JP5527347B2 - 紙葉類収納庫及び紙葉類取扱装置 - Google Patents

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Description

本発明は紙葉類収納庫及び紙葉類取扱装置に関し、例えば、紙幣の入金及び出金の取引を行う現金自動預払機(ATM:Automatic Teller Machine)、及び当該現金自動預払機に着脱可能に装着される紙幣収納庫に適用して好適なものである。
従来の現金自動預払機には、紙幣を収納し、また繰り出す紙幣収納庫が着脱可能に装着されている。この場合、紙幣収納庫には、現金自動預払機から外され特定の紙幣装填場所で係員による内部への紙幣の装填が可能なように、扉が開閉可能に取り付けられている。
また紙幣収納庫には、現金自動預払機に対する着脱の際や、当該現金自動預払機と紙幣装填場所との間での運搬の際等に内部の紙幣を保護するため、扉を閉じた状態にロックする錠も取り付けられている。
ただし、紙幣収納庫については、このような着脱や運搬の際等に、内部に紙幣が装填されている状態で人に触れられる機会がある以上、錠によってロックされている扉が不正に開かれる可能性が全く無いとは言えない。
このため従来、この種の紙幣収納庫として、扉が不正に開かれた可能性があるかどうかが確認可能なように、図48及び図49に示すように構成されたものがある。
図48及び図49に示すように、係る紙幣収納庫は、図示しない扉の開閉を規制する施錠部300が当該紙幣収納庫の前面板に固着されている。
施錠部300は、ベース301を有し、当該ベース301に扉を閉じた状態にロックするための錠302が取り付けられると共に、その錠302の鍵穴302Aを隠蔽し、また露出させるようにカバー303が開閉可能に取り付けられている。
またベース301内には、カバー303をロックするためのロックプレート304が回動可能に設けられている。そして施錠部300は、ベース301に対しカバー303が閉じられたとき、図示しないスプリングの付勢によってロックプレート304を回転させてカバー303を閉じた状態にロックする。
さらにベース301には、ロックプレート304のプレート一端部304Aと対向するベース長孔が穿設され、カバー303には、ベース301に対して閉じられた状態で、そのベース長孔と対向するように細長い鍵穴303Aが形成されている。
そして施錠部300は、カバー303をロックした状態で、鍵穴303Aからベース長孔に亘りロック解除鍵305が差し込まれたまま当該鍵穴303Aに沿って移動してプレート一端部304Aに押し付けられると、ロックプレート304を回転させてカバー303のロックを解除する。
これにより施錠部300は、ベース301に対しカバー303を開かせて錠302の鍵穴302Aを露出させ、かくして錠302の鍵孔302Aに図示しない扉開閉鍵が差し込まれて回転操作されると、扉のロックを解除して開かせることができる。
ところで、施錠部300は、ベース301に対しベース長孔を塞ぐように識別紙306を配置することができ、ベース301に対しカバー303が閉じられている状態では識別紙306をベース長孔と鍵穴303Aとの間に介在させている。
従って施錠部300は、カバー303がロックされた状態で、鍵穴303Aにロック解除鍵305が差し込まれると、そのロック解除鍵305により識別紙306を、あえて穴をあけさせるようにして破損させている。
これにより施錠部300は、扉を不正に開こうとして、カバー303のロックを解除するために鍵穴303Aにロック解除鍵305以外の針金等か差し込まれた場合も、識別紙306を破損させることができる。
このようにして紙幣収納庫では、係員による紙幣の装填以外で施錠部300内の識別紙306が破損しているか否かにより、扉が不正に開かれた可能性があるかどうかを確認し得るようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−203532号公報(第5頁、図8、図9)
ところで、一般的に、現金自動預払機に着脱可能な紙幣収納庫については、人に触れられる機会がある以上、セキュリティーを向上させることが望まれている。
ところが、係る構成の従来の紙幣収納庫では、扉のロック自体は錠302のみで行っている。このため従来の紙幣収納庫では、識別紙306を利用して、扉が不正に開かれた可能性があるかどうかを確認させ得るものの、セキュリティーを向上させるには不十分であるという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、従来に比してセキュリティーを向上させ得る紙葉類収納庫及び紙葉類取扱装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、紙葉類収納庫に、外装ケースと、外装ケースに開閉可能に取り付けられた扉と、外装ケースに対し扉を閉じた状態にロックするための錠と、外装ケース及び扉の少なくとも一方に設けられ、外装ケースに対して閉じられた扉を封かんするための封かん具を取り付けさせるための孔部が穿設された取付板、及び当該取付板に取り付けられた封かん具の少なくとも一部を収納する封かん具収納溝部を有し、封かん具を外装ケースに対し扉を閉じた状態にするように取り付けさせることができる封かん具取付部とを設けるようにした。
従って本発明では、封かん具取付部から封かん具が正規に外されるまでは、封かん具取付部に取付板及び封かん具収納溝部を介して封かん具が取り付けられたままであるかどうかにより、扉が不正に開かれた可能性があるかどうかを容易に確認させることができると共に、錠による扉のロックが不正に解除されても、封かん具により扉をロックし続けることができる。
本発明によれば、紙葉類収納庫に、外装ケースと、外装ケースに開閉可能に取り付けられた扉と、外装ケースに対し扉を閉じた状態にロックするための錠と、外装ケース及び扉の少なくとも一方に設けられ、外装ケースに対して閉じられた扉を封かんするための封かん具を取り付けさせるための孔部が穿設された取付板、及び当該取付板に取り付けられた封かん具の少なくとも一部を収納する封かん具収納溝部を有し、封かん具を外装ケースに対し扉を閉じた状態にするように取り付けさせることができる封かん具取付部とを設けるようにしたことにより、封かん具取付部から封かん具が正規に外されるまでは、封かん具取付部に取付板及び封かん具収納溝部を介して封かん具が取り付けられたままであるかどうかにより、扉が不正に開かれた可能性があるかどうかを容易に確認させることができると共に、錠による扉のロックが不正に解除されても、封かん具により扉をロックし続けることができ、かくして従来に比してセキュリティーを向上させ得る紙葉類収納庫及び紙葉類取扱装置を実現することができる。
本発明による現金自動預払機の外観構成の第1の実施の形態を示す略線的斜視図である。 第1の実施の形態による現金自動預払機の内部構成を示す略線的側面図である。 下部ユニットの構成を示す略線的斜視図である。 メインフレームによる下部ユニットの支持の説明に供する略線的正面図である。 紙幣処理ユニットにおける下部ユニットの引出及び収納の説明に供する略線的斜視図である。 第1の実施の形態による紙幣収納庫の構成を示す略線的斜視図である。 封かん具の構成を示す略線的側面図である。 紙幣収納庫の封かん具取付部に対する封かん具の取り付けの説明に供する略線的斜視図である。 ユニット筐体のユニット筐体右側板の高さと、紙幣収納庫に対する封かん具の取付位置との関係を示す略線的正面図である。 第1の実施の形態による補助収納庫の構成を示す略線的斜視図である。 補助収納庫の封かん具取付部に対する封かん具の取り付けの説明に供する略線的斜視図及び略線的正面図である。 ユニット筐体に補助収納庫が収納されたときの封かん具の説明に供する略線的斜視図である。 第2の実施の形態による現金自動預払機の内部構成を示す略線的側面図である。 下部ユニットの構成を示す略線的斜視図である。 メインフレームによる下部ユニットの支持の説明に供する略線的正面図である。 紙幣処理ユニットにおける下部ユニットの引出及び収納の説明に供する略線的斜視図である。 第2の実施の形態による紙幣収納庫の構成を示す略線的斜視図である。 紙幣収納庫のロック機構の説明に供する略線的斜視図である。 紙幣収納庫の封かん具取付部に対する封かん具の取り付けの説明に供する略線的斜視図である。 第3の実施の形態による現金自動預払機の内部構成を示す略線的側面図である。 第3の実施の形態による紙幣収納庫の構成を示す略線的斜視図である。 紙幣収納庫の封かん具取付部に対する封かん具の取り付けの説明に供する略線的斜視図である。 他の実施の形態による封かん具取付部の構成(1)を示す略線的斜視図及び略線的正面図である。 他の実施の形態による封かん具取付部に対する封かん具の取り付け(1)の説明に供する略線的断面図である。 扉側取付板の変形の説明に供する略線的斜視図である。 他の実施の形態による紙幣収納庫の構成(1)を示す略線的斜視図及び略線的上面図である。 他の実施の形態による封かん具取付部に対する封かん具の取り付け(2)の説明に供する略線的背面図である。 他の実施の形態による封かん具取付部の構成(2)を示す略線的斜視図である。 他の実施の形態による紙幣収納庫の構成(2)を示す略線的斜視図である。 他の実施の形態による封かん具取付部に対する封かん具の取り付け(3)の説明に供する略線的斜視図である。 他の実施の形態による紙幣収納庫の構成(3)を示す略線的斜視図である。 他の実施の形態による紙幣収納庫の構成(4)を示す略線的斜視図である。 他の実施の形態による封かん具取付部に対する封かん具の取り付け(4)の説明に供する略線的斜視図である。 他の実施の形態による紙幣収納庫の構成(5)を示す略線的斜視図である。 外装ケース及び扉の連結の説明に供する略線的斜視図である。 他の実施の形態による紙幣収納庫の構成(6)を示す略線的斜視図である。 他の実施の形態による封かん具取付部の構成(3)を示す略線的斜視図である。 他の実施の形態による封かん具取付部の構成(4)を示す略線的斜視図である。 他の実施の形態による封かん具取付部の構成(5)を示す略線的断面図である。 他の実施の形態による封かん具取付部の構成(6)を示す略線的断面図である。 他の実施の形態による封かん具の構成を示す略線的斜視図である。 他の実施の形態による紙幣収納庫の外装ケースの構成を示す略線的側面図である。 他の実施の形態による下部ユニットのユニット筐体の構成(1)を示す略線的斜視図である。 他の実施の形態による紙幣収納庫の構成(7)を示す略線的斜視図である。 他の実施の形態による下部ユニットのユニット筐体の構成(2)を示す略線的斜視図である。 他の実施の形態による下部ユニットの構成を示す略線的斜視図である。 他の実施の形態による収納庫配置筐体の構成を示す略線的斜視図である。 従来の紙幣収納庫に設けられた施錠部の構成(1)を示す略線的斜視図である。 従来の紙幣収納庫に設けられた施錠部の構成(2)を示す略線的斜視図である。
以下図面を用いて、発明を実施するための最良の形態(以下、これを実施の形態とも呼ぶ)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
(1)第1の実施の形態
(2)第2の実施の形態
(3)第3の実施の形態
(4)他の実施の形態
(1)第1の実施の形態
(1−1)現金自動預払機の外観構成
図1において、1は全体として本発明を適用した現金自動預払機の外観構成を示す。かかる現金自動預払機1は、略箱型の筐体(以下、これを預払機筐体とも呼ぶ)2を有している。
因みに、以下の説明では、現金自動預払機1を、預払機筐体2の前面2Aと対峙して見た場合の図中に矢印a1で示す左の方向を、預払機左方向や単に左とも呼び、当該預払機左方向とは逆の方向を、預払機右方向や単に右とも呼ぶ。
また、以下の説明では、現金自動預払機1を、預払機筐体2の前面2Aと対峙して見た場合の図中に矢印b1で示す上の方向を、預払機上方向や単に上とも呼び、当該預払機上方向とは逆の方向を、預払機下方向や単に下とも呼ぶ。
さらに、以下の説明では、現金自動預払機1を、預払機筐体2の前面2Aと対峙して見た場合の図中に矢印c1で示す手前の方向を、預払機前方向や単に前とも呼び、当該預払機前方向とは逆の方向を、預払機後方向や単に後とも呼ぶ。
預払機筐体2の前側上端部には、前面2Aよりも後面2B側に凹むように略L字状に形成されたフロントパネル3が設けられている。
フロントパネル3において預払機上方向に向くほぼ水平な上向パネル3Aには、例えば、左寄りに、種々の操作画像の表示及び表面へのタッチ操作が可能なタッチスクリーン4が設けられている。
またフロントパネル3の上向パネル3Aには、例えば、右寄りに、長方形の紙幣を投入し、また取り出すための紙幣投入取出部5が設けられている。
一方、フロントパネル3において預払機前方向に向くほぼ垂直な前向パネル3Bには、例えば、左寄りに、取引の際に通帳を挿入し、また当該通帳や取引明細書を排出するための通帳挿入排出口7が設けられている。
またフロントパネル3において前向パネル3Bには、例えば、右寄りに、取引の際にキャッシュカードやクレジットカード等の種々のカードを挿入及び排出するためのカード挿入排出口8も設けられている。
現金自動預払機1は、係る構成のもと、タッチスクリーン4に操作画像を表示すると共に、顧客によるタッチスクリーン4の表面へのタッチ操作に応じて操作画像を適宜切り換えて表示する。
これにより現金自動預払機1は、顧客に操作画像を介して、現金の預け入れのような入金や払い出しのような出金等の所望の取引の手順を案内する。
そして現金自動預払機1は、顧客に、その案内に従って通帳挿入排出口7やカード挿入排出口8に通帳やカードを挿入させ、また紙幣投入取出部5に入金用の紙幣を投入させる。
また現金自動預払機1は、顧客に、その案内に従って通帳挿入排出口7やカード挿入排出口8から排出した通帳や取引明細書、カードを受け取らせ、紙幣投入取出部5から出金用の紙幣を取り出させる。このようにして現金自動預払機1は、顧客が所望する紙幣の入金や出金等の取引を行うことができる。
(1−2)現金自動預払機の内部構成
次いで、現金自動預払機1の内部構成について説明する。図2に示すように、現金自動預払機1の預払機筐体2内には、当該現金自動預払機1全体を統括制御する制御部10が収納されると共に、当該制御部10の制御のもと、紙幣の入金処理及び出金処理等を行う紙幣処理ユニット11が収納されている。
紙幣処理ユニット11は、略箱型のメインフレーム12を有し、そのメインフレーム12に上部ユニット13が載置されると共に、当該メインフレーム12内に下部ユニット14が収納されている。
上部ユニット13内には、上向パネル3Aに対向させて上述の紙幣投入取出部5が配置され、当該紙幣投入取出部5の後斜下に鑑別部17が配置されると共に、紙幣投入取出部5及び鑑別部17の後側に一時保留部18が配置されている。
また下部ユニット14内には、下寄りに、入金用の紙幣及び出金用の紙幣を金種別に収納する(すなわち、それぞれ特定の1金種の紙幣のみを収納する)複数(例えば、4個)の紙幣収納庫20乃至23が、前から後へ順に並べるようにして着脱可能に装着されている。
さらに下部ユニット14内には、複数の紙幣収納庫20乃至23のうち最も後に位置する1個の紙幣収納庫23のさらに後に、紙幣の入金や出金に補助的に用いる紙幣収納庫(以下、これを補助収納庫とも呼ぶ)24が着脱可能に装着されている。
因みに、補助収納庫24は、破損している紙幣や折れ曲がっている紙幣等のような異常な紙幣を収納する紙幣収納庫24Aと、紙幣投入取出部5から顧客により取り忘れられた紙幣を収納する紙幣収納庫24Bと、複数の紙幣収納庫20乃至23に対して紙幣を補充及び回収するための紙幣収納庫24Cとが、あたかも下から順に積み重ねたように一体化されて形成されている。
なお、以下の説明では、破損している紙幣や折れ曲がっている紙幣等のような異常な紙幣を、特にリジェクト紙幣とも呼び、そのリジェクト紙幣を収納するための紙幣収納庫24Aを、特にリジェクト庫24Aとも呼ぶ。
また、以下の説明では、紙幣投入取出部5から顧客により取り忘れられた紙幣を、特に取忘紙幣とも呼び、その取忘紙幣を収納するための紙幣収納庫24Bを、特に取忘庫24Bとも呼ぶ。
さらに、以下の説明では、複数の紙幣収納庫20乃至23に対して紙幣を補充及び回収するための紙幣収納庫24Cを、特に補充回収庫24Cとも呼ぶ。
これに加え上部ユニット13内には、紙幣投入取出部5及び鑑別部17の間に紙幣を、適宜搬送先を切り換えて搬送するための搬送路(以下、これを前側搬送路とも呼ぶ)25Aを形成する搬送部(以下、これを処理ユニット前側搬送部とも呼ぶ)25が配置され、当該前側搬送路25Aが紙幣投入取出部5及び鑑別部17に接続されている。
また上部ユニット13内には、紙幣投入取出部5、鑑別部17及び一時保留部18の間に紙幣を、適宜搬送先を切り換えて搬送するための搬送路(以下、これを後側搬送路とも呼ぶ)26Aを形成する搬送部(以下、これを処理ユニット後側搬送部とも呼ぶ)26が配置され、当該後側搬送路26Aが紙幣投入取出部5、鑑別部17及び一時保留部18に接続されている。
さらに下部ユニット14内には、上寄りに紙幣を、適宜搬送先を切り換えて搬送するための搬送路(以下、これを下側搬送路とも呼ぶ)27Aを形成する搬送部(以下、これを処理ユニット下側搬送部とも呼ぶ)27が配置され、当該下側搬送路27Aが複数の紙幣収納庫20乃至23、補助収納庫24、前側搬送路25A及び後側搬送路26Aに接続されている。
そして紙幣処理ユニット11では、例えば、前側搬送路25A、後側搬送路26A及び下側搬送路27Aを介して長方形の紙幣を、一方の短辺を左側に位置させ、かつ他方の短辺を右側に位置させて(すなわち、紙幣の長手方向を預払機左方向とほぼ平行にして)一方の長辺を搬送方向に向けた搬送姿勢で搬送する。
なお、以下の説明では、紙幣の長手方向を、紙幣長手方向とも呼び、当該紙幣の短手方向を、紙幣短手方向とも呼ぶ。
よって紙幣処理ユニット11では、紙幣投入取出部5、鑑別部17、一時保留部18、複数の紙幣収納庫20乃至23、補助収納庫24(リジェクト庫24A、取忘庫24B及び補充回収庫24C)において紙幣を、その搬送姿勢に応じて一方の短辺を左側に位置させ、かつ他方の短辺を右側に位置させた(すなわち、紙幣長手方向を預払機左方向とほぼ平行にした)姿勢で取り扱っている。
実際に制御部10は、紙幣の入金処理時、顧客により紙幣投入取出部5に入金用の1又は複数の紙幣が投入されると、当該紙幣投入取出部5から1又は複数の紙幣を、1枚ずつ繰り出し前側搬送路25Aを介して鑑別部17へ搬送して、当該鑑別部17において、その紙幣の金種や状態等を鑑別させる。
その結果、制御部10は、鑑別部17から正常であると鑑別されて繰り出された紙幣については、後側搬送路26Aを介して一時保留部18へ搬送して一時的に保持させることにより、当該紙幣の入金を保留する。
また制御部10は、鑑別部17から破損や折れ等により異常であると鑑別されて繰り出された紙幣については、リジェクト紙幣として後側搬送路26Aを介して紙幣投入取出部5へ搬送することにより、顧客に当該紙幣投入取出部5から取り出させるようにして返却する。
このようにして制御部10は、鑑別部17において、紙幣投入取出部5内に投入された入金用の紙幣が全て鑑別されると、正常であると鑑別された紙幣の総額(すなわち、入金の金額)を、タッチスクリーン4を介して顧客に提示する。
その結果、制御部10は、入金の金額を確認した顧客によりタッチスクリーン4を介して紙幣の入金が指示されると、一時保留部18から一時的に保持していた紙幣を、1枚ずつ繰り出し後側搬送路26Aを介して鑑別部17へ搬送して、当該鑑別部17において再び、その紙幣の金種や状態等を鑑別させる。
そして制御部10は、鑑別部17から正常であると鑑別されて繰り出された紙幣については、前側搬送路25A及び下側搬送路27Aを順次介して当該紙幣の金種に応じた紙幣収納庫20乃至23へ搬送して収納する。
ただし、制御部10は、この際、鑑別部17から異常であると鑑別されて繰り出された紙幣については、リジェクト紙幣として前側搬送路25A及び下側搬送路27Aを順次介して補助収納庫24へ搬送してリジェクト庫24Aへ収納することにより、その後の出金処理には用いないようにする。
因みに、制御部10は、この際、紙幣投入取出部5へ戻したリジェクト紙幣を顧客が取り忘れて立ち去ると、当該紙幣投入取出部5から、そのリジェクト紙幣を取忘紙幣として1枚ずつ繰り出し前側搬送路25Aを介して鑑別部17へ搬送して金種や状態等を改めて鑑別した後、さらに後側搬送路26A及び下側搬送路27Aを順次介して補助収納庫24へ搬送することにより取忘庫24Bへ収納する。
制御部10は、このようにして紙幣処理ユニット11において紙幣の入金処理を実行して、顧客の所望する取引としての紙幣の入金を行うことができる。
一方、制御部10は、紙幣の出金処理時、例えば、顧客によりタッチスクリーン4を介して出金の金額が指定されると、紙幣収納庫20乃至23から、当該顧客により指定された金額分の紙幣を1枚ずつ繰り出し下側搬送路27A及び前側搬送路25Aを順次介して鑑別部17へ搬送して、当該鑑別部17において紙幣の金種や状態等を鑑別させる。
その結果、制御部10は、鑑別部17から正常であると鑑別されて繰り出された紙幣については、後側搬送路26Aを介して紙幣投入取出部5へ搬送する。
ただし、制御部10は、この際、鑑別部17から異常であると鑑別されて繰り出された紙幣については、リジェクト紙幣として後側搬送路26A及び下側搬送路27Aを順次介して補助収納庫24へ搬送してリジェクト庫24Aへ収納することにより、その後の出金処理には用いないようにする。
そして制御部10は、紙幣投入取出部5に、出金用に指定された金額分の紙幣を搬送し終えると、顧客に当該紙幣投入取出部5から、その出金用に指定された金額分の紙幣を取り出させるようにして引き渡す。
因みに、制御部10は、この際、紙幣投入取出部5に顧客により取り忘れられた紙幣があると、当該紙幣投入取出部5から、その紙幣を取忘紙幣として1枚ずつ繰り出し前側搬送路25Aを介して鑑別部17へ搬送して金種や状態等を改めて鑑別した後、さらに後側搬送路26A及び下側搬送路27Aを順次介して補助収納庫24へ搬送することにより取忘庫24Bへ収納する。
制御部10は、このようにして紙幣処理ユニット11において紙幣の出金処理を実行して、顧客の所望する取引としての紙幣の出金を行うことができる。
また制御部10は、紙幣の補充処理時、補助収納庫24の補充回収庫24Cから紙幣を1枚ずつ繰り出し下側搬送路27A及び後側搬送路26Aを順次介して鑑別部17へ搬送して、当該鑑別部17において紙幣の金種や状態等を鑑別させる。
その結果、制御部10は、鑑別部17から正常であると鑑別されて繰り出された紙幣については、前側搬送路25A及び下側搬送路27Aを順次介して、その金種に応じた紙幣収納庫20乃至23へ搬送して収納する。
ただし、制御部10は、この際、鑑別部17から異常であると鑑別されて繰り出された紙幣については、リジェクト紙幣として前側搬送路25A及び下側搬送路27Aを順次介して補助収納庫24へ戻すように搬送してリジェクト庫24Aに収納する。
制御部10は、このようにして紙幣処理ユニット11において紙幣の補充処理を実行して、複数の紙幣収納庫20乃至23に出金処理に用いる紙幣を補充することができる。
さらに制御部10は、紙幣の回収処理時、紙幣収納庫20乃至23から紙幣を1枚ずつ繰り出し下側搬送路27A及び前側搬送路25Aを順次介して鑑別部17へ搬送して、当該鑑別部17において紙幣の金種や状態等を鑑別させる。
その結果、制御部10は、鑑別部17から正常であると鑑別されて繰り出された紙幣については、後側搬送路26A及び下側搬送路27Aを順次介して補助収納庫24へ搬送して補充回収庫24Cに収納する。
ただし、制御部10は、この際、鑑別部17から異常であると鑑別されて繰り出された紙幣については、リジェクト紙幣として後側搬送路26A及び下側搬送路27Aを順次介して補助収納庫24へ搬送してリジェクト庫24Aに収納する。
制御部10は、このようにして紙幣処理ユニット11において紙幣の回収処理を実行して、複数の紙幣収納庫20乃至23から紙幣を回収することができる。
ところで、預払機筐体2には、紙幣処理ユニット11が図示しないレールガイド及びスライドレールを介して前後にスライド可能に取り付けられている。
これにより預払機筐体2は、紙幣処理ユニット11を例えば、当該預払機筐体2から前側(すなわち、前面2Aよりも前)へ引き出させ、また預払機筐体2に押し込むようにして収納させることができる。
また図3(A)及び(B)に示すように、下部ユニット14は、前後に長い略箱型のユニット筐体32を有している。
ユニット筐体32は、左側板(以下、これをユニット筐体左側板とも呼ぶ)32Aの上端に、前後に長いレール配置板32AXが預払機左方向に張り出すように設けられている。
またユニット筐体32は、ユニット筐体左側板32Aの高さよりも右側板(以下、これをユニット筐体右側板とも呼ぶ)32Bの高さが低く形成され、当該ユニット筐体左側板32Aの上端から、ユニット筐体右側板32Bの上端までに亘り開口部32Cが形成されている。
さらにユニット筐体32は、底面に、紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24の収納庫配置位置を規定するための複数の仕切板32Dが前から後にかけて所定間隔で垂設されている。
これにより下部ユニット14は、ユニット筐体32内の複数の収納庫配置位置に紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24をそれぞれ後述する扉を預払機後方向へ向けた姿勢で、複数の仕切板32Dによって位置決めして配置することができる。
さらにユニット筐体32には、レール配置板32AXの上面に設けられた前後2個のヒンジ部36を介して(すなわち、預払機前方向と平行なヒンジ軸を中心にして)処理ユニット下側搬送部27が、開口部32Cにおいて当該ユニット筐体32の上端部分を閉塞し、また開放するように開閉可能に取り付けられている。
これにより下部ユニット14は、ユニット筐体32に対する処理ユニット下側搬送部27の開閉に応じて、下側搬送路27Aを紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24とそれぞれ接続し、また切り離すことができる。
そして図4に示すように、紙幣処理ユニット11においてメインフレーム12は、左側面の内面上寄りの所定位置に、左レールガイド30が、その長手方向を預払機前方向と平行にして配置されると共に、右側面の内面下寄りの所定位置に、右レールガイド31が、その長手方向を預払機前方向と平行にして配置されている。
また下部ユニット14は、ユニット筐体32においてレール配置板32AXの下面に左スライドレール33が、その長手方向を預払機前方向と平行にして配置されると共に、ユニット筐体右側板32Bの外面の下寄りに右スライドレール34が、その長手方向を預払機前方向と平行にして配置されている。
そして下部ユニット14は、左スライドレール33及び右スライドレール34が、メインフレーム12の左レールガイド30及び右レールガイド31に係合されている。
よってメインフレーム12は、下部ユニット14を、左レールガイド30及び右レールガイド31並びに左スライドレール33及び右スライドレール34を介して前後にスライド可能に支持している。
これにより図5に示すように、紙幣処理ユニット11は、預払機筐体2から前側に引き出された状態(又は、預払機筐体2に収納された状態)で、メインフレーム12から下部ユニット14を前側へ引き出させ、またメインフレーム12に押し込むようにして収納させることができる。
実際に紙幣処理ユニット11は、紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24が装着された(すなわち、ユニット筐体32内に紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24が配置された)下部ユニット14がメインフレーム12から引き出され、ユニット筐体32に対して処理ユニット下側搬送部27が開かれると、紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24から下側搬送路27Aを切り離す。
これにより紙幣処理ユニット11は、ユニット筐体32内の複数の収納庫配置位置から紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24を、上側や右斜上側へ引き抜かせるようにして取り出させることができる。
そして紙幣処理ユニット11は、このように下部ユニット14から取り出された紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24については、特定の紙幣装填場所へ運搬させて当該紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24に対し複数の紙幣を装填させ、またリジェクト紙幣や取忘紙幣を取り出させることができる。
また紙幣処理ユニット11は、下部ユニット14から紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24が取り出された状態では、ユニット筐体32内の複数の収納庫配置位置に、紙幣装填場所で複数の紙幣が装填され、またリジェクト紙幣や取忘紙幣が取り出された紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24を上側や右斜上側から差し込ませるようにして収納させることができる。
そのうえで紙幣処理ユニット11は、下部ユニット14においてユニット筐体32に対し処理ユニット下側搬送部27が閉じられると、下側搬送路27Aを紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24に接続することができる。
このようにして紙幣処理ユニット11は、下部ユニット14に紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24を装着させることができ、この状態で下部ユニット14をメインフレーム12に押し込むようにして収納させることができる。
因みに、下部ユニット14は、メインフレーム12に収納されると、下側搬送路27Aを前側搬送路25A及び後側搬送路26Aに接続し、またメインフレーム12から引き出されると、下側搬送路27Aを前側搬送路25A及び後側搬送路26Aから切り離す。
(1−3)紙幣収納庫の構成
次いで、複数の紙幣収納庫20乃至23、及び補助収納庫24の構成について順番に説明する。ただし、複数の紙幣収納庫20乃至23は、同様に構成されているため、1個の紙幣収納庫20の構成についてのみ説明し、他の紙幣収納庫21乃至23の構成については説明を省略する。
まず、図6(A)及び(B)に示すように、紙幣収納庫20は、金属板により上下に長い略直方体状に形成された外装ケース40を有している。
因みに、以下の説明では、外装ケース40の正面40Aを、ケース正面40Aとも呼ぶ。そして、以下の説明では、紙幣収納庫20を、ケース正面40Aと対峙して見た場合の図中に矢印a2で示す左の方向を、収納庫左方向や単に左とも呼び、当該収納庫左方向とは逆の方向を、収納庫右方向や単に右とも呼ぶ。
また、以下の説明では、紙幣収納庫20を、ケース正面40Aと対峙して見た場合の図中に矢印b2で示す上の方向を、収納庫上方向や単に上とも呼び、当該収納庫上方向とは逆の方向を、収納庫下方向や単に下とも呼ぶ。
さらに、以下の説明では、紙幣収納庫20を、ケース正面40Aと対峙して見た場合の図中に矢印c2で示す手前の方向を、収納庫前方向や単に前とも呼び、当該収納庫前方向とは逆の方向を、収納庫後方向や単に後とも呼ぶ。
紙幣収納庫20において外装ケース40の上面(以下、これをケース上面とも呼ぶ)40Bには、後寄りに、収納庫左方向と平行なスリット状の紙幣取込繰出口40BXが形成されている。
また外装ケース40のケース上面40Bには、中央部に略コ字状の溝部が形成され、当該溝部に、紙幣収納庫20の着脱や運搬の際等に利用可能な略コ字状の取手41が収納及び引出可能に取り付けられている。
さらに外装ケース40のケース正面40Aには、中央部に、内部へ紙幣を装填する(また、内部から紙幣を取り出す)ための略長方形状の開口部40AXが形成されている。
さらに外装ケース40のケース正面40Aには、例えば、右端部に設けられた図示しない一対のヒンジ部を介して、略長方形状の金属板によって形成された扉42が、その外面42Aをケース正面40Aと面一にして開口部40AXを閉塞し、また当該開口部40AXを開放するように開閉可能に(すなわち、この場合は右開で)取り付けられている。
そして扉42には、左端中央部に、ディンプルキー等の鍵(図示せず)に対応するシリンダ錠のような錠43が、鍵穴の形成された一端面を当該扉42の外面42Aから露出させ、他端部を扉42の内面42Bから突出させて取り付けられている。
因みに、以下の説明では、扉42の外面42Aを、扉外面42Aとも呼び、当該扉42の内面42Bを、扉内面42Bとも呼ぶ。
また錠43の他端部には、細長い金属板でなるロックレバー44が扉内面42Bと平行にして取り付けられている。
これにより錠43は、鍵が鍵穴に差し込まれて当該錠43の中心軸を中心にして一回転方向、及びこれとは逆の他回転方向へ回転操作されると、その回転操作に連動させてロックレバー44を扉内面42Bと平行にしたまま、一回転方向及び他回転方向へ回転させる。
さらに外装ケース40は、ケース正面40Aの左端部の裏側に、金属板でなるロックプレート45が、その一部を開口部40AX内に突出させて取り付けられている。
因みに、以下の説明では、ロックプレート45において開口部40AX内に突出する一部を、プレート突出部とも呼ぶ。
また、以下の説明では、ロックプレート45の収納庫前方向を向いた一面においてプレート突出部の部分を、プレート突出部前面とも呼び、当該ロックプレート45の収納庫後方向を向いた他面においてプレート突出部の部分を、プレート突出部後面とも呼ぶ。
これにより紙幣収納庫20は、外装ケース40に対し扉42が閉じられた場合、当該扉42の扉内面42Bの左端中央部(すなわち、錠43の他端部の左側の部分)を、例えば、ロックプレート45のプレート突出部前面に押し付けさせて、扉外面42Aをケース正面40Aと面一にする。
この状態で紙幣収納庫20は、錠43の鍵穴に鍵が差し込まれて例えば、他回転方向へ回転操作されると、ロックレバー44を他回転方向へ回転させて、当該ロックレバー44の先端部をロックプレート45のプレート突出部後面と近接させる。
すなわち、紙幣収納庫20は、このように錠43の鍵穴に差し込まれた鍵が例えば、他回転方向へ回転操作されると、ロックプレート45のプレート突出部を、扉42とロックレバー44の先端部とで挟み込む。
そして紙幣収納庫20は、このようにロックプレート45のプレート突出部を、扉42とロックレバー44の先端部とで挟み込んだまま、錠43の鍵穴から鍵が抜き取られると、外装ケース40に対し扉42を閉じた状態(すなわち、開口部40AXを完全に密閉した状態)にロックする(すなわち、開かないようにする)ことができる。
また紙幣収納庫20は、外装ケース40に対し扉42をロックした状態で錠43の鍵穴に鍵が差し込まれて例えば、一回転方向へ回転操作されると、ロックレバー44を一回転方向へ回転させて、当該ロックレバー44の先端部をロックプレート45のプレート突出部後面と対向する位置から右側へ退避させる。
これにより紙幣収納庫20は、外装ケース40に対する扉42のロックを解除して、当該外装ケース40に対し扉42を開かせて開口部40AXを開放することができ、かくして内部に複数の紙幣を装填させ、また内部から紙幣を取り出させることができる。
係る構成に加え紙幣収納庫20は、外装ケース40に対し扉42が閉じられていることを示し、かつ当該外装ケース40に対し扉42を閉じた状態にロックするように封かんするための例えば、結束バンドでなる封かん具を、外装ケース40に対し扉42が閉じられていることを示し、かつ当該外装ケース40に対し扉42を閉じた状態にロックするように取り付けさせる封かん具取付部46が設けられている。
この場合、封かん具取付部46は、扉42に設けられた略短冊状の扉側取付板42Cを有している。扉側取付板42Cは、扉42の左側面の中央部に、当該左側面の向く方向(例えば、収納庫左方向)に突設され、当該扉42と一体に成形されている。
また封かん具取付部46は、外装ケース40に設けられた略短冊状の金属板でなるケース側取付板47も有している。
さらに外装ケース40には、封かん具取付部46として、ケース正面40Aの左端中央部に、扉側取付板42Cに対応させて溝部(以下、これをケース溝部とも呼ぶ)40AYが形成されている。
そしてケース側取付板47は、ケース溝部40AYの底に根元部が接合され、先端部を外装ケース40の左側面(以下、これをケース左側面とも呼ぶ)40Cよりも収納庫左方向へ突出させている。
ここで、外装ケース40は、ケース正面40Aからケース溝部40AY内のケース側取付板47の一面(すなわち、収納庫前方向を向いた面)までの深さが、扉側取付板42Cの厚みと等しく、又はその厚みよりも僅かに深く選定されている。
これにより扉側取付板42Cは、外装ケース40に対し扉42が閉じられた場合、ケース溝部40AYに入り込んで、内面(すなわち、扉内面42Bの扉側取付板42Cの部分)をケース側取付板47の一面と接触させ、又は近接させる。
すなわち、扉側取付板42Cは、外装ケース40に対し扉42が閉じられた場合、ケース溝部40AYに入り込むことで、扉外面42Aをケース正面40Aと面一にして、上述した錠43による扉42のロックを妨げないようにしている。
そして扉側取付板42Cは、その長さが、先端部をケース左側面40Cよりも収納庫左方向へ所定長さだけ突出させるように選定されており、当該先端部にバンド挿入孔部42CXが穿設されている。
またケース側取付板47は、その長さが、扉側取付板42Cとほぼ等しく選定されている。そしてケース側取付板47は、ケース左側面40Cから収納庫左方向に突出する先端部にバンド挿入孔部47Aが、外装ケース40に対し扉42が閉じられたときに扉側取付板42Cのバンド挿入孔部42CXと対向するように穿設されている。
これにより封かん具取付部46は、外装ケース40に対し扉42が閉じられた場合、ケース側取付板47と扉側取付板42Cとを接触させ、又は近接させて、当該ケース側取付板47のバンド挿入孔部47Aと扉側取付板42Cのバンド挿入孔部42CXとをあたかも1つの孔部のように接触させ、又は近接させる。
ここで、図7(A)及び(B)に示すように、封かん具50は、例えば、所定の長さのバンド部50Aの一端に略角筒状のヘッド部50Bが、当該一端をヘッド部50Bの孔の一方の開口部寄りに接合して設けられ、当該バンド部50A及びヘッド部50Bが所定の樹脂材により一体成形されている。
因みに、以下の説明では、封かん具50のヘッド部50Bにおいてバンド部50Aが、その一端を接合するようにして設けられた側を、バンド接合側とも呼ぶ。
また封かん具50のバンド部50Aは、裏面50AXに、当該バンド部50Aの長手方向に沿って所定ピッチで鋸の歯のような複数の刻み目が形成されている。
さらに封かん具50のヘッド部50Bは、孔内に略短冊状の爪形成板50BXが、その根元部を当該孔の一方の開口部のバンド接合側に接合するようにして設けられ、爪形成板50BXの先端に形成された爪を、孔の他方の開口部付近でバンド接合側とは反対側に向けている。
そして封かん具50は、バンド部50Aが裏面50AXを内側にして環状に屈曲されてヘッド部50Bの孔に一方の開口部側から差し込まれると、当該バンド部50Aの裏面50AXの刻み目を爪形成板50BXの爪に係合させる。
この際、封かん具50は、ヘッド部50Bの孔に差し込まれたバンド部50Aが、その差込方向へ押されると、バンド部50Aにより爪形成板50BXの先端部をバンド接合側へ押すようにして変位させて孔の内壁と爪形成板50BXとの間隔を広げる。
これにより封かん具50は、ヘッド部50Bの孔にバンド部50Aを所望の長さだけ差し込ませることができる。
ただし、封かん具50は、ヘッド部50Bの孔に差し込まれたバンド部50Aが差込方向とは逆の方向へ引っ張られると、バンド部50Aの刻み目が爪形成板50BXの爪に引っ掛かり、当該爪形成板50BXの先端部をバンド接合側とは反対側へ変位させて孔の内壁と爪形成板50BXとの間隔を狭める。
これにより封かん具50は、バンド部50Aの刻み目に爪形成板50BXの爪を引っ掛けたまま、当該バンド部50Aを孔の内壁と爪形成板50BXとにより強固に挟み込んで、ヘッド部50Bの孔からバンド部50Aを引き抜けないようにしている。
よって図8に示すように、紙幣収納庫20は、外装ケース40に対し扉42が閉じられた状態で封かん具50のバンド部50Aをケース側取付板47のバンド挿入孔部47A及び扉側取付板42Cのバンド挿入孔部42CXに順に通させた後、ヘッド部50Bの孔に差し込ませる。
これにより紙幣収納庫20は、封かん具取付部46において封かん具50によりケース側取付板47に扉側取付板42Cをバンド挿入孔部47A、42CXを介して縛り付けるようにして、当該封かん具取付部46に封かん具50を取り付けさせる。
このようにして紙幣収納庫20は、外装ケース40に対し扉42が閉じられた状態で、封かん具取付部46に封かん具50を、外装ケース40の周囲から視認可能な状態に取り付けさせ、当該封かん具50により外装ケース40に対して扉42を封かんすることができる。
ところで、封かん具50は、バンド部50Aをヘッド部50Bの孔に差し込むと、当該バンド部50Aに人が直接引っ張り、又は何らかの道具を利用して間接的に引っ張るような力を加えても、このようにして加える力の程度では、バンド部50Aをヘッド部50Bの孔から引き抜くことはできないように形成されている。
このため紙幣収納庫20では、封かん具取付部46に封かん具50が取り付けられると、その後は封かん具50を、ニッパやプライヤ等のような切断機能を有する工具の何れかを用いてバンド部50Aを切断させるようにして故意に破損させなければ、封かん具取付部46から外すことはできない。
因みに、以下の説明では、封かん具50のバンド部50Aを切断可能なニッパやプライヤ等のような切断機能を有する工具を、切断工具とも呼ぶ。
従って紙幣収納庫20は、紙幣装填場所で紙幣の装填用に扉42が開かれる場合、係員に、封かん具取付部46に取り付けられていた封かん具50を、切断工具を用いてバンド部50Aを破損(切断)させるようにして封かん具取付部46から外させる。
また紙幣収納庫20は、係員に、錠43の鍵穴に差し込まれた鍵の回転操作により外装ケース40に対する扉42のロックを解除させて、その扉42を開かせ、当該外装ケース40の内部に複数の紙幣を装填させる。
そのうえで紙幣収納庫20は、係員に、扉42を閉じさせて、錠43の鍵穴に差し込まれた鍵の回転操作により外装ケース40に対し扉42を閉じた状態にロックさせると共に、封かん具取付部46に封かん具50を取り付けさせて、当該封かん具50により外装ケース40に対して扉42を封かんさせる。
このようにして紙幣収納庫20は、紙幣装填場所で紙幣が装填される毎に、係員に、扉42を開くために封かん具50を破損させ、また扉42を閉じた後には、再び封かん具50を取り付けさせている。
そして封かん具50は、紙幣収納庫20の封かん具取付部46に取り付けられている間は外装ケース40の周囲から視認可能であるため、当該外装ケース40に対して扉42が閉じられていることを、一目で認識可能なように示すことができる。
従って紙幣収納庫20は、紙幣装填場所での紙幣の装填の際に封かん具50が、係員が正規に破損させる前に破損していなければ、当該係員に外装ケース40に対し扉42が開かれていないと判断させることができる。
また紙幣収納庫20は、紙幣装填場所での紙幣の装填の際に封かん具50が、係員が正規に破損させる前にすでに破損していれば、当該係員に外装ケース40に対し扉42が不正に開かれた可能性があると判断させることができる。
このようにして紙幣収納庫20は、紙幣装填場所での紙幣の装填の際、係員が正規に封かん具50を破損させる前にすでに破損しているか否かにより、係員に対し、扉42が不正に開かれた可能性があるかどうかを容易に確認させることができる。
ところで、封かん具50は、上述のように封かん具取付部46に取り付けられると、切断工具を用いて破損させなければ、封かん具取付部46から外すことはできない。
よって封かん具50は、外装ケース40に対し扉42が閉じられた状態で封かん具取付部46に取り付けられると、外装ケース40に対して扉42を閉じた状態にロックすることができる。
すなわち、紙幣収納庫20は、一般に普及している複数種類の工具の中に封かん具50のバンド部50Aを切断可能な切断工具が幾つかあるため、特定の1個の鍵を使用して錠43により扉42をロックし、またロックを解除する場合に比べて簡易ではあるものの、その封かん具50によっても扉42をロックすることができる。
ただし、紙幣収納庫20は、扉42の扉内面42Bに金属製の補強板が、当該扉内面42B全体や錠43が設けられている側の端部(この場合は、扉内面42Bの左端部の上面から下面までに亘る部分)等のように、少なくとも錠43の他端部が位置する部分及びロックレバー44の可動範囲以上に取り付けられている。
また紙幣収納庫20は、ロックプレート45が容易には変形しないような厚みに選定されると共に、当該ロックプレート45が外装ケース40に対し比較的径の太い金属製のボルトを用いる等して容易には脱落しないように強固に取り付けられている。
すなわち、紙幣収納庫20は、一般的な紙幣収納庫と同じように、外装ケース40及び扉42においてロックレバー44の付近は比較的堅固に形成されている。
そして紙幣収納庫20は、このように外装ケース40及び扉42において比較的堅固に形成されている部分、すなわちロックレバー44の近傍に封かん具取付部46が設けられている。
さらに封かん具50は、上述のように人が加える力ではバンド部50Aをヘッド部50Bの孔から引き抜くことはできないように形成されている。
このため紙幣収納庫20は、封かん具50による扉42のロックが錠43によるロックより簡易であるとは言っても、当該封かん具50が切断されなければ、その封かん具50により扉42を強固にロックし続けることができる。
例えば、紙幣収納庫20は、仮に錠43による扉42のロックがピッキング等により不正に解除されたとしても、封かん具50が切断されていなければ、外装ケース40と扉42との隙間にバールの先端等を差し込むようにして当該扉42をこじ開けようとしても、当該封かん具50により扉42をロックし続けることができる。
なお、図9に示すように、この実施の形態の場合、下部ユニット14は、例えば、ユニット筐体32に紙幣収納庫20を、扉42を後に向けて収納させるようにして(他の紙幣収納庫21乃至23及び補助収納庫24も同様に)装着されている。
よって紙幣収納庫20(他の紙幣収納庫21乃至23)は、ユニット筐体32に収納された場合、封かん具取付部46と共に、これに取り付けられた封かん具50をユニット筐体右側板32B側に位置させている。
このため下部ユニット14は、ユニット筐体32において、ユニット筐体右側板32Bの高さ(図中にhで示す高さ)が、紙幣収納庫20の封かん具取付部46の高さ位置(すなわち、外装ケース40の底面から封かん具取付部46までの高さ)よりも低く選定されている。
これにより下部ユニット14は、ユニット筐体32に紙幣収納庫20(他の紙幣収納庫21乃至23)が収納される場合、封かん具取付部46と共に、これに取り付けられている封かん具50をユニット筐体右側板32Bの上端よりも上側に位置させて、当該紙幣収納庫20(他の紙幣収納庫21乃至23)の収納の妨げにならないようにしている。
次いで、補助収納庫24の構成について説明する。因みに、以下には、補助収納庫24の構成を、図6(A)及び(B)を用いて紙幣収納庫20の構成を説明した場合に定義した方向(すなわち、収納庫左方向や収納庫前方向等)を適用して説明する。
図10に示すように、補助収納庫24は、上述した紙幣収納庫20の外装ケース40と等しい高さを有するように、金属板により上下に長い略直方体状に形成された外装ケース55を有している。
補助収納庫24において外装ケース55のケース上面55Aには、上述した紙幣収納庫20の場合と同様に、スリット状の紙幣取込繰出口55AXが形成されると共に、略コ字状の溝部を利用して略コ字状の取手56が収納及び引出可能に取り付けられている。
また外装ケース55のケース正面55Bには、例えば、下端部のリジェクト庫24Aに相当する部分に対応させて、その内部から個別にリジェクト紙幣を取り出すための略四角形の開口部が形成されている。
そして外装ケース55のケース正面55Bには、リジェクト庫24Aに相当する部分に対応させて右端部に設けられた図示しない一対のヒンジ部を介して、略四角形状の金属板によって形成された扉57が、扉外面57Aをケース正面55Bと面一にして開口部を閉塞し、また当該開口部を開放するように開閉可能に(すなわち、この場合は右開で)取り付けられている。
さらに外装ケース55のケース正面55Bには、例えば、中央部の取忘庫24Bに相当する部分に対応させて、その内部から個別に取忘紙幣を取り出すための略四角形の開口部が形成されている。
そして外装ケース55のケース正面55Bには、取忘庫24Bに相当する部分に対応させて右端部に設けられた図示しない一対のヒンジ部を介して、略四角形状の金属板によって形成された扉58が、扉外面58Aをケース正面55Bと面一にして開口部を閉塞し、また当該開口部を開放するように開閉可能に(すなわち、この場合は右開で)取り付けられている。
さらに外装ケース55のケース正面55Bには、例えば、上端部の補充回収庫24Cに相当する部分に対応させて、その内部に個別に紙幣を装填し、又は当該内部から個別に紙幣を取り出すための略四角形の開口部が形成されている。
そして外装ケース55のケース正面55Bには、補充回収庫24Cに相当する部分に対応させて右端部に設けられた図示しない一対のヒンジ部を介して、略四角形状の金属板によって形成された扉59が、扉外面59Aをケース正面55Bと面一にして開口部を閉塞し、また当該開口部を開放するように開閉可能に(すなわち、この場合は右開で)取り付けられている。
さらにまた3枚の扉57乃至59には、それぞれ左端中央部に、ディンプルキー等の鍵(図示せず)に対応するシリンダ錠のような錠60乃至62が、鍵穴の形成された一端面を扉外面57A乃至59Aから露出させ、他端部を扉内面から突出させて取り付けられている。
そして補助収納庫24では、外装ケース55に対する個々の扉57乃至59の開閉やロック及び当該ロックの解除に係る構造部分が、上述した紙幣収納庫20の場合と同様に構成されている。
このため補助収納庫24の外装ケース55に対する個々の扉57乃至59の開閉やロック及び当該ロックの解除に係る構造部分については、説明を省略する。
ところで、補助収納庫24は、リジェクト庫24A、取忘庫24B及び補充回収庫24Cに相当する部分にそれぞれ、扉57乃至59に対応させて封かん具取付部65乃至67が設けられている。
よって、以下には、補助収納庫24に設けられた封かん具取付部65乃至67について説明する。ただし、補助収納庫24においてリジェクト庫24A、取忘庫24B及び補充回収庫24Cに相当する部分に設けられた3つの封かん具取付部65乃至67は、同様に構成されている。
このため、以下には、1つの封かん具取付部65の構成についてのみ説明し、残りの2つの封かん具取付部66、67の構成については説明を省略する。
封かん具取付部65は、扉57に設けられた略短冊状の扉側取付板57Bを有している。扉側取付板57Bは、扉57の左側面の中央部に、当該左側面の向く方向(例えば、収納庫左方向)に突設され、当該扉57と一体に成形されている。
また封かん具取付部65は、外装ケース55に設けられた略短冊状の金属板でなるケース側取付板68も有している。
さらに外装ケース55には、封かん具取付部65として、扉側取付板57Bに対応するケース正面55Bの左端下部からケース左側面55Cの前端下部に亘る所定深さの略L字状の封かん具収納溝部55Dが形成されている。
そしてケース側取付板68は、一面を収納庫前方向に向け、根元部が封かん具収納溝部55Dの底においてケース正面55Bから扉側取付板57Bの厚みと等しい距離だけ、又はその厚みよりも僅かに長い距離だけ後側に接合されている。
これにより扉側取付板57Bは、外装ケース55に対し扉57が閉じられた場合、封かん具収納溝部55Dに入り込んで、扉内面において当該扉側取付板57Bの部分をケース側取付板68の一面と接触させ、又は近接させる。
すなわち、扉側取付板57Bは、外装ケース55に対し扉57が閉じられた場合、封かん具収納溝部55Dに入り込むことで、扉外面57Aをケース正面55Bと面一にして、錠60による扉57のロックを妨げないようにしている。
そして扉側取付板57Bは、その長さが例えば、先端をケース左側面55Cと面一にするように(すなわち、先端をケース左側面55Cよりも収納庫左方向へは突出させないように)選定されており、当該先端部にバンド挿入孔部57BXが穿設されている。
またケース側取付板68は、その長さが例えば、先端をケース左側面55Cと面一にするように(すなわち、先端をケース左側面55Cよりも収納庫左方向へは突出させないように)、扉側取付板57Bとほぼ等しく選定されている。
そしてケース側取付板68は、先端部にバンド挿入孔部が、外装ケース55に対し扉57が閉じられたときに扉側取付板57Bのバンド挿入孔部57BXと対向するように穿設されている。
これにより封かん具取付部65は、外装ケース55に対し扉57が閉じられた場合、ケース側取付板68と扉側取付板57Bとを接触させ、又は近接させて、当該ケース側取付板68のバンド挿入孔部と扉側取付板57Bのバンド挿入孔部57BXとをあたかも1つの孔部のように接触させ、又は近接させる。
さらに扉側取付板57B及びケース側取付板68は、互いの幅がほぼ等しく選定されている。さらにまた封かん具収納溝部55Dは、ケース正面55B側の部分の幅が、扉側取付板57B及びケース側取付板68の幅よりも広く選定されている。
よって封かん具取付部65は、外装ケース55に対し扉57が閉じられた場合、ケース側取付板68及び扉側取付板57Bの下端と、封かん具収納溝部55Dのケース正面55B側の部分との間に、封かん具50のバンド部50Aの厚みよりも広い隙間(以下、これをバンド用隙間とも呼ぶ)を形成している。
よって図11(A)及び(B)に示すように、補助収納庫24は、外装ケース55に対し扉57が閉じられた状態で封かん具50のバンド部50Aを扉側取付板57Bのバンド挿入孔部57BX及びケース側取付板68のバンド挿入孔部に順に通させた後、ヘッド部50Bの孔に差し込ませる。
これにより補助収納庫24は、封かん具取付部65において封かん具50によりケース側取付板68に扉側取付板57Bをバンド挿入孔部57BXを介して縛り付けるようにして、当該封かん具取付部65に封かん具50を取り付けさせる。
このようにして補助収納庫24は、外装ケース55に対し扉57が閉じられた状態で、封かん具取付部65に封かん具50を、外装ケース55の周囲から視認可能な状態に取り付けさせて、当該封かん具50により外装ケース55に対して扉57を封かんすることができる。
ただし、補助収納庫24では、この際、例えば、封かん具50のバンド部50Aの根元部分を封かん具収納溝部55Dに形成されるバンド用隙間に押し込ませると共に、ヘッド部50Bを当該封かん具収納溝部55D内のケース側取付板68の後側に押し込ませることができる。
すなわち、補助収納庫24は、封かん具取付部65に取り付けられた封かん具50のほとんどの部分を、当該封かん具取付部65の封かん具収納溝部55Dに収納して、ケース左側面55Cよりも収納庫左方向へは突出させないようにすることができる。
よって図12に示すように、補助収納庫24は、下部ユニット14への装着時、個々の封かん具取付部65乃至67に取り付けられた封かん具50(特に、下側の封かん具取付部65、66に取り付けられた封かん具50)をユニット筐体右側板32Bに引っ掛けることなく、当該補助収納庫24をユニット筐体32に収納させることができる。
実際に補助収納庫24は、紙幣装填場所でリジェクト紙幣の取出用に扉57が開かれる場合、係員に、封かん具取付部65に取り付けられていた封かん具50を、切断工具を用いてバンド部50Aを破損(切断)させるようにして封かん具取付部65から外させる。
また補助収納庫24は、係員に、錠60の鍵穴に差し込まれた鍵の回転操作により外装ケース55に対する扉57のロックを解除させて、その扉57を開かせ、当該外装ケース55の内部からリジェクト紙幣を全て取り出させる。
そのうえで補助収納庫24は、係員に、扉57を閉じさせて、錠60の鍵穴に差し込まれた鍵の回転操作により外装ケース55に対し扉57を閉じた状態にロックさせると共に、封かん具取付部65に封かん具50を取り付けさせて、当該封かん具50により外装ケース55に対して扉57を封かんさせる。
また補助収納庫24は、紙幣装填場所で取忘紙幣の取出用に扉58が開かれる場合も係員に、封かん具取付部66に取り付けられていた封かん具50を、切断工具を用いてバンド部50Aを破損(切断)させるようにして封かん具取付部66から外させる。
また補助収納庫24は、係員に、錠61の鍵穴に差し込まれた鍵の回転操作により外装ケース55に対する扉58のロックを解除させて、その扉58を開かせ、当該外装ケース55の内部から取忘紙幣を全て取り出させる。
そのうえで補助収納庫24は、係員に、扉58を閉じさせて、錠61の鍵穴に差し込まれた鍵の回転操作により外装ケース55に対し扉58を閉じた状態にロックさせると共に、封かん具取付部66に封かん具50を取り付けさせて、当該封かん具50により外装ケース55に対して扉58を封かんさせる。
さらに補助収納庫24は、紙幣装填場所で紙幣の装填用に扉59が開かれる場合も係員に、封かん具取付部67に取り付けられていた封かん具50を、切断工具を用いてバンド部50Aを破損(切断)させるようにして封かん具取付部67から外させる。
また補助収納庫24は、係員に、錠62の鍵穴に差し込まれた鍵の回転操作により外装ケース55に対する扉59のロックを解除させて、その扉59を開かせ、当該外装ケース55の内部に補充用の複数の紙幣を装填させる。
そのうえで補助収納庫24は、係員に、扉59を閉じさせて、錠62の鍵穴に差し込まれた鍵の回転操作により外装ケース55に対し扉59を閉じた状態にロックさせると共に、封かん具取付部67に封かん具50を取り付けさせて、当該封かん具50により外装ケース55に対して扉59を封かんさせる。
このようにして補助収納庫24は、紙幣装填場所でリジェクト紙幣や取忘紙幣が取り出される毎、また補充用の紙幣が装填される毎に、係員に、扉57乃至59を開くために封かん具50を破損させ、また扉57乃至59を閉じた後には、再び封かん具50を取り付けさせている。
従って補助収納庫24でも、上述した紙幣収納庫20の場合と同様に、紙幣装填場所でのリジェクト紙幣及び取忘紙幣の取出や補充用の紙幣の装填の際、係員が正規に封かん具50を破損させる前にすでに破損しているか否かにより、係員に対し、扉57乃至59が不正に開かれた可能性があるかどうかを容易に確認させることができる。
また補助収納庫24でも、封かん具取付部65乃至67にそれぞれ封かん具50が取り付けられると、上述した紙幣収納庫20の場合と同様に、これら封かん具50により外装ケース55に対して扉57乃至59をロックすることができる。
(1−4)第1の実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、現金自動預払機1では、扉42、57乃至59が開閉可能に設けられた外装ケース40、55を有する紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24に、扉42、57乃至59を閉じた状態にロックし、また当該ロックを解除するための錠43、60乃至62を設ける。
また現金自動預払機1では、紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24に、破損により取外可能な封かん具50を、扉42、57乃至59が閉じられていることを示し、かつ当該扉42、57乃至59を閉じた状態にロックするように取り付けさせる封かん具取付部46、65乃至67を設ける。
そして現金自動預払機1は、紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24において係員により扉42、57乃至59が開かれて紙幣が装填され、又は取り出された後に扉が閉じられると、錠43、60乃至62により扉42、57乃至59をロックさせると共に、封かん具取付部46、65乃至67に封かん具50を取り付けさせる。
従って現金自動預払機1は、紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24において係員が正規に扉42、57乃至59毎の封かん具50を破損させる前に破損しているか否かにより、これら扉42、57乃至59が不正に開かれた可能性があるかどうかを個別に確認させることができる。
また現金自動預払機1は、紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24に対する下部ユニット14への着脱の際や運搬の際等に、錠43、60乃至62による扉42、57乃至59のロックが不正に解除されても、封かん具50が不正に破損させられなければ、当該封かん具50により扉42、57乃至59をロックし続けることができる。
以上の構成によれば、現金自動預払機1は、扉42、57乃至59が開閉可能に設けられた外装ケース40、55を有する紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24に、扉42、57乃至59を閉じた状態にロックし、また当該ロックを解除するための錠43、60乃至62を設けると共に、破損により取外可能な封かん具50を、扉42、57乃至59が閉じられていることを示し、かつ当該扉42、57乃至59を閉じた状態にロックするように取り付けさせる封かん具取付部46、65乃至67を設けるようにした。
これにより現金自動預払機1は、紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24において係員が正規に封かん具50を破損させる前に破損しているか否かにより、扉42、57乃至59が不正に開かれた可能性があるかどうかを容易に確認させることができると共に、紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24の着脱や運搬の際等に、錠43、60乃至62による扉42、57乃至59のロックが不正に解除されても、封かん具50が不正に破損させられなければ、当該封かん具50により扉42、57乃至59をロックし続けることができる。
よって現金自動預払機1は、封かん具50を利用して、従来に比して紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24のセキュリティーを一段と向上させることができる。
また現金自動預払機1では、紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24においてロックレバー44の近傍に封かん具取付部46、65乃至67を設けるようにした。
これにより現金自動預払機1は、紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24において仮に錠43、60乃至62による扉42、57乃至59のロックのみが不正に解除されても、封かん具50により扉42、57乃至59を強固にロックし続けることができる。
さらに現金自動預払機1では、補助収納庫24において外装ケース55に封かん具取付部65乃至67として封かん具収納溝部55Dを形成し、当該封かん具取付部65乃至67に取り付けられた封かん具50を、その封かん具収納溝部55Dに挿入させるようにした。
よって現金自動預払機1は、補助収納庫24に対する下部ユニット14への着脱の際や、運搬の際等に封かん具50が邪魔になることを回避することができる。
(2)第2の実施の形態
(2−1)現金自動預払機の外観構成
次いで、第2の実施の形態による現金自動預払機について説明する。第2の実施の形態による現金自動預払機は、第1の実施の形態による現金自動預払機1(図1)と同様の外観構成を有している。よって、第2の実施の形態による現金自動預払機の外観構成については、図1を参照することとし説明を省略する。
(2−2)現金自動預払機の内部構成
次いで、第2の実施の形態による現金自動預払機の内部構成について説明する。図2との対応部分に同一符号を付した図13に示すように、第2の実施の形態による現金自動預払機70は、紙幣処理ユニット71の下部ユニット72の構成と、当該下部ユニット72に着脱可能に装着される複数の紙幣収納庫73乃至76の構成とを除いて上述した第1の実施の形態による現金自動預払機1と同様に構成されている。
この場合、図3(A)及び(B)との対応部分に同一符号を付した図14(A)及び(B)に示すように、下部ユニット72は、前後に長い略箱型のユニット筐体80を有している。
ユニット筐体80は、ユニット筐体右側板80Aの上端に、前後に長いレール配置板80AXが預払機右方向に張り出すように設けられている。
またユニット筐体80は、ユニット筐体右側板80Aの高さよりもユニット筐体左側板80Bの高さが低く形成され、当該ユニット筐体右側板80Aの上端から、ユニット筐体左側板80Bの上端までに亘り開口部80Cが形成されている。
さらにユニット筐体80は、底面に、紙幣収納庫73乃至76及び補助収納庫24の収納庫配置位置を規定するための複数の仕切板80Dが前から後にかけて所定間隔で垂設されている。
これにより下部ユニット72は、ユニット筐体80内の複数の収納庫配置位置に紙幣収納庫73乃至76及び補助収納庫24をそれぞれ扉57乃至59を預払機後方向へ向けた姿勢で、複数の仕切板80Dによって位置決めして配置することができる。
さらにユニット筐体80には、レール配置板80AXの上面に設けられた前後2個のヒンジ部36を介して(すなわち、前方向と平行なヒンジ軸を中心にして)処理ユニット下側搬送部27が、開口部80Cにおいて当該ユニット筐体80の上端部分を閉塞し、また開放するように開閉可能に取り付けられている。
これにより下部ユニット72は、ユニット筐体80に対する処理ユニット下側搬送部27の開閉に応じて、下側搬送路27Aを紙幣収納庫73乃至76及び補助収納庫24とそれぞれ接続し、また切り離すことができる。
そして図4との対応部分に同一符号を付した図15に示すように、紙幣処理ユニット71においてメインフレーム12は、左側面の内面下寄りの所定位置に、左レールガイド81が、その長手方向を預払機前方向と平行にして配置されると共に、右側面の内面上寄りの所定位置に、右レールガイド82が、その長手方向を預払機前方向と平行にして配置されている。
また下部ユニット72のユニット筐体80は、ユニット筐体左側板80Bの外面の下寄りに左スライドレール83が、その長手方向を預払機前方向と平行にして配置されると共に、レール配置板80AXの下面に右スライドレール84が、その長手方向を預払機前方向と平行にして配置されている。
そして下部ユニット72は、左スライドレール83及び右スライドレール84が、メインフレーム12の左レールガイド81及び右レールガイド82に係合されている。
よってメインフレーム12は、下部ユニット72を、左レールガイド81及び右レールガイド82並びに左スライドレール83及び右スライドレール84を介して前後にスライド可能に支持している。
これにより図5との対応部分に同一符号を付した図16に示すように、紙幣処理ユニット71は、預払機筐体2から前側に引き出された状態(又は、預払機筐体2に収納された状態)で、メインフレーム12から下部ユニット72を前側へ引き出させ、またメインフレーム12に押し込むようにして収納させることができる。
よって下部ユニット72は、上述した第1の実施の形態による紙幣処理ユニット11の下部ユニット14と同様に、紙幣収納庫73乃至76及び補助収納庫24が装着された(すなわち、ユニット筐体80内に紙幣収納庫73乃至76及び補助収納庫24が配置された)状態でメインフレーム12から引き出され、ユニット筐体80に対し処理ユニット下側搬送部27が開かれると、紙幣収納庫73乃至76及び補助収納庫24から下側搬送路27Aを切り離す。
これにより紙幣処理ユニット71は、ユニット筐体80内の複数の収納庫配置位置から紙幣収納庫73乃至76及び補助収納庫24を、上側や左斜上側へ引き抜かせるようにして取り出させることができる。
そして紙幣処理ユニット71は、このように下部ユニット72から取り出された紙幣収納庫73乃至76及び補助収納庫24については、特定の紙幣装填場所へ運搬させて当該紙幣収納庫73乃至76及び補助収納庫24に対し複数の紙幣を装填させ、またリジェクト紙幣や取忘紙幣を取り出させることができる。
また紙幣処理ユニット71は、下部ユニット72から紙幣収納庫73乃至76及び補助収納庫24が取り出された状態では、ユニット筐体80内の複数の収納庫配置位置に、紙幣装填場所で複数の紙幣が装填され、またリジェクト紙幣や取忘紙幣が取り出された紙幣収納庫73乃至76及び補助収納庫24を上側や左斜上側から差し込ませるようにして収納させることができる。
そのうえで紙幣処理ユニット71は、下部ユニット72においてユニット筐体80に対し処理ユニット下側搬送部27が閉じられると、下側搬送路27Aを紙幣収納庫73乃至76及び補助収納庫24に接続することができる。
このようにして紙幣処理ユニット71は、下部ユニット72に紙幣収納庫73乃至76及び補助収納庫24を装着させることができ、この状態で下部ユニット72をメインフレーム12に押し込むようにして収納させることができる。
因みに、下部ユニット72は、メインフレーム12に収納されると、下側搬送路27Aを前側搬送路25A及び後側搬送路26Aに接続し、またメインフレーム12から引き出されると、下側搬送路27Aを前側搬送路25A及び後側搬送路26Aから切り離す。
(2−3)紙幣収納庫の構成
次いで、複数の紙幣収納庫73乃至76の構成について説明する。ただし、複数の紙幣収納庫73乃至76は、同様に構成されているため、1個の紙幣収納庫73の構成についてのみ説明し、他の紙幣収納庫74乃至76の構成については説明を省略する。
また、以下には、紙幣収納庫73の構成を、図6(A)及び(B)を用いて上述した第1の実施の形態による紙幣収納庫20の構成を説明した場合に定義した方向(すなわち、収納庫左方向や収納庫前方向等)を適用して説明する。
図17に示すように、紙幣収納庫73は、上述した第1の実施の形態による紙幣収納庫20の場合と同様に、金属板により上下に長い略直方体状に形成された外装ケース90を有している。
因みに、係る外装ケース90の高さは、第1の実施の形態による紙幣収納庫20の外装ケース40の高さと等しく選定されている。
外装ケース90のケース上面90Aには、上述した第1の実施の形態による紙幣収納庫20の場合と同様に、スリット状の紙幣取込繰出口90AXが形成されると共に、略コ字状の溝部を利用して略コ字状の取手91が収納及び引出可能に取り付けられている。
また外装ケース90のケース正面90Bには、中央部に、内部へ紙幣を装填する(また、内部から紙幣を取り出す)ための略長方形状の開口部90BXが形成されている。
さらに外装ケース90のケース正面90Bには、例えば、左端部に設けられた図示しない一対のヒンジ部を介して、略長方形状の金属板によって形成された扉92が、扉外面92Aをケース正面90Bと面一にして開口部90BXを閉塞し、また当該開口部90BXを開放するように開閉可能に(すなわち、この場合は左開で)取り付けられている。
さらにまた外装ケース90のケース正面90Bには、例えば、右端中央部にディンプルキー等の鍵に対応するシリンダ錠のような錠93が、鍵穴の形成された一端面を当該ケース正面90Bから露出させ、他端部を外装ケース90の内部に突出させて取り付けられている。
ここで、図18を用いて紙幣収納庫73に設けられた扉92のロック機構について説明する。図18に示すように、外装ケース90は、開口部90BXの上端及び下端それぞれから扉92の厚み分だけ内部の所定位置に扉当接板95乃至98が、その一面を収納庫前方向に向けて配置されている。
また扉92の扉内面92Bには、上端、下端、右端のそれぞれ所定位置に、略コ字状の係止部92BX乃至92BZが、当該扉内面92Bとの間に孔部(以下、これを係止孔部とも呼ぶ)を形成するように突設されている。
これにより外装ケース90は、扉92が閉じられた場合、扉内面92Bの上端部及び下端部を扉当接板95乃至98に当接させて、扉外面92Aをケース正面90Bと面一にして、当該扉92の係止部92BX乃至92BZを内部に入り込ませることができる。
さらに錠93の他端部には、回動板99が、鍵穴に差し込まれた鍵100の一回転方向及び他回転方向への回転操作に応じて当該錠93の中心軸を中心にして一回転方向及び他回転方向へ回動させるように取り付けられている。
さらにまた外装ケース90は、扉92の係止部92BX乃至92BZに対応させて、ケース正面90Bの上端部、右端部及び下端部の内側にそれぞれ先端に爪部が設けられたロックレバー101乃至103が配置されている。
そして外装ケース90は、ケース正面90Bの上端部、右端部及び下端部の内側で、複数のロックレバー101乃至103が、それぞれ平板状や略L字板状等の複数の連結板104を順次介して錠93の回動板99に連結されている。
紙幣収納庫73は、係る構成のもと、外装ケース90に対し扉92が閉じられた状態で、錠93の鍵穴に鍵100が差し込まれて例えば、他回転方向へ回転操作されると、その回転操作に応じて回動板99を他回転方向へ回転させる。
これにより紙幣収納庫73は、回動板99の回転に複数の連結板104と共に複数のロックレバー101乃至103を連動させて、当該複数のロックレバー101乃至103の爪部を、対応する係止孔部に差し込むようにして係止部92BX乃至92BZに係止する。
そして紙幣収納庫73は、このように複数のロックレバー101乃至103の爪部を対応する係止部92BX乃至92BZに係止したまま、錠93の鍵穴から鍵100が抜き取られると、外装ケース90に対し扉92を閉じた状態(すなわち、開口部90BXを完全に密閉した状態)にロックする(すなわち、開かないようにする)ことができる。
また紙幣収納庫73は、外装ケース90に対し扉92をロックした状態で錠93の鍵穴に鍵100が差し込まれて例えば、一回転方向へ回転操作されると、その回転操作に応じて回動板99を一回転方向へ回転させる
これにより紙幣収納庫73は、回動板99の回転に複数の連結板104と共に複数のロックレバー101乃至103を連動させて、当該複数のロックレバー101乃至103の爪部を対応する係止孔部から引き抜き、外装ケース90に対する扉92のロックを解除する。
よって紙幣収納庫73は、外装ケース90に対し扉92を開かせて開口部90BXを開放することができ、かくして内部に複数の紙幣を装填させ、また内部から紙幣を取り出させることができる。
係る構成に加え紙幣収納庫73(図17(A)及び(B))は、外装ケース90において例えば、錠93の下側に封かん具取付部107が設けられている。
この場合、外装ケース90のケース正面90Bの右端部には、封かん具取付部107として、錠93の下側に、内部の複数の連結板104のうち1個の連結板104の一面の一部を露出させる連結板露出孔部90BYが穿設されている。
また外装ケース90の右側面(以下、これをケース右側面とも呼ぶ)90Cの前端部には、封かん具取付部107として、連結板露出孔部90BYと同じ高さ位置に、当該連結板露出孔部90BYに近接させてバンド引出孔部90CXが穿設されている。
さらに封かん具取付部107は、連結板露出孔部90BYを介して一面の一部を露出させている1個の連結板(以下、これを封かん具取付用連結板とも呼ぶ)104Aを有し、当該封かん具取付用連結板104Aの一面において連結板露出孔部90BYを介して露出される部分に、バンド挿入孔部104AXが穿設されている。
よって図19に示すように、紙幣収納庫73では、外装ケース90に対し扉92が閉じられた状態で封かん具50のバンド部50Aを、連結板露出孔部90BYを介して封かん具取付用連結板104Aのバンド挿入孔部104AXに挿入させてバンド引出孔部90CXから引き出した後、ヘッド部50Bの孔に差し込ませる。
これにより紙幣収納庫73は、封かん具取付部107において封かん具50により外装ケース90の右前隅中央部(すなわち、連結板露出孔部90BYとバンド引出孔部90CXとの間の部分)に封かん具取付用連結板104Aを、連結板露出孔部90BY、バンド挿入孔部104AX及びバンド引出孔部90CXを介して縛り付けるようにして、当該封かん具取付部107に封かん具50を取り付けさせる。
このようにして紙幣収納庫73は、外装ケース90に対し扉92が閉じられた状態で、封かん具取付部107に封かん具50を、外装ケース90の周囲から視認可能な状態に取り付けさせる。
ここで、封かん具50は、封かん具取付部107に取り付けられた場合、外装ケース90の右前隅中央部に封かん具取付用連結板104Aを縛り付けることで、当該外装ケース90に対し封かん具取付用連結板104Aを動かないように固定することができる。
このため封かん具50は、封かん具取付部107に取り付けられた場合、錠93による扉92のロックを不正に解除しようとして例えば、鍵100を用いて、又はピッキングにより回動板99を一回転方向へ回転させようとしても、封かん具取付用連結板104Aを固定していることで、当該回動板99の回転を抑制することができる。
すなわち、封かん具50は、このように回動板99を一回転方向へ回転させようとしても、封かん具取付用連結板104Aの固定により、当該回動板99を何ら回転させないようにし、また他の複数の連結板104と共にロックレバー101乃至103を何ら動かないようにすることができる。
よって封かん具50は、封かん具取付部107に取り付けられた場合、錠93による扉92のロックを不正に解除しようとしても、そのロックの解除を阻止して、扉92をロックし続けることができる。
このようにして紙幣収納庫73は、封かん具取付部107に封かん具50が取り付けられると、当該封かん具50により、外装ケース90に対して扉92を封かんすることができる。
実際に紙幣収納庫73は、紙幣装填場所で複数の紙幣の装填用に扉92が開かれる場合、係員に、封かん具取付部107に取り付けられていた封かん具50を、切断工具を用いてバンド部50Aを破損(切断)させるようにして封かん具取付部107から外させる。
また紙幣収納庫73は、係員に、錠93の鍵穴に差し込まれた鍵100の回転操作により外装ケース90に対する扉92のロックを解除させて、その扉92を開かせ、当該外装ケース90の内部に複数の紙幣を装填させる。
そのうえで紙幣収納庫73は、係員に、扉92を閉じさせて、錠93の鍵穴に差し込まれた鍵の回転操作により外装ケース90に対し扉92を閉じた状態にロックさせると共に、封かん具取付部107に封かん具50を取り付けさせて、当該封かん具50により外装ケース90に対して扉92を封かんさせる。
従って紙幣収納庫73でも、上述した第1の実施の形態による紙幣収納庫20の場合と同様に、紙幣装填場所での紙幣の装填の際、係員が正規に封かん具50を破損させる前にすでに破損しているか否かにより、係員に対し、扉92が不正に開かれた可能性があるかどうかを容易に確認させることができる。
また紙幣収納庫73でも、封かん具取付部107に封かん具50が取り付けられると、上述した第1の実施の形態による紙幣収納庫20の場合と同様に、封かん具50により、外装ケース90に対し扉92を閉じた状態にロックすることができる。
因みに、上述した下部ユニット72は、ユニット筐体80においてユニット筐体左側板80Bの高さが、紙幣収納庫73の封かん具取付部107の高さ位置(すなわち、外装ケース90の底面から封かん具取付部107までの高さ)よりも低く選定されている。
これにより下部ユニット72は、ユニット筐体80に紙幣収納庫73(他の紙幣収納庫74乃至76)が収納される場合、封かん具取付部107に取り付けられている封かん具50をユニット筐体左側板80Bの上端よりも上側に位置させて、当該紙幣収納庫73(他の紙幣収納庫74乃至76)の収納の妨げにならないようにしている。
(2−4)第2の実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、現金自動預払機70では、扉92が開閉可能に設けられた外装ケース90を有する紙幣収納庫73乃至76に、錠93を設けると共に、複数のロックレバー101乃至103と、錠93に取り付けられた回動板99と、これら複数のロックレバー101乃至103を回動板99と連結する複数の連結板104とを設ける。
そして現金自動預払機70は、紙幣収納庫73乃至76において錠93の鍵穴に差し込まれた鍵100が回転操作されると、これに応じて回動板99を回転させると共に、当該回動板99の回転に複数の連結板104と共に複数のロックレバー101乃至103を連動させて、扉92を閉じた状態にロックし、また当該ロックを解除する。
また現金自動預払機70では、紙幣収納庫73乃至76に、破損により取外可能な封かん具50を取り付ける封かん具取付部107を設ける。
そして現金自動預払機70では、紙幣収納庫73乃至76において錠93により扉92が閉じた状態にロックされた後、封かん具取付部107に対し封かん具50を、複数の連結板104のうち1個の封かん具取付用連結板104Aを外装ケース90に縛り付けるようにして取り付けさせる。
従って現金自動預払機70は、紙幣収納庫73乃至76各々において、係員が正規に封かん具50を破損させる前に破損しているか否かにより、扉92が不正に開かれた可能性があるかどうかを確認させることができる。
また現金自動預払機70は、紙幣収納庫73乃至76に対する下部ユニット14への着脱の際や運搬の際等に、錠93による扉92のロックを不正に解除しようとしても、封かん具50により封かん具取付用連結板104Aと共に他の複数の連結板104及び複数のロックレバー101乃至103を何ら動かないようにしてロックの解除を阻止することができる。
以上の構成によれば、現金自動預払機70は、紙幣収納庫73乃至76に複数のロックレバー101乃至103と、錠93に取り付けられた回動板99と、これら複数のロックレバー101乃至103を回動板99と連結する複数の連結板104とを設けると共に、破損により取外可能な封かん具50を取り付ける封かん具取付部107を設けるようにし、錠93の鍵穴に差し込まれた鍵100の回転操作に応じて回動板99を回転させると共に、当該回動板99の回転に複数の連結板104と共に複数のロックレバー101乃至103を連動させて扉92を閉じた状態にロックし、また当該ロックを解除するようにして、錠93により扉92がロックされた状態で、封かん具取付部107に対し封かん具50を外装ケース90に1個の封かん具取付用連結板104Aを縛り付けるようにして取り付けさせるようにした。
これにより現金自動預払機70は、紙幣収納庫73乃至76において錠93による扉92のロックを不正に解除しようとしても、封かん具50により複数のロックレバー101乃至103を何ら動かないようにしてロックの解除を阻止することができる。
よって現金自動預払機70は、上述した第1の実施の形態によって得られる効果と同様の効果を得ることができると共に、これに加え、封かん具50により、錠93による扉92のロックを強固にして、紙幣収納庫73乃至76のセキュリティーを、より一段と向上させることができる。
(3)第3の実施の形態
(3−1)現金自動預払機の外観構成
次いで、第3の実施の形態による現金自動預払機について説明する。第3の実施の形態による現金自動預払機は、第1の実施の形態による現金自動預払機1(図1)と同様の外観構成を有している。よって、第3の実施の形態による現金自動預払機の外観構成については、図1を参照することとし説明を省略する。
(3−2)現金自動預払機の内部構成
次いで、第3の実施の形態による現金自動預払機の内部構成について説明する。図2との対応部分に同一符号を付した図20に示すように、第3の実施の形態による現金自動預払機110は、下部ユニット14に着脱可能に装着される複数の紙幣収納庫112乃至115の構成を除いて上述した第1の実施の形態による現金自動預払機1と同様に構成されている。
よって、以下には、第3の実施の形態による現金自動預払機110の下部ユニット14に着脱可能に装着される複数の紙幣収納庫112乃至115の構成について説明する。
(3−3)紙幣収納庫の構成
第3の実施の形態による複数の紙幣収納庫112乃至115は、同様に構成されている。このため、以下には、1個の紙幣収納庫112の構成についてのみ説明し、他の紙幣収納庫113乃至115の構成については説明を省略する。
また、以下には、紙幣収納庫112の構成を、図6(A)及び(B)を用いて上述した第1の実施の形態による紙幣収納庫20の構成を説明した場合に定義した方向(すなわち、収納庫左方向や収納庫前方向等)を適用して説明する。
図21(A)及び(B)に示すように、紙幣収納庫112は、上述した第1の実施の形態による紙幣収納庫20の場合と同様に、金属板により上下に長い略直方体状に形成された外装ケース120を有している。
因みに、係る外装ケース120の高さは、第1の実施の形態による紙幣収納庫20の外装ケース40の高さと等しく選定されている。
外装ケース120のケース上面120Aには、上述した第1の実施の形態による紙幣収納庫20の場合と同様に、スリット状の紙幣取込繰出口120AXが形成されると共に、略コ字状の溝部を利用して略コ字状の取手121が収納及び引出可能に取り付けられている。
また外装ケース120のケース正面120Bには、中央部に、内部へ紙幣を装填する(また、内部から紙幣を取り出す)ための略長方形状の開口部120BXが形成されている。
さらに外装ケース120のケース正面120Bには、例えば、右端部に設けられた図示しない一対のヒンジ部を介して、略長方形状の金属板によって形成された扉122が、扉外面122Aをケース正面120Bと面一にして開口部120BXを閉塞し、また当該開口部120BXを開放するように開閉可能に(すなわち、この場合は右開で)取り付けられている。
そして扉122には、左端中央部に、ディンプルキー等の鍵(図示せず)に対応するシリンダ錠のような錠123が、鍵穴の形成された一端面を扉外面122Aから露出させ、他端部を扉内面122Bから突出させて取り付けられている。
また錠123の他端部には、細長い金属板でなるロックレバー124が扉内面122Bと平行にして取り付けられている。
これにより錠123は、鍵が鍵穴に差し込まれて当該錠123の中心軸を中心にして一回転方向、及びこれとは逆の他回転方向へ回転操作されると、その回転操作に連動させてロックレバー124を扉内面122Bと平行にしたまま、一回転方向及び他回転方向へ回転させる。
さらに外装ケース120は、ケース正面120Bの左端部の裏側に、金属板でなるロックプレート125が、その一部となるプレート突出部を開口部120BX内に突出させて取り付けられている。
これにより紙幣収納庫112は、上述した第1の実施の形態による紙幣収納庫20の場合と同様に、外装ケース120に対し扉122が閉じられた場合、扉内面122Bの左端中央部を、ロックプレート125のプレート突出部前面に押し付けさせて、扉外面122Aをケース正面120Bと面一にする。
この状態で紙幣収納庫112は、錠123の鍵穴に鍵が差し込まれて例えば、他回転方向へ回転操作されると、ロックレバー124を他回転方向へ回転させて、ロックプレート125のプレート突出部を、扉122とロックレバー124の先端部とで挟み込む。
そして紙幣収納庫112は、このようにロックプレート125のプレート突出部を、扉122とロックレバー124の先端部とで挟み込んだまま、錠123の鍵穴から鍵が抜き取られると、外装ケース120に対し扉122を閉じた状態にロックすることができる。
また紙幣収納庫112は、外装ケース120に対し扉122をロックした状態で錠123の鍵穴に鍵が差し込まれて例えば、一回転方向へ回転操作されると、ロックレバー124を一回転方向へ回転させて、外装ケース120に対する扉122のロックを解除する。
これにより紙幣収納庫112は、外装ケース120に対し扉122を開かせて開口部120BXを開放することができ、かくして内部に複数の紙幣を装填させ、また内部から紙幣を取り出させることができる。
係る構成に加え紙幣収納庫112は、外装ケース120及び扉122において例えば、錠123の下側に封かん具取付部127が設けられている。
この場合、扉122の扉外面122Aには、封かん具取付部127として、錠123の下に、例えば、封かん具50のヘッド部50Bの幅及び高さに応じた所定の幅及び深さを有する直線状の扉側取付溝部122AXが、当該扉122の右端から左端に亘り収納庫左方向と平行に形成されている。
また外装ケース120には、扉側取付溝部122AXを同じ高さ位置で延長するように、ケース正面120Bの左端部からケース左側面120C、背面(以下、これをケース背面とも呼ぶ)120D、ケース右側面120E、当該ケース正面120Bの右端部までに亘って、当該扉側取付溝部122AXと等しい幅及び深さを有するケース側取付溝部120Fが形成されている。
すなわち、外装ケース120及び扉122には、封かん具取付部127として、紙幣収納庫112の左右の幅及び前後の厚みを、当該外装ケース120の底面から所定の高さ位置で一周に亘って狭めるようなケース側取付溝部120F及び扉側取付溝部122AXが形成されている。
そして図22に示すように、紙幣収納庫112では、外装ケース120に対し扉122が閉じられた状態で封かん具50のバンド部50Aを、ケース側取付溝部120F及び扉側取付溝部122AXにほぼ一周に亘って嵌め込むようにしてヘッド部50Bの孔に差し込ませる。
これにより紙幣収納庫112は、封かん具取付部127において封かん具50により外装ケース120に扉122を、ケース側取付溝部120F及び扉側取付溝部122AXを介して縛り付けるようにして、当該封かん具取付部127に封かん具50を取り付けさせる。
このようにして紙幣収納庫112は、外装ケース120に対し扉122が閉じられた状態で封かん具取付部127に封かん具50を、外装ケース120の周囲から視認可能な状態で取り付けさせて、当該封かん具50により、外装ケース120に対して扉122を封かんすることができる。
実際に紙幣収納庫112は、紙幣装填場所で複数の紙幣の装填用に扉122が開かれる場合、係員に、封かん具取付部127に取り付けられていた封かん具50を、切断工具を用いてバンド部50Aを破損(切断)させるようにして封かん具取付部127から外させる。
また紙幣収納庫112は、係員に、錠123の鍵穴に差し込まれた鍵の回転操作により外装ケース120に対する扉122のロックを解除させて、その扉122を開かせ、当該外装ケース120の内部に複数の紙幣を装填させる。
そのうえで紙幣収納庫112は、係員に、扉122を閉じさせて、錠123の鍵穴に差し込まれた鍵の回転操作により外装ケース120に対し扉122を閉じた状態にロックさせると共に、封かん具取付部127に封かん具50を取り付けさせて、当該封かん具50により外装ケース120に対して扉122を封かんさせる。
従って紙幣収納庫112でも、上述した第1の実施の形態による紙幣収納庫20の場合と同様に、紙幣装填場所での紙幣の装填の際、係員が正規に封かん具50を破損させる前にすでに破損しているか否かにより、係員に対し、扉122が不正に開かれた可能性があるかどうかを容易に確認させることができる。
また紙幣収納庫112でも、封かん具取付部127に封かん具50が取り付けられると、上述した第1の実施の形態による紙幣収納庫20の場合と同様に、封かん具50により、外装ケース120に対し扉122を縛り付けるようにして閉じた状態にロックすることができる。
因みに、紙幣収納庫112は、外装ケース120及び扉122に封かん具取付部127が、ユニット筐体32のユニット筐体右側板32Bの上端よりも上に設けられている。
これにより紙幣収納庫112は、下部ユニット72に着脱される際、封かん具取付部127に取り付けられている封かん具50が、その着脱の作業の邪魔になることを回避することができる。
(3−4)第3の実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、現金自動預払機110では、扉122が開閉可能に設けられた外装ケース120を有する紙幣収納庫112乃至115に、扉122を閉じた状態にロックし、また当該ロックを解除するための錠123を設ける。
また現金自動預払機110では、紙幣収納庫112乃至115に、破損により取外可能な封かん具50を取り付ける封かん具取付部127として、外装ケース120及び扉122の表面に一周に亘るケース側取付溝部120F及び扉側取付溝部122AXを設ける。
そして現金自動預払機110では、紙幣収納庫112乃至115において、外装ケース120に対し扉122が閉じられた状態で、封かん具取付部127に封かん具50を、外装ケース120に扉122を縛り付けるように取り付けさせる。
従って現金自動預払機110は、紙幣収納庫112乃至115各々において係員が正規に封かん具50を破損させる前に破損しているか否かにより、扉122が不正に開かれた可能性があるかどうかを個別に確認させることができる。
また現金自動預払機110は、紙幣収納庫112乃至115に対する下部ユニット14への着脱の際や運搬の際等に、錠123による扉122のロックが不正に解除されても、封かん具50が不正に破損させられなければ、当該封かん具50により扉122をロックし続けることができる。
以上の構成によれば、現金自動預払機110は、紙幣収納庫112乃至115に扉122を閉じた状態にロックし、また当該ロックを解除するための錠123を設けると共に、外装ケース120及び扉122の表面に一周に亘るケース側取付溝部120F及び扉側取付溝部122AXでなる封かん具取付部127を設けるようにし、外装ケース120に対し扉122が閉じられた状態で、封かん具取付部127に封かん具50を、外装ケース120に扉122を縛り付けるように取り付けさせるようにした。
これにより現金自動預払機110は、上述した第1の実施の形態によって得られる効果と同様の効果を得ることができると共に、これに加え、上述した第1の実施の形態に比して封かん具取付部127の構成を格段的に簡易化することができる。
(4)他の実施の形態
(4−1)他の実施の形態1
なお上述した第1の実施の形態においては、紙幣収納庫20乃至23に封かん具取付部46として略短冊状の扉側取付板42C及び略短冊状のケース側取付板47を設け、これら扉側取付板42C及びケース側取付板47を接触又は近接させた状態で封かん具50を取り付けさせるようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、例えば、図6(A)及び(B)との対応部分に同一符号を付した図23(A)及び(B)に示すように、封かん具取付部130において外装ケース40に、所定の厚みを有し、一面に扉側取付板42Cに対応する溝部131Aが形成されたケース側取付板131を設けるようにしても良い。
この場合、ケース側取付板131は、溝部131Aの縁から底面までの深さが扉側取付板42Cの厚みよりも長く選定されている。
またケース側取付板131の底面には、外装ケース40に対し扉42が閉じられて溝部131Aに扉側取付板42Cが入り込んだ場合に、当該扉側取付板42Cのバンド挿入孔部42CXと対向する位置にバンド挿入孔部131Bが穿設されている。
さらにケース側取付板131は、底面に少なくとも2本の短冊状の支持板131C、131が、当該ケース側取付板131の長手方向と平行で、かつ扉側取付板42Cの内面の中央部と対向させて垂設されている。
これにより図24に示すように、封かん具取付部130は、外装ケース40に対し扉42が閉じられた場合、ケース側取付板131の溝部131Aに扉側取付板42Cを入り込ませるものの、当該扉側取付板42Cの内面を支持板131C、131Dの前側の縁に当接、又は近接させる。
そして封かん具取付部130は、例えば、封かん具50のバンド部50Aを後側からケース側取付板131のバンド挿入孔部131B及び扉側取付板42Cのバンド挿入孔部42CXに順に通させた後、ヘッド部50Bの孔に差し込ませる。
これにより封かん具取付部130は、封かん具50によりケース側取付板131に扉側取付板42Cを、バンド挿入孔部131B、42CXを介して縛り付けるようにして、当該封かん具取付部130に封かん具50を取り付けさせて、扉42を封かんさせる。
本発明は、係る構成によれば、例えば、ケース側取付板131及び扉側取付板42Cを、封かん具50を引きちぎろうとした場合や、運搬途中に何処かにぶつけられた場合等でも変形することを防止することができる。
すなわち、図25に示すように、封かん具取付部46では、扉側取付板42C及びケース側取付板47を、隙間を空けて対向させた状態で封かん具50が取り付けられていると、その封かん具50を引きちぎろうとした場合や、運搬途中に扉側取付板42C及びケース側取付板47が何処かにぶつけられた場合、扉側取付板42C及びケース側取付板47の少なくとも一方が変形する可能性がある。
しかしながら、本発明は、係る構成により、ケース側取付板131については、底面に垂設した支持板131C、131Dを補強板として機能させて強固にすることができる。
また本発明は、扉側取付板42Cについては、封かん具50を引きちぎろうとした場合や、運搬途中に扉側取付板42C及びケース側取付板131が何処かにぶつけられた場合でも、ケース側取付板131の支持板131C、131Dに突き当てさせて変形することを防止することができる。
これに加え本発明は、封かん具取付部46において略短冊状の扉側取付板42Cの前側を向く面(扉外面42Aの一部)に1又は複数のリブを設け、また略短冊状のケース側取付板47の前側、又は後側に向く面にも1又は複数のリブを設けるようにしても良い。
また本発明は、封かん具取付部46において略短冊状の扉側取付板42Cの後側を向く面(扉内面42Bの一部)に1又は複数のリブを設け、また略短冊状のケース側取付板47の前側を向く面にも1又は複数のリブを設ける。
そして本発明は、外装ケース40に対し扉42が閉じられて扉側取付板42Cとケース側取付板47とを対向させた際、互いの1又は複数のリブをかみ合わせるようにしても良い。
本発明は、このような構成によっても、扉側取付板42C及びケース側取付板47を共に強固にして、封かん具50を引きちぎろうとした場合や、運搬途中に扉側取付板42C及びケース側取付板47が何処かにぶつけられた場合でも変形することを防止することができる。
(4−2)他の実施の形態2
また上述した第1の実施の形態においては、紙幣収納庫20乃至23の封かん具取付部46に対し封かん具50を、ケース側取付板47のバンド挿入孔部47A及び扉側取付板42Cのバンド挿入孔部42CXにバンド部50Aを順に通して取り付けるようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、例えば、図26(A)及び(B)に示すように、紙幣収納庫134において扉135の左端中央部に錠136を取り付けると共に、当該扉135の左側面の中央部及び外装ケース137のケース左側面の前端中央部に封かん具取付部138を設けるようにする。
そして封かん具取付部138では、扉135の左側面に略L字状の扉側取付板135Aを突設すると共に、当該扉側取付板135Aの先端部に横長なバンド挿入孔部135AXを穿設するようにする。
また封かん具取付部138では、外装ケース137のケース左側面137Aに平板状のケース側取付板139を垂設すると共に、当該ケース側取付板139の先端部に縦長な取付板挿入孔部139Aを穿設するようにする。
そして図27に示すように、封かん具取付部138では、外装ケース137に対し扉135が閉じられた場合、扉側取付板135Aの先端部をケース側取付板139の取付板挿入孔部139Aに差し込む。
これにより封かん具取付部138では、扉側取付板135Aにおいてケース側取付板139の後側に位置するバンド挿入孔部135AXに封かん具50のバンド部50Aを通すようにして、当該扉側取付板135Aに封かん具50をぶら下げるような姿勢で取り付けるようにしても良い。
本発明は、係る構成によれば、例えば、ピッキングにより錠136による扉135のロックが不正に解除されたうえで、その扉135を開こうとしても、封かん具50がケース側取付板139に引っ掛かり、当該ケース側取付板139の取付板挿入孔部139Aから扉側取付板135Aが引き抜かれることを防止することができる。
よって本発明は、係る構成によっても、上述した第1の実施の形態によって得られる効果と同様の効果を得ることができる。
因みに、本発明は、例えば、扉側取付板を平板状に形成して取付板挿入孔部を穿設すると共に、ケース側取付板を略L字状に形成して先端部にバンド挿入孔部を穿設する。
そして本発明は、ケース側取付板の先端部を扉側取付板の取付板挿入孔部に通した状態で、その先端部のバンド挿入孔部を介して封かん具を取り付けさせるようにしても良い。
本発明は、係る構成によっても図26(A)及び(B)並びに図27に示す構成と同様の効果を得ることができる。
また、本発明は、例えば、図28に示すように、封かん具取付部140において扉141に突設される略L字状の扉側取付板141Aの先端部に縦長なバンド挿入孔部141AXを穿設するようにする。
そして本発明は、封かん具取付部140に対し図示しない封かん具を、扉側取付板141Aのバンド挿入孔部141AXにバンド部を通すようにして、後方向と平行な姿勢(すなわち、バンド部の先端を後方向(又は前方向)へ向けるような姿勢)となるように取り付けるようにしても良い。
本発明は、係る構成によっても、同様に、錠142による扉141のロックが不正に解除されたうえで、その扉141を開こうとした場合、封かん具がケース側取付板139に引っ掛かり、当該ケース側取付板139の取付板挿入孔部139Aから扉側取付板141Aが引き抜かれることを防止することができる。
よって本発明は、係る構成によっても、上述した第1の実施の形態によって得られる効果と同様の効果を得ることができると共に、これに加えて下部ユニット14対する紙幣収納庫の着脱の際、封かん具をユニット筐体32のユニット筐体右側板32Bから極力離して、当該着脱の邪魔になることを回避することができる。
(4−3)他の実施の形態3
さらに上述した第1の実施の形態においては、紙幣収納庫20乃至23の封かん具取付部46において扉側取付板42Cとケース側取付板47とを設けて封かん具50を取り付けるようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、外装ケース及び扉の一方に取付板を設けるようにして封かん具50を取り付けるようにしても良い。
ここで、外装ケース及び扉のうち一方の当該扉に取付板を設ける場合の構成について説明する。この場合、本発明は、例えば、図29(A)及び(B)に示すように、紙幣収納庫144において扉145の左端中央部に錠146を取り付けると共に、当該扉135の左上端部及び外装ケース147のケース正面147Aの左上端部に封かん具取付部148を設けるようにする。
また本発明は、紙幣収納庫144において扉145の左下端部及び外装ケース147のケース正面147Aの左下端部にも封かん具取付部149を設けるようにする。
そして一方の封かん具取付部148では、扉145の上面の左端に略短冊状の取付板145Aが収納庫上方向に突出するように設けられると共に、当該取付板145Aの先端部にバンド挿入孔部145AXが穿設されている。
また一方の封かん具取付部148では、外装ケース147のケース正面147Aの左上端部に、取付板145Aに対応する溝部147AVが形成されている。
さらに一方の封かん具取付部148では、外装ケース147のケース正面147Aにおいて溝部147AVの真上の位置から、当該溝部147AVの底面において取付板145Aのバンド挿入孔部145AXに対応する位置までに亘りバンド挿入孔部147AWが形成されている。
これに対し他方の封かん具取付部149では、扉145の下面の左端に略短冊状の取付板145Bが収納庫下方向に突出するように設けられると共に、当該取付板145Bの先端部にバンド挿入孔部145BXが穿設されている。
また他方の封かん具取付部149では、外装ケース147のケース正面147Aの左下端部に、取付板145Bに対応する溝部147AXが形成されている。
さらに他方の封かん具取付部149では、外装ケース147のケース正面147Aにおいて溝部147AXの真下の位置から、当該溝部147AXの底面において取付板145Bのバンド挿入孔部145BXに対応する位置までに亘りバンド挿入孔部147AYが形成されている。
そして図30に示すように、一方の封かん具取付部148は、封かん具50のバンド部50Aをケース正面147Aからバンド挿入孔部147AWに通させた後、取付板145Aのバンド挿入孔部145AXに通させてヘッド部50Bの孔に差し込ませる。
これにより一方の封かん具取付部148は、封かん具50により外装ケース147のケース正面147Aの左上端部に扉145の左上端部の取付板145Aを、バンド挿入孔部147AW、145AXを介して縛り付けるようにして、当該封かん具取付部148に封かん具50を取り付けさせる。
また他方の封かん具取付部149についても、特に図示はしないが、一方の封かん具取付部148と同様に封かん具50を取り付けさせる。
このようにして本発明は、外装ケース147に対し扉145が閉じられた状態で、一方及び他方の封かん具取付部148、149にそれぞれ封かん具50を取り付けさせて、外装ケース147に対して扉145を封かんすることができる。
そして本発明は、係る構成によれば、扉145を錠146が取り付けられている左端部(すなわち、補強板が設けられている部分)の上側及び下側の2箇所で封かんするため、仮に錠146がピッキングされ、さらにバール等を用いて扉145をこじ開けようとしても、当該2箇所の封かん具50で扉145をロックし続けることができる。
ところで、本発明は、係る構成のように、外装ケース147及び扉145の2箇所に封かん具取付部148、149を設け、これら封かん具取付部148、149にそれぞれ封かん具50を取り付けさせるだけではなく、外装ケース147及び扉145の3箇所以上に封かん具取付部を設け、これら3箇所以上の封かん具取付部にそれぞれ封かん具50を取り付けさせるようにしても良い。
また本発明は、係る構成の封かん具取付部148、149を、外装ケース147及び扉145の1箇所にのみ設けることもできる。
この場合、本発明は、例えば、図31(A)及び(B)に示すように、紙幣収納庫154において扉155の左下端部に錠156を取り付けるようにする。
また本発明は、紙幣収納庫154において扉155の左上端部及び外装ケース157のケース正面157Aの左上端部に、図29(A)及び(B)について上述した一方の封かん具取付部148と同様構成の封かん具取付部158を設けるようにする。
そして封かん具取付部158に対しては、図30について上述した場合と同様に封かん具50を取り付けさせて、当該封かん具50により、外装ケース157に対して扉155を封かんさせる。
本発明は、係る構成によれば、扉155を錠156が取り付けられている左端部(すなわち、補強板が設けられている部分)の上側に封かん具取付部158を介して封かん具50を取り付けさせ、また当該左端部の下側を錠156によってロックするため、バール等を用いて扉155をこじ開けようとしても、封かん具50及び錠156により扉155をロックし続けることができる。
また本発明は、例えば、図32(A)及び(B)に示すように、紙幣収納庫165において扉166の左端中央部に錠167を取り付けるようにする。
また本発明は、紙幣収納庫165において扉166の左端中央部と、外装ケース168のケース正面168Aの左端中央部及びケース左側面168Bの前端中央部とに封かん具取付部169を設けるようにする。
この場合、封かん具取付部169では、扉166に錠167を介して取付板が設けられている。すなわち、封かん具取付部169では、錠167において扉166の扉内面166Aから突出する他端部に、取付板として機能させるロックレバー170が取り付けられており、当該ロックレバー170の先端部にバンド挿入孔部170Aが穿設されている。
また封かん具取付部169では、外装ケース168においてケース左側面168Bの前端中央部に当該外装ケース168の内部に通じる収納庫右方向と平行な取付板露出孔部168BXが穿設されている。
また封かん具取付部169では、外装ケース168においてケース正面168Aの左端中央部から取付板露出孔部168BXの左端部までが切欠かれて、当該取付板露出孔部168BXの開口部がケース左側面168Bの前端中央部からケース正面168Aの左端中央部までに亘るように形成されている。
紙幣収納庫165は、係る構成のもと、外装ケース168に対し扉166が閉じられたうえで、錠167の鍵穴に差し込まれた鍵が回転操作されると、これに応じてロックレバー170を例えば、先端部を収納庫上方向へ向けていた状態から他回転方向へ90度程度回転させて、当該ロックレバー170の先端部を収納庫左方向へ向ける。
これにより紙幣収納庫165は、ロックレバー170と扉166との間にロックプレート171を挟み込むようにして、外装ケース168に対し扉166を閉じた状態にロックする。
この際、図33(A)及び(B)に示すように、封かん具取付部169は、錠167による扉166のロックに応じてロックレバー170の収納庫左方向を向いた先端部(すなわち、バンド挿入孔部170Aが穿設されている先端部)を、取付板露出孔部168BXの開口部を介して露出させる。
そして封かん具取付部169は、取付板露出孔部168BXの開口部を利用させて封かん具50のバンド部50Aをロックレバー170の後側からバンド挿入孔部170Aに通させて当該ロックレバー170の前側でヘッド部50Bの孔に差し込ませる。
これにより封かん具取付部169は、封かん具50をロックレバー170の先端部にバンド挿入孔部170Aを介して結び付けさせるようにして、当該封かん具取付部169に封かん具50を取り付けさせる。
このようにして紙幣収納庫165は、封かん具取付部169に対し封かん具50を、取付板露出孔部168BXの開口部から例えば、収納庫前方向に突出するように取り付けさせて、当該封かん具50により外装ケース168に対して扉166を封かんする。
本発明は、係る構成によれば、例えば、錠167による扉166のロックを不正に解除する目的でピッキングによりロックレバー170を一回転方向へ回転させようとしても、封かん具50を取付板露出孔部168BXの開口部に引っ掛けるようにして、ロックレバー170を回転させないようにすることができる。
すなわち、本発明は、係る構成によれば、封かん具取付部169に取り付けられた封かん具50により、錠167による扉166のロックがピッキング等によって不正に解除されることを防止することができる。
よって本発明は、係る構成によっても、上述した第1の実施の形態によって得られる効果と同様の効果を得ることができる。
次いで、外装ケース及び扉のうち一方の当該外装ケースに取付板を設ける場合の構成について説明する。この場合、本発明は、例えば、図34及び図35に示すように、紙幣収納庫175において扉176の左端中央部に錠177を取り付けると共に、当該扉176の左側面の中央部と、外装ケース178のケース正面178Aの左端中央部及びケース左側面178Bの中央部とに封かん具取付部179を設けるようにする。
実際に封かん具取付部179では、扉176の左側面の中央部に略L字板状の係合板176Aが収納庫左方向へ突出し、先端部を収納庫後方向へ向けて設けられると共に、当該係合板176Aの先端部の外面に例えば、円柱状の扉側連結突起180が垂設されている。
また封かん具取付部179では、外装ケース178においてケース正面178Aの左端中央部からケース左側面178Bの前端中央部に亘り、扉176の係合板176Aに対応する係合溝部178Cが形成されている。
さらに封かん具取付部179では、外装ケース178のケース左側面178Bの中央部において、係合溝部178Cの後側に、一面にバンド挿入孔部181Aが穿設された取付板181と、例えば、円柱状のケース側連結突起182とが収納庫後方向に沿って順に垂設されている。
さらにまた封かん具取付部179は、例えば、長方形状の連結板183を有している。この場合、連結板183は、一面に、扉側連結突起180、取付板181、ケース側連結突起182に対応する3つの挿入孔部183A乃至183Cが、当該連結板183の長手方向に沿って順に穿設されている。
紙幣収納庫175は、係る構成のもと、外装ケース178に対し扉176が閉じられると、係合板176Aを係合溝部178Cに嵌め入れるようにして、当該係合板176Aの根元部の外面をケース正面178Aと面一にすると共に、先端部の外面をケース左側面17Bと面一にする。
この状態で封かん具取付部179は、連結板183の複数の挿入孔部183A乃至183Cにそれぞれ対応する扉側連結突起180、取付板181、ケース側連結突起182を挿入させるようにして当該連結板183の他面を係合板176Aの先端部の外面及びケース左側面178Bに当接させる。
これにより封かん具取付部179は、外装ケース178と扉176とを連結板183を介して連結させる(すなわち、一体化する)と共に、当該連結板183の一面から取付板181のバンド挿入孔部181Aが穿設されている先端部を突出させる。
そのうえで封かん具取付部179は、封かん具50のバンド部50Aを取付板181のバンド挿入孔部181Aに通させた後、ヘッド部50Bの孔に差し込ませる。
このようにして封かん具取付部179は、封かん具50を取付板181に、バンド挿入孔部181Aを介して結び付けるように取り付けさせて、当該封かん具50により外装ケース178に対して扉176を封かんする。
本発明は、係る構成によれば、例えば、錠177による扉176のロックを不正に解除し、さらに外装ケース178に対し扉176を開くために連結板183を取り外そうとしても、封かん具50を連結板183の挿入孔部183Bからの取付板181の抜止として機能させ、これに応じて他の挿入孔部183A及び183Cからの扉側連結突起180及びケース側連結突起182の抜止としても機能させて、当該連結板183の取り外しを阻止することができる。
すなわち、本発明は、係る構成によれば、外装ケース178及び扉176から連結板183を取り外そうとしても、封かん具取付部169に取り付けられている封かん具50により、当該連結板183の取り外しを阻止して、外装ケース178と扉176とを一体化したまま、当該扉166をロックし続けることができる。
よって本発明は、係る構成によっても、上述した第1の実施の形態によって得られる効果と同様の効果を得ることができる。
また本発明は、例えば、図36(A)及び(B)に示すように、紙幣収納庫190において扉191の左端中央部に錠192を取り付けると共に、当該扉191において錠192の下近傍及び外装ケース193のケース正面193Aの左端中央部の下寄りに封かん具取付部194を設けるようにする。
この場合、封かん具取付部194では、外装ケース193において左内壁の中央部下寄りに略L字状の取付板195が、その先端部をケース正面193Aの開口部193AXから迫り出せて設けられている。
そして取付板195は、先端部においてケース正面193Aの開口部193AXから迫り出している部分にバンド挿入孔部195Aが穿設されている。
また封かん具取付部194では、扉191の扉外面191Aの左端中央部の下寄りに、取付板195の先端部に対応する取付板挿入孔部191AXが穿設されている。
紙幣収納庫190は、係る構成のもと、外装ケース193に対し扉191が閉じられると、取付板195の先端部を、扉内面191B側から取付板挿入孔部191AXに通して扉外面191Aから突出させる。
これにより封かん具取付部194は、特に図示はしないが、扉191の扉外面191A側で、封かん具50のバンド部50Aを、取付板195の先端部に穿設されているバンド挿入孔部195Aに通させた後、ヘッド部50Bの孔に差し込ませる。
このようにして封かん具取付部194は、封かん具50を取付板195に、バンド挿入孔部195Aを介して結び付けるように取り付けさせて、当該封かん具50により外装ケース193に対して扉191を封かんする。
本発明は、係る構成によれば、例えば、錠192による扉191のロックを不正に解除して扉191を開こうとしても、封かん具50を扉191の取付板挿入孔部191AXからの取付板195の抜止として機能させて、当該扉191が開かれることを阻止することができる。
すなわち、本発明は、係る構成によれば、外装ケース193に対し扉191を不正に開こうとしても、封かん具取付部194に取り付けられている封かん具50により、扉191を、開かれることを阻止してロックし続けることができる。
よって本発明は、係る構成によっても、上述した第1の実施の形態によって得られる効果と同様の効果を得ることができる。
ところで、本発明は、例えば、図36(A)及び(B)との対応部分に同一符号を付した図37(A)及び(B)に示すように、封かん具取付部200において、扉201の扉外面201Aに、取付板(以下、これをケース側取付板とも呼ぶ)195の先端部に対応する取付板挿入孔部201AXを穿設すると共に、その取付板挿入孔部201AXの右隣(又は左隣)に取付板(以下、これを扉側取付板とも呼ぶ)202を垂設するようにする。
また本発明は、扉側取付板202の一面にもバンド挿入孔部202Aを穿設する。そして本発明は、外装ケース193に対し扉201が閉じられてケース側取付板195が扉201の取付板挿入孔部201AXに通されると、当該ケース側取付板195と扉側取付板202とを隣接させる。
これにより本発明は、封かん具取付部200に封かん具50を、バンド部50Aをケース側取付板195及び扉側取付板202のバンド挿入孔部195A、202Aに順に通させるようにして取り付けさせる。
すなわち、本発明は、封かん具取付部200において封かん具50により扉側取付板202にケース側取付板195を、バンド挿入孔部202A、195Aを介して縛り付けるようにして、当該封かん具取付部200に封かん具50を取り付けさせて、扉201を封かんさせる。
本発明は、係る構成によっても、扉201を不正に開こうとした場合、封かん具取付部200に取り付けられている封かん具50により、当該扉201を、開かれることを阻止してロックし続けることができ、上述した第1の実施の形態によって得られる効果と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、外装ケースに対し取付板を開口部から迫り出させるようにして設ける必要はなく、例えば、外装ケースのケース正面の左端中央部に溝部を形成すると共に、当該溝部の底に平板状の取付板を垂設するようにしても良い。
そして本発明は、外装ケースの係る構成に応じて、扉の左側面の中央部に、当該外装ケースの溝部に対応する(すなわち、溝部に嵌合可能な)突出板を設け、当該突出板に、取付板を通すための取付板挿入孔部を穿設するようにしても良い。
すなわち、本発明は、外装ケースにおいて、扉の左端中央部に設けられる錠のロックレバーの近傍であり、ロックプレートが設けられる等して比較的堅固に形成された部分に取付板を設けるようにしても良い。
(4−4)他の実施の形態4
さらに上述した第1の実施の形態においては、補助収納庫24において外装ケース55に、封かん具50を収納する封かん具収納溝部55Dを設けるようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、補助収納庫24において外装ケース55に封かん具収納溝部55Dと共に、当該封かん具収納溝部55Dから、これに収納した封かん具50が飛び出すことを防止するための飛出防止部を設けるようにしても良い。
この場合、本発明は、封かん具取付部を例えば、図10との対応部分に同一符号を付した図38に示すように構成する。
係る構成の封かん具取付部210では、外装ケース211のケース左側面211Aに、補助収納庫24の場合と同様に封かん具収納溝部211AXが形成される。
また封かん具取付部210では、封かん具収納溝部211AXの開口部に飛出防止部として、細長い板状の飛出防止レバー212を設ける。
すなわち、外装ケース211は、封かん具収納溝部211AXの開口部において後縁の所定位置に、図示しない回動軸を収納庫上方向と平行にして回動可能に支持している。
そして飛出防止レバー212は、その一端部が回動軸に取り付けられている。これにより飛出防止レバー212は、回動軸を中心にして他端部を封かん具収納溝部211AXの前側の内壁に接触させる接触方向、及びこれとは逆の当該他端部を前側の内壁から離隔させる離隔方向へ回動することができる。
また飛出防止レバー212の他端部には、縁略U字状に屈曲されてばね性を有する屈曲部212Aが形成されており、当該屈曲部212Aの凸面を封かん具収納溝部211AXに向けている。
因みに、以下の説明では、飛出防止レバー212の屈曲部212Aにおいて当該飛出防止レバー212の一端側を根元部とも呼び、他端側を先端部とも呼ぶ。
さらに飛出防止レバー212の屈曲部212Aは、先端部の所定位置が根元側にさらに折り曲げられると共に、凸面において先端寄りの所定位置に係止凸部212AXが設けられている。
そして外装ケース211の封かん具収納溝部211AXには、前側の内面に飛出防止レバー212の係止凸部212AXに対応する係止凹部211AYが形成されている。
よって封かん具取付部210は、外装ケース211に対し扉57が閉じられた状態で図示しない封かん具が取り付けられた場合、当該封かん具を封かん具収納溝部211AXに収納させたうえで、飛出防止レバー212を接触方向へ回転させるように操作させて屈曲部212Aを封かん具収納溝部211AXに押し込ませる。
これにより封かん具取付部210は、飛出防止レバー212の一端部の表面及び屈曲部212Aの先端をケース左側面211Aと面一にし、又は封かん具収納溝部211AXに僅かに入り込ませた状態で、屈曲部212Aのばね性により、係止凸部212AXを封かん具収納溝部211AXの係止凹部211AYに係止する。
このようにして封かん具取付部210は、飛出防止レバー212によって封かん具収納溝部211AXの開口部を部分的に塞いで、当該封かん具収納溝部211AXから封かん具が飛び出すことを防止することができる。
また封かん具取付部210は、例えば、封かん具が正規に取り外される場合、係員に飛出防止レバー212の屈曲部212Aの先端部分を後側に押させることで、封かん具収納溝部211AXの係止凹部211AYから係止凸部212AXを容易に外して、そのまま離隔方向へ回転させるように操作させる。
これにより封かん具取付部210は、係員に封かん具収納溝部211AXから封かん具を引き出させて破損させ易くすることができる。
本発明は、係る構成によれば、下部ユニット14に対する補助収納庫の着脱の際や、当該補助収納庫の運搬の際等に、封かん具収納溝部211AXから封かん具が飛び出して邪魔になることを防止することができる。
また本発明は、封かん具取付部を例えば、図39に示すように構成することもできる。係る構成の封かん具取付部215では、外装ケース216のケース左側面216Aに、補助収納庫24の場合と同様に封かん具収納溝部216AXが形成される。
また封かん具取付部215では、封かん具収納溝部216AXの底面216AY(すなわち、収納庫左方向を向いた面)に飛出防止部として、ばね性を有する一対の飛出防止アーム217、218を、封かん具50のヘッド部50Bの幅に対応する間隔で垂設する。
そして一対の飛出防止アーム217、218の先端部には、爪部217A、218Aが、当該一対の飛出防止アーム217、218の間隔を部分的に狭めるように対向させて突設されている。
よって封かん具取付部215は、外装ケース216に対し扉が閉じられた状態で封かん具50が取り付けられて封かん具収納溝部216AXに収納される場合、当該封かん具50のヘッド部50Bを一対の飛出防止アーム217、218の爪部217A、218Aに押し付けさせる。
これにより封かん具取付部215は、封かん具50のヘッド部50Bで一対の飛出防止アーム217、218の爪部217A、218Aの間を一時的に押し広げさせるようにして、当該ヘッド部50Bを一対の飛出防止アーム217、218の間の爪部217A、218Aよりも奥側に嵌め込ませる。
このようにして封かん具取付部215は、一対の飛出防止アーム217、218の間の爪部217A、218Aよりも奥側の部分で封かん具50のヘッド部50Bを抱き抱えるように挟持して、封かん具収納溝部216AXから封かん具50が飛び出すことを防止することができる。
また封かん具取付部215は、封かん具50が正規に取り外される場合、例えば、係員に指先で一対の飛出防止アーム217、218の爪部217A、218Aの間を一時的に押し広げさせるようにして、当該一対の飛出防止アーム217、218の間から封かん具50のヘッド部50Bを引き抜かせる。
これにより封かん具取付部210は、係員に封かん具収納溝部216AXから封かん具50を引き出させて破損させ易くすることができる。
本発明は、係る構成によっても、下部ユニット14に対する補助収納庫の着脱の際や、当該補助収納庫の運搬の際等に、封かん具収納溝部216AXから封かん具50が飛び出して邪魔になることを防止することができる。
さらに本発明は、封かん具取付部を例えば、図40に示すように、図38に示す封かん具取付部210の構成と、図39に示す封かん具取付部215の構成とを組み合わせるように構成することもできる。
すなわち、係る構成の封かん具取付部220では、外装ケース221のケース左側面221Aに、補助収納庫24の場合と同様に封かん具収納溝部221AXが形成される。
そして封かん具取付部220では、封かん具収納溝部221AXの開口部に、図38に示す封かん具取付部210の場合と同様に、飛出防止部としての飛出防止レバー222を回動可能に取り付ける。
また係る封かん具取付部220では、図39に示す封かん具取付部215の場合と同様に、封かん具収納溝部221AXの底面221AYに飛出防止部としての一対の飛出防止アーム223、224を垂設する。
よって封かん具取付部220は、外装ケース221に対し扉が閉じられた状態で封かん具50が取り付けられて封かん具収納溝部221AXに収納される場合、上述と同様に当該封かん具50のヘッド部50Bを一対の飛出防止アーム223、224の間に嵌め込ませる。
そのうえで封かん具取付部220は、上述と同様に、飛出防止レバー222を接触方向へ回転させるように操作させて屈曲部222Aを封かん具収納溝部221AXに押し込ませる。
本発明は、係る構成によっても、下部ユニット14に対する補助収納庫の着脱の際や、当該補助収納庫の運搬の際等に、封かん具収納溝部221AXから封かん具50が飛び出して邪魔になることを防止することができる。
(4−5)他の実施の形態5
さらに上述した第1の実施の形態においては、紙幣収納庫20乃至23及び補助収納庫24の封かん具取付部46、65乃至67に結束バンドでなる封かん具50を取り付けさせるようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、例えば、図6との対応部分に同一符号を付した図41(A)及び(B)に示すように、紙幣収納庫20の封かん具取付部46に、スリーブを介して一端及び他端を連結して環状にしたワイヤでなる封かん具230や、南京錠でなる封かん具231を取り付けさせるようにしても良い。
また本発明は、例えば、封かん具取付部46、65乃至67に南京錠でなる封かん具231と共に、結束バンドでなる封かん具50や、スリーブを介して一端及び他端を連結して環状にしたワイヤでなる封かん具230を二重に取り付けさせるようにしても良い。
さらに本発明は、上述した第3の実施の形態による紙幣収納庫112乃至115の封かん具取付部127に対しても、スリーブを介して一端及び他端を連結して環状にしたワイヤでなる封かん具230を取り付けさせるようにしても良い。
本発明は、係る構成によっても、封かん具取付部46、127、65乃至67に取り付けられた封かん具230、231により、外装ケース40、55、120に対して扉42、57乃至59、122を封かんすることができ、上述した第1及び第3の実施の形態によって得られる効果と同様の効果を得ることができる。
(4−6)他の実施の形態6
さらに上述した第1の実施の形態においては、紙幣収納庫20乃至23の外装ケースを略直方体状に形成するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、例えば、図31(A)及び(B)について上述したように紙幣収納庫154において扉155の左上端部及び外装ケース157のケース正面157Aの左上端部に封かん具取付部158を設けるような場合、図42に示すように、複数の紙幣収納庫240乃至243の略直方体状の外装ケース244乃至247においてそれぞれケース背面244A乃至247Aの上端部に凹部244AX乃至247AXを形成するようにしても良い。
本発明は、係る構成によれば、複数の紙幣収納庫240乃至243を下部ユニットのユニット筐体249に前から後へ順に並べるように配置する際、外装ケース245乃至247の凹部245AX乃至247AXに、前側で隣接する外装ケース244乃至246の封かん具取付部に取り付けられた封かん具50を位置させることができる。
よって本発明は、係る構成によれば、複数の紙幣収納庫240乃至243において封かん具取付部に取り付けられた封かん具50が、それぞれケース正面244B乃至247Bから前へ突出していても、ユニット筐体249に対し複数の紙幣収納庫240乃至243を前後で近接させて配置することができ、そのユニット筐体249が前後に長くなることを回避することができる。
(4−7)他の実施の形態7
さらに上述した第1の実施の形態においては、下部ユニット14に、ユニット筐体左側板32Aの上端にレール配置板32AXが設けられると共に、ユニット筐体右側板32Bの高さがユニット筐体左側板32Aの高さよりも低く形成されたユニット筐体32を設けるようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、例えば、図43に示すように、下部ユニットに、ユニット筐体左側板250A及びユニット筐体右側板250Bが共に紙幣収納庫251の高さとほぼ等しく形成されると共に、当該ユニット筐体左側板250A及びユニット筐体右側板250Bの上端にそれぞれレール配置板250AX、250BXが設けられたユニット筐体250を設けるようにしても良い。
そして本発明は、下部ユニットに係る構成のユニット筐体250を設ける場合、例えば、図44に示すように、紙幣収納庫251の外装ケース252を略直方体状に形成するものの、ケース左側面252Aに凹部252AXを設け、その凹部を利用して封かん具取付部253に封かん具50をケース左側面252Aよりも突出しないように取り付けるようにしても良い。
これにより本発明は、下部ユニットに図43に示すようなユニット筐体250を設ける場合でも、当該ユニット筐体250においてユニット筐体左側板250A及びユニット筐体右側板250Bの配置間隔を紙幣収納庫251の幅(すなわち、外装ケース252の左右の長さ)とほぼ等しくして、複数の紙幣収納庫251を前から後へ順に並べるように配置することができる。すなわち、本発明は、下部ユニットのユニット筐体250が幅方向に大型化することを回避することができる。
そして本発明は、係る構成のユニット筐体250(図43)においてユニット筐体右側板250Bの表面に、当該ユニット筐体250内に配置される複数の紙幣収納庫251の封かん具取付部253に対応させて複数の窓部250BYを前後に並べるように形成するようにしても良い。
また本発明は、ユニット筐体250のユニット筐体右側板250Bの表面に、補助収納庫24の複数の封かん具取付部65乃至67に対応させて複数の窓部250BYを上下に並べるように形成するようにしても良い。
因みに、本発明は、ユニット筐体250のユニット筐体右側板250Bの表面に、複数の紙幣収納庫251の封かん具取付部253を一括して視認可能な前後に長い1つの窓部を形成すると共に、補助収納庫24の複数の封かん具取付部65乃至67を一括して視認可能な上下に長い1つの窓部を形成するようにしても良い。
本発明は、係る構成によれば、メインフレームから下部ユニットを引き出した際、ユニット筐体250から紙幣収納庫251を取り出す前に、窓部250BYを介して封かん具50の破損の有無を確認させることができる。
(4−8)他の実施の形態8
さらに上述した第1乃至第3の実施の形態においては、下部ユニット14、72のユニット筐体32、80においてユニット筐体左側板32Aの上端のレール配置板32AX、又はユニット筐体右側板80Aの上端のレール配置板80AXに処理ユニット下側搬送部27を開閉可能に取り付けるようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、例えば、図45に示すように、下部ユニットのユニット筐体260を、ユニット筐体左側板260Aの上端にレール配置板260AXを設けると共に、ユニット筐体右側板260Bの高さをユニット筐体左側板260Aの高さよりも低く形成し、さらに後板260Cの上端に搬送部取付板260CXを設ける。
そして本発明は、ユニット筐体260において搬送部取付板260CXに左右2個のヒンジ部261を介して(すなわち、預払機左方向と平行なヒンジ軸を中心にして)処理ユニット下側搬送部27を開閉可能に取り付けるようにしても良い。
また本発明は、例えば、図5と対応部分に同一符号を付した図46に示すように、下部ユニットのユニット筐体262を、ユニット筐体左側板262Aの上端にレール配置板を設けずに構成する。
そして本発明は、処理ユニット下側搬送部27をメインフレーム263の上端部に固定し、当該メインフレーム263から下部ユニットとしてユニット筐体262のみを引出及び収納するようにしても良い。
(4−9)他の実施の形態9
さらに上述した第1乃至第3の実施の形態においては、本発明による紙葉類収納庫を、図1乃至図47について上述した現金自動預払機1、70、110に設けられた紙幣収納庫20乃至23、73乃至76、112乃至115及び補助収納庫24に適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、紙葉類収納庫を例えば、図47に示すように、現金自動預払機や現金自動支払機(CD:Cash Dispenser)に設けられた縦型の収納庫配置筐体265に取外可能に配置される紙幣収納庫や補助収納庫に適用することができる。
また本発明は、紙葉類収納庫を、一方の短辺を搬送方向に向けた搬送姿勢で搬送される長方形の紙幣を、その搬送姿勢のまま取り込んで収納する紙幣収納庫や、切符やチケット、コピー用紙、葉書及び有価証券等の紙葉類を収納する紙葉類収納庫等のように、外装ケース、扉及び錠を有していれば、この他種々の構成の紙葉類収納庫にも広く適用することができる。
そして本発明は、本発明による紙葉類収納庫を、このように外装ケース、扉及び錠を有する種々の構成の紙葉類収納庫の何れに適用した場合も、第1乃至第3の実施の形態によって得られる効果と同様の効果を得ることができる。
(4−10)他の実施の形態10
さらに上述した第1乃至第3の実施の形態においては、本発明による紙葉類取扱装置を、図1乃至図47について上述した現金自動預払機1、70、110に適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、長方形の紙幣を、一方の長辺を左側に位置させ、かつ他方の長辺を右側に位置させて(すなわち、紙幣短手方向を預払機左方向とほぼ平行にして)一方の短辺を搬送方向に向けた搬送姿勢で搬送して、紙幣投入取出部、鑑別部、一時保留部、複数の紙幣収納庫及び補助収納庫(リジェクト庫、取忘庫及び補充回収庫)において当該紙幣を、その搬送姿勢に応じて紙幣短手方向を預払機左方向とほぼ平行にした姿勢で取り扱う現金自動預払機に適用することができる。
また本発明は、紙葉類取扱装置を、長方形の紙幣を、一方の長辺や一方の短辺を搬送方向に向けて搬送するようにして扱う現金自動支払機や両替機に適用することもできる。
さらに本発明は、紙葉類取扱装置を、電車の切符や観劇のチケット等を販売する券売機、精算機、自動販売機、パチンコ台やスロット台のような遊戯機、コピー機、葉書取扱装置等のように、紙幣や切符、チケット等の種々の紙葉類を扱うこの他種々の構成の紙葉類取扱装置にも広く適用することができる。
(4−11)他の実施の形態11
さらに上述した第1乃至第3の実施の形態においては、外装ケースとして、図1乃至図47について上述した金属板により上下に長い略直方体状に形成された外装ケース40、55、90、121、137、147、157、168、178、193、211、216、221、244乃至247、252を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、左右や前後に長い略直方体状の外装ケースや、略円筒状の外装ケース、取手のない外装ケース、上面に扉が取り付けられた外装ケース、樹脂材により略直方体状に一体成形された外装ケース等のように、この他種々の形状及び構成の外装ケースを広く適用することができる。
(4−12)他の実施の形態12
さらに上述した第1乃至第3の実施の形態においては、外装ケースに開閉可能に取り付けられた扉として、図1乃至図47について上述した略長方形状又は略四角形状の金属板によって形成された扉42、57乃至59、92、122、135、141、145、157、166、176、191を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、外装ケースに被せるように閉じられるバット状の扉や、外装ケースに対しスライドするようにして開閉可能な扉、樹脂材により略四角板状に形成された扉等のように、この他種々の形状及び構成の扉を広く適用することができる。
(4−13)他の実施の形態13
さらに上述した第1乃至第3の実施の形態においては、外装ケースに対し扉を閉じた状態にロックするための錠として、図1乃至図47について上述したディンプルキー等の鍵に対応するシリンダ錠のような錠43、60乃至62、93、123、136、142、146、154、167、177、192を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、ダイヤル錠、テンキー錠等のように、この他種々の構成及び形状の錠を広く適用することができる。
(4−14)他の実施の形態14
さらに上述した第1乃至第3の実施の形態においては、外装ケースに対して閉じられた扉を封かんするための封かん具を、外装ケースに対し扉が閉じられていることを示し、かつ当該外装ケースに対し扉を閉じた状態にロックするように取り付けさせるための封かん具取付部として、図1乃至図47について上述した封かん具取付部46、65乃至67、107、127、130、138、140、148、149、158、169、179、194、200、210、215、220、253を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、外装ケースに対して閉じられた扉を封かんするための封かん具を、外装ケースに対し扉が閉じられていることを示し、かつ当該外装ケースに対し扉を閉じた状態にロックするように取り付けさせることができれば、この他種々の構成の封かん具取付部を広く適用することができる。
(4−15)他の実施の形態15
さらに上述した第1乃至第3の実施の形態においては、外装ケースに対して閉じられた扉を封かんするための封かん具として、図1乃至図47について上述した樹脂製の結束バンドでなる封かん具50を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、金属製の結束バンドや、封かん具取付部から一度、不正に取り外されると、他の結束バンドを取り付けるようにしても偽装し得ないようにするための固有の識別情報が付された結束バンド、また他の実施の形態5で上述した、スリーブを介して一端及び他端を連結して環状にしたワイヤでなる封かん具230や、南京錠でなる封かん具231等のように、この他種々の構成の封かん具を広く適用することができる。
(4−16)他の実施の形態16
さらに上述した第1乃至第3の実施の形態においては、錠に取り付けられ、外装ケースに対し扉を閉じた状態にロックするための閂として、図1乃至図47について上述した鍵の回転操作に連動して回転する細長い金属板でなるロックレバー44、101乃至103、124、170を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、鍵の回転操作に連動してスライドするように変位するデッドボルト等のように、この他種々の構成の閂を広く適用することができる。
(4−17)他の実施の形態17
さらに上述した第1乃至第3の実施の形態においては、外装ケース及び扉の少なくとも一方に設けられ、封かん具を取り付けさせるための孔部が穿設された取付板として、図1乃至図47について上述した短冊状や略L字状等の扉側取付板42C、57B、135A、141A、202、ケース側取付板47、68、131、139、195、取付板145A、145B、181、195を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、平板の一面にリブを設けるようにして形成された取付板等のように、この他種々の構成の取付板を広く適用することができる。
(4−18)他の実施の形態18
さらに上述した第1乃至第3の実施の形態においては、封かん具取付部に取り付けられた封かん具を収納する封かん具収納溝部として、図1乃至図47について上述した略L字状の封かん具収納溝部55D、211AX、216AX、221AXを適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、この他種々の形状の封かん具収納溝部を広く適用することができる。
(4−19)他の実施の形態19
さらに上述した第1乃至第3の実施の形態においては、封かん具収納溝部に収納された封かん具が当該封かん具収納溝部から飛び出すことを防止するための飛出防止部として、図1乃至図47について上述した飛出防止レバー212、222及び飛出防止アーム217、218、223、224を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、封かん具収納溝部を閉塞する蓋部のように、この他種々の構成の飛出防止部を広く適用することができる。
(4−20)他の実施の形態20
さらに上述した第1乃至第3の実施の形態においては、外装ケース内に取扱対象の紙葉類を収納する紙幣類収納庫が取外可能に配置される収納庫配置部として、図1乃至図47について上述したユニット筐体32、80、249、250、260、262を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、複数の紙幣収納庫を、扉を前(又は左、又は右)に向けて順に配置されるユニット筐体や、縦長な複数段の棚状の収納庫配置筐体等のように、この他種々の構成の収納庫配置部を広く適用することができる。
(4−21)他の実施の形態21
さらに上述した第1乃至第3の実施の形態においては、紙幣類収納庫の外装ケース内に収納する取扱対象の紙葉類として、図1乃至図47について上述した紙幣を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、切符、チケット、コピー用紙、葉書、有価証券等のように、この他種々の紙葉類を広く適用することができる。
本発明は、紙幣、切符、チケット、コピー用紙、葉書、有価証券等の紙葉類を収納する紙葉類収納庫と、紙葉類収納庫に収納された紙幣、切符、チケット、コピー用紙、葉書、有価証券等の紙葉類を取り扱う紙葉類取扱装置とに利用することができる。
1、70、110……現金自動預払機、14、72……下部ユニット、32、80、249、250、260、262……ユニット筐体、20乃至23、73乃至76、112乃至115、134、144、154、165、175、190、240乃至243、251、266……紙幣収納庫、24……補助収納部、40、55、90、121、137、147、157、168、178、193、211、216、221、244乃至247、252……外装ケース、42、57乃至59、92、122、135、141、145、157、166、176、191……扉、42C、57B、135A、141A、202……扉側取付板、43、60乃至62、93、123、136、142、146、154、167、177、192……錠、44、101乃至103、124、170……ロックレバー、45、125、171……ロックプレート、46、65乃至67、107、127、130、138、140、148、149、158、169、179、194、200、210、215、220、253……封かん具取付部、47、68、131、139、195……ケース側取付板、50、230、231……封かん具、55D、211AX、216AX、221AX……封かん具収納溝部、145A、145B、181、195……取付板、212、222……飛出防止レバー、217、218、223、224……飛出防止アーム、265……収納庫配置筐体。

Claims (6)

  1. 外装ケースと、
    上記外装ケースに開閉可能に取り付けられた扉と、
    上記外装ケースに対し上記扉を閉じた状態にロックするための錠と、
    上記外装ケース及び上記扉の少なくとも一方に設けられ、上記外装ケースに対して閉じられた上記扉を封かんするための封かん具を取り付けさせるための孔部が穿設された取付板、及び当該取付板に取り付けられた上記封かん具の少なくとも一部を収納する封かん具収納溝部を有し、上記封かん具を上記外装ケースに対し上記扉を閉じた状態にするように取り付けさせることができる封かん具取付部と
    を具える紙葉類収納庫。
  2. 上記錠に取り付けられ、上記外装ケースに対し上記扉を閉じた状態にロックするための閂
    を具え、
    上記錠は、
    上記閂と共に上記扉の一端部において一方の隅側を除く所定位置に設けられ、
    上記封かん具取付部は、
    上記扉の上記一端部の上記一方の隅側に設けられた
    請求項1に記載の紙葉類収納庫。
  3. 上記錠は、
    上記閂と共に上記扉の上記一端部の他方の隅側に設けられた
    請求項2に記載の紙葉類収納庫。
  4. 上記錠は、
    上記閂と共に上記扉の上記一端部において中央部分に設けられ、
    上記封かん具取付部は、
    上記扉の上記一端部の上記一方の隅側と共に他方の隅側にそれぞれ設けられた
    請求項2に記載の紙葉類収納庫。
  5. 上記封かん具取付部は、
    上記封かん具収納溝部に収納された上記封かん具が当該封かん具収納溝部から飛び出すことを防止するための飛出防止部
    を具える請求項に記載の紙葉類収納庫。
  6. 内部に取扱対象の紙葉類を収納するための外装ケースと、上記外装ケースに開閉可能に取り付けられた扉と、上記外装ケースに対し上記扉を閉じた状態にロックするための錠と、上記外装ケース及び上記扉の少なくとも一方に設けられ、上記外装ケースに対して閉じられた上記扉を封かんするための封かん具を取り付けさせるための孔部が穿設された取付板、及び当該取付板に取り付けられた上記封かん具の少なくとも一部を収納する封かん具収納溝部を有し、上記封かん具を上記外装ケースに対し上記扉を閉じた状態にするように取り付けさせることができる封かん具取付部とから形成される紙幣類収納庫が取外可能に配置される収納庫配置部
    を具える紙葉類取扱装置。
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