JP5910730B2 - 活物質、およびそれを用いた電極、ならびにリチウムイオン二次電池 - Google Patents

活物質、およびそれを用いた電極、ならびにリチウムイオン二次電池 Download PDF

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Description

本発明は、活物質、およびそれを用いた電極、ならびにリチウムイオン二次電池に関する。
近年、環境・エネルギー問題の解決へ向けて、種々の電気自動車の普及が期待されている。これら電気自動車の実用化の鍵を握るモータ駆動用電源などの車載電源として、リチウムイオン二次電池の開発が鋭意行われている。しかしながら、車載電源として電池を広く普及するためには、電池を高性能にして、より安くする必要がある。また、電気自動車の一充電走行距離をガソリンエンジン車に近づける必要があり、より高エネルギーの電池が望まれている。
電池のエネルギー密度を高め高放電容量とするためには、正極と負極の単位質量あたりに蓄えられる電気量を大きくする必要がある。この要請に応えられる可能性のある正極材料(正極用活物質)として、Ni−Co−Mn三元系複合酸化物や空間群R − 3 m に帰属される結晶構造を有し、遷移金属サイトにリチウムを含有するいわゆる固溶体系材料が検討されている。
しかし、上記のNi−Co−Mn三元系複合酸化物や固溶体系材料は、初回充電時の不可逆容量が高いため、正極活物質の初期充放電効率が低く、電池設計において対向する負極を過剰に用いなければならず、電池容量の低下等の問題があった。
そのため、特許文献1においては、ニッケルとマンガンとを含有するリチウム含有金属酸化物とLiFePOとを含むようにすることにより、初回の充放電効率を向上させることが提案されている。
特開2008−235151号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のニッケルとマンガンとを含有するリチウム含有金属酸化物とLiFePOとを含む正極では、初回の充放電効率は向上しているものの、平均放電電圧が低下してしまうという問題があった。
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、高容量で初回充放電効率が高くかつ平均放電電圧の高い正極活物質及びそれを用いてなる電極ならびにリチウムイオン二次電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る活物質は、
組成式(1)または組成式(2)で表される活物質材料から選ばれる少なくとも1種の第1の活物質材料と、
LiNi(M1)(M2) ・・・(1)
〔M1はCo、Mnから選ばれた少なくとも1種;M2はAl、Fe、CrおよびMgから選ばれた少なくとも1種;1.0<w<1.1;2.0<(x+y+z+w)≦2.1;0.3<x<0.95;0.01<y<0.4;0.001<z<0.2〕、
LiNiCoMn(M3) ・・・(2)
〔M3はAl,Si,Zr,Ti,Fe,Mg,Nb,BaおよびVからなる群から選ばれる少なくとも1種、2.0≦(p+q+r+s+t)≦2.2、1.0<t≦1.3、0<p≦0.3、0≦q≦0.3、0.3≦r≦0.7、0≦s≦0.1〕、
前記第1の活物質とは異なる組成式(3)で表される第2の活物質材料と、
Li1−αVOPO ・・・(3)
〔ただしαは、0<α≦1である。〕
を含んでおり、
第1の活物質材料(A)と第2の活物質材料(B)の合計モル数に対する第2の活物質材料(B)の割合(δ)が0.4mol%≦δ≦18mol%であることを特徴とする。
つまりδ(単位:mol%)は、δ=(B/(A+B))×100で示されるものである。
本発明に係る活物質によれば、高容量で初回充放電効率が高くかつ平均放電電圧の高い正極活物質及びそれを用いてなるリチウムイオン二次電池を提供することができる。このような理由については必ずしも明らかではないが、本発明者らは以下のように考えられる。第1の活物質と第2の活物質の混合あるいは熱処理時に、第1の活物質のLiが第2の活物質へ移動することにより、部分的に第1の活物質の結晶構造が安定化していると思われる。さらに第2の活物質材料が充放電に寄与することで、高容量で初回充放電効率が高くかつ平均放電電圧が高くなっていると考えられる。
本発明に係る電極は、集電体と、上述した活物質を含み集電体上に設けられた活物質層とを備える。これにより、高容量で初回充放電効率が高く、かつ平均放電電圧が高い電極を得ることができる。
本発明に係るリチウムイオン二次電池は、上述した電極と、それに対抗して設けられた負極と、その間に設けられたセパレータと、電解液とを備える。これにより、高容量で初回充放電効率が高く、かつ平均放電電圧が高いリチウムイオン二次電池を得ることができる。
なお、LiNi(M1)(M2)(組成式(1))、LiNiCoMn(組成式(2))やLi1−αVOPO(組成式(3))等の材料は化学量論組成に基づいた表記であり、一部、酸素や遷移金属が欠損していても構わない。
本発明によれば、高容量で初回充放電効率が高くかつ平均放電電圧の高い正極活物質及びそれを用いてなる電極ならびにリチウムイオン二次電池を提供することができる。
本実施形態の活物質を含む正極活物質層を備えるリチウムイオン二次電池の模式断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る活物質、リチウムイオン二次電池について説明する。なお、本発明は、下記の実施形態に限定されるものではない。
本実施形態の活物質は、
組成式(1)または組成式(2)で表される活物質材料から選ばれる少なくとも1種の第1の活物質材料と、
LiNi(M1)(M2) ・・・(1)
〔M1はCo、Mnから選ばれた少なくとも1種;M2はAl、Fe、CrおよびMgから選ばれた少なくとも1種;1.0<w<1.1;2.0<(x+y+z+w)≦2.1;0.3<x<0.95;0.01<y<0.4;0.001<z<0.2を満たすものである。〕、
LiNiCoMn(M3) ・・・(2)
〔M3はAl,Si,Zr,Ti,Fe,Mg,Nb,BaおよびVからなる群から選ばれる少なくとも1種、2.0≦(p+q+r+s+t)≦2.2、1.0<t≦1.3、0<p≦0.3、0≦q≦0.3、0.3≦r≦0.7、0≦s≦0.1を満たすものである。〕、
第1の活物質とは異なる組成式(3)で表される第2の活物質材料
Li1−αVOPO ・・・(3)
〔ただしαは、0<α≦1である。〕
と、を含んでおり、第1の活物質材料(A)対する第2の活物質材料(B)との割合(δ)が0.4mol%≦δ≦18mol%であることを特徴としている。
本実施形態の活物質によれば、高容量で初回充放電効率が高くかつ平均放電電圧の高い正極活物質及びそれを用いてなるリチウムイオン二次電池を提供することができる。
(第1の活物質材料)
第1の活物質材料としては、組成式(1)LiNi(M1)(M2)で表されるもの挙げられる。M1はCo、Mnから選ばれた少なくとも1種以上である。またM2は、Al、Fe、CrおよびMgから選ばれた少なくとも1種以上である。中でも、wが1.0<w<1.1、x+y+z+wが2.0<(x+y+z+w)≦2.1、xが0.3<x<0.95、yが0.01<y<0.4、zが0.001<z<0.2を満たすものを用いることができる。これにより高容量が得られる。
また、別の第1の活物質材料としては、組成式(2)LiNiCoMn(M3)で表されるものが挙げられる。M3は、Al,Si,Zr,Ti,Fe,Mg,Nb,BaおよびVから選ばれた少なくとも1種以上である。中でも、p+q+r+s+tが2.0≦(p+q+r+s+t)≦2.2、yが1.0≦t≦1.3、pが0<p≦0.3、qが0≦q≦0.3、rが0.3≦r≦0.7、sが0≦s≦0.1を満たすものを用いることができる。これにより高容量が得られる。
さらに組成式(2)中のNi量pは、0.04≦p≦0.3が好ましく、0.08≦p≦0.3がさらに好ましい。最も好ましいのは0.17≦p≦0.3である。
また、組成式(2)中のMn量rは、0.35≦p≦0.6が好ましく、0.45≦p≦0.6がさらに好ましい。
組成式(2)中のCo量qは、0≦p≦0.28が好ましく、0.14≦p≦0.28がさらに好ましい。
なお、上述した第1の活物質材料としては、上記組成式(1)、または組成式(2)のいずれか一方の式で示される活物質材料を含有すれば良いが、組成の異なる2種類以上のものを混合して用いても良い。
(第2の活物質材料)
第2の活物質材料としては、第1の活物質とは異なる組成式(3) Li1−αVOPOで表されるものが挙げられる。
αは0<α≦1であればよい。このうちαは、0.1≦α≦1であることが好ましく、0.2≦α≦1であることがより好ましい。0.5≦α≦1であることがさらに好ましい。αが0.2以上であると第1の活物質材料とのLiの相互拡散が起こりやすくなると考えられる。
Li1−αVOPOの結晶形態は特に問わず、一部非晶質状態となっていてもよいが、特に斜方晶系であるLi1−αVOPOが好ましい。斜方晶系であるLi1−αVOPOを用いることで特に平均放電電圧が高いものが得られる。
第2の活物質材料のV元素の一部がTi,Ni,Co,Mn,Fe,Zr,Cu,Zn及びYbからなる群から選択される一以上の元素で置換されていてもよい。
そして、第1の活物質材料(Amol)に対する第2の活物質材料(Bmol)の割合(δ)が0.4mol%≦δ≦18mol%であればよい。さらに、δが1mol%≦δ≦10mol%であることが好ましく、3mol%≦δ≦10mol%であることがさらに好ましい。これにより高容量で初回充放電効率が高くかつ平均放電電圧が高いものが得られる。
δ=(B/(A+B))×100
割合(δ)が0.4mol%未満だと初回充放電効率が小さくなる可能性があり、18mol%より大きいと容量が小さくなる可能性がある。
第1の活物質および第2の活物質の一次粒子の平均粒子径は0.05μm以上、10μm以下であることが好ましい。このような活物質を用いたリチウムイオン二次電池では、高容量のものが得られる。一次粒子の平均粒子径が0.05μmより小さい活物質を用いた場合は、粉体の取扱いが難しくなる傾向があり、10μmより大きい活物質を用いた場合は、容量が小さくなる傾向がある。より好ましくは、平均粒子径は0.07μm以上、3μm以下である。
さらには、第2活物質の一次粒子の平均粒子径は、第1活物質の一次粒子の平均粒子径よりも小さいことが好ましい。また、第2活物質は第1活物質の表面近傍に存在することが好ましい。これらにより、第1の活物質と第2の活物質の混合あるいは熱処理時に、第1の活物質のLiが第2の活物質へ移動するなどの相互作用が容易に行われる。
第1の活物質の製造方法は特に限定されないが、少なくとも原料調製工程及び焼成工程を備える。組成式(1)または組成式(2)に示すモル比を満たすように所定のリチウム源および金属源を配合して、粉砕・混合、熱的な分解混合、沈殿反応、または加水分解等の方法により、製造することができる。
第2の活物質の製造方法は特に限定されないが、少なくとも原料調製工程及び焼成工程を備える。原料調製工程では、リチウム源、バナジウム源、リン源および水を攪拌、混合して、混合物(混合液)を調製する。原料調製工程により得た混合物を乾燥する乾燥工程を焼成工程前に実施しても良い。必要に応じて乾燥工程および焼成工程前に水熱合成工程を実施しても良い。
リチウム源、バナジウム源およびリン源の配合比は、例えば混合物中のLi,VおよびPのモル比を、LiVOPOの化学量論比(1:1:1)になるように調整し、混合物を乾燥および焼成することにより得られたLiVOPOから、電気化学的にLiを脱離させることにより第2の活物質を製造することができる。
または、リン源、バナジウム源および蒸留水を攪拌してこれらの混合物を調整し、混合物を乾燥することによって、水和物であるVOPO・2HOを製造し、さらに熱処理することによりVOPOを製造してもよい。得られたVOPOを第2の活物質として用いてもよく、さらにはVOPOとリチウム源とを混合、熱処理することにより第2の活物質を製造することができる。
なお、上述した金属源や、リチウム源、バナジウム源、リン源の化合物形態は、特に問わず、酸化物、塩、等、プロセスに合わせ公知の材料が選択できる。
所望の粒子径を有する活物質の粉体を得るためには、粉砕機や分級機を用いてもよい。例えば乳鉢、ボールミル、ビーズミル、サンドミル、振動ボールミル、遊星ボールミル、ジェットミル、カウンタージェトミル、旋回気流型ジェットミルや篩等が用いられる。粉砕時には、水又はヘキサン等の有機溶剤を共存させた湿式粉砕を用いることもできる。分級方法としては、特に限定はなく、ふるいや風力分級機などが、乾式、湿式ともに必要に応じて用いられる。
第1の活物質材料と第2の活物質材料を所定の割合で秤量し、必要に応じて混合する。これらの混合方法は特に限定されず、任意の装置を用いることができる。その具体例としては、乳鉢、V型混合機、S型混合機、らいかい機、ボールミル、遊星ボールミルといったような粉体混合機を乾式、あるいは湿式で混合することが可能である。
さらに、本実施形態では、上記混合方法により得た正極活物質を、アルゴン雰囲気中、空気雰囲気中、酸素雰囲気中、窒素雰囲気中またはそれらの混合雰囲気中で焼成してもよい。
<リチウムイオン二次電池>
続いて、本実施形態に係る電極、およびリチウムイオン二次電池について図1を参照して簡単に説明する。
リチウムイオン二次電池100は、主として、積層体30、積層体30を密閉した状態で収容するケース50、及び積層体30に接続された一対のリード60,62を備えている。
積層体30は、正極10および負極20がセパレータ18を挟んで対向配置されたものである。正極10は、正極集電体12上に正極活物質層14が設けられた物である。負極20は、負極集電体22上に負極活物質層24が設けられた物である。正極活物質層14および負極活物質層24がセパレータ18の両側にそれぞれ接触している。正極集電体12および負極集電体22の端部には、それぞれリード60,62が接続されており、リード60,62の端部はケース50の外部にまで延びている。
正極10の正極集電体12としては、例えば、アルミニウム箔等を使用できる。正極活物質層14は、上述の活物質粒子1、バインダーおよび、必要に応じて添加される導電材を含む層である。必要に応じて添加される導電材としては、例えば、カーボンブラック類、炭素材料、ITO等の導電性酸化物が挙げられる。
バインダーは、上記の活物質粒子と導電材とを集電体に結着することができれば特に限定されず、公知の結着剤を使用できる。例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ化ビニリデン―ヘキサフルオロプロピレン共重合体等のフッ素樹脂が挙げられる。
このような正極は、公知の方法、例えば、前述の活物質粒子1を含む電極活物質、又は活物質粒子1、バインダーおよび導電材を、それらの種類に応じた溶媒、例えばPVDFの場合はN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒に添加したスラリーを、正極集電体12の表面に塗布し、乾燥させることにより製造できる。
負極集電体22としては、銅箔等を使用できる。また、負極活物質層24としては、負極活物質、導電材および、バインダーを含むものを使用できる。導電材としては特に限定されず、炭素材料、金属粉などが使用できる。負極に用いられるバインダーとしては、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)等のフッ素樹脂が使用できる。
負極活物質としては、黒鉛、難黒鉛化炭素等の炭素材料、Al、Si、Sn等のリチウムと化合することのできる金属、SiO、SnO等の酸化物を主体とする非晶質の化合物、チタン酸リチウム(LiTi12)等を含む粒子が挙げられる。
負極20の製造方法は、正極10の製造方法と同様にスラリーを調整して集電体に塗布すればよい。
電解液としては、特に限定されず、例えば、本実施形態では、有機溶媒にリチウム塩を含む電解液を使用することができる。リチウム塩としては、例えば、LiPF、LiClO、LiBF等の塩が使用できる。なお、これらの塩は1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
有機溶媒としては、例えば、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネートおよび、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート等が好ましく挙げられる。これらは単独で使用してもよく、2種以上を任意の割合で混合して使用してもよい。
また、セパレータ18は、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリオレフィンからなる多孔質フィルムの単層体、積層体や上記樹脂の混合物の延伸膜、或いは、セルロース、ポリエステル及びポリプロピレンからなる群より選択される少なくとも1種の構成材料からなる繊維不織布が使用できる。
ケース50は、その内部に積層体30及び電解液を密封するものである。ケース50は、電解液の外部への漏出や、外部からのリチウムイオン二次電池100内部への水分等の侵入等を抑止できる物であれば特に限定されず、例えば、金属ラミネートフィルムを利用できる。
リード60,62は、アルミニウム、等の導電材料から形成されている。
本実施形態の活物質は、リチウムイオン二次電池以外の電気化学素子の電極材料としても用いることができる。このような、電気化学素子としては、金属リチウム二次電池(カソードに本発明の複合粒子を含む電極を用い、アノードに金属リチウムを用いたもの)等のリチウムイオン二次電池以外の二次電池や、リチウムキャパシタ等の電気化学キャパシタ等が挙げられる。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1においては、正極を作製するにあたり、前記の組成式(1)に示す第1の活物質材料として、リチウムニッケル複合酸化物(Li1.01Ni0.8Co0.15Al0.05)と、第2の活物質材料としては斜方晶系のLiVOPOからリチウムを脱離させて得たLi0.4VOPOとを99:1のmol比で秤量し、乳鉢にて混合したものを正極活物質として用いた。
[正極の作製]
実施例1の活物質と、導電助剤と、バインダーを含む溶媒とを混合して、正極用塗料を調製した。正極用塗料を集電体であるアルミニウム箔(厚み20μm)にドクターブレード法で塗布後、100℃で乾燥し、圧延した。これにより、正極活物質層及び集電体から構成される正極を得た。導電助剤としては、カーボンブラック(電気化学工業(株)製、DAB50)および黒鉛を用いた。バインダーを含む溶媒としては、PVDFを溶解したN−メチル−2−ピロリジノン(呉羽化学工業(株)製、KF7305)を用いた。
[負極の作製]
天然黒鉛を用い、導電助剤としてカーボンブラックだけを用い、正極用塗料と同様の方法で、負極用塗料を調製した。負極用塗料を集電体である銅箔(厚み16μm)にドクターブレード法で塗布後、100℃で乾燥し、圧延した。これにより、負極活物質層及び集電体から構成される負極を得た。
[リチウムイオン二次電池の作製]
作製した正極、負極とセパレータ(ポリオレフィン製の微多孔質膜)を所定の寸法に切断した。正極、負極には、外部引き出し端子を溶接するために電極用塗料を塗布しない部分を設けておいた。正極、負極、セパレータをこの順序で積層した。積層するときには、正極、負極、セパレータがずれないようにホットメルト接着剤(エチレン−メタアクリル酸共重合体、EMAA)を少量塗布し固定した。正極、負極には、それぞれ、外部引き出し端子としてアルミニウム箔(幅4mm、長さ40mm、厚み100μm)、ニッケル箔(幅4mm、長さ40mm、厚み100μm)を超音波溶接した。この外部引き出し端子に、無水マレイン酸をグラフト化したポリプロピレン(PP)を巻き付け熱接着させた。これは外部端子と外装体とのシール性を向上させるためである。正極、負極、セパレータを積層した電池要素を封入する電池外装体として、PET層、Al層およびPP層から構成されるアルミニウムラミネート材料を用いた。PET層の厚さは12μmであった。Al層の厚さは40μmであった。PP層の厚さは50μmであった。なお、PETはポリエチレンテレフタレート、PPはポリプロピレンである。電池外装体を作製では、PP層を外装体の内側に配置させた。この外装体の中に電池要素を入れ電解液を適当量添加し、外装体を真空密封し、実施例1のリチウムイオン二次電池を作製した。なお、電解液としては、エチレンカーボンネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)の混合溶媒にLiPFを濃度1M(mol/L)で溶解させたものを用いた。混合溶媒におけるECとDMCとの体積比は、EC:DMC=30:70とした。
[電気特性の測定]
次に、上記のようにして作製した実施例1の電池セルを用いて、それぞれ19mA/gの定電流で充電終止電圧が4.3V(vs.Li/Li)になるまで充電を行い、さらに4.3V(vs.Li/Li)の定電圧で電流値が9.5mA/gに低下するまで定電圧充電を行って、初回充電容量Qcを測定した。
そして、10分間休止した後、19mA/gの定電流で放電終止電圧が2.8V(vs.Li/Li)になるまで放電させて、電池における初回放電容量Qd(単位:mAh/g)を測定した。
そして、上記の初回充電容量Qcと初回放電容量Qdとから下記の式により、実施例1の電池における初回充放電効率(%)を求め、その結果を下記の表1に示した。
初回充放電効率(%)=(Qd/Qc)×100
初回充電容量および初回放電容量を測定した後、同様に19mA/gの定電流で充電終止電圧が4.3V(vs.Li/Li)になるまで充電を行い、さらに4.3V(vs.Li/Li)の定電圧で電流値が9.5mA/gに低下するまで定電圧充電を行い、10分間休止した後、19mA/gの定電流で放電終止電圧が2.8V(vs.Li/Li)になるまで放電させた時の平均放電電圧(単位:V)を求めたところ3.75Vであった。また、その時の容量は、187mAh/gであった。
(実施例2〜6、比較例1、2)
実施例2〜6、比較例1および比較例2においては、割合δを変更した以外は、実施例1と同様にリチウムイオン二次電池を作製し、電気特性を評価した。結果は表1に示す。
Figure 0005910730
表1において、容量が180mAh/g以上であり、且つ初回充放電効率が90%以上である電池を「A」と評価する。容量が180mAh/g未満である電池、又は初回充放電効率が90%未満である電池を「F」と評価した。
(実施例7)
実施例7においては、正極を作製するにあたり、前記の組成式(2)に示す第1の活物質材料として、リチウムニッケル複合酸化物(Li1.2Ni0.17Co0.08Mn0.55)と、第2の活物質材料としては斜方晶系のLiVOPOからリチウムを脱離させて得たLi0.4VOPOとを99.6:0.4のmol比で秤量し、乳鉢にて混合したものを正極活物質として用いた。
[電気特性の測定]
次に、実施例1と同様に作製した実施例7の電池セルを用いて、それぞれ24mA/gの定電流で充電終止電圧が4.6V(vs.Li/Li)になるまで充電を行い、さらに4.6V(vs.Li/Li)の定電圧で電流値が12mA/gに低下するまで定電圧充電を行って、初回充電容量Qcを測定した。
そして、10分間休止した後、24mA/gの定電流で放電終止電圧が2.0V(vs.Li/Li)になるまで放電させて、電池における初回放電容量Qdを測定した。
上記の初回充電容量Qcと初回放電容量Qdとから、実施例1と同様に初回充放電効率(%)を求め、その結果を下記の表2に示した。
初回充電容量および初回放電容量を測定した後、同様に24mA/gの定電流で充電終止電圧が4.6V(vs.Li/Li)になるまで充電を行い、さらに4.6V(vs.Li/Li)の定電圧で電流値が12mA/gに低下するまで定電圧充電を行い、10分間休止した後、上記の各三電極式試験用セルを24mA/gの定電流で放電終止電圧が2.0V(vs.Li/Li)になるまで放電させた時の平均放電電圧および放電容量を表2に示す。
(実施例8〜12、比較例3、4)
実施例8〜12、比較例3および比較例4おいては、割合δを変更した以外は、実施例7と同様にリチウムイオン二次電池を作製し、電気特性を評価した。結果は表2に示す。
Figure 0005910730
表2において、容量が220mAh/g以上であり、且つ初回充放電効率が80%以上である電池を「A」と評価する。容量が220mAh/g未満である電池、又は初回充放電効率が80%未満である電池を「F」と評価した。
(実施例13〜17、比較例5)
実施例13〜17および比較例5においては、正極を作製するにあたり、前記の組成式(2)に示す第1の活物質材料として、リチウムニッケル複合酸化物(Li1.2Ni0.17Co0.08Mn0.55)と、第2の活物質材料としては斜方晶系のLiVOPOからリチウムを脱離させて得た表3記載の組成の化合物とを97:3のmol比で秤量し、乳鉢にて混合したものを正極活物質として用いた。
[電気特性の測定]
電池セルの作製、及び電気特性の測定は、実施例7と同様に行った。結果を表3に示す。
Figure 0005910730
表3において、容量が220mAh/g以上であり、且つ初回充放電効率が80%以上である電池を「A」と評価する。初回充放電効率が80%未満である電池を「F」と評価した。
(比較例6,7)
比較例6および比較例7においては、正極を作製するにあたり、前記の組成式(2)に示す第1の活物質材料として、リチウムニッケル複合酸化物(Li1.2Ni0.17Co0.08Mn0.55)と、第2の活物質材料としてはLiFePOからリチウムを脱離させて得た表4に記載の組成の化合物とを97:3のmol比で秤量し、乳鉢にて混合したものを正極活物質として用いた。
[電気特性の測定]
電池セルの作製、及び電気特性の測定は、実施例7と同様に行った。結果を表4に示す。
Figure 0005910730
表4において、平均放電電圧が、3.6V未満である電池を「F」と評価した。
(実施例18〜22、比較例8)
実施例18〜22および比較例8においては、正極を作製するにあたり、前記の組成式(1)に示す第1の活物質材料として、リチウムニッケル複合酸化物(Li1.01Ni0.8Co0.15Al0.05)と、第2の活物質材料としては斜方晶系のLiVOPOからリチウムを脱離させて得た表5記載の組成の化合物とを97:3のmol比で秤量し、乳鉢にて混合したものを正極活物質として用いた。
[電気特性の測定]
電池セルの作製、及び電気特性の測定は実施例1と同様に行った。結果を表5に示す。
Figure 0005910730
表5において、容量が180mAh/g以上であり、且つ初回充放電効率が90%以上であり、且つ平均放電電圧が3.6V以上である電池を「A」と評価する。初回充放電効率が90%未満である電池を「F」と評価した。
(実施例23〜25)
実施例23〜25においては、正極を作製するにあたり、前記の組成式(1)に示す第1の活物質材料として、表6記載の組成のリチウムニッケル複合酸化物と、第2の活物質材料としては斜方晶系のLiVOPOからリチウムを脱離させて得たLi0.4VOPOとを97:1のmol比で秤量し、乳鉢にて混合したものを正極活物質として用いた。
[電気特性の測定]
電池セルの作製、及び電気特性の測定は実施例1と同様に行った。結果を表6に示す。
Figure 0005910730
表6において、容量が180mAh/g以上であり、且つ初回充放電効率が90%以上であり、且つ平均放電電圧が3.6V以上である電池を「A」と評価した。
(実施例26〜32)
実施例26〜32においては、正極を作製するにあたり、前記の組成式(1)に示す第1の活物質材料として、表7記載の組成のリチウムニッケル複合酸化物と、第2の活物質材料としては斜方晶系のLiVOPOからリチウムを脱離させて得たLi0.4VOPOとを97:1のmol比で秤量し、乳鉢にて混合したものを正極活物質として用いた。
[電気特性の測定]
電池セルの作製、及び電気特性の測定は、実施例7と同様に行った。結果を表7に示す。
Figure 0005910730
表7において、容量が220mAh/g以上であり、且つ初回充放電効率が80%以上であり、且つ平均放電電圧が3.6V以上である電池を「A」と評価した。
(比較例9〜12)
比較例9〜12においては、正極を作製するにあたり、前記の組成式(2)に示す第1の活物質材料として、リチウムニッケル複合酸化物(Li1.01Ni0.8Co0.15Al0.05)と、第2の活物質材料としてはLiFePOからリチウムを脱離させて得た表8に記載の組成の化合物とを97:3のmol比で秤量し、乳鉢にて混合したものを正極活物質として用いた。
[電気特性の測定]
電池セルの作製、及び電気特性の測定は、実施例1と同様に行った。結果を表8に示す。
Figure 0005910730
表8において、平均放電電圧が、3.6V未満である電池を「F」と評価した。
(比較例13,14)
比較例13および比較例14においては、正極を作製するにあたり、前記の組成式(2)に示す第1の活物質材料として、リチウムニッケル複合酸化物(Li1.2Ni0.17Co0.08Mn0.55)と、第2の活物質材料としてはLiFePOからリチウムを脱離させて得た表9に記載の組成の化合物とを97:3のmol比で秤量し、乳鉢にて混合したものを正極活物質として用いた。
[電気特性の測定]
電池セルの作製、及び電気特性の測定は、実施例7と同様に行った。結果を表9に示す。
Figure 0005910730
表9において、平均放電電圧が、3.6V未満である電池を「F」と評価した。
(実施例33、比較例15)
実施例33、および比較例15においては、正極を作製するにあたり、前記の組成式(1)および組成式(2)に示す第1の活物質材料として、表10記載の組成および重量比のリチウムニッケル複合酸化物と、第2の活物質材料としては斜方晶系のLiVOPOからリチウムを脱離させて得たLi0.4VOPOまたはLiFePOからリチウムを脱離させて得たLi0.4FePOとを97:3のmol比で秤量し、乳鉢にて混合したものを正極活物質として用いた。
[電気特性の測定]
電池セルの作製、及び電気特性の測定は実施例1と同様に行った。結果を表10に示す。
Figure 0005910730
表10において、容量が180mAh/g以上であり、且つ初回充放電効率が90%以上であり、且つ平均放電電圧が3.6V以上である電池を「A」と評価する。平均放電電圧が3.6V未満である電池を「F」と評価した。
(実施例34、比較例16)
実施例34、および比較例16においては、正極を作製するにあたり、前記の組成式(1)および組成式(2)に示す第1の活物質材料として、表11記載の組成および重量比のリチウムニッケル複合酸化物と、第2の活物質材料としては斜方晶系のLiVOPOからリチウムを脱離させて得たLi0.4VOPOまたはLiFePOからリチウムを脱離させて得たLi0.4FePOとを97:3のmol比で秤量し、乳鉢にて混合したものを正極活物質として用いた。
[電気特性の測定]
電池セルの作製、及び電気特性の測定は実施例7と同様に行った。結果を表11に示す。
Figure 0005910730
表11において、容量が220mAh/g以上であり、且つ初回充放電効率が80%以上であり、且つ平均放電電圧が3.6V以上である電池を「A」と評価する。平均放電電圧が3.6V未満である電池を「F」と評価した。
(実施例35〜38、比較例17〜19)
実施例35〜38および比較例17〜19においては、正極を作製するにあたり、前記の組成式(1)に示す第1の活物質材料として、表12記載の組成のリチウムニッケル複合酸化物と、第2の活物質材料としては斜方晶系のLiVOPOからリチウムを脱離させて得たLi0.4VOPOとを97:3のmol比で秤量し、乳鉢にて混合したものを正極活物質として用いた。
[電気特性の測定]
電池セルの作製、及び電気特性の測定は、実施例1と同様に行った。結果を表12に示す。
Figure 0005910730
表12において、容量が180mAh/g以上であり、且つ初回充放電効率が90%以上であり、且つ平均放電電圧が3.6V以上である電池を「A」と評価する。容量が180mAh/g未満である電池を「F」と評価した。
(実施例39〜42、比較例20〜22)
実施例39〜42および比較例20〜22においては、正極を作製するにあたり、前記の組成式(1)に示す第1の活物質材料として、表13記載の組成のリチウムニッケル複合酸化物と、第2の活物質材料としては斜方晶系のLiVOPOからリチウムを脱離させて得たLi0.4VOPOとを95:5のmol比で秤量し、乳鉢にて混合したものを正極活物質として用いた。
[電気特性の測定]
電池セルの作製、及び電気特性の測定は、実施例1と同様に行った。結果を表13に示す。
Figure 0005910730
表13において、容量が180mAh/g以上であり、且つ初回充放電効率が90%以上であり、且つ平均放電電圧が3.6V以上である電池を「A」と評価する。容量が180mAh/g未満である電池を「F」と評価した。
(実施例43〜49、比較例23〜29)
実施例43〜49および比較例23〜29においては、正極を作製するにあたり、前記の組成式(2)に示す第1の活物質材料として、表14記載の組成のリチウムニッケル複合酸化物と、第2の活物質材料としては斜方晶系のLiVOPOからリチウムを脱離させて得たLi0.4VOPOとを97:3のmol比で秤量し、乳鉢にて混合したものを正極活物質として用いた。
[電気特性の測定]
電池セルの作製、及び電気特性の測定は、実施例7と同様に行った。結果を表14に示す。
Figure 0005910730
表14において、容量が220mAh/g以上であり、且つ初回充放電効率が80%以上であり、且つ平均放電電圧が3.6V以上である電池を「A」と評価する。容量が220mAh/g未満である電池を「F」と評価した。
(実施例50〜56、比較例30〜36)
実施例50〜56および比較例30〜36においては、正極を作製するにあたり、前記の組成式(2)に示す第1の活物質材料として、表15記載の組成のリチウムニッケル複合酸化物と、第2の活物質材料としては斜方晶系のLiVOPOからリチウムを脱離させて得たLi0.4VOPOとを95:5のmol比で秤量し、乳鉢にて混合したものを正極活物質として用いた。
[電気特性の測定]
電池セルの作製、及び電気特性の測定は、実施例7と同様に行った。結果を表15に示す。
Figure 0005910730
表15において、容量が220mAh/g以上であり、且つ初回充放電効率が80%以上であり、且つ平均放電電圧が3.6V以上である電池を「A」と評価する。容量が220mAh/g未満である電池を「F」と評価した。
(比較例37〜38)
比較例37および39においては、正極を作製するにあたり、前記の組成式(2)に示す第1の活物質材料として、リチウムニッケル複合酸化物(Li1.01Ni0.8Co0.15Al0.05)を、第2の活物質材料として、Vを97:3および95:5のmol比で秤量し、乳鉢にて混合したものを正極活物質として用いた。
[電気特性の測定]
電池セルの作製、及び電気特性の測定は、実施例1と同様に行った。結果を表16に示す。
Figure 0005910730
表16において、平均放電電圧が、3.6V未満である電池を「F」と評価した。
(比較例39、40)
比較例39および比較例40においては、正極を作製するにあたり、前記の組成式(2)に示す第1の活物質材料として、リチウムニッケル複合酸化物(Li1.2Ni0.17Co0.08Mn0.55)を、第2の活物質材料としてVを97:3および95:5のmol比で秤量し、乳鉢にて混合したものを正極活物質として用いた。
[電気特性の測定]
電池セルの作製、及び電気特性の測定は実施例7と同様に行った。結果を表17に示す。
Figure 0005910730
表17において、平均放電電圧が、3.6V未満である電池を「F」と評価した。
以上、これまで評価した結果から明らかな様に、実施例は、比較例と比較して高容量で初回充放電効率が高く、かつ平均放電電圧が高いものが得られることが確認できる。
10・・・正極,20・・・負極、12・・・正極集電体、14・・・正極活物質層、18・・・セパレータ、22・・・負極集電体、24・・・負極活物質層、30・・・積層体、50・・・ケース、60,62・・・リード、100・・・リチウムイオン二次電池。

Claims (3)

  1. 組成式(1)または組成式(2)で表される活物質材料から選ばれる少なくとも1種の第1の活物質材料と、
    LiNi(M1)(M2) ・・・(1)
    〔M1はCo、Mnから選ばれた少なくとも1種;M2はAl、Fe、CrおよびMgから選ばれた少なくとも1種 ;1.0<w<1.1 ; 2.0<(x+y+z+w)≦2.1;0.3<x<0.95;0.01<y<0.4;0.001<z<0.2〕、
    LiNiCoMn(M3) ・・・(2)
    〔M3はAl,Si,Zr,Ti,Fe,Mg,Nb,BaおよびVからなる群から選ばれる少なくとも1種、2.0≦(p+q+r+s+t)≦2.2、1.0<t≦1.3、0<p≦0.3、0≦q≦0.3、0.3≦r≦0.7、0≦s≦0.1〕、
    前記第1の活物質とは異なる組成式(3)で表される第2の活物質材料
    Li1−αVOPO ・・・(3)
    〔ただしαは、0<α≦1である。〕
    と、を含んでおり、前記第1の活物質材料(A)と前記第2の活物質材料(B)の合計モル数に対する前記第2の活物質材料(B)の割合(δ)が0.4mol%≦δ≦18mol%であることを特徴とする、活物質。
    〔ただし、δは、δ=(B/(A+B))×100とする。〕
  2. 集電体と、請求項1に記載の活物質を含み前記集電体上に設けられた活物質層と、を備えることを特徴とする電極。
  3. 請求項2記載の電極と、それに対向して設けられた負極と、その間に設けられたセパレータと、電解液と、を備えることを特徴とするリチウムイオン二次電池。
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