JP4331031B2 - 売上金入金機 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばコンビニエンスストア等の小売店舗に設置され、店舗の売上金を入金する売上金入金機に関する。
コンビニエンスストア等の小売店舗においては、警送会社が店舗から売上金を回収するとともに、その際に警送会社が用意していた釣銭準備金を店舗側に受け渡すような売上金の回収形態があり、このような回収形態において用いられる売上金入金機として例えば特許文献1に開示されたものがある。
この特許文献1に開示された売上金入金機は、警送会社がこの売上金入金機の貨幣カセットに収納された売上金を貨幣カセットごと回収する際に、予め釣銭準備金を収納した交換用貨幣カセットをかわりに装填するような回収システムに対応するためのもので、貨幣カセットが交換された後に店側の人間によって釣銭準備金が取り出され貨幣カセットが空状態にされると、次の売上金入金作業が可能な状態となるようになっている。この売上金入金機は、警送会社の担当者による売上金の回収並びに釣銭準備金の受け渡しを、店側の人間が立ち会わずに行うことができる。
特許第3340176号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された売上金入金機では、警送会社の担当者による売上金の回収並びに釣銭準備金の受け渡しが完了しても、釣銭準備金が取り出され貨幣カセットが空状態にされなければ、売上金入金機として使用できず、店側の管理者の不在等で釣銭準備金の取り出しが遅れれば遅れるほど入金できない売上金が高額になってしまうおそれがあった。
したがって、本発明は、売上金の回収および釣銭準備金の受け渡しを貨幣カセットの交換で行う売上金回収システムに用いられるもので、貨幣カセットの交換後速やかに売上金の入金が可能となる売上金入金機の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、入金部に投入された貨幣を機体内に取り込んで識別し識別結果から正常と判定された貨幣のみを機体内に装填された貨幣カセットに収納させる売上金入金処理動作を行うとともに、前記貨幣カセットに収納した売上金が回収時に該貨幣カセットごと機外に取り出され、かわりに釣銭準備金を収納した貨幣カセットが装填される売上金回収システムに用いられる売上金入金機であって、前記貨幣カセットの機体に対する脱着を検出するカセット脱着検出手段と、機体に装填された前記貨幣カセットの貨幣を受取可能な保管庫と、機体に装填された前記貨幣カセットの貨幣を前記保管庫に受け渡す受渡手段と、前記カセット脱着検出手段で前記貨幣カセットの機体に対する離脱および該離脱後の装填が検出されると、機体に装填された前記貨幣カセットの貨幣を前記受渡手段で前記保管庫に受け渡させた後に、前記貨幣カセットの機体に対する離脱時から禁止状態とされている前記売上金入金処理動作を許可する制御手段とを有することを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記保管庫に設けられて前記貨幣カセットからの貨幣を受け取る受取口と、該受取口を開閉させる受取口開閉部材と、該受取口開閉部材を前記貨幣カセットが機体へ装填された状態で開状態とし前記貨幣カセットが機体から離脱された状態で閉状態かつロック状態とする受取口開閉部材開閉手段とを有することを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記受取口開閉部材開閉手段は、前記貨幣カセットの機体への装填に連動して前記受取口開閉部材を開状態とすることを特徴としている。
請求項4に係る発明は、請求項2または3に係る発明において、前記受取口開閉部材開閉手段は、前記貨幣カセットの機体に対する装填または離脱に連動して前記受取口開閉部材を閉状態かつロック状態とすることを特徴としている。
請求項5に係る発明は、請求項2乃至4のいずれか一項に係る発明において、前記保管庫は機体本体に対し引出可能に設けられており、前記受取口開閉部材と前記受取口開閉部材開閉手段とが前記機体本体側に設けられていることを特徴としている。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に係る発明において、前記貨幣カセットには、前記保管庫に向けて貨幣を放出する放出口と、該放出口を開閉させる放出口開閉部材とが設けられ、前記カセット脱着検出手段で前記貨幣カセットの機体に対する離脱および該離脱後の装填が検出されると、当該装填された貨幣カセットの前記放出口開閉部材を開状態とし、その後、前記売上金入金処理動作を許可する前に該放出口開閉部材を閉状態かつロック状態とする放出口開閉部材開閉手段を有することを特徴としている。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に係る発明において、前記保管庫は機体に装填された前記貨幣カセットの真下に設けられていることを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、売上金を収納した貨幣カセットを離脱させ、かわりに釣銭準備金を収納した貨幣カセットを装填すると、カセット脱着検出手段で貨幣カセットの機体に対する離脱および該離脱後の装填が検出されることになり、これにより制御手段が、機体に装填された貨幣カセットの貨幣つまり釣銭準備金を受渡手段で保管庫に受け渡させる。そして、その後、貨幣カセットの機体に対する離脱時から禁止状態とされている売上金入金処理動作を許可する。このように、釣銭準備金を機外に取り出すことなく機体内で貨幣カセットから保管庫に移すことができることから、店側の管理者でなくても保安上問題なく釣銭準備金を移すことができ、よって、貨幣カセットの装填後に速やかに釣銭準備金を移して貨幣カセットを空にすることができる。したがって、売上金の回収および釣銭準備金の受け渡しを貨幣カセットの交換で行う売上金回収システムに用いられるものにおいて、貨幣カセットの交換後速やかに売上金の入金が可能となる。
請求項2に係る発明によれば、貨幣カセットからの貨幣つまり釣銭準備金を受け入れる保管庫に設けられた受取口を開閉させる受取口開閉部材が、受取口開閉部材開閉手段によって、貨幣カセットが機体へ装填された状態で開状態とされ貨幣カセットが機体から離脱された状態で閉状態かつロック状態とされるため、貨幣カセットが機体から離脱された状態で保管庫の受取口を閉塞状態にでき、保安上優れることになる。
請求項3に係る発明によれば、受取口開閉部材開閉手段が、貨幣カセットの機体への装填に連動して受取口開閉部材を開状態とするため、機体に装填された貨幣カセットの貨幣つまり釣銭準備金を受渡手段で保管庫に受け渡させる際に、受取口開閉部材を開状態とするためだけの操作が不要で、操作が容易となる。
請求項4に係る発明によれば、受取口開閉部材開閉手段が、貨幣カセットの機体に対する装填または離脱に連動して受取口開閉部材を閉状態かつロック状態とするため、機体に装填された貨幣カセットの貨幣つまり釣銭準備金を受渡手段で保管庫に受け渡させた後に、受取口開閉部材を閉状態かつロック状態とするためだけの操作が不要で、操作が容易となる。
請求項5に係る発明によれば、受取口開閉部材と受取口開閉部材開閉手段とが機体本体側に設けられているため、保管庫を機体本体に対し引き出した場合には、無関係に受取口を開放できる。したがって、保管庫からの貨幣つまり釣銭準備金の取り出しが容易となる。
請求項6に係る発明によれば、カセット脱着検出手段で貨幣カセットの機体に対する離脱および該離脱後の装填が検出されると、放出口開閉部材開閉手段が、当該装填された貨幣カセットの放出口開閉部材を開状態として放出口を開放させるため、機体に装填された貨幣カセットの貨幣つまり釣銭準備金を受渡手段で保管庫に受け渡させる際に、放出口開閉部材を開状態とするためだけの操作が不要で、操作が容易となる。そして、その後、放出口開閉部材開閉手段は、売上金入金処理動作を許可する前に放出口開閉部材を閉状態かつロック状態とするため、機体に装填された貨幣カセットの貨幣つまり釣銭準備金を受渡手段で保管庫に受け渡させた後、放出口開閉部材を閉状態かつロック状態とするためだけの操作が不要で、操作が容易となる。
請求項7に係る発明は、保管庫は機体に装填された貨幣カセットの真下に設けられているため、貨幣カセットから保管庫への貨幣つまり釣銭準備金の受け渡しのための機構を簡素かつコンパクトにできる。
本発明の一実施形態の売上金入金機を図面を参照して以下に説明する。
本実施形態の売上金入金機11は、紙幣(貨幣)について入金処理を行う紙幣入金処理部12と、硬貨(貨幣)について入金処理を行う硬貨入金処理部13とを上部に有している。また、操作者に対し表示を行うとともに操作者により操作入力が行われる表示操作部14と、紙面への印字あるいは記憶媒体へのデータ入力等でデータを外部に受け渡すデータ受渡部15とが設けられており、内部には全体を制御する制御部(制御手段)16が設けられている。
紙幣入金処理部12は、機外からバラ紙幣が投入される紙幣入金部(入金部)21と、この紙幣入金部21に投入されたバラ紙幣を一枚ずつ分離して繰り出す紙幣繰出部(繰出部)22と、この紙幣繰出部22で繰り出された紙幣を搬送する紙幣搬送部(搬送部)23と、この紙幣搬送部23で搬送中の紙幣を識別する紙幣識別部(識別部)24と、この紙幣識別部24の識別結果に基づいて紙幣搬送部23において紙幣を二方向に振り分ける紙幣振分部(振分部)25と、紙幣識別部24の識別結果から正常な紙幣と判定されて紙幣振分部25で一方に振り分けられた紙幣を一時貯留させる紙幣一時貯留部(一時貯留部)26と、紙幣識別部24の識別結果から正常でない紙幣と判定されて紙幣振分部25で他方に振り分けられた紙幣を機外に排出させる紙幣リジェクト部(リジェクト部)27と、紙幣一時貯留部26で一時貯留させた紙幣を表示操作部14への入金確定操作後に収納する紙幣カセット(貨幣カセット)28とを有している。
硬貨入金処理部13は、機外からバラ硬貨が投入される硬貨入金部(入金部)31と、この硬貨入金部31に投入されたバラ硬貨を一枚ずつ分離して繰り出す硬貨繰出部(繰出部)32と、この硬貨繰出部32で繰り出された硬貨を搬送する硬貨搬送部(搬送部)33と、この硬貨搬送部33で搬送中の硬貨を識別する硬貨識別部(識別部)34と、この硬貨識別部34の識別結果に基づいて硬貨搬送部33において硬貨を二方向に振り分ける硬貨振分部(振分部)35と、硬貨識別部34の識別結果から正常な硬貨と判定されて硬貨振分部35で一方に振り分けられた硬貨を一時貯留させる硬貨一時貯留部(一時貯留部)36と、硬貨識別部34の識別結果から正常でない硬貨と判定されて硬貨振分部35で他方に振り分けられた硬貨を機外に排出させる硬貨リジェクト部(リジェクト部)37と、硬貨一時貯留部36で一時貯留させた硬貨を表示操作部14への入金確定操作後に収納する硬貨カセット(貨幣カセット)38とを有している。
ここで、硬貨一時貯留部36と紙幣一時貯留部26とは、互いに高さを合わせており、上下方向における中間部において機体本体41に対し引出可能に設けられた一時貯留引出機構部42に脱着不可な状態で並設されている。つまり、一時貯留させた貨幣を返却する際には、この一時貯留引出機構部42が機体本体41から引き出されることで機外に取り出される。機体本体41には、この一時貯留引出機構部42が引出状態にあるか押込状態にあるかを検出する一時貯留引出センサ43と、一時貯留引出機構部42を押込状態で機体本体41にロックする一時貯留引出ロック部44とが設けられており、一時貯留引出センサ43は制御部16に検出結果を出力し一時貯留引出ロック部44は制御部16でロックおよびロック解除が制御される。なお、機体本体41および一時貯留引出機構部42は、ともに機体45の一部を構成している。
そして、硬貨一時貯留部36の下側に硬貨一時貯留部36の硬貨を受け入れ可能な硬貨カセット38が設けられ、紙幣一時貯留部26の下側に紙幣一時貯留部26の紙幣を受け入れ可能な紙幣カセット28が設けられている。
これら硬貨カセット38および紙幣カセット28も、互いに高さを合わせており、一時貯留引出機構部42の下側において機体本体41に対し引出可能に設けられたカセット引出機構部48に並設されている。硬貨カセット38および紙幣カセット28は、カセット引出機構部48に対し脱着可能に設けられている。つまり、カセット引出機構部48には、硬貨カセット38が装着される硬貨カセット装着部49が機体45の前面45a側に設けられ、紙幣カセット28が装着される紙幣カセット装着部50がその後側に設けられている。このカセット引出機構部48も機体45の一部を構成している。機体本体41には、このカセット引出機構部48が引出状態にあるか押込状態にあるかを検出するカセット引出センサ(カセット脱着検出手段)53と、カセット引出機構部48を押込状態で機体本体41にロックするカセット引出ロック部54とが設けられており、カセット引出センサ53は制御部16に検出結果を出力しカセット引出ロック部54は制御部16でロックおよびロック解除が制御される。
さらに、硬貨カセット38の下側に保管庫57が設けられている。この保管庫57もカセット引出機構部48の下側において機体本体41に対し引出可能に設けられた保管庫引出機構部58に脱着不可に設けられている。機体本体41には、この保管庫引出機構部58が引出状態にあるか押込状態にあるかを検出する保管庫引出センサ59と、保管庫引出機構部58を押込状態で機体本体41にロックする保管庫引出ロック部60とが設けられており、保管庫引出センサ59は制御部16に検出結果を出力し保管庫引出ロック部60は制御部16でロックおよびロック解除が制御される。保管庫引出機構部58も機体45の一部を構成している。つまり、脱着可能な硬貨カセット38および紙幣カセット28以外が機体45を構成している。なお、制御部16は、別途設けられた保管庫引出キー61の機体45側に設けられたキーシリンダ62への挿入操作により保管庫引出ロック部60をロックおよびロック解除する。この保管庫引出キー61はロック状態においてのみ引き抜き可能となる。
上記したように硬貨カセット38が機体45のカセット引出機構部48の硬貨カセット装着部49に対し脱着可能に設けられており、硬貨カセット装着部49には、この硬貨カセット38のカセット引出機構部48に対する脱着を検出する硬貨カセット脱着センサ(カセット脱着検出手段)65が設けられている。硬貨カセット脱着センサ65は制御部16に検出結果を出力する。
また、硬貨カセット38は、上部に硬貨一時貯留部36からの硬貨を受け入れるための硬貨受入口67と、この硬貨受入口67を開閉させる硬貨受入口シャッタ68と、硬貨受入口シャッタ68の開閉状態を検出する硬貨受入口シャッタセンサ69と、硬貨受入口シャッタ68を閉状態でロックする硬貨受入口シャッタロック部70とを有している。また、機体45側には、制御部16で制御されて硬貨受入口シャッタ68を開閉駆動するとともに硬貨受入口シャッタ68を閉状態で硬貨受入口シャッタロック部70によりロックおよびロック解除させる硬貨受入口シャッタ制御機構71が設けられている。なお、硬貨受入口シャッタ68は硬貨受入口シャッタ制御機構71と関わるときのみロック解除可能および開作動可能で、硬貨受入口シャッタ制御機構71から離れる、つまり機体45から離脱すると硬貨受入口シャッタ68は常に閉かつロック状態とされる。
さらに、硬貨カセット38は、内部に対し貨幣の出し入れを可能とする開閉扉72が設けられており、この開閉扉72には別体のカセット開閉キー73の挿入操作によりロックおよびロック解除される開閉扉ロック部74が設けられている。カセット開閉キー73はロック状態においてのみ引き抜き可能となる。
同様に、紙幣カセット28が機体45のカセット引出機構部48の紙幣カセット装着部50に対し脱着可能に設けられており、紙幣カセット装着部50には、この紙幣カセット28のカセット引出機構部48に対する脱着を検出する紙幣カセット脱着センサ75が設けられている。紙幣カセット脱着センサ75は制御部16に検出結果を出力する。
また、紙幣カセット28も、上部に紙幣一時貯留部26からの紙幣を受け入れるための紙幣受入口77と、この紙幣受入口77を開閉させる紙幣受入口シャッタ78と、紙幣受入口シャッタ78の開閉状態を検出する紙幣受入口シャッタセンサ79と、紙幣受入口シャッタ78を閉状態でロックする紙幣受入口シャッタロック部80とを有している。また、機体45側には、制御部16で制御されて紙幣受入口シャッタ78を開閉駆動するとともに紙幣受入口シャッタ78を閉状態で受入口シャッタロック部80によりロックおよびロック解除させる紙幣受入口シャッタ制御機構81が設けられている。なお、紙幣受入口シャッタ78は紙幣受入口シャッタ制御機構81と関わるときのみロック解除可能および開作動可能で、紙幣受入口シャッタ制御機構81から離れる、つまり機体45から離脱すると常に閉かつロック状態とされる。
さらに、紙幣カセット28も、内部に対し紙幣の出し入れを可能とする開閉扉82が設けられており、この開閉扉82には別体のカセット開閉キー83の挿入操作によりロックおよびロック解除される開閉扉ロック部84が設けられている。このカセット開閉キー83はロック状態においてのみ引き抜き可能となる。
ここで、硬貨カセット38がカセット引出機構部48の硬貨カセット装着部49に装着された状態でカセット引出機構部48が機体本体41に押し込まれると、硬貨カセット38が機体45に装填された状態となる。つまり、硬貨カセット38が機内での取引が可能な状態となる。また、カセット引出機構部48が機体本体41から引き出され、硬貨カセット38がカセット引出機構部48から取り外されると、硬貨カセット38が機体45から離脱する状態となる。制御部16は、硬貨カセット脱着センサ65およびカセット引出センサ53の検出結果から硬貨カセット38の機体45に対する装填および離脱を判定する。
同様に、紙幣カセット28がカセット引出機構部48の紙幣カセット装着部50に装着された状態でカセット引出機構部48が機体本体41に押し込まれると、紙幣カセット28が機体45に装填された状態となる。つまり、紙幣カセット28が機内での取引が可能な状態となる。また、カセット引出機構部48が機体本体41から引き出され、紙幣カセット28がカセット引出機構部48から取り外されると、紙幣カセット28が機体45から離脱する状態となる。制御部16は、紙幣カセット脱着センサ75およびカセット引出センサ53の検出結果から紙幣カセット28の機体45に対する装填および離脱を判定する。
そして、本実施形態においては、機体本体41にカセット引出機構部48が押し込まれた状態でこのカセット引出機構部48に装着された状態にある(つまり機体45に装填された状態にある)硬貨カセット38の真下に保管庫57が設けられており、この硬貨カセット38から、保管庫57は貨幣を受取可能となっている。このため、カセット引出機構部48には、硬貨カセット装着部49の底面に開口部87が設けられている。ここで、機体45に装填された状態にある硬貨カセット38には、内部の貨幣の有無を検出する貨幣検出センサ(貨幣受渡検出手段)88が設けられており、この貨幣検出センサ88が硬貨カセット38から保管庫57への貨幣の受け渡しを検出する。図示は略すが、勿論、硬貨カセット38以外の、紙幣カセット28、硬貨一時貯留部36および紙幣一時貯留部26等の各部にも貨幣の有無や収納量を検出するセンサが設けられている。
硬貨カセット38は、下部に内部の貨幣を放出するための放出口91と、この放出口91を開閉させる放出口シャッタ(受渡手段、放出口開閉部材)92と、放出口シャッタ92の開閉状態を検出する放出口シャッタセンサ93と、放出口シャッタ92を閉状態でロックする放出口シャッタロック部94とを有している。また、機体45側には、制御部16で制御されて放出口シャッタ92を開閉駆動するとともに放出口シャッタ92を閉状態で放出口シャッタロック部94によりロックおよびロック解除させる放出口シャッタ制御機構(受渡手段,放出口開閉部材開閉手段)95が設けられている。なお、放出口シャッタ92は放出口シャッタ制御機構95と関わるときのみロック解除可能および開作動可能で、放出口シャッタ制御機構95から離れる、つまり機体45から離脱すると常に閉かつロック状態とされる。
また、保管庫57は、上部に硬貨カセット38からの貨幣を受け取る受取口98を有しており、機体本体41における保管庫57の上側には、この受取口98を開閉させる受取口シャッタ(受取口開閉部材)99と、受取口シャッタ99の開閉状態を検出する受取口シャッタセンサ100と、制御部16で制御されて受取口シャッタ99を開閉駆動するとともに受取口シャッタ99を閉状態でロックおよびロック解除する受取口シャッタ制御機構(受取口開閉部材開閉手段)101とが設けられている。ここで、受取口シャッタ99は、機体本体41に設けられていることから、保管庫引出機構部58が機体本体41に対し押し込まれた状態においてのみ受取口98を閉状態とすることが可能となっている。つまり、保管庫引出機構部58が機体本体41に対し引き出されると、受取口シャッタ99は機体本体41に残されることになり、よって保管庫57の受取口98は受取口シャッタ99とは無関係に開状態となる。
そして、機体45には、店舗側管理者および警送会社の搬送担当者の管理下にある別体のモード切替キー104の挿入切り替え操作によって制御部16のモードを切り替えるキーシリンダ105が設けられている。なお、切り替えられるモードは、売上金を入金する際に選択される売上金入金モードおよび売上金を回収する際に選択される売上金回収モード等である。なお、制御部16は、モード切替キー104のキーシリンダ105への挿入操作でカセット引出ロック部54をロックおよびロック解除する。つまり、モード切替キー104で売上金回収モードが選択された場合に限り、制御部16は、カセット引出ロック部54をロック解除状態とする。
以上の売上金入金機11は、同じ紙幣カセット28および同じ硬貨カセット38をそれぞれ複数台準備しておき、紙幣カセット28および硬貨カセット38に収納した売上金が警送会社による回収時に紙幣カセット28および硬貨カセット38ごと機外に取り出され、かわりに釣銭準備金を収納した硬貨カセット38と空の紙幣カセット28とが装填される売上金回収システムに用いられる。
次に、売上金入金機11の作動およびこれを用いた売上金回収システムについて説明する。
店舗側管理者の管理下にあるモード切替キー104がキーシリンダ105に挿入操作されて売上金入金モードが選択された場合に限り、制御部16は、動作禁止時を除き以下の売上金入金動作を行う。ここで、動作禁止時とは、例えば、カセット引出センサ53でカセット引出機構部48の引き出しが検出されていたり、硬貨カセット脱着センサ65で硬貨カセット38の取り外しが検出されていたり、紙幣カセット脱着センサ75で紙幣カセット28の取り外しが検出されていたり、放出口シャッタセンサ93で硬貨カセット38の放出口シャッタ92の開状態が検出されている場合である。また、売上金入金モードが選択されていると、制御部16はカセット引出機構部48をカセット引出ロック部54でロック状態とする。
売上金入金動作は、硬貨入金部31に硬貨が紙幣入金部21に紙幣が投入された状態で表示操作部14の図示略のスタートキーが押下操作されると、硬貨入金部31に投入された硬貨を機体45内に取り込んで硬貨識別部34で識別し識別結果から正常と判定された硬貨のみを硬貨一時貯留部36に一時貯留させる一方で偽、汚損および識別不能と判別された硬貨は硬貨リジェクト部37にリジェクトさせ、同様に紙幣入金部21に投入された紙幣を機体45内に取り込んで紙幣識別部24で識別し識別結果から正常と判定された紙幣のみを紙幣一時貯留部26に一時貯留させる一方で偽、汚損および識別不能と判別された紙幣は紙幣リジェクト部27にリジェクトさせる。
そして、識別結果に基づいて、総額、金種別金額等を表示操作部14に表示させて操作者に確認を行い、操作者により表示操作部14への確定操作の入力があると、硬貨一時貯留部36の硬貨を機体45内に装填された硬貨カセット38に受け渡して収納させるとともに、紙幣一時貯留部26の紙幣を機体45内に装填された紙幣カセット28に受け渡して収納させるとともに、識別結果に基づく総額、金種別金額等を記憶する。
ここで、制御部16は、硬貨カセット38および紙幣カセット28の硬貨一時貯留部36および紙幣一時貯留部26からの貨幣の受け渡しを可能とする必要がある。このため、制御部16は、機外にあった硬貨カセット38および紙幣カセット28が機体45に装填される、つまりカセット引出機構部48に装着されさらにこのカセット引出機構部48が機体本体41に押し込まれた状態になったことが、硬貨カセット脱着センサ65、紙幣カセット脱着センサ75およびカセット引出センサ53で検出されると、この検出に連動して硬貨受入口シャッタ制御機構71および紙幣受入口シャッタ制御機構81によって硬貨カセット38および紙幣カセット28のそれぞれの硬貨受入口シャッタ68および紙幣受入口シャッタ78を硬貨受入口シャッタロック部70および紙幣受入口シャッタロック部80による閉状態でのロックを解除した後に開状態とする。ここで、硬貨カセット38の下部の放出口シャッタ92は後述する開作動時を除き閉状態でロックされている。
一方、識別結果に基づく表示から、操作者により表示操作部14へのキャンセル操作の入力があると、一時貯留引出機構部42の一時貯留引出ロック部44によるロックを解除し、引き出しを可能とする。これにより、操作者は、一時貯留引出機構部42を引き出して一時貯留させていた硬貨および紙幣を機外に取り出す。このとき、識別結果に基づく総額、金種別金額等は記憶しない。
次に、警送会社による硬貨カセット38および紙幣カセット28の交換について説明する。
警送会社の搬送担当者による管理下にあるモード切替キー104で売上金回収モードが選択されると、売上金入金動作が行われていないこと、および保管庫引出センサ59で保管庫引出機構部58の引き出しが検出されていないことを条件に、制御部16は、硬貨カセット38および紙幣カセット28の機体45からの離脱開始と判定するとともに、回収する現在装填状態にある硬貨カセット38および紙幣カセット28に収納されている貨幣の総額および金種別金額等の売上金データをデータ受渡部15で記憶媒体や印字データとして受け渡す。そして、データの受け渡し後は、現在装填状態にある硬貨カセット38および紙幣カセット28の売上金データをクリアする。
そして、離脱の初期として、制御部16は、上記した売上金入金処理動作および保管庫引出ロック部60のロック解除を禁止するとともに、硬貨受入口シャッタ制御機構71および紙幣受入口シャッタ制御機構81によって硬貨カセット38および紙幣カセット28の硬貨受入口シャッタ68および紙幣受入口シャッタ78を閉状態とした後に硬貨受入口シャッタロック部70および紙幣受入口シャッタロック部80でロックする。なお、この離脱時において、放出口シャッタ92は閉状態で放出口シャッタロック部94によりロックされており、また、受取口シャッタ99も受取口シャッタ制御機構101で閉状態でロックされている。
その後、カセット引出ロック部54のロックを解除する。これにより、カセット引出機構部48の機体本体41からの引き出しが可能となる。そして、警送会社の人間がカセット引出機構部48を引き出す。この引き出しで露出する硬貨カセット38および紙幣カセット28の硬貨受入口シャッタ68および紙幣受入口シャッタ78は閉状態でロックされているため保安上問題なく引き出すことができる。
そして、警送会社の人間が硬貨カセット38および紙幣カセット28を取り外す。すると、硬貨カセット38から保管庫57への貨幣の受け渡しが可能となっていることから、カセット引出機構部48の硬貨カセット装着部49の開口部87が露出する。このため、カセット引出機構部48の位置によっては開口部87が保管庫57と水平方向に重なり合ってしまうが、保管庫57の受取口98を上方で完全に覆う受取口シャッタ99が閉状態でロックされているため、開口部87を介して受取口98へのアクセスが不可となっており、保安上問題なく硬貨カセット38を取り外すことができる。また、紙幣カセット装着部50にはこのような開口部が設けられていないため問題ない。さらに、取り外しで露出する硬貨カセット38の放出口91の放出口シャッタ92は閉状態でロックされているため保安上問題なく取り外すことができ、硬貨カセット38および紙幣カセット28の硬貨受入口シャッタ68および紙幣受入口シャッタ78の閉状態でのロックと併せて、これら硬貨カセット38および紙幣カセット28を保安上問題なく運搬することができる。なお、カセット引出機構部48の引き出しに連動してつまり硬貨カセット38の機体45からの離脱に連動して受取口シャッタ制御機構101で受取口シャッタ99を閉状態でロックするようにしても良い。
以上のモード切替キー104による売上金回収モードの選択操作から硬貨カセット38および紙幣カセット28のカセット引出機構部48からの取り外し、さらに後述する装填の開始までが、硬貨カセット38および紙幣カセット28の機体45からの離脱となる。
次に、警送会社の人間が、硬貨受入口シャッタ68の閉状態でのロックおよび放出口シャッタ92の閉状態のロックにより保安上問題ない状態で運搬されてきた、釣銭準備金を収納している硬貨カセット38をカセット引出機構部48の硬貨カセット装着部49に装着し、紙幣受入口シャッタ78の閉状態でのロックにより保安上問題ない状態で運搬されてきた、空の紙幣カセット28をカセット引出機構部48の紙幣カセット装着部50に装着する。そして、カセット引出機構部48を機体本体41に押し込む。
以上の硬貨カセット38および紙幣カセット28のカセット引出機構部48への装着およびカセット引出機構部48の機体本体41への押し込み完了までが、硬貨カセット38および紙幣カセット28の機体45への装填となる。
制御部16は、以上の硬貨カセット38および紙幣カセット28のカセット引出機構部48からの離脱およびこの離脱後の装填が検出されると、硬貨カセット38および紙幣カセット28が交換されたと判断する。つまり、モード切替キー104による売上金回収モードの選択操作検出およびその後のカセット引出センサ53によるカセット引出機構部48の引き出し検出がなされ、次に、硬貨カセット脱着センサ65によるカセット引出機構部48からの硬貨カセット38の取り外しおよび直後の装着の検出と、紙幣カセット脱着センサ75によるカセット引出機構部48からの紙幣カセット28の取り外しおよび直後の装着の検出とがなされ、その後、カセット引出センサ53によるカセット引出機構部48の押し込み検出がなされると、硬貨カセット38および紙幣カセット28の交換が完了した判断する。
硬貨カセット38および紙幣カセット28の交換が完了した判断すると、制御部16は、カセット引出ロック部54でカセット引出機構部48をロックするとともに、受取口シャッタ制御機構101によって受取口シャッタ99のロック状態を解除して受取口シャッタ99を開状態とする。つまり、受取口シャッタ制御機構101は硬貨カセット38および紙幣カセット28の機体45への上記した装填に連動して受取口シャッタ99を開状態とすることになる。
なお、カセット引出機構部48の押し込みに連動して機械的に受取口シャッタ99を開状態としても良い。この場合、カセット引出機構部48の引き出しに連動して機械的に受取口シャッタ99を閉状態かつロック状態にすることになる。つまり、引き出された状態のカセット引出機構部48が機体本体41に押し込まれ始めると、カセット引出機構部48に設けられた受取口シャッタ制御機構101が、受取口シャッタ99のロック状態を解除し、受取口シャッタ99の一部に係合してこれを押し込みの移動で一体にスライドさせて開く一方、機体本体41に押し込まれた状態のカセット引出機構部48が引き出され始めると、カセット引出機構部48に設けられた受取口シャッタ制御機構101が、受取口シャッタ99の一部に係合してこれを引き出しの移動で一体にスライドさせて閉じ、その後、ロック状態とする。
さらには、カセット引出機構部48の硬貨カセット装着部49への硬貨カセット38の装着に連動して受取口シャッタ99を開状態とし、カセット引出機構部48の硬貨カセット装着部49からの硬貨カセット38の取り外しに連動して受取口シャッタ99を閉状態かつロック状態としても良い。
上記したように硬貨カセット38および紙幣カセット28の交換が完了したと判断すると、他方で制御部16は、上記と並行して硬貨カセット38および紙幣カセット28の硬貨受入口シャッタ68および紙幣受入口シャッタ78を開状態とする。
なお、硬貨受入口シャッタ制御機構71および紙幣受入口シャッタ制御機構81が、カセット引出機構部48の機体本体41への押し込みに機械的に連動して、硬貨受入口シャッタ68および紙幣受入口シャッタ78を硬貨受入口シャッタロック部70および紙幣受入口シャッタロック部80のロックを解除して開状態とするようにしても良い。この場合、カセット引出機構部48の引き出しに機械的に連動して硬貨受入口シャッタ68および紙幣受入口シャッタ78を閉状態とした後に硬貨受入口シャッタロック部70および紙幣受入口シャッタロック部80でロックすることになる。
さらには、カセット引出機構部48の硬貨カセット装着部49への硬貨カセット38の装着に機械的に連動して硬貨受入口シャッタ68のロックを解除し、カセット引出機構部48の機体本体41への押し込みに機械的に連動して、硬貨受入口シャッタ68を開状態とするようにしても良い。この場合、カセット引出機構部48の機体本体41への引き出しに機械的に連動して、硬貨受入口シャッタ68を閉状態とし、カセット引出機構部48の硬貨カセット装着部49からの硬貨カセット38の取り外しに連動して硬貨受入口シャッタ68をロック状態とする。これは、紙幣カセット28も同様である。
次に、制御部16は、受取口シャッタ99が開状態になったことが受取口シャッタセンサ100で検出されると、放出口シャッタ制御機構95により放出口シャッタロック部94で放出口シャッタ92のロックを解除して放出口シャッタ92を開状態とする。これにより、硬貨カセット38に収納されていた貨幣つまり釣銭準備金が落下して保管庫57へと受け渡され、保管庫57に収納される。
その後、制御部16は、硬貨カセット38の貨幣検出センサ88で硬貨カセット38が空になったこと、つまり硬貨カセット38から保管庫57への貨幣つまり釣銭準備金の受け渡し完了が検出されたことを条件に、放出口シャッタ制御機構95により放出口シャッタ92を閉状態とした後、放出口シャッタロック部94で放出口シャッタ92をロック状態とする。なお、制御部16は、放出口シャッタ制御機構95により放出口シャッタ92を開作動させ、その後、硬貨カセット38から貨幣が保管庫57へ受け渡されるのに十分な時間の経過を見ることで、硬貨カセット38から保管庫57へと釣銭準備金が受け渡されたことを検出するようにしても良い。
そして、制御部16は、上記のように、硬貨カセット38の貨幣検出センサ88で硬貨カセット38が空になったことを条件に行われる放出口シャッタ92の閉作動により、放出口シャッタ92が閉状態になったことが放出口シャッタセンサ93で検出されると、硬貨受入口シャッタセンサ69および紙幣受入口シャッタセンサ79で硬貨受入口シャッタ68および紙幣受入口シャッタ78の開状態が検出されていることをさらに条件として加えて、制御部16は、硬貨カセット38および紙幣カセット28の機体45からの離脱時に禁止状態とされた売上金入金処理動作を許可する。これにより、売上金入金機11が上述した売上金入金処理動作のできる状態となり、本来の機能を果たすことになる。
また、制御部16は、硬貨カセット38の貨幣検出センサ88で硬貨カセット38が空になったこと、つまり硬貨カセット38から保管庫57への貨幣つまり釣銭準備金の受け渡しが検出されたことを条件に、上記と並行して受取口シャッタ制御機構101により受取口シャッタ99を閉状態としてロックする。つまり、硬貨カセット38の装填に連動して行われる一連の動作で受取口シャッタ制御機構101により受取口シャッタ99が閉状態かつロック状態とされる。なお、放出口シャッタ92および受取口シャッタ99は、硬貨カセット38および紙幣カセット28の交換時における硬貨カセット38から保管庫57への貨幣つまり釣銭準備金の受け渡し時以外は常に閉状態かつロック状態とされる。ここで、受取口シャッタ99を釣銭準備金の受け渡し時以外でも開状態とすることもでき、この場合、硬貨カセット38の機体45からの離脱に連動して受取口シャッタ99を閉状態かつロック状態とするように受取口シャッタ制御機構101を制御しても良い。
以上により、受取口シャッタ制御機構101は、硬貨カセット脱着センサ65、紙幣カセット脱着センサ75およびカセット引出センサ53で、硬貨カセット38および紙幣カセット28の機体45からの離脱およびこの離脱後の装填が検出されると、その直後に受取口シャッタ99を一度だけ開状態とし、硬貨カセット38および紙幣カセット28の機体45からの離脱時には閉状態かつロック状態とする。また、放出口シャッタ制御機構95は、硬貨カセット脱着センサ65、紙幣カセット脱着センサ75およびカセット引出センサ53で、硬貨カセット38および紙幣カセット28の機体45からの離脱およびこの離脱後の装填が検出されると、この装填された硬貨カセット38の放出口シャッタ92を一度だけ開状態とし、その後、売上金入金処理動作の許可前に、放出口シャッタ92を閉状態かつロック状態とする。
なお、取り外された硬貨カセット38および紙幣カセット28は、警送会社の精算場所に運搬され、精算場所で開閉扉72,82を介して硬貨および紙幣の抜き取りおよび釣銭準備金の収納が行われる。このため、開閉扉72,82をロックおよびロック解除するカセット開閉キー73,83は、警送会社の売上金回収後の精算を担当する精算担当者および釣銭準備金を硬貨カセット38に装填する準備金装填担当者の管理下に管理される。
以上に述べた本実施形態の売上金入金機11によれば、売上金を収納した硬貨カセット38を機体45から取り外し、かわりに釣銭準備金を収納した硬貨カセット38を機体45に装填すると、硬貨カセット脱着センサ65およびカセット引出センサ53で硬貨カセット38の機体45に対する離脱および該離脱後の装填が検出されることになり、これにより制御部16が、機体45に装填された硬貨カセット38の貨幣つまり釣銭準備金を、受取口シャッタ制御機構101による受取口シャッタ99の開作動および放出口シャッタ制御機構95による放出口シャッタ92の開作動で保管庫57に受け渡させる。そして、貨幣検出センサ88でこのように硬貨カセット38から保管庫57への貨幣つまり釣銭準備金の受け渡しが検出されたことを条件に、少なくとも硬貨カセット38の機体45に対する離脱時から禁止状態とされている売上金入金処理動作を許可する。このように、釣銭準備金を機外に取り出すことなく機体45内で硬貨カセット38から保管庫57に移すことができることから、店側の管理者でなくても保安上問題なく釣銭準備金を移すことができ、よって、硬貨カセット38の装填後に速やかに釣銭準備金を移して硬貨カセット38を空にすることができる。したがって、売上金の回収および釣銭準備金の受け渡しを硬貨カセット38の交換で行う売上金回収システムに用いられるものにおいて、硬貨カセット38の交換後速やかに売上金の入金が可能となる。
また、硬貨カセット38からの貨幣つまり釣銭準備金を受け入れる保管庫57に設けられた受取口98を開閉させる受取口シャッタ99が、受取口シャッタ制御機構101によって、硬貨カセット38が機体45へ装填された状態で開状態とされ硬貨カセット38が機体45から離脱された状態で閉状態かつロック状態とされるため、硬貨カセット38の機体45からの離脱時にカセット引出機構部48の開口部87があっても保管庫57の受取口98を閉塞状態にでき、保安上優れることになる。
さらに、受取口シャッタ制御機構101が、硬貨カセット38の機体45への装填に連動して受取口シャッタ99を開状態とするため、機体45に装填された硬貨カセット38の貨幣をつまり釣銭準備金を保管庫57に受け渡させる際に、受取口シャッタ99を開状態とするためだけの操作が不要で、操作が容易となる。
また、受取口シャッタ制御機構101が、硬貨カセット38の機体45への装填に連動して受取口シャッタ99を開状態とし、さらに連動して閉状態かつロック状態とするため、機体45に装填された硬貨カセット38の貨幣つまり釣銭準備金を保管庫57に受け渡させた後に、受取口シャッタ99を閉状態かつロック状態とするためだけの操作が不要で、操作が容易となる。
加えて、受取口シャッタ99と受取口シャッタ制御機構101とが機体本体41側に設けられているため、店舗側管理者の管理下にある保管庫引出キー61の挿入操作で保管庫引出ロック部60のロックを解除して保管庫引出機構部58により保管庫57を機体本体41に対し引き出す場合には、常に受取口98を開放できる。したがって、保管庫57からの貨幣つまり釣銭準備金の取り出しが容易となる。なお、受取口シャッタ99を保管庫57の上部に設けても良いが、この場合には、保管庫引出機構部58の引き出しに連動して受取口シャッタ99を開状態とする機構を設けるのが良い。
また、硬貨カセット脱着センサ65およびカセット引出センサ53で、硬貨カセット38の機体45に対する離脱およびこの離脱後の装填が検出されると、放出口シャッタ制御機構95が、当該装填された硬貨カセット38の放出口シャッタ92を開状態として放出口91を開放させるため、機体45に装填された硬貨カセット38の貨幣を保管庫57に受け渡させる際に、放出口シャッタ92を開状態とするためだけの操作が不要で、操作が容易となる。そして、その後、放出口シャッタ制御機構95は、売上金入金処理動作を許可する前に放出口シャッタ92を閉状態かつロック状態とするため、機体45に装填された硬貨カセット38の貨幣を保管庫57に受け渡させた後、放出口シャッタ92を閉状態かつロック状態とするためだけの操作が不要で、操作が容易となる。
さらに、保管庫57は機体45に装填された硬貨カセット38の真下に設けられているため、硬貨カセット38から保管庫57への貨幣つまり釣銭準備金の受け渡しのための機構を簡素かつコンパクトにできる。
なお、以上においては、交換時に硬貨カセット38に釣銭準備金を収納しておく場合を例にとり説明したが、紙幣カセット28に釣銭準備金を収納するようにしても良い。この場合、紙幣カセット28側に上記において硬貨カセット38に設けられた放出口シャッタ92およびこれに関わる構成を設けるとともに、保管庫57、受取口シャッタ99およびこれに関わる構成も紙幣カセット28の真下に設けることになる。同様にして、硬貨カセット38および紙幣カセット28の両方に釣銭準備金を収納するようにしても、両方に上記構成を設ければ良い。
本発明の一実施形態の売上金入金機を概略的に示す側面図である。
符号の説明
11 売上金入金機
16 制御部(制御手段)
21 紙幣入金部(入金部)
28 紙幣カセット(貨幣カセット)
31 硬貨入金部(入金部)
38 硬貨カセット(貨幣カセット)
41 機体本体
45 機体
53 カセット引出センサ(カセット脱着検出手段)
57 保管庫
65 硬貨カセット脱着センサ(カセット脱着検出手段)
88 貨幣検出センサ(貨幣受渡検出手段)
91 放出口
92 放出口シャッタ(受渡手段,放出口開閉部材)
95 放出口シャッタ制御機構(受渡手段,放出口開閉部材開閉手段)
98 受取口
99 受取口シャッタ(受取口開閉部材)
101 受取口シャッタ制御機構(受取口開閉部材開閉手段)

Claims (7)

  1. 入金部に投入された貨幣を機体内に取り込んで識別し識別結果から正常と判定された貨幣のみを機体内に装填された貨幣カセットに収納させる売上金入金処理動作を行うとともに、前記貨幣カセットに収納した売上金が回収時に該貨幣カセットごと機外に取り出され、かわりに釣銭準備金を収納した貨幣カセットが装填される売上金回収システムに用いられる売上金入金機であって、
    前記貨幣カセットの機体に対する脱着を検出するカセット脱着検出手段と、
    機体に装填された前記貨幣カセットの貨幣を受取可能な保管庫と、
    機体に装填された前記貨幣カセットの貨幣を前記保管庫に受け渡す受渡手段と、
    前記カセット脱着検出手段で前記貨幣カセットの機体に対する離脱および該離脱後の装填が検出されると、機体に装填された前記貨幣カセットの貨幣を前記受渡手段で前記保管庫に受け渡させた後に、前記貨幣カセットの機体に対する離脱時から禁止状態とされている前記売上金入金処理動作を許可する制御手段とを有することを特徴とする売上金入金機。
  2. 前記保管庫に設けられて前記貨幣カセットからの貨幣を受け取る受取口と、
    該受取口を開閉させる受取口開閉部材と、
    該受取口開閉部材を前記貨幣カセットが機体へ装填された状態で開状態とし前記貨幣カセットが機体から離脱された状態で閉状態かつロック状態とする受取口開閉部材開閉手段とを有することを特徴とする請求項1記載の売上金入金機。
  3. 前記受取口開閉部材開閉手段は、前記貨幣カセットの機体への装填に連動して前記受取口開閉部材を開状態とすることを特徴とする請求項2記載の売上金入金機。
  4. 前記受取口開閉部材開閉手段は、前記貨幣カセットの機体に対する装填または離脱に連動して前記受取口開閉部材を閉状態かつロック状態とすることを特徴とする請求項2または3記載の売上金入金機。
  5. 前記保管庫は機体本体に対し引出可能に設けられており、前記受取口開閉部材と前記受取口開閉部材開閉手段とが前記機体本体側に設けられていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項記載の売上金入金機。
  6. 前記貨幣カセットには、前記保管庫に向けて貨幣を放出する放出口と、該放出口を開閉させる放出口開閉部材とが設けられ、前記カセット脱着検出手段で前記貨幣カセットの機体に対する離脱および該離脱後の装填が検出されると、当該装填された貨幣カセットの前記放出口開閉部材を開状態とし、その後、前記売上金入金処理動作を許可する前に該放出口開閉部材を閉状態かつロック状態とする放出口開閉部材開閉手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載の売上金入金機。
  7. 前記保管庫は機体に装填された前記貨幣カセットの真下に設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の売上金入金機。
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