JP5526712B2 - 半導体発光素子 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体発光素子および半導体発光素子の製造方法に関する。
近年、短波長光発光素子用の半導体材料として、GaN系化合物半導体が注目を集めている。GaN系化合物半導体は、サファイア単結晶を始めとして、種々の酸化物やIII−V族化合物を基板として、その上に有機金属気相化学反応法(MOCVD法)や分子線エピタキシー法(MBE法)等によって形成される。
このようなGaN系化合物半導体を用いた半導体発光素子では、通常、基板上に、n型半導体層、発光層、p型半導体層からなるLED構造を有する積層半導体層を形成し、最上部のp型半導体層に透明電極および外部接続用の電極パッド(pパッド電極)を形成する一方、p型半導体層および発光層の一部をエッチング等によって除去して露出させたn型半導体層に外部接続用の他の電極パッド(nパッド電極)を形成する。
公報記載の従来技術として、透明電極上のpパッド電極およびn型窒化物半導体層上のnパッド電極をそれぞれAu/Crの積層構造とすることで、pパッド電極の構成とnパッド電極の構成とを共通化することが記載されている(特許文献1参照)。
特開2008−244503号公報
ところで、このような半導体発光素子を組み込んだ発光装置等を製造する際、半導体発光素子に設けられたpパッド電極およびnパッド電極は、公知のワイヤボンダを用いてワイヤボンディングされる。ワイヤボンディングにおいて、各パッド電極にはワイヤを接続するために圧力がかけられるが、ワイヤボンディングを行った後に、各パッド電極が透明電極あるいは半導体層等の被積層体から剥がれてしまうことがあった。特に、pパッド電極は、透明電極との接合性が弱くなりやすく、結果としてワイヤボンディング後の剥がれも生じやすかった。
また、pパッド電極およびnパッド電極を共通の構造で構成した場合、n型半導体層とnパッド電極との接続部においてオーミックコンタクトが取りにくくなり、結果として半導体発光素子における順方向電圧が高くなるなど、電気的特性が低下することがあった。
本発明は、2つの電極の構造を共通にして構成の簡易化を図るとともに、各電極の接合性を向上させつつ、半導体発光素子の電気的特性の低下を抑制することを目的とする。
本発明が適用される半導体発光素子は、第1の導電型を有する第1の半導体層と、第1の半導体層の一方の面に一方の面の一部を露出させるように積層される発光層と、第1の導電型とは異なる第2の導電型を有し発光層に積層される第2の半導体層と、インジウム酸化物を含むとともに発光層から出力される光に対する透光性を有し第2の半導体層の上に積層される透明電極と、TaおよびPt、または、Ta、NおよびPtを含んで構成され、第1の半導体層の上に積層される第1の接合層と、Auを含んで構成され、第1の接合層の上に積層されるとともに第1の半導体層に接続され、外部との電気的な接続に用いられる第1の接続電極と、Taを含んで構成され、第1の接続電極のうち外部との電気的な接続に用いられる部位を除く領域の上に積層されるとともに第1の半導体層に接続される第1の密着層と、第1の接合層と同じ材質で構成され、透明電極の上に積層される第2の接合層と、第1の接続電極と同じ材質で構成され、第2の接合層の上に積層されるとともに透明電極に接続され、外部との電気的な接続に用いられる第2の接続電極と、第1の密着層と同じ材質で構成され、第2の接続電極のうち外部との電気的な接続に用いられる部位を除く領域の上に積層されるとともに透明電極に接続される第2の密着層と、シリコン酸化物を含んで構成され、透明電極、第1の密着層および第2の密着層を覆うように設けられる保護層とを含んでいる。
このような半導体発光素子において、第1の接合層および第2の接合層におけるTaとPtとの組成比が、重量比で90:10〜30:70の範囲にあることを特徴とすることができる。
また、第1の半導体層、発光層および第2の半導体層が、III族窒化物半導体にて構成され、透明電極が、インジウム酸化物および亜鉛酸化物を含んで構成されることを特徴とすることができる。
さらに、第1の接続電極は、Ptにて構成され、第1の接合層の上に積層される第1の拡散防止層と、AuまたはAuを含む合金にて構成され、第1の拡散防止層の上に積層されるとともに第1の半導体層に接続され、外部との電気的な接続に用いられる第1の接続電極層とを備え、第2の接続電極は、第1の拡散防止層と同じPtにて構成され、第2の接合層の上に積層される第2の拡散防止層と、第1の接続電極層と同じAuまたはAuを含む合金にて構成され、第2の拡散防止層の上に積層されるとともに透明電極に接続され、外部との電気的な接続に用いられる第2の接続電極層とを備えることを特徴とすることができる。
本発明によれば、2つの電極の構造を共通にして構成の簡易化を図るとともに、各電極の接合性を向上させつつ、半導体発光素子の電気的特性の低下を抑制することができる。
半導体発光素子の断面模式図の一例である。 半導体発光素子の平面模式図の一例である。 半導体発光素子を構成する積層半導体層の断面模式図の一例である。 電極形成工程における接合層形成工程、拡散防止層形成工程、接続電極層形成工程および密着層形成工程と、その後に行われる保護層形成工程とを説明するための図である。 マスク形成工程を説明するための図である。 各実施例および各比較例におけるp側ボンディングパッド電極の構成および製造条件と、各々の評価結果との関係を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本実施の形態が適用される半導体発光素子(発光ダイオード)1の断面模式図の一例であり、図2は図1に示す半導体発光素子1の平面模式図であり、図3は半導体発光素子1を構成する積層半導体層100の断面模式図の概略図の一例である。
(半導体発光素子)
本実施の形態の半導体発光素子1は、基板110と、基板110上に積層される中間層120と、中間層120上に積層される下地層130とを備える。また、半導体発光素子1は、下地層130上に積層されるn型半導体層140と、n型半導体層140上に積層される発光層150と、発光層150上に積層されるp型半導体層160とをさらに備える。なお、以下の説明においては、必要に応じて、これらn型半導体層140、発光層150およびp型半導体層160を、まとめて積層半導体層100と呼ぶ。
さらに、半導体発光素子1は、p型半導体層160上に積層される透明電極170と、この透明電極170の一部に積層されるp側電極300とをさらに備える。
さらにまた、半導体発光素子1は、p型半導体層160、発光層150およびn型半導体層140の一部を切り欠くことによって露出したn型半導体層140の半導体層露出面140c上の一部に積層されるn側電極400をさらに有している。
そして、半導体発光素子1は、透明電極170のうちp側電極300が取り付けられていない領域およびp側電極300の一部(後述するp側接続面323)を除く領域と、半導体層露出面140cのうちn側電極400が取り付けられていない領域およびn側電極400の一部(後述するn側接続面423)を除く領域とを覆うように積層される保護層180をさらに備えている。なお、保護層180は、p型半導体層160、発光層150およびn型半導体層140の一部を切り欠くことによって露出したn型半導体層140、発光層150およびp型半導体層160の壁面も覆っている。
また、p側電極300は、透明電極170に積層されるp側接合層310と、p側接合層310に積層されるとともに、その一部が保護層180によって覆われないことにより外部に露出するp側接続面323を形成するp側ボンディングパッド電極320と、p側ボンディングパッド電極320のうちp側接続面323を除いた部位に積層されるとともに、その反対側の面には保護層180が積層されるp側密着層330とを備えている。そして、p側ボンディングパッド電極320は、p側接合層310に積層されるp側拡散防止層321と、p側拡散防止層321に積層されるとともに一部にp側密着層330が積層されることによってp側接続面323が形成されるp側接続電極層322とを有している。
一方、n側電極400は、n型半導体層140に積層されるn側接合層410と、n側接合層410に積層されるとともに、その一部が保護層180によって覆われないことにより外部に露出するn側接続面423を形成するn側ボンディングパッド電極420と、n側ボンディングパッド電極420のうちn側接続面423を除いた部位に積層されるとともに、その反対側の面には保護層180が積層されるn側密着層430とを備えている。そして、n側ボンディングパッド電極420は、n側接合層410に積層されるn側拡散防止層421と、n側拡散防止層421に積層されるとともに一部にn側密着層430が積層されることによってn側接続面423が形成されるn側接続電極層422とを有している。
この半導体発光素子1においては、p側電極300におけるp側ボンディングパッド電極320を正極とし、n側電極400におけるn側ボンディングパッド電極420を負極とし、両者を介してp側電極300からn側電極400に向かう電流を流すことで、発光層150を発光させるようになっている。
では次に、半導体発光素子1の各構成要素について、より詳細に説明する。
<基板>
基板110としては、III族窒化物半導体結晶が表面にエピタキシャル成長される基板であれば、特に限定されず、各種の基板を選択して用いることができる。例えば、サファイア、SiC、シリコン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化マンガン、酸化ジルコニウム、酸化マンガン亜鉛鉄、酸化マグネシウムアルミニウム、ホウ化ジルコニウム、酸化ガリウム、酸化インジウム、酸化リチウムガリウム、酸化リチウムアルミニウム、酸化ネオジウムガリウム、酸化ランタンストロンチウムアルミニウムタンタル、酸化ストロンチウムチタン、酸化チタン、ハフニウム、タングステン、モリブデン等からなる基板を用いることができる。
また、上記基板の中でも、特に、c面を主面とするサファイア基板を用いることが好ましい。サファイア基板を用いる場合は、サファイアのc面上に中間層120(バッファ層)を形成するとよい。
<積層半導体層>
積層半導体層100は、例えば、III族窒化物半導体からなる層であって、図1に示すように、基板110上に、n型半導体層140、発光層150およびp型半導体層160の各層がこの順で積層されて構成されている。ここで、第1の半導体層の一例としてのn型半導体層140は、第1の導電型の一例としての電子をキャリアとするものである。これに対し、第2の半導体層の一例としてのp型半導体160は、第2の導電型の一例としての正孔をキャリアとするものである。
また、図3に示すように、n型半導体層140、発光層150及びp型半導体層160の各層は、それぞれ、複数の半導体層から構成してもよい。さらにまた、積層半導体層100は、さらに下地層130、中間層120を含めて呼んでもよい。
なお、積層半導体層100は、MOCVD法で形成すると結晶性の良いものが得られるが、スパッタ法によっても条件を最適化することで、MOCVD法よりも優れた結晶性を有する半導体層を形成できる。以下、順次説明する。
<中間層>
中間層120は、多結晶のAlxGa1-xN(0≦x≦1)からなるものが好ましく、単結晶のAlxGa1-xN(0≦x≦1)のものがより好ましい。
中間層120は、上述のように、例えば、多結晶のAlxGa1-xN(0≦x≦1)からなる厚さ0.01μm〜0.5μmのものとすることができる。中間層120の厚みが0.01μm未満であると、中間層120により基板110と下地層130との格子定数の違いを緩和する効果が十分に得られない場合がある。また、中間層120の厚みが0.5μmを超えると、中間層120としての機能には変化が無いのにも関わらず、中間層120の成膜処理時間が長くなり、生産性が低下するおそれがある。
中間層120は、基板110と下地層130との格子定数の違いを緩和し、特にc面を主面とするサファイアで基板110を構成した場合には、基板110の(0001)面(c面)上にc軸配向した単結晶層の形成を容易にする働きがある。したがって、中間層120の上に単結晶の下地層130を積層すると、より一層結晶性の良い下地層130が積層できる。なお、本発明においては、中間層120の形成を行うことが好ましいが、必ずしも行わなくても良い。
また、中間層120は、III族窒化物半導体からなる六方晶系の結晶構造を持つものであってもよい。また、中間層120をなすIII族窒化物半導体の結晶は、単結晶構造を有するものであってもよく、単結晶構造を有するものが好ましく用いられる。III族窒化物半導体の結晶は、成長条件を制御することにより、上方向だけでなく、面内方向にも成長して単結晶構造を形成する。このため、中間層120の成膜条件を制御することにより、単結晶構造のIII族窒化物半導体の結晶からなる中間層120とすることができる。このような単結晶構造を有する中間層120を基板110上に成膜した場合、中間層120のバッファ機能が有効に作用するため、その上に成膜されたIII族窒化物半導体は良好な配向性及び結晶性を有する結晶膜となる。
また、中間層120をなすIII族窒化物半導体の結晶は、成膜条件をコントロールすることにより、六角柱を基本とした集合組織からなる柱状結晶(多結晶)とすることも可能である。なお、ここでの集合組織からなる柱状結晶とは、隣接する結晶粒との間に結晶粒界を形成して隔てられており、それ自体は縦断面形状として柱状になっている結晶のことをいう。
<下地層>
下地層130としては、AlxGayInzN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x+y+z=1)を用いることができるが、AlxGa1-xN(0≦x<1)を用いると結晶性の良い下地層130を形成できるため好ましい。
下地層130の膜厚は0.1μm以上が好ましく、より好ましくは0.5μm以上であり、1μm以上が最も好ましい。この膜厚以上にした方が、結晶性の良好な下地層130を得やすい。
下地層130の結晶性を良くするためには、下地層130には不純物をドーピングしない方が望ましい。しかし、p型あるいはn型の導電性が必要な場合は、アクセプター不純物あるいはドナー不純物を添加することができる。
<n型半導体層>
図3に示すように、n型半導体層140は、nコンタクト層140aとnクラッド層140bとから構成されるのが好ましい。なお、nコンタクト層140aがnクラッド層140bを兼ねることも可能である。また、前述の下地層130をn型半導体層140に含めてもよい。
nコンタクト層140aは、n側電極400(図1参照)を設けるための層である。nコンタクト層140aとしては、AlxGa1-xN層(0≦x<1、好ましくは0≦x≦0.5、さらに好ましくは0≦x≦0.1)から構成されることが好ましい。
また、nコンタクト層140aにはn型不純物がドープされていることが好ましく、n型不純物を1×1017/cm3〜1×1020/cm3、好ましくは1×1018/cm3〜1×1019/cm3の濃度で含有すると、n側電極400との良好なオーミック接触を維持できる点で好ましい。n型不純物としては、特に限定されないが、例えば、Si、GeおよびSn等が挙げられ、好ましくはSiおよびGeが挙げられる。
nコンタクト層140aの膜厚は、0.5μm〜5μmとされることが好ましく、1μm〜3μmの範囲に設定することがより好ましい。nコンタクト層140aの膜厚が上記範囲にあると、発光層150等の結晶性が良好に維持される。
nコンタクト層140aと発光層150との間には、nクラッド層140bを設けることが好ましい。nクラッド層140bは、発光層150へのキャリアの注入とキャリアの閉じ込めとを行なう層である。nクラッド層140bはAlGaN、GaN、GaInNなどで形成することが可能である。また、これらの構造のヘテロ接合や複数回積層した超格子構造としてもよい。nクラッド層140bをGaInNで形成する場合には、発光層150のGaInNのバンドギャップよりも大きくすることが望ましいことは言うまでもない。なお、本明細書では、AlGaN、GaN、GaInNについて、各元素の組成比を省略した形で記述する場合がある。
nクラッド層140bの膜厚は、特に限定されないが、好ましくは0.005μm〜0.5μmであり、より好ましくは0.005μm〜0.1μmである。nクラッド層140bのn型不純物濃度は1×1017/cm3〜1×1020/cm3、が好ましく、より好ましくは1×1018/cm3〜1×1019/cm3である。不純物濃度がこの範囲であると、良好な結晶性の維持および素子の動作電圧低減の点で好ましい。
なお、nクラッド層140bを、超格子構造を含む層とする場合には、詳細な図示を省略するが、10nm以下の膜厚を有したIII族窒化物半導体からなるn側第1層と、n側第1層と組成が異なるとともに10nm以下の膜厚を有したIII族窒化物半導体からなるn側第2層とが積層された構造を含むものであってもよい。
また、nクラッド層140bは、n側第1層とn側第2層とが交互に繰返し積層された構造を含んだものであってもよく、この場合には、GaInNとGaNとの交互構造又は組成の異なるGaInN同士の交互構造であることが好ましい。
<発光層>
n型半導体層140の上に積層される発光層150としては、単一量子井戸構造あるいは多重量子井戸構造などを採用することができる。本実施の形態では、図3に示すように、発光層150を、障壁層150aと井戸層150bとが交互に積層されてなる多重量子井戸構造で構成している。そして、発光層150のうち、nクラッド層140bと接する側およびpクラッド層160aと接する側は、それぞれ障壁層150aとなっている。
図3に示すような、量子井戸構造の井戸層150bとしては、Ga1-yInyN(0<y<0.4)からなるIII族窒化物半導体層が通常用いられる。井戸層150bの膜厚としては、量子効果の得られる程度の膜厚、例えば1nm〜10nmとすることができ、好ましくは2nm〜6nmとすると発光出力の点で好ましい。
また、多重量子井戸構造の発光層150の場合は、上記Ga1-yInyNを井戸層150bとし、井戸層150bよりバンドギャップエネルギーが大きいAlzGa1-zN(0≦z<0.3)を障壁層150aとする。井戸層150bおよび障壁層150aには、設計により不純物をドープしてもしなくてもよい。
<p型半導体層>
図3に示すように、p型半導体層160は、通常、pクラッド層160aおよびpコンタクト層160bから構成される。また、pコンタクト層160bがpクラッド層160aを兼ねることも可能である。
pクラッド層160aは、発光層150へのキャリアの閉じ込めとキャリアの注入とを行なう層である。pクラッド層160aとしては、発光層150のバンドギャップエネルギーより大きくなる組成であり、発光層150へのキャリアの閉じ込めができるものであれば特に限定されないが、例えばAlxGa1-xN(0<x≦0.4)のものが挙げられる。
pクラッド層160aが、このようなAlGaNからなると、発光層150へのキャリアの閉じ込めの点で好ましい。pクラッド層160aの膜厚は、特に限定されないが、好ましくは1nm〜400nmであり、より好ましくは5nm〜100nmである。
pクラッド層160aのp型不純物濃度は、1×1018/cm3〜1×1021/cm3が好ましく、より好ましくは1×1019/cm3〜1×1020/cm3である。p型不純物濃度が上記範囲であると、結晶性を低下させることなく良好なp型結晶が得られる。
また、pクラッド層160aは、上述したnクラッド層140bと同様に超格子構造としてもよく、この場合には、組成比が異なるAlGaNと他のAlGaNとの交互構造または組成が異なるAlGaNとGaNとの交互構造であることが好ましい。
pコンタクト層160bは、透明電極170を介してp側電極300を設けるための層である。pコンタクト層160bは、AlxGa1-xN(0≦x≦0.4)であることが好ましい。Al組成が上記範囲であると、良好な結晶性の維持およびp側電極300との良好なオーミック接触の維持が可能となる点で好ましい。
pコンタクト層160bでは、p型不純物を1×1018/cm3〜1×1021/cm3の濃度、好ましくは5×1019/cm3〜5×1020/cm3の濃度で含有していると、良好なオーミック接触の維持、クラック発生の防止、良好な結晶性の維持の点で好ましい。p型不純物としては、特に限定されないが、例えば好ましくはMgが挙げられる。
pコンタクト層160bの膜厚は、特に限定されないが、0.01μm〜0.5μmが好ましく、より好ましくは0.05μm〜0.2μmである。pコンタクト層160bの膜厚がこの範囲であると、発光出力の点で好ましい。
<透明電極>
図1に示すように、p型半導体層160の上には透明電極170が積層されている。
図2に示すように平面視したときに、透明電極170(図1参照)は、n側電極400を形成するために、エッチング等の手段によって一部が除去されたp型半導体層160の上面160cのほぼ全面を覆うように形成されているが、このような形状に限定されるわけでなく、隙間を開けて格子状や樹形状に形成してもよい。なお、透明電極170の構造も、従来公知の構造を含めて如何なる構造のものも何ら制限なく用いることができる。
透明電極170は、p型半導体層160との接触抵抗が小さいものであることが好ましい。また、この半導体発光素子1では、発光層150からの光をp側電極300が形成された側に取り出すことから、透明電極170は発光層150からの光に対する透過性に優れたものであることが好ましい。さらにまた、p型半導体層160の全面に渡って均一に電流を拡散させるために、透明電極170は優れた導電性を有したものであることが好ましい。
以上のことから、透明電極170の構成材料としては、少なくともInを含む導電性の酸化物からなる透光性の導電性材料を用いることが好ましい。Inを含む導電性の酸化物としては、例えばITO(酸化インジウム錫(In23−SnO2))、IZO(酸化インジウム亜鉛(In23−ZnO))、IGO(酸化インジウムガリウム(In23−Ga23))、ICO(酸化インジウムセリウム(In23−CeO2))等が挙げられる。なお、これらの中に、例えばフッ素などの不純物が添加されていてもかまわない。
これらの材料を、この技術分野でよく知られた慣用の手段で設けることによって、透明電極170を形成できる。また、透明電極170を形成した後に、透明電極170の透明化を目的とした熱アニールを施す場合もある。
本実施の形態において、透明電極170は、結晶化された構造のものを使用してよく、特に六方晶構造又はビックスバイト構造を有するIn23結晶を含む透明材料(例えば、ITOやIZO等)を好ましく使用することができる。
例えば、六方晶構造のIn23結晶を含むIZOを透明電極170として使用する場合、エッチング性に優れたアモルファスのIZO膜を用いて特定形状に加工することができ、さらにその後、熱処理等によりアモルファス状態から結晶を含む構造に転移させることで、アモルファスのIZO膜よりも透光性の優れた電極に加工することができる。透明電極170の膜厚は、特に制限されないが、例えば10〜500nmの範囲であればよい。
<保護層>
保護層180は、半導体発光素子1の内部への水分等の進入を抑制するために設けられている。また、本実施の形態では、発光層150からの光を、保護層180を介して取り出すことから、保護層180は発光層150からの光に対する透過性に優れたものであることが望ましい。そこで、本実施の形態では、保護層180をSiO2で構成している。ただし、保護層180を構成する材料についてはこれに限られるものではなく、SiO2に代えて、TiO2、Si34、SiO2−Al23、Al23、AlN等を用いることができる。
<p側電極>
次に、p側電極300の構成について詳細に説明する。このp側電極300は、上述したように、p側接合層310、p側ボンディングパッド電極320(p側拡散防止層321およびp側接続電極層322)、およびp側密着層330を備えている。このp側電極300は所謂ボンディングパッドを兼ねており、外部に露出するp側接続面323に図示しないボンディングワイヤが接続されるようになっている。
なお、図1に示す例では、透明電極170の平坦面上にp側電極300を設けているが、透明電極170に凹部を設け、この凹部の底面上にp側電極300を設けるようにしてもかまわない。また、この例では、図2に示すように平面視したときに、p側電極300が円形状を呈するようになっているが、このような形状に限定されるわけではなく、例えば多角形状など任意の形状を選択することができる。
<p側接合層>
第2の接合層の一例としてのp側接合層310は、透明電極170に対するp側ボンディングパッド電極320の接合強度を高め、且つ、透明電極170とp側ボンディングパッド電極320とのオーミックコンタクトを確保するために、透明電極170とp側ボンディングパッド電極320との間に設けられる。
本実施の形態におけるp側接合層310は、Taを窒化させたTaNとPtとの混在層(以下の説明ではTaN−Pt混在層と称する)で構成されている。これにより、透明電極170に対するp側ボンディングパッド電極320の接合強度を高め、且つ、透明電極170とp側ボンディングパッド電極320とのオーミックコンタクトを確保するようになっている。なお、この詳細については後述する。
ここで、p側接合層310をTaN−Pt混在層で構成した場合にあっては、p側接合層310におけるTa、Ptの比率(Ta:Pt)を、質量%(mass%)比で90:10〜30:70の範囲とすることが望ましい。ここで、Taの比率が高すぎる場合には、透明電極170に対するp側ボンディングパッド電極320の接合強度が低下しやすくなる。一方、Ptの比率が高すぎる場合には、透明電極170とp側ボンディングパッド電極320とのオーミックコンタクトが確保しにくくなる。
なお、p側接合層310をTaN−Pt混在層で構成する場合にあっては、膜厚方向にTa、Ptの組成比を変化させるようにしてもよい。ただし、この場合には、透明電極170に近い側において透明電極170より遠い側よりもTaの比率を低めにしておくことが望ましい。
また、p側接合層310の膜厚は、1nm〜100nmの範囲より選択することが望ましい。p側接合層310の厚みが1nm未満であると、透明電極170に対するp側ボンディングパッド電極320の接合強度を高める効果が十分に得られない場合がある。また、p側接合層310の厚みが100nmを超えると、p側接合層310としての機能には変化が無いのにも関わらず、p側接合層310の成膜処理時間が長くなり、生産性が低下するおそれがある。
なお、この例では、TaN−Pt混在層にてp側接合層310を構成しているが、Taに代えて、Nb、Ti、W、Moを用いることもできる。すなわち、p側接合層310を、Nbを窒化させたNbNとPtとの混在層(以下の説明ではNbN−Pt混在層と称する)、Tiを窒化させたTiNとPtとの混在層(以下の説明ではTiN−Pt混在層と称する)、Wを窒化させたWNとPtとの混在層(以下の説明ではWN−Pt混在層と称する)、あるいはMoを窒化させたMoNとPtとの混在層(以下の説明ではMoN−Pt混在層と称する)で構成することができる。
また、TaN−Pt混在層にてp側接合層310を構成しているが、Taについては必ずしも窒化させる必要はなく、例えばp側接合層310をTaとPtとの混在層(以下の説明ではTa−Pt混在層と称する)で構成することも可能である。このようにp側接合層310をTa−Pt混在層で構成した場合にあっても、p側接合層310におけるTa、Ptの比率(Ta:Pt)を、質量%(mass%)比で90:10〜30:70の範囲とすることが望ましい。
また、TaN−Pt混在層にてp側接合層310を構成しているが、Taについては必ずしも窒化させる必要はなく、酸化物の形態で、例えばp側接合層310をTaOとPtとの混在層(以下の説明ではTaO−Pt混在層と称する)で構成することも可能である。このようにp側接合層310をTaO−Pt混在層で構成した場合にあっても、p側接合層310におけるTa、Ptの比率(Ta:Pt)を、質量%(mass%)比で90:10〜30:70の範囲とすることが望ましい。なお、TaOの酸素(O)は、スパッタ装置系の酸素の関与又は透明電極層を構成する酸化物の酸素(O)の移動等により、例えばTaO−Pt混在層が構成される。また、スパッタ装置系の酸素の関与又は透明電極層を構成する酸化物の酸素(O)の移動等により、TaN−TaO−Pt混在層を構成していてもよい。
<p側ボンディングパッド電極>
第2の接続電極の一例としてのp側ボンディングパッド電極320は、p側接合層310側から順に、p側拡散防止層321とp側接続電極層322とが積層された構成を有している。ここで、p側拡散防止層321は、p側接合層310を形成する元素(この例では特にTa)のマイグレーションを抑制する作用、および、p側接続電極層322を形成する元素(この例では後述するAu)のマイグレーションを抑制する作用を有する。また、p側接続電極層322は、給電用の外部端子材料との密着性を高める作用もある。
<p側拡散防止層>
第2の拡散防止層の一例としてのp側拡散防止層321は、前述のマイグレーション防止作用の他にp側ボンディングパッド電極320全体の強度を強化する役割を有している。このため、比較的強固な金属材料を使用することが好ましく、例えば、Ag、Al、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、Pt、Ti、W、Mo、Ni、Co、Zr、Hf、Ta、Nbのうちの何れかまたはこれら金属の何れかを含む合金からなるものが選べる。なかでも、Al、Ag、Ptおよびこれらの金属の少なくとも一種を含む合金は、電極用の材料として一般的であり、入手のし易さ、取り扱いの容易さなどの点から優れており、特にPtが好ましい。
また、p側拡散防止層321の膜厚は、20nm〜500nmの範囲より選択することすることが望ましい。p側拡散防止層321が20nmよりも薄いとマイグレーション抑制の効果が得にくくなる。一方、p側拡散防止層321を500nmより厚くしても特に利点は生じず、工程時間の長時間化と材料の無駄を生じるおそれがある。更に望ましいp側拡散防止層321の厚さは、50nm〜200nmである。
また、p側拡散防止層321は、p側接合層310に密着していることが、p側ボンディングパッド電極320との接合強度を高められる点で好ましい。p側ボンディングパッド電極320が充分な強度を得るためには、p側拡散防止層321がp側接合層310を介して透明電極170に強固に接合されていることが必要である。最低限、一般的な方法でボンディングパッドに金線を接続する工程で剥離しない程度の強度が好ましい。
<p側接続電極層>
第2の接続電極の一例としてのp側接続電極層322は、AuまたはAuを含む合金からなることが好ましい。Auはボンディングボールとして使用されることが多い金ボールとの密着性の良い金属なので、AuまたはAuを含む合金を用いることにより、ボンディングワイヤとの密着性に優れたものとすることができる。
また、p側接続電極層322の厚みは、50nm以上2000nm以下の範囲であることが好ましく、更に望ましくは500nm以上1500nm以下である。
p側接続電極層322が50nmよりも薄いとボンディングボールとの密着性が悪くなり、1500nmよりも厚くても特に利点は生ぜず、コスト増大を招くおそれがある。
p側接合層310およびこれに積層されるp側ボンディングパッド電極320は、透明電極170の上であれば、どこへでも形成することができる。例えばn側電極400から最も遠い位置に形成してもよいし、半導体発光素子1の中心などに形成してもよい。しかし、あまりにもn側電極400に近接した位置に形成すると、ボンディングした際にワイヤ間、ボール間のショートを生じてしまうため好ましくない。
また、p側ボンディングパッド電極320の電極面積、より具体的にはp側接続電極層322の上面であるp側接続面323の面積としては、できるだけ大きいほうがボンディング作業はしやすいものの、発光の取り出しの妨げになる。例えば、チップ面の面積の半分を超えるような面積を覆っては、発光の取り出しの妨げとなり、出力が著しく低下する。逆に小さすぎるとボンディング作業がしにくくなり、製品の収率を低下させる。
具体的には、p側接続面323はボンディングボールの直径よりもわずかに大きい程度が好ましく、直径100μm程度の円形状とすることが一般的である。
<p側密着層>
第2の密着層の一例としてのp側密着層330は、保護層180に対するp側ボンディングパッド電極320の接合強度を高めるために、p側ボンディングパッド電極320と保護層180との間に積層される。
本実施の形態のように、p側ボンディングパッド電極320のp側接続電極層322がAuで構成されるとともに保護層180がSiO2で構成される場合において、両者の間に形成されるp側密着層330はTaで構成することが好ましい。なお、Taに代えて、例えばTi、Pt、Mo、Ni、Wを用いてp側密着層330を構成してもよい。
<n側電極>
続いて、n側電極400の構成について詳細に説明する。このn側電極400は、上述したように、n側接合層410、n側ボンディングパッド電極420(n側拡散防止層421およびn側接続電極層422)、およびn側密着層430を備えている。このn側電極400は所謂ボンディングパッドを兼ねており、外部に露出するn側接続面423に図示しないボンディングワイヤが接続されるようになっている。
なお、この例では、図2に示すように平面視したときに、n側電極400が円形状を呈するようになっているが、上述したp側電極300と同様、任意の形状を採用することができる。
本実施の形態では、n側電極400が、p側電極300と同じ構成を有している。したがって、第1の接合層の一例としてのn側接合層410はp側接合層310と、第1の接続電極の一例としてのn側ボンディングパッド電極420を構成する第1の拡散防止層の一例としてのn側拡散防止層421はp側拡散防止層321と、第1の接続電極層の一例としてのn側接続電極層422はp側接続電極層322と、第1の密着層の一例としてのn側密着層430はp側密着層330と、それぞれ同じ材料で構成されている。
(半導体発光素子の製造方法)
次に、図1に示す半導体発光素子1の製造方法の一例について説明する。
本実施形態における半導体発光素子1の製造方法は、基板110上に、発光層150を含む積層半導体層100を形成する積層半導体層形成工程と、積層半導体層100の一部を切り欠いて半導体層露出面140cを形成する露出面形成工程と、半導体層露出面140cを除く積層半導体層100上に透明電極170を形成する透明電極形成工程と、透明電極170上にp側電極300を形成し且つ半導体層露出面140c上にn側電極400を形成する電極形成工程と、さらに保護層180を形成する保護層形成工程とを有している。
これらのうち、積層半導体層形成工程は、中間層120を形成する中間層形成工程、下地層130を形成する下地層形成工程、n型半導体層140を形成するn型半導体層形成工程、発光層150を形成する発光層形成工程、p型半導体層160を形成するp型半導体層形成工程を有している。
また、上述した電極形成工程は、透明電極170上の一部にp側接合層310を形成するとともに半導体層露出面140c上にn側接合層410を形成する接合層形成工程、p側接合層310上にp側拡散防止層321を形成するとともにn側接合層410上にn側拡散防止層421を形成する拡散防止層形成工程、p側拡散防止層321の上にp側接続電極層322を形成するとともにn側拡散防止層421上にn側接続電極層422を形成する接続電極層形成工程、p側接続電極層322上にp側接続面323を除いてp側密着層323を形成するとともにn側接続電極層422上にn側接続面423を除いてn側密着層423を形成する密着層形成工程を有している。
さらに、本実施の形態が適用される半導体発光素子1の製造方法は、必要に応じて、密着層形成工程の後、得られた半導体発光素子に熱処理を施すアニール工程をさらに有している場合がある。
以下、各工程について、順番に説明する。
<積層半導体層形成工程>
積層半導体層形成工程は、中間層形成工程と、下地層形成工程と、n型半導体層形成工程と、発光層形成工程と、p型半導体層形成工程とからなる。
<中間層形成工程>
先ず、サファイア基板等の基板110を用意し、前処理を施す。前処理としては、例えば、スパッタ装置のチャンバ内に基板110を配置し、中間層120を形成する前にスパッタするなどの方法によって行うことができる。具体的には、チャンバ内において、基板110をArやN2のプラズマ中に曝す事によって上面を洗浄する前処理を行なってもよい。ArガスやN2ガスなどのプラズマを基板110に作用させることで、基板110の上面に付着した有機物や酸化物を除去することができる。
次に、基板110の上面に、スパッタ法によって、中間層120を積層する。
スパッタ法によって、単結晶構造を有する中間層120を形成する場合、チャンバ内の窒素原料と不活性ガスの流量に対する窒素流量の比を、窒素原料が50%〜100%、望ましくは75%となるようにすることが望ましい。
また、スパッタ法によって、柱状結晶(多結晶)を有する中間層120を形成する場合、チャンバ内の窒素原料と不活性ガスの流量に対する窒素流量の比を、窒素原料が1%〜50%、望ましくは25%となるようにすることが望ましい。なお、中間層120は、上述したスパッタ法だけでなく、MOCVD法で形成することもできる。
<下地層形成工程>
次に、中間層120を形成した後、中間層120が形成された基板110の上面に、単結晶の下地層130を形成する。下地層130は、スパッタ法で形成してもよく、MOCVD法で形成してもよい。
<n型半導体層形成工程>
下地層130の形成後、nコンタクト層140a及びnクラッド層140bを積層してn型半導体層140を形成する。nコンタクト層140a及びnクラッド層140bは、スパッタ法で形成してもよく、MOCVD法で形成してもよい。
<発光層形成工程>
発光層150の形成は、スパッタ法、MOCVD法のいずれの方法でもよいが、特にMOCVD法が好ましい。具体的には、障壁層150aと井戸層150bとを交互に繰り返して積層し、且つ、n型半導体層140側及びp型半導体層160側に障壁層150aが配される順で積層すればよい。
<p型半導体層形成工程>
また、p型半導体層160の形成は、スパッタ法、MOCVD法のいずれの方法でもよい。具体的には、pクラッド層160aと、pコンタクト層160bとを順次積層すればよい。
<露出面形成工程>
透明電極170の形成に先立ち、公知のフォトリソグラフィーの手法によってパターニングして、所定の領域の積層半導体層100の一部をエッチングしてnコンタクト層140aの一部を露出させ、半導体層露出面140cを形成させる。
<透明電極形成工程>
マスク等で半導体層露出面140cをカバーして、エッチング除去せずに残したp型半導体層160上に、スパッタ法などの公知の方法を用いて透明電極170を形成させる。なお、p型半導体層160上に先に透明電極170を形成した後、所定の領域から透明電極170の一部と共に積層半導体層100の一部もエッチングで除去し、半導体層露出面140cを形成するようにしてもかまわない。
<電極形成工程>
電極形成工程は、接合層形成工程と、拡散防止層形成工程と、接続電極層形成工程と、密着層形成工程からなる。
図4は、電極形成工程における接合層形成工程、拡散防止層形成工程、接続電極層形成工程および密着層形成工程と、その後に行われる保護層形成工程とを説明するための図である。
まず、図4(a)に示すように、透明電極170の上に、透明電極170側に近づくほど横方向の径が拡がる開口部501を設けた逆テーパ型マスク(以下、必要に応じて硬化部と称することがある)500を形成する。この開口部501は、p側電極300を形成する領域に対応する部位に形成される。このとき、図示はしないが、半導体層露出面140cにおいてn側電極400を形成するための部位にも、同様の開口部501を設けた逆テーパ型マスク500を形成する。
なお、本実施の形態では、逆テーパ型マスク500の開口部501の形状に工夫を施すことで、開口部501内に形成されるp側電極300および他の開口部501内に形成されるn側電極400の形状に工夫を施しているのであるが、これについては後述する。
ここで、逆テーパ型マスク500の形成方法について、具体例を挙げて説明する。このような逆テーパ型マスク500を形成する方法としては、ポジ型レジストを用いる方法あるいはネガ型レジストを用いる方法など公知の方法があるが、ここではネガ型フォトレジストを用いる方法について説明する。なお、以下では、透明電極170側におけるマスク形成について説明を行うが、各工程は、同時に半導体層露出面140c側においても行われる。
図5は、図4(a)に示す逆テーパ型マスク500を形成する工程を説明するための図である。
<マスク形成工程>
マスク形成工程は、透明電極170(および半導体層露出面140c)にレジストを塗布して不溶性レジスト部510を形成するレジスト塗布工程と、不溶性レジスト部510の一部をマスクして露光を行うことにより、露光された不溶性レジスト部510を可溶性レジスト部520にする一部露光工程と、加熱により可溶性レジスト部520を硬化させる硬化工程と、レジスト部を全面露光することにより不溶性レジスト部510を可溶性レジスト部520とする全面露光工程と、レジスト剥離液に浸漬することにより可溶性レジスト部520を剥離する剥離工程と、を有する。
<レジスト塗布工程>
まず、図5(a)に示すように、透明電極170の上にレジストを塗布し、その後乾燥させて不溶性レジスト部510を形成する。ネガ型フォトレジストとしては、たとえば、AZ5200NJ(製品名:AZエレクトロニックマテリアルズ株式会社製)などを用いることができる。
<一部露光工程>
次に、図5(b)に示すように、不溶性レジスト部510の前面にp側電極300を形成する位置をカバーするようにマスク600を配置して、マスク600側から透明電極170側へ矢印に示すように所定強さ及び波長の光を照射することにより、光が照射された部分の不溶性レジスト部510を光反応させて、可溶性レジスト部520とする。
この光反応は光の強さに応じて進行するので、光照射面側では光反応の進行が早く、透明電極170側では光反応の進行が遅くなる。そのため、可溶性レジスト部520は、断面視したときに、図5(b)に示すように、マスク600でカバーされた部分から透明電極170に向けて、透明電極170に近づくほど横方向の間隔が拡がる逆テーパ形状となるように形成される。
なお、マスクされた部分は、そのまま不溶性レジスト部510として残される。
<硬化工程>
次に、たとえば、ホットプレートまたはオーブンなどを用いて、この透明電極170上の不溶性レジスト部510および可溶性レジスト部520を加熱することにより、図5(c)に示すように、可溶性レジスト部520を熱反応により架橋させて硬化させ、硬化部530とする。このとき、不溶性レジスト部510はそのままの状態を維持する。
<全面露光工程>
続いて、図5(d)に示すように、マスクを用いず、不溶性レジスト部510および架橋高分子からなる硬化部530の表面側から光を照射することにより、図5(b)において可溶性レジスト部520に変換されなかった不溶性レジスト部510を光反応させて、可溶性レジスト部520とする。
<剥離工程>
最後に、所定の現像液を用いて、可溶性レジスト部520を溶解させて除去することにより、図5(e)に示すように、透明電極170上に、逆テーパ形状の開口部501を有する硬化部530すなわち逆テーパ型マスク500(図4(a)参照)を形成することができる。
では、図4に戻って説明を続ける。
本実施の形態では、スパッタ法を用い、同一のバッチ処理において、p側接合層310およびn側接合層410、p側拡散防止層321およびn側拡散防止層421、p側接続電極層322およびn側接続電極層422を、この順で連続的に形成する。すなわち、接続層形成工程、拡散防止層形成工程、および接続電極層形成工程が一連で行われる。より具体的に説明すると、スパッタ装置のチャンバ内に、p側接合層310およびn側接合層410を形成するためのスパッタターゲットと、p側拡散防止層321およびn側拡散防止層421を形成するためのスパッタターゲットと、p側接続電極層322およびn側接続電極層422を形成するためのスパッタターゲットと、p側密着層330およびn側密着層430を形成するためのスパッタターゲットとを予め設置しておく。この状態で、このチャンバ内に、積層半導体層100、透明電極170および逆テーパ型マスク500が形成された基板110をセットし、プラズマ化させるスパッタターゲットを順次切り替えながら各層の形成を行う。なお、以下では、透明電極170側における各層の形成について説明を行うが、各工程は、同時に半導体層露出面140c側に対しても行われる。
そして、以下の説明においては、透明電極170とp側接合層310用のスパッタターゲットとの間の第1の距離よりも、透明電極170とp側拡散防止層321用のスパッタターゲットとの間の第2の距離を小さく設定しているものとする。また、この第2の距離よりも、透明電極170とp側接続電極層322用のスパッタターゲットとの間の第3の距離を小さく設定しているものとする。
<接合層形成工程>
p側接合層310のスパッタターゲットと逆テーパ型マスク500と対向させた状態で、スパッタ法により、図4(b)に示すように、透明電極170の上面および逆テーパ型マスク500の上にp側接合層310を形成する。本実施の形態では、スパッタターゲットとしてTaターゲットおよびPtターゲットを用い、少量のN2ガスを含むArガス雰囲気下においてコスパッタを行うことで、TaN−Pt混在層からなるp側接合層320を形成している。なお、Taターゲットに代えて、TaNターゲットを用いてもよく、この場合には、Ptターゲットとともに、少量のN2ガスを含むArガス雰囲気下あるいはArガス雰囲気下においてコスパッタを行えばよい。
また、p側接合層310としてNbN−Pt混在層、TiN−Pt混在層、WN−Pt混在層、あるいはMoN−Pt混在層を形成する場合には、所望とする金属(Nb、Ti、W、あるいはMo)のターゲットおよびPtターゲットを用い、少量のN2ガスを含むArガス雰囲気下においてコスパッタを行うようにすればよい。また、所望とする金属窒化物(NbN、TiN、WN、MoN)のターゲットを用いてもよく、この場合には、Ptターゲットとともに、少量のN2ガスを含むArガス雰囲気下あるいはArガス雰囲気下においてコスパッタを行えばよい。
一方、p側接合層310としてTa−Pt混在層を形成する場合には、TaターゲットおよびPtターゲットを用い、Arガス雰囲気下においてコスパッタを行えばよい。
接合層形成工程において、スパッタターゲットと透明電極170との距離は第1の距離に設定される。すると、透明電極170上には、開口部501の入口の直下となる領域には厚く、その周縁となる領域には薄く、p側接合層310が形成される。その結果、透明電極170上に積層されたp側接合層310には、ほぼ平坦な上面と、その周縁から外側に拡がる傾斜面とが形成されることになる。ただし、開口部501の最下部側に露出する透明電極170の外周縁側には、ほとんどp側接合層310が形成されず、透明電極170が露出する状態が維持される。
<拡散防止層形成工程>
続いて、p側拡散防止層321用のスパッタターゲットと逆テーパ型マスク500とを対向させた状態で、スパッタ法により、図4(c)に示すように、透明電極170および逆テーパ型マスク500上のp側接合層310の上面にp側拡散防止層321を形成する。本実施の形態では、スパッタターゲットとしてPtターゲットを用い、Arガス雰囲気下においてスパッタを行っている。
拡散防止層形成工程において、スパッタターゲットと透明電極170との距離は第2の距離に設定される。すると、透明電極170上に形成されたp側接合層310上には、開口部501の入口の直下となる領域には厚く、その周縁となる領域には薄く、p側拡散防止層321が形成される。しかも、p側接合層310を形成するときよりもスパッタターゲットと透明電極170との距離を近づけているため、p側拡散防止層321は、p側接合層310よりも透明電極170の面方向に拡がった状態で形成される。その結果、p側接合層310上に積層されたp側拡散防止層321には、ほぼ平坦な上面と、その周縁から外側に拡がる傾斜面とが形成されることになる。また、p側接合層310よりもp側拡散防止層321が面方向に拡がることに伴い、p側拡散防止層321の外周側の全縁端が透明電極170と接触するようになり、p側拡散防止層321は透明電極170とともにp側接合層310を完全に覆うようになる。ただし、開口部501の最下部側に露出する透明電極170の外周縁側には、ほとんどp側拡散防止層321が形成されず、引き続き透明電極170が露出する状態が維持される。
<接続電極層形成工程>
さらに続いて、p側接続電極層322用のスパッタターゲットと逆テーパ型マスク500とを対向させた状態で、スパッタ法により、図4(d)に示すように、透明電極170および逆テーパ型マスク500上のp側拡散防止層321の上面にp側接続電極層322を形成する。本実施の形態では、スパッタターゲットしてAuターゲットを用い、Arガス雰囲気下においてスパッタを行っている。
接続電極層形成工程において、スパッタターゲットと透明電極170との距離は第3の距離に設定される。すると、透明電極170上に形成されたp側拡散防止層321上には、開口部501の入口の直下となる領域には厚く、その周縁となる領域には薄く、p側接続電極層322が形成される。しかも、p側拡散防止層321を形成するときよりもスパッタターゲットと透明電極170との距離を近づけているため、p側拡散防止層321よりも透明電極170の面方向に拡がり、且つ、開口部501の内壁の下部側を埋めるように形成される。その結果、p側拡散防止層321上に積層されたp側接続電極層322には、ほぼ平坦な上面であるp側接続面323と、その周縁から外側に拡がる傾斜面とが形成されることになる。また、p側拡散防止層321よりもp側接続電極層322が面方向に拡がることに伴い、p側接続電極層322の外周側の全縁端が透明電極170と接触するようになり、p側接続電極層322は透明電極170とともにp側拡散防止層321を完全に覆うようになる。
<密着層形成工程>
続いて、p側密着層321用のスパッタターゲットと逆テーパ型マスク500とを対向させた状態で、スパッタ法などの公知の方法を用いてp側密着層330を形成させる。スパッタ法によってp側密着層323を形成する場合には、スパッタターゲットとしてTaターゲットを用い、Arガス雰囲気下においてスパッタを行うようにすればよい。
<剥離工程>
続いて、レジスト剥離液に浸漬することにより、架橋高分子からなる逆テーパ型マスク500を剥離する。これにより、図4(e)に示すように、透明電極170の上には、p側接合層310を内包するp側ボンディングパッド電極320(p側拡散防止層321およびp側接続電極層322からなる)p側ボンディングパッド電極320が露出した状態となる。
以上により、透明電極170上に、p側接合層310、p側ボンディングパッド電極320(p側拡散防止層321およびp側接続電極層322)およびp側密着層330を有するp側電極300が形成される。なお、詳述はしなかったが、半導体層露出面140c上にも、同じ工程を経て、n側接合層410、n側ボンディングパッド電極420(n側拡散防止層421およびn側接続電極層422)およびn側密着層430を有するn側電極400が形成される。このとき、n側接続面423を除くn側接続電極層422がn側密着層430で覆われ、n側密着層430の中央部にn側接続面423が露出した状態となる。
<保護層形成工程>
透明電極170の形成部、p側ボンディングパッド電極320およびn側ボンディングパッド電極420、および半導体層露出面140cに、SiO2からなる保護層180をスパッタ法により形成する。
<ボンディングパッド接続面露出工程>
次にマスクによってp側接続面323およびn側接続面423の形成対象部位以外をカバーして、これらの部位の保護層180および密着層(p側密着層330、n側密着層430)をエッチングして、p側接続電極層322およびn側密着層423のそれぞれの一部を露出させる。これにより、p側接続面323を除くp側接続電極層322がp側密着層330で覆われ、p側密着層330の中央部にp側接続面323が露出した状態となる。
<アニール工程>
そして、このようにして得られた半導体発光素子1を、例えば窒素などの還元雰囲気下において、150℃以上600℃以下、より好ましくは200℃以上500℃以下でアニール処理する。このアニール工程は、p側接合層310を介した透明電極170とp側ボンディングパッド電極320との密着性、および、n側接合層410を介した半導体層露出面140cとn側ボンディングパッド電極420との密着性を高めるために行われることがある。
以上により、半導体発光素子1が得られる。
このようにして得られた半導体発光素子1をランプ等に使用する場合には、基板110側をランプの基台にダイボンドした後、p側電極300のp側ボンディングパッド電極320のp側接続電極層322のp側接続面323に、金ボールを介して金線からなるボンディングワイヤを接続するとともに、n側電極400のn側ボンディングパッド電極420のn側接続電極層422のn側接続面423に、同じく金ボールを介して金線からなるボンディングワイヤを接続する。ここで、使用される金線の直径は10〜30μm程度である。
そして、両方の金線を介して半導体発光素子1に電流を流すことにより、発光層150が発光することになる。
次に、本発明の実施例について説明を行うが、本発明は実施例に限定されるものではない。
本発明者は、p側電極300を構成するp側接合層310およびn側電極400を構成するn側接合層410の製造条件を異ならせた半導体発光素子1の製造を行い、p側電極300における透明電極170とp側ボンディングパッド電極320との密着性、p側電極における透明電極170とp側ボンディングパッド電極320とのオーミックコンタクト性、そして、各半導体発光素子1の順方向電圧Vfについて、以下に説明する手法を用いて検討を行った。
図6は、実施例1〜14と比較例1、2とにおけるp側接合層310およびn側接合層410(以下の説明では単に「接合層」と称する)の製造条件および得られた接合層の構成と、得られた各評価結果との関係を示している。
図6には、接合層の製造条件として、接合層形成工程すなわちTaターゲットおよびPtターゲットを用いたコスパッタ時におけるスパッタガス中のN2ガス濃度を示している。さらに、図6には、得られた接合層の構成として、接合層におけるTaとPtとの組成比(接合層組成比)と、接合層の膜厚とを示している。
また、図6には、評価結果として、p側電極300に対する剥がれ試験の結果を、電極剥がれ発生個数として示した。この剥がれ試験は、公知のワイヤボンダを用いてp側ボンディングパッド電極320のp側接続面323の中心から40μmずれた位置にワイヤボンディングを行い、その後横方向からシェアで引っ掻いた際に透明電極170からp側ボンディングパッド電極320が剥がれるか否かを観察することによって行った。各実施例および各比較例におけるサンプル数をそれぞれ300個とし、どれだけの不良(out)が発生するかを調べた。そして、図6には、サンプル数を分母とし、不良発生数を分子として記載した。
さらに、図6には、他の評価結果として、n-GaN層と接合層との接触比抵抗(n電極接触比抵抗)NNを示した。
したがって、n電極接触比抵抗NNの値が0に近いほど、金属とn側電極400との間のオーミックコンタクトが取れていることを意味する。
そして、図6には、さらに他の評価結果として、半導体発光素子1に20mAの順方向電流を供給した際の順方向電圧Vfを示した。
そして、各実施例および各比較例では、透明電極170としてIZOを、p側拡散防止層321およびn側拡散防止層421としてPtを、p側接続電極層322およびn側接続電極層422としてAuを、それぞれ用いた。そして、各実施例および各比較例では、ボンディングワイヤとしてAuを用いた。
また、実施例1〜10、12、13では、TaターゲットおよびPtターゲットを用い、N2ガスを含むArガス雰囲気下でコスパッタを行っていることから、接続層がTaN−Pt混在層で構成されている。これに対し、実施例11および14では、TaターゲットおよびPtターゲットを用い、Arガス雰囲気下でコスパッタを行っていることから、接続層がTa−Pt混在層で構成されている。
一方、比較例1では、Taターゲットのみを用い、N2ガスを含むArガス雰囲気下でスパッタを行っていることから、接続層がPtを含まないTaN層で構成されている。また、比較例2では、Ptターゲットのみを用いていることから、N2ガスを含むArガス雰囲気下でスパッタを行っているにも関わらず、接続層がPt層で構成されている。
なお、電極における接合層の構成の分析等には、X線光電子分析装置(ESCA、XPS)を使用し、Ta、Nb、Ti、W、Mo等の金属の窒化物や酸化物の状態を確認した。
次に、評価結果について説明する。
まず、実施例1〜14においては、電極剥がれ個数がサンプル数300に対して10個以下であり、n電極接触比抵抗NNが0.005以下であり、順方向電圧Vfは3.35V以下であった。
これに対し、比較例1においては、n電極接触比抵抗NNおよび順方向電圧Vfについては実施例1〜14と同等の結果が得られたものの、電極剥がれ個数がサンプル数300に対して49個となり、実施例1〜14よりも悪化することがわかった。
また、比較例2においては、電極剥がれ個数および順方向電圧Vfについては実施例1〜14と同等の結果が得られたものの、順方向電圧Vfが4.12Vとなり、実施例1〜14よりも悪化することがわかった。
以上より、接合層としてTaN―Pt混在層、Ta−Pt混在層、あるいはTaO―Pt混在層を用いることにより、電気的な特性の低下を抑制しつつ、電極の剥がれを生じにくくすることができるようになることが理解される。
続いて、接合層におけるTaとPtとの組成比について検討する。
実施例1、2、7、12、13は、スパッタガス中のN2ガス濃度(2.5mol.%)および接合層膜厚(4.0nm)を一定とし、接合層組成比(Ta:Pt)を90:10〜30:70の範囲で変化させた関係を示している。これらより、接合層に占めるPtの組成比が増加していくことにより、電極剥がれ発生個数が減少する一方、順方向電圧Vfが増加することがわかる。なお、n電極接触比抵抗NNについては、接合層に占めるPtの組成比の増加に関わらず、あまり変化していない。ただし、接合層組成比が90:10〜30:70となる範囲では、すべて良好な結果が得られている。
次に、スパッタガス中のN2ガス濃度について検討する。なお、スパッタガス中のN2ガス濃度を増加させた場合には、接合層を構成するTaN−Pt混在層における窒素の割合が増加することになる。
実施例3〜5および7は、接合層組成比(50:50)および接合層膜厚(4.0nm)を一定とし、スパッタガス中のN2ガス濃度を2.5mol.%〜10.0mol.%の範囲で変化させた関係を示している。また、実施例11は、実施例3、4、5、7と接合層組成比(50:50)および接合層膜厚(4.0nm)を一定とし、スパッタガス中のN2ガス濃度を0.0mol.%とした場合を示している。これらより、スパッタガス中のN2ガス濃度が減少することにより、n電極接触比抵抗NNが減少し、順方向電圧Vfも減少することがわかる。なお、電極剥がれ発生個数については、スパッタガス中のN2ガス濃度の減少に関わらず、ほとんど変化していない。ただし、スパッタガス中のN2ガス濃度が0.0mol.%〜10.0%となる範囲では、すべて良好な結果が得られている。
なお、実施例14は、スパッタガス中のN2ガス濃度を0.0mol.%とし、且つ、接合層組成比(Ta:Pt)を90:10にした場合であり、接合層中にTaOが存在することによりTaO−Pt混在層となる結果が得られた。実施例14において、電極剥がれ発生個数は7個、n電極接触比抵抗NNは0.0025、順方向電圧Vfは3.18Vとなり、良好な結果が得られた。
最後に、接合層の膜厚について検討する。
実施例6〜10は、接合層組成比(50:50)およびスパッタガス中のN2ガス濃度(2.5mol.%)を一定とし、接合層の膜厚を1.0nm〜100nmの範囲で変化させた関係を示している。これらより、接合層の膜厚が増加していくことにより、n電極接触比抵抗NNが減少する一方、順方向電圧Vfは増加することがわかる。なお、電極剥がれ発生個数については、接合層の膜厚の増加にかかわらず、ほとんど変化していない。ただし、接合層の膜厚が1.0nm〜100nmとなる範囲では、すべて良好な結果が得られている。
なお、ここでは詳細に説明を行わないが、Taに代えてNb、Ti、W、Moを用いて接合層を構成した場合にも、実施例1〜14と同様の結果が得られている。
また、ここでは詳細に説明を行わないが、実施例1〜14に示す構成を有するn側電極400は、n側接合層410を備えていることにより、nコンタクト層140aとの間の密着性を高くすることができ、且つ、オーミックコンタクト性も確保することができる。
以上のように、本実施の形態では、2つの電極の構造を共通にして構成の簡易化を図るとともに、各電極の接合性を向上させつつ、半導体発光素子1の電気的特性の低下を抑制することができるが、2つの電極のうちp側電極300又はn側電極400のいずれか一において、各電極の接合性を向上させつつ、半導体発光素子1の電気的特性の低下を抑制することができる。
1…半導体発光素子、100…積層半導体層、110…基板、120…中間層、130…下地層、140…n型半導体層、150…発光層、160…p型半導体層、170…透明電極、180…保護層、300…p側電極、310…p側接合層、320…p側ボンディングパッド電極、321…p側拡散防止層、322…p側接続電極層、323…p側接続面、330…p側密着層、400…n側電極、410…n側接合層、420…n側ボンディングパッド電極、421…n側拡散防止層、422…n側接続電極層、423…n側接続面、430…n側密着層

Claims (4)

  1. 第1の導電型を有する第1の半導体層と、
    前記第1の半導体層の一方の面に当該一方の面の一部を露出させるように積層される発光層と、
    前記第1の導電型とは異なる第2の導電型を有し前記発光層に積層される第2の半導体層と、
    インジウム酸化物を含むとともに前記発光層から出力される光に対する透光性を有し前記第2の半導体層の上に積層される透明電極と、
    TaおよびPt、または、Ta、NおよびPtを含んで構成され、前記第1の半導体層の上に積層される第1の接合層と、
    Auを含んで構成され、前記第1の接合層の上に積層されるとともに前記第1の半導体層に接続され、外部との電気的な接続に用いられる第1の接続電極と、
    Taを含んで構成され、前記第1の接続電極のうち外部との電気的な接続に用いられる部位を除く領域の上に積層されるとともに前記第1の半導体層に接続される第1の密着層と、
    前記第1の接合層と同じ材質で構成され、前記透明電極の上に積層される第2の接合層と、
    前記第1の接続電極と同じ材質で構成され、前記第2の接合層の上に積層されるとともに前記透明電極に接続され、外部との電気的な接続に用いられる第2の接続電極と、
    前記第1の密着層と同じ材質で構成され、前記第2の接続電極のうち外部との電気的な接続に用いられる部位を除く領域の上に積層されるとともに前記透明電極に接続される第2の密着層と、
    シリコン酸化物を含んで構成され、前記透明電極、前記第1の密着層および前記第2の密着層を覆うように設けられる保護層と
    を含む半導体発光素子。
  2. 前記第1の接合層および前記第2の接合層における前記Taと前記Ptとの組成比が、重量比で90:10〜30:70の範囲にあることを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子。
  3. 前記第1の半導体層、前記発光層および前記第2の半導体層が、III族窒化物半導体にて構成され、
    前記透明電極が、前記インジウム酸化物および亜鉛酸化物を含んで構成されることを特徴とする請求項1または2記載の半導体発光素子。
  4. 前記第1の接続電極は、Ptにて構成され、前記第1の接合層の上に積層される第1の拡散防止層と、AuまたはAuを含む合金にて構成され、当該第1の拡散防止層の上に積層されるとともに前記第1の半導体層に接続され、外部との電気的な接続に用いられる第1の接続電極層とを備え、
    前記第2の接続電極は、前記第1の拡散防止層と同じPtにて構成され、前記第2の接合層の上に積層される第2の拡散防止層と、前記第1の接続電極層と同じAuまたはAuを含む合金にて構成され、当該第2の拡散防止層の上に積層されるとともに前記透明電極に接続され、外部との電気的な接続に用いられる第2の接続電極層とを備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の半導体発光素子。
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