である。 図9は、図5に示す浸水抑制水密区画室の第3変形例を示す断面図である。 図10は、実施形態2に係る浸水抑制水密区画室を示す部分平面図である。 図11は、図10に示す浸水抑制水密区画室の断面図である。 図12は、図10に示す浸水抑制水密区画室の第1変形例を示す断面図である。 図13−1は、実施形態3に係る浸水抑制水密区画室を示す部分平面図である。 図13−2は、実施形態3に係る浸水抑制水密区画室の変形例を示す部分平面図である。 図14は、実施形態4に係る浸水抑制水密区画室を示す部分平面図である。 図15は、実施形態5に係る浸水抑制水密区画室を示す部分平面図である。 図16は、図15に示す浸水抑制水密区画室の断面図である。 図17は、実施形態5の変形例に係る浸水抑制水密区画室を示す部分平面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る船舶の側面を示す模式図である。図2は、図1に示す船舶のII−II断面の模式図である。図3は、図1に示す船舶のIII−III断面の模式図である。図3において、実線は図1に示すIII−IIIを上からみた船体10の構造を示し、一点鎖線は、図1に示すIII−IIIを下からみた船体10の構造を示している。
図1に示す船舶1は、車両を運搬可能な車両運搬船(カーフェリー)である。図2に示すように、船舶1の船体10は、船底10Bと、左右の側壁(外板)20a、20bとにより囲まれている。WLは、船体10の満載喫水線である。Bは、満載喫水線WLでの船体10の幅である。CLは、船体の短手方向の幅の中心である。船体10には、主推進力源となる主機関に接続し推進力を伝達するプロペラ71と、船体10の方向を制御する舵72とを含む。船舶1は、プロペラ71の回転及び舵72の操舵方向により船体10の任意の方向の推進力を与えることができる。船体10は、早期に船体10の方向を制御するため、バウスラスタ73を備えている。また、船体10は、煙突であるファンネル19を備えている。
船体10には、船首側右舷に、車両がロールオン・ロールオフするための起倒式の船首舷側ランプウェイ61が設けられ、船尾側右舷には、起倒式の船尾側の船尾ランプウェイ62が設けられている。そして、乾舷甲板13は、船尾側の船尾ランプウェイ62または船首舷側ランプウェイ61が備えられた乗り込み甲板となっている。乾舷甲板13の下方には、下層空間が形成され、この下層空間の船尾側に推進用エンジンが配置されている主機室(機関室)42がある。船体10には、乾舷甲板13の上下に多層の甲板12、14、15、16、17が備えられている。甲板11は、乾舷甲板13と船底10Bとの間で2重底となる2重底上甲板である。以下、甲板11を2重底上甲板11という。
乾舷甲板13と甲板14との間にも、大型車両も通行可能な少なくとも1本の船内ランプ64、65が設けられている。甲板14と甲板15との間に、少なくとも1本の船内ランプが設けられていてもよい。そして、図2に示すように、乾舷甲板13、甲板14の上にトラック、バス等の大型車両も搭載可能な車両搭載区画が形成されている。
甲板12と乾舷甲板13との間に、車両が通行可能な、少なくとも1本の船内ランプ63が設けられている。乾舷甲板13の下方の甲板12上にも車両搭載区画が形成され、この甲板12上の車両搭載区画を囲むように、船体10の船首側にロンジバルクヘッド隔壁21a、21bがある。
左舷側の側壁20aとロンジバルクヘッド隔壁21aとの間及び右舷側の側壁20bとロンジバルクヘッド隔壁21bとの間には、複数の水密区画51a、52a、53a、54a、55a、56a、57a、51b、52b、53b、54b、55b、56b、57bが形成されている。これら複数の水密区画51a、52a、53a、54a、55a、56a、57a、51b、52b、53b、54b、55b、56b、57bは、ボイドスペース、燃料タンク、バラストタンク、機器室、倉庫または貨物庫として利用できる。
居住区用として、甲板15、16、17が設けられ、複数段の居住区画が形成されている。この場合、居住区画は、推進用エンジンからの騒音を避けるために、推進用エンジンの設置位置である部屋42(主機室)の直上より船首側に形成されている。そして、居住区画(甲板15上)の船尾側は、遊歩スペースとして利用されている。
また、船体10は、左右の側壁20a、20bと船底10Bとを有しており、乾舷甲板13と船底10Bとの間の空間で、かつ甲板12の配設位置より後方の空間に、複数の部屋41、42、43が設けられている。部屋41は、発電機室である。部屋42は、主機室である。部屋43は軸室である。2重底上甲板11と、船底10Bと、左右の側壁20a、20bとで囲まれる空間は、ボイドスペース、燃料タンク、バラストタンクまたは空所として利用できる。例えば、図2に示すように、船体10の内部であって船底10Bと2重底上甲板11との間のボイドスペース81と、ボイドスペース81の左右の側壁20a、20b側には、それぞれバラストタンク82が備えられている。また、船体10は、隔壁22の船首側に、さらに船首隔壁26を備えている。そして、上述したボイドスペース81は、船首隔壁26と、隔壁22との間に配置されている。ボイドスペース81は、船首隔壁26と、隔壁22との間に配置され、船体10の長手方向に分割されていてもよい。また、ボイドスペース81は、船首隔壁26と、隔壁22との間に配置され、船体10の短手方向(幅方向)に対称または非対称に分割されていてもよい。2重底上甲板11は、船首から船尾まで配置されていてもよい。本実施形態では、2重底上甲板11と甲板12との間は空所であるが、2重底上甲板11と甲板12との間に船内ランプを備えて、2重底上甲板11を最下層の車両甲板としてもよい。この場合、図3に示す下部車両搭載区画DLは、2重底上甲板11と、乾舷甲板13(または甲板12)と、ロンジバルクヘッド隔壁21a、21bと、船首隔壁26、隔壁22とで囲まれた空間である。
図1に示すように、船体10は、乾舷甲板13と船底10Bとの間に甲板12が設けられることで、上下の空間(部屋)が区画されている。また、船体10は、船尾から船首に向かって間隔をあけて、左舷側の側壁20aと右舷側の側壁20bとの間を仕切る隔壁25、24、23、22を備えることで、部屋43、42、41が船体10の長手方向に区画されている。
そして、船体10には、左舷側の側壁20aと隔壁23に接する左方の浸水抑制水密区画室31a、32aと、右舷側の側壁20bと隔壁23に接する右方の浸水抑制水密区画室31b、32bとが設けられている。また、船体10には、左舷側の側壁20aと隔壁24とに接する左方の浸水抑制水密区画室33aと、右舷側の側壁20bと隔壁24とに接する右方の浸水抑制水密区画室33bとが設けられている。また、船体10には、左舷側の側壁20aと隔壁24とに接する左方の浸水抑制水密区画室34aと、右舷側の側壁20bと隔壁24とに接する右方の浸水抑制水密区画室34bとが設けられている。浸水抑制水密区画室31a、32a、33a、34aと、浸水抑制水密区画室31b、32b、33b、34bとは、左右舷に対称な配置(図2に示す中央CLを対称軸に船体10の幅方向に線対称の配置)とされており、左右舷にそれぞれ対応する浸水抑制水密区画室同士の容積は大きさが同一である。以下、浸水抑制水密区画室31a、31b、32a、32bについて説明する。浸水抑制水密区画室33a、33b、34a、34bは、浸水抑制水密区画室31a、31b、32a、32bと同じ構成であるので、説明を省略する。
図4は、実施形態1に係る浸水抑制水密区画室と、ダクトとの関係を示す説明図である。図4に示すように、この場合、各浸水抑制水密区画室31a、31b、32a、32bは、部屋42(主機室)、部屋41(発電機室)から乾舷甲板13の上方へ延びる配管91、92が束ねられたダクト90と、高さ方向に重なりあう位置に配置されている。ダクト90は、部屋42(主機室)、部屋41(発電機室)の排ガスAIRをファンネル19まで排気する通風ダクトである。
図5は、実施形態1に係る浸水抑制水密区画室を示す部分平面図である。図6は、図5に示す浸水抑制水密区画室の断面図である。図5及び図6に示すように、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)は、複数の部屋である発電機室41、部屋42(主機室)のそれぞれより容積が小さい。また、図6に示すように、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)は、船体10の船底10Bから乾舷甲板13までを区画した水密区画である。そして、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)は、船体10の船底10Bから乾舷甲板13までを連通する一区画である。そして、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)は、左の側壁20a(右の側壁20b)から船体10の内側へ向かう、船体10の長手方向と直交する方向(短手方向)の寸法Dが、満載喫水線WLでの船体10の幅Bの1/10を左の側壁20a(右の側壁20b)の内側に沿ってひいた仮想ラインBLより大きい。つまり、寸法Dが、船体10の幅Bの1/10より大きくなる。また、船尾から船首方向に向かう船体10の長手方向の浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)のそれぞれの長さを合わせた長さ(寸法)Eは、高さ方向の浸水範囲を制限する甲板の全長、または満載喫水線WLより下方における船体10の投影長さの前端と後端間の長さを比較して大きい方の長さの3/100と、3mとを比較して大きい方の長さより大きく設定されている。本実施形態では、高さ方向の浸水範囲を制限する甲板とは、満載喫水線WLの喫水に12.5mを加えた高さを超える甲板のうち、最も低い甲板(当該高さを超える甲板が存在しない場合には最上層の甲板)又は予備浮力に参入できる範囲の上限となる甲板のいずれか低いものをいう。これにより、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)の大きさは、国際法であるSOLAS ChapterII-1 Part.B-1 Regulation8.3.2、並びに日本国内法である船舶区画規定の第44条のそれぞれに規定される、想定する損傷の大きさよりも、大きくすることができる。その結果、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)による浸水抑制性能を十分に確保することができる。
同様に、図3に示す浸水抑制水密区画室33a、33bは、部屋43(軸室)より容積が小さい。そして、浸水抑制水密区画室33a、33bの左右の側壁20a、20bから短手方向に船体10の内側に延びる、船体10の長手方向と直交する方向(短手方向)の寸法が、上述した仮想ラインBLより大きい。また、船体10の長手方向の浸水抑制水密区画室33a(33b)の長さ(寸法)は、高さ方向の浸水範囲を制限する甲板の全長、または満載喫水線WLより下方における船体10の投影長さの前端と後端間の長さを比較して大きい方の長さの3/100と、3mとを比較して大きい方の長さより大きく設定されている。本実施形態では、高さ方向の浸水範囲を制限する甲板とは、満載喫水線WLの喫水に12.5mを加えた高さを超える甲板のうち、最も低い甲板(当該高さを超える甲板が存在しない場合には最上層の甲板)又は予備浮力に参入できる範囲の上限となる甲板のいずれか低いものをいう。これにより、浸水抑制水密区画室33a、33bの大きさも、国際法であるSOLAS ChapterII-1 Part.B-1 Regulation8.3.2、並びに日本国内法である船舶区画規定の第44条のそれぞれに規定される、想定する損傷の大きさよりも、大きくすることができる。その結果、浸水抑制水密区画室33a(33b)による浸水抑制性能を十分に確保することができる。
船体10の外部から隔壁23の近傍に位置する左舷側の側壁20aに損傷を受けた場合、浸水抑制水密区画室31a、32aは浸水するものの、部屋42(主機室)、部屋41(発電機室)への浸水を抑制することができる。また、部屋42(主機室)、部屋41(発電機室)より小さい浸水抑制水密区画室31a、32aに浸水することで、部屋42(主機室)、部屋41(発電機室)への浸水を抑制することができる。また、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)を清水タンク、バラストタンク、及び燃料タンクのように、液体タンクとして使用する場合、各々の液体タンクのバルブ45を浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)の外側に設けておく。バルブ45は、液体を浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)に注入する配管に設けられている。そして、例えば左舷側の側壁20aにおける隔壁23の近傍が損傷を受け、浸水抑制水密区画室31a、32aが損傷して浸水したとしても、バルブ45は損傷しにくい。その結果、バルブ45を閉めることで、損傷した配管を通じて、別の区画へ浸水が拡大する可能性を低減することができる。なお、バルブ45は、後述する制御装置2で開閉を遠隔操作可能なバルブであってもよい。
以上説明したように、船舶1は、左右の側壁20a、20bと、船底10Bと、乾舷甲板13を含む複数の甲板とを含む船体10と、この船体10の内部であって隔壁23により船体10の長手方向の前後に区画される複数の部屋41、42と、複数の部屋41、42の内部に配置され、船底10Bから乾舷甲板13までの空間を区画し、かつ側壁20aまたは側壁20bと隔壁23とに接する浸水抑制水密区画室31a、31b、32a、32bとを備えている。そして、浸水抑制水密区画室32a、32bは、部屋42の内部に配置されている。浸水抑制水密区画室31a、31bは、部屋41の内部に配置されている。
これにより、側壁20a、20bにおける隔壁23の近傍が損傷を受けても、浸水抑制水密区画室31a、31b、32a、32bが浸水して、船体10の長手方向の前後の部屋である部屋42(主機室)、部屋41(発電機室)への浸水を抑制することができる。そして、船舶1は、浸水した際の浸水容積を小さくするために行う複数の部屋41、42の小型化を抑制して、配置設計における区画制約を緩和し設計の自由度を拡大することができる。
また、実施形態1の船舶1では、浸水抑制水密区画室として、左舷側の側壁20aと隔壁23に接する左方の浸水抑制水密区画室31a、32aと、右舷側の側壁20bと隔壁23に接する右方の浸水抑制水密区画室31b、32bとを設けている。これにより、浸水抑制水密区画室31a、31b、32a、32bが船体10の左右両側にそれぞれ設けられることとなり、浸水抑制性能を向上することができる。
また、実施形態1の船舶1では、浸水抑制水密区画室31a、31b、32a、32bは、複数の部屋である、部屋42(主機室)、部屋41(発電機室)より容積が小さく、かつ船体10の長手方向と交差する方向の寸法Dが、満載喫水線WLでの船体10の幅Bの1/10とした仮想ラインBLより大きい。これにより、浸水抑制水密区画室による浸水抑制性能を十分に確保することができる。
<実施形態1の第1変形例>
図7は、図5に示す浸水抑制水密区画室の第1変形例を示す断面図である。上述した実施形態1と同じ構成要素には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。図7に示すように、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)の上面13aは、乾舷甲板13よりも高くなるように隆起している。また、図7に示すように、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)は、船体10の船底10Bから浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)の上面13aまでを区画した水密区画である。そして、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)は、船体10の船底10Bから浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)の上面13aまでを連通する一区画である。
船体10の外部から隔壁23の近傍に位置する左舷側の側壁20aに損傷を受けた場合、浸水抑制水密区画室31a、32aは浸水し、浸水した水の高さが乾舷甲板13の高さまで達する場合、船体10の復原性が低減する可能性がある。第1変形例に係る浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)の上面13aは、乾舷甲板13より高くなるように隆起しているため、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)から乾舷甲板13上方への浸水の拡大を抑制し、船体10の復原性を高めることができる。
上述したように、各浸水抑制水密区画室31a、31b、32a、32bは、部屋42(主機室)、部屋41(発電機室)から乾舷甲板13の上方へ延びる配管91、92が束ねられたダクト90と、高さ方向に重なりあう位置に配置されているように配置していれば、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)の上面13aが乾舷甲板13より高くなるように隆起していても、乾舷甲板13へ搭載する貨物の搭載量への影響を抑制することができる。
<実施形態1の第2変形例>
図8は、図5に示す浸水抑制水密区画室の第2変形例を示す断面図である。上述した実施形態1と同じ構成要素には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。図8に示すように、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)は、隣接するボイドスペース81と区画し、船体10の内側にある内壁に水密滑り戸87を備えている。
船体10の外部から隔壁23の近傍に位置する左舷側の側壁20aに損傷を受けた場合、浸水抑制水密区画室31a、32aは浸水するものの、部屋42(主機室)、部屋41(発電機室)への浸水を抑制することができる。また、水密滑り戸87は開放することで、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)に浸水した水を、隣接するボイドスペースに入れて、船体10の重心を下げることができる。また、水密滑り戸87は開放することで、例えば浸水抑制水密区画室31a、32aに浸水した水を、損傷していない反対舷の浸水抑制水密区画31b、32bを浸水させ、船舶1は、浸水の影響による船体10の傾きを抑制することができる。
<実施形態1の第3変形例>
図9は、図5に示す浸水抑制水密区画室の第3変形例を示す断面図である。上述した実施形態1と同じ構成要素には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。図9に示すように、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)は、乾舷甲板13よりも下層の2重底上甲板11から乾舷甲板13までを区画した水密区画である。そして、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)は、2重底上甲板11から乾舷甲板13までを連通する一区画である。また、図9に示すように、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)には、隣接するボイドスペースと区画する隔壁に海水案内管83を備えている。海水案内管83は、ボイドスペース81からバラストタンク82及び2重底上甲板11を貫通して、乾舷甲板13の下方及び2重底上甲板11の上方の空間とボイドスペース81とを接続する。海水案内管83は、船底10Bと2重底上甲板11と左右舷の側壁20a、20bとで囲まれる空間と、乾舷甲板13の下方及び2重底上甲板11の上方の空間とを接続する管部材である。海水案内管83は、少なくとも乾舷甲板13の下方及び2重底上甲板11の上方の空間に海水導入口83Aを備えている。
海水導入口83Aは、浸水抑制水密区画31a、32a、31b、32bの内部にある海水案内管83の枝管83aに開口する穴である。海水案内管83は、ボイドスペース81と、浸水抑制水密区画31a、32a、31b、32bのそれぞれを連通させている。そして、海水案内管83は、浸水抑制水密区画31a、32a、31b、32b内部にある枝管83aの海水導入口83Aを閉じる開閉バルブ84を備えており、通常、開閉バルブ84は閉鎖されている。例えば、船体10には、制御装置2が搭載されており、制御装置2は、遠隔操作により開閉バルブ84を開閉することができる。
船体10の外部から隔壁23の近傍に位置する左舷側の側壁20aに損傷を受けた場合、浸水抑制水密区画室31a、32aは浸水するものの、部屋42(主機室)、部屋41(発電機室)への浸水を抑制することができる。また、制御装置2は、遠隔操作により開閉バルブ84を開くことで、例えば、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)に浸水した水を、隣接するボイドスペース81に入れて、船体10の重心を下げることができる。また、開閉バルブ84を開くことで、例えば浸水抑制水密区画室31a、32aに浸水した水を、損傷していない反対舷の浸水抑制水密区画31b、32bを浸水させ、船舶1は浸水の影響による船体10の傾きを抑制することができる。
開閉バルブ84は、逆止弁でもよい。また、海水案内管83は、上端の海水導入口83Bが乾舷甲板13の上面よりも上に配置され、浸水抑制水密区画31a、32a、31b、32bのいずれかを貫通するとともに、乾舷甲板13の上方の空間と、ボイドスペース81とを連通する。これにより、海水案内管83は、左舷側の側壁20a(右舷側の側壁20b)に損傷を受け乾舷甲板13の上面の浸水した水をボイドスペース81へ流入させることができ、浸水の影響による船体10の傾きを抑制することができる。これにより、海水案内管83は、乾舷甲板13の上面の浸水した水をボイドスペース81へ流入させる。このため、船体10は、重心を下げることができ、浸水の影響による船体10の傾きを抑制することができる。
(実施形態2)
図10は、実施形態2に係る浸水抑制水密区画室を示す部分平面図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施形態2に係る浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)は、部屋42(主機室)、部屋41(発電機室)と、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)のそれぞれとを繋ぐ水密滑り戸85を備えている。水密滑り戸85は、水密ハッチまたは上述した制御装置2で開閉を遠隔操作可能なバルブであってもよい。
実施形態2に係る浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)は、水密滑り戸85を開閉することで、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)内部への出入りを可能にする。このため、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)は、倉庫、横揺れ抑制(フィン・スタビライザー)機器、空調、汚物処理機器などを格納する機器室、工作機械を格納する工作室として活用することができる。
図11は、図10に示す浸水抑制水密区画室の断面図である。図11に示すように、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)は、二重底上板である2重底上甲板11に水密滑り戸86を備えている。水密滑り戸86は、水密ハッチまたは上述した制御装置2で開閉を遠隔操作可能なバルブであってもよい。船体10の外部から隔壁23の近傍に位置する左舷側の壁20aに損傷を受けた場合、浸水抑制水密区画室31a、32aは浸水するものの、部屋42(主機室)、部屋41(発電機室)への浸水を抑制する。また、水密滑り戸86は開くことで、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)に浸水した水を、下方のボイドスペース81に入れて、重心を下げ船体10の復原性の改善を図る。また、水密滑り戸86は開くことで、損傷していない反対舷の浸水抑制水密区画室を浸水させ、船舶1は、浸水の影響による船体10の傾きを抑制することができる。このように、船舶1は、左右の側壁20a、20bと、船底10Bと、乾舷甲板13を含む複数の甲板とを含む船体10と、この船体10の内部であって隔壁23により船体10の長手方向の前後に区画される複数の部屋41、42と、複数の部屋41、42の内部に配置され、乾舷甲板13よりも下層の2重底上甲板11から乾舷甲板13までの空間を区画し、かつ側壁20aまたは側壁20bと隔壁23とに接する浸水抑制水密区画室31a、31b、32a、32bとを備えている。
図12は、図10に示す浸水抑制水密区画室の第1変形例を示す断面図である。図12に示すように、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)は、隣接するボイドスペースと区画する隔壁に水密滑り戸87をさらに備えている。水密滑り戸86及び水密滑り戸87は開くことで、浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)に浸水した水を、下方のボイドスペース81に入れて、重心を下げ船体10の復原性の改善を図る。また、水密滑り戸87は開くことで、損傷していない反対舷の浸水抑制水密区画室を浸水させ、船舶1は、浸水の影響による船体10の傾きを抑制することができる。
(実施形態3)
図13−1は、実施形態3に係る浸水抑制水密区画室を示す部分平面図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。浸水抑制水密区画室32a、32bは、部屋42(主機室)の内部に配置されている。
図13−1に示す船体10には、左舷側の側壁20aと隔壁23に接する左方の浸水抑制水密区画室32aと、右舷側の側壁20bと隔壁23に接する右方の浸水抑制水密区画室32bとが設けられている。浸水抑制水密区画室32a、32bは、部屋42(主機室)より容積が小さい。浸水抑制水密区画室32a、32bは、左右の側壁20a、20bから船体10の内側へ向かう寸法Dが、満載喫水線WLでの船体10の幅Bの1/10を左の側壁20a(右の側壁20b)の内側に沿ってひいた仮想ラインBLより大きい。つまり、寸法Dが、船体10の幅Bの1/10より大きくなる。また、船体の長手方向の浸水抑制水密区画室32a(32b)の長さ(寸法)Eは、高さ方向の浸水範囲を制限する甲板の全長、または満載喫水線WLより下方における船体10の投影長さの前端と後端間の長さを比較して大きい方の長さの3/100と、3mとを比較して大きい方の長さより大きく設定されている。本実施形態では、高さ方向の浸水範囲を制限する甲板とは、満載喫水線WLの喫水に12.5mを加えた高さを超える甲板のうち、最も低い甲板(当該高さを超える甲板が存在しない場合には最上層の甲板)又は予備浮力に参入できる範囲の上限となる甲板のいずれか低いものをいう。これにより、浸水抑制水密区画室32a、32bの大きさは、国際法であるSOLAS ChapterII-1 Part.B-1 Regulation8.3.2、並びに日本国内法である船舶区画規定の第44条のそれぞれに規定される、想定する損傷の大きさよりも、大きくすることができる。その結果、浸水抑制水密区画室32a(32b)による浸水抑制性能を十分に確保することができる。
船体10の外部から隔壁23の近傍に位置する左舷側の側壁20aに損傷を受けた場合、浸水抑制水密区画室32aは浸水するものの、部屋42(主機室)への浸水を抑制することができる。また、部屋42(主機室)より小さい浸水抑制水密区画室32aに浸水することで、部屋42(主機室)への浸水量が低減される。また、浸水抑制水密区画室32a(32b)を清水タンク、バラストタンク、及び燃料タンクのように、液体タンクとして使用する場合、各々の液体タンクのバルブ45を浸水抑制水密区画室32a(32b)の外側に設けておく。バルブ45は、液体を浸水抑制水密区画室32a(32b)に注入する配管に設けられている。そして、例えば左舷側の側壁20aにおける隔壁23の近傍が損傷を受け、浸水抑制水密区画室32aが損傷して浸水したとしても、バルブ45は損傷しにくい。その結果、バルブ45を閉めることで、損傷した配管を通じて、別の区画へ浸水が拡大する可能性を低減することができる。
図13−2は、実施形態3に係る浸水抑制水密区画室の変形例を示す部分平面図である。図13−1に示す実施形態3に係る船体10では、隔壁23の部屋42(主機室)側に配置した浸水抑制水密区画室32a(32b)を備えた例を説明した。図13−2に示すように、浸水抑制水密区画室32a(32b)の代わりに、隔壁23の部屋41(発電機室)側に配置した浸水抑制水密区画室31a(31b)が備えられていてもよい。
(実施形態4)
図14は、実施形態4に係る浸水抑制水密区画室を示す部分平面図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。図14に示す船体10には、左舷側の側壁20aに接し、かつ左舷側の側壁20aと隔壁23とに挟まれた左方の浸水抑制水密区画室30aと、右舷側の側壁20bに接し、かつ右舷側の側壁20bと隔壁23とに挟まれた右方の浸水抑制水密区画室30bとが設けられている。浸水抑制水密区画室30a、30bは、部屋42(主機室)及び部屋41(発電機室)の両方の内部に配置されている。
浸水抑制水密区画室30a、30bは、部屋42(主機室)及び部屋41(発電機室)のいずれより容積が小さい。浸水抑制水密区画室30a、30bの左右の側壁20a、20bから短手方向に船体10の内側に延びる寸法が、満載喫水線WLでの船体10の幅Bの1/10より大きい。また、船尾から船首方向に向かう浸水抑制水密区画室30a(30b)の長さ(寸法)は、高さ方向の浸水範囲を制限する甲板の全長、または満載喫水線WLより下方における船体10の投影長さの前端と後端間の長さを比較して大きい方の長さの3/100と、3mとを比較して大きい方の長さより大きく設定されている。本実施形態では、高さ方向の浸水範囲を制限する甲板とは、満載喫水線WLの喫水に12.5mを加えた高さを超える甲板のうち、最も低い甲板(当該高さを超える甲板が存在しない場合には最上層の甲板)又は予備浮力に参入できる範囲の上限となる甲板のいずれか低いものをいう。これにより、浸水抑制水密区画室30a、30bの大きさは、船舶区画規定の第44条に規定される、想定する損傷の大きさよりも、大きくすることができる。その結果、浸水抑制水密区画室30a(30b)による浸水抑制性能を十分に確保することができる。
船体10の外部から隔壁23の近傍に位置する左舷側の側壁20aに損傷を受けた場合、浸水抑制水密区画室30aは浸水するものの、部屋42(主機室)または部屋41(発電機室)が浸水する確率を下げることができる。また、部屋42(主機室)及び部屋41(発電機室)のいずれよりも小さい浸水抑制水密区画室32aに浸水することで、部屋42(主機室)または部屋41(発電機室)への浸水量が低減される。また、浸水抑制水密区画室30a(30b)を清水タンク、バラストタンク、及び燃料タンクのように、液体タンクとして使用する場合、各々の液体タンクのバルブ45を浸水抑制水密区画室30a(30b)の外側に設けておく。バルブ45は、液体を浸水抑制水密区画室30a(30b)に注入する配管に設けられている。そして、例えば左舷側の側壁20aにおける隔壁23の近傍が損傷を受け、浸水抑制水密区画室30aが損傷して浸水したとしても、バルブ45は損傷しにくい。その結果、バルブ45を閉めることで、損傷した配管を通じて、別の区画へ浸水が拡大する可能性を低減することができる。
(実施形態5)
図15は、実施形態5に係る浸水抑制水密区画室を示す部分平面図である。図16は、図15に示す浸水抑制水密区画室の断面図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
船体10には、左舷側の側壁20aと隔壁23に接する左方の浸水抑制水密区画室31a、31aa、32a、32aaと、右舷側の側壁20bと隔壁23に接する右方の浸水抑制水密区画室31b、31bb、32b、32bbとが設けられている。区画壁28は、浸水抑制水密区画室31a、32aと、浸水抑制水密区画室31aa、32aaとを、船体10の短手方向に区画している。区画壁29は、船体10の短手方向に、浸水抑制水密区画室31a、32aと、浸水抑制水密区画室31aa、32aaとを、船体10の短手方向に、区画している。また、浸水抑制水密区画室32a(32b)と浸水抑制水密区画室32aa(32bb)とは船体10の短手方向に隣接すると共に、同じ隔壁23の部屋42(主機室)側に接し、かつ浸水抑制水密区画室32a(32b)が側壁20a(20b)と接している。同様に、浸水抑制水密区画室31a(31b)と浸水抑制水密区画室31aa(31bb)とは船体10の短手方向に隣接すると共に、同じ隔壁23の部屋41(発電機室)側に接し、かつ浸水抑制水密区画室31a(31b)が側壁20a(20b)と接している。
図15及び図16に示すように、浸水抑制水密区画室31a、31aa(31b、31bb)は、部屋41(発電機室)より容積が小さい。また、浸水抑制水密区画室32a、32aa(32b、32bb)は、部屋42(主機室)より容積が小さい。図16に示すように、浸水抑制水密区画室31a、31aa、32a、32aa(31b、31bb、32b、32bb)は、船体10の船底10Bから乾舷甲板13までを区画した水密区画である。そして、浸水抑制水密区画室32a、32aa(32b、32bb)のそれぞれの長さを合わせた、左の側壁20a(右の側壁20b)から短手方向に船体10の内側に延びる寸法Dが、満載喫水線WLでの船体10の幅Bの1/10より大きい。また、船尾から船首方向に向かう浸水抑制水密区画室31a、32a(31b、32b)のそれぞれの長さを合わせた長さ(寸法)Eは、高さ方向の浸水範囲を制限する甲板の全長、または満載喫水線WLより下方における船体10の投影長さの前端と後端間の長さを比較して大きい方の長さの3/100と、3mとを比較して大きい方の長さより大きく設定されている。本実施形態では、高さ方向の浸水範囲を制限する甲板とは、満載喫水線WLの喫水に12.5mを加えた高さを超える甲板のうち、最も低い甲板(当該高さを超える甲板が存在しない場合には最上層の甲板)又は予備浮力に参入できる範囲の上限となる甲板のいずれか低いものをいう。これにより、浸水抑制水密区画室31a、31aa(31b、31bb)の大きさは、国際法であるSOLAS ChapterII-1 Part.B-1 Regulation8.3.2、並びに日本国内法である船舶区画規定の第44条のそれぞれに規定される、想定する損傷の大きさよりも、大きくすることができる。その結果、浸水抑制水密区画室31a、31aa(31b、31bb)による浸水抑制性能を十分に確保することができる。
水密滑り戸85を開閉することで、浸水抑制水密区画室31aa、32aa(31bb、32bb)内部への出入りを可能にする。このため、浸水抑制水密区画室31aa、32aa(31bb、32bb)は、倉庫、横揺れ抑制(フィン・スタビライザー)機器、空調、汚物処理機器などを格納する機器室、工作機械を格納する工作室として活用することができる。
図17は、実施形態5の変形例に係る浸水抑制水密区画室を示す部分平面図である。図17に示すように、船体10には、左舷側の側壁20aと隔壁23に接する左方の浸水抑制水密区画室31a、31aa、32a、32aaと、右舷側の側壁20bと隔壁23に接する右方の浸水抑制水密区画室31b、31bb、32b、32bbとが設けられている。また、浸水抑制水密区画室32a(32b)と浸水抑制水密区画室32aa(32bb)とは隣接すると共に、同じ隔壁23の部屋42(主機室)側に接し、かつ浸水抑制水密区画室32aa(32bb)が側壁20a(20b)と接している。同様に、浸水抑制水密区画室31a(31b)と浸水抑制水密区画室31aa(31bb)とは隣接すると共に、同じ隔壁23の部屋41(発電機室)側に接し、かつ浸水抑制水密区画室31aa(31bb)が側壁20a(20b)と接している。
1 船舶
2 制御装置
10 船体
10B 船底
11 2重底上甲板
13 乾舷甲板
12、14、15、16、17 甲板
20a 左舷側の側壁(側壁)
20b 右舷側の側壁(側壁)
21a、21b ロンジバルクヘッド隔壁
22、23、24、25 隔壁
30a、30b、31a、31b、31aa、31bb、32a、32b、32aa、32bb、33a、33b 浸水抑制水密区画室
41 部屋(発電機室)
42 部屋(主機室)
43 部屋(軸室)
45 バルブ
61 船首舷側ランプウェイ
62 船尾ランプウェイ
63、64、65 船内ランプ
81 ボイドスペース
83 海水案内管
84 開閉バルブ
85、86、87 水密滑り戸
90 ダクト
91、92 配管
WL 満載喫水線

Claims (14)

  1. 左右舷側の側壁及び船底と、乾舷甲板を含む複数の甲板とを含む船体と、
    前記船体の内部に設けられて前記船体の内部を前記船体の長手方向に対して複数の部屋に区画する隔壁と、
    前記複数の部屋のうち少なくとも1つの内部に配置され、前記乾舷甲板よりも下層の甲板または前記船底から前記乾舷甲板までの空間を区画し、かつ前記側壁及び前記隔壁に接する浸水抑制水密区画室と、
    を備え
    前記浸水抑制水密区画室は、前記乾舷甲板よりも高くなるように隆起していることを特徴とする船舶。
  2. 左右舷側の側壁及び船底と、乾舷甲板を含む複数の甲板とを含む船体と、
    前記船体の内部に設けられて前記船体の内部を前記船体の長手方向に対して複数の部屋に区画する隔壁と、
    前記複数の部屋のうち少なくとも1つの内部に配置され、前記乾舷甲板よりも下層の甲板または前記船底から前記乾舷甲板までの空間を区画し、かつ前記側壁及び前記隔壁に接する浸水抑制水密区画室と、
    を備え、
    前記船体は、船首側に前記左右舷側の側壁のそれぞれの内側に前記左右舷側の側壁に沿ってロンジバルクヘッド隔壁を備え、前記浸水抑制水密区画室は、前記船体の内側に前記ロンジバルクヘッド隔壁のない左右舷側の側壁に設けられることを特徴とする船舶。
  3. 左右舷側の側壁及び船底と、乾舷甲板を含む複数の甲板とを含む船体と、
    前記船体の内部に設けられて前記船体の内部を前記船体の長手方向に対して複数の部屋に区画する隔壁と、
    前記複数の部屋のうち少なくとも1つの内部に配置され、前記乾舷甲板よりも下層の甲板または前記船底から前記乾舷甲板までの空間を区画し、かつ前記側壁及び前記隔壁に接する浸水抑制水密区画室と、
    を備え、
    前記浸水抑制水密区画室の上方には、ダクトが配置されていることを特徴とする船舶。
  4. 前記浸水抑制水密区画室は、前記左舷側の側壁と前記隔壁に接する左方の浸水抑制水密区画室と、前記右舷側の側壁と前記隔壁に接する右方の浸水抑制水密区画室とを有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の船舶。
  5. 前記複数の部屋のうち少なくとも1つの内部は、発電機室、主機室及び軸室のうち少なくとも1つの内部であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の船舶。
  6. 前記浸水抑制水密区画室は、前記隔壁と前記左舷側の側壁との間と、前記隔壁と前記右舷側の側壁との間とにそれぞれ設けられることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の船舶。
  7. 前記浸水抑制水密区画室は、前記隔壁を挟んで前記船体の長手方向の前後に配置されるそれぞれの前記部屋側にそれぞれ設けられることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の船舶。
  8. 前記浸水抑制水密区画室は、前記隔壁を挟んで前記船体の長手方向の前後に配置される部屋の両方の内部に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の船舶。
  9. 前記浸水抑制水密区画室は、前記複数の部屋より容積が小さく、かつ左舷側の側壁または右舷側の側壁から船体の内側に延びる前記船体の短手方向における寸法が、満載喫水線における前記船体の幅の1/10より大きいことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の船舶。
  10. 前記浸水抑制水密区画室は、前記乾舷甲板以上になるように隆起していることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の船舶。
  11. 前記浸水抑制水密区画室は、前記複数の部屋より容積が小さく、かつ前記浸水抑制水密区画室の前記船体の長手方向の寸法は、高さ方向の浸水範囲を制限する甲板の全長、または満載喫水線より下方における前記船体の投影長さの前端と後端間の長さを比較して大きい方の長さの3/100と、3mとを比較して大きい方の長さより大きいことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の船舶。
  12. 前記浸水抑制水密区画室に液体を注入する配管にバルブを備え、前記バルブは、前記浸水抑制水密区画室の外側に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の船舶。
  13. 前記浸水抑制水密区画室は、前記浸水抑制水密区画室に浸水した水を、前記乾舷甲板よりも下層の甲板で区画される二重底へ流入可能であることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の船舶。
  14. 前記浸水抑制水密区画室と、前記複数の部屋のうち少なくとも1つの内部とを繋ぐ、密滑り戸、水密ハッチ及びバルブの少なくとも1つをさらに備える請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の船舶。
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