JP2008052227A - 観察装置 - Google Patents

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    • G01N21/6458Fluorescence microscopy

Abstract

【課題】標本への不必要な照明が抑えられた観察装置を提供する。
【解決手段】最初、低倍率の対物レンズ13が顕微鏡の光路上に配置される。撮影部18は対物レンズ13を介して標本Sを撮影して静止画の標本像を生成する。撮影に使用される透過照明光学系または落射照明光学系は、照明制御部43が落射照明用光源22と透過照明用光源31を制御することにより、撮影部18が標本Sを撮影する期間だけ標本Sを照明する。撮影制御部51は、生成した静止画の標本像をモニター55の画面上に表示させる。操作情報管理部53は、標本像上の座標を指定するためのマウスポインターをモニター55の画面上に表示させる。ユーザーは、入力装置56であるマウスによりマウスポインターを移動させ、所望の位置でクリック操作することにより、標本像上の座標を指定し得る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、標本内の部分領域を選択して観察する観察装置に関する。
従来、生細胞等の標本を顕微鏡により観察する方法として、標本を時間間隔をおいて撮影(以下、タイムラプス撮影と称する。)し、観察画像を生成するとともに、撮影終了後に一連の観察画像を再生し、時間的な標本の形態変化を動画像として観察する方法がある。このような方法は、標本の時間的変化を観察する方法として極めて有効とされている。
また最近では、同一条件で培養した生細胞に対して複数の試薬の効果を確認する場合や、異なる細胞の経時変化を同一環境下で観察する場合などに、複数の撮影位置に対してもタイムラプス撮影を行う場合がある。
このように複数の撮影位置に対するタイムラプス撮影(以下、多点タイムラプス撮影と称する。)では、複数の撮影位置が同一の顕微鏡視野内にあるとは限らず、その生細胞内の顕微鏡視野外、またはその生細胞とは異なる生細胞である場合も多い。
このような場合に対応する撮影方法として、電動によりXYZ位置を制御可能なステージの上に生細胞を含む標本を載せ、複数の撮影位置の位置座標と、該当位置における撮像素子の露出値、撮影位置に適用されるタイムラプス撮影の間隔時間や撮影枚数などをあらかじめ設定することにより、多点タイムラプス撮影を可能とする構成および方法が特開2002−277754号公報に開示されている。
特開2002−277754号公報
多点タイムラプス撮影では、撮影開始に先立ち、タイムラプス撮影を行う撮影位置を設定するスクリーニング作業が行なわれる。これまでのスクリーニング作業は、例えば標本としての生細胞に励起光を照射してライブ画像を表示させ、そのライブ画像を見ながら撮影位置を設定している。
スクリーニング作業のためにライブ画像を表示している間、生細胞には励起光が照射され続ける。励起光の照射は生細胞を褪色させ、生細胞に損傷を与えるため、できる限り抑えられることが望ましい。
本発明は、このような実状を考慮して成されたものであり、その目的は、少なくともスクリーニング作業時等の予備観察時に、標本への不必要な照明が抑えられた観察装置を提供することである。
本発明にかかる観察装置は、標本を照明する照明手段と、前記標本を撮影して観察画像を生成する撮影手段と、前記撮影手段に前記標本を予備撮影させ、静止画像である予備観察画像を生成させるとともに、該予備観察画像を表示手段に表示させる制御を行う撮影表示制御手段と、前記予備観察画像をもとに選択される位置であって前記標本内の部分領域を本観察する本観察位置を記憶手段に記憶させる制御を行う記憶制御手段と、少なくとも前記撮影手段が前記予備観察画像を生成する際、前記撮影手段が前記標本を撮影する期間のみ前記照明手段に前記標本を照明させる制御を行う照明制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる観察装置は、上記の発明において、前記照明手段は、前記標本上の照明範囲を制限する絞り手段を有し、前記照明制御手段は、少なくとも前記撮影手段が前記予備観察画像を生成する際、前記絞り手段によって、前記照明手段による前記照明範囲と前記撮影手段による前記標本上の撮影範囲とを一致させる制御を行うことを特徴とする。
また、本発明にかかる観察装置は、上記の発明において、前記撮影表示制御手段は、前記本観察を行う本観察範囲よりも広範囲な前記標本上の領域を前記撮影手段に撮影させ、前記予備観察画像を生成させるとともに、該予備観察画像を前記表示手段に表示させる制御を行うことを特徴とする。
また、本発明にかかる観察装置は、上記の発明において、あらかじめ設定された撮影経路に沿って前記標本を所定量ずつステップ移動させる移動手段を備え、前記撮影表示制御手段は、前記移動手段が前記標本をステップ移動させるごとに、前記撮影手段に前記標本を撮影させ、前記予備観察画像を生成させるとともに、前記表示手段によって、複数の前記予備観察画像を前記撮影経路に応じて並列配置して表示させる制御を行い、前記照明制御手段は、前記移動手段が前記標本をステップ移動させるごとに、前記撮影手段が前記標本を撮影する期間のみ前記照明手段に前記標本を照明させる制御を行うことを特徴とする。
また、本発明にかかる観察装置は、上記の発明において、前記撮影表示制御手段は、前記予備観察画像を構成する画素のうち、あらかじめ設定された輝度範囲内の輝度値を有する画素を抽出して前記表示手段に表示させる制御を行うことを特徴とする。
また、本発明にかかる観察装置は、上記の発明において、前記撮影表示制御手段は、前記撮影手段に前記予備観察画像を生成させるごとに、該予備観察画像を前記記憶手段に記憶させる制御を行うことを特徴とする。
また、本発明にかかる観察装置は、上記の発明において、前記標本の観察可能範囲を示すマップ画像を前記表示手段に表示させ、該マップ画像をもとに指定される範囲であって前記標本を予備撮影する予備撮影範囲を示す予備撮影範囲情報を前記マップ画像上に表示させる制御を行う予備撮影範囲制御手段を備え、前記撮影表示制御手段は、前記予備撮影範囲情報として前記マップ画像上に示された前記予備撮影範囲内の前記標本を前記撮影手段に予備撮影させて前記予備観察画像を生成させる制御を行うことを特徴とする。
また、本発明にかかる観察装置は、照明範囲を制限する絞り手段を有し、標本を照明する照明手段と、対物レンズを介して前記標本を撮影し、観察画像を生成する撮影手段と、前記観察画像を表示する表示手段と、前記標本内の部分領域を本観察する本観察位置を記憶する記憶手段と、前記撮影手段に対して前記標本を移動させる移動手段と、倍率が異なる複数の前記対物レンズを保持するとともに、該複数の対物レンズの1つを前記標本に対して択一的に配置する対物レンズ保持手段と、前記撮影手段に前記標本を予備撮影させ、静止画像である予備観察画像を生成させるとともに、該予備観察画像を前記表示手段に表示させる制御を行う撮影表示制御手段と、前記予備観察画像をもとに選択される前記本観察位置を前記記憶手段に記憶させる制御を行う記憶制御手段と、少なくとも前記撮影手段が前記予備観察画像を生成する際、前記撮影手段が前記標本を撮影する期間のみ前記照明手段に前記標本を照明させるとともに、前記絞り手段によって、前記照明手段による前記標本上の照明範囲と前記撮影手段による前記標本上の撮影範囲とを一致させる制御を行う照明制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、少なくともスクリーニング作業時等の予備観察時に、標本への不必要な照明が抑えられた観察装置が提供される。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、後述する各実施形態において共通に使用される観察装置を示している。
観察装置は顕微鏡10を含んでいる。顕微鏡10は、顕微鏡本体11と、顕微鏡本体11の上に配置された中間鏡筒21と、中間鏡筒21の上に配置された接眼鏡筒16とを有している。
顕微鏡本体11は、三次元方向(XYZ方向)に移動可能な電動ステージ12と、複数の対物レンズ13を保持し得るレボルバ14とを有している。レボルバ14には一般に倍率の異なる対物レンズ13が取り付けられ、それらの内の一つが顕微鏡10の光路上に配置される。電動ステージ12の上には標本Sが載せられる。標本Sは複数の生細胞を含んでおり、それらは例えば培養液の入った透明容器の中の下部に定着している。電動ステージ12は複数のモーターMを内蔵しており、その上に載せられた標本Sを対物レンズ13に対して三次元的に移動し得る。
顕微鏡本体11には透過照明用光源31が取り付けられている。顕微鏡本体11は視野絞り(FS)32と減光フィルター33とミラー34とを有している。透過照明用光源31と視野絞り32と減光フィルター33とミラー34は、標本Sを下方から照明するための透過照明光学系を構成している。
中間鏡筒21には落射照明用光源22が取り付けられている。中間鏡筒21は視野絞り24を有している。また中間鏡筒21内には、偏光・位相差・ノマルスキー・蛍光などの各種検鏡を行なうために必要な各種フィルターや偏光素子などの光学素子23が適宜配置される。また顕微鏡本体11内においても、簡易的に観察倍率を変更可能な変倍レンズ15が適宜配置される。これらの落射照明用光源22と光学素子23と変倍レンズ15は対物レンズ13と共に、標本Sを上方から照明するための落射照明光学系を構成している。
接眼鏡筒16には、標本Sの肉眼観察を可能にする接眼レンズ17と、標本Sを撮影して観察画像としての標本像を生成するための撮影部18とが取り付けられている。撮影部18はこれに限らないが、例えばCCDを備えている。
顕微鏡はさらにステージ駆動部41とレボルバ駆動部42と照明制御部43と光学素子制御部44とFS制御部45とを有している。
ステージ駆動部41は、撮影部18による撮影位置を変更するために電動ステージ12を水平駆動(XY方向駆動)および垂直駆動(Z方向駆動)させる。ここにおいて「撮影位置」という用語は、撮影部18の焦点面上において撮影部18により撮影される範囲の意味を含んでいる。
レボルバ駆動部42は、レボルバ14を回転させて所望の倍率の対物レンズ13を光路上に位置させる。
照明制御部43は、撮影に必要な種々の照明コントロールを行うものであり、例えば、標本Sを上方から照明する落射照明用光源22と、標本Sを下方から照明する透過照明用光源31との点灯および消灯を行うとともに点灯時の光量を調節する。
光学素子制御部44は、光学素子23の光路中への挿脱や変倍レンズ15の交換を行なう。
FS制御部45は、透過照明光学系および落射照明光学系が撮影部18による撮影範囲だけを照明するように視野絞り24,32を制御する。
観察装置はさらに、制御部50と、標本像と各種情報を表示するためのモニター55と、入力装置56と、標本像と撮影位置の座標と撮影条件などを記憶するための記憶装置58とを有している。制御部50は撮影表示制御手段としての撮影制御部51と、記憶制御手段、照明制御手段および移動制御手段としての顕微鏡制御部52と、観察範囲表示制御手段および輝度範囲表示制御手段としての操作情報管理部53と、記録管理制御手段としての撮影情報管理部54とを有している。
制御部50はCPUとRAMなどから構成されている。入力装置56はマウスなどのポインティングデバイスやキーボードなどで構成されている。記憶装置58は例えばハードディスクで構成されている。記憶装置58にはプログラム59と撮影情報データベース60とが格納されている。プログラム59は、CPUを撮影制御部51と顕微鏡制御部52と操作情報管理部53と撮影情報管理部54として作動させるためのプログラムや、撮影部18と撮影制御部51と顕微鏡制御部52とを制御してあらかじめ指定された特定の区画をタイムラプス撮影するためのプログラムなどを含んでいる。ここで用いられるプログラムは例えばマイクロソフト社のWindows(登録商標)を基本ソフトウェアとして作動し、各種指令は入力装置56を介して与えられる。
顕微鏡制御部52は、ステージ駆動部41とレボルバ駆動部42と照明制御部43と光学素子制御部44とFS制御部45とを制御し、それらに対して撮影に必要な動作を行なわせる。撮影制御部51は、あらかじめ設定された撮影条件に応じて撮影部18の種々の制御を行なうとともに、撮影部18が生成した標本像をモニター55に表示させる制御を行う。ここで、あらかじめ設定された撮影条件とは、露出時間、ゲイン等であり、標本Sに応じて適宜設定変更されるものである。
操作情報管理部53は、モニター55と入力装置56と共働して、種々のGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)、例えば、標本像上において座標の指定を待ち受けるためのGUI、撮影部18に標本Sの撮影を命令するためのGUI、タイムラプス撮影位置を設定するためのGUI、撮影枠をモニター画像上に表示するとともに撮影枠の選択や移動指令を待ち受けるためのGUIなどを構成している。
顕微鏡制御部52は、操作情報管理部53がモニター55に表示させたGUIを介して入力装置56から入力される命令に基づいてステージ駆動部41と電動ステージ12を制御し、撮影位置をXY平面内で移動させたり、撮影位置をZ方向に移動させたりする。
電動ステージ12はXYZ方向の各々に機械的原点を有している。顕微鏡制御部52は、この機械的原点を基点として、ステージ駆動部41に対して指示した移動量を内部的に管理することによって、電動ステージ12の現在の位置座標を認識できる。すなわち、顕微鏡制御部52は、対物レンズ13の光軸に対する電動ステージ12の位置を検出する位置検出機能を有しており、観察視野の現在位置として電動ステージ12の現在の位置座標(X,Y,Z)を出力する。また、別の構成として、電動ステージ12の現在の位置を検出する位置検出器を別途設け、この位置検出器によって直接的に電動ステージ12の位置座標を認識するように構成してもよい。
<第一実施形態>
以下、本第一実施形態における予備観察としてのスクリーニング作業の手順について、図2に示すフローチャートを参照して説明する。
最初、標本Sの広範囲を撮影するために、顕微鏡制御部52は、レボルバ駆動部42によって低倍率の対物レンズ13を顕微鏡の光路上で標本Sに対して配置する(ステップS1)。顕微鏡制御部52は、FS制御部45を介し、落射照明光学系内の視野絞り24または透過照明光学系内の視野絞り32を調整し、低倍率の対物レンズ13の視野範囲に等しい照明範囲を設定する(ステップS2)。
つづいて、顕微鏡制御部52は、照明制御部43を介し、ステップS2で調整した視野絞り24または32に対応する落射照明用光源22または透過照明用光源31を点灯する(ステップS3)。撮影制御部51は撮影部18に撮影命令を出し、撮影部18は対物レンズ13を介して標本Sを撮影して予備観察画像としての静止画である標本像を生成する(ステップS4)。その後、顕微鏡制御部52は、照明制御部43を介し、ステップS3で点灯した落射照明用光源22または透過照明用光源31を消灯する(ステップS5)。
このようにして、撮影に使用される透過照明光学系または落射照明光学系は、顕微鏡制御部52が照明制御部43を介して落射照明用光源22または透過照明用光源31を制御することにより、撮影部18が標本Sを撮影する期間だけ標本Sを照明することができる。また、顕微鏡制御部52がFS制御部45を介して視野絞り24または視野絞り32を調整することにより、撮影部18が撮影する標本S上の撮影範囲だけを照明することができる。撮影制御部51は、図3に示されるように、モニター55の画面上に画像表示ウィンドウ70を表示させ、画像表示ウィンドウ70内に静止画像である標本像を表示させる(ステップS6)。
操作情報管理部53は、画像表示ウィンドウ70内の標本像上の座標を指定するためのマウスポインター72をモニター55の画面上に表示させる。ユーザーは、入力装置56が有するマウスによりマウスポインター72を移動させ、所望の位置でクリック操作(例えばダブルクリック)することにより、画像表示ウィンドウ70内の標本像上の座標を指定し得る。
次に、本観察としてのタイムラプス撮影を想定して、顕微鏡制御部52は、レボルバ駆動部42によって高倍率の対物レンズ13を顕微鏡の光路上で標本Sに対して配置する(ステップS7)。操作情報管理部53は、マウスの所定のクリック操作(例えば右クリックからのメニュー選択)に応じて、図4に示されるように、画像表示ウィンドウ70内の標本像上に撮影枠73を表示させる(ステップS8)。
撮影枠73は、現在の対物レンズ13の倍率すなわち撮影倍率に対応した大きさを有している。言い換えれば、撮影枠73は、撮影部18により得られる標本像の範囲を示している。この範囲は、タイムラプス撮影によって観察する標本Sの観察範囲に相当する。撮影枠73は、ユーザーによるマウスのドラッグ操作により移動され得る。ユーザーは、撮影枠73を所望の個数だけ作成することができる。つまり、操作情報管理部53は、複数の撮影枠73を表示可能である。
また、操作情報管理部53は、撮影枠73が選択された状態において、マウスの所定のクリック操作に対して(例えばマウスの右クリックが押されると)、種々のコマンドを含むポップアップメニューをモニター55の画面上に表示させる。具体的には、例えば図4に示すように、静止画像を設定の明るさで1枚生成する静止画撮影(Still)、所定時間連続撮影する動画撮影(Movie)、ライブ像表示(Live)、タイムラプス撮影位置設定(Set)、撮影枠削除(Delete)、倍率選択(×40や×60)などのコマンドが含まれる。
ここで、例えばタイムラプス撮影位置に設定のコマンド(Set)が選択されると、顕微鏡制御部52は、選択されている撮影枠73の位置に対応する標本S上の位置の座標を本観察位置としてのタイムラプス撮影位置として、記憶装置58内の撮影情報データベース60に記憶させる。また、撮影枠削除のコマンド(Delete)が選択されると、操作情報管理部53は、選択されている撮影枠73を削除する。なお、ライブ像表示のコマンド(Live)は設定位置の確認用のものであり、タイムラプス撮影の実行時は表示しない。また、ライブ像を表示する場合は、注意を促す表示を行なう。また、所定の時間が経過したり、マウス入力が所定の時間ない場合は、ライブ像は自動的にキャンセルされる。
静止画撮影のコマンド(Still)または動画撮影のコマンド(Movie)が選択されると、操作情報管理部53は、選択されている撮影枠73の範囲を撮影する命令を出す。この命令に応じて、顕微鏡制御部52は、撮影部18による撮影位置が撮影枠73の範囲に一致するように、撮影枠73の座標に基づいてステージ駆動部41を介して電動ステージ12を駆動し、撮影枠73に対応する標本S上の領域を顕微鏡の光軸上に配置させる(ステップS9)。また、顕微鏡制御部52は、FS制御部45を介し、落射照明光学系内の視野絞り24または透過照明光学系内の視野絞り32を調整し、高倍率の対物レンズ13の視野範囲に等しい照明範囲を設定する(ステップS10)。
つづいて、顕微鏡制御部52は、照明制御部43を介し、ステップS10で調整した視野絞り24または32に対応する落射照明用光源22または透過照明用光源31を点灯する(ステップS11)。撮影制御部51は撮影部18に撮影命令を出し、撮影部18は対物レンズ13を介して標本Sを撮影し標本像を生成する(ステップS12)。その後、顕微鏡制御部52は、照明制御部43を介し、ステップS11で点灯した落射照明用光源22または透過照明用光源31を消灯する(ステップS13)。
このようにして、再観察画像としての標本像を生成する場合にも、撮影に使用される透過照明光学系または落射照明光学系は、顕微鏡制御部52が照明制御部43を介して落射照明用光源22または透過照明用光源31を制御することにより、撮影部18が標本Sを撮影する期間だけ標本Sを照明することができる。また、顕微鏡制御部52がFS制御部45を介して視野絞り24または視野絞り32を調整することにより、撮影部18が撮影する撮影範囲だけを照明することができる。
撮影制御部51は、図5に示すように、モニター55の画面上に拡大表示ウィンドウ80を表示させ、拡大表示ウィンドウ80内に、ステップS12で生成した標本像を表示させる(ステップS14)。拡大表示ウィンドウ80に表示される画像は、静止画の撮影コマンドが選択されたときは静止画であり、動画の撮影コマンドが選択されたときは動画である。つまり、撮影制御部51は、マウスポインター72によって指定された撮影枠73に対応する範囲の静止画または動画の標本像をモニター55の画面上に表示させる。
以上のように、撮影部18は、標本Sを低倍率で撮影して広範囲の静止画の標本像を生成した後、顕微鏡制御部52により変更された撮影位置において標本Sを高倍率で撮影して静止画または動画の標本像を生成する。最初に生成される標本像は、のちに生成される標本像よりも広範囲を撮影した単一の静止画像である。また、撮影制御部51は、モニター55の画面上に、最初に生成した低倍率の標本像を表示している画像表示ウィンドウ70とは別に拡大表示ウィンドウ80を表示させ、この拡大表示ウィンドウ80内に、マウスポインター72によって指定された撮影枠73に対応する範囲を撮影して生成される高倍率の標本像を表示させる。これは、現在選択している撮影枠73をタイムラプス撮影位置に設定するかどうかの判断を容易にする。
なお、操作情報管理部53は、マウスのドラッグ操作等によって、撮影枠73の位置を修正する指示情報が入力された場合、選択された撮影枠73の位置を、その指示情報が示す修正位置に移動させて表示させることができる。具体的には、例えば図6に示すように、はじめに観察対象としての細胞に重なるように撮影枠73が表示された場合(図6中、破線表示)、マウスポインター72によって、この撮影枠73を選択するとともにドラッグして移動させることで、細胞を包含するように撮影枠73の位置を修正することができる(図6中、実線表示)。
タイムラプス撮影位置に設定のコマンド(Set)が選択されると、顕微鏡制御部52は、選択されている撮影枠73の座標として、例えばその中心位置の座標をタイムラプス撮影位置として記憶装置58内の撮影情報データベース60に記憶させる。また顕微鏡制御部52は、再観察画像としての標本像を生成したときの撮影部18の撮影条件と落射照明光学系または透過照明光学系の照明条件との少なくとも一方をタイムラプス撮影条件として撮影情報データベース60に記憶させる。
タイムラプス撮影するためのプログラムが実行された場合、撮影制御部51は、撮影情報データベース60に記憶されたタイムラプス撮影条件に従ってタイムラプス撮影を実行する。その際、顕微鏡制御部52は、タイムラプス撮影位置に基づいて撮影部18による撮影位置を位置決めする。また、撮影制御部51は、タイムラプス撮影条件に基づいて撮影部18に標本Sを撮影させ、標本像を生成させるとともに、この標本像を撮影情報データベース60にタイムラプス標本像として記憶させる。
本第一実施形態の観察装置では、スクリーニング作業は標本Sの広範囲を撮影して生成した静止画の標本像を見ながら進められ、標本Sは撮影の間だけ照明される。従って、ライブ画像を見ながらスクリーニング作業を進める手法に比べて、標本Sが照明される時間が非常に短い。このため、照明による標本Sの損傷や褪色が良好に抑えられる。
なお、本第一実施形態では、撮影部18が撮影する標本S上の撮影範囲だけが照明されるように、透過型の視野絞り24または32によって照明範囲を制限しているが、DMDによって反射型の視野絞りを構成し、照明パターンを形成してもよい。
<第二実施形態>
本第二実施形態においても、第一実施形態と同様に、まず、広範囲の静止画の標本像が予備観察画像として生成され、画像表示ウィンドウ70に表示される。本第二実施形態では、操作情報管理部53は、モニター55と入力装置56と共働して、第一実施形態で説明したGUIに加えて、モニター55に表示させる画素の輝度範囲を指定するためのGUIを構成している。このため、画像表示ウィンドウ70は、図7−1に示されるように、モニター55の画面上に表示させる画素の輝度範囲を指定するための輝度範囲指定バー75を有している。輝度範囲指定バー75は、モニター55の画面上に表示させる画素の輝度範囲を反映したスライダー76を有している。スライダー76は、マウスのドラッグ操作によって、位置と長さが変更可能である。撮影制御部51は、最初に生成した静止画の標本像のうち、スライダー76の位置と長さに対応した輝度範囲内の輝度値を有する画素だけを抽出して画像表示ウィンドウ70内に表示させる。図7−2には、図7−1におけるスライダー76の下端を上方に移動させて短くした結果、画像表示ウィンドウ70内の表示画像が、比較的高輝度の画素だけになった領域の様子が描かれている。
操作情報管理部53は、マウスの所定のクリック操作(例えば右クリックからのメニュー選択)に応じて、図8に示されるように、タイムラプス撮影位置を設定するためのウィンドウ77を表示させる。ウィンドウ77は、タイムラプス撮影位置を手動で設定するためのManualボタンと、タイムラプス撮影位置を自動で設定するためのAutoボタンとを有している。
Manualボタンが押されると、第一実施形態と同様に、操作情報管理部53は、図9に示されるように、画像表示ウィンドウ70内の標本像上に撮影枠73を表示させる。ユーザーは、マウスの所定のクリック操作(例えば右クリックからのメニュー選択)により、撮影枠73を所望の個数だけ作成することができる。撮影枠73は、あらかじめ設定された高倍率の対物レンズ13の倍率すなわち撮影倍率に対応した大きさを有し、ユーザーによるマウスのドラッグ操作により移動され得る。なお、例えば対物レンズ13が40倍(×40)に設定してあれば、その倍率に相当する撮影枠73が表示され、後に対物レンズ13の倍率が例えば60倍(×60)に変更されれば、撮影枠73は60倍に対応するように小さく表示し直される。
また、操作情報管理部53は、第一実施形態と同様に、撮影枠73が選択された状態において、マウスの所定のクリック操作に対して(例えばマウスの右クリックが押されると)、種々のコマンドを含むポップアップメニューをモニター55の画面上に表示させる。ここで、タイムラプス撮影位置に設定のコマンド(Set)が選択されると、顕微鏡制御部52は、第一実施形態と同様に、選択されている撮影枠73の位置に対応する標本S上の位置の座標を本観察位置としてのタイムラプス撮影位置として、撮影情報データベース60に記憶させることができる。また撮影制御部51は、あらかじめ設定された撮影条件を、タイムラプス撮影条件として、撮影情報データベース60に記憶させる。また、撮影枠削除のコマンドが選択されると、操作情報管理部53は、選択されている撮影枠73を削除する。
また、Autoボタンが押されると、操作情報管理部53は、画像表示ウィンドウ70に現在表示されている画像の中から各領域を抽出し、その各領域の中心位置を求め、図10に示されるように、そこを中心として撮影枠73を表示させる。撮影枠73は、あらかじめ設定された高倍率の対物レンズ13の倍率すなわち撮影倍率に対応した大きさを有し、ユーザーによるマウスのドラッグ操作により移動され得る。また顕微鏡制御部52は、各撮影枠73の座標として、例えばその中心位置の座標をタイムラプス撮影位置として記憶装置58内の撮影情報データベース60に記憶させる。さらに撮影制御部51は、あらかじめ設定された撮影条件をタイムラプス撮影条件として記憶装置58内の撮影情報データベース60に記憶させる。
また、操作情報管理部53は、撮影枠73が選択された状態において、マウスの所定のクリック操作に対して(例えばマウスの右クリックが押されると)、静止画撮影(Still)や動画撮影(Movie)やライブ像表示(Live)や撮影枠削除(Delete)や倍率選択(×40や×60)などのコマンドを含むポップアップメニューをモニター55の画面上に表示させる。撮影枠削除のコマンド(Delete)が選択されると、操作情報管理部53は、選択されている撮影枠73を削除し、撮影情報管理部54は、選択されている撮影枠73に対応するタイムラプス撮影情報を撮影情報データベース60から削除する。
いずれの場合においても、静止画撮影のコマンド(Still)または動画撮影のコマンド(Movie)が選択されると、操作情報管理部53は、選択されている撮影枠73の範囲を撮影する命令を出す。この命令に応じて、顕微鏡制御部52は、撮影部18による撮影位置が現在選択されている撮影枠73の範囲に一致するように、撮影枠73の座標に基づいてステージ駆動部41を介して電動ステージ12を制御する。また、顕微鏡制御部52は、FS制御部45を介し、落射照明光学系内の視野絞り24または透過照明光学系内の視野絞り32を調整し、高倍率の対物レンズ13の視野範囲に等しい照明範囲を設定する。
つづいて、顕微鏡制御部52は、照明制御部43を介し、調整した視野絞り24または32に対応する落射照明用光源22または透過照明用光源31を点灯する。撮影制御部51は撮影部18に撮影命令を出し、撮影部18は対物レンズ13を介して標本Sを撮影して標本像を生成する。その後、顕微鏡制御部52は、照明制御部43を介し、点灯させていた落射照明用光源22または透過照明用光源31を消灯する。
このようにして、本第二実施形態においても、撮影に使用される透過照明光学系または落射照明光学系は、顕微鏡制御部52が照明制御部43を介して落射照明用光源22または透過照明用光源31を制御することにより、撮影部18が標本Sを撮影する期間だけ標本Sを照明することができる。また、顕微鏡制御部52がFS制御部45を介して視野絞り24または視野絞り32を調整することにより、撮影部18が撮影する撮影範囲だけを照明することができる。
撮影制御部51は、モニター55の画面上に拡大表示ウィンドウ80を表示させ、生成した標本像を拡大表示ウィンドウ80内に表示させる。拡大表示ウィンドウ80に表示される画像は、静止画の撮影コマンドが選択されたときは静止画であり、動画の撮影コマンドが選択されたときは動画である。また拡大表示ウィンドウ80には、図11に示されるように、高倍率の標本像81に加えて、この標本像81を撮影したときの照明光の強度や照明の合計時間や総照射光量などの照明条件と、撮影部18の撮影条件との少なくとも一方に関する文字情報82が一緒に表示される。このため、制御部50は、落射照明用光源22と透過照明用光源31の設定強度を記憶装置58に記憶させたり、内部のカウンターにより照明時間を計って記憶装置58に記憶させたり、設定強度と照明時間から総照射光量を算出したりする。
また、倍率選択のコマンドが選択されると、操作情報管理部53は、対物レンズ13を切り替える命令を顕微鏡制御部52に出し、顕微鏡制御部52は、レボルバ駆動部42を介して対物レンズ13を選択された倍率に対応するものに切り替える。
以上説明したように、本第二本実施形態においても、第一実施形態と同様に、スクリーニング作業は広範囲を撮影して生成した静止画の標本像を見ながら進められ、標本Sは撮影の間だけ照明される。従って、ライブ画像を見ながらスクリーニング作業を進める手法に比べて、標本Sが照明される時間が非常に短い。このため、照明による標本Sの損傷や褪色が良好に抑えられる。
<第三実施形態>
本第三実施形態におけるスクリーニング作業では、最初に、顕微鏡制御部52は、レボルバ駆動部42によって高倍率の対物レンズ13を顕微鏡の光路上で標本Sに対して配置する。顕微鏡制御部52は、ステージ駆動部41を介して電動ステージ12をあらかじめ設定された経路に沿ってXY方向に所定量ずつステップ移動させる。ステップ移動の都度、撮影制御部51は撮影部18に撮影命令を出し、撮影部18は対物レンズ13を介して標本Sを撮影して小区画かつ高解像の静止画の標本像を予備観察画像として生成する。撮影に使用される透過照明光学系または落射照明光学系は、標本Sがステップ移動されるごとに、上述した第一および第二実施形態と同様に、撮影部18が標本Sを撮影する期間だけ標本Sを照明するとともに、撮影部18により撮影される範囲だけを照明する。
ステップ移動の1ステップの移動量は、標本Sがステップ移動される前後で撮影部18が撮影する標本S上の各撮影領域が隣接するような移動量、つまりステップ移動後に生成される標本像がステップ移動前に生成された標本像と隣り合うような移動量である。またステップ移動は、生成された標本像が所望の領域全体を含むように縦横に繰り返される。これにより撮影部18による撮影位置がXY平面内で移動される。撮影部18による撮影位置は例えばラスター走査のように移動される。
撮影制御部51は、撮影部18により生成される小区画かつ高解像の静止画の標本像を撮影条件と共に撮影情報データベース60に随時記憶させる。顕微鏡制御部52は、そのときの撮影位置の座標を撮影情報データベース60に記憶させる。また撮影制御部51は、図12に示されるように、撮影部18により生成される小区画かつ高解像の静止画の各標本像85を圧縮し、タイリングして、図13に示されるように、モニター55の画面上の画像表示ウィンドウ70内に表示させる。図12中の矢印は、圧縮画像86が並べられる順番を示しており、これは、ステップ移動の軌跡に対応している。
本第三実施形態では、操作情報管理部53はモニター55と入力装置56と共働して、第一実施形態で説明したGUIに加えて、圧縮表示された複数枚の静止画像のいずれか1つの選択を待ち受けるためのGUIを構成している。ユーザーは、マウスによりマウスポインター72を移動させ、所望の圧縮画像86上でクリック操作(例えばダブルクリック)することにより、その圧縮画像86を指定し得る。圧縮画像86が指定されると、撮影制御部51は、図13に示すように、モニター55の画面上に拡大表示ウィンドウ80を表示させるとともに、指定された圧縮画像86に対応する小区画かつ高解像の静止画の標本像85を撮影情報データベース60から読み出し、これを拡大表示ウィンドウ80内に元の倍率、つまり非圧縮状態にして表示させる。
また、操作情報管理部53は、第一および第二実施形態と同様に、マウスの所定のクリック操作に対して(例えばマウスの右クリックが押されると)、タイムラプス撮影位置設定のコマンドを含むポップアップメニューをモニター55の画面上に表示させる。タイムラプス撮影位置に設定のコマンドが選択されると、顕微鏡制御部52は、そのときマウスポインター72が指している圧縮画像86に対応する標本像85を生成したときの撮影位置の座標を本観察位置としてのタイムラプス撮影位置として撮影情報データベース60に記憶させる。また顕微鏡制御部52は、そのときマウスポインター72が指している圧縮画像86に対応する標本像85を生成したときの撮影部18の撮影条件と、落射照明光学系または透過照明光学系の照明条件との少なくとも一方をタイムラプス撮影条件として撮影情報データベース60に記憶させる。
ポップアップメニューは、静止画撮影や動画撮影のコマンドを含んでいてもよい。静止画撮影または動画撮影のコマンドが選択されると、操作情報管理部53は、選択されている撮影枠73の範囲を撮影する命令を出す。この命令に応じて、顕微鏡制御部52は、ステージ駆動部41を介して電動ステージ12を制御し、そのときマウスポインター72が指している圧縮画像86に対応する標本像85を生成したときの撮影位置に撮影部18による撮影位置を一致させる。また撮影制御部51は撮影部18に撮影命令を出し、撮影部18は対物レンズ13を介して標本Sを撮影して標本像を生成する。撮影制御部51は、モニター55の画面上に拡大表示ウィンドウ80を表示させ、拡大表示ウィンドウ80内に生成した標本像をそのままの倍率で表示させる。これにより、ユーザーが関心を持った部分の今現在の標本像が表示される。
撮影部18による撮影位置のXY方向のステップ移動の間にフォーカスがずれることが懸念されるようであれば、XY方向のステップ移動の都度の撮影の際に、Zスタックと呼ばれる手法に従って、撮影部18による撮影位置をXY平面に垂直なZ方向に所定量ずつステップ移動させながら撮影することにより、XY平面内のそれぞれの撮影位置においてあらかじめ複数の静止画像を生成してもよい。
以上説明したように、本第三実施形態では、標本Sは撮影の間だけ照明されるので、標本Sが照明される時間が非常に短い。このため、照明による標本Sの損傷や褪色が良好に抑えられる。また、高解像の静止画像をあらかじめ撮影してあるので、スクリーニング作業に要する時間の短縮に有効であるとともに、標本Sに対する照明における照明量の軽減に有効である。
<第四実施形態>
つぎに、本発明の第四実施形態について説明する。上述した第一〜第三実施形態では、予備観察画像としての標本像を低倍率の対物レンズ13によって1枚撮影するか、あるいは高倍率の対物レンズ13によって複数枚撮影してタイリングすることで、スクリーニング作業を行うための標本像(以下、マクロ画像と呼ぶ。)を作成するようにしていたが、本第四実施形態では、これらマクロ画像の作成方法を選択可能としている。また、上述した第一〜第三実施形態では、マクロ画像を作成してタイムラプス撮影位置を選択する作業を一連のスクリーニング作業としていたが、本第四実施形態では、マクロ画像を記憶可能とし、マクロ画像の作成とタイムラプス撮影位置の選択とを独立した作業として行えるようにしている。
図14は、本第四実施形態にかかる観察装置の要部構成を示す図である。この図に示す観察装置は、図1に示した観察装置をもとに、記憶装置58がさらにマクロ画像データベース61を記憶するものとしている。また、この観察装置では、操作情報管理部53がさらに予備撮影範囲制御手段として機能するものとしている。その他の構成は図1に示した観察装置と同じであり、同一部分には同一符号を付して示している。
まず、マクロ画像の作成手順について説明する。この観察装置では、例えば入力装置56を介してマクロ画像の作成を指示する作成指示情報が入力されることによって、操作情報管理部53は、図15−1に示すように、モニター55の表示部55a上にマクロ画像の作成方法を選択するための選択ウィンドウ78を表示させる。この選択ウィンドウ78は、第一実施形態において説明したように低倍率の対物レンズ13によってマクロ画像を撮影するためのシングルボタン78−1と、第三実施形態において説明したように高倍率の対物レンズ13によって撮影した標本像をタイリングしてマクロ画像を作成するためのタイリングボタン78−2とを有している。ユーザーは、マウス等を用いてシングルボタン78−1またはタイリングボタン78−2を選択することで、いずれかのマクロ画像作成方法を任意に指定することができる。
操作情報管理部53は、タイリングボタン78−2が選択された場合、図15−2に示すように、標本Sを順次撮影する撮影経路を選択するための撮影経路選択ボタン79を表示部55a上にさらに表示させる。この撮影経路選択ボタン79は、トルネード型(渦巻型)の撮影経路を指定するトルネードボタン79−1と、ラスター型(折返型)の撮影経路を指定するラスターボタン79−2と、ワンウェイ型(一方向走査型)の撮影経路を指定するワンウェイボタン79−3とを有している。ユーザーは、マウス等を用いてこれらのボタンから1つを選択することで、いずれかの撮影経路を任意に指定することができる。
撮影制御部51は、撮影経路選択ボタン79のいずれか1つまたはシングルボタン78−1が選択された場合、選択されたボタンに応じて撮影部18に標本Sを撮影させてマクロ画像を作成する。また、マクロ画像を作成するごとに、そのマクロ画像を記憶装置58内のマクロ画像データベース61に記憶させる。ここで、撮影制御部51は、タイリングして作成したマクロ画像を記憶させる場合には、タイリングした一連の標本像を互いに関連付け、1つのマクロ画像を構成する一群の標本像としてマクロ画像データベース61に記憶させる。
一方、顕微鏡制御部52は、マクロ画像作成のために標本Sを撮影したときの撮影部18の撮影条件と、その撮影に用いた落射照明光学系または透過照明光学系の照明条件と、標本S上の予備観察位置としての撮影位置との少なくとも1つを、マクロ画像に対応付けてマクロ画像データベース61に記憶させる。このとき、顕微鏡制御部52は、マクロ画像がタイリングによるものである場合には、マクロ画像を構成する標本像ごとに少なくとも撮影位置を対応付けて記憶させる。これによって、顕微鏡制御部52は、マクロ画像を構成する各標本像を撮影位置つまり撮影経路に応じて互いに関連付けてマクロ画像データベース61に記憶させることができる。
つづいて、タイリングによるマクロ画像の作成方法について具体的に説明する。図16−1は、電動ステージ12上に載置された標本Sと、この標本Sに対する1ショットごとの撮影範囲および撮影経路とを示す模式図である。この図では、トルネード型の撮影経路が矢印によって示されている。なお、標本Sは、スライドガラス90を介して電動ステージ12上に載置され、カバースリップ91によって上部が保護されている。
撮影制御部51は、撮影経路選択ボタン79の中からトルネードボタン79−1が選択された場合、電動ステージ12による標本Sのステップ移動に応じ、所定の撮影開始位置としての撮影位置92から撮影を開始させ、矢印で示すステップ移動を行うごとに、隣接する撮影位置を撮影部18に順次撮影させる。また、撮影制御部51は、各撮影位置を順次撮影させるごとに、撮影部18に生成させた標本像を画像表示ウィンドウ70内に表示させる。
このとき、撮影制御部51は、画像表示ウィンドウ70内に並列配置して表示させる一群の標本像における少なくとも一対の外周部が、それぞれ画像表示ウィンドウ70の境界に接するように、一群の各標本像の表示倍率を適宜変化させる。具体的には、撮影制御部51は、図16−2に示すように、トルネード型の撮影経路に対応させて表示倍率を適宜縮小させながら一連の標本像を画像表示ウィンドウ70内に配列して表示させる。
すなわち、撮影制御部51は、はじめに「ステップ0」として撮影位置92に対応する標本像92aを表示させる際、画像表示ウィンドウ70内全体に標本像92aを表示させる。つづいて、「ステップ1」として標本像92aの右隣の標本像93aを表示させる際、撮影制御部51は、図中左右方向の標本像群の外周部に相当する画像の縁が画像表示ウィンドウ70の左右の境界と接するように、各標本像の表示倍率を縮小(1/2倍)させる。このとき、各標本像は例えば画像表示ウィンドウ70内で上詰め表示され、標本像が表示されない領域はグレーアウト表示される。
その後、撮影制御部51は、グレーアウト表示された領域が標本像によって埋め尽くされるまで、すなわち「ステップ3」として標本像94aを表示させるまで表示倍率を一定とする。そして、グレーアウト表示領域が埋め尽くされた直後に生成される標本像95aを「ステップ4」として表示させる際、再び表示倍率を縮小(2/3倍)させる。この時点で一群の標本像は、標本像95aの左端部を含む縁と、標本像93aの右端部を含む縁とからなる一対の外周部がそれぞれ画像表示ウィンドウ70の左右の境界と接するように縮小表示される。また、これらの各標本像は例えば画像表示ウィンドウ70内で下詰め表示され、標本像が表示されない領域は新たにグレーアウト表示される。
以降同様に、撮影制御部51は、図16−1に示したトルネード型撮影経路に従って標本Sを撮影するごとに標本像の表示を繰り返し、最終的に「ステップ35」として標本像96aを表示する際、一連の標本像が画像表示ウィンドウ70内全体にタイリングされるようにする。ここで、撮影制御部51は、例えば入力装置56からマクロ画像の作成を途中で終わらせる所定の指示情報が入力された場合、その時点までに生成した一連の標本像をタイリングして構成される画像を1つのマクロ画像とし、マクロ画像データベース61に記憶させることができる。具体的には、例えば図16−3に示すように、トルネード型撮影経路に応じてタイリングされた標本像92aから標本像97aまでの13枚の標本像によって構成される画像をマクロ画像とすることができる。
なお、ここではトルネード型撮影経路について説明したが、撮影制御部51は、ラスター型撮影経路およびワンウェイ型撮影経路に基づいてマクロ画像を作成する場合にも同様にして一連の標本像を画像表示ウィンドウ70内に順次表示させることができる。また、マクロ画像の作成を途中で終わらせてマクロ画像データベース61に記憶させることもできる。なお、図16−1では、トルネード型撮影経路が35回のステップ移動によって構成されているが、35回に限定する必要はなく、例えば同図に示した標本Sのステップ移動可能範囲98内であれば構成ステップ回数を任意に設定できる。
撮影制御部51は、以上のようにして作成されるマクロ画像をあらかじめ複数枚作成してマクロ画像データベース61に記憶させることができる。具体的には、例えば図17−1に示す標本S上の異なる撮影範囲101〜103に対し、それぞれ図17−2〜図17−4に示すように、マクロ画像101a〜103aを作成して画像表示ウィンドウ70に表示させるとともに、マクロ画像データベース61に記憶させることができる。このとき、顕微鏡制御部52は、マクロ画像101a〜103aごとに撮影条件、照明条件および撮影位置の少なくとも1つを対応付けてマクロ画像データベース61に記憶させる。
つづいて、マクロ画像の撮影範囲、つまりマクロ画像として生成する標本像の撮影位置の選定方法について説明する。本第四実施形態にかかる観察装置では、予備撮影範囲制御手段としての操作情報管理部53が標本Sの観察可能範囲を示すマップ画像をモニター55に表示させ、このマップ画像をもとにユーザーが範囲指定することでマクロ画像の撮影範囲が選定される。図18は、そのマップ画像の一例を示す図である。操作情報管理部53は、例えば入力装置56を介してマクロ画像の撮影位置選定を開始する指示情報が入力されることで、図18に示すように、モニター55の表示部55a上にマップウィンドウ110を表示させ、このマップウィンドウ110内にマップ画像111を表示させる。
操作情報管理部53は、マップ画像111として、標本Sの擬似観察画像や超マクロ画像を表示させるか、あるいは内部に何も表示させずに観察可能範囲だけを枠で示す。ここで、標本Sの擬似観察画像とは、あらかじめ標本Sの概要を観察して作成される概略観察画像であり、標本Sの超マクロ画像とは、例えば極低倍率の対物レンズ13を用いて撮影して生成される低倍標本像である。ユーザーは、かかるマップ画像111を表示部55a上で確認しつつ、例えば入力装置56が備えるマウスのクリック操作によってマップ画像111上の所望位置を指定することで、マクロ画像の所望の撮影範囲を選定することができる。
操作情報管理部53は、このようにマップ画像111上の位置を指定する位置情報が入力された場合、例えばその位置を中心として、あらかじめ定められた大きさの矩形の枠マークをマップ画像111上に重ねて表示させる。これによって、操作情報管理部53は、入力された位置情報に対応するマクロ画像の撮影範囲をマップ画像111上に明示する。図18は、その一例として枠マーク112〜114を示している。かかる枠マークの大きさは、低倍率の対物レンズ13を用いてマクロ画像を作成する場合、観察光学系の観察倍率に応じて設定され、高倍率の対物レンズ13を用いて生成した標本像をタイリングしてマクロ画像を作成する場合には、観察光学系の観察倍率とタイリングする標本像の枚数とに応じて設定される。
また、操作情報管理部53は、複数の位置情報が入力され、この複数の位置情報に応じて表示する枠マークの少なくとも一部に重複する領域が生じる場合、すなわちユーザーによって選定される複数のマクロ画像の撮影範囲に一部でも重複が生じる場合には、この重複部分を含む枠マークつまり撮影範囲の少なくとも1つを位置補正して領域の重複を解消させる。これによって、操作情報管理部53は、標本S上のいずれの領域もマクロ画像作成時に多重撮影および多重露出されないようにすることができる。
操作情報管理部53は、このようにして設定されたマクロ画像の撮影範囲を示す撮影範囲情報を記憶装置58によってマクロ画像データベース61に記憶させることができる。これによって、本第四実施形態にかかる観察装置では、複数のマクロ画像の撮影範囲を一通り設定した後に各マクロ画像を作成することができる。この場合、撮影制御部51は、マクロ画像データベース61に記憶された各撮影範囲情報に基づいて順次マクロ画像を作成する。なお、撮影制御部51は、マクロ画像の撮影範囲が選定されるごとに、その撮影範囲に対応するマクロ画像を作成することもできる。
つづいて、マクロ画像データベース61に記憶させたマクロ画像の表示方法について説明する。図19は、その表示方法の一例を示す図である。撮影制御部51は、例えば入力装置56を介してマクロ画像の表示を指示する表示指示情報が入力された場合、図19に示すように、モニター55の表示部55a上にマクロ画像選択ウィンドウ120を表示させ、このマクロ画像選択ウィンドウ120内に、マクロ画像データベース61に記憶された各マクロ画像121をサムネイル表示させる。
ここで、マクロ画像選択ウィンドウ120内にすべてのマクロ画像121が一度に表示できない場合、撮影制御部51は、マクロ画像選択ウィンドウ120内で各マクロ画像121をスクロール表示させる。図19に示す例では、入力装置56が備えるマウスのドラッグ操作によってスライドバー122を図中上下方向にスライド移動させることで、各マクロ画像121をそのスライド方向にスクロールできるようにしている。
また、撮影制御部51は、各マクロ画像に対応付けてマクロ画像データベース61に記憶された撮影条件、照明条件および撮影位置の少なくとも1つを示す条件情報123を文字情報としてマクロ画像121ごとにオーバーレイ表示させる。このオーバーレイ表示は、入力装置56から入力される所定の指示情報に応じて消去させることもできる。あるいは、撮影制御部51は、条件情報123をオーバーレイ表示させる代わりにポップアップ表示させることもできる。すなわち、例えばマウスポインター72がマクロ画像121上に配置された状態でマウスがダブルクリックされるなど所定の選択操作が実行されることで、撮影制御部51は、その選択されたマクロ画像121に対応する条件情報123をポップアップ表示させることができる。
さらに、撮影制御部51は、同様にして選択されたマクロ画像121を画像表示ウィンドウ70内に拡大表示させることができる。そして、この拡大表示させたマクロ画像に対して条件情報123をオーバーレイ表示あるいはポップアップ表示させることもできる。
以上説明したように、本第四実施形態にかかる観察装置では、スクリーニング作業のために作成したマクロ画像をマクロ画像データベース61に記憶させることができるため、ユーザーは、マクロ画像の作成とタイムラプス撮影位置の選択とを必ずしも続けて行う必要がなく、マクロ画像データベース61に記憶されたマクロ画像を随時読み出すことで、所望のタイミングでタイムラプス撮影位置の選択を行うことができる。また、この観察装置では、マクロ画像を複数記憶させることができるため、例えば複数の標本Sに対してスクリーニング作業を行う場合、マクロ画像をあらかじめまとめて作成することによって、スクリーニング作業における作業性の向上および作業の効率化を図ることができる。この結果、スクリーニング作業の精度向上を図ることができる。
また、この観察装置では、マクロ画像データベース61に記憶されたマクロ画像を利用して、タイムラプス撮影位置の選択を何度でも繰り返し行うことができるため、スクリーニング作業において標本Sに与えるダメージを軽減することができる。すなわち、従来はマクロ画像を記憶させていないため、タイムラプス撮影位置の選択を繰り返すたびにマクロ画像を作成し、その作成ごとに標本Sに対して照明光を照射しなければならず、照射ごとに標本Sに褪色や損傷等のダメージを与えざるを得なかった。これに対し、マクロ画像を記憶させることで、標本Sに対する無駄な光照射を削減することができ、標本Sに与えるダメージを軽減することができる。
また、この観察装置では、マクロ画像の撮影位置をマップ画像111に基づいて選択できるようにしているため、その選択作業において標本Sに与えるダメージを軽減することができる。すなわち、マップ画像111を用いなければ、標本Sのライブ画像を確認しながらマクロ画像の撮影範囲を選定せざるを得ず、その選定作業を行う間、標本Sに対して照明光を照射し続けなければならない。これによって、標本Sには多大なダメージを与えることとなる。これに対し、マップ画像111を用いることで、マクロ画像の撮影範囲を選定する間、標本Sに光照射を行う必要がなく、与えるダメージを格段に軽減することができる。さらに、マップ画像111を用いた選定作業では、複数のマクロ画像の撮影範囲が重複しないようにできるため、マクロ画像作成の際に標本Sに対して多重露出を行うことがなく、露出によって与えるダメージを軽減することができる。
なお、この観察装置では、必要に応じて標本Sのライブ画像を確認しながらマクロ画像の撮影範囲を選定することもできる。この場合、例えば電動ステージ12によって標本Sを所定経路で自動走査させ、標本S内の所望範囲がライブ画像内に映し出されたときに所定の選定情報を入力することで、その範囲をマクロ画像の撮影範囲に選定することができる。
さらに、この観察装置では、マクロ画像の作成方法を複数種類の中から選択可能としているため、例えば標本Sごと、観察用途ごと、あるいは搭載された対物レンズ13に応じて適切な作成方法を採用することができる。これによって、スクリーニング作業の精度向上を図ることができるとともに、タイムラプス撮影およびこれに基づく観察結果の精度向上を図ることができる。
これまで、図面を参照しながら本発明の実施形態を述べたが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において様々な変形や変更が施されてもよい。
(付記1)
標本を照明する照明手段と、
前記標本を撮影して観察画像を生成する撮影手段と、
前記撮影手段に前記標本を予備撮影させ、静止画像である予備観察画像を生成させるとともに、該予備観察画像を表示手段に表示させる制御を行う撮影表示制御手段と、
前記予備観察画像をもとに選択される位置であって前記標本内の部分領域を本観察する本観察位置を記憶手段に記憶させる制御を行う記憶制御手段と、
少なくとも前記撮影手段が前記予備観察画像を生成する際、前記撮影手段が前記標本を撮影する期間のみ前記照明手段に前記標本を照明させる制御を行う照明制御手段と、
を備えたことを特徴とする観察装置。
(付記2)
前記照明手段は、前記標本上の照明範囲を制限する絞り手段を有し、
前記照明制御手段は、少なくとも前記撮影手段が前記予備観察画像を生成する際、前記絞り手段によって、前記照明手段による前記照明範囲と前記撮影手段による前記標本上の撮影範囲とを一致させる制御を行うことを特徴とする付記1に記載の観察装置。
(付記3)
前記撮影表示制御手段は、前記本観察を行う本観察範囲よりも広範囲な前記標本上の領域を前記撮影手段に撮影させ、前記予備観察画像を生成させるとともに、該予備観察画像を前記表示手段に表示させる制御を行うことを特徴とする付記1または2に記載の観察装置。
(付記4)
入力手段から入力される位置選択情報をもとに、前記表示手段によって、前記位置選択情報が示す前記予備観察画像上の選択位置に、前記本観察範囲を示す画像マークを重ね合わせて表示させる制御を行う観察範囲表示制御手段を備え、
前記記憶制御手段は、前記入力手段から入力されるマーク選択情報をもとに、該マーク選択情報が示す前記画像マーク内の前記選択位置に対応する前記標本上の位置を前記本観察位置として前記記憶手段に記憶させる制御を行うことを特徴とする付記3に記載の観察装置。
(付記5)
前記表示手段が表示した前記予備観察画像の中から観察対象領域を抽出し、該観察対象領域の領域中心位置を検出するとともに、前記表示手段によって、前記領域中心位置に、前記本観察範囲を示す画像マークを重ね合わせて表示させる制御を行う観察範囲表示制御手段を備え、
前記記憶制御手段は、前記領域中心位置に対応する前記標本上の位置を前記本観察位置として前記記憶手段に記憶させる制御を行うことを特徴とする付記3に記載の観察装置。
(付記6)
前記記憶手段が記憶した前記本観察位置の記録を該記憶手段に削除させる制御を行う記録管理制御手段を備え、
前記観察範囲表示制御手段は、入力手段から入力されるマーク削除情報をもとに、前記表示手段によって、前記マーク削除情報が示す前記画像マークを前記予備観察画像上から削除させる制御を行い、
前記記録管理制御手段は、前記マーク削除情報が示す前記画像マーク内の前記領域中心位置に対応する前記本観察位置の記録を前記記憶手段に削除させる制御を行うことを特徴とする付記5に記載の観察装置。
(付記7)
前記観察範囲表示制御手段は、前記画像マークを複数表示させる制御を行うことを特徴とする付記4〜6のいずれか一つに記載の観察装置。
(付記8)
前記観察範囲表示制御手段は、入力手段から入力されるマーク位置修正情報をもとに、前記表示手段によって、前記マーク位置修正情報が示す前記画像マークを該マーク位置修正情報が示す前記予備観測画像上の修正位置に移動させて表示させる制御を行い、
前記記憶制御手段は、前記修正位置に移動された前記画像マークに対応する前記本観察範囲の前記本観察位置を前記記憶手段に記憶させる場合、前記修正位置に対応する前記標本上の位置を前記本観察位置として記憶させる制御を行うことを特徴とする付記4〜7のいずれか一つに記載の観察装置。
(付記9)
前記撮影手段に対して前記標本を移動させる移動手段と、
入力手段から入力される再撮影情報をもとに、該再撮影情報が示す前記画像マークのマーク中心位置に対応する前記標本上の位置と、前記撮影手段による前記標本上の撮影範囲の撮影中心位置とを一致させるように、前記移動手段に前記標本を移動させる制御を行う移動制御手段と、
を備え、
前記撮影表示制御手段は、前記撮影手段によって、前記再撮影情報が示す前記画像マークに対応する前記本観察範囲内の前記標本を再撮影させ、再観察画像を生成させるとともに、該再観察画像を前記表示手段に表示させる制御を行い、
前記照明制御手段は、少なくとも前記撮影手段が前記再観察画像を生成する際、前記撮影手段が前記標本を撮影する期間のみ前記照明手段に前記標本を照明させる制御を行うことを特徴とする付記4〜8のいずれか一つに記載の観察装置。
(付記10)
前記照明手段は、前記標本上の照明範囲を制限する絞り手段を有し、
前記照明制御手段は、少なくとも前記撮影手段が前記再観察画像を生成する際、前記絞り手段によって、前記照明手段による前記照明範囲と前記撮影手段による前記標本上の撮影範囲とを一致させる制御を行うことを特徴とする付記9に記載の観察装置。
(付記11)
低倍率対物レンズと該低倍率対物レンズよりも高倍率な高倍率対物レンズとを保持するとともに、前記低倍率対物レンズまたは前記高倍率対物レンズの一方を前記標本に対して択一的に配置する対物レンズ保持手段を備え、
前記撮影手段は、前記低倍率対物レンズまたは前記高倍率対物レンズを介して前記標本を撮影し、
前記撮影表示制御手段は、前記標本に対して前記低倍率対物レンズが配置された場合、前記撮影手段に前記予備観察画像を生成させ、前記標本に対して前記高倍率対物レンズが配置された場合、前記撮影手段に前記再観察画像を生成させる制御を行うことを特徴とする付記9または10に記載の観察装置。
(付記12)
前記記憶制御手段は、前記記憶手段によって、前記再観察画像が生成されたときの前記撮影手段の撮影条件と前記照明手段の照明条件との少なくとも一方を前記本観察位置に対応付けて記憶させる制御を行うことを特徴とする付記9〜11のいずれか一つに記載の観察装置。
(付記13)
前記撮影表示制御手段は、前記表示手段によって、前記再観察画像とともに、該再観察画像が生成されたときの前記撮影手段の撮影条件と前記照明手段の照明条件との少なくとも一方を文字情報として表示させる制御を行うことを特徴とする付記9〜12のいずれか一つに記載の観察装置。
(付記14)
あらかじめ設定された撮影経路に沿って前記標本を所定量ずつステップ移動させる移動手段を備え、
前記撮影表示制御手段は、前記移動手段が前記標本をステップ移動させるごとに、前記撮影手段に前記標本を撮影させ、前記予備観察画像を生成させるとともに、前記表示手段によって、複数の前記予備観察画像を前記撮影経路に応じて並列配置して表示させる制御を行い、
前記照明制御手段は、前記移動手段が前記標本をステップ移動させるごとに、前記撮影手段が前記標本を撮影する期間のみ前記照明手段に前記標本を照明させる制御を行うことを特徴とする付記1または2に記載の観察装置。
(付記15)
前記移動手段は、前記標本をステップ移動させる前後で前記撮影手段が撮影する前記標本上の各撮影領域を隣接させるように前記標本をステップ移動させることを特徴とする付記14に記載の観察装置。
(付記16)
前記各撮影領域の大きさは、前記本観察を行う本観察範囲に等しいことを特徴とする付記15に記載の観察装置。
(付記17)
前記記憶制御手段は、入力手段から入力される画像選択情報をもとに、該画像選択情報が示す前記予備観察画像の画像中心位置に対応する前記標本上の位置を前記本観察位置として前記記憶手段に記憶させる制御を行うことを特徴とする付記14〜16のいずれか一つに記載の観察装置。
(付記18)
前記記憶制御手段は、前記記憶手段によって、前記画像選択情報が示す前記予備観察画像が生成されたときの前記撮影手段の撮影条件と前記照明手段の照明条件との少なくとも一方を前記画像中心位置に対応付けて記憶させる制御を行うことを特徴とする付記17に記載の観察装置。
(付記19)
入力手段から入力される再撮影情報をもとに、該再撮影情報が示す前記予備観察画像の画像中心位置に対応する前記標本上の位置と、前記撮影手段による前記標本上の撮影範囲の撮影中心位置とを一致させるように、前記移動手段に前記標本を移動させる制御を行う移動制御手段を備え、
前記撮影表示制御手段は、前記撮影手段によって、前記再撮影情報が示す前記予備観察画像に対応する前記標本上の領域を再撮影させ、再観察画像を生成させるとともに、該再観察画像を前記表示手段に表示させる制御を行い、
前記照明制御手段は、少なくとも前記撮影手段が前記再観察画像を生成する際、前記撮影手段が前記標本を撮影する期間のみ前記照明手段に前記標本を照明させる制御を行うことを特徴とする付記14〜18のいずれか一つに記載の観察装置。
(付記20)
前記照明手段は、前記標本上の照明範囲を制限する絞り手段を有し、
前記照明制御手段は、少なくとも前記撮影手段が前記再観察画像を生成する際、前記絞り手段によって、前記照明手段による前記照明範囲と前記撮影手段による前記標本上の撮影範囲とを一致させる制御を行うことを特徴とする付記19に記載の観察装置。
(付記21)
前記撮影表示制御手段は、前記表示手段によって、複数の前記予備観察画像を圧縮し、前記撮影経路に応じて並列配置して表示させるとともに、入力手段から拡大表示情報が入力された場合、該拡大表示情報が示す前記予備観察画像を非圧縮状態にして表示させる制御を行うことを特徴とする付記14〜20のいずれか一つに記載の観察装置。
(付記22)
前記撮影表示制御手段は、前記予備観察画像を構成する画素のうち、あらかじめ設定された輝度範囲内の輝度値を有する画素を抽出して前記表示手段に表示させる制御を行うことを特徴とする付記1〜21のいずれか一つに記載の観察装置。
(付記23)
前記予備観察画像を構成する画素のうち前記表示手段が表示する画素の輝度範囲を示す輝度範囲表示画像を前記表示手段に表示させるとともに、入力手段から入力される輝度範囲情報をもとに、前記表示手段によって、前記輝度範囲表示画像が示す前記輝度範囲を変更させる制御を行う輝度範囲表示制御手段を備え、
前記撮影表示制御手段は、前記予備観察画像を構成する画素のうち、前記輝度範囲表示画像が示す前記輝度範囲内の輝度値を有する画素を抽出して前記表示手段に表示させる制御を行うことを特徴とする付記22に記載の観察装置。
(付記24)
前記輝度範囲表示画像は、長さおよび位置が可変なバー状のスライダであることを特徴とする付記23に記載の観察装置。
(付記25)
前記撮影表示制御手段は、前記撮影手段に前記予備観察画像を生成させるごとに、該予備観察画像を前記記憶手段に記憶させる制御を行うことを特徴とする付記1〜24のいずれか一つに記載の観察装置。
(付記26)
前記撮影表示制御手段は、前記標本が前記撮影経路に沿って移動されるごとに撮影される一連の前記予備観察画像を互いに関連付けて前記記憶手段に記憶させる制御を行うことを特徴とする付記14〜21のいずれか一つに記載の観察装置。
(付記27)
前記撮影表示制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記予備観察画像を前記表示手段にサムネイル表示させる制御を行うことを特徴とする付記25または26に記載の観察装置。
(付記28)
前記撮影表示制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記予備観察画像を、互いに関連付けられた一連の前記予備観察画像ごとに前記表示手段にサムネイル表示させる制御を行うことを特徴とする付記26に記載の観察装置。
(付記29)
前記記憶制御手段は、前記予備観察画像が生成されたときの前記撮影手段の撮影条件と、前記照明手段の照明条件と、該予備観察画像に対応する前記標本上の予備観察位置との少なくとも1つを前記予備観察画像に対応付けて前記記憶手段に記憶させる制御を行うことを特徴とする付記25〜28のいずれか一つに記載の観察装置。
(付記30)
前記撮影表示制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記予備観察画像と、該予備観察画像に対応付けて前記記憶手段に記憶された前記撮影条件、前記照明条件および前記予備観察位置の少なくとも1つを示す条件情報とを対応付けて前記表示手段に表示させる制御を行うことを特徴とする付記29に記載の観察装置。
(付記31)
前記標本の観察可能範囲を示すマップ画像を前記表示手段に表示させ、該マップ画像をもとに指定される範囲であって前記標本を予備撮影する予備撮影範囲を示す予備撮影範囲情報を前記マップ画像上に表示させる制御を行う予備撮影範囲制御手段を備え、
前記撮影表示制御手段は、前記予備撮影範囲情報として前記マップ画像上に示された前記予備撮影範囲内の前記標本を前記撮影手段に予備撮影させて前記予備観察画像を生成させる制御を行うことを特徴とする付記1〜30のいずれか一つに記載の観察装置。
(付記32)
前記予備撮影範囲制御手段は、前記予備撮影範囲が複数指定され、この複数の予備撮影範囲の少なくとも一部に重複が生じた場合、この重複部を含む前記予備撮影領域のうち少なくとも1つを位置補正して前記重複を解消させることを特徴とする付記31に記載の観察装置。
(付記33)
前記撮影表示制御手段は、前記標本がステップ移動されるごとに、前記表示手段によって、前記撮影経路に応じて並列配置させた複数の前記予備観察画像を所定表示領域内に表示させるとともに、この並列配置させた一群の前記予備観察画像の少なくとも一対の外周部がそれぞれ前記所定表示領域の境界に接するように該一群の予備観察画像の表示倍率を変化させる制御を行うことを特徴とする付記14〜21のいずれか一つに記載の観察装置。
(付記34)
照明範囲を制限する絞り手段を有し、標本を照明する照明手段と、
対物レンズを介して前記標本を撮影し、観察画像を生成する撮影手段と、
前記観察画像を表示する表示手段と、
前記標本内の部分領域を本観察する本観察位置を記憶する記憶手段と、
前記撮影手段に対して前記標本を移動させる移動手段と、
倍率が異なる複数の前記対物レンズを保持するとともに、該複数の対物レンズの1つを前記標本に対して択一的に配置する対物レンズ保持手段と、
前記撮影手段に前記標本を予備撮影させ、静止画像である予備観察画像を生成させるとともに、該予備観察画像を前記表示手段に表示させる制御を行う撮影表示制御手段と、
前記予備観察画像をもとに選択される前記本観察位置を前記記憶手段に記憶させる制御を行う記憶制御手段と、
少なくとも前記撮影手段が前記予備観察画像を生成する際、前記撮影手段が前記標本を撮影する期間のみ前記照明手段に前記標本を照明させるとともに、前記絞り手段によって、前記照明手段による前記標本上の照明範囲と前記撮影手段による前記標本上の撮影範囲とを一致させる制御を行う照明制御手段と、
を備えたことを特徴とする観察装置。
本発明の実施形態において共通に使用される観察装置を示す図である。 本発明の第一実施形態におけるスクリーニング作業の処理手順を示す図である。 本発明の第一実施形態におけるモニターの画面を示す図である。 図3のモニターの画面上に表示されるポップアップメニューの一例を示す図である。 図3のモニターの画面上に表示される画像表示ウィンドウと拡大表示ウィンドウを示す図である。 位置の修正を行う前後の撮影枠を示す図である。 本発明の第二実施形態における画像表示ウィンドウを示す図である。 図7−1の画像表示ウィンドウ内の画像から指定した輝度範囲の画素を抽出した画像を示す図である。 図7−2の画像表示ウィンドウ上に表示されるタイムラプス撮影位置を設定するためのウィンドウを示す図である。 タイムラプス撮影位置の手動設定における画像表示ウィンドウを示す図である。 タイムラプス撮影位置の自動設定における画像表示ウィンドウを示す図である。 本発明の第二実施形態における拡大表示ウィンドウを示す図である。 本発明の第三実施形態において生成される小区画かつ高解像の静止画像と、その圧縮画像をタイリングした画像とを示す図である。 本発明の第三実施形態における画像表示ウィンドウと拡大表示ウィンドウを示す図である。 本発明の第四実施形態にかかる観察装置を示す図である。 マクロ画像の作成方法を選択するための選択ウィンドウを示す図である。 図15−1に示したタイリングボタンの選択に応じて表示される撮影経路選択ボタンを示す図である。 タイリングによって作成されるマクロ画像に対応した標本状態を示す図である。 タイリングによって作成されるマクロ画像の表示手順を示す図である。 タイリングを途中で終了させた場合のマクロ画像を示す図である。 標本上に設定された複数のマクロ画像の撮影範囲を示す図である。 図17−1に示した撮影範囲に対応するマクロ画像を示す図である。 図17−1に示した撮影範囲に対応するマクロ画像を示す図である。 図17−1に示した撮影範囲に対応するマクロ画像を示す図である。 マクロ画像の撮影範囲を選定するためのマップ画像を示す図である。 サムネイル表示したマクロ画像を示す図である。
符号の説明
10…顕微鏡、11…顕微鏡本体、12…電動ステージ、13…対物レンズ、14…レボルバ、15…変倍レンズ、16…接眼鏡筒、17…接眼レンズ、18…撮影部、21…中間鏡筒、22…落射照明用光源、23…光学素子、24…視野絞り、31…透過照明用光源、32…視野絞り、33…減光フィルター、34…ミラー、41…ステージ駆動部、42…レボルバ駆動部、43…照明制御部、44…光学素子制御部、45…FS制御部、50…制御部、51…撮影制御部、52…顕微鏡制御部、53…操作情報管理部、54…撮影情報管理部、55…モニター、55a…表示部、56…入力装置、58…記憶装置、59…プログラム、60…撮影情報データベース、61…マクロ画像データベース、70…画像表示ウィンドウ、72…マウスポインター、73…撮影枠、75…輝度範囲指定バー、76…スライダー、77…ウィンドウ、78…選択ウィンドウ、78−1…シングルボタン、78−2…タイリングボタン、79…撮影経路選択ボタン、79−1…トルネードボタン、79−2…ラスターボタン、79−3…ワンウェイボタン、80…拡大表示ウィンドウ、81…標本像、82…文字情報、85…標本像、86…圧縮画像、90…スライドガラス、91…カバースリップ、92…撮影位置、92a〜97a…標本像、98…ステップ移動可能範囲、101〜103…撮影範囲、101a〜103a…マクロ画像、110…マップウィンドウ、111…マップ画像、112〜114…枠マーク、120…マクロ画像選択ウィンドウ、121…マクロ画像、122…スライドバー、123…条件情報、M…モータ、S…標本。

Claims (8)

  1. 標本を照明する照明手段と、
    前記標本を撮影して観察画像を生成する撮影手段と、
    前記撮影手段に前記標本を予備撮影させ、静止画像である予備観察画像を生成させるとともに、該予備観察画像を表示手段に表示させる制御を行う撮影表示制御手段と、
    前記予備観察画像をもとに選択される位置であって前記標本内の部分領域を本観察する本観察位置を記憶手段に記憶させる制御を行う記憶制御手段と、
    少なくとも前記撮影手段が前記予備観察画像を生成する際、前記撮影手段が前記標本を撮影する期間のみ前記照明手段に前記標本を照明させる制御を行う照明制御手段と、
    を備えたことを特徴とする観察装置。
  2. 前記照明手段は、前記標本上の照明範囲を制限する絞り手段を有し、
    前記照明制御手段は、少なくとも前記撮影手段が前記予備観察画像を生成する際、前記絞り手段によって、前記照明手段による前記照明範囲と前記撮影手段による前記標本上の撮影範囲とを一致させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の観察装置。
  3. 前記撮影表示制御手段は、前記本観察を行う本観察範囲よりも広範囲な前記標本上の領域を前記撮影手段に撮影させ、前記予備観察画像を生成させるとともに、該予備観察画像を前記表示手段に表示させる制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の観察装置。
  4. あらかじめ設定された撮影経路に沿って前記標本を所定量ずつステップ移動させる移動手段を備え、
    前記撮影表示制御手段は、前記移動手段が前記標本をステップ移動させるごとに、前記撮影手段に前記標本を撮影させ、前記予備観察画像を生成させるとともに、前記表示手段によって、複数の前記予備観察画像を前記撮影経路に応じて並列配置して表示させる制御を行い、
    前記照明制御手段は、前記移動手段が前記標本をステップ移動させるごとに、前記撮影手段が前記標本を撮影する期間のみ前記照明手段に前記標本を照明させる制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の観察装置。
  5. 前記撮影表示制御手段は、前記予備観察画像を構成する画素のうち、あらかじめ設定された輝度範囲内の輝度値を有する画素を抽出して前記表示手段に表示させる制御を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の観察装置。
  6. 前記撮影表示制御手段は、前記撮影手段に前記予備観察画像を生成させるごとに、該予備観察画像を前記記憶手段に記憶させる制御を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の観察装置。
  7. 前記標本の観察可能範囲を示すマップ画像を前記表示手段に表示させ、該マップ画像をもとに指定される範囲であって前記標本を予備撮影する予備撮影範囲を示す予備撮影範囲情報を前記マップ画像上に表示させる制御を行う予備撮影範囲制御手段を備え、
    前記撮影表示制御手段は、前記予備撮影範囲情報として前記マップ画像上に示された前記予備撮影範囲内の前記標本を前記撮影手段に予備撮影させて前記予備観察画像を生成させる制御を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の観察装置。
  8. 照明範囲を制限する絞り手段を有し、標本を照明する照明手段と、
    対物レンズを介して前記標本を撮影し、観察画像を生成する撮影手段と、
    前記観察画像を表示する表示手段と、
    前記標本内の部分領域を本観察する本観察位置を記憶する記憶手段と、
    前記撮影手段に対して前記標本を移動させる移動手段と、
    倍率が異なる複数の前記対物レンズを保持するとともに、該複数の対物レンズの1つを前記標本に対して択一的に配置する対物レンズ保持手段と、
    前記撮影手段に前記標本を予備撮影させ、静止画像である予備観察画像を生成させるとともに、該予備観察画像を前記表示手段に表示させる制御を行う撮影表示制御手段と、
    前記予備観察画像をもとに選択される前記本観察位置を前記記憶手段に記憶させる制御を行う記憶制御手段と、
    少なくとも前記撮影手段が前記予備観察画像を生成する際、前記撮影手段が前記標本を撮影する期間のみ前記照明手段に前記標本を照明させるとともに、前記絞り手段によって、前記照明手段による前記標本上の照明範囲と前記撮影手段による前記標本上の撮影範囲とを一致させる制御を行う照明制御手段と、
    を備えたことを特徴とする観察装置。
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