JP2019026083A - 船形構造物 - Google Patents

船形構造物 Download PDF

Info

Publication number
JP2019026083A
JP2019026083A JP2017147766A JP2017147766A JP2019026083A JP 2019026083 A JP2019026083 A JP 2019026083A JP 2017147766 A JP2017147766 A JP 2017147766A JP 2017147766 A JP2017147766 A JP 2017147766A JP 2019026083 A JP2019026083 A JP 2019026083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
section
ship
hull
shaped
damage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017147766A
Other languages
English (en)
Inventor
俊太郎 江川
Shuntaro Egawa
俊太郎 江川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Mitsui E&S Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Mitsui E&S Shipbuilding Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd, Mitsui E&S Shipbuilding Co Ltd filed Critical Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority to JP2017147766A priority Critical patent/JP2019026083A/ja
Priority to CN201810842561.4A priority patent/CN109319046A/zh
Publication of JP2019026083A publication Critical patent/JP2019026083A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B11/00Interior subdivision of hulls
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B11/00Interior subdivision of hulls
    • B63B11/04Constructional features of bunkers, e.g. structural fuel tanks, or ballast tanks, e.g. with elastic walls
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B43/00Improving safety of vessels, e.g. damage control, not otherwise provided for
    • B63B43/02Improving safety of vessels, e.g. damage control, not otherwise provided for reducing risk of capsizing or sinking
    • B63B43/04Improving safety of vessels, e.g. damage control, not otherwise provided for reducing risk of capsizing or sinking by improving stability

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

【課題】両舷の一対の空所区画の間に設けられる浸水平衡装置の配管やバルブ等の保守点検が不要であり、非損傷時の復原性を損なうことなく、船体損傷時における船体の横傾斜の減少又は相殺と船体の重心の低下とにより、損傷時復原性を向上させて、コンパクトな船体と損傷時復原性を兼ね備えた船形構造物を提供する。【解決手段】船体の貨物領域R1の船側3側と船底2側の周囲に液体積載区画31と空所区画32を配設した船形構造物1において、液体積載区画31の一部または全部を、船底2側の区画31aの一部と船側3側の区画31bとが連続しているJ字型区画で形成すると共に、空所区画32の一部または全部を、船底2側の区画32aと両舷の船側3側の区画32b、32cとが連続しているU字型区画で形成する。【選択図】図3

Description

本発明は、船形構造物に関し、より詳細には、コンパクトな船体で、非損傷時及び損傷時の両方で高い復原性を有する、船舶や浮体構造物等の船形構造物に関する。
船舶においては、貨物の積載量が同じであれば、多くの港湾に入港できるように、それらの港湾の制限に合致していることが望まれる。この港湾の制限は船体の様々な要目に及ぶことがあるが、船長、船幅、深さなどの主要目に関する制限が多い。そのため、船舶の汎用性を高めるためには、コンパクトな主要目の船舶が望まれる。また、船舶建造の初期費用を安くするためにも、可能な限り、船長、船幅、深さが小さいコンパクトな船体であることが望まれている。
一方、船舶は、国際規則で定められた損傷時復原性を持つ必要がある。特に、液化ガス運搬船やコンテナ船などの貨物重心の高い船舶は、この国際規則で要求されている損傷時復原性を満足させることが難しい船種となっている。この船体が衝突等により損傷を受けた時の損傷時復原性を満足させるためには、船幅や深さを大きくするなど船体の大型化が考えられるが、望まれるコンパクトな船体を達成するためには、船体を大型化せずに損傷時復原性を高める工夫や配置が必要となる。
この損傷時復原性を高めるためには、一般的には、第1の方法としての「船体の予備浮力の増加」、第2の方法としての「船体の初期復原力(GM)の増加」、第3の方法としての「船体損傷の影響の減少」の3つの方法が用いられている。
「船体の予備浮力の増加」の第1の方法では船体が大きくなり易く、船長、船幅、深さ等の主要目が増大する。また、「船体の初期復原力(GM)の増加」の第2の方法では、船体の主要目のうち、とりわけ船幅が増加することになるため、港湾適合性などで求められるコンパクトな船体と相反することとなる。つまり、この2つの方法は、主要目に依存するものであり、船体の主要目や形状を変更しない限り、大きく改善することが難しい。
そのため、「船体損傷の影響の減少」の第3の方法に関しては、従来技術で様々な工夫が施されている。例えば、損傷時の復原性の適切な確保を目的に、船体の内部において、船首尾方向に延びる空間であるダブルボトムパイプパッセージを船底側に配置すると共に、船幅方向両側に一対が配置されて、船底側から船側外板に沿って上方に向かって延びる空間である舷側コファダムとを備えて、船舶が衝突等によって船側外板が損傷を受けると、この損傷個所から舷側コファダム内に導入された水が、この舷側コファダムと連通するダブルボトムパイプパッセージに導入されて、船体の重心を下げる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このダブルボトムパイプパッセージは、船尾側ではエンジンルームとカーゴホールドとの間から、船首側では、カーゴホールドの先端側まで到達している非常に長い区画であり、また、船尾側の中央側コファダムとも連通しているので、船体の重心を下げる効果は大きいが、船体の沈下量も大きくなるので、予備浮力の確保が必要になり、船体の大型化につながるという問題がある。
一方、損傷時復原性を高めるため、損傷時の浸水による船体の横傾斜を抑制することが効果的であることが知られており、バラストタンクを長手方向に分割して浸水区画の浸水量を少なくする方法があるが、この方法では、バラストタンクの長さを短くすると、この分割により隔壁や艤装品や塗装面積が増加するので、規則で定められる損傷長さより細かく分割するのは好ましくないという問題がある。
また、両舷側に設けた一対のバラストタンクの区画や空所を配管とバルブなどで構成される浸水平衡装置を介して連結し、損傷時に浸水した区画と反対舷側の区画とを浸水平衡装置のバルブを開にして連通させて反対舷側の区画も浸水させて両舷の浸水量のバランスを取ることで横傾斜を軽減又は相殺する方法もあるが、この方法では、船体における浸水平衡装置などの設備の初期投資費用が必要となり、また、就航後にも浸水平衡装置の保守点検などが必要となるという問題や規則によっては浸水平衡装置の効果を考慮することができないという問題がある。
特開2015−209188号公報
一方、本発明者は、船底側の区画と両舷の船側側の区画とが連続しているU字型のバラストタンクについて、従来は、両舷のタンクが下側で連通しているため、復原性を損なう自由表面の影響が大きくなり、非損傷時の通常航海時における復原性を悪化させるため、一般的な構成としての採用は難しいと考えられてきているが、このU字型区画をバラストタンクではなく、空所などの液体を積載しない区画とすることで、自由表面の影響の増大による非損傷時の復原性の悪化を回避でき、しかも、損傷時には船体の横傾斜を軽減又は相殺でき、かつ、損傷時の船体の重心の低下を図ることができるとの知見を得た。
それと共に、従来技術で採用されている船側側の二重船殻に配置される左右一対のJ字型バラストタンクを長手方向に分割する構成と組み合わせることにより、U字型区画の空所を設けたことによる、バラスト水などの液体等を積載する場所の減少に対処でき、U字型の空所区画とJ字型の液体積載区画とを併用し、U字型の空所区画の範囲を一部に留めることでバラストタンク等の液体積載区画の容積を確保することができるとの知見も得た。
本発明は、上記の状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、両舷の一対の空所区画の間に設けられる浸水平衡装置の配管やバルブ等の保守点検が不要であり、非損傷時の復原性を損なうことなく、船体損傷時における船体の横傾斜の減少又は相殺と船体の重心の低下とにより、損傷時復原性を向上させて、コンパクトな船体と損傷時復原性を兼ね備えた船形構造物を提供することにある。
上記のような目的を達成するための本発明の船形構造物は、船体の貨物領域の船側側と船底側の周囲に液体積載区画と空所区画を配設した船形構造物において、前記液体積載区画の一部または全部を、船底側の区画の一部と船側側の区画とが連続しているJ字型の液体積載区画で形成すると共に、前記空所区画の一部または全部を、船底側の区画と両舷の船側側の区画とが連続しているU字型の空所区画で形成して構成される。
なお、本発明を適用する船形構造物としては、二重船側および二重底を有することが好ましいが、左右一対のボトムホッパータンクを持つ船舶等、J字型の液体積載区画とU字型の空所区画を形成できる構造であれば、本発明を適用することが可能である。また、二重船側を有する船舶は、アンダーデッキパッセージと呼ばれる縦通通路を上甲板下に配置することがあるが、このアンダーデッキパッセージの有無に関わらず本願発明を適用することが可能である。加えて、この船形構造物には、液化ガス運搬船、コンテナ船、バルクキャリア等の船舶やFSPO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)、FSO(浮体式海洋石油・ガス貯蔵積出設備)等の浮体構造物を含んでいる。
この構造により、貨物領域の二重船側および二重底、又は、左右一対のボトムホッパータンクと二重底を、J字型の液体積載区画とU字型の空所区画で構成している。このU字型の空所区画を通常時はバラスト水や燃料などの液体を積載しない空所とすることで、復原性に悪影響を及ぼす自由表面の影響を回避して、非損傷時復原性が悪化しないようにすることができる。また、J字型の液体積載区画を液体を積載する区画とすることにより、バラストタンクや燃料タンク等に必要とされる液体積載の区画の容積を確保することができる。
つまり、貨物領域に配置される二重船側および二重底等をJ字型の液体積載区画とU字型の空所区画を組み合わせて構成することで、非損傷時復原性を損なうことなく、コンパクトな船体と損傷時復原性を兼ね備えることができる。
上記の船形構造物において、前記J字型の液体積載区画と前記U字型の空所区画を、船体前後方向に交互に設けていると、損傷時復原性が厳しくなる2区画損傷のうち、1区画がU字型の空所区画となるので、損傷部位から浸水する水がこのU字型の空所区画の船底の空所区画を経由して損傷を受けた舷側とは反対側の舷側の空所区画に送りこまれることになる。
この船底の空所区画の浸水により、船体の重心の低下を図ることができ、反対舷の空所区画の浸水により、両舷に同じ量の浸水が生じることになるので、U字型の空所区画の損傷側の浸水による船体の横傾斜の軽減又は相殺を図ることができ、損傷時復原性を向上させることができる。
また、U字型の空所区画を船体の前後方向に連続する2区画のうちの1区画に留めることでバラストタンクなどの液体積載区画の容積を確保することができ、船体が大きくなるのを抑制することができる。
上記の船形構造物において、前記J字型の液体積載区画と前記U字型の空所区画において、その船体前後方向の長さを予め設定されている仮想損傷長を超える長さとすると、この構成により、3区画同時損傷を防止することができると共に、この分割のための隔壁により艤装品や塗装面積が増加するのを防止できる。なお、U字型の空所区画は、損傷時以外は、デッドスペースとなるため、最小限の長さであることが望ましい。
上記の船形構造物において、前記船体の二重底に船体前後方向に前記U字型の空所区画で分割されたダクトキールを設けると共に、このダクトキールをパイプパッセージとしていると、この構成では、パイプパッセージはU字型の空所区画の前側と後ろ側に分割配置されることになるが、このU字型の空所区画はドライな区画であるので、前後のパイプパッセージのみならず、このU字型の空所区画においても配管に対するメンテナンスや防錆の観点から必要とされるパイプパッセージの機能を維持することができる。
本発明の船形構造物によれば、船体の大型化や浸水平衡装置の採用は不要であり、非損傷時の復原性を損なうことなく、船体損傷時における船体の横傾斜の減少又は相殺と船体の重心の低下とにより、損傷時復原性を向上させて、コンパクトな船体と損傷時復原性を兼ね備えることができる。
本発明に係る実施の形態の液化ガス運搬船の構成を模式的に示す側面図である。 図1の液化ガス運搬船の構成を模式的に示す平面図である。 図1の液化ガス運搬船におけるJ字型の液体積載区画とU字型の空所区画を模式的に示す平面図である。(貨物領域R1については上甲板下を表す。) 図3のJ字型区画を示すA−A断面図である。 図3のU字型区画を示すB−B断面図である。 図3のU字型区画を示すC−C断面図である。 U字型の空所区画とダクトキールの関係を示す船底部分の平面図である。 従来技術の液化ガス運搬船におけるJ字型の液体積載区画を模式的に示す平面図である。(貨物領域R1については上甲板下を表す。) 図8のJ字型区画を示すA−A断面図である。 図8のJ字型区画を示すB−B断面図である。 図8のJ字型区画を示すC−C断面図である。 従来技術のJ字型の液体積載区画とダクトキールの関係を示す船底部分の平面図である。
以下、本発明に係る実施の形態の船形構造物について、図面を参照しながら説明する。この船形構造物として、ここでは、MOSS型の球形ガスタンクを備えた液化ガス運搬船を例にして説明するが、本発明を適用可能な船形構造物は、二重船側および二重底を有する船形構造物であることが好ましいものの、左右一対のボトムホッパータンクを持つ船舶等、下記に示すJ字型区画とU字型区画を形成できる構造であれば、本発明を適用することが可能である。また、本発明は、この液化ガス運搬船に限定されず、それ以外のコンテナ船、バルクキャリア等の船舶やFSPO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)、FSO(浮体式海洋石油・ガス貯蔵積出設備)等の浮体構造物等にも適用可能である。
図1及び図2に示すように、本発明の係る第1の実施の形態の船形構造物は、液化ガス運搬船1であり、船底2と船側3と上甲板4によって、船体の周囲を形成され、液化ガスタンク20を配設した貨物区画10を複数有する貨物領域R1が設けられている。 また、貨物区画10においては、液化ガスタンク20の一部が上甲板4より上に突出して、船体の前後方向に一列に数個(ここでは4個)並んで設けられている。
そして、図3〜図6に示すように、この液化ガス運搬船1は、船体の貨物領域R1の船側3側と船底2側の周囲にJ字型の液体積載区画31とU字型の空所区画32を配設した液化ガス運搬船1である。この液化ガス運搬船1において、液体積載区画31の一部または全部(ここでは全部)を、図4に示すような、船底2側の区画31aの一部と船側3側の区画31bとが連続しているJ字型区画で形成する。それと共に、空所区画32の一部または全部(ここでは全部)を、図5及び図6に示すような、船底2側の区画32aと両舷の船側3側の区画32b,32cとが連続しているU字型区画で形成する。
また、このJ字型の液体積載区画31とU字型の空所区画32を船体前後方向に交互に設ける。これにより、損傷時復原性が厳しくなる2区画損傷の場合に、この損傷を受ける2区画のうち、1区画がU字型の空所区画32となる。そのため、損傷部位の空所区画32b(又は32c)から浸水する水が、このU字型の空所区画32の船底2の空所区画32aを経由して損傷を受けた舷とは反対舷の空所区画32c(又は32b)に送りこまれることになる。
この船底2の空所区画32aの浸水により、船体の重心の低下を図ることができ、反対舷の空所区画32c(又は32b)の浸水により、両舷に略同じ量の浸水が生じることになるので、損傷側の空所区画32b(又は32c)の浸水による船体の横傾斜の軽減又は相殺を図ることができる。これにより、船体の損傷時復原性を向上させることができる。
また、U字型の空所区画32を船体前後方向に連続する2区画のうちの1区画に留めることでバラストタンクなどのJ字型の液体積載区画31の容積を確保することができ、船体が大きくなるのを抑制することができる。
そして、J字型の液体積載区画31とU字型の空所区画32において、その船体前後方向の長さを予め設定されている仮想損傷長を超える長さとすると、この構成により、3区画損傷を防止することができると共に、この分割のための隔壁(仕切り壁)や艤装品や塗装面積が増加するのを防止できる。なお、U字型の空所区画32は、損傷時以外は、デッドスペースとなるため、最小限の長さであることが望ましい。
そして、損傷時復原性規則で想定される損傷は、主に他船との衝突を考慮したもので、船舶1の船体前後方向の全域に対して所定の範囲内の損傷が不特定のどこでも発生する可能性を考慮する必要がある。これに関しては、一般には、単一の区画が船体前後方向に長くなる貨物領域R1の貨物区画のうちの連続した2区画が損傷するケースにおいて、最も損傷時復原性の低下が厳しくなるので、貨物領域R1の貨物区画10のうちの少なくとも前後2区画の損傷を考慮してJ字型の液体積載区画31とU字型の空所区画32の船体前後方向の長さを設定することが好ましい。そして、この衝突で損傷が生じると想定した場合の損傷の長さである「仮想損傷長」は、対象とする船舶に対してその設計に際して具体的な数値で設定されることになる。
また、図7に示すように、船体の二重底に船体前後方向にU字型の空所区画32で分割されたダクトキール33を設けると共に、このダクトキール33をパイプパッセージとして構成していると、この構成では、ダクトキール33はU字型の空所区画32の前側と後ろ側に分割配置されることになるが、このU字型の空所区画32はドライな区画であるので、前後のダクトキール33のみならず、このU字型の空所区画32においてもバラスト水用配管34に対するメンテナンスや防錆の観点から必要とされるパイプパッセージの機能を維持することができる。
なお、比較のために、図8〜図11に従来技術の液化ガス運搬船1XにおけるJ字型の液体積載区画31を示し、図12に従来技術の液体積載区画31とダクトキール33Xの関係を示す。
上記の構成の液化ガス運搬船1によれば、貨物領域R1の二重船側および二重底をJ字型の液体積載区画31とU字型の空所区画32で構成している。このU字型の空所区画32を通常時はバラスト水や燃料などの液体を積載しない空所の区画とすることで、復原性に悪影響を及ぼす自由表面の影響を回避して非損傷時復原性が悪化しないようにすることができる。また、J字型の液体積載区画31を液体を積載する区画とすることにより、バラストタンクや燃料タンクなどとして必要とされる液体を積載する区画の容積を確保することができる。
つまり、貨物領域R1に配置される二重船側および二重底等をJ字型の液体積載区画31とU字型の空所区画32を組み合わせて構成することで、非損傷時復原性を損なうことなく、コンパクトな船体と損傷時復原性を兼ね備えることができる。
従って、本発明に係る実施の形態の液化ガス運搬船1によれば、空所区画の間に設けられる浸水平衡装置の配管やバルブ等の保守点検が不要であり、非損傷時の復原性を損なうことなく、2区画損傷時における船体の横傾斜の減少又は相殺と船体の重心の低下とにより、損傷時復原性を向上させて、コンパクトな船体と傷時復原性を兼ね備えることができる。
1、1X 液化ガス運搬船
2 船底
3 船側
4 上甲板
10 貨物区画
20 液化ガスタンク
31 J字型の液体積載区画
31a 船底側の区画(J字型の液体積載区画)
31b 船側側の区画(J字型の液体積載区画)
32 U字型の空所区画
32a 船底側の区画(U字型の空所区画)
32b、32c 船側側の区画(U字型の空所区画)
33、33X ダクトキール
34 バラスト水用配管
R1 貨物領域

Claims (4)

  1. 船体の貨物領域の船側側と船底側の周囲に液体積載区画と空所区画を配設した船形構造物において、前記液体積載区画の一部または全部を、船底側の区画の一部と船側側の区画とが連続しているJ字型の液体積載区画で形成すると共に、前記空所区画の一部または全部を、船底側の区画と両舷の船側側の区画とが連続しているU字型の空所区画で形成していることを特徴とする船形構造物。
  2. 前記J字型の液体積載区画と前記U字型の空所区画を、船体前後方向に交互に設けていることを特徴とする請求項1に記載の船形構造物。
  3. 前記J字型の液体積載区画と前記U字型の空所区画において、その船体前後方向の長さを予め設定されている仮想損傷長を超える長さとすることを特徴とする請求項1又は2に記載の船形構造物。
  4. 前記船体の二重底に船体前後方向に前記U字型の空所区画で分割されたダクトキールを設けると共に、このダクトキールをパイプパッセージとしていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の船形構造物。
JP2017147766A 2017-07-31 2017-07-31 船形構造物 Pending JP2019026083A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017147766A JP2019026083A (ja) 2017-07-31 2017-07-31 船形構造物
CN201810842561.4A CN109319046A (zh) 2017-07-31 2018-07-27 船形构造物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017147766A JP2019026083A (ja) 2017-07-31 2017-07-31 船形構造物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019026083A true JP2019026083A (ja) 2019-02-21

Family

ID=65264253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017147766A Pending JP2019026083A (ja) 2017-07-31 2017-07-31 船形構造物

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2019026083A (ja)
CN (1) CN109319046A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022011719A (ja) * 2020-06-30 2022-01-17 三井E&S造船株式会社 液化ガス運搬船

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5152158Y2 (ja) * 1971-11-11 1976-12-14
JP5403900B2 (ja) * 2007-11-16 2014-01-29 三菱重工業株式会社 液化ガス運搬船
CN102910267B (zh) * 2008-08-12 2015-04-29 三菱重工业株式会社 船舶的复原力恢复装置
JP5180897B2 (ja) * 2008-08-29 2013-04-10 三菱重工業株式会社 液化ガス運搬船
JP2010184631A (ja) * 2009-02-13 2010-08-26 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 船舶
JP5596084B2 (ja) * 2012-06-27 2014-09-24 三菱重工業株式会社 船舶
JP6169412B2 (ja) * 2013-05-15 2017-07-26 三井造船株式会社 船形構造物及び船形構造物の設計方法
JP6206771B2 (ja) * 2014-04-30 2017-10-04 三菱重工業株式会社 船舶

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022011719A (ja) * 2020-06-30 2022-01-17 三井E&S造船株式会社 液化ガス運搬船

Also Published As

Publication number Publication date
CN109319046A (zh) 2019-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106068224B (zh) 船舶
WO2014185259A1 (ja) 船形構造物及び船形構造物の設計方法
JP7193250B2 (ja) 船舶
JP2007153242A (ja) 自動車運搬船
CN108928433A (zh) 船舶
JP2008030584A (ja) 船体損傷時の復原性改善方法及び船舶
JP2019026083A (ja) 船形構造物
KR20060057003A (ko) 컨테이너선
CN109803882B (zh) 具有水密壁的船舶
KR20130099553A (ko) 복원성이 향상된 선박
JP2019014453A (ja) 船形構造物
JP2019142355A (ja) 液体貨物バラ積船
JP6169020B2 (ja) 船舶
KR20060056947A (ko) 해양 선박용 가스 팽창 트렁크
JP6992942B2 (ja) ばら積み貨物船
KR20140072408A (ko) 로팍스 선박의 힐링탱크 배치구조
JP2003002279A (ja) 二重船殼構造の船舶における船体構造
JP2018030467A (ja) バラ積み船
JP2009179143A (ja) 船舶の燃料油タンク
TW201628920A (zh) 滑行式船舶及其製造方法
JP2006123814A (ja) 船舶
JP2005219559A (ja) 貨物船
JP6701487B2 (ja) 揚陸船、揚陸船の建造方法
JP5059725B2 (ja) 自動車運搬船
JP7406942B2 (ja) 船舶

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180606

A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20200303

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201222

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210706