JP2001356272A - 画像取得方法及び走査型光学顕微鏡 - Google Patents

画像取得方法及び走査型光学顕微鏡

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JP2001356272A
JP2001356272A JP2000175630A JP2000175630A JP2001356272A JP 2001356272 A JP2001356272 A JP 2001356272A JP 2000175630 A JP2000175630 A JP 2000175630A JP 2000175630 A JP2000175630 A JP 2000175630A JP 2001356272 A JP2001356272 A JP 2001356272A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の蛍光を検出するときに、全ての蛍光にお
いてクロストークがなく、かつ検出する蛍光毎に最適な
共焦点効果を得ること。 【解決手段】Xガルバノミラー14aの往路においてレ
ーザ波長488nmを選択すると共に、蛍光色素FIT
Cによる蛍光に最適な共焦点ピンホール径105μmに
開閉制御し、復路においてレーザ波長633nmを選択
すると共に、蛍光色素Cy5による蛍光に最適な共焦点
ピンホール径135μmに開閉制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2種類以上の蛍光
を発する標本すなわち多重染色蛍光標本に対して励起光
を対物レンズにより集光して光スポットとして照射し、
この標本から発せられた各蛍光をピンホールを通して光
検出器で検出して標本の画像を取得する画像取得方法及
び走査型光学顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】このような走査型光学顕微鏡は、例えば
特開平8−43739号公報にその技術が記載されてい
る。この走査型光学顕微鏡は、標本と共役な位置に1つ
の共焦点ピンホールを配置し、標本に光スポットを走査
したときの標本から発した複数の蛍光を共焦点ピンホー
ルに導き、この後に、これら蛍光をダイクロイックミラ
ーやグレーティング等によりそれぞれ光路分割し、それ
ぞれの光路に配置された各光検出器により各蛍光を検出
するようにしたものである。
【0003】ところが、複数の蛍光を同時に取得しよう
とすると、短波長側の蛍光色素から発せられる蛍光波長
と長波長側の蛍光色素から発せられる蛍光波長とがオー
バーラップするため、2種類以上の蛍光色素で染色され
た標本において、例えば図7に示すように蛍光色素FI
TCでは励起波長488nmで励起して中心波長520
nmの蛍光が発せられ、蛍光色素Cy5では励起波長6
33nmで励起して中心波長670nmの蛍光が発せら
れ、これら蛍光波長はオーバーラップし、長波長側の蛍
光(Cy5)を検出する検出器に、短波長側の蛍光(F
ITC)が混入するという蛍光クロストークと呼ばれる
現象が起こる。
【0004】この蛍光クロストークを回避する技術とし
ては、例えば特開平10−206745号公報に記載さ
れたものがある。この技術では、2種類以上の蛍光色素
で染色された標本を励起するための各励起波長の切り替
えと、これら蛍光を検出するときに使用する各検出器へ
の光路の切り替え、言い換えれば、各検出器の切り替え
を、光走査に同期して行うことによりそれぞれの蛍光を
時分割で検出して蛍光クロストークを回避するようにし
ている。
【0005】このときの標本の画像取得方法としては、
コンピュータによる画像取得の指令に対して励起波長と
検出光路との切り替えを、1フレーム走査毎、1ライン
毎、又は1画素受光中に行い、それぞれの蛍光を時分割
で検出して画像取得するようにしている。又、例えばZ
EISS社の製品カタログには、光走査手段である高速
走査側のガルバノミラーを往復走査して、波長選択用の
音響光学素子(AOTF)により、往路と復路で励起波
長を切り替え、往路と復路とで別々の蛍光を検出するこ
とで蛍光クロストークを回避するようなものが開示され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記走
査型光学顕微鏡では、共焦点ピンホール径と、この共焦
点ピンホール上に結像する各蛍光波長毎の光スポットの
径(回折光)の大きさとの違いにより共焦点の効果が異
なる。
【0007】共焦点効果としての解像を追求すれば、共
焦点ピンホール径は無限小が最適であるが、蛍光量は非
常に少ないので、その共焦点ピンホールを通過する検出
光が微弱となりSNの良い画像の取得は望めない。そこ
で、明るさと光軸方向の共焦点効果を最適化するため
に、共焦点ピンホール径の大きさを回折径の大きさに合
わせるようにしている。回折径dの大きさは下記の式で
求められる。
【0008】 d=1.22X・λ/NA …(1) ここで、λは検出する蛍光の中心波長、NAは共焦点ピ
ンホールに入射する蛍光光束のNAである。
【0009】この式(1)に、検出する蛍光波長λ、対物
レンズにより決まる共焦点ピンホールに入射する蛍光光
束のNAを代入して求めた回折径dに共焦点ピンホール
径を合わせればよい。
【0010】しかし、上記技術では、標本から発せられ
る複数の蛍光は、1つの共焦点ピンホールを通過する構
成なので、1つの励起波長に対する蛍光にしか共焦点ピ
ンホール径を合わせることができない。例えば、FIT
Cは励起波長488nmで励起すると中心波長520n
mの蛍光が発せられ、Cy5は励起波長633nmで励
起すると中心波長670nmの蛍光が発せられるので、
共焦点ピンホールに入射する蛍光のNAを0.006と
すると、FITCの蛍光に対して最適な共焦点ピンホー
ル径は下記のようになる。
【0011】 共焦点ピンホール径=1.22X・λ/NA =1.22X・0.52/0.006 =105μm …(2) 又、Cy5の蛍光に対して最適な共焦点ピンホール径は
下記のようになる。
【0012】 共焦点ピンホール径=1.22X・λ/NA =1.22X・0.67/0.006 =135μm …(3) このため、共焦点ピンホール径を105μmに設定する
と、FITCの蛍光にとっては最適な共焦点ピンホール
径になるが、Cy5の蛍光にとっては、共焦点ピンホー
ル径が小さ過ぎて明るい蛍光画像の取得ができない。
【0013】又、共焦点ピンホール径を135μmに設
定すると、Cy5の蛍光にとっては最適な共焦点ピンホ
ール径になるが、FITCの蛍光にとっては、焦点ピン
ホール径が大きすぎ、共焦点効果が少なくなってしま
う。
【0014】そこで本発明は、複数の蛍光を検出すると
きに、全ての蛍光においてクロストークがなく、かつ検
出する蛍光毎に最適な共焦点効果を得ることができる画
像取得方法及び走査型光学顕微鏡を提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載による本発
明は、2種類以上の蛍光色素で染色された標本に対して
前記各蛍光色素に対応する励起波長の励起光を光走査手
段に同期して切り換えて照射し、前記各励起光に対応す
る各々の蛍光を時分割で1つの共焦点ピンホールを介し
て検出して1つの画像を取得する画像取得方法におい
て、前記励起光の切換に同期して前記共焦点ピンホール
のピンホール径を前記励起光により前記標本から発せら
れる蛍光に適した径に調整することを特徴とする画像取
得方法である。
【0016】請求項2記載による本発明は、2種類以上
の蛍光色素で染色された標本に対して前記各蛍光色素に
対応する励起波長の励起光を選択的に出力できる光源
と、この光源から出力された前記励起光を走査する走査
手段と、この走査手段で走査された前記励起光を標本上
に集光する対物レンズと、この対物レンズにより集光さ
れた励起光により該励起光に対応する前記蛍光色素の蛍
光を検出する検出器と、この検出器の前に配置されるピ
ンホール径が調整可能な1つの共焦点ピンホールと、前
記走査手段の走査に同期して前記標本に対して照射する
前記励起光を切り換えることにより、前記各励起光に対
応する各々の蛍光を時分割で前記共焦点ピンホールを介
して検出して1つの画像を取得する場合に、前記光源か
らの前記励起光の切り換えに同期して、前記共焦点ピン
ホールのピンホール径を前記励起光により前記標本から
発せられる前記蛍光に適した径に調整する制御手段と、
を具備したことを特徴とする走査型光学顕微鏡である。
【0017】請求項3記載による本発明は、請求項2記
載の走査型光学顕微鏡において、前記制御手段による前
記励起光の切り換えは、前記光走査手段による往復走査
の往路と復路との走査に各々同期することを特徴とす
る。
【0018】請求項4記載による本発明は、請求項2記
載の走査型光学顕微鏡において、前記制御手段による前
記励起光の切り換えは、前記光走査手段による1フレー
ム毎の走査に同期することを特徴とする。
【0019】請求項5記載による本発明は、請求項2記
載の走査型光学顕微鏡において、前記制御手段による前
記励起光の切り換えは、前記光走査手段による1画素毎
の走査に同期することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】(1)以下、本発明の第1の実施の
形態について図面を参照して説明する。
【0021】図1は走査型光学顕微鏡の構成図である。
レーザユニット1は、2種類以上の蛍光色素で染色され
た標本(多重染色蛍光標本)2に対し、その励起波長の
各励起レーザ光を出力するものである。このレーザユニ
ット1は、励起波長488nmの励起レーザ光を発振す
るArレーザ装置3と、励起波長543nmの励起レー
ザ光を発振するHeNe−Gレーザ装置4と、励起波長
633nmの励起レーザ光を発振するHeNe−Rレー
ザ装置5と、ミラー6と、波長488nmと波長543
nmの二つの波長の励起レーザ光を合成するダイクロイ
ックミラー7と、波長488nmと波長543nmと波
長633nmの励起レーザ光を合成するダイクロイック
ミラー8と、各波長488nm、543nm、633n
mのうち任意の波長の励起レーザ光を選択するための音
響光学素子(AOTF)9とから構成されている。
【0022】このレーザユニット1から出力される励起
レーザ光、すなわちAOTF9により選択された励起波
長の励起レーザ光は、シングルモードファイバ10を通
してスキャンユニット11に導かれている。このシング
ルモードファイバ10の出射端にはコリメートレンズ1
2が配置され、シングルモードファイバ10より出射さ
れた励起レーザ光が平行光に整形されるようになってい
る。
【0023】励起ダイクロイックミラー13は、コリメ
ートレンズ12により平行光に整形された励起レーザ光
の光路上に配置され、各励起波長488nm、543n
m、633nmの各励起レーザ光を反射し、かつ標本2
から発せられた蛍光の波長を透過する特性を有するもの
である。
【0024】X・Yガルバノミラー14a,14bは、
励起ダイクロイックミラー13の反射光路上に配置さ
れ、各励起波長488nm、543nm、633nmの
各励起レーザ光を標本2上を2次元方向(XY方向)に
走査するためのものである。
【0025】これらX・Yガルバノミラー14a,14
bから標本2までの走査光路上には、瞳投影レンズ1
5、ミラー16、さらに結像レンズ17、標本2上に光
スポットを結ぶ対物レンズ18が配置されている。
【0026】標本2から発せられた蛍光は、上記照明光
路とは逆方向、すなわち対物レンズ18から結像レンズ
17、ミラー16、瞳投影レンズ15、X・Yガルバノ
ミラー14a,14bに進み、励起ダイクロイックミラ
ー13を透過して共焦点レンズ19に入射するものとな
っている。
【0027】この共焦点レンズ19の結像位置には、共
焦点ピンホール20が配置されている。この共焦点ピン
ホール20は、その内径の大きさが調整自在(開閉自
在)な構成となっている。この共焦点ピンホール20
は、例えば電動機構からなる径駆動機構21により、例
えば各励起波長488nm、543nm、633nmの
各励起レーザ光を標本2に照射したときに、この標本2
から発せられる各蛍光波長に応じた最適なピンホール径
に調整する制御を行うもの(開閉制御)となっている。
【0028】この共焦点ピンホール20を通過した蛍光
(検出光)の光路上には、分光ダイクロイックミラー2
2が配置されている。この分光ダイクロイックミラー2
2は、例えば波長570nmより短い波長の蛍光(励起
波長488nmの励起で取得される蛍光)と、波長57
0nmより長い波長の蛍光(励起波長543nm又は6
33nmの励起で取得される蛍光)とに分ける特性を有
している。
【0029】この分光ダイクロイックミラー22の反射
光路(波長570nmより短い波長の蛍光)上には、レ
ーザ光の反射光をカットして取得したい波長の蛍光の領
域を設定するバリアフィルタ23を介して1CH側光検
出器24が配置され、かつ透過光路(波長570nmよ
り長い波長の蛍光)上には、レーザ光の反射光をカット
して取得したい波長の蛍光の領域を設定するバリアフィ
ルタ25を介して2CH側光検出器26が配置されてい
る。
【0030】制御部27は、コンピュータ28から実行
の指令が入力されると、図2に示す画像取得制御フロー
チャートに従って、レーザユニット1からArレーザ装
置3、HeNe−Gレーザ装置4又はHeNe−Rレー
ザ装置5を選択し、X・Yガルバノミラー14a,14
bを走査駆動し、かつ共焦点ピンホール20のピンホー
ル径を開閉制御し、1CH側光検出器24から取り込ん
だ蛍光色素FITCによる信号と2CH側光検出器26
から取り込んだ蛍光色素Cy5による信号とを色分け
し、例えばモニターに1つの多重染色蛍光画像として表
示する機能を有している。
【0031】コンピュータ28は、観察者が制御部27
に対して観察開始の指令を与えるためのものである。
【0032】次に、上記の如く構成された走査型光学顕
微鏡での画像取得方法について図2に示す画像取得制御
フローチャートに従って説明する。
【0033】ここでは、蛍光色素FITCとCy5とで
2重蛍光染色された標本2を、往復走査する高速走査側
のXガルバノミラー14aによる往路で蛍光色素FIT
Cに対応する蛍光を検出し、復路で蛍光色素Cy5に対
応する蛍光を検出するという時分割で2種類の蛍光を観
察する方法について説明する。
【0034】この観察の概略を説明すると、Xガルバノ
ミラー14aにより水平方向の走査を行い、Yガルバノ
ミラー14bにより垂直方向の走査を行うものとする。
このうちのXガルバノミラー14aによる水平方向での
往復走査を行うときのその往路で1ライン上の各画素位
置での蛍光色素FITCに対応する蛍光を1CH側光検
出器24で検出し、復路で往路の1ラインと同一ライン
上の各画素位置での蛍光色素Cy5に対応する蛍光を2
CH側光検出器26で検出する。次に、Yガルバノミラ
ー14bにより標本2上に光スポットを垂直方向に1画
素分走査する。次に、上記同様にXガルバノミラー14
aの住復走査においてその往路で蛍光色素FITCに対
応する蛍光を1CH側光検出器24で検出し、復路で蛍
光色素Cy5に対応する蛍光を2CH側光検出器26で
検出する。これらの走査と検出とを垂直方向に走査しな
がら繰り返すものとなる。
【0035】次に、観察者が、この観察方法をコンピュ
ータ28から実行したときの動作について説明する。
【0036】先ず、コンピュータ28から実行の指令が
制御部27に発せられると、この制御部27は、ステッ
プ#1において、コンピュータ28からの実行指令を受
け、次のステップ#2においてX・Yガルバノミラー1
4a,14bによる走査が往路か復路かを判断し、先ず
往路であることからステップ#3に移ってレーザユニッ
ト1の音響光学素子9にArレーザ装置3の励起レーザ
光の選択指令を発する。
【0037】この音響光学素子9は、Arレーザ装置
3、HeNe−Gレーザ装置4又はHeNe−Rレーザ
装置5のうちArレーザ装置3から出力される励起波長
488nmの励起レーザ光を選択し、シングルモードフ
ァイバ10に導く。
【0038】これと同時に、制御部27は、ステップ#
4において、共焦点ピンホール20のピンホール径を、
励起波長488nmを標本2に照射したときの蛍光色素
FITCから発せられる中心波長520nmの蛍光の最
適径である105μmに制御する指令を径駆動機構21
に発する。これにより、共焦点ピンホール20のピンホ
ール径は、蛍光色素FITCの蛍光の中心波長520n
mに最適な105μm径に開閉制御される。
【0039】上記励起波長488nmの励起レーザ光
は、シングルモードファイバー10を介してスキャンユ
ニット11に導かれる。そして、この励起レーザ光は、
コリメートレンズ12により平行光に整形され、励起ダ
イクロイックミラー13により反射され、X・Yガルバ
ノミラー14a,14bにより走査され、さらに瞳投影
レンズ15を透過し、ミラー16で下方に反射され、結
像レンズ17、対物レンズ18などを通して標本2上に
光スポットとして結像される。このとき光スポットは、
標本2上の水平方向の往路方向に走査される。
【0040】このように標本2上に走査されたときに発
生する蛍光色素FITCによる中心波長520nmの蛍
光は、上記照明光路とは逆方向、すなわち対物レンズ1
8から結像レンズ17、ミラー16、瞳投影レンズ1
5、X・Yガルバノミラー14a,14bに進み、励起
ダイクロイックミラー13を透過して共焦点レンズ19
に入射する。そして、蛍光は、共焦点レンズ19により
集光されて共焦点ピンホール20上に結像する。
【0041】このとき、共焦点ピンホール20は、蛍光
色素FITCの蛍光の中心波長520nmに最適な10
5μm径に開閉制御されており、この共焦点ピンホール
20を透過した蛍光色素FITCの蛍光は、分光ダイク
ロイックミラー22により反射され、バリアフィルタ2
3により不要なレーザ反射光がカットされ、FITCの
蛍光のみが1CH側光検出器24に入射する。
【0042】制御部27は、ステップ#5において、1
CH側光検出器24からの信号を取り込む。このとき制
御部27は、分光ダイクロイックミラー22を透過する
漏れ光を検出しないように2CH側光検出器26を電気
的に検出光を測定できない状態にする。
【0043】そして、制御部27は、1CH側光検出器
24からの信号の取り込みを、Xガルバノミラー14a
による水平方向の往路の走査の間の各画素毎に行う。
【0044】次に、Xガルバノミラー14aによる水平
方向の往路の走査が終了し、復路に移ると、制御部27
は、ステップ#6に移って、レーザユニット1の音響光
学素子9にHeNe−Rレーザ装置5の励起レーザ光の
選択指令を発し、このHeNe−Rレーザ装置5から励
起波長633nmの励起レーザ光を選択出力してシング
ルモードファイバ10に導く。
【0045】これと同時に、制御部27は、ステップ#
7において、共焦点ピンホール20のピンホール径を、
励起波長633nmを標本2に照射したときの蛍光色素
Cy5かせ発せられる中心波長670nmの蛍光の最適
径である135μmに制御する指令を径駆動機構21に
発する。これにより、共焦点ピンホール20のピンホー
ル径は、蛍光色素Cy5の蛍光の中心波長670nmに
最適な135μm径に開閉制御される。
【0046】上記励起波長633nmの励起レーザ光
は、シングルモードファイバー10を介してスキャンユ
ニット11に導かれる。そして、この励起レーザ光は、
コリメートレンズ12により平行光に整形され、励起ダ
イクロイックミラー13により反射され、X・Yガルバ
ノミラー14a,14bにより走査され、さらに瞳投影
レンズ15を透過し、ミラー16で下方に反射され、結
像レンズ17、対物レンズ18などを通して標本2上に
光スポットとして結像される。このとき光スポットは、
標本2上の水平方向の復路方向に走査される。
【0047】このように標本2上に走査されたときに発
生する蛍光色素Cy5による中心波長670nmの蛍光
は、上記照明光路とは逆方向、すなわち対物レンズ18
から結像レンズ17、ミラー16、瞳投影レンズ15、
X・Yガルバノミラー14a,14bに進み、励起ダイ
クロイックミラー13を透過して共焦点レンズ19に入
射する。そして、蛍光は、共焦点レンズ19により集光
されて共焦点ピンホール20上に結像する。
【0048】このとき、共焦点ピンホール20は、蛍光
色素Cy5の蛍光の中心波長670nmに最適な135
μm径に開閉制御されており、この共焦点ピンホール2
0を透過した蛍光色素Cy5の蛍光は、分光ダイクロイ
ックミラー22を透過し、バリアフィルタ25により不
要なレーザ反射光がカットされ、Cy5の蛍光のみが2
CH側光検出器26に入射する。
【0049】制御部27は、ステップ#8において、2
CH側光検出器26からの信号を取り込む。このとき制
御部27は、分光ダイクロイックミラー22で反射する
漏れ光を検出しないように1CH側光検出器24を電気
的に検出光を測定できない状態にする。
【0050】この制御部27は、2CH側光検出器26
からの信号の取り込みを、Xガルバノミラー14aによ
る水平方向の復路走査中の各画素毎に行う。
【0051】そして、Xガルバノミラー14aによる往
復の走査が終了すると、制御部27は、ステップ#9に
おいて、Xガルバノミラー14aによる水平走査ライン
が最終ラインに達したか判断される。
【0052】ステップ#9で水平走査ラインが最終ライ
ンに達していれば処理は終了するが、ステップ#9で水
平走査ラインが最終ラインに達していないと判断される
と、ステップ#10において、Yガルバノミラー14b
により標本2上の光スポットを垂直方向に1画素分走査
する。
【0053】これ以降、以上説明したのと同様に、Xガ
ルバノミラー14aの走査による往路においてレーザ波
長488nmを選択し、共焦点ピンホール径を105μ
mに開閉制御し、1CH側光検出器24により蛍光色素
FITCに対応した蛍光を検出し、復路においてレーザ
波長633nmを選択し、共焦点ピンホール径を135
μmに開閉制御し、2CH側光検出器26により蛍光色
素Cy5に対応した蛍光を検出する。これらのレーザ波
長選択と、共焦点ピンホール20のピンホール径の制御
と、1CH側又は2CH側検出器24,26の選択と
を、Yガルバノミラー14bを走査しながら垂直方向の
1画素毎に繰り返し行う。
【0054】そうして、制御部27は、1CH側光検出
器24から取り込んだ蛍光色素FITCに対応した信号
と2CH側光検出器26から取り込んだ蛍光色素Cy5
に対応した信号とを色分けし、例えばモニターに1つの
多重染色蛍光画像として表示する。
【0055】このように上記第1の実施の形態において
は、Xガルバノミラー14aの往路においてレーザ波長
488nmを選択すると共に、蛍光色素FITCに対応
した蛍光に最適な共焦点ピンホール径105μmに開閉
制御し、復路においてレーザ波長633nmを選択する
と共に、蛍光色素Cy5に対応した蛍光に最適な共焦点
ピンホール径135μmに開閉制御するので、1つの画
像を時分割で2種類の蛍光色素FITCとCy5とに対
応した各蛍光を検出するときに、蛍光波長毎に最適な共
焦点ピンホール20のピンホール径に開閉制御でき、2
種類の蛍光においてクロストークがなく、かつ検出する
蛍光毎に最適な共焦点効果を得ることができる。
【0056】なお、上記第1の実施の形態は、次の通り
変形してもよい。
【0057】例えば、上記第1の実施の形態では、蛍光
色素FITCとCy5の各蛍光を取得する時分割の単位
を往復走査によるライン単位で行っているが、これを例
えば1回の画像取得で2フレーム分走査するようにし
て、フレーム毎に時分割してもよい。この場合、最初の
フレーム走査で、レーザ波長、共焦点ピンホール径、光
検出器の設定をFITCの蛍光を取得するように切り替
えて制御して1CH側光検出器24によりFITCの蛍
光を取得し、次のフレーム走査でレーザー波長、共焦点
ピンホール径、光検出器の設定をCy5の蛍光を取得す
るように制御して2CH側光検出器26によりCy5の
蛍光を取得することになる。
【0058】又、1画素走査中に、2つの蛍光を時分割
して検出してもよい。この場合、1つの画素を検出する
ときに、最初に、レーザ波長、共焦点ピンホール径、光
検出器の設定を蛍光色素FITCの蛍光を取得するよう
に制御して1CH側光検出器24によりFITCの蛍光
を取得し、次に同一画素上でレーザ波長、共焦点ピンホ
ール径、光検出器の設定をCy5の蛍光を取得するよう
に切り替えて制御して2CH側光検出器26によりCy
5の蛍光を取得する。そして、全ての画素において、上
記蛍光色素FITC及びCy5の蛍光検出を行う。1画
素中に2つの蛍光を切換えて取得する本変形例では、フ
レーム走査毎の時分割検出やXガルバノミー14aの往
路と復路での時分割検出に比べ、2つの蛍光を取得する
時間的な遅れをかなり少なくできる。
【0059】(2)次に、本発明の第2の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分に
は同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0060】図3は走査型光学顕微鏡の構成図である。
この走査型光学顕微鏡は、上記第1の実施の形態におけ
る分光ダイクロイックミラー22、バリアフィルタ23
及び1CH側光検出器24をなくして1つの光検出器
(上記第1の実施の形態における2CH側光検出器)2
6のみを用いて2つの蛍光を取得するものである。
【0061】制御部30は、コンピュータ28から実行
の指令が入力されると、図4に示す画像取得制御フロー
チャートに従って、蛍光色素FITC及びCy5に2重
染色された標本2の画像取得が実行される。制御部30
は、Xガルバノミラー14aの駆動による往路走査にお
いてレーザユニット1からArレーザ装置3を選択する
と共に共焦点ピンホール20のピンール径を蛍光色素F
ITCの蛍光波長に最適なピンホール径105μmに開
閉制御し、検出器24からの信号を蛍光色素FITCに
よる信号として取り込んで蛍光色素FITCに対応した
不図示のメモリ部に蓄積し、かつXガルバノミラー14
aの駆動による復路走査においてレーザユニット1から
HeNe−Rレーザ装置5を選択すると共に共焦点ピン
ホール20のピンホール径を蛍光色素Cy5の蛍光波長
に最適なピンホール径135μmに開閉制御し、検出器
26からの信号を蛍光色素Cy5による信号として取り
込んで蛍光色素Cy5に対応した不図示のメモリ部に蓄
積し、これら蛍光色素FITCに対応した信号と蛍光色
素Cy5に対応した信号とを色分けし、例えばモニター
に1つの多重染色蛍光画像として表示する機能を有して
いる。
【0062】又、光検出器26の前方に配置するバリア
フィルタ31は、2つの励起波長488nm,633n
mの両方をカットすると共に、蛍光色素FITCとCy
5とに対応した2つの蛍光の蛍光波長領域を透過させる
特性を持たせるか、又は励起波長488nmをカットし
て蛍光色素FITCの蛍光波長を透過させる特性を持つ
FITC用バリアフィルタと、励起波長633nmをカ
ットして蛍光色素Cy5の蛍光波長を透過させる特性を
持つCy5用バリアフィルタとの2種類のバリアフィル
タを、各蛍光の検出時間に同期させて電動式の機構によ
り切り替えるようにする。
【0063】次に、上記の如く構成された走査型光学顕
微鏡での画像取得方法について図4に示す画像取得制御
フローチャートに従って説明する。
【0064】先ず、コンピュータ28から実行の指令が
制御部30に発せられると、この制御部30は、ステッ
プ#10において、コンピュータ28からの実行指令を
受け、次のステップ#11においてXガルバノミラー1
4aによる走査が往路か復路かを判断し、先ず往路であ
ることからステップ#12に移ってレーザユニット1の
音響光学素子9に選択指令を発してArレーザ装置3を
選択させ、このArレーザ装置3から励起波長488n
mの励起レーザ光を出力させる。
【0065】これと同時に、制御部30は、ステップ#
13において、共焦点ピンホール20のピンホール径
を、励起波長488nmの励起レーザ光を標本2に照射
したときの蛍光色素FITCの蛍光の中心波長520n
mにより算出される最適径である105μmに制御する
指令を径駆動機構21に発する。これにより、共焦点ピ
ンホール20のピンホール径は、蛍光色素FITCに対
応した中心波長520nmの蛍光に最適な105μm径
に開閉制御される。
【0066】上記励起波長488nmの励起レーザ光
は、シングルモードファイバー10を介してスキャンユ
ニット11に導かれ、コリメートレンズ12、励起ダイ
クロイックミラー13、X・Yガルバノミラー14a,
14b、さらに瞳投影レンズ15、ミラー16、結像レ
ンズ17、対物レンズ18などを通して標本2上に光ス
ポットとして結像される。
【0067】この標本2からの蛍光色素FITCに対応
する中心波長520nmの蛍光は、上記照明光路とは逆
方向を進行して共焦点レンズ19に入射し、共焦点ピン
ホール20上に結像する。
【0068】このとき、共焦点ピンホール20は、蛍光
色素FITCに対応した中心波長520nmの蛍光に最
適な105μm径に開閉制御されているので、この共焦
点ピンホール20を通過し、バリアフィルタ31を透過
して光検出器26に入射する。
【0069】制御部30は、ステップ#14において、
光検出器26からの信号を蛍光色素FITCの蛍光の信
号として取り込んで不図示のメモリ部に蓄積する。この
制御部30は、Xガルバノミラー14aによる水平方向
の往路の走査の間の各画素毎に光検出器26からの信号
を取り込む。
【0070】次に、Xガルバノミラー14aによる水平
方向の往路の走査が終了し、ステップ#11に戻り、復
路に移ると、制御部30は、ステップ#15に移って、
レーザユニット1の音響光学素子9に選択指令を発して
HeNe−Rレーザ装置5を選択させ、このHeNe−
Rレーザ装置5から励起波長633nmの励起レーザ光
を出力させる。
【0071】これと同時に、制御部30は、ステップ#
16において、共焦点ピンホール20のピンホール径
を、励起波長633nmの励起レーザ光を標本2に照射
したときの蛍光色素Cy5に対応した中心波長670n
mの蛍光に最適径である135μmに制御する指令を径
駆動機構21に発する。これにより、共焦点ピンホール
20のピンホール径は、蛍光色素Cy5に対応した中心
波長670nmの蛍光に最適な135μm径に開閉制御
される。
【0072】上記励起波長633nmの励起レーザ光
は、シングルモードファイバー10を介してスキャンユ
ニット11に導かれ、コリメートレンズ12、励起ダイ
クロイックミラー13、X・Yガルバノミラー14a,
14b、さらに瞳投影レンズ15、ミラー16、結像レ
ンズ17、対物レンズ18などを通して標本2上に光ス
ポットとして結像される。
【0073】この標本2からの蛍光色素FITCに対応
した中心波長670nmの蛍光は、上記照明光路とは逆
方向を進行して共焦点レンズ19に入射し、共焦点ピン
ホール20上に結像する。
【0074】このとき、共焦点ピンホール20は、蛍光
色素Cy5に対応した中心波長670nmの蛍光に最適
な135μm径に開閉制御されているので、この共焦点
ピンホール20を通過し、バリアフィルタ31を透過し
て光検出器26に入射する。
【0075】制御部30は、ステップ#17において、
光検出器26からの信号を蛍光色素Cy5の蛍光の信号
として取り込んで不図示のメモリ部に蓄積する。この制
御部30は、Xガルバノミラー14aによる水平方向の
復路走査中の各画素毎に光検出器26からの信号を取り
込む。
【0076】そして、Xガルバノミラー14aによる往
復の走査が終了すると、制御部30は、ステップ#18
において、Xガルバノミラー14aによる水平走査ライ
ンが最終ラインに達したか判断される。
【0077】ステップ#18で水平走査ラインが最終ラ
インに達していれば処理は終了するが、ステップ#18
で水平走査ラインが最終ラインに達していないと判断さ
れると、ステップ#19において、Yガルバノミラー1
4bにより標本2上の光スポットを垂直方向に1画素分
走査する。
【0078】これ以降、以上説明したのと同様に、Xガ
ルバノミラー14aの往路においてレーザ波長488n
mを選択し、共焦点ピンホール径を105μmに開閉制
御し、光検出器26により蛍光色素FITCによる蛍光
を検出し、復路においてレーザ波長633nmを選択
し、共焦点ピンホール径を135μmに開閉制御し、光
検出器26により蛍光色素Cy5による蛍光を検出す
る。そうして、制御部30は、蛍光色素FITCによる
信号と蛍光色素Cy5による信号とを色分けし、例えば
モニターに1つの多重染色蛍光画像として表示する。
【0079】このように上記第2の実施の形態によれ
ば、上記第1の実施の形態の効果に加えて光検出器1個
を節約できる。
【0080】(3)次に、本発明の第3の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、図3と同一部分に
は同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0081】図5は走査型光学顕微鏡の構成図である。
この走査型光学顕微鏡は、1つの光検出器26で蛍光色
素FITCとPIとCy5に対応する3つの蛍光を時分
割で取得する。ここでは、上記第1の実施の形態の変形
例として記載した1画素走査中に3つの蛍光を時分割で
取得する方法について説明する。
【0082】蛍光色素PIを染色した標本2に対して励
起波長543nmの励起レーザ光で励起すると、中心波
長590nmの蛍光が発せられる。このとき、蛍光色素
PIに対する蛍光の最適な共焦点ピンホール20のピン
ホール径は、 共焦点ピンホール径=1.22X・λ/NA =1.22X・0.59/0.006 =120μm …(4) となる。なお、共焦点ピンホール20に入射する蛍光の
NAは、蛍光色素FITCとCy5との場合と同様に、
NA=0.006としている。
【0083】従って、制御部40は、コンピュータ28
から実行の指令が入力されると、図6に示す画像取得制
御フローチャートに従って、蛍光色素FITC、PI、
Cy5に3重染色された標本2の画像を取得する場合、
1画素上で、レーザユニット1から先ずはArレーザ装
置3の励起レーザ光を選択すると共に共焦点ピンホール
20のピンホール径を蛍光色素FITCに対応する蛍光
波長に最適なピンホール径105μmに開閉制御し、次
にHeNe−Gレーザ装置4の励起レーザ光を選択する
と共に共焦点ピンホール20のピンホール径を蛍光色素
PIに対応する蛍光波長に最適なピンホール径120μ
mに開閉制御し、次にHeNe−Rレーザ装置5のレー
ザ光を選択すると共に共焦点ピンホール20のピンホー
ル径を蛍光色素Cy5に対応する蛍光波長に最適なピン
ホール径135μmに開閉制御し、これら選択に同期し
て検出器26からの信号を蛍光色素FITCによる信号
として取り込んで蛍光色素FITCに対応する不図示の
メモリ部に蓄積し、次に検出器26からの信号を蛍光色
素PIによる信号として取り込んで蛍光色素PIに対応
する不図示のメモリ部に蓄積し、次に検出器26からの
信号を蛍光色素Cy5による信号として取り込んで蛍光
色素Cy5に対応する不図示のメモリ部に蓄積する。こ
れらの動作をX・Yガルバノミラー14a,14bによ
り走査しながら全ての画素について行う。そして、各画
素毎に蓄積された蛍光色素FITC、PI、Cy5によ
る各信号を色分けし、例えばモニターに1つの多重染色
蛍光画像として表示する機能を有している。
【0084】又、光検出器26の前方に配置するバリア
フィルタ41は、3つの励起波長488nm,543n
m、633nmを全てカットすると共に、蛍光色素FI
TC、PI、Cy5に対応する3つの蛍光の蛍光波長領
域を透過させる特性を持たせるか、又は励起波長488
nmをカットして蛍光色素FITCの蛍光波長を透過さ
せる特性を持つFITC用バリアフィルタと、励起波長
543nmをカットして蛍光色素PIの蛍光波長を透過
させる特性を持つPI用バリアフィルタと、励起波長6
33nmをカットして蛍光色素Cy5の蛍光波長を透過
させる特性を持つCy5用バリアフィルタとの3種類の
バリアフィルタを、各蛍光の検出時間に同期させて電動
式の機構により切り替えるようにする。
【0085】次に、上記の如く構成された走査型光学顕
微鏡での画像取得方法について図6に示す画像取得制御
フローチャートに従って説明する。
【0086】先ず、コンピュータ28から実行の指令が
制御部40に発せられると、この制御部40は、ステッ
プ#20において、X・Yガルバノミラー14a、14
bを駆動して最初の1画素に対応する標本2上の1点に
スポット光が結像するように移動し、その後にX・Yガ
ルバノミラー14a、14bを固定する。
【0087】制御部40は、ステップ#21において、
3種類の蛍光色素FITC、PI、Cy5のうちFIT
C→PI→Cy5の順序で測定することから、次のステ
ップ#22に移り、レーザユニット1の音響光学素子9
に選択指令を発してArレーザ装置3の暦レーザ光を選
択させ、このArレーザ装置3から励起波長488nm
の励起レーザ光を出力させる。
【0088】これと同時に、制御部40は、ステップ#
23において、共焦点ピンホール20のピンホール径
を、励起波長488nmの励起レーザ光を標本2に照射
したときの蛍光色素FITCの蛍光の中心波長520n
mにより算出される最適径である105μmに制御する
指令を径駆動機構21に発する。これにより、共焦点ピ
ンホール20のピンホール径は、蛍光色素FITCの蛍
光の中心波長520nmに最適な105μm径に開閉制
御される。
【0089】上記励起波長488nmの励起レーザ光
は、シングルモードファイバー10を介してスキャンユ
ニット11に導かれ、コリメートレンズ12、励起ダイ
クロイックミラー13、X・Yガルバノミラー14a,
14b、さらに瞳投影レンズ15、ミラー16、結像レ
ンズ17、対物レンズ18などを通して標本2上に光ス
ポットとして結像される。
【0090】この標本2からの蛍光色素FITCに対応
する中心波長520nmの蛍光は、上記照明光路とは逆
方向を進行して共焦点レンズ19に入射し、共焦点ピン
ホール20上に結像する。
【0091】このとき、共焦点ピンホール20は、蛍光
色素FITCに対応した中心波長520nmの蛍光に最
適な105μm径に開閉制御されているので、この共焦
点ピンホール20を通過し、バリアフィルタ41を透過
して光検出器26に入射する。
【0092】制御部40は、ステップ#24において、
光検出器26からの信号を蛍光色素FITCの蛍光の信
号として取り込んで蛍光色素FITCに対応する不図示
のメモリ部に蓄積する。
【0093】次に、制御部40は、ステップ#25にお
いて、1画素に対して3種類の蛍光色素FITC、P
I、Cy5の各蛍光の検出が終了したかを判断し、3種
類全ての蛍光検出が終了していなければ、再びステップ
#21に戻って次に蛍光測定する蛍光色素、ここではP
I又はCy5を判断する。
【0094】この判断の結果、制御部40は、ステップ
#21から#27に移り、同一画素上において、レーザ
ユニット1の音響光学素子9に選択指令を発してHeN
e−Gレーザ装置4の励起レーザ光を選択させ、このH
eNe−Gレーザ装置4から励起波長543nmの励起
レーザ光を出力させる。
【0095】これと同時に、制御部40は、ステップ#
28において、共焦点ピンホール20のピンホール径
を、励起波長543nmの励起レーザ光を標本2に照射
したときの蛍光色素PIに対応する中心波長590nm
の波長に最適径である120μmに制御する指令を径駆
動機構21に発する。これにより、共焦点ピンホール2
0のピンホール径は、蛍光色素PIの蛍光の中心波長5
90nmに最適な120μm径に開閉制御される。
【0096】上記励起波長543nmの励起レーザ光
は、シングルモードファイバー10を介してスキャンユ
ニット11に導かれ、コリメートレンズ12、励起ダイ
クロイックミラー13、X・Yガルバノミラー14a,
14b、さらに瞳投影レンズ15、ミラー16、結像レ
ンズ17、対物レンズ18などを通して標本2上に光ス
ポットとして結像される。
【0097】この標本2からの蛍光色素PIに対応する
中心波長590nmの蛍光は、上記照明光路とは逆方向
を進行して共焦点レンズ19に入射し、共焦点ピンホー
ル20上に結像する。
【0098】このとき、共焦点ピンホール20は、蛍光
色素PIに対応した中心波長590nmの蛍光に最適な
120μm径に開閉制御されているので、この共焦点ピ
ンホール20を通過し、バリアフィルタ41を透過して
光検出器26に入射する。
【0099】制御部40は、ステップ#24に移って光
検出器26からの信号を蛍光色素PIの蛍光の信号とし
て取り込んで蛍光色素PIに対応する不図示のメモリ部
に蓄積する。
【0100】次に、制御部40は、再びステップ#25
において、1画素に対して3種類の蛍光色素FITC、
PI、Cy5の各蛍光の検出が終了したかを判断し、3
種類全ての蛍光検出が終了していなければ、再びステッ
プ#21に戻って次に蛍光測定する蛍光色素、ここでは
Cy5を判断する。
【0101】この判断の結果、制御部40は、ステップ
#21から#29に移り、同一画素上において、レーザ
ユニット1の音響光学素子9に選択指令を発してHeN
e−Rレーザ装置5の励起レーザ光を選択させ、このH
eNe−Rレーザ装置5から励起波長633nmの励起
レーザ光を出力させる。
【0102】これと同時に、制御部40は、ステップ#
30において、共焦点ピンホール20のピンホール径
を、励起波長633nmの励起レーザ光を標本2に照射
したときの蛍光色素Cy5に対応する中心波長670n
mの蛍光に最適径である135μmに制御する指令を径
駆動機構21に発する。これにより、共焦点ピンホール
20のピンホール径は、蛍光色素Cy5の蛍光の中心波
長670nmに最適な135μm径に開閉制御される。
【0103】上記励起波長633nmの励起レーザ光
は、シングルモードファイバー10を介してスキャンユ
ニット11に導かれ、コリメータレンズ12、励起ダイ
クロイックミラー13、X・Yガルバノミラー14a,
14b、さらに瞳投影レンズ15、ミラー16、結像レ
ンズ17、対物レンズ18などを通して標本2上に光ス
ポットとして結像される。
【0104】この標本2からの蛍光色素FITCに対応
した中心波長670nmの蛍光は、上記照明光路とは逆
方向を進行して共焦点レンズ19に入射し、共焦点ピン
ホール20上に結像する。
【0105】このとき、共焦点ピンホール20は、蛍光
色素Cy5に対応する中心波長670nmの蛍光に最適
な135μm径に開閉制御されているので、この共焦点
ピンホール20を通過し、バリアフィルタ31を透過し
て光検出器26に入射する。
【0106】制御部40は、ステップ#24において、
光検出器26からの信号を蛍光色素Cy5の蛍光の信号
として取り込んで蛍光色素Cy5に対応する不図示のメ
モリ部に蓄積する。
【0107】次に、制御部40は、再びステップ#25
において、1画素に対して3種類の蛍光色素FITC、
PI、Cy5の各蛍光の検出が終了したかを判断し、3
種類全ての蛍光検出が終了すれば、次のステップ#26
に移り、Xガルバノミラー14a又はX・Yガルバノミ
ラー14a,14bにより走査された画素が最終ライン
の最終画素に達したか判断される。
【0108】ステップ#26で最終ラインの最終画素に
走査された画素が達していれば、処理は終了するが、ス
テップ#26で最終ラインの最終画素に走査された画素
が達していなければ、次のステップ#27に移り、Xガ
ルバノミラー14a又はX・Yガルバノミラー14a,
14bにより次の1画素毎にスポット光を固定照射す
る。
【0109】これ以降、以上説明したものと同様に、X
・Yガルバノミラー14a,14bにより1画素毎にス
ポット光を固定照射し、蛍光色素FITCに対応する蛍
光を検出するために共焦点ピンホール径を105μmに
開閉制御し、次に蛍光色素PIに対応する蛍光を検出す
るために共焦点ピンホール径を120μmに開閉制御
し、次に蛍光色素Cy5に対応する蛍光を検出するため
に共焦点ピンホール径を135μmに開閉制御し、これ
ら蛍光色素FITC、PI、Cy5による信号を不図示
の各メモリ部に蓄積する動作を全ての画素に対して行
う。
【0110】そして、制御部40は、蛍光色素FITC
による信号と蛍光色素PIによる信号と蛍光色素Cy5
による信号とを色分けし、例えばモニターに1つの多重
染色蛍光画像として表示する。
【0111】このように上記第3の実施の形態によれ
ば、1個の光検出器26を用いて3種類の蛍光色素FI
TC、PI、Cy5の各蛍光波長毎に最適な共焦点ピン
ホール20のピンホール径を設定して、これら3種類の
蛍光波長毎の信号を時分割で取得でき、3種類全ての蛍
光に対してクロストークがなく、かつ最適な共焦点効果
を得ることができる。
【0112】なお、本発明は、上記第1乃至第3の実施
の形態に限定されるものでなく、実施段階ではその要旨
を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
【0113】さらに、上記実施形態には、種々の段階の
発明が含まれており、開示されている複数の構成要件に
おける適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出でき
る。例えば、実施形態に示されている全構成要件から幾
つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとす
る課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で
述べられている効果が得られる場合には、この構成要件
が削除された構成が発明として抽出できる。
【0114】例えば、3種類の蛍光色素FITC、P
I、Cy5を順次切り替えてその蛍光を得るようにして
いるが、これら蛍光色素FITC、PI、Cy5の切り
替え順序は限定されるものでなく、ランダムに切替えて
もよい。
【0115】又、3種類の蛍光色素FITC、PI、C
y5に限らず、他の蛍光色素を用いてもよい。
【0116】又、上記第1乃至第3の実施の形態では、
各励起波長の切り替えを励起レーザ光の往復走査(ライ
ン単位)、フレーム単位又は1画素単位で行っている
が、これに限らず、励起レーザ光の走査に同期してさえ
いれば励起波長を切り替えることが可能である。
【0117】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、複
数の蛍光を検出するときに、全ての蛍光においてクロス
トークがなく、かつ検出する蛍光毎に最適な共焦点効果
を得ることができる画像取得方法及び走査型光学顕微鏡
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる走査型光学顕微鏡の第1の実施
の形態を示す構成図。
【図2】本発明に係わる走査型光学顕微鏡の第1の実施
の形態における画像取得制御フローチャート。
【図3】本発明に係わる走査型光学顕微鏡の第2の実施
の形態を示す構成図。
【図4】本発明に係わる走査型光学顕微鏡の第2の実施
の形態における画像取得制御フローチャート。
【図5】本発明に係わる走査型光学顕微鏡の第3の実施
の形態を示す構成図。
【図6】本発明に係わる走査型光学顕微鏡の第3の実施
の形態における画像取得制御フローチャート。
【図7】各蛍光試薬の染色された標本からの蛍光のクロ
ストークを示す図。
【符号の説明】
1:レーザユニット 2:標本(多重染色蛍光標本) 3:Arレーザ装置 4:HeNe−Gレーザ装置 5:HeNe−Rレーザ装置 6:ミラー 7,8:ダイクロイックミラー 9:音響光学素子(AOTF) 10:シングルモードファイバ 11:スキャンユニット 12:コリメートレンズ 13:励起ダイクロイックミラー 14a,14b:X・Yガルバノミラー 15:瞳投影レンズ 16:ミラー 17:結像レンズ 18:対物レンズ 19:共焦点レンズ 20:共焦点ピンホール 21:径駆動機構 22:分光ダイクロイックミラー 23:バリアフィルタ 24:1CH側光検出器 25:バリアフィルタ 26:2CH側光検出器 27,30,40:制御部 28:コンピュータ
フロントページの続き Fターム(参考) 2F064 MM03 MM04 MM17 MM36 2G043 AA03 DA02 EA01 FA01 FA02 FA06 GA02 GA04 GB02 GB17 GB18 GB19 GB21 HA01 HA02 HA09 HA15 JA03 KA05 KA09 LA01 MA01 MA11 NA04 2H045 AB01 DA31 2H052 AA08 AA09 AC04 AC15 AC26 AC34 AD31 AF06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種類以上の蛍光色素で染色された標本
    に対して前記各蛍光色素に対応する励起波長の励起光を
    光走査手段に同期して切り換えて照射し、前記各励起光
    に対応する各々の蛍光を時分割で1つの共焦点ピンホー
    ルを介して検出して1つの画像を取得する画像取得方法
    において、 前記励起光の切換に同期して前記共焦点ピンホールのピ
    ンホール径を前記励起光により前記標本から発せられる
    蛍光に適した径に調整することを特徴とする画像取得方
    法。
  2. 【請求項2】 2種類以上の蛍光色素で染色された標本
    に対して前記各蛍光色素に対応する励起波長の励起光を
    選択的に出力できる光源と、 この光源から出力された前記励起光を走査する走査手段
    と、 この走査手段で走査された前記励起光を標本上に集光す
    る対物レンズと、 この対物レンズにより集光された励起光により該励起光
    に対応する前記蛍光色素の蛍光を検出する検出器と、 この検出器の前に配置されるピンホール径が調整可能な
    1つの共焦点ピンホールと、 前記走査手段の走査に同期して前記標本に対して照射す
    る前記励起光を切り換えることにより、前記各励起光に
    対応する各々の蛍光を時分割で前記共焦点ピンホールを
    介して検出して1つの画像を取得する場合に、前記光源
    からの前記励起光の切り換えに同期して、前記共焦点ピ
    ンホールのピンホール径を前記励起光により前記標本か
    ら発せられる前記蛍光に適した径に調整する制御手段
    と、を具備したことを特徴とする走査型光学顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記制御手段による前記励起光の切り換
    えは、前記光走査手段による往復走査の往路と復路との
    走査に各々同期することを特徴とする請求項2記載の走
    査型光学顕微鏡。
  4. 【請求項4】 前記制御手段による前記励起光の切り換
    えは、前記光走査手段による1フレーム毎の走査に同期
    することを特徴とする請求項2記載の走査型光学顕微
    鏡。
  5. 【請求項5】 前記制御手段による前記励起光の切り換
    えは、前記光走査手段による1画素毎の走査に同期する
    ことを特徴とする請求項2記載の走査型光学顕微鏡。
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