JP4270884B2 - 顕微鏡システム - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の異なる観察法に対応可能な顕微鏡システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、生体細胞の機能解析が行われている。これら細胞の機能解析で、特に、細胞膜の機能を観察するために、細胞膜およびその近傍からのエバネッセント蛍光画像を取得する全反射蛍光顕微鏡が注目されている。
【0003】
特開平10−231222号公報では、走査型レーザー顕微鏡の一例を示している。この走査型レーザー顕微鏡では、複数の蛍光色素に対応するために、複数のレーザー光源から発振されるレーザービームを一つのレーザービームに合成し、点光源として対物レンズを介して標本に対し走査しながら照射し、標本からの蛍光または反射光の観察光を再び対物レンズを介して光検出器で検出し、2次元の情報を得る。このような走査型レーザー顕微鏡は、共焦点効果を利用することで、焦点を合わせた面の情報のみが取得され、厚みのある標本のスライス観察に有効な観察法として用いられている。
【0004】
一方、特開2001−272606号公報では、全反射蛍光顕微鏡の一例を示している。この全反射蛍光顕微鏡では、レーザー光源から発振されたレーザービームを光ファイバの出射端面から集光光学系を介して対物レンズの後側焦点位置に集光するとともに、対物レンズからのレーザービームを光軸に対し傾かせて射出させ標本を照明することで、エバネッセント光による蛍光観察を可能にしている。このような全反射蛍光顕微鏡は、照明範囲が光源として使用するレーザーの波長程度の深さに限られるので、バックグラウンドとなる蛍光が非常に少なく、細胞膜表面の観察やカバーガラス表面付近に局在する蛍光色素一分子の観察などに有効な観察法として用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、これら走査型レーザー顕微鏡および全反射蛍光顕微鏡は、光ファイバを使用しているが、それぞれの顕微鏡は、一つの観察法にしか対応していない。このため、例えば、蛍光色素で標識された一つの標本の蛍光観察を共焦点走査型レーザー顕微鏡と全反射蛍光顕微鏡とを用いて観察するような場合は、標本を各顕微鏡間で移動させなければならない。このため、特に、標本上の同じ位置の状態を観察するようなときは、各装置において、標本上の同じ位置を探し出すのに極めて難しい作業が強いられるという問題が生じる。
【0006】
本発明の目的は、複数の異なる観察法の切換えまたは同時使用に簡単に対応できる顕微鏡システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
課題を解決し目的を達成するために、本発明の顕微鏡システムは以下の如く構成されている。
【0008】
本発明の顕微鏡システムは、レーザー光源と、前記レーザー光源からのレーザービームの光路を少なくとも2つに分割する光路分割部と、前記光路分割部で分割された光路上の各レーザービームがそれぞれ入射される複数の光ファイバと、前記複数の光ファイバを通った各レーザービームをそれぞれ使用する複数の異なる顕微鏡光学系と、を単一の顕微鏡内に備えている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0010】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る顕微鏡システムの概略構成を示す図である。レーザー光源1から発せられるレーザービームの光路上には、光路分割部材としてのビーム分割用のビームスプリッタ2が配置されている。このビームスプリッタ2は、レーザー光源1から発せられるレーザービームを、50%を透過、50%を反射するよう分割する。
【0011】
ビームスプリッタ2の反射光路上には、光遮蔽部材としてのシャッター25、集光レンズ301、およびシングルモードの光ファイバ3の入射端3aが配置されている。ビームスプリッタ2で反射し集光レンズ301により集光されたレーザービームは、入射端3aに入射される。シャッター25は制御部100の制御により開閉される。
【0012】
また、ビームスプリッタ2の透過光路上には、光遮蔽部材としてのシャッター26、集光レンズ302、およびシングルモードの光ファイバ4の入射端4aが配置されている。ビームスプリッタ2を透過し集光レンズ302により集光されたレーザービームは、入射端4aに入射される。シャッター26は制御部100の制御により開閉される。
【0013】
シャッター25,26は、レーザー光源1から発せられるレーザービームを遮蔽する。図1の顕微鏡システムを共焦点走査型レーザー顕微鏡として使用するときは、シャッター25は開放され、シャッター26は閉じられる。全反射蛍光顕微鏡として使用するときは、シャッター25は閉じられ、シャッター26は開放される。いずれの顕微鏡としても使用しないときは、シャッター25、26の両方が閉じられる。
【0014】
光ファイバ3の出射端3bの光路上には、第1の観察法としての共焦点走査型レーザー顕微鏡(LSM)を構成する光学系(顕微鏡光学系)が配置されている。この光学系では、光ファイバ3の出射端3bから出射されるレーザービームの光路上に、コリメートレンズ5とダイクロイックミラー6が配置されている。ダイクロイックミラー6の反射光路上には、XYスキャナ7、瞳投影レンズ8、およびミラー9が配置されている。さらに、ミラー9の反射光路上には、結像レンズ10、観察光学系を構成する対物レンズ11、および標本12が配置されている。ミラー9は、アクチュエータを備えた挿脱機構201により光路に対して挿脱可能である。挿脱機構201は、制御部100の制御により駆動される。
【0015】
光ファイバ3の出射端3bから出射されたレーザービームは、コリメートレンズ5で平行光束に変換されダイクロイックミラー6で反射し、さらにXYスキャナ7から出射したレーザービームは、瞳投影レンズ8を通過してミラー9で反射し、結像レンズ10を通過して対物レンズ11により標本12上に集光され、スキャンされる。この場合、ミラー9は、光路上に挿入されている。
【0016】
標本12上からの蛍光および反射光は、上述した光路を逆にたどり、すなわち対物レンズ11、結像レンズ10、ミラー9、瞳投影レンズ8、およびXYスキャナ7を介してダイクロイックミラー6に入射される。
【0017】
ダイクロイックミラー6の透過光路上には、ミラー401,402、ダイクロイックミラー13a、およびミラー13bが配置されている。ダイクロイックミラー6は、レーザービームより長波長である蛍光を透過し、標本12からの反射光であるレーザービームを反射する。ダイクロイックミラー6を通過した標本12からの蛍光は、ミラー401,402を介して、波長ごとにダイクロイックミラー13aで分光される。
【0018】
ダイクロイックミラー13aの反射光路上には、吸収フィルタ14a、コンフォーカルレンズ15a、標本12と光学的に共役な位置に設けられる共焦点絞り16a、および検出器17aが配置されている。吸収フィルタ14aを通過した標本12からの蛍光は、コンフォーカルレンズ15aで集光され、共焦点絞り16aを通過して検出器17aで検出される。
【0019】
同様に、ミラー13bの反射光路上には、吸収フィルタ14b、コンフォーカルレンズ15b、標本12と光学的に共役な位置に設けられる共焦点絞り16b、および検出器17bが配置されている。ダイクロイックミラー13aを通過した標本12からの蛍光は、吸収フィルタ14bを通過し、コンフォーカルレンズ15bで集光され、共焦点絞り16bを通過して検出器17bで検出される。
【0020】
一方、光ファイバ4の出射端4bの光路上には、第2の観察法としての全反射蛍光顕微鏡を構成する光学系(顕微鏡光学系)が配置されている。この光学系では、光ファイバ4の出射端4bは、対物レンズ11の後側焦点位置18と共役になるように配置される。また、光ファイバ4の出射端4bから出射されるレーザービームの光路上に、落射照明投光管21内の光学系21a、およびダイクロイックミラー22が配置されている。出射端4bから出射されたレーザービームは、落射照明投光管21内の光学系21aを通過し、ダイクロイックミラー22で対物レンズ11へ向けて反射され、対物レンズ11の後側焦点位置18に集光される。ダイクロイックミラー22は、アクチュエータを備えた挿脱機構202により光路に対して挿脱可能である。挿脱機構202は、制御部100の制御により駆動される。
【0021】
光ファイバ4の出射端4bは、アクチュエータを備えた移動機構203により光学系21aの光軸20に対して垂直方向へ移動可能である。移動機構203は、制御部100の制御により駆動される。この光ファイバ4の出射端4bの位置を光軸20に対し垂直方向に移動させ、対物レンズ11から出射される平行光束を標本12に対して傾かせて入射させるとともに、この時の入射角を所定角度に調整する。これにより、標本12もしくはカバーガラスの境界で全反射が生じ、ごく一部のレーザービームがエバネッセント光(エバネッセント場)として、標本12側へ染み出る。
【0022】
このエバネッセント光による標本12の境界付近の蛍光は、対物レンズ11、ダイクロイックミラー22、結像レンズ10、および吸収フィルタ23を通過して、撮像素子24(例えばCCDカメラ)により撮像される。この場合、ミラー9は、光路上から外されている。
【0023】
本第1の実施の形態のダイクロイックミラー22は、標本12が単色の蛍光色素で染色されているとき、または標本12が多重染色されているが単色の蛍光色素のみを観察するときに、第2の観察法すなわちエバネッセント光による蛍光観察を行なうのに必要な特性を有している。すなわちダイクロイックミラー22は、光ファイバ4の出射端4bから出射される励起波長のレーザービームを反射し、標本12からの蛍光(出射端4bから出射された励起波長のレーザービームにより励起された蛍光)を透過する波長特性を有する。
【0024】
以上のような構成をなす顕微鏡システムを共焦点走査型レーザー顕微鏡として使用する場合、シャッター25は開放され、シャッター26は閉じられる。ミラー9は挿脱機構201により光路中に挿入される。ダイクロイックミラー22は挿脱機構202により光路から外される。この状態で、レーザー光源1から発せられたレーザービームは、ビームスプリッタ2で反射され、集光レンズ301を介して光ファイバ3の入射端3aに入射される。また、光ファイバ3の出射端3bから出射されたレーザービームは、コリメートレンズ5で平行光束に変換され、ダイクロイックミラー6で反射され、さらにXYスキャナ7、瞳投影レンズ8を通過してミラー9で反射し、結像レンズ10を通過して対物レンズ11により標本12上に集光され、スキャンされる。
【0025】
標本12上からの蛍光および反射光は、上述した光路を逆にたどり、レーザービームより長波長である蛍光のみがダイクロイックミラー6を透過し、ミラー401,402を介して、波長ごとにダイクロイックミラー13aで分光される。ダイクロイックミラー13aで反射された波長領域の蛍光は、吸収フィルタ14a、コンフォーカルレンズ15a、および共焦点絞り16aを介して検出器17aで検出され、2次元画像として取得される。同時に、ダイクロイックミラー13aを透過した波長領域の蛍光は、ミラー13b、吸収フィルタ14b、コンフォーカルレンズ15b、および共焦点絞り16bを介して検出器17bで検出され、2次元画像として取得される。
【0026】
一方、顕微鏡システムを全反射蛍光顕微鏡として使用する場合、シャッター25は閉じられ、シャッター26は開放される。ミラー9は挿脱機構201により光路中から外される。ダイクロイックミラー22は挿脱機構202により光路中に挿入される。この状態で、レーザー光源1から発せられたレーザービームは、ビームスプリッタ2を透過し、集光レンズ302を介して光ファイバ4の入射端4aに入射される。また、光ファイバ4の出射端4bから出射されたレーザービームは、落射照明投光管21内の光学系21aを通過し、ダイクロイックミラー22で対物レンズ11へ向けて反射され、対物レンズ11の後側焦点位置18に集光される。
【0027】
この状態で、光ファイバ4の出射端4bを、移動機構203により光学系21aの光軸20に対し垂直方向に移動させ、対物レンズ11から標本12に対し傾いて入射されるレーザー光の入射角を調整する。これにより、標本12もしくはカバーガラスの境界で全反射を生じさせ、エバネッセント光を標本12側へ染み出るように発生させる。このエバネッセント光による標本12の境界付近の蛍光は、対物レンズ11、ダイクロイックミラー22、結像レンズ10、及び吸収フィルタ23を通過し、撮像素子24(例えばCCDカメラ)により撮像される。
【0028】
また、顕微鏡システムを共焦点走査型レーザー顕微鏡と全反射蛍光顕微鏡のいずれとしても使用しない場合、シャッター25,26の両方を閉じる。こうすれば、レーザービームによって標本12が退色するのを防止することができる。
【0029】
本第1の実施の形態によれば、顕微鏡システムを共焦点走査型レーザー顕微鏡および全反射蛍光顕微鏡のいずれとして使用する場合も、対物レンズ11により構成される観察光学系は共通に用いられる。よって、例えば、蛍光色素で標識された一つの標本12からの蛍光を共焦点走査型レーザー顕微鏡と全反射蛍光顕微鏡の双方の観察法を用いて観察するような場合も、標本12を別体の顕微鏡へ移動させる必要が全くなくなる。これにより、標本12上の同じ位置の状態を異なる観察法で観察するような場合に、同一の顕微鏡システムにて観察法を切換えるだけで精度の高い観察を行なうことができる。
【0030】
従来では、共焦点走査型レーザー顕微鏡と全反射蛍光顕微鏡とは、それぞれ別体の顕微鏡として用いられていた。この場合、各顕微鏡で同じ波長のレーザービームを有するレーザー光源が必要となるが、このレーザー光源を各顕微鏡毎に1セットずつ用意しなければならず、経済的に極めて不利になってしまう。そこで、一つのレーザー光源を各顕微鏡で共有することも考えられる。この場合は、レーザー光源からの光ファイバを、使用する顕微鏡毎に接続し直すことになるが、レーザー光を照明として標本に導くためには、光軸の再調整が必要となる。しかし、これら走査型レーザー顕微鏡と全反射蛍光顕微鏡に用いられる光ファイバは、通常シングルモードファイバであり、コア径が数ミクロンと極めて小さいため、ユーザーが光軸調整を行うのは極めて困難である。
【0031】
これに対して本第1の実施の形態では、ビームスプリッタ2で分割されたレーザー光源1からのレーザービームを、それぞれ光ファイバ3,4を介して共焦点走査型レーザー顕微鏡および全反射蛍光顕微鏡を構成する光学系に導入し、それぞれの観察法の光源として用いる。これにより、前述したように各顕微鏡毎にレーザー光源を1セットずつ用意するのに比べて、レーザー光源を共有化できるため、顕微鏡システム全体を小型化できるとともに、経済的にも極めて有利になる。
【0032】
さらに本第1の実施の形態では、レーザー光源1に対するビームスプリッタ2の位置は固定されており、観察法を切換えた時の光ファイバ3,4の入射端3a,4aに対するレーザービームの位置ズレは全く無い。このため、前述したように観察法を切換えるたびに光軸の再調整を必要とするものと比べて、これらの困難な作業を省略できるとともに、常に安定した光量を各顕微鏡に供給することができる。
【0033】
さらにまた、共焦点走査型レーザー顕微鏡および全反射蛍光顕微鏡、すなわち観察用途の異なる光学系を一つのシステムとして備えることができるので、目的に合った観察法に容易に対応できる。また、レーザー光源および観察光学系を各観察法に共通に使用できるため、システムのスペースを削減でき、レイアウトの自由度が増すとともに、コストの低減化を図ることができる。
【0034】
(第2の実施の形態)
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る顕微鏡システムの概略構成を示す図である。図2において図1と同一な部分には同符号を付している。
【0035】
レーザー光源1から発せられるレーザービームの光路上には、ミラー27が配置されている。このミラー27は、アクチュエータを備えた挿脱機構204により、レーザー光源1の光軸に対して垂直な方向(図示矢印方向)へ移動可能、すなわち光路に対し挿脱可能である。挿脱機構204は、制御部100の制御により駆動される。ミラー27を光路に挿入した状態では、レーザー光源1からのレーザービームはミラー27で反射し、集光レンズ301を介して光ファイバ3の入射端3aに入射される。また、ミラー27を光路から外した状態では、レーザー光源1からのレーザービームは直接集光レンズ302を介して光ファイバ4の入射端4aに入射される。図2におけるその他の構成は図1と同じである。
【0036】
本第2の実施の形態のダイクロイックミラー22は、上記第1の実施の形態のものと同じ特性を有している。
【0037】
本第2の実施の形態によれば、ミラー27を光路に挿入すると、光ファイバ3の入射端3aにレーザー光源1からのレーザービームが導入されるため、レーザー光源1を第1の実施の形態で述べた共焦点走査型レーザー顕微鏡の光源として用いることができる。また、ミラー27を光路から外すと、光ファイバ4の入射端4aに直接レーザー光源1からのレーザービームが導入されるため、レーザー光源1を第1の実施の形態で述べた全反射蛍光顕微鏡の光源として用いることができる。
【0038】
したがって、このような移動可能なミラー27を用いることにより、一つのレーザー光源を二つの異なる観察法の光源として切換えて使用することが可能になる。また、レーザー光源からのレーザービームを分割する光路分割部材を用いないため、レーザービームをその強度を減少させることなく、それぞれの観察法に使用することができる。
【0039】
(第3の実施の形態)
図3は、本発明の第3の実施の形態に係る顕微鏡システムの概略構成を示す図である。図3において図1,図2と同一な部分には同符号を付している。
【0040】
図3では、レーザー光源として、多波長の発振線を有するレーザー光源29と単波長の発振線を有するレーザー光源30とが用いられている。レーザー光源29は、例えばアルゴンレーザーであり、457.9nm、488nm、514.5nmの3本の発振線を有する。レーザー光源30は、例えば、ヘリウムネオンレーザーであり、543nmの発振線を有する。
【0041】
レーザー光源29から発せられるレーザービームの光路上には、光路合成部材としてのビーム合成用のダイクロイックミラー31とビーム分割用のビームスプリッタ2とが配置されている。レーザー光源30から発せられるレーザービームの光路上には、ミラー304が配置されている。ダイクロイックミラー31は、レーザー光源29,30からのレーザービームを合成し、1つの光路を介してビームスプリッタ2に入射させる。
【0042】
ビームスプリッタ2の反射光路上には、ビームスプリッタ2と集光レンズ301との間にAOTF(音響光学可変波長フィルタ)32が配置されている。また、ビームスプリッタ2の透過光路上には、ビームスプリッタ2と集光レンズ302との間にAOTF33が配置されている。AOTF32,33は、複数本の発振線に対する選択フィルターとして働く。AOTF32,33の動作は、制御部100によって制御される。AOTF32,33にて、それぞれRF電圧を選択的に印加することで、その周波数に対応する発振線が各光ファイバ3,4へ導入される発振線として選択される。これにより、共焦点走査型レーザー顕微鏡と全反射蛍光顕微鏡でのそれぞれ異なる波長のレーザービームによる同時観察を実現できる。
【0043】
本第3の実施の形態のダイクロイックミラー22は、標本12が多重染色されているときに、異なる励起波長のレーザービームを用いて、第1の観察法すなわちLSMによる蛍光観察と第2の観察法すなわちエバネッセント光による蛍光観察とを同時に行なうのに必要な特性を有している。すなわちダイクロイックミラー22は、光ファイバ4の出射端4bから出射される励起波長のレーザービームを反射し、標本12からの蛍光(出射端4bから出射された励起波長のレーザービームにより励起された蛍光)を透過する波長特性を有するとともに、光ファイバ3の出射端3bから出射される励起波長のレーザービームを透過し、標本12からの蛍光(出射端3bから出射された励起波長のレーザービームにより励起された蛍光)を透過する波長特性を有する。図3におけるその他の構成は図1と同じである。
【0044】
以上のような構成をなす顕微鏡システムを共焦点走査型レーザー顕微鏡として使用する場合、ミラー9は挿脱機構201により光路に挿入される。ダイクロイックミラー22は挿脱機構202により光路から外される。この状態で、レーザー光源29,30から発せられたレーザービーム(457.9nm、488nm、514.5nm、及び543nmの発振線)は、AOTF32により波長488nmの発振線が選択され、光ファイバ3等を介して標本12へ照射される。このとき、AOTF33では波長488nmの発振線は選択されない。そして、FITC(蛍光波長520nm程度)とTRITC(蛍光波長585nm程度)で多重染色された標本12では、波長488nmの発振線(励起光)に対応した蛍光が励起される。
【0045】
標本12からの560nm未満の波長であるFITCの蛍光を含むビームは、ミラー9にて共焦点走査型レーザー顕微鏡用の光路側へ反射する。FITCの蛍光は、検出器17a,17bで検出される。
【0046】
上記のような構成をなす顕微鏡システムを全反射蛍光顕微鏡として使用する場合、ミラー9は挿脱機構201により光路から外される。ダイクロイックミラー22は挿脱機構202により光路に挿入される。この状態で、レーザー光源29,30から発せられたレーザービーム(457.9nm、488nm、514.5nm、及び543nmの発振線)は、AOTF33により波長543nmの発振線が選択され、光ファイバ4等を介して標本12へ照射される。このとき、AOTF32では波長543nmの発振線は選択されない。そして、FITC(蛍光波長520nm程度)とTRITC(蛍光波長585nm程度)で多重染色された標本12では、波長643nmの発振線(励起光)に対応した蛍光が励起される。
【0047】
標本12からの560nm以上の波長であるTRITCの蛍光を含むビームは、撮像素子24により検出される。
【0048】
上記のような構成をなす顕微鏡システムを共焦点走査型レーザー顕微鏡および全反射蛍光顕微鏡として同時に使用する場合、上述したミラー9の代わりに、ダイクロイックミラー9’を用いる。ダイクロイックミラー9’は、560nm未満の波長のビームを反射し、それ以上の波長のビームを透過する。ダイクロイックミラー9’は挿脱機構201により光路に挿入される。ダイクロイックミラー22は挿脱機構202により光路に挿入される。
【0049】
この状態で、レーザー光源29,30から発せられたレーザービーム(457.9nm、488nm、514.5nm、及び543nmの発振線)は、AOTF32により共焦点走査型レーザー顕微鏡用として波長488nmの発振線が選択され、この発振線が光ファイバ3等を介してダイクロイックミラー9’で反射し、ダイクロイックミラー22を透過し、標本12へ照射されるとともに、AOTF33により全反射蛍光顕微鏡用として波長543nmの発振線が選択され、この発振線が光ファイバ4等を介してダイクロイックミラー22で反射し、標本12へ照射される。そして、FITC(蛍光波長520nm程度)とTRITC(蛍光波長585nm程度)で多重染色された標本12では、それぞれの発振線(励起光)に対応した蛍光が励起される。
【0050】
標本12からのこれらの蛍光が、ダイクロイックミラー22を透過し、ダイクロイックミラー9’で分光される。560nm未満の波長であるFITCの蛍光を含むビームは、ダイクロイックミラー9’にて共焦点走査型レーザー顕微鏡用の光路側へ反射する。560nm以上の波長であるTRITCの蛍光を含むビームは、ダイクロイックミラー9’を全反射蛍光顕微鏡用の光路側へ透過する。これら分光された蛍光は、検出器17a,17bおよび撮像素子24により同時に検出される。
【0051】
本第3の実施の形態によれば、複数のレーザー光源を備えて発振線を選択的に使用でき、共焦点走査型レーザー顕微鏡と全反射蛍光顕微鏡とでそれぞれ異なる波長のレーザービームを個別に、または同時に使用できる。これにより、多重染色の標本の同時観察を実現できる。
【0052】
(第4の実施の形態)
図4は、本発明の第4の実施の形態に係る顕微鏡システムの概略構成を示す図である。図4において図1〜図3と同一な部分には同符号を付している。
【0053】
図4でも図3と同様に、レーザー光源として、多波長の発振線を有するレーザー光源(アルゴンレーザー)29と単波長のレーザー光源(ヘリウムネオンレーザー)30とが用いられている。
【0054】
レーザー光源29から発せられるレーザービームの光路上には、ビーム合成用のダイクロイックミラー34が配置されている。レーザー光源30から発せられるレーザービームの光路上には、ミラー304が配置されている。ダイクロイックミラー34は、レーザー光源29,30からのレーザービームをビーム合成し、ビームスプリッタ35に入射させる。
【0055】
ダイクロイックミラー34により合成されたビームの光路上には、ビームスプリッタ35が配置されている。このビームスプリッタ35は、ダイクロイックミラー34からのレーザービームを、30%を透過、70%を反射するよう分割する。ビームスプリッタ35の透過光路上には、AOTF32、集光レンズ301、およびシングルモードの光ファイバ3の入射端3aが配置されている。ビームスプリッタ35を透過したレーザービームはAOTF32に入射する。AOTF32で選択された波長のレーザービームは、集光レンズ301を介して光ファイバ3の入射端3aに入射する。
【0056】
ビームスプリッタ35の反射光路上には、ビームスプリッタ36とミラー361が配置されている。このビームスプリッタ36は、ビームスプリッタ35からのレーザービームを、50%を透過、50%を反射するよう分割する。ビームスプリッタ36の反射光路上には、AOTF33、集光レンズ302、およびシングルモードの光ファイバ4の入射端4aが配置されている。ビームスプリッタ36で反射したレーザービームはAOTF33に入射する。AOTF33で選択された波長のレーザービームは、集光レンズ302を介して光ファイバ4の入射端4aに入射する。
【0057】
ミラー361の反射光路上には、AOTF37、集光レンズ303、および光ファイバ38の入射端38aが配置されている。ビームスプリッタ361で反射したレーザービームはAOTF37に入射する。AOTF37で選択された波長のレーザービームは、集光レンズ303を介して光ファイバ38の入射端38aに入射する。なお、AOTF32,33,37の動作は、制御部100によって制御される。
【0058】
光ファイバ38の出射端38bの光路上には、第3の観察法としての、共焦点スキャナにより共焦点ディスクスキャン顕微鏡を構成する光学系(顕微鏡光学系)が配置されている。この共焦点スキャナは、マルチピンホールによる共焦点効果を利用した光スキャナであり、リアルタイムでの標本のスライス画像の観察を可能とする。
【0059】
光ファイバ38の出射端38bから出射されるレーザービームの光路上には、レーザービームの径を所定径に拡大し平行光束化するビームエクスパンダー39、マイクロレンズ40aを有するマイクロレンズアレイディスク40、および標本12と光学的に共役な位置のピンホール41aを有するピンホールディスク41が配置されている。なお、マイクロレンズアレイディスク40とピンホールディスク41には、それぞれ例えば特開平9−80315号公報に示される如きマイクロレンズアレイディスクとニポウディスクを用いることができる。また、ピンホールディスク41の代わりに、国際公開番号WO01/67155号に示される如き縞ディスク(スリットディスク)を用いることもできる。
【0060】
光ファイバ38の出射端38bから出射されたレーザービームは、ビーム径をビームエクスパンダー39で所定径に拡大され、平行光束化される。この平行光束に変換されたレーザービームは、マイクロレンズアレイディスク40のマイクロレンズ40aを介して、マイクロレンズ40aに対応して配置されたピンホールディスク41上のピンホール41aに集光される。なお、マイクロレンズアレイディスク40とピンホールディスク41とは、共通の軸42を中心に一体化して回転する。
【0061】
ピンホールディスク41のピンホール41aを通過するレーザービームの光路上には、結像レンズ10、対物レンズ11、および標本12が配置されている。なお、共焦点スキャナを使用する場合、後述するようにミラー9とミラー46は、光路上から外されている。ピンホールディスク41のピンホール41aを通過したレーザービームは、結像レンズ10、対物レンズ11を通過して、標本12上に集光される。
【0062】
標本12からの蛍光および反射光は、対物レンズ11と結像レンズ10を通過してピンホールディスク41上のピンホール41aに到達する。このとき、ピンホール41aは標本12と光学的に共役な位置に配置されているので、ピンホール41aにより、共焦点効果が得られる。
【0063】
マイクロレンズアレイディスク40とピンホールディスク41との間には、ダイクロイックミラー43が配置されている。ピンホール41aを通過した光線は、ダイクロイックミラー43により分光される。ダイクロイックミラー43では、標本12からの蛍光のみが反射される。また、ダイクロイックミラー43の反射光路上には、集光レンズ44と撮像素子(例えばCCDカメラ)45が配置されている。ダイクロイックミラー43を反射した標本12からの蛍光は、集光レンズ44を介して撮像素子45の撮像面に集光され、共焦点画像が撮像される。
【0064】
さらに、結像レンズ10とミラー9との間の光路上には、ミラー46が配置されている。ミラー46は、アクチュエータを備えた挿脱機構205により光路に対して挿脱可能である。挿脱機構205は、制御部100の制御により駆動される。このミラー46は、顕微鏡システムを全反射蛍光顕微鏡として使用する場合に、挿脱機構205により光路上に挿入され、エバネッセント光による標本12の境界付近の蛍光を反射する。ミラー46で反射した蛍光は、吸収フィルタ23を介して撮像素子24(例えばCCDカメラ)により撮像される。
【0065】
ミラー46は、顕微鏡システムを共焦点走査型レーザー顕微鏡として使用する場合、または共焦点スキャナを使用する場合に、挿脱機構205により光路上から外される。ミラー9は、顕微鏡システムを共焦点走査型レーザー顕微鏡として使用する場合に挿脱機構201により光路上に挿入され、共焦点スキャナを使用する場合に挿脱機構201により光路上から外される。
【0066】
このようにミラー9とミラー46は、顕微鏡システムで用いる観察法に応じて適宜光路上に挿脱される。これにより顕微鏡システムを、共焦点走査型レーザー顕微鏡、全反射蛍光顕微鏡、または共焦点スキャナとして用いることができる。
【0067】
本第4の実施の形態のダイクロイックミラー22は、標本12が多重染色されているときに、異なる励起波長のレーザービームを用いて、第1の観察法すなわちLSMによる蛍光観察と第2の観察法すなわちエバネッセント光による蛍光観察と第3の観察法すなわち共焦点スキャナによる蛍光観察とを同時に行なうのに必要な特性を有している。すなわちダイクロイックミラー22は、光ファイバ4の出射端4bから出射される励起波長のレーザービームを反射し、標本12からの蛍光(出射端4bから出射された励起波長のレーザービームにより励起された蛍光)を透過する波長特性を有するとともに、光ファイバ3の出射端3bから出射される励起波長のレーザービームを透過し、標本12からの蛍光(出射端3bから出射された励起波長のレーザービームにより励起された蛍光)を透過する波長特性を有し、かつ光ファイバ38の出射端38bから出射される励起波長のレーザービームを透過し、標本12からの蛍光(出射端38bから出射された励起波長のレーザービームにより励起された蛍光)を透過する波長特性を有する。よって、ダイクロイックミラー22を光路上に常時挿入した状態で、顕微鏡システムを、共焦点走査型レーザー顕微鏡、全反射蛍光顕微鏡、または共焦点スキャナとして用いることができる。図4におけるその他の構成は図1と同じである。
【0068】
なお、ミラー9,46をそれぞれ図示しない所定のダイクロイックミラーに代えてもよい。ミラー9に代わるダイクロイックミラーは、共焦点走査型レーザー顕微鏡に係るレーザービームと蛍光を反射し、共焦点スキャナに係るレーザービームと蛍光を透過する。ミラー46に代わるダイクロイックミラーは、全反射蛍光顕微鏡に係る蛍光を反射し、共焦点走査型レーザー顕微鏡と共焦点スキャナに係るレーザービームと蛍光を透過する。これにより、各観察像の同時観察が可能になる。
【0069】
本第4の実施の形態によれば、レーザー光源29,30からのレーザービームを3本のレーザービームに分岐して各観察法の光源として用いる。また、共焦点走査型レーザー顕微鏡、全反射蛍光顕微鏡に加え、さらに共焦点スキャナを観察用途の異なる光学系として備えることができるので、目的に合った観察法に容易に対応することができる。これにより、レーザー光源を共通化できるため、システムのスペースを削減でき、レイアウトの自由度が増すとともに、コストの低減化を図ることができる。さらに、第3の実施の形態と同様に、異なる波長のレーザービームを同時に各観察法の光源として使用できるので、多重染色された標本の異なる染色毎の蛍光観察が可能になる。
【0070】
本発明によれば、異なる観察法に対する観察光学系の共通化を図ることができる。これにより、例えば、蛍光色素で標識された一つの標本の蛍光を、異なる観察法を用いて観察するような場合に、同一の顕微鏡システムにて観察法を切換えるだけで精度の高い観察を行なうことができる。
【0071】
また、本発明によれば、共通のレーザー光源を異なる観察法の光源として用いることができるので、システム全体を小型化できるとともに、経済的にも有利になる。
【0072】
さらに、本発明によれば、複数の異なる観察法の光学系を一つのシステムとして備えることができるので、目的に合った観察法に容易に対応できる。
【0073】
さらにまた、本発明によれば、ビームスプリッタから光ファイバにレーザービームを導入する光路中に光遮蔽部材を設け、実際に使用する観察法の光学系へのみレーザービームを導入できるので、不必要なレーザービームによる標本の退色を防止することができる。
【0074】
以上述べたように本発明によれば、複数の異なる観察法の切換えまたは同時使用に簡単に対応できる顕微鏡システムを提供できる。
【0075】
本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。
【0076】
上記第1の実施の形態の図1では、光ファイバ3の出射端3bの光路上に、第1の観察法としての共焦点走査型レーザー顕微鏡を構成する光学系を配置し、光ファイバ4の出射端4bの光路上に、第2の観察法としての全反射蛍光顕微鏡を構成する光学系を配置した。例えば、光ファイバ3の出射端3bの光路上に、第1の観察法としての共焦点走査型レーザー顕微鏡を構成する光学系を配置し、光ファイバ4の出射端4bの光路上に、第3の観察法としての共焦点ディスクスキャン顕微鏡を構成する光学系を配置してもよい。また、光ファイバ3の出射端3bの光路上に、第3の観察法としての共焦点ディスクスキャン顕微鏡を構成する光学系を配置し、光ファイバ4の出射端4bの光路上に、第2の観察法としての全反射蛍光顕微鏡を構成する光学系を配置してもよい。
【0077】
なお、本発明は上記各実施の形態のみに限定されず、要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施できる。
【0078】
【発明の効果】
本発明によれば、複数の異なる観察法の切換えまたは同時使用に簡単に対応できる顕微鏡システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る顕微鏡システムの概略構成を示す図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る顕微鏡システムの概略構成を示す図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る顕微鏡システムの概略構成を示す図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る顕微鏡システムの概略構成を示す図。
【符号の説明】
1…レーザー光源 2…ビームスプリッタ 3,4…光ファイバ
5…コリメートレンズ 6…ダイクロイックミラー 7…XYスキャナ
8…瞳投影レンズ 9…ミラー 10…結像レンズ 11…対物レンズ
12…標本 21…落射照明投光管 22…ダイクロイックミラー
23…吸収フィルタ 24…撮像素子 25…シャッター
26…シャッター 27…ミラー 30…レーザー光源
31…ダイクロイックミラー 32,33,37…AOTF
34…ダイクロイックミラー 35,36…ビームスプリッタ
38…光ファイバ 39…ビームエクスパンダー
40…マイクロレンズアレイディスク 41…ピンホールディスク 42…軸
43…ダイクロイックミラー 44…集光レンズ 45…撮像素子
46…ミラー 100…制御部 201,202,204,205…挿脱機構
203…移動機構 301,302,303…集光レンズ 304…ミラー
401,402…ミラー

Claims (14)

  1. レーザ光源と、
    前記レーザ光源からのレーザビームの光路を少なくとも2つに分割する光路分割部と、
    前記光路分割部で分割された光路上の各レーザビームがそれぞれ入射される複数の光ファイバと、
    前記複数の光ファイバを通った各レーザビームをそれぞれ使用する複数の異なる顕微鏡光学系と、を単一の顕微鏡内に備えたことを特徴とする顕微鏡システム。
  2. 前記複数の異なる顕微鏡光学系は、共焦点走査型レーザ顕微鏡の光学系および全反射蛍光顕微鏡の光学系であることを特徴とする請求項1記載の顕微鏡システム。
  3. 前記複数の異なる顕微鏡光学系は、共焦点走査型レーザ顕微鏡の光学系および共焦点ディスクスキャン顕微鏡の光学系であることを特徴とする請求項1記載の顕微鏡システム。
  4. 前記複数の異なる顕微鏡光学系は、共焦点ディスクスキャン顕微鏡の光学系および全反射蛍光顕微鏡の光学系であることを特徴とする請求項1記載の顕微鏡システム。
  5. 前記光路分割部は、ビームスプリッタであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の顕微鏡システム。
  6. 前記光路分割部で分割された光路上の各レーザビームをそれぞれ遮蔽する複数の光遮蔽部材を前記顕微鏡内に備えたことを特徴とする請求項5記載の顕微鏡システム。
  7. 前記光路分割部は、レーザビームを反射する少なくとも一つの反射部材と、前記反射部材を前記レーザ光源からのレーザビームの光路上に挿脱する挿脱部と、を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の顕微鏡システム。
  8. 前記レーザ光源と前記複数の光ファイバとの間にそれぞれ設けられ、前記複数の光ファイバの各々に入射するレーザビームの波長を選択する複数の選択部材を前記顕微鏡内に備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の顕微鏡システム。
  9. 前記レーザ光源は、波長の異なる複数のレーザビームを出射し、さらに、前記レーザ光源からの波長の異なる複数のレーザビームを合成する光路合成部材を前記顕微鏡内に備え、前記光路合成部材で合成されたレーザビームの光路上に、前記光路分割部を配置したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の顕微鏡システム。
  10. 波長の異なる複数のレーザビームを出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光源からの複数のレーザビームの光路を分割する光路分割部と、
    前記光路分割部で分割された光路上の各レーザビームがそれぞれ入射される複数の光ファイバと、
    前記光路分割部と前記複数の光ファイバとの間にそれぞれ設けられ、前記複数の光ファイバの各々に入射するレーザビームの波長を選択する複数の選択部材と、
    前記複数の光ファイバを通った各レーザビームをそれぞれ使用する共焦点走査型レーザ顕微鏡の光学系および全反射蛍光顕微鏡の光学系と、を単一の顕微鏡内に備えたことを特徴とする顕微鏡システム。
  11. 前記共焦点走査型レーザ顕微鏡の照明光路に、前記全反射蛍光顕微鏡の照明光路を合成するダイクロイックミラーを備えることを特徴とする請求項10の顕微鏡システム。
  12. 前記複数の異なる顕微鏡光学系の光路をひとつに合成する光学部材と、
    を単一の顕微鏡内に備えたことを特徴とする請求項1〜9の顕微鏡システム。
  13. 前記光学部材は前記複数の顕微鏡光学系の照明光を標本へ同時に導くように機能することを特徴とする請求項12の顕微鏡システム。
  14. 前記複数の異なる顕微鏡光学系にそれぞれ導入される各レーザビームは、互いに波長が異なることを特徴とする請求項12または13の顕微鏡システム。
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