JP5006694B2 - 照明装置 - Google Patents

照明装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5006694B2
JP5006694B2 JP2007129750A JP2007129750A JP5006694B2 JP 5006694 B2 JP5006694 B2 JP 5006694B2 JP 2007129750 A JP2007129750 A JP 2007129750A JP 2007129750 A JP2007129750 A JP 2007129750A JP 5006694 B2 JP5006694 B2 JP 5006694B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
illumination
scanning
specimen
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007129750A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007334319A (ja
Inventor
浩 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2007129750A priority Critical patent/JP5006694B2/ja
Publication of JP2007334319A publication Critical patent/JP2007334319A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5006694B2 publication Critical patent/JP5006694B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Description

本発明は、照明装置に関し、特に、顕微鏡に装備され、試料を照明する照明装置に関するものである。
従来、顕微鏡用照明装置としては、例えば、特許文献1〜特許文献3に開示されたものが知られている。
特許文献1の照明装置は、CCDイメージャのサイズや、接眼レンズの観察視野に照明光の照射範囲を合わせるために、対物レンズの瞳への光源像の投影倍率を可変にするものである。
また、特許文献2の照明装置は、対物レンズに平行光で入射するスポット照明と、対物レンズの瞳面に集光させて試料の広い範囲を照明する面照明とを切り替えるものである。
さらに、特許文献3の照明装置は、全反射照明顕微鏡において、視野絞りを開閉することで照明範囲を可変にするものである。
特開2002−250867号公報 特開2003−185928号公報 特開2004−295122号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示されている照明装置は、イメージャのサイズや観察可能範囲に対応する領域の大きさに合わせて照明範囲を変更することはできるものの、試料である細胞の特定部位や1個の細胞全体のように観察対象の大きさに合わせて照明範囲を変更することができるものではない。
特許文献3に開示されている照明装置は、視野絞りの調節により対物レンズに入射する光の開口数を変更することで照明範囲を変更しているので、視野絞りにより光束の一部が遮断されて光量の損失が生ずるという問題がある。
蛍光励起や光刺激においては、観察している細胞の特定部位(例えば、核)の大きさや1つの細胞全体、複数の細胞のように、大きさが異なる観察対象あるいは刺激対象に合わせて効率よく照明したいという要求がある。特に、光刺激は強い照明光を必要とするので、光源として光量が不足しがちとなるLED光源やLD光源を採用する場合には、効率のよい照明を行うことが強く要求されている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、細胞の核などの試料の特定部位あるいは1つの細胞全体、複数の細胞というように観察対象の大きさに合わせて照明範囲を任意に変更することができ、かつ、観察対象あるいは刺激対象を効率よく照明することができる照明装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の参考例としての発明は、顕微鏡に装備される照明装置であって、対物レンズの瞳面に集光する照明光の開口数を変更するための1以上のレンズを備える照明装置を提供する。
本発明によれば、1以上のレンズの作動により、対物レンズの瞳面に光が集光され、かつ、その光の開口数が変更される。その結果、略平行な光を試料に照射することが可能となり、かつ、開口数の調節により、試料内の観察対象の大きさに合わせた任意の範囲に照射することが可能となる。また、1以上のレンズにより光の開口数を調節するので、視野絞りにより調節する場合のように、光束の一部が遮断されて光量の損失が生ずることがなく、光源からの光を無駄にすることなく効率的に照射することができる。
上記照明装置においては、前記1以上のレンズが、光軸方向に移動可能であり、このレンズの光軸方向の移動により前記瞳面に集光する照明光の開口数を変更することとしてもよい。
このようにすることで、1以上のレンズを光軸方向に移動させて、対物レンズの瞳位置に集光する光の開口数を連続的に調節することが可能となる。
上記照明装置においては、前記1以上のレンズを複数組備え、各レンズ組が選択的に交換されることにより、前記瞳面に集光する照明光の開口数が変更されることとしてもよい。
このようにすることで、1以上のレンズ組を選択的に交換して、対物レンズの瞳位置に集光する光の開口数を段階的に切り替え、調節観察範囲内に配される試料の特定部位に対し、予め定められた複数の大きさの光を簡易に照射することが可能となる。
本発明は、顕微鏡に装備され観察視野内の所望の一部分のみを照明する照明装置であって、対物レンズの瞳面に集光する照明光の開口数を変更するための1以上のレンズと、前記照明光を前記対物レンズの瞳面に集光させて面照明を行う第1の状態と、前記照明光を前記対物レンズの瞳面にほぼ平行な光束として入射させてスポット照明を行う第2の状態とを切り替える切替手段と、前記面照明を行う第1の状態において、前記瞳面に集光する照明光の中心角度を変化させる照射位置移動手段とを備え、前記1以上のレンズの少なくとも1つが光軸方向に移動可能であり、このレンズの光軸方向の移動により前記瞳面に集光する照明光の開口数を変更する照明装置を提供する。
上記照明装置においては、前記切替手段が、前記1以上のレンズを前記照明光の光路に対して挿脱することとしてもよい。
上記照明装置においては、前記切替手段が、前記照明光を前記瞳面に集光させる第1の光路と前記瞳面にほぼ平行な光束として入射させる第2の光路の一方を選択することとしてもよい。
上記照明装置においては、前記1以上のレンズを複数組備え、各レンズ組が選択的に交換されることにより、前記瞳面に集光する照明光の開口数が変更されることとしてもよい。
上記照明装置においては、前記面照明を行う第1の状態において、前記瞳面に集光する照明光の中心角度を変化させる照射位置移動手段を備えることとしてもよい。
上記照明装置においては、前記面照明を行う第1の状態において、前記瞳面の光軸方向位置に合わせて照明光の前記瞳面への集光位置を光軸方向に調整する集光位置調整手段を備えることとしてもよい。
上記照明装置においては、前記スポット照明を行う第2の状態において、前記照明スポットを標本上で2次元走査するための走査手段を備えることとしてもよい。
上記照明装置においては、前記面照明を行う第1の状態において、前記走査手段は、前記瞳面に集光する照明光の中心角度を変化させる照射位置移動手段として機能することとしてもよい。
上記照明装置においては、前記面照明を行う第1の状態において、前記走査手段は、前記瞳面に集光する照明光の光軸を光路に対して垂直な方向へ移動させる光軸移動手段として機能することとしてもよい。
上記照明装置においては、前記対物レンズの瞳と前記走査手段とを光学的に共役にするリレー光学系と、前記走査手段より光源側に配置され、略平行な光束である照明光を前記走査手段に集光するとともに、この走査手段に向けて射出される照明光の開口数を可変する集束光学系とを備え、前記1以上のレンズは、前記集束光学系を含み、前記切替手段は、前記集束光学系を光路に挿入することにより前記第1の状態に切り替え、該集束光学系を光路からはずすことにより前記第2の状態に切り替えることとしてもよい。
上記照明装置においては、前記面照明を行う第1の状態において、前記走査手段は、前記照明光を所定の角度に偏向することにより、前記面照明の標本への照射位置を調整することとしてもよい。
上記照明装置において、前記走査手段よりも光源側に配置され、略平行な光束である照明光の光束径を調節する光束径調節手段と、前記走査手段と前記対物レンズの物体面とを光学的に共役にするリレー光学系を有する第1の光路と、前記走査手段と前記対物レンズの瞳面とを光学的に共役にするリレー光学系を有する第2の光路とを備え、前記1以上のレンズは、前記光束径調節手段を含み、前記切替手段が前記第1の光路を選択することにより、前記面照明を行う第1の状態に切り替え、前記第2の光路を選択することにより前記スポット照明を行う第2の状態に切り替えることとしてもよい。
上記照明装置は、前記走査手段に入射する照明光の光軸をオフセットする光軸シフト手段を備え、前記面照明を行う第1の状態において、前記光軸シフト手段は前記照明光が前記走査手段に入射する際の光軸をオフセットすることにより、前記面照明の標本への照射位置を調整することとしてもよい。
上記照明装置においては、前記面照明を行う第1の状態において、前記走査手段が前記照明光を所望の角度に偏向することにより、前記面照明の標本への照射角度を調整することとしてもよい。
上記照明装置においては、前記スポット照明を行う第2の状態において、前記瞳面に入射するほぼ平行な光束の光束径を調整する光束径調節手段を備えることとしてもよい。
上述の照明装置において、前記照明光を発する光源は、発光ダイオードまたはレーザダイオードの少なくともいずれか一方であることとしてもよい。
本発明は、標本の光刺激のために用いられる上記照明装置と、観察用レーザ光を射出するレーザ光源と、観察用レーザ光を標本上で二次元走査する顕微鏡走査手段と、観察用レーザ光の走査により生じる標本からの光を検出する検出手段とを備える走査型レーザ顕微鏡を提供する。
本発明は、標本の光刺激のために用いられる上記照明装置と、観察用照明光を射出する光源と、多数の共焦点開口を有するとともに、回転することにより該観察用照明光を標本上で走査するディスク走査手段と、観察用照明光の走査により生ずる標本からの光を前記ディスクを介して検出する検出手段とを備えるディスク走査型共焦点顕微鏡を提供する。
本発明は、標本の光刺激のために用いられ、観察視野内の所望の一部分のみを照明する照明装置と、観察用レーザ光を射出するレーザ光源と、観察用レーザ光を標本上で二次元走査する顕微鏡走査手段と、前記対物レンズと前記顕微鏡走査手段の間に設けられるとともに、前記顕微鏡走査手段から射出されるレーザ光と前記照明装置からの照明光とを合成する合成手段と、観察用レーザ光の走査により生じる標本からの光を検出する検出手段とを備え、前記照明装置は、光刺激用の照明光を標本上で走査する走査手段と、前記対物レンズの瞳と前記走査手段を光学的に共役にするリレー光学系と、前記走査手段によりも光源側に配置され、前記対物レンズの瞳面に集光する前記光刺激用の照明光の開口数を変更するための1以上のレンズを有し、前記光刺激用の照明光を前記走査手段に集光するとともに、この走査手段へ向けて射出される照明光の開口数を可変とする集束光学系と、前記集束光学系を光路に対して挿入することにより、標本を面照明する第1の状態と、前記集束光学系を光路から外すことにより標本をスポット照明する第2の状態とに切り替える切替手段と、前記面照明を行う第1の状態において、前記瞳面に集光する照明光の中心角度を変化させる照射位置移動手段とを備え、前記走査手段は、前記第1の状態のときに、前記面照明光の標本への照射位置を調整し、前記第2の状態のときに前記照明スポットを標本上で走査する走査型レーザ顕微鏡を提供する。
本発明は、標本の光刺激のために用いられ、観察視野内の所望の一部分のみを照明する照明装置と、観察用レーザ光を射出するレーザ光源と、観察用レーザ光を標本上で二次元走査する顕微鏡走査手段と、前記対物レンズと前記顕微鏡走査手段の間に設けられるとともに、前記顕微鏡走査手段から射出されるレーザ光と前記照明装置からの照明光とを合成する合成手段と、観察用レーザ光の走査により生じる標本からの光を検出する検出手段とを備え、前記照明装置は、1以上のレンズを有し、略平行な光束である照明光の光束径を調節する光束径調節手段と、光束径調節手段からの照明光が入射する走査手段と、走査手段と対物レンズの物体面を光学的に共役にするリレー光学系を有する第1の光路と、前記走査手段と前記対物レンズの瞳面とを共役にするリレー光学系を有する第2の光路と、前記第1の光路を選択することにより標本を面照明する第1の状態と、前記第2の光路を選択することにより標本をスポット照明する第2の状態とに切り替える切替手段と、前記面照明を行う第1の状態において、前記瞳面に集光する照明光の中心角度を変化させる照射位置移動手段とを備える走査型レーザ顕微鏡を提供する。
本発明によれば、細胞の核などの試料の特定部位あるいは1つの細胞全体、複数の細胞というように観察対象の大きさに合わせて照明範囲を任意に変更することができ、かつ、観察対象あるいは刺激対象を効率よく照明することができるという効果を奏する。
以下、本発明の一実施形態に係る照明装置について、図1〜図4を参照して説明する。
本実施形態に係る照明装置1は、図1に示されるように、レーザ走査型顕微鏡2に備えられる光刺激用の照明装置1である。
図1のレーザ走査型顕微鏡2は、観察用光学系3と、光刺激用の照明装置1と、これらの光路を合流させるダイクロイックミラー(合成手段)4と、該ダイクロイックミラー4により合流された光路に配置される結像レンズ5、ミラー6および対物レンズ7を備えている。
観察用光学系3は、観察用のレーザ光L1を発生する第1のレーザ光源8と、該第1のレーザ光源8から発せられたレーザ光L1を導く光ファイバ9と、該光ファイバ9の先端から射出されたレーザ光L1を略平行光に変換する第1のコリメートレンズ10と、略平行光となったレーザ光L1を2次元的に走査する第1の走査部(顕微鏡走査手段)11と、該第1の走査部11により走査されたレーザ光L1を集光して中間像を結像させる第1の瞳投影レンズ12と、該第1の瞳投影レンズ12および第1の走査部11を介して戻る蛍光Fをレーザ光L1から分岐するダイクロイックミラー13と、分岐された蛍光Fを集光する集光レンズ14と、該集光レンズ14により集光された蛍光Fの通過を制限するピンホール部材15と、蛍光Fに含まれてくるレーザ光L1を遮断するバリアフィルタ16と、蛍光Fを検出する光検出器(検出手段)17とを備えている。
第1のレーザ光源8には、観察用のレーザ光L1のオンオフおよび波長選択を行う音響光学素子(AOTF)18が備えられている。
第1の走査部11は、例えば、相互に直交する軸線周りに揺動可能に支持された2枚のガルバノミラー11a,11bを対向させて構成されている。2枚のガルバノミラー11a,11bの揺動角度を調節することで、試料における観察用のレーザ光L1の照射位置を光軸に交差する方向に2次元的に移動させることができるようなっている。
ピンホール部材15は、対物レンズ7の焦点面と光学的に共役な位置関係に配置されている。
本実施形態に係る光刺激用の照明装置1は、刺激用のレーザ光L2を発生する第2のレーザ光源19と、該第2のレーザ光源19から発せられたレーザ光L2を導く光ファイバ20と、該光ファイバ20の先端から射出されたレーザ光L2を略平行光に変換する第2のコリメートレンズ21と、略平行光となったレーザ光L2を光軸に交差する方向に2次元的に移動させる第2の走査部(走査手段)22と、該第2の走査部22により移動されたレーザ光L2を集光して中間像を結像させる第2の瞳投影レンズ23と、前記第2のコリメートレンズ21と第2の走査部22との間の光路に挿脱可能に設けられる照射領域調節ユニット(集束光学系)24と、照射領域調節ユニット24を光路に対して挿脱する不図示の切替装置(切替手段)を備えている。
第2のレーザ光源19にも、刺激用のレーザ光L2のオンオフおよび波長選択を行う音響光学素子(AOTF)25が備えられている。
第2の走査部22は、第1の走査部11と同様に、2枚のガルバノミラー22a,22bにより構成されている。
照射領域調節ユニット24は、前記第2のコリメートレンズ21と第2の走査部22との間の光路に挿入された状態で、光軸方向に沿って移動可能に設けられる1以上のレンズ24a,24bを備えている。これにより、図2に示されるように、第2のコリメートレンズ21からの略平行のレーザ光L2を第2の走査部22のガルバノミラー22aとガルバノミラー22bとの略中間位置に集光させるとともに、1以上のレンズ24aの移動により、集光位置を一定に維持しながら、その開口数を変化させることができるようになっている。
本実施形態では、レンズ24bは固定配置され、レンズ24aが図2の実線の位置と破線の位置との間を移動することでレーザ光L2の開口数を調節するようになっている。
第2の走査部22において、ガルバノミラー22aとガルバノミラー22bとの略中間位置は、対物レンズ7の瞳面と光学的に共役な位置関係に配置されているので、照射領域調節ユニット24が光路に挿入されると、レーザ光L2は、図4に実線で示されるように、対物レンズ7の瞳面に集光され、試料Aに対して略平行な光束となって照射されるようになっている。
一方、照射領域調節ユニット24が光路から離脱させられた状態では、図1に破線で示されるように、レーザ光L2は略平行光を維持したまま第2の走査部22の揺動角度により位置調節されるので、図4に破線で示されるように、対物レンズ7の瞳面に所定の光束径の略平行なレーザ光L2として入射され、対物レンズ7の焦点面に集光させられるようになっている。
図中、符号26,27はミラー、符号28は試料Aを搭載するステージである。
また、照明装置1において、例えば、結像レンズ5、第2の瞳投影レンズ23は、対物レンズ7の瞳と第2の走査部22とを光学的に共役にするリレー光学系として機能する。
このように構成された本実施形態に係る照明装置1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る照明装置1を備えたレーザ走査型顕微鏡2を用いて試料Aを観察する場合には、ステージ28上に試料Aを配置し、該試料Aの上方に対物レンズ7を配置して、第1のレーザ光源8から観察用のレーザ光L1を射出させる。観察用のレーザ光L1は、音響光学素子18によりそのオンオフ状態の切り替えおよび波長選択が行われ、光ファイバ9を介して伝播される。光ファイバ9の先端から射出された観察用のレーザ光L1は、第1のコリメートレンズ10により略平行光とされ、ミラー26およびダイクロイックミラー13により反射された後、第1の走査部11により2次元的に走査されて瞳投影レンズ12およびダイクロイックミラー4を透過し、結像レンズ5により略平行光に変換され、ミラー6により反射されて対物レンズ7に入射される。
対物レンズ7に入射されたレーザ光L1は、対物レンズ7によりその焦点面に集光される。したがって、焦点位置に配置された試料Aにレーザ光L1が集光されることにより、試料A内部に存在する蛍光物質が励起され、蛍光Fが発生する。
試料Aにおいて発生した蛍光Fは、レーザ光L1とは逆の経路を辿って戻る。すなわち、対物レンズ7により集光された後、ミラー6、結像レンズ5、ダイクロイックミラー4、瞳投影レンズ12および第1の走査部11を介して戻り、ダイクロイックミラー13によってレーザ光L1から分岐される。
分岐された蛍光Fは、集光レンズ14により集光され、ピンホール部材15を通過可能な対物レンズ7の焦点面近傍からの蛍光Fのみがバリアフィルタ16によりレーザ光L1を除去された後に光検出器17により検出される。第1の走査部11を構成するガルバノミラー11a,11bの揺動角度に対応して決定される試料A上の2次元位置と光検出器17により検出された蛍光Fの強度とを対応づけて記録していくことにより、対物レンズ7の焦点面に広がる試料A内部の2次元的な蛍光画像を取得することができる。
一方、光刺激用の照明装置1を作動させることにより、刺激用のレーザ光L2がレーザ光源19から射出され、光ファイバ20を介して伝播された後にコリメートレンズ21により略平行光とされる。
ここで、照射領域調節ユニット24を光路から離脱させた場合について説明する。この場合には、コリメートレンズ21により略平行光とされたレーザ光L2は、そのまま、第2の走査部22に入射され(図1中に破線で示す。)、角度調節された状態で瞳投影レンズ23に入射される。これにより、レーザ光L2は中間像を結像してダイクロイックミラー4により反射され、結像レンズ5により略平行光とされた状態で対物レンズ7に入射される。
したがって、刺激用のレーザ光L2は、対物レンズ7により集光されて、その焦点面に焦点を結ぶ。走査部22の揺動角度の調節により、焦点を結ぶ位置を観察視野内で2次元的に調整できる。その結果、刺激用のレーザ光L2は、図4に破線で示されるように、対物レンズ7の焦点面上の点Pにおいて最も光子密度が高いスポット照明光となり、試料Aに対して強い光刺激を与えることができる。この方式は、例えば、核等、細胞の小さな特定部位に光刺激を与える用途に適している。ただし、焦点面から光軸方向にずれた領域にも光が円錐状に通過するため、弱い光ではあるが狙った位置以外にも光刺激が加えられてしまうという欠点がある。また、核等の特定部位でも光走査部により走査して刺激領域を拡大させる必要がある場合もあり、この場合は、走査に時間を要し、試料の早い反応を捕らえるには不向きである。
一方、照射領域調節ユニット24を第2のコリメートレンズ21と第2の走査部22との間の光路に挿入した場合(図2中に実線で示す。)には、コリメートレンズ21により略平行光とされた刺激用のレーザ光L2は、照射領域調節ユニット24の作動により、第2の走査部22に集光され、瞳投影レンズ23により略平行光に変換される。その後、ダイクロイックミラー4により反射されて結像レンズ5により、対物レンズ7の瞳面に集光される。したがって、刺激用のレーザ光L2は、図4に実線で示されるように、対物レンズ7により略平行光に変換され、所定の面積を持つ面照明光として試料Aに照射される。
このようにすることで、試料Aの所定の面積に対し、深さ方向に沿って略同一の照射領域で光刺激を与えることができるので、狙った位置以外に光が照射されることがない。また、図4の破線の方式に比べて、例えば、1つの細胞の指定領域や1つの細胞全体に走査することなく一度に光刺激を与えることができ、試料の早い反応を捕らえることができる。
照射領域調節ユニット24は、1以上のレンズ24aを光軸方向に移動させることにより、図2に示されるように、集光位置を対物レンズ7の瞳面に維持したまま、刺激用のレーザ光L2の対物レンズ7の瞳面に入射する開口数を変化させることができる。したがって、照射領域調節ユニット24を作動させて1以上のレンズ24aを光軸方向に移動させることにより、試料Aに対して照射される刺激用のレーザ光L2の光束径(面照明の照射領域の大きさ)を変化させることができる。
すなわち、試料Aである細胞の特定部位(例えば、核や細胞の指定領域)のみに光刺激を与えたい場合には、対物レンズ7の瞳面に入射される刺激用のレーザ光L2の開口数を小さくする。これにより、対物レンズ7から射出される刺激用のレーザ光L2の光束径を細くして、細胞内のある部分等、微細な範囲のみに光刺激を与えることができる。また、例えば、試料Aである1つの細胞全体や複数の細胞に光刺激を与えたい場合には、対物レンズ7の瞳面に入射される刺激用のレーザ光L2の開口数を大きくする。これにより、対物レンズ7から射出される刺激用のレーザ光L2の光束径を拡大させて、比較的広い範囲に試料Aの深さ方向に強度分布の少ない面照明で均一な光刺激を与えることができる。試料Aの比較的広い範囲を同時に光刺激でき、試料の早い反応を捕らえることができる。
この場合において、本実施形態によれば、照射領域調節ユニット24を構成する1以上のレンズ24aを光軸方向に移動させて刺激用のレーザ光L2の開口数を変化させるので、視野絞りを用いて開口数を変化させる場合に比べて、レーザ光L2の損失を少なくすることができる。したがって、刺激用のレーザ光L2の強度低下を防止することができる。特に、レーザ光源19としてLED光源やLD光源を用いている場合に、効果的である。
また、本実施形態によれば、照射領域調節ユニット24を光路に挿脱することにより、試料Aの1点に集光するスポット光による光刺激と、それよりも広い範囲の照射領域を有し試料Aの深さ方向に強度分布を持たない面照明による光刺激とを切り替えることができる。これにより、用途に応じて、異なる態様の光刺激を行いながら、試料Aの状態を観察することができる。また、照射領域調節ユニット24全体を光軸方向に移動させることにより、瞳面位置が光軸方向に異なる対物レンズ7に交換した場合にも、刺激用のレーザ光L2を対物レンズ7の瞳面に集光させるように調節することができる。
また、第2の走査部22の揺動により、対物レンズ7の瞳面に集光する光の中心角度を変化させて、刺激用のレーザ光L2の照射位置を移動することができる(図3の破線参照。)。これにより、例えば、隣の細胞をブリーチすることができる等、光刺激を与える位置を自由に選択することができる。また、図1の破線のように、対物レンズ7に平行光で入射させて試料面の集光位置を走査するスポット照明の走査部22の機能を面照明の照射位置を移動する機能と兼用でき、安価で多機能を実現できる。
なお、本実施形態に係る光刺激用の照明装置1においては、光路内に挿入した照射領域調節ユニット24の1以上のレンズ24aを光軸方向に移動させることにより、対物レンズ7の瞳面に集光される刺激用のレーザ光L2の開口数を連続的に変化させることとしたが、これに代えて、焦点位置が同じで、倍率の異なる複数のレンズ組(図示略)を用意し、いずれかのレンズ組を選択的に光路内に配置するようにして、開口数を段階的に変化させることとしてもよい。
照射範囲の大きさが予め定められている用途では、レンズ組の切り替えにより、簡易かつ迅速に、所望の照射範囲の光刺激を行うことができるので、効果的である。
次に、本発明の第2の実施形態に係る照明装置30について、図5〜図10を参照して説明する。
本実施形態に係る照明装置30も、光刺激用の照明装置30である。
なお、観察用光学系については、第1の実施形態と同様であるので図示および説明を省略する。また、本実施形態の説明において、上述した第1の実施形態に係る照明装置1と構成を共通とする箇所には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る照明装置30は、図5に示されるように、第2のコリメートレンズ21と第2の走査部22との間の光路に光束径を変更するための光束径調節ユニット(光束径調節手段)31と、光軸に直交する軸線回りに揺動可能な平行平面板(光軸シフト手段)32とを備えている。
光束径調節ユニット31は、該光束径調節ユニット31を構成する1以上のレンズを光軸方向に移動させることにより、光束径を連続的に変化させることができるようになっている(アフォーカルズーム光学系)。
また、照明装置30は、瞳投影レンズ23とダイクロイックミラー4との間の光路に挿脱可能に設けられた三角プリズム33と、三角プリズム33を該光路に対して挿脱する不図示の切替装置(切替手段)を備えている。
また、照明装置30は、該三角プリズム33が切替装置によって光路内に挿入されたときに、該三角プリズム33により反射された刺激用のレーザ光L2を迂回させる結像位置調節部34と、折り返されたレーザ光L2を略平行光に変換するコリメートレンズ36とを備えている。
結像位置調節部34は、三角プリズム33の一斜面33aにより反射された刺激用のレーザ光L2を他の斜面33bに向けて折り返すための2枚のミラー35a,35bを備えている。結像位置調節部34は図5の矢印の方向に移動可能になっている。
三角プリズム33が光路内から離脱させられた場合には、図6に示されるように、光束径調節ユニット31により光束径を調節された刺激用のレーザ光L2が、第2の走査部22により2次元方向に位置調整された状態で瞳投影レンズ23により中間像を結像させられ、その後、ダイクロイックミラー4により反射され、結像レンズ5により略平行光に変換された状態で、対物レンズ7に入射される。したがって、刺激用のレーザ光L2は、図7に破線で示されるように、対物レンズ7によりその焦点面に集光されるスポット照明光となり、焦点面に配される1点Pに強い光刺激を与えることができる。
光束径調節ユニット31の作動により、対物レンズ7に入射される略平行光の状態のレーザ光L2の光束径を細い平行光に変換することによって、図7に実線で示されるように、試料Aの深さ方向に強度分布が少なく、照射面積がやや大きいスポット照明光として刺激用のレーザ光L2を照射することが可能となる。
次に、三角プリズム33を光路内に挿入した場合について説明する。
この場合には、図5に示されるように、瞳投影レンズ23により集光された刺激用のレーザ光L2が、三角プリズム33の一斜面33aにより反射され、中間像を結像するとともに、結像位置調節部34の2つのミラー35a,35bによって光路を折り返された後、コリメートレンズ36により略平行光とされる。そして、略平行光とされた刺激用のレーザ光L2は、三角プリズム33の他の斜面33bにより反射されて、ダイクロイックミラー4、結像レンズ5およびミラー6を介して、対物レンズ7の瞳面に集光される。
したがって、図8に実線で示されるように、試料Aに対して、所定の照射面積を有し、試料Aの深さ方向に強度分布の少ない均一な強度分布の面照明として刺激用のレーザ光L2を照射することができる。また、この状態で光束径調節ユニット31を作動させることにより、瞳投影レンズ23へ入射するビーム径が変化して、対物レンズ7の瞳面7aに入射するレーザ光L2の開口数が変化する。
光束径調節ユニット31は、移動レンズ31aと固定レンズ31bとを備えている。移動レンズ31aを図示のように移動させて、ビームの平行度を保ったまま光束径を変更する。したがって、試料Aに照射する刺激用のレーザ光L2の照射範囲の大きさを変化させることができる(図9参照。)。
また、刺激用レーザ光L2による光刺激位置を移動させたい場合には、光束径調節ユニット31に隣接して配置されている平行平面板32を揺動させることにより対応することができる。この平行平面板32を揺動させると、対物レンズ7の瞳面7aに集光する光の中心角度が変化するので照射位置の移動が可能となる(図10の破線参照。)。
さらに、本実施形態に係る照明装置30によれば、第2の走査部22を構成するガルバノミラー22a,22bの内の一方のガルバノミラー22b(22a)を揺動させることにより、図5,図8中に破線で示されるように、対物レンズ7の瞳面7aへの刺激用のレーザ光L2の集光位置をシフトさせることができる。そして、対物レンズ7の瞳面7aの外縁近傍までレーザ光L2の集光位置をシフトさせることにより、略平行光であるレーザ光L2を所定の角度で斜め方向から試料Aの下面に配置されているカバーガラス28aの試料側界面に照射することができる。
この角度は、レーザ光L2が試料側界面で全反射を起こす角度に設定されている。このとき、レーザ光L2のごく一部がカバーガラス28aの試料側後界面から試料A側ににじみ出す。この境界からにじみ出したレーザ光L2がエバネッセント光で、試料Aの深さ方向へにじみ出す量は光源の波長程度となる。
これにより、試料Aは、カバーガラス28aの試料側界面の数100nm以下のわずかな領域に染み出したエバネッセント光により光刺激される。
また、エバネッセント光による光刺激位置を移動させたい場合には、光束径調節ユニット31に隣接して配置されている平行平面板32を揺動させることにより対応することができる。また、図5の結像位置調節部34の2枚の反射ミラー35a,35bを矢印方向に移動させることにより、対物レンズの瞳面に集光する光軸方向位置を調節することができる。したがって、瞳位置が異なる対物レンズに交換しても刺激用レーザ光を対物レンズの瞳面に集光させるように調節することができる。
なお、光束径調節ユニット31として、該光束径調節ユニット31を構成する1以上のレンズを光軸方向に移動させる方式のものを例示したが、これに代えて、異なる複数のレンズ組を用意し、交換可能に支持するレンズ交換部(図示略)の作動により、用途に合わせてレンズ組を交換することとしてもよい。
なお、上記各実施形態においては、ガルバノミラー11a,11bからなる第1の走査部11によりレーザ光L1を走査するレーザ走査型顕微鏡2,40を例示したが、これに代えて、図11に示されるように、水銀ランプ41、励起フィルタ42、コンフォーカルディスク43およびCCD素子44を備えた観察用光学系45を有する走査型顕微鏡40に適用することとしてもよい。このようにすることで、高速に画像取得することができ、試料の早い反応を観察することが可能となる。
また、上記各実施形態においては、光刺激用の照明装置1,30の場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
本発明の第1の実施形態に係る照明装置を備えたレーザ走査型顕微鏡を示す全体構成図である。 図1のレーザ走査型顕微鏡の光刺激用照明装置を示す図である。 図1のレーザ走査型顕微鏡の光刺激用照明装置において、走査部の揺動による照射位置の調整を示す図である。 図1のレーザ走査型顕微鏡の対物レンズにおける光束の状態を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る光刺激用照明装置を示す図である。 図5の光刺激用照明装置において、三角プリズムを光路から離脱させた場合を示す図である。 図6の状態に設定されたときの対物レンズにおける光束の状態を示す模式図である。 図5の状態に設定されたときの対物レンズにおける光束の状態を示す模式図である。 図5の光刺激用照明装置において、光束径調節ユニットの作動による照射範囲の調整を示す図である。 図5の光刺激用照明装置において、平行平面板の作動による照射位置の調整を示す図である。 図1のレーザ走査型顕微鏡の変形例を示す全体構成図である。
符号の説明
L2 レーザ光(光)
1,30 照明装置
2,40 走査型顕微鏡(顕微鏡)
7 対物レンズ
22 第2の走査部
24a レンズ
32 平行平面板

Claims (19)

  1. 顕微鏡に装備され観察視野内の所望の一部分のみを照明する照明装置であって、
    対物レンズの瞳面に集光する照明光の開口数を変更するための1以上のレンズと、
    前記照明光を前記対物レンズの瞳面に集光させて面照明を行う第1の状態と、前記照明光を前記対物レンズの瞳面にほぼ平行な光束として入射させてスポット照明を行う第2の状態とを切り替える切替手段と、
    前記面照明を行う第1の状態において、前記瞳面に集光する照明光の中心角度を変化させる照射位置移動手段とを備え、
    前記1以上のレンズの少なくとも1つが光軸方向に移動可能であり、
    このレンズの光軸方向の移動により前記瞳面に集光する照明光の開口数を変更する照明装置。
  2. 前記切替手段が、前記1以上のレンズを前記照明光の光路に対して挿脱する請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記切替手段が、前記照明光を前記瞳面に集光させる第1の光路と前記瞳面にほぼ平行な光束として入射させる第2の光路の一方を選択する請求項1に記載の照明装置。
  4. 前記1以上のレンズを複数組備え、各レンズ組が選択的に交換されることにより、前記瞳面に集光する照明光の開口数が変更される請求項1から請求項3のいずれかに記載の照明装置。
  5. 前記面照明を行う第1の状態において、前記瞳面の光軸方向位置に合わせて照明光の前記瞳面への集光位置を光軸方向に調整する集光位置調整手段を備え、
    前記集光位置調整手段は、瞳位置が異なる複数の対物レンズのそれぞれの瞳位置に合わせて調整される請求項から請求項のいずれかに記載の照明装置。
  6. 前記スポット照明を行う第2の状態において、前記照明スポットを標本上で2次元走査するための走査手段を備える請求項1から請求項4のいずれかに記載の照明装置。
  7. 前記面照明を行う第1の状態において、前記走査手段は、前記瞳面に集光する照明光の中心角度を変化させる照射位置移動手段として機能する請求項に記載の照明装置。
  8. 前記面照明を行う第1の状態において、前記走査手段は、前記瞳面に集光する照明光の光軸を光路に対して垂直な方向へ移動させる光軸移動手段として機能する請求項に記載の照明装置。
  9. 前記対物レンズの瞳と前記走査手段とを光学的に共役にするリレー光学系と、
    前記走査手段より光源側に配置され、略平行な光束である照明光を前記走査手段に集光するとともに、この走査手段に向けて射出される照明光の開口数を可変する集束光学系とを備え、
    前記1以上のレンズは、前記集束光学系を含み、
    前記切替手段は、前記集束光学系を光路に挿入することにより前記第1の状態に切り替え、該集束光学系を光路からはずすことにより前記第2の状態に切り替える請求項に記載の照明装置。
  10. 前記面照明を行う第1の状態において、前記走査手段は、前記照明光を所定の角度に偏向することにより、前記面照明の標本への照射位置を調整する請求項に記載の照明装置。
  11. 前記走査手段よりも光源側に配置され、略平行な光束である照明光の光束径を調節する光束径調節手段と、
    前記走査手段と前記対物レンズの物体面とを光学的に共役にするリレー光学系を有する第1の光路と、
    前記走査手段と前記対物レンズの瞳面とを光学的に共役にするリレー光学系を有する第2の光路と
    を備え、
    前記1以上のレンズは、前記光束径調節手段を含み、
    前記切替手段が前記第1の光路を選択することにより、前記面照明を行う第1の状態に切り替え、前記第2の光路を選択することにより前記スポット照明を行う第2の状態に切り替える請求項に記載の照明装置。
  12. 前記走査手段に入射する照明光の光軸をオフセットする光軸シフト手段を備え、
    前記面照明を行う第1の状態において、前記光軸シフト手段は前記照明光が前記走査手段に入射する際の光軸をオフセットすることにより、前記面照明の標本への照射位置を調整する請求項11に記載の照明装置。
  13. 前記面照明を行う第1の状態において、前記走査手段が前記照明光を所望の角度に偏向することにより、前記面照明の標本への照射角度を調整する請求項11に記載の照明装置。
  14. 前記スポット照明を行う第2の状態において、前記瞳面に入射するほぼ平行な光束の光束径を調整する光束径調節手段を備える請求項に記載の照明装置。
  15. 前記照明光を発する光源が発光ダイオードまたはレーザダイオードの少なくともいずれか一方である請求項1から請求項14のいずれかに記載の照明装置。
  16. 標本の光刺激のために用いられる請求項1から請求項15のいずれかに記載の照明装置と、
    観察用レーザ光を射出するレーザ光源と、
    観察用レーザ光を標本上で二次元走査する顕微鏡走査手段と、
    観察用レーザ光の走査により生じる標本からの光を検出する検出手段と
    を備える走査型レーザ顕微鏡。
  17. 標本の光刺激のために用いられる請求項1から請求項15のいずれかに記載の照明装置と、
    観察用照明光を射出する光源と、
    多数の共焦点開口を有するとともに、回転することにより該観察用照明光を標本上で走査するディスク走査手段と、
    観察用照明光の走査により生ずる標本からの光を前記ディスクを介して検出する検出手段と
    を備えるディスク走査型共焦点顕微鏡。
  18. 標本の光刺激のために用いられ、観察視野内の所望の一部分のみを照明する照明装置と、
    観察用レーザ光を射出するレーザ光源と、
    観察用レーザ光を標本上で二次元走査する顕微鏡走査手段と、
    前記対物レンズと前記顕微鏡走査手段の間に設けられるとともに、前記顕微鏡走査手段から射出されるレーザ光と前記照明装置からの照明光とを合成する合成手段と、
    観察用レーザ光の走査により生じる標本からの光を検出する検出手段と
    を備え、
    前記照明装置は、
    光刺激用の照明光を標本上で走査する走査手段と、
    前記対物レンズの瞳と前記走査手段を光学的に共役にするリレー光学系と、
    前記走査手段によりも光源側に配置され、前記対物レンズの瞳面に集光する前記光刺激用の照明光の開口数を変更するための1以上のレンズを有し、前記光刺激用の照明光を前記走査手段に集光するとともに、この走査手段へ向けて射出される照明光の開口数を可変とする集束光学系と、
    前記集束光学系を光路に対して挿入することにより、標本を面照明する第1の状態と、前記集束光学系を光路から外すことにより標本をスポット照明する第2の状態とに切り替える切替手段と
    前記面照明を行う第1の状態において、前記瞳面に集光する照明光の中心角度を変化させる照射位置移動手段とを備え、
    前記走査手段は、前記第1の状態のときに、前記面照明光の標本への照射位置を調整し、前記第2の状態のときに前記照明スポットを標本上で走査する走査型レーザ顕微鏡。
  19. 標本の光刺激のために用いられ、観察視野内の所望の一部分のみを照明する照明装置と、
    観察用レーザ光を射出するレーザ光源と、
    観察用レーザ光を標本上で二次元走査する顕微鏡走査手段と、
    前記対物レンズと前記顕微鏡走査手段の間に設けられるとともに、前記顕微鏡走査手段から射出されるレーザ光と前記照明装置からの照明光とを合成する合成手段と、
    観察用レーザ光の走査により生じる標本からの光を検出する検出手段と
    を備え、
    前記照明装置は、
    1以上のレンズを有し、略平行な光束である照明光の光束径を調節する光束径調節手段と、
    光束径調節手段からの照明光が入射する走査手段と、
    走査手段と対物レンズの物体面を光学的に共役にするリレー光学系を有する第1の光路と、
    前記走査手段と前記対物レンズの瞳面とを共役にするリレー光学系を有する第2の光路と、
    前記第1の光路を選択することにより標本を面照明する第1の状態と、前記第2の光路を選択することにより標本をスポット照明する第2の状態とに切り替える切替手段と
    前記面照明を行う第1の状態において、前記瞳面に集光する照明光の中心角度を変化させる照射位置移動手段とを備える走査型レーザ顕微鏡。
JP2007129750A 2006-05-16 2007-05-15 照明装置 Active JP5006694B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007129750A JP5006694B2 (ja) 2006-05-16 2007-05-15 照明装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006136573 2006-05-16
JP2006136573 2006-05-16
JP2007129750A JP5006694B2 (ja) 2006-05-16 2007-05-15 照明装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007334319A JP2007334319A (ja) 2007-12-27
JP5006694B2 true JP5006694B2 (ja) 2012-08-22

Family

ID=38933797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007129750A Active JP5006694B2 (ja) 2006-05-16 2007-05-15 照明装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5006694B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009257967A (ja) * 2008-04-17 2009-11-05 Olympus Corp 蛍光観察装置および蛍光観察方法
WO2010134351A1 (ja) * 2009-05-21 2010-11-25 株式会社ニコン 走査型蛍光顕微鏡装置
DE102009037366A1 (de) * 2009-08-13 2011-02-17 Carl Zeiss Microlmaging Gmbh Mikroskop, insbesondere zur Messung von Totalreflexions-Fluoreszenz, und Betriebsverfahren für ein solches
JP5591007B2 (ja) 2009-11-20 2014-09-17 オリンパス株式会社 顕微鏡装置
JP2012096277A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Olympus Corp レーザ加工装置
JP5591073B2 (ja) * 2010-11-18 2014-09-17 オリンパス株式会社 顕微鏡装置
EP2666049B1 (en) * 2011-01-20 2018-02-28 GE Healthcare Bio-Sciences Corp. Light-scanning systems
JP5734758B2 (ja) * 2011-06-16 2015-06-17 オリンパス株式会社 レーザー顕微鏡
DE102011087196A1 (de) * 2011-11-28 2013-05-29 Leica Microsystems Cms Gmbh Mikroskopbeleuchtungssystem und -verfahren
JPWO2013089258A1 (ja) * 2011-12-15 2015-04-27 株式会社ニコン 顕微鏡及び刺激装置
JP6146985B2 (ja) * 2012-10-30 2017-06-14 オリンパス株式会社 顕微鏡装置
CN103433620B (zh) * 2013-09-05 2016-08-17 大族激光科技产业集团股份有限公司 激光切割装置及其分光组件
US9690085B2 (en) 2014-01-30 2017-06-27 Olympus Corporation Microscope illumination apparatus, microscope, and microscope illumination method
JP6252876B2 (ja) * 2016-07-01 2017-12-27 株式会社ニコン 顕微鏡の調整方法及び顕微鏡
JP6579403B2 (ja) * 2017-12-01 2019-09-25 株式会社ニコン 顕微鏡及び顕微鏡の調整方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3486754B2 (ja) * 1992-07-10 2004-01-13 オリンパス株式会社 走査型光学顕微鏡
JP4854880B2 (ja) * 2001-07-13 2012-01-18 オリンパス株式会社 レーザー顕微鏡
JP2004170930A (ja) * 2002-10-31 2004-06-17 Olympus Corp マイクロダイセクション装置および方法
JP4217061B2 (ja) * 2002-12-12 2009-01-28 オリンパス株式会社 蛍光読み取り装置
JP4683853B2 (ja) * 2003-04-04 2011-05-18 オリンパス株式会社 全反射蛍光顕微鏡
JP4414722B2 (ja) * 2003-10-15 2010-02-10 オリンパス株式会社 レーザー顕微鏡
JP4722464B2 (ja) * 2004-12-03 2011-07-13 オリンパス株式会社 全反射蛍光照明装置
JP4707089B2 (ja) * 2005-03-09 2011-06-22 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 薄層斜光照明装置および顕微鏡
JP5021233B2 (ja) * 2006-05-12 2012-09-05 オリンパス株式会社 レーザ走査型顕微鏡

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007334319A (ja) 2007-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5006694B2 (ja) 照明装置
EP1857853B1 (en) Illuminating device
JP5244605B2 (ja) 顕微鏡
US8582203B2 (en) Optical arrangement for oblique plane microscopy
JP5286774B2 (ja) 顕微鏡装置と、これに用いられる蛍光キューブ
US7369308B2 (en) Total internal reflection fluorescence microscope
US7551351B2 (en) Microscope with evanescent sample illumination
US7480046B2 (en) Scanning microscope with evanescent wave illumination
US20070051869A1 (en) Scanning microscope and method for examining a sample by using scanning microscopy
JP2012212155A (ja) 共焦点蛍光顕微鏡法及び装置
JP2010127726A (ja) 光学顕微鏡、及びスペクトル測定方法
JP4854880B2 (ja) レーザー顕微鏡
US6924490B2 (en) Microscope system
JP4270884B2 (ja) 顕微鏡システム
JP2011118264A (ja) 顕微鏡装置
JP2010091809A (ja) 顕微鏡装置
US11880026B2 (en) Microscope and method for light-field microscopy with light-sheet excitation and for confocal microscopy
JPWO2009142312A1 (ja) 顕微鏡装置
JP4128387B2 (ja) 顕微鏡装置
JP2011118265A (ja) 顕微鏡装置
JP4722464B2 (ja) 全反射蛍光照明装置
CN105849615B (zh) 用于渐逝照明和点状扫描照明的显微镜
JP5307868B2 (ja) 全反射型顕微鏡
JP4694760B2 (ja) 顕微鏡
JP2006154290A (ja) 蛍光顕微鏡システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100422

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120508

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120525

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150601

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5006694

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150601

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250