JP5590936B2 - 電動弁 - Google Patents

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Description

本発明は、ロータを回転可能に内蔵するキャンと、前記ロータを駆動するため前記キャンに外嵌されるステータとを備えた電動弁に関し、特に、キャンに対するステータの固定構造に特徴を有する電動弁に関する。
従来、この種の電動弁は、非磁性金属で円筒形状に製作されるキャンと称される部材と、当該キャンの内部に収容されたロータと、コイルユニットから成り当該キャンの外周に着脱自在に嵌合されるドーナツ形状を有するステータとを装備している。当該ロータとステータとは、組み合わされてステッピングモータを構成している。ステータによってロータが回転駆動され、ロータの回転は、必要に応じて歯車機構等の減速機構により減速された後、ねじ機構によって弁体の弁軸線方向の直線運動に変換される。弁体がこの直線運動によって弁本体内に配設されるオリフィスに接離することにより、弁開度、即ち、オリフィスを通る流量について制御が行われる。
下記の特許文献には、減速装置をロータと一緒に単一のキャン内に収容配置することで小型で大出力・高分解能とした電動弁の一例が提案されている。即ち、電動弁本体内には弁体を有する弁棒が挿入されており、本体側に固着されるキャン内にはロータが装備され、ロータの内側には、所謂、不思議遊星歯車機構から成る減速装置が収容されている。この減速装置においては、ロータの出力はサンギヤに入力され、サンギヤからプラネタリギヤに伝達される。プラネタリギヤは同時に固定ギヤとこの固定ギヤと歯数が僅かに相違する出力ギヤに噛み合っており、この歯数差に基づいて出力ギヤが大減速比で減速駆動される。出力ギヤの回転出力は、ドライバーを介してねじ軸に伝達され、ねじ軸のねじ作用によって回転運動が弁棒の軸方向の直線運動に変換され、これにより弁体が弁座に対して接近・離間する動作をする。
図9及び図10に、従来の電動弁の一例を示す。図9は電動弁の分解斜視図であり、図10はその組立て後の電動弁を示す斜視図である。弁本体10に対して着脱自在に装着されるステータ50は、キャン20に嵌合した後に3本の弾性を有する取付部(板状部材)83を備えた取付部材80を用いて弁本体10に固定される。取付部材80は、ステータ50に備わるボス70を、環状本体81に形成されている取付孔82に嵌入させて溶接することでステータ50に固定される。ステータ50は、キャン20に対して、キャン20の円周上で4個所の取付姿勢のうちいずれかを選択できるように構成されている。この構成により、冷凍サイクルに電動弁を配設する際に、ステータの取付姿勢を相手機器に対して最適な姿勢に選択することができる。
具体的には、キャン20の外周部に形成される4個の突起30に対して、ステータ50に固定した3本の取付部83のうちの1本の取付部に形成した打ち抜き等により形成された嵌合孔84を嵌合させることによって、ステータ50を電動弁本体側に固定している。取付部83に形成される孔84の直径をキャン20の外周部に形成される突起30の最低部の直径よりもやや小さく形成することで、ステータ50は電動弁本体のキャン20に対して位置決めされる。こうした構造によって、孔82が形成された取付部81が突起30を介してキャン20を押圧し、孔82が形成されていない残りの取付部81は直接キャン20を押圧することで、ステータ50がキャン20に対して位置決めされると共に固定される。
特開2006−226369号公報
しかしながら、上記の位置決め及び固定構造を備えた電動弁においては、例えばその流通過程において落下する等によって電動弁に対して衝撃が作用したときには、ステータの弁本体に対する取付位置が本来の位置から外れたり、ずれが生じることがある。また、突起と穴との嵌合による取付のための位置合わせが難しく、取り付けに手間取ったり、取付不良が発生したりする懸念もある。
本発明の目的は、弁本体に対してステータを組付ける際に、その取付を容易に、正確に且つ確実に行って、ステータの弁本体からの外れを防止することができる電動弁を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明による電動弁は、弁座が形成されており且つ当該弁座に対して接離可能な弁体を収容している弁本体と、前記弁本体に固着され且つ外側に複数の凸部を有する円筒形のキャンと、前記キャンの外側に嵌挿されるステータと、前記ステータに設けられており前記キャンの前記凸部に係合することにより前記ステータを前記弁本体に着脱自在に取り付ける取付手段とを備え、前記キャンの内部に回転自在に配設されているロータを前記ステータによって駆動し、前記ロータの駆動に基づいて前記弁体を前記弁座に向けて接離させることにより流体の通過流量を調整する電動弁において、前記取付手段は、前記凸部のうちの一つに当該取付手段の弾性により中心部に前記凸部が案内されて自動的に調芯されて係合する位置決め孔を有する位置決め部、及び前記弁本体又は前記キャンに係合して前記ステータが回転軸線方向へ抜け出るのを防止し前記キャンの周方向に融通性がある抜止め部を備えていることを特徴としている。
この電動弁によれば、ステータが円筒形のキャンの外側に嵌挿されるときに、ステータに設けられている取付手段の位置決め部が有している位置決め孔が、キャンが有する複数の凸部のうちの一つに係合することで、ステータはキャンに対して位置決めがなされる。この位置決め部は衝撃等が加わることによりステータがキャンから抜け出るのを阻止するほどの作用を奏することが無くても、取付手段に備わる抜止め部が弁本体又はキャンに係合してステータがロータの回転軸線方向へ抜け出るのを防止するので、ステータはキャンに対して位置決めされた状態でその位置に保持される。
本発明による電動弁は、上記のように構成され、位置決め部によってステータのキャンに対する位置決めがなされ且つ取付手段に備わる抜止め部によってステータのキャンからの抜出しが防止されるので、たとえ梱包される状態にある流通段階等で衝突等によって電動弁に衝撃が作用したとしても、位置決め部の他に取付手段に備わる抜止め部が弁本体又はキャンに係合してステータがロータの回転軸線方向へ抜け出るのを防止するので、ステータはキャンから抜け出すことがなく、完成品の状態を良好に保つことができる。
また、弁本体に対してステータを組付ける際に、ステータのキャンへの取付不良が防止されるとともに、その取付を容易に、正確に且つ確実に行って、ステータの弁本体からの外れを防止することができる。
本発明による電動弁の一実施例を示す分解斜視図である。 図1に示す電動弁の組立て完成斜視図である。 図2に示す電動弁における位置決め部と抜止め部とを説明する展開図。 図2に示す電動弁における位置決め部の詳細を示す拡大説明図である。 本発明による電動弁における位置決め部の変形例を示す図である。 本発明による電動弁の他の実施例を示す分解斜視図である。 図6に示す電動弁の組立て完成斜視図である。 図6に示す電動弁における位置決め部と抜止め部との変形例を示す図である。 従来の電動弁の一例を示す分解斜視図である。 図9に示す電動弁の組立て完成斜視図である。
以下、添付した図面に基づいて、本発明による電動弁の実施例を説明する。図1は本発明による電動弁の一実施例を弁本体及びキャンの組立部品とステータとに分解した状態で示す分解斜視図であり、図2は図1に示す電動弁を組み立てた後の完成品を示す外観図である。
全体を符号1で示す電動弁は、黄銅等の材料でつくられる円柱形状の弁本体10を有しており、弁本体10に配管12,14が接続されている。弁本体10内には、図示しないが、弁室と、当該弁室に通じる弁座とが設けられており、当該弁座に対して接離動作が可能な弁体を収容している。弁本体10の上部には、ステンレススチール等の非磁性材料でつくられる有底円筒形状のキャン20が取付部22を介して固着されている。キャン20内には、円筒形状のロータ(図示せず)が回転自在に配設されている。ロータの回転はねじ機構(図示せず)により直線運動に変換され、この直線運動によって弁体が弁軸方向に移動されて弁座に対して接離動作をする。弁座に対する弁体の位置を制御することにより、弁を通過し配管12,14を流れる冷媒等の流体の流量を制御することができる。
キャン20の外周部には、コイルユニットを備えたステータ50が着脱自在に装着される。ステータ50内には、電線を巻いたボビンが配置され、合成樹脂で一体化されている。ステータ50はコイルユニットの一側にターミナルを収容するカバー部60を備えており、リード線(図示せず)により外部の給電側に連結される。キャン20外側のステータ50とキャン20内側のロータとはステッピングモータを構成しており、ステータ50側に給電されるパルスによりロータを所定の角度回転させることができる。キャン20を固着した弁本体10は、図1に示すようにユニット部品として供給され、ステータ50を組み付けることで図2に示すような完成品となった電動弁1が得られる。
ステータ50は、合成樹脂でコイルボビンを覆った部材であって、その下部には、下方に向けて突起状に突出した樹脂製の複数のボス70(図示の例では8個;一部のみに符号を付す)を有する。取付手段としての取付部材100は、ステータ50に対してボス70の溶着によって一体的に固定された状態で設けられるものであり、その詳細については後述する。
円筒形状のキャン20の弁本体10に近くで開口する開口端の近傍には、円周上に例えば90度毎の等間隔に合計4個の凸部であるところの突起30が形成されている。ただし、図1、図2では2つのみを見ることができる。突起30は、キャン20の内側からポンチ、プレス等の工具を用いてキャン20を部分的に加工することで形成される。突起30は、半球状、あるいはその縦断面形状が円若しくは楕円の一部、又はその他の曲面を描くように形成することができる。
取付部材100は、弾性を有する金属板で製作されており、ステータ50のリング状の下端面52に取り付けられる環状本体101を備えている。環状本体101には、ボス70を嵌合させるための複数の取付孔102(図示の例では8個;一部のみに符号を付す)がボス70と合わせた間隔で形成されている。取付孔102に嵌合させた状態のボス70を環状本体101に溶着することで、取付部材100は、ステータ50に対して一体化されたものとして設けられる。環状本体101には、その内側にキャン20の外周部に挿入される空間104が形成されている。環状本体101からは、折曲げ加工により例えば4本の係合部がステータ50から遠ざかる方向に延びるように形成されている。ステータ50をキャン20の外側に嵌挿するとき、キャン20は空間104内を通り、各係合部はキャン20の外周面に沿って延びる。
図3は、取付部材100を環状本体101の周方向に展開して、一連の係合部を並べて示す展開図である。ステータ50のキャン20への装着時に、各係合部は自らの弾性によってキャン20の外周を押圧する方向に付勢されており、撓みながら突起30を乗り越えて突起30が位置決め孔200又は横長孔230に嵌まることで、コイルユニット50をキャン20の外周部に確実に固定する機能を有する。4本の係合部のうち1本の係合部は、位置決め孔200が形成された位置決め部110を構成している。位置決め部110は、ステータ50の周方向及びロータ軸線方向の位置決めを担っており、詳細については後述する。また、他の3本の係合部は、ロータの軸線と直交する横方向に長い横長孔230が形成された抜止め部120を構成している。三つの抜止め部120は同じ構造に構成することができる。
各抜止め部120において、横長孔230に突部30が嵌入している状態では、ステータ50がキャン20からスラスト方向(ロータ軸線方向)に抜け出そうとすると、突部30が横長孔230の上下の孔縁231に突き当たって係合しているので、ステータ50のロータ軸線方向の変位を規制する。したがって、各抜止め部120は、位置決め部110が単独では弱いものとなる抜止め作用を補って、ステータ50の抜け出しを効果的に阻止する働きをする。図示の例では、抜止め部120は、位置決め部110以外のすべての突部30に対して設けられているが、これに限ることなく、一つの突部30又は二つの突部30,30に対してのみ設けることができる。この場合、残った突部30に対しては、係合部は無孔とし、自身の弾性力で突部30を押圧した状態に保持することができるが、抜止め部120の設置箇所が多いほど、ステータ50を周方向に分散してキャン20に対して確実に保持することができる。
各抜止め部120においては、横長孔230と突部30との間にはキャン20の周方向の相対位置に融通性があるので、横長孔230又は突部30の形成に際して角度寸法(ロータ軸線と垂直な方向で切断した場合の中心からの角度寸法)に若干のバラツキがあったとしても、位置決め部110による周方向の位置決めがされたときに、横長孔230と突部30との製作誤差を吸収することができる。なお、横長孔230は、上下の孔縁が平行で両端が半円形の形状であっても、或いは横軸を長軸とした楕円形状であってもよい。
位置決め部110は、図4(a)に示すように卵形の位置決め孔200を有する。位置決め孔200はステータ側の上部が小径部204に、下方が大径部202に形成された卵形に形成される。即ち、突起30を位置決めすべき位置を中心として円形の大径部202が形成され、該大径部202の上方に突出するように小径部204が形成され、そしてそれらの輪郭が直線で結ばれるようにして、位置決め孔200が形成される。また大径部202は、突起30の最低部の直径よりもやや小さく設定されている。更にこの実施例では、位置決め孔200は例えば上記の形状をした型を用いた打ち抜き加工により形成され、その内壁面は、取付部110の表面に対して垂直に形成されている。
そこで、例えば、図4の(b)に示すように、組立時に位置決め孔200と突起30の高さ方向の位置が不一致であっても、突起30の頂点を卵形の位置決め孔200の入口内に入れることができれば、取付部の弾性により卵形の位置決め孔200の中心部(大径部202の中心部)に突起30が案内されて自動的に調芯される。これにより突起30が大径部202に係合され、ステータ50がキャン20の正確な位置に取り付けられる(図4の(c))。
図5は、本発明の電動弁における位置決め部の他の例を説明する説明図である。
図5の(a)に示す実施例においては、位置決め部110に形成される位置決め孔210は、上方が大径部212に、下方が小径部214に形成された倒立の卵形の形状を有する。この例は、図4に示した卵形の位置決め孔200を上下逆にした形状であり、円形の輪郭を有する大径部202の中心は突起30を位置決めすべき位置に設定されている。この倒立の卵型の210の持つ機能は図4で説明したものと同様である。
図5の(b)に示す実施例においては、ひし形の位置決め孔220は、図4に示した実施例及び図5(a)に示した実施例の機能を併せ持つもので、円形の大径部222の上下に円形の小径部224,224を有し、かつそれらが直線で結ばれるようにされている。即ち、位置決め孔220は、上下方向に長軸を持つひし形の形状を有する。したがって、上下の小径部224内に突起30の中心が位置すれば、突起30の中心は位置決め孔220の中央(大径部222の中心)に案内され、自動的に調芯される。
自動調芯作用を有する位置決め孔の形状・構造は、上記の例に限らず、図示を省略するが、例えば、上下方向に長軸を有する楕円形状に形成したり、あるいは、その他、位置決め孔の断面がテーパー形状になるように形成する(位置決め孔を、位置決め部110のキャン側が大径孔、キャンと反対側がそれより小さい小径孔となるように、かつそれらを円錐の側面で繋ぐようなテーパー形状に形成する)、或いは位置決め孔を、バーリング加工によるR面を形成(位置決め部110のキャン側が大径孔となるようにバーリング加工によりR面を形成)することもでき、これによりその斜面(テーパー面)やR面の案内作用で突部30を位置決め孔の最も安定な位置へと自動的に調芯させることができる。なお、位置決め孔は、上述のような自動調芯作用を有するもののみ限定されることはなく、単なる円形に形成しても良い。また、位置決め部110の、位置決め孔に隣接した両端部に、キャンに形成された突起30が入り込むような、空間となる凹み部分や半円状の切欠き部を形成すれば、該凹み部分や切欠き部に突起30が入った後は、該突起30を前記位置決め穴に案内されやすくすることができる。
本発明による電動弁の別の実施例が図6に分解斜視図として、また組み立てた状態が図7に斜視図として示されている。図6及び図7に示す実施例と図1及び図2に示す実施例とは、取付部材の具体的な構造が異なる以外に相違するところはないので、同等の部材や部位については同じ符号を付すことで再度の説明を省略する。図6、図7に示す電動弁に用いられる取付部材300は、取付部材100と同様に、弾性を有する金属板で製作されており、環状本体301を備え、環状本体301には、その内側にキャン20の外周部に挿入される空間304が形成されている。取付部材300は、複数の取付孔302に嵌合させた状態のボス70の環状本体301への溶着によってステータ50に対して一体的に固定されたものとして設けられる。環状本体301からは、折曲げ加工により例えば少なくとも1本の係合部と少なくとも1本の係合脚がステータ50から遠ざかる方向に延びるように形成されている。ステータ50をキャン20の外側に嵌挿するとき、キャン20は空間304内を通り、各係合部はキャン20の外周面に沿って延びる。
係合部のうち一つは、図3に示す位置決め部110と同様の構造を有する位置決め部310とされており、少なくとも1本の係合脚は詳細を後述する抜止め部330とされている。図6に示すように、合計で4本となる係合部及び係合脚を設ける場合、残る二本については、図8に示すように、抜止め部320,330として機能する係合部又は係合脚としてよく、この場合の組合せは、(a)2本とも図3に示すような抜止め部120と同様の係合部から成る抜止め部320、(b)図3に示すような抜止め部120と同様の係合部から成る1本の抜止め部320、及び抜止め部330と同様の係合脚が1本ずつ、(c)2本とも抜止め部330と同様の係合脚の、合計3通りがある。或いは残る二本については、一方又は両方とも無孔として、自らの弾性力で突部30を押圧する係合部とすることができる。一方のみを無孔な係合部とするときには、残る1本については抜止め部320或いは抜止め部330として機能する係合部又は係合脚とすることができる。
抜止め部330として機能する係合脚は、図示のように、環状本体301から延びる脚本体331と、脚本体331の先端側において両脇に延び、かつ内側に折り曲げられた係合爪332,332と、脚本体331先端側末端に設けられ、キャンの外側方向にやや折り曲げられた尾部333とを備えている。係合爪332,332は、キャン20の弁本体10への取付部22に引っ掛けられ、それによって、弁本体10側に特別な部材を設けることなく、ステータ50のキャン20からの抜け出しを容易に且つ確実に阻止することができる。取付部22は、キャン20の下端の弁本体10への取付部分(弁本体の顎部)であり、この部分においてキャンが本体に溶接により取り付けられている。係合爪332,332の取付部22への引っ掛けは、尾部333をつまんで引いて脚本体331を弾性変形させることにより、容易に行うことができる。また尾部333をつまんで引かなくても、ステータ50をキャン20に押し込むことにより、尾部333が外側に折り曲げられたことにより形成された傾斜面(尾部333のキャン20側の面)や係合爪332の先端側の傾斜部332Aがキャン20の表面に当接して脚本体331が弾性変形するので、そのまま押し込み操作を続ければ、係合爪332の後端332Bが前記取付部22に至ると脚本体331の変形が回復し、その後、前記後端332Bが取付部22に引っ掛かる。また、二つの係合爪332,332が、抜止め部330の両脇で固定側に引っ掛けられるので、一つの係合爪のみで引っ掛けられる場合と比較して、強度が大きくなり、引っ掛けの安定性も向上する。
図7は、図6に分解して示した電動弁2を組み立てた状態で示す斜視図である。取付部材300の一つの係合部が位置決め部31として機能しており、それに径方向で対向する位置に設けられている一つの係合脚が抜止め部330として機能している。残る二つのうち見えている側の係合部は、横長孔と突起30とから成る抜止め部320として機能している。
1,2 電動弁
10 弁本体 12,14 配管
20 キャン 22 取付部
30 突起(凸部)
50 ステータ 52 下端面
60 カバー部 70 ボス
100,300 取付部材
101,301 環状本体 102,302 取付孔
104,304 空間
110,310 位置決め部 200,210,220 位置決め孔
202,212,222 大径部 204,214,224 小径部
120 抜止め部 230 横長孔
320 抜止め部 330 抜止め部
331 脚本体 332 係合爪
333 尾部

Claims (7)

  1. 弁座が形成されており且つ当該弁座に対して接離可能な弁体を収容している弁本体と、前記弁本体に固着され且つ外側に複数の凸部を有する円筒形のキャンと、前記キャンの外側に嵌挿されるステータと、前記ステータに設けられており前記キャンの前記凸部に係合することにより前記ステータを前記弁本体に着脱自在に取り付ける取付手段とを備え、前記キャンの内部に回転自在に配設されているロータを前記ステータによって駆動し、前記ロータの駆動に基づいて前記弁体を前記弁座に向けて接離させることにより流体の通過流量を調整する電動弁において、
    前記取付手段は、前記凸部のうちの一つに当該取付手段の弾性により中心部に前記凸部が案内されて自動的に調芯されて係合する位置決め孔を有する位置決め部、及び前記弁本体又は前記キャンに係合して前記ステータが回転軸線方向へ抜け出るのを防止し前記キャンの周方向に融通性がある抜止め部を備えていることを特徴とする電動弁。
  2. 前記抜止め部は、前記複数の凸部のうち前記位置決め部が係合した前記凸部を除く少なくとも一つの前記凸部に対して前記ロータが抜け出す方向に係合する抜止め孔が形成された係合部であることを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
  3. 前記抜止め孔は、前記ロータの前記回転軸線方向と直交する方向に長い横長孔であることを特徴とする請求項2に記載の電動弁。
  4. 前記抜止め部は、前記キャンの下方に設けられた前記弁本体の顎部に係合する少なくとも一つの係合腕であることを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
  5. 前記各係合腕は、前記ロータの前記回転軸線と直交する方向に互いに離間した一対の係合爪を備えていることを特徴とする請求項4に記載の電動弁。
  6. 前記位置決め部の前記位置決め孔は、卵又は菱形、若しくは断面テーパ状又はバーリングにより形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の電動弁。
  7. 前記位置決め部は、前記位置決め孔の両側に前記凸部が入り込むような、空間となる凹み部分又は切欠き部が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の電動弁。
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