JP5540281B2 - 非水電解質二次電池用正極の製造方法及びそれを用いた非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質二次電池用正極の製造方法及びそれを用いた非水電解質二次電池 Download PDF

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Description

本発明は、正極活物質の製造方法とそれを用いた非水電解質二次電池に関する。
リチウム等のアルカリ金属、マグネシウム等のアルカリ土類金属、あるいはこれらの合金、化合物等を負極活物質とする非水電解質二次電池は、負極金属イオンの正極活物質へのインサーションもしくはインターカレーション反応によって、その大放電容量と充電可逆性とが確保されている。従来では、リチウムを負極活物質として用いる二次電池として、リチウムに対してインターカレーションホストとなりうるLiCOO、LiNiO等の層状酸化物又はLiMn等のトンネル状酸化物を正極材料として用いた電池が提案されていた。ところが、これらの酸化物は中心金属の3価/4価のレドックス反応を利用して対Liの放電電圧が4Vの起電をしており、充電時、化学的に不安定な4価状態にならざるを得ないため、熱安定性が著しく低下する問題を有する。
先に、本発明者らは、3価/4価の酸化還元反応の代わりに2価/3価の酸化還元反応を用い、酸素をリンと強固に共有結合させることで熱安定性を改善し、さらに中心金属の周りに電気陰性度の大きなヘテロ元素のポリアニオンを配することで従来のLiCOO等の酸化物系正極よりさらに高放電電圧を可能にした系としてオリビン型LiCOPOやLiFePO等のリン酸塩を提案した(例えば特許文献1、2及び非特許文献1参照)。特に前者は、対Liの放電電圧が4.8Vを示す高電位正極で、いずれも格子マトリックス内における−M−O−P−リンケージにおいてヘテロ元素であるリンのインダクティブ効果によってM−O間のイオン結合性が高められている。
特許3484003号公報 特許3523397号公報 特許3624205号公報 特開2007−73360号公報
岡田,荒井,山木,電気化学および工業物理化学, 65, No.10, p.802 (1997). S. Okada et al., J. Power Sources, 146, p.565 (2005). O. V. Yakubovich et al., Acta Cristallogr., Sect. C, 53, p.395 (1997). B. L. Ellis et al., Nat. Mater., 6, p.749 (2007). J. Baker et al., Electrochem. Solid State Lett., 9, p.A190 (2006).
従来のLiCOO等の酸化物系正極より、熱安定性や放電電圧が改善された特徴をもつリン酸オリビン系正極ではあるが、リン酸オリビン系正極は自身が内包するリン酸ポリアニオンによる大きな分子量のため、未だ充分な容量を有するとはいえなかった。例えば、LiFePOやLiMnPOの理論容量は1電子反応にて約170mA/H/gで頭打ち状態であった。
本発明者らは、さらにリン酸オリビン系正極の反応電子数を1以上に拡大することによって、理論容量の倍増と、放電電圧の増加によるエネルギー密度の改善をはかるべく、リン酸ポリアニオンPOの酸素の一部を酸素より電気陰性度の大きなフッ素Fで置換した一般式Li2−xMPOF(式中、Mは遷移金属を表し、Xは0≦X≦2を表す)で表される新規な正極活物質を提案した(例えば特許文献3、4及び非特許文献2参照)。
しかし、Li2−xMPOFは、フッ素成分の揮発性のために、通常の固相焼成法において量産することは難しく、焼成過程でフッ素ガスが抜けないように石英封管法でないとLi2−xCOPOFやLi2−xNiPOFの単相が得られず、また量産性に優れる高温溶融法では、単相化が難しいという問題があった。特にLi2−xMnPOFやLi2−xFePOFに関しては、完全な単相合成に成功したという報告がこれまでなされたことがなく、そのような正極材料用化合物の単相を簡便に調整できる製造方法も、もちろん見出されていなかった。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、その目的は、一般式Li2−xMPOF(式中、MはMNもしくはFeのいずれか、もしくはその混合物を表し、Xは0≦X≦2を表す)で表される新規な化合物の非水電解質二次電池正極特性を明らかにすることと、その製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記の目的を達成するために、反応性の低いLiFとオリビン型リン酸塩LiMnPOとの直接反応のかわりに、より反応性の高いNaFとLiMPOを固相反応させることでNaMPOFの単相を合成し、これをLiと電気化学的、もしくは化学的にイオン交換することで過去合成報告例のないLiMPOFの単相合成法を提供するものである。次に、本発明は、上記正極活物質を含む非水電解質二次電池用電極、ならびに非水電解質二次電池も提供する。
以上説明したように、本発明によれば、特定の量だけ、酸素をフッ素に部分置換したNaMPOFを固相焼成法で単相合成でき、従来のLiFePOやLiMnPOといったオリビン型リン酸系ポリアニオン正極の1電子反応を凌ぐ可逆容量で、しかも、LiだけでなくNaに対しても正極材料として使用可能である。稀少金属を一切含まないNaMPOFは環境負荷や経済性の点でも電気自動車用などの大型リチウムイオン二次電池用正極として好適である。
本発明に用いられるNaMnPOFとNaFePOFの結晶構造図をそれぞれ示す図である。 本発明の一具体例であるコイン型電池の構造断面図である。 本発明の一実施例であるNaMNPOFの粉末X線回折図形を示す図である。 本発明の一実施例である様々な熱処理温度で行ったカルボサーマル処理後のNaMnPOF/炭素混合試料のX線回折図を示す図である。 本発明の一実施例であるNaMnPOF/炭素混合試料のLi電池での初回放電容量(充放電電流密度0.1mA/Cm)のカルボサーマル処理温度依存性を示す図である。 本発明の一実施例であるNaMnPOF/炭素混合試料(500℃カルボサーマル処理品)のLi電池での初回および二サイクル目の擬似開放電位充電(放電)曲線を示す図である。 本発明の一実施例であるNaMnPOF/炭素混合試料(500℃カルボサーマル処理品)のNa電池でのCC-V充放電曲線を示す図である。 本発明の一実施例であるNaFePOFの粉末X線回折図形を示す図である。 本発明の一実施例であるNaFePOF/炭素混合試料(500℃カルボサーマル処理品)のLi電池での初回および二サイクル目の充放電曲線(充放電電流密度0.05mA/Cm)を示す図である。
以下、本発明をさらに詳しく説明する。
(1)非水電解質二次電池用電極活物質
本発明における電極活物質は、最終的には上記のごとく、一般式Li2−xMPOFで表される化合物である。Mは遷移金属FeかMnであり、FeかMn単独の遷移金属であってもよいが、FeとMnの混合物であってもよい。Xは0≦X≦2の範囲から任意に選ばれるが、通常はX=2の組成体が合成され、これが、初期状態の組成となり、電池内では充電から行うこととなる。
図1に示すように、NaMPOF(M=Fe、Mn)の基本骨格は、PO四面体ポリアニオンとMO八面体からなる。さらに詳細に構造を説明すれば、MO八面体は、PO四面体ポリアニオンと頂点共有し、Naはこの骨格の空隙に位置する。Naサイトの拡散のボトルネックは大きく、互いに3次元的に連結しているため、高いNa拡散性を維持できるのが特徴である。
本発明の活物質である化合物のうち、LiMnPOFやLiFePOFは過去単相合成の報告がなかった。一方NaMnPOFは、過去1000気圧といった超高圧下での水熱法による単相合成の報告(非特許文献3)があるが、室温大気中での簡便な報告例はなかった。唯一、NaFePOFに関しては、酢酸鉄、酢酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、リン酸を化学量論比でジメトキシエタン中で混合し、ゾルゲル法によりアルゴン雰囲気中大気圧にて合成できることが報告(非特許文献4)されている。
本発明の合成方法に従えば、NaFePOFだけでなく、NaMnPOFも大気圧下にて、簡便に合成できる。これを正極にし、Na負極もしくは炭素負極と電池を組むことによってNa電池用もしくはNaイオン電池用正極として機能させることができる。また、このNaMPOFを硝酸リチウムのようなLi含有溶融塩に浸漬させ、LiMPOFにイオン交換することによってLi電池用正極として機能させることも可能である。さらには、NaMPOFのまま、Li負極と電池を組むことによって「ハイブリッドイオンセル」(非特許文献5)として機能させ、数サイクルを経た後に、正極格子マトリックス中のNaがLiに置き換わることで、電池内でLi含有Li電池用正極に変換させることも可能である。
(2)本発明電極
本発明電極では、上記電極活物質を用いる。この場合、上記活物質は通常粉末状で用いればよく、その平均粒径は1〜20μm程度とすればよい。平均粒径は例えばレーザー回折式粒度分布測定装置で測定される値である。また、電極中における上記活物質の含有量は、用いる活物質の種類、結着材(バインダー)、導電材の使用量等に応じて適宜設定すればよい。また、本発明電極においては、電極活物質として所定の電極特性が得られる限りは、上記電極活物質単独又は他の従来から知られている電極活物質との混合物であってもよい。
本発明電極の作製に際しては、上記電極活物質を用いるほかは公知の電極の作成方法に従って行えばよい。例えば、上記活物質の粉末を必要に応じて公知の結着材(ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド、ポリビニルクロライド、エチレンプロピレンジエンポリマー、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、フッ素ゴム、ポリ酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレン、ニトロセルロース等)、さらに必要に応じて公知の導電材(アセチレンブラック、カーボン、グラファイト、天然黒鉛、人造黒鉛、ニードルコークス等)と混合した後、得られた混合粉末をステンレス鋼製等の支持体上に圧着成形したり、金属製容器に充填すればよい。あるいは、例えば、上記混合粉末を有機溶剤(N−メチルピロリドン、トルエン、シクロヘキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチルエチルケトン、酢酸メチル、アクリル酸メチル、ジエチルトリアミン、N−N−ジメチルアミノプロピルアミン、エチレンオキシド、テトラヒドロフラン等)と混合して得られたスラリーをアルミニウム、ニッケル、ステンレス、銅等の金属基板上に塗布する等の方法によっても本発明電極を作製することができる。電極の厚さは、通常1〜10000μm、好ましくは10〜200μm程度である。厚すぎると導電性が低下する傾向にあり、薄すぎると容量が低下する傾向にある。なお、塗布・乾燥によって得られた電極は、活物質の充填密度を上げるためローラープレス等により圧密してもよい。
(3)本発明の非水電解質二次電池
本発明の非水電解質二次電池は、本発明電極(2)を電極として用いる以外は、公知の非水電解質二次電池における構成要素を採用することができる。本発明の電極は、通常正極として使用することが可能である。この場合、負極としては、電極活物質として公知の負極活物質を使用することが可能であるが、リチウム、ナトリウムから選ばれる少なくとも1種か、もしくはその混合物、もしくはその含有物を用いることが好ましい。
本発明にいう負極活物質とは、リチウムあるいはナトリウム等のアルカリ金属、アルカリ金属の化合物、合金等のほか、アルカリ金属イオンを吸蔵・放出することが可能な材料(例えば、黒鉛、Li2.5CO0.5N、LiTi12等)も含まれる。
負極の作製は公知の方法に従えばよく、例えば、前記(2)で説明した方法と同様にして作製することができる。すなわち、例えば、負極活物質の粉末を必要に応じて(2)で説明した公知の結着材、さらに必要に応じて(2)で説明した公知の導電材と混合した後、この混合粉末をシート状に成形し、これをステンレス、銅等の導電体網(集電体)に圧着すればよい。また、例えば、上記混合粉末を(2)で説明した公知の有機溶剤と混合して得られたスラリーを銅等の金属基板上に塗布することにより作製することもできる。
その他の構成要素としては、公知の非水電解質二次電池に使用されるものを構成要素として使用できる。例えば、以下のものが例示できる。電解液は通常、電解質及び溶媒を含む。電解液の溶媒としては、非水系であれば特に制限されず、例えばカーボネート類、エーテル類、ケトン類、スルホラン系化合物、ラクトン類、ニトリル類、塩素化炭化水素類、エーテル類、アミン類、エステル類、アミド類、リン酸エステル化合物等を使用することができる。これらの代表的なものを列挙すると、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、エチレンカーボネート、ビニレンカーボネート、メチルホルメート、ジメチルスルホキシド、プロピレンカーボネート、アセトニトリル、γ−ブチロラクトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、スルホラン、エチルメチルカーボネート、1,4−ジオキサン、4−メチル−2−ペンタノン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、ジエチルエーテル、スルホラン、メチルスルホラン、プロピオニトリル、ベンゾニトリル、ブチロニトリル、バレロニトリル、1,2−ジクロロエタン、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル等が使用できる。これらは1種または2種以上で用いることができる。
電解液としては、これらの溶媒に、負極活物質中のアルカリ金属イオンもしくはアルカリ土類金属イオンが、上記正極活物質又は正極活物質及び負極活物質と電気化学反応するための移動を行うことができる電解質物質、例えば、LiClO、LiPF、LiBF、LiCFSO、LiAsF、LiB(C、LiCl、LiBr、CHSOLi、CFSOLi、LiN(SOCF、LiN(SO、LiC(SOCF、LiN(SOCF等を使用することができる。また、本発明では公知の固体電解質、例えば、ナシコン構造を有するLiTi(PO等も使用できる。
また、リン酸塩は、負極としても用いることも可能であることから、これらを用いることによって、リン酸塩のみからなる固体電池を製造することが可能となる。例えば、LiMnPOFを含む本発明電極を正極、LiVP(式中、Yは0≦Y≦1を表す)を含む電極を負極、LiTi (POを固体電解質として用いることによって、正極/電解質/負極=LiMnPOF/LiTi(PO/LiVPという電池系を作成することができる。この全固体電池は、負極/電解質/正極すべてにPOリン酸ポリアニオンという基本ユニットの共通フレームがあることによって、連続一体合成への可能性が開けるだけでなく、固体電池で常に問題となる負極/電解質界面や電解質/正極界面での格子不整やインピーダンスマッチングの現象が、本質的に緩和解消することが可能となる。
本発明電池では、セパレータ、電池ケース他、構造材料等の要素についても従来公知の各種材料が使用でき、特に制限はない。例えば、正極と負極との間にセパレータを使用する場合は、微多孔性の高分子フィルムが用いられ、ナイロン、セルロースアセテート、ニトロセルロース、ポリスルホン、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブテン等のポリオレフィン高分子よりなるものが用いられる。セパレータの化学的及び電気化学的安定性の点からポリオレフィン系高分子が好ましく、電池セパレータの目的の一つである自己閉塞温度の点からポリエチレン製であることが望ましい。
ポリエチレンセパレータの場合、高温形状維持性の点から超高分子量ポリエチレンであることが好ましく、その分子量の下限は好ましくは50万、さらに好ましくは100万、最も好ましくは150万である。他方分子量の上限は、好ましくは500万、更に好ましくは400万、最も好ましくは300万である。分子量が大きすぎると、流動性が低すぎて加熱された時セパレータの孔が閉塞しない場合があるからである。本発明の電池は、これらの電池要素を用いて公知の方法に従って組み立てればよい。この場合、電池形状についても特に制限されることはなく、例えば円筒状、角型、コイン型等種々の形状、サイズを適宜採用することができる。
(4)本発明の充放電方法
本発明においては、電極活物質(Li2−xMPOF)における遷移金属Mの2価/3価間の酸化還元反応、及び3価/4価間の酸化還元反応を利用して非水電解質二次電池の充放電が行われる。従来のオリビン型LiMPO等のような電極活物質では、M3価/2価の酸化還元反応しか利用できなかったが、本発明においては、フッ素の導入により、M2価/3価のみならず3価/4価の酸化還元反応を利用することができ、その分充放電容量が上昇する。さらには、4価でも安定に存在する遷移金属Mの導入量によって、容量を自由に設計できる利点も発揮される。例えば、MとしてVやTiなどの4価でも安定に存在する遷移金属の配合割合を変化させれば、3.5Vと2.5V間の容量比を自由に設計できる。本発明においては非水系二次電池の放電の際に、4価でも安定に存在する遷移金属Mの、4価/3価の還元反応及び3価/2価の還元反応を利用することが好ましい。
以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらによりなんら制限されるものではない。なお、実施例において電池の作製及び測定は、アルゴン雰囲気下のドライボックス内で行った。図2は本発明による電池の一具体例であるコイン型電池の断面図であり、図中、1はガスケット、2は負極ケース、3は負極、4はセパレータ、5は電解液、6は正極合剤ペレット、7は正極ケースを示す。
(実施例1)
[大気中NaMnPOF合成法]
本発明の電極活物質の1つであるフッ素化正極LiMnPOFを合成するため、イオン交換の元となるNaMnPOFを下記の方法で合成する。
出発原料としてNa源に炭酸水素ナトリウム(NaHCO、ナカライテスク株式会社製 99.5〜100.3 %)、NaおよびF源にフッ化ナトリウム(NaF、和光純薬工業株式会社製 99.0 %)、Mn源にシュウ酸マンガン二水和物(MnC・2HO、関東化学株式会社製 95.0 %)、P源にリン酸水素二アンモニウム((NHHPO、和光純薬工業株式会社製 99.0 %)を使用した。まず、Mn源を秤量し、規格瓶に保存した。また、反応容器と粉砕メディアはジルコニア製のものを用いた。その後、それらをアルゴングローブボックス中に導入し、残りの出発原料を秤量して反応容器に入れた。その後、予め秤量しておいたMN源も反応容器の中に入れ、パラフィルムでシールして雰囲気制御用で固定し容器内をアルゴン雰囲気に保った。Mn源は水和物であり、グローブボックス中に導入すると内部の露点が上がってしまうため、この作業は迅速に行った。その後、遊星型ボールミルを用いて回転速度は200rpm、6時間混合粉砕した。
その後反応容器から取り出し、アルミナるつぼに入れて電気炉を用いて、大気中にて300℃、2時間仮焼成を行った。仮焼成後、いったん電気炉から取り出し、ドラフト中においてメノウ乳鉢でらいかい後、再度同電気炉を用いて大気中にて525℃、6時間本焼成を行った。なお、全ての焼成過程の昇降温速度は200℃/hで行った。固相合成試料のX線回折図を図3に示す。これより、出発物質の残存もなく、強度やピーク位置もICSDカードNO.59301と一致したため、生成物は単相のNaMnPOF(結晶群:P2/C)と同定された。
[導電性付与NaMnPOF/炭素混合電極作製法]
得られた粉末試料に導電性を付与するため、カーボンコートを施した。合成した試料と導電剤であるアセチレンブラック(AB、電気化学工業株式会社製 50%プレス品)をグローブボックス中において合成試料と導電剤を70:25の質量比で秤量し、ジルコニア製粉砕メディアと共にジルコニア製反応容器に入れてパラフィルムでシールの上、雰囲気制御用止め具で封止固定し容器内をアルゴン雰囲気に保った。その後、遊星型ボールミルを用いて回転速度200rpm、24時間カーボンコートを行った。さらに、得られたカーボンコート試料をアルミナるつぼに入れ、筒型電気炉を用いて、アルゴン中にて450〜900℃の温度範囲の中の様々な温度で1時間カルボサーマル処理を行った。なお、昇降温速度は200℃/h、アルゴンガスの流量は200ml/minで行った。様々な熱処理温度で行ったカルボサーマル処理後のNaMnPOF/炭素混合試料のX線回折図を図4に示す。900℃処理試料からは若干ではあるが、副生成物が存在し、それは導電性のMnPに帰属された。アルゴン雰囲気中で炭素と高温で熱処理したため、NaMnPOFが還元され生成したと考えられる。MnPの生成に対しては、LiFePOの導電性向上に効果のあるとされている導電性FePと類似の効果が期待できるものである。また、700℃以下処理試料からはX線ではMnPは検出されなかったが、700℃付近のカルボサーマル処理品ではNaMnPOF粒子表面にX線にかからない程度の薄膜上のMnPが形成されているものと推察される。
[NaMnPOF/炭素電極Li電池作製法]
正極活物質として、450〜900℃の温度範囲の中の様々な温度で1時間カルボサーマル処理したNaMnPOF/炭素混合試料を粉砕して粉末とし、結着剤(ポリテトラフルオロエチレン)と共に最終的に重量比70:25:5重量比で混合の上、ロール成形し、正極合剤ペレット5(厚さ0.5mm、直径15mm)とした。次にステンレス製の封口板上に金属リチウムの負極3を加圧配置したものをポリプロピレン製ガスケット1の凹部に挿入し、負極3の上にポリプロピレン製で微孔性のセパレータ4、正極合剤ペレット6をこの順序に配置し、電解液5として、エチルメチルスルフォン溶媒にLiPFを溶解させた1規定溶液を適量注入して含浸させた後に、ステンレス製の正極ケース7を被せてかしめることにより、厚さ2mm、直径23mmのコイン型リチウム電池を作製した。このコイン型リチウム電池の室温における初回放電容量(充放電電流密度0.1mA/cm)のカルボサーマル処理温度依存性を図5に示す。この結果、カルボサーマル処理温度はMNP が余り粒成長しない700℃以下、特に500℃付近が特に好適であることがわかる。
[ハイブリッドイオンセルによるNaMnPOF/炭素電極電気化学的イオン交換法]
そこで図5よりベストデータが得られた500℃でカルボサーマル処理したNaMnPOF/炭素混合試料を正極a とし、その初回および二サイクル目の擬似開放電位充電(放電)曲線を測定した結果を図6に示す。擬似開放電位充電(放電)曲線は、電流密度を0.1mA/cmとし、1放電当たり0.025Li分の電気量になる時間充電(放電)した後、1充電(放電)に要した時間と同じ時間の休止を繰り返す間欠充電(放電)により求めた。図6より、少なくともNaMnPOFは、1.5電子以上の反応を可逆的に起こせることが判明した。1電子以上の反応はリン酸オリビン系のみならず、このAMPOF(A=Li、Na;M=Mn、Fe、CO、Ni)系においても初めての報告である。実際に初回充放電にてNaがLiに電気化学的に置換できることを原子吸光によって確認した(表1)。
[Li溶融塩によるNaMnPOF化学的イオン交換法]
NaMnPOFは、電気化学的な置換法以外にも、Li溶融塩とのイオン交換反応によってLiMnPOFを合成することができる。NaMnPOFとLi溶融塩として硝酸リチウム(LiNO3、和光純薬工業株式会社製)を使用した。LiNO3は吸湿性があるため、アルゴングローブボックス中で作業を行った。Li溶融塩はイオン交換過程において融液となるため、その際に交換物が浸るように過剰に用いる必要がある。そのため1:20(mol比)になるように秤量し、メノウ乳鉢で混合した。その後、アルミナるつぼに入れ電気炉を用いて乾燥空気フロー下にて300℃、10時間熱処理を行った。なお、全ての焼成過程の昇降温速度は200℃/h、乾燥空気の流量は200ml/minで行った。
アルミナるつぼに純水を加え、LiNO3を溶かしながら300mlポリ容器に移した。LiNO3を除去するために、遠心分離機を用いて3000rpmで10分間遠心分離を行い、上澄み液を捨てた。この水洗行程を3回繰り返し、ポリ容器にアルミホイルで蓋をして乾燥機にて80℃、一晩乾燥させることでLiMnPOFを得た。ナトリウム塩をリチウム塩に改質することで、炭素負極に対してリチウムイオン電池を組むことが可能となる。
[リチウムハロゲン化物による室温でのNaMnPOF化学的イオン交換法]
さらに、リチウムハロゲン化物を用いることで室温でもイオン交換を行う事ができる。Li源として臭化リチウム(無水)(LiBr、Acros organics株式会社製 99.0 %)およびヨウ化リチウム(無水) (LiI、和光純薬工業株式会社製 98.0%)を使用した。
室温でのイオン交換では、アルゴングローブボックス(株式会社高杉製作所製)中にて100mlポリ容器に脱水アセトニトリル(和光純薬工業株式会社製 99.0 %)を入れ、1.2 mol/dm3の濃度になるようにハロゲン化リチウムを秤量し加えた。なお、ハロゲン化リチウムは溶解熱を伴うのでゆっくりと溶解させた。その溶液にNaMnPOFを加え、NaMnPOFとハロゲン化リチウムが最終的に1:10(mol比)となるように調整した。蓋をしてボールミル回転架台(株式会社アサヒ理化製作所製)を用いて24時間拡販を行った。その後、吸引濾過を行いながら脱水アセトニトリルで洗浄し、濾紙ごとシャーレに移して乾燥機にて80℃、1晩乾燥させた。
還流装置を用いたイオン交換では、アルゴングローブボックス中にて200 mlの三つ口フラスコに脱水アセトニトリルを入れ、1.2 mol/dm3の濃度になるようにハロゲン化リチウムを秤量し加えた。その溶液にNaMnPOFを加え、NaMnPOFとハロゲン化リチウムが最終的に1:10(mol比)となるように調整した。還流装置を用いて撹拌しながら、アルゴンフロー下にて80 ℃、6時間イオン交換を行った。なお、昇温速度は4 ℃/min、降温は自然放冷で行った。その後、吸引濾過を行いながら脱水アセトニトリルで洗浄し、濾紙ごとシャーレに移して乾燥機にて80 ℃、1晩乾燥させることでLi2MnPO4Fを得た。ナトリウム塩をリチウム塩に改質することで、炭素負極に対してリチウムイオン電池を組むことが可能となる。
[NaMnPOF/炭素電極のNa電池作製方法]
正極aがNa電池用正極として動作することを確認するために、金属負極と共にNaセルを作成した。NaはLi以上に湿度に敏感なため、露点−80℃以下に管理されたグローブボックス中で組み立てた。電解液には1mol/dmNaClO/プロピレンカーボネート(PC)(富山薬品工業株式会社製)、セパレータにはポリプロピレン微多孔膜(セルガード株式会社製 セルガード3501)を使用した。まず、石油中に保存されているキューブ状ナトリウム(シグマアルドリッチ株式会社製、Sodium99.95%、Cube)を取り出し、使用する電解液の溶媒に従ってプロピレンカーボネート(PC、富山薬品工業株式会社製)を用いて数回洗浄した。洗浄したNa金属をシャーレへ移動し、表面の皮膜をカッターで切断した後、ビーカーの底で押しつぶして薄い箔状に延ばした。この箔状のNaを直径15mmのコルクボーラーでくり抜き、負極パーツ上に圧着した後、ガスケットを取り付けた。正極パーツと負極パーツにポリスポイトを用いて電解液を約1ml滴下し、負極パーツの上にセパレーターを乗せ、最後に正極パーツを被せて手動コインカシメ機を用いて作製した。
[NaMnPOF/炭素電極のNa電池特性]
正極aのNa電池でのCC−V充放電曲線を図7に示す。Liセルと同様に放電平坦部もはっきりと見られ、その平均電圧が3.7Vであった。これはLi電池に比べ0.3V低い値であるが、Li(−3.045V vs. SHE)とNa(−2.714V vs. SHE)の標準電極電位の差と一致することから、妥当な値である。その初期放電容量はLi電池と同等の容量を示し、Li電池よりNa電池の方が過電圧は小さかった。これはNaの正極への挿入脱離反応の律速過程が電解液中の陽イオンの脱溶媒和過程にあるため、Liより溶媒和エネルギーの小さなNaの方が、より高速な電極界面反応が進行したものと思われる。
(実施例2)
[大気中NaFePOF合成法]
本発明の電極活物質の1つであるフッ素化正極LiFePOFを合成するため、イオン交換の元となるNaFePOFを下記の方法で合成する。
出発原料としてNa源に炭酸水素ナトリウム(NaHCO、ナカライテスク株式会社製 99.5〜100.3%)、NaおよびF源にフッ化ナトリウム(NaF、和光純薬工業株式会社製 99.0%)、Fe源にシュウ酸マンガン二水和物(FeC・2HO、関東化学株式会社製 98.5%)、P源にリン酸水素二アンモニウム((NHHPO、和光純薬工業株式会社製 99.0%)を使用した。まず、Fe源を秤量し、規格瓶に保存した。また、反応容器と粉砕メディアは実施例1と同様のものを用いた。その後、それらをアルゴングローブボックス中に導入し、残りの出発原料を秤量して反応容器に入れた。その後、予め秤量しておいたFe源も反応容器の中に入れ、パラフィルムでシールして雰囲気制御用で固定し容器内をアルゴン雰囲気に保った。Fe源は水和物であり、グローブボックス中に導入すると内部の露点が上がってしまうため、この作業は迅速に行った。その後、遊星型ボールミルを用いて回転速度は200 rpm、6時間混合粉砕した。
その後反応容器から取り出し、アルミナるつぼに入れて電気炉を用いて、アルゴン中にて300℃、2時間仮焼成を行った。仮焼成後、いったん電気炉から取り出し、ドラフト中においてメノウ乳鉢でらいかいした後、再度同電気炉を用いてアルゴン中にて525℃、6時間本焼成を行った。なお、全ての焼成過程の昇降温速度は200℃/h、アルゴンガスの流量は200ml/minで行った。固相合成試料のX線回折図を図8に示す。図8の回折強度やピーク位置は非特許文献4の結果とよく一致したため、生成物はNaFePOF(結晶群:PbCN)と同定された。
[NaFePOF/炭素電極のLi電池特性]
得られたNaFePOFを実施例1と同様にカーボンコート、カルボサーマル処理したのち、リチウム金属負極と組み合わせ、コイン型リチウム電池を作製した。その初回および二サイクル目の充放電曲線を測定した結果を図9に示す。実施例1の正極aより可逆容量が小さいものの充放電過電圧の小さな良好な可逆サイクルを示した。
1 ガスケット
2 負極ケース
3 負極
4 セパレータ
5 電解液
6 正極合剤ペレット
7 正極ケース

Claims (7)

  1. Na MPO F(式中、MはFeもしくはMnかその混合物)の出発原料を不活性雰囲気中で混合粉砕し、大気中の固相焼成により二次電池用電極活物質NaMPOF(式中、MはFeもしくはMnかその混合物)を製造する方法。
  2. 請求項1において、少なくともNa源およびF源にフッ化ナトリウム(NaF)、M源にシュウ酸を用いて不活性雰囲気中で混合粉砕し、大気中で焼成して、二次電池用電極活物質Na MPO F(式中、MはFeもしくはMnかその混合物)を製造する方法。
  3. 請求項1またはの方法によって得られたNaMPOFをリチウム金属負極と組み合わせてハイブリッドイオンセルを組み、電気化学的方法でイオン交換する工程を含むことを特徴とするLiMPOF(式中、MはFeもしくはMnかその混合物)からなる非水電解質二次電池用電極活物質を製造する方法
  4. 請求項1またはの方法によって得られたNaMPOFを不活性ガス雰囲気下、リチウム溶融塩に浸漬させ、化学的にイオン交換する工程を含むことを特徴とするLiMPOF(式中、MはFeもしくはMnかその混合物)からなる非水電解質二次電池用電極活物質を製造する方法
  5. 請求項1またはの方法によって得られたNaMPOFを室温不活性ガス雰囲気下、アセトニトリル溶液中に溶解させたハロゲン化リチウムと化学的にイオン交換する工程を含むことを特徴とするLiMPOF(式中、MはFeもしくはMnかその混合物)からなる非水電解質二次電池用電極活物質を製造する方法
  6. 請求項1から5のいずれかの方法によって得られたNaMPOまたはLiMPOFにカーボンコート後、不活性ガス雰囲気下で500〜700℃の熱処理温度にてカルボサーマル処理することで導電性を付与することを特徴とする電極作製方法。
  7. Na MnPO Fからなる正極と、炭素負極とを含むことを特徴とする二次電池。
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