JP6028755B2 - 低硫鋼の溶製方法 - Google Patents
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Description
[1]転炉から出鋼された溶鋼を取鍋精錬炉にて脱硫処理し、その後、RH真空脱ガス装置にて前記溶鋼に減圧下での精錬を施して低硫鋼を溶製する方法において、転炉から取鍋に溶鋼を出鋼する際に、溶鋼にアルミニウムを添加し、溶鋼中の溶存アルミニウム濃度が0.01質量%以上となるように溶鋼を脱酸し、取鍋精錬炉では、精錬開始から精錬終了までの精錬時間の1/3の時間が経過するまでに、溶鋼へマンガン含有量が35質量%以上のマンガン酸化物をマンガン純分で溶鋼トンあたり1kg以上添加することを特徴とする、低硫鋼の溶製方法。
[2]取鍋精錬炉での精錬開始からマンガン酸化物の添加終了までの期間に、下記の(1)式を満足する量のアルミニウムを溶鋼中に添加することを特徴とする、上記[1]に記載の低硫鋼の溶製方法。
WAl/(WMn×RO)≧1.1・・・(1)
但し、(1)式において、WAlは、アルミニウムの溶鋼トンあたりの添加量(kg/t)、WMnは、マンガン酸化物の溶鋼トンあたりの添加量(kg/t)、ROは、マンガン酸化物の酸素濃度の比率(−)である。
[3]溶鋼を転炉から取鍋に出鋼する際に、マンガン酸化物を取鍋内に添加することを特徴とする、上記[1]または上記[2]に記載の低硫鋼の溶製方法。
[4]転炉から出鋼された溶鋼をRH真空脱ガス装置にて減圧下で脱硫処理し、脱硫処理後、引き続いて減圧下での精錬を施して低硫鋼を溶製する方法において、転炉から取鍋に溶鋼を出鋼する際に、溶鋼にアルミニウムを添加し、溶鋼中の溶存アルミニウム濃度が0.01質量%以上となるように溶鋼を脱酸し、RH真空脱ガス装置では、精錬開始から脱硫剤の添加前までの期間に、溶鋼へマンガン含有量が35質量%以上のマンガン酸化物をマンガン純分で溶鋼トンあたり1kg以上添加し、その後、脱硫剤を添加して脱硫処理することを特徴とする、低硫鋼の溶製方法。
[5]RH真空脱ガス装置での精錬開始からマンガン酸化物の添加終了までの期間に、下記の(1)式を満足する量のアルミニウムを溶鋼中に添加することを特徴とする、上記[4]に記載の低硫鋼の溶製方法。
WAl/(WMn×RO)≧1.1・・・(1)
但し、(1)式において、WAlは、アルミニウムの溶鋼トンあたりの添加量(kg/t)、WMnは、マンガン酸化物の溶鋼トンあたりの添加量(kg/t)、ROは、マンガン酸化物の酸素濃度の比率(−)である。
[6]前記低硫鋼は、硫黄濃度が0.0035質量%以下であり、マンガン濃度が0.3質量%以上であることを特徴とする、上記[1]ないし上記[5]のいずれか1項に記載の低硫鋼の溶製方法。
WAl/(WMn×RO)≧1.1・・・(1)
但し、(1)式において、WAlは、アルミニウムの溶鋼トンあたりの添加量(kg/t)、WMnは、マンガン酸化物の溶鋼トンあたりの添加量(kg/t)、ROは、マンガン酸化物の酸素濃度の比率(−)である。
WAl/(WMn×RO)≧1.1・・・(1)
但し、(1)式において、WAlは、アルミニウムの溶鋼トンあたりの添加量(kg/t)、WMnは、マンガン酸化物の溶鋼トンあたりの添加量(kg/t)、ROは、マンガン酸化物の酸素濃度の比率(−)である。
2 取鍋
3 蓋
4 電極
5 インジェクションランス
6 インジェクションランス
7 底吹きポーラス煉瓦
8 底吹きポーラス煉瓦
9 溶鋼
10 脱硫用スラグ
11 原材料投入シュート
12 不活性ガス導入管
51 RH真空脱ガス装置
52 真空槽
53 上部槽
54 下部槽
55 上昇側浸漬管
56 下降側浸漬管
57 環流用ガス吹き込み管
58 ダクト
59 原料投入口
60 上吹きランス
61 スラグ
Claims (6)
- 転炉から出鋼された溶鋼を取鍋を備える取鍋精錬炉にて脱硫処理し、その後、RH真空脱ガス装置にて前記溶鋼に減圧下での精錬を施して低硫鋼を溶製する方法において、転炉から前記取鍋に溶鋼を出鋼する際に、溶鋼にアルミニウムを添加し、溶鋼中の溶存アルミニウム濃度が0.01質量%以上となるように溶鋼を脱酸し、取鍋精錬炉では、精錬開始から精錬終了までの精錬時間の1/3の時間が経過するまでに、溶鋼へマンガン含有量が35質量%以上のマンガン酸化物をマンガン純分で溶鋼トンあたり1kg以上添加することを特徴とする、低硫鋼の溶製方法。
- 取鍋精錬炉での精錬開始からマンガン酸化物の添加終了までの期間に、下記の(1)式を満足する量のアルミニウムを溶鋼中に添加することを特徴とする、請求項1に記載の低硫鋼の溶製方法。
WAl/(WMn×RO)≧1.1・・・(1)
但し、(1)式において、WAlは、アルミニウムの溶鋼トンあたりの添加量(kg/t)、WMnは、マンガン酸化物の溶鋼トンあたりの添加量(kg/t)、ROは、マンガン酸化物の酸素濃度の比率(−)である。 - 溶鋼を転炉から前記取鍋に出鋼する際に、前記マンガン酸化物を前記取鍋内に添加することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の低硫鋼の溶製方法。
- 転炉から出鋼された溶鋼をRH真空脱ガス装置にて減圧下で脱硫処理し、脱硫処理後、引き続いて減圧下での精錬を施して低硫鋼を溶製する方法において、転炉から取鍋に溶鋼を出鋼する際に、溶鋼にアルミニウムを添加し、溶鋼中の溶存アルミニウム濃度が0.01質量%以上となるように溶鋼を脱酸し、RH真空脱ガス装置では、精錬開始から脱硫剤の添加前までの期間に、溶鋼へマンガン含有量が35質量%以上のマンガン酸化物をマンガン純分で溶鋼トンあたり1kg以上添加し、その後、脱硫剤を添加して脱硫処理することを特徴とする、低硫鋼の溶製方法。
- RH真空脱ガス装置での精錬開始からマンガン酸化物の添加終了までの期間に、下記の(1)式を満足する量のアルミニウムを溶鋼中に添加することを特徴とする、請求項4に記載の低硫鋼の溶製方法。
WAl/(WMn×RO)≧1.1・・・(1)
但し、(1)式において、WAlは、アルミニウムの溶鋼トンあたりの添加量(kg/t)、WMnは、マンガン酸化物の溶鋼トンあたりの添加量(kg/t)、ROは、マンガン酸化物の酸素濃度の比率(−)である。 - 前記低硫鋼は、硫黄濃度が0.0035質量%以下であり、マンガン濃度が0.3質量%以上であることを特徴とする、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の低硫鋼の溶製方法。
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