JP5590837B2 - 機能性領域の移設方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体部材、半導体物品、半導体素子などを製造するための機能性領域を移設する方法、及び複数の領域に分離された機能性領域を持つ基板構造体に関する。本発明の機能性領域の移設方法及び基板構造体を用いて、LEDアレイ、LEDプリンタヘッド、LEDプリンタ等を作製することができる。
従来、GaAs基板上に犠牲層を介して成膜された発光ダイオード構成層を、シリコン基板上に移設(転写ともいう)する技術が知られている。特許文献1には、シリコン基板上に、発光ダイオード構成層を移設する技術が記載されている。具体的には、まず、GaAs基板上に犠牲層を介して形成した発光ダイオード構成層に対して、それを発光領域毎に分割するための溝を設ける。該溝の直下では、前記犠牲層が露出している。次に、ドライフィルムレジストを前記発光ダイオード構成層上に貼り付け、更に、このドライフィルムレジストに、メタルワイヤからなるメッシュ状の支持部材を貼り合わせる。その後、前記レジストの内、前記メタルワイヤの直下に位置する部分以外を除去する。そして、メッシュ状の支持部材を介して、エッチング液と前記犠牲層とを接触させて、該犠牲層のエッチングを行うことで、GaAs基板を前記貼り合わせ構造体から分離する。更に、GaAs基板を分離した後に、今度はシリコン基板と前記発光ダイオード構成層とを貼り合わせる。こうして、シリコン基板上に発光ダイオード構成層が移設(転写)される。
また、特許文献2には、基板上に設けられた複数の半導体チップから選択された一部のチップを他の基板に実装する技術が開示されている。具体的には、第1基板の上に、素子を含むデバイス層を有する第1積層体を準備し、第2基板の上に、分離層を有する第2積層体を準備する。次いで、前記デバイス層と前記分離層とが対向する様に、前記第1積層体と前記第2積層体とを接合する。更に、前記デバイス層と前記分離層を含む積層体を所定のパターンで分離して、前記第2基板の上に、前記素子を含む複数のチップを形成する。そして、前記チップから選択した所定のチップと第3基板とを該第3基板の所定位置で接合し、その後、前記分離層において前記第2基板と該所定のチップとを分離し、該所定のチップを前記第3基板に実装する。
特開2005−012034号公報 特開2003−174041号公報
GaAs基板上のGaAs等の化合物半導体を発光層に用いてLEDアレイ等を作成する場合、該GaAs基板はシリコン基板と比較して非常に高価であり、GaAs基板の有効利用が求められている。また、GaAs基板の大きさ(例えば、2、4、6インチ基板)とシリコン基板の大きさ(例えば、4、5、6、8、12、16インチ基板)とが異なる場合、基板単位で一括して移設すると、移設可能な領域は小さい方の基板の領域となる。従って、効率良く移設するためには、両方の基板を小さい方の基板の大きさに合わせる必要があるという制約がある。
特許文献1に開示されている様な移設を行うと、有効に活用できるGaAs半導体層は、移設先のシリコン基板上に形成された素子に対応する部分のみであって、素子の存在しない素子間の部分のGaAs半導体は活用されることなく廃棄される。この課題について図面を用いて更に説明する。図22(a)、(b)は、夫々、シリコン基板上に形成された回路素子及びGaAs基板に形成された発光層を示す図である。図22において、11はGaAs基板、12はGaAsを含む発光層、13はシリコン基板、14はシリコン基板上に形成された回路素子を示す。発光層12を回路素子14上に移設することで発光素子が完成する。この発光層12は回路素子14上の一部に(或いは回路素子に隣接して)設けられる。発光層12の大きさは、例えば10mm×50μm程度の大きさである。一方、回路素子14の大きさは、例えば10mm×300μm程度の大きさである。従って、一括して発光層12を回路素子14に移設する場合の発光層12の配列及び取り個数は、回路素子14の配列に制約され、結果として、GaAs基板11の単位面積当たりの発光層12として活用できる面積は小さなものとなる。
一方、特許文献2には、1つの基板に多くのチップを形成しておき、これらのチップからチップの一部を選択的に実装する技術が開示されている。従って、この技術によれば、実装元(移設元)の基板上に複数の実装先(移設先)分のチップを形成することができるので、或る程度の基板の有効活用ができる。しかし、特許文献2の技術によれば、チップを選択的に実装する際に、実装するチップに接着剤を塗布しているが、次の様なことが起きる可能性がある。即ち、チップサイズが小さくなる(例えば、縦、横いずれか一方の幅が数100μm以下)と、この様な方法では、接着剤が実装対象となるチップからはみ出す場合がある。接着剤がはみ出した場合、実装する予定のないチップまで接着され、実装に不具合が生じ、結果として歩留まりが低下する可能性がある。そのため、更に基板を有効活用するための工夫が求められる。また、チップサイズが小さくなると、接着剤の厚さも、チップからはみ出さない様にするには薄くせざるを得ない。この様な状態で接着すると、接着時に実装予定のないチップが実装用の基板と接触することで破損する可能性がある。
上記課題に鑑み、処理により分離可能状態になる分離層を有する第1の基板の前記分離層上に配されている機能性領域の少なくとも一部を第2の基板に移設する本発明の機能性領域の移設方法は、次の工程を少なくとも含むことを特徴とする。
即ち、前記第1の基板上に配された機能性領域の少なくとも一部と前記第2の基板との間にドライフィルムレジストを介在させて、前記第1の基板と前記第2の基板を接合する第1接合工程と、
前記ドライフィルムレジストの一部を露光する露光工程と、
前記露光されたドライフィルムレジストを現像し、パターニングするパターニング工程と、
を含む。
また、上記課題に鑑み、処理により分離可能状態になる分離層を有する第1の基板の前記分離層上に配されている機能性領域の少なくとも一部を第2の基板に移設する本発明の機能性領域の移設方法は、次の工程を少なくとも含むことを特徴とする。
即ち、前記第1の基板上に配された機能性領域上にレジストを配し、該レジストの少なくとも一部を露光してパターニングする工程と、
前記パターニングされたレジストをマスクとして前記機能性領域をエッチングしてパターニングする工程と、
前記マスクとして用いたレジストを介在させて、前記第1の基板と前記第2の基板を接合する第1接合工程と、
を含む。
また、上記課題に鑑み、本発明の基板構造体は、処理により分離可能状態になる分離層を有する第1の基板の前記分離層上に配されている機能性領域の少なくとも一部と第2の基板との間にドライフィルムレジストを介在させて、前記第1の基板と前記第2の基板を接合させている。或いは、機能性領域の少なくとも一部と基板との間にドライフィルムレジストを介在させて、前記機能性領域と前記基板を接合させている。
また、上記課題に鑑み、本発明の基板構造体は、処理により分離可能状態になる分離層を有する第1の基板の前記分離層上に配されている機能性領域の少なくとも一部と第2の基板との間にレジストを介在させて、前記第1の基板と前記第2の基板を接合させている。或いは、機能性領域の少なくとも一部と基板との間にレジストを介在させて、前記機能性領域と前記基板を接合させている。そして、前記レジストは、前記機能性領域をエッチングしてパターニングする際に、前記第1の基板上の機能性領域上に配され少なくとも一部が露光されてパターニングされた状態でマスクとして用いられたレジストである。
本発明によれば、感光性、適切な処理による分離性、適度なタック性ないし接着性を持つ非液体である前記ドライフィルムレジスト(DFRともいう)、或いはいわゆる液体・塗付レジスト、或いはその両者を用いるので、基板に設けられた機能性領域のうち、任意の領域を別の基板に効率良く選択的に移設することができる。また、本発明の機能性領域の移設方法や機能性領域を持つ基板構造体を用いることで、低コストで高性能なLEDプリンタなどを提供することができる。
第1の実施例で第1の基板とDFRを接合する工程を示す平面図と断面図。 第1の実施例でDFRを露光し第2の基板を接合する工程を示す平面図と断面図。 第1の実施例でDFRを現像ないしパターニングする工程を示す断面図。 第1の実施例で基板構造体から第1の基板を分離する工程を示す断面図。 第1の実施例で第2の基板から機能性領域を選択的に移設する工程を示す断面図。 第1の実施例で第2の基板から機能性領域を選択的に移設した状態を示す断面図。 第2の実施例でDFRを第2の基板に接合する工程を示す平面図と断面図。 第2の実施例でDFRを露光・現像する工程を示す断面図。 第2の実施例で基板構造体から第1の基板を分離する工程を示す断面図。 第2の実施例で機能性領域を選択的に移設する工程を示す断面図。 第2の実施例の変形例でDFRを露光する工程を示す断面図。 第2の実施例の変形例でDFRを現像し、基板構造体から第1の基板を分離する工程を示す断面図。 第3の実施例で第1のDFRを露光・現像する工程を示す断面図。 第3の実施例で第2のDFRを露光する工程を示す断面図。 第3の実施例で第2のDFRを現像する工程を示す断面図。 第3の実施例で基板構造体から第1の基板を分離する工程を示す断面図。 第4の実施例で第2のDFRを露光・現像する工程を示す断面図。 第4の実施例で露光・現像された第1のDFRと第2のDFRを接合する工程を示す断面図。 第5の実施例でレジストを介して第1の基板と第2の基板を接合する工程を示す断面図。 第5の実施例で機能性領域を選択的に移設する工程を示す断面図。 第3の基板上の複数の移設予定領域と第2の基板上の複数の機能性領域を示す平面図。 従来例における基板上の複数の移設予定領域とシード基板上の複数の機能性領域を説明する平面図。
以下、本発明の実施形態を説明する。本発明の重要な点は、ドライフィルムレジスト(以下、DFRと記す)或いは液体・塗付レジスト(以下、単にレジストと記す)の特性を利用して、DFR或いはレジストを介して2つの基板を接合及び分離することである。そして、例えば、他の基板への機能性領域の選択的な移設のために当該領域の分離が必要なときは、DFR或いはレジストの必要な部分に紫外光照射などのエネルギー照射を行ってDFR或いはレジストの該当部分の分離性を高めることで機能性領域を選択的に分離する。前記DFR(容易に入手可能な具体例としては東京応化製の商品名FP415などがある)或いはレジストの特性としては、露光・パターニングの処理の際に利用される感光性がある。また、適切なエネルギー照射による表面凹凸の変化、体積の変化(発泡などを含む)、接着力の変化、分解等により生じる分離性がある。また、他の部分との接合時に必要とされる適度なタック性ないし接着性、露光部又は非ないし未/弱露光部が持つタック性や、所定の処理液に対する耐性(レジストがネガかポジであるかによって異なる)などがある。ここで本発明においてタック性とはDFRと接合対象物(例えば機能性領域や基板)との瞬間的な接着性を意味する。こうした考え方に基づいて、本発明の機能性領域の移設方法及び機能性領域を有する基板構造体の基本的な形態は、上述した構成を有する。
この基本的な形態を基に、次に述べる様な実施形態が可能である。例えば、前記第1接合工程では、第1の基板上に配された機能性領域の少なくとも一部にDFRを配した後に、前記露光工程と、当該露光領域を現像することによりパターニングする前記パターニング工程とを実行し、更にパターニングしたDFRと第2の基板とを接合することができる。また、前記第1接合工程では、第1の基板上に配された機能性領域の少なくとも一部にDFRを配し、さらに当該DFRを介して透光性を有する第2の基板を配してこれらを接合して第1の基板、機能性領域、DFR、第2の基板を含む接合体(構造体)を作製する。その後、第2の基板を介して(第2の基板側から)前記露光工程を実行し、前記パターニング工程を実行することができる(後述の第2の実施例参照)。また、前記第1接合工程では、前記パターニング工程における処理によりDFRのタック性が低下する場合があるので、以下のように接合することもできる。まず、第1の基板上に配された機能性領域の少なくとも一部にDFRを配した後に前記露光工程を実行する。そして、この段階では現像、パターニングは行わないでDFRと前記第2の基板とを接合し、接合後に前記DFRの露光部を現像して前記パターニング工程を実行することができる(後述の第1の実施例参照)。また、前記第1接合工程では、第1の基板上に配された機能性領域の少なくとも一部に第1のDFR(第1のドライフィルムレジスト)を配した後に前記露光工程と前記パターニング工程とを実行し、パターニングした第1のDFR上に前記第1のDFRとは異なる第2のDFR(第2のドライフィルムレジスト)と第2の基板とを接合し、更に第2の基板を介して第2のDFRに対して前記露光工程と前記パターニング工程とを実行することができる(後述の第3の実施例参照)。また、前記パターニング工程では、第1の基板又は第2の基板に、該基板を貫通する分離溝又は分離孔を形成し、前記分離溝又は分離孔からDFRの現像液を導入することができる(後述の第1の実施例等を参照)。
また、前記第1接合工程では、第1の基板上に配された機能性領域の少なくとも一部に第1のDFRを配した後に第1のDFRに対して前記露光工程と前記パターニング工程とを実行するとともに、第2の基板に第2のDFRを接合した後に第2のDFRに対して前記露光工程と前記パターニング工程とを実行し、更にパターニングした第1のDFRとパターニングした第2のDFRとを接合して第1の基板と第2の基板とを接合することができる(後述の第4の実施例参照)。
また、第1の基板又は第2の基板に、該基板を貫通する分離溝又は分離孔を形成する溝形成工程の後に、分離溝又は分離孔から処理液を導入し、第1の基板と第2の基板とを前記分離層で分離する第1分離工程を更に含むことができる(後述の第1の実施例等を参照)。また、前記第1分離工程の後に、第2の基板に移設した機能性領域の少なくとも一部と第3の基板の移設領域とを接合する第2接合工程と、第2の基板側から所定の波長を有する光(例えば紫外光など)をDFR又はレジストの所定の部分に照射することによって、第2の基板と第3の基板とをDFR又はレジストの所定の部分で分離する第2分離工程と、を更に含むことができる(後述の第1の実施例等を参照)。
また、前記第2の基板はセグメント基板(規格化された単位基板)として、所望の大きさに分離することができ、前記第1接合工程において、複数のセグメント基板を互いに間隔を置いてDFR又はレジスト上に配することができる。この場合は、セグメント基板間の空隙が存在するため、前記基板を貫通する分離溝又は分離孔の形成を省略することができる。
また、前記機能性領域を有する基板構造体において、DFRは、単層からなり、未露光状態(図7(c)参照)、或いは機能性領域のパターンに合わせて一部露光状態(図2(b)等を参照)、或いは機能性領域のパターンに合わせて一部露光されパターニングされた状態(図3(b)等を参照)である様にできる。こうした形態の基板構造体を、機能性領域の選択的な移設を行うための製品として市場に供することもできる。また、DFRは、複数層からなり、それぞれの層が機能性領域のパターンに合わせて一部露光されパターニングされた状態(図18参照)、或いは少なくとも一層(例えば表層)が未露光状態(図14(a)参照)、或いは少なくとも一層が機能性領域のパターンに合わせて一部露光状態(図14(b)参照)である様にできる。こうした形態の基板構造体も、機能性領域の選択的な移設を行うための製品として市場に供することができる。
更に、DFRのタック性、接着性は、露光、加熱、表面層の酸素雰囲気への曝露や、接合基板の表面性(例えば表面粗さ)によっても変化する。そこで、本発明においては以下の手法によりDFRと接合対象物との間のタック性、接着性等の接合性を調整することができる。第1の手法としては、DFRと基材の接合性を向上させるために、レジストを基材側に塗付したのち、DFRを接合させる方法である。これは、DFRと例えばガラス、シリコン、化合物半導体等の無機材料との接着性を、これらの接合面(接着面)に特定の有機材料を介在させることによって高めるものである。無機材料からなる基板表面は、DFRとの接合性よりも、液体・塗付レジストとの接合性が優れている。一方、塗付レジストとDFRとは、有機高分子材料同士の接合となり、これらは低温でも結合が強固である。そこで、例えば機能性領域の上に直接DFRを接合させるのではなく、機能性領域の上にまずはレジストを塗布し、その後DFRとレジストとを接合することで接合体(構造体)を完成させる。
第2の手法としては、無機材料の表面を所定の表面粗さとなるように加工することによってDFRとの接合性を高めるものである。無機材料の表面を所定の範囲の表面粗さに加工すると、例えば圧力をかけてDFRと加熱接着させた場合に接合性が向上する。具体的には無機材料からなる基板、機能性領域の表面を研磨、化学的エッチング等によって、所定の範囲の粗さとなるように表面処理しておくことが好ましい。本発明者の知見によれば、接合面の表面粗さは小さすぎると接合性向上効果が小さく、また大きすぎると透光性基板の場合には基板の曇り等が発生するため、以下の範囲が好ましい。Rpv(凹凸のピークと谷の差の最大値)が3nm以上、10nm以下であり、R(凹凸のピークと谷の差の平均値)が0.3nm以上3nm以下である。これは、DFRはレジストのように液体ではなく一定の硬さ(弾性)を有するため、接合表面に凹凸を設けることにより接合面の面積を増加させることで接合性が向上するものと考えられる。
第3の手法は、第1のDFRと無機材料とを貼り合わせた(接触させた)後に所定の熱処理を行うことでこれらを接合させ、その後、前記第1のDFRと第2のDFRと接合させる方法である。DFRは、一般に一種の両面テープのような構造をしており、DFRフィルム面の両面がPET(ポリ・エチレン・テレフタラート)フィルムで挟まれたサンドイッチ構造を有している。DFRを無機材料からなる接合面に貼り付ける際にはDFRから一方のPETフィルムを剥がしてDFRを表出させ、表出した当該DFR面と接合面とを貼り合わせる。DFRのPETフィルムを剥がした表出面と、第1の基板に分離層を介して配された機能性領域とを貼り合わせた後、DFRと第1の基板とを圧着するように所定の圧力をかけながら熱処理を行うと或る程度の接合強度をもって接合する。この熱処理によりDFR中の溶剤を揮発させることで接合性が向上するものと考えられる。この熱処理の際に前記DFRの前記機能性領域との接合面とは反対側のPETフィルムを剥がすと、PETフィルムを剥がしたDFRの表出面側からDFR中の溶剤が揮発しやすくなるので、より短時間でより接合性を高めることができる。一方、DFRと機能性領域との接合工程の後、さらに露光・現像してパターニング工程を行った場合(ここではパターニングされたDFRをマスクとして用い、機能性領域をエッチングしてパターニングすることができる)、そのDFRの表面のタック性は低下する。このため、パターニング工程後には、前記機能性領域の接合面とは反対側のDFRの表出面と無機材料(例えば無機材料からなる第2の基板)とは接合性が低下する。そこで、第2の基板表面に貼り合わせる予定の第2のDFR(第1のDFRとは異なる未処理のDFR)を、一方のPETフィルムのみ剥離して第2のDFRフィルムの一方の面のみ表出させる。そして第2のDFRの表出面を前記第2の基板に貼り付けて所定の圧力をかけ、熱処理してこれらを強固に貼り合わせる。その後、パターニングせずに、第2のDFRの前記第2の基板との接合面とは反対側の面のPETフィルムを剥離してDFRを表出させ、前記第1の基板上のパターニングされた第1のDFRと接合させる。このように接合させると、第1のDFRと第2のDFRとは親和性の高い同一材料同士であることから、化学的性質の合一により低温でも強固に接合が可能である。上記第3の手法において、第2の基板と第2のDFRとは上記のように予め接合させておくことが好ましいが、先に第2のDFRと第1のDFRとを接合し、その後第2のDFRと第2の基板とを接合させてもよい。
本発明において、DFRと無機材料との接合の際に印加する好ましい圧力と熱処理温度(加熱温度)は以下の範囲である。圧力は小さすぎると十分な接合力(接着力)を得ることができず、大きすぎるとレジストが潰れてパターン形状が変化する、或いは基板や機能性領域が変形、破壊される場合がある。そのため、圧力の範囲は好ましくは、5.0g/mm2以上60g/mm2以下、より好ましくは5.0g/mm2以上50g/mm2以下である。また、熱処理時の温度は低すぎると接合反応が不十分になる、或いは接合時間が長くなり、高すぎると、有機材料が変質する場合がある。そのため、50℃以上200℃以下が好ましい。また処理時間については十分な接合を得ることができれば、できるだけ短い方が生産性の観点から好ましい。本発明者らの知見によれば、10秒以上10分以下が好ましい。上記第2及び第3の手法では、液体・塗布レジストを介することなくDFRだけで第1と第2の基板間の接合が可能となり、部材点数、工程数、製造時間の点で有利となる。
本発明において機能性領域とは、代表的には、少なくとも半導体接合を有する領域を意味しており、該領域が素子であってもよい。また、圧電特性、誘電特性、磁性特性等を有する領域であって、機能素子として使用し得る電気的、磁気的な機能などを有する領域を意味しており、該領域が半導体素子であってもよい。いずれにせよ、本発明において重要なことは、機能性領域を持つ基板から、機能性領域の少なくとも一部を選択的に他の基板の所定の箇所に移設する際に、DFR又はレジスト等の特性を利用して処理を実行することである。この際、典型的には、後述の接合層を設ける。接合層の厚さは、移設すべきでない機能性領域の部分が前記他の基板に接合されるに至るほど強く接触することを防止できることと、接合層が本来の接合機能を確実に果たせることとを達成する程度に充分に厚いのが良い。しかし、移設する素子と移設先の基板内に別途設けられた他の素子や回路とを電気的に接続するために、金属薄膜による結合が必要となる場合には、金属薄膜が接合層の端面で段切れを起こさないように段差を小さくする配慮が必要である。更には、前記接合層を設置する以外の位置の表面の表面粗さを、接合層表面より、大きく設定することも好ましい。こうすれば、仮に接合層以外の部位に、次に移設すべき半導体接合領域の表面が接触したとしても、その表面粗さのために接触点が限定されて少ないため、原子、分子間力(ファンデァワールス力)が微弱となる。この場合、先に説明した有機材料であるDFRと無機材料からなる接合面との接合の場合とは異なり、極めて平滑な無機材料表面同士の接合性に起因する問題である為、上記のように一方の表面を所定の粗さに加工することで接合層以外の部位の予期せぬ接合を回避、軽減できる。この結果、接合層以外の部位においては、接合工程中に事故的に接触したとしても、十分な接合力を得るには至らず、接合されることはない。さらには、接合層として、タック性を持たせた有機絶縁層などを利用して、接合層をパターニングする。他方、誤って接合させたくない領域は、無機物より構成されるタック性が無い材料表面を露出させておく。このことにより、接合させたい領域のみを選択的に接合させることができる。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
(第1の実施例)
第1の実施例を説明する。まず、機能性領域が配された第1の基板を用意する方法を説明する。図1(b)に示す様に、本例では、第1の基板である化合物半導体基板103から第2の基板100に移設される第1及び第2の機能性領域101、102は化合物半導体膜106を含む。図1(b)に示す様に、第1及び第2の機能性領域101、102は、化合物半導体基板103上に、エッチング犠牲層105と、化合物半導体膜106とを、該化合物半導体基板103側からこの順に備えて形成される。この際、化合物半導体基板103上に形成したエッチング犠牲層105(処理により分離可能状態になる分離層)及び化合物半導体膜106上にレジスト107を塗布し、露光、現像する。そして、こうして形成されたマスクを介してエッチング犠牲層105及び化合物半導体膜106をエッチングしてパターニングし、第1及び第2の機能性領域101、102間に溝110を形成する。こうして、第1及び第2の機能性領域101、102を島状に分離する。本例では、化合物半導体基板103はGaAs基板であり、GaAsのエッチングは、NHOH+Hのエッチング液及び/又はDeep RIE(リアクティブイオンエッチング)で行う。また、第1及び第2の機能性領域101、102の化合物半導体膜106は、DBR層とLED層を含み、エッチング犠牲層105はAlAs層などである。
次に、図1(a)、(c)に示す様に、第1の基板103上に形成された機能性領域の少なくとも一部にDFR115を配する。この際、DFR115の下面の保護用のPETフィルム116bを剥離し、パターニングしてある第1の基板103にDFR115を温圧貼付する(例えば、80℃)。
シード基板の第1の基板103としては、GaAs基板、p型GaAs基板、n型GaAs基板、InP基板、SiC基板、GaN基板などを用いることができる。また、化合物半導体基板以外にも、サファイア基板、Ge基板などを用いることもできる。前記エッチング犠牲層とは、前記化合物半導体多層膜のエッチング速度よりも速く選択的にエッチングされる層のことである。前述した様に、本例では、AlAs層やAlGaAs層(例:Al0.7Ga0.3As)である。AlGaAs層をAlGax−1As(1≧x≧0.7)とした場合、xが0.7以上でエッチング選択性が顕著となる。エッチング犠牲層にAlAs層を用いる場合は、エッチング液として2%から10%に希釈したHF溶液を用いることができる。
シード基板103として、サファイア基板を用いる場合、その上にエッチング犠牲層として、窒化クロム(CrN)などの金属窒化膜を用いることができる。こうした場合、青色や紫外光用のデバイス(LEDやレーザ)を実現するための機能層多層膜を窒化クロム上にエピタキシャル成長させることができる。この多層膜は、活性層としてGaInN、更にスペーサ層としてAlGaNやGaNを用いることができる。この犠牲層である窒化クロム(CrN)などの金属窒化膜のエッチャントとしては、一般的なCrエッチャント(クロムエッチング液など)を用いることができる。
次に、図2(b)に示す様に、マスク117を用いてDFR115の一部を露光する。通常は、露光時には、酸素拡散によるDFR表面の露光減感効果を避けるため、保護用PETフィルムを介して露光するが、ここでは、保護用PETフィルム116aを除去して露光する。これにより、DFR115の表面層に、露光減感効果を受けた未/弱露光部115bが残存して、DFR表面のタック性ないし接着性を維持できる。こうして、DFR115に、露光部115aと未/弱露光部115bが形成される。続いて、図2(a)、(c)に示す様に、表面タック性が残存するDFR115表面上に、アライメントしつつ第2の基板であるガラス基板100を温圧貼付する(例えば、100℃)。そして、ガラス基板100とDFR115のみを貫通して分離溝111(例えば、数ミリ幅)を形成し、ガラス基板100を複数のセグメントに分離する。分離溝の形成方法としては、ダイシング加工により行うことが、ハンドリング及びコストの観点からも好ましい。この際、最初から、複数のセグメント基板を相互に間隔を置いてDFR115表面上に温圧貼付してもよい。この場合、分離溝は形成しなくてよい。
次に、図3(a)、(b)に示す様に、ガラス基板100中の分離溝111を介して炭酸ソーダ現像液と水リンスをシャワーし、DFR115を現像する。この際、ガラス基板100直下の未/弱露光部115bが現像液に対して耐性を充分に獲得できる程度に、ガラス基板100を温圧しておくと良い(ここではDFR115はネガタイプである)。こうして、図3(b)に示す様に、DFR115の非露光部が除去されて、露光部115aと未/弱露光部115bを介して接合された第1の基板103と第2の基板100を含む複合部材である基板構造体が得られる。
次に、溝111を通して、エッチング液とエッチング犠牲層105とを接触させて該エッチング犠牲層105をエッチングし、前記複合部材から第1の基板103を分離する。これにより、図4に示す第1及び第2の機能性領域101、102を備える第2の基板100が用意される。分離された第1の基板である化合物半導体基板103は、新たに化合物半導体膜を含む機能性領域を形成するために再使用することができる。なお、溝111が深い場合には、AlAsなどからなるエッチング犠牲層のエッチングにより発生したガス(水素)の泡が、その出口を塞いでしまうことがあり得る。斯かる場合には、エッチングのための溶液や化合物半導体基板などのウェーハに、連続的或いは断続的に超音波を印加(間欠的でもよい)することが好ましい。また、エッチャント中に(例えば、フッ酸の中に)、アルコールや、濡れ角を減少させるような潤滑剤を添加して、泡の発生の抑制又は除去を行うことも好ましい。
第2の基板100に溝を設ける場合、前述のダイシング加工の他にも次の様に行うこともできる。例えば、第2の基板がシリコン基板である場合、溝である貫通溝の形成は、SFなどの雰囲気の下、フッ素を利用したRIEを用いて行うことができる。ラジカル種はフッ素に限られるものではない。ウエットで行う場合には、NaOHやKOH、TMAHなどを用いることができる。この様に、シリコン基板の表面に、溝を形成するためのマスク層をレジストを用いて形成し、マスクを利用してシリコン基板に溝を形成する。
RIEなどのドライエッチングやウエットエッチングを用いてもよいが、露出箇所に石英の微粒子などをぶつけて物理的にシリコン基板を破壊しながら溝を掘っていくサンドブラスタなどを用いることもできる。この様な貫通溝は、例えば、側壁を保護しながらアスペクト比を劣化させずに数100ミクロンもの厚いシリコンウェーハに形成することができる上に、ガラス基板のような部材にも簡単に適用可能となる。こうして、化学的なエッチングにより溝を形成するのではなく、流体エネルギーやサンドブラスト法の様に固体粒子をぶつけることによって貫通溝を形成することができる。レーザドリルやマイクロドリルを用いることもできる。以上の様にして、図3(b)に示す如く、化合物半導体膜106に設けられた溝110と、溝110に連結する様に第2の基板100を貫通して設けられた溝111とを有する複合部材が用意される。
図4に示す様な第2の基板の用意する方法は、以上の方法に限られるものではない。例えば、前記複合部材の界面分離層(これは、前記エッチング犠牲層の替わりに設けられる)の側面又はその近傍に流体を吹き付けることで、複合部材から第1の基板103を分離し第2の基板の用意する方法を採用することもできる。
次に、デバイス基板への機能性領域の選択的な移設を説明する。ここでは、選択的に移設される第1の機能性領域101と、第3の基板200上の第1の機能性領域101が移設される領域との、少なくとも一方に所定の厚さの接合層205を設ける。本例では、図5に示す様に、駆動回路を備えるシリコン基板である第3の基板200上に接合層205を設ける。設け方としては、まず、第3の基板200上に、所定の厚さの接合層(有機絶縁層)205を形成し、その上の第1の機能性領域101の移設予定領域のみに対してレジストでマスキングを行う。化学的なエッチング或いはRIEでエッチングを行い、図5に示す様に所望の領域のみに接合層205を設け、前記レジストをアッシャーなどで剥離する。ここでは、接合層205の厚さは2.0μm〜5.0μmとし、その表面は充分に滑らかにする。この程度の厚さがあれば、第1の機能性領域101と接合層205を接合するときに、第2の機能性領域102が基板200の表面に強く押し付けられることを防止できる。本例において、接合層の厚さとしては1.0μm〜10μmが好ましい。1.0μm以下の厚さになると前記効果が小さくなり、また10μm以上になると、機能性領域を移設した後に、当該機能性領域と基板に形成された回路等とを金属配線で電気的に結合する際に段切れ等の問題が起こる可能性が高くなる。また、本例においては、必要に応じて、機能性領域を移設する際、第1の機能性領域101以外の領域に対応する第3の基板200上の領域の表面に所定の凹凸を形成してもよい。こうすれば、仮に接合時の応力によって、移設対象ではない第2の機能性領域102と基板200の表面とが接触したとしても、これらが接合することをより効果的に防止できる。凹凸は、接合層(有機絶縁層)205を形成するときにオーバーエッチングなどを行うことで形成できる。凹凸の面は、接合層205の表面より充分に粗いものである。例えば、接合層205の表面の滑らかさは、Rpv(凹凸のピークと谷の差の最大値)が2nm以下であり、R(凹凸のピークと谷の差の平均値)が0.2nm以下とする。一方、凹凸の面の粗さは、Rpv(凹凸のピークと谷の差の最大値)が2nm以上であり、R(凹凸のピークと谷の差の平均値)が0.2nm以上とするのが望ましい。
以上の様に、DFR115を有する第2の基板100の前記DFRの上には、島状に複数の機能性領域があり、第1の機能性領域101以外に第2の機能性領域102が設けられる。そして、本例では、少なくとも、第2の基板100上に残存する第1の機能性領域以外の第2の機能性領域102に対応する第3の基板200上の領域の表面に、所定の凹凸を形成する。
本例において、接合層205は、例えば有機材料からなる膜である。有機材料からなる膜としては、ポリイミドなどの有機絶縁膜がある。ポリイミド以外にも、エポキシ系接着層などを使用することもできる。また、絶縁膜としては、上述の有機材料膜のみならず、酸化シリコン膜などの無機系の絶縁性の酸化膜にメチル基、エチル基、フェニル基などを添加して、可塑性を増加させたスピンオンポリマーや、スピンオン有機グラス(Org.SOG)を用いることもできる。例えば、第3の基板200としてのシリコン基板上及び/または内部を利用して、回路領域を有する場合には、次の様にしてもよい。有機SOGを利用して、該回路領域上の平坦性を上げるための酸化シリコン絶縁膜(これは、プリベーク温度100℃前後で、一定の接着性を有する)を所定の厚さで第3の基板200上に形成し、これをパターニングしてもよい。本例においては、このようにプリベーク処理の後に接合層205表面が一定の接着性を有することが、その後の接合工程において効率的に接合を行う上で好ましい。一般に、タック性(接着性)は、有機絶縁物(スピンオンポリマー)に含有される加水分解性基であるシラノール基や有機成分であるアルコキシ基によって発現するものと考えられている。これらの成分は、処理温度により脱水縮合反応が進行して、ウェーハ同士や素子間の接合(貼り合わせ)強度を強固にする。また、可塑性については有機成分の中でも、非加水分解性基が高温(>400℃)での物質の可塑性の安定性に寄与する。貼り合わせ技術の成否を決する要素は、その表面平坦性とパーティクルが最も大きなものとして知られている。これに対して、可塑性とタック性を持った有機絶縁層を介在させることにより、デバイス構造物などが存在する下地や、接合表面に必要とされる平坦性を緩和することができる。また、この可塑性によって、パーティクルの大きさによっては、介在する有機絶縁層に埋没させることが可能となるため、実質的にパーティクルの影響を排除することができる。可塑性は、層の厚みを増大させた場合に蓄積される歪みの緩和にも大きな役割を持ち、可塑性を向上させる有機成分が少なく、かつ1μm以上の比較的厚い層を形成するとクラック等の欠陥や亀裂が生ずる場合がある。これらの理由により、有機SOG中に含まれる加水、非加水分解性基の中の有機成分量は、約1wt.%以上とすると、好ましい接着性、可塑性を得ることができ、ミクロンオーダの層厚としても安定な膜とすることができる。
上述した様に、第3の基板200は、例えば、半導体基板やシリコン基板や、表面に酸化層が形成されているシリコンウェーハや、所望の電気回路(例えば、ドライバ回路)が設けられているシリコンウェーハなどである。ここでいうドライバ回路とは、例えば、発光ダイオード(LED)が化合物半導体多層膜を含み構成される場合に、そのLEDを駆動・制御するための回路のことである。シリコン基板は、いわゆるCZウェーハは勿論、表面にエピタキシャルシリコン層を有する基板であってもよく、またシリコン基板の代替としてSOI基板を用いることもできる。
次に、第1の機能性領域101と第3の基板200とを接合層205により接合し、第2の基板100と第1の機能性領域101とをDFR115で分離する工程について説明する。図5に示す様に、第2の基板100のDFR115上の第1の機能性領域101と接合層205をアライメントして接合し、図6(a)に示す様に、第2の基板100と第1の機能性領域101とをDFR115で分離する。本例においては、DFRが一定の処理により分離可能となる性質を用いる。ここでは、UV(紫外光)波長(300nm〜400nm)のレーザー光を絞り、走査することにより、所望の位置の所望の面積だけについて選択的にDFR115にUV照射することができる。こうして、透光性を持つ透明基板100の側からUV光を照射してDFR115の分解或いは結合強度の弱化をもたらすことで、第2の基板100と第1の機能性領域101とを分離する。レーザー光を絞るので、第2の機能性領域102の部分のDFR115にはUVが照射されない。よって、これはそのままで、図6(a)に示す様に、第2の機能性領域102は第2の基板100側に残って移設されない。UV照射を必要としない部分への照射を防ぐ遮光層やステンシルマスクを用いてUV照射を行うこともできる。この場合は、充分な強度を持つレーザー光を絞ることなく照射してもよい。全体にUV照射を行う場合には、I線UVランプや、UV光を発生するLEDを使用することができる。
第2の基板100側に残った第2の機能性領域102の部分を、次に説明する様に更に他の基板に移設することができる。この場合、前記他の基板は前記第3の基板の基板であって、第1の機能性領域と第2の機能性領域を同じ基板の異なる所に移設することもできる。第2の機能性領域102を更に他の基板に移設する場合は、第1の機能性領域101の移設とほぼ同様のことを行えばよい。即ち、図6(b)に示す様に、第4の基板300(又は第3の基板200)上に接合層(有機絶縁層)を形成し、その上の第2の機能性領域102の移設予定領域のみにレジストでマスキングを行う。そして、化学的なエッチング或いはRIEでエッチングを行い、所望の領域のみに接合層205を設ける。次に、第2の機能性領域102と接合層205をアライメントして接合し、図6(b)に示す様に、UV照射により第2の基板100と第2の機能性領域102とをDFR115で分離する。
接合方法としては、第2の基板をセグメントに分断した後に、デバイス回路を内蔵してあるシリコン基板ウェーハ上へ逐次、多数の活性層を有するセグメント毎に接合してもよい。或いは、更に工程時間を短縮するためには、ウェーハごと、ウェーハ間で一括に接合してもよい。ここで、セグメントとは、例えば、機能性領域を移設する際に好適な一つ又は複数の回路単位を構成する活性層の領域をいう。また、本例においては、異なる基板のサイズであっても、移設を複数回繰り返すことで、無駄なく機能性領域を移設することができる。例えば、第2の基板である4インチ基板から、複数のセグメントに分離された領域を切断して形成しておく。その機能性領域を、移設すべき基板サイズに合わせて(例えばシリコン5、6、8、12インチウェーハ)、各機能性領域の配列間隔を密にするように配列する。そして、第3の基板である5、6、8、12インチ基板の移設すべき第1の領域に、前記第2の基板上に配された機能性領域のうち、当該第1の領域に対応する機能性領域のみを選択的に移設する。その後、前記第3の基板である5、6、8、12インチ基板の残りの移設すべき領域である第2の領域に、前記第2の基板上に配された機能性領域のうち、当該第2の領域に対応する機能性領域のみを選択的に移設する。この様にして、基板の大きさが異なる場合でも、移設工程を複数回に分けて、移設する領域毎に機能性領域を選択的に移設することで、無駄なく機能性領域を移設することができる。この手法は、基板材料が高価で口径が比較的小径な材料と、大口径まで作製・入手可能でしかも比較的安価に入手できるシリコンの様な基板材料やそのデバイス群との、異種基板、異種材料、異種デバイス間の接合において重要である。そして、本質的に材料間の差異が存在して、その口径や価格に大きなギャップがある異種基板間の接合において、経済効果として大きな効果が期待できる。更には、このセグメント領域に分離された領域には、複数の活性層が存在して、複数回に亘ってデバイス活性層を移設することにより、異種活性層が移設された複数枚の大口径のホストウェーハを作製することが可能となる。その経済効果は一回の移設で作製されるものより、更に大きな効果が期待できる。
この様に、第2の機能性領域102を更に他の基板に移設したい場合は、第2の基板に残存する第2の機能性領域と、第4の基板上の第2の機能性領域が移設される領域との、少なくとも一方に所定の厚さの接合層を設ける。そして、第2の機能性領域102と第4の基板300とを接合層205により接合し、第2の基板100と第2の機能性領域102とをDFR115で分離する。この場合も、第4の基板300上の、少なくとも、第2の基板100上の第2の機能性領域以外の領域に対応する表面に、所定の凹凸を形成してもよい。しかし、基板間の平行度が充分に確保できるのであれば(比較的小面積のセグメントの場合は、こうした条件が充分満たされることが多い)、こうした粗面の形成を必要としない。
第1及び第2の機能性領域101、102は第2の基板100上にどの様な島状で配置されてもよいが、代表的には、図21(b)に示す様に、第1及び第2の機能性領域101、102は第2の基板100上に所定の間隔で配列される。この場合、例えば、図21(a)に示す様に、第1の機能性領域101と接合する第3の基板200の領域405(接合層205が配置される領域を含みCMOSチップを備える領域)は所定の間隔で配列される。こうした構成で、第2の基板100上の第1の機能性領域101のみを第3の基板200の接合層205の配置領域に移設するとしたとき、次の条件を満たすと効率的且つ効果的に移設が完遂される。図21に示す様に、第2の基板上の第1及び第2の機能性領域の単位領域当たりの幅をw、長さをlとし、その間隔をsとし、第1の機能性領域と接合する予定の第3の基板の単位領域当たりの幅をW、長さをL、その間隔をSとした場合、次の条件を満たすと良い。即ち、w、l、s、W、L、Sは以下の式1から3を満たすと良い。
(式1)l≦L
(式2)W>w
(式3)W+S>w+s
更には、以下の式4から6を満たすのも良い。
(式4)l=L
(式5)W=n×w
(式6)W+S=n(w+s)
ここで、nは2以上の整数を表す。ここでは、第2の基板100上に高密度で形成した第1の機能性領域101を選択的に第3の基板200の接合層205の配置領域に移設することを、例えばn回繰り返す。こうすれば、発光層などとなる機能性領域を回路素子などに移設する場合に、機能性領域の配列及び取り個数は、回路素子などの配列にあまり制約されることはなくなる。従って、結果として、シード基板である第1の基板の単位面積当たりにおいて発光層などとして活用できる面積割合を大きくできる。よって、シリコンウェーハよりも数十倍も格段に高価な化合物半導体ウェーハを有効に利用することが可能となり、複合的な多機能素子集積回路において、より有利な経済効果をもたらすことができる。
ここでは、図21(a)に示すシリコン基板200は、CMOSチップを持つ第3の機能性領域405を有し、第1の機能性領域101は、接合層205を介して第3の機能性領域と接合する。同様に、前記第4の基板は第4の機能性領域を有し、第2の機能性領域102は、第4の機能性領域と接合してもよい。
本例によれば、DFRの本来の性質(感光性)に加えて、そのタック性及び処理による分離可能性を利用して、1つの基板に設けられた複数の機能性領域のうち、任意の領域を選択的に別の基板に確実に移設することができる。例えば、第2の基板に高密度に形成した機能性領域の一部を、歩留まりを低下させること無く他の基板に移設することができる。また、第2の基板上の機能性領域の各一部を、複数回、他の基板に移設することができる。更に、第1の基板である1つのシード基板の半導体領域を有効活用できるので、低コストに素子を製造することができる。
(第2の実施例)
図7から図10を用いて、第2の実施例を説明する。第2の実施例の特徴点は、DFRと第2の基板とを接合した後に、第2の基板を介してDFRの一部に露光してパターニングする点である。機能性領域101、102が配された第1の基板103を用意する方法は、第1の実施例で説明した通りである。
次に、図7(b)に示す様に、透明なガラス基板などの第2の基板100に、保護用PETフィルムを剥離したDFR115を添付する。そして、図7(a)、(c)に示す様に、パターニングしてある第1の基板103に、アライメントマークを用いて、反対側の保護用PETフィルムも剥離したDFR115を温圧貼付する(例えば、100℃)。次に、アライメントマークを使用し、マスク117を用いてDFR115の一部を露光しパターニングする。DFR115のパターニングは、第1の基板103上の機能性領域のパターンに合わせる。こうして、図8(a)、(b)に示す様に、DFR115に、露光部115aと非露光部が形成され、DFR115が現像される。DFR115の現像においては、第2の基板100とDFR115のみを貫通して分離溝ないし孔111を形成する。そして、第2の基板100中の溝ないし孔111を介して炭酸ソーダ現像液と水リンスをシャワーし、DFR115を現像する。
次に、図9に示す様に、溝ないし孔111を通して、エッチング液とエッチング犠牲層105とを接触させて該エッチング犠牲層105をエッチングし、第1の基板103を分離する。これにより、図9に示す第1及び第2の機能性領域101、102を備える第2の基板100が用意される。デバイス基板などの他の基板への機能性領域の選択的な移設は、第1の実施例で説明した様に行われる。図10は、この選択的な移設方法を示す。その他の点は、第1の実施例と同様である。
図11と図12は、本実施例の変形例を示す。ここでは、第1の基板103上の機能性領域とDFR115の厚さの比率をより現実に近いものとして描いている。本例では、現像液やエッチング液がよりスムーズに導入される様に、図11(b)と図12に示す様に、ダイシングブレード140を用いて、DFR115の非露光部のある部分に大きい幅で溝ないし孔が形成される。これらの寸法の例が、図11と図12に示されている。本例によれば、現像液やエッチング液の所望部への導入が容易に遂行できて、DFR115の現像やエッチング犠牲層105のエッチングが好適に行われる。
(第3の実施例)
図13から図16を用いて、第3の実施例を説明する。第3の実施例の特徴点は、複数層のDFRを用いて、第1の基板103と第2の基板100との間の側部空間から現像液やエッチング液が入り易くしている点である。ここでも、第1の基板103上の機能性領域とDFR115の厚さの比率をより現実に近いものとして描いている。機能性領域101、102が配された第1の基板103を用意する方法は、第1の実施例で説明した通りである。
次に、図13(a)、(b)に示す様に、透明なガラス基板などの第2の基板100に第2のDFR115を添付したものと、パターニングした機能性領域を備える第1の基板103に第1のDFR155を添付したものを用意する。そして、図13(c)、(d)に示す様に、マスク117を用いてDFR156の一部を露光しパターニングする。ここに、図14(a)に示す様に、図13(a)に示す第2の基板100にDFR115を添付したものを添付する。ここでも、タック性を上げるために、熱圧着を用いると良い。タック性を上げたい場合には、こうした熱圧着を他の部分の接合において用いてもよい。そして、図14(b)に示す様に、アライメントマークを使用し、マスク117を用いてDFR115の一部を露光する。更に、図15(a)、(b)に示す様に、第2のDFR115のパターニングを行う。ここでも、図11で示した様なダイシングブレード140を用いる。このDFR115のパターニングは、図11と図12で示した方法と同様な方法で行われる。
次に、図16に示す様に、溝ないし孔を通して、エッチング液とエッチング犠牲層105とを接触させて該エッチング犠牲層105をエッチングし、第1の基板103を分離する。この後、他の基板への機能性領域の選択的移設が上記実施例と同様な方法で行われる。
(第4の実施例)
図17と図18を用いて、第4の実施例を説明する。第4の実施例の特徴点は、露光・現像された複数層のDFRをアライメントして接合し、第1の基板103と第2の基板100との間の側部空間からエッチング液が入り易くしている点である。機能性領域101、102が配された第1の基板103を用意する方法は、第1の実施例で説明した通りである。また、パターニングされた機能性領域を備える第1の基板103上に露光・現像された第1のDFR155を形成する点は、第3の実施例と同様である(図13(b)、(c)(d)参照)。
本実施例では、図17に示す様に、第2の基板100に第2のDFR115を添付して、該DFR115を、第2の基板100の反対側から、マスクを用いて露光・現像する。この際、DFR115には保護用PETフィルムを添付した状態で露光し、DFR115に未/弱露光部115bが残存する様にする。第2の基板100には分離溝を形成するが、タック表面を露出したまま基板をセグメント分離するのが困難な場合は、図17に示す様に、表面にPETフィルム116を再添付してダイシングを行ってもよい。
図18に示す様に、アライメントして、露光・現像された複数層のDFRの貼り合わせを行う際には、加熱、加圧、超音波印加等の手段を利用することができる。図18に示す複合部材に対して、溝ないし孔を通して、エッチング液とエッチング犠牲層105とを接触させて該エッチング犠牲層105をエッチングし、第1の基板103を分離する。この後、他の基板への機能性領域の選択的移設が上記実施例と同様な方法で行われる。
ここで、分離可能状態になる分離層を有する第1の基板の分離層の上に配された機能性領域の少なくとも一部を第2の基板に移設する移設方法において、次の様にすることもできる。まず、第1の基板上の機能性領域の上に第1のDFRを配し、この機能性領域と第1のDFRとに所定の圧力をかけて接触させながら所定の温度で熱処理を行い前記機能性領域と第1のDFRとを接合する。次に、前記DFRの少なくとも一部を露光、現像してパターニングし、パターニングされた第1のDFRをマスクとして前記機能性領域をエッチングしてパターニングする。そして、第2のDFRを介在させて、第1の基板と第2の基板を接合する。第2のDFRを介在させて第1と第2の基板を接合できれば、第2の基板と第2のDFRとの接合順は自由である。ここでは、パターニングされた第1のDFRをマスクとして用い、機能性領域をエッチングしてパターニングすることが特徴である。
ところで、上述したようにDFRとガラス基板、機能性素子などの無機物質との接合において、露光・現像後の表面のタック性が低下し、適正な接合、或いは、その後の化学的処理液に対する剥がれ耐性などに問題がある場合には次のような処理を行うこともできる。即ち、シランカップリング剤(アミノプロピルトリメトキシランなど)をスピンやディップコートでガラス表面に付与する。このようにするとシランカップリング剤中のアミノ基とDFR中のカルボキシル基とがイオン結合を生成し、タック性や、両者の接合強度を向上する場合がある。
(第5の実施例)
図19と図20を用いて、第5の実施例を説明する。第5の実施例の特徴点は、第1の基板上の機能性領域をパターニングするために用いた液体レジストを前記DFRの替わりに用いる点である。機能性領域101、102が配された第1の基板103を用意する方法は、第1の実施例で説明した通りである。
本実施例では、第19図に示す様に、レジスト107を介在させて第1の基板103と第2の基板100とを貼り合わせる。この際、スピンオンポリマーや、PMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)、PMER、ポリイミド、BCB(ベンゾシクロブテン)等の層190をレジスト107と第2の基板100との間に介在させて接着力を増大させてもよい。図19に示す複合部材に対して、第2の基板100に形成した溝ないし孔を通して、エッチング液とエッチング犠牲層105とを接触させて該エッチング犠牲層105をエッチングし、第1の基板103を分離する。この後、他の基板への機能性領域の選択的移設は上記実施例と同様な方法で行われる。本例において、レジスト107の構造を変化させ分離する条件(レジストの温度、照射する光の波長、パワー、変質させるレジスト部分の厚さ等)を或る範囲をもって特定するとよい。そのために、分離可能なレジストの構造(厚さ、変質して生じる気泡の大きさ、殻の厚さ、孔の径、密度)を特定するとよい。レジスト材料などには、処理に対する局所的な反応を更に促進させる工夫をしてもよい。例えば、レジストにレーザー光の吸収剤を混ぜる、照射光の波長を選択する、波長選択性のある補助層をレジストに設ける、レジストに無機層を設ける等の手段がある。レジストは、例えば、300℃で炭化して剥離可能となる場合がある。或いは、オゾンアッシャーにより120℃で剥離可能となる場合がある。レジストをUVレーザで照射するとUVレーザーが照射された領域のレジストの分解が始まり、窒素ガスが放出され、レジスト自身が発泡し、膜厚が数十倍から百倍に増大する。その結果、UVレーザー照射領域のレジストは一種の多孔質体構造となり機械強度が低下し脆弱になるので、当該脆弱な領域を破壊することにより機能性部位がガラス基板から分離される。
前記移設方法において、例えば、LEDを作製する場合、次の様な化合物半導体多層膜を形成することができる。p型GaAs基板(シード基板)上に、p−AlAs層(エッチング犠牲層)を形成し、その上に化合物半導体多層膜として、以下の層を設ける。p型GaAsコンタクト層、p型AlGaAsクラッド層、p型AlGaAs活性層、n型AlGaAsクラッド層、n型GaAsコンタクト層を設ける。犠牲層と化合物半導体基板間には、エッチングストップ層としてAlInGaPを形成することもできる。硫酸でGaAs、AlGaAs層をエッチングする場合、AlInGaP層でストップする。そして、その後、AlInGaP層は塩酸で除去する。アンモニア過水でGaAs、AlGaAs層をエッチングする場合は、AlAsがストップ層として望ましい。
化合物半導体多層膜の材料としては、GaAs以外の系の化合物半導体材料、例えば、AlGaInP系、InGaAsP系、GaN系、AlGaN系、InAlGaN系が適用され得る。更に、化合物半導体多層膜上には、金属膜とDBRミラーの少なくとも一方を設けておくこともできる。ここで、金属膜とは、例えば、Au、Ti、Alなどの金属層からなる膜である。好ましい金属膜材料は、LEDの発光波長により選択される。例えば700〜800nmの赤色系LEDを作るのであれば、Au、Agなどが高い反射率を持つ。360nm付近の青色系LEDであればAlが好ましい。DBRミラー(ブラッグ反射ミラー)とは、例えばGaAs系の化合物半導体材料に対しては、AlAs層とAlGaAs層とを交互に複数回積層して構成されるものである。或いは、Al酸化物層とAl0.2Ga0.8Asとが交互に積層されてなるものである。アルミニウム酸化物をエピタキシャル成長で形成するのは難しいので、実際には、AlGa1-xAsを用いxの値を0.2と0.8間で交互に変更するなどして屈折率を制御することが好ましい。
また、化合物半導体多層膜を利用してLED素子を形成する場合には、ヘテロ接合型のLEDに替えて、ホモ接合型のLEDを構成することもできる。この場合、各層をそれぞれエピタキシャル成長させた後、固相拡散法により不純物拡散を行って活性層内にpn接合を形成する。コンタクト層は、p側或いはn側電極とのオーミックコンタクトを取るために、活性層を挟むクラッド層よりも高い不純物濃度を有するのがよい。
本発明は、例えば、半導体基板上にアレイ状に半導体素子を形成したアレイ素子、特に半導体基板上に形成されたLED素子を用いたLEDプリンタやディスプレイなどの表示装置、或いは、光送受信用素子や受光素子などの製造に適用することができる。受光素子に適用すれば、スキャナーを構成することもできる。
100…第2の基板、101、102…機能性領域(第1の機能性領域、第2の機能性領域)、103…第1の基板(シード基板)、105…分離層(エッチング犠牲層)、106…化合物半導体多層膜(機能性領域)、107…レジスト、200…第3の基板、300…第4の基板、115、155…ドライフィルムレジスト(DFR)

Claims (4)

  1. 処理により分離可能状態になる分離層を有する第1の基板の前記分離層の上に配されている機能性領域の少なくとも一部を第2の基板に移設する機能性領域の移設方法であって、
    前記機能性領域の少なくとも一部の上に、ドライフィルムレジストを配置する配置工程と、
    前記ドライフィルムレジストの表面層に未/弱露光部が残存するように、前記ドライフィルムレジストの一部を露光する露光工程と、
    前記ドライフィルムレジストの表面層が前記第2の基板に接触するように、前記第1の基板と前記第2の基板を接合する第1接合工程と、
    前記第2の基板を貫通する溝を形成する溝形成工程と、
    前記溝を介して、現像液を導入するにより、前記露光されたドライフィルムレジストをパターニングするパターニング工程と、
    を含み、
    前記未/弱露光部は、前記現像液に対して耐性を有することを特徴とする機能性領域の移設方法。
  2. 前記配置工程の前に、前記機能性領域がパターニングされていることを特徴とする請求項1に記載の機能性領域の移設方法。
  3. 前記溝形成工程の後に、前記から処理液を導入し、前記第1の基板と前記第2の基板とを前記分離層で分離する第1分離工程を含むことを特徴とする請求項に記載の機能性領域の移設方法。
  4. 前記第1分離工程の後に、前記第2の基板に移設した機能性領域の少なくとも一部と第3の基板の移設領域とを接合する第2接合工程と、
    前記第2の基板側から所定の波長を有する光を前記ドライフィルムレジストの所定の部分に照射することによって、前記第2の基板と前記第3の基板とを前記ドライフィルムレジストの所定の部分で分離する第2分離工程と、
    を含むことを特徴とする請求項に記載の機能性領域の移設方法。
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