JP2019116516A - 毛髪洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】起泡性、泡の持続性及び洗髪時の指通りに優れる毛髪洗浄剤組成物を提供する。【解決手段】本発明は、(A)脂肪酸アルカノールアミドを0.5〜10質量%、(B)ベタイン型両性界面活性剤を1〜15質量%、及び(C)脂肪酸ポリアルキレングリコールを0.1〜4質量%含有することを特徴とする。前記(A)脂肪酸アルカノールアミドの含有量に対する(C)脂肪酸ポリアルキレングリコールの含有量の質量比は、0.25〜7であることが好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は、起泡性等に優れる毛髪洗浄剤組成物に関する。
一般に、毛髪洗浄剤組成物は、毛髪に付着した汚れ、余分な脂質を洗い落とすために界面活性剤を配合している。しかしながら、洗浄力が高い場合、毛髪上の脂質を必要以上に洗い落としてしまう場合がある。その結果、毛髪がゴワついたり、指通りが悪くなるという弊害を生じる。
そこで、従来より、特許文献1に開示される毛髪洗浄剤組成物が知られている。この毛髪洗浄剤組成物は、界面活性剤の他、油性成分としてシリコーンを配合している。この毛髪洗浄剤組成物は、シリコーンを配合することにより、毛髪の感触を向上させている。
国際公開第2012/118210号
ところが、特許文献1の毛髪洗浄剤組成物は、油性成分として配合するシリコーンが、消泡作用を有するため、使用時の起泡性が低下する場合があるという問題があった。逆にシリコーンの配合量を低下させると、毛髪の感触が低下する傾向にある。したがって、単にシリコーンの含有量を調整するのみでは、上記課題を解決することは困難であった。
本発明は、本発明者らの鋭意研究の結果、毛髪洗浄剤組成物において、特定の界面活性剤を特定量で併用することにより、起泡性、泡の持続性及び洗髪時の指通りを向上できることを見出したことによりなされたものである。本発明の目的は、起泡性、泡の持続性及び洗髪時の指通りに優れる毛髪洗浄剤組成物を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の毛髪洗浄剤組成物は、(A)脂肪酸アルカノールアミドを0.5〜10質量%、(B)ベタイン型両性界面活性剤を1〜15質量%、及び(C)脂肪酸ポリアルキレングリコールを0.1〜4質量%含有することを特徴とする。前記(A)脂肪酸アルカノールアミドの含有量に対する(C)脂肪酸ポリアルキレングリコールの含有量の質量比は、0.25〜7であることが好ましい。
本発明の毛髪洗浄剤組成物によれば、起泡性、泡の持続性及び洗髪時の指通りを向上できる。
以下、本発明の毛髪洗浄剤組成物を具体化した一実施形態を説明する。
本実施形態の毛髪洗浄剤組成物に含有される(A)脂肪酸アルカノールアミドは、ノニオン性界面活性剤の一種であり、特に泡の持続性及び洗髪時の指通りを向上させるために配合される。(A)脂肪酸アルカノールアミドを構成する脂肪酸は特に限定はないが、好ましくは炭素数10〜20の脂肪酸、より好ましくは炭素数12〜18の脂肪酸が挙げられる。その脂肪酸は、直鎖又は分岐のいずれでもよく、また、飽和又は不飽和のいずれでもよい。(A)脂肪酸アルカノールアミドの具体例としては、例えばラウリン酸モノエタノールアミド、及びステアリン酸モノエタノールアミドが挙げられる。また、(A)脂肪酸アルカノールアミドの具体例としては、ポリアルキレンオキサイド脂肪酸アルカノールアミドであってもよく、例えばポリオキシエチレン(以下、POEという)ラウリン酸モノエタノールアミド、POEヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、及びポリオキシプロピレンミリスチン酸モノエタノールアミドを用いてもよい。これらの成分は、その具体例の一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
毛髪洗浄剤組成物中の(A)脂肪酸アルカノールアミドの含有量は、0.5質量%以上であり、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上である。(A)脂肪酸アルカノールアミドの含有量が多くなるにつれて、特に泡の持続性及び洗髪時の指通りがより向上する。
また、毛髪洗浄剤組成物中の(A)脂肪酸アルカノールアミドの含有量は、10質量%以下である。(A)脂肪酸アルカノールアミドの含有量を10質量%以下とすることにより、粘度の上昇を抑制し、操作性をより向上させることができる。
本実施形態の毛髪洗浄剤組成物に含有される(B)ベタイン型両性界面活性剤は、特に起泡力を向上させるために配合される。(B)ベタイン型両性界面活性剤の具体例としては、例えばラウリン酸アミドプロピルベタイン、2−ウンデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ココアミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ココベタイン、及びヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインが挙げられる。これらの成分は、その具体例の一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
毛髪洗浄剤組成物中の(B)ベタイン型両性界面活性剤の含有量は、1質量%以上であり、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%以上である。(B)ベタイン型両性界面活性剤の含有量が多くなるにつれて、特に起泡性がより向上する。
また、毛髪洗浄剤組成物中の(B)ベタイン型両性界面活性剤の含有量は、15質量%以下である。(B)ベタイン型両性界面活性剤の含有量を15質量%以下とすることにより、洗髪時の指通りをより向上させることができる。
本実施形態の毛髪洗浄剤組成物に含有される(C)脂肪酸ポリアルキレングリコールは、ノニオン性界面活性剤の一種であり、特に泡の持続性及び洗髪時の指通りを向上させるために配合される。(C)脂肪酸ポリアルキレングリコールを構成する脂肪酸は特に限定はないが、好ましくは炭素数10〜20の脂肪酸、より好ましくは炭素数12〜18の脂肪酸が挙げられる。その脂肪酸は、直鎖又は分岐のいずれでもよく、また、飽和又は不飽和のいずれでもよい。(C)脂肪酸ポリアルキレングリコールは、ポリアルキレングリコールのモノ脂肪酸エステル又はジ脂肪酸エステルのいずれであってもよい。(C)脂肪酸ポリアルキレングリコールの具体例としては、例えばジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジイソステアリン酸PEG−8、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、及びモノラウリン酸ポリエチレングリコールが挙げられる。これらの成分は、その具体例の一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
毛髪洗浄剤組成物中の(C)脂肪酸ポリアルキレングリコールの含有量は、0.1質量%以上であり、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上である。(C)脂肪酸ポリアルキレングリコールの含有量が多くなるにつれて、特に泡の持続性及び洗髪時の指通りがより向上する。
また、毛髪洗浄剤組成物中の(C)脂肪酸ポリアルキレングリコールの含有量は、4質量%以下である。(C)脂肪酸ポリアルキレングリコールの含有量を4質量%以下とすることにより、粘度の上昇を抑制し、操作性をより向上させることができる。
毛髪洗浄剤組成物中の(A)脂肪酸アルカノールアミドの含有量に対する(C)脂肪酸ポリアルキレングリコールの含有量の質量比は、好ましくは0.25以上であり、より好ましくは0.5以上である。かかる質量比が高くなるにつれて、特に泡の持続性及び洗髪時の指通りがより向上する。
毛髪洗浄剤組成物中の(A)脂肪酸アルカノールアミドの含有量に対する(C)脂肪酸ポリアルキレングリコールの含有量の質量比は、好ましくは7以下である。かかる質量比が低くなるにつれて、特に泡の持続性及び洗髪時の指通りがより向上する。
本実施形態の毛髪洗浄剤組成物は、その他、毛髪洗浄剤組成物に一般的に含有され、且つ前述した各成分の作用及び本発明の効果を阻害しない各成分を含有してもよい。このような成分として、例えば油性成分、溶剤、上記以外の界面活性剤、高分子化合物、酸性染料、染毛色材、糖、防腐剤、キレート化剤、安定剤、生薬抽出物、ビタミン、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、pH調整剤、及び無機塩が挙げられる。これらの成分は、その具体例の一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
油性成分は、例えば油脂、ロウ、高級アルコール、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル、及びシリコーンが挙げられる。
油脂の具体例としては、例えばオリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油が挙げられる。ロウの具体例としては、例えばミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリンが挙げられる。
高級アルコールの具体例としては、例えばセチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、及びラノリンアルコールが挙げられる。
炭化水素の具体例としては、例えばパラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリンが挙げられる。高級脂肪酸の具体例としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸が挙げられる。アルキルグリセリルエーテルの具体例としては、例えばバチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテルが挙げられる。
エステルの具体例としては、例えばアジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸からなるコレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジエトキシエチル、及び2−エチルヘキサン酸セチルが挙げられる。
シリコーンの具体例としては、例えばジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン(ジメチコノール)、650〜10000の平均重合度を有する高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン(例えば、(PEG/PPG/ブチレン/ジメチコン)コポリマー)、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーンが挙げられる。これらの油性成分の具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
溶剤としては、水及び有機溶媒を例示できる。有機溶媒としては、例えばエタノール、イソプロパノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、グリコール、及びグリセリンを例示できる。グリコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールを例示できる。グリセリンとしては、グリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンを例示できる。これらの溶剤の具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
界面活性剤は、洗浄成分として配合されるほか、各成分を可溶化させる可溶化剤として配合できる。また、組成物の粘度を調整したり粘度安定性を向上させたりするために配合できる。界面活性剤としては、上記以外のノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、上記以外の両性界面活性剤が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、アルキレンソルビタン脂肪酸エステル、上記以外のアルキレンアルキルグリコール脂肪酸エステル、及びアルキルグルコシドが挙げられる。
ポリオキシアルキレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテルとしては、例えばPOEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル、POEラウリルエーテル、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、及びPOEオクチルフェニルエーテルが挙げられる。
アルキレンソルビタン脂肪酸エステル及びアルキレンアルキルグリコール脂肪酸エステルとして、例えばモノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、及びモノミリスチン酸デカグリセリルが挙げられる。
アルキルグルコシドとして、例えばアルキル(炭素数8〜16)グルコシド、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、及びポリオキシエチレンジオレイン酸メチルグルコシドが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、及びメチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウムを例示できる。
アニオン性界面活性剤としては、例えばラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸エステル塩、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、アルキル(炭素数6〜24)エーテルカルボン酸、ヒドロキシアルキル(炭素数6〜24)エーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化したアルキル(炭素数6〜24)エーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化したアルキル(炭素数6〜24)アリールエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化したアルキル(炭素数6〜24)アミドエーテルカルボン酸、及びこれのアルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等)、有機アミン塩(例えばモノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、モノイソプロパノールアミン塩等)、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩、N−ラウロイルグルタミン酸塩類、並びにN−ラウロイルメチル−β−アラニン塩類が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えばラウロアンホ酢酸ナトリウム及びココアンホ酢酸ナトリウムを例示できる。これらの界面活性剤の具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
高分子化合物としては、ノニオン性高分子、アニオン性高分子、カチオン性高分子、及び両性高分子が挙げられる。
ノニオン性高分子は、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、デキストリン、ガラクタン、プルラン、高重合ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール等、ビニルピロリドンのホモ−及びコポリマー、特にポリビニルピロリドン単独、ビニルピロリドンとビニルアセテートのコポリマー又は、商品名「ルビスコール」(BASF社製)、ビニルピロリドン、ビニルアセテート及びビニルプロピオネートのターポリマー等が挙げられる。また、例えば、種々のアクリル酸及びメタアクリル酸エステル、アクリルアミド及びメタアクリルアミドのコポリマー、例えば100,000以上の分子量を有するポリアクリルアミド、ジメチルヒダントインホルムアルデヒド樹脂等が挙げられる。
アニオン性高分子は、例えば、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、アラビアガム、ペクチン、及びカルボキシビニルポリマーが挙げられる。
カチオン性高分子は、例えば、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド等のカチオン化セルロース;塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グアガム等のカチオン化グアガム;デキストラン塩化ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムエーテル等のカチオン化デキストランのようにセルロース誘導体、天然ガム、澱粉、デキストラン等の多糖類をカチオン化して得られるカチオン化多糖;塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解大豆たん白、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン等のように加水分解たん白質をカチオン化して得られるカチオン化加水分解たん白、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、β−メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム・アクリルアミド共重合物、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合物ジエチル硫酸塩、β−メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム・アクリルアミド共重合物、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム等のカチオン化ビニル系又はアクリル系ポリマー;N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール等のポリグリコールポリアミン縮合物;アジピオン酸ジメチル−アミノヒドロキシプロピルジエチルトリアミン共重合体;アミノエチルアミノプロピル・メチルポリシロキサン共重合体等が挙げられる。
両性高分子は、例えばN−メタクリロイルエチルN,N−ジメチルアンモニウムα−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体(市販名;ユカフォーマーAM−75;三菱化学社製)、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体(市販名;アンフォマー28−4910;ナショナルスターチ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体(市販名;マーコート280,295;オンデオ・ナルコ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド・アクリル酸の三元重合体(市販名;マーコートプラス3330,3331;オンデオ・ナルコ社製)、アクリル酸・アクリル酸メチル・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体(市販名;マーコート2001;オンデオ・ナルコ社製)等が挙げられる。これらの高分子化合物の具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
糖としては、ソルビトール、マルトース、グリコシルトレハロース、及びN−アセチルグルコサミンを例示できる。防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル、パラベン、メチルパラベン及び安息香酸ナトリウムを例示できる。キレート化剤としては、エデト酸(エチレンジアミン四酢酸(EDTA))及びその塩類、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、並びにヒドロキシエタンジホスホン酸(エチドロン酸、HEDP)及びその塩類を例示できる。
安定剤としては、フェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、及びタンニン酸を例示できる。酸化防止剤としては、アスコルビン酸、及び亜硫酸塩を例示できる。無機塩としては、塩化ナトリウム、及び炭酸ナトリウムを例示できる。
本実施形態の毛髪洗浄剤組成物は、例えば水を溶媒又は分散媒として、例えば、シャンプーの製品形態とされる。毛髪洗浄剤組成物の剤型は、特に限定されず、例えば、水溶液状、分散液状、乳化物状、ゲル状、泡状(フォーム状)、及びクリーム状のいずれであってもよい。例えば、毛髪洗浄剤組成物の剤型を泡状にする場合、エアゾール容器を用いてもよいし、ノンエアゾール容器を用いてもよい。ノンエアゾール容器としては、例えば、ポンプフォーマー容器及びスクイズフォーマー容器が挙げられる。
本実施形態の毛髪洗浄剤組成物は、水や温湯で濡れた状態の毛髪に適用されてもよいし、乾いた毛髪に適用されてもよいが、好ましくは濡れた状態の毛髪に適用される。毛髪洗浄剤組成物の毛髪への塗布方法は、特に限定されず、公知の方法を適宜使用することができる。塗布方法としては、例えば手櫛による塗布、スプレー(噴霧)による塗布、及びコーム又は刷毛を用いた塗布が挙げられる。毛髪洗浄剤組成物は、常法に従って泡立てられた後に、水や温湯で洗い流す洗浄処理に用いられる。
次に、本実施形態の毛髪洗浄剤組成物の作用について説明する。
本実施形態の毛髪洗浄剤組成物は、(A)脂肪酸アルカノールアミドを0.5〜10質量%、(B)ベタイン型両性界面活性剤を1〜15質量%、及び(C)脂肪酸ポリアルキレングリコールを0.1〜4質量%含有する。それにより、シリコーンを所定量配合しない場合であっても、毛髪洗浄剤組成物の起泡性、泡の持続性及び洗髪時の指通りを向上させることができる。
本実施形態の毛髪洗浄剤組成物によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態の毛髪洗浄剤組成物は、所定量の上記(A)〜(C)成分により、毛髪洗浄剤組成物の起泡性、泡の持続性及び洗髪時の指通りを向上させることができる。
(2)本実施形態の毛髪洗浄剤組成物は、好ましくは、(A)脂肪酸アルカノールアミドの含有量に対する(C)脂肪酸ポリアルキレングリコールの含有量の質量比は、0.25〜7である。特に泡の持続性及び洗髪時の指通りをより向上させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態の毛髪洗浄剤組成物は、通常の毛髪の洗浄に用いることができる。また、例えば、酸化染毛剤や毛髪脱色剤の適用によりダメージを受けた毛髪の洗浄、すなわち、染毛処理や毛髪脱色処理等の化学的な毛髪処理の後洗浄に用いられてもよい。
・上記実施形態の毛髪洗浄剤組成物は、複数の剤に分割して構成されてもよい。毛髪洗浄剤組成物を複数の剤から構成する場合、複数の剤を使用時に混合した後に毛髪に適用される使用態様とされてもよいし、複数の剤が順に毛髪に塗布されるとともに毛髪上で混合される使用態様とされてもよい。
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態を更に具体的に説明する。
表1,2に示す各成分を含有する、毛髪洗浄剤組成物をそれぞれ調製した。表1,2における各成分を示す欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。次に、得られた各毛髪洗浄剤組成物を、染毛又は脱色処理を複数回繰り返し施されたハイダメージ毛の女性20名の毛髪に適量塗布し、常法に従い、洗髪処理し、その後、毛髪を水で洗い流した。次に、リンス及びトリートメント剤による毛髪処理を各1回ずつ施し、毛髪を温風で乾燥した。
洗髪処理時における泡立ち(起泡性)の良さ、洗髪時の指通り、及び泡の持続性について下記に示す方法に従い評価を行った。各評価結果を表1,2に示す。
尚、表中「成分」欄における「A〜C」の表記は、本願請求項記載の各成分に対応する化合物を示す。
<泡立ち(起泡性)の評価>
20名のパネラーのうち、泡立ちが良い(起泡性に優れる)と評価したパネラーの数が、16人以上の場合を「優れる:4」とし、11〜15人の場合を「良好:3」とし、6〜10人の場合を「やや不良:2」とし、5人以下の場合を「不良:1」として評価した。結果を表1に示す。
<泡の持続性の良さの評価>
20名のパネラーのうち、泡の持続性が良いと評価したパネラーの数が、17人以上の場合を「非常に優れる:5」とし、13〜16人の場合を「優れる:4」とし、9〜12人の場合を「良好:3」とし、5〜8人の場合を「やや不良:2」とし、4人以下の場合を「不良:1」として評価した。結果を表1に示す。
<洗髪時の指通りの評価>
20名のパネラーのうち、洗髪時の指通りが良いと評価したパネラーの数が、17人以上の場合を「非常に優れる:5」とし、13〜16人の場合を「優れる:4」とし、9〜12人の場合を「良好:3」とし、5〜8人の場合を「やや不良:2」とし、4人以下の場合を「不良:1」として評価した。結果を表1に示す。
表1に示すように、各実施例は、各項目において「良好:3」以上の評価が得られた。(A)脂肪酸アルカノールアミドの含有量に対する(C)脂肪酸ポリアルキレングリコールの含有量の質量比が、0.5である実施例13及び6.67である実施例14は、他の実施例と比べて、特に泡の持続性及び洗髪時の指通りがより向上することが確認される。
一方、表2に示すように、(A)成分の含有量が0.5質量%未満の比較例1は、泡の持続性及び洗髪時の指通りの評価が低いことが分かった。(A)成分の含有量が10質量%を超える比較例2は、特に起泡性の評価が低いことが分かった。(B)成分の含有量が1質量%未満の比較例3は、起泡性、泡の持続性及び洗髪時の指通りの評価が低いことが分かった。(B)成分の含有量が15質量%を超える比較例4は、特に泡の持続性及び洗髪時の指通りの評価が低いことが分かった。(C)成分の含有量が0.1質量%未満の比較例5は、起泡性、泡の持続性及び洗髪時の指通りの評価が低いことが分かった。(C)成分の含有量が4質量%を超える比較例6は、特に起泡性及び洗髪時の指通りの評価が低いことが分かった。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下に追記する。(イ)ダメージ毛に適用されることを特徴とする前記毛髪洗浄剤組成物の使用方法。(ロ)(A)脂肪酸アルカノールアミドを0.5〜10質量%、(B)ベタイン型両性界面活性剤を1〜15質量%、及び(C)脂肪酸ポリアルキレングリコールを0.1〜4質量%含有することを特徴とする起泡性、泡の持続性又は洗髪時の指通り向上剤。(ハ)前記(A)脂肪酸アルカノールアミド又は(C)脂肪酸ポリアルキレングリコールを構成する脂肪酸は、炭素数10〜20の脂肪酸であることを特徴とする前記毛髪洗浄剤組成物。
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態を更に具体的に説明する。なお、以下実施例6は参考例6に置き換えるものとする。
表1,2に示す各成分を含有する、毛髪洗浄剤組成物をそれぞれ調製した。表1,2における各成分を示す欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。次に、得られた各毛髪洗浄剤組成物を、染毛又は脱色処理を複数回繰り返し施されたハイダメージ毛の女性20名の毛髪に適量塗布し、常法に従い、洗髪処理し、その後、毛髪を水で洗い流した。次に、リンス及びトリートメント剤による毛髪処理を各1回ずつ施し、毛髪を温風で乾燥した。

Claims (2)

  1. (A)脂肪酸アルカノールアミドを0.5〜10質量%、(B)ベタイン型両性界面活性剤を1〜15質量%、及び(C)脂肪酸ポリアルキレングリコールを0.1〜4質量%含有することを特徴とする毛髪洗浄剤組成物。
  2. 前記(A)脂肪酸アルカノールアミドの含有量に対する(C)脂肪酸ポリアルキレングリコールの含有量の質量比は、0.25〜7であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
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