JP5394042B2 - 酸性染毛料組成物 - Google Patents

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本発明は酸性染料を含有する酸性染毛料組成物に関し、詳しくは高い染毛力及びコンディショニング効果を維持しながら地肌汚れ防止効果を向上させることができる酸性染毛料組成物に関する。
一般に、直接染料として例えば酸性染料を含有し、半永久染毛料として使用される酸性染毛料組成物が知られている。一方、アルカリ剤の働きで酸化染料を毛髪のキューティクル内部に浸透させ、酸化剤でメラニン色素の分解と染料の発色を行わせる酸化染毛剤が知られている。酸性染毛料組成物は、コルテックスのごく浅い部分に染料をイオン結合させて発色させる。酸性染毛料組成物は、毛髪へのダメージを酸化染毛剤に比べて抑制することができるというメリットがある。その一方、特に染毛力の点で酸化染毛剤より劣るという問題があった。
そこで、従来より、特許文献1に開示される酸性染毛料組成物が知られている。特許文献1は、酸性染料、分岐アルキル基を有するノニオン性界面活性剤、例えばイソステアリルグリセリルエーテルを含有する酸性染毛料組成物について開示する。かかる構成により、染毛処理後の毛髪に対し、染色効果を向上させ、さらにはコンディショニング効果を付与することができる。
特開平5−246831号公報
ところが、特許文献1に開示される酸性染毛料組成物は、染色効果の向上に伴い、地肌汚れが生じやすいという問題があった。そのため、酸性染毛料組成物が地肌に付着しないよう施術する必要があり、染毛処理が非常に煩雑であった。
本発明は、本発明者らの鋭意研究の結果、酸性染料を含有する酸性染毛料組成物において、特定のノニオン性界面活性剤を配合することにより高い染毛力及びコンディショニング効果を維持しながら地肌汚れ防止効果を向上できることを見出したことによりなされたものである。その目的とするところは、酸性染料を含有する酸性染毛料組成物において、高い染毛力及びコンディショニング効果を維持しながら地肌汚れ防止効果を向上できる酸性染毛料組成物を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の酸性染毛料組成物は、(A)ポリグリセリンアルキルエーテル、(B)有機酸、及び(C)酸性染料を含有し、前記(A)ポリグリセリンアルキルエーテルは、ポリグリセリンラウリルエーテルであることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の酸性染毛料組成物において、前記(B)有機酸は、ヒドロキシ酸、酸性アミノ酸、及びケト酸から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の酸性染毛料組成物において、前記(B)有機酸は、乳酸、ピロリドンカルボン酸、及びレブリン酸から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の酸性染毛料組成物において、さらに、(D)芳香族アルコールを含有することを特徴とする
本発明によれば、酸性染料を含有する酸性染毛料組成物において、高い染毛力及びコンディショニング効果を維持しながら地肌汚れ防止効果を向上できる。
以下、本発明の酸性染毛料組成物を具体化した実施形態を詳細に説明する。
本実施形態の酸性染毛料組成物は、(A)ポリグリセリンアルキルエーテル、(B)有機酸、及び(C)酸性染料を含有しており、例えば(D)芳香族アルコールを更に含有してもよい。
(A)ポリグリセリンアルキルエーテルは、(B)有機酸との併用により酸性染毛料組成物を用いた染毛処理において地肌汚れ防止効果を向上させる。また、ポリグリセリンアルキルエーテルは、酸性染毛料組成物において染毛力及びコンディショニング効果を向上させる。ポリグリセリンアルキルエーテルは、製剤の安定性を維持する観点から25℃で流動性のある液状又はゲル状の化合物が選択されることが好ましい。ポリグリセリンアルキルエーテルは、ポリグリセリンの任意の水酸基の水素原子をアルキル基に置換した構造を有し、モノアルキルエーテルが好ましい。ポリグリセリンアルキルエーテルを構成するポリグリセリンの平均重合度は、2以上の範囲であれば特に限定されるものではないが、好ましくは2〜20、より好ましくは4〜10である。ポリグリセリンの水酸基にエーテル結合しているアルキル基の種類は、特に限定されず、直鎖状のアルキル基であっても分岐状のアルキル基のいずれでもよく、また分子中に不飽和結合を有していない飽和炭化水素であっても分子中に不飽和結合を有する不飽和炭化水素のいずれであってもよい。これらの中で、アルキル基は直鎖状の飽和炭化水素が好ましい。アルキル基の炭素数は、特に限定されないが、好ましくは1〜22、より好ましくは10〜22、さらに好ましくは12〜18である。ポリグリセリンアルキルエーテルは、地肌汚れ防止効果が優れる観点からポリグリセリンラウリルエーテルが好ましい。ポリグリセリンラウリルエーテルの中でも、入手容易性の観点からポリグリセリンの重合度が4であるポリグリセリル−4ラウリルエーテル、及びポリグリセリンの重合度が10であるポリグリセリル−10ラウリルエーテルが好ましい。
酸性染毛料組成物中におけるポリグリセリンアルキルエーテルの配合量は、好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.5〜5質量%である。配合量が0.1質量%未満であると地肌汚れ防止効果が低下する場合がある。一方、配合量が10質量%を超えると、それ以上の地肌汚れ防止効果の向上効果は得られない。
(B)有機酸は、(C)酸性染料を毛髪タンパクに定着させる作用を発揮すると同時に、(A)ポリグリセリンアルキルエーテルとの併用により酸性染毛料組成物を用いた染毛処理において地肌汚れ防止効果を向上させる。有機酸は、地肌汚れ防止効果を発揮させる観点から炭素数6以下のものが好ましい。有機酸は、地肌汚れ防止効果が優れる観点からヒドロキシ酸、酸性アミノ酸、及びケト酸がより好ましい。ヒドロキシ酸としては、例えば乳酸、グリセリン酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、イソクエン酸、及びグリコール酸が挙げられる。ケト酸としては、例えばピルビン酸、ピロリドンカルボン酸、及びレブリン酸が挙げられる。酸性アミノ酸としては、例えばアスパラギン酸、グルタミン酸、γ−カルボキシグルタミン酸、S−カルボキシメチルシステイン、及びシステイン酸が挙げられる。これらの中で、地肌汚れ防止が優れるとともに洗い流し時の色落ち抑制効果の優れる乳酸、ピロリドンカルボン酸、及びレブリン酸がより好ましい。なお、上記有機酸の具体例は、単独で使用されてもよく、二種以上を組み合わせて使用されてもよい。
酸性染毛料組成物中における有機酸の配合量は、好ましくは0.05〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%である。配合量が0.05質量%未満であると地肌汚れ防止効果が低下する場合がある。一方、配合量が10質量%を超えると、酸性染料の保存安定性に影響を与えるおそれがある。
(C)酸性染料は、毛髪を染色するために配合される。この酸性染料は、反応性がなく、それ自体で発色可能なものを示す。酸性染料としては、例えばニトロ染料、アゾ染料、ニトロソ染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料、キノリン染料、アントラキノン染料、及びインジゴ染料が挙げられる。より具体的には、「医薬品等に使用することができるタール色素を定める省令」(昭和41年告示、厚生省)により定められたものが挙げられる。例えば、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色201号、赤色227号、赤色230号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色232号、赤色401号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色506号、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、黄色203号、黄色402号、黄色403号の(1)、黄色406号、黄色407号、だいだい色205号、だいだい色207号、だいだい色402号、緑色3号、緑色204号、緑色205号、緑色401号、緑色402号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色202号、青色203号、青色205号、かっ色201号、及び黒色401号が挙げられる。これらの酸性染料の中で、本願発明の効果を最も発揮することができることから黒色401号、紫色401号、及びだいだい色205号から選ばれる少なくとも一種が好ましい。なお、上記酸性染料の具体例は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
酸性染毛料組成物中における酸性染料の含有量は、好ましくは0.001〜5質量%、より好ましくは0.01〜3質量%である。酸性染料の含有量が0.001質量%未満の場合には、染毛効果が十分に得られない場合がある。一方、酸性染料の含有量が5質量%を超える場合には、酸性染毛料組成物中における溶解性が十分に得られないおそれがある。
(D)芳香族アルコールは、染色浸透剤としての役割を有し、酸性染毛料組成物の染毛力を向上させる。芳香族アルコールとしては、例えばベンジルアルコール、2−フェニルエチルアルコール、シンナミルアルコール、フェニルプロパノール、1−フェノキシ−2−プロパノール、フェニルジグリコール、α−メチルベンジルアルコール、ジメチルベンジルカルビノール、ベンジルオキシエタノール、フェノキシエタノール、フェノキシイソプロパノール、及びp−アニシルアルコールが挙げられる。なお、上記芳香族アルコールの具体例は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。酸性染毛料組成物中における芳香族アルコールの配合量は、好ましくは0.5〜15質量%、より好ましくは1.0〜10質量%である。配合量が0.5質量%未満であると染毛力が低下する場合がある。一方、配合量が15質量%を超えると、地肌汚れが生じやすくなる場合がある。
酸性染毛料組成物は、本発明の効果を損なわない範囲内において、必要に応じて、例えば水、水溶性高分子化合物、上記以外の染色浸透剤、有機溶剤、油性成分、上記以外の界面活性剤、糖、防腐剤、安定剤、上記以外のpH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、紫外線吸収剤、及び酸化防止剤から選ばれる少なくとも一種を含有してもよい。
水溶性高分子化合物としては、アニオン性、カチオン性、非イオン性、及び両性の天然又は合成高分子が使用可能である。アニオン性高分子としては、例えばアラビアガム、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、変性キサンタンガム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、架橋ポリアクリル酸、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリアクリルアミド、アクリルアミド・アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩共重合体、アクリルアミド・アクリロイルジメチルタウリン塩共重合体、アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリロイルジメチルタウリン塩共重合体、アクリル酸塩・アクリロイルジメチルタウリン塩共重合体が挙げられる。カチオン性高分子としては、例えばカチオン化グアーガム、ポリクオタニウム−4、ポリクオタニウム−6、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−10、及びポリクオタニウム−11が挙げられる。非イオン性高分子としては、例えばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、デキストリン、グアーガム、及びポリビニルピロリドンが挙げられる。両性高分子としては、例えばポリクオタニウム−39、及びポリクオタニウム−47が挙げられる。
染色浸透剤としては、例えば炭素数4〜8の一価アルコール、エチレングリコールアルキルエーテル、環状アルコール、及び低級アルキレンカーボネートが挙げられる。炭素数4〜8の一価アルコールとしては、例えばn−ブタノール、イソブタノール、n−ペンタノール、n−ヘキサノール、n−ヘプタノール、及びn−オクタノールが挙げられる。エチレングリコールアルキルエーテルとしては、例えばエチレングリコールモノn−ブチルエーテルが挙げられる。環状アルコールとしては、例えばシクロヘキサノールが挙げられる。低級アルキレンカーボネートとしては、例えば炭酸エチレン、及び炭酸プロピレンが挙げられる。
有機溶剤としては、例えば炭素数1〜3の一価アルコール、グリコール、グリセリン、及びジエチレングリコール低級アルキルエーテルが挙げられる。炭素数1〜3の一価アルコールとしては、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、及びイソプロパノールが挙げられる。グリコールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、ヘキシレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールが挙げられる。グリセリンとしては、例えばグリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンが挙げられる。ジエチレングリコール低級アルキルエーテルとしては、例えばジエチレングリコールモノエチルエーテル(エチルカルビトール)が挙げられる。
油性成分は、毛髪にうるおい感を付与する。そのため酸性染毛料組成物は、好ましくは油性成分を含有する。油性成分としては、例えば油脂、ロウ、高級アルコール、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル、及びシリコーンが挙げられる。
油脂としては、例えばオリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油が挙げられる。ロウとしては、例えばミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリンが挙げられる。高級アルコールとしては、例えばセチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、及びラノリンアルコールが挙げられる。
炭化水素としては、例えばパラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリンが挙げられる。高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸が挙げられる。アルキルグリセリルエーテルとしては、例えばバチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテルが挙げられる。
エステルとしては、例えばアジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸コレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、及びコハク酸ジオクチルが挙げられる。
シリコーンとしては、例えばジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン、平均重合度が650〜10000の高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーンが挙げられる。これらの油性成分の具体例は単独で使用されてもよく、2種以上を組み合わせて使用されてもよい。
界面活性剤は、乳化剤又は各成分の可溶化剤として酸性染毛料組成物の安定性を保持するために配合される場合がある。界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤が挙げられる。アニオン性界面活性剤としては、例えばアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、及びスルホコハク酸エステルが挙げられる。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンとしては、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、及びトリエタノールアミンが挙げられる。アルキル硫酸塩としては、例えばラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えばアルキルトリメチルアンモニウム塩、アルケニルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジアルケニルジメチルアンモニウム塩、ラノリン脂肪酸アミドプロピルエチルジメチルアンモニウム、アルキロイルアミドプロピルジメチルアミン、アルキルピリジニウム塩、及びベンザルコニウム塩が挙げられる。これらの界面活性剤のカチオン基の対イオンとしては、例えば塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、アルキル硫酸イオン、及びサッカリンが挙げられる。アルキルトリメチルアンモニウム塩としては、例えば塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウムが挙げられる。ベンザルコニウム塩としては、例えば塩化ベンザルコニウムが挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えばココベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、及びラウリルベタイン(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、アルキルサッカライド界面活性剤、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルカノールアミド、ポリエーテル変性シリコーン、及びアルキルアミンオキサイドが挙げられる。ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、例えばラウレス(ポリオキシエチレンラウリルエーテル)、セテス(ポリオキシエチレンセチルエーテル)、ステアレス(ポリオキシエチレンステアリルエーテル)、オレス(ポリオキシエチレンオレイルエーテル)及びパレスが挙げられる。これらの界面活性剤の具体例は、単独で使用されてもよく、二種以上を組み合わせて使用されてもよい。
糖としては、例えばソルビトール、及びマルトースが挙げられる。防腐剤としては、例えばパラベンが挙げられる。安定剤としては、例えばフェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、及びタンニン酸が挙げられる。pH調整剤としては、例えば2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)、トリエタノールアミン(TEA)、及びアルギニンが挙げられる。酸化防止剤としては、例えば亜硫酸塩が挙げられる。
酸性染毛料組成物の剤型は特に限定されず、例えば液状、ゲル状、フォーム状、及びクリーム状が挙げられる。液状としては、例えば水溶液、分散液、及び乳化液が挙げられる。酸性染毛料組成物の毛髪への塗布方法は、特に限定されず、公知の方法を適宜使用することができる。例えばコーム又は刷毛を用いた塗布方法、手櫛による塗布方法、スプレー(噴霧)による塗布方法を挙げることができる。酸性染毛料組成物を用いた毛髪の染色方法は特に限定されず、一回の塗布染色作業により染毛する方法であってもよく、また、繰り返しの塗布染色作業により徐々に染毛する徐染性の染色方法に適用してもよい。
本実施形態の酸性染毛料組成物によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態の酸性染毛料組成物では、(A)ポリグリセリンアルキルエーテル、(B)有機酸、及び(C)酸性染料を含有する。したがって、高い染毛力及びコンディショニング効果を維持しながら地肌汚れ防止効果を向上させることができる。
(2)本実施形態の酸性染毛料組成物において、好ましくは(B)有機酸は、ヒドロキシ酸、酸性アミノ酸、及びケト酸から選ばれる少なくとも一種である。したがって、酸性染毛料組成物を用いた染毛処理において地肌汚れ防止効果をより向上させることができる。
(3)本実施形態の酸性染毛料組成物において、好ましくは(B)有機酸は、乳酸、ピロリドンカルボン酸、及びレブリン酸から選ばれる少なくとも一種である。したがって、地肌汚れ防止効果をより向上させることができ、さらには洗い流し時の色落ち抑制効果を発揮することができる。
(4)本実施形態の酸性染毛料組成物において、好ましくは(D)芳香族アルコールをさらに含有する。したがって、染毛力をより向上させることができる。
(5)本実施形態の酸性染毛料組成物において、(A)ポリグリセリンアルキルエーテルは、好ましくはポリグリセリンラウリルエーテルである。したがって、地肌汚れ防止効果をより向上させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、酸性染毛料組成物を構成する各成分を全て配合する1剤式として構成した。しかしながら、各成分を分離して複数剤式に構成し、使用直前にそれらを混合するよう構成してもよい。
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。
表1〜3に示される各成分を混合して各実施例及び比較例の酸性染毛料組成物を調製した。尚、表2は酸性染毛料組成物としてカラートリートメントを示し、表3はフォーム状の酸性染毛料組成物を示す。得られた酸性染毛料組成物を白色山羊毛束及び白髪混じりの人毛毛束に刷毛を用いて塗布し、30℃で15分放置した後、通常のシャンプーにて洗浄し、次いで乾燥させることにより染毛処理毛束とした。かかる染毛処理毛束について、染毛力及びコンディショニング効果について評価を行った。また、各実施例及び比較例の酸性染毛料組成物について地肌汚れ防止効果として地肌汚れの落としやすさ、及び洗い流し時の色落ちの少なさについて評価を行った。それらの評価結果を表1〜3に示す。なお、表1〜3における各成分の配合を示す数値の単位は質量%である。また、表中「成分」欄における(A)〜(D)の表記は、本願請求項記載の各成分に対応する化合物を示す。一方、表中「成分」欄における「a,b」の表記は、それぞれ本願請求項記載の(A)成分及び(B)成分の対比化合物を示す。なお、表1の実施例4〜8については、実施例1〜3と同じpH(pH2.8)となるように調整されている。
<染毛力>
各実施例及び比較例の染毛処理白色山羊毛束について、パネラー20名が標準光源下で目視にて発色度合いを評価することにより、発色が良いか否かを判断した。パネラー20人中「良い」と答えた人が17人以上を評価5、パネラー20人中「良い」と答えた人が13〜16人を評価4、パネラー20人中「良い」と答えた人が9〜12人を評価3、パネラー20人中「良い」と答えた人が5〜8人を評価2、パネラー20人中「良い」と答えた人が2〜4人を評価1、パネラー20人中「良い」と答えた人が0〜1人を評価0とした。
<地肌汚れの落としやすさ>
各表に示される各酸性染毛料組成物を上腕部に塗布する。そして20分経過後、石鹸を用いて各組成物の塗布箇所を洗い流す。各組成物が塗布された箇所と比較例1を比較することにより、地肌汚れの落としやすさを下記の基準により評価した。染着が全く認めらない:5、染着がほとんど認められない:4、染着が認められるが比較例1より染着が少ない:3、染着が認められるが比較例1より染着がわずかに少ない:2、比較例1と同程度に染着されている:1とし、地肌汚れの落としやすさとした。
<洗い流し時の色落ちの少なさ>
各実施例及び比較例の染毛処理毛束について、質量が3gになるように切りそろえた上で、40℃の精製水に15分浸漬させ、その後別の精製水を用いて同じ試験を1回繰り返した。そして、両方の残液を混合し、残液の濃さについて比較例1の結果を評価2として、比較例1よりも濃い:1、比較例1より薄い:3、比較例1よりかなり薄く、色味がわずかに感じられる程度:4、ほとんど色味を感じられない:5として評価した。
<コンディショニング効果>
各酸性染毛料組成物で処理する前の白髪混じりの人毛毛束と、染毛処理した白髪混じりの人毛毛束とをパネラーが毛束に指を通した感触を比較し、染毛処理毛束の感触が良いか否か評価した。パネラー20人中「良い」と答えた人が17人以上を評価5、パネラー20人中「良い」と答えた人が13〜16人を評価4、パネラー20人中「良い」と答えた人が9〜12人を評価3、パネラー20人中「良い」と答えた人が5〜8人を評価2、パネラー20人中「良い」と答えた人が2〜4人を評価1、パネラー20人中「良い」と答えた人が0〜1人を評価0とした。
Figure 0005394042
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Figure 0005394042
表1〜3に示されるように(A)ポリグリセリンアルキルエーテル、(B)有機酸、及び(C)酸性染料を含有する各実施例は、染毛力、地肌汚れの落としやすさ、及びコンディショニング効果について評価5の結果であることが確認される。また、(B)有機酸として乳酸、ピロリドンカルボン酸、又はレブリン酸を使用する実施例1〜5,9,10は、洗い流し時の色落ちの少なさの評価が評価5の結果であることが確認される。
また、表1に示されるように(A)ポリグリセリンアルキルエーテルを含有しない比較例1は、特に地肌汚れ防止効果及びコンディショニング効果の評価が各実施例に比べて低いことが確認された。(A)ポリグリセリンアルキルエーテルの代わりにエステルとしてラウリン酸ポリグリセリル−10を使用する比較例2は、地肌汚れ防止効果及び洗い流し時の色落ちの少なさの評価が各実施例に比べて低いことが確認された。(A)ポリグリセリンアルキルエーテルの代わりにノニオン性界面活性剤としてラウレス−10を使用する比較例3は、各評価項目が各実施例に比べて低いことが確認された。(A)ポリグリセリンアルキルエーテルの代わりに有機溶剤としてポリグリセリン−10を使用する比較例4は、染毛力及び洗い流し時の色落ちの少なさの評価が各実施例に比べて低いことが確認された。(B)有機酸の代わりにリン酸を使用する比較例5は、地肌汚れ防止効果及び洗い流し時の色落ちの少なさの評価が各実施例に比べて低いことが確認された。(B)有機酸の代わりに塩酸を使用する比較例6は、地肌汚れ防止効果及び洗い流し時の色落ちの少なさの評価が各実施例に比べて低いことが確認された。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下に追記する。
(a)前記ポリグリセリンラウリルエーテルは、ポリグリセリル−4ラウリルエーテル及びポリグリセリル−10ラウリルエーテルから選ばれる少なくとも一種である前記酸性染毛料組成物。
(b)(C)酸性染料を含有する酸性染毛料組成物を用いた染毛処理において、前記酸性染毛料組成物に(A)ポリグリセリンアルキルエーテル及び(B)有機酸を配合したことを特徴とする地肌汚れ防止方法。

Claims (4)

  1. (A)ポリグリセリンアルキルエーテル、(B)有機酸、及び(C)酸性染料を含有し、
    前記(A)ポリグリセリンアルキルエーテルは、ポリグリセリンラウリルエーテルであることを特徴とする酸性染毛料組成物。
  2. 前記(B)有機酸は、ヒドロキシ酸、酸性アミノ酸、及びケト酸から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1に記載の酸性染毛料組成物。
  3. 前記(B)有機酸は、乳酸、ピロリドンカルボン酸、及びレブリン酸から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1に記載の酸性染毛料組成物。
  4. さらに、(D)芳香族アルコールを含有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の酸性染毛料組成物。
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