JP6992513B2 - ガス吹込み用ランスの溶損抑制方法 - Google Patents

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本発明は、取鍋中の溶融金属にガスを吹き込むためのガス吹込み用ランスの溶損抑制方法に関する。
従来、ガス吹込み用ランス(以下、単に「ランス」という)は、溶融金属やスラグのような浸食性物質を高温で処理するため、主として耐火物で構成されている。そして、この耐火物は、使用中の浸食や熱によって溶損するので、その寿命が短いという問題がある。耐火物の寿命は、ランス自体の寿命になり、耐火物を長持ちさせれば、それだけランスの製造コストが低減される。
ランスの寿命が短い原因としては、(1)取鍋精練(LF)では、サブマージドアーク加熱が行われ、スラグの温度が高温となる点、(2)スラグ組成は、脱硫目的で滓化性の良い、つまり融点が低い組成となっており、ランスの侵食が大きい点、(3)LFでは、ガス撹拌を実施しており、ランスのスラグへの溶解成分の物質移動を促進する点、などが挙示される。
これは、ランスにおけるスラグによる影響が著しく溶損を促進していると考えられるためである。特許文献1には、取鍋の内張り耐火物の溶損を従来よりも低減可能な取鍋内張り耐火物の溶損防止方法が開示されている。
特開2000-17320号公報(2000年1月18日公開)
しかしながら、上記従来技術は、取鍋の内張り耐火物の溶損の抑制を課題としているが、ランスの溶損を抑制する観点については何も考慮されていないという問題点がある。
本発明の一態様は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来よりもランスの溶損を低減することができる溶損抑制方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るガス吹込み用ランスの溶損抑制方法は、取鍋中の溶融金属にガスを吹き込むためのガス吹込み用ランスの溶損抑制方法であって、上記溶融金属に、Al源およびMgO源を少なくとも投入し、上記溶融金属の表面に生じるスラグにおけるAlの濃度を24重量%以上、30重量%以下とし、上記スラグにおけるMgOの濃度を10重量%以上、15重量%以下に調整する方法である。なお、溶融金属としては、溶銑および溶鋼などを例示することができる。
例えば、ガス吹込み用ランス(以下、単に「ランス」という)の主成分がAlである場合、スラグ中のAlを増加させることで、ランスとスラグの濃度差が小さくなり、ランスがスラグに溶け出しにくくなる。
また、MgOおよびAlはスラグ融点の高いMgO・Alスピネルを形成することが知られている。ランスとスラグとの界面において、ランスに含まれるAlが溶け出し、溶け出したAlがスラグ中のMgOと反応することによりMgO・Alスピネルが形成される。上記界面に生成されたMgO・Alスピネルにより、ランスから溶け出したAlの拡散が抑制される。そのため、上記界面におけるAlの濃度が高まる、その結果、ランスのAl濃度とスラグのAl濃度との差が小さくなることにより、ランスの溶損速度を低下させることができる。
なお、MgOの濃度を上げすぎると、スラグの融点が高くなりすぎて滓化せず脱硫反応が進行しにくくなるので、MgOの濃度は、15重量%以下とすることが好ましい。一方、Alの濃度を上げすぎると、脱硫反応の主体となるCaOの濃度が低下し、脱硫反応が進行しにくくなるため、Alの濃度は、30重量%以下とすることが好ましい。
以上により、上記方法によれば、スラグにおけるAlの濃度を24重量%以上、30重量%以下とし、上記スラグにおけるMgOの濃度を10重量%以上、15重量%以下に調整することで、従来よりもランスの溶損を低減することができる。
なお、1chの処理時間を40分とした場合、従来のランス寿命は約4chであったが、上記方法によるスラグ組成の変更によりランス寿命は約7~8chとなりランス寿命を倍近く延ばすことができる。
また、本発明の一態様に係るガス吹込み用ランスの溶損抑制方法では、上記溶融金属に、CaO源を投入し、上記スラグにおけるCaOの濃度を50重量%以上、55重量%以下に調整することが好ましい。上記方法によれば、滓化を促進するAlの濃度が高いため、ホタル石(CaF)を用いることなく滓化が促進する。さらにCaOの濃度も高いため、良好な脱硫率を確保することができる。
また、本発明の一態様に係るガス吹込み用ランスの溶損抑制方法では、上記Al源および上記MgO源のぞれぞれの平均粒子径が、5mm以上、40mm以下であることが好ましい。ここで、Al源およびMgO源の各造滓剤の平均粒子径が5mm未満であると、粒子径が細かすぎ、投入シュートを用いて造滓剤を投入する際に、該造滓剤が投入シュートの途中で止まり造滓剤を円滑に溶融金属に投入することができなくなる。このため、別途上記造滓剤を投入するための設備が必要となる。また、粒子径が細かすぎると飛散ロスが多くなる問題もある。しかしながら、上記方法のように、Al源およびMgO源のぞれぞれの平均粒子径を5mm以上、40mm以下とすることで、従来の投入シュートなどの設備をそのまま利用できるので、コストを削減することができる。
また、本発明の一態様に係るガス吹込み用ランスの溶損抑制方法では、(CaOの重量%)/(SiOの重量%)/(Alの重量%)の値が0.18以上、0.40以下であることが好ましい。上記方法によれば、上記の値が0.18以上、0.40以下でない場合と比較して脱硫率を高めることができる。
本発明の一態様によれば、従来よりもランスの溶損を低減することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る取鍋精練炉の概要構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る溶損抑制方法を説明するための図である。
〔取鍋精練炉について〕
図1は、本発明の実施の形態に係る取鍋精練炉10の概要構成を示す模式図である。同図に示すように、取鍋精練炉10は、主として取鍋1、ガス吹込み用ランス2、黒鉛電極3、取鍋台車4、および取鍋カバー5を備える。
取鍋1中には、溶融金属6およびスラグ7が収容されている。溶融金属の量は約90t、スラグ量は1.5t~2.0tである。転炉から取鍋1に出鋼が行われた時点で存在するスラグは一旦除去され、取鍋精練では新しいスラグ7を形成する。スラグ7は軽金属の酸化物で構成される(Al、Si、Caなどの酸化物が複合体として溶融して存在する)。なお、溶融金属6としては、溶銑および溶鋼などを例示することができる。
取鍋1中の溶融金属6に耐火物で構成されたガス吹込み用ランス2を浸漬させ、ガス吹込み用ランス2の先端から攪拌用ガスとしてArガスを吹き込むことで溶融金属6が攪拌される。なお、ガス吹込み用ランス2のスラグライン部分の外径は、300mmまたは330mm、ガス吹込み用ランス2の延伸方向(縦方向)の長さは約4200mmである。また、スラグ7および溶融金属6の撹拌を行うために、ガス吹込み用ランス2にてArガスを250~350リットル/分、流している。
また、黒鉛電極3に通電(3相交流)することでアークが発生し、溶融金属6が加熱される。すなわち、本実施形態では、溶融金属6の昇熱のために黒鉛電極3にてサブマージドアーク加熱を行っている。取鍋台車4上には取鍋1が搭載され、取鍋1を搬送することが可能になっている。また、取鍋1の開口部は、取鍋カバー5で覆われている。
ここで、取鍋精練(LF)の目的は、(1)還元性スラグによる脱硫(スラグ7は脱硫反応に適したスラグ組成で、ガス撹拌によるスラグ7と溶融金属6の混合が必要である)、(2)溶融金属6を脱酸して脱硫反応を促進(脱酸剤として、Alショット、FeSi等を投入)、(3)溶融金属6を、スラグ7を介して昇温(スラグ7は低融点で流動性が良い必要がある)、(4)合金の添加(ガス撹拌+溶融金属面の露出のため、ある一定以上のガス流量が必要)、(5)撹拌ガスによる脱酸生成物の浮上分離(Arガスに酸化物を吸着させて浮上)、などであり、スラグ7は脱硫反応に適した組成(脱硫能が高い高C/Sや、流動性が良いC/S/A=0.2~0.4等)が必要である。ここで、C/S=(CaOの重量%)/(SiOの重量%)であり、C/S/A=(CaOの重量%)/(SiOの重量%)/(Alの重量%)である。
〔ガス吹込み用ランスの溶損抑制方法について〕
本実施形態のガス吹込み用ランス2の溶損抑制方法では、溶融金属6に、Al源およびMgO源を少なくとも投入し、MgO‐C、カルシウムアルミネートの投入量を増やし、溶融金属6の表面に生じるスラグ7におけるAlの濃度を24重量%以上、30重量%以下とし、スラグ7におけるMgOの濃度を10重量%以上、15重量%以下に調整する。
Alの調整にはカルシウムアルミネートを用い、MgOの調整にはMgO‐Cレンガ屑を用い、CaOの調整には生石灰を用いた。SiOがスラグ組成に含まれる場合、SiOは、前工程の転炉からの持ち越し分と、溶融金属6の脱酸剤として用いるFeSiの酸化によって生成されるものを含む。各成分の濃度の調整に使用する原料は、上述した原料に限定されず、スラグ7の各成分の濃度を調整できれば制限はない。
例えば、ガス吹込み用ランス2(以下、単に「ランス」という)の主成分がAlである場合、スラグ7中のAlを増加させることで、ランスとスラグ7との濃度差が小さくなり、ランスがスラグ7に溶け出しにくくなる。
また、MgOおよびAlはスラグ融点の高いMgO・Alスピネルを形成することが知られている。ランスとスラグ7との界面において、ランスに含まれるAlが溶け出し、溶け出したAlがスラグ7中のMgOと反応することによりMgO・Alスピネルが形成される。上記界面に生成されたMgO・Alスピネルにより、ランスから溶け出したAlの拡散が抑制される。そのため、上記界面におけるAlの濃度が高まる、その結果、ランスのAl濃度とスラグ7のAl濃度との差が小さくなることにより、ランスの溶損速度を低下させることができる。
なお、MgOの濃度を高くしすぎると、スラグ7の融点が高くなりすぎて滓化せず脱硫反応が進行しにくくなるため、MgOの濃度は、15重量%以下、より好ましくは12重量%以下とする。一方、Alの濃度を高くしすぎると、C/S/Aが下がりすぎて(CaOの活量が低下する)脱硫反応が進行しにくくなるため、C/S/A≧0.18程度となるよう、Alの濃度は、30重量%以下とすることが好ましい。
以上により、上記方法によれば、スラグ7におけるAlの濃度を24重量%以上、30重量%以下とし、スラグ7におけるMgOの濃度を10重量%以上、15重量%以下に調整することで、従来よりもランスの溶損を低減することができる。
なお、1chの処理時間を40分とした場合、従来のランス寿命は約4chであったが、上記方法によるスラグ組成の変更によりランス寿命は約7~8chとなりランス寿命を倍近く延ばすことができる。
また、上記の方法では、溶融金属6に、CaO源を投入し、スラグ7におけるCaOの濃度を50重量%以上、55重量%以下に調整することが好ましい。これにより、滓化を促進するAlの濃度が高くなるため、ホタル石(CaF)を用いることなく滓化を促進できる。さらに、CaOの濃度も高くなるため、良好な脱硫率を確保することができる。
また、上記方法では、Al源およびMgO源のぞれぞれの平均粒子径が、5mm以上、40mm以下であることが好ましい。ここで、Al源およびMgO源の各造滓剤の平均粒子径が5mm未満であると、粒子径が細かすぎ、投入シュートを用いて造滓剤を投入する際に、該造滓剤が投入シュートの途中で止まり造滓剤を円滑に溶融金属6に投入することができなくなる。このため、別途上記造滓剤を投入するための設備が必要となる。また、飛散ロスが多くなる問題もある。しかしながら、上記方法のように、Al源およびMgO源のぞれぞれの平均粒子径を5mm以上、40mm以下とすることで、従来の投入シュートなどの設備をそのまま利用でき、飛散ロスも減少する。そのため、コストを削減することができると共に、スラグの成分調整を精度よく行うことができる。
また、上記の方法では、C/S/Aの値が0.18以上、0.40以下であることが好ましい。これにより、C/S/Aの値が0.18以上、0.40以下でない場合と比較して脱硫率を高めることができる。
(ランスの耐火物の成分について)
次に、図2の(a)は、ランスの耐火物の一実施例の成分を示す表である。耐溶損性に優れるのはMgO系耐火物だが、割れやすいため、本実施例では、ランスの耐火物として、Al系耐火物を使用している。同図に示すように、この耐火物の主成分は、Alである。より具体的には、本実施例の耐火物は、Alを88重量%、SiOを3重量%、MgOを5重量%、およびCを2重量%含んでいる。
(従来のスラグ組成と本実施形態のスラグ組成)
次に、図2の(b)は、従来のスラグ組成と、本発明の実施形態に係るスラグ組成と、を示す表である。まず、Alは、従来のスラグ組成では、18重量%以上、23重量%以下の範囲であるが、本実施形態のスラグ組成では、24重量%以上、30重量%以下の範囲である。AlはCaOと反応することにより、低融点化合物を生成させCaOの滓化を促し、脱硫反応を促進する働きがあるが、Al自体には脱硫能がないため、従来組成の範囲で十分であった。しかし、スラグ7におけるAlの含有割合を24重量%以上とすることにより、ランスに含まれるAlとの濃度差が小さくなり、ランスの溶損が抑制される。また、スラグ7におけるAlの含有割合を30重量%より大きくした場合、CaOの活量が下がり、脱硫反応が進行しにくくなる。そのため、スラグ7におけるAlの含有割合は、30重量%以下であることが好ましい。
次に、MgOは、従来のスラグ組成では、6重量%以上、8重量%以下の範囲であるが、本実施形態のスラグ組成では、10重量%以上、15重量%以下の範囲である。MgOはCaOと同様、塩基性酸化物であり脱硫能を有する。しかし、CaOに比べ脱硫能は低く、Alと反応してMgO・Alスピネルを形成する。また、スラグの融点を上げスラグの滓化を抑制する働きがある。そのため、スラグ7におけるMgOの含有割合を10重量%以上とすることにより、ランスの周囲にてMgO・Alスピネルを形成しランスの溶損を抑制する。また、スラグ7におけるMgOの含有割合を15重量%以下とすることにより、スラグの融点が高くならない。次に、C/S=(CaOの重量%)/(SiOの重量%)の値の範囲は、従来も本実施形態も5以上、8以下の範囲であり、変化はない。次に、C/S/A=(CaOの重量%)/(SiOの重量%)/(Alの重量%)の値の範囲は、従来は、0.20以上、0.44以下の範囲であるが、本実施形態では、0.18以上、0.40以下の範囲である。SiOもAlと同様スラグの融点を降下させ滓化を促進させる作用がある。そのため、C/SおよびC/S/A共にスラグの脱硫能を示す。C/Sの値は従来から変わらなかったが、(Alの重量%)を増加させたため、C/S/Aの値は低下した。
〔実施例〕
次に、図2の(c)は、本発明に係る実施例(実施例1、2)および比較例(比較例1~4)における、スラグ組成、ランスの溶損量、およびランスの寿命を示す表である。
(試験条件)
試験装置として、図1に示す取鍋精練炉10を用いた。約90tの溶融金属6および1.5t~2.0tのスラグ7に対して、黒鉛電極3によるアーク加熱を行いながら、Arガスを250リットル/分以上、350リットル/分以下の流量で吹込み攪拌処理を行った。ランスの溶損量は、時間当たりに溶損したランスの長さに換算して評価した。また、ランスの寿命は、1chを40分として実施継続が可能なch(チャージ)数で評価した。
(結果)
図2の(c)に、比較例1および2として、従来の方法による脱硫処理後のランスの溶損量(mm/分)および寿命(ch)を示した。従来の方法によるランスの溶損量は約0.80mm/分、寿命は4chであった。ランスの寿命が4chとは、1本のランスを用いて40分間の脱硫処理を4回行うことができたことを示す。
比較例1および2に比べスラグ7におけるMgOの含有割合を増加させた比較例3では、ランスの溶損量が0.64mm/分、寿命が5chと、比較例1および2と比較して、ランスの溶損量が抑制され、寿命も若干延びた。
また、比較例1および2に比べスラグ7におけるAlの含有割合を増加させた比較例4でも比較例3と同様に、ランスの溶損量が0.60mm/分、寿命が5chと、ランスの溶損量が抑制され、ランスの寿命も若干延びた。
次に、比較例1および2に比べスラグ7におけるMgOおよびAlの両方の含有割合を増加させた実施例1ではランスの溶損量が0.39mm/分、寿命が7chと、ランスの溶損量が約半分に抑制され、寿命が2倍となった。
また、実施例1と比較して、C/S/Aの値を上昇させた実施例2では、ランスの溶損量が0.36mm/分、寿命が8chと、実施例1に比べランスの溶損量が抑制され、寿命も延びた。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 取鍋
2 ガス吹込み用ランス
6 溶融金属
7 スラグ
10 取鍋精練炉

Claims (4)

  1. 取鍋中の溶融金属にガスを吹き込むためのガス吹込み用ランスの溶損抑制方法であって、
    上記溶融金属に、AlMgO源およびCaO源を少なくとも投入し、
    上記溶融金属の表面に生じるスラグにおけるAlの濃度を24重量%以上、30重量%以下とし、上記スラグにおけるMgOの濃度を10重量%以上、15重量%以下に調整し、
    (CaOの重量%)/(SiO の重量%)の値が5以上、8以下であることを特徴とする溶損抑制方法。
  2. 記スラグに対するCaOの濃度を50重量%以上、55重量%以下に調整することを特徴とする請求項1に記載の溶損抑制方法。
  3. 上記Al源および上記MgO源のそれぞれの平均粒子径が、5mm以上、40mm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の溶損抑制方法。
  4. (CaOの重量%)/(SiOの重量%)/(Alの重量%)の値が0.18以上、0.40以下であることを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の溶損抑制方法。
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