JP2019116516A - 毛髪洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
本実施形態の毛髪洗浄剤組成物に含有される(A)脂肪酸アルカノールアミドは、ノニオン性界面活性剤の一種であり、特に泡の持続性及び洗髪時の指通りを向上させるために配合される。(A)脂肪酸アルカノールアミドを構成する脂肪酸は特に限定はないが、好ましくは炭素数10〜20の脂肪酸、より好ましくは炭素数12〜18の脂肪酸が挙げられる。その脂肪酸は、直鎖又は分岐のいずれでもよく、また、飽和又は不飽和のいずれでもよい。(A)脂肪酸アルカノールアミドの具体例としては、例えばラウリン酸モノエタノールアミド、及びステアリン酸モノエタノールアミドが挙げられる。また、(A)脂肪酸アルカノールアミドの具体例としては、ポリアルキレンオキサイド脂肪酸アルカノールアミドであってもよく、例えばポリオキシエチレン(以下、POEという)ラウリン酸モノエタノールアミド、POEヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、及びポリオキシプロピレンミリスチン酸モノエタノールアミドを用いてもよい。これらの成分は、その具体例の一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
油脂の具体例としては、例えばオリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油が挙げられる。ロウの具体例としては、例えばミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリンが挙げられる。
ノニオン性高分子は、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、デキストリン、ガラクタン、プルラン、高重合ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール等、ビニルピロリドンのホモ−及びコポリマー、特にポリビニルピロリドン単独、ビニルピロリドンとビニルアセテートのコポリマー又は、商品名「ルビスコール」(BASF社製)、ビニルピロリドン、ビニルアセテート及びビニルプロピオネートのターポリマー等が挙げられる。また、例えば、種々のアクリル酸及びメタアクリル酸エステル、アクリルアミド及びメタアクリルアミドのコポリマー、例えば100,000以上の分子量を有するポリアクリルアミド、ジメチルヒダントインホルムアルデヒド樹脂等が挙げられる。
カチオン性高分子は、例えば、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド等のカチオン化セルロース;塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グアガム等のカチオン化グアガム;デキストラン塩化ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムエーテル等のカチオン化デキストランのようにセルロース誘導体、天然ガム、澱粉、デキストラン等の多糖類をカチオン化して得られるカチオン化多糖;塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解大豆たん白、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン等のように加水分解たん白質をカチオン化して得られるカチオン化加水分解たん白、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、β−メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム・アクリルアミド共重合物、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合物ジエチル硫酸塩、β−メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム・アクリルアミド共重合物、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム等のカチオン化ビニル系又はアクリル系ポリマー;N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール等のポリグリコールポリアミン縮合物;アジピオン酸ジメチル−アミノヒドロキシプロピルジエチルトリアミン共重合体;アミノエチルアミノプロピル・メチルポリシロキサン共重合体等が挙げられる。
本実施形態の毛髪洗浄剤組成物は、(A)脂肪酸アルカノールアミドを0.5〜10質量%、(B)ベタイン型両性界面活性剤を1〜15質量%、及び(C)脂肪酸ポリアルキレングリコールを0.1〜4質量%含有する。それにより、シリコーンを所定量配合しない場合であっても、毛髪洗浄剤組成物の起泡性、泡の持続性及び洗髪時の指通りを向上させることができる。
(1)本実施形態の毛髪洗浄剤組成物は、所定量の上記(A)〜(C)成分により、毛髪洗浄剤組成物の起泡性、泡の持続性及び洗髪時の指通りを向上させることができる。
・上記実施形態の毛髪洗浄剤組成物は、通常の毛髪の洗浄に用いることができる。また、例えば、酸化染毛剤や毛髪脱色剤の適用によりダメージを受けた毛髪の洗浄、すなわち、染毛処理や毛髪脱色処理等の化学的な毛髪処理の後洗浄に用いられてもよい。
表1,2に示す各成分を含有する、毛髪洗浄剤組成物をそれぞれ調製した。表1,2における各成分を示す欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。次に、得られた各毛髪洗浄剤組成物を、染毛又は脱色処理を複数回繰り返し施されたハイダメージ毛の女性20名の毛髪に適量塗布し、常法に従い、洗髪処理し、その後、毛髪を水で洗い流した。次に、リンス及びトリートメント剤による毛髪処理を各1回ずつ施し、毛髪を温風で乾燥した。
尚、表中「成分」欄における「A〜C」の表記は、本願請求項記載の各成分に対応する化合物を示す。
20名のパネラーのうち、泡立ちが良い(起泡性に優れる)と評価したパネラーの数が、16人以上の場合を「優れる:4」とし、11〜15人の場合を「良好:3」とし、6〜10人の場合を「やや不良:2」とし、5人以下の場合を「不良:1」として評価した。結果を表1に示す。
20名のパネラーのうち、泡の持続性が良いと評価したパネラーの数が、17人以上の場合を「非常に優れる:5」とし、13〜16人の場合を「優れる:4」とし、9〜12人の場合を「良好:3」とし、5〜8人の場合を「やや不良:2」とし、4人以下の場合を「不良:1」として評価した。結果を表1に示す。
20名のパネラーのうち、洗髪時の指通りが良いと評価したパネラーの数が、17人以上の場合を「非常に優れる:5」とし、13〜16人の場合を「優れる:4」とし、9〜12人の場合を「良好:3」とし、5〜8人の場合を「やや不良:2」とし、4人以下の場合を「不良:1」として評価した。結果を表1に示す。
表1,2に示す各成分を含有する、毛髪洗浄剤組成物をそれぞれ調製した。表1,2における各成分を示す欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。次に、得られた各毛髪洗浄剤組成物を、染毛又は脱色処理を複数回繰り返し施されたハイダメージ毛の女性20名の毛髪に適量塗布し、常法に従い、洗髪処理し、その後、毛髪を水で洗い流した。次に、リンス及びトリートメント剤による毛髪処理を各1回ずつ施し、毛髪を温風で乾燥した。
Claims (2)
- (A)脂肪酸アルカノールアミドを0.5〜10質量%、(B)ベタイン型両性界面活性剤を1〜15質量%、及び(C)脂肪酸ポリアルキレングリコールを0.1〜4質量%含有することを特徴とする毛髪洗浄剤組成物。
- 前記(A)脂肪酸アルカノールアミドの含有量に対する(C)脂肪酸ポリアルキレングリコールの含有量の質量比は、0.25〜7であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
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