JP5573424B2 - 溶鋼の脱硫処理方法 - Google Patents

溶鋼の脱硫処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5573424B2
JP5573424B2 JP2010148809A JP2010148809A JP5573424B2 JP 5573424 B2 JP5573424 B2 JP 5573424B2 JP 2010148809 A JP2010148809 A JP 2010148809A JP 2010148809 A JP2010148809 A JP 2010148809A JP 5573424 B2 JP5573424 B2 JP 5573424B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten steel
mass
desulfurization
slag
ladle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010148809A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012012648A (ja
Inventor
由枝 中井
直樹 菊池
洋晴 井戸
暢 井上
晃弘 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2010148809A priority Critical patent/JP5573424B2/ja
Publication of JP2012012648A publication Critical patent/JP2012012648A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5573424B2 publication Critical patent/JP5573424B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Landscapes

  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Description

本発明は、硫黄濃度が0.0010質量%以下である極低硫鋼を製造することを目的とし、転炉から出鋼された溶鋼に対して、CaO含有物質を脱硫剤の主たる構成物質として用いて取鍋内で脱硫処理を施す方法に関する。
近年、鋼の高付加価値化や鉄鋼材料の使用用途拡大などに伴う材料特性向上のために、高純度鋼製造の要求が増加している。特に、鉄鋼材料の靭性を低下させる元素である硫黄の含有量が少ない極低硫鋼の要求が高い。鉄鋼材料の溶製過程において、脱硫処理は、溶銑段階での脱硫処理と溶鋼段階での脱硫処理とが行われており、通常は、溶銑段階での脱硫処理のみで溶製するが、高級電磁鋼板やラインパイプ用鋼材などの極低硫鋼では、溶銑段階の脱硫処理のみでは十分でなく、溶銑段階での脱硫処理に加えて更に溶鋼段階での脱硫処理が必要となる。
溶鋼の脱硫処理は、一般に、溶鋼のアーク加熱手段や攪拌手段、更には溶鋼へのフラックス或いは合金粉などの粉体吹き込み手段を有する、ASEA−SKF法、VAD法、LF法などの取鍋精錬法によって行われている。これらの脱硫処理方法は、転炉での脱炭精錬によって溶製された溶鋼を収容する取鍋内に脱硫剤を添加し、溶鋼と脱硫剤とを攪拌・混合する或いはアーク加熱することによって脱硫剤を滓化させ、脱硫剤の滓化により形成されたスラグと溶鋼との間でスラグ−メタル間反応を起こさせて溶鋼中の硫黄をスラグ中に移行させるという方法で行われる。脱硫剤としては、CaO(石灰)を主成分とし、これに脱硫剤の融点降下を目的とするAl23(アルミナ)、CaF2(蛍石)などを加えた脱硫剤が使用されている。取鍋精錬法による脱硫処理方法で効率的な脱硫反応を起こさせるためには、添加した脱硫剤を早急に滓化させること、及び、攪拌強度を高めて、脱硫剤の滓化により形成されるスラグとメタルとの接触面積を増大させることが重要となる。
脱硫剤は取鍋内の溶鋼上に上置き添加されることが一般的であり、添加後にアーク加熱で滓化するにしても、また、添加後に溶鋼との攪拌・混合で滓化するにしても、滓化に長時間を要する。そこで、脱硫剤の滓化促進のために、特許文献1には、生石灰、アルミナ及び蛍石との混合品であるフラックスを添加し、その後バブリング処理を行い、脱硫処理後のスラグ組成をCaO/Al23≧1.5、CaF2≧5質量%として溶鋼を脱硫する方法が開示されている。しかし、CaF2を含有する脱硫剤を使用した場合には、生成されるスラグ中のCaF2によって取鍋耐火物が激しく溶損され、取鍋の寿命が大幅に短くなるという問題が生じるのみならず、フッ素の環境への悪影響から、生成したスラブの処分が困難であるという問題がある。
特許文献2には、滓化促進のために、CaO−Al23のプリメルトフラックス(事前に混合均一溶解したもの)またはCaO−Al23−CaF2のプリメルトフラックスを脱硫剤として使用する方法が開示されている。しかし、プリメルトフラックスは非常に高価であり、製造コストが上昇するという問題がある。また、CaF2を含有する脱硫剤では前述した問題が同様に発生する。
一方、溶鋼攪拌の強化については、攪拌用ガス流量を高めることなく攪拌強度を高める手段として、特許文献3、特許文献4、特許文献5には、フラックスを攪拌用ガスに混入して吹き込む技術が開示されている。しかし、吹き込みガス流量に対してフラックス吹き込み量は限界があり(固気比は5〜30kg/kgが限界)、増加可能な攪拌力には限界がある。また、攪拌用ガス流量を増加した場合には、取鍋内の溶鋼湯面の乱れ(揺動)が激しくなり、スプラッシュが発生して地金が蓋に付着する、或いは、電極と溶鋼とで短絡するなどしてアークが安定せず、アーク加熱が困難になるという問題などが発生する。
特開平8−260025号公報 特開平9−217110号公報 特開昭61−91318号公報 特開昭61−281809号公報 特開2000−234119号公報
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、極低硫鋼を製造することを目的として転炉から出鋼された溶鋼に対して、CaO含有物質を脱硫剤の主たる構成物質として用いて取鍋内で取鍋精錬法による脱硫処理を施すにあたり、CaF2(蛍石)を脱硫剤の一部として使用しなくても、また、脱硫剤がプリメルトフラックスでなくても、添加した脱硫剤を迅速に滓化させ、効率良く脱硫処理することのできる、溶鋼の脱硫処理方法を提供することである。
上記課題を解決するための第1の発明に係る溶鋼の脱硫処理方法は、脱硫処理及び脱燐処理の施された溶銑の転炉での脱炭精錬によって得られ、転炉から取鍋に出鋼された溶鋼を、当該溶鋼への攪拌用ガスの吹き込みにより攪拌しながら、取鍋内に添加されたCaO含有物質を脱硫剤として用いて取鍋内で脱硫処理する溶鋼の脱硫処理方法であって、脱硫処理後の取鍋内スラグの組成を、SiO2の含有量が5〜15質量%、[(質量%CaO)+(質量%MgO)]/(質量%Al23)が1.5〜3.0で、且つCaF2を実質的に含有しない組成に調整することを特徴とする。
第2の発明に係る溶鋼の脱硫処理方法は、第1の発明において、前記[(質量%CaO)+(質量%MgO)]/(質量%Al23)を1.8〜2.5に調整することを特徴とする。
第3の発明に係る溶鋼の脱硫処理方法は、第1または第2の発明において、前記攪拌用ガスとともに、Ca合金粉、金属Mg粉、Mg合金粉のうちの何れか1種または2種以上を溶鋼中に吹き込むことを特徴とする。
第4の発明に係る溶鋼の脱硫処理方法は、第1または第2の発明において、前記脱硫処理の少なくとも一時期において、浸漬ランスからの攪拌用ガスの吹き込みと、底吹きポーラス煉瓦からの攪拌用ガスの吹き込みとを同時に行うことを特徴とする。
第5の発明に係る溶鋼の脱硫処理方法は、第1ないし第4の発明の何れかにおいて、前記脱硫処理後の取鍋内スラグの組成を、脱硫処理前に取鍋内に添加するCaO含有物質、MgO含有物質、金属Al、Al23含有物質、SiO2含有物質のそれぞれの添加量を制御することによって、上記組成範囲に調整することを特徴とする。
本発明によれば、CaO含有物質を脱硫剤の主たる構成物質として用いた取鍋精錬法による溶鋼の脱硫処理において、脱硫処理後のスラグ組成を、SiO2の含有量が5〜15質量%になるように調整するので、このSiO2がCaOの滓化促進剤として機能してCaOの滓化が促進され、また、脱硫処理後のスラグ組成を、[(質量%CaO)+(質量%MgO)]/(質量%Al23)が1.5〜3.0になるように調整するので、スラグには高い脱硫能力が確保され、その結果、CaF2を脱硫剤の一部として使用しなくても、また、脱硫剤がプリメルトフラックスでなくても、効率的に溶鋼の脱硫処理を行うことが実現される。
本発明を実施する際に用いたLF設備の側面概略図である。
以下、本発明を具体的に説明する。先ず、本発明に至った経緯について説明する。
本発明者らは、硫黄濃度が0.0010質量%以下である極低硫鋼を、CaO含有物質を脱硫剤の主たる構成物質として使用して取鍋精錬法による脱硫処理で溶製するにあたり、CaF2(蛍石)を脱硫剤の一部として使用しなくても、また、脱硫剤がプリメルトフラックスでなくても、脱硫剤として添加したフラックスを迅速に滓化させ、効率良く脱硫処理することを目的とし、種々試験・研究を重ねた。その結果、脱硫剤として添加したフラックスの滓化促進のためには、フラックスを添加するときの溶鋼の温度、及び、フラックスの組成つまり複数のフラックスが溶解した後に生成されるスラグ組成が重要であることが分った。但し、溶鋼の温度は、転炉からの出鋼時の溶鋼温度によって決まり、むやみに出鋼時の溶鋼温度を高くすることは、転炉耐火物の溶損を増大させ、製造コストの増加を招き得策ではないことから、フラックスの組成について検討することとした。
脱硫剤として添加するフラックスの組成に関して、前述した従来技術に示すように、フラックスの滓化促進による脱硫反応効率化のための知見が幾つかあるが、従来の知見は滓化促進をCaF2の存在に依存する場合が多い。しかし、CaF2を使用することは、スラグ中フッ素の環境への溶出が問題であり、CaF2の使用は避ける必要がある。CaF2を使用しなくても、滓化が促進されて効率的に脱硫処理することのできるフラックス組成について検討を重ねた結果、CaF2による融点降下作用に替わって、脱硫処理によって生成される取鍋内スラグに含有される、SiO2、CaO、MgO、Al23の濃度比率を最適に制御し、脱硫処理によって生成するスラグの融点を降下させることが効果的であることが分った。尚、取鍋内スラグは、転炉からの出鋼時の末期に溶鋼とともに転炉から取鍋内に排出される転炉スラグ(=CaO−MgO−Al23−SiO2系スラグ)を起源としており、脱硫剤としてCaO含有物質を添加した後のスラグ組成もCaO−MgO−Al23−SiO2系を基本としている。
具体的には、フラックスの滓化を促進させる成分としてSiO2を用いることとした。SiO2はCaOと反応して低融点化合物を生成する。このSiO2はSiO2源をフラックスとして添加してもよいし、出鋼時に溶鋼とともに転炉から取鍋内に流出する転炉スラグに含有されるSiO2を活用してもよい。但し、CaO−MgO−Al23−SiO2系のスラグにおいて、SiO2成分は、スラグの融点を降下させる作用があるが、酸性成分であることから、スラグのサルファイドキャパシティー(硫黄を含有・保持する能力)を低下させ、脱硫反応には不利に作用する。
そこで、脱硫反応を阻害しない範囲内でCaO−MgO−Al23−SiO2系スラグの融点を降下させる作用を発揮できるSiO2の濃度範囲を検討した結果、SiO2が5〜15質量%の範囲が最適であることが分った。5質量%未満では、融点降下の作用が少なく、一方、15質量%を超えるとスラグのサルファイドキャパシティーが低下する。
更に、スラグの滓化を妨げることなく、スラグの脱硫能力を確保するためには、CaO−MgO−Al23−SiO2系のスラグにおいて、[(質量%CaO)+(質量%MgO)]/(質量%Al23)を1.5〜3.0の範囲内に制御する必要があり、好ましくは、[(質量%CaO)+(質量%MgO)]/(質量%Al23)を1.8〜2.5の範囲内に制御する必要があることが分った。この比が1.5未満の場合には、スラグの融点は降下するものの、脱硫剤として機能するCaO及びMgOが少なくなって効率的な脱硫反応が得られず、一方、3.0を超えるとスラグの融点が高くなり、滓化しにくくなる。尚、Al23は、CaO−MgO−Al23−SiO2系スラグにおいて融点降下の作用を発揮する。また、CaO及びMgOはともに塩基性酸化物であり、脱硫能を有するが、CaOの方がMgOに比べて脱硫能が高く、従って、MgO濃度を過剰に高くすることは得策ではなく、生成されるCaO−MgO−Al23−SiO2系スラグ中の(質量%MgO)/(質量%CaO)を0.10以下に調整することが好ましい。
脱硫反応促進のためには、脱硫剤の組成のみならず、溶鋼の攪拌も重要となる。但し、攪拌用ガスの吹き込み流量を増加すると、湯面の揺動及びスプラッシュが激しくなり、取鍋の上部を覆う蓋への地金付着が発生したり、アーク加熱が安定化しなくなったりする。そこで、このような問題を起こすことなく、溶鋼の攪拌を強化する手段を検討した。その結果、以下の2点が有効であることが分った。
1つの手段は、攪拌用ガスとともにCa合金粉、金属Mg粉、Mg合金粉のうちの何れか1種または2種以上を溶鋼に吹き込む方法である。この金属粉を吹き込む方法は、攪拌用ガスとともに、金属粉を含有しない、酸化物、フッ化物などからなるフラックスを吹き込む方法と比較しても、更なる脱硫率の向上が得られる。これは、攪拌用ガスとともに酸化物、フッ化物などからなるフラックスを吹き込む方法では、フラックスによる攪拌強化の効果とフラックスによる脱硫効果とが得られるが、攪拌用ガスとともにCa合金粉、金属Mg粉、Mg合金粉のうちの何れか1種または2種以上を吹き込む方法では、金属粉による攪拌強化の効果と金属粉による脱硫効果とが得られ、更に、金属粉から発生するCaガス或いはMgガスによる攪拌増加効果が得られるからである。
他の1つの手段は、ガス攪拌の吹き込み位置を分散させて、合計の攪拌ガス吹き込み流量を増加させる方法である。具体的には、取鍋内溶鋼の攪拌を、取鍋底部に配置した羽口或いはポーラス煉瓦からのガス吹き込みと、浸漬ランスからのガス吹き込みと、で行うように構成し、脱硫処理の少なくとも一時期において、取鍋底部に配置した羽口或いはポーラス煉瓦からのガス吹き込みと浸漬ランスからのガス吹き込みとを同時に行う方法である。この方法により、それぞれの部位からの吹き込み流量は、吹き込み位置が一箇所の場合に比較して少なくなっても、溶鋼に吹き込まれる単位時間あたりの合計の攪拌ガス流量は大幅に増加し、攪拌力が増加して効率的な脱硫処理を行うことが可能となる。
本発明は、これらの検討結果に基づきなされたものであり、以下、本発明の具体的な実施方法を説明する。
高炉から出銑された溶銑を溶銑鍋やトピードカーなどの溶銑搬送用容器で受銑し、次工程の脱炭精錬を行う転炉に搬送する。通常、この搬送途中で、溶銑に対して脱硫処理や脱燐処理などの溶銑予備処理が施されており、本発明は、極低硫鋼を製造する技術であることから、脱硫処理を実施する。また、極低硫鋼の成分規格上からは脱燐処理が必要でない場合でも、転炉出鋼後の脱硫処理における転炉スラグからの復燐を防止するために、脱燐処理を実施する。
脱硫処理及び脱燐処理の施された溶銑に対して転炉で脱炭精錬を実施し、得られた溶鋼を取鍋に出鋼する。転炉での脱炭精錬は、溶銑には既に脱硫処理及び脱燐処理が施されているので、少量の生石灰(CaO)及び少量のドロマイト(MgCO3−CaCO3)或いは焼成ドロマイト(MgO−CaO)をフラックスとして使用し、炉内にスラグ(「転炉スラグ」と呼ぶ)を形成させる。この転炉スラグは、溶銑の脱燐反応を促進させる役割を担うが、溶銑が既に予備脱燐処理されていることから、主たる役割は、吹錬中の鉄スプラッシュの発生防止及び転炉内張り耐火物の溶損抑制である。出鋼の末期、溶鋼に混入して転炉スラグが取鍋内に流出するので、これを防止するために、通常実施されるスラグ流出防止対策を実施する。スラグ流出防止対策を実施しても、転炉スラグの完全な流出防止は困難であり、取鍋には或る程度の量の転炉スラグが溶鋼に混入して流出する。出鋼後、溶鋼に混入して流入した転炉スラグを取鍋から除去してもよいが、転炉スラグ中のSiO2成分が、脱硫剤としてその後に添加されるCaO含有物質の滓化に寄与することから、除去しなくてもよい。
取鍋内に所定の組成のCaO−MgO−Al23−SiO2系の脱硫用スラグを形成するべく、フラックスとして、CaO含有物質、MgO含有物質、Al23含有物質、SiO2含有物質を取鍋内に添加する。但し、前述したように、MgOはCaOに比較して脱硫能が低いので、MgO含有物質は添加しなくても構わない。また、溶鋼の脱酸及びスラグの還元(スラグ中のFe酸化物及びMn酸化物の還元)のために、取鍋内に金属Alを添加する。これらの物質は、ASEA−SKF法、VAD法、LF法の何れかの方法により脱硫処理を実施する後工程の設備で添加してもよいが、CaOの滓化を促進させる観点から、転炉から取鍋への出鋼時または出鋼直後に取鍋内に添加することが好ましい。
CaO含有物質、MgO含有物質、金属Al、Al23含有物質、SiO2含有物質の添加量は、取鍋内に流出した転炉スラグの質量及び成分組成を加味し、この転炉スラグを含めて添加されるフラックスが滓化した後に取鍋内に生成されるスラグの組成が、SiO2含有量=5〜15質量%で、且つ、[(質量%CaO)+(質量%MgO)]/(質量%Al23)=1.5〜3.0となるように、好ましくは[(質量%CaO)+(質量%MgO)]/(質量%Al23)=1.8〜2.5となるように、CaO含有物質、MgO含有物質、金属Al、Al23含有物質、SiO2含有物質のそれぞれの添加量を定める。この場合に、生成されるスラグの(質量%MgO)/(質量%CaO)が0.10以下になるようにそれぞれの添加量を定めることが、より好ましい。そして、これらの物質を、定めた添加量だけ取鍋内に添加する。金属Alは添加した全量がAl23になるわけではなく、溶鋼中にも溶解して残る。従って、予め試験によって溶鋼に溶解する溶解Al分とスラグ中のAl23になる分との比率を求めておき、それに基づき金属Alの添加量を設定する。CaF2は添加しない。尚、本発明において、「脱硫処理後の取鍋内スラグの組成を、CaF2を実質的に含有しない組成に調整する」とは、CaF2などのフッ素化合物をCaOの滓化促進剤として使用しないで脱硫処理後のスラグ組成を調整することであり、使用するCaO含有物質やAl23含有物質などに不可避的に混入して持ち来たされるフッ素が脱硫処理後のスラグに存在しても、CaF2を実質的に含有しないスラグと定義する。
添加するCaO含有物質としては、生石灰(CaO)、石灰石(CaCO3)、消石灰(Ca(OH)2)、ドロマイト(MgCO3−CaCO3)、焼成ドロマイト(MgO−CaO)などを使用し、MgO含有物質としては、マグネシアクリンカー(MgO)、ドロマイト(MgCO3−CaCO3)、焼成ドロマイト(MgO−CaO)などを使用する。Al23含有物質としては、アルミドロス(金属Alを20〜70質量%含有、残部の主成分はAl23)、ボーキサイト(Al23・2H2O)、仮焼アルミナ(Al23)などを使用する。アルミドロスは金属Alの代替にもなる。SiO2含有物質としては、珪砂(SiO2)、珪灰石(CaO−SiO2)などを使用する。
この場合、取鍋内に流出した転炉スラグの質量が多い場合には、SiO2含有物質の添加を必要としないことも起こり得る。また、MgO含有物質は、MgO含有物質を添加しなくても、スラグ組成が[(質量%CaO)+(質量%MgO)]/(質量%Al23)=1.5〜3.0、好ましくは1.8〜2.5となるならば、添加しなくてもよい。
次いで、溶鋼を収容した取鍋を、ASEA−SKF法、VAD法、LF法の何れかの方法により脱硫処理を実施する設備に搬送し、溶鋼の脱硫処理を実施する。本発明では、脱硫処理をLF設備で実施する場合を例として説明する。図1に、本発明を実施する際に用いたLF設備の側面概略図を示す。図1において、1はLF設備、2は取鍋、3は昇降式の蓋、4はアーク加熱用の電極、5、6は浸漬ランス、7、8は底吹きポーラス煉瓦、9は溶鋼、10はスラグ、11は原材料投入シュート、12はArガス導入管である。
このLF設備1において、走行台車(図示せず)に積載された、溶鋼9を収容する取鍋2を蓋3の直下の所定位置に配置し、蓋3を下降させて取鍋2の上端部に密着させ、その状態でArガス導入管12からArガスを供給して取鍋2と蓋3とで囲まれる空間をArガス雰囲気とする。取鍋内にCaO含有物質、MgO含有物質、金属Al、Al23含有物質、SiO2含有物質が予め添加されていない場合には、及び、これらの添加量が不足する場合には、この状態で、原材料投入シュート11を介して取鍋内にこれらのフラックス及び金属Alを投入する。
次いで、必要に応じて電極4に通電してアークを発生させ、溶鋼9を加熱するとともに添加したフラックスを滓化させた後、溶鋼9に浸漬ランス5或いは浸漬ランス6を浸漬させ、浸漬ランス5、浸漬ランス6、または、底吹きポーラス煉瓦7,8のうちの少なくとも一箇所から溶鋼9に攪拌用ガスとしてArガスを吹き込み、溶鋼9を攪拌する。溶鋼9を攪拌することによりフラックスが溶鋼9と混合され、フラックスの滓化が進行してスラグ10が生成される。生成したスラグ10は、溶鋼9の攪拌により溶鋼9と攪拌・混合され、溶鋼9とスラグ10との間でスラグ−メタル間反応が発生し、溶鋼中の硫黄がスラグ中に移行する脱硫反応が発生する。
この場合、脱硫反応を促進させる観点から、前述したように、浸漬ランス5,6からArガスとともに、Ca合金粉、金属Mg粉、Mg合金粉のうちの何れか1種または2種以上を溶鋼中に吹き込むこと、或いは、脱硫処理の少なくとも一時期において、浸漬ランス5,6からの攪拌用ガスの吹き込みと、底吹きポーラス煉瓦7,8からの攪拌用ガスの吹き込みとを同時に行うことが好ましい。Ca合金粉としては、Ca−Si合金粉、Ca−Al合金粉などを使用し、Mg合金粉としては、Mg−Al−Zn合金粉、Mg−Si−Fe合金粉などを使用する。これら金属粉の粒径は、吹き込み添加が可能である限り特定する必要はないが、反応界面積を確保する観点から最大粒径を1mm以下とすることが好ましい。
溶鋼9の硫黄濃度が0.0010質量%以下になったなら、溶鋼9へのArガスの吹き込みを停止して脱硫処理を終了する。脱硫処理が終了した時点で、溶鋼9の温度が目標温度よりも低い場合はアーク加熱を実施し、また、溶鋼9の成分が目標の範囲にない場合には、原材料投入シュート11を介して成分調整用の合金鉄や金属を投入する。脱硫処理終了後は、必要に応じてRH真空脱ガス装置などで脱ガス精錬を実施した後、連続鋳造機でスラブ鋳片に鋳造する。
以上説明したように、本発明によれば、CaO含有物質を脱硫剤の主たる構成物質として用いた取鍋精錬法による溶鋼9の脱硫処理において、脱硫処理後のスラグ組成を、SiO2の含有量が5〜15質量%になるように調整するので、SiO2がCaOの滓化促進剤として機能してCaOの滓化が促進され、また、脱硫処理後のスラグ組成を、[(質量%CaO)+(質量%MgO)]/(質量%Al23)が1.5〜3.0になるように調整するので、スラグ10には高い脱硫能力が確保され、その結果、CaF2を脱硫剤の一部として使用しなくても、また、脱硫剤がプリメルトフラックスでなくても、効率的に溶鋼9の脱硫処理を行うことが実現される。
尚、上記説明はLF設備で本発明を実施した例であるが、ASEA−SKF設備及びVAD設備においても、上記に準じて本発明を適用することができる。
高炉から出銑された溶銑に対して脱珪処理、脱硫処理、脱燐処理を行ったのち、この溶銑を転炉に装入して脱炭精錬を実施し、炭素濃度が0.05〜0.09質量%、硫黄濃度が0.003〜0.004質量%、燐濃度が0.004〜0.010質量%の約250トンの溶鋼を得た。出鋼末期に溶鋼に混入して取鍋へ流出する転炉スラグを除去しないことを前提とし、転炉から取鍋への出鋼時に、出鋼流に脱酸用の金属Alと、脱硫用フラックルとして、生石灰、軽焼ドロマイト、アルミドロスとを添加した。この場合、金属Al、生石灰、軽焼ドロマイト、アルミドロスの添加量は、過去の実績に基づいて転炉スラグの取鍋への流出量を推定し、転炉内のスラグ組成が、SiO2含有量=5〜15質量%、且つ、[(質量%CaO)+(質量%MgO)]/(質量%Al23)=1.5〜3.0の範囲内になるように、計算によって求めた。出鋼後、取鍋へ流出した転炉スラグを徐滓せず、金属Al、生石灰、軽焼ドロマイト、アルミドロスの添加された取鍋を図1に示すLF設備に搬送した。
転炉スラグの取鍋への流出量は、流出した転炉スラグの厚みを測定することで推定可能であり、転炉スラグの成分と流出量、及び、出鋼中に添加した金属Al、生石灰、軽焼ドロマイト、アルミドロスの添加量から、転炉内スラグのCaO、MgO、Al23、SiO2の含有量を算出した。算出されたスラグ組成が、SiO2含有量=5〜15質量%で、且つ、[(質量%CaO)+(質量%MgO)]/(質量%Al23)=1.5〜3.0の範囲内でないときには、LF設備において、不足するフラックスを添加した(本発明例)。また、比較例として、スラグ中のSiO2含有量、及び、[(質量%CaO)+(質量%MgO)]/(質量%Al23)を上記範囲外に変化させた脱硫処理も実施した。スラグ中のSiO2含有量の調整には珪砂を使用した。本発明例及び比較例ともにCaF2は添加しなかった。
電極をスラグに浸漬させてアーク加熱を行いながら、浸漬ランスから2000NL/minのArガスを溶鋼中に吹き込んで溶鋼を攪拌し、約20分間脱硫処理を行った。
表1に各脱硫試験における処理後のスラグ組成(化学分析値)、脱硫処理前後の溶鋼中硫黄濃度(化学分析値)、脱硫率を示す。評価の欄は、脱硫率が80%以上で処理後の硫黄濃度が0.0008質量%以下の試験は◎印、処理後の硫黄濃度が0.0010質量%以下で脱硫率が70%以上の試験は○印、脱硫率が70%未満の試験は×印で評価した。また、表1の備考欄には、本発明の範囲内の試験は「本発明例」、それ以外は「比較例」として表示した。尚、脱硫率は、脱硫処理前後の溶鋼中硫黄濃度の差分を脱硫処理前の溶鋼中硫黄濃度に対して百分率で表示した値である。
Figure 0005573424
脱硫処理後のスラグ組成を、SiO2含有量=5〜15質量%、且つ、[(質量%CaO)+(質量%MgO)]/(質量%Al23)=1.5〜3.0の範囲内に調整した本発明例では、脱硫処理後の溶鋼中硫黄濃度は0.0010質量%以下であり、70%以上の脱硫率が得られた。特に、[(質量%CaO)+(質量%MgO)]/(質量%Al23)=1.8〜2.5の範囲内とする試験No.1、2、4では高い脱硫率が得られた。但し、試験No.10は、スラグ中の(質量%MgO)/(質量%CaO)が0.140であり、その他の条件は試験No.1と同等であったものの、試験No.1に比べて脱硫率が低下した。この結果から、生成するスラグ中の(質量%MgO)/(質量%CaO)を0.10以下に調整することが好ましいことが確認できた。
一方、比較例では、何れの試験も脱硫処理後の溶鋼中硫黄濃度を0.0010質量%以下まで脱硫することはできなかった。
高炉から出銑された溶銑に対して脱珪処理、脱硫処理、脱燐処理を行ったのち、この溶銑を転炉に装入して脱炭精錬を実施し、炭素濃度が0.05〜0.09質量%、硫黄濃度が0.003〜0.005質量%、燐濃度が0.004〜0.010質量%の約250トンの溶鋼を得た。出鋼末期に溶鋼に混入して取鍋へ流出する転炉スラグを除去しないことを前提とし、転炉から取鍋への出鋼時に、出鋼流に脱酸用の金属Alと、脱硫用フラックルとして、生石灰、軽焼ドロマイト、アルミドロスとを添加した。この場合、金属Al、生石灰、軽焼ドロマイト、アルミドロスの添加量は、過去の実績に基づいて転炉スラグの取鍋への流出量を推定し、転炉内のスラグ組成が、SiO2含有量=5〜15質量%、且つ、[(質量%CaO)+(質量%MgO)]/(質量%Al23)=1.5〜3.0の範囲内になるように、計算によって求めた。出鋼後、取鍋へ流出した転炉スラグを徐滓せず、金属Al、生石灰、軽焼ドロマイト、アルミドロスの添加された取鍋を図1に示すLF設備に搬送した。
転炉スラグの取鍋への流出量は、流出した転炉スラグの厚みを測定することで推定可能であり、転炉スラグの成分と流出量、及び、出鋼中に添加した金属Al、生石灰、軽焼ドロマイト、アルミドロスの添加量から、転炉内スラグのCaO、MgO、Al23、SiO2の含有量を算出した。算出されたスラグ組成が、SiO2含有量=5〜15質量%で、且つ、[(質量%CaO)+(質量%MgO)]/(質量%Al23)=1.5〜3.0の範囲内でないときには、LF設備において、不足するフラックスを添加した。スラグ中のSiO2含有量の調整には珪砂を使用した。CaF2は全ての試験において添加しなかった。
電極をスラグに浸漬させてアーク加熱を行いながら、浸漬ランスまたは底吹きポーラス煉瓦から700〜3500NL/minのArガスを溶鋼中に吹き込んで溶鋼を攪拌し、脱硫処理を行った(試験No.18〜25)。また、一部の試験では、浸漬ランスから吹き込むArガスとともにCa合金粉と金属Mg粉とを同時に吹き込む試験(試験No.26〜28)、及び、生石灰粉を同時に吹き込む試験(試験No.29)を実施した。攪拌ガスとともに吹き込む粉体の吹き込み速度は25kg/minとした。更に、浸漬ランスから2000NL/minのArガスを吹き込みながら、底吹きポーラス煉瓦から700、1500NL/minのArガスを吹き込む試験(試験No.30〜31)も実施した。
表2に各脱硫試験における溶鋼の攪拌方法、脱硫処理前後の溶鋼中硫黄濃度、脱硫処理時間、脱硫率を示す。
Figure 0005573424
攪拌用ガスの吹き込み箇所を一箇所とし、且つ、ガス吹き込み流量を2700NL/min以上に増加させた試験No.21、22、25ではスプラッシュが激しく、蓋への地金付着が発生した。攪拌用ガスの吹き込み箇所が一箇所であっても、ガス吹き込み流量が2000NL/min以下の場合には、蓋への地金付着は見られなかった。
これに対して、浸漬ランスと底吹きポーラス煉瓦とから同時に吹き込んだ試験No.30、31では、ガス吹き込み流量が2700NL/min以上であっても蓋への地金付着は見られず、短時間の脱硫処理で高い脱硫率が得られた。
即ち、攪拌用ガスの吹き込み位置を分散させることで、激しいスプラッシュを起こさずにガス吹き込み流量を増加することが可能となり、溶鋼の攪拌が強化されて高い脱硫率が得られることが分った。
また、浸漬ランスからArガスとともにCa合金粉と金属Mg粉とを同時に吹き込んだ試験No.26〜28では、生石灰を吹き込んだ試験No.29よりも更に短時間で高い脱硫率が得られ、極めて効率良く脱硫処理できることが確認できた。
試験No.18〜31は、脱硫処理後のスラグ組成が本発明の範囲内であり、脱硫処理後の溶鋼中硫黄濃度は全ての試験で0.0010質量%以下を達成した。
1 LF設備
2 取鍋
3 蓋
4 電極
5 浸漬ランス
6 浸漬ランス
7 底吹きポーラス煉瓦
8 底吹きポーラス煉瓦
9 溶鋼
10 スラグ
11 原材料投入シュート
12 Arガス導入管

Claims (4)

  1. 脱硫処理及び脱燐処理の施された溶銑の転炉での脱炭精錬によって得られ、転炉から取鍋に出鋼された溶鋼を、当該溶鋼への攪拌用ガスの吹き込みにより攪拌しながら、取鍋内に添加されたCaO含有物質を脱硫剤として用いて取鍋内で脱硫処理する溶鋼の脱硫処理方法であって、脱硫処理後の取鍋内スラグの組成を、SiO2の含有量が5〜15質量%、[(質量%CaO)+(質量%MgO)]/(質量%Al23)が1.8〜2.5、(質量%MgO)/(質量%CaO)が0.10以下で、且つCaF2を実質的に含有しない組成に調整することを特徴とする、溶鋼の脱硫処理方法。
  2. 前記攪拌用ガスとともに、Ca合金粉、金属Mg粉、Mg合金粉のうちの何れか1種または2種以上を溶鋼中に吹き込むことを特徴とする、請求項1に記載の溶鋼の脱硫処理方法。
  3. 前記脱硫処理の少なくとも一時期において、浸漬ランスからの攪拌用ガスの吹き込みと、底吹きポーラス煉瓦からの攪拌用ガスの吹き込みとを同時に行うことを特徴とする、請求項1に記載の溶鋼の脱硫処理方法。
  4. 前記脱硫処理後の取鍋内スラグの組成を、脱硫処理前に取鍋内に添加するCaO含有物質、MgO含有物質、金属Al、Al23含有物質、SiO2含有物質のそれぞれの添加量を制御することによって、上記組成範囲に調整することを特徴とする、請求項1ないし請求項の何れか1つに記載の溶鋼の脱硫処理方法。
JP2010148809A 2010-06-30 2010-06-30 溶鋼の脱硫処理方法 Active JP5573424B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010148809A JP5573424B2 (ja) 2010-06-30 2010-06-30 溶鋼の脱硫処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010148809A JP5573424B2 (ja) 2010-06-30 2010-06-30 溶鋼の脱硫処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012012648A JP2012012648A (ja) 2012-01-19
JP5573424B2 true JP5573424B2 (ja) 2014-08-20

Family

ID=45599425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010148809A Active JP5573424B2 (ja) 2010-06-30 2010-06-30 溶鋼の脱硫処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5573424B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5876168B2 (ja) * 2012-03-13 2016-03-02 鞍鋼股▲ふん▼有限公司Angang Steel Company Limited. 低コストの清浄鋼の製造方法
JP5895887B2 (ja) * 2013-03-27 2016-03-30 Jfeスチール株式会社 溶鋼の脱硫処理方法
KR101550999B1 (ko) * 2013-12-11 2015-09-07 주식회사 포스코 제강 정련 방법
CN106636557A (zh) * 2016-12-27 2017-05-10 营口东邦冶金设备耐材有限公司 铁水脱硫辅吹搅拌装置
CN107099747B (zh) * 2017-04-27 2018-06-19 南京钢铁股份有限公司 一种控制抗酸管线钢大型夹杂物的生产工艺
JP6992513B2 (ja) * 2018-01-05 2022-01-13 日本製鉄株式会社 ガス吹込み用ランスの溶損抑制方法
CN114752731B (zh) * 2022-03-23 2023-05-05 北京首钢股份有限公司 一种rh精炼高效脱硫的方法
CN115433844A (zh) * 2022-08-16 2022-12-06 中国科学院金属研究所 一种基于氧化物与熔体的高效固液反应的超低硫高温合金制备方法
CN115612786B (zh) * 2022-09-30 2023-09-29 安徽工业大学 一种SPHC钢CaO/Al2O3值的精确控制方法
CN115820984A (zh) * 2022-11-30 2023-03-21 河北荣信钢铁有限公司 一种脱硫造渣剂及转炉炼钢脱硫工艺

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6045244B2 (ja) * 1980-01-11 1985-10-08 日本鋼管株式会社 鋼の製造方法
JPS59150009A (ja) * 1983-02-12 1984-08-28 Daido Steel Co Ltd 鋼の精錬方法
JP2000239727A (ja) * 1999-02-19 2000-09-05 Nippon Steel Corp 溶鋼のMg脱硫方法
JP3918568B2 (ja) * 2001-03-16 2007-05-23 Jfeスチール株式会社 極低硫鋼の製造方法
JP4499969B2 (ja) * 2001-11-15 2010-07-14 Jfeスチール株式会社 溶鋼の取鍋精錬による脱硫方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012012648A (ja) 2012-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5573424B2 (ja) 溶鋼の脱硫処理方法
JP6743915B2 (ja) 溶鋼の脱硫処理方法及び脱硫剤
JP2013234379A (ja) 極低燐極低硫鋼の溶製方法
KR20130047559A (ko) 강의 제조 방법
JP6028755B2 (ja) 低硫鋼の溶製方法
JP5895887B2 (ja) 溶鋼の脱硫処理方法
TW201726550A (zh) 熔鐵的脫磷劑、精煉劑及脫磷方法
JP5891826B2 (ja) 溶鋼の脱硫方法
JP5233383B2 (ja) 溶鋼の精錬方法
JP5904238B2 (ja) 転炉における溶銑の脱燐処理方法
JP5061545B2 (ja) 溶銑の脱燐処理方法
JP6547734B2 (ja) 低硫鋼の製造方法
JP5333542B2 (ja) 溶鋼ならびに溶融鉄合金の脱硫方法
JP2006241561A (ja) 溶銑輸送容器からの発塵防止方法
JP6500476B2 (ja) 溶銑の精錬方法
JP7107292B2 (ja) 溶銑の脱燐処理方法
JP4214894B2 (ja) 溶銑の予備処理方法
JP6954253B2 (ja) 溶銑予備処理方法
JP2011058046A (ja) 溶銑の脱燐処理方法
JP4360239B2 (ja) 真空脱ガス設備における溶鋼の脱硫処理方法
JP2002275521A (ja) 高炭素溶鋼の脱燐精錬方法
JP2009173994A (ja) Alレス極低炭素鋼の溶製方法
JP5436239B2 (ja) フッ素を使用しない2次精錬方法
JP2021046583A (ja) 溶銑の予備処理方法
JP2010255054A (ja) 溶銑の脱燐処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120321

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120327

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140603

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140616

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5573424

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250