JP2018156122A - 紙葉類処理装置及び紙葉類処理方法 - Google Patents

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幸貴 福田
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希昭 柳瀬
政司 ▲桑▼田
政司 ▲桑▼田
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Abstract

【課題】紙葉類処理装置の操作性を向上させること課題とする。
【解決手段】紙葉類処理装置1は、紙葉類の投入及び排出の少なくとも一方が行われる開口121、131が前部に設けられた処理部10と、前記紙葉類を収納する施錠可能な収納庫20と、前記処理部10又は前記収納庫20に着脱可能で前記紙葉類を収納する着脱式収納部2、前記開口121、131及び前記収納庫20の間における前記紙葉類の搬送を制御する制御部18と、前記処理部10の後方、又は、前記収納庫20の後方外面に設けられ、前記着脱式収納部2が取り付けられる取付部40と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、投入された紙葉類を内部に収納する、又は、内部に収納された紙葉類を排出する紙葉類処理装置、及び紙葉類処理方法に関する。
従来、紙幣等の紙葉類を真偽、正損、金種等の種類別に分類して収納する紙葉類処理装置が使用されている。紙葉類処理装置の中には、投入部と排出部が前方に設けられた処理部と、処理部の下に設けられた紙葉類を収納する金庫を有するものがある。
このような紙葉類処理装置の一つが特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されている紙葉類処理装置は、金庫扉を覆うドアカバーを有し、金庫扉とドアカバーの間に紙葉類収納カセットが着脱自在に取り付けられる。
この紙葉類処理装置によれば、紙葉類処理装置の前方に設けられたドアカバーを開け、紙葉類収納カセットを紙葉類処理装置に取り付けることで、紙葉類処理装置内に収納されている紙葉類を紙葉類収納カセット内に回収することができる。
米国特許第8708127号公報
特許文献1に開示される紙葉類処理装置を、銀行等の施設に設置する場合、当該施設のスタッフ又は顧客等の操作者によって、投入部又は排出部を通じた紙葉類の投入又は排出の操作が行われる。また、警備輸送業者等の作業者によって、紙葉類収納カセットを用いた紙葉類の回収操作が行われる。
特許文献1に開示される紙葉類処理装置においては、操作者に使用される投入部及び排出部の設置位置と、作業者が紙葉類収納カセットを取り付ける位置が、いずれも紙葉類処理装置の前方である。よって、例えば操作者が入金部から紙葉類を投入する操作を行っているときには、紙葉類処理装置の前に操作者がいるため、作業者は紙葉類収納カセットを紙葉類処理装置に取り付ける作業を行うことができない。仮に取り付けることが可能であったとしても、すぐ近くに操作者又は不特定多数の者がいる状態で金庫内から紙葉類収納カセット内に紙葉類を回収する作業を行うことは、不測の事態を招く恐れがあり好ましくない。
本発明は、このような状況に鑑みなされたもので、紙葉類処理装置の操作性を向上させること課題とする。
本発明に係る紙葉類処理装置は、紙葉類の投入及び排出の少なくとも一方が行われる開口が前部に設けられた処理部と、前記紙葉類を収納する施錠可能な収納庫と、前記処理部又は前記収納庫に着脱可能で前記紙葉類を収納する着脱式収納部、及び前記収納庫の間における前記紙葉類の搬送を制御する制御部と、前記処理部の後方、又は、前記収納庫の後方外面に設けられ、前記着脱式収納部が取り付けられる取付部と、を有する。
また、本発明に係る紙葉類処理方法は、紙葉類の投入及び排出の少なくとも一方が行われる開口が前部に設けられた処理部と紙葉類を収納する施錠可能な収納庫を備える紙葉類処理装置の前記処理部の後方、又は、前記収納庫の後方外面に、着脱式収納部を取り付ける工程と、前記収納庫と前記着脱式収納部との間で紙葉類を搬送する工程と、を有する。
本発明によれば、紙葉類処理装置の操作性を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る紙葉類処理装置の右側面模式図である。 着脱式収納部が取り付けられた本発明の第1の実施形態に係る紙葉類処理装置の右側面模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る紙葉類処理装置の右側面模式図である。 本発明の第3の実施形態に係る紙葉類処理装置の右側面模式図である。 本発明の第4の実施形態に係る紙葉類処理装置の後方の右側面模式図である。 本発明の第4の実施形態に係る紙葉類処理装置の背面模式図である。 本発明の第5の実施形態に係る紙葉類処理装置の後方の右側面模式図である。 着脱式収納部の一例を示す模式図である。
以下、本発明について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明において、紙葉類処理装置の「前」とは、紙葉類の投入及び排出の少なくとも一方の操作を処理部に設けられた開口を介して行う操作者側を意味し、紙葉類処理装置の「後」とは、その反対側を意味する。言い換えると、紙葉類処理装置の「前」とは、紙葉類の投入及び排出の少なくとも一方の操作を行うための開口が設けられた側を意味する。また、紙葉類処理装置の「左」とは、前記操作者から見て左側を意味し、紙葉類処理装置の「右」とは、前記操作者からみて右側を意味する。
また、「リジェクト紙幣」とは、所定の処理で処理対象とできない紙幣をいう。「リジェクト紙幣」には、例えば、偽札や、後述する識別部を斜行状態や重送状態で通過したために識別部によって正しく識別されなかった紙幣が含まれる。「正券」とは、汚れや破れ等が比較的少ない状態の紙幣をいい、「損券」とは、汚れや破れ等が比較的多い状態の紙幣をいう。
(1)第1の実施形態
(1−1)紙葉類処理装置の構成
図1に本発明の第1の実施形態に係る紙葉類処理装置としての紙幣処理装置1を示す。図1において、左側が紙幣処理装置1の前方、右側が同後方である。また、図1には、着脱式収納部2及び取付具3を併せて示す。
紙幣処理装置1は、紙葉類としての紙幣を入出金する紙幣入出金機である。紙幣処理装置1は、処理部10及び処理部10の下方に設けられた収納庫20、収納庫20の下に設けられた第2収納庫30を備える。処理部10は収納庫20及び第2収納庫30に対して前方に引き出し可能である。
処理部10は上部筐体11によって囲われている。上部筐体11の前方、すなわち処理部10の前方には、入金口(開口)121と出金口(開口)131が設けられている。上部筐体11内、すなわち処理部10内には、搬送部15、識別部16、一時保留部17及び制御部18が配置されている。
入金口121の近傍には所定の周期で紙幣を1枚ずつ搬送部15に繰り出す紙幣繰り出し機構(図示略)が配置されている。入金口121と紙幣繰り出し機構によって入金部12が構成されている。
出金口131の近傍には、紙幣を積み重ねる集積機構(図示略)が配置されている。出金口131と集積機構によって出金部13が構成されている。必要に応じて、出金部13と同様の構成を有する第2出金部14を出金部13の隣に設けてもよい。
なお、処理部10の前方には、必要に応じて入金部12と出金部13のいずれか一方のみが設けられていてもよい。また、紙幣の入金及び出金の両方が行われる開口が設けられるとともに、この開口の周囲に紙幣繰り出し機構及び集積機構が配置されることによって、入出金部が設けられていてもよい。
搬送部15は、紙幣を所定の搬送速度で搬送する。搬送部15は、紙幣を搬送するベルト機構やローラ機構によって構成されている。搬送部15は、紙幣を双方向に搬送可能とするループ状搬送路150と、このループ状搬送路150から分岐する第1分岐路151、第2分岐路152、第3分岐路153、第4分岐路154及び第5分岐路155を有している。第1分岐路151〜第5分岐路155は、それぞれ、ループ状搬送路150と入金部12、出金部13、一時保留部17、収納庫20及び第2収納庫30、並びに、後述する着脱式収納部2とを接続する。
識別部16は、画像センサ、光学センサ、磁気センサ等のセンサを備えており、搬送部15で搬送される紙幣の真偽、金種、正損等を識別する。
一時保留部17は、紙幣を一時的に収納する。一時保留部17は、紙幣を1枚ずつ取り込んで収納し、収納している紙幣を1枚ずつ繰り出す。一時保留部17は、例えば、複数の紙葉類が回転体に巻き取られた状態で収納される巻き取り式の収納部で構成することができる。また一時保留部17は、複数の紙葉類が積層状態で収納される積層式の収納部で構成されていてもよい。
制御部18は、少なくともCPUとメモリを備えている。制御部18は、搬送部15を介して、入金部12、出金部13、一時保留部17、収納庫20、第2収納庫30、及び後述する着脱式収納部2の間で紙幣が搬送されるように、紙幣処理装置1を構成する各部及び着脱式収納部2を制御する。
収納庫20は例えば金庫で構成することができ、下部筐体21を形成するとともに、その前方と後方の両方に、施錠可能な収納庫扉22を有している。なお、本明細書において、「収納庫扉」は、下部筐体21が有する開口部を閉鎖することができる部材を総称したものである。よって、「収納庫扉」には、例えば、下部筐体21にヒンジを介して取り付けられた扉や、下部筐体21に沿ってスライド移動可能な引き戸や、下部筐体21に接離可能な板部材等が含まれる。
前方の収納庫扉22は収納庫20の前方から開放可能であり、後方の収納庫扉22は収納庫20の後方から開放可能である。収納庫扉22が収納庫20の前方に設けられることによって、紙幣処理装置1を前方から操作する者が収納庫20の内部にアクセスすることが容易となる。また、収納庫扉22が収納庫20の後方に設けられることによって、後に説明する着脱式収納部2を使用して紙幣処理装置1を後方から操作する者が収納庫20の内部にアクセスすることが容易となる。前方の収納庫扉22を操作する者と後方の収納庫扉22を操作する者が異なる場合は、それらの収納庫扉22を解錠するための鍵又は解錠するために入力する情報を異なるものとしてもよい。必要に応じて、収納庫扉22は収納庫20の前方のみに設けられていてもよいし、後方のみに設けられていてもよい。
収納庫20内には、前方から順に、多目的収納部23が1つ、第1収納部24が1つ、第2収納部25が3つ配置されている。また、多目的収納部23と、第1収納部24の間に、鉛直搬送路26が配置されている。
多目的収納部23は、複数の紙葉類が積層状態で収納される積層式の収納領域Sを有している。多目的収納部23は、様々な目的で使用することができる紙幣収納部であり、例えば、オーバーフロー紙幣、出金リジェクト紙幣、取忘紙幣、偽券、疑券の収納に用いられる。オーバーフロー紙幣とは、それを収納すべき収納部(第1収納部24又は第2収納部25)が満杯になったために当該収納部に収納できなくなった紙幣である。また、出金リジェクト紙幣とは、紙幣の出金処理が行われる際に第1収納部24又は第2収納部25から繰り出された紙幣のうち、斜行等の搬送異常により識別部16で正常に識別することができなかった紙幣である。また、取忘紙幣とは、出金部13に一旦出金された後、出金部13から取り出されることなく所定時間が経過した紙幣である。
第1収納部24は、上下に並ぶ2つの収納領域Sを有している。上側の収納領域Sは第4分岐路154と接続されており、下側の収納領域Sは鉛直搬送路26が有する第6分岐路156に接続されている。これら2つの収納領域Sは、複数の紙葉類が積層状態で収納される積層式の収納領域、又は、複数の紙葉類が回転体に巻き取られた状態で収納される巻き取り式の収納領域である。これらの収納領域Sには、真偽、正損、金種等によって分類された紙幣のうちの特定の種類の紙幣が収納される。
第2収納部25は、第4分岐路154に接続された1つの収納領域Sを有している。この収納領域Sは、複数の紙葉類が積層状態で収納される積層式の収納領域である。この収納領域Sには、真偽、正損、金種等によって分類された紙幣のうちの特定の種類の紙幣が収納される。
鉛直搬送路26は、第4分岐路154と、第2収納庫30内に配置された回収部33とを接続する。
第2収納庫30は例えば金庫で構成することができ、底部筐体31を形成するとともに、その後方に、施錠可能な第2収納庫扉32を有している。また、第2収納庫30は、その内部に回収部33を有する。回収部33は収納領域Sを有し、この収納領域S内には、入金部12から入金された紙幣や収納庫20内に収納された紙幣のうち、回収すべき紙幣が収納される。回収すべき紙幣が内部に収納された後、回収作業者によって回収部33内から紙幣が回収される。もしくは、回収すべき紙幣が内部に収納された後、回収部33は回収作業者によって紙幣処理装置1から取り外され、紙幣とともに回収される。また、空の回収部33が代わりに取り付けられる。
また、本実施形態に係る紙幣処理装置1は、紙幣処理装置1に着脱式収納部2を取り付けるための取付部40を、収納庫20の後方外面に有している。なお、収納庫20の外面とは、施錠された収納庫扉22を解錠することなくアクセスできる収納庫20の外面であり、具体的には、下部筐体21の外面又は収納庫扉22の外面である。
取付部40は、電力と制御部18からの制御信号の少なくとも一方を着脱式収納部2に供給するための端子(図示略)及び当該端子を覆う端子カバー(図示略)を有している。取付部40は収納庫20の外にあるため汚損しやすい。しかしながら、端子カバーを設けることによって、端子が汚損することを防止することができる。また、着脱式収納部2は、取付部40が有する端子に接続される端子(図示略)を有している。
取付部40は、直接又は取付具3を介して取り付けられた着脱式収納部2内の収納領域Sと第5分岐路155とを接続することができ、端子を介して着脱式収納部2に電力と制御信号の少なくとも一方を供給することができれば、その形状や構造に制限はない。例えば、着脱式収納部2を下方から支える構造を有していてもよいし、着脱式収納部2を上下又は左右から挟持する構造を有していてもよい。
着脱式収納部2が取付具3を介して取付部40に取り付けられる場合、取付部40が有する端子と着脱式収納部2が有する端子は、直接接続されてもよいのは勿論、取付具3が有する2つの端子を介して間接的に接続されてもよい。
なお、端子カバーは、取付部40への着脱式収納部2の着脱に応じて、着脱式収納部2の一部と連携して自動的に開閉する機構を有していることが好ましい。そのような開閉機構は種々公知のものがあるので、その中から任意のものを採用することができる。
また、本実施形態に係る紙幣処理装置1は、収納庫20の後方を覆うカバー50を備えている。カバー50は、例えば、紙幣処理装置1の左側(紙幣処理装置1の後方から見た場合右側)に設けられたヒンジを介して、収納庫20の後方外面に取り付けられている。カバー50が閉じられているとき、取付部40はカバー50によって覆われている。
着脱式収納部2はその内部に収納領域Sを有している。この収納領域Sは、複数の紙葉類が積層状態で収納される積層式の収納領域、又は、複数の紙葉類が回転体に巻き取られた状態で収納される巻き取り式の収納領域である。着脱式収納部2は収納領域S内に紙幣を収納し、収納領域S外に紙幣を排出するためのモータ等からなる駆動機構(図示略)を有している。また、着脱式収納部2は駆動機構を有さない場合がある。このような場合は、紙幣処理装置1が駆動機構を備え、取り付けられた着脱式収納部2に駆動を伝達するようにしてもよい。
取付具3は、取付部40に取り付けられた状態で着脱式収納部2を保持する器具である。その形状や構造には特に制限はない。例えば、不使用時には折りたたまれてカバー50の内側に収納されていて、使用時には展開された状態で着脱式収納部2を保持する器具とすることができる。もちろん、着脱式収納部2を取り付ける度に、紙幣処理装置1に取り付けられ、着脱式収納部2を取り外す度に、紙幣処理装置1から取り外される器具であってもよい。
カバー50を開き、着脱式収納部2を取付具3を介して取付部40に取り付けたときの状態を図2に示す。なお、図2においては、便宜的にカバー50は図示が省略されている。このとき、着脱式収納部2内の収納領域Sが第5分岐路155に接続され、着脱式収納部2が有する電動機構を紙幣処理装置1が作動させることができるようになっている。
本実施形態に係る紙幣処理装置1においては、取付部40に着脱式収納部2が取り付けられた状態では、着脱式収納部2と干渉して閉めることができないようにカバー50が構成されている。よって、着脱式収納部2が取付部40に取り付けられている間、作業者は着脱式収納部2を常に目視することが可能である。したがって、取付部40に着脱式収納部2を取り付けた作業者が、紙幣処理の終了後に、着脱式収納部2を取り外し忘れることを防止できる。
(1−2)着脱式収納部を用いない紙幣処理
続いて、紙幣処理装置1による紙幣処理について説明する。まずに、着脱式収納部2が取り付けられているか否かにかかわらず行うことができる処理について説明する。なお、これらの処理は、紙幣処理装置1が行うことができる処理の例に過ぎない。
(1−2−1)入金処理
入金処理とは、入金部12から繰り出した紙幣を識別し、正常に識別された紙幣を紙幣処理装置1内に収納する処理である。
操作者が図示しない操作部を介して紙幣処理装置1に入金指令の指示を行うとともに、入金部12に紙幣を投入すると、入金部12に投入された紙幣は、第1分岐路151及びループ状搬送路150を経由して識別部16に供給される。識別部16は、その紙幣の識別や計数を行う。
搬送部15は、正識別結果及び予め設定された収納割当に従って、紙幣を所定の第1収納部24又は第2収納部25に収納する。すなわち、各紙幣は、金種別や正損別に分けられて、収納庫20内に収納される。
なお、第1収納部24及び第2収納部25に割り当てが設定されていない金種の紙幣や損券は多目的収納部23又は回収部33に収納される。また、オーバーフロー紙幣も、多目的収納部23又は回収部33に収納される。
一方、搬送部15は、リジェクト紙幣を出金部13に払い出す。なお、入金処理時に発生したリジェクト紙幣は、入金部12に再度投入され、識別部16による識別が、もう一度行われることになる。
なお、処理部10に入出金部が設けられている場合、すなわち開口が1つのみの場合において、入金処理時にリジェクト紙幣が発生した場合は、リジェクト紙幣は一時保留部17に一旦収納される。入出金部が空になった後、リジェクト紙幣は入出金部に戻される。
(1−2−2)出金処理
出金処理とは、紙幣処理装置1内に収納されている紙幣を払い出す処理である。
操作者が図示しない操作部を介して紙幣処理装置1に対して出金の指示を行うと、紙幣処理装置1は、指定された金種の紙幣を、指定された枚数、第1収納部24又は第2収納部25から繰り出す。搬送部15は、繰り出された紙幣を識別部16に搬送し、識別部16はそれらの紙幣を識別する。その後、正常に識別された紙幣は出金部13に払い出される。
出金処理時に発生するリジェクト紙幣は、一時保留部17に搬送され、収納される。一時保留部17に収納された紙幣は、必要に応じて、出金処理の終了後に、多目的収納部23、第1収納部24、第2収納部25又は回収部33に収納される。
(1−2−3)第1の補充処理
第1の補充処理とは、補充を目的として入金部12に入金された紙幣を入金部12から繰り出すとともに識別し、正常に識別された紙幣を紙幣処理装置1内に収納する処理である。第1の補充処理によれば、補充したい紙幣を入金部12から紙幣処理装置1内に繰り出すことで、当該紙幣が収納される第1収納部24又は第2収納部25に補充することができる。基本的な紙幣処理の流れは前記入金処理と同様である。
(1−2−4)第1の回収処理
第1の回収処理とは、紙幣処理装置1内に収納されている回収すべき紙幣を出金部13に払い出す処理である。第1の回収処理によれば、回収すべき紙幣を第1収納部24又は第2収納部25から紙幣処理装置1外に繰り出すことで、当該紙幣が収納される各収納部から紙幣を回収することができる。基本的な紙幣処理の流れは前記出金処理と同様である。
(1−3)着脱式収納部を用いた紙幣処理
次に、着脱式収納部2が取り付けられた紙幣処理装置1によって行われる紙幣処理について説明する。なお、これらの処理は、紙幣処理装置1が行うことができる処理の例に過ぎない。
(1−3−1)第2の補充処理
第2の補充処理とは、着脱式収納部2から繰り出した紙幣を、収納庫20内に配置された第1収納部24又は第2収納部25に収納する処理である。第2の補充処理によれば、補充したい紙幣を着脱式収納部2にまとめて収納しておき、当該紙幣が収納される第1収納部24又は第2収納部25に補充することができる。
紙幣処理装置1に着脱式収納部2を取り付けた後、紙幣処理装置1に着脱式収納部2を取り付けた操作者が紙幣処理装置1を操作することによって、第2の補充処理が開始される。なお、当該操作は、紙幣処理装置1の後方に設けられた図示しない操作部、又は、紙幣処理装置1と有線又は無線で接続された操作装置を介して行われる。
搬送部15は、第5分岐路155を介して、着脱式収納部2から紙幣を受け取り、識別部16に紙幣を搬送する。正常に識別された紙幣は、予め設定された収納割当に従って、第1収納部24又は第2収納部25に搬送され収納される。正常に識別されなかった紙幣、例えば損券や設定外金種と識別された紙幣は、多目的収納部23又は回収部33に搬送され収納される。
なお、壁に設けられた貫通孔内に途中まで挿入されるように紙幣処理装置1が設置されている場合等、紙幣処理装置1の前方と後方が隔離されている場合がある。このような場合において、入金処理時又は第1の補充処理時に発生したリジェクト紙幣(以下、「第1のリジェクト紙幣」。)と同様に、第2の補充処理時に発生したリジェクト紙幣(以下、「第2のリジェクト紙幣」。)を出金部13から排出するようにすると、不測の事態によって第2のリジェクト紙幣が失われてしまう恐れがある。例えば、紙幣処理装置1の後方から前方に移動するのにある程度時間を要する場合、第2の補充処理をしていた操作者が紙幣処理装置1の前方に到着するまでの間に、出金部13の周辺にいた悪意を有する者によって第2のリジェクト紙幣が盗難される恐れがある。
よって、第1のリジェクト紙幣と、第2のリジェクト紙幣とを、互いに異なる搬送先に搬送することが好ましい。具体的には、第1のリジェクト紙幣は、出金部13に搬送され、第2のリジェクト紙幣は、多目的収納部23、一時保留部17又は回収部33に搬送され収納される。このようにすれば、不測の事態によって第2のリジェクト紙幣が失われてしまうことが防止される。
また、図1、図2に破線で示されるように、紙幣処理装置1にリジェクト紙幣専用収納部19を設け、これを第2のリジェクト紙幣の搬送先に割り当ててもよい。
(1−3−2)第2の回収処理
第2の回収処理とは、多目的収納部23、第1収納部24又は第2収納部25に収納されている紙幣を、着脱式収納部2に搬送し、収納する処理である。
紙幣処理装置1に着脱式収納部2を取り付けた後、紙幣処理装置1に着脱式収納部2を取り付けた操作者が紙幣処理装置1を操作することによって、第2の回収処理が開始される。なお、当該操作は、紙幣処理装置1の後方に設けられた図示しない操作部、又は、紙幣処理装置1と有線又は無線で接続された操作装置を介して行われる。
第2の回収処理が開始されると、回収対象の紙幣を収納している多目的収納部23、第1収納部24又は第2収納部25から、所定枚数の紙幣が搬送部15に順次繰り出される。繰り出された紙幣は識別部16に搬送され識別される。識別の結果、正常と判定された紙幣は着脱式収納部2に搬送され収納される。識別の結果、リジェクト紙幣と識別された紙幣は、一時保留部17、回収部33又はリジェクト紙幣専用収納部19等に収納される。なお、繰り出される紙幣の枚数は、操作者が図示しない操作部等を介してマニュアル入力したり、予め定められた選択肢から選択したりすることで決定される。
なお、所定枚数の紙幣の回収以外に、各収納部内の全紙幣を回収することも可能である。全紙幣を回収する処理は収納部が空になりさえすればよい処理でもあるので、各収納部から繰り出された紙幣を識別部16で識別しても識別しなくてもよい。また、識別部16を経由せず、着脱式収納部2に直接搬送するようにしてもよい。
また、前述のとおり、出金処理時または第1の回収処理時に発生したリジェクト紙幣(以下、「第3のリジェクト紙幣」。)は、一時保留部17に搬送され、収納される。同様に、第2の回収処理時に発生したリジェクト紙幣(以下、「第4のリジェクト紙幣」。)を一時保留部17に搬送しようとすると、各収納部から識別部16へ搬送される紙幣と、識別部16で識別された後に一時保留部17へ搬送される紙幣との搬送経路が重なってしまい、紙幣の搬送がストップしてしまう恐れがある。
よって、第3のリジェクト紙幣と、第4のリジェクト紙幣とを、互いに異なる搬送先に搬送され収納されることが好ましい。具体的には、第3のリジェクト紙幣は一時保留部17に搬送され収納されるのに対し、第4のリジェクト紙幣はリジェクト紙幣専用収納部19に搬送され収納される。このようにすれば、紙幣の搬送がストップしてしまうことが防止される。
(1−3−3)精査処理
精査処理とは、多目的収納部23、第1収納部24又は第2収納部25内に収納されている紙幣の精査を行う処理である。
紙幣処理装置1に空の着脱式収納部2を取り付けた後、操作者が紙幣処理装置1を操作することによって、精査処理が開始される。なお、当該操作は、紙幣処理装置1の後方に設けられた図示しない操作部、又は、紙幣処理装置1と有線又は無線で接続された操作装置を介して行われる。
精査対象の多目的収納部23、第1収納部24又は第2収納部25は、その中に収納している紙幣を一枚ずつ繰り出す。搬送部15は、繰り出された紙幣を識別部16に搬送する。識別部16は紙幣の識別を行う。正常に識別された紙幣は、着脱式収納部2へと搬送され、そこに収納される。一方、リジェクト紙幣は、一時保留部17、回収部33、又はリジェクト紙幣専用収納部19等へと搬送され、そこに収納される。
精査対象の多目的収納部23、第1収納部24又は第2収納部25のいずれか1つの収納部に収納されている全ての紙幣の識別が完了すると、着脱式収納部2内に収納されている紙幣が一枚ずつ繰り出され、搬送部15によって元の収納部、つまり、精査対象の収納部に搬送される。このときに、識別部16において再度、識別が行われてもよい。再度識別された後に、正常に識別された紙幣は、元の収納部、つまり、精査対象の収納部に収納される。リジェクト紙幣は、一時保留部17、回収部33又はリジェクト紙幣専用収納部19等に収納される。
また、リジェクト紙幣を一時保留部17に収納する場合、一時保留部17の位置に合わせて精査処理時の紙幣の識別タイミングを設定してもよい。具体的には、一時保留部17が処理部10の前方(図1の一時保留部17の位置)にある場合は、着脱式収納部2から精査対象の収納部への搬送時に識別を行う。逆に、一時保留部17が処理部後方(図1のリジェクト紙幣専用収納部19の位置)にある場合は、精査対象の収納部から着脱式収納部2への搬送時に識別を行う。識別タイミングをこのように設定すれば、精査処理時にリジェクト紙幣が発生しても、精査処理中の紙幣の搬送路とリジェクト紙幣の搬送路とが重ならないので、紙幣搬送を止めることなくリジェクト紙幣を一時保留部17に収納することができる。
(1−3−4)その他の処理
紙幣処理装置1の用途やユーザーニーズ等に応じて、一時保留部17が設けられない場合がある。しかしながら、事後的に一時保留部17が必要となることもあり、その場合、後から一時保留部17を設けることは一般に困難である。
これに対し、本実施形態に係る紙幣処理装置1においては、一時保留部17の機能を持たせることが可能な着脱式収納部2を容易に取り付けることができる。よって、着脱式収納部2をリジェクト紙幣を収納するための一時保留部17の代わりとして紙幣処理装置1に取り付けることによって、上に説明した入金処理や出金処理を行うことができる。
以上説明した各種処理が行われるときには、着脱式収納部2に多額の現金が集まる可能性がある。よって、不特定多数の者が比較的容易にアクセス可能な紙幣処理装置1の前方側に着脱式収納部2を設けることは、セキュリティ上好ましくない。これに対し、本実施形態に係る紙幣処理装置1においては、紙幣処理装置1の後方側に着脱式収納部2が取り付けられる。よって、多額の現金が集まる可能性のある着脱式収納部2に特定多数の者がアクセスすることを比較的困難にすることができる。したがって、仮に、入金部12や出金部13を操作する操作者や不特定多数の者が紙幣処理装置1の前方側にいても、それらの者に妨害される恐れなく、着脱式収納部2を紙幣処理装置1の後方に取り付け、紙幣処理を行うことができる。
(2)第2の実施形態
図3に本発明の第2の実施形態に係る紙葉類処理装置としての紙幣処理装置1を示す。図3において、左側が紙幣処理装置1の前方、右側が同後方である。
本実施形態に係る紙幣処理装置1は、一時保留部17を有していない点と、収納庫20の前方に第2取付部41が設けられている点が第1の実施形態に係る紙幣処理装置1と異なる。他の構成は同じであり、第2の実施形態に係る紙幣処理装置1は、第1の実施形態に係る紙幣処理装置1と同様の紙幣処理を行うことができる。なお、図3において、カバー50は図示が省略されている。
第2取付部41には、第2取付具5を介して第2着脱式収納部4を取り付けることができる。第2取付部41は、取付部40と同じ構成を有している。第2取付具5は取付具3と同じ構成を有している。第2着脱式収納部4は、着脱式収納部2と同じ構成を有している。
本実施形態において、第2着脱式収納部4は、入金処理時の入金用一時保留部として機能させることができる。
具体的には、第2着脱式収納部4は蓋を備えており、当該蓋を開けることで内部の紙幣を取り出すことが可能になっている。さらに当該蓋は、第2着脱式収納部4を第2取付部41に取り付けたとしても、開放可能に構成されている。このようにすれば、入金処理がキャンセルされた場合に、操作者が第2着脱式収納部4から直接紙幣を取り出すことで、第2着脱式収納部4内に収納された紙幣を操作者に返却することができる。したがって、入金部12や出金部13と同様に紙幣処理装置1の前方側に第2着脱式収納部4を設ける方が都合がよい。
本実施形態に係る紙幣処理装置1によれば、一時保留部の機能が不要である場合は、第2着脱式収納部4を取り付けず、全体構成をコンパクトなものとすることができる。また、一時保留部の機能が必要となった際には、第2の着脱式収納部4を取り付けることで容易に対応することが可能である。
(3)第3の実施形態
図4に本発明の第3の実施形態に係る紙葉類処理装置としての紙幣処理装置1を示す。図4において、左側が紙幣処理装置1の前方、右側が同後方である。
本実施形態に係る紙幣処理装置1は、第2収納庫30を有していない点で第1の実施形態に係る紙幣処理装置1と異なる。
また、本実施形態に係る紙幣処理装置1は、収納庫20の内部構成が第1の実施形態に係る紙幣処理装置1と異なる。すなわち、本実施形態に係る紙幣処理装置1においては、収納庫20内には8つの収納領域Sが設けられており、これらの収納領域Sはいずれも、複数の紙葉類が回転体に巻き取られた状態で収納される巻き取り式の収納領域である。また、収納庫20内には、側面視L字形に屈曲して延在し、ループ状搬送路150と8つの収納領域Sとを接続する屈曲搬送路27が設けられている。また、収納庫20の前方側には回収部33が配置されている。この回収部33は1つの収納領域Sを有している。この収納領域Sは、複数の紙葉類が積層状態で収納される積層式の収納領域である。その機能は、第1の実施形態に係る紙幣処理装置1が有する回収部33と同じである。
また、本実施形態に係る紙幣処理装置1は、取付部40が処理部10の内部後方に設けられている点が第1の実施形態に係る紙幣処理装置1と異なる。本実施形態においては、上部筐体11には、開口が設けられているとともにこの開口を覆うカバー50が設けられている。なお、取付部40は、処理部10の後方であれば、その外側のいずれかの面に設けられていてもよい。その場合も、取付部40を覆うカバー50を上部筐体11に設けることができることは言うまでもない。
本実施形態に係る紙幣処理装置1のその他の構成は、第1の実施形態に係る紙幣処理装置1の構成と同じである。
以上のように構成される本実施形態に係る紙幣処理装置1においては、カバー50を開くことで、取付部40に着脱式収納部2を取り付けることが可能である。よって、本実施形態においても、第1の実施形態に係る紙幣処理装置1と同様の紙幣処理を行うことができ、第1の実施形態に係る紙幣処理装置1と同様の利点を得ることができる。なお、本実施形態に係る紙幣処理装置1においても、取付具を介して着脱式収納部2が取り付けられるように取付部40が構成されていてもよい。
(4)第4の実施形態
図5及び図6に本発明の第4の実施形態に係る紙葉類処理装置としての紙幣処理装置1を示す。図5は紙幣処理装置1の後方の右側面模式図であり、左側が紙幣処理装置1の前方、右側が同後方である。また、図6は紙幣処理装置1の背面模式図である。
本実施形態に係る紙幣処理装置1は、図1に示される第1の実施形態に係る紙幣処理装置1とほぼ同様の構成を有しているが、第1の実施形態に係る紙幣処理装置1と比較して、主に以下の2点で相違する。
1つは、本実施形態に係る紙幣処理装置1において、取付部40は着脱式収納部2を直接取り付けることができる構造を有しているという点である。よって、本実施形態に係る紙幣処理装置1においては、着脱式収納部2は、取付部40に取付具なしで直接取り付けられる。
もう1つは、本実施形態に係る紙幣処理装置1は、ロック機構28と、このロック機構28の解除操作に用いられる操作部29を有しているという点である。ロック機構28は、ロック状態のとき、処理部10が収納庫20に対して前方に引き出されること、すなわち、搬送部15が収納庫20内の第2収納部25等の各収納部に対して水平方向に移動することを防止する機構である。例えば、ロック機構28は操作部29と機械的に接続された錠であり、操作部29はこの錠を操作するための鍵が差し込まれる鍵穴を有する鍵差込部である。あるいは、ロック機構28は操作部29と電子的に接続された電子錠であり、操作部29はこの電子錠を解錠するためのパスワードや生体情報等の情報を入力するための入力部である。
よって、本実施形態に係る紙幣処理装置1によれば、ロック機構28をロック状態とすることによって、紙幣の処理中に処理部10と収納庫20が相対移動することができない。したがって、例えば、紙幣処理装置1の後方で着脱式収納部2を用いて紙幣処理を行っている最中に、紙幣処理装置1の前方にいる者が誤って処理部10を移動させてしまうことを未然に防止することができる。
また、操作部29の設置位置は、取付部40に着脱式収納部2を取り付けた際に、着脱式収納部2によって操作部29が覆われる位置とすることが好ましい。このような位置としては、例えば、図5及び図6に示されるような、処理部10の後方の下面や、後方の収納庫扉22の外面中央が挙げられる。このような位置に操作部29が位置していると、取付部40に着脱式収納部2を取り付けている間は操作部29を操作することができない。よって、着脱式収納部2を用いて紙幣の処理を行っている間に、操作部29が操作されてロック機構28のロック状態が解除されてしまうことを未然に防止できる。なお、図5及び図6には、操作部29が2つずつ示されているが、紙幣処理装置1が有する操作部29は1つでよいことは勿論である。
(5)第5の実施形態
図7に本発明の第5の実施形態に係る紙葉類処理装置としての紙幣処理装置1を示す。図7は紙幣処理装置1の後方の右側面模式図であり、左側が紙幣処理装置1の前方、右側が同後方である。
本実施形態に係る紙幣処理装置1は、図4に示される第3の実施形態に係る紙幣処理装置1とほぼ同様の構成を有しているが、第3の実施形態に係る紙幣処理装置1と比較して、主に以下の2点で相違する。
1つは、本実施形態に係る紙幣処理装置1における搬送部15は、その後方に、着脱式収納部2内の収納領域Sに接続される第5分岐路155を2つ有しているという点である。もう1つは、取付部40を紙幣処理装置1の後方外面に有しているという点である。
したがって、本実施形態に係る紙幣処理装置1は、図7に示されるような2つの収納領域Sを有する着脱式収納部2が取り付けられた状態で、紙幣の処理を行うことができる。
これら2つの収納領域Sそれぞれに異なる金種の紙幣を割り当てることによって、補充処理の際に、1度に2種類の紙幣の補充することができ、回収処理の際に、1度に2種類の紙幣を分別回収することができる。例えば、2つの収納領域Sのそれぞれに、通常の回収紙幣と、偽券又は疑券の回収紙幣とを分別回収することができる。
また、一方の収納領域Sに補充用紙幣を収納しておき、他方の収納領域Sに補充処理時に発生するリジェクト紙幣を収納してもよい。このようにすれば、補充処理時に発生するリジェクト紙幣(すなわち第2のリジェクト紙幣)を収納する領域が紙幣処理装置1内になくても、何ら支障なく着脱式収納部2から紙幣を補充することができる。しかもこの場合、一旦補充処理を開始した後は、作業者が紙幣処理装置1の周囲で待機しなくても、第2リジェクト紙幣の着脱式収納部2内への収納まで行うことができる。よって、作業者は補充処理開始後すぐに次の作業場所へ移動することができるので、作業効率を向上させることができる。更に、着脱式収納部2を紙幣処理装置1に取り付けたまま、次に着脱式収納部2を利用した紙幣処理を行うときまで、紙幣処理装置1の後方に戻らないことも可能である。それによってさらに作業効率を向上させることができる。その場合、着脱式収納部2を、施錠可能であり、紙幣処理装置1からの取り外し及び開放には鍵又は解錠情報を必要とするものとしておくことが好ましい。
なお、着脱式収納部2が有する2つの収納領域Sは、複数の紙葉類が積層状態で収納される積層式の収納領域、又は、複数の紙葉類が回転体に巻き取られた状態で収納される巻き取り式の収納領域である。例えば、図8に示されるように、2つの収納領域Sをいずれも巻き取り式の収納領域とすることで、2つの収納領域Sを有する着脱式収納部2をコンパクトに構成することができる。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、ある実施形態の処理部10と他の実施形態の収納庫20を組み合わせることも勿論可能である。また、紙葉類処理装置は紙幣処理装置に限定されず、小切手や伝票などの紙や樹脂から作られたシート類を含む紙葉類を処理する装置であってもよい。
本発明は、紙葉類を種類別に収納する紙葉類処理装置に用いることで、紙葉類処理装置の操作性を向上させることができるので、その産業上の利用可能性は多大である。
1 紙幣処理装置
10 処理部
11 上部筐体
12 入金部
121 入金口(開口)
13 出金部
131 出金口(開口)
14 第2出金部
15 搬送部
150 ループ状搬送路
151 第1分岐路
152 第2分岐路
153 第3分岐路
154 第4分岐路
155 第5分岐路
156 第6分岐路
16 識別部
17 一時保留部
18 制御部
19 リジェクト紙幣専用収納部
20 収納庫
21 下部筐体
22 収納庫扉
23 多目的収納部
24 第1収納部
25 第2収納部
26 鉛直搬送路
27 屈曲搬送路
28 ロック機構
29 操作部
30 第2収納庫
31 底部筐体
32 第2収納庫扉
33 回収部
40 取付部
41 第2取付部
50 カバー
2 着脱式収納部
3 取付具
4 第2着脱式収納部
5 第2取付具
S 収納領域

Claims (15)

  1. 紙葉類の投入及び排出の少なくとも一方が行われる開口が前部に設けられた処理部と、
    前記紙葉類を収納する施錠可能な収納庫と、
    前記処理部又は前記収納庫に着脱可能で前記紙葉類を収納する着脱式収納部、及び前記収納庫の間における前記紙葉類の搬送を制御する制御部と、
    前記処理部の後方、又は、前記収納庫の後方外面に設けられ、前記着脱式収納部が取り付けられる取付部と、を有する
    紙葉類処理装置。
  2. 前記着脱式収納部は、取付具を介して又は直接、前記取付部に取り付けられる、請求項1記載の紙葉類処理装置。
  3. 前記収納庫は前方から開放可能な収納庫扉を有する、請求項1又は2記載の紙葉類処理装置。
  4. 前記収納庫は後方から開放可能な収納庫扉を有する、請求項1乃至3のいずれかに記載の紙葉類処理装置。
  5. 前記収納庫の後方、又は前記処理部の後方を覆うカバーを更に備え、
    前記カバーは、前記着脱式収納部が前記取付部に取り付けられると閉めることができないように構成されている、請求項1乃至4のいずれかに記載の紙葉類処理装置。
  6. 前記開口と前記収納庫との間で前記紙葉類を搬送するとともに、前記収納庫に対して水平方向に移動させることが可能な搬送部と、
    前記搬送部が前記紙葉類を搬送している間に前記搬送部が前記収納庫に対して移動することを防ぐロック機構を更に備える、請求項1乃至5のいずれかに記載の紙葉類処理装置。
  7. 前記ロック機構の解除操作に用いられる操作部を更に有し、
    前記取付部に取り付けられた前記着脱式収納部によって覆われる位置に前記操作部が設けられている、請求項6記載の紙葉類処理装置。
  8. 前記紙葉類がリジェクト対象であるか否かを識別する識別部を更に備え、
    前記制御部は、前記開口から供給され、前記識別部によってリジェクト対象であると識別された第1のリジェクト紙葉類と、前記着脱式収納部から供給され、前記識別部によってリジェクト対象であると識別された第2のリジェクト紙葉類とを、互いに異なる搬送先に搬送するよう制御する、請求項1乃至7のいずれかに記載の紙葉類処理装置。
  9. 前記第1のリジェクト紙葉類の搬送先は前記開口であり、
    前記第2のリジェクト紙葉類の搬送先はリジェクト紙葉類専用収納部、多目的収納部、一時保留部又は紙葉類回収部である、請求項8記載の紙葉類処理装置。
  10. 前記着脱式収納部が2つの収納領域を備えている、請求項1乃至9のいずれかに記載の紙葉類処理装置。
  11. 2つの前記収納領域は、一方が装填用紙葉類の収納領域であり、他方が装填時に発生するリジェクト紙葉類の収納領域である、請求項10記載の紙葉類処理装置。
  12. 2つの前記収納領域は、いずれも、複数の紙葉類が回転体に巻き取られた状態で収納される巻き取り式の収納領域である、請求項10又は11記載の紙葉類処理装置。
  13. 前記着脱式収納部に電力及び制御信号の少なくとも一方を供給する端子と、
    前記端子を覆う端子カバーを更に備える、請求項1乃至12のいずれかに記載の紙葉類処理装置。
  14. 前記端子は前記取付部に設けられている、請求項13記載の紙葉類処理装置。
  15. 紙葉類の投入及び排出の少なくとも一方が行われる開口が前部に設けられた処理部と紙葉類を収納する施錠可能な収納庫を備える紙葉類処理装置の前記処理部の後方、又は、前記収納庫の後方外面に、着脱式収納部を取り付ける工程と、
    前記収納庫と前記着脱式収納部との間で紙葉類を搬送する工程と、
    を有する紙葉類処理方法。
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