JP2001261568A - プロフィラグリン及び/又はフィラグリン蛋白産生促進剤 - Google Patents

プロフィラグリン及び/又はフィラグリン蛋白産生促進剤

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JP2001261568A
JP2001261568A JP2000073540A JP2000073540A JP2001261568A JP 2001261568 A JP2001261568 A JP 2001261568A JP 2000073540 A JP2000073540 A JP 2000073540A JP 2000073540 A JP2000073540 A JP 2000073540A JP 2001261568 A JP2001261568 A JP 2001261568A
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filaggrin protein
filaggrin
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protein
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Shingo Sakai
進吾 酒井
Yoko Endo
洋子 遠藤
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Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】製剤中で安定な表皮細胞のプロフィラグリン及
び/又はフィラグリン蛋白産生促進剤を提供する。 【解決手段】Citrus属に属する植物のエキス又は酵母エ
キスを有効成分とするフィラグリン及び/又はフィラグ
リン蛋白産生促進剤。 【効果】角層のアミノ酸はその前駆体フィラグリン蛋白
が角層内で分解されることによって生じるため、フィラ
グリン蛋白の合成力の低下はアミノ酸量の低下を引き起
こす。さらにフィラグリン蛋白は角層直下の顆粒層に存
在する表皮細胞によって合成されたフィラグリン蛋白の
前駆体であるプロフィラグリン蛋白の分解によって生じ
る。従って、顆粒層細胞のプロフィラグリン及び/又は
フィラグリン蛋白の合成を促進することによって角層内
のアミノ酸量を増大させ、角層の水分環境を本質的に改
善することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、角層直下の顆粒層
に存在する表皮細胞に働きかけ、角層の天然保湿因子で
あるアミノ酸の前駆体プロフィラグリン及び/又はフィ
ラグリン蛋白を産生促進し、角層の水分環境を改善する
ことで乾燥肌、しわ、肌荒れ、アトピー性皮膚炎の改善
および予防が期待される、製剤中で安定なプロフィラグ
リン及び/又はフィラグリン蛋白産生促進剤に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚の最外層に存在する角層は外界から
の環境因子(紫外線、乾燥等)に対する防御壁として重
要である。外環境の乾燥から身を守るため、角層は体内
からの水分を放出するのを抑制する作用とその角層自身
の水分を保持する作用を合わせ持つ。水分放出を防ぐも
のとしては角層の細胞間脂質が、水分保持作用を持つも
のとしては天然保湿因子(NMF)が知られている。NMFの主
成分であるアミノ酸は角層水分量との高い相関性が報告
され、角層の水分保持には極めて重要である(Br.J. Der
matol(1989)121:587-592)。
【0003】しかし、角層のアミノ酸量は加齢(Br. J.
Dermatol(1989)121:587-592)、荒れ肌(Arch Dermatol
Res(1992)284:363-367)、アトピー性皮膚炎、花粉症(B
r. J.Dermatol(1998)139:618-621)によって減少し、角
層の水分環境を悪化させることが報告されている。角層
の水分量の低下は角層の硬化や亀裂を生じさせ、小皺の
原因となったり、外界因子(抗原等)の侵入を容易に
し、皮膚炎症反応を誘起する。これまで、水分量の減少
した角層を改善するため、油剤や保湿剤を外用すること
で改善が試みられてきた。しかし、外用によるこれらの
製剤は角層に留まる間は有効であるが、本質的に角層の
水分環境を改善できない。また、洗浄や発汗などによっ
て容易に流されることも問題であった。
【0004】角層のアミノ酸はその前駆体フィラグリン
蛋白が角層内で分解されることによって生じる (J. Inv
est. Dermatol (1994)103(5):731-740)ため、フィラグ
リン蛋白の合成力の低下はアミノ酸量の低下を引き起こ
す(Arch Dermatol Res (1996)288:442-446)。さらにフ
ィラグリン蛋白は角層直下の顆粒層に存在する表皮細胞
によって合成されたフィラグリン蛋白の前駆体であるプ
ロフィラグリン蛋白の分解によって生じる(J. Invest.
Dermatol (1994)103(5):731-740)。従って、顆粒層細胞
のプロフィラグリン及び/又はフィラグリン蛋白の合成
を促進することによって角層内のアミノ酸量を増大さ
せ、角層の水分環境を本質的に改善することが可能とな
る。しかし、安全かつ容易に使用できるプロフィラグリ
ン及び/又はフィラグリン蛋白の産生促進剤はこれまで
報告されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】係る事情に鑑み、本発
明者等は、表皮細胞においてプロフィラグリン及び/又
はフィラグリン蛋白を産生促進することにより乾燥肌、
しわ、肌荒れ、アトピー性皮膚炎の改善及び予防するこ
とを意図し、探索を鋭意検討した結果、Citrus属に属す
る植物のエキス又は酵母エキスが表皮細胞のプロフィラ
グリン及び/又はフィラグリン蛋白産生促進作用を有す
ることを見出し、本発明を完成するに至ったものであっ
て、その目的とするところは、製剤中で安定なプロフィ
ラグリン及び/又はフィラグリン蛋白産生促進剤を提供
するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、Citrus属
に属する植物のエキス又は酵母エキスを有効成分とする
プロフィラグリン及び/又はフィラグリン蛋白産生促進
剤によって、達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のCitrus属に属する植物の
エキスは、果実のエキスが好ましく、具体的にはたとえ
ばCitrus属に属する植物の果実を圧搾したもの等を水、
プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール又
はこれらの混液、水と濃グリセリンの混液等にて抽出し
たものや、果実を圧搾、ろ過、濃縮することによって得
た果汁をグリセリン等で希釈したもの、Citrus属に属す
る植物の果実を圧搾したもの等を自己消化、酸加水分
解、酵素分解等を行い濾過したもの等が挙げられる。本
発明に使用するエキスはCitrus属に属する植物のエキス
なら特に限定されるものではなく、たとえばオレンジ、
ダイダイ、みかん等の果実が好適に用いられ、特にオレ
ンジが好適に用いられる。また、産地や抽出方法、精製
法、処理方法等の製造方法は特に問われず、任意に選
択、使用でき、市販化粧品原料品として入手できる。こ
れらの方法により得られるCitrus属に属する植物のエキ
スは、蛋白質、ペプチド、脂質、無機塩、有機酸、ビタ
ミン、アミノ酸、糖質、核酸関連物質等有用な成分が含
まれている。
【0008】本発明の酵母エキスは、酵母生菌体又は酵
母菌体を乾燥粉末化したもの等を水、プロピレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール又はこれらの混液、
水と濃グリセリンの混液等にて抽出したものや、酵母生
菌体又は酵母菌体を乾燥粉末化したもの等を自己消化、
酸加水分解、酵素分解等を行い濾過したもの、更に上記
の抽出を行ったもの等が挙げられる。好ましくはエキス
中のグルタミンとグルタミン酸の全含量が乾物重量の1
%以上のものがよい。また、必要に応じ更に濃縮、乾燥
や精製を行ったものも使用できる。酵母には一般にビー
ル酵母、パン酵母等サッカロマイセス(Sacchar
omyces)属その他があり、また酵母エキスを得る
場合、前処理として菌体の破壊処理を行った方が好まし
く、破壊処理としては物理的、化学的、生化学的方法等
が行われる。本発明には、原料となる菌体種、起原や抽
出方法、精製法、処理方法等の製造方法は特に限定され
ず、任意に選択、使用でき、一般市販化粧品原料として
入手できる。これらの方法により得られる酵母エキスに
は、蛋白質、ペプチド、脂質、無機塩、有機酸、ビタミ
ン、アミノ酸、糖質、核酸関連物質等有用な成分が含ま
れている。
【0009】本発明のプロフィラグリン及び/又はフィ
ラグリン蛋白産生促進剤の皮膚外用剤への配合量は、プ
ロフィラグリン及び/又はフィラグリン蛋白産生促進作
用を有するに十分で、しかも色や臭いが出にくいことか
ら、組成物総量を基準として、0.001〜50質量%
(以下、wt%とする)とするのが好ましく、特に好ま
しくは0.01〜30wt%である。
【0010】尚、本発明のプロフィラグリン及び/又は
フィラグリン蛋白産生促進剤には、タール系色素、酸化
鉄等の着色顔料、パラベン、フェノキシエタノール等の
防腐剤、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリ
シロキサン、環状シリコン等のシリコン油、パラフィ
ン、ワセリン等の炭化水素類、オリーブスクワラン、米
スクワラン、米胚芽油、ホホバ油、ヒマシ油、紅花油、
オリーブ油、マカデミアナッツ油、ヒマワリ油等の植物
油、ミツロウ、モクロウ、カルナバロウ等のロウ類、ミ
リスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸セチル、イ
ソステアリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロ
ピル等のエステル油、エタノール等の低級アルコール
類、セタノール、ベヘニルアルコール、ステアリルアル
コール、長鎖分岐脂肪族アルコール等の高級アルコール
類、コレステロール、フィトステロール、分岐脂肪酸コ
レステロールエステル、マカデミアナッツ脂肪酸フィト
ステリルエステル等のステロール類及び誘導体、硬化油
等の加工油類、ステアリン酸、ミリスチン酸、イソステ
アリン酸、オレイン酸、イソ型長鎖脂肪酸、アンテイソ
型長鎖脂肪酸等の高級脂肪酸、リモネン、水素添加ビサ
ボロール等のテルペン類、トリカプリル・カプリン酸グ
リセリル、2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソ
型長鎖脂肪酸グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル
等のトリグリセリド、セチル硫酸ナトリウム、N−ステ
アロイル−L−グルタミン酸塩等の陰イオン界面活性
剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン多価アル
コール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、多価アルコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂
肪酸エステル、変性シリコン、蔗糖エステル等の非イオ
ン界面活性剤、テトラアルキルアンモニウム塩等の陽イ
オン界面活性剤、ベタイン型、スルホベタイン型、スル
ホアミノ酸型等の両性界面活性剤、レシチン、リゾフォ
スファチジルコリン、セラミド、セレブロシド等の天然
系界面活性剤、酸化チタン、酸化亜鉛等の顔料、ジブチ
ルヒドロキシトルエン等の抗酸化剤、塩化ナトリウム、
塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、硝酸カリウム、硫
酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリウム、塩化カルシウム等
の無機塩類、クエン酸ナトリウム、酢酸カリウム、琥珀
酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウム、乳酸ナトリ
ウム、ジクロロ酢酸、メバロン酸、グリチルリチン酸等
の有機酸及びその塩、塩酸エタノールアミン、硝酸アン
モニウム、塩酸アルギニン、ジイソプロピルアミン塩、
尿素、デカルボキシカルノシン等の有機アミン類及びそ
の塩、エデト酸等のキレート剤、キサンタンガム、カル
ボキシビニルポリマー、カラギーナン、ペクチン、アル
キル変性カルボキシビニルポリマー、寒天等の増粘剤、
水酸化カリウム、ジイソプロパノールアミン、トリエタ
ノールアミン等の中和剤、ヒアルロン酸、コラーゲン、
コンドロイチン硫酸等の生体高分子、グルコサミン、N
−アセチルグルコサミン及びそのオリゴマー、クリタケ
等の培養生成物、クリタケ、クロカワ、カミツレ、アロ
エ、モモ、カロット、スギナ、クワ、桃の葉、セージ、
ビワ葉、キュウカンバー、セイヨウキズタ、ハイビスカ
ス、ウコン、ローズマリー、ピーカンナッツ、甘草、火
棘、椿種子、茶の実、モッキン、アセンヤク、チョウ
ジ、セイヨウサンザシ等の植物エキス、胎盤抽出物、ヒ
ドロキシメトキシベンゾフェノンスルフォン酸塩等の紫
外線吸収剤、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレ
ングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、ソ
ルビトール、マルビトール、ジグリセリン、ラフィノー
ス等の多価アルコール、セリン、スレオニン、γ−アミ
ノ酪酸、β−ヒドロキシ−γ−アミノ酪酸等のアミノ
酸、N−メチル−L−セリン、ザルコシン等のアミノ酸
誘導体、アスコルビン酸、ナイアシン、ビオチン、トコ
フェロール等のビタミン類及びアスコルビン酸硫酸エス
テル塩、アスコルビン酸燐酸エステル塩、ニコチン酸ト
コフェロール等のビタミン誘導体等を本発明の目的を達
成する範囲内で適宜配合することができる。
【0011】本発明のフィラグリン及び/又はフィラグ
リン蛋白産生促進剤は、皮膚化粧料の他に一般的な化粧
料や入浴剤等にも配合することができる、剤型的には例
えば軟膏類、ローション類、乳液類、クリーム類、パッ
ク類、粉末類、顆粒類等の任意の剤型とすることができ
る。
【0012】
【実施例】以下、試験例、処方例により詳細に説明す
る。
【0013】(オレンジエキスの製法) オレンジCitr
us aurantium Linne var.dulcis linneの果実1kgを細切
し、室温で圧搾、ろ過して得られる400gの果汁を80gま
で濃縮した。果汁650gにグリセリンを350g加え1kgと
し、再ろ過してオレンジエキスを得た。
【0014】試験例 ヒト正常表皮細胞(Epidercell/新生児包
皮、クラボウ社製)を24穴プレートに5×104/ウ
ェルの濃度で播種し、MCDB153HAA(和光純薬
工業より購入)をベースとし、ハイドロコーチゾン
(0.5 μM)、エタノールアミン(0.1 mM)、
ホスホエタノールアミン(0.1 mM)、インシュリ
ン(5 μg/ml)、EGF(上皮細胞成長因子:1
0 ng/ml)、およびBPE(牛脳下垂体抽出液
(クラボウ社より購入):4 μl/ml)を添加した培
地により培養した。5日間培養後、上記よりBPEを抜
き、各種エキスを加えた培地に交換して4日間培養し
た。培養後、PBSでウェルを2回洗浄した後、100
μlの0.1 M トリス緩衝液(pH 9)/9 M 尿
素/1%SDS/1% β-メルカプトエタノール溶液に
より細胞抽出液を調製し、DCプロテインアッセイ(B
io−Rad社)によりタンパク定量を行った。10μ
g/laneに調整したサンプルをSDS−PAGEに
より展開し、PVDF膜に転写して抗ヒト(プロ)フィ
ラグリン抗体(HARBOR BIO−PRODUCTS
社製 カタログNo.5002)と反応したタンパク質
量をMacBASにより定量した。結果を表1に記載す
る。尚、各種エキスを含まないものを比較例1、2とし
た。
【0015】 [表1] 抗ヒト(プロ)フィラグリン抗体陽性蛋白量 (反応強度/10 μg蛋白) S.D. 対Cont★ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比較例1 − 5289 3129 100 試験例1 オレンジエキス 0.01% 3560 2567 67 試験例2 オレンジエキス 0.1% 12043 6113 228 試験例3 オレンジエキス 1% 17267 4949 326 比較例2 − 3909 1168 100 試験例4 酵母エキス 0.01% 4680 1098 120 試験例5 酵母エキス 0.1% 5290 616 135 試験例6 酵母エキス 1% 7919 2461 203 注:酵母エキス 酵母エキス(Code No.01510) BROOKS社製、以下同じ
【0016】表1から、オレンジエキス、および酵母エ
キスはヒト正常表皮細胞の抗ヒト(プロ)フィラグリン
抗体陽性蛋白の合成を促進することが明らかである。
【0017】以下、本発明のプロフィラグリン及び/又
はフィラグリン蛋白産生促進剤の応用例を示す。
【0018】処方例1〜3(スキンクリーム) プロフィラグリン及び/又はフィラグリン蛋白産生促進
剤を下記の組成でそれぞれを配合しスキンクリームを調
製した。
【0019】 (1)組成 処方例1 処方例2 処方例3 (A) ステアリン酸 1 1 0 イソステアリン酸 0 0 1 モノステアリン酸グリセリン 2 2 2 ベヘニルアルコール 2 2 2 サラシミツロウ 1 1 0 ミリスチン酸セチル 1 1 1 セスキオレイン酸ソルビタン 1 1 1 N−ステアロイルフィトスフィンゴシン 0.1 0.1 0.1 水素添加レシチン 0.1 0.1 0.1 植物スクワラン 5 5 5 ミリスチン酸オクチルドデシル 5 5 5 (B) 酵母エキス 0.01 0.1 1 1,3−ブチレングリコール 5 10 5 濃グリセリン 5 5 5 パラオキシ安息香酸メチル 0.2 0.2 0.2 N−アセチルグルコサミンオリゴマー 0.1 0.1 0.1 アスコルビン酸燐酸エステルNa塩 0.2 0.2 0.2 γ−アミノ酪酸 0.1 0.1 0.1 N−ステアロイルグルタミン酸Na 0.2 0.2 0.2 アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.05 0.05 0.005 ニコチン酸アミド 0.1 0.1 0.1 ザルコシン 0.1 0.1 0.1 精製水 残量 残量 残量
【0020】(2)調製法 (A)成分及び(B)成分を各々80℃に加熱溶解した
後混合して、攪拌しつつ冷却し、30℃まで冷却して、
スキンクリームを調製した。
【0021】処方例4〜6(ローション) プロフィラグリン及び/又はフィラグリン蛋白産生促進
剤を下記の組成で配合し、ローションを調製した。
【0022】 (1)組成 処方例4 処方例5 処方例6 酵母エキス 0.1 1 5 1,3−ブチレングリコール 5 0 5 ジプロピレングリコール 0 5 5 ラフィノース 1 1 1 エタノール 0 0 1 フェノキシエタノール 0.2 0.2 0.2 ペクチン 0 0 0.05 キサンタンガム 0 0 0.1 クエン酸ナトリウム 0.05 0.05 0.05 スギナ抽出液(エタノール抽出) 0.1 0.1 0.1 ジイソプロピルアミンジクロロ酢酸 0.2 0.2 0.2 γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸 0.2 0.2 0.2 ヒアルロン酸ナトリウム 0.001 0.001 0.001 グリチルリチン酸ジカリウム 0.2 0.2 0.2 クリタケエキス(エタノール抽出) 0.05 0.05 0.05 デカルボキシカルノシン塩酸塩 0.05 0.05 0.05 香料 0.02 0.02 0.02 精製水 残量 残量 残量
【0023】(2)調製法 各成分をそれぞれ混合溶解し、攪拌して、ローションを
調製した。
【0024】処方例7〜9(ジェル) プロフィラグリン及び/又はフィラグリン蛋白産生促進
剤を下記の組成でそれぞれを配合しジェルを調製した。
【0025】 (1)組成 処方例7 処方例8 処方例9 (A) デカメチルシクロペンタシロキサン 10 10 10 イソステアリン酸イソステアリル 1 0 0 オリーブ油 0 1 0 マカデミアナッツ油 0 0 1 ユーカリ油 0.1 0 0.1 ヘキシルデカノール 1 0.1 0 POE硬化ヒマシ油(60E.O.) 2 2 2 球状シリコン粉体(注1) 1 1 5 (B) オレンジエキス 0.01 0.1 0.01 1,3−ブチレングリコール 5 10 5 ソルビトール液 3 3 3 ポリエチレングリコール4000 1 1 1 カルボキシビニルポリマー 0.2 0.2 0.2 糖セラミド(注2) 0.1 0.1 0.1 パラオキシ安息香酸メチル 0.2 0.2 0.2 メバロノラクトン 0.5 0.5 0.5 エデト酸二ナトリウム 0.02 0.02 0.02 水酸化カリウム 0.05 0.05 0.05 精製水 残量 残量 残量 注1:東芝シリコーン社製 トスパール 145A 注2:紀文フードケミカル社製 バイオセラミド
【0026】(2)調製法 (A)成分及び(B)成分を各々60℃に加熱溶解した
後混合して、攪拌しつつ冷却し、30℃まで冷却して、
クリームを調製した。
【0027】処方例10〜12(親油クリーム)プロフ
ィラグリン及び/又はフィラグリン蛋白産生促進剤を下
記の組成で配合し、親油クリームを調製した。
【0028】 (1)組成 処方例10 処方例11 処方例12 (A) 共変性シリコン(注3) 2 2 2 POE変性シリコン分散液(注4) 0 2 0 スクワラン 0 0 10 デカメチルシクロペンタシロキサン 15 20 10 メチルポリシロキサン 5 2 3 長鎖分岐脂肪酸コレステリル(注5) 0 0 3 シリコンエラストマー分散液(注6) 5 2 0 (B) 酵母エキス 0.1 0.1 1 オレンジエキス 0.1 0.1 1 塩化ナトリウム 1 1 1 ジプロピレングリコール 5 5 5 濃グリセリン 5 5 5 ラフィノース 1 1 1 パラオキシ安息香酸メチル 0.3 0.3 0.3 甘草抽出物(エタノール抽出) 0.1 0.1 0.1 N−メチル−L−セリン 0.5 0.5 0.5 精製水 残量 残量 残量 注3:ゴールドシュミット社製 ABIL EM90 注4:東レダウコーニングシリコーン社製 シリコンBY22ー008 注5:日本精化社製 YOFCO CLE-NH 注6:東レダウコーニングシリコーン社製 トレフィル
【0029】(2)調製法 (A)成分及び(B)成分を各々60℃に加熱溶解した
後混合して、攪拌しつつ冷却し、30℃まで冷却して、
親油クリームを調製した。
【0030】以上の処方例において40℃2ヶ月経過後
においても何ら変質は生じなかった。 処方例13〜14(入浴剤) プロフィラグリン及び/又はフィラグリン蛋白産生促進
剤を下記の組成で配合し、入浴剤を調製した。
【0031】 (1)組成 配 合 組 成 処方例13 処方例14 硫酸ナトリウム 85 85 香料および界面活性剤 適量 適量 有機色素 適量 適量 酵母エキス 1 なし オレンジエキス なし 1 メタケイ酸ナトリウム 1 1 炭酸水素ナトリウム 残量 残量 合 計 100 100
【0032】(2)調製法 各成分を混合し、入浴剤を調製した。なお、この入浴剤
は使用時に約3000倍に希釈される。
【0033】
【発明の効果】以上の如く、本発明により、製剤中で安
定なプロフィラグリン及び/又はフィラグリン蛋白産生
促進剤を提供できることは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/48 A61K 7/48 7/50 7/50 35/78 35/78 K A61P 17/16 A61P 17/16 37/00 37/00 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA111 AA112 AA122 AB032 AB172 AB312 AB332 AB352 AC022 AC092 AC102 AC122 AC132 AC152 AC172 AC242 AC262 AC302 AC352 AC422 AC432 AC442 AC482 AC532 AC622 AC662 AC812 AC842 AC852 AD042 AD092 AD152 AD162 AD172 AD212 AD322 AD332 AD352 AD372 AD392 AD492 AD532 AD572 AD642 BB51 CC01 CC04 CC05 CC25 DD16 DD23 DD31 DD41 EE50 4C087 AA01 AA02 BC11 BC12 CA11 MA02 MA63 NA14 ZA89 4C088 AB62 AD17 BA09 BA10 CA03 MA07 MA63 NA14 ZA89

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Citrus属に属する植物のエキス又は酵母
    エキスを有効成分とするプロフィラグリン及び/又はフ
    ィラグリン蛋白産生促進剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプロフィラグリン及び/
    又はフィラグリン蛋白産生促進剤を含有することを特徴
    とする化粧料。
JP2000073540A 2000-03-16 2000-03-16 プロフィラグリン及び/又はフィラグリン蛋白産生促進剤 Pending JP2001261568A (ja)

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