JP6197540B2 - リチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用正極及びリチウムイオン二次電池 - Google Patents
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Description
リチウムイオン二次電池用正極材料(以下「本正極材料」と言うことがある。)は、β−LiVOPO4で表される第一の化合物と、LiとPを主成分とする針状の第二の化合物を含む。第一の化合物は、一般式LiVOPO4で表されるリン酸リチウムバナジウムである。
次に、本正極材料の製造方法について説明する。本正極材料の製造方法は、前駆体合成工程と、熱処理工程と、第二化合物混合工程と、を備える。前駆体合成工程では、リチウム源。リン酸源、バナジウム源、還元剤および水を含む混合物を、全量乾燥する。これにより、前駆体が得られる。また、本正極材料は固相法、水熱法、ゾルゲル法および気相法などを含む既存の任意の方法によっても合成することができる。熱処理工程では、得られた前駆体の熱処理がされる。
前駆体合成工程では、まず、上述したリチウム源、リン酸源、バナジウム源および還元剤を水に投入することによって、これらが分散した混合物(水溶液)を調製する。なお、混合物を調製する際は、例えば、最初に、リン酸源、バナジウム源及び水の混合物を還流した後、還流後の混合物にリチウム源を加えてもよい。
熱処理工程では、前駆体合成工程により得られた前駆体が、不活性雰囲気または酸化雰囲気中で熱処理される。これによりβ−LiVOPO4を合成することができる。
第二の化合物はLi3P、Li3PO4、LiPO3の中から少なくとも1つを含む、Li及びPを含む1種以上の針状の化合物より選ばれる。第二の化合物混合工程では、前述の工程により得られた第一の化合物β−LiVOPO4に、第二の化合物が混合される。
続いて、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池用正極(以下「正極」とも言う。)について、図1を参照して説明する。
上述した正極10は、例えば、上述の活物質、決着剤、及び、必要に応じた量の導電材をそれらの種類に応じた溶媒、例えばPVDFの場合はN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒に添加してスラリーを作成し、このスラリーを集電体12の表面に塗布し、乾燥させることにより製造できる。
続いて、上述した活物質を含む電極を備えるリチウムイオン二次電池について図1を参照して簡単に説明する。
<リン酸リチウムバナジウム合成>
0.2molのH3PO4と180mlの蒸留水とを含む溶液を攪拌した。この溶液に、0.1molのV2O5を加え攪拌を継続した。その後、溶液にヒドラジンを添加し攪拌を継続した。その後、溶液に0.1molのLiOH・H2Oを加えた。この混合溶液を8時間攪拌した。これにより原料混合溶液を得た。得られた原料混合溶液を、乾燥機によって90℃で24時間乾燥した。
上記のβ−LiVOPO4/Li3PO4/カーボンブラックの混合粉末と、PVDF(ポリふっ化ビニリデン)とを、NMP(N−メチル−2−ピロリドン)に添加することによって、正極用塗料を調製した。正極用塗料中の固形分であるβ−LiVOPO4、カーボンブラック及びPVDFの比率は、β−LiVOPO4:カーボンブラック:PVDF=84質量部:8質量部:8質量部に調整された。
実施例1のハーフセルを充電した後、放電することによって、実施例1のハーフセルの放電容量(単位:mAh/g)を測定した。この測定では、正極活物質であるβ−LiVOPO4の理論容量を159mAh/gとした。充電では、上限充電電圧は4.3V(VS.Li/Li+)とした。充電は、正極の電圧が上限充電電圧に達し、かつ、充電電流が1/20Cまで減衰するまで、行った。放電では、下限放電電圧を、2.8V(VS.Li/Li+)とした。放電レートは、0.1Cおよび1Cとした。1Cは、1時間の定電流放電によって放電終了となるような電流値である。
Li3PO4の添加量を0.5wt.%としたことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例2の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4であること、電極のSEM画像の結果からLi3PO4は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.6μmであることがわかった。
Li3PO4の添加量を1.0wt.%としたことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例3の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4であること、電極のSEM画像の結果からLi3PO4は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.6μmであることがわかった。
Li3PO4の添加量を2.0wt.%としたことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例4の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4であること、電極のSEM画像の結果からLi3PO4は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.6μmであることがわかった。
Li3PO4の添加量を3.0wt.%としたことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例5の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4であること、電極のSEM画像の結果からLi3PO4は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.6μmであることがわかった。
Li3PO4の添加量を5.0wt.%としたことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例6の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4であること、電極のSEM画像の結果からLi3PO4は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.6μmであることがわかった。
Li3PO4の添加量を7.5wt.%としたことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例7の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4であること、電極のSEM画像の結果からLi3PO4は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.7μmであることがわかった。
Li3PO4の添加量を8.0wt.%としたことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例8の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4であること、電極のSEM画像の結果からLi3PO4は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.6μmであることがわかった。
Li3PO4の添加量を8.5wt.%としたことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例9の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4であること、電極のSEM画像の結果からLi3PO4は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.6μmであることがわかった。
Li3PO4の添加量を9.8wt.%としたことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例10の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4であること、電極のSEM画像の結果からLi3PO4は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.8μmであることがわかった。
Li3PO4の添加量を10.0wt.%としたことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例11の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4であること、電極のSEM画像の結果からLi3PO4は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.6μmであることがわかった。
Li3PO4の添加量を10.3wt.%としたことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例12の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4であること、電極のSEM画像の結果からLi3PO4は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.7μmであることがわかった。
Li3PO4の添加量を11.0wt.%としたことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例13の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4であること、電極のSEM画像の結果からLi3PO4は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.6μmであることがわかった。
Li3PO4の添加量を15.0wt.%としたことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例14の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4であること、電極のSEM画像の結果からLi3PO4は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.6μmであることがわかった。
原料であるリチウム源およびリン源を、化学量論組成よりも0.00306mol過剰に調整することにより、第二の化合物混合工程でLi3PO4を混合せず、第一の化合物と同時に第二の化合物を合成したことを除いて、実施例1と同様の方法で、実施例15の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLiPO3であること、および、その含有量は1.0wt.%であった。電極のSEM画像の結果からLiPO3は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.6μmであることがわかった。
原料であるリチウム源およびリン源を、化学量論組成よりも0.00918mol過剰に調整することにより、第二の化合物混合工程でLi3PO4を混合せず、第一の化合物と同時に第二の化合物を合成したことを除いて、実施例1と同様の方法で、実施例16の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLiPO3であること、および、その含有量は3.0wt.%であった。電極のSEM画像の結果からLiPO3は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.5μmであることがわかった。
原料であるリチウム源およびリン源を、化学量論組成よりも0.0144mol過剰に調整することにより、第二の化合物混合工程でLi3PO4を混合せず、第一の化合物と同時に第二の化合物を合成したことを除いて、実施例1と同様の方法で、実施例17の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLiPO3であること、および、その含有量は5.0wt.%であった。電極のSEM画像の結果からLiPO3は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.6μmであることがわかった。
原料であるリチウム源およびリン源を、化学量論組成よりも0.02448mol過剰に調整することにより、第二の化合物混合工程でLi3PO4を混合せず、第一の化合物と同時に第二の化合物を合成したことを除いて、実施例1と同様の方法で、実施例18の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLiPO3であること、および、その含有量は8.0wt.%であった。電極のSEM画像の結果からLiPO3は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.8μmであることがわかった。
第二の化合物混合工程でLi3PO4ではなく、Li3Pを1.0wt.%添加したことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例19の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLiP3であること、電極のSEM画像の結果からLi3Pは針状の形態であり、長軸方向の長さが2.0μmであることがわかった。
第二の化合物混合工程でLi3PO4ではなく、Li3Pを3.0wt.%添加したことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例20の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLiP3であること、電極のSEM画像の結果からLi3Pは針状の形態であり、長軸方向の長さが1.9μmであることがわかった。
第二の化合物混合工程でLi3PO4ではなく、Li3Pを5.0wt.%添加したことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例21の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLiP3であること、電極のSEM画像の結果からLi3Pは針状の形態であり、長軸方向の長さが2.0μmであることがわかった。
第二の化合物混合工程でLi3PO4ではなく、Li3Pを8.0wt.%添加したことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例22の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLiP3であること、電極のSEM画像の結果からLi3Pは針状の形態であり、長軸方向の長さが2.0μmであることがわかった。
第二の化合物混合工程でLi3PO4を0.5wt.%添加したことに加えて、LiPO3を0.5wt.%添加したことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例23の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4およびLiPO3であること、電極のSEM画像の結果から添加した第二の化合物は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.4μmであることがわかった。
第二の化合物混合工程でLi3PO4を1.5wt.%添加したことに加えて、LiPO3を1.5wt.%添加したことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例24の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4およびLiPO3であること、電極のSEM画像の結果から添加した第二の化合物は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.4μmであることがわかった。
第二の化合物混合工程でLi3PO4を2.5wt.%添加したことに加えて、LiPO3を2.5wt.%添加したことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例25の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4およびLiPO3であること、電極のSEM画像の結果から添加した第二の化合物は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.8μmであることがわかった。
第二の化合物混合工程でLi3PO4を4.0wt.%添加したことに加えて、LiPO3を4.0wt.%添加したことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例26の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4およびLiPO3であること、電極のSEM画像の結果から添加した第二の化合物は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.7μmであることがわかった。
第二の化合物混合工程でLi3PO4を0.5wt.%添加したことに加えて、Li3Pを0.5wt.%添加したことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例27の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4およびLi3Pであること、電極のSEM画像の結果から添加した第二の化合物は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.4μmであることがわかった。
第二の化合物混合工程でLi3PO4を1.5wt.%添加したことに加えて、Li3Pを1.5wt.%添加したことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例28の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4およびLi3Pであること、電極のSEM画像の結果から添加した第二の化合物は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.5μmであることがわかった。
第二の化合物混合工程でLi3PO4を2.5wt.%添加したことに加えて、Li3Pを2.5wt.%添加したことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例29の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4およびLi3Pであること、電極のSEM画像の結果から添加した第二の化合物は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.4μmであることがわかった。
第二の化合物混合工程でLi3PO4を4.0wt.%添加したことに加えて、Li3Pを4.0wt.%添加したことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例30の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4およびLi3Pであること、電極のSEM画像の結果から添加した第二の化合物は針状の形態であり、長軸方向の長さが1.8μmであることがわかった。
遊星ボールミルによる混合条件を、600rpmで3時間としたことを除いて、実施例6と同様の方法で実施例31の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4であること、電極のSEM画像の結果から添加した第二の化合物は針状の形態であり、長軸方向の長さが0.1μmであることがわかった。
遊星ボールミルによる混合条件を、550rpmで2時間としたことを除いて、実施例6と同様の方法で実施例31の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4であること、電極のSEM画像の結果から添加した第二の化合物は針状の形態であり、長軸方向の長さが0.4μmであることがわかった。
遊星ボールミルによる混合条件を、550rpmで1時間としたことを除いて、実施例6と同様の方法で実施例33の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4であること、電極のSEM画像の結果から添加した第二の化合物は針状の形態であり、長軸方向の長さが0.5μmであることがわかった。
遊星ボールミルによる混合条件を、500rpmで5分としたことを除いて、実施例6と同様の方法で実施例34の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4であること、電極のSEM画像の結果から添加した第二の化合物は針状の形態であり、長軸方向の長さが2.8μmであることがわかった。
遊星ボールミルによる混合条件を、500rpmで3分としたことを除いて、実施例6と同様の方法で実施例35の正極材料及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、正極材料に含まれる第二化合物はLi3PO4であること、電極のSEM画像の結果から添加した第二の化合物は針状の形態であり、長軸方向の長さが3.3μmであることがわかった。
第二の化合物を混合しないことを除いて、実施例1と同様の方法で、比較例1の活物質及びハーフセルを作製した。X線回折測定(XRD)の結果から、活物質中に含まれる第二化合物は確認されなかった。すなわち、活物質はβ−LiVOPO4を有することがわかった。
第二の化合物混合工程でLi3PO4を添加せず、得られた第一化合物とカーボンブラックのみを遊星ボールミルにて混合した後に、多角形状のLi3PO4を1.0wt.%添加したことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例15の活物質及びハーフセルを作成した。X線回折測定(XRD)の結果から、活物質中に含まれる第二化合物はLi3PO4であること、電極のSEM画像の結果からLi3PO4は多角形状の形態であることがわかった。
第二の化合物混合工程でLi3PO4を添加せず、得られた第一化合物とカーボンブラックのみを遊星ボールミルにて混合した後に、多角形状のLi3PO4を5.0wt.%添加したことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例16の活物質及びハーフセルを作成した。X線回折測定(XRD)の結果から、活物質中に含まれる第二化合物はLi3PO4であること、電極のSEM画像の結果からLi3PO4は多角形状の形態であることがわかった。
第二の化合物混合工程でLi3PO4を添加せず、得られた第一化合物とカーボンブラックのみを遊星ボールミルにて混合した後に、多角形状のLi3PO4を8.0wt.%添加したことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例17の活物質及びハーフセルを作成した。X線回折測定(XRD)の結果から、活物質中に含まれる第二化合物はLi3PO4であること、電極のSEM画像の結果からLi3PO4は多角形状の形態であることがわかった。
第二の化合物混合工程でLi3PO4を添加せず、得られた第一化合物とカーボンブラックのみを遊星ボールミルにて混合した後に、多角形状のLi3PO4を10.0wt.%添加したことを除いて、実施例1と同様の方法で実施例18の活物質及びハーフセルを作成した。X線回折測定(XRD)の結果から、活物質中に含まれる第二化合物はLi3PO4であること、電極のSEM画像の結果からLi3PO4は多角形状の形態であることがわかった。
Claims (4)
- β−LiVOPO4で表される第一の化合物と、Li及びPを含む針状の第二の化合物を少なくとも1種含み、前記第二の化合物は、Li 3 P、Li 3 PO 4 、LiPO 3 の少なくとも1つを含み、前記第二の化合物の面積が最大になる面における短軸方向の長さxと長軸方向の長さyで表されるアスペクト比y/xが5.0より大きく、前記第一の化合物に対する前記第二の化合物の含有量が、0.1wt.%以上10.0wt.%以下である、リチウムイオン二次電池用正極材料。
- 前記第二の化合物は、前記針状の長軸方向の長さyが0.5μm以上3.0μm以下である請求項1に記載のリチウムイオン二次電池用正極材料
- 請求項1または2に記載のリチウムイオン二次電池用正極材料を含むリチウムイオン二次電池用正極。
- 請求項3に記載のリチウムイオン二次電池用正極を有するリチウムイオン二次電池。
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