JP5550265B2 - 毛髪用洗浄剤組成物 - Google Patents

毛髪用洗浄剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5550265B2
JP5550265B2 JP2009141542A JP2009141542A JP5550265B2 JP 5550265 B2 JP5550265 B2 JP 5550265B2 JP 2009141542 A JP2009141542 A JP 2009141542A JP 2009141542 A JP2009141542 A JP 2009141542A JP 5550265 B2 JP5550265 B2 JP 5550265B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
yeast
examples
acid
anionic surfactant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009141542A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010285396A (ja
Inventor
正明 佐倉
佑基 丸橋
由紀子 山形
昭彦 荒井
Original Assignee
ホーユー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ホーユー株式会社 filed Critical ホーユー株式会社
Priority to JP2009141542A priority Critical patent/JP5550265B2/ja
Publication of JP2010285396A publication Critical patent/JP2010285396A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5550265B2 publication Critical patent/JP5550265B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Description

本発明は、酵母抽出物、N−アシル酸性アミノ酸系アニオン性界面活性剤、及びN−アシルアラニン系アニオン性界面活性剤を含有する、毛髪用に適用される洗浄剤組成物に関し、さらに詳しくは、洗浄及び乾燥後(洗いあがり後)の皮膚又は毛髪に対して優れた水分保持性を与えることのできる毛髪用洗浄剤組成物に関するものである。
従来、洗浄剤組成物、例えばボディシャンプー及びヘアシャンプーに配合される界面活性剤としてアミノ酸系アニオン性界面活性剤が知られている。このアミノ酸系アニオン性界面活性剤は皮膚への刺激(皮膚一次刺激性)が少なく、皮脂を過剰に除去することのない界面活性剤として、多くの種類の洗浄剤組成物に配合されている。例えば、特許文献1には、特定のアミノ酸系アニオン性界面活性剤と、スルホン酸型又は硫酸塩型アニオン性界面活性剤とを含有する洗浄剤組成物が開示されている。そして、この特許文献1の洗浄剤組成物は、皮膚及び毛髪に対して低刺激で、洗浄力が高く、洗浄後の使用感が向上されたものとなっている。
特開平5−156281号公報
ところが、特許文献1に記載されるような、アミノ酸系アニオン性界面活性剤を主成分として含有する洗浄剤組成物は、洗浄及び乾燥後の皮膚及び毛髪に与える水分保持性(継続的な潤い感)については満足できるものではなかった。洗浄剤組成物を、例えばヘアシャンプーとして構成し、特に累積的にダメージを受けた毛髪、例えば染毛又は脱色処理を複数回繰り返し施された毛髪、熱・紫外線を繰り返し受けた毛髪、及びコーミング又はブラシングを繰り返し受けた毛髪に適用した場合、洗浄及び乾燥後の毛髪に対して十分な水分保持性を与えることができなかった。
本発明は、本発明者らの鋭意研究の結果、洗浄剤組成物中に(A)酵母抽出物、(B)N−アシル酸性アミノ酸系アニオン性界面活性剤、及び(C)N−アシルアラニン系アニオン性界面活性剤を含有させることにより、上記問題が解決されることを見出したことによりなされたものである。この発明の目的は、アミノ酸系アニオン性界面活性剤を含有する洗浄剤組成物において、洗浄及び乾燥後の皮膚又は毛髪に対して優れた水分保持性を与えることのできる毛髪用洗浄剤組成物を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の毛髪用洗浄剤組成物は、(A)酵母抽出物、(B)成分としてN−アシル酸性アミノ酸アニオン性界面活性剤、N−アシル−タウリン型アニオン性界面活性剤、及びN−アシル−N−メチルタウリン型アニオン性界面活性剤から選ばれる少なくとも一種、並びに(C)成分としてN−アシルアラニンアニオン性界面活性剤及びN−アシル−N−メチルアラニン型アニオン性界面活性剤から選ばれる少なくとも一種を含有することを特徴とする。
請求項2の毛髪用洗浄剤組成物は、請求項1に記載の発明において、前記(A)酵母抽出物は、ワイン酵母、ビール酵母、パン酵母、及び清酒酵母から選ばれる少なくとも一種の酵母由来の酵母抽出物であることを特徴とする。
本発明の毛髪用洗浄剤組成物によれば、洗浄及び乾燥後の皮膚又は毛髪に対して優れた水分保持性を与えることができる。
以下、本発明の洗浄剤組成物を具体化した実施形態について説明する。本実施形態に係る洗浄剤組成物は、(A)酵母抽出物、(B)N−アシル酸性アミノ酸系アニオン性界面活性剤、及び(C)N−アシルアラニン系アニオン性界面活性剤を含有する。
(A)酵母抽出物は、(B)N−アシル酸性アミノ酸系アニオン性界面活性剤、及び(C)N−アシルアラニン系アニオン性界面活性剤との併用により、洗浄及び乾燥後の皮膚又は毛髪に対して優れた水分保持性を与える。(A)酵母抽出物に用いられる原料酵母は、特に限定されず、飲食品及び化粧品に用いられる公知の酵母が用いられる。例えば、酵母の実用上の分類として、ワイン酵母(ぶどう酒酵母)、ビール酵母、パン酵母、清酒酵母、シェリー酒酵母、ウイスキー酵母、焼酎酵母、及び泡盛酵母が挙げられる。ワイン酵母としては、例えば赤ワイン酵母及び白ワイン酵母が挙げられる。これらの酵母のなかで、洗浄及び乾燥後の皮膚又は毛髪に対する水分保持性の向上効果が優れることから、ワイン酵母、ビール酵母、パン酵母、及び清酒酵母が好ましい。なお、これらの酵母は、例えばサッカロマイセス属、サッカロミコデス属、シゾサッカロマイセス属、クリプトコッカス属、トルロプシス属、及びガンジダ属の酵母から構成される。これらのうちのいずれの酵母を用いてもよいが、洗浄及び乾燥後の皮膚又は毛髪に対する水分保持性の向上効果が優れることからサッカロマイセス属の酵母が好ましい。
(A)酵母抽出物は、原料酵母から公知の抽出方法によって抽出された抽出物(エキス)である。上記原料酵母としては、例えば、それら原料酵母を乾燥させたもの、乾燥後にすり潰し、粉体状にしたもの、紫外線照射により分解処理したもの、自己消化したもの、並びにタンパク分解処理、例えば酸、アルカリ及びプロテアーゼにより処理したものを使用することができる。そして、(A)酵母抽出物は、抽出溶媒を用いて上記原料酵母から抽出液を抽出するとともに、その抽出液を濾過後、濃縮及び乾燥させることにより得ることができる。上記抽出溶媒としては、例えば水、メタノール、エタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、及びグリセリンが挙げられる。また、酵母抽出物は、市販品を適用してもよい。
洗浄剤組成物中における(A)酵母抽出物の含有量(乾物量)は、好ましくは0.000001〜1質量%であり、より好ましくは0.000005〜0.5質量%であり、さらに好ましくは0.00001〜0.1質量%である。この含有量が0.000001質量%未満であると、洗浄及び乾燥後の皮膚又は毛髪に対して十分な水分保持性を与えることができない場合がある。一方、この含有量が1質量%を超えても、それ以上の効果は得られず不経済である。また、酵母抽出物由来の不快臭が感じられるおそれがある。
(B)N−アシル酸性アミノ酸系アニオン性界面活性剤は、(A)酵母抽出物、及び(C)N−アシルアラニン系アニオン性界面活性剤との併用により、洗浄及び乾燥後の皮膚又は毛髪に対して優れた水分保持性を与える。(B)N−アシル酸性アミノ酸系アニオン性界面活性剤は、飽和又は不飽和のアシル基を有する酸性アミノ酸の塩、及び酸性アミノ酸類縁体の塩である。当該酸性アミノ酸としては、例えばアスパラギン酸、グルタミン酸、4−カルボキシグルタミン酸、S−カルボキシメチルシステイン、及びシステイン酸が挙げられる。また、当該酸性アミノ酸類縁体としては、2−アミノエタンスルホン酸(タウリン)、及びN−メチルタウリンが挙げられる。また、当該酸性アミノ酸及び酸性アミノ酸類縁体は、D体、L体、及びDL体のいずれであってもよい。アニオン基の対イオンとしては、例えばナトリウム、カリウム、マグネシウム、モノエタノールアミン、及びトリエタノールアミンが挙げられる。
(B)N−アシル酸性アミノ酸系アニオン性界面活性剤の具体例としては、例えば、ココイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム及びラウロイルメチルタウリンナトリウムが挙げられる。これらN−アシル酸性アミノ酸系アニオン性界面活性剤のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
洗浄剤組成物中における(B)N−アシル酸性アミノ酸系アニオン性界面活性剤の含有量は、好ましくは0.05〜30質量%であり、より好ましくは0.1〜25質量%であり、さらに好ましくは0.5〜20質量%である。この含有量が0.05質量%未満であると、洗浄及び乾燥後の皮膚又は毛髪に対して十分な水分保持性を与えることができない場合がある。一方、この含有量が30質量%を超えると仕上がり後の毛髪がべたつくおそれがある。
(C)N−アシルアラニン系アニオン性界面活性剤は、(A)酵母抽出物、及び(B)N−アシル酸性アミノ酸系アニオン性界面活性剤との併用により、洗浄及び乾燥後の皮膚又は毛髪に対して優れた水分保持性を与える。(C)N−アシルアラニン系アニオン性界面活性剤は、飽和又は不飽和のアシル基を有するアラニンの塩、及びアラニン類縁体の塩であり、当該アラニン類縁体としては、例えばN−メチルアラニンが挙げられる。また、当該アラニン及びアラニン類縁体は、D体、L体、及びDL体のいずれであってもよい。アニオン基の対イオンとしては、例えばナトリウム、カリウム、マグネシウム、モノエタノールアミン、及びトリエタノールアミンが挙げられる。
(C)N−アシルアラニン系アニオン性界面活性剤としては、β−アラニンの塩及びβ−アラニン類縁体の塩が好ましく、例えばラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム、ラウロイルメチル−β−アラニントリエタノールアミン、ココイル−β−アラニントリエタノールアミン、ココイルメチル−β−アラニンナトリウム、及びミリストイルメチル−β−アラニンナトリウムが挙げられる。これらN−アシルアラニン系アニオン性界面活性剤のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
洗浄剤組成物中における(C)N−アシルアラニン系アニオン性界面活性剤の含有量は、好ましくは0.05〜30質量%であり、より好ましくは0.1〜25質量%であり、さらに好ましくは0.5〜20質量%である。この含有量が0.05質量%未満であると、洗浄及び乾燥後の皮膚又は毛髪に対して十分な水分保持性を与えることができない場合がある。一方、この含有量が30質量%を超えると仕上がり後の毛髪がべたつくとなるおそれがある。
洗浄剤組成物は必要に応じて前述した成分以外の成分、例えば可溶化剤、水溶性高分子化合物、油性成分、多価アルコール、上記以外の界面活性剤、糖、防腐剤、キレート剤、安定剤、pH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、及び無機塩を含有してもよい。
可溶化剤としては、例えば水及び有機溶媒が挙げられる。有機溶媒としては、例えばエタノール、イソプロパノール、ベンジルアルコール、及びベンジルオキシエタノールが挙げられる。水溶性高分子化合物としては、アニオン性高分子化合物、カチオン性高分子化合物、非イオン性高分子化合物、及び両性の天然又は合成高分子化合物が挙げられる。カチオン性高分子化合物としては、例えばポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム液、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ポリクオタニウム−10、カチオン化グアーガム、及びキトサンヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドが挙げられる。非イオン性の合成高分子化合物として、例えばヒドロキシエチルセルロースが挙げられる。両性の合成高分子化合物としては、例えばポリクオタニウム−22、ポリクオタニウム−39、及びポリクオタニウム−47が挙げられる。
油性成分としては、例えば油脂、ロウ、高級アルコール、炭化水素、アルキルグリセリルエーテル、エステル、及びシリコーンが挙げられる。
油脂としては、例えばオリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油が挙げられる。ロウとしては、例えばミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリンが挙げられる。
高級アルコールとしては、例えばセチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、及びラノリンアルコールが挙げられる。
炭化水素としては、例えばパラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリンが挙げられる。高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸が挙げられる。アルキルグリセリルエーテルとしては、例えばバチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテルが挙げられる。
エステルとしては、例えばアジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸からなるコレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジエトキシエチル、及び2−エチルヘキサン酸セチルが挙げられる。これらの油性成分の具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
シリコーンとしては、例えばジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン(ジメチコノール)、650〜10000の平均重合度を有する高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン(例えば、(PEG/PPG/ブチレン/ジメチコン)コポリマー)、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーンが挙げられる。これらのシリコーンのうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
多価アルコールとしては、例えばグリコール、及びグリセリンが挙げられる。グリコールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールが挙げられる。グリセリンとしては、例えばグリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンが挙げられる。
界面活性剤は、洗浄成分として配合されるほか、乳化剤又は各成分の可溶化剤として各成分を乳化又は可溶化し、組成物の粘度を調整したり粘度安定性を向上させたりする。界面活性剤としては、上記以外のアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤が挙げられる。
上記以外のアニオン性界面活性剤としては、例えば、N−アシルアラニン系アニオン性界面活性剤を除くN−アシル中性アミノ酸系アニオン性界面活性剤、アルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、並びにスルホコハク酸エステルが挙げられる。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンとしては、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、及びトリエタノールアミンが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、及びメチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウムが挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えばココベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、及びラウリルベタイン(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えばエーテル型非イオン性界面活性剤、及びエステル型非イオン性界面活性剤が挙げられる。エーテル型非イオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレン(以下、「POE」と記載する。)セチルエーテル(セテス)、POEステアリルエーテル(ステアレス)、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル(オレス)、POEラウリルエーテル(ラウレス)、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテル、及びPOEセチルステアリルジエーテルが挙げられる。
エステル型非イオン性界面活性剤としては、例えばモノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、及びラウリン酸ポリグリセリルが挙げられる。これらの界面活性剤の具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
糖としては、例えばソルビトール、マルトース、及びN−アセチルグルコサミンが挙げられる。防腐剤としては、例えばパラベン、メチルパラベン及び安息香酸ナトリウムが挙げられる。キレート剤としては、例えばエチレンジアミン四酢酸(EDTA)及びその塩類、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、並びにヒドロキシエタンジホスホン酸(エチドロン酸、HEDP)及びその塩類が挙げられる。
安定剤としては、例えばフェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、及びタンニン酸が挙げられる。pH調整剤としては、例えば乳酸、レブリン酸、グリコール酸、酒石酸、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸(PCA)、コハク酸、クエン酸、タウリン、グルタミン酸、及びアルギニンが挙げられる。酸化防止剤としては、例えばアスコルビン酸、及び亜硫酸塩が挙げられる。無機塩としては、例えば塩化ナトリウム、及び炭酸ナトリウムが挙げられる。
洗浄剤組成物の剤型は特に限定されず、具体例として、例えば固体状、液状、ゲル状、フォーム状、及びクリーム状が挙げられる。剤型が固体状である場合、添加剤として、さらに分散剤、例えばステアリン酸金属塩、タルク、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、デキストリン、及びデンプンを配合してもよい。
洗浄剤組成物の用途は、生体に適用されるものであれば特に限定されず、例えば毛髪用の処理剤、身体用の洗浄剤(ボディシャンプー)、洗顔剤、及びハンドソープとして用いることができる。毛髪用の処理剤としては、例えば洗髪剤(ヘアシャンプー)、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナー、並びにパーマネントウエーブ処理後、毛髪脱色・脱染処理後、及び染毛処理後の後に適用される各種後処理剤が挙げられる。
特に、本発明の洗浄剤組成物は、ハイダメージ毛(ダメージの累積された毛髪、例えば染毛又は脱色処理を複数回繰り返し施された毛髪、熱・紫外線を繰り返し受けた毛髪、及びコーミング又はブラシングを繰り返し受けた毛髪)に対して適用した場合に優れた水分保持性の向上効果を発揮する。そのため、例えばパーマネントウエーブ処理、毛髪脱色・脱染処理、及び毛髪染色処理された毛髪用の後処理剤として好適に用いることができる。また、これらの毛髪用の処理剤は、毛髪に適用した後に水や温水で洗い流すようにして使用してもよいし、水や温水で洗い流すことなく乾燥させるように使用してもよい。
次に、本実施形態の洗浄剤組成物における作用効果について、以下に記載する。
(1)本実施形態の洗浄剤組成物は、(A)酵母抽出物、(B)N−アシル酸性アミノ酸系アニオン性界面活性剤、及び(C)N−アシルアラニン系アニオン性界面活性剤を含有する。したがって、洗浄及び乾燥後の皮膚又は毛髪に対して、優れた水分保持性を与えることができる。特に、洗浄及び乾燥後の皮膚又は毛髪における経時的な水分保持性の低下を抑制することができる。また、本実施形態の洗浄剤組成物は泡立ちに優れる。
(2)本実施形態の洗浄剤組成物は乾燥肌用の洗浄剤、及びハイダメージ毛用の処理剤として好適に使用することができる。
(3)好ましくは、(A)酵母抽出物は、ワイン酵母、ビール酵母、パン酵母、及び清酒酵母から選ばれる少なくとも一種の酵母由来の酵母抽出物である。この場合、洗浄及び乾燥後の皮膚又は毛髪に対して優れた水分保持性を与える効果をより確実に得ることができる。
次に、実施例及び比較例を挙げて上記実施形態を更に具体的に説明する。
表1に示す各成分を含有する洗髪剤としてのシャンプーを調製した。表1における各成分を示す欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。なお、酵母エキスは乾燥質量(質量%)を示す。これら各例のシャンプーについて、下記に示す方法に従い「泡立ちの良さの評価」、及び「洗いあがり後の皮膚及び毛髪に与える水分保持性の評価」を行なった。
本試験では、ハイダメージ毛であって、かつ乾燥肌であると感じるパネラー20名を対象として試験を行なった。なお、パネラー20名の各毛髪のダメージの状態は、酸化染毛剤処理(染毛処理)をほぼ同間隔で定期的に実施していることをもって同程度としている。まず、実施例及び比較例のシャンプーを用いて常法に従い毛髪の洗浄を行った。その際、シャンプーの泡立ちの良さについて、下記に示す方法に基づいて評価を行なった。洗浄後の濡れた状態の毛髪にテスト用コンディショナー(成分 セタノール:3質量%、セトリモニウムクロリド:2.5質量%、モノステアリン酸グリセリル:0.2質量%、グリセリン:1質量%、メチルパラベン:0.2質量%、香料:0.2質量%、精製水:残量)を塗布し、次いで洗い流し処理及び毛髪の乾燥処理を行なった。そして、乾燥処理がなされた洗いあがりの直後(洗浄及び乾燥の直後)、及びその洗いあがりから常温(25℃)及び常湿(65±20%)の条件下で6時間経過後に、それぞれ頭皮及び毛髪の水分保持性について下記に示す方法に基づいて評価を行なった。
なお、表中の「成分」欄における(A)、(B)、(C)の表記は本願請求項記載の各成分に対応する化合物を示し、aの表記は、比較例においてA成分の代替成分として用いた化合物を示す。
<泡立ちの良さの評価>
20名のパネラーのうち、泡立ちが良い(起泡性に優れる)と評価したパネラーの数が、17人以上の場合を「非常に優れる:5」とし、13〜16人の場合を「優れる:4」とし、9〜12人の場合を「良好:3」とし、5〜8人の場合を「やや不良:2」とし、4人以下の場合を「不良:1」として評価した。
<洗いあがり後の皮膚及び毛髪に与える水分保持性の評価>
20名のパネラーのうち、頭皮(毛髪)の潤い感が良いと評価したパネラーの数が、17人以上の場合を「非常に優れる:5」とし、13〜16人の場合を「優れる:4」とし、9〜12人の場合を「良好:3」とし、5〜8人の場合を「やや不良:2」とし、4人以下の場合を「不良:1」として評価した。
Figure 0005550265
表1に示すように、(A)酵母抽出物、(B)N−アシル酸性アミノ酸系アニオン性界面活性剤、及び(C)N−アシルアラニン系アニオン性界面活性剤を含有する各実施例は、同成分のいずれかを含有しない比較例に対し、水分保持性(頭皮及び毛髪の潤い感)の評価が高いことが分かった。特に洗いあがりから6時間後の水分保持性の評価が高いことが分かった。また、泡立ちの良さの評価に関しても、各実施例は比較例と比較して同等以上の高い評価であることが分かった。
一方、(A)酵母抽出物を含有しない比較例1、(C)N−アシルアラニン系アニオン性界面活性剤を含有しない比較例3、及び(B)N−アシル酸性アミノ酸系アニオン性界面活性剤を含有しない比較例4は、各実施例と比較して、特に洗いあがりから6時間後における水分保持性の評価が低いことが分かった。また、(A)酵母抽出物に代えて、保湿・湿潤剤として使用されるピロリドンカルボン酸ナトリウム(PCA−ナトリウム)を含有する比較例2は、洗いあがり直後の水分保持性の評価については高い評価であるものの、洗いあがりから6時間後の水分保持性の評価については低い評価であることが分かった。
次に、上記実施形態から把握できる技術的思想について記載する。
(イ) 乾燥肌用の洗浄剤として用いられることを特徴とする前記洗浄剤組成物。
(ロ) ハイダメージ毛用の処理剤として用いられることを特徴とする前記洗浄剤組成物。

Claims (2)

  1. (A)酵母抽出物、(B)成分としてN−アシル酸性アミノ酸アニオン性界面活性剤、N−アシル−タウリン型アニオン性界面活性剤、及びN−アシル−N−メチルタウリン型アニオン性界面活性剤から選ばれる少なくとも一種、並びに(C)成分としてN−アシルアラニンアニオン性界面活性剤及びN−アシル−N−メチルアラニン型アニオン性界面活性剤から選ばれる少なくとも一種を含有することを特徴とする毛髪用洗浄剤組成物。
  2. 前記(A)酵母抽出物は、ワイン酵母、ビール酵母、パン酵母、及び清酒酵母から選ばれる少なくとも一種の酵母由来の酵母抽出物であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪用洗浄剤組成物。
JP2009141542A 2009-06-12 2009-06-12 毛髪用洗浄剤組成物 Active JP5550265B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009141542A JP5550265B2 (ja) 2009-06-12 2009-06-12 毛髪用洗浄剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009141542A JP5550265B2 (ja) 2009-06-12 2009-06-12 毛髪用洗浄剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010285396A JP2010285396A (ja) 2010-12-24
JP5550265B2 true JP5550265B2 (ja) 2014-07-16

Family

ID=43541380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009141542A Active JP5550265B2 (ja) 2009-06-12 2009-06-12 毛髪用洗浄剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5550265B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6007781B2 (ja) * 2011-12-26 2016-10-12 ライオン株式会社 口腔用組成物及び口腔バイオフィルム除去剤
JP6550864B2 (ja) * 2015-03-31 2019-07-31 日油株式会社 毛髪洗浄剤組成物

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0776355B2 (ja) * 1987-01-23 1995-08-16 川研ファインケミカル株式会社 液体洗浄剤組成物
JP3213189B2 (ja) * 1994-12-15 2001-10-02 カネボウ株式会社 ヒアルロン酸産生促進剤
JP3774735B2 (ja) * 1997-07-03 2006-05-17 味の素株式会社 洗浄剤組成物
JP3278138B2 (ja) * 1997-11-26 2002-04-30 株式会社ノエビア 皮膚外用剤
JP2001261568A (ja) * 2000-03-16 2001-09-26 Kanebo Ltd プロフィラグリン及び/又はフィラグリン蛋白産生促進剤
JP2002012538A (ja) * 2001-02-23 2002-01-15 Nikko Seiyaku Kk 低刺激性洗浄方法及び泡立てネットを用いて洗浄するのに適した低刺激性洗浄料
US7393937B2 (en) * 2002-10-09 2008-07-01 Kao Corporation N-acetylglucosamine derivatives and use thereof
JP2004339186A (ja) * 2003-05-14 2004-12-02 Kokyu Alcohol Kogyo Co Ltd クリーム状皮膚洗浄剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010285396A (ja) 2010-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5653007B2 (ja) 毛髪処理剤組成物
US20140094423A1 (en) Aqueous hair cleansing agent
JP6183849B2 (ja) 皮膚洗浄剤組成物
JP5792926B2 (ja) 毛髪処理方法
JP5341628B2 (ja) 毛髪処理剤組成物
JP2015199684A (ja) 洗浄剤組成物及びそれを用いた皮膚刺激抑制方法
JP2010285397A (ja) 毛髪用処理剤
JP5507897B2 (ja) 毛髪処理剤組成物
JP5550264B2 (ja) 毛髪用洗浄剤組成物
JP5491010B2 (ja) 毛髪処理用組成物
JP5550265B2 (ja) 毛髪用洗浄剤組成物
JP5922890B2 (ja) 毛髪化粧料組成物
JP5394042B2 (ja) 酸性染毛料組成物
JP2019116516A (ja) 毛髪洗浄剤組成物
JP2651367B2 (ja) 水性ゲルおよびその調製方法
JP5737932B2 (ja) 毛髪処理剤
WO2016104062A1 (ja) 酸化染毛剤組成物
JP4963630B2 (ja) 毛髪処理用組成物
ES2367134T3 (es) Utilización de un éster de sorbitán oxialquilenado como agente calmante del cuero cabelludo.
JP7246362B2 (ja) 毛髪又は皮膚用洗浄剤組成物
JP5554911B2 (ja) 毛髪処理用組成物
WO2021182552A1 (ja) シャンプー組成物
JP2021143148A (ja) 毛髪処理剤組成物及び毛髪処理方法
CN112870107A (zh) 洗发剂组合物
JP5924906B2 (ja) 毛髪処理剤組成物及び毛髪処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130813

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140422

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5550265

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250