JP2001206835A - コラーゲン合成促進剤及びコラーゲン代謝賦活剤 - Google Patents
コラーゲン合成促進剤及びコラーゲン代謝賦活剤Info
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Abstract
剤を提供する。 【解決手段】カンゾウ、ソウハクヒ、スギナ、アロエ、
キンギンカ、オウバク、ガイヨウ及びゲンチアナからな
る群より選ばれる少なくとも一種の植物の抽出物を有効
成分とするコラーゲン合成促進剤、該剤と更にコラゲナ
ーゼ産生促進物質とを含有するコラーゲン代謝賦活剤。
Description
剤及びコラーゲン代謝賦活剤に関し、更に詳しくは、特
定植物抽出物を含有するコラーゲン合成促進剤、及びコ
ラーゲンの分解を亢進させると共にコラーゲンの合成を
刺激することによってコラーゲンの代謝回転を高めるこ
とのできるコラーゲン代謝賦活剤に関する。
回転速度は非常に遅く、生理的条件に於いても、老化に
伴ってコラーゲンの代謝回転速度が更に低下していくこ
とが知られている。コラーゲンの代謝回転速度はコラー
ゲンの分解速度と合成速度により決まるが、この様な老
化に伴う代謝回転速度の低下はコラーゲンの架橋構造
(老化架橋)の増加につながり、例えば、皮膚の硬化や
しわの形成に関わっている。難分解・難抽出性の固いコ
ラーゲンが増加することにより、細胞の足場として増殖
・分化・移動に関与するコラーゲンの機能が損なわれ、
細胞活性の低下を来し、更にコラーゲンの代謝回転速度
が低下するという悪循環に陥ると考えられている(現代
化学、12月号、36頁、1990年参照)。
度の低下を食い止める手段としては、コラーゲン分解の
律速酵素であるコラゲナーゼを増強してコラーゲンの分
解を促すことによって老化架橋の形成を阻止すると同時
に、コラーゲンの合成速度を高めてやることにより、コ
ラーゲンの代謝を促進することが考えられる。
間質型コラーゲン(I型、II型、及びIII型コラー
ゲン)を分解する際の律速酵素であり、コラーゲンの代
謝に重要な役割を果たしている。コラゲナーゼは、前駆
体であるプロコラゲナーゼとして細胞より分泌され、生
体内ではその後プラスミンやストロムライシン等のタン
パク分解酵素によってコラゲナーゼに活性化されると考
えられている(Biochemical Journa
l、166巻、21頁、1977年及びProceed
ings of the National Acad
emy ofSciences of the U.
S.A.、86巻、2632頁、1989年参照)。
ことを可能とする物質として、これまで、インターロイ
キン1、腫瘍壊死因子(TNF)、表皮成長因子(EG
F)、血小板誘導成長因子(PDGF)等のサイトカイ
ン及びホルボールエステル等が知られている。しかしこ
れらのサイトカイン類は高価であり、製造コストが高く
なるため使用が限られる。また、ホルボールエステルは
発癌プロモーター物質であってその使用は安全とは言い
難い。
るコラーゲンであるI型コラーゲンの合成あるいは分泌
の亢進は、線維芽細胞を用いた実験により、TGF−
β、アスコルビン酸及びその誘導体、エストロジェン、
テストステロン及びインシュリンなどで達成できること
が知られている(細胞外マトリクスのバイオサイエンス
とバイオテクノロジー、165頁、株式会社アイピーシ
ー、1990年参照)。
ェンの場合は、コラーゲンの合成を促進し、しかもコラ
ゲナーゼの分泌を抑制する為、コラーゲンの代謝賦活と
いうよりはむしろコラーゲンの蓄積を促進する物質であ
る。また、イターロイキン−1は、コラゲナーゼの分泌
を促進すると同時に、コラーゲンの合成を抑制する為、
この場合、コラーゲンの代謝賦活というよりはむしろコ
ラーゲンの一方的な減少を促すと考えられる。また、グ
ルココルチコイドやレチノイン酸は、コラーゲンとコラ
ゲナーゼの分泌をともに抑制する物質である(細胞マト
リクスのバイオサイエンスとバイオテクノロジー,16
5頁,株式会社アイピーシー,1990年参照)。
う相反する作用を同時に促し、より積極的にコラーゲン
の代謝を促進することを試み、すでにコラゲナーゼ産生
促進物質である絹部分水解物とコラーゲン合成促進物質
であるアスコルビン酸リン酸エステルを組み合わせたも
の(特願平3─147945号;特開平4−34693
6号公報)、そしてコラゲナーゼ産生促進物質としてエ
タノールアミン誘導体、ペントキシフィリン、セリン誘
導体、又は硫酸塩を、コラーゲン合成促進剤としてアス
コルビン酸誘導体等を含有することを特徴とするコラー
ゲン代謝賦活剤(特願平4−332519号;特開平6
−157232号公報)を出願している。
に安全性が高く、自然派嗜好の植物抽出物である他のコ
ラーゲン産生促進物質との組み合わせが化粧品や医薬品
用途で望まれている。
明者等は、コラーゲン代謝を賦活させることにより肌の
硬化やしわを予防させることを意図し種々の物質を鋭意
検討した結果、カンゾウ、ソウハクヒ、スギナ、アロ
エ、キンギンカ、オウバク、ガイヨウ及びゲンチアナか
らなる群より選ばれる少なくとも一種の植物の抽出物が
コラーゲン合成を促進させること、更に硫酸塩、硝酸
塩、アンモニウム塩、分子量500以下の絹繊維の硫酸
加水分解物を始めとする絹部分水解物、セリン誘導体、
エタノールアミン及びその誘導体、並びにケイ酸関連物
質及びその塩等のコラゲナーゼ産生促進剤と組み合わせ
るとコラーゲン代謝回転を高めることを見出し、本発明
を完成するに至ったものであって、その目的とするとこ
ろは、コラーゲン合成促進剤及びコラーゲン代謝賦活剤
を提供するにある。
ウ、ソウハクヒ、スギナ、アロエ、キンギンカ、オウバ
ク、ガイヨウ及びゲンチアナからなる群より選ばれる少
なくとも一種の植物の抽出物を含有することを特徴とす
るコラーゲン合成促進剤によって達成される。また、該
コラーゲン合成促進剤とコラゲナーゼ産生促進剤とを組
み合わせたコラーゲン代謝賦活剤によって達成される。
する。
質としては、マメ科カンゾウもしくは類縁植物の根、根
茎又は茎、クワ科ソウハクヒ(クワ)もしくは類縁植物
の根皮、トクサ科スギナもしくは類縁植物の全草、ユリ
科アロエもしくは類縁植物の葉又は葉汁、スイカズラ科
キンギンカ(スイカズラ)もしくは類縁植物の花、葉又
は茎、ミカン科オウバク(キハダ)もしくは類縁植物の
樹皮、キク科ガイヨウ(ヨモギ、モウコヨモギ、ヤマヨ
モギ)もしくは類縁植物の葉、リンドウ科ゲンチアナも
しくは類縁植物の根又は根茎等を、水、エタノール等の
低級アルコール、プロピレングリコールや1,3−ブチ
レングリコール等の多価アルコール、ジエチレングリコ
ールエーテル等の多価アルコールアルキルエーテルその
他の極性溶媒、又はそれらの混液にて抽出して得ること
ができるが、これらに限定されるものではない。
有量は、処方成分全量を基準として好ましくは0.1〜
5.0質量%の範囲内である。
物質としては、プロコラゲナーゼ産生物質(コラゲナー
ゼは、前駆体であるプロコラゲナーゼとして細胞より分
泌され、生体内ではその後、蛋白分解酵素によってコラ
ゲナーゼに活性化されると考えられている)として一般
に知られているもの、例えば、硝酸塩又はアンモニウム
塩、絹部分水解物、セリン及びその誘導体、エタールア
ミン及びその誘導体、ケイ酸関連物質及びその塩等を挙
げることができる。
ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アンモニウム、硫
酸カリウム等が挙げられる。
ば、硝酸ナトリウム、硝酸マグネシウム、硝酸アンモニ
ウム等が挙げられ、アンモニウム塩としては、例えば、
酢酸アンモニウム、酒石酸アンモニウム、乳酸アンモニ
ウム等が挙げられる。
皮膚化粧料等に用いられる公知物質であり、例えばその
製造法として特公昭58−17763号公報、特公昭5
9−31520号公報、特公昭60−41043号公報
等が知られている。絹部分水解物の中でも、分子量50
0以下の絹繊維の硫酸加水分解物が特に好ましいものと
して挙げることができる。
で示される化合物が挙げられ、更に具体的には、例え
ば、N−メチル−L−セリン、N−メチル−DL−セリ
ン、N,N−ジメチル−L−セリン、N,N−ジメチル
−DL−セリン等を挙げることができる。
水素原子又はメチル基を示し、同じであっても異なって
いても良い。
は、下記一般式(2)で示される化合物が挙げられ、更
に具体的には、例えば、モノエタノールアミン、N−メ
チルエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールア
ミン、2−アミノ−1−ブタノール、2−アミノ−1−
プロパノール、N−メチル−2−アミノ−1−ブタノー
ル、N−メチル−2−アミノ−1−プロパノール等を挙
げることができる。エタノールアミン及びその誘導体
は、遊離のアミンあるいはアミン塩の形で用いられる。
アミン塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、燐
酸塩等の鉱酸の塩、酢酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、リン
ゴ酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、低級脂
肪酸塩、高級脂肪酸塩等の有機酸の塩等が挙げられる。
素原子又は又はメチル基を示し、同じであっても異なっ
ていても良い。R5は、水素原子、メチル基又はエチル
基を示す。但し、R3及びR4が同時に水素原子である
か、又は同時にメチル基である場合は、R5は、水素原
子ではない。
ば特開平7−188036号公報記載のケイ酸、ケイ酸
カリウム、メタケイ酸ナトリウム、オルトケイ酸ナトリ
ウム等を挙げることができる。
物質の含有量は、その剤形により異なるが、硝酸塩、ア
ンモニウム塩、セリン又はその誘導体、エタノールアミ
ン又はその誘導体、ケイ酸関連物質又はその塩を用いる
場合は、その含有量は処方成分全量を基準として好まし
くは0.001〜10質量%である。また、絹繊維の硫
酸加水分解物を用いる場合は、処方成分全量を基準とし
て絹繊維換算として0.0001〜5質量%含むことが
好ましい。含有量がその下限よりも少ないと効果は十分
でなく、上限を越えてもその増量分に見合った効果は期
待できない場合がある。
ラーゲン代謝賦活剤には上記の他にタール系色素、酸化
鉄等の着色顔料、パラベン、フェノキシエタノール等の
防腐剤、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリ
シロキサン、環状シリコン等のシリコン油、パラフィ
ン、ワセリン等の炭化水素類、オリーブスクワラン、米
スクワラン、米胚芽油、ホホバ油、ヒマシ油、紅花油、
オリーブ油、マカデミアナッツ油、ヒマワリ油等の植物
油、ミツロウ、モクロウ、カルナバロウ等のロウ類、ミ
リスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸セチル、イ
ソステアリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロ
ピル等のエステル油、エタノール等の低級アルコール
類、セタノール、ベヘニルアルコール、ステアリルアル
コール、長鎖分岐脂肪族アルコール等の高級アルコール
類、コレステロール、フィトステロール、分岐脂肪酸コ
レステロールエステル、マカデミアナッツ脂肪酸フィト
ステリルエステル等のステロール類及び誘導体、硬化油
等の加工油類、ステアリン酸、ミリスチン酸、イソステ
アリン酸、オレイン酸、イソ型長鎖脂肪酸、アンテイソ
型長鎖脂肪酸等の高級脂肪酸、リモネン、水素添加ビサ
ボロール等のテルペン類、トリカプリル・カプリン酸グ
リセリル、2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソ
型長鎖脂肪酸グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル
等のトリグリセリド、セチル硫酸ナトリウム、N−ステ
アロイル−L−グルタミン酸塩等の陰イオン界面活性
剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン多価アル
コール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、多価アルコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂
肪酸エステル、変性シリコン、蔗糖エステル等の非イオ
ン界面活性剤、テトラアルキルアンモニウム塩等の陽イ
オン界面活性剤、ベタイン型、スルホベタイン型、スル
ホアミノ酸型等の両性界面活性剤、レシチン、リゾフォ
スファチジルコリン、セラミド、セレブロシド等の天然
系界面活性剤、酸化チタン、酸化亜鉛等の顔料、ジブチ
ルヒドロキシトルエン等の抗酸化剤、塩化ナトリウム、
塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、硝酸カリウム、硫
酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリウム、塩化カルシウム等
の無機塩類、クエン酸ナトリウム、酢酸カリウム、琥珀
酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウム、乳酸ナトリ
ウム、ジクロロ酢酸、メバロン酸、グリチルリチン酸等
の有機酸及びその塩、塩酸エタノールアミン、硝酸アン
モニウム、塩酸アルギニン、ジイソプロピルアミン塩、
尿素、デカルボキシカルノシン等の有機アミン類及びそ
の塩、エデト酸等のキレート剤、キサンタンガム、カル
ボキシビニルポリマー、カラギーナン、ペクチン、アル
キル変性カルボキシビニルポリマー、寒天等の増粘剤、
水酸化カリウム、ジイソプロパノールアミン、トリエタ
ノールアミン等の中和剤、ヒドロキシメトキシベンゾフ
ェノンスルフォン酸塩等の紫外線吸収剤、ジプロピレン
グリコール、1,3ブチレングリコール、グリセリン、
プロピレングリコール、ソルビトール、マルビトール、
ジグリセリン、ラフィノース等の多価アルコール、各種
アミノ酸、アスコルビン酸、ビオチン、トコフェロール
等のビタミン類及びアスコルビン酸硫酸エステル塩、ア
スコルビン酸燐酸エステル塩、ニコチン酸トコフェロー
ル等のビタミン誘導体等を本発明の目的を達成する範囲
内で適宜配合することができる。
明する。尚、実施例で用いたカンゾウ、ソウハクヒ、ス
ギナ、アロエ、キンギンカ、オウバク、ガイヨウ及びゲ
ンチアナは、それぞれの植物乾燥物を粉砕し、質量にて
10倍量のエタノールを用い常温で一昼夜抽出したもの
を常法により減圧乾固したものを用いた。
Detroit−551(ATCC CCL 11
0)]の濃度を10容量%ウシ胎仔血清(以下FBSと
略記)を含むMEM培地にて1×105個/mLに調整
し、2枚の24穴プレートにそれぞれ0.4mLずつ播
種(4×104個/穴)し5%炭酸ガス、飽和水蒸気
下、37℃で24時間培養した。なお、MEM培地は、
大日本製薬社製最少必須培地10−101に、それぞれ
終濃度0.1質量%ラクトアルブミン酵素水解物(シグ
マ社製)、1容量%非必須アミノ酸、1mmol/Lピ
ルビン酸ナトリウム(以上いずれも大日本製薬社製)、
0.12質量%炭酸水素ナトリウム及び50mg/Lス
トレプトマイシンを添加して調製した。24時間後培養
液を吸引除去し、終濃度0.6容量%FBSを添加した
MEM培地で細胞を2回洗浄した後、ポアーサイズが
0.2μmのニトロセルロース膜(アドバンテック東洋
製、DISMIC−25)で濾過滅菌したコラーゲン合
成促進剤又はコラーゲン代謝賦活剤を添加した同培地に
交換した。尚、同プレートを2枚作製して、1枚をコラ
ーゲン産生量の測定に、残りの1枚をプロコラゲナーゼ
産生量の測定に用いた。
生量はβ−アミノプロピオニトリルを終濃度50μg/
mL、トリチウム−L−プロリンを最終50μCi/m
L添加して、さらに24時間培養した培養液より、ペプ
シンに耐性かつ食塩濃度依存的溶解度によって分画され
たコラーゲン画分に取り込まれた放射活性で測定した。
ペプシン処理及び食塩濃度によるコラーゲンの分画法
は、Webster等の方法(Analytical
Biochemistry,220頁,1979年参
照)に準じた。
群放射活性を非検体添加群放射活性で除した割合として
示す。
に先立って、培養上清中にプロコラゲナーゼと同時に産
生されている、コラゲナーゼインヒビター(蛋白質)の
除去を行った。
た培養上清250μLに10mmol/Lトリス塩酸緩
衝液〔4℃でpH7.8に調整、1mmol/L塩化カ
ルシウム、0.05容量%Brij−35[ICI社製
ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル]を含
む〕を1.75mL加え、同緩衝液で平衡化したCM−
セファロースCL−6B TM(ファルマシア社製、ベ
ッド容量0.5mL)に供した。
衝液0.5mLにてインヒビターを除去(計4回、総量
2mL)し、500mmol/L食塩を含む同緩衝液
0.5mLにてプロコラゲナーゼを回収(計4回、総量
2mL)した。
用いた細胞では、産生されるコラゲナーゼはそのままで
は活性をもたないプロコラゲナーゼとして回収されるの
で、プロコラゲナーゼ産生量は、トリプシンで活性化し
て得られるコラゲナーゼ活性として定量した。トリプシ
ンによる活性化法、及びフルオレッセインイソチオシア
ネートで標識されたI型コラーゲン(コスモバイオ社
製)を基質としたコラゲナーゼ活性の測定法は、永井等
の方法(Japanese Journal of I
nflamation、4巻、123頁、1984年参
照)に準じた。
I型コラーゲンを分解する酵素量を示す。
に示した。
ナ、アロエ、キンギンカ、オウバク、ガイヨウ及びゲン
チアナにはコラーゲン合成促進効果があることが明白と
なった。
を下記に示した。
ニウム、酢酸アンモニウム、酒石酸アンモニウム、乳酸
アンモニウム、絹繊維加水分解物、N−メチルセリン、
N−メチルエタノールアミン及びメタケイ酸ナトリウム
にはコラゲナーゼ産生促進活性があることが確認され
た。
産生促進物質を同時添加しコラーゲン合成促進率とコラ
ゲナーゼ産生促進活性を調べた結果を表1及び2に示し
た。
物質と、コラゲナーゼ産生促進物質を同時添加しても互
いの作用を相殺することなく、コラーゲンの合成と分解
の両方を促進することができる。
コラーゲン代謝賦活剤の応用例(皮膚化粧料)を示す。
促進物質を下記の組成でそれぞれを配合し、スキンクリ
ームを調製した(処方例1〜3)。尚、濃度は以下全て
質量%で示す。
後混合して、攪拌しつつ30℃まで冷却して、スキンク
リームを調製した。
促進物質を下記の組成で配合し、ローションを調製した
(応用例4〜6)。
調製した。
促進物質を下記の組成でそれぞれを配合し、ジェルを調
製した(処方例7〜9)。
後混合して、攪拌しつつ30℃まで冷却して、クリーム
を調製した。
促進物質を下記の組成で配合し、親油クリームを調製し
た(応用例10〜12)。
後混合して、攪拌しつつ30℃まで冷却して、親油クリ
ームを調製した。
合成促進剤及びコラーゲン代謝賦活剤を提供できること
は明らかである。
Claims (3)
- 【請求項1】 カンゾウ、ソウハクヒ、スギナ、アロ
エ、キンギンカ、オウバク、ガイヨウ及びゲンチアナか
らなる群より選ばれる少なくとも一種の植物の抽出物を
有効成分とするコラーゲン合成促進剤。 - 【請求項2】 請求項1記載のコラーゲン合成促進剤
と、コラゲナーゼ産生促進物質とを含有することを特徴
とするコラーゲン代謝賦活剤。 - 【請求項3】 コラゲナーゼ産生物質が、硫酸塩、硝酸
塩、アンモニウム塩、分子量500以下の絹繊維の硫酸
加水分解物、セリン誘導体、エタノールアミン及びその
誘導体、ケイ酸関連物質及びその塩からなる群より選ば
れる一種以上である請求項2記載のコラーゲン代謝賦活
剤。
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