JP5591007B2 - 顕微鏡装置 - Google Patents

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Description

本発明は、顕微鏡装置に関するものである。
従来、刺激用の光学系により標本に刺激光を照射し、刺激による標本の様々な変化を観察用の光学系により観察する顕微鏡装置が知られている。(例えば、特許文献1、特許文献2および特許文献3参照。)。特許文献1に記載の顕微鏡装置は、対物レンズの瞳面に集光する刺激光の開口数を変更しポイント刺激とエリア刺激の両方を可能にするとともに、走査光学系により刺激光を走査し標本の広い範囲を刺激可能にしている。また、特許文献2に記載の顕微鏡装置は、広範囲にわたり刺激光を照射可能なランプ光源を備え、刺激光を走査することなく標本の広範囲を一括して光刺激することとしている。また、特許文献3に記載の顕微鏡装置は、照明装置にDMD(Digital Micromirror Device、微小偏向素子アレイ)を採用し、標本の任意の位置に任意の範囲で刺激光を照射することができるようになっている。
特開2007−334319号公報 特開2007−139870号公報 特許第4084303号公報
しかしながら、特許文献1に記載の顕微鏡装置は、走査光学系により標本上の広い範囲を走査する場合に走査の開始点と走査の終了点とでタイムラグが生じ、同一のエリア内を同時に刺激することができない場合がある。また、特許文献2に記載の顕微鏡装置は、標本の形状に合わせて刺激する範囲を変えたり複数の位置を同時に刺激したりすることができないという不都合がある。また、特許文献3に記載の顕微鏡装置は、標本を強くスポット的に刺激するアプリケーションの場合に、刺激光のパワーが弱く十分な強さで標本を刺激することができないという不都合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、標本の任意の領域全体や複数の領域をタイムラグなく同時に刺激したり、標本の任意の領域に強い刺激を与えたりすることができる顕微鏡装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、前記標本の画像を取得する観察用光学系と、標本に光刺激を与える第1の刺激光を前記標本上で走査する走査手段を有する第1の刺激用光学系と、前記標本に光刺激を与える第2の刺激光の前記標本上における照射位置を選択的に切り替え可能な空間光変調器を有する第2の刺激用光学系と、前記第1の刺激用光学系の光路と前記第2の刺激用光学系の光路とを合成する刺激用光路合成部と、対物レンズと、を備える顕微鏡装置を提供する。
本発明によれば、第1の刺激光によって標本に光刺激を与える第1の刺激用光学系および第2の刺激光に刺激光によって標本に光刺激を与える第2の刺激用光学系により、異なる刺激パターンで標本を刺激することができる。第1の刺激用光学系においては、走査手段により第1の刺激光を標本上で走査することで、光量損失を抑えつつ標本の広範囲を刺激することができる。また、第2の刺激用光学系においては、空間光変調器により標本に対して第2の刺激光の照射位置を選択的に切り替えて第2の刺激光を照射することで、標本の任意の領域全体を同時に刺激したり複数の領域を同時に刺激したりすることができる。
この場合において、刺激用光路合成部により、第1の刺激用光学系の光路と第2の刺激用光学系の光路とを合成することで、これらの光学系を切り替えることなく同時に使用することができる。したがって、第1の刺激用光学系または第2の刺激用光学系を選択するだけで、標本に強い刺激を与えるアプリケーションや標本の任意の領域全体または複数の領域をタイムラグなく同時に刺激するアプリケーションに迅速に対応させて所望の光刺激を行うことができる。
上記発明においては、前記空間光変調器が、2次元配列された複数の微小素子を有し、各該微小素子の透過率を制御して前記第2の刺激光を選択的に前記標本に向けて透過することとしてもよい。
また、上記発明においては、前記空間光変調器が、2次元配列された複数の微小偏向素子を有し、各該微小偏向素子の角度を切り替えて前記第2の刺激光を選択的に前記標本に向けて偏向することとしてもよい。
また、上記発明においては、前記第1の刺激用光学系による光刺激の強度と前記第1の刺激光の光量との関係および前記第2の刺激用光学系による光刺激の強度と前記第2の刺激光の光量との関係を対応づけて記憶する光量調節用記憶部と、前記第1の刺激光および前記第2の刺激光の一方の光量に応じて他方の前記第2の刺激光または前記第1の刺激光の光量を調節する光量調節手段を備えることとしてもよい。
このように構成することで、光量調節手段により、同一の標本に対する第1の刺激用光学系の光刺激と第2の刺激用光学系の光刺激とを対応づけることができ、例えば、第1の刺激用光学系または第2の刺激用光学系によって標本を刺激したアプリケーションを、他方の第2の刺激用光学系または第1の刺激用光学系に容易に適用することができる。
また、上記発明においては、前記標本の画像を取得する観察用光学系と、該観察用光学系の光路を前記刺激用光路合成部により合成された前記第1の刺激用光学系および前記第2の刺激用光学系の光路に合成する全体光路合成部とを備えることとしてもよい。
このように構成することで、観察用光学系によって取得される標本の画像により、標本の状態を観察することができる。この場合において、全体光路合成部により、観察用光学系と第1の刺激用光学系および第2の刺激用光学系を切り替えることなく同時に使用することができ、刺激による標本の様々な変化を画像上で逃すことなく観察することができる。
また、上記発明においては、前記観察用光学系により取得された画像上で前記第1の刺激用光学系および前記第2の刺激用光学系により刺激する各刺激領域を指定する領域指定手段を備えることとしてもよい。
このように構成することで、領域指定手段により画像上で選択した標本の所望の刺激領域を第1の刺激用光学系および第2の刺激用光学系によって刺激することができ、観察用光学系による観察と各刺激用光学系による光刺激とを効率的に行うことができる。
また、上記発明においては、前記走査手段の走査条件および前記空間光変調器による前記標本上の前記第2の刺激光の照射位置を調整する調整手段を備えることとしてもよい。
このように構成することで、調整手段により、各刺激用光学系における刺激光の照射範囲の位置や大きさを調整し、領域指定手段により指定された各刺激領域と刺激光による実際の各刺激領域とを一致させることができる。これにより、標本の所望の領域を簡易かつ精度よく刺激することができる。
また、上記発明においては、前記調整手段により調整した前記走査手段の走査条件および前記空間光変調器による前記標本上の前記第2の刺激光の照射位置を記憶する調整用記憶部を備えることとしてもよい。
このように構成することで、調整手段により画像上の刺激領域と各刺激用光学系による刺激光の照射範囲とを一致させれば、調整用記憶部に記憶されている走査手段の走査条件および空間光変調器による標本上の第2の刺激光の照射位置に基づいて、その後の位置調節を容易に行うことができる。
また、上記発明においては、前記第1の刺激用光学系および前記第2の刺激用光学系と、前記刺激用光路合成部とが同一の筺体に収容されていることとしてもよい。
このように構成することで、刺激用光路合成部により第1の刺激用光学系および第2の刺激用光学系の光路を筺体内で予め精度よく合成しておくことができる。したがって、全体光路合成部により、これらの刺激用光学系と観察用光学系とを組み合わせる際の光路調節が容易となる。
また、上記発明においては、前記観察用光学系による画像取得と、前記第1の刺激用光学系による前記第1の刺激光の照射タイミングと、前記第2の刺激用光学系による前記第2の刺激光の照射タイミングとを制御する制御手段を備えることとしてもよい。
このように構成することで、制御手段により、同一の標本に対する観察用光学系による観察と各刺激用光学系による光刺激とを容易に同期させることができる。
また、上記発明においては、前記観察用光学系および前記刺激用光路合成部によって合成された刺激用光学系は、前記対物レンズの同一側より前記対物レンズに光を入射させることとしてもよい。
また、上記発明においては、前記観察用光学系により取得された画像上で前記第2の刺激用光学系により刺激する刺激領域を指定する領域指定手段を備え、該領域指定手段により指定された刺激領域に前記第2の刺激光を照射するように前記空間光変調器を制御することとしてもよい。
本発明によれば、標本の任意の領域全体や複数の領域をタイムラグなく同時に刺激したり、標本の任意の領域に強い刺激を与えたりすることができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る顕微鏡装置の概略構成を示す図である。 図1の顕微鏡本体、観察ユニット、第1刺激ユニットおよび第2刺激ユニットの概略構成を示す図である。 第2刺激ユニットのDMDにおける可動ミラーの拡大概略図である。 (a)はON状態の角度の可動ミラーを示し、(b)はOFF状態の角度の可動ミラー示す図である。 図1の観察用レーザコンバイナの概略構成を示す図である。 図1の刺激用レーザコンバイナの概略構成を示す図である。 細胞を観察している様子を示す図である。 (a)はROIと実際の刺激領域とが不一致の状態の画像を示し、(b)はROIと実際の刺激領域とが一致している状態の画像を示す図である。 タイムラプス観察における観察と刺激のタイミングを示す図である。 (a)は第1の刺激用光学系により刺激した細胞の様子を示し、(b)は第2の刺激用光学系により刺激した細胞の様子を示す図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る顕微鏡装置の概略構成を示す図である。 図11の顕微鏡本体、観察ユニット、第1刺激ユニットおよび第2刺激ユニットの概略構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る顕微鏡装置の概略構成を示す図である。 図13の顕微鏡本体、観察ユニット、第1刺激ユニットおよび第2刺激ユニットの概略構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態の変形例に係る顕微鏡装置の概略構成を示す図である。 図15の顕微鏡本体、観察ユニット、第1刺激ユニットおよび第2刺激ユニットの概略構成を示す図である。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係る顕微鏡装置について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る顕微鏡装置100は、図1に示すように、顕微鏡本体10と、細胞等の標本S(図2参照)を観察する観察ユニット20と、観察ユニット20にレーザ光を供給する観察用レーザコンバイナ50と、標本Sを光刺激する第1刺激ユニット30および第2刺激ユニット40と、これら刺激ユニット30,40にレーザ光を供給する刺激用レーザコンバイナ60と、顕微鏡本体10、観察ユニット20、刺激ユニット30,40および各レーザコンバイナ50,60を制御するコントロールボックス(制御手段)70と、コントロールボックス70を介して装置全体を制御するコンピュータ80とを備えている。
また、顕微鏡装置100は、観察用レーザコンバイナ50から観察ユニット20にレーザ光を導光する観察用光ファイバ59と、刺激用レーザコンバイナ60から第1刺激ユニット30および第2刺激ユニット40にそれぞれレーザ光を導光する第1刺激用光ファイバ69Aおよび第2刺激用光ファイバ69Bと、観察ユニット20および刺激ユニット30,40とコントロールボックス70とを電気的に接続する第1制御線71Aと、各レーザコンバイナ50,60とコントロールボックス70とを電気的に接続する第2制御線71Bとを備えている。
顕微鏡本体10は、図2に示すように、観察ユニット20が接続される接続ポート9Aと、第1刺激ユニット30が接続される接続ポート9Bと、第2刺激ユニット40が接続される接続ポート9Cとを備えている。
また、顕微鏡本体10は、標本Sを載置するステージ11と、観察ユニット20から接続ポート9Aを介して入射されたレーザ光をリレーするリレー光学系13Aと、リレー光学系13Aからのレーザ光および標本Sから戻る光を反射する一方、各刺激ユニット30,40からのレーザ光を透過するダイクロイックミラー(全体光路合成部)15Aと、ダイクロイックミラー15Aを通過したレーザ光をリレーするリレー光学系13B、折り返しミラー17A、リレー光学系13C、折り返しミラー17Bおよびリレー光学系13Dと、リレー光学系13Dからのレーザ光を標本Sに照射するとともに、標本Sから戻る光を集光する対物レンズ19とを備えている。
また、顕微鏡本体10には、第1刺激ユニット30から接続ポート9Bを介して入射されたレーザ光をリレーするリレー光学系13Eと、リレー光学系13Eからのレーザ光を反射する一方、第2刺激ユニット40からのレーザ光を透過するダイクロイックミラー(刺激用光路合成部)15Bと、ダイクロイックミラー15Bを通過したレーザ光をリレーするリレー光学系13F,13Gと、第2刺激ユニット40から接続ポート9Cを介して入射されたレーザ光をリレーするリレー光学系13H、ダイクロイックミラー15C、リレー光学系13I,13Jとを備えている。
ダイクロイックミラー15Aは、観察ユニット20から標本Sに照射されるレーザ光の光路と、刺激ユニット30,40から標本Sに照射されるレーザ光の光路とを合成するようになっている。また、ダイクロイックミラー15Bは、第1刺激ユニット30から標本Sに照射されるレーザ光の光路と第2刺激ユニット40から標本Sに照射されるレーザ光の光路とを合成するようになっている。
観察ユニット20は、標本Sの画像を取得する観察用光学系22を備えている。
観察用光学系22は、観察用光ファイバ59により導光されたレーザ光(以下、「観察用レーザ光」という。)を略平行光にするコリメータレンズ21と、コリメータレンズ21により略平行光とされた観察用レーザ光を顕微鏡本体10の標本S上で走査するガルバノミラー24A、24Bを有する走査部23とを備えている。走査部23により走査された観察用レーザ光は、接続ポート9Aを介して顕微鏡本体10のリレー光学系13Aに入射されるようになっている。
また、観察用光学系22には、コリメータレンズ21から走査部23に入射される光を透過する一方、標本Sから戻り走査部23によりディスキャンされた光を反射するダイクロイックミラー25と、蛍光波長の光のみを選択的に透過し他の波長の光を遮光するエミッションフィルタ27と、エミッションフィルタ27を透過した蛍光を集光する集光レンズ28と、集光レンズ28により集光された蛍光を撮影するCCDのような光電変換素子29とを備えている。
第1刺激ユニット30は、レーザ走査により標本Sを刺激可能な第1の刺激用光学系32を備えている。
第1の刺激用光学系32は、第1刺激用光ファイバ69Aにより導光されたレーザ光(以下、「第1の刺激光」という。)を略平行光にするコリメートレンズ31と、コリメートレンズ31により略平行光とされた第1の刺激光を顕微鏡本体10の標本S上で走査するガルバノミラー(走査手段)34A,34Bを有する走査部33とを備えている。走査部33により走査された第1の刺激光は、接続ポート9Bを介して顕微鏡本体10のリレー光学系13Eに入射されるようになっている。
第2刺激ユニット40は、標本S上における第2の刺激光の照射位置の選択的な切り替えにより、標本Sを多点同時刺激や範囲指定刺激可能な第2の刺激用光学系42を備えている。
第2の刺激用光学系42は、第2刺激用光ファイバ69Bにより導光されたレーザ光(以下、「第2の刺激光」という。)を略平行光にするコリメートレンズ41と、コリメートレンズ41により略平行光とされた第2の刺激光の断面強度分布を均一化する均一化光学系43と、均一化光学系43を通過し折り返しミラー45Aにより反射された第2の刺激光を標本Sに向けて偏向可能なDMD(Digital Mirror Device、空間光変調器)47と、DMD47により偏向された第2の刺激光をリレーするリレー光学系49A、折り返しミラー45B、リレー光学系49B、折り返しミラー45C、リレー光学系49Cおよび折り返しミラー45Dとを備えている。折り返しミラー45Dにより反射された第2の刺激光は、接続ポート9Cを介して顕微鏡本体10のリレー光学系13Hに入射されるようになっている。
DMD47は、図3に示すように、一辺が十数μmの複数(例えば、1024×768個)の可動ミラー(微小偏向素子)48が2次元配列されて構成されている。このDMD47は、コントロールボックス70から駆動信号が入力されることにより、各可動ミラー48の角度をON/OFFにより切り替えることができるようになっている。
可動ミラー48は、例えば、図4(a)に示すように、ON状態の角度の場合に顕微鏡本体10の標本Sに向けて第2の刺激光を反射し、図4(b)に示すように、OFF状態の角度の場合に、ON状態とは異なる方向、すなわち、標本S以外の方向へ第2の刺激光を反射するようになっている。
観察用レーザコンバイナ50は、図5に示すように、635nmの波長のレーザ光を出力する第1レーザ本体51Aと、559nmの波長のレーザ光を出力する第2レーザ本体51Bと、473nmの波長のレーザ光を出力する第3レーザ本体51Cと、405nmの波長のレーザ光を出力する第4レーザ本体51Dとを備えている。
また、観察用レーザコンバイナ50は、第1レーザ本体51Aからのレーザ光を反射する反射ミラー53と、反射ミラー53により反射されたレーザ光を透過する一方、第2レーザ本体51Bからのレーザ光を反射するダイクロイックミラー54Bと、ダイクロイックミラー54Bを通過した635nm、559nmの波長のレーザ光を透過する一方、第3レーザ本体51Cからのレーザ光を反射するダイクロイックミラー54Cと、ダイクロイックミラー54Cを通過した635nm、559nm、473nmの波長のレーザ光を反射する一方、第4レーザ本体51Dからのレーザ光を透過するダイクロイックミラー54Dとを備えている。
さらに、観察用レーザコンバイナ50には、レーザ光の波長選択および強度調整を制御するAOTF(Acousto−Optic Tunable Filter:音響光学的可変フィルタ)のような音響光学素子57が備えられている。音響光学素子57により制御された所定波長のレーザ光(観察用レーザ光)は、観察用光ファイバ59により観察ユニット20へ導光される。
刺激用レーザコンバイナ60は、図6に示すように、レーザ本体51A,51B,51C,51Dと同様の性質を有するレーザ本体61A,61B,61C,61Dと、レーザ本体61Aからのレーザ光を反射する反射ミラー63と、反射ミラー63により反射されたレーザ光を透過する一方、第2レーザ本体61Bからのレーザ光を反射するダイクロイックミラー64Bと、ダイクロイックミラー64Bを通過した635nm、559nmの波長のレーザ光を透過する一方、第3レーザ本体61Cからのレーザ光を反射するダイクロイックミラー64Cと、ダイクロイックミラー64Cを通過した635nm、559nm、473nmの波長のレーザ光を反射する一方、第4レーザ本体61Dからのレーザ光を透過するダイクロイックミラー64Dとを備えている。
また、刺激用レーザコンバイナ60は、ダイクロイックミラー64Dを通過した所定の波長のレーザ光を透過する一方、他の波長のレーザ光を反射するハーフミラー65と、ハーフミラー65により反射されたレーザ光を全反射する全反射ミラー66と、全反射ミラー66により反射されたレーザ光およびハーフミラー65を透過したレーザ光の波長選択および強度調整をそれぞれ制御する音響光学素子67Aおよび音響光学素子67Bとを備えている。
音響光学素子67Aにより制御された所定波長のレーザ光(第1の刺激光)は、第1刺激用光ファイバ69Aにより第1刺激ユニット30へ導光され、音響光学素子67Bにより制御された所定波長のレーザ光(第2の刺激光)は、第2刺激用光ファイバ69Bにより第2刺激ユニット40へ導光されるようになっている。
コントロールボックス70は、各レーザコンバイナ50,60から発するレーザ光の光量を調整したり、観察用光学系22による画像取得と各刺激用光学系32,42によるレーザ光の照射タイミングとを制御したりするようになっている。また、コントロールボックス70は、DMD47の各可動ミラー48の角度を切り替えたり、走査部23のガルバノミラー24A,24Bや走査部33のガルバノミラー34A,34Bの各走査条件を調整したりするようになっている。
コンピュータ80は、観察ユニット20により取得された画像を表示するモニタ81と、各ユニット20,30,40の制御条件等を記憶するメモリ(調整用記憶部)83と、モニタ81の画面表示に連動してユーザに装置全体の制御内容の設定を行わせるGUI部(グラフィカルユーザーインターフェース、領域指定手段、調整手段)85とを備えている。
メモリ83は、各ユニット20,30,40の制御条件として、例えば、走査部23におけるガルバノミラー24A,24Bの走査条件、走査部33におけるガルバノミラー34A,34Bの走査条件およびDMD47における各可動ミラー48の角度設定等を記憶するようになっている。
GUI部85は、マウス(図示略)のドラッグ作業により、観察用光学系22により取得された画像上で第1の刺激用光学系32および第2の刺激用光学系42により刺激する各ROI(刺激領域)を指定することができるようになっている。また、GUI部85は、コントロールボックス70を介して、ガルバノミラー34A,34Bの走査条件やDMD47の各可動ミラー48の角度設定を変更し、各レーザ光の照射範囲の位置や大きさを調整することができるようになっている。
このように構成された本実施形態に係る顕微鏡装置100の作用について以下に説明する。
本実施形態においては、観察ユニット20により標本Sの画像を取得し、取得された画像を観ながら第1刺激ユニット30および第2刺激ユニット40により標本Sを同時に刺激する場合について説明する。
まず、観察ユニット20においては、観察用レーザコンバイナ50のいずれかのレーザ本体51A,51B,51C,51Dにより発せられ観察用光ファイバ59によって導光された観察用レーザ光が、コリメートレンズ21およびダイクロイックミラー25を透過して走査部23に入射される。走査部23に入射された観察用レーザ光は、観察用ガルバノミラー24A,24Bにより反射され、接続ポート9Aを通過して顕微鏡本体10に入射される。
顕微鏡本体10に入射された観察用レーザ光は、リレー光学系13Aにより集光されてダイクロイックミラー15Aでリレー光学系13Bへと反射される。そして、観察用レーザ光はリレー光学系13Bを介して折り返しミラー17Aで反射され、リレー光学系13Cを透過して折り返しミラー17Bで反射された後、リレー光学系13Dを介して対物レンズ19により標本Sに照射される。
観察用レーザ光が照射されることにより標本Sにおいて蛍光が発生すると、蛍光は対物レンズ19により集光されて光路を逆方向に戻る。この蛍光は、リレー光学系13D、折り返しミラー17B,リレー光学系13C、折り返しミラー17Aおよびリレー光学系13Bを介してダイクロイックミラー15Aでリレー光学系13Aへと反射され、接続ポート9Aを通過して観察ユニット20に入射される。
観察ユニット20に入射された蛍光は、ガルバノミラー24A,24Bによりディスキャンされた後、ダイクロイックミラー25により蛍光波長以外の光と分離されてエミッションフィルタ27へと反射される。そして、エミッションフィルタ27を透過した蛍光は、集光レンズ28により集光されて光電変換素子29により撮影される。
これにより、例えば、図7に示すような細胞本体3a,3b、3c(標本S)の画像が取得され、モニタ81に表示される。これにより、モニタ81の画像上で細胞本体3a,3b、3cを観察することができる。同図において、符号5a,5b,5cはそれぞれ細胞本体3a,3b、3cの細胞質を示し、符号7a,7b,7cはそれぞれ細胞本体3a,3b、3cの核を示している。
続いて、第2刺激ユニット40により細胞本体3a,3b、3cの各細胞質5a,5b,5cを同時に刺激するとともに、第1刺激ユニット30により細胞本体3cの核7cにおける刺激領域P1を強いレーザパワーでポイント刺激する。この場合において、ダイクロイックミラー15Bにより第1の刺激用光学系32と第2の刺激用光学系42の各レーザ光の光路を合成するとともに、ダイクロイックミラー15Aにより観察用光学系22と各刺激用光学系32,42の各レーザ光の光路を合成することで、各光学系20,30,40を切り替えることなく同時に使用することができる。
まず、モニタ81に表示されている細胞本体3a,3b、3cの画像を確認しながら、GUI部85により細胞本体3a,3b、3cを刺激するROIを決定する。本実施形態においては、細胞本体3a,3b、3cの細胞質5a,5b,5cと細胞本体3cの核7cにおける刺激領域P1をそれぞれROI指定する。
各ROIが決定したら、GUI部85から刺激開始指示を出力し、細胞本体3a,3b、3cの光刺激を行う。ここで、コントロールボックス70の作動により、細胞本体3a,3b、3cの各細胞質5a,5b,5cに第2の刺激光を照射するための可動ミラー48の角度がON状態に設定され、細胞本体3cの刺激領域P1に第1の刺激光を照射するためのガルバノミラー34A,34Bの走査条件が設定される。また、刺激用レーザコンバイナ60におけるレーザ光の光量が調整される。
第2刺激ユニット40においては、刺激用レーザコンバイナ60のいずれかのレーザ本体61A,61B,61C,61Dにより発せられ第2刺激用光ファイバ69Bによって導光された第2の刺激光が、コリメートレンズ41により略平行光とされて均一化光学系43により断面強度分布が均一化された後、折り返しミラー45Aを介してDMD47上に照射される。
DMD47においてON状態の可動ミラー48により顕微鏡本体10の各細胞本体3a,3b、3cに向けて反射された第2の刺激光は、リレー光学系49A、折り返しミラー45B、リレー光学系49B、折り返しミラー45C、リレー光学系49Cおよび折り返しミラー45Dを介して接続ポート9Cを通過し、顕微鏡本体10に入射される。
顕微鏡本体10に入射された第2の刺激光は、リレー光学系13H、ダイクロイックミラー15C、リレー光学系13I、リレー光学系13Jを介してダイクロイックミラー15Bを透過し、第1の刺激用光学系32の光路に合成される。そして、リレー光学系13F、リレー光学系13Gを介してダイクロイックミラー15Aを透過し、観察用光学系22の光路に合成される。
観察用光学系22の光路に合成された第2の刺激光は、観察用レーザ光と同様に、リレー光学系13B、折り返しミラー17A、リレー光学系13C、折り返しミラー17Bおよびリレー光学系13Dを介して対物レンズ19により細胞本体3a,3b、3cの各細胞質5a,5b,5cにそれぞれ同時に照射される。これにより、各細胞質5a,5b,5cを同時に刺激することができる。
一方、第1刺激ユニット30においては、刺激用レーザコンバイナ60のいずれかのレーザ本体61A,61B,61C,61Dにより発せられ第1刺激用光ファイバ69Aによって導光された第1の刺激光が、コリメートレンズ31を透過して走査部33に入射される。走査部33に入射された第1の刺激光は、ガルバノミラー34A,34Bにより反射され、接続ポート9Bを通過して顕微鏡本体10に入射される。
顕微鏡本体10に入射された第1の刺激光は、リレー光学系13Eを介してダイクロイックミラー15Bで反射され、第2の刺激用光学系42の光路と合成される。そして、第1の刺激光は、第2の刺激光と同様に、リレー光学系13F、リレー光学系13Gを介してダイクロイックミラー15Aを透過し、観察用光学系22の光路に合成される。
観察用光学系22の光路に合成された第1の刺激光は、観察用レーザ光および第2の刺激光と同様に、リレー光学系13B、折り返しミラー17A、リレー光学系13C、折り返しミラー17Bおよびリレー光学系13Dを介して、対物レンズ19により細胞本体3cの核7cにおける刺激領域P1に照射される。これにより、刺激領域P1を強いレーザパワーで刺激することができる。
ここで、モニタ81の画像上で指定される各ROIと、刺激用光学系32,42により実際に刺激する領域とがそれぞれ一致している必要がある。ROIと実際の刺激領域との調整は、例えば、製品出荷調整時や納品時に調整用ソフトウエアを用いて行うこととしてもよい。
この場合、メーカーの技術者等が標本Sをステージ11上に載置して調整用ソフトウエアを起動し、観察ユニット20により標本Sの画像を取得してモニタ81に表示する。続いて、GUI部85を操作して画像上でROIを指定し、各刺激用光学系32,42によりそれぞれ標本Sにレーザ光を照射する。そして、画面上のROIと実際に照射されているレーザ光の照射範囲の位置および大きさとにずれがないかを確認する。
例えば、図8(a)に示すように、ROIと第1の刺激用光学系32による実際の刺激領域(レーザー走査による刺激領域)とにずれがある場合は、GUI部85によりガルバノミラー34A,34Bの走査条件を調整し、第1の刺激光の照射範囲の位置および大きさをROIに一致させる。同様に、ROIと第2の刺激用光学系42による実際の刺激領域(DMDによる刺激領域)とにずれがある場合は、GUI部85により可動ミラー48の角度設定を調整し、第2の刺激光の照射範囲の位置および大きさをROIに一致させる。これにより、図8(b)に示すように、ROIと実際の各刺激領域とを一致させることができる。
なお、GUI部85により調整したガルバノミラー34A,34Bの走査条件や可動ミラー48の角度設定はメモリ83に記憶される。このようにすることで、GUI部85により画像上のROIと各刺激用光学系32,42の実際の刺激領域とを一致させれば、メモリ83に記憶されて走査条件や角度設定に基づいて、その後の位置調節を容易に行うことができる。
以上説明したように、本実施形態に係る顕微鏡装置100によれば、ダイクロイックミラー15A,15Bにより各光学系20,30,40の光路を合成するので、観察用光学系22、第1の刺激用光学系32または第2の刺激用光学系42を選択するだけで、標本Sに強い刺激を与えるアプリケーションや標本Sの任意の領域全体または複数の領域をタイムラグなく同時に刺激するアプリケーションに迅速に対応させて、所望の光刺激を行うことができる。
なお、本実施形態に係る顕微鏡装置100においては、刺激用光学系32,42により標本Sを同時に刺激することとしたが、例えば、光刺激中に起きる細胞本体3a,3b、3cの状態変化をタイムラプスで観察して撮影することとしてもよい。この場合、例えば、図9に示すように、GUI部85により第1の刺激用光学系32(刺激用レーザ走査)および第2の刺激用光学系42(DMDによる刺激)による各レーザ光の照射タイムミングを時間単位または撮像のフレーム単位で指定し、光刺激前、光刺激中、光刺激後におけるそれぞれの細胞本体3a,3b、3cの一連の状態変化を観察用光学系22(観察用レーザ走査)により撮像することとすればよい。
図9は、横軸がフレーム数を示しており、300msごとに1枚ずつ(1フレームずつ)撮像し、これを35回(35フレーム)繰り返す場合を表している。ここでは、GUI部85により全撮像フレーム数(あるいは時間。)を設定するとともに、第1の刺激用光学系32および第2の刺激用光学系42による刺激のタイミングを設定する。
そして、例えば、10フレーム目から20フレーム目までは、図10(a)に示すように第1の刺激用光学系32により刺激領域P2にポイント刺激を行い、20フレーム目から30フレーム目までは、図10(b)に示すように第2の刺激用光学系42により細胞本体3cの核7c全体を刺激することができる。
また、本実施形態においては、メモリ83が第1の刺激用光学系32による光刺激の強度と第1の刺激光の光量との関係および第2の刺激用光学系42による光刺激の強度と第2の刺激光の光量との関係を対応づけて記憶する光量調節用記憶部として機能することとしてもよい。この場合、GUI部85を第1の刺激光および第2の刺激光の一方の光量に応じて他方の第2の刺激光または第1の刺激光の光量を調節する光量調節手段として機能させることとすればよい。また、例えば、第1の刺激光の1画素あたりの光量および第2の刺激光の1画素あたりの光量と、GUI部85への刺激光の光量についての指示値との関係を対応づけることとすればよい。
このようにすることで、GUI部85により、標本Sに対する第1の刺激用光学系32の光刺激と第2の刺激用光学系42の光刺激とを対応づけて行うことができる。例えば、第1の刺激用光学系32または第2の刺激用光学系42によって標本Sを刺激したアプリケーションを、他方の第2の刺激用光学系42または第1の刺激用光学系32に容易に適用することができ、計測の定量性が向上する。
また、本実施形態は以下のように変形することができる。
例えば、本実施形態においては、第2刺激ユニット40にレーザ光を供給する光源として刺激用レーザコンバイナ60を例示したが、これに代えて、図11に示すように、水銀ランプ等のランプ光源90を採用することとしてもよい。この場合、図12に示すように、励起フィルタおよび調光機構を備える調光装置91をランプ光源90と第2刺激ユニット40の均一化光学系43との間に配置することとすればよい。調光装置91としては、図示しない複数の励起フィルタを配置したディスクと複数のNDフィルタを配置したディスクをそれぞれ光軸まわりに回転可能に配列することとすればよい。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態に係る顕微鏡装置について説明する。
本実施形態に係る顕微鏡装置200は、図13および図14に示すように、第1の刺激用光学系232と第2の刺激用光学系242と、これらの光路を合成するダイクロイックミラー(刺激用合成部)215とが同一の筺体240に収容されている点で、第1の実施形態と異なる。
以下、第1の実施形態に係る顕微鏡装置100と構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
筺体240は、接続ポート9Cに接続されている。
第1の刺激用光学系232は、走査部33により走査された第1の刺激光をリレーするリレー光学系235A、折り返しミラー237、リレー光学系235B、リレー光学系235Cを備えている。
ダイクロイックミラー215は、第1の刺激用光学系232におけるリレー光学系235Cからの第1の刺激光を透過する一方、第2の刺激用光学系242におけるリレー光学系49Bからの第2の刺激光を反射し、第1の刺激光の光路と第2の刺激光の光路とを合成するようになっている。
また、第1の刺激用光学系232および第2の刺激用光学系242は、ダイクロイックミラー215により合成されリレー光学系249によりリレーされた第1の刺激光および第2の刺激光を反射して接続ポート9Cを通過させる光軸調整ミラー245を備えている。
光軸調整ミラー245は、第1の刺激光および第2の刺激光の光軸に対する角度を調整することができるようになっている。筺体240を顕微鏡装置10に取り付ける際に光軸調整ミラー245の角度を調整することで、観察ユニット20により取得される標本Sの画像上で指定するROIと実際の刺激領域とを一致させる。この光軸調整ミラー245の角度調整は、GUI部85により行うことができることとしてもよい。
このように構成された本実施形態に係る顕微鏡装置200によれば、ダイクロイックミラー215により第1の刺激用光学系232および第2の刺激用光学系242の光路を筺体240内で予め精度よく合成しておくことができ、ダイクロイックミラー15Aによりこれらの刺激用光学系232,242の光路と観察用光学系22の光路とを合成する際の光路調整が容易となる。なお、本実施形態においては、筺体240を接続ポート9Cに接続することとしたが、接続ポート9Bに接続することとしてもよい。また、顕微鏡本体10の使用していない接続ポート9B,9Cのいずれかを他の光学系を備えるユニットに使用することとしてもよい。
なお、本実施形態においては、図15に示すように、第2刺激ユニット240にレーザ光を供給する光源として、刺激用レーザコンバイナ60に代えて水銀ランプ90を採用することとしてもよい。この場合、図16に示すように、水銀ランプ90と均一化光学系43との間に調光装置91を配置することとすればよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、本発明を上記の実施形態および変形例に適用したものに限定されることなく、これらの実施形態および変形例を適宜組み合わせた実施形態に適用してもよく、特に限定されるものではない。
また、上記各実施形態においては、空間光変調器としてDMD47を例示して説明したが、これに代えて、例えば、2次元配列された複数の微小素子(図示略)を有し、各微小素子の透過率を制御して第2の刺激光を選択的に標本Sに向けて透過可能な透過型微小素子アレイ、例えば、LCD(Liquid Crystal Display、図示略)を採用することとしてもよい。LCDの各画素(微小素子)の透過率を個別に制御することにより、標本Sに対して第2の刺激光の照射位置を選択的に切り替えて第2の刺激光を照射することができる。
15A ダイクロイックミラー(全体光路合成部)
15B、215 ダイクロイックミラー(刺激用光路合成部)
22 観察用光学系
32,232 第1の刺激用光学系
34A,34B ガルバノミラー(走査手段)
42,242 第2の刺激用光学系
47 DMD(空間光変調器)
48 可動ミラー(微小偏向素子)
70 コントロールボックス(制御手段)
83 メモリ(光量調節用記憶部、調整用記憶部)
85 GUI部(領域指定手段、調整手段、光量調節手段)
100、200 顕微鏡装置
S 標本

Claims (12)

  1. 前記標本の画像を取得する観察用光学系と、
    標本に光刺激を与える第1の刺激光を前記標本上で走査する走査手段を有する第1の刺激用光学系と、
    前記標本に光刺激を与える第2の刺激光の前記標本上における照射位置を選択的に切り替え可能な空間光変調器を有する第2の刺激用光学系と、
    前記第1の刺激用光学系の光路と前記第2の刺激用光学系の光路とを合成する刺激用光路合成部と、
    対物レンズと、を備える顕微鏡装置。
  2. 前記空間光変調器が、2次元配列された複数の微小素子を有し、各該微小素子の透過率を制御して前記第2の刺激光を選択的に前記標本に向けて透過する請求項1に記載の顕微鏡装置。
  3. 前記空間光変調器が、2次元配列された複数の微小偏向素子を有し、各該微小偏向素子の角度を切り替えて前記第2の刺激光を選択的に前記標本に向けて偏向する請求項1に記載の顕微鏡装置。
  4. 前記第1の刺激用光学系による光刺激の強度と前記第1の刺激光の光量との関係および前記第2の刺激用光学系による光刺激の強度と前記第2の刺激光の光量との関係を対応づけて記憶する光量調節用記憶部と、前記第1の刺激光および前記第2の刺激光の一方の光量に応じて他方の前記第2の刺激光または前記第1の刺激光の光量を調節する光量調節手段を備える請求項1から請求項3のいずれかに記載の顕微鏡装置。
  5. 該観察用光学系の光路を前記刺激用光路合成部により合成された前記第1の刺激用光学系および前記第2の刺激用光学系の光路に合成する全体光路合成部とを備える請求項1から請求項4のいずれかに記載の顕微鏡装置。
  6. 前記観察用光学系により取得された画像上で前記第1の刺激用光学系および前記第2の刺激用光学系により刺激する各刺激領域を指定する領域指定手段を備える請求項1から請求項5のいずれかに記載の顕微鏡装置。
  7. 前記走査手段の走査条件および前記空間光変調器による前記標本上の前記第2の刺激光の照射位置を調整する調整手段を備える請求項1から請求項6のいずれかに記載の顕微鏡装置。
  8. 前記調整手段により調整した前記走査手段の走査条件および前記空間光変調器による前記標本上の前記第2の刺激光の照射位置を記憶する調整用記憶部を備える請求項7に記載の顕微鏡装置。
  9. 前記第1の刺激用光学系および前記第2の刺激用光学系と、前記刺激用光路合成部とが同一の筺体に収容されている請求項5から請求項8のいずれかに記載の顕微鏡装置。
  10. 前記観察用光学系による画像取得と、前記第1の刺激用光学系による前記第1の刺激光の照射タイミングと、前記第2の刺激用光学系による前記第2の刺激光の照射タイミングとを制御する制御手段を備える請求項5から請求項9のいずれかに記載の顕微鏡装置。
  11. 前記観察用光学系および前記刺激用光路合成部によって合成された刺激用光学系は、前記対物レンズの同一側より前記対物レンズに光を入射させることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の顕微鏡装置。
  12. 前記観察用光学系により取得された画像上で前記第2の刺激用光学系により刺激する刺激領域を指定する領域指定手段を備え、該領域指定手段により指定された刺激領域に前記第2の刺激光を照射するように前記空間光変調器を制御する請求項1から請求項11のいずれかに記載の顕微鏡装置。
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