JP5594309B2 - リチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用正極及びリチウムイオン二次電池 - Google Patents

リチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用正極及びリチウムイオン二次電池 Download PDF

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本発明は、リチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用正極及びリチウムイオン二次電池ならびにリチウムイオン二次電池正極材料の製造方法に関する。
近年、高温においても結晶安定性及び熱的安定性に優れた正極活物質として、リン酸鉄リチウム(LiFePO)に代表されるポリアニオン系正極活物質が検討されている。LiFePOを正極活物質として用いた非水電解質電池は、電動工具用途に実用化されており、放電容量は160mAh/gと高く、正極活物質表面への電子電導性炭素質担持技術によりハイレート性能にも優れたものとなっている。
しかしながら、LiFePOの作動電位はLi/Li基準に対して3.42Vであり、汎用電池に用いられている正極活物質の作動電位に比べて低いため、エネルギー密度や出力特性の点で不十分である。
そこで、LiFePOよりも作動電位の高いポリアニオン正極活物質として、LiVOPOが提案されている。
この中で、LiVOPOはα型とβ型がリチウムイオン二次電池用正極材料として用いられることが知られている。
この中で、β型のβ−LiVOPOを正極活物質として用いた非水電解質電池は、C/50という低レート放電において、100mAh/g程度の容量が得られることが知られている。(例えば、特許文献1参照)また、別の製造方法においてもC/40という低レート放電においてのみ140mAh/gという高容量が得られることが知られている(非特許文献1)
特開2003−68304号公報
J. Barker, et. al., J. Electrochem. Soc., 151 (6) A796−800(2004)
しかしながら、β−LiVOPOを正極活物質として用いた非水電解質電池は、高レート放電におけるレート特性に問題があった。(例えば非特許文献1参照)
そこで、本発明では、高レート放電特性が優れたリチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用正極及びリチウムイオン二次電池、ならびにリチウムイオン二次電池用正極材料の製造方法を提供することを目的とする。
本発明のリチウムイオン二次電池用正極材料は、β−LiVOPOの累積粒径D90及び累積粒径D50の比(D90/D50)が、1.10以上6.25以下であることを特徴とする。
D90/D50が1.10以上6.25以下の範囲であるβ−LiVOPOは、大粒径の粒子がある程度存在することにより小粒径の粒子のみが存在する場合よりも電極中のパッキング密度が向上するため、高レート放電特性が向上するものと考えられる。
本発明のリチウムイオン二次電池用正極材料は、さらにβ−LiVOPOの粒度分布測定の相対頻度分布における大粒径側の頂点の粒径Aと小粒径側の頂点の粒径Bとの比(A/B)の値が0.97以上10.71以下であることが好ましい。
正極材料の相対頻度分布の大粒径側および小粒径側の頂点の粒径の比(A/B)の値が0.97以上10.71以下の範囲であることにより高レート放電特性が一層向上する。A/Bの値が10.71より大きい場合、大粒径の粒子が多くなることにより高レート放電特性が低下すると考えられる。A/Bの値が0.97より小さい場合、電極内の正極材料のパッキング密度が低下することにより高レート放電特性が低下すると考えられる。
本発明に係るリチウムイオン二次電池用正極材料の製造方法は、リチウム源とリン酸源とバナジウム源と還元剤と水とを含む混合物を乾燥することにより前駆体を得る前駆体合成工程と、前駆体合成工程において得られた前駆体を熱処理する熱処理工程を備えることが好ましい。
本発明に係るリチウムイオン二次電池用正極材料の製造方法では、熱処理工程にて熱処理を400℃〜650℃で行うことがさらに好ましい。
400℃〜600℃の熱処理により得られたリチウムイオン二次電池用正極材料を正極活物質として用いた場合、リチウムイオン二次電池の高レート放電特性を向上させやすくなる。
本発明によれば、高レート放電特性に優れたリチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用正極及びリチウムイオン二次電池、ならびにリチウムイオン二次電池用正極材料の製造方法を提供することができる。
リチウムイオン二次電池の模式断面図である。 実施例のリチウムイオン二次電池用正極材料の粒径に対する相対頻度分布図である。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。また以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに以下に記載した構成要素は、適宜組み合わせることができる。
<リチウムイオン二次電池>
図1に示すように、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池100は、互いに対向する板状の負極20及び板状の正極10と、負極20と正極10との間に隣接して配置される板状のセパレータ18と、を備える発電要素30と、リチウムイオンを含む電解質溶液(図示せず)と、これらを密閉した状態で収容するケース50と、負極20に一方の端部が電気的に接続されると共に他方の端部がケースの外部に突出される負極リード62と、正極10に一方の端部が電気的に接続されると共に他方の端部がケースの外部に突出される正極リード60とを備える。
負極20は、負極集電体22と、負極集電体22上に形成された負極活物質層24と、を有する。また、正極10は、正極集電体12と、正極集電体12上に形成された正極活物質層14と、を有する。セパレータ18は、負極活物質層24と正極活物質層14との間に位置している。正極活物質層14は、本実施形態に係る活物質を含有する。
リチウムイオン二次電池の他の部材については、公知の材料を適宜用いることができる。
<リチウムイオン二次電池用正極材料>
以下に本実施形態に係るリチウムイオン二次電池用正極材料について説明する。本実施形態に関わるリチウムイオン二次電池材料は一般式β−LiVOPOで表され、粒度分布における50%累積粒径を表すD50で示される値に対する90%累積粒径を表すD90で示される値の比であるD90/D50の値が1.10以上6.25以下の範囲である。
上記D90/D50の値は1.75以上4.27以下の範囲であることがより好ましい。
本実施形態に係るβ−LiVOPOの粒度分布測定の相対頻度分布における大粒径側の頂点の粒径Aと小粒径側の頂点の粒径Bとの比(A/B)の値が0.97以上10.71以下の範囲であることが好ましい。
β−LiVOPOは、Vの一部がFe,Mnなどの他元素に置換、またはVの一部が欠損していてもよい。
<リチウムイオン二次電池用正極材料の製造方法>
次に、本発明の一実施形態に係る正極材料の製造方法について説明する。本実施形態に係る正極材料の製造方法は、リチウム源とリン酸源とバナジウム源と還元剤と水とを混合物に、外部から熱を加えることによって水分を除去し、正極材料の前駆体となる混合物を得る前駆体混合工程と、得られた前駆体を熱処理する熱処理工程とを備える。
(前駆体合成工程)
前駆体合成工程では、まず、上述したリチウム源、リン酸源、バナジウム源、還元剤及び水を投入して、これらが分散した混合物(水溶液)を調製する。なお、混合物を調製する際は、例えば、最初に、リン酸源、マンガン源及び水を混合したものを還流した後、これにリチウム源を加えてもよい。
リチウム源としては、例えば、LiNO、LiCO、LiOH、LiCl、LiSO及びCHCOOLiからなる群より選ばれる少なくとも一種を用いることができる。
リン酸源としては、例えば、HPO、NHPO、(NHHPO及びLiPOからなる群より選ばれる少なくとも一種を用いることができる。
バナジウム源としては、例えば、V、VO及びNHVOからなる群より選ばれる少なくとも一種を用いることができる。
還元剤としては、例えば、アスコルビン酸、クエン酸、酒石酸、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリエチレン(PE)、ヒドラジンからなる群より選ばれる少なくとも一種を用いることができる。
なお、二種以上のリチウム源、二種以上のリン酸源又は二種以上のバナジウム源、二種以上の還元剤を併用してもよい。
上記前駆体合成工程は常温で混合してもよく、オイルバスなどを用いて常温以上の温度で混合してもよい。
原料混合物である水溶液を10〜40時間攪拌することが望ましい。攪拌を行うことにより、水溶液中から溶解成分の偏析が起こり生成するβ―LiVOPOの粒径を小さくすることができる。また、40時間以内で攪拌を行うことにより、原料であるバナジウム源の分解が進むのを押さえ、水溶液の粘度上昇を防ぐことができ、容易に攪拌することができる。
(熱処理工程)
熱処理工程では、前駆体合成工程により得られた前駆体はアモルファス状態であることが想定されるため、これを大気中で熱処理することでβ―LiVOPOを合成することができる。
熱処理の温度は400℃〜600℃で行うことが好ましく、500℃〜550℃で行うことがより好ましい。熱処理温度が低すぎる場合、β―LiVOPO相が生成せずに前駆体がアモルファス構造を部分的に維持することになり、活物質の充放電特性が低下する傾向がある。熱処理温度が高すぎる場合β−LiVOPO相が分解、または相変化を起こし目的の相が得られなくなる。熱処理の温度を上記の範囲内とすることによって、安定して得ることができる。
(粒度分布測定)
粒度分布測定はマイクロトラックなど、既存の装置を用いて行うことができる。
ある粒径のふるい目を通過した量の重量百分率(%)を縦軸に、粒径を対数目盛の横軸にしてプロットした粒径累積曲線において重量百分率50%にあたる粒度をD50、重量百分率90%にあたる重量をD90とする。
上述のように算出したD50とD90の比率、つまりD90/D50が1.10以上6.25以下の範囲であり、好ましくは1.75以上4.17以下の範囲であることが望ましい。
粒度分布測定結果を相対頻度分布で表した場合に、2つの相対頻度分布の山が見られる場合、大粒径側の山の頂点における粒径をA、小粒径側の山の頂点における粒径をBとする。
上記AおよびBと規定する頂点については粒径はどのような範囲でもよく、2つの頂点の粒径の大小の区別によりAとBとを区別する。
粒度分布測定をした結果、相対頻度分布図において2つの相対頻度分布が見られない場合、上記A/Bの値は規定されない。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
POを0.2molと蒸留水を180mlとを容器に入れ、室温で攪拌を行った。さらに、Vを0.1mol加え攪拌を継続した。その後、ヒドラジンを添加し攪拌を継続した。その後LiOH・HOを0.1mol加えた。得られた混合溶液を、室温にて80h攪拌を行わずに静置した。
上記原料混合溶液を80℃にて乾燥し、前駆体を得た。
得られた前駆体を大気雰囲気中550℃で4時間熱処理することによりβ―LiVOPOを得た。
得られたβ−LiVOPOとカーボンブラックを84質量部:8質量部の比率で3分混合し、β−LiVOPO/C混合粉末を得た。
<ハーフセルの作製>
熱処理後の正極用材料92質量部と、PVDF(ポリふっ化ビニリデン)8質量部とを、NMP(N−メチル−2−ピロリドン)に添加して、正極用塗料を調製した。正極用塗料中の固形分であるLi(PO、カーボンブラック及びPVDFの比率は、β−LiVOPO:カーボンブラック:PVDF=84質量部:8質量部:8質量部に調整した。
正極用塗料を、厚みが20μmのアルミニウム箔に塗布した。塗布した正極用塗料を乾燥した後、圧延することにより、正極を得た。次に、リチウム箔を所定の大きさに切断して銅箔(厚み15μm)に貼り付けることにより、負極とした。正極及び負極を、それらの間にポリエチレン微多孔膜からなるセパレータを挟んで積層し、積層体(素体)を得た。正極、負極には、それぞれ、リードとして、アルミニウム箔(幅4mm、長さ40mm、厚み80μm)、ニッケル箔(幅4mm、長さ40mm、厚み80μm)を超音波溶接した。このリードには、前もって無水マレイン酸をグラフト化したポリプロピレン(PP)を巻き付け熱接着させた。これはリードとケースとのシール性を向上させるためである。リチウムイオン二次電池のケースはアルミニウムラミネート材料からなり、その構成は、PET(12)/Al(40)/PP(50)のものを用意した。PETはポリエチレンテレフタレート、PPはポリプロピレンである。かっこ内は各層の厚み(単位はμm)を表す。なおこの時PPが内側となるように製袋した。上の積層体をケースに入れ、これに電解液である1MLiPF/EC+DEC(30:70体積比)を注入した後、ケースを真空ヒートシールし、実施例1の電極評価用ハーフセルを作製した。
<放電容量の測定>
実施例1のハーフセルを用いて、レート特性を測定した。具体的には、放電レートを0.1C(定電流放電を行ったときに10時間で放電終了となる電流値)から10Cとした場合の放電容量(単位:mAh/g)を測定した。結果を表1に示す。表1に示す放電容量は、活物質1g当たりの放電容量である。なお、測定では、正極活物質であるβ―LiVOPOの理論容量を159mAh/gとして、0.1Cから10Cで充放電を行った。上限充電電圧は4.3V(VS.Li/Li)とし、下限放電電圧は2.8V(VS.Li/Li)とした。また、充電は、正極の電圧が上限充電電圧に達し、充電電流が1/20Cまで減衰するまで行った。測定温度は25℃で行った。
<粒度分布の測定>
熱処理工程により得られβ−LiVOPO粉体を水とヘキサメタリン酸90重量部:10重量部の混合溶液中にて3分間超音波処理を行うことにより分散し、その粒子の粒度分布を測定した。粒径累積曲線により、重量百分率50%にあたる粒度をD50、重量百分率90%にあたる重量をD90を求め、比率D90/D50を計算したところ4.17であった。また、相対頻度分布において、2つの山が確認され、大粒径側の頂点の粒径Aと小粒径側の頂点の粒径Bとの比(A/B)の値は0.97であった。相対頻度分布図を図2に示す。
(実施例2)
原料を混合した水溶液を40時間攪拌したこと以外は実施例1と同様の方法で、実施例2の活物質及びハーフセルを作製した。
実施例1と同様の方法で粒度分布を測定した。粒径累積曲線により、重量百分率50%にあたる粒度をD50、重量百分率90%にあたる重量をD90を求め、比率D90/D50を計算したところ3.20であった。また、相対頻度分布において、2つの山が確認され、大粒径側の頂点の粒径Aと小粒径側の頂点の粒径Bとの比(A/B)の値は10.71であった。相対頻度分布図を図2に示す。
(実施例3)
原料を混合した水溶液を24時間攪拌したこと以外は実施例1と同様の方法で、実施例2の活物質及びハーフセルを作製した。
実施例1と同様の方法で粒度分布を測定した。粒径累積曲線により、重量百分率50%にあたる粒度をD50、重量百分率90%にあたる重量をD90を求め、比率D90/D50を計算したところ1.75であった。また、相対頻度分布において、2つの山が確認され、大粒径側の頂点の粒径Aと小粒径側の頂点の粒径Bとの比(A/B)の値は5.40であった。相対頻度分布図を図2に示す。
(実施例4)
原料を混合した水溶液を12時間攪拌したこと以外は実施例1と同様の方法で、実施例2の活物質及びハーフセルを作製した。
実施例1と同様の方法で粒度分布を測定したところ、比率D90/D50=6.25であった。また、A/Bの値は12.83であった。
(実施例5)
原料を混合した水溶液を6時間攪拌したこと以外は実施例1と同様の方法で、実施例2の活物質及びハーフセルを作製した。
実施例1と同様の方法で粒度分布を測定したところ、比率D90/D50=5.10であった。また、A/Bの値は3.91であった。
(実施例6)
原料を混合した水溶液を48時間攪拌したこと以外は実施例1と同様の方法で、実施例2の活物質及びハーフセルを作製した。
実施例1と同様の方法で粒度分布を測定したところ、比率D90/D50=1.10であった。また、A/Bの値は0.47であった。
(実施例7)
前駆体合成工程において、原料であるリチウム源、リン酸源、バナジウム源を全て混合した後、静置する替わりに混合溶液の攪拌温度45℃で80時間攪拌したことを除いて実施例1と同様の方法で、実施例7の活物質及びハーフセルを作製した。
実施例1と同様の方法で粒度分布を測定したところ、比率D90/D50=2.29であった。また、A/Bの値は4.81であった。
(実施例8)
前駆体合成工程において、原料であるリチウム源、リン酸源、バナジウム源を全て混合した後、静置する替わりに混合溶液の攪拌温度60℃で80時間攪拌したことを除いて実施例1と同様の方法で、実施例8の活物質及びハーフセルを作製した。
実施例1と同様の方法で粒度分布を測定したところ、比率D90/D50=2.85であった。また、A/Bの値は3.37であった。
(実施例9)
前駆体合成工程において、原料であるリチウム源、リン酸源、バナジウム源を全て混合した後、静置する替わりに混合溶液の攪拌温度80℃で80時間攪拌したことを除いて実施例1と同様の方法で、実施例9の活物質及びハーフセルを作製した。
実施例1と同様の方法で粒度分布を測定したところ、比率D90/D50=3.62であった。また、A/Bの値は9.61であった。
(比較例1)
原料を混合した水溶液を24時間攪拌し、熱処理温度を650℃としたこと以外は実施例1と同様の方法で、実施例2の活物質及びハーフセルを作製した。
また、実施例1と同様の方法で粒度分布を測定したところ、D90/D50=8.50であった。また、A/Bの値は15.68であった。
(比較例2)
原料を混合した水溶液を40時間攪拌し、熱処理温度を650℃としたこと以外は実施例1と同様の方法で、実施例2の活物質及びハーフセルを作製した。
また、実施例1と同様の方法で粒度分布を測定したところ、D90/D50=10.00であった。また、A/Bの値は23.05であった。
実施例1と同様の方法で、実施例2、比較例1の0.1Cの活物質1g当たりの放電容量の値をそれぞれ求めた。結果を表1に示す。実施例1から実施例9に見られるようにD90/D50の値が1.10以上6.25以下の範囲に入る正極材料は0.1Cで140mAh/g前後の良好な放電容量を示したのに対し、この範囲から外れる正極材料は120mAh/g前後と放電容量が低下した。また、高レート放電特性の比較として行った1Cにおける充放電測定においても同様の傾向が見られた。また、実施例1から実施例9に見られるように、粒度分布の相対頻度分布図から得られる大粒径側の頂点の粒径Aと小粒径側の頂点の粒径Bとの比(A/B)の値からも0.97以上10.71以下の範囲の正極材料は高い高レート放電特性を示した。また、実施例4の見られるように(A/B)の値が0.97以上10.71以下の範囲を外れる正極材料もD90/D50の範囲が1.10以上6.25以下の範囲に入るものは高レート放電特性の低下は見られないものの、比較例1、2に見られるようにどちらの値も規定範囲から外れる正極材料は高レート放電特性の低下が見られた。
Figure 0005594309

Claims (3)

  1. β−LiVOPOの累積粒径D90及び累積粒径D50の比(D90/D50)が、1.10以上6.25以下であり、前記β−LiVOPO の粒度分布測定の相対頻度分布における大粒径側の頂点の粒径Aと小粒径側の頂点の粒径Bとの比(A/B)の値が0.97以上10.71以下であることを特徴とするリチウムイオン二次電池用正極材料。
  2. 請求項1に記載のリチウムイオン二次電池用正極材料を用いたリチウムイオン二次電池用正極。
  3. 請求項に記載のリチウムイオン二次電池用正極を用いたリチウムイオン二次電池。
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