JP5009193B2 - 染毛料組成物及び毛髪の染色方法 - Google Patents

染毛料組成物及び毛髪の染色方法 Download PDF

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本発明は酸性染料を含有する染毛料組成物及びそれを用いた毛髪の染色方法に関し、詳しくは十分な染毛力を維持しながら、地肌汚れ防止効果の向上を図ることができる染毛料組成物及び毛髪の染色方法に関する。
一般に、酸性染料を含有し、半永久染毛料として使用される酸性染毛料が知られている。一方、アルカリ剤の働きで酸化染料を毛髪のキューティクル内部に浸透させ、酸化剤でメラニン色素の分解と染料の発色を行わせる酸化染毛剤が知られている。酸性染毛料は、コルテックスのごく浅い部分に染料をイオン結合させて発色させる。そのため、酸性染毛料は、毛髪へのダメージを酸化染毛剤に比べて抑制することができるというメリットがある。一般に、酸性染毛料は、酸性染料を毛髪のタンパク成分に浸透させるために毛髪浸透剤が併用される。そのため、毛髪と同様に主としてタンパク質成分で構成される皮膚に対しても同様に浸透し、染着してしまうという問題があった。したがって、施術者は、毛髪に酸性染毛料を塗布する際に地肌及び頭皮に組成物が付着しないよう細心の注意を払う必要があり、酸性染毛料を用いて毛髪の根元付近を均等に且つ十分に染めることは非常に困難であった。
そこで、従来より、特許文献1〜3に開示される染毛料組成物が知られている。特許文献1は、酸性染料、芳香族アルコール等の有機溶剤、有機酸及びポリエチレングリコールを配合する染毛料組成物について開示する。引用文献2は、酸性染料、炭化水素油、ポリエーテル変性シリコーン、及びγ−カプロラクトンを配合する染毛料組成物について開示する。特許文献3は、塩基性染料又は中性染料と芳香族アルコール類又は芳香族スルホンアミド類を併用する染毛料組成物について開示する。
特開2001−172140号公報 特開2006−63015号公報 特開2003−246715号公報
ところが、特許文献1に開示される染毛料組成物は、頭皮以外の皮膚に染着した場合において、脱脂綿等を用いた除去作業を容易にすることを目的とするものであり、頭皮に対して適用することは困難であった。特許文献2に開示される染毛料組成物は、頭皮に対する地肌汚れ防止効果が未だ不十分であるといった問題があった。特許文献3に開示される染毛料組成物は、染料が毛髪内部で定着しづらく、シャンプー時に洗い流されたり、汗をかいただけで激しく色落ちするなど、酸性染料を用いるものと比べ染毛力が劣るという問題があった。
本発明は、本発明者らの鋭意研究の結果、酸性染料と芳香族アルコールを含有する染毛料組成物において、特定のカチオン性界面活性剤を特定の割合で配合することにより十分な染毛力を維持しながら、優れた地肌汚れ防止効果を発揮できることを見出したことによりなされたものである。その目的とするところは、染毛力を維持しながら、優れた地肌汚れ防止効果を発揮できる染毛料組成物及び毛髪の染色方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の染毛料組成物は、(A)ラウリルピリジニウム塩、(B)酸性染料、及び(C)芳香族アルコールを含有する染毛料組成物において、前記(A)ラウリルピリジニウム塩、及び(B)酸性染料のモル数をそれぞれa,bとしたときにb/a=0.01〜1であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の染毛料組成物において、前記(C)芳香族アルコールの含有量は、(A)ラウリルピリジニウム塩及び(B)酸性染料の合計質量に対し2〜20倍量であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の染毛料組成物において、前記(B)酸性染料は、黒色401号、紫色401号、及びだいだい色205号から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする。
請求項4に記載の毛髪の染色方法は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の染毛料組成物を用いて毛髪を染色することを特徴とする。
本発明によれば、染毛力を維持しながら、優れた地肌汚れ防止効果を発揮できる染毛料組成物及び毛髪の染色方法を提供することができる。
以下、本発明の染毛料組成物を具体化した実施形態を詳細に説明する。
本実施形態の染毛料組成物は、(A)ラウリルピリジニウム塩、(B)酸性染料、及び(C)芳香族アルコールを含有する。(A)ラウリルピリジニウム塩は、地肌汚れ防止効果を向上させるために配合される。ラウリルピリジニウム塩は、カチオン性界面活性剤であるアルキルピリジニウム塩のうちの一つである。ラウリルピリジニウム塩としては、例えばラウリルピリジニウムクロリド、及びラウリルピリジニウムブロミドが挙げられる。染毛料組成物中におけるラウリルピリジニウム塩の配合量は、好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.1〜3.0質量%である。配合量が0.01質量%未満であると地肌汚れ防止効果が得られないおそれがある。一方、配合量が10質量%を超えてもそれ以上の地肌汚れ防止効果は得られない。また、染毛力が低下するおそれがある。
(B)酸性染料は、毛髪を染色するために配合される。この酸性染料は、反応性がなく、それ自体で発色可能なものを示す。酸性染料としては、例えばニトロ染料、アゾ染料、ニトロソ染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料、キノリン染料、アントラキノン染料、及びインジゴ染料が挙げられる。より具体的には、「医薬品等に使用することができるタール色素を定める省令」(昭和41年告示、厚生省)により定められたものが挙げられる。例えば、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色201号、赤色227号、赤色230号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色232号、赤色401号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色506号、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、黄色203号、黄色402号、黄色403号の(1)、黄色406号、黄色407号、だいだい色205号、だいだい色207号、だいだい色402号、緑色3号、緑色204号、緑色205号、緑色401号、緑色402号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色202号、青色203号、青色205号、かっ色201号、及び黒色401号が挙げられる。これらの酸性染料の中で、本願発明の効果を最も発揮することができることから黒色401号、紫色401号、及びだいだい色205号から選ばれる少なくとも一種が好ましい。染毛料組成物中における酸性染料の配合量は、0.01〜5.0質量%が好ましく、さらに好ましくは0.1〜2.0質量%である。配合量が上記の範囲外であっても、本発明の効果は得られるが、0.01質量%未満では染毛効果が弱く、5.0質量%を超えても地肌汚れ防止効果は向上しにくくなる。
(A)ラウリルピリジニウム塩及び(B)酸性染料の配合比は、染毛料組成物中に配合される(A)ラウリルピリジニウム塩及び(B)酸性染料のモル数をそれぞれa,bとしたときにb/a=0.01〜1の範囲に規定され、好ましくは0.1〜1の範囲に規定される。b/aが0.01未満であると十分な染毛力が得られない。一方、b/aが1を超えると地肌汚れ防止効果を発揮することができない。
(C)芳香族アルコールは、毛髪浸透剤としての役割を有し、染毛料組成物の染毛力を向上させる。芳香族アルコールとしては、例えばベンジルアルコール、2−フェニルエチルアルコール、シンナミルアルコール、フェニルプロパノール、1−フェノキシ−2−プロパノール、フェニルジグリコール、α−メチルベンジルアルコール、ジメチルベンジルカルビノール、ベンジルオキシエタノール、フェノキシエタノール、フェノキシイソプロパノール、及びp−アニシルアルコールが挙げられる。染毛料組成物中における芳香族アルコールの配合量は、好ましくは0.5〜15質量%、より好ましくは1.0〜10質量%である。配合量が0.5質量%未満であると染毛力の向上効果が得られないおそれがある。一方、配合量が15質量%を超えると、染毛料組成物が塗布時に毛髪から垂れ落ちやすくなるおそれがある。
また、染毛料組成物中における(C)芳香族アルコールの含有量は、染毛料組成物中に配合される(A)ラウリルピリジニウム塩及び(B)酸性染料の合計質量に対し2〜20倍量の範囲に規定されることが好ましく、5〜15倍量の範囲に規定されることがより好ましい。2倍量未満であると染毛力をより向上させることができない。一方、20倍量を超えると汗に対する退色防止効果をより向上させることができない。
染毛料組成物は、本発明の効果を損なわない範囲内において、必要に応じて、例えば水、水溶性高分子化合物、上記以外の毛髪浸透剤、有機溶剤、油性成分、上記以外の界面活性剤、糖類、防腐剤、安定剤、pH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、香料、紫外線吸収剤、及び酸化防止剤から選ばれる少なくとも一種を含有してもよい。
水溶性高分子化合物としては、アニオン性、カチオン性、非イオン性、及び両性の天然又は合成高分子が使用可能である。アニオン性高分子としては、例えばアラビアガム、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、変性キサンタンガム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、架橋ポリアクリル酸、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリアクリルアミド、アクリルアミド・アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩共重合体、アクリルアミド・アクリロイルジメチルタウリン塩共重合体、アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリロイルジメチルタウリン塩共重合体、アクリル酸塩・アクリロイルジメチルタウリン塩共重合体が挙げられる。カチオン性高分子としては、例えばカチオン化グアーガム、ポリクオタニウム−4、ポリクオタニウム−6、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−10、及びポリクオタニウム−11が挙げられる。非イオン性高分子としては、例えばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、デキストリン、グアーガム、及びポリビニルピロリドンが挙げられる。両性高分子としては、例えばポリクオタニウム−39、及びポリクオタニウム−47が挙げられる。
毛髪浸透剤としては、例えば炭素数4〜8の一価アルコール、エチレングリコールアルキルエーテル、環状アルコール、及び低級アルキレンカーボネートが挙げられる。炭素数4〜8の一価アルコールとしては、例えばn−ブタノール、イソブタノール、n−ペンタノール、n−ヘキサノール、n−ヘプタノール、及びn−オクタノールが挙げられる。エチレングリコールアルキルエーテルとしては、例えばエチレングリコールモノn−ブチルエーテルが挙げられる。環状アルコールとしては、例えばシクロヘキサノールが挙げられる。低級アルキレンカーボネートとしては、例えば炭酸エチレン、及び炭酸プロピレンが挙げられる。
有機溶剤としては、例えば炭素数1〜3の一価アルコール、グリコール類、グリセリン類、及びジエチレングリコール低級アルキルエーテルが挙げられる。炭素数1〜3の一価アルコールとしては、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、及びイソプロパノールが挙げられる。グリコール類としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、ヘキシレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールが挙げられる。グリセリン類としては、例えばグリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンが挙げられる。ジエチレングリコール低級アルキルエーテルとしては、例えばジエチレングリコールモノエチルエーテル(エチルカルビトール)が挙げられる。
油性成分は、毛髪にうるおい感を付与する。そのため染毛料組成物は、好ましくは油性成分を含有する。油性成分としては、例えば油脂類、ロウ類、高級アルコール、炭化水素類、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル類、及びシリコーン類が挙げられる。
油脂類としては、例えばオリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油が挙げられる。ロウ類としては、例えばミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリンが挙げられる。高級アルコールとしては、例えばセチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、及びラノリンアルコールが挙げられる。
炭化水素としては、例えばパラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリンが挙げられる。高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸が挙げられる。アルキルグリセリルエーテルとしては、例えばバチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテルが挙げられる。
エステル類としては、例えばアジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、脂肪酸(C10−30)(コレステリル/ラノステリル)、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、及びコハク酸ジオクチルが挙げられる。
シリコーン類としては、例えばジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン、平均重合度が650〜10000の高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーンが挙げられる。これらの油性成分の具体例は単独で使用されてもよく、2種以上を組み合わせて使用されてもよい。
界面活性剤は、乳化剤又は各成分の可溶化剤として染毛料組成物の安定性を保持するために好適に配合される。界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、例えばアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、及びスルホコハク酸エステルが挙げられる。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンとしては、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、及びトリエタノールアミンが挙げられる。アルキル硫酸塩としては、例えばラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えばアルキルトリメチルアンモニウム塩、アルケニルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジアルケニルジメチルアンモニウム塩、ラノリン脂肪酸アミドプロピルエチルジメチルアンモニウム、アルキロイルアミドプロピルジメチルアミン、(A)成分に該当しないアルキルピリジニウム塩、及びベンザルコニウム塩が挙げられる。これらの界面活性剤のカチオン基の対イオンとしては、例えば塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、アルキル硫酸イオン、及びサッカリンが挙げられる。アルキルトリメチルアンモニウム塩としては、例えば塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウムが挙げられる。ベンザルコニウム塩としては、例えば塩化ベンザルコニウムが挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えばココベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、及びラウリルベタイン(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル、アルキルサッカライド界面活性剤、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルカノールアミド、ポリエーテル変性シリコーン、及びアルキルアミンオキサイドが挙げられる。ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、例えばラウレス(ポリオキシエチレンラウリルエーテル)、セテス(ポリオキシエチレンセチルエーテル)、ステアレス(ポリオキシエチレンステアリルエーテル)、オレス(ポリオキシエチレンオレイルエーテル)及びパレスが挙げられる。これらの界面活性剤の具体例は、単独で使用されてもよく、二種以上を組み合わせて使用されてもよい。
糖類としては、例えばソルビトール、及びマルトースが挙げられる。防腐剤としては、例えばパラベンが挙げられる。安定剤としては、例えばフェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、及びタンニン酸が挙げられる。pH調整剤としては、例えば乳酸、レブリン酸、グリコール酸、酒石酸、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸(PCA)、コハク酸、クエン酸、グルタミン酸、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)、トリエタノールアミン(TEA)、及びアルギニンが挙げられる。酸化防止剤としては、例えばアスコルビン酸、及び亜硫酸塩が挙げられる。
染毛料組成物の剤型は特に限定されず、例えば液状、ゲル状、フォーム状、及びクリーム状が挙げられる。液状としては、例えば水溶液、分散液、及び乳化液が挙げられる。上記染毛料組成物の毛髪への塗布方法は、特に限定されず、公知の方法を適宜使用することができる。例えばコーム又は刷毛を用いた塗布方法、手櫛による塗布方法、スプレー(噴霧)による塗布方法を挙げることができる。上記染毛料組成物を用いた毛髪の染色方法は特に限定されず、一回の塗布染色作業により染毛する方法であってもよく、また、繰り返しの塗布染色作業により徐々に染毛する徐染性の染色方法に適用してもよい。
本実施形態の染毛料組成物によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、(A)ラウリルピリジニウム塩、(B)酸性染料、及び(C)芳香族アルコールを含有する染毛料組成物において、前記(A)ラウリルピリジニウム塩、及び(B)酸性染料のモル数をそれぞれa,bとしたときにb/a=0.01〜1の範囲に規定した。したがって、十分な染毛力を維持しながら、優れた地肌汚れ防止効果を発揮できる。
(2)本実施形態では、好ましくは(C)芳香族アルコールの含有量は、(A)ラウリルピリジニウム塩及び(B)酸性染料の合計質量に対し2〜20倍量の範囲に規定される。したがって、染毛力及び汗に対する退色防止効果をより向上させることができる。
(3)本実施形態では、(B)酸性染料は、黒色401号、紫色401号、及びだいだい色205号から選ばれる少なくとも一種が好ましく使用される。したがって、(A)ラウリルピリジニウム塩及び(C)芳香族アルコールとの併用により、より優れた染毛力を維持しながら、優れた地肌汚れ防止効果を発揮することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、上記染毛料組成物を構成する各成分を全て配合する1剤式として構成した。しかしながら、各成分を分離して複数剤式に構成し、使用直前にそれらを混合するよう構成してもよい。
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。
表2,3に示される各成分を混合して各実施例及び比較例の染毛料を調製した。得られた染毛料を毛束に刷毛を用いて塗布し、30℃で30分放置した後、通常のシャンプーにて洗浄し、次いで乾燥させることにより染毛処理毛束とした。かかる染毛処理毛束について、染毛力及び汗に対する退色防止効果について評価を行った。また、頭皮における地肌汚れについても評価した。それらの評価結果を表2,3に示す。なお、表2,3における各成分の配合を示す数値の単位は質量%である。また、表中「成分」欄における(A)〜(C)の表記は、本願請求項記載の各成分に対応する化合物を示す。一方、表中「成分」欄における(a),(b)の表記は、本願請求項記載の各成分の対比化合物を示す。
<染毛力>
各実施例及び比較例の染毛処理毛束について、パネラー20名が標準光源下で目視にて発色度合いを評価することにより、発色が良いか否かを判断した。パネラー20人中「良い」と答えた人が17人以上を評価5、パネラー20人中「良い」と答えた人が13〜16人を評価4、パネラー20人中「良い」と答えた人が9〜12人を評価3、パネラー20人中「良い」と答えた人が5〜8人を評価2、パネラー20人中「良い」と答えた人が2〜4人を評価1、パネラー20人中「良い」と答えた人が0〜1人を評価0とした。
<地肌汚れ防止効果>
各実施例及び比較例の染毛料を用い、頭皮に薬液が付着するようモデルの頭髪に染毛処理を行ない、処理後の頭皮について、パネラー20名が標準光源下で目視にて皮膚の汚れ具合を評価することにより、地肌汚れ防止効果が良いか否かを判断した。パネラー20人中「良い」と答えた人が17人以上を評価5、パネラー20人中「良い」と答えた人が13〜16人を評価4、パネラー20人中「良い」と答えた人が9〜12人を評価3、パネラー20人中「良い」と答えた人が5〜8人を評価2、パネラー20人中「良い」と答えた人が2〜4人を評価1、パネラー20人中「良い」と答えた人が0〜1人を評価0とした。
<汗に対する退色防止効果>
各実施例及び比較例の染毛処理毛束について、染毛後24時間放置した。次に、表1に示される各成分を混合して人工汗を調製した。人工汗に染毛処理毛束を均一に湿らせ、乾燥した綿布で包み、重りで圧力をかけた状態で25℃15分間放置した。放置後の綿布について、下記基準により評価した。
Figure 0005009193
綿布への色移り具合をパネラー20人が目視で評価した。色移りがほとんどなく全く問題ない場合3点、色移りが多少あるがあまり気にならない場合2点、色移りがやや多く問題がある場合を1点、色移りが多く非常に問題がある場合を0点としてパネラーが評価しその合計点を集計した。点数が55点以上を評価5、45〜54点を評価4、35〜44点を評価3、25〜34点を評価2、15〜24点を評価1、14点以下を評価0とした。
Figure 0005009193
Figure 0005009193
表2に示されるように(A)ラウリルピリジニウムクロリド、(B)酸性染料、及び(C)芳香族アルコールを含有する各実施例は、各評価項目において評価4以上の結果であることが確認される。また、(C)芳香族アルコールの含有量が(A)ラウリルピリジニウムクロリド及び(B)酸性染料の合計質量に対し2〜20倍量の範囲にある実施例1〜10は、いずれの評価も5となり、特に優れた結果が得られた。
また、表3に示されるようにラウリルピリジニウム塩の代わりに他の界面活性剤を含有する比較例1〜6は、染毛力がほとんど得られないことが確認される。ラウリルピリジニウム塩を含有しない比較例7は、地肌汚れ防止効果が全く得られないことが確認される。モル比b/aが1を超える比較例8は、地肌汚れ防止効果が低いことが確認される。モル比b/aが0.01未満である比較例9は、十分な染毛力が得られないことが確認される。実施例6の配合において、ラウリルピリジニウムクロリドを含有しない比較例10は、染毛力が全く得られないことが確認される。酸性染料以外の直接染料を使用し、(A)ラウリルピリジニウムクロリド及び(C)芳香族アルコールを併用した比較例11〜14は、特に汗に対する退色防止効果が劣ることが確認された。尚、比較例3〜6における地肌汚れ防止効果の評価は、染毛力が低いことに起因するものである。比較例1,2,9,10は、染毛力が著しく低いため、地肌汚れ防止効果及び汗に対する退色防止効果の各評価は行なっていない。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(a)前記芳香族アルコールは、ベンジルアルコール及びベンジルオキシエタノールから選ばれる少なくとも一種である前記染毛料組成物。

Claims (4)

  1. (A)ラウリルピリジニウム塩、(B)酸性染料、及び(C)芳香族アルコールを含有する染毛料組成物において、
    前記(A)ラウリルピリジニウム塩、及び(B)酸性染料のモル数をそれぞれa,bとしたときにb/a=0.01〜1であることを特徴とする染毛料組成物。
  2. 前記(C)芳香族アルコールの含有量は、(A)ラウリルピリジニウム塩及び(B)酸性染料の合計質量に対し2〜20倍量であることを特徴とする請求項1に記載の染毛料組成物。
  3. 前記(B)酸性染料は、黒色401号、紫色401号、及びだいだい色205号から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の染毛料組成物。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の染毛料組成物を用いて毛髪を染色することを特徴とする毛髪の染色方法。
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