JP2007210962A - 抗酸化剤及び抗老化剤、並びに皮膚化粧料及び美容用飲食品 - Google Patents

抗酸化剤及び抗老化剤、並びに皮膚化粧料及び美容用飲食品 Download PDF

Info

Publication number
JP2007210962A
JP2007210962A JP2006033815A JP2006033815A JP2007210962A JP 2007210962 A JP2007210962 A JP 2007210962A JP 2006033815 A JP2006033815 A JP 2006033815A JP 2006033815 A JP2006033815 A JP 2006033815A JP 2007210962 A JP2007210962 A JP 2007210962A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extract
antioxidant
action
farelli
gentian
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006033815A
Other languages
English (en)
Inventor
Enyou Shiyuu
艶陽 周
Akinori Kiso
昭典 木曽
Yoshihito Kawashima
善仁 川嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruzen Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Maruzen Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maruzen Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Maruzen Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2006033815A priority Critical patent/JP2007210962A/ja
Publication of JP2007210962A publication Critical patent/JP2007210962A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】ゲンチアナファレリの抽出物を含有する抗酸化剤及び抗老化剤、並びに皮膚化粧料及び美容用飲食品の提供。
【解決手段】ゲンチアナファレリの抽出物を含有することを特徴とする抗酸化剤である。ラジカル消去作用、一重項酸素消去作用、及び過酸化水素消去作用の少なくともいずれかを有する態様が好ましい。ゲンチアナファレリの抽出物を含有することを特徴とする抗老化剤である。IV型コラーゲン産生促進作用及びラミニン5産生促進作用の少なくともいずれかを有する態様が好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、ゲンチアナファレリの抽出物を含有する抗酸化剤及び抗老化剤、並びにこれらを含む皮膚化粧料及び美容用飲食品に関する。
近年、生体成分を酸化させる要因として、活性酸素が注目されており、その生体への悪影響が問題となっている。
活性酸素は、生体細胞内のエネルギー代謝過程で生じるものであり、スーパーオキサイド〔即ち、酸素分子の一電子還元で生じるスーパーオキシドアニオン(・O )、過酸化水素(H)、一重項酸素()、ヒドロキシラジカル(・OH)等〕がある。これら活性酸素は食細胞の殺菌機構にとって必須なものであり、ウイルスや癌細胞の除去に重要な働きを果たしているが、活性酸素の過剰な生成は生体内の膜や組織を構成する生体内分子を攻撃し、各種疾患を誘発する。即ち、活性酸素は、コラーゲン等の生体組織を分解、変性あるいは架橋したり、油脂類を酸化して細胞に障害を与える過酸化脂質を生成する。このような活性酸素によって引き起こされる障害が、皮膚のしわ形成や皮膚の弾力性低下等の老化の原因の一つになるものと考えられている。
したがって、活性酸素や生体ラジカルの発生を阻害又は抑制することにより、皮膚の老化を防止及び改善を図ることができると考えられる。
そこで、活性酸素消去物質やラジカル消去物質を安全性の点で有利な天然物から得る試みがなされており、例えばトゲナシの果汁(特許文献1参照)、メリッサ、エンメイソウ、シラカバ、南天実、キナ、又はエイジツ(特許文献2参照)、ウラジロカシ又はシラカシ(特許文献3参照)、アスチルビン、タキシフォリン等のフラボノイド(特許文献4参照)、藤茶(特許文献5参照)などについて有効性が確認されている。
また、皮膚は角層、表皮、基底膜及び真皮から構成されており、基底膜は表皮と真皮との境界部にあって、表皮と真皮とを繋ぎ止めるだけでなく、皮膚機能の維持に重要な役割を果たしていることが知られている(非特許文献1参照)。このような基底膜の主要骨格はIV型コラーゲンからなる網目構造をしている。また、基底膜と表皮の境界に存在し、基底膜と表皮とを繋ぎとめているのがラミニン5を主成分とする各種糖蛋白質である。
若い皮膚においては、基底膜の働きにより表皮と真皮との相互作用が恒常性を保つことで水分保持、柔軟性、弾力性等が確保され、肌は外見的にも張りや艶があってみずみずしい状態に維持される。
ところが、紫外線の照射、空気の著しい乾燥、過度の皮膚洗浄等のある種の外的因子の影響を受けたり、加齢が進んだりすると、基底膜の主要構成成分であるIV型コラーゲン及びラミニン5は分解や変質を起こし、基底膜構造が破壊されてしまう(非特許文献2参照)。その結果、皮膚の保湿機能や弾力性が低下し、角質は異常剥離を始め、肌は張りや艶を失い、荒れ、シワ等の老化症状を呈するようになる。このような皮膚の老化に伴う変化、即ち、シワ、くすみ、きめの消失、弾力性の低下等には、基底膜成分の減少、基底膜の構造変化が関与している。
したがってIV型コラーゲン及びラミニン5の産生を亢進することによって基底膜構造の再構築を誘導し、皮膚機能を改善する物質の提供が望まれている。
IV型コラーゲン産生促進作用を有するものとしては、例えば加水分解カゼイン、プレエキス、ブナの芽エキス、エリスリナエキス、可溶性卵殻膜、カッコンエキス、又は西洋キズタエキス(特許文献6参照)、サポニン又はサポゲノール(特許文献7参照)等が報告されている。
一方、ラミニン5産生促進作用を有するものとしては、例えばカッコン抽出物、カンゾウ抽出物又はそのフラボノイド画分、ヒオウギ抽出物、ジタノキ抽出物、イボツヅラフジ抽出物、コロハ抽出物、又は乳清抽出物(特許文献8参照)、オノニス抽出物、メリロート抽出物、モヤシ抽出物、又はアズキ抽出物(特許文献9参照)、大豆抽出物(特許文献10参照)等が報告されている。
しかしながら、安全性及び生産性に優れ、日常的に使用可能であり、かつ安価でありながら、優れたスーパーオキサイド消去作用、ラジカル消去作用、一重項酸素消去作用、過酸化水素消去作用、IV型コラーゲン産生促進作用、及びラミニン5産生促進作用を有する天然系の各種製剤に対する需要者の要望は極めて強く、未だ十分満足し得るものが提供されていないのが現状である。
特開平3−83548号公報 特開平3−157334号公報 特開平5−316963号公報 特開平6−65074号公報 特開2001−97873号公報 特開2004−18471号公報 特表2002−516837号公報 特開2003−137767号公報 特開2003−137768号公報 特開2004−217618号公報 Marinkovich MP et al., J. Cell. Biol. 1992 199:695−703 Lavker et al., J. Invest. Dermatol. 1979 73: 59−66
本発明は、前記従来における問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、スーパーオキサイド消去作用、ラジカル消去作用、一重項酸素消去作用、及び過酸化水素消去作用の少なくともいずれかに基づく優れた活性酸素消去作用を有し、安全性が高く、原料の入手が容易な天然系抗酸化剤、及び該抗酸化剤を配合した皮膚化粧料、並びに美容用飲食品を提供することを目的とする。
また、本発明は、IV型コラーゲン産生促進作用、及びラミニン5産生促進作用の少なくともいずれかを有し、安全性が高く、原料の入手が容易な天然系抗老化剤、及び該抗老化剤を配合した皮膚化粧料並びに美容用飲食品を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、ゲンチアナファレリの抽出物が、優れたスーパーオキサイド消去作用、ラジカル消去作用、一重項酸素消去作用、及び過酸化水素消去作用の少なくともいずれかを有し、皮膚の老化を予防及び改善し得る抗酸化剤として有用であること、また、優れたIV型コラーゲン産生促進作用、及びラミニン5産生促進作用の少なくともいずれかを有する抗老化剤としても有用であることを、それぞれ知見した。
本発明は、本発明者らの前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> ゲンチアナファレリの抽出物を含有することを特徴とする抗酸化剤である。
<2> ラジカル消去作用、一重項酸素消去作用、及び過酸化水素消去作用の少なくともいずれかを有する前記<1>に記載の抗酸化剤である。
<3> ゲンチアナファレリの抽出物を含有することを特徴とする抗老化剤である。
<4> IV型コラーゲン産生促進作用及びラミニン5産生促進作用の少なくともいずれかを有する前記<3>に記載の抗老化剤である。
<5> 前記<1>から<4>のいずれかに記載のゲンチアナファレリの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする皮膚化粧料である。
<6> 前記<1>から<4>のいずれかに記載のゲンチアナファレリの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする美容用飲食品である。
本発明の抗酸化剤によると、優れたスーパーオキサイド消去作用、ラジカル消去作用、一重項酸素消去作用、及び過酸化水素消去作用の少なくともいずれかを通じて活性酸素や生体ラジカルの発生を阻害することにより皮膚の老化を防止又は改善することができる。
本発明の抗老化剤によると、優れたIV型コラーゲン産生促進作用及びラミニン5産生促進作用の少なくともいずれかを通じて、皮膚のシワや弾力の低下の防止及び改善することができる。
また、本発明の抗酸化剤、及び抗老化剤は、使用感と安全性に優れているので皮膚化粧料に配合したり、美容用飲食品に添加して用いるのに好適なものである。
(抗酸化剤及び抗老化剤)
本発明の抗酸化剤及び抗老化剤は、ゲンチアナファレリの抽出物を含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記抗酸化剤は、抗酸化作用として、ラジカル消去作用、一重項酸素消去作用、及び過酸化水素消去作用の少なくともいずれかを有している。
前記抗老化剤は、抗老化作用として、IV型コラーゲン産生促進作用及びラミニン5産生促進作用の少なくともいずれかを有している。
前記ゲンチアナファレリ(学名:Gentiana farreri Balg.f.)はリンドウ科のほふく性多年草であって、茎は先端部で分枝して立ち、長さ10〜15cm、葉は線状披針形で、長さ3〜4cm、対生葉は基部で合着する。花は基部から放射状に出た茎の頂端に単生し、花冠は狭鐘形で長さ6cm程度である。花色は鮮青色で下部は白色、緑青色の条斑が入る。開花期は7〜9月である。ゲンチアナファレリは中国西北部、チベット原産の植物であり、これらの場所から容易に入手可能である。
前記ゲンチアナファレリの抽出物における抗酸化作用及び抗老化作用を有する物質の詳細については不明であるが、植物の抽出に一般に用いられている方法により容易に得ることができる。なお、前記ゲンチアナファレリの抽出物には、ゲンチアナファレリの抽出液、該抽出液の希釈液を乾燥して得られる乾燥物、又はこれらの粗精製物もしくは精製物のいずれもが含まれる。
前記ゲンチアナファレリの抽出原料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ゲンチアナファレリの葉部、茎部、花部、種子、又はこれらを含む地上部、根部を用いることができるが、最も好適なものは地上部(葉部、茎部花部、種子、又はこれらの混合部位)である。
前記抽出原料であるゲンチアナファレリは、乾燥した後、そのまま又は粗砕機を用い粉砕して溶媒抽出に供することにより得ることができる。乾燥は天日で行ってもよいし、通常使用されている乾燥機を用いて行ってもよい。なお、前記ゲンチアナファレリは、ヘキサン、ベンゼン等の非極性溶媒によって脱脂等の前処理を施してから抽出原料として使用してもよい。なお、脱脂等の前処理を行うことにより、ゲンチアナファレリの極性溶媒による抽出処理を効率よく行うことができる。
前記抽出に用いる溶媒としては、水、親水性有機溶媒、又はこれらの混合溶媒を室温乃至溶媒の沸点以下の温度で用いることが好ましい。
前記抽出溶媒として使用し得る水としては、例えば、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。従って、前記抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
前記親水性有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコールなどが挙げられ、これら親水性有機溶媒と水との混合溶媒などを用いることができる。
なお、前記水と親水性有機溶媒との混合溶媒を使用する場合には、低級アルコールの場合は水10質量部に対して1〜90質量部、低級脂肪族ケトンの場合は水10質量部に対して1〜40質量部添加することが好ましい。多価アルコールの場合は水10質量部に対して1〜90質量部添加することが好ましい。
本発明において、抽出原料であるゲンチアナファレリから抗酸化作用及び抗老化作用の少なくともいずれかを有する物質を抽出するにあたって特殊な抽出方法を採用する必要はなく、室温又は還流加熱下で、任意の抽出装置を用いて抽出することができる。
具体的には、抽出溶媒を満たした処理槽内に、抽出原料としてのゲンチアナファレリの地上部を投入し、更に必要に応じて時々攪拌しながら、30分間〜2時間静置して可溶性成分を溶出した後、ろ過して固形物を除去し、得られた抽出液から抽出溶媒を留去し、乾燥することにより抽出物が得られる。抽出溶媒量は通常、抽出原料の5〜15倍量(質量比)である。抽出条件は、抽出溶媒として水を用いた場合には、通常50〜95℃にて1〜4時間程度である。また、抽出溶媒として水とエタノールとの混合溶媒を用いた場合には、通常40〜80℃にて30分間〜4時間程度である。なお、溶媒で抽出することにより得られる抽出液は、抽出溶媒が安全性の高いものであれば、そのまま本発明の抗酸化剤及び抗老化剤として用いることができる。
得られるゲンチアナファレリの抽出液は、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液の乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物を得るために、常法に従って希釈、濃縮、乾燥、精製等の処理を施してもよい。
なお、得られたゲンチアナファレリの抽出液はそのままでも抗酸化剤及び抗老化剤として使用することができるが、濃縮液又はその乾燥物としたものの方が利用しやすい。抽出液の乾燥物を得るにあたっては、吸湿性を改善するためにデキストリン、シクロデキストリン等のキャリアーを添加してもよい。また、前記ゲンチアナファレリは特有の匂いを有しているため、その生理活性の低下を招かない範囲で脱色、脱臭等を目的とする精製を行うことも可能であるが、皮膚化粧料に添加する場合には大量に使用するものではないから、未精製のままでも実用上支障はない。なお、精製は、具体的には、活性炭処理、吸着樹脂処理、イオン交換樹脂処理等によって行うことができる。
本発明の抗酸化剤は、優れたスーパーオキサイド消去作用、ラジカル消去作用、一重項酸素消去作用、及び過酸化水素消去作用の少なくともいずれかを通じて活性酸素や生体ラジカルの発生を阻害することにより皮膚の老化を防止又は改善することができると共に、高い安全性を有している。
本発明の抗老化剤は、優れたIV型コラーゲン産生促進作用及びラミニン5産生促進作用の少なくともいずれかを通じて、皮膚のシワや弾力の低下の防止及び改善に有用であると共に、高い安全性を有している。
したがって、本発明の抗酸化剤、及び抗老化剤は、上述した抗酸化作用、及び抗老化作用の少なくともいずれかを有し、使用感と安全性に優れているので、特に以下の本発明の皮膚化粧料及び美容用飲食品に配合するのに好適なものである。
(皮膚化粧料)
本発明の皮膚化粧料は、本発明の抗酸化剤及び抗老化剤の少なくともいずれかを有効成分として含有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の成分を含有してなる。
ここで、前記皮膚化粧料の用途としては、特に制限はなく、各種用途から適宜選択することができ、例えば、軟膏、クリーム、乳液、ローション、パック、ゼリー、リップクリーム、口紅、入浴剤、アストリンゼント、などが挙げられる。
前記抗酸化剤又は前記抗老化剤の前記皮膚化粧料全体に対する配合量は、皮膚化粧料の種類や抽出物の生理活性等によって適宜調整することができるが、前記ゲンチアナファレリの抽出物に換算して0.0001〜10質量%が好ましく、0.001〜1質量%がより好ましい。
前記皮膚化粧料は、更に必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲で、その皮膚化粧料の製造に通常使用される各種主剤及び助剤、その他の成分を添加することができる。
前記その他の成分としては、抗酸化作用、及び抗老化作用の妨げにならない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択した成分が挙げられ、例えば、収斂剤、殺菌剤、抗菌剤、紫外線吸収剤、細胞賦活剤、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、香料、などが挙げられる。これらの成分は、前記ゲンチアナファレリ抽出物と共に併用した場合、相乗的に作用して、通常期待される以上の優れた作用効果をもたらすことがある。
本発明の皮膚化粧料は、皮膚に使用した場合に高い安全性を有し、優れたスーパーオキサイド消去作用、ラジカル消去作用、一重項酸素消去作用、過酸化水素消去作用、IV型コラーゲン産生促進作用及びラミニン5産生促進作用の少なくともいずれかを効果的に発揮して、皮膚のシワや弾力の低下の防止及び改善、乾燥による肌荒れ防止などに有用である。
(美容用飲食品)
本発明の美容用飲食品は、本発明の前記抗酸化剤及び抗老化剤の少なくともいずれかを有効成分として含有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の成分を含有してなる。
ここで、前記美容用飲食品とは、人の健康に危害を加えるおそれが少なく、通常の社会生活において、経口又は消化管投与により摂取されるものをいい、行政区分上の食品、医薬品、医薬部外品、などの区分に制限されるものではなく、例えば、経口的に摂取される一般食品、健康食品、保健機能食品、医薬部外品、医薬品などを幅広く含むものを意味する。
前記美容用飲食品としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料等の飲料;アイスクリーム、アイスシャーベット、かき氷等の冷菓;そば、うどん、はるさめ、ぎょうざの皮、しゅうまいの皮、中華麺、即席麺等の麺類;飴、キャンディー、ガム、チョコレート、錠菓、スナック菓子、ビスケット、ゼリー、ジャム、クリーム、焼き菓子、パン等の菓子類;カニ、サケ、アサリ、マグロ、イワシ、エビ、カツオ、サバ、クジラ、カキ、サンマ、イカ、アカガイ、ホタテ、アワビ、ウニ、イクラ、トコブシ等の水産物;かまぼこ、ハム、ソーセージ等の水産・畜産加工食品;加工乳、発酵乳等の乳製品;サラダ油、てんぷら油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリーム、ドレッシング等の油脂及び油脂加工食品;ソース、たれ等の調味料;カレー、シチュー、親子丼、お粥、雑炊、中華丼、かつ丼、天丼、うな丼、ハヤシライス、おでん、マーボドーフ、牛丼、ミートソース、玉子スープ、オムライス、餃子、シューマイ、ハンバーグ、ミートボール等のレトルトパウチ食品;種々の形態の健康食品や栄養補助食品;錠剤、カプセル剤、ドリンク剤、トローチ等の医薬品、医薬部外品などが挙げられる。
前記その他の成分としては、前記美容用飲食品を製造するに当たって通常用いられる補助的原料又は添加物、などが挙げられる。
前記原料又は添加物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、ブドウ糖、果糖、ショ糖、マルトース、ソルビトール、ステビオサイド、ルブソサイド、コーンシロップ、乳糖、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、L−アスコルビン酸、dl−α−トコフェロール、エリソルビン酸ナトリウム、グリセリン、プロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、アラビアガム、カラギーナン、カゼイン、ゼラチン、ペクチン、寒天、ビタミンB類、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、アミノ酸類、カルシウム塩類、色素、香料、保存剤、などが挙げられる。
前記美容用飲食品における本発明の前記抗酸化剤又は前記抗老化剤の添加量は、対象となる美容用飲食品の種類に応じて異なり一概には規定することができないが、美容用飲食品本来の味を損なわない範囲で添加すればよく、各種対象美容用飲食品に対し、通常0.001〜50質量%が好ましく、0.01〜20質量%がより好ましい。また、顆粒、錠剤又はカプセル形態の美容用飲食品の場合には、通常0.01〜100質量%が好ましく、5〜100質量%がより好ましい。なお、ゲンチアナファレリの抽出物の摂取量は、成人1日当たり約1〜1000mgが適当である。
本発明の美容用飲食品は、日常的に経口摂取することが可能であり、有効成分であるゲンチアナファレリの抽出物の働きによって、抗酸化作用及び抗老化作用の少なくともいずれかを極めて効果的に発揮させることができる。
なお、本発明の抗酸化剤、抗老化剤、皮膚化粧料、及び美容用飲食品は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、それぞれの作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物に対して適用することもできる。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
(製造例1)
−ゲンチアナファレリの水抽出物の製造−
抽出原料としてゲンチアナファレリの地上部の粉砕物200gを、水2000mLに投入し、穏やかに攪拌しながら3時間、80℃に保った後、ろ過した。ろ液を40℃で減圧下に濃縮し、更に減圧乾燥機で乾燥して抽出物(粉末状)を得た。得られた抽出物の収率を表1に示す。
(製造例2)
−ゲンチアナファレリの50質量%エタノール抽出物の製造−
抽出原料としてゲンチアナファレリの地上部の粉砕物200gを、50質量%エタノール(水とエタノールとの質量比1:1)2000mLに投入し、穏やかに攪拌しながら3時間、80℃に保った後、ろ過した。ろ液を40℃で減圧下に濃縮し、更に減圧乾燥機で乾燥して抽出物(粉末状)を得た。得られた抽出物の収率を表1に示す。
(製造例3)
−ゲンチアナファレリのエタノール抽出物の製造−
抽出原料としてゲンチアナファレリの地上部の粉砕物200gを、エタノール2000mLに投入し、穏やかに攪拌しながら3時間、80℃に保った後、ろ過した。ろ液を40℃で減圧下に濃縮し、更に減圧乾燥機で乾燥して抽出物(粉末状)を得た。得られた抽出物の収率を表1に示す。
Figure 2007210962
(実施例1)
−スーパーオキサイド消去試験(NBT法)−
被験試料として、製造例1〜3で得られた各抽出物について、下記の試験法によりスーパーオキサイド消去作用を試験した。
3mMキサンチン、3mM EDTA、1.5mg/mL BSA溶液、0.75mMのニトロブルーテトラゾリウム(NBT)各0.1mLと0.05M NaCO緩衝液(pH10.2)2.4mlを試験管にとり、これに各試料溶液0.1mLを添加し、25℃で10分間放置した。次いでキサンチンオキシダーゼ溶液を加えて素早く攪拌し、25℃で20分間静置した。その後、6mM塩化銅0.1mLを加えて反応を停止させ、波長560nmにおける吸光度を測定した。以下、この吸光度を「試料溶液添加、酵素溶液添加時の吸光度」という。
また、同様の操作と吸光度の測定を、酵素溶液を添加せずに行った。このとき測定した吸光度を「試料溶液添加、酵素溶液無添加時の吸光度」という。
また、試料溶液を添加せずに蒸留水を添加した場合についても同様の測定を行った。このとき測定した吸光度を「試料溶液無添加、酵素溶液添加時の吸光度」という。
また、酵素溶液を添加せず、更に試料溶液を添加せずに蒸留水を添加した場合についても同様の測定を行った。このとき測定した吸光度を「試料溶液無添加、酵素溶液無添加時の吸光度」という。
そして、測定された各吸光度より、下記数式1によりスーパーオキサイド消去率を求めた。
<数式1>
スーパーオキサイド消去率(%)={1−(A−B)/(C−D)}×100
ただし、前記数式1中、「A」は「試料溶液添加、酵素溶液添加時の吸光度」、「B」は「試料溶液添加、酵素溶液無添加時の吸光度」、「C」は「試料溶液無添加、酵素溶液添加時の吸光度」、「D」は「試料溶液無添加、酵素溶液無添加時の吸光度」を表す。
次いで、試料濃度を段階的に減少させて上記消去率の測定を行い、スーパーオキサイドの消去率が50%になる試料濃度(ppm;μg/mL)を内挿法により求めた。結果を表2に示す。
Figure 2007210962
表2の結果から、製造例1〜3のゲンチアナファレリの抽出物がスーパーオキサイド消去作用を有することが確認できた。
(実施例2)
−DPPHに対するラジカル消去試験−
被験試料として、製造例1〜3の各抽出物について、下記の試験法により非常に安定なラジカルである1,1-diphenyl-2-picrylhydrazyl radical(DPPH)を使用してラジカル消去作用を試験した。
1.5×10−4M DPPHエタノール溶液3mLに各試料溶液3mLを加え、直ちに容器を密栓して振り混ぜ、30分間静置した。その後、波長520nmの吸光を測定した。
コントロールとして、試料溶液の代わりに試料溶液を溶解した溶媒を用いて同様に操作し、波長520nmの吸光度を測定した。また、ブランクとして、エタノールに試料溶液3mLを加えたのち直ちに波長520nmの吸光度を測定した。測定された各吸光度より、下記数式2によりラジカル消去率(%)を算出した。
<数式2>
ラジカル消去率(%)={1−(B−C)/A}×100
ただし、前記数式2中、「A」は「コントロールの吸光度」、「B」は「試料溶液を添加した場合の吸光度」、「C」は「ブランクの吸光度」を表す。
次いで、試料濃度を段階的に減少させて上記消去率の測定を行い、DPPHラジカルの消去率が50%になる試料濃度(ppm;μg/ml)を内挿法により求めた。結果を表3に示す。
Figure 2007210962
表3の結果から、製造例1〜3のゲンチアナファレリの抽出物がDPPHに対するラジカル消去作用を有することが確認できた。
(実施例3)
−一重項酸素消去試験−
被験試料として、製造例1〜3で得られた各抽出物について、下記の試験法により一重項酸素消去作用を試験した。
透明ガラス瓶(10mL容)中で2質量%赤血球懸濁液5mL、各試料を所定濃度で含むpH7.4の等張リン酸緩衝液5mL、及び光増感剤(10mMヘマトポルフイリン−20mM水酸化ナトリウム溶液)0.01mLを混合した。得られた溶液をメリーゴーランド上、7.5Wハロゲンランプで35分間均一に照射して一重項酸素()を発生させ、赤血球の溶血を生じさせた。この反応溶液1mLを採取し、等張リン酸緩衝液2mLを加えて混合後、4℃、3000rpmで5分間遠心分離を行った。次いで、上清を採取し、波長540nmの吸光度を測定した。別に、赤血球を一部溶血させた上記反応溶液1mLをとり、これに蒸留水2mLを加えて完全に溶血させたものをコントロールとし、同様に吸光度測定を行った。
そして、測定された吸光度から、下記数式3により一重項酸素消去率を求めた。
<数式3>
一重項酸素消去率(%)=(1−B/A)×100
ただし、前記数式3中、「A」は「コントロールの吸光度」、「B」は「反応溶液上清の吸光度」を表す。
次いで、試料濃度を段階的に減少させて上記消去率の測定を行い、一重項酸素の消去率が50%になる試料濃度(μg/mL)を内挿法により求めた。結果を表4に示す。
Figure 2007210962
表4の結果から、製造例1〜3のゲンチアナファレリの抽出物が一重項酸素消去作用を有することが確認できた。
(実施例4)
−過酸化水素消去試験−
被験試料として、製造例1〜3で得られた各抽出物について、下記の試験法により過酸化水素消去作用を試験した。
過酸化水素の標準溶液(濃度1.5mM)10μLに、各試料溶液10μLを加え、37℃で20分間インキュベーションした後、発色試薬〔DA−64(和光純薬株式会社製)を10mM、トライトンX−100を0.5質量%含む0.1M PIPES緩衝液(pH7.0)にペルオキシダーゼ溶液(100unit/mL、和光純薬株式会社製)1mLを加え、全量を100mLに調整したもの〕2.98mLを添加し、37℃で5分間インキュベーションした後、波長727nmにおける吸光度を測定した。
同様の操作と吸光度測定を、過酸化水素の標準溶液を添加せずに行った。また、試料溶液を添加せずに蒸留水を添加した場合についても同様の測定を行い、下記数式4により過酸化水素の消去率を求めた。
<数式4>
過酸化水素消去率(%)={1−(A−B)/(C−D)}×100
ただし、前記数式4中、Aは過酸化水素標準溶液添加,試料溶液添加時の吸光度、Bは過酸化水素標準溶液無添加,試料溶液添加時の吸光度、Cは過酸化水素標準溶液添加,試料溶液無添加時の吸光度、Dは過酸化水素標準溶液無添加,試料溶液無添加時の吸光度を表す。
次いで、試料濃度を段階的に減少させて上記過酸化水素消去率の測定を行い、過酸化水素消去率が50%になる試料濃度(μg/mL)を内挿法により求めた。結果を表5に示す。
Figure 2007210962
表5の結果から、製造例1〜3のゲンチアナファレリの抽出物が過酸化水素消去作用を有することが確認できた。
(実施例5)
−IV型コラーゲン産生促進作用試験−
被験試料として、製造例1〜3の各抽出物について、以下のようにしてIV型コラーゲン産生促進作用を試験した。
ヒトの線維芽細胞を96穴プレートに播種し、37℃、5%CO−95%airの下にて、各試料添加培地(試料濃度:400μg/ml)で72時間培養した後、上清100μlをエライザプレートに移し換え一晩4℃、でプレートに吸着させたのち、溶液を捨て、0.05質量%トゥイーン−20を含むリン酸生理緩衝液(PBS−T)にて、洗浄を行った。その後、1質量%ウシ血清アルブミンを含むリン酸生理緩衝液で、ブロッキング操作を行った。溶液を捨て、0.05質量%トゥイーン−20を含むリン酸生理緩衝液(PBS−T)にて、洗浄を行い、抗ヒトコラーゲンタイプIV抗体(ウサギIgG、ノボテック社製)を反応させた。溶液を捨て、0.05質量%トゥイーン−20を含むリン酸生理緩衝液(PBS−T)にて、洗浄を行い、ホースラディッシュペルオキシダーゼ(HRP)標識抗ウサギIgG抗体と反応させたのち、同様の洗浄操作を行い、発色反応を行った。
IV型コラーゲン産生促進率は、標準品を用いて上記測定を行い、検量線を作成し、試料無添加時のIV型コラーゲン産生量を100%として算出した。各試料のIV型コラーゲン産生促進率(%)を表6に示す。
Figure 2007210962
表6の結果から、製造例1〜3のゲンチアナファレリの抽出物がヒトの線維芽細胞のIV型コラーゲン産生を促進する作用を有することが確認できた。
(実施例6)
−ラミニン5産生促進作用試験−
被験試料として、製造例1〜3の各抽出物について、以下のようにしてラミニン5産生促進作用を試験した。
ヒトの角化細胞を24穴プレートに播種し、37℃、5%CO−95%airの下にて、各試料添加培地(試料濃度:50μg/mL)で24時間培養した後、上清100μLをエライザプレートに移し換え一晩4℃でプレートに吸着させたのち、溶液を捨て、0.05質量%トゥイーン−20を含むリン酸生理緩衝液(PBS−T)にて、洗浄を行った。その後、1質量%ウシ血清アルブミンを含むリン酸生理緩衝液で、ブロッキング操作を行った。溶液を捨て、0.05質量%トゥイーン−20を含むリン酸生理緩衝液(PBS−T)にて、洗浄を行い、抗ヒトラミニン5抗体(マウスIgG、ケミコン社製)を反応させた。溶液を捨て、0.05質量%トゥイーン−20を含むリン酸生理緩衝液(PBS−T)にて、洗浄を行い、ビオチン標識抗体マウスIgG(アマシャムバイオサイエンス社製)を反応させた。溶液を捨て、0.05質量%トゥイーン−20を含むリン酸生理緩衝液(PBS−T)にて、洗浄を行い、アビジン−ビオチン化ペルオキシダーゼ複合体と反応させたのち、同様の洗浄操作を行い、発色反応を行った。
ラミニン5産生促進率は、試料無添加時における吸光度を100%として算出した。各試料のラミニン5産生促進率(%)を表7に示す。
Figure 2007210962
表7の結果から、製造例1〜3のゲンチアナファレリの抽出物が角化細胞のラミニン5産生を促進する作用を有することが確認できた。
(配合実施例1)
下記組成の乳液を常法により製造した。
・ゲンチアナファレリの水抽出物(製造例1)・・・0.01g
・ホホバオイル・・・4.0g
・プラセンタエキス・・・0.1g
・オリーブオイル・・・2.0g
・スクワラン・・・2.0g
・セタノール・・・2.0g
・モノステアリン酸グリセリル・・・2.0g
・ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O)・・・2.5g
・オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O)・・・2.0g
・グリチルレチン酸ステアリル・・・0.1g
・1,3−ブチレングリコール・・・3.0g
・ヒノキチオール・・・0.15g
・香料・・・0.05g
・精製水・・・残部(全量を100gとする)
(配合実施例2)
下記組成のクリームを常法により製造した。
・ゲンチアナファレリの50質量%エタノール抽出物(製造例2)・・・0.05g
・アロエエキス・・・0.1g
・流動パラフィン・・・5.0g
・サラシミツロウ・・・4.0g
・スクワラン・・・10.0g
・セタノール・・・3.0g
・ラノリン・・・2.0g
・ステアリン酸・・・1.0g
・オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O)・・・1.5g
・モノステアリン酸グリセリル・・・3.0g
・油溶性甘草エキス・・・0.1g
・1,3−ブチレングリコール・・・6.0g
・パラオキシ安息香酸メチル・・・1.5g
・香料・・・0.1g
・精製水・・・残部(全量を100gとする)
(配合実施例3)
下記組成のクリームを常法により製造した。
・ゲンチアナファレリの水抽出物(製造例1)・・・0.05g
・エイジツエキス・・・0.1g
・モノステアリン酸ポリエチレングリコール・・・2.0g
・自己乳化型モノステアリン酸グリセリン・・・5.0g
・ステアリン酸・・・2.0g
・セタノール・・・2.0g
・スクワラン・・・12.0g
・マカダミアナッツ油・・・3.0g
・メチルポリシロキサン・・・0.2g
・香料・・・0.01g
・防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル)・・・0.15g
・油溶性甘草エキス・・・0.1g
・1,3−ブチレングリコール・・・7.0g
・キサンタンガム・・・0.2g
・精製水・・・残部(全量を100gとする)
(配合例4)
下記組成の美容液を常法により製造した。
・ゲンチアナファレリの水抽出物(製造例1)・・・0.01g
・カミツレエキス・・・0.1g
・キサンタンガム・・・0.3g
・ヒドロキシエチルセルロース・・・0.1g
・カルボキシビニルポリマー・・・0.1g
・1,3−ブチレングリコール・・・4.0g
・グリチルリチン酸ジカリウム・・・0.1g
・グリセリン・・・2.0g
・水酸化カリウム・・・0.25g
・香料・・・0.01g
・防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル)・・・0.15g
・エタノール・・・2.0g
・精製水・・・残部(全量を100gとする)
(配合実施例5)
下記組成の美容液を常法により製造した。
・ゲンチアナファレリのエタノール抽出物(製造例3)・・・0.05g
・クワエキス・・・0.1g
・カルボキシビニルポリマー・・・0.2g
・キサンタンガム・・・0.2g
・ヒアルロン酸ナトリウム・・・0.1g
・ポリエチレングリコール・・・3.0g
・グリセリン・・・6.0g
・1,3−ブチレングリコール・・・3.0g
・グリチルリチン酸ジカリウム・・・0.1g
・防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル)・・・0.15g
・L−アルギニン・・・0.15g
・精製水・・・残部(全量を100gとする)
(配合実施例6)
下記組成のパックを常法により製造した。
・ゲンチアナファレリのエタノール抽出物(製造例3)・・・0.05g
・ヨクイニンエキス・・・0.1g
・ポリビニルアルコール・・・15g
・ポリエチレングリコール・・・3g
・プロピレングリコール・・・7g
・エタノール・・・10g
・パラオキシ安息香酸メチル・・・0.05g
・グリチルリチン酸ジカリウム・・・0.1g
・香料・・・0.05g
・精製水・・・残部(全量を100gとする)
(配合実施例7)
下記組成の洗浄用化粧水を常法により製造した。
・ゲンチアナファレリのエタノール抽出物(製造例3)・・・0.05g
・ラベンダーエキス・・・0.1g
・1,3−ブチレングリコール・・・4.0g
・グリセリン・・・4.0g
・ジプロピレングリコール・・・2.0g
・ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル・・・0.7g
・エタノール・・・3.0g
・グリチルリチン酸ジカリウム・・・0.1g
・香料・・・0.001g
・防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル)・・・0.15g
・精製水・・・残部(全量を100gとする)
(配合実施例8)
下記組成の乳液を常法により製造した。
・ゲンチアナファレリの50質量%エタノール抽出物(製造例2)・・・0.05g
・ローズマリーエキス・・・0.1g
・モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン・・・1.0g
・テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット・・・1.5g
・親油型モノステアリン酸グリセリン・・・1.0g
・ステアリン酸・・・0.5g
・ベヘニルアルコール・・・1.5g
・パルミチン酸セチル・・・0.5g
・スクワラン・・・10.0g
・メチルポリシロキサン・・・0.5g
・香料・・・適量
・1,3−ブチレングリコール・・・7.0g
・グリチルレチン酸ステアリル・・・0.1g
・キサンタンガム・・・0.1g
・精製水・・・残部(全量を100gとする)
(配合実施例9)
下記の混合物を打錠して,錠剤状栄養補助食品を製造した。
・ゲンチアナファレリの水抽出物(製造例1)・・・50g
・粉糖(ショ糖)・・・178g
・ソルビット・・・10g
・グリセリン脂肪酸エステル・・・12g
(配合実施例10)
下記の混合物を顆粒状に形成して栄養補助食品を製造した。
・ゲンチアナファレリの50質量%エタノール抽出物(製造例2)・・・34g
・ビートオリゴ糖・・・1000g
・ビタミンC・・・167g
・グリセリン脂肪酸エステル・・・12g
・ステビア抽出物・・・10g
本発明の抗酸化剤、及び抗老化剤の少なくともいずれかを配合した皮膚化粧料は、皮膚のシワや弾力の低下の防止及び改善、肌荒れの予防、肌荒れの防止に有であり、例えば、軟膏、クリーム、乳液、ローション、パック、ゼリー、リップクリーム、口紅、入浴剤、アストリンゼントなどに幅広く用いられる。
また、本発明の抗酸化剤、及び抗老化剤の少なくともいずれかを添加した美容用飲食品は、経口摂取によっても優れた抗酸化作用及び抗老化作用を有し、安全性にも優れているので、例えば、健康食品、栄養補助食品などの各種美容用飲食品に幅広く用いられる。

Claims (6)

  1. ゲンチアナファレリの抽出物を含有することを特徴とする抗酸化剤。
  2. ラジカル消去作用、一重項酸素消去作用、及び過酸化水素消去作用の少なくともいずれかを有する請求項1に記載の抗酸化剤。
  3. ゲンチアナファレリの抽出物を含有することを特徴とする抗老化剤。
  4. IV型コラーゲン産生促進作用及びラミニン5産生促進作用の少なくともいずれかを有する請求項3に記載の抗老化剤。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のゲンチアナファレリの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする皮膚化粧料。
  6. 請求項1から4のいずれかに記載のゲンチアナファレリの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする美容用飲食品。
JP2006033815A 2006-02-10 2006-02-10 抗酸化剤及び抗老化剤、並びに皮膚化粧料及び美容用飲食品 Pending JP2007210962A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006033815A JP2007210962A (ja) 2006-02-10 2006-02-10 抗酸化剤及び抗老化剤、並びに皮膚化粧料及び美容用飲食品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006033815A JP2007210962A (ja) 2006-02-10 2006-02-10 抗酸化剤及び抗老化剤、並びに皮膚化粧料及び美容用飲食品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007210962A true JP2007210962A (ja) 2007-08-23

Family

ID=38489717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006033815A Pending JP2007210962A (ja) 2006-02-10 2006-02-10 抗酸化剤及び抗老化剤、並びに皮膚化粧料及び美容用飲食品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007210962A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009022544A1 (ja) 2007-08-13 2009-02-19 Asahi Kasei Chemicals Corporation カルボン酸エステル製造用触媒、その製造方法、並びにカルボン酸エステルの製造方法
JP2009067747A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Maruzen Pharmaceut Co Ltd 皮膚化粧料及び飲食品
JP2009298723A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Maruzen Pharmaceut Co Ltd Iv型コラーゲン産生促進剤
JP2013060476A (ja) * 2007-08-28 2013-04-04 Unitika Ltd コラーゲン産生促進剤
JP2014237611A (ja) * 2013-06-07 2014-12-18 花王株式会社 セラミド産生促進剤
KR20180015153A (ko) * 2015-06-04 2018-02-12 디에스엠 아이피 어셋츠 비.브이. 겐티오피크로시드 부재 겐티아나 추출물

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000212026A (ja) * 1999-01-26 2000-08-02 Kose Corp 皮膚外用剤
JP2000327550A (ja) * 1999-05-19 2000-11-28 Kose Corp 皮膚外用剤
JP2001122765A (ja) * 2000-09-28 2001-05-08 Naris Cosmetics Co Ltd 活性酸素消去剤および化粧料
JP2001206835A (ja) * 2000-01-25 2001-07-31 Kanebo Ltd コラーゲン合成促進剤及びコラーゲン代謝賦活剤
JP2003313135A (ja) * 2001-08-21 2003-11-06 Shiseido Co Ltd 皮膚外用剤
JP2005120108A (ja) * 2004-12-24 2005-05-12 Kanebo Cosmetics Inc コラーゲン合成促進剤及びコラーゲン代謝賦活剤

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000212026A (ja) * 1999-01-26 2000-08-02 Kose Corp 皮膚外用剤
JP2000327550A (ja) * 1999-05-19 2000-11-28 Kose Corp 皮膚外用剤
JP2001206835A (ja) * 2000-01-25 2001-07-31 Kanebo Ltd コラーゲン合成促進剤及びコラーゲン代謝賦活剤
JP2001122765A (ja) * 2000-09-28 2001-05-08 Naris Cosmetics Co Ltd 活性酸素消去剤および化粧料
JP2003313135A (ja) * 2001-08-21 2003-11-06 Shiseido Co Ltd 皮膚外用剤
JP2005120108A (ja) * 2004-12-24 2005-05-12 Kanebo Cosmetics Inc コラーゲン合成促進剤及びコラーゲン代謝賦活剤

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009022544A1 (ja) 2007-08-13 2009-02-19 Asahi Kasei Chemicals Corporation カルボン酸エステル製造用触媒、その製造方法、並びにカルボン酸エステルの製造方法
JP2013060476A (ja) * 2007-08-28 2013-04-04 Unitika Ltd コラーゲン産生促進剤
JP5259601B2 (ja) * 2007-08-28 2013-08-07 ユニチカ株式会社 コラーゲン産生促進剤
JP2009067747A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Maruzen Pharmaceut Co Ltd 皮膚化粧料及び飲食品
JP2009298723A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Maruzen Pharmaceut Co Ltd Iv型コラーゲン産生促進剤
JP2014237611A (ja) * 2013-06-07 2014-12-18 花王株式会社 セラミド産生促進剤
KR20180015153A (ko) * 2015-06-04 2018-02-12 디에스엠 아이피 어셋츠 비.브이. 겐티오피크로시드 부재 겐티아나 추출물
KR102626479B1 (ko) 2015-06-04 2024-01-19 디에스엠 아이피 어셋츠 비.브이. 겐티오피크로시드 부재 겐티아나 추출물

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5162174B2 (ja) 育毛剤及び抗肥満剤
JP2002003393A (ja) 線維芽細胞増殖作用剤、美容用飲食品および皮膚化粧料
JP2007210962A (ja) 抗酸化剤及び抗老化剤、並びに皮膚化粧料及び美容用飲食品
JP3933511B2 (ja) 皮膚化粧料及び美容用飲食品
JP2009107965A (ja) セラミド合成促進剤、並びに皮膚外用剤及び飲食品
JP5095893B2 (ja) 活性酸素消去剤
JP5220346B2 (ja) 皮膚化粧料
JP4722595B2 (ja) 抗炎症剤、抗酸化剤及び美白剤、並びに皮膚化粧料
JP2003137801A (ja) コラーゲン産生促進剤、コラゲナーゼ阻害剤、線維芽細胞増殖作用剤及び皮膚化粧料並びに美容用飲食品
JP2006321730A (ja) 抗酸化剤及び抗老化剤、並びに皮膚化粧料及び飲食物
JP5867981B2 (ja) マトリックスメタロプロテアーゼ−1(mmp−1)活性阻害剤、エストロゲン様作用剤、i型コラーゲン産生促進剤、ヒアルロン酸産生促進剤、及びuv−bダメージからの回復剤
JP2006008571A (ja) 保湿剤、抗酸化剤、抗老化剤、皮膚化粧料及び美容用飲食品
JP5832714B2 (ja) チロシナーゼ活性阻害剤及びメラニン産生抑制剤
JP4084726B2 (ja) コラーゲン合成促進剤、線維芽細胞増殖促進剤、サイクリックampホスホジエステラーゼ阻害剤、チロシナーゼ阻害剤、及び血小板凝集抑制剤、並びに化粧料及び飲食品。
JP5307366B2 (ja) 育毛剤
JP2003226632A (ja) 皮膚化粧料及び美容用飲食品
JP4202638B2 (ja) コラーゲン産生促進剤、エラスターゼ阻害剤、コラゲナーゼ阻害剤及び老化防止用皮膚化粧料
JP2008174459A (ja) 抗老化剤、並びに皮膚外用剤及び美容用飲食品
JP4672304B2 (ja) 脂肪分解促進剤
JP5422137B2 (ja) 美白剤、チロシナーゼ活性阻害剤、メラニン産生抑制剤、及び美白用皮膚外用剤
JP5085198B2 (ja) 抗酸化剤
JP5361431B2 (ja) 抗酸化剤
JP2003128569A (ja) 皮膚外用剤および飲食品
JP2004161678A (ja) 抗炎症剤及びサイクリックampホスホジエステラーゼ阻害剤
JP2019202967A (ja) 抗老化用組成物、抗老化用皮膚化粧料および抗老化用飲食品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120206

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120918