JP2007210962A - 抗酸化剤及び抗老化剤、並びに皮膚化粧料及び美容用飲食品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ゲンチアナファレリの抽出物を含有することを特徴とする抗酸化剤である。ラジカル消去作用、一重項酸素消去作用、及び過酸化水素消去作用の少なくともいずれかを有する態様が好ましい。ゲンチアナファレリの抽出物を含有することを特徴とする抗老化剤である。IV型コラーゲン産生促進作用及びラミニン5産生促進作用の少なくともいずれかを有する態様が好ましい。
【選択図】なし
Description
活性酸素は、生体細胞内のエネルギー代謝過程で生じるものであり、スーパーオキサイド〔即ち、酸素分子の一電子還元で生じるスーパーオキシドアニオン(・O2 −)、過酸化水素(H2O2)、一重項酸素(1O2)、ヒドロキシラジカル(・OH)等〕がある。これら活性酸素は食細胞の殺菌機構にとって必須なものであり、ウイルスや癌細胞の除去に重要な働きを果たしているが、活性酸素の過剰な生成は生体内の膜や組織を構成する生体内分子を攻撃し、各種疾患を誘発する。即ち、活性酸素は、コラーゲン等の生体組織を分解、変性あるいは架橋したり、油脂類を酸化して細胞に障害を与える過酸化脂質を生成する。このような活性酸素によって引き起こされる障害が、皮膚のしわ形成や皮膚の弾力性低下等の老化の原因の一つになるものと考えられている。
したがって、活性酸素や生体ラジカルの発生を阻害又は抑制することにより、皮膚の老化を防止及び改善を図ることができると考えられる。
そこで、活性酸素消去物質やラジカル消去物質を安全性の点で有利な天然物から得る試みがなされており、例えばトゲナシの果汁(特許文献1参照)、メリッサ、エンメイソウ、シラカバ、南天実、キナ、又はエイジツ(特許文献2参照)、ウラジロカシ又はシラカシ(特許文献3参照)、アスチルビン、タキシフォリン等のフラボノイド(特許文献4参照)、藤茶(特許文献5参照)などについて有効性が確認されている。
若い皮膚においては、基底膜の働きにより表皮と真皮との相互作用が恒常性を保つことで水分保持、柔軟性、弾力性等が確保され、肌は外見的にも張りや艶があってみずみずしい状態に維持される。
ところが、紫外線の照射、空気の著しい乾燥、過度の皮膚洗浄等のある種の外的因子の影響を受けたり、加齢が進んだりすると、基底膜の主要構成成分であるIV型コラーゲン及びラミニン5は分解や変質を起こし、基底膜構造が破壊されてしまう(非特許文献2参照)。その結果、皮膚の保湿機能や弾力性が低下し、角質は異常剥離を始め、肌は張りや艶を失い、荒れ、シワ等の老化症状を呈するようになる。このような皮膚の老化に伴う変化、即ち、シワ、くすみ、きめの消失、弾力性の低下等には、基底膜成分の減少、基底膜の構造変化が関与している。
したがってIV型コラーゲン及びラミニン5の産生を亢進することによって基底膜構造の再構築を誘導し、皮膚機能を改善する物質の提供が望まれている。
IV型コラーゲン産生促進作用を有するものとしては、例えば加水分解カゼイン、プレエキス、ブナの芽エキス、エリスリナエキス、可溶性卵殻膜、カッコンエキス、又は西洋キズタエキス(特許文献6参照)、サポニン又はサポゲノール(特許文献7参照)等が報告されている。
一方、ラミニン5産生促進作用を有するものとしては、例えばカッコン抽出物、カンゾウ抽出物又はそのフラボノイド画分、ヒオウギ抽出物、ジタノキ抽出物、イボツヅラフジ抽出物、コロハ抽出物、又は乳清抽出物(特許文献8参照)、オノニス抽出物、メリロート抽出物、モヤシ抽出物、又はアズキ抽出物(特許文献9参照)、大豆抽出物(特許文献10参照)等が報告されている。
また、本発明は、IV型コラーゲン産生促進作用、及びラミニン5産生促進作用の少なくともいずれかを有し、安全性が高く、原料の入手が容易な天然系抗老化剤、及び該抗老化剤を配合した皮膚化粧料並びに美容用飲食品を提供することを目的とする。
<1> ゲンチアナファレリの抽出物を含有することを特徴とする抗酸化剤である。
<2> ラジカル消去作用、一重項酸素消去作用、及び過酸化水素消去作用の少なくともいずれかを有する前記<1>に記載の抗酸化剤である。
<3> ゲンチアナファレリの抽出物を含有することを特徴とする抗老化剤である。
<4> IV型コラーゲン産生促進作用及びラミニン5産生促進作用の少なくともいずれかを有する前記<3>に記載の抗老化剤である。
<5> 前記<1>から<4>のいずれかに記載のゲンチアナファレリの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする皮膚化粧料である。
<6> 前記<1>から<4>のいずれかに記載のゲンチアナファレリの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする美容用飲食品である。
本発明の抗老化剤によると、優れたIV型コラーゲン産生促進作用及びラミニン5産生促進作用の少なくともいずれかを通じて、皮膚のシワや弾力の低下の防止及び改善することができる。
また、本発明の抗酸化剤、及び抗老化剤は、使用感と安全性に優れているので皮膚化粧料に配合したり、美容用飲食品に添加して用いるのに好適なものである。
本発明の抗酸化剤及び抗老化剤は、ゲンチアナファレリの抽出物を含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記抗酸化剤は、抗酸化作用として、ラジカル消去作用、一重項酸素消去作用、及び過酸化水素消去作用の少なくともいずれかを有している。
前記抗老化剤は、抗老化作用として、IV型コラーゲン産生促進作用及びラミニン5産生促進作用の少なくともいずれかを有している。
前記抽出溶媒として使用し得る水としては、例えば、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。従って、前記抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
なお、前記水と親水性有機溶媒との混合溶媒を使用する場合には、低級アルコールの場合は水10質量部に対して1〜90質量部、低級脂肪族ケトンの場合は水10質量部に対して1〜40質量部添加することが好ましい。多価アルコールの場合は水10質量部に対して1〜90質量部添加することが好ましい。
本発明の抗老化剤は、優れたIV型コラーゲン産生促進作用及びラミニン5産生促進作用の少なくともいずれかを通じて、皮膚のシワや弾力の低下の防止及び改善に有用であると共に、高い安全性を有している。
したがって、本発明の抗酸化剤、及び抗老化剤は、上述した抗酸化作用、及び抗老化作用の少なくともいずれかを有し、使用感と安全性に優れているので、特に以下の本発明の皮膚化粧料及び美容用飲食品に配合するのに好適なものである。
本発明の皮膚化粧料は、本発明の抗酸化剤及び抗老化剤の少なくともいずれかを有効成分として含有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の成分を含有してなる。
前記その他の成分としては、抗酸化作用、及び抗老化作用の妨げにならない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択した成分が挙げられ、例えば、収斂剤、殺菌剤、抗菌剤、紫外線吸収剤、細胞賦活剤、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、香料、などが挙げられる。これらの成分は、前記ゲンチアナファレリ抽出物と共に併用した場合、相乗的に作用して、通常期待される以上の優れた作用効果をもたらすことがある。
本発明の美容用飲食品は、本発明の前記抗酸化剤及び抗老化剤の少なくともいずれかを有効成分として含有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の成分を含有してなる。
ここで、前記美容用飲食品とは、人の健康に危害を加えるおそれが少なく、通常の社会生活において、経口又は消化管投与により摂取されるものをいい、行政区分上の食品、医薬品、医薬部外品、などの区分に制限されるものではなく、例えば、経口的に摂取される一般食品、健康食品、保健機能食品、医薬部外品、医薬品などを幅広く含むものを意味する。
前記原料又は添加物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、ブドウ糖、果糖、ショ糖、マルトース、ソルビトール、ステビオサイド、ルブソサイド、コーンシロップ、乳糖、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、L−アスコルビン酸、dl−α−トコフェロール、エリソルビン酸ナトリウム、グリセリン、プロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、アラビアガム、カラギーナン、カゼイン、ゼラチン、ペクチン、寒天、ビタミンB類、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、アミノ酸類、カルシウム塩類、色素、香料、保存剤、などが挙げられる。
−ゲンチアナファレリの水抽出物の製造−
抽出原料としてゲンチアナファレリの地上部の粉砕物200gを、水2000mLに投入し、穏やかに攪拌しながら3時間、80℃に保った後、ろ過した。ろ液を40℃で減圧下に濃縮し、更に減圧乾燥機で乾燥して抽出物(粉末状)を得た。得られた抽出物の収率を表1に示す。
−ゲンチアナファレリの50質量%エタノール抽出物の製造−
抽出原料としてゲンチアナファレリの地上部の粉砕物200gを、50質量%エタノール(水とエタノールとの質量比1:1)2000mLに投入し、穏やかに攪拌しながら3時間、80℃に保った後、ろ過した。ろ液を40℃で減圧下に濃縮し、更に減圧乾燥機で乾燥して抽出物(粉末状)を得た。得られた抽出物の収率を表1に示す。
−ゲンチアナファレリのエタノール抽出物の製造−
抽出原料としてゲンチアナファレリの地上部の粉砕物200gを、エタノール2000mLに投入し、穏やかに攪拌しながら3時間、80℃に保った後、ろ過した。ろ液を40℃で減圧下に濃縮し、更に減圧乾燥機で乾燥して抽出物(粉末状)を得た。得られた抽出物の収率を表1に示す。
−スーパーオキサイド消去試験(NBT法)−
被験試料として、製造例1〜3で得られた各抽出物について、下記の試験法によりスーパーオキサイド消去作用を試験した。
3mMキサンチン、3mM EDTA、1.5mg/mL BSA溶液、0.75mMのニトロブルーテトラゾリウム(NBT)各0.1mLと0.05M Na2CO3緩衝液(pH10.2)2.4mlを試験管にとり、これに各試料溶液0.1mLを添加し、25℃で10分間放置した。次いでキサンチンオキシダーゼ溶液を加えて素早く攪拌し、25℃で20分間静置した。その後、6mM塩化銅0.1mLを加えて反応を停止させ、波長560nmにおける吸光度を測定した。以下、この吸光度を「試料溶液添加、酵素溶液添加時の吸光度」という。
また、同様の操作と吸光度の測定を、酵素溶液を添加せずに行った。このとき測定した吸光度を「試料溶液添加、酵素溶液無添加時の吸光度」という。
また、試料溶液を添加せずに蒸留水を添加した場合についても同様の測定を行った。このとき測定した吸光度を「試料溶液無添加、酵素溶液添加時の吸光度」という。
また、酵素溶液を添加せず、更に試料溶液を添加せずに蒸留水を添加した場合についても同様の測定を行った。このとき測定した吸光度を「試料溶液無添加、酵素溶液無添加時の吸光度」という。
そして、測定された各吸光度より、下記数式1によりスーパーオキサイド消去率を求めた。
<数式1>
スーパーオキサイド消去率(%)={1−(A−B)/(C−D)}×100
ただし、前記数式1中、「A」は「試料溶液添加、酵素溶液添加時の吸光度」、「B」は「試料溶液添加、酵素溶液無添加時の吸光度」、「C」は「試料溶液無添加、酵素溶液添加時の吸光度」、「D」は「試料溶液無添加、酵素溶液無添加時の吸光度」を表す。
−DPPHに対するラジカル消去試験−
被験試料として、製造例1〜3の各抽出物について、下記の試験法により非常に安定なラジカルである1,1-diphenyl-2-picrylhydrazyl radical(DPPH)を使用してラジカル消去作用を試験した。
1.5×10−4M DPPHエタノール溶液3mLに各試料溶液3mLを加え、直ちに容器を密栓して振り混ぜ、30分間静置した。その後、波長520nmの吸光を測定した。
コントロールとして、試料溶液の代わりに試料溶液を溶解した溶媒を用いて同様に操作し、波長520nmの吸光度を測定した。また、ブランクとして、エタノールに試料溶液3mLを加えたのち直ちに波長520nmの吸光度を測定した。測定された各吸光度より、下記数式2によりラジカル消去率(%)を算出した。
<数式2>
ラジカル消去率(%)={1−(B−C)/A}×100
ただし、前記数式2中、「A」は「コントロールの吸光度」、「B」は「試料溶液を添加した場合の吸光度」、「C」は「ブランクの吸光度」を表す。
−一重項酸素消去試験−
被験試料として、製造例1〜3で得られた各抽出物について、下記の試験法により一重項酸素消去作用を試験した。
透明ガラス瓶(10mL容)中で2質量%赤血球懸濁液5mL、各試料を所定濃度で含むpH7.4の等張リン酸緩衝液5mL、及び光増感剤(10mMヘマトポルフイリン−20mM水酸化ナトリウム溶液)0.01mLを混合した。得られた溶液をメリーゴーランド上、7.5Wハロゲンランプで35分間均一に照射して一重項酸素(1O2)を発生させ、赤血球の溶血を生じさせた。この反応溶液1mLを採取し、等張リン酸緩衝液2mLを加えて混合後、4℃、3000rpmで5分間遠心分離を行った。次いで、上清を採取し、波長540nmの吸光度を測定した。別に、赤血球を一部溶血させた上記反応溶液1mLをとり、これに蒸留水2mLを加えて完全に溶血させたものをコントロールとし、同様に吸光度測定を行った。
そして、測定された吸光度から、下記数式3により一重項酸素消去率を求めた。
<数式3>
一重項酸素消去率(%)=(1−B/A)×100
ただし、前記数式3中、「A」は「コントロールの吸光度」、「B」は「反応溶液上清の吸光度」を表す。
−過酸化水素消去試験−
被験試料として、製造例1〜3で得られた各抽出物について、下記の試験法により過酸化水素消去作用を試験した。
過酸化水素の標準溶液(濃度1.5mM)10μLに、各試料溶液10μLを加え、37℃で20分間インキュベーションした後、発色試薬〔DA−64(和光純薬株式会社製)を10mM、トライトンX−100を0.5質量%含む0.1M PIPES緩衝液(pH7.0)にペルオキシダーゼ溶液(100unit/mL、和光純薬株式会社製)1mLを加え、全量を100mLに調整したもの〕2.98mLを添加し、37℃で5分間インキュベーションした後、波長727nmにおける吸光度を測定した。
同様の操作と吸光度測定を、過酸化水素の標準溶液を添加せずに行った。また、試料溶液を添加せずに蒸留水を添加した場合についても同様の測定を行い、下記数式4により過酸化水素の消去率を求めた。
<数式4>
過酸化水素消去率(%)={1−(A−B)/(C−D)}×100
ただし、前記数式4中、Aは過酸化水素標準溶液添加,試料溶液添加時の吸光度、Bは過酸化水素標準溶液無添加,試料溶液添加時の吸光度、Cは過酸化水素標準溶液添加,試料溶液無添加時の吸光度、Dは過酸化水素標準溶液無添加,試料溶液無添加時の吸光度を表す。
−IV型コラーゲン産生促進作用試験−
被験試料として、製造例1〜3の各抽出物について、以下のようにしてIV型コラーゲン産生促進作用を試験した。
ヒトの線維芽細胞を96穴プレートに播種し、37℃、5%CO2−95%airの下にて、各試料添加培地(試料濃度:400μg/ml)で72時間培養した後、上清100μlをエライザプレートに移し換え一晩4℃、でプレートに吸着させたのち、溶液を捨て、0.05質量%トゥイーン−20を含むリン酸生理緩衝液(PBS−T)にて、洗浄を行った。その後、1質量%ウシ血清アルブミンを含むリン酸生理緩衝液で、ブロッキング操作を行った。溶液を捨て、0.05質量%トゥイーン−20を含むリン酸生理緩衝液(PBS−T)にて、洗浄を行い、抗ヒトコラーゲンタイプIV抗体(ウサギIgG、ノボテック社製)を反応させた。溶液を捨て、0.05質量%トゥイーン−20を含むリン酸生理緩衝液(PBS−T)にて、洗浄を行い、ホースラディッシュペルオキシダーゼ(HRP)標識抗ウサギIgG抗体と反応させたのち、同様の洗浄操作を行い、発色反応を行った。
IV型コラーゲン産生促進率は、標準品を用いて上記測定を行い、検量線を作成し、試料無添加時のIV型コラーゲン産生量を100%として算出した。各試料のIV型コラーゲン産生促進率(%)を表6に示す。
−ラミニン5産生促進作用試験−
被験試料として、製造例1〜3の各抽出物について、以下のようにしてラミニン5産生促進作用を試験した。
ヒトの角化細胞を24穴プレートに播種し、37℃、5%CO2−95%airの下にて、各試料添加培地(試料濃度:50μg/mL)で24時間培養した後、上清100μLをエライザプレートに移し換え一晩4℃でプレートに吸着させたのち、溶液を捨て、0.05質量%トゥイーン−20を含むリン酸生理緩衝液(PBS−T)にて、洗浄を行った。その後、1質量%ウシ血清アルブミンを含むリン酸生理緩衝液で、ブロッキング操作を行った。溶液を捨て、0.05質量%トゥイーン−20を含むリン酸生理緩衝液(PBS−T)にて、洗浄を行い、抗ヒトラミニン5抗体(マウスIgG、ケミコン社製)を反応させた。溶液を捨て、0.05質量%トゥイーン−20を含むリン酸生理緩衝液(PBS−T)にて、洗浄を行い、ビオチン標識抗体マウスIgG(アマシャムバイオサイエンス社製)を反応させた。溶液を捨て、0.05質量%トゥイーン−20を含むリン酸生理緩衝液(PBS−T)にて、洗浄を行い、アビジン−ビオチン化ペルオキシダーゼ複合体と反応させたのち、同様の洗浄操作を行い、発色反応を行った。
ラミニン5産生促進率は、試料無添加時における吸光度を100%として算出した。各試料のラミニン5産生促進率(%)を表7に示す。
下記組成の乳液を常法により製造した。
・ゲンチアナファレリの水抽出物(製造例1)・・・0.01g
・ホホバオイル・・・4.0g
・プラセンタエキス・・・0.1g
・オリーブオイル・・・2.0g
・スクワラン・・・2.0g
・セタノール・・・2.0g
・モノステアリン酸グリセリル・・・2.0g
・ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O)・・・2.5g
・オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O)・・・2.0g
・グリチルレチン酸ステアリル・・・0.1g
・1,3−ブチレングリコール・・・3.0g
・ヒノキチオール・・・0.15g
・香料・・・0.05g
・精製水・・・残部(全量を100gとする)
下記組成のクリームを常法により製造した。
・ゲンチアナファレリの50質量%エタノール抽出物(製造例2)・・・0.05g
・アロエエキス・・・0.1g
・流動パラフィン・・・5.0g
・サラシミツロウ・・・4.0g
・スクワラン・・・10.0g
・セタノール・・・3.0g
・ラノリン・・・2.0g
・ステアリン酸・・・1.0g
・オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O)・・・1.5g
・モノステアリン酸グリセリル・・・3.0g
・油溶性甘草エキス・・・0.1g
・1,3−ブチレングリコール・・・6.0g
・パラオキシ安息香酸メチル・・・1.5g
・香料・・・0.1g
・精製水・・・残部(全量を100gとする)
下記組成のクリームを常法により製造した。
・ゲンチアナファレリの水抽出物(製造例1)・・・0.05g
・エイジツエキス・・・0.1g
・モノステアリン酸ポリエチレングリコール・・・2.0g
・自己乳化型モノステアリン酸グリセリン・・・5.0g
・ステアリン酸・・・2.0g
・セタノール・・・2.0g
・スクワラン・・・12.0g
・マカダミアナッツ油・・・3.0g
・メチルポリシロキサン・・・0.2g
・香料・・・0.01g
・防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル)・・・0.15g
・油溶性甘草エキス・・・0.1g
・1,3−ブチレングリコール・・・7.0g
・キサンタンガム・・・0.2g
・精製水・・・残部(全量を100gとする)
下記組成の美容液を常法により製造した。
・ゲンチアナファレリの水抽出物(製造例1)・・・0.01g
・カミツレエキス・・・0.1g
・キサンタンガム・・・0.3g
・ヒドロキシエチルセルロース・・・0.1g
・カルボキシビニルポリマー・・・0.1g
・1,3−ブチレングリコール・・・4.0g
・グリチルリチン酸ジカリウム・・・0.1g
・グリセリン・・・2.0g
・水酸化カリウム・・・0.25g
・香料・・・0.01g
・防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル)・・・0.15g
・エタノール・・・2.0g
・精製水・・・残部(全量を100gとする)
下記組成の美容液を常法により製造した。
・ゲンチアナファレリのエタノール抽出物(製造例3)・・・0.05g
・クワエキス・・・0.1g
・カルボキシビニルポリマー・・・0.2g
・キサンタンガム・・・0.2g
・ヒアルロン酸ナトリウム・・・0.1g
・ポリエチレングリコール・・・3.0g
・グリセリン・・・6.0g
・1,3−ブチレングリコール・・・3.0g
・グリチルリチン酸ジカリウム・・・0.1g
・防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル)・・・0.15g
・L−アルギニン・・・0.15g
・精製水・・・残部(全量を100gとする)
下記組成のパックを常法により製造した。
・ゲンチアナファレリのエタノール抽出物(製造例3)・・・0.05g
・ヨクイニンエキス・・・0.1g
・ポリビニルアルコール・・・15g
・ポリエチレングリコール・・・3g
・プロピレングリコール・・・7g
・エタノール・・・10g
・パラオキシ安息香酸メチル・・・0.05g
・グリチルリチン酸ジカリウム・・・0.1g
・香料・・・0.05g
・精製水・・・残部(全量を100gとする)
下記組成の洗浄用化粧水を常法により製造した。
・ゲンチアナファレリのエタノール抽出物(製造例3)・・・0.05g
・ラベンダーエキス・・・0.1g
・1,3−ブチレングリコール・・・4.0g
・グリセリン・・・4.0g
・ジプロピレングリコール・・・2.0g
・ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル・・・0.7g
・エタノール・・・3.0g
・グリチルリチン酸ジカリウム・・・0.1g
・香料・・・0.001g
・防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル)・・・0.15g
・精製水・・・残部(全量を100gとする)
下記組成の乳液を常法により製造した。
・ゲンチアナファレリの50質量%エタノール抽出物(製造例2)・・・0.05g
・ローズマリーエキス・・・0.1g
・モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン・・・1.0g
・テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット・・・1.5g
・親油型モノステアリン酸グリセリン・・・1.0g
・ステアリン酸・・・0.5g
・ベヘニルアルコール・・・1.5g
・パルミチン酸セチル・・・0.5g
・スクワラン・・・10.0g
・メチルポリシロキサン・・・0.5g
・香料・・・適量
・1,3−ブチレングリコール・・・7.0g
・グリチルレチン酸ステアリル・・・0.1g
・キサンタンガム・・・0.1g
・精製水・・・残部(全量を100gとする)
下記の混合物を打錠して,錠剤状栄養補助食品を製造した。
・ゲンチアナファレリの水抽出物(製造例1)・・・50g
・粉糖(ショ糖)・・・178g
・ソルビット・・・10g
・グリセリン脂肪酸エステル・・・12g
下記の混合物を顆粒状に形成して栄養補助食品を製造した。
・ゲンチアナファレリの50質量%エタノール抽出物(製造例2)・・・34g
・ビートオリゴ糖・・・1000g
・ビタミンC・・・167g
・グリセリン脂肪酸エステル・・・12g
・ステビア抽出物・・・10g
また、本発明の抗酸化剤、及び抗老化剤の少なくともいずれかを添加した美容用飲食品は、経口摂取によっても優れた抗酸化作用及び抗老化作用を有し、安全性にも優れているので、例えば、健康食品、栄養補助食品などの各種美容用飲食品に幅広く用いられる。
Claims (6)
- ゲンチアナファレリの抽出物を含有することを特徴とする抗酸化剤。
- ラジカル消去作用、一重項酸素消去作用、及び過酸化水素消去作用の少なくともいずれかを有する請求項1に記載の抗酸化剤。
- ゲンチアナファレリの抽出物を含有することを特徴とする抗老化剤。
- IV型コラーゲン産生促進作用及びラミニン5産生促進作用の少なくともいずれかを有する請求項3に記載の抗老化剤。
- 請求項1から4のいずれかに記載のゲンチアナファレリの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする皮膚化粧料。
- 請求項1から4のいずれかに記載のゲンチアナファレリの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする美容用飲食品。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006033815A JP2007210962A (ja) | 2006-02-10 | 2006-02-10 | 抗酸化剤及び抗老化剤、並びに皮膚化粧料及び美容用飲食品 |
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