JP5924906B2 - 毛髪処理剤組成物及び毛髪処理方法 - Google Patents

毛髪処理剤組成物及び毛髪処理方法 Download PDF

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本発明は、毛髪処理剤組成物及び毛髪処理方法に関する。詳しくは、化学処理によりダメージを受けることによる毛髪の中間から毛先にかけてのうねりやハネを改善する毛髪処理剤組成物及び毛髪処理方法に関する。
毛髪はヘアカラーやパーマ処理などの化学処理を受けると、毛髪内部のタンパク質が毛髪外へ流出してしまう。毛髪内のタンパク質を失うと毛髪内(特に、コルテックス部位)に空洞ができ、その結果、毛髪の形状に歪みが生じてしまう。
そこで、毛髪内のタンパク質を補うことで毛髪内部の補修が試みられている(特許文献1)。また、たんぱく変性剤を使用し、マイルドな条件下で、毛髪の毛髪中間部から毛先にかけてのうねり(クセ毛)を改善することが知られている(特許文献2)。
特開平11−139941号公報 特許第3712672号公報
上記特許文献1に記載の発明によれば、毛髪内部へタンパク質を補うことで、空洞が発生し軟毛化した毛髪へハリやコシなどを与え、風合いをよくすることができる。しかし、特に毛髪中間部から毛先にかけてのうねりや毛先のハネを改善することの要望がある。言い換えれば、毛髪中間部から毛先にかけてのうねりや毛先のハネを改善したストレート状の毛髪にしたいという要望がある。
特許文献2に記載の発明によれば、クセ毛を十分に真っ直ぐにでき、効果の持続性が得られる。しかし、毛髪内のタンパク質へ少なからずダメージを与えてしまうので、毛髪の引張り強度の低下を招いてしまう。
そこで、本発明は、毛髪中間部から毛先にかけてのうねりや毛先のハネを改善する毛髪処理剤組成物および毛髪処理方法を提供することを目的とするものである。また、上記特許文献2に記載のたんぱく変性剤によるさらなる毛髪の引張り強度の低下を伴うことなく上記効果を奏する毛髪処理剤組成物および毛髪処理方法を提供することを目的とするものである。
(第1発明)
上記課題を解決するための本願第1発明の構成は、
下記化1に示す(A)成分を含有する毛髪処理剤組成物である。
(上記化1中、Xは水素又は炭素数1〜3の飽和炭化水素を示す。)
(第2発明)
上記課題を解決するための本願第2発明の構成は、
前記毛髪処理剤組成物が2剤以上を含む多剤式であり、サッカリンを含有する第1剤と、(A)成分を含有する第2剤を含む第1発明に記載の毛髪処理剤組成物である。
(第3発明)
上記課題を解決するための本願第3発明の構成は、
前記第2剤における(A)成分の含有量が0.5〜5質量%である第2発明に記載の毛髪処理剤組成物である。
(第4発明)
上記課題を解決するための本願第4発明の構成は、
前記第1剤におけるサッカリンの含有量が0.1〜20質量%である第2発明又は第3発明に記載の毛髪処理剤組成物である。
(第5発明)
上記課題を解決するための本願第5発明の構成は、
第2発明〜第4発明のいずれかに記載の毛髪処理剤組成物を使用し、第1剤を毛髪へ適用する手順、その後、第2剤を当該毛髪へ適用する手順を含む毛髪処理方法である。
(第1発明〜第4発明)
本願第1発明〜第4発明により、優れた毛髪処理剤組成物が提供される。本願第1発明の毛髪処理剤組成物で毛髪を処理すれば、(A)成分による毛髪硬化効果により、引張り毛髪強度の低下を伴うことなく、毛髪中間から毛先にかけてのうねりやハネを改善できる。即ち、よりストレートに近い形状の毛髪とすることができる。また、油性成分を使用してその重さや疎水性によってクセ毛をコントロールするという手法に依存せずに、クセ毛をコントロールすることもできると考えられる。アスパルテーム、アスパルテーム酸をはじめ、(A)成分による毛髪硬化効果は毛髪のキューティクル部位の硬化により得られると考えられる。当該うねりやハネの改善効果は比較的高い湿度でも発現する。
本願第2発明の毛髪処理剤組成物で毛髪を処理すれば、第1剤中のサッカリンによる毛髪軟化効果と、第2剤中の(A)成分による毛髪硬化効果により、毛髪中間から毛先にかけてのうねりやハネを改善できる効果がより一層顕著に発現される。本願発明者の知見によれば、サッカリンによる毛髪軟化効果は一時的なものである。(A)成分による毛髪硬化効果を更に利用することで、毛髪中間から毛先にかけてのうねりやハネを改善できる効果が一層顕著に発現される。
本願第3発明の毛髪処理剤組成物で毛髪を処理すれば、第1剤中のサッカリンによる毛髪軟化効果との相乗効果により、毛先のハネを改善できる効果がより一層顕著に発現される。
本願第4発明の毛髪処理剤組成物で毛髪を処理すれば、毛髪処理剤組成物の第2剤中の(A)成分による毛髪硬化効果との相乗効果により、毛髪中間から毛先にかけてのうねりやハネを改善できる効果がより一層顕著に発現される。
毛髪脱色・脱染剤や染毛剤による処理の直後に当該処理毛髪に本願第1発明〜第4発明の毛髪処理剤組成物を適用しても、本願第1発明〜第4発明の効果を得ることができる。
本願第5発明により、優れた毛髪処理方法が提供される。第1剤、第2剤の順で毛髪に適用することで、上記した本発明の毛髪処理剤組成物の好ましい効果が確保できる。第1剤の適用により軟化した毛髪をストレート状に整え、さらに第2剤を塗布して毛髪硬化効果を得ることができ、毛髪中間から毛先にかけてのうねりやハネを改善できる。第1剤の適用と第2剤の適用の間に、水洗等による第1剤の除去を行うことが好ましい。当該操作により、(A)成分による毛髪硬化効果が十分に発揮されると考えられる。
以下、本発明を実施するための形態を最良の形態を含めて説明する。
〔毛髪処理剤組成物〕
((A)成分)
本発明の毛髪処理剤組成物は、下記化2に示す一般式にてあらわされる(A)成分を含有する。
上記化2に示す一般式中、Xは水素又は炭素数1〜3の飽和炭化水素基を示す。
(A)成分は、アスパルテーム及びアスパルテーム酸から選ばれる1種以上であることが好ましい。アスパルテームは人工甘味料として幅広く利用されている。その構造は、フェニルアラニンのメチルエステルとアスパラギン酸がペプチド結合したジペプチドである。アスパルテーム酸はフェニルアラニンとアスパラギン酸がペプチド結合した化合物であり、アスパルテームとの相違点はフェニルアラニンのカルボキシル基がメチルエステルを形成していない点である。
本発明の毛髪処理剤組成物の製造には、(A)成分の他、(A)成分の塩等種々の形態の物を利用することができる。本発明の毛髪処理剤組成物の製造に前記塩等の形態の(A)成分を使用する場合、組成物中の(A)成分の含有量は(A)成分量に換算して計算する。
本発明の毛髪処理剤組成物中の(A)成分の含有量は特に限定されないが、0.5〜5質量%の範囲内であることが好ましく、1〜3質量%の範囲内であることがより好ましい。(A)成分の含有量が0.5質量%より少ないと毛髪中間部から毛先にかけてのうねりや毛先のハネの改善について優れた効果を得ることまではできない場合がある。また、含有量が5質量%を超えても更なる効果が得られないと考えられる。
(サッカリン)
サッカリンは人工甘味料として知られている。サッカリンはo−スルホベンズイミド、o−安息香酸スルフィミド、又は2−スルホ安息香酸イミドとも呼ばれる。本発明の毛髪処理剤組成物の製造には、サッカリンの他、サッカリンの塩等の種々の形態の物を利用することができる。本発明の毛髪処理剤組成物の製造に前記塩等の形態のサッカリンを使用する場合、組成物中のサッカリンの含有量はサッカリン量に換算して計算する。本発明の毛髪処理剤組成物の製造にはサッカリン塩を用いることが好ましい。当該サッカリン塩としてはサッカリン無機塩が好ましく、サッカリン金属塩又はアンモニウム塩がより好ましく、サッカリンナトリウム、サッカリンカリウム、サッカリンアンモニウムが更に好ましい。
本発明の毛髪処理剤組成物中のサッカリンの含有量は特に限定されないが、0.1〜20質量%の範囲内であることが好ましく、0.5〜5質量%の範囲内であることがより好ましい。含有量が0.1質量%より少ないと優れた毛髪軟化効果までは得られない場合がある。含有量が20質量%を超えても更なる効果が得られないと考えられる。
(その他の成分)
本発明の毛髪処理剤組成物には任意の成分を配合することができる。このような成分として、油性成分、溶剤、界面活性剤、酸化剤、アルカリ剤、染料中間体、カプラー、酸性染料、染毛色材、糖、防腐剤、キレート化剤、安定剤、pH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、及び無機塩等を例示することができる。これらの成分は、その具体例の一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
油性成分としては、油脂、ロウ、高級アルコール、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル、及びシリコーンを例示できる。
油脂としては、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油を例示できる。ロウとしては、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリンを例示できる。
高級アルコールとしては、セチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、及びラノリンアルコールを例示できる。
炭化水素としては、パラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリンを例示できる。
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸が例示できる。
アルキルグリセリルエーテルとしては、バチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテルを例示できる。
エステルとしては、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸からなるコレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジエトキシエチル、及び2−エチルヘキサン酸セチルを例示できる。
シリコーンとしては、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン(ジメチコノール)、650〜10000の平均重合度を有する高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン(例えば、(PEG/PPG/ブチレン/ジメチコン)コポリマー)、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーンを例示できる。
溶剤としては、水及び有機溶媒を例示できる。有機溶媒としては、エタノール、イソプロパノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、グリコール、及びグリセリンを例示できる。グリコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールを例示できる。グリセリンとしては、グリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンを例示できる。
界面活性剤は、洗浄成分として配合されるほか、乳化剤又は各成分を可溶化させる可溶化剤として配合できる。また、組成物の粘度を調整したり粘度安定性を向上させたりするために配合できる。界面活性剤としては、カチオン性界面活性剤、上記以外のアニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及び上記以外の非イオン性界面活性剤が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、及びメチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウムを例示できる。
アニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸エステル塩、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩、N−ラウロイルグルタミン酸塩類、及びN−ラウロイルメチル−β−アラニン塩類を例示できる。
両性界面活性剤としては、ラウロアンホ酢酸ナトリウム及びココアンホ酢酸ナトリウムを例示できる。
非イオン性界面活性剤としては、エーテル型非イオン性界面活性剤、及びエステル型非イオン性界面活性剤を例示できる。エーテル型非イオン性界面活性剤としては、POEセチルエーテル(セテス)、POEステアリルエーテル(ステアレス)、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル(オレス)、POEラウリルエーテル(ラウレス)、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテル、及びPOEセチルステアリルジエーテルを例示できる。
エステル型非イオン性界面活性剤としては、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、及びラウリン酸ポリグリセリルを例示できる。
酸化剤としては、過酸化水素、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム等の過酸塩、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム等の過炭酸塩、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム等の過ホウ酸塩、臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウム等の臭素酸塩、ヨウ素酸塩、過ヨウ素酸塩、過酸化尿素、過フタル酸塩、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、過酸化メラミン、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物等を例示できる。
アルカリ剤としては、アンモニア、アルカノールアミン(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)、有機アミン類(2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、グアニジン等)、アンモニウム塩を含む無機アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸水素ナトリウム等)、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン等)及びそれらの塩等が例示される。
糖としては、ソルビトール、マルトース、及びN−アセチルグルコサミンを例示できる。防腐剤としては、パラベン、メチルパラベン及び安息香酸ナトリウムを例示できる。キレート化剤としては、エデト酸(エチレンジアミン四酢酸(EDTA))及びその塩類、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、並びにヒドロキシエタンジホスホン酸(エチドロン酸、HEDP)及びその塩類を例示できる。
安定剤としては、フェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、及びタンニン酸を例示できる。pH調整剤としては、乳酸、レブリン酸、グリコール酸、酒石酸、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸(PCA)、コハク酸、クエン酸、タウリン、グルタミン酸、及びアルギニンを例示できる。酸化防止剤としては、例えばアスコルビン酸、及び亜硫酸塩を例示できる。無機塩としては、塩化ナトリウム、及び炭酸ナトリウムを例示できる。
(剤型)
本発明の毛髪処理剤組成物の剤型は特に限定されない。例えばクリーム状、乳液状等の乳化物、液状、ジェル状、ムース状等の適宜な剤型にして用いることができる。乳化物においても、O/W、W/O、更に多層とする等適宜選択可能である。
(用途)
毛髪処理剤組成物の用途は、毛髪に適用されるものであれば特に限定されず、例えばヘアトリートメント、ヘアコンディショナー、洗髪剤(ヘアシャンプー)、毛髪脱色・脱染剤、染毛剤(ヘアカラー)又は酸性染毛料(ヘアマニキュア)、毛髪脱色・脱染処理後又は染毛処理後に適用される各種後処理剤等が挙げられる。
(毛髪処理剤組成物のpH)
本発明の毛髪処理剤組成物のpHは任意に選択することができる。(A)成分が加水分解され得る化合物であること、サッカリンはアルカリ条件下での長時間の加熱で開環する恐れがあること等に留意してpHを選択することも好ましい。
(毛髪処理剤組成物の構成)
本発明の毛髪処理剤組成物は、1剤式としても良いし、2剤以上を構成に含む多剤式としても良い。2剤式以上の多剤式とすることが好ましい。第1剤がサッカリンを含有し、第2剤が(A)成分を含有する構成とすることがより好ましい。第1剤がヘアシャンプーであり、第2剤がヘアトリートメント又はヘアコンディショナーであることも好ましい。第1剤のサッカリン含有量、及び/又は、第2剤の(A)成分含有量を上記好ましい範囲内とすることが好ましい。多剤式の各剤において上述の記載を考慮することができる。
本発明の毛髪処理剤組成物を多剤式とする場合、上記した第1剤及び第2剤の他、前処理剤、中間処理剤、後処理剤等が毛髪処理剤組成物の構成に含まれても良い。
〔毛髪処理方法〕
本発明の毛髪処理剤組成物を毛髪に適用することにより、好ましい毛髪処理方法が提供される。毛髪処理剤組成物を毛髪に適用したまま、当該毛髪をストレート状にして一定時間放置することが好ましい。毛髪への適用は、当該毛髪処理剤組成物の剤型にあわせて適宜行うことができる。適用は、手や塗布具等によってする塗布行為を始め、当該毛髪処理剤組成物を毛髪に付着させる行為が含まれる。毛髪における塗布部位も限定されず、毛髪全体に塗布してもよいし、毛髪の中間部から毛先にかけて塗布することとしてもよい。
適用対象となる毛髪は特に限定されないが、ヒトの毛髪が好ましく、ヘアカラー、ブリーチ剤、及び/又はパーマ剤等による化学処理を経たダメージ毛であることが好ましい。また、本発明の毛髪処理剤組成物を適用する際の毛髪は、水分が付着したウェット状態でもよいし、ドライ状態でもよい。
本発明の毛髪処理剤組成物が毛髪へ適用された状態で一定時間放置することが好ましい。当該放置時間は特に限定されないが、5分以上が好ましく、10分以上がより好ましく、15分以上が更に好ましい。
本発明の毛髪処理剤組成物が毛髪へ適用された状態で一定時間放置する場合、温度条件としては、30℃以上であることが好ましく、40℃以上であることがより好ましく、50℃以上であることが更に好ましい。当該温度が高い方が、毛髪中間から毛先にかけてのうねりやハネを改善できる効果が大きくなる傾向が認められる。
放置時間中は静置状態であっても効果が得られるが、コーミングをしたり、テンションをかけたり、ヘアアイロン等を使用しても良い。
本発明の毛髪処理剤組成物が多剤式である場合、その使用順序は第1剤、第2剤の順序とすることが好ましい。第1剤の適用前、第1剤の適用と第2剤の適用の間、第2剤の適用後に適宜他の手順を行っても良い。好ましい一例として、第1剤の適用と第2剤の適用の間に水洗を行うことが挙げられる。更に、第1剤、及び/又は、第2剤の適用後に一定時間放置することが好ましい。好ましい放置状態、時間、温度等は上述と同様である。
〔化学処理毛髪の調製〕
毛束サンプルを用いて、PROMASTER LT(ホーユー株式会社製のブリーチ剤)で30℃、40分処理した後、水洗し、シャンプーを行い風乾した。処理した毛束のうち、毛髪の中間部から毛先にかけてのうねりや毛先のハネが同等のものを選択し、下記の試験に用いた。
〔毛髪処理剤組成物の調製及び塗布試験〕
下記の表1〜表3に示す実施例1〜実施例21及び表4に示す比較例1〜比較例3に係る組成の毛髪処理剤組成物を常法に従って調製した。実施例1、実施例2及び比較例1〜比較例3に係る毛髪処理剤組成物は、表においては便宜上、「第1剤」又は「第2剤」と表記しているが、単剤式の毛髪処理剤組成物である。又、実施例3〜実施例21に係る毛髪処理剤組成物は、表に示す第1剤及び第2剤から構成される多剤式の毛髪処理剤組成物である。
表1〜表4に示す第1剤及び第2剤において、各成分の含有量を示す数値は、それぞれ第1剤及び第2剤中における当該成分の質量%の表記である。
多剤式毛髪処理剤組成物の実施例及び比較例においては、表の「塗布順」の欄に各剤の塗布の順序を表記した。塗布順を「1→2」としているのは、「第1剤を塗布し、放置時間後に第2剤を上塗りし放置すること」、「1/2」としているのは、「第1剤を塗布し、放置時間後、水洗し第2剤を塗布し放置すること」、「1+2」としているのは、「第1剤と第2剤を混合した後に塗布し放置すること」、「2→1」としているのは、「第2剤を塗布し、放置時間後に第1剤を上塗りし放置すること」、「2/1」としているのは、「第2剤を塗布し、放置時間後、水洗し第1剤を塗布し放置すること」を意味する。
本試験においては、上記手順にて準備した化学処理毛髪サンプル4gに対し、単剤式の毛髪処理剤組成物を使用する場合は2g、多剤式毛髪処理剤組成物を使用する場合は各剤2gを使用した。塗布は、化学処理毛髪サンプル全体に均等に行った。放置時間中の毛髪は真っ直ぐの状態とした。毛髪処理剤組成物にて処理した後に、水洗し、風乾した毛束サンプルについて評価を行った。
本試験の手順において塗布後の放置時間は10分、放置時の温度は30℃とした。水洗を行う場合は、毛髪処理剤組成物第1剤と第2剤の間の水洗後は濡れたままでも乾燥してもどちらでも良いこととした。
〔毛先のハネの改善効果の評価〕
毛先のハネ改善効果および毛髪のうねり改善効果における評価は、目視により、ブリーチ剤のみ処理した毛髪との比較で判断した。10人の専門テスターに改善効果が「ある」もしくは「不十分」のいずれかで評価してもらい、「ある」と判断した人が8人以上の場合は「5」、6〜7人の場合は「4」、4〜5人の場合は「3」、2〜3人の場合は「2」、1人以下の場合は「1」と評価することとして表1〜4の各評価欄に記載した。
上記試験においては、アスパルテーム酸を使用した場合であってもアスパルテームと同様に非常に優れた結果を得ることができた。よって、上記化1、2に示した骨格を有する(A)成分を用いることで、毛先のハネ改善効果、毛髪のうねり改善効果が得られると推測された。
下記実施例22に示す毛髪洗浄剤とトリートメントを常法に従い調製した。上記「化学処理毛髪の調製」の手順にて調製したブリーチ剤処理した毛髪を、毛髪洗浄剤により洗浄した後、トリートメントを適用し、毛髪が真っ直ぐになる状態で10分放置した。その後、水洗し、風乾した後に評価したところ、うねり、ハネの改善効果が得られた。
実施例22
毛髪洗浄剤 質量%
サッカリンNa 1
POE(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 8.5
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 3
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 5
水 残量
合計 100

トリートメント 質量%
アスパルテーム 3
セトステアリルアルコール 10
ジメチコン 0.5
POE(20)セチルエーテル 5
POE(2)オレイルエーテル 2
水 残量
合計 100
毛髪中間部から毛先にかけてのうねりや毛先のハネを改善する毛髪処理剤組成物および毛髪処理方法が提供される。

Claims (5)

  1. 下記化1に示す(A)成分を含有することを特徴とする毛髪処理剤組成物。
    (上記化1中、Xは水素又は炭素数1〜3の飽和炭化水素を示す。)
  2. 前記毛髪処理剤組成物が2剤以上を含む多剤式であり、サッカリンを含有する第1剤と、(A)成分を含有する第2剤を含むことを特徴とする請求項1に記載の毛髪処理剤組成物。
  3. 前記第2剤における(A)成分の含有量が0.5〜5質量%であることを特徴とする請求項2に記載の毛髪処理剤組成物。
  4. 前記第1剤におけるサッカリンの含有量が0.1〜20質量%であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の毛髪処理剤組成物。
  5. 請求項2〜請求項4のいずれかに記載の毛髪処理剤組成物を使用し、第1剤を毛髪へ適用する手順、その後、第2剤を当該毛髪へ適用する手順を含むことを特徴とする毛髪処理方法。
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