JP5244605B2 - 顕微鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、標本の像を撮像して観察する顕微鏡に関するものである。
図1は従来のこの種の顕微鏡の基本的な光学構成の一例を示す概念図である。なお、後述の本発明との対比の便宜上、上下を反対にして示してある。
図1に示す顕微鏡は、対物レンズ51と、結像レンズ52と、撮像素子53と、照明光源54と、落射蛍光照明光学系56を有している。なお、図1中、Pは対物レンズ51の瞳位置、Oは対物レンズ51と結像レンズ52の中心軸を示している。結像レンズ52は、対物レンズ51を通過した光を投影して標本57の像を形成するように構成されている。
撮像素子53は、結像レンズ52による標本57の像の結像位置に配置されている。落射蛍光照明光学系56は、照明光源54からの光を対物レンズ51側の光路へ導くダイクロイックミラー55を有し標本57に光を照明するように構成されている。
また、図1に示す顕微鏡では、観察用途に応じて、対物レンズ1と結像レンズ2との間の光路内に所望の光学部材が挿入される。図1の例では、蛍光観察する場合の構成を示しており、ダイクロイックミラー55の照明光源54側には励起フィルタ58が、標本57側にはバリアフィルタ59が、夫々配置されている。
そして、図1に示す顕微鏡では、照明光源54から出射した光が、落射蛍光照明光学系56に入射し、落射蛍光照明光学系56内において励起フィルタ58を介して励起波長のみの光に抽出させられてダイクロイックミラー55に入射し、ダイクロイックミラー55で反射させられて対物レンズ51に入射し、対物レンズ51を介して標本57を照射する。また、蛍光を含む標本57からの光が、対物レンズ51を通り、ダイクロイックミラー55を透過してバリアフィルタ59に入射し、バリアフィルタ59を介して所望の蛍光以外の不要波長がカットされて結像レンズ52に入射し、結像レンズ52を介して撮像素子53の撮像面に標本57の像として結像され、撮像素子53で撮像される。撮像素子53で撮像された標本57の像は、図示省略した表示装置を介して画像として観察することができる。従来のこのようなタイプの顕微鏡は、例えば、特開2000−98244号に記載されている。
ところで、従来の図1で示したようなタイプの顕微鏡においては、中心軸Oを外れた光路を通る光線(軸外光線)は、対物レンズ51を介して所定の角度曲げられながら、光束が略平行な状態で結像レンズ52に入射するようになっている。このような構成において、対物レンズ51と結像レンズ52との間の光路長を長くすると、対物レンズ1から結像レンズ2に向かうにつれて周辺部を通る光束が中心部を通る光束から離れて行くため、周辺部を通る光がケラレてバリアフィルタ59や結像レンズ52に入射することができなくなり、撮像素子53の撮像面の周辺部に結像される光量が中心部に比べて少なくなる。
しかるに、近年の顕微鏡は、多様な観察用途に対応できるようにするために、観察ユニットを光路上に挿入して、対物レンズ51と結像レンズ52との間の光路が長くとられる傾向にあり、撮像面における周辺光量が不足して得られた画像の周辺部が暗くなり易い。
しかし、生物学や医学等の分野において、顕微鏡で蛍光観察することにより撮像した細胞の色等で病変の診断等をする場合や、タイムラプス観察をする場合などにおいて、撮像面の周辺光量が不足したのでは、周辺部に写った細胞について病変の有無や観察範囲内を移動する被検対象の状態を正確に認識することが難しくなってしまう。
対物レンズ51と結像レンズ52との間の光路が長くなることに伴う周辺光量不足を解消するためには、径の大きな結像レンズを用いることが考えられる。しかし、それでは、コスト高となる上、顕微鏡が大型化してしまい、観察スペースや観察操作上の面で好ましくない。
また、径の大きな結像レンズを用いたとしても、例えば、蛍光観察に用いるバリアフィルタや、撮像素子は、一定の大きさに規格化されている。このため、径の大きな結像レンズを用いた場合に周辺を通る一部の不要光がバリアフィルタ59でカットされずに撮像素子に到達して、蛍光観察像の精度が劣化してしまう。また、径の大きな結像レンズから規格化された撮像領域に結像させるためには、撮像面に入射する周辺部の光線の入射角を大きくしなければならないが、撮像素子固有のシェーディングの影響が大きくなってしまう。
また、図1で示したような構成の従来の顕微鏡は、ダイクロイックミラー55が対物レンズ51の瞳位置P及び瞳位置Pと共役な瞳位置から離れた位置に配置されるため、ダイクロイックミラー55を通る周辺部の光束が中心部の光束から大きく離れる。
また、この種の顕微鏡では、蛍光観察をする場合、ダイクロイックミラー55の近傍に励起フィルタ58とバリアフィルタ59を備えたキューブをユニットとして光路に挿脱可能に用いることが多い。しかし、例えば、励起フィルタ58に入射する周辺部の光束が中心部の光束から離れ過ぎると、周辺部の一部の光が励起フィルタ58から外れてしまい、その結果、対物レンズ51を介して標本57の面に照射される光の明るさや波長が照射面の中央部と周辺部とで不均一となってしまう。このため、落射蛍光照明光学系56内において励起フィルタ58に入射する周辺部の光束が中心部の光束から離れ過ぎないように、照明光源54から出射して励起フィルタ56に向かう光の一部を絞り等で制限しなければならず、照明光源54からの光量の利用効率が低いものとなっていた。
また、この種の顕微鏡においては、上記ユニット以外にも、観察用途に応じて、例えば、瞳変調手段等の各種の光学部材を光路内の所定位置に挿脱可能に配置できるようにすることが望まれる。しかし、上述のように、従来の顕微鏡の構成においては、ダイクロイックミラー55が対物レンズ51の瞳位置Pやその共役な瞳位置から離れた位置に配置されている。このため、例えば、可変絞りや位相板やノマルスキープリズムなどの瞳変調手段を、ダイクロイックミラー55の近傍に配置することができない。そして、それぞれの瞳変調手段に合わせた瞳位置を持つ対物レンズに交換しなければならないのでは、操作が煩雑化してしまう。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、撮像領域に結像される光量や観察領域に照明される光量を均一化でき、且つ、光量を効率よく活用して多様な観察に切り換え可能な顕微鏡を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による顕微鏡は、対物レンズと、該対物レンズを通過した光を投影して標本の像を形成する結像レンズと、前記結像レンズによる標本の像の結像位置に配置された撮像素子と、照明光源と、前記照明光源からの光を対物レンズ側の光路へ導くダイクロイックミラーと標本からの光のうち不要光をカットするバリアフィルタとを少なくとも有する蛍光キューブを含み標本に光を照明する落射蛍光照明光学系を有する顕微鏡において、前記対物レンズと前記結像レンズとの間に、標本の中間像を形成して該結像レンズへ像をリレーするリレー光学系を有し、且つ、前記落射蛍光照明光学系の蛍光キューブが、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間に形成される、前記対物レンズの瞳位置と共役な瞳位置と、該リレー光学系との間に配置され、かつ、前記バリアフィルタが前記リレー光学系と前記結像レンズとの間に形成される、前記対物レンズの瞳位置と共役な瞳位置に位置していることを特徴としている。
また、本発明の顕微鏡においては、前記落射蛍光照明光学系のダイクロイックミラーが、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間に形成される、前記対物レンズの瞳位置と共役な瞳位置の近傍に配置されているのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間に形成される、前記対物レンズの瞳位置と共役な瞳位置において、標本からの光束が略アフォーカルになるように構成されているのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記結像レンズが、ズーム光学系を備えた結像光学系、又は段階状に変倍する変倍光学系とで構成されているのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記リレー光学系の対物レンズの瞳から瞳共役位置までの瞳リレー倍率をβとしたとき、
0.6≦|β|≦1.5
を満足するのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記リレー光学系の瞳リレー倍率をβとしたとき、
β≒−1
を満足するのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記落射蛍光照明光学系内における前記対物レンズの瞳位置と共役な瞳位置近傍に、フライアイレンズが配置されているのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記照明光源が、リフレクタ光源、LED光源又はファイバ光源で構成されているのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記落射蛍光照明光学系内に、インテグレータロッドを有するのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記照明光源が、リフレクタ光源で構成され、前記落射照明光学系が、前記リフレクタ光源から出射された光束に対し所定の変換を行って平行光束を出射する光束変換光学系と、前記フライアイレンズを有し、前記フライアイレンズが、入射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイと、出射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイとを一体又は別体に有してなり、前記光束変換光学系から出射された平行光束を複数の光束に分割して該出射端面近傍に前記リフレクタ光源における複数の光源像を結像させるのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記リフレクタ光源が、収束光束を出射して光源像を1次結像させるように構成され、前記光束変換光学系が、前記1次結像位置より発散する光束を平行光束に変換するコレクタレンズで構成されているのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記リフレクタ光源が、平行光束を出射するように構成され、前記光束変換光学系が、前記リフレクタ光源から出射された平行光束の径を前記フライアイレンズの径と略同じになるように変換するアフォーカル系で構成されているのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記アフォーカル系が、前記リフレクタ光源から出射された平行光束を集光して系内部で該リフレクタ光源の光源像を1次結像させた後に平行光束に変換して出射するように構成されているのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記照明光源が、収束光束を出射して光源像を1次結像させるリフレクタ光源と、前記1次結像位置に入射端面を有するファイバを有し、前記落射照明光学系が、前記ファイバの出射端面から出射された発散光束を平行光束に変換するコレクタレンズと、前記フライアイレンズを有し、前記フライアイレンズが、入射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイと、出射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイとを一体又は別体に有してなり、前記コレクタレンズから出射された平行光束を複数の光束に分割して該出射端面近傍に前記照明光源における複数の光源像を結像させるのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記照明光源が、平行光束を出射するリフレクタ光源と、前記リフレクタ光源から出射された平行光束を集光して該リフレクタ光源の光源像を1次結像させるレンズと、前記1次結像位置に入射端面を有するファイバを有し、前記落射照明光学系が、前記ファイバの出射端面から出射された発散光束を平行光束に変換するコレクタレンズと、前記フライアイレンズを有し、前記フライアイレンズが、入射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイと、出射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイとを一体又は別体に有してなり、前記コレクタレンズから出射された平行光束を複数の光束に分割して該出射端面近傍に前記照明光源における複数の光源像を結像させるのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記照明光源が、収束光束を出射して光源像を1次結像させるリフレクタ光源と、前記1次結像位置に入射端面を有するインテグレータロッドを有し、前記落射照明光学系が、前記インテグレータロッドの出射端面から出射された発散光束を平行光束に変換するコレクタレンズと、前記フライアイレンズを有し、前記フライアイレンズが、入射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイと、出射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイとを一体又は別体に有してなり、前記コレクタレンズから出射された平行光束を複数の光束に分割して該出射端面近傍に前記照明光源における複数の光源像を結像させるのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記照明光源が、平行光束を出射するリフレクタ光源と、前記リフレクタ光源から出射された平行光束を集光して該リフレクタ光源の光源像を1次結像させるレンズと、前記1次結像位置に入射端面を有するインテグレータロッドを有し、前記落射照明光学系が、前記インテグレータロッドの出射端面から出射された発散光束を平行光束に変換するコレクタレンズと、前記フライアイレンズを有し、前記フライアイレンズが、入射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイと、出射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイとを一体又は別体に有してなり、前記コレクタレンズから出射された平行光束を複数の光束に分割して該出射端面近傍に前記照明光源における複数の光源像を結像させるのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記照明光源が、LED光源で構成され、前記落射照明光学系が、前記LED光源から出射された発散光束を平行光束に変換して出射するコレクタレンズと、前記フライアイレンズを有し、前記フライアイレンズが、入射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイと、出射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイとを一体又は別体に有してなり、前記コレクタレンズで出射された平行光束を複数の光束に分割して該出射端面近傍に前記LED光源における複数の光源像を結像させるのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記照明光源が、波長の異なる複数のLED光源と、前記複数のLED光源に対応して設けられ、各LED光源から出射された発散光束を平行光束に変換して出射する複数の第1コレクタレンズと、前記各第1コレクタレンズから出射された平行光束の光路を合成する光路合成手段と、前記光路合成手段を経て合成された平行光束を集光して、該各LED光源の光源像を1次結像させる集光光学系と、前記1次結像位置に入射端面を有するファイバを有し、前記落射照明光学系が、前記ファイバの出射端面から出射された発散光束を平行光束に変換して出射する第2コレクタレンズと、前記フライアイレンズを有し、前記フライアイレンズが、入射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイと、出射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイとを一体又は別体に有してなり、前記第2コレクタレンズから出射された平行光束を複数の光束に分割して該出射端面近傍に前記照明光源における複数の光源像を結像させるのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記照明光源が、波長の異なる複数のLED光源と、収束光束を出射して光源像を1次結像させるリフレクタ光源と、前記リフレクタ光源の光源像の1次結像位置に入射端面を有するファイバを有し、前記落射照明光学系が、前記複数のLED光源に対応して設けられ、各LED光源から出射された発散光束を平行光束に変換して出射する複数のLED出射光束変換用コレクタレンズと、前記各LED出射光束変換用コレクタレンズから出射された平行光束の光路を合成する光路合成手段と、前記ファイバの出射端面から出射された発散光束を平行光束に変換して出射するファイバ出射光束変換用コレクタレンズと、前記光路合成手段の光路上に挿脱可能に配置され、該光路上に挿入したときに、前記ファイバ出射光束変換用コレクタレンズから出射された平行光束を前記フライアイレンズへ入射させるミラーと、前記フライアイレンズを有し、前記フライアイレンズが、入射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイと、出射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイとを一体又は別体に有してなり、前記各LED出射光束変換用コレクタレンズ又は前記ファイバ出射光束変換用コレクタレンズから出射された平行光束を複数の光束に分割して該出射端面近傍に前記照明光源における複数の光源像を結像させるのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記照明光源が、波長の異なる複数のLED光源と、平行光束を出射するリフレクタ光源と、前記リフレクタ光源から出射された平行光束を集光して該リフレクタ光源の光源像を1次結像させるレンズと、前記リフレクタ光源の光源像の前記1次結像位置に入射端面を有するファイバを有し、前記落射照明光学系が、前記複数のLED光源に対応して設けられ、各LED光源から出射された発散光束を平行光束に変換して出射する複数のLED出射光束変換用コレクタレンズと、前記各LED出射光束変換用コレクタレンズから出射された平行光束の光路を合成する光路合成手段と、前記ファイバの出射端面から出射された発散光束を平行光束に変換して出射するファイバ出射光束変換用コレクタレンズと、前記光路合成手段の光路上に挿脱可能に配置され、該光路上に挿入したときに、前記ファイバ出射光束変換用コレクタレンズから出射された平行光束を前記フライアイレンズへ入射させるミラーと、前記フライアイレンズを有し、前記フライアイレンズが、入射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイと、出射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイとを一体又は別体に有してなり、前記各LED出射光束変換用コレクタレンズ又は前記ファイバ出射光束変換用コレクタレンズから出射された平行光束を複数の光束に分割して該出射端面近傍に前記照明光源における複数の光源像を結像させるのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記照明光源が、収束光束を出射して光源像を1次結像させるリフレクタ光源と、前記リフレクタ光源の光源像の1次結像位置に入射端面を有するインテグレータロッドを有し、前記落射照明光学系が、前記インテグレータロッドの出射端面から出射された発散光束を平行光束に変換するコレクタレンズを有するのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記照明光源が、平行光束を出射するリフレクタ光源と、前記リフレクタ光源から出射された平行光束を集光して該リフレクタ光源の光源像を1次結像させるレンズと、前記1次結像位置に入射端面を有するインテグレータロッドを有し、前記落射照明光学系が、前記インテグレータロッドの出射端面から出射される発散光束を平行光束に変換するコレクタレンズを有するのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記照明光源が、LED光源と、前記LED光源から出射された発散光束を集光して該LED光源の光源像を1次結像させるレンズと、前記1次結像位置に入射端面を有するインテグレータロッドを有し、前記落射照明光学系が、前記インテグレータロッドの出射端面から出射された発散光束を平行光束に変換するコレクタレンズを有するのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記対物光学系、前記結像光学系、及び前記リレー光学系が、それぞれ物体面と中間像位置および撮像素子面上において略テレセントリックな光学系となるように構成されているのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記落射蛍光照明光学系内に、励起フィルタを有するのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、瞳変調手段が、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間に形成される、前記対物レンズの瞳位置と共役な瞳位置の近傍に配置されているのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記瞳変調手段が、可変絞りであるのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記瞳変調手段が、輪帯状に位相膜が設けられた部材で構成されるとともに、さらに、前記輪帯状に位相膜が設けられた部材に対応する輪帯状の照明光を照射する透過照明手段が、備えられているのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記瞳変調手段が、ノマルスキープリズムであるのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記瞳変調手段が、ホフマンモジュールであるのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記瞳変調手段が、光路に挿脱可能に構成されているのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記蛍光キューブと前記瞳変調手段を配置して、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間の光路への挿脱を切り替え可能なターレットを有し、前記蛍光キューブと前記瞳変調手段が、夫々、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間の光路に挿入されたときに、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間に形成される、前記対物レンズの瞳位置と共役な位置近傍に配置されるようにするのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記蛍光キューブと前記瞳変調手段を配置して、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間の光路への挿脱を切り替え可能なスライダを有し、前記蛍光キューブと前記瞳変調手段が、夫々、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間の光路に挿入されたときに、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間に形成される、前記対物レンズの瞳位置と共役な位置近傍に配置されるようにするのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、複数の前記蛍光キューブを配置して、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間の光路への挿脱を切り替え可能な第1のターレットと、複数の前記瞳変調手段を配置して、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間の光路への挿脱を切り替え可能な第2のターレットを有し、前記蛍光キューブと前記瞳変調手段が、夫々、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間の光路に挿入されたときに、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間に形成される、前記対物レンズの瞳位置と共役な位置近傍に配置されるようにするのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、複数の前記蛍光キューブを配置して、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間の光路への挿脱を切り替え可能な第1のスライダと、複数の前記瞳変調手段を配置して、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間の光路への挿脱を切り替え可能な第2のスライダを有し、前記蛍光キューブと前記瞳変調手段が、夫々、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間の光路に挿入されたときに、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間に形成される、前記対物レンズの瞳位置と共役な位置近傍に配置されるようにするのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、瞳位置の異なる複数の対物レンズに合わせて位相膜の位置を光軸方向に異ならせた複数の前記瞳変調手段を有するのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、瞳位置が同じで倍率の異なる複数の対物レンズを有するとともに、位相膜の位置が光軸方向に同じである複数の前記瞳変調手段を有するのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記落射蛍光照明光学系からの照明光を部分的に遮光する像制限手段が、前記リレー光学系を介して結像される標本の中間像の結像位置近傍に、配置可能に構成されているのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記像制限手段が、回転可能なニポウディスクであるのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記像制限手段が、回転可能なスリット部材であるのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記像制限手段は、前記落射蛍光照明光学系からの照明光が通過できる開口部の形状が、前記撮像素子の撮像面の形状に対応した矩形形状に形成されているのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記対物レンズと前記リレー光学系との間の所定箇所に、前記対物レンズから前記結像レンズに至る光路を略水平方向に偏向する偏向部材が配置されているのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記偏向部材を介して偏向された前記結像レンズに至る光路上の所定位置に、前記撮像素子で撮像される光路と目視観察用の光路とに分岐する分岐手段を備えるのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡においては、前記対物レンズと前記結像レンズとの間に、自動焦点補正機構を備えるのが好ましい。
本発明の顕微鏡によれば、撮像領域に結像される光量や観察領域に照明される光量を均一化でき、且つ、光量を効率よく活用して多様な観察に切り換え可能な顕微鏡が得られる。
図1は従来の顕微鏡における基本的な光学構成の一例を示す概念図である。 図2は従来の顕微鏡における基本的な光学構成の一例を示す概念図である。 図3は本発明の第1実施形態にかかる顕微鏡の全体の概略構成を示す説明図である。 図4は本発明の実施例1にかかる顕微鏡における照明光源及び落射照明光学系の構成を示す説明図である。 図5は本発明の実施例2にかかる顕微鏡における照明光源及び落射照明光学系の構成を示す説明図である。 図6は本発明の実施例3にかかる顕微鏡における照明光源及び落射照明光学系の構成を示す説明図である。 図7は本発明の実施例4にかかる顕微鏡における照明光源及び落射照明光学系の構成を示す説明図である。 図8は本発明の実施例5にかかる顕微鏡における照明光源及び落射照明光学系の構成を示す説明図である。 図9は本発明の実施例6にかかる顕微鏡における照明光源及び落射照明光学系の構成を示す説明図である。 図10は本発明の実施例7にかかる顕微鏡における照明光源及び落射照明光学系の構成を示す説明図である。 図11は本発明の実施例8にかかる顕微鏡における照明光源及び落射照明光学系の構成を示す説明図である。 図12は本発明の実施例9にかかる顕微鏡における照明光源及び落射照明光学系の構成を示す説明図である。 図13は本発明の実施例10にかかる顕微鏡における対物レンズの瞳位置と共役な瞳位置近傍に配置される光学構成を示す説明図であり、(a)は対物レンズ側から見た平面図、(b)は(a)の側面図、(c)は対物レンズ側から見た(a)の斜視図である。 図14は実施例10の顕微鏡における蛍光キューブ及び瞳変調部材の一配置例を示す説明図である。 図15は実施例10の顕微鏡において倍率の異なる対物レンズに対応させた位相板をターレットに装着したときの夫々の位相膜の位置を示す説明図である。
実施形態の説明に先立ち、本発明の作用効果について説明する。
図2は本発明の顕微鏡における基本的な光学構成の一例を示す概念図である。図2に示す顕微鏡は、対物レンズ1と、結像レンズ2と、撮像素子3と、照明光源4と、落射蛍光照明光学系6を有している。なお、図2中、P1は対物レンズ1の瞳位置、P2,P3は瞳位置P1と共役な瞳位置、Oは対物レンズ1と結像レンズ2の中心軸を示している。結像レンズ2は、対物レンズ1を通過した光を投影して標本7の像を形成するように構成されている。撮像素子3は、結像レンズ2による標本7の像の結像位置に配置されている。落射蛍光照明光学系6は、照明光源4からの光を対物レンズ1側の光路へ導くダイクロイックミラー5を有し標本7に光を照明するように構成されている。
さらに、図2に示す顕微鏡は、図1に示したような従来の顕微鏡とは異なり、対物レンズ1と結像レンズ2との間に、標本7の中間像を形成して結像レンズ2へ像をリレーするリレー光学系10を有している。なお、Qは中間像の結像位置である。また、ダイクロイックミラー5は、リレー光学系10と結像レンズ2との間に形成される、対物レンズ1の瞳位置P1と共役な瞳位置P2と、リレー光学系10との間に配置されている。なお、図2中、9は標本7からの光のうち不要光をカットするバリアフィルタである。
このように構成すれば、リレー光学系10を介して、対物レンズ1から結像レンズ2に向かうにつれて周辺部の光束が中心部の光束から離れて行くのを抑えることができる。このため、対物レンズ1と結像レンズ2との間の光路を長くしても、バリアフィルタ9、ダイクロイックミラー5での周辺部を通る光のケラレをなくすことができ、撮像素子3の撮像面の周辺部に結像される光量不足を解消して、撮像領域全域において結像される光量を均一化し、得られた蛍光画像の定量性、再現性を向上することができる。同様に標本へ照明する励起光についても励起フィルタ8、ダイクロイックミラー5でのケラレをなくすことができる。これにより、生物学や医学等の分野において顕微鏡で蛍光観察することにより撮像した細胞の色等で病変の診断等をする場合や、タイムラプス観察をする場合などにおいて、周辺部に写った細胞について病変の有無や撮像範囲内を移動する被検物の蛍光画像の輝度信号の変化などの定量性、画像の面内の位置依存性をなくし正確に認識することができるようになる。
また、ダイクロイックミラー5を、対物レンズ1の瞳位置P1と共役な瞳位置P2とリレー光学系10との間に配置すれば、ダイクロイックミラー5の近傍に配置されるバリアフィルタ9を通る周辺部の光束を中心部の光束に近付けることができる。このため、周辺部の一部の光がバリアフィルタ9から外れることなく、結像レンズ2を介して撮像素子3の撮像面に結像される蛍光の明るさや波長を撮像面の中央部と周辺部とで均一化し、得られた蛍光画像の定量性、再現性を向上することができる。
また、励起フィルタ8に入射する周辺部の光束を中心部の光束に近付けることができ、周辺部の一部の光が励起フィルタ8から外れることなく、対物レンズ1を介して標本7の面を照射する励起光の明るさや波長を照射面の中央部と周辺部とで均一化し、得られた蛍光画像の定量性、再現性を向上することができる。
その結果、落射蛍光照明光学系6内において、光源からの光を励起フィルタ8を通して対物レンズの瞳へケラレることなく、均一な励起光を標本へ照明することが可能となるので、励起光の標本面内の照明ムラ、照明強度を均質化し、定量性、再現性が向上する。
また従来の落射照明光学系に比べて励起フィルタ8でのケラレを抑えてかつ蛍光照明光学系の光源投影倍率を上げることができ、光源4の利用効率を向上させることができる。
さらに、図2に示す顕微鏡では、ダイクロイックミラー5は、対物レンズ1の瞳位置P1と共役な瞳位置P2の近傍に配置されている。
このように構成すれば、ダイクロイックミラー5を通過する周辺部の光束を中心部の光束に極力近付けることができ、よりケラレのない均一化した照明光や、撮影画像が得られ易くなる。特に、ダイクロイックミラー5を励起フィルタ8やバリアフィルタ9と組合せて蛍光キューブなどのユニットを構成する場合に好適である。例えば、バリアフィルタ9を対物レンズ1の瞳位置P1と共役な瞳位置P2に配置することで、バリアフィルタ9を通る周辺部の光束を中心部の光束に最も近付けることができる。また、同様に、励起フィルタ8を対物レンズ1の瞳位置P1と共役な瞳位置P3に配置することで、励起フィルタ8を通る光束を最も近付けることができる。
また、図2に示す顕微鏡では、対物レンズ1の瞳位置P1と共役な瞳位置P2において、標本7からの光束が略アフォーカルになるように構成されている。このように構成すれば、光路が長くなっても周辺部の光束が中心部から離れ過ぎないようにすることができるため、周辺光のケラレを防止し易くなる。
また、結像レンズ2は、ズーム光学系を備えた結像光学系(図示省略)、又は段階状に変倍する変倍光学系(図示省略)とで構成されているのが好ましい。ズーム光学系を備えた結像光学系、又は段階状に変倍する変倍光学系を用いれば、多様な観察倍率に対応できる。
なお、その場合、対物レンズの瞳位置P1から瞳共役位置P2へのリレー光学系10の瞳リレー倍率をβとしたとき、
0.6≦|β|≦1.5
を満足するのが好ましい。
上記条件式の上限値を上回ると、バリアフィルタ9による周辺光のケラレが発生し易くなってしまう。一方、上記条件式の下限値を下回ると、リレー光学系を出射した光のバリアフィルタ9への入射角が大きくなりすぎて、バリアフィルタ9の入射角依存性の影響を受けて分光特性が悪くなってしまう。
なお、より好ましくは、
β≒−1
を満足するのがよい。
また、図2に示す顕微鏡においては、落射蛍光照明光学系6内における対物レンズ1の瞳位置P1と共役な瞳位置P3近傍に、フライアイレンズ(図示省略)を配置するのが好ましい。このように構成すれば、光源の配光角特性、光源の輝度分布特性に依存しないケーラ照明系を構成でき、標本面での照明ムラをより均一化させ、光源の配光角依存性が少ない落射蛍光照明光学系6を構成することができる。
また、図2に示す顕微鏡においては、照明光源4は、リフレクタ光源、LED光源又はファイバ光源で構成するのが好ましい。リフレクタ光源を用いれば、照明光源4の光量を有効に利用することができる。また、LED光源を用いれば、長時間観察するような場合に観察対象にダメージを与えることがなく、また、用途に応じて所定波長を照射することができる。
また、落射蛍光照明光学系6内に、インテグレータロッド(図示省略)を有するのが好ましい。前記インテグレータロッドは四角柱ガラスロッド形状で構成され、光源からの光が前記インテグレータロッド内に入射した光が順に全反射を繰り返すことによって混ぜ合わされ照明分布が均一化される。前記インテグレータロッドの出射端面を標本面へ投影するクリティカル照明を行うことで、照明光源4からの光を均一化することができる。
さらに前記インテグレータロッドの角柱形状は撮像領域と相似形で構成するのが好ましい。また前記インテグレータロッドは、ガラスロッド形状の他に、中空で四角柱がミラーで構成されているライトパイプ等で構成しても良い。
また、図2に示す顕微鏡では、対物光学系1、結像光学系2、及びリレー光学系10が、それぞれ物体面と中間像および撮像素子面上において略テレセントリックな光学系となるように構成されている。このように構成すれば、中心部から周辺部までの光線角度を同一にし、撮像素子が持つシェーディングの現象を抑え光量の均一性を確保できる。
また、図2に示した顕微鏡において、瞳変調手段を、リレー光学系10と結像レンズ2との間に形成される、対物レンズ1の瞳位置P1と共役な瞳位置P2の近傍に配置してもよい。
顕微鏡において、蛍光顕微鏡観察の他にも、位相差観察や、微分干渉観察等、多様な観察手法での観察が求められる場合がある。そのような場合に、蛍光観察におけるバリアフィルタ9の代わりに瞳変調手段(図示省略)を配置するようにすれば、多様な観察に対して、光量の均一化した精度の高い観察画像が得られる。詳しくは、瞳変調手段を、可変絞り(図示省略)で構成するのが好ましい。このように構成すれば、標本7の焦点深度を調整することができ、例えば、多数個配列された個々のサンプル容器の厚さにバラツキがあっても、可変絞りの径を調整することで、焦点の安定した画質レベルの標本画像を得ることができる。また他の効果として、蛍光観察だけでなく他の観察方法においても対物レンズ固有のビグネッティングによる光量ロスを前記開口絞りを調節することで、実効の開口数は対物レンズの持つ開口数より下がるものの、対物レンズによる周辺光量ロスをなくし中心と周辺の光量を均一化させることができる。
また、瞳変調手段を、輪帯状に位相膜が設けられた部材(図示省略)で構成するとともに、さらに、輪帯状に位相膜が設けられた部材に対応する輪帯状の照明光を照射する透過照明手段(図示省略)を、備えるのが好ましい。このように構成すれば、撮像面全面にわたって、光量の均一化した精度の高い位相差観察を行うことができる。
また、瞳変調手段を、ノマルスキープリズム(図示省略)で構成してもよい。このように構成すれば、撮像面全面にわたって、光量の均一化した精度の高い微分干渉観察を行うことができる。
また、瞳変調手段を、ホフマンモジュール(図示省略)で構成してもよい。なお、瞳変調手段は、光路に挿脱可能に構成するのが好ましい。このように構成すれば、簡単な操作で、多様な観察手法での観察を撮像面全面にわたって高精度に行うことができる。
また、図2に示す顕微鏡においては、落射蛍光照明光学系6からの照明光を部分的に遮光する像制限手段(図示省略)が、リレー光学系10を介して結像される標本7の中間像の結像位置Q近傍に、配置可能に構成されているのが好ましい。詳しくは、像制限手段が、回転可能なニポウディスク(図示省略)であるのが好ましい。このように構成すれば、細胞の生理反応観察や形態観察などに好適な共焦点顕微鏡を構成できる。
また、像制限手段が、回転可能なスリット部材(図示省略)であるのが好ましい。このように構成すれば、ピント面からの光のみがスリット部材を通過し、ピント面前後のボケ像がスリット部材でカットされて、撮像範囲全面でボケの除去された画像が得られる。
また、像制限手段は、落射蛍光照明光学系6からの照明光が通過できる開口部(図示省略)の形状が、撮像素子3の撮像面の形状に対応した矩形形状に形成されているのが好ましい。このように構成すれば、標本7への照射を必要範囲に制限でき、標本7へのダメージや蛍光褪色を極力抑えることが出来る。
さらに、図2の顕微鏡においては、対物レンズ1とリレー光学系10との間の所定箇所に、対物レンズ1から結像レンズ2に至る光路を略水平方向に偏向するミラー等の偏向部材を配置するのが好ましい。このように構成すれば、目視観察をするための接眼光学系を備えて顕微鏡を構成した場合、光路を水平方向に折り曲げることによって、顕微鏡の上下方向の長さを抑えることができるため、観察者が無理のない姿勢で観察することができる。
そして、その場合は、偏向部材を介して偏向された結像レンズ2に至る光路上の所定位置に、撮像素子3で撮像される光路と目視観察用の光路とに分岐する分岐手段を備えるのが好ましい。このように構成すれば、撮像された標本7の像を表示装置で観察できることに加えて、無理のない観察姿勢で肉眼観察もできる顕微鏡が得られる。
さらに、図2に示す顕微鏡においては、対物レンズ1と結像レンズ2との間に、自動焦点補正機構(図示省略)を備えると、焦点調整の手動操作をすることなく鮮明な観察画像が得られるのでより一層好ましい。この場合、図2に示す顕微鏡であれば、焦点位置検出のために用いられる赤外波長等の光を対物レンズを介して照明し、標本面または標本容器面からの反射光により自動焦点補正機構内に設けられた受光素子を介して高精度に焦点位置を検出することができる。なお、自動焦点補正機構は、所定波長の光を標本に照射させるとともに標本からの反射光を受光し受光状態に応じて、焦点位置を補正することができる構成のものであれば、どのような機構であっても適用できる。
なお、図2に示した顕微鏡では、光源4から照明光を出射させないで、標本7からの発光を観察することもできる。その場合においても、リレー光学系10を介して、対物レンズ1から結像レンズ2に向かうにつれて周辺部の光束が中心部の光束から離れて行くのを抑えることができる。このため、対物レンズ1と結像レンズ2との間の光路を長くしても、周辺部を通る光のケラレをなくすことができ、撮像素子3の撮像面の周辺部に結像される光量不足を解消して、撮像領域全域において結像される光量を均一化することができる。
第1実施形態
以下、本発明の顕微鏡の実施形態を図面を用いて説明する。
図3は本発明の第1実施形態にかかる顕微鏡の全体の概略構成を示す説明図である。第1実施形態の顕微鏡は、対物レンズ11と、結像レンズ12と、撮像素子13と、照明光源14と、落射蛍光照明光学系16と、透過照明光源21と、透過照明光学系22を有している。なお、図3中、P11は対物レンズ11の瞳位置、P12,P13は瞳位置P11と共役な瞳位置、Oは対物レンズ11と結像レンズ12の中心軸を示している。結像レンズ12は、対物レンズ11を通過した光を投影して標本17の像を形成するように構成されている。撮像素子13は、CCDカメラ等で構成されており、撮像面が結像レンズ12による標本17の像の結像位置に位置するように配置されている。照明光源14は、リフレクタ光源で構成されている。なお、LED光源又はファイバ光源(図示省略)で構成してもよい。落射蛍光照明光学系16は、照明光源14からの光を対物レンズ11側の光路へ導くダイクロイックミラー15を有し標本17に光を照明するように構成されている。透過照明光学系22は、透過照明レンズ23と、コンデンサレンズ24を有して構成されている。
さらに、第1実施形態の顕微鏡は、対物レンズ11と結像レンズ12との間に、標本17の中間像を形成して結像レンズ12へ像をリレーするリレー光学系20を有している。なお、Qは中間像の結像位置である。また、ダイクロイックミラー15は、リレー光学系20と結像レンズ12との間に形成される、対物レンズ11の瞳位置P11と共役な瞳位置P12と、リレー光学系20との間であって、瞳位置P12の近傍に配置されている。
瞳位置P12の近傍には、バリアフィルタ19が配置されている。また、対物レンズ11の瞳位置P11と共役な瞳位置P13の近傍には、励起フィルタ18が配置されている。
なお、本発明では、バリアフィルタ19は、瞳位置P12に配置す。そのようにすれば、バリアフィルタ19を通る光束を最小にすることができる。同様に、励起フィルタ18も、瞳位置P13に配置するのが好ましい。そのようにすれば、励起フィルタ18を通る光束を最小にすることができる。また、ダイクロイックミラー15と励起フィルタ18とバリアフィルタ19は、一つのキューブ状のユニットとして光路に挿脱可能に構成されている。結像レンズ12は、ズーム光学系を備えた結像光学系で構成されており、瞳位置P12において、標本17からの光束が略アフォーカルになるように構成されている。
なお、ズーム光学系の代わりに、例えば、ターレットやスライダに倍率の異なるレンズを備え、ターレットを回転させ又はスライダをスライドさせることにより所望の倍率のレンズを光路上に配置可能に構成された段階状に変倍する変倍光学系(図示省略)を用いてもよい。
リレー光学系20は、瞳リレー倍率をβとしたとき、
0.6≦|β|≦1.5
を満足するように構成されている。
また、対物光学系11、結像光学系12、及びリレー光学系20は、それぞれ物体面と中間像および撮像素子面上において略テレセントリックな光学系となるように構成されている。また、第1実施形態の顕微鏡では、落射蛍光照明光学系16内における瞳位置P13に、フライアイレンズ(図示省略)を配置可能に構成されている。なお、落射蛍光照明光学系16内に、インテグレータロッド(図示省略)を有して構成してもよい。
さらに、第1実施形態の顕微鏡では、瞳変調手段を、光路における瞳位置P12の近傍に挿脱可能に配置することができるように構成されている。瞳変調手段としては、例えば、輪帯状に位相膜が設けられた位相板(図示省略)を用いることができる。その場合、透過照明光学系22のコンデンサレンズ24には、その位相板に対応する輪帯状の照明光を標本17に照射できるように構成されたリング状スリット(図示省略)を備えた位相差観察用コンデンサを用いる。このようにすれば、位相差観察をすることができる。
なお、第1実施形態の顕微鏡におけるその他の瞳変調手段としては、例えば、可変絞りやノマルスキープリズム、さらには、ホフマンモジュール(いずれも図示省略)に適用可能である。また、第1実施形態の顕微鏡においては、落射蛍光照明光学系16からの照明光を部分的に遮光する像制限手段(図示省略)が、リレー光学系20を介して結像される標本17の中間像の結像位置Q近傍に、配置可能に構成されている。像制限手段としては、回転可能なニポウディスク(図示省略)、回転可能なスリット部材(図示省略)を用いることができる。
なお前記中間像位置において、前記ニポウディスクおよび前記回転可能なスリット部材を配置する場合、略テレセントリックで構成されることがより好ましい。あるいは、像制限手段としては、落射蛍光照明光学系16からの照明光が通過できる開口部の形状が、撮像素子13の撮像面の形状に対応した矩形形状に形成されている遮光部材(図示省略)を用いることもできる。
なお結像光学系12にズーム及び変倍機能を持つ場合には、結像倍率に応じて、像制限手段の開口の大きさを可変に構成するのが好ましい。開口の大きさを可変にすることで、標本への励起光を照射する範囲を最小限に抑え、標本の退色の影響を少なくすることができる。
さらに、第1実施形態の顕微鏡においては、対物レンズ11とリレー光学系20との間の所定箇所に、対物レンズ11から結像レンズ12に至る光路を略水平方向に偏向するミラー等の偏向部材(図示省略)を配置するのが好ましい。その場合は、偏向部材を介して偏向された結像レンズ12に至る光路上の所定位置に、撮像素子13で撮像される光路と目視観察用の光路とに分岐する分岐手段を備えるのが好ましい。
さらに、第1実施形態の顕微鏡においては、対物レンズ11と結像レンズ12との間に、自動焦点補正機構を備えることもできるようになっている。なお、自動焦点補正機構は、所定波長の光を標本に照射させるとともに標本からの反射光を受光し受光状態に応じて、焦点位置を補正することができる構成のものであれば、どのような機構であっても適用できる。
このように構成された第1実施形態の顕微鏡によれば、例えば、蛍光観察を行う場合を示した図3の構成において、照明光源14から出射した光が、落射蛍光照明光学系16に入射し、落射蛍光照明光学系16内において励起フィルタ18を介して励起波長のみの光に抽出させられてダイクロイックミラー15に入射し、ダイクロイックミラー15で反射させられてリレー光学系20に入射し、リレー光学系20aを介して中間結像位置Qに集光され、リレー光学系20bを介して略平行光束として出射させられて対物レンズ11に入射し、光源が落射蛍光照明光学系16を介して対物レンズ瞳位置P11近傍に投影されて、対物レンズ11を介して標本17を照射する。また、蛍光を含む標本17からの光が、対物レンズ11を通り、リレー光学系20に入射し、リレー光学系20bを介して中間結像位置Qに結像し、リレー光学系20aを介して略平行光束として出射させられて、ダイクロイックミラー15に入射し、ダイクロイックミラー15を透過してバリアフィルタ19に入射し、バリアフィルタ19を介して所望の蛍光以外の不要波長がカットされて結像レンズ12に入射し、結像レンズ12を介して撮像素子13の撮像面に標本17の像として結像され、撮像素子13で撮像される。撮像素子13で撮像された標本17の像は、図示省略した表示装置を介して画像として観察することができる。
このとき、第1実施形態の顕微鏡によれば、リレー光学系20を介して、対物レンズ11から結像レンズ2に向かうにつれて周辺部を通る光束が中心部を通る光束から離れて行くのを抑えることができる。このため、対物レンズ11と結像レンズ12との間の光路を長くしても、バリアフィルタ19やダイクロイックミラー15での周辺部を通る光のケラレをなくすことができ、撮像素子13の撮像面の周辺部に結像される光量不足を解消して、撮像領域全域において結像される光量を均一化できる。これにより、生物学や医学等の分野において顕微鏡で蛍光観察することにより撮像した細胞の色等で病変の診断等をする場合や、タイムラプス観察をする場合などにおいて、周辺部に写った細胞について病変の有無や撮像範囲内を移動する被検物の蛍光画像の輝度信号の変化などの定量性、画像の面内の位置依存性をなくし正確に認識することができるようになる。
また、ダイクロイックミラー15を、対物レンズ11の瞳位置P11と共役な瞳位置P12とリレー光学系20との間に配置したので、ダイクロイックミラー15の近傍に配置されるバリアフィルタ19を通る周辺部の光束を中心部の光束に近付けることができる。このため、周辺部の一部の光がバリアフィルタ19から外れることなく、結像レンズ12を介して撮像素子13の撮像面に結像される蛍光の明るさや波長を撮像面の中央部と周辺部とで均一化できる。また、励起フィルタ18に入射する周辺部の光束を中心部の光束に近付けることができ、周辺部の一部の光が励起フィルタ18から外れることなく、対物レンズ11を介して標本17の面を照射する励起光の明るさや波長を照射面の中央部と周辺部とで均一化し、得られた蛍光画像の定量性、再現性を向上することができる。また従来の落射照明光学系に比べて励起フィルタ18でのケラレを抑え、かつ落射蛍光照明光学系16の光源投影倍率を上げることができ、照明光源14の利用効率を向上させることができる。
しかも、ダイクロイックミラー15を、対物レンズ11の瞳位置P11と共役な瞳位置P12の近傍に配置したので、ダイクロイックミラー15を通過する周辺部の光束を中心部の光束に極力近付けることができ、よりケラレのない均一化した照明光や、撮影画像が得られ易くなる。そして、ダイクロイックミラー15を励起フィルタ18やバリアフィルタ19と組合せて構成した蛍光キューブのユニットとして好適なものとなる。なお、本発明では、バリアフィルタ19を対物レンズ11の瞳位置P11と共役な瞳位置P12に配置したので、バリアフィルタ19を通る周辺部の光束を中心部の光束に最も近付けることができる。また、同様に、励起フィルタ18を対物レンズ11の瞳位置P11と共役な瞳位置P13に配置すると最も好ましい。そのようにすれば、励起フィルタ18を通る光束を最も近付けることができる。
また、第1実施形態の顕微鏡によれば、結像レンズ12を、ズーム光学系を備えた結像光学系で構成し、対物レンズ11の瞳位置P11と共役な瞳位置P12において、標本17からの光束が略アフォーカルになるように構成したので、光路が長くなっても周辺部の光束が中心部から離れ過ぎないようにすることができるため、周辺光のケラレを防止し易くなる。また、ズーム光学系を用いたので、多様な観察倍率に対応できる。
また、第1実施形態の顕微鏡によれば、リレー光学系10の対物レンズの瞳P11から瞳共役位置P12までの瞳リレー倍率をβとしたとき、
0.6≦|β|≦1.5
を満足するので、バリアフィルタ9による周辺光のケラレが発生し易くなることはなく、また、リレー光学系を出射した光のバリアフィルタ9への入射角が大きくなりすぎて、バリアフィルタ9の入射角依存性の影響を受けて分光特性が悪くなることもない。
また、第1実施形態の顕微鏡によれば、対物光学系11、結像光学系12、及びリレー光学系20を、それぞれ物体面と中間像および撮像素子面上において略テレセントリックな光学系となるように構成したので、中心部から周辺部までの光線角度を同一にし、撮像素子が持つシェーディングの現象を抑え光量の均一性を確保できる。
また、第1実施形態の顕微鏡によれば、落射蛍光照明光学系16内における対物レンズ11の瞳位置P11と共役な瞳位置P13に、フライアイレンズ(図示省略)を配置することができるようにしたので、フライアイレンズ(図示省略)を配置することにより、照明光の波長及び光量をより均一化させることができる。このように構成すれば、光源の配光角特性、光源の輝度分布特性に依存しないケーラ照明系を構成でき、標本面での照明ムラをより均一化させ、照明光源14の配光角依存性が少ない落射蛍光照明光学系16を構成することができる。
また、第1実施形態の顕微鏡によれば、照明光源4を、リフレクタ光源で構成したので、照明光源14の光量を有効に利用することができる。なお、照明光源4にLED光源を用いた場合には、長時間観察するような場合に観察対象にダメージを与えることがなく、また、用途に応じて所定波長を照射することができる。
また、第1実施形態の顕微鏡によれば、落射蛍光照明光学系16内に、インテグレータロッド(図示省略)を有して構成すれば、照明光源14からの光を均一化することができる。前記インテグレータロッドは四角柱ガラスロッド形状で構成され、光源からの光が前記インテグレータロッド内に入射した光が順に全反射を繰り返すことによって混ぜ合わされ照明分布が均一化される。前記インテグレータロッドの出射端面を標本面へ投影するクリティカル照明を行うことで、照明光源14からの光を均一化することができる。さらに前記インテグレータロッドの角柱形状は撮像領域と相似形で構成するのが好ましい。また前記インテグレータロッドは、ガラスロッド形状の他に、中空で四角柱がミラーで構成されているライトパイプ等で構成しても良い。
また、第1実施形態の顕微鏡によれば、瞳変調手段(図示省略)を、リレー光学系20と結像レンズ12との間に形成される、対物レンズ11の瞳位置P11と共役な瞳位置P12の近傍に挿脱可能に配置したので、簡単な操作で、多様な観察手法での観察を撮像面全面にわたって高精度に行うことができる。例えば、瞳変調手段として可変絞りを瞳位置P12の近傍に配置すれば、標本17の焦点深度を調整することができ、例えば、多数個配列された個々のサンプル容器の厚さにバラツキがあっても、可変絞りの径を調整することで、焦点の安定した画質レベルの標本画像を得ることができる。また他の効果として、蛍光観察だけでなく他の観察方法においても対物レンズ固有のビグネッティングによる光量ロスを前記開口絞りを調節することで、実効の開口数は対物レンズの持つ開口数より下がるものの、対物レンズ11による周辺光量ロスをなくし中心と周辺の光量を均一化させることができる。
また、例えば、瞳変調手段を、輪帯状に位相膜が設けられた位相板で構成した場合には、透過照明光学系22のコンデンサレンズ24として、その位相板に対応する輪帯状の照明光を標本17に照射できるように構成されたリング状スリット(図示省略)を備えた位相差観察用コンデンサを用いることにより、撮像面全面にわたって、光量の均一化した精度の高い位相差観察を行うことができる。
さらに、第1実施形態の顕微鏡におけるその他の瞳変調手段として、ノマルスキープリズムで構成すれば、撮像面全面にわたって、光量の均一化した精度の高い微分干渉観察を行うことができる。
また、第1実施形態の顕微鏡によれば、落射蛍光照明光学系16からの照明光を部分的に遮光する像制限手段(図示省略)を、リレー光学系20を介して結像される標本17の中間像の結像位置Qに、配置可能に構成したので、例えば、像制限手段を、回転可能なニポウディスク(図示省略)で構成した場合には、細胞の生理反応観察や形態観察などに好適な共焦点顕微鏡を構成できる。また、像制限手段を、回転可能なスリット部材(図示省略)で構成した場合には、ピント面からの光のみがスリット部材を通過し、ピント面前後のボケ像がスリット部材でカットされて、撮像範囲全面でボケの除去された画像が得られる。また、像制限手段を、落射蛍光照明光学系6からの照明光が通過できる開口部(図示省略)の形状を、撮像素子13の撮像面の形状に対応した矩形形状に形成すれば、標本17への照射を必要範囲に制限でき、標本17へのダメージや蛍光褪色を極力抑えることが出来る。
さらに、第1実施形態の顕微鏡において、対物レンズ11とリレー光学系20との間の所定箇所に、対物レンズ11から結像レンズ12に至る光路を略水平方向に偏向するミラー等の偏向部材を配置すれば、目視観察をするための接眼光学系を備えて顕微鏡を構成した場合、光路を水平方向に折り曲げることによって、顕微鏡の上下方向の長さを抑えることができるため、観察者が無理のない姿勢で観察することができる。そして、偏向部材を介して偏向された結像レンズ12に至る光路上の所定位置に、撮像素子13で撮像される光路と目視観察用の光路とに分岐する分岐手段を備えることで、撮像された標本17の像を表示装置で観察できることに加えて、無理のない観察姿勢で肉眼観察もできる顕微鏡が得られる。
さらに、第1実施形態の顕微鏡によれば、対物レンズ11と結像レンズ12との間に、自動焦点補正機構(図示省略)を備えることにより、焦点調整の手動操作をすることなく鮮明な観察画像が得られるのでより一層好ましい。この場合、焦点位置検出のために用いられる赤外波長等の光を対物レンズを介して照明し、標本面または標本容器面からの反射光により自動焦点補正機構内に設けられた受光素子を介して高精度に焦点位置を検出することができる。
なお、図3に示した顕微鏡では、光源14から照明光を出射させないで、標本17からの発光を観察することもできる。その場合においても、リレー光学系20を介して、対物レンズ11から結像レンズ12に向かうにつれて周辺部の光束が中心部の光束から離れて行くのを抑えることができる。このため、対物レンズ11と結像レンズ12との間の光路を長くしても、周辺部を通る光のケラレをなくすことができ、撮像素子13の撮像面の周辺部に結像される光量不足を解消して、撮像領域全域において結像される光量を均一化することができる。
次に、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
実施例1
図4は本発明の実施例1にかかる顕微鏡における照明光源及び落射照明光学系の構成を示す説明図である。実施例1の顕微鏡では、照明光源4(14)が、集光タイプのリフレクタ光源14aで構成されている。また、落射照明光学系6(16)が、コレクタレンズ16aと、フライアイレンズ16bと、励起フィルタ8(18)と、ダイクロイックミラー5(15)を有している。なお、図4中、9(19)はバリアフィルタである。リフレクタ光源14aは、楕円リフレクタミラー14a1を備えた、水銀ランプやメタルハライドランプなどのアーク光源で構成されている。楕円リフレクタミラー14a1は、反射することにより収束光束を出射して1次光源像を1次結像位置R1に結像させるように構成されている。コレクタレンズ16aは、1次結像位置R1より発散する光束を平行光束に変換するように構成されている。
フライアイレンズ16bは、第1フライアイレンズ16b1と、第2フライアイレンズ16b2とで構成されている。第1フライアイレンズ16b1は、入射端面16b11が凸面で出射端面16b12が平面に形成された複数のレンズアレイで構成されている。第2フライアイレンズ16b2は、入射端面16b21が平面で出射端面16b22が凸面に形成された複数のレンズアレイで構成されている。各レンズアレイの輪郭は、六角形あるいは矩形形状に形成されている。また、第2フライアイレンズ16b2は、出射端面16b22が対物レンズの瞳位置(図示省略)と共役な瞳位置P3(P13)に略一致するように配置されている。そして、フライアイレンズ16bは、コレクタレンズ16aから出射された平行光束を複数の光束に分割して第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22近傍の2次結像位置R2にリフレクタ光源14aにおける複数の2次光源像を結像させるようになっている。なお、フライアイレンズ16bは、入射端面と出射端面の両面に凸面を一体に備えたレンズアレイを用いて構成しても良い。
また、リフレクタ光源14aと1次結像位置R1の間には、赤外光カットフィルタ16zが設けられている。なお、コレクタレンズ16aの後側焦点位置とフライアイレンズ16bの入射端面(第1フライアイレンズ16b1の入射端面16b11)の位置が略一致していることが好ましい。その他、フライアイレンズ16bの出射端面(第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22)近傍には開口絞り(図示省略)が配置されている。
また、リフレクタ光源14aから励起フィルタ8(18)までの間には、リフレクタ光源14aからの光束をカットするためのシャッタ部(図示省略)が設けられている。また、対物レンズ(図示省略)、結像レンズ(図示省略)、励起フィルタ8(18)、ダイクロイックミラー5(15)、バリアフィルタ9(19)、リレー光学系(図示省略)その他の部材の配置及び構成は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と略同じである。
このように構成された実施例1の顕微鏡では、リフレクタ光源14aから出射された収束光束は、赤外光カットフィルタ16zで赤外波長が除去され、1次結像位置R1に1次光源像を結像し、1次結像位置R1より発散光束となってコレクタレンズ16aに入射する。コレクタレンズ16aに入射した発散光束は、コレクタレンズ16aで平行光束に変換されて、第1フライアイレンズ16b1に入射する。第1フライアイレンズ16b1に入射した平行光束は、複数の入射端面16b11を介して収斂した複数の光束に分割されて第2フライアイレンズ16b2に入射し、第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22近傍の2次結像位置R2に複数の2次光源像を結像する。第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22近傍の2次結像位置R2に結像された複数の2次光源像は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と同様に、励起フィルタ8(18)、ダイクロイックミラー5(15)を経た後に、リレー光学系(図示省略)を介してリレーされ、対物レンズ(図示省略)の瞳位置近傍に複数の光源像を結像する。
実施例1の顕微鏡によれば、照明光源として、光源像を結像させる集光タイプのリフレクタ光源14aを用いたので、照明光源と落射照明光学系とによる光学構成をコンパクト化することができる。その他の作用効果は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と略同じである。
実施例2
図5は本発明の実施例2にかかる顕微鏡における照明光源及び落射照明光学系の構成を示す説明図である。実施例2の顕微鏡では、照明光源4(14)が、平行光束タイプのリフレクタ光源14a’で構成されている。また、落射照明光学系6(16)が、アフォーカル系16a’と、フライアイレンズ16bと、励起フィルタ8(18)と、ダイクロイックミラー5(15)を有している。なお、図5中、9(19)はバリアフィルタである。リフレクタ光源14a’は、楕円リフレクタミラー14a1’を備えた、水銀ランプやメタルハライドランプなどのアーク光源で構成されている。楕円リフレクタミラー14a1’は、反射することにより平行光束を出射するように構成されている。
アフォーカル系16a’は、リフレクタ光源14a’から出射された平行光束の径をフライアイレンズ16bの径と略同じになるように変換するように構成されている。フライアイレンズ16bは、第1フライアイレンズ16b1と、第2フライアイレンズ16b2とで構成されている。第1フライアイレンズ16b1は、入射端面16b11が凸面で出射端面16b12が平面に形成された複数のレンズアレイで構成されている。第2フライアイレンズ16b2は、入射端面16b21が平面で出射端面16b22が凸面に形成された複数のレンズアレイで構成されている。各レンズアレイの輪郭は、六角形あるいは矩形形状に形成されている。また、第2フライアイレンズ16b2は、出射端面16b22が対物レンズの瞳位置(図示省略)と共役な瞳位置P3(P13)に略一致するように配置されている。そして、フライアイレンズ16bは、アフォーカル系16a’から出射された平行光束を複数の光束に分割して第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22近傍の1次結像位置R1にリフレクタ光源14a’における複数の1次光源像を結像させるようになっている。なお、フライアイレンズ16bは、入射端面と出射端面の両面に凸面を一体に備えたレンズアレイを用いて構成しても良い。
また、リフレクタ光源14a’とアフォーカル系16a’の間には、赤外光カットフィルタ16zが設けられている。なお、アフォーカル系16a’の後側焦点位置とフライアイレンズ16bの入射端面(第1フライアイレンズ16b1の入射端面16b11)の位置が略一致していることが好ましい。その他、フライアイレンズ16bの出射端面(第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22)近傍には開口絞り(図示省略)が配置されている。また、リフレクタ光源14a’から励起フィルタ8(18)までの間には、リフレクタ光源14a’からの光束をカットするためのシャッタ部(図示省略)が設けられている。また、対物レンズ(図示省略)、結像レンズ(図示省略)、励起フィルタ8(18)、ダイクロイックミラー5(15)、バリアフィルタ9(19)、リレー光学系(図示省略)その他の部材の配置及び構成は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と略同じである。
このように構成された実施例2の顕微鏡では、リフレクタ光源14a’から出射された平行光束は、赤外光カットフィルタ16zで赤外波長が除去され、アフォーカル系16a’に入射する。アフォーカル系16a’に入射した平行光束は、光束径がフライアイレンズ16bの径と略同じになるように変換されて、第1フライアイレンズ16b1に入射する。第1フライアイレンズ16b1に入射した平行光束は、複数の入射端面16b11を介して収斂した複数の光束に分割されて第2フライアイレンズ16b2に入射し、第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22近傍の1次結像位置R1に複数の1次光源像を結像する。第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22近傍の1次結像位置R1に結像された複数の1次光源像は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と同様に、励起フィルタ8(18)、ダイクロイックミラー5(15)を経た後に、リレー光学系(図示省略)を介してリレーされ、対物レンズ(図示省略)の瞳位置近傍に複数の光源像を結像する。
実施例2の顕微鏡によれば、照明光源として、平行光束を出射する平行光束タイプのリフレクタ光源14a’を用いたので、照明光源と落射照明光学系とによる光学構成における光軸方向の長さの自由度が大きくなり、構成部材の配置の自由度を大きくすることができる。その他の作用効果は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と略同じである。
実施例3
図6は本発明の実施例3にかかる顕微鏡における照明光源及び落射照明光学系の構成を示す説明図である。実施例3の顕微鏡では、照明光源4(14)が、平行光束タイプのリフレクタ光源14a’で構成されている。また、落射照明光学系6(16)が、アフォーカル系16a”と、フライアイレンズ16bと、励起フィルタ8(18)と、ダイクロイックミラー5(15)を有している。なお、図6中、9(19)はバリアフィルタである。
リフレクタ光源14a’は、楕円リフレクタミラー14a1’を備えた、水銀ランプやメタルハライドランプなどのアーク光源で構成されている。楕円リフレクタミラー14a1’は、反射することにより平行光束を出射するように構成されている。アフォーカル系16a”は、リフレクタ光源14a’から出射された平行光束を集光して系内部でリフレクタ光源14a’の光源像を1次結像位置R1に結像させ、その後に光束径がフライアイレンズ16bの径と略同じである平行光束に変換して出射するように構成されている。
フライアイレンズ16bは、第1フライアイレンズ16b1と、第2フライアイレンズ16b2とで構成されている。第1フライアイレンズ16b1は、入射端面16b11が凸面で出射端面16b12が平面に形成された複数のレンズアレイで構成されている。第2フライアイレンズ16b2は、入射端面16b21が平面で出射端面16b22が凸面に形成された複数のレンズアレイで構成されている。各レンズアレイの輪郭は、六角形あるいは矩形形状に形成されている。また、第2フライアイレンズ16b2は、出射端面16b22が対物レンズの瞳位置(図示省略)と共役な瞳位置P3(P13)に略一致するように配置されている。そして、フライアイレンズ16bは、アフォーカル系16a”から出射された平行光束を複数の光束に分割して第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22近傍の2次結像位置R2にリフレクタ光源14aにおける複数の2次光源像を結像させるようになっている。なお、フライアイレンズ16bは、入射端面と出射端面の両面に凸面を一体に備えたレンズアレイを用いて構成しても良い。
また、リフレクタ光源14a’とアフォーカル系16a”の間には、赤外光カットフィルタ16zが設けられている。なお、アフォーカル系16a”の後側焦点位置とフライアイレンズ16bの入射端面(第1フライアイレンズ16b1の入射端面16b11)の位置が略一致していることが好ましい。その他、フライアイレンズ16bの出射端面(第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22)近傍には開口絞り(図示省略)が配置されている。また、リフレクタ光源14a’から励起フィルタ8(18)までの間には、リフレクタ光源14a’からの光束をカットするためのシャッタ部(図示省略)が設けられている。また、対物レンズ(図示省略)、結像レンズ(図示省略)、励起フィルタ8(18)、ダイクロイックミラー5(15)、バリアフィルタ9(19)、リレー光学系(図示省略)その他の部材の配置及び構成は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と略同じである。
このように構成された実施例3の顕微鏡では、リフレクタ光源14a’から出射された平行光束は、赤外光カットフィルタ16zで赤外波長が除去され、アフォーカル系16a”に入射する。アフォーカル系16a”に入射した平行光束は、集光されて系内部で1次結像位置R1に1次光源像を結像し、その後に光束径がフライアイレンズ16bの径と略同じである平行光束に変換して出射されて、第1フライアイレンズ16b1に入射する。第1フライアイレンズ16b1に入射した平行光束は、複数の入射端面16b11を介して収斂した複数の光束に分割されて第2フライアイレンズ16b2に入射し、第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22近傍の2次結像位置R2に複数の2次光源像を結像する。第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22近傍の2次結像位置R2に結像された複数の2次光源像は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と同様に、励起フィルタ8(18)、ダイクロイックミラー5(15)を経た後に、リレー光学系(図示省略)を介してリレーされ、対物レンズ(図示省略)の瞳位置近傍に複数の光源像を結像する。
実施例3の顕微鏡によれば、実施例2の顕微鏡と同様に、照明光源として、平行光束を出射する平行光束タイプのリフレクタ光源14a’を用いたので、照明光源と落射照明光学系とによる光学構成における光軸方向の長さの自由度が大きくなり、構成部材の配置の自由度を大きくすることができる。その他の作用効果は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と略同じである。
実施例4
図7は本発明の実施例4にかかる顕微鏡における照明光源及び落射照明光学系の構成を示す説明図である。実施例4の顕微鏡では、照明光源4(14)が、集光タイプのリフレクタ光源14aと、オプティカルファイバ14bを有している。また、落射照明光学系6(16)が、コレクタレンズ16aと、フライアイレンズ16bと、励起フィルタ8(18)と、ダイクロイックミラー5(15)を有している。なお、図7中、9(19)はバリアフィルタである。リフレクタ光源14aは、楕円リフレクタミラー14a1を備えた、水銀ランプやメタルハライドランプなどのアーク光源で構成されている。楕円リフレクタミラー14a1は、反射することにより収束光束を出射して1次光源像を1次結像位置R1に結像させるように構成されている。なお、集光タイプのリフレクタ光源14aの代わりに、平行光束タイプのリフレクタ光源を用いるとともに、平行光束タイプのリフレクタ光源から出射された平行光束を集光して、そのリフレクタ光源の光源像を1次結像させるレンズを、オプティカルファイバ14bと、そのリフレクタ光源との間に備えるようにしてもよい。また、照明光源4(14)は、その他の光源として、LEDやショートアーク超高圧水銀ランプを用いて構成してもよい。オプティカルファイバ14bは、入射端面14b1がリフレクタ光源14aの光源像の1次結像位置R1に位置するように配置されている。オプティカルファイバ14bには、リキッドファイバやバンドルファイバ等、どのような構成のものを用いることもできる。なお、紫外透過率の高いリキッドファイバを用いるのが好ましい。
コレクタレンズ16aは、オプティカルファイバ14bの出射端面14b2から出射された発散光束を平行光束に変換するように構成されている。フライアイレンズ16bは、第1フライアイレンズ16b1と、第2フライアイレンズ16b2とで構成されている。第1フライアイレンズ16b1は、入射端面16b11が凸面で出射端面16b12が平面に形成された複数のレンズアレイで構成されている。第2フライアイレンズ16b2は、入射端面16b21が平面で出射端面16b22が凸面に形成された複数のレンズアレイで構成されている。各レンズアレイの輪郭は、六角形あるいは矩形形状に形成されている。また、第2フライアイレンズ16b2は、出射端面16b22が対物レンズの瞳位置(図示省略)と共役な瞳位置P3(P13)に略一致するように配置されている。そして、フライアイレンズ16bは、コレクタレンズ16aから出射された平行光束を複数の光束に分割して第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22近傍の2次結像位置R2にリフレクタ光源14aにおける複数の2次光源像を結像させるようになっている。なお、フライアイレンズ16bは、入射端面と出射端面の両面に凸面を一体に備えたレンズアレイを用いて構成しても良い。
また、リフレクタ光源14aとオプティカルファイバ14bの間には、赤外光カットフィルタ14zが設けられている。なお、コレクタレンズ16aの後側焦点位置とフライアイレンズ16bの入射端面(第1フライアイレンズ16b1の入射端面16b11)の位置が略一致していることが好ましい。その他、フライアイレンズ16bの出射端面(第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22)近傍には開口絞り(図示省略)が配置されている。また、リフレクタ光源14aから励起フィルタ8(18)までの間には、リフレクタ光源14aからの光束をカットするためのシャッタ部(図示省略)が設けられている。また、対物レンズ(図示省略)、結像レンズ(図示省略)、励起フィルタ8(18)、ダイクロイックミラー5(15)、バリアフィルタ9(19)、リレー光学系(図示省略)その他の部材の配置及び構成は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と略同じである。
このように構成された実施例4の顕微鏡では、リフレクタ光源14aから出射された収束光束は、赤外光カットフィルタ14zで赤外波長が除去され、1次結像位置R1に1次光源像を結像し、オプティカルファイバ14bの入射端面14b1に入射する。オプティカルファイバ14bの入射端面14b1に入射した光は、出射端面14b2から発散光束となって出射される。オプティカルファイバ14bの出射端面14b2から出射された発散光束は、コレクタレンズ16aに入射する。コレクタレンズ16aに入射した発散光束は、コレクタレンズ16aで平行光束に変換されて、第1フライアイレンズ16b1に入射する。第1フライアイレンズ16b1に入射した平行光束は、複数の入射端面16b11を介して収斂した複数の光束に分割されて第2フライアイレンズ16b2に入射し、第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22近傍の2次結像位置R2に複数の2次光源像を結像する。第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22近傍の2次結像位置R2に結像された複数の2次光源像は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と同様に、励起フィルタ8(18)、ダイクロイックミラー5(15)を経た後に、リレー光学系(図示省略)を介してリレーされ、対物レンズ(図示省略)の瞳位置近傍に複数の光源像を結像する。
実施例4の顕微鏡によれば、落射照明光学系に、オプティカルファイバ14bを備えたので、照明光源の種類や配置の自由度を大きくすることができる。その他の作用効果は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と略同じである。
実施例5
図8は本発明の実施例5にかかる顕微鏡における照明光源及び落射照明光学系の構成を示す説明図である。実施例5の顕微鏡では、図7に示した実施例4の顕微鏡におけるオプティカルファイバ14bの代わりにインテグレータロッド14cを備えた構成となっている。リフレクタ光源14aは、楕円リフレクタミラー14a1を備えた、水銀ランプやメタルハライドランプなどのアーク光源で構成されている。楕円リフレクタミラー14a1は、反射することにより収束光束を出射して1次光源像を1次結像位置R1に結像させるように構成されている。なお、集光タイプのリフレクタ光源14aの代わりに、平行光束タイプのリフレクタ光源を用いるとともに、平行光束タイプのリフレクタ光源から出射された平行光束を集光して、そのリフレクタ光源の光源像を1次結像させるレンズを、インテグレータロッド14cと、そのリフレクタ光源との間に備えるようにしてもよい。また、照明光源4(14)は、その他の光源として、LEDやショートアーク超高圧水銀ランプを用いて構成してもよい。
インテグレータロッド14cは、紫外透過率が高い硝材からなる四角柱ガラスロッド形状の柱状部材、又は中空の角柱ミラーからなるライトパイプで構成されており、内部に入射した光が順に全反射を繰り返すことによって混ぜ合わされ照明分布を均一化するようになっている。そして、インテグレータロッド14cの出射端面14c2が2次光源の面となっている。なお、インテグレータロッド14cの断面形状は、撮像素子(図示省略)の撮像領域と相似形の矩形に形成されている。また、インテグレータロッド14cは、入射端面14c1がリフレクタ光源14aの光源像の1次結像位置R1に位置するように配置されている。コレクタレンズ16aは、インテグレータロッド14cの出射端面14c2から出射された発散光束を平行光束に変換するように構成されている。その他の構成は、図7に示した実施例4の顕微鏡と略同じである。
このように構成された実施例5の顕微鏡では、リフレクタ光源14aから出射された収束光束は、赤外光カットフィルタ14zで赤外波長が除去され、1次結像位置R1に1次光源像を結像し、インテグレータロッド14cの入射端面14c1に入射する。インテグレータロッド14cの入射端面14c1に入射した光は、内部で乱反射されることにより光の強度分布が均一化されて出射端面14c2から発散光束となって出射される。インテグレータロッド14cの出射端面14c2から出射された発散光束は、コレクタレンズ16aに入射する。コレクタレンズ16aに入射した発散光束は、コレクタレンズ16aで平行光束に変換されて、第1フライアイレンズ16b1に入射する。第1フライアイレンズ16b1に入射した平行光束は、複数の入射端面16b11を介して収斂した複数の光束に分割されて第2フライアイレンズ16b2に入射し、第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22近傍の2次結像位置R2に複数の2次光源像を結像する。第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22近傍の2次結像位置R2に結像された複数の2次光源像は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と同様に、励起フィルタ8(18)、ダイクロイックミラー5(15)を経た後に、リレー光学系(図示省略)を介してリレーされ、対物レンズ(図示省略)の瞳位置近傍に複数の光源像を結像する。
実施例5の顕微鏡によれば、落射照明光学系に、インテグレータロッド14cを備えたので、フライアイレンズ16bと組み合わせてより照明の均一性を上げることができる。なお、一般にインテグレータロッドを用いた場合において、出射光線の角度による光強度のムラが生じるが、実施例5の顕微鏡では、その光強度のムラは、フライアイレンズ16bによって解消して均一化することができる。その他の作用効果は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と略同じである。
実施例6
図9は本発明の実施例6にかかる顕微鏡における照明光源及び落射照明光学系の構成を示す説明図である。実施例6の顕微鏡では、照明光源4(14)が、LED光源14a”で構成されている。また、落射照明光学系16が、コレクタレンズ16a”’と、フライアイレンズ16bと、励起フィルタ8(18)と、ダイクロイックミラー5(15)を有している。なお、図9中、9(19)はバリアフィルタである。コレクタレンズ16a”’は、LED光源14a”から出射された発散光束を平行光束に変換するように構成されている。
フライアイレンズ16bは、第1フライアイレンズ16b1と、第2フライアイレンズ16b2とで構成されている。第1フライアイレンズ16b1は、入射端面16b11が凸面で出射端面16b12が平面に形成された複数のレンズアレイで構成されている。第2フライアイレンズ16b2は、入射端面16b21が平面で出射端面16b22が凸面に形成された複数のレンズアレイで構成されている。各レンズアレイの輪郭は、六角形あるいは矩形形状に形成されている。また、第2フライアイレンズ16b2は、出射端面16b22が対物レンズの瞳位置(図示省略)と共役な瞳位置P3(P13)に略一致するように配置されている。そして、フライアイレンズ16bは、コレクタレンズ16a”’から出射された平行光束を複数の光束に分割して第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22近傍の1次結像位置R1にLED光源14a”における複数の1次光源像を結像させるようになっている。なお、フライアイレンズ16bは、入射端面と出射端面の両面に凸面を一体に備えたレンズアレイを用いて構成しても良い。
なお、コレクタレンズ16a”’の後側焦点位置とフライアイレンズ16bの入射端面(第1フライアイレンズ16b1の入射端面16b11)の位置が略一致していることが好ましい。その他、フライアイレンズ16bの出射端面(第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22)近傍には開口絞り(図示省略)が配置されている。また、LED光源14a”から励起フィルタ8(18)までの間には、LED光源14a”からの光束をカットするためのシャッタ部(図示省略)が設けられている。また、対物レンズ(図示省略)、結像レンズ(図示省略)、励起フィルタ8(18)、ダイクロイックミラー5(15)、バリアフィルタ9(19)、リレー光学系(図示省略)その他の部材の配置及び構成は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と略同じである。
このように構成された実施例6の顕微鏡では、LED光源14a”から出射された発散光束は、コレクタレンズ16a”’に入射する。コレクタレンズ16a”’に入射した発散光束は、コレクタレンズ16a”’で平行光束に変換されて、第1フライアイレンズ16b1に入射する。第1フライアイレンズ16b1に入射した平行光束は、複数の入射端面16b11を介して収斂した複数の光束に分割されて第2フライアイレンズ16b2に入射し、第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22近傍の1次結像位置R1に複数の1次光源像を結像する。第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22近傍の1次結像位置R1に結像された複数の1次光源像は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と同様に、励起フィルタ8(18)、ダイクロイックミラー5(15)を経た後に、リレー光学系(図示省略)を介してリレーされ、対物レンズ(図示省略)の瞳位置近傍に複数の光源像を結像する。
実施例6の顕微鏡によれば、照明光源として、LED光源14a”を用いたので、リフレクタ光源などのアーク光源とは異なり、明るさを電気的に制御できる。このため、観察用途に応じた明るさの切り替えを高速に行うことができる。また、明るさを一定状態に保つことができるため、長時間照明して試料の経時的変化を観察する場合において観察精度が向上する。その他の作用効果は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と略同じである。
実施例7
図10は本発明の実施例7にかかる顕微鏡における照明光源及び落射照明光学系の構成を示す説明図である。実施例7の顕微鏡では、照明光源4(14)が、赤色発光LED光源14aR”と、緑色発光LED光源14aG”と、青色発光LED光源14aB”と、紫外発光LED14aU”と、第1コレクタレンズ14dR,14dG,14dB,14dUと、光路合成手段14eと、集光光学系14fと、オプティカルファイバ14bを有している。また、落射照明光学系6(16)が、第2コレクタレンズ16a””と、フライアイレンズ16bと、ダイクロイックミラー5(15)を有している。なお、図10中、9(19)はバリアフィルタである。第1コレクタレンズ14dR,14dG,14dB,14dUは、夫々LED光源14aR”,14aG”,14aB”,14aU”に対応して設けられ、各LED光源から出射された発散光束を平行光束に変換して出射するように構成されている。
光路合成手段14eは、ダイクロイックミラー14e1と、ダイクロイックミラー14e2と、ダイクロイックミラー14e3とで構成されている。ダイクロイックミラー14e1は、赤外光を透過し緑色光を反射する特性を有する。そして、第1コレクタレンズ14dRから出射された赤色の平行光束の光路と、第1コレクタレンズ14dGから出射された緑色の平行光束の光路とが交差する位置に配置されている。ダイクロイックミラー14e2は、赤外光及び緑色光を透過し青色光を反射する特性を有する。そして、ダイクロイックミラー14e1を介して合成された平行光束の光路と、第1コレクタレンズ14dBから出射された青色の平行光束の光路とが交差する位置に配置されている。ダイクロイックミラー14e3は、赤色光、緑色光、青色光を透過し、紫外光を反射する特性を有する。そして、ダイクロイックミラー14e1,14e2を介して合成された平行光束の光路と、第1コレクタレンズ14bUから出射された紫外光の平行光束の光路とが交差する位置に配置されている。
集光光学系14fは、光路合成手段14eを経て合成された平行光束を集光して、各LED光源の光源像を1次結像位置R1に結像させるように構成されている。オプティカルファイバ14bは、入射端面14b1がリフレクタ光源14aの光源像の1次結像位置R1に位置するように配置されている。オプティカルファイバ14bには、リキッドファイバやバンドルファイバ等、どのような構成のものも用いることができる。なお、紫外光透過率の高いリキッドファイバを用いるのが好ましい。第2コレクタレンズ16a””は、オプティカルファイバ14bの出射端面14b2から出射された発散光束を平行光束に変換するように構成されている。
フライアイレンズ16bは、第1フライアイレンズ16b1と、第2フライアイレンズ16b2とで構成されている。第1フライアイレンズ16b1は、入射端面16b11が凸面で出射端面16b12が平面に形成された複数のレンズアレイで構成されている。第2フライアイレンズ16b2は、入射端面16b21が平面で出射端面16b22が凸面に形成された複数のレンズアレイで構成されている。各レンズアレイの輪郭は、六角形あるいは矩形形状に形成されている。また、第2フライアイレンズ16b2は、出射端面16b22が対物レンズの瞳位置(図示省略)と共役な瞳位置P3(P13)に略一致するように配置されている。そして、フライアイレンズ16bは、第2コレクタレンズ16a””から出射された平行光束を複数の光束に分割して第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22近傍の2次結像位置R2にLED光源14aR”,14aG”,14aB”,14aU”における複数の2次光源像を結像させるようになっている。なお、フライアイレンズ16bは、入射端面と出射端面の両面に凸面を一体に備えたレンズアレイを用いて構成しても良い。
また、実施例7の顕微鏡では、励起フィルタ8(18)の代わりに、励起フィルタ8R,8G,8B,8Uを備えている。励起フィルタ8Rは、励起光として赤色光のみを透過させる特性を有し、第1コレクタレンズ14dRとダイクロイックミラー14e1の間に配置されている。励起フィルタ8Gは、励起光として緑色光のみを透過させる特性を有し、第1コレクタレンズ14dGとダイクロイックミラー14e1の間に配置されている。励起フィルタ8Bは、励起光として青色光のみを透過させる特性を有し、第1コレクタレンズ14dBとダイクロイックミラー14e2の間に配置されている。励起フィルタ8Uは、励起光として紫外光のみを透過させる特性を有し、第1コレクタレンズ14dUとダイクロイックミラー14e3の間に配置されている。
なお、第2コレクタレンズ16a””の後側焦点位置とフライアイレンズ16bの入射端面(第1フライアイレンズ16b1の入射端面16b11)の位置が略一致していることが好ましい。その他、フライアイレンズ16bの出射端面(第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22)近傍には開口絞り(図示省略)が配置されている。また、LED光源14aR”,14aG”,14B”,14U”からダイクロイックミラー5(15)までの間には、LED光源14aR”,14aG”,14B”,14U”からの光束をカットするためのシャッタ部(図示省略)が設けられている。また、対物レンズ(図示省略)、結像レンズ(図示省略)、ダイクロイックミラー5(15)、バリアフィルタ9(19)、リレー光学系(図示省略)その他の部材の配置及び構成は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と略同じである。
このように構成された実施例7の顕微鏡では、LED光源14aR”,14aG”,14B”,14U”から出射された発散光束は、夫々、第1コレクタレンズ14dR,14dG,14dB,14dUに入射し、第1コレクタレンズ14dR,14dG,14dB,14dUを介して夫々平行光束に変換される。変換されたそれぞれの平行光束は、ダイクロイックミラー14e1,14e2,14e3を介して共通の照明光軸上に重ね合わせられる。重ね合わせられた平行光束は、集光光学系14fを介して集光されて1次結像位置R1に1次光源像を結像し、オプティカルファイバ14bの入射端面14b1に入射する。オプティカルファイバ14bの入射端面14b1に入射した光は、出射端面14b2から発散光束となって出射される。オプティカルファイバ14bの出射端面14b2から出射された発散光束は、第2コレクタレンズ16a””に入射する。第2コレクタレンズ16a””に入射した発散光束は、第2コレクタレンズ16a””で平行光束に変換されて、第1フライアイレンズ16b1に入射する。第1フライアイレンズ16b1に入射した平行光束は、複数の入射端面16b11を介して収斂した複数の光束に分割されて第2フライアイレンズ16b2に入射し、第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22近傍の2次結像位置R2に複数の2次光源像を結像する。第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22近傍の2次結像位置R2に結像された複数の2次光源像は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と同様に、ダイクロイックミラー5(15)を経た後に、リレー光学系(図示省略)を介してリレーされ、対物レンズ(図示省略)の瞳位置近傍に複数の光源像を結像する。実施例7の顕微鏡によれば、複数の波長による蛍光観察が容易にできる。その他の作用効果は、図9に示した実施例6の顕微鏡と略同じである。
実施例8
図11は本発明の実施例8にかかる顕微鏡における照明光源及び落射照明光学系の構成を示す説明図である。実施例8の顕微鏡では、照明光源4(14)が、赤色発光LED光源14aR”と、緑色発光LED光源14aG”と、青色発光LED光源14aB”と、紫外発光LED14aU”と、集光タイプのリフレクタ光源14aと、オプティカルファイバ14bを有している。また、落射照明光学系6(16)が、LED出射光束変換用コレクタレンズ16dR,16dG,16dB,16dUと、光路合成手段16eと、ファイバ出射光束変換用コレクタレンズ16gと、ミラー16hと、フライアイレンズ16bと、励起フィルタ8(18)と、ダイクロイックミラー5(15)を有している。なお、図11中、9(19)はバリアフィルタである。
リフレクタ光源14aは、楕円リフレクタミラー14a1を備えた、水銀ランプやメタルハライドランプなどのアーク光源で構成されている。楕円リフレクタミラー14a1は、反射することにより収束光束を出射して1次光源像を1次結像位置R1に結像させるように構成されている。なお、集光タイプのリフレクタ光源14aの代わりに、平行光束タイプのリフレクタ光源を用いるとともに、平行光束タイプのリフレクタ光源から出射された平行光束を集光して、そのリフレクタ光源の光源像を1次結像させるレンズを、オプティカルファイバ14bと、そのリフレクタ光源との間に備えるようにしてもよい。
LED出射光束変換用コレクタレンズ16dR,16dG,16dB,16dU、光路合成手段16eの構成は、図10に示した実施例7の第1コレクタレンズ14dR,14dG,14dB,14dU、光路合成手段14eと略同じである。ファイバ出射光束変換用コレクタレンズ16gは、オプティカルファイバ14bの出射端面14b2から出射された発散光束を平行光束に変換して出射するように構成されている。ミラー16hは、光路合成手段16eの光路上であって、ダイクロイックミラー16e3とフライアイレンズ16bとの間の共通光軸に挿脱可能に配置されており、その光路上に挿入したときに、ファイバ出射光束変換用コレクタレンズ16gから出射された平行光束を反射してフライアイレンズ16bへ入射させるように構成されている。
フライアイレンズ16bは、第1フライアイレンズ16b1と、第2フライアイレンズ16b2とで構成されている。第1フライアイレンズ16b1は、入射端面16b11が凸面で出射端面16b12が平面に形成された複数のレンズアレイで構成されている。第2フライアイレンズ16b2は、入射端面16b21が平面で出射端面16b22が凸面に形成された複数のレンズアレイで構成されている。各レンズアレイの輪郭は、六角形あるいは矩形形状に形成されている。また、第2フライアイレンズ16b2は、出射端面16b22が対物レンズの瞳位置(図示省略)と共役な瞳位置P3(P13)に略一致するように配置されている。そして、フライアイレンズ16bは、第2コレクタレンズ16gから出射された平行光束を複数の光束に分割して第2フライアイレンズ16b2の出射端面14aU”における複数の1次光源像又はリフレクタ光源14aにおける複数の2次光源像を結像させるようになっている。なお、フライアイレンズ16bは、入射端面と出射端面の両面に凸面を一体に備えたレンズアレイを用いて構成しても良い。また、リフレクタ光源14aとオプティカルファイバ14bの間には、赤外光カットフィルタ14zが設けられている。
なお、LED出射光束変換用コレクタレンズ16dR,16dG,16dB,16dU及びファイバ出射光束変換用コレクタレンズ16gの後側焦点位置と、フライアイレンズ16bの入射端面(第1フライアイレンズ16b1の入射端面16b11)の位置が略一致していることが好ましい。その他、フライアイレンズ16bの出射端面(第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22)近傍には開口絞り(図示省略)が配置されている。また、LED光源14aR”,14aG”,14aB”,LED14aU”、リフレクタ光源14aから励起フィルタ8(18)までの間には、LED光源14aR”,14aG”,14aB”,LED14aU”、リフレクタ光源14aからの光束をカットするためのシャッタ部(図示省略)が設けられている。
また、対物レンズ(図示省略)、結像レンズ(図示省略)、励起フィルタ8(18)、ダイクロイックミラー5(15)、バリアフィルタ9(19)、リレー光学系(図示省略)その他の部材の配置及び構成は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と略同じである。
このように構成された実施例8の顕微鏡では、LED光源14aR”,14aG”,14B”,14U”から出射された発散光束は、夫々、LED出射光束変換用コレクタレンズ16dR,16dG,16dB,16dUに入射し、LED出射光束変換用コレクタレンズ16dR,16dG,16dB,16dUを介して夫々平行光束に変換される。変換されたそれぞれの平行光束は、ダイクロイックミラー16e1,16e2,16e3を介して共通の照明光軸上に重ね合わせられる。
一方、リフレクタ光源14aから出射された収束光束は、赤外光カットフィルタ14zで赤外波長が除去され、1次結像位置R1に1次光源像を結像し、オプティカルファイバ14bの入射端面14b1に入射する。オプティカルファイバ14bの入射端面14b1に入射した光は、出射端面14b2から発散光束となって出射される。オプティカルファイバ14bの出射端面14b2から出射された発散光束は、ファイバ出射光束変換用コレクタレンズ16gに入射する。ファイバ出射光束変換用コレクタレンズ16gに入射した発散光束は、ファイバ出射光束変換用コレクタレンズ16gで平行光束に変換される。
ここで、ミラー16hを、光路合成手段16eの光路上であって、ダイクロイックミラー16e3とフライアイレンズ16bとの間の共通光軸から外したときには、ダイクロイックミラー16e1,16e2,16e3を介して共通の照明光軸上に重ね合わせられたLED光源14aR”,14aG”,14B”,14U”からの平行光束が、第1フライアイレンズ16b1に入射する。第1フライアイレンズ16b1に入射した平行光束は、複数の入射端面16b11を介して収斂した複数の光束に分割されて第2フライアイレンズ16b2に入射し、第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22近傍の結像位置Rnに、LED光源14aR”,14aG”,14aB”,LED14aU”における複数の1次光源像を結像する。
一方、ミラー16hを、光路合成手段16eの光路上であって、ダイクロイックミラー16e3とフライアイレンズ16bとの間の共通光軸に挿入したときには、リフレクタ光源14aからの平行光束が、第1フライアイレンズ16b1に入射する。第1フライアイレンズ16b1に入射した平行光束は、複数の入射端面16b11を介して収斂した複数の光束に分割されて第2フライアイレンズ16b2に入射し、第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22近傍の結像位置Rnに、リフレクタ光源14aにおける複数の2次光源像を結像する。第2フライアイレンズ16b2の出射端面16b22近傍の結像位置Rnに結像された複数の光源像は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と同様に、励起フィルタ8(18)、ダイクロイックミラー5(15)を経た後に、リレー光学系(図示省略)を介してリレーされ、対物レンズ(図示省略)の瞳位置近傍に複数の光源像を結像する。
実施例8の顕微鏡によれば、LED光源14aR”,14aG”,14aB”,LED14aU”とリフレクタ光源14aを備え、ミラー16hを介していずれか一方の光源からの平行光束を切り替えて、フライアイレンズ16bに入射するようにしたので、LED光源と、リフレクタ光源などのアーク光源の両方の利点が得られ、観察用途が広くなる。即ち、LED光源14aR”,14aG”,14aB”,LED14aU”を用いたときには、明るさを電気的に制御でき、観察用途に応じた明るさの切り替えを高速に行うことができる。また、明るさを一定状態に保つことができるため、長時間照明して試料の経時的変化を観察する場合において観察精度が向上する。一方、リフレクタ光源14aを用いたときには、出射光が白色光であるため、LED光源ではカバーできない励起波長での蛍光観察ができる。また、LED光源では照明光量が不足するような場合に強い照明光での観察をすることができる。その他の作用効果は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と略同じである。
実施例9
図12は本発明の実施例9にかかる顕微鏡における照明光源及び落射照明光学系の構成を示す説明図である。実施例9の顕微鏡では、照明光源4(14)が、集光タイプのリフレクタ光源14aと、インテグレータロッド14cを有している。また、落射照明光学系6(16)が、コレクタレンズ16aと、励起フィルタ8(18)と、ダイクロイックミラー5(15)を有している。なお、図12中、9(19)はバリアフィルタである。リフレクタ光源14aは、楕円リフレクタミラー14a1を備えた、水銀ランプやメタルハライドランプなどのアーク光源で構成されている。楕円リフレクタミラー14a1は、反射することにより収束光束を出射して1次光源像を1次結像位置R1に結像させるように構成されている。なお、集光タイプのリフレクタ光源14aの代わりに、平行光束タイプのリフレクタ光源を用いるとともに、平行光束タイプのリフレクタ光源から出射された平行光束を集光して、そのリフレクタ光源の光源像を1次結像させるレンズを、インテグレータロッド14cと、そのリフレクタ光源との間に備えるようにしてもよい。また、照明光源4(14)は、その他の光源として、LEDやショートアーク超高圧水銀ランプを用いて構成してもよい。
インテグレータロッド14cは、紫外光透過率が高い硝材からなる四角柱ガラスロッド形状の柱状部材、又は中空の角柱ミラーからなるライトパイプで構成されており、内部に入射した光が順に全反射を繰り返すことによって混ぜ合わされ照明分布を均一化するようになっている。そして、インテグレータロッド14cの出射端面14c2が2次光源の面となっている。なお、インテグレータロッド14cの断面形状は、撮像素子(図示省略)の撮像領域と相似形の矩形に形成されている。また、インテグレータロッド14cは、入射端面14c1がリフレクタ光源14aの光源像の1次結像位置R1に位置するように配置されている。
コレクタレンズ16aは、インテグレータロッド14cの出射端面14c2から出射された発散光束を平行光束に変換するように構成されている。対物レンズの瞳位置(図示省略)と共役な瞳位置P3(P13)は、コレクタレンズ16aと励起フィルタ8(18)との間に位置している。また、出射端面14c2が、標本面(図示省略)と共役な位置に位置している。これにより、実施例9の顕微鏡では、インテグレータロッド14cを経由した照明光源からの光を標本面(図示省略)に対してクリティカル照明するようになっている。また、リフレクタ光源14aとインテグレータロッド14cの間には、赤外光カットフィルタ14zが設けられている。また、リフレクタ光源14aから励起フィルタ8(18)までの間には、リフレクタ光源14aからの光束をカットするためのシャッタ部(図示省略)が設けられている。
また、対物レンズ(図示省略)、結像レンズ(図示省略)、励起フィルタ8(18)、ダイクロイックミラー5(15)、バリアフィルタ9(19)、リレー光学系(図示省略)その他の部材の配置及び構成は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と略同じである。
このように構成された実施例9の顕微鏡では、リフレクタ光源14aから出射された収束光束は、赤外光カットフィルタ14zで赤外波長が除去され、1次結像位置R1に1次光源像を結像し、インテグレータロッド14cの入射端面14c1に入射する。インテグレータロッド14cの入射端面14c1に入射した光は、内部で反射を繰り返しながら光の強度分布が均一化されて出射端面14c2から発散光束となって出射される。インテグレータロッド14cの出射端面14c2から出射された発散光束は、コレクタレンズ16aに入射する。コレクタレンズ16aに入射した発散光束は、コレクタレンズ16aで平行光束に変換される。コレクタレンズ16aで変換された平行光束は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と同様に、励起フィルタ8(18)、ダイクロイックミラー5(15)を経た後に、リレー光学系(図示省略)を介してリレーされ、対物レンズ(図示省略)を経て、標本面(図示省略)にインテグレータロッド14cの出射端面14c2でもって形成された2次光源の像を結像する。
実施例9の顕微鏡によれば、クリティカル照明を行う顕微鏡の落射照明光学系に、インテグレータロッド14cを備えたので、均一な面内光強度分布を有する照明光束に変換できる。なお、一般にインテグレータロッドを用いた場合において、出射光線の角度による光強度のムラが生じるが、実施例9の顕微鏡では、その光強度のムラは、クリティカル照明の構成を採用することで解消して均一化することができる。その他の作用効果は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と略同じである。
実施例10
図13は本発明の実施例10にかかる顕微鏡における対物レンズの瞳位置と共役な瞳位置近傍の光学構成を示す説明図であり、(a)は対物レンズ側から見た平面図、(b)は(a)の側面図、(c)は対物レンズ側から見た(a)の斜視図である。実施例10の顕微鏡では、図4〜図12に示した実施例1〜9の顕微鏡において、蛍光キューブ25と、瞳変調手段26を有し、これらが、ターレット27上にリレー光学系(図示省略)と結像レンズ(図示省略)との間の光路への挿脱を切り替え可能に配置されている。
蛍光キューブ25は、夫々観察用途に応じて波長特性の異なる、ダイクロイックミラー5(15)と、バリアフィルタ9(19)と、励起フィルタ8(18)(但し、実施例7の構成を除く)を備えている。そして、蛍光キューブ25は、ターレット27の蛍光キューブ取付部27aに取付けられている。瞳変調手段26には、輪帯状に位相膜が設けられた位相板や、ノマルスキープリズム(図示省略)、ホフマンモジュール(図示省略)、可変絞り(図示省略)が適用できる。図13の例では位相板を用いた例を示している。そして、瞳変調手段26は、ターレット27の瞳変調手段取付部27bに取付けられている。また、蛍光キューブ25と瞳変調手段26は、夫々、リレー光学系(図示省略)と結像レンズ(図示省略)との間の光路に挿入されたときに、リレー光学系と結像レンズとの間に形成される、対物レンズの瞳位置と共役な位置近傍に配置されるようになっている。なお、ターレット27上における蛍光キューブ及び瞳変調手段の配置数は用途に応じて自由に変更できる。
図14に実施例10の顕微鏡における蛍光キューブ及び瞳変調手段の一配置例を示す。図14の例では、ターレット27上には、蛍光キューブ25として、紫外光励起フィルタ(不図示)とダイクロイックミラー(不図示)と紫外光吸収フィルタ9Uを備えた蛍光キューブ25Uと、青色光励起フィルタ(不図示)とダイクロイックミラー(不図示)と青色光吸収フィルタ9Bを備えた蛍光キューブ25Bと、緑色光吸収フィルタ(不図示)とダイクロイックミラー(不図示)と緑色光吸収フィルタ25Gを備えた蛍光キューブ25Gと、瞳変調手段26として、低倍率用位相板26Lと、高倍率用位相板26Hが配置されている。
また、実施例10の顕微鏡では、瞳変調手段26としての位相板は、図15に示すように、ターレット27上に装着した状態において、倍率に応じて瞳位置の異なる対物レンズ(図示省略)に合わせて、対物レンズ(図示省略)の瞳位置と共役な位置に位置するように位相膜26aの位置を光軸方向に異ならせている。また、対物レンズ(図示省略)、結像レンズ(図示省略)、励起フィルタ8(18)、ダイクロイックミラー5(15)、バリアフィルタ9(19)、リレー光学系(図示省略)その他の部材の配置及び構成は、図2に示した顕微鏡又は図3に示した第一実施形態の顕微鏡と略同じである。
このように構成された実施例10の顕微鏡では、ターレット27を回してリレー光学系(図示省略)と結像レンズ(図示省略)との間の光路へ蛍光キューブ25を挿入したときには落射照明による蛍光観察をすることができる。また、瞳変調手段26を挿入したときには、図3に示した透過照明による位相差観察、微分干渉観察、ホフマンモジュレートコントラスト観察などの観察を行うことができる。このため、実施例10の顕微鏡によれば、簡単な切り替え操作でもって多様な顕微鏡観察を行うことができる。その他の作用効果は、図4〜図12に示した実施例1〜9の顕微鏡の構成に応じて夫々同じである。
なお、図13に示した例では、蛍光キューブと瞳変調手段とをターレットに配置して光路上への挿脱を切り替えるようにしたが、ターレットの代わりにスライダを用いても同様の効果が得られる。また、蛍光キューブを配置するターレットと、瞳変調手段を配置するターレットとをそれぞれ別部材として、それぞれのターレットにおいて、夫々複数の蛍光キューブ、瞳変調手段を配置するように構成してもよい。そのようにした場合には、簡単な操作でより多様な顕微鏡観察を行うことができる。
実施例11
実施例11の顕微鏡は、瞳位置が同じで倍率の異なる複数の対物レンズ(図示省略)を有するとともに、位相膜の位置が光軸方向に同じである複数の瞳変調手段(図示省略)を有している。その他の構成は、図13に示した実施例10の顕微鏡と略同じである。
実施例11の顕微鏡によれば、位相膜の位置が光軸方向に同じであるので、対物レンズの倍率によって変動させずに済み、位相板の設計がし易くなる。また、対物レンズの瞳位置が倍率によらず一定であるので、照明光学系における瞳位置が一定となり、対物レンズの倍率を変えても同じ条件で照明できる。また、蛍光キューブを対物レンズの瞳と共役な瞳位置近傍に固定できるので、対物レンズの倍率を変えても蛍光キューブによる周辺光のケラレを防止できる。その他の作用効果は、実施例10の顕微鏡と略同じである。
本発明の顕微鏡は、例えば、蛍光観察することにより撮像した細胞の色等で病変の診断等をする他、発光観察、位相差観察、微分干渉観察等、多様な観察手法を用いて標本の観察を高精度に行うことが求められる生物学や医学等の分野に有用である。

Claims (45)

  1. 対物レンズと、該対物レンズを通過した光を投影して標本の像を形成する結像レンズと、前記結像レンズによる標本の像の結像位置に配置された撮像素子と、照明光源と、前記照明光源からの光を対物レンズ側の光路へ導くダイクロイックミラーと標本からの光のうち不要光をカットするバリアフィルタとを少なくとも有する蛍光キューブを含み標本に光を照射する落射蛍光照明光学系を有する顕微鏡において、
    前記対物レンズと前記結像レンズとの間に、標本の中間像を形成して該結像レンズへ像をリレーするリレー光学系を有し、且つ、
    前記落射蛍光照明光学系の蛍光キューブが、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間に形成される、前記対物レンズの瞳位置と共役な瞳位置と、該リレー光学系との間に配置され、かつ、前記バリアフィルタが前記リレー光学系と前記結像レンズとの間に形成される、前記対物レンズの瞳位置と共役な瞳位置に位置していることを特徴とする顕微鏡。
  2. 前記落射蛍光照明光学系のダイクロイックミラーが、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間に形成される、前記対物レンズの瞳位置と共役な瞳位置の近傍に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡。
  3. 前記リレー光学系と前記結像レンズとの間に形成される、前記対物レンズの瞳位置と共役な瞳位置において、標本からの光束が略アフォーカルになるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の顕微鏡。
  4. 前記結像レンズが、ズーム光学系または倍率を段階状に変倍する変倍光学系とで構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の顕微鏡。
  5. 前記リレー光学系の対物レンズの瞳から瞳共役位置までの瞳リレー倍率をβとしたとき、
    0.6≦|β|≦1.5
    を満足することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の顕微鏡。
  6. 前記リレー光学系の瞳リレー倍率をβとしたとき、
    β≒−1
    を満足することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の顕微鏡。
  7. 前記落射蛍光照明光学系内における前記対物レンズの瞳位置と共役な瞳位置近傍に、フライアイレンズが配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の顕微鏡。
  8. 前記照明光源が、リフレクタ光源、LED光源又はファイバ光源で構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の顕微鏡。
  9. 前記落射蛍光照明光学系内に、インテグレータロッドを有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の顕微鏡。
  10. 前記照明光源が、リフレクタ光源で構成され、
    前記落射照明光学系が、前記リフレクタ光源から出射された光束に対し所定の変換を行なって平行光束を出射する光束変換光学系と、前記フライアイレンズを有し、
    前記フライアイレンズが、入射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイと、出射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイとを一体又は別体に有してなり、前記光束変換光学系から出射された平行光束を複数の光束に分割して該出射端面近傍に前記リフレクタ光源における複数の光源像を結像させることを特徴とする請求項7に記載の顕微鏡。
  11. 前記リフレクタ光源が、収束光束を出射して光源像を1次結像させるように構成され、
    前記光束変換光学系が、前記1次結像位置より発散する光束を平行光束に変換するコレクタレンズで構成されていることを特徴とする請求項10に記載の顕微鏡。
  12. 前記リフレクタ光源が、平行光束を出射するように構成され、
    前記光束変換光学系が、前記リフレクタ光源から出射された平行光束の径を前記フライアイレンズの径と略同じになるように変換するアフォーカル系で構成されていることを特徴とする請求項10に記載の顕微鏡。
  13. 前記アフォーカル系が、前記リフレクタ光源から出射された平行光束を集光して系内部で該リフレクタ光源の光源像を1次結像させた後に平行光束に変換して出射するように構成されていることを特徴とする請求項12に記載の顕微鏡。
  14. 前記照明光源が、収束光束を出射して光源像を1次結像させるリフレクタ光源と、前記1次結像位置に入射端面を有するファイバを有し、
    前記落射照明光学系が、前記ファイバの出射端面から出射された発散光束を平行光束に変換するコレクタレンズと、前記フライアイレンズを有し、
    前記フライアイレンズが、入射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイと、出射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイとを一体又は別体に有してなり、前記コレクタレンズから出射された平行光束を複数の光束に分割して該出射端面近傍に前記照明光源における複数の光源像を結像させることを特徴とする請求項7に記載の顕微鏡。
  15. 前記照明光源が、平行光束を出射するリフレクタ光源と、前記リフレクタ光源から出射された平行光束を集光して該リフレクタ光源の光源像を1次結像させるレンズと、前記1次結像位置に入射端面を有するファイバを有し、
    前記落射照明光学系が、前記ファイバの出射端面から出射された発散光束を平行光束に変換するコレクタレンズと、前記フライアイレンズを有し、
    前記フライアイレンズが、入射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイと、出射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイとを一体又は別体に有してなり、前記コレクタレンズから出射された平行光束を複数の光束に分割して該出射端面近傍に前記照明光源における複数の光源像を結像させることを特徴とする請求項7に記載の顕微鏡。
  16. 前記照明光源が、収束光束を出射して光源像を1次結像させるリフレクタ光源と、前記1次結像位置に入射端面を有するインテグレータロッドを有し、
    前記落射照明光学系が、前記インテグレータロッドの出射端面から出射された発散光束を平行光束に変換するコレクタレンズと、前記フライアイレンズを有し、
    前記フライアイレンズが、入射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイと、出射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイとを一体又は別体に有してなり、前記コレクタレンズから出射された平行光束を複数の光束に分割して該出射端面近傍に前記照明光源における複数の光源像を結像させることを特徴とする請求項7に記載の顕微鏡。
  17. 前記照明光源が、平行光束を出射するリフレクタ光源と、前記リフレクタ光源から出射された平行光束を集光して該リフレクタ光源の光源像を1次結像させるレンズと、前記1次結像位置に入射端面を有するインテグレータロッドを有し、
    前記落射照明光学系が、前記インテグレータロッドの出射端面から出射された発散光束を平行光束に変換するコレクタレンズと、前記フライアイレンズを有し、
    前記フライアイレンズが、入射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイと、出射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイとを一体又は別体に有してなり、前記コレクタレンズから出射された平行光束を複数の光束に分割して該出射端面近傍に前記照明光源における複数の光源像を結像させることを特徴とする請求項7に記載の顕微鏡。
  18. 前記照明光源が、LED光源で構成され、
    前記落射照明光学系が、前記LED光源から出射された発散光束を平行光束に変換して出射するコレクタレンズと、前記フライアイレンズを有し、
    前記フライアイレンズが、入射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイと、出射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイとを一体又は別体に有してなり、前記コレクタレンズで出射された平行光束を複数の光束に分割して該出射端面近傍に前記LED光源における複数の光源像を結像させることを特徴とする請求項7に記載の顕微鏡。
  19. 前記照明光源が、波長の異なる複数のLED光源と、前記複数のLED光源に対応して設けられ、各LED光源から出射された発散光束を平行光束に変換して出射する複数の第1コレクタレンズと、前記各第1コレクタレンズから出射された平行光束の光路を合成する光路合成手段と、前記光路合成手段を経て合成された平行光束を集光して、該各LED光源の光源像を1次結像させる集光光学系と、前記1次結像位置に入射端面を有するファイバを有し、
    前記落射照明光学系が、前記ファイバの出射端面から出射された発散光束を平行光束に変換して出射する第2コレクタレンズと、前記フライアイレンズを有し、
    前記フライアイレンズが、入射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイと、出射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイとを一体又は別体に有してなり、前記第2コレクタレンズから出射された平行光束を複数の光束に分割して該出射端面近傍に前記照明光源における複数の光源像を結像させることを特徴とする請求項7に記載の顕微鏡。
  20. 前記照明光源が、波長の異なる複数のLED光源と、収束光束を出射して光源像を1次結像させるリフレクタ光源と、前記リフレクタ光源の光源像の1次結像位置に入射端面を有するファイバを有し、
    前記落射照明光学系が、前記複数のLED光源に対応して設けられ、各LED光源から出射された発散光束を平行光束に変換して出射する複数のLED出射光束変換用コレクタレンズと、前記各LED出射光束変換用コレクタレンズから出射された平行光束の光路を合成する光路合成手段と、前記ファイバの出射端面から出射された発散光束を平行光束に変換して出射するファイバ出射光束変換用コレクタレンズと、前記光路合成手段の光路上に挿脱可能に配置され、該光路上に挿入したときに、前記ファイバ出射光束変換用コレクタレンズから出射された平行光束を前記フライアイレンズへ入射させるミラーと、前記フライアイレンズを有し、
    前記フライアイレンズが、入射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイと、出射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイとを一体又は別体に有してなり、前記各LED出射光束変換用コレクタレンズ又は前記ファイバ出射光束変換用コレクタレンズから出射された平行光束を複数の光束に分割して該出射端面近傍に前記照明光源における複数の光源像を結像させることを特徴とする請求項7に記載の顕微鏡。
  21. 前記照明光源が、波長の異なる複数のLED光源と、平行光束を出射するリフレクタ光源と、前記リフレクタ光源から出射された平行光束を集光して該リフレクタ光源の光源像を1次結像させるレンズと、前記リフレクタ光源の光源像の前記1次結像位置に入射端面を有するファイバを有し、
    前記落射照明光学系が、前記複数のLED光源に対応して設けられ、各LED光源から出射された発散光束を平行光束に変換して出射する複数のLED出射光束変換用コレクタレンズと、前記各LED出射光束変換用コレクタレンズから出射された平行光束の光路を合成する光路合成手段と、前記ファイバの出射端面から出射された発散光束を平行光束に変換して出射するファイバ出射光束変換用コレクタレンズと、前記光路合成手段の光路上に挿脱可能に配置され、該光路上に挿入したときに、前記ファイバ出射光束変換用コレクタレンズから出射された平行光束を前記フライアイレンズへ入射させるミラーと、前記フライアイレンズを有し、
    前記フライアイレンズが、入射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイと、出射端面が複数の凸面を備えたレンズアレイとを一体又は別体に有してなり、前記各LED出射光束変換用コレクタレンズ又は前記ファイバ出射光束変換用コレクタレンズから出射された平行光束を複数の光束に分割して該出射端面近傍に前記照明光源における複数の光源像を結像させることを特徴とする請求項7に記載の顕微鏡。
  22. 前記照明光源が、収束光束を出射して光源像を1次結像させるリフレクタ光源と、前記リフレクタ光源の光源像の1次結像位置に入射端面を有するインテグレータロッドを有し、
    前記落射照明光学系が、前記インテグレータロッドの出射端面から出射された発散光束を平行光束に変換するコレクタレンズを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の顕微鏡。
  23. 前記照明光源が、平行光束を出射するリフレクタ光源と、前記リフレクタ光源から出射された平行光束を集光して該リフレクタ光源の光源像を1次結像させるレンズと、前記1次結像位置に入射端面を有するインテグレータロッドを有し、
    前記落射照明光学系が、前記インテグレータロッドの出射端面から出射される発散光束を平行光束に変換するコレクタレンズを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の顕微鏡。
  24. 前記照明光源が、LED光源と、前記LED光源から出射された発散光束を集光して該LED光源の光源像を1次結像させるレンズと、前記1次結像位置に入射端面を有するインテグレータロッドを有し、
    前記落射照明光学系が、前記インテグレータロッドの出射端面から出射された発散光束を平行光束に変換するコレクタレンズを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の顕微鏡。
  25. 前記対物光学系、前記結像光学系、及び前記リレー光学系が、それぞれ物体面と中間像および撮像素子面上において略テレセントリックな光学系となるように構成されていることを特徴とする請求項1〜24のいずれかに記載の顕微鏡。
  26. 前記落射蛍光照明光学系内に、励起フィルタを有することを特徴とする請求項1〜25のいずれかに記載の顕微鏡。
  27. 瞳変調手段が、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間に形成される、前記対物レンズの瞳位置と共役な瞳位置の近傍に配置されていることを特徴とする請求項1〜25のいずれかに記載の顕微鏡。
  28. 前記瞳変調手段が、可変絞りであることを特徴とする請求項25に記載の顕微鏡。
  29. 前記瞳変調手段が、輪帯状に位相膜が設けられた部材で構成されるとともに、
    さらに、前記輪帯状に位相膜が設けられた部材に対応する輪帯状の照明光を照射する透過照明手段が、備えられていることを特徴とする請求項27に記載の顕微鏡。
  30. 前記瞳変調手段が、ノマルスキープリズムであることを特徴とする請求項27に記載の顕微鏡。
  31. 前記瞳変調手段が、ホフマンモジュールであることを特徴とする請求項27に記載の顕微鏡。
  32. 前記瞳変調手段が、光路に挿脱可能に構成されていることを特徴とする請求項27〜31のいずれかに記載の顕微鏡。
  33. 記蛍光キューブと前記瞳変調手段を配置して、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間の光路への挿脱を切り替え可能なターレットを有し、
    前記蛍光キューブと前記瞳変調手段が、夫々、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間の光路に挿入されたときに、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間に形成される、前記対物レンズの瞳位置と共役な位置近傍に配置されるようにしたことを特徴とする請求項32に記載の顕微鏡。
  34. 記蛍光キューブと前記瞳変調手段を配置して、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間の光路への挿脱を切り替え可能なスライダを有し、
    前記蛍光キューブと前記瞳変調手段が、夫々、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間の光路に挿入されたときに、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間に形成される、前記対物レンズの瞳位置と共役な位置近傍に配置されるようにしたことを特徴とする請求項32に記載の顕微鏡。
  35. 数の前記蛍光キューブを配置して、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間の光路への挿脱を切り替え可能な第1のターレットと、
    複数の前記瞳変調手段を配置して、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間の光路への挿脱を切り替え可能な第2のターレットを有し、
    前記蛍光キューブと前記瞳変調手段が、夫々、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間の光路に挿入されたときに、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間に形成される、前記対物レンズの瞳位置と共役な位置近傍に配置されるようにしたことを特徴とする請求項32に記載の顕微鏡。
  36. 数の前記蛍光キューブを配置して、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間の光路への挿脱を切り替え可能な第1のスライダと、
    複数の前記瞳変調手段を配置して、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間の光路への挿脱を切り替え可能な第2のスライダを有し、
    前記蛍光キューブと前記瞳変調手段が、夫々、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間の光路に挿入されたときに、前記リレー光学系と前記結像レンズとの間に形成される、前記対物レンズの瞳位置と共役な位置近傍に配置されるようにしたことを特徴とする請求項35に記載の顕微鏡。
  37. 瞳位置の異なる複数の対物レンズに合わせて位相膜の光軸方向の位置を異ならせた複数の前記瞳変調手段を有することを特徴とする請求項29に従属する請求項32〜36のいずれかに記載の顕微鏡。
  38. 瞳位置が同じで倍率の異なる複数の対物レンズを有するとともに、位相膜の光軸方向の位置が同じである複数の前記瞳変調手段を有することを特徴とする請求項29に従属する請求項32〜36のいずれかに記載の顕微鏡。
  39. 前記落射蛍光照明光学系からの照明光を部分的に遮光する像制限手段が、前記リレー光学系を介して結像される標本の中間像の結像位置近傍に、配置可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜38のいずれかに記載の顕微鏡。
  40. 前記像制限手段が、回転可能なニポウディスクであることを特徴とする請求項39に記載の顕微鏡。
  41. 前記像制限手段が、回転可能なスリット部材であることを特徴とする請求項39に記載の顕微鏡。
  42. 前記像制限手段は、前記落射蛍光照明光学系からの照明光が通過できる開口部の形状が、前記撮像素子の撮像面の形状に対応した矩形形状に形成されていることを特徴とする請求項39に記載の顕微鏡。
  43. 前記対物レンズと前記リレー光学系との間の所定箇所に、前記対物レンズから前記結像レンズに至る光路を略水平方向に偏向する偏向部材が配置されていることを特徴とする請求項1〜42のいずれかに記載の顕微鏡。
  44. 前記偏向部材を介して偏向された前記結像レンズに至る光路上の所定位置に、前記撮像素子で撮像される光路と目視観察用の光路とに分岐する分岐手段を備えたことを特徴とする請求項43に記載の顕微鏡。
  45. 前記対物レンズと前記結像レンズとの間に、自動焦点補正機構を備えたことを特徴とする請求項1〜44のいずれかに記載の顕微鏡。
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