JP5548499B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
自動二輪車には、前傾シリンダの水冷エンジンと、側面視で、このエンジンのシリンダブロック前面に沿う線よりも上方に配されるラジエータと、スロットルボディを有する吸気管とを備え、ラジエータとスロットルボディとを横並びに配した構造が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この構成によれば、電気素子を有するスロットルボディを、ラジエータで熱せられた排風の影響を受けないように配置することができる。
特開2002−037166号公報
しかしながら、ラジエータと気管とを横並びにした構成では、エンジンの排気量が上がる等によりラジエータの容量が大きくなると、車幅方向のサイズが大きくなってしまう課題が生じる。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、ラジエータが大型の場合でも、車幅を抑えつつ、スロットルボディをラジエータの排風の影響を抑えて配置できる鞍乗り型車両を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、ヘッドパイプ(11)と当該ヘッドパイプ(11)より後方に延出するメインフレーム(12)とを有する車体フレーム(2)と、前記メインフレーム(12)下方で、クランクケース(51)からシリンダ部(52)を前上方へ傾斜させて延出したエンジン(23)と、当該エンジン(23)のシリンダ部(52)前方に配されるラジエータ(59)とを備え、前記エンジン(23)に供給される空気量を調節するスロットルボディ(30)を有する吸気管(61,30)を前記シリンダ部(52)の上方に備える鞍乗り型車両において、前記ラジエータ(59)は、その後面にラジエータ排風を後方かつ車幅方向外側に流す斜流ファン(323)と、当該斜流ファン(323)を回転させるモータ(325)とを有し、前記スロットルボディ(30)は、前面視で、前記斜流ファン(323)と重合するように、前記斜流ファン(323)の後方に配され、前記ラジエータ(59)は、前記シリンダ部(52)前端のシリンダヘッドカバー(52C)と前面視で重合し、前記斜流ファン(323)が、車幅中心から車幅方向一側にオフセットして配され、前記シリンダヘッドカバー(52C)の車幅方向一側には、後方に傾斜するスラント面(372)が設けられることを特徴とする。
この構成によれば、ラジエータは、ラジエータ排風を後方かつ車幅方向外側に流す斜流ファンと、当該斜流ファンを回転させるモータとを有し、スロットルボディは、前面視で、斜流ファンと重合するように、斜流ファンの後方に配されるので、斜流ファンによってスロットルボディにラジエータ排風が当たりにくくなり、ラジエータが大型化しても、スロットルボディをラジエータの排風の影響を抑えて配置することができる。また、ラジエータの後方にシリンダヘッドカバーが配される構造であっても、スラント面によってラジエータ排風を流し易くすることができ、スロットルボディに対する熱影響を抑えることができる。
上記構成において、前記エンジン(23)は、前記吸気管(61,30)が接続される単一の吸気口(52F)と、当該吸気口(52F)から複数のシリンダへと分岐する分岐吸気通路(52R)とを有する並列多気筒エンジンとしてもよい。この構成によれば、並列多気筒エンジンのスロットルボディの幅を狭くすることができ、ラジエータ後方の排風が流れ易くなり、スロットルボディに対する熱影響をより抑えることができる。
また、上記構成において、前記斜流ファン(323)の車幅方向一側の翼と前記シリンダヘッドカバー(52C)の前記スラント面(372)とが、車幅方向で同じ幅内に配されるようにしてもよい。この構成によれば、ラジエータ排風を効率よく流すことができ、スロットルボディに対する熱影響を抑えることができる。
また、上記構成において、前記吸気管(61,30)は、前記シリンダ部(52)から前上方へ傾斜して延出し、その上端を前記ラジエータ(59)の上方に配置されるエアクリーナ(24)に接続するようにしてもよい。この構成によれば、吸気管を、シリンダ部とラジエータとエアクリーナとで囲まれた空間にコンパクトに配置することができる。
また、上記構成において、前記ラジエータ(59)は、前記吸気管(61,30)の前方から前記シリンダ部(52)の前方にまたがって配置されると共に、側面視で前記ラジエータ(59)の傾斜角は、前記吸気管(61,30)の傾斜角よりも立って配置されるようにしてもよい。この構成によれば、ラジエータを、吸気管とシリンダ部との前方スペースを極力使うようにして配置することができる。
また、上記構成において、前記ラジエータ(59)は、前記エンジン(23)のシリンダブロック(52A)前面に沿う線(L11)よりも上方に配されるようにしてもよい。この構成によれば、ラジエータをシリンダブロックよりも高い位置に配置でき、前輪側からの水等がかかり難くなる。
本発明は、ヘッドパイプと当該ヘッドパイプより後方に延出するメインフレームとを有する車体フレームと、メインフレーム下方で、クランクケースからシリンダ部を前上方へ傾斜させて延出したエンジンと、当該エンジンのシリンダ部前方に配されるラジエータとを備え、エンジンに供給される空気量を調節するスロットルボディを有する吸気管をシリンダ部の上方に備える鞍乗り型車両において、ラジエータは、その後面にラジエータ排風を後方かつ車幅方向外側に流す斜流ファンと、当該斜流ファンを回転させるモータとを有し、スロットルボディは、前面視で、斜流ファンと重合するように、斜流ファンの後方に配されるようにしたため、ラジエータが大型化しても、スロットルボディをラジエータの排風の影響を抑えて配置することができる。
また、エンジンは、吸気管が接続される単一の吸気口と、当該吸気口から複数のシリンダへと分岐する分岐吸気通路とを有する並列多気筒エンジンに構成すれば、並列多気筒エンジンのスロットルボディの幅を狭くすることができ、ラジエータ後方の排風が流れ易くなり、スロットルボディに対する熱影響をより抑えることができる。
また、ラジエータは、シリンダ部前端のシリンダヘッドカバーと前面視で重合し、斜流ファンが、車幅中心から車幅方向一側にオフセットして配され、シリンダヘッドカバーの車幅方向一側には、後方に傾斜するスラント面が設けられるようにすれば、ラジエータの後方にシリンダヘッドカバーが配される構造であっても、スラント面によってスロットルボディに対する熱影響を抑えることができる。
また、斜流ファンの車幅方向一側の翼とシリンダヘッドカバーのスラント面とが、車幅方向で同じ幅内に配されるようにすれば、ラジエータ排風を効率よく流すことができ、スロットルボディに対する熱影響を抑えることができる。
また、吸気管は、シリンダ部から前上方へ傾斜して延出し、その上端をラジエータの上方に配置されるエアクリーナに接続するようにすれば、吸気管を、シリンダ部とラジエータとエアクリーナとで囲まれた空間にコンパクトに配置することができる。
また、ラジエータは、吸気管の前方からシリンダ部の前方にまたがって配置されると共に、側面視でラジエータの傾斜角は、吸気管の傾斜角よりも立って配置されるようにすれば、ラジエータを、吸気管とシリンダ部との前方スペースを極力使って配置できる。
また、ラジエータは、エンジンのシリンダブロック前面に沿う線よりも上方に配されるようにすれば、ラジエータを前輪側からの水等がかかり難い位置に配置できる。
本発明の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 エンジン周辺構成を車体左側から見た図である。 エンジン周辺構成を前方から見た図である。 エンジン周辺構成を車両の車幅中心で見た側断面図である。 エンジン前上部を周辺構成と共に示す図である。 図5のVI−VI断面図である。 図5のVII−VII断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右及び上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車1の前部を左側方から見た図である。
この自動二輪車1の車体フレーム2は、複数種の金属部品を溶接等により一体に結合してなり、ヘッドパイプ11と、ヘッドパイプ11から後下方に延出する左右一対のメインフレーム12と、メインフレーム12から下方に延びてエンジン23の前端部を支持する左右一対のダウンフレーム(「クレードルフレーム」とも言う)13とを備えており、メインフレーム12の後端部とダウンフレーム13の後端部とは左右一対のピボットフレーム(不図示)に連結されている。なお、図中、符号L1は、ヘッドパイプ11の軸線であり、ヘッドパイプ11に通されるステアリング軸の軸線とも一致する。
ヘッドパイプ11、メインフレーム12及びダウンフレーム13は、鋼材等の金属材料からなる金属パイプで形成されている。また、図1において、符号3は、車体フレーム2を覆う車体カウルであり、符号4は、車体を地面に対して垂直姿勢で駐車するためのセンタースタンドであり、符号5は、車体を左側に傾動させた姿勢で駐車するためのサイドスタンドである。
ヘッドパイプ11は、車両前部の車幅方向中心で後上がりに傾斜して配置され、左右一対のフロントフォーク20(図1参照)を左右に操舵自在に支持する。これらフロントフォーク20の下部には、前輪21が回転自在に支持され、これらフロントフォーク20の上部には、操舵用のハンドル22が支持される。すなわち、ヘッドパイプ11は、自動二輪車1の操舵系を構成する操舵装置を支持している。
左右一対のメインフレーム12は、ヘッドパイプ11の下部左右から側面視で後下方に傾斜して延びるとともに、車幅方向外側に拡がって後方へ延び、その後端が左右のピボットフレーム14の前上部に連結される。
左右のメインフレーム12は、内燃機関であるエンジン23、エアクリーナ24及び収納ボックス25等を支持するフレームである。エアクリーナ24は、左右のメインフレーム12の前部上方にて、ヘッドパイプ11の軸線L1と平行に後上がりに傾斜した姿勢で支持され、後上方に開口するエアクリーナ下側ケース24Aと、エアクリーナ下側ケース24Aの開放面を覆うエアクリーナ上側カバー24Bとを備え、エアクリーナ上側カバー24Bに外気導入用のダクト24Dが設けられる。
また、収納ボックス25は、エアクリーナ24後方であって、左右のメインフレーム12の後部上方に支持され、この収納ボックス25の上方開口を開閉自在に覆うリッド部材26を回動自在に支持している。
エンジン23は、左右のメインフレーム12の下方、左右のダウンフレーム13の後方かつピボットフレーム14の前方に支持され、これによって、車体フレーム2の前後中央下部に懸架される。
この自動二輪車1は、車体フレーム2の前後中央下部にエンジン23を配設し、このエンジン23の上方に大容量の収納ボックス25を配設するため、比較的重量を有する部品(エンジン23、収納物が積載された収納ボックス25)を車両前後中央に寄せて配置でき、マスの集中化を図ることができる。
左右のダウンフレーム13は、メインフレーム前部12Fから下方に直線状に延びた後、後方に屈曲して不図示のピボットフレームに連結される。
車体フレーム2の前下部であるヘッドパイプ11下部からダウンフレーム13に至る部分には、単一のガセットプレート46が設けられている。このガセットプレート46は、ヘッドパイプ11から左右一対のダウンフレーム13に渡って延在する略U字形状の金属板状部品であり、ヘッドパイプ11とメインフレーム12との連結部及びメインフレーム12とダウンフレーム13との連結部を下方から覆い、各連結部を補強して車体フレーム2の剛性を高めることができる。
図2は、エンジン周辺構成を車体左側から見た図であり、図3は、前方から見た図であり、図4は、図3を車両1の車幅中心LCで見た側断面図である。また、図5は、エンジン前上部を周辺構成と共に示す図である。なお、図2中、符号HMは、収納ボックス25内に収容されたヘルメットを示し、符号121は、収納ボックス25内に収容されたU字ロックを示している。U字ロック121は、U字状アーム121Aと、U字状アーム121Aの開放側端部をロック可能なロックバー121Bとを有する盗難防止品である。
エンジン23は、クランクケース51の前上部からシリンダ部52を前上方に傾斜させて延出した前傾エンジンであり、車幅方向に複数(本構成では2つ)の気筒を並べて配置した並列多気筒(並列2気筒)の4サイクルエンジンである。
このエンジン23は、図2に示すように、クランクケース51の前部がダウンフレーム13にエンジンハンガ(不図示)を介して支持され、クランクケース51の上部がメインフレーム12にエンジンハンガ47Bを介して支持され、クランクケース51の後部がピボットフレーム側で支持され、これによって、シリンダ軸を前傾させて車体フレーム2に支持されている。
クランクケース51は、左右のメインフレーム12における収納ボックス25の下方を前後に延び、その左側後部には、エンジン出力軸51Aが設けられる。このエンジン出力軸51Aと不図示の後輪とは、ドライブチェーン(「チェーン」と言う)を介して動力伝達可能に連結され、このチェーンを介してエンジン23の動力が後輪に伝達される。
シリンダ部52は、クランクケース51の前上部に連結されるシリンダブロック52Aと、シリンダブロック52Aの上部に連結されるシリンダヘッド52Bと、シリンダヘッド52Bの上部を覆うシリンダヘッドカバー52Cとを備え、左右のメインフレーム12におけるエアクリーナ24の下方に配置される。
シリンダヘッド52Bの後上面には、エンジン23に供給される空気量を調節する単一のスロットルボディ30が連結され、スロットルボディ30は、シリンダ部52に設けられた単一の吸気口52F(図4参照)から前上方に延び、その前側端部がコネクティングチューブ61を介してエアクリーナ下側ケース24Aに接続される。
つまり、本実施形態では、シリンダ部52の前上部とエアクリーナ下側ケース24Aとをつなぐ吸気管(コネクティングチューブ61、スロットルボディ30)が、シリンダ部52の上方に位置しており、シリンダ部52の一部であるシリンダヘッド52Bから前上方へ傾斜して延出し、その上端をエアクリーナ24に接続している。
また、このエンジン23は、並列多気筒エンジンであるため、シリンダ部52に車幅方向に並べて複数のシリンダ(本構成では2気筒)が形成され、上記単一の吸気口52Fからシリンダの数だけ分岐した分岐吸気通路52R(後述する図7参照)が形成され、これら分岐吸気通路52Rを介して各シリンダへと連通するように構成されている。
このシリンダ部52は、前上がりに前傾する前傾シリンダであるため、シリンダ部52の前上部がエアクリーナ24の下方に近接し、シリンダ部52の前上部とエアクリーナ下側ケース24Aとをつなぐ吸気管(コネクティングチューブ61、スロットルボディ30)を短くすることが可能である。このシリンダ部52の前上部とエアクリーナ下側ケース24Aとをつなぐ吸気管は、エンジン23とメインフレーム12との間のスペースに設けられる。
図2及び図3に示すように、シリンダヘッド52Bの下面には、排気管56が接続され、この排気管56は、シリンダヘッド52Bから車幅方向一側である左側かつ後下方へ延びた後、後方に略水平に屈曲してクランクケース51の左側方を通って後方へ延び、エンジン23と後輪27との間を車幅方向他側である右側へ延びてマフラー57に接続される。この排気管56とマフラー57とによってエンジン排気系が構成される。
この排気管56の途中には、触媒コンバータ58が設けられ、より具体的には、触媒コンバータ58は、排気管56の入口近傍(シリンダ部52近傍)、かつ、シリンダ部52の左下方に設けられる。このため、触媒コンバータ58には、シリンダ部52から排出された直後の高温の排気ガスが供給されるとともに、シリンダ部から放熱を受け、触媒温度を迅速に活性化温度に上げることが可能になる。
この自動二輪車1のエンジン23は、水冷式のエンジンであり、図2に示すように、エンジン23内を循環するエンジン冷却水を冷却するラジエータ59を、シリンダ部52の前方にて車体フレーム2(ダウンフレーム13)に支持している。
このラジエータ59は、ヘッドパイプ11の後下部近傍に設けられたラジエータ支持ステー(図3参照)に支持され、左右一対のダウンフレーム13の前方で、かつ、ダウンフレーム13に沿った後下がりの傾斜で配置され、図4に示すように、側面視で、シリンダブロック52Aの前面に沿って延びる線L11よりも上方、かつ、シリンダヘッドカバー52Cの前下縁とヘッドパイプ11の下端とをつなぐ線L12よりも後方、かつ、シリンダヘッドカバー52Cの天面に沿って延びる線L13よりも前方に形成される空きスペースSA内に配置されている。
この場合、ラジエータ59は、吸気管(コネクティングチューブ61、スロットルボディ30)の前方からシリンダ部52の前方にまたがって配置されると共に、側面視で、ラジエータ59の傾斜角が、吸気管の傾斜角よりも立って配置され、吸気管とシリンダ部5との前方スペースを極力使うようにしてラジエータ59を配置することができる。
図3に示すように、このラジエータ59は、車体前方からの走行風が通過可能なフィンチューブ式熱交換器のラジエータ本体301と、ラジエータ本体301の背面にブラケット311を介して取り付けられる送風機321とを備えている。
ラジエータ本体301は、上下長H1に比して幅(左右長)W1が長い幅広の直方体形状を有し、上下長H1がメインフレーム前部12Fとシリンダ部52との間に相当する長さに形成されるとともに、幅W1が、車体フレーム2前部の最大幅(左右のダウンフレーム13の最大幅)と略同じ長さに形成され、大容量のラジエータに形成されている。
そして、このラジエータ本体301は、左右中心を車両1の車幅中心LCに揃えて配置され、車両前面視で、車体フレーム2とエンジン23との間に形成される開口部、つまり、左右のダウンフレーム13とエンジン23のシリンダ部52との間に形成される略三角形状の開口部KAを、前方からほぼ完全に覆っている。
本構成では、図3に示すように、ラジエータ本体301の左右の上側角部302L,302Rが、三角形状の開口部KAの外側に張り出す。この左右の上側角部302L,302Rのうちの一方側(右側)の背面には、入口側ホース接続口303が設けられる。これによって、ラジエータ本体301の後方からラジエータアッパホース(不図示)を容易に着脱可能となっている。
また、ラジエータ本体301には、上記接続口303を有する上側角部302Rと対角に位置する他方側(左側)の下側角部305Lに、出口側ホース接続口307が設けられる。エンジン23からは、出口側ホース接続口307と同じ側からラジエータロアホース353が延び、このラジエータロアホース353を短い距離でラジエータ本体301に接続可能となっている。
このため、エンジン23を冷却することで温度の高くなった冷却水は、エンジン23内のウォータポンプ(不図示)の駆動によってラジエータアッパホースを通ってラジエータ本体301に供給され、ラジエータ本体301で外気と熱交換した後、ラジエータロアホース353を通ってエンジン23に戻り、これによって、エンジン23を水冷する水冷システムが構成される。
図3に示すように、シリンダ部52の下方には、ラジエータ59のリザーブタンク361が配設されている。リザーブタンク361は、車幅方向他側である右側に寄せて配設される。リザーブタンク361を右側に寄せて配置すれば、シリンダ部52下方、かつ、排気管56の車幅方向他側の空きスペースを利用して、大型のリザーブタンク361を配置することが可能となる。
また、図3中、符号363は、クランクケース51前面に設けられたオイルフィルタであり、符号365は、エンジン23のシリンダ部52の各気筒に設けられた点火プラグ(不図示)に各々接続される一対のプラグコードであり、符号367は、警告音を出力するホーンである。
この一対のプラグコード365は、前面視でラジエータ59下方に位置している。このため、各プラグコード365へアクセスする際にラジエータ59が邪魔にならず、プラグコード365や点火プラグへのアクセスが容易となっている。
ところで、この自動二輪車1は、並列多気筒エンジン23のシリンダ部52上面にスロットルボディ30を連結し、ラジエータ59を、シリンダ部52の前上方に車幅方向に延在させて配置するため、スロットルボディ30がラジエータ59の後方にレイアウトされることとなる。
図5に示すように、スロットルボディ30は、スロットルケーブルが接続されるスロットルドラム331や、スロットル開度、吸気温度及び吸気圧力等を検出するためのセンサ等の電気部品をまとめたセンサユニット333を具備するため、スロットルボディ30が、ラジエータ59で熱せされた排風(「ラジエータ排風」と言う)の影響を受けないようにすることが望まれる。
そこで、本構成では、スロットルボディ30と、スロットルボディ30前方のラジエータ59に設けられる送風機321とを、前面視で重なるように配設している。
図6は、図5のVI−VI断面を示す図であり、図7は、図5のVII−VII断面を示す図である。なお、図7において、図5のVII−VII断面では送風機321は殆ど表れないが、送風機321の前後位置及び左右位置が判るように送風機321を二点鎖線で示している。
図5〜図7に示すように、送風機321は、冷却ファンである斜流ファン323と、斜流ファン323を回転駆動する駆動モータ325と備え、駆動モータ325によって斜流ファン323を回転させることによって、強制的にラジエータ本体301に通風し、車両停止中でもラジエータ59の冷却効率を確保できるようにしている。
斜流ファン323は、軸流ファンと遠心ファンとの中間に分類されるファンであり、流体の流入方向および流出方向が鈍角を成す。この斜流ファン323は、斜流ファン323前方の空気を吸い込んで斜流ファン323の斜め後ろ方向に流す空気の流れ(図6、図7中、矢印で示す)を形成するファンであり、これによって、ラジエータ59を通過させる空気の流れを形成するとともに、ラジエータ排風を車幅方向外側に向けて流すことができる。
図5に示すように、この斜流ファン323は、円形ファン形状を有し、前面視でスロットルボディ30と重なる位置に配置される。
詳述すると、斜流ファン323は、その回転中心323Cが、前面視で、車体フレーム2とエンジン23との間に形成される開口部KAの上下中間位置であって、かつ、車両1の車幅中心LCから車幅方向一側である左側に値LLだけオフセットした位置に配置されている。
また、斜流ファン323は、オフセット配置された状態で、シリンダ部52とコネクティングチューブ61との間に露出するスロットルボディ30のほぼ全体を覆うことが可能な大径ファンとされている。
この構成では、斜流ファン323が、前面視で、車体フレーム2とエンジン23との間に形成される開口部KA内に位置するので、斜流ファン323の排風が車体フレーム2とエンジン23とで妨げられず、排風し易くなる。
また、図5に示すように、ラジエータ59の後方近傍には、比較的大径のホース部材369が上下に延びるように配索されており、このホース部材369は、斜流ファン323がオフセットされる側と車幅方向で反対側に配置されている。
このように、斜流ファン323が、車幅方向でホース部材369の反対側に位置するので、斜流ファン323を、ホース部材369と、ホース部材369から離れた左側の車体フレーム2(ダウンフレーム13)との間に位置させることができる。従って、斜流ファン323とホース部材369とを離して配置することができ、かつ、斜流ファン323の排風がホース部材369によって妨げられず、排風し易くなる。
ここで、上記ホース部材369は、ブローバイガス通路の一部を構成する戻しホースである。より具体的には、このホース部材369は、一端(下端)が、エンジン23のシリンダ部52の前上面、つまり、シリンダヘッドカバー52Cの前上面の右側に設けられたホース接続部370のホース接続口371に接続され、他端(上端)が、上方に位置するコネクティングチューブ61に連結され、エンジン23内のブローバイガスをエンジン吸気系に流す通路を形成する。
本構成によれば、ホース接続部370と斜流ファン323との間に空きスペースが形成されるので、ホース接続部370へのアクセスが容易であり、ホース部材369の着脱作業が容易である。
図6に示すように、スロットルボディ30は、その軸線(吸気通路の軸線と一致)を、車両1の車幅中心LCに揃えて配置されている。このスロットルボディ30は、車幅方向一側である左側にスロットルドラム331を一体的に備え、車幅方向他側である右側にセンサ等の電気部品をまとめたセンサユニット333を一体的に備えている。
同図6に示すように、スロットルボディ30は、斜流ファン323の後方に配置されるので、斜流ファン323が駆動されていない場合、ラジエータ排風が斜流ファン323、駆動モータ325及びブラケット311で遮られ、スロットルボディ30(センサユニット333も含む)に当たり難くすることができる。また、斜流ファン323が駆動している場合も、斜流ファン323の排風がスロットルボディ30に向けては流れないため、スロットルボディ30に当たり難くすることができる。
この場合、図6に示すように、スロットルボディ30前方からのラジエータ排風は、斜流ファンを含む送風機321によって左右に分岐され、スロットルボディ30の左右を後方外側に向けて流れる。そして、このスロットルボディ30の左右を後方外側に流れるラジエータ排風は、ダウンフレーム13とメインフレーム12との間のスペースを通って車外へ円滑に排出される。
すなわち、本構成では、斜流ファン323を基準にして、左右にダウンフレーム13が位置し、後方にスロットルボディ30が位置し、左右後方にメインフレーム12が位置するようにしたので、斜流ファン323の非駆動中及び駆動中のいずれの場合でも、ラジエータ排風をスロットルボディ30に当たり難くしつつ、車外へ円滑に流すことが可能になる。
更に、本構成では、図7に示すように、シリンダヘッドカバー52Cには、斜流ファン323のオフセット方向と一致する車幅方向一側(左側)に、車幅方向外側にいくに従って後方に傾斜するスラント面(傾斜面)372が設けられている。
このスラント面372は、シリンダヘッドカバー52Cの前上面であって、斜流ファン323の回転中心323Cよりも車幅方向一側に形成される。このため、斜流ファン323の回転中心323Cよりも車幅方向一側に流れるラジエータ排風を、スラント面372によって車幅方向一側における外側に向かって円滑に案内することができる。従って、スラント面372によっても、スロットルボディ30へ向かうラジエータ排風を低減でき、スロットルボディ30への熱影響をより抑えることができる。
このスラント面372は、図7に示すように、斜流ファン323の車幅方向一側の翼の幅323Wと同じ幅内に形成されており、かつ、図5に示すように、前面視で斜流ファン323の車幅方向一側の翼と一部が重なる位置に設けられている。
このため、斜流ファン323を駆動していない場合は、斜流ファン323の車幅方向一側の翼とスラント面372との両方で、スロットルボディ30へ向かうラジエータ排風を効果的に低減でき、また、斜流ファン323を駆動している場合は、斜流ファン323からの排風をスラント面372に沿わせて車幅方向外側に円滑に流すことができ、いずれの場合もスロットルボディ30への熱影響を効果的に低減できる。
上記のように本構成では、スロットルボディ30へ向かうラジエータ排風を低減することが可能である。
一方、スロットルボディ30へ向かうラジエータ排風を低減しても、ラジエータ排風やエンジン23からの熱気がスロットルボディ30の周囲に滞留してしまうと、周囲に熱がこもり、スロットルボディ30への熱影響が生じてしまう。
この場合、スロットルボディ30の周辺に大きな空きスペースを設ければ、スロットルボディ30周辺に熱がこもり難くできるが、部品のレイアウトスペースが制約される自動二輪車1では、そのような空きスペースを確保するのは難しい。
この自動二輪車1でも、図4に示すように、スロットルボディ30、エアクリーナ24、収納ボックス25及びエンジン23によって囲まれるスペースSC内には、バッテリー162、キャニスター381及びスタータモータ383が配設され、このスペースSCが部品レイアウトスペースとして利用される。これらは比較的大きな部品であり、これらを適切に配置しないと、スロットルボディ30周辺に熱がこもり易い事態が生じてしまう。
そこで、本構成では、バッテリー162、キャニスター381及びスタータモータ383を、以下のように配設することで、スロットルボディ30周囲に熱がこもりにくくしている。
図4に示すように、バッテリー162は、一般的なバッテリーと同様に直方体形状を有し、側面視で斜めに傾斜して配置される。より具体的には、バッテリー162は、バッテリー162の端子類を有する面(「端子側の面」と言う)162Aを、後上方に位置する収納ボックス25の前壁105に近接させ、端子側の面162Aに対向する面162Bを、前下方に位置するスロットルボディ30に向け、かつ、その上面162Cをエアクリーナ下側ケース24Aの後下面24Eに近接させた姿勢で配設される。
このバッテリー162は、収納ボックス25側が開口する箱形状を有するバッテリーボックス165を介して車体フレーム2に支持され、このバッテリーボックス165内には、その内部にバッテリー162の側方に隣接してヒューズボックス163も取り付けられている。なお、バッテリー162上方におけるエアクリーナ24と収納ボックス25との間には、自動二輪車1の左右方向への傾斜を検出する傾斜センサ161(図1参照)が車幅方向外側に寄せて配設されている。
また、キャニスター381は、バッテリー162下方、かつ、収納ボックス25の底板102に近接して配置され、スロットルボディ30から後方に離れた位置に支持される。
また、スタータモータ383は、キャニスター381とクランクケース51との間に配置されるようにクランクケース51側に支持され,スロットルボディ30から後下方に離れた位置に支持される。
すなわち、図4に示すように、バッテリー162、キャニスター381及びスタータモータ383を、収納ボックス25に近接させて上下に並べて配置している。これによれば、スロットルボディ30後方に、上下方向に延び、かつ、車幅方向に延びる空きスペースSC1を形成することができる。
このレイアウトによれば、スロットルボディ30後方のスペースSCを部品スペースに利用しながら、スロットルボディ30周囲に空きスペースSC1を確保でき、スロットルボディ30周辺の熱(ラジエータ排風やエンジン排熱)を、車外に排出し易くできる。従って、スロットルボディ30周辺への熱のこもりを回避し、スロットルボディ30への熱影響を十分に抑制することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、図5に示すように、ラジエータ59が、その後面にラジエータ排風を後方かつ車幅方向外側に流す斜流ファン323と、当該斜流ファン323を回転させる駆動モータ325とを有し、スロットルボディ30が、前面視で、斜流ファン323と重合するように斜流ファン323の後方に配されるので、斜流ファン323によってスロットルボディ30に向かうラジエータ排風を抑えることができる。従って、ラジエータ59が大型化しても、スロットルボディ30をラジエータ59の排風の影響を抑えて配置することができる。
また、本構成では、図6に示すように、エンジン23が、吸気管(コネクティングチューブ61、スロットルボディ30)が接続される単一の吸気口52Fと、当該吸気口52Fから複数のシリンダへと分岐する分岐吸気通路52Rとを有する並列多気筒エンジンであるため、スロットルボディ30を一本の筒部品で済ませることができる。このため、並列多気筒エンジンのスロットルボディ30の幅を狭くすることができ、ラジエータ59後方の排風が流れ易くなり、スロットルボディ30に対する熱影響をより抑えることができる。
また、図5に示すように、ラジエータ59は、シリンダ部52前端のシリンダヘッドカバー52Cと前面視で重合し、斜流ファン323が、車幅中心LCから車幅方向一側にオフセットして配され、シリンダヘッドカバー52Cの車幅方向一側には、後方に傾斜するスラント面372(図7参照)が設けられるので、ラジエータ59の後方にシリンダヘッドカバー52Cが配される構造であっても、スラント面372によってラジエータ排風を流し易くすることができ、スロットルボディ30に対する熱影響を抑えることができる。
さらに、本構成では、図7に示すように、斜流ファン323の車幅方向一側の翼とシリンダヘッドカバー52Cのスラント面372とが、車幅方向で同じ幅323W内に配されるので、ラジエータ排風を効率よく流すことができ、これによっても、スロットルボディ30に対する熱影響を抑えることができる。
また、本構成では、図4に示すように、スロットルボディ30と、スロットルボディ30後方の収納ボックス25との間に,大型部品であるバッテリー162、キャニスター381及びスタータモータ383を、収納ボックス25に近接させ、かつ、上下に並べて配置したので、スロットルボディ30後方に上下方向及び左右方向に延びる空きスペースSC1を確保でき、スロットルボディ30周辺の熱のこもりによるスロットルボディ30への熱影響を抑制することができる。
また、本構成では、スロットルボディ0を有する吸気管が、シリンダ部52から前上方へ傾斜して延出し、その上端をラジエータ59の上方に配置されるエアクリーナ24に接続しているので、吸気管を、シリンダ部52とラジエータ59とエアクリーナ24とで囲まれた空間にコンパクトに配置することができる。
また、本構成では、ラジエータ59が、吸気管の前方からシリンダ部52の前方にまたがって配置されると共に、側面視でラジエータ59の傾斜角が、吸気管の傾斜角よりも立って配置されるので、ラジエータ59を、吸気管とシリンダ部5との前方スペースを極力使うようにして配置することができ、スペースの有効利用が可能になる。
また、本構成では、ラジエータ59が、シリンダブロック52Aの前面に沿う線L11よりも上方に配されるので、ラジエータ59をシリンダブロック52Aよりも高い位置に配置でき、前輪21側からの水等がかかり難くなる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態では、並列2気筒エンジンを有する自動二輪車1に本発明を適用する場合について説明したが、その他の並列多気筒エンジン、単気筒エンジン等のエンジンを有する自動二輪車に本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、図1に示す自動二輪車1に本発明を適用する場合を説明したが、これに限らず、鞍乗り型車両に本発明を広く適用可能である。なお、鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含み、自動二輪車(原動機付き自転車も含む)のみならず、ATV(不整地走行車両)に分類される三輪車両や四輪車両を含む車両である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
2 車体フレーム
11 ヘッドパイプ
12 メインフレーム
23 エンジン(並列多気筒エンジン)
24 エアクリーナ
30 スロットルボディ(吸気管)
52 シリンダ部
52A シリンダブロック
52B シリンダヘッド
52C シリンダヘッドカバー
52F 吸気口
52R 分岐吸気通路
59 ラジエータ
61 コネクティングチューブ(吸気管)
321 送風機
323 斜流ファン
325 駆動モータ
372 スラント面

Claims (6)

  1. ヘッドパイプ(11)と当該ヘッドパイプ(11)より後方に延出するメインフレーム(12)とを有する車体フレーム(2)と、前記メインフレーム(12)下方で、クランクケース(51)からシリンダ部(52)を前上方へ傾斜させて延出したエンジン(23)と、当該エンジン(23)のシリンダ部(52)前方に配されるラジエータ(59)とを備え、前記エンジン(23)に供給される空気量を調節するスロットルボディ(30)を有する吸気管(61,30)を前記シリンダ部(52)の上方に備える鞍乗り型車両において、
    前記ラジエータ(59)は、その後面にラジエータ排風を後方かつ車幅方向外側に流す斜流ファン(323)と、当該斜流ファン(323)を回転させるモータ(325)とを有し、
    前記スロットルボディ(30)は、前面視で、前記斜流ファン(323)と重合するように、前記斜流ファン(323)の後方に配され
    前記ラジエータ(59)は、前記シリンダ部(52)前端のシリンダヘッドカバー(52C)と前面視で重合し、
    前記斜流ファン(323)が、車幅中心から車幅方向一側にオフセットして配され、前記シリンダヘッドカバー(52C)の車幅方向一側には、後方に傾斜するスラント面(372)が設けられることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記エンジン(23)は、前記吸気管(61,30)が接続される単一の吸気口(52F)と、当該吸気口(52F)から複数のシリンダへと分岐する分岐吸気通路(52R)とを有する並列多気筒エンジンであることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記斜流ファン(323)の車幅方向一側の翼と前記シリンダヘッドカバー(52C)の前記スラント面(372)とが、車幅方向で同じ幅内に配されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記吸気管(61,30)は、前記シリンダ部(52)から前上方へ傾斜して延出し、その上端を前記ラジエータ(59)の上方に配置されるエアクリーナ(24)に接続することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記ラジエータ(59)は、前記吸気管(61,30)の前方から前記シリンダ部(52)の前方にまたがって配置されると共に、側面視で前記ラジエータ(59)の傾斜角は、前記吸気管(61,30)の傾斜角よりも立って配置されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記ラジエータ(59)は、前記エンジン(23)のシリンダブロック(52A)前面に沿う線(L11)よりも上方に配されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
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